JP4095756B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪脱色力に優れ、刺激臭が少なく、かつ毛髪の仕上がりの風合いが良好な染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化染毛剤は、酸化染料を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重合を行わせることにより、色素を生成させ、染着させるものである。一般にこのような染毛剤は、パラフェニレンジアミン等の酸化染料中間体を主成分とする第1剤と、過酸化水素等の酸化剤を主成分とする第2剤とから構成される。上記両剤は染毛にあたって、混合されて使用される。また、第1剤中に酸化染料を配合しない組成物は毛髪脱色剤組成物である。
【0003】
上記第1剤は通常、アルカリ剤を配合してアルカリ性に調整されている。このアルカリ剤は、第1,2剤の混合物を通常pH9〜10程度にすることにより、毛髪を湿潤させ酸化染料中間体を毛髪中に浸透し易くさせるとともに、第2剤の酸化剤から発生期の酸素の放出を促進させるために不可欠のものである。この発生期の酸素は酸化染料中間体を酸化させ着色物質を生じさせると共に、メラニンを分解して毛髪を脱色する作用を担う。即ち、このタイプの染毛剤は、白髪混じりの髪の黒髪をブリーチしながら染めることにより、全体を希望の色に染めることができるのである。
【0004】
従って、これら染毛剤には、染料を酸化させる能力の他に、黒髪をブリーチする能力が必要不可欠なのである。
【0005】
これらのアルカリ剤としては、主にアンモニアが用いられ、その他に、例えばモノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなアルキルアミン、あるいはモノエタノールアミンのようなアルカノールアミンなどの有機アミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムあるいは炭酸塩等が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般には、アルカリ剤としてアンモニア水が汎用されているが、これは化学作用的には好ましく、充分な染毛力やブリーチ力が得られる上、毛髪の風合いも良好であるが、従来の配合量では刺激臭を伴うため使用者に不快感を与えることがあった。また、一定量以上を配合しても刺激臭や頭皮への刺激性が強くなるだけで、顕著な染毛力やブリーチ力の上昇は見られない。アルキルアミン類やアルカノールアミン類は刺激臭は少ないものの、染毛効果やブリーチ効果を発揮させるためには多量に用いる必要があり、これらのアルカリ剤を多量に用いると染毛処理時に頭皮に刺激を与えたり、毛髪の仕上がりの風合いを損ねることがあった。その他のアルカリ剤では、酸化剤から発生期の酸素を効果的に放出することができず、毛髪を充分に染色あるいはブリーチすることができないものであった。
【0007】
また、アンモニア水とモノエタノールアミンあるいは炭酸アンモニウムなどとの併用も検討されている。アンモニアの刺激臭を充分に低下させた上で、充分な染毛力やブリーチ力を得るには、これらモノエタノールアミンあるいは炭酸アンモニウムは効果的であるが、毛髪にゴワツキを与え、仕上がりの風合いを悪くしてしまうものであった。その影響は継続使用するに従い顕著なものとなり、毛髪の仕上がりの風合いの改善が求められていた。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものであり、刺激臭が少なく、ブリーチ効果に優れ、かつ毛髪の仕上がりが良好な染毛剤組成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが鋭意検討した結果、使用するアンモニア水の一部をアルカリ金属の炭酸塩に置き換えることにより、アンモニアの刺激臭を抑え、なおかつモノエタノールアミンや炭酸アンモニウムなどの使用では達成できなかった、毛髪の仕上がりの風合いも改善でき、しかも充分なブリーチ力を備えた染毛剤組成物を得ることができることを見出した。
【0010】
即ち、本発明の要旨とするところは、アルカリ剤と酸化染料とを含有する第1剤と、酸化剤として過酸化水素を含有する第2剤とから成り、使用時に前記第1剤と前記第2剤とを混合する染毛剤組成物であって、前記第1剤において、該アルカリ剤が少なくとも、(a)アンモニア水及び、(b)炭酸ナトリウム及び/又は炭酸水素ナトリウムからなり、28%アンモニア水と前記(b)成分を0.5:1〜10:1の重量比で配合し、かつ前記第1剤のpHが9.5〜12に調整されており、前記第1剤と前記第2剤とを混合したときの過酸化水素濃度が3重量%未満であることを特徴とする染毛剤組成物にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に使用されるアンモニアの配合量は、28%アンモニア水に換算して第1剤中、1〜10重量%であるのが好ましく、1重量%未満では、染着効果あるいはブリーチ効果が充分でなく、10重量%を超えると、刺激臭が増加し始め、頭皮や毛髪が損傷しやすくなる。
【0012】
アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムなどが挙げられ、これらから選ばれる1種または2種以上を選択して用いる。その配合量は、好ましくは第1剤の0.1〜5重量%である。0.1重量%未満では、一定のブリーチ力を備えた染毛剤組成物を得るには、アンモニアの配合量を効果的に減少させることができず、5重量%を超えてもそれ以上の効果は期待できない。
【0013】
さらに、アンモニア刺激臭を抑え、かつ毛髪の仕上がりの風合いが優れた配合割合を検討したところ、28%アンモニア水と炭酸塩を0.5:1〜10:1の重量比で配合すると良好な結果を得られることを見出した。この範囲を外れると刺激臭が強くなりすぎたり、髪の風合いを損ねる原因になる。
【0014】
一般に染毛剤は、液状であればガラス瓶やプラスチック瓶、クリーム状であれば内面コートされたアルミニウムチューブに充填されている。またエアゾール状染毛剤は噴射ガスと共に内面コートされたアルミニウムやブリキなど金属製の缶に充填される。しかし、従来の染毛剤に比べ本発明のアンモニアと炭酸塩を併用した染毛剤は、理由はわからないが上記の通常の金属製のチューブや缶の腐食を起こしやすく、容器の膨張や破裂の原因となる可能性があることが分かった。このような現象を解決すべく、アルカリ剤の配合比率を検討した結果、上述のアンモニア刺激臭を抑え、かつ毛髪の仕上がりの風合いが優れた効果も考慮すると、28%アンモニア水と炭酸塩を1:1〜5:1の重量比で配合すると、金属製のチューブや缶の腐食が比較的起き難いことを見出した。しかしながら、本発明の染毛剤組成物を安定に保存するためには、でき得ればガラス容器あるいはプラスチック容器に充填されることが好ましい。また、金属製容器でもプラスチック製内袋を用いることにより充填は可能である。
【0015】
これらに用いられるプラスチックの素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エポキシフェノールおよび塩化ビニルの単層あるいはそれら2種以上の積層からなる素材が挙げられる。この中でも、染毛剤のバリヤー性能の点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂およびエポキシフェノールの単層あるいはそれら2種以上の積層からなる素材が好ましい。
【0016】
これらアンモニアと炭酸塩との合計配合量は、第1剤のpHが9.5〜12となるように調整されるのが好ましい。このpHの範囲で、比較的少ないアンモニア量で優れたブリーチ効果を得ることができる。
【0017】
本発明の染毛剤組成物は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状及びエアゾールムース状など、一般に知られているあらゆる剤型に適用することができる。特に、本発明の優れたブリーチ効果は、エアゾールムース状の染毛剤組成物で顕著である。従来のアンモニアをアルカリ剤としたエアゾールムース状の染毛剤は、ムース状に吐出すると薬剤の表面積が非常に大きくなり、噴射ガスの影響も加わってアンモニアが揮散しやすい状態になり、刺激臭は強くなり、またそれに伴いアルカリ量が下がるために十分なブリーチ効果及び染毛効果が得にくいものであった。一方、本発明は、従来よりