JP2004339179A - 酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、酸化染毛剤セット - Google Patents
酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、酸化染毛剤セット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明に係る酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する酸化染毛剤組成物であって、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【効果】本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物によれば、頭皮などへの刺激をより効果的に低減しつつ、毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げること、または毛髪をより明るい色調に脱色することができる。
【選択図】 なし
【効果】本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物によれば、頭皮などへの刺激をより効果的に低減しつつ、毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げること、または毛髪をより明るい色調に脱色することができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、および酸化染毛剤セットに関する。より詳しくは、頭皮への刺激を緩和した、クリーム状あるいはゲル状の酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、ならびに該酸化染毛剤組成物を与えうる酸化染毛剤セットに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
酸化染毛剤は、酸化染料を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重合を行わせることにより、毛髪を染色するものである。
【0003】
このような酸化染毛剤としては、一般にパラフェニレンジアミンなどの酸化染料中間体(本明細書では、酸化染料中間体、カップラーなどを含めて酸化染料という。以下同じ。)、および、アルカリ剤を主成分とする第1剤と、過酸化水素などの酸化剤を主成分とする第2剤とから構成される2剤型酸化染毛剤が主流である。この場合、前記第1剤と第2剤とは染毛する際に混合して使用される。
【0004】
従来、このような酸化染毛剤は、染毛性が良好である一方、頭皮などに刺激があることが欠点とされてきた。また、近年のヘアカラーの流行に伴い、毛髪の明度をより上げて明るく染毛することが望まれるようになってきたが、毛髪を明るく染毛するためには、2剤型酸化染毛剤の第1剤に含まれるアルカリ剤の量を多くする必要があり、頭皮などに対する刺激がさらに強くなるという問題が生じてきている。また、このような頭皮などに対する刺激の問題は、酸化染料を含有しない毛髪脱色剤でも同様に生じていた。
【0005】
このように、酸化染毛剤および毛髪脱色剤においては、頭皮などに対する刺激を緩和することが重要な課題となっているが、従来、ヘアカラーの刺激を少なくし、明るい染め上がりにする方法としては、2剤型酸化染毛剤において第1剤中のアンモニア量を減らし、他のアルカリ剤を併用する方法が知られていた(特許文献1参照)。しかし、この方法では、毛髪を充分に明るい色合いに染色することはできず、しかも、多量に用いた場合には、頭皮への残存性が高く、頭皮に刺激を与えやすいという問題があった。
【0006】
また、第1剤中のアンモニア量を1重量%以下とし、有機アミン0.1〜5重量%を併用し、第1剤と第2剤を混合した全組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量を5〜60重量%、水の含有量を25〜70重量%とした2剤型酸化染毛剤または毛髪脱色剤も提案されている(特許文献2参照。)これによれば、毛髪を明るい色合いに染め上げるとともに、刺激臭が少なく、頭皮への刺激の低い酸化染毛剤または毛髪脱色剤が提供されるとしている。しかしながら、有機アミンは、アンモニアと比較して刺激臭は少ないが、頭皮への残存性が高く、毛髪損傷や皮膚刺激の原因となる恐れがある。さらに、この酸化染毛剤あるいは毛髪脱色剤は液状であり、毛髪に塗布する際の取り扱い性に劣る上、頭皮に付着した際に拡散、浸透しやすいという問題点がある。
【0007】
さらに、2剤型酸化染毛剤において、第1剤中に抗炎症剤などを配合することも行われているが、抗炎症剤を多量に配合しても思った通りの効果は得られていない。
【0008】
本発明者らはこのような状況に鑑みて鋭意研究した結果、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれているクリーム状またはゲル状の酸化染毛剤組成物(あるいは毛髪脱色剤組成物)であると、取り扱い性に優れ、毛髪の染め上がり(または脱色の程度)が良好な上に、頭皮への刺激をより低減できることを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−25230号公報
【特許文献2】
特開2001−354531号公報
【0010】
【発明の目的】
本発明は、頭皮などに対する刺激をより緩和したクリーム状あるいはゲル状の酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、ならびに該酸化染毛剤組成物を与えうる酸化染毛剤セットを提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】
本発明に係る酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する酸化染毛剤組成物であって、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。このような粘度特性を有する本発明の酸化染毛剤組成物は、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0012】
前記酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤とからなる2剤型酸化染毛剤を混合してなるものであって、前記第1剤および/または第2剤にアニオン性界面活性剤が含まれていることが好ましく、前記第2剤にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることがより好ましい。
【0013】
なお、前記2剤型酸化染毛剤の第2剤には、さらに高級アルコールが含まれていることが好ましく、さらに非イオン性界面活性剤が含まれていることがより好ましい。
【0014】
また、本発明では、前記酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなる3剤型酸化染毛剤を混合してなることも好ましく、前記第3剤に、アニオン性界面活性剤が5〜50重量%の量で含まれていることがより好ましい。なお、前記3剤型酸化染毛剤の第3剤に加えて、第2剤にもアニオン性界面活性剤が含まれていてもよい。
【0015】
本発明に係る2剤型酸化染毛剤セットは、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含む第2剤とからなり、該第1剤、第2剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第2剤中にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係る3剤型酸化染毛剤セットは、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなり、該第1剤、第2剤、第3剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第3剤中にアニオン性界面活性剤が5〜50重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0017】
本発明に係る毛髪脱色剤組成物は、少なくともアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する毛髪脱色剤組成物であって、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0018】
【発明の具体的説明】
以下、本発明について具体的に説明する。
<酸化染毛剤組成物および酸化染毛剤キット>
酸化染毛剤には、一般に1剤型酸化染毛剤、2剤型酸化染毛剤、3剤型酸化染毛剤などが存在する。
【0019】
1剤型酸化染毛剤は、通常粉末状であり、使用に際して水を加えて混合して用いられる。
【0020】
2剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、具体的には、後述する酸化染料(酸化染料中間体およびカップラーを含む。以下同じ。)、アルカリ剤、水などを含む組成物と、少なくとも酸化剤を含む第2剤、具体的には、後述する酸化剤、水などを含む組成物とを、使用に際して混合して用いられる。
【0021】
また、3剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、具体的には、後述する酸化染料、アルカリ剤、水などを含む組成物と、少なくとも酸化剤を含む第2剤、具体的には、過酸化水素、水などを含む組成物と、過硫酸塩、炭酸塩などを含む粉末状の組成物である第3剤とを、使用に際して混合して用いられる。なお、3剤型酸化染毛剤には上述した構成の他、前記2剤型酸化染毛剤における第1剤と第2剤とに加えて、さらに界面活性剤などを含む第3剤から構成されるものも含まれる。
【0022】
本発明は、その剤型を問わず、上記のいずれの剤型の酸化染毛剤にも適用することができる。すなわち、本発明の酸化染毛剤組成物は、上述のさまざまな剤型の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布しうる状態にしたときに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0023】
具体的には、本発明の酸化染毛剤組成物は、通常、少なくとも酸化染料と、アルカリ剤と、酸化剤と、アニオン性界面活性剤とを含有しており、さらに、上記の粘度特性を確保するために油性原料である、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種を含有していることが好ましい。さらに、該粘度特性を長期にわたって保持する点からは、上記油性原料に加えて、増粘剤を併用してもよい。
【0024】
前記酸化染料としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できるが、具体的には、たとえば、5−アミノオルトクレゾール、硫酸5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、カテコール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5−スルホン酸ナトリウム、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、フロログルシン、ヘマテイン、没食子酸、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミンなどが挙げられる。これらの酸化染料は、1種単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0025】
該酸化染料は、本発明の酸化染毛剤組成物全量中に通常0.01〜5.0重量%の量で用いられる。
【0026】
また、本発明の酸化染毛剤組成物は、通常pH8〜12、好ましくはpH8.5〜11のアルカリ性であり、前記アルカリ剤としては、たとえば、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルフォリン、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素グアジニンなどを挙げることができる。本発明では、これらうち、揮発性であり染毛後、毛髪に残存しない点からアンモニアを用いることが好ましい。
【0027】
アンモニアは、前記酸化染毛剤組成物のpHが上記範囲内になるような量で用いられる。すなわち、上述した各種剤型(1剤型〜3剤型)の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布できる状態としたときに、この酸化染毛剤組成物全量に対して、アンモニアを通常0.4〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.0重量%の量で含んでいる。従来、酸化染毛剤組成物には、様々なアルカリ剤が用いられているが、本発明では、アンモニアを上記所定の範囲内の量で用いることにより、毛髪の良好な染めあがりを達成することができる。
【0028】
また、本発明の酸化染毛剤組成物に用いられる酸化剤は、前記酸化染毛剤組成物を構成する酸化染毛剤の剤型によっても異なるが、酸化染毛剤に用いられるものであれば特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、たとえば、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭酸塩などが挙げられる。これらのうちでは、過酸化水素が好ましい。
【0029】
該酸化剤は、本発明の酸化染毛剤組成物全量中に通常1.0〜6.0重量%の量で用いられる。
【0030】
本発明の酸化染毛剤組成物は、前記酸化染料とアルカリ剤と酸化剤の他に、さらに所定量のアニオン性界面活性剤を含有している。すなわち、上述した各種剤型(1剤型〜3剤型)の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布しうる状態としたときに、この酸化染毛剤組成物全量に対して、アニオン性界面活性剤が、通常1〜4重量%、好ましくは2〜4重量%、より好ましくは2.5〜4重量%の量で含まれている。
【0031】
酸化染毛剤組成物中にアニオン性界面活性剤が上記範囲内の量で含まれていると、アンモニアが上記所定の量で含まれている場合に、頭皮などに対する刺激を効果的に緩和することができる。
【0032】
前記アニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウムなどのN−アシル化グルタミン酸塩;N−アシル化サルコシン酸塩;アルキルエーテルリン酸エステル塩;アルキルエーテルスルホコハク酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩などが挙げられる。これらのうちでは、アルキル硫酸エステル塩が好ましく、なかでもラウリル硫酸ナトリウムがより好ましい。これらのアニオン性界面活性剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合せて用いることができる。
【0033】
なお、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記アニオン性界面活性剤に加えて、さらに後述する非イオン性界面活性剤を1〜20重量%の量で含有していてもよい。
【0034】
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、上記の粘度特性を確保するために油性原料である、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種を1〜30重量%の量で含有していることが好ましく、これらのうちでは、高級アルコール類を含有していることがより好ましい。
【0035】
なお、該粘度特性を長期にわたって保持する点からは、上記油性原料に加えてさらに増粘剤を併用してもよい。
【0036】
前記高級アルコール類としては、具体的には、たとえば、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどが挙げられる。これらのうちでは、粘度調節作用にとくに優れる点から、ベヘニルアルコールが好ましい。
【0037】
前記油脂類としては、具体的には、たとえば、オリーブ油、ヒマシ油、ヤシ油などの天然油脂類などが挙げられる。
【0038】
前記高級脂肪酸類としては、具体的には、たとえば、ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
【0039】
前記ロウ類としては、たとえば、ミツロウ、ラノリン、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、カルバナロウなどが挙げられる。
【0040】
前記炭化水素類としては、たとえば、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、スクワランなどが挙げられる。
【0041】
前記エステル類としては、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピルなどが挙げられる。
【0042】
前記増粘剤としては、特に限定されず公知のものを用いることができ、具体的には、たとえば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマーなどを挙げることができる。
【0043】
本発明の酸化染毛剤組成物では、このように前記アニオン性界面活性剤に加えて、さらに上述の油性原料を含有させることによって、得られた酸化染毛剤組成物に、毛髪に塗布するのに好適な粘度特性を付与することができ、これによって、毛髪に対しては、むらなく良好な染め上がりを実現するとともに、頭皮などへの拡散、浸透を抑制し、刺激をさらに低減することが可能となる。さらに、前記油性原料に加えて、前記増粘剤を併用した場合には、該粘度特性を長期にわたって保持することができる。
【0044】
本発明の酸化染毛剤組成物は、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsである。上記範囲の粘度特性を有する酸化染毛剤組成物は、通常、クリーム状あるいはゲル状を呈し、粘性を有するため、取り扱い性に優れ、毛髪に対してはむらなく塗布できる一方、頭皮には付着し難く、たとえ頭皮に付着した場合であっても拡散浸透しにくいため、頭皮への刺激をより効果的に低減することができる。
【0045】
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、上記成分に加えて、通常、精製水を含んでおり、さらにその他の化粧品分野に使用される成分(以下、任意成分ともいう。)を本発明の目的を損なわない範囲で含んでいてもよい。
【0046】
前記精製水としては、イオン交換水、蒸留水などを用いることが好ましい。精製水の含有量は、特に限定されず、酸化染毛剤組成物中の各成分を充分に溶解または分散できる量であればよい。
【0047】
また、後者の任意成分としては、前述したもの以外の、天然または合成の高分子化合物、脂肪酸、油脂、炭化水素、一価または多価アルコール、シリコーン誘導体、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アミンオキサイド、アミノ酸誘導体、蛋白誘導体、防腐剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、過酸化水素の安定化剤、植物抽出物、ビタミン類、色素、顔料、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料などが挙げられる。
【0048】
本発明は、上述したように酸化染毛剤の剤型にかかわりなく適用できるが、これらのうち、一般に広く使用されている2剤型酸化染毛剤および3剤型酸化染毛剤に適用した場合を例にして、本発明をさらに具体的に説明する。
【0049】
(2剤型染毛剤の場合)
本発明を2剤型酸化染毛剤に適用する場合、アニオン性界面活性剤は、第1剤に含まれていても、第2剤に含まれていてもよく、さらに第1剤および第2剤の双方に含まれていてもよい。また、この場合、上述した油性原料、すなわち、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種は、第1剤に含まれていても、第2剤に含まれていてもよく、さらに第1剤および第2剤の双方に含まれていてもよいが、少なくとも第2剤に含まれていることが好ましい。さらに、前記粘度特性を長期にわたって保持する点からは、該油性原料に加えて、増粘剤を併用してもよい。
【0050】
これらのうち、アニオン性界面活性剤が第2剤に含まれている場合を例に説明する。この場合、前記2剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含む第2剤とからなる。
【0051】
前記第1剤に含有される酸化染料とアルカリ剤としては、前述したものと同じものが挙げられる。第1剤における酸化染料の配合量は、酸化染料の種類、希望の染着の程度などによって、適宜選択され、任意の量で配合することができるが、第1剤全量に対して、0.01〜10重量%の量で用いることが好ましい。
【0052】
該アルカリ剤としては、アンモニアが好ましく用いられ、この場合には、後述する第2剤と混合して、酸化染毛剤組成物を得た際に、その含有量が前述した範囲内になるような量であればよく、特に限定されないが、通常、第1剤中において、1.2〜4.2重量%の濃度になるように用いられる。
【0053】
さらに、第1剤はこれらに加えて、通常、精製水を含み、後述する非イオン性界面活性剤、前記油性原料、前記増粘剤、前記任意成分を本発明の目的を損なわない範囲で含んでいてもよい。精製水としては、前述したものを用いることが好ましく、その含有量は、特に限定されず、第1剤に用いる成分を充分に溶解または分散できる量であればよい。
【0054】
前記第2剤に含有される酸化剤とアニオン性界面活性剤としては、前述したものと同じものが挙げられる。酸化剤としては、過酸化水素が好ましく、第2剤全量に対して通常1.0〜6.0重量%の量で用いられる。
【0055】
また、前記第2剤に含まれるアニオン性界面活性剤の量は、第2剤全量に対して、通常2〜6重量%、好ましくは3〜6重量%、より好ましくは4〜6重量%である。第2剤に含まれるアニオン性界面活性剤の量が上記範囲内であると、第1剤と第2剤とを重量比で2:1〜1:5、好ましくは1:2〜1:3の比率で混合することにより、本発明の酸化染毛剤組成物において所望のアニオン性界面活性剤濃度を達成することができる。
【0056】
前記第2剤には、さらに前記油性原料、すなわち、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種が含まれていることが好ましく、これらのうちでは、高級アルコール類が含まれていることがより好ましい。前記高級アルコールとしては、既述したものが挙げられる。なかでも、粘度調節作用にとくに優れる点から、ベヘニルアルコールが好ましい。該高級アルコール類は、第2剤全量に対して、通常2.0〜20.0重量%の量で用いられる。なお、この場合、前記増粘剤を併用することにより、上述の粘度特性を長期にわたって安定的に保持できる。
【0057】
さらに、前記第2剤には、非イオン性界面活性剤が含まれていることが好ましい。前記非イオン性界面活性剤として、具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシブチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。これらのうちでは、アニオン性界面活性剤による刺激緩和効果をさらに高める点および上述した粘度特性を安定的に保持し、粘度が高くなり過ぎないようにする点からは、分子量のより大きいものが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。さらに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の中でもポリオキシエチレン(POE)付加モル数が10〜100のものを用いることがより好ましい。
【0058】
該非イオン性界面活性剤は、第2剤全量に対して、通常0.5〜5.0重量%の量で用いられる。
【0059】
さらに、第2剤には、前述した任意成分が、本発明の目的を損なわない範囲で含まれていてもよい。
【0060】
これらの第1剤および第2剤は、公知の方法に従って製造することができるが、各剤の混合が容易となる点ならびに混合して酸化染毛剤組成物としたときに上記所定の粘度特性を確保することが容易となる点からは、第1剤、第2剤ともに、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsであることが望ましい。したがって、前記第1剤および第2剤は、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0061】
このようにして得られた第1剤および第2剤は、通常、2剤型酸化染毛剤セットとして、組み合わせて用いられ、第1剤および第2剤を前記所定の比率で混合することにより、本発明の酸化染毛剤組成物を得ることができる。
【0062】
(3剤型酸化染毛剤の場合)
本発明を3剤型酸化染毛剤に適用する場合であって、3剤型酸化染毛剤が少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、少なくとも酸化剤を含む第2剤、過硫酸塩、炭酸塩などを含む粉末状の組成物である第3剤とからなる場合には、アニオン性界面活性剤は、前記第1剤、第2剤および第3剤のうちのいずれか、あるいは複数の剤に含まれていてもよい。
【0063】
また、3剤型酸化染毛剤が、従来の2剤型酸化染毛剤における第1剤と第2剤に加えて、さらに界面活性剤など含む第3剤とから構成される場合には、アニオン性界面活性剤は、第1剤、第2剤および第3剤のうちのいずれか、あるいは複数の剤、たとえば、第2剤と第3剤の双方に含まれていてもよい。
【0064】
たとえば、第3剤のみにアニオン性界面活性剤が含まれる態様の場合には、該3剤型酸化染毛剤を構成する第3剤は、前述したアニオン性界面活性剤を含有し、その他に精製水、前記非イオン性界面活性剤、前記油性原料、前記増粘剤、前記任意成分を含んでいてもよい。第3剤におけるアニオン性界面活性剤の含有量は、第3剤全量に対して、通常5〜50重量%、好ましくは6〜30重量%、より好ましくは10〜20重量%である。
【0065】
これらの第1剤、第2剤、第3剤は、公知の方法に従って製造することができるが、混合が容易となる点、さらに混合して酸化染毛剤組成物としたときに、上記所定の粘度特性を確保することが容易となる点からは、第1剤、第2剤、第3剤ともに、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsであることが望ましい。この場合、第1剤、第2剤、第3剤はともに、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0066】
このようにして得られた第1剤、第2剤および第3剤は、通常、3剤型酸化染毛剤セットとして組み合わせて用いられ、これらを混合することによって、容易に本発明の酸化染毛剤組成物を得ることができる。
<毛髪脱色剤組成物>
なお、本発明の形態が酸化染毛剤組成物でなく毛髪脱色剤組成物である場合には、前記第1剤の構成成分から酸化染料を除くほか、同様の構成を採ることができる。
【0067】
本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物を用いて、毛髪を染毛または脱色処理するには、たとえば、本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物を15〜45℃の温度で毛髪に塗布し、通常1〜50分間、好ましくは3〜30分間放置した後、毛髪を洗浄し、乾燥すればよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明の酸化染毛剤組成物によれば、頭皮などへの刺激をより効果的に低減しつつ、毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができる。
【0069】
また、本発明の毛髪脱色剤組成物によれば、より効果的に頭皮などへの刺激を低減しつつ、毛髪をより明るい色調に脱色することができる。
【0070】
さらに本発明の2剤型酸化染毛剤セット、3剤型酸化染毛剤によれば、それぞれ第1剤と第2剤、または第1剤と第2剤と第3剤とを混合することにより、頭皮などへの刺激をより緩和した酸化染毛剤組成物を容易に得ることができる。
【0071】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0072】
【調製例1】2剤型酸化染毛剤セットの調製
<第1剤の調製>
撹拌機つき反応容器にセタノール、流動パラフィン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよびポリエチレングリコールを入れ85℃で加熱溶解した。これを撹拌しながら、そこに、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラアミノオルトクレゾールおよび亜硫酸ナトリウムを85℃で精製水に溶解したものを徐々に加え、撹拌しながら30℃まで冷却し、次いで28重量%アンモニア水を加えてクリーム状の第1剤(a1)を得た。なお、各成分の組成比(重量%)および25℃においてB型粘度計で測定した粘度は、表1に記載の通りである。
【0073】
【表1】
【0074】
<第2剤の調製>
下記表2に記載した組成の各原料を用いて、常法により、過酸化水素水含有量が5重量%のクリーム状の第2剤(2−1)〜(2−3)および(c2−1)〜(c2−3)を調製した。
【0075】
各第2剤を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】
【調製例2】3剤型酸化染毛剤セットの調製
<第1剤の調製>
調製例1と同様にして第1剤(a1)を得た。
<第2剤の調製>
下記表3に記載した組成の各原料を用いて、常法により、過酸化水素水含有量が5重量%のクリーム状の第2剤(2−4)を調製した。第2剤(2−4)を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】
<第3剤の調製>
下記表4に記載した組成の各原料を用いて、常法により混合し、クリーム状の第3剤(3−1)および(c3−1)を調製した。各第3剤を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表4に示す。
【0080】
【表4】
【0081】
【実施例1〜4および比較例1〜4】
<酸化染毛剤組成物の調製>
上記調製例1で調製した2剤型酸化染毛剤セットの第1剤と第2剤とを下記表5の組み合わせにしたがって、第1剤:第2剤=1:2(重量比)の割合で混合して、実施例1〜3および比較例1〜3の酸化染毛剤組成物を調製した。
【0082】
また、調製例2で調製した3剤型酸化染毛剤セットの第1剤と第2剤と第3剤とを、下記表5の組み合わせにしたがって、第1剤:第2剤:第3剤=2:2:1(重量比)の割合で混合して、実施例4および比較例4の酸化染毛剤組成物を調製した。
【0083】
各酸化染毛剤組成物を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表5に示す。
【0084】
【表5】
【0085】
<頭皮への刺激性評価>
上記の酸化染毛剤組成物を用いて、頭皮に対する刺激性の評価を行った。
【0086】
各実施例および比較例を対にして1つの実験系とし(実施例1−比較例1、実施例2−比較例2、実施例3−比較例3、実施例4−比較例4)、これらの各系に対してそれぞれパネラー10人の頭髪を頭頂部で左右に半分に分け、一方の頭髪には実施例の酸化染毛剤組成物を、もう一方の頭髪には比較例の酸化染毛剤組成物を塗布し、常法により染毛処理し、その際の頭皮への刺激性を下記のようにして5段階で評価した。
【0087】
5点:刺激を全く感じない。
【0088】
4点:刺激をほとんど感じない。
【0089】
3点:刺激をやや感じる。
【0090】
2点:刺激を強く感じる。
【0091】
1点:激痛を感じる。
【0092】
結果を表6に示す。
【0093】
【表6】
【0094】
表6から、実施例の酸化染毛剤組成物はいずれも頭皮への刺激性が低減されていることが分かる。
【0095】
なお、実施例1〜4および比較例1〜4の酸化染毛剤組成物は、毛髪をいずれも一様に明るい色調で良好な色合いに染め上げていたことを目視により確認した。
【発明の技術分野】
本発明は、酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、および酸化染毛剤セットに関する。より詳しくは、頭皮への刺激を緩和した、クリーム状あるいはゲル状の酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、ならびに該酸化染毛剤組成物を与えうる酸化染毛剤セットに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
酸化染毛剤は、酸化染料を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重合を行わせることにより、毛髪を染色するものである。
【0003】
このような酸化染毛剤としては、一般にパラフェニレンジアミンなどの酸化染料中間体(本明細書では、酸化染料中間体、カップラーなどを含めて酸化染料という。以下同じ。)、および、アルカリ剤を主成分とする第1剤と、過酸化水素などの酸化剤を主成分とする第2剤とから構成される2剤型酸化染毛剤が主流である。この場合、前記第1剤と第2剤とは染毛する際に混合して使用される。
【0004】
従来、このような酸化染毛剤は、染毛性が良好である一方、頭皮などに刺激があることが欠点とされてきた。また、近年のヘアカラーの流行に伴い、毛髪の明度をより上げて明るく染毛することが望まれるようになってきたが、毛髪を明るく染毛するためには、2剤型酸化染毛剤の第1剤に含まれるアルカリ剤の量を多くする必要があり、頭皮などに対する刺激がさらに強くなるという問題が生じてきている。また、このような頭皮などに対する刺激の問題は、酸化染料を含有しない毛髪脱色剤でも同様に生じていた。
【0005】
このように、酸化染毛剤および毛髪脱色剤においては、頭皮などに対する刺激を緩和することが重要な課題となっているが、従来、ヘアカラーの刺激を少なくし、明るい染め上がりにする方法としては、2剤型酸化染毛剤において第1剤中のアンモニア量を減らし、他のアルカリ剤を併用する方法が知られていた(特許文献1参照)。しかし、この方法では、毛髪を充分に明るい色合いに染色することはできず、しかも、多量に用いた場合には、頭皮への残存性が高く、頭皮に刺激を与えやすいという問題があった。
【0006】
また、第1剤中のアンモニア量を1重量%以下とし、有機アミン0.1〜5重量%を併用し、第1剤と第2剤を混合した全組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量を5〜60重量%、水の含有量を25〜70重量%とした2剤型酸化染毛剤または毛髪脱色剤も提案されている(特許文献2参照。)これによれば、毛髪を明るい色合いに染め上げるとともに、刺激臭が少なく、頭皮への刺激の低い酸化染毛剤または毛髪脱色剤が提供されるとしている。しかしながら、有機アミンは、アンモニアと比較して刺激臭は少ないが、頭皮への残存性が高く、毛髪損傷や皮膚刺激の原因となる恐れがある。さらに、この酸化染毛剤あるいは毛髪脱色剤は液状であり、毛髪に塗布する際の取り扱い性に劣る上、頭皮に付着した際に拡散、浸透しやすいという問題点がある。
【0007】
さらに、2剤型酸化染毛剤において、第1剤中に抗炎症剤などを配合することも行われているが、抗炎症剤を多量に配合しても思った通りの効果は得られていない。
【0008】
本発明者らはこのような状況に鑑みて鋭意研究した結果、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれているクリーム状またはゲル状の酸化染毛剤組成物(あるいは毛髪脱色剤組成物)であると、取り扱い性に優れ、毛髪の染め上がり(または脱色の程度)が良好な上に、頭皮への刺激をより低減できることを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−25230号公報
【特許文献2】
特開2001−354531号公報
【0010】
【発明の目的】
本発明は、頭皮などに対する刺激をより緩和したクリーム状あるいはゲル状の酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、ならびに該酸化染毛剤組成物を与えうる酸化染毛剤セットを提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】
本発明に係る酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する酸化染毛剤組成物であって、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。このような粘度特性を有する本発明の酸化染毛剤組成物は、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0012】
前記酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤とからなる2剤型酸化染毛剤を混合してなるものであって、前記第1剤および/または第2剤にアニオン性界面活性剤が含まれていることが好ましく、前記第2剤にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることがより好ましい。
【0013】
なお、前記2剤型酸化染毛剤の第2剤には、さらに高級アルコールが含まれていることが好ましく、さらに非イオン性界面活性剤が含まれていることがより好ましい。
【0014】
また、本発明では、前記酸化染毛剤組成物は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなる3剤型酸化染毛剤を混合してなることも好ましく、前記第3剤に、アニオン性界面活性剤が5〜50重量%の量で含まれていることがより好ましい。なお、前記3剤型酸化染毛剤の第3剤に加えて、第2剤にもアニオン性界面活性剤が含まれていてもよい。
【0015】
本発明に係る2剤型酸化染毛剤セットは、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含む第2剤とからなり、該第1剤、第2剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第2剤中にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係る3剤型酸化染毛剤セットは、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなり、該第1剤、第2剤、第3剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第3剤中にアニオン性界面活性剤が5〜50重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0017】
本発明に係る毛髪脱色剤組成物は、少なくともアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する毛髪脱色剤組成物であって、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0018】
【発明の具体的説明】
以下、本発明について具体的に説明する。
<酸化染毛剤組成物および酸化染毛剤キット>
酸化染毛剤には、一般に1剤型酸化染毛剤、2剤型酸化染毛剤、3剤型酸化染毛剤などが存在する。
【0019】
1剤型酸化染毛剤は、通常粉末状であり、使用に際して水を加えて混合して用いられる。
【0020】
2剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、具体的には、後述する酸化染料(酸化染料中間体およびカップラーを含む。以下同じ。)、アルカリ剤、水などを含む組成物と、少なくとも酸化剤を含む第2剤、具体的には、後述する酸化剤、水などを含む組成物とを、使用に際して混合して用いられる。
【0021】
また、3剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、具体的には、後述する酸化染料、アルカリ剤、水などを含む組成物と、少なくとも酸化剤を含む第2剤、具体的には、過酸化水素、水などを含む組成物と、過硫酸塩、炭酸塩などを含む粉末状の組成物である第3剤とを、使用に際して混合して用いられる。なお、3剤型酸化染毛剤には上述した構成の他、前記2剤型酸化染毛剤における第1剤と第2剤とに加えて、さらに界面活性剤などを含む第3剤から構成されるものも含まれる。
【0022】
本発明は、その剤型を問わず、上記のいずれの剤型の酸化染毛剤にも適用することができる。すなわち、本発明の酸化染毛剤組成物は、上述のさまざまな剤型の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布しうる状態にしたときに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴としている。
【0023】
具体的には、本発明の酸化染毛剤組成物は、通常、少なくとも酸化染料と、アルカリ剤と、酸化剤と、アニオン性界面活性剤とを含有しており、さらに、上記の粘度特性を確保するために油性原料である、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種を含有していることが好ましい。さらに、該粘度特性を長期にわたって保持する点からは、上記油性原料に加えて、増粘剤を併用してもよい。
【0024】
前記酸化染料としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できるが、具体的には、たとえば、5−アミノオルトクレゾール、硫酸5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、カテコール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5−スルホン酸ナトリウム、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、フロログルシン、ヘマテイン、没食子酸、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミンなどが挙げられる。これらの酸化染料は、1種単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0025】
該酸化染料は、本発明の酸化染毛剤組成物全量中に通常0.01〜5.0重量%の量で用いられる。
【0026】
また、本発明の酸化染毛剤組成物は、通常pH8〜12、好ましくはpH8.5〜11のアルカリ性であり、前記アルカリ剤としては、たとえば、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルフォリン、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素グアジニンなどを挙げることができる。本発明では、これらうち、揮発性であり染毛後、毛髪に残存しない点からアンモニアを用いることが好ましい。
【0027】
アンモニアは、前記酸化染毛剤組成物のpHが上記範囲内になるような量で用いられる。すなわち、上述した各種剤型(1剤型〜3剤型)の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布できる状態としたときに、この酸化染毛剤組成物全量に対して、アンモニアを通常0.4〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.0重量%の量で含んでいる。従来、酸化染毛剤組成物には、様々なアルカリ剤が用いられているが、本発明では、アンモニアを上記所定の範囲内の量で用いることにより、毛髪の良好な染めあがりを達成することができる。
【0028】
また、本発明の酸化染毛剤組成物に用いられる酸化剤は、前記酸化染毛剤組成物を構成する酸化染毛剤の剤型によっても異なるが、酸化染毛剤に用いられるものであれば特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、たとえば、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭酸塩などが挙げられる。これらのうちでは、過酸化水素が好ましい。
【0029】
該酸化剤は、本発明の酸化染毛剤組成物全量中に通常1.0〜6.0重量%の量で用いられる。
【0030】
本発明の酸化染毛剤組成物は、前記酸化染料とアルカリ剤と酸化剤の他に、さらに所定量のアニオン性界面活性剤を含有している。すなわち、上述した各種剤型(1剤型〜3剤型)の酸化染毛剤を構成する各剤を混合して、毛髪に塗布しうる状態としたときに、この酸化染毛剤組成物全量に対して、アニオン性界面活性剤が、通常1〜4重量%、好ましくは2〜4重量%、より好ましくは2.5〜4重量%の量で含まれている。
【0031】
酸化染毛剤組成物中にアニオン性界面活性剤が上記範囲内の量で含まれていると、アンモニアが上記所定の量で含まれている場合に、頭皮などに対する刺激を効果的に緩和することができる。
【0032】
前記アニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウムなどのN−アシル化グルタミン酸塩;N−アシル化サルコシン酸塩;アルキルエーテルリン酸エステル塩;アルキルエーテルスルホコハク酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩などが挙げられる。これらのうちでは、アルキル硫酸エステル塩が好ましく、なかでもラウリル硫酸ナトリウムがより好ましい。これらのアニオン性界面活性剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合せて用いることができる。
【0033】
なお、本発明の酸化染毛剤組成物は、前記アニオン性界面活性剤に加えて、さらに後述する非イオン性界面活性剤を1〜20重量%の量で含有していてもよい。
【0034】
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、上記の粘度特性を確保するために油性原料である、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種を1〜30重量%の量で含有していることが好ましく、これらのうちでは、高級アルコール類を含有していることがより好ましい。
【0035】
なお、該粘度特性を長期にわたって保持する点からは、上記油性原料に加えてさらに増粘剤を併用してもよい。
【0036】
前記高級アルコール類としては、具体的には、たとえば、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどが挙げられる。これらのうちでは、粘度調節作用にとくに優れる点から、ベヘニルアルコールが好ましい。
【0037】
前記油脂類としては、具体的には、たとえば、オリーブ油、ヒマシ油、ヤシ油などの天然油脂類などが挙げられる。
【0038】
前記高級脂肪酸類としては、具体的には、たとえば、ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
【0039】
前記ロウ類としては、たとえば、ミツロウ、ラノリン、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、カルバナロウなどが挙げられる。
【0040】
前記炭化水素類としては、たとえば、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、スクワランなどが挙げられる。
【0041】
前記エステル類としては、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピルなどが挙げられる。
【0042】
前記増粘剤としては、特に限定されず公知のものを用いることができ、具体的には、たとえば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマーなどを挙げることができる。
【0043】
本発明の酸化染毛剤組成物では、このように前記アニオン性界面活性剤に加えて、さらに上述の油性原料を含有させることによって、得られた酸化染毛剤組成物に、毛髪に塗布するのに好適な粘度特性を付与することができ、これによって、毛髪に対しては、むらなく良好な染め上がりを実現するとともに、頭皮などへの拡散、浸透を抑制し、刺激をさらに低減することが可能となる。さらに、前記油性原料に加えて、前記増粘剤を併用した場合には、該粘度特性を長期にわたって保持することができる。
【0044】
本発明の酸化染毛剤組成物は、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsである。上記範囲の粘度特性を有する酸化染毛剤組成物は、通常、クリーム状あるいはゲル状を呈し、粘性を有するため、取り扱い性に優れ、毛髪に対してはむらなく塗布できる一方、頭皮には付着し難く、たとえ頭皮に付着した場合であっても拡散浸透しにくいため、頭皮への刺激をより効果的に低減することができる。
【0045】
さらに、本発明の酸化染毛剤組成物は、上記成分に加えて、通常、精製水を含んでおり、さらにその他の化粧品分野に使用される成分(以下、任意成分ともいう。)を本発明の目的を損なわない範囲で含んでいてもよい。
【0046】
前記精製水としては、イオン交換水、蒸留水などを用いることが好ましい。精製水の含有量は、特に限定されず、酸化染毛剤組成物中の各成分を充分に溶解または分散できる量であればよい。
【0047】
また、後者の任意成分としては、前述したもの以外の、天然または合成の高分子化合物、脂肪酸、油脂、炭化水素、一価または多価アルコール、シリコーン誘導体、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アミンオキサイド、アミノ酸誘導体、蛋白誘導体、防腐剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、過酸化水素の安定化剤、植物抽出物、ビタミン類、色素、顔料、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料などが挙げられる。
【0048】
本発明は、上述したように酸化染毛剤の剤型にかかわりなく適用できるが、これらのうち、一般に広く使用されている2剤型酸化染毛剤および3剤型酸化染毛剤に適用した場合を例にして、本発明をさらに具体的に説明する。
【0049】
(2剤型染毛剤の場合)
本発明を2剤型酸化染毛剤に適用する場合、アニオン性界面活性剤は、第1剤に含まれていても、第2剤に含まれていてもよく、さらに第1剤および第2剤の双方に含まれていてもよい。また、この場合、上述した油性原料、すなわち、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種は、第1剤に含まれていても、第2剤に含まれていてもよく、さらに第1剤および第2剤の双方に含まれていてもよいが、少なくとも第2剤に含まれていることが好ましい。さらに、前記粘度特性を長期にわたって保持する点からは、該油性原料に加えて、増粘剤を併用してもよい。
【0050】
これらのうち、アニオン性界面活性剤が第2剤に含まれている場合を例に説明する。この場合、前記2剤型酸化染毛剤は、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含む第2剤とからなる。
【0051】
前記第1剤に含有される酸化染料とアルカリ剤としては、前述したものと同じものが挙げられる。第1剤における酸化染料の配合量は、酸化染料の種類、希望の染着の程度などによって、適宜選択され、任意の量で配合することができるが、第1剤全量に対して、0.01〜10重量%の量で用いることが好ましい。
【0052】
該アルカリ剤としては、アンモニアが好ましく用いられ、この場合には、後述する第2剤と混合して、酸化染毛剤組成物を得た際に、その含有量が前述した範囲内になるような量であればよく、特に限定されないが、通常、第1剤中において、1.2〜4.2重量%の濃度になるように用いられる。
【0053】
さらに、第1剤はこれらに加えて、通常、精製水を含み、後述する非イオン性界面活性剤、前記油性原料、前記増粘剤、前記任意成分を本発明の目的を損なわない範囲で含んでいてもよい。精製水としては、前述したものを用いることが好ましく、その含有量は、特に限定されず、第1剤に用いる成分を充分に溶解または分散できる量であればよい。
【0054】
前記第2剤に含有される酸化剤とアニオン性界面活性剤としては、前述したものと同じものが挙げられる。酸化剤としては、過酸化水素が好ましく、第2剤全量に対して通常1.0〜6.0重量%の量で用いられる。
【0055】
また、前記第2剤に含まれるアニオン性界面活性剤の量は、第2剤全量に対して、通常2〜6重量%、好ましくは3〜6重量%、より好ましくは4〜6重量%である。第2剤に含まれるアニオン性界面活性剤の量が上記範囲内であると、第1剤と第2剤とを重量比で2:1〜1:5、好ましくは1:2〜1:3の比率で混合することにより、本発明の酸化染毛剤組成物において所望のアニオン性界面活性剤濃度を達成することができる。
【0056】
前記第2剤には、さらに前記油性原料、すなわち、高級アルコール類、油脂類、高級脂肪酸類、ロウ類、炭化水素類、エステル類から選ばれる少なくとも1種が含まれていることが好ましく、これらのうちでは、高級アルコール類が含まれていることがより好ましい。前記高級アルコールとしては、既述したものが挙げられる。なかでも、粘度調節作用にとくに優れる点から、ベヘニルアルコールが好ましい。該高級アルコール類は、第2剤全量に対して、通常2.0〜20.0重量%の量で用いられる。なお、この場合、前記増粘剤を併用することにより、上述の粘度特性を長期にわたって安定的に保持できる。
【0057】
さらに、前記第2剤には、非イオン性界面活性剤が含まれていることが好ましい。前記非イオン性界面活性剤として、具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシブチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。これらのうちでは、アニオン性界面活性剤による刺激緩和効果をさらに高める点および上述した粘度特性を安定的に保持し、粘度が高くなり過ぎないようにする点からは、分子量のより大きいものが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。さらに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の中でもポリオキシエチレン(POE)付加モル数が10〜100のものを用いることがより好ましい。
【0058】
該非イオン性界面活性剤は、第2剤全量に対して、通常0.5〜5.0重量%の量で用いられる。
【0059】
さらに、第2剤には、前述した任意成分が、本発明の目的を損なわない範囲で含まれていてもよい。
【0060】
これらの第1剤および第2剤は、公知の方法に従って製造することができるが、各剤の混合が容易となる点ならびに混合して酸化染毛剤組成物としたときに上記所定の粘度特性を確保することが容易となる点からは、第1剤、第2剤ともに、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsであることが望ましい。したがって、前記第1剤および第2剤は、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0061】
このようにして得られた第1剤および第2剤は、通常、2剤型酸化染毛剤セットとして、組み合わせて用いられ、第1剤および第2剤を前記所定の比率で混合することにより、本発明の酸化染毛剤組成物を得ることができる。
【0062】
(3剤型酸化染毛剤の場合)
本発明を3剤型酸化染毛剤に適用する場合であって、3剤型酸化染毛剤が少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤、少なくとも酸化剤を含む第2剤、過硫酸塩、炭酸塩などを含む粉末状の組成物である第3剤とからなる場合には、アニオン性界面活性剤は、前記第1剤、第2剤および第3剤のうちのいずれか、あるいは複数の剤に含まれていてもよい。
【0063】
また、3剤型酸化染毛剤が、従来の2剤型酸化染毛剤における第1剤と第2剤に加えて、さらに界面活性剤など含む第3剤とから構成される場合には、アニオン性界面活性剤は、第1剤、第2剤および第3剤のうちのいずれか、あるいは複数の剤、たとえば、第2剤と第3剤の双方に含まれていてもよい。
【0064】
たとえば、第3剤のみにアニオン性界面活性剤が含まれる態様の場合には、該3剤型酸化染毛剤を構成する第3剤は、前述したアニオン性界面活性剤を含有し、その他に精製水、前記非イオン性界面活性剤、前記油性原料、前記増粘剤、前記任意成分を含んでいてもよい。第3剤におけるアニオン性界面活性剤の含有量は、第3剤全量に対して、通常5〜50重量%、好ましくは6〜30重量%、より好ましくは10〜20重量%である。
【0065】
これらの第1剤、第2剤、第3剤は、公知の方法に従って製造することができるが、混合が容易となる点、さらに混合して酸化染毛剤組成物としたときに、上記所定の粘度特性を確保することが容易となる点からは、第1剤、第2剤、第3剤ともに、25℃における粘度が通常1,000〜100,000cpsであり、好ましくは5,000〜50,000cps、より好ましくは10,000〜30,000cpsであることが望ましい。この場合、第1剤、第2剤、第3剤はともに、通常、クリーム状またはゲル状を呈する。
【0066】
このようにして得られた第1剤、第2剤および第3剤は、通常、3剤型酸化染毛剤セットとして組み合わせて用いられ、これらを混合することによって、容易に本発明の酸化染毛剤組成物を得ることができる。
<毛髪脱色剤組成物>
なお、本発明の形態が酸化染毛剤組成物でなく毛髪脱色剤組成物である場合には、前記第1剤の構成成分から酸化染料を除くほか、同様の構成を採ることができる。
【0067】
本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物を用いて、毛髪を染毛または脱色処理するには、たとえば、本発明の酸化染毛剤組成物または毛髪脱色剤組成物を15〜45℃の温度で毛髪に塗布し、通常1〜50分間、好ましくは3〜30分間放置した後、毛髪を洗浄し、乾燥すればよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明の酸化染毛剤組成物によれば、頭皮などへの刺激をより効果的に低減しつつ、毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができる。
【0069】
また、本発明の毛髪脱色剤組成物によれば、より効果的に頭皮などへの刺激を低減しつつ、毛髪をより明るい色調に脱色することができる。
【0070】
さらに本発明の2剤型酸化染毛剤セット、3剤型酸化染毛剤によれば、それぞれ第1剤と第2剤、または第1剤と第2剤と第3剤とを混合することにより、頭皮などへの刺激をより緩和した酸化染毛剤組成物を容易に得ることができる。
【0071】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0072】
【調製例1】2剤型酸化染毛剤セットの調製
<第1剤の調製>
撹拌機つき反応容器にセタノール、流動パラフィン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよびポリエチレングリコールを入れ85℃で加熱溶解した。これを撹拌しながら、そこに、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラアミノオルトクレゾールおよび亜硫酸ナトリウムを85℃で精製水に溶解したものを徐々に加え、撹拌しながら30℃まで冷却し、次いで28重量%アンモニア水を加えてクリーム状の第1剤(a1)を得た。なお、各成分の組成比(重量%)および25℃においてB型粘度計で測定した粘度は、表1に記載の通りである。
【0073】
【表1】
【0074】
<第2剤の調製>
下記表2に記載した組成の各原料を用いて、常法により、過酸化水素水含有量が5重量%のクリーム状の第2剤(2−1)〜(2−3)および(c2−1)〜(c2−3)を調製した。
【0075】
各第2剤を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】
【調製例2】3剤型酸化染毛剤セットの調製
<第1剤の調製>
調製例1と同様にして第1剤(a1)を得た。
<第2剤の調製>
下記表3に記載した組成の各原料を用いて、常法により、過酸化水素水含有量が5重量%のクリーム状の第2剤(2−4)を調製した。第2剤(2−4)を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】
<第3剤の調製>
下記表4に記載した組成の各原料を用いて、常法により混合し、クリーム状の第3剤(3−1)および(c3−1)を調製した。各第3剤を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表4に示す。
【0080】
【表4】
【0081】
【実施例1〜4および比較例1〜4】
<酸化染毛剤組成物の調製>
上記調製例1で調製した2剤型酸化染毛剤セットの第1剤と第2剤とを下記表5の組み合わせにしたがって、第1剤:第2剤=1:2(重量比)の割合で混合して、実施例1〜3および比較例1〜3の酸化染毛剤組成物を調製した。
【0082】
また、調製例2で調製した3剤型酸化染毛剤セットの第1剤と第2剤と第3剤とを、下記表5の組み合わせにしたがって、第1剤:第2剤:第3剤=2:2:1(重量比)の割合で混合して、実施例4および比較例4の酸化染毛剤組成物を調製した。
【0083】
各酸化染毛剤組成物を25℃においてB型粘度計で測定した粘度を表5に示す。
【0084】
【表5】
【0085】
<頭皮への刺激性評価>
上記の酸化染毛剤組成物を用いて、頭皮に対する刺激性の評価を行った。
【0086】
各実施例および比較例を対にして1つの実験系とし(実施例1−比較例1、実施例2−比較例2、実施例3−比較例3、実施例4−比較例4)、これらの各系に対してそれぞれパネラー10人の頭髪を頭頂部で左右に半分に分け、一方の頭髪には実施例の酸化染毛剤組成物を、もう一方の頭髪には比較例の酸化染毛剤組成物を塗布し、常法により染毛処理し、その際の頭皮への刺激性を下記のようにして5段階で評価した。
【0087】
5点:刺激を全く感じない。
【0088】
4点:刺激をほとんど感じない。
【0089】
3点:刺激をやや感じる。
【0090】
2点:刺激を強く感じる。
【0091】
1点:激痛を感じる。
【0092】
結果を表6に示す。
【0093】
【表6】
【0094】
表6から、実施例の酸化染毛剤組成物はいずれも頭皮への刺激性が低減されていることが分かる。
【0095】
なお、実施例1〜4および比較例1〜4の酸化染毛剤組成物は、毛髪をいずれも一様に明るい色調で良好な色合いに染め上げていたことを目視により確認した。
Claims (11)
- 少なくとも酸化染料とアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する酸化染毛剤組成物であって、
25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、
前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴とする酸化染毛剤組成物。 - 前記酸化染毛剤組成物が、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤とからなる2剤型酸化染毛剤を混合してなるものであって、前記第1剤および/または第2剤にアニオン性界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記2剤型酸化染毛剤の第2剤にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることを特徴とする請求項2に記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記2剤型酸化染毛剤の第2剤に、さらに高級アルコールが含まれていることを特徴とする請求項2または3に記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記2剤型酸化染毛剤の第2剤に、さらに非イオン性界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記酸化染毛剤組成物が、少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなる3剤型酸化染毛剤を混合してなることを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記3剤型酸化染毛剤の第3剤に含まれるアニオン性界面活性剤の量が5〜50重量%であることを特徴とする請求項6に記載の酸化染毛剤組成物。
- 前記3剤型酸化染毛剤の第2剤にもアニオン性界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項6または7に記載の酸化染毛剤組成物。
- 少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含む第2剤とからなり、
該第1剤、第2剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第2剤中にアニオン性界面活性剤が2〜6重量%の量で含まれていることを特徴とする2剤型酸化染毛剤セット。 - 少なくとも酸化染料とアルカリ剤とを含む第1剤と、少なくとも酸化剤を含む第2剤と、少なくともアニオン性界面活性剤を含む第3剤とからなり、該第1剤、第2剤、第3剤ともに、25℃における粘度が1,000〜100,000cpsであり、かつ、該第3剤中にアニオン性界面活性剤が5〜50重量%の量で含まれていることを特徴とする3剤型酸化染毛剤セット。
- 少なくともアルカリ剤と酸化剤とアニオン性界面活性剤とを含有する毛髪脱色剤組成物であって、
25℃における粘度が1,000〜100,000cpsの範囲であり、
前記アニオン性界面活性剤が1〜4重量%の量で含まれていることを特徴とする毛髪脱色剤組成物。
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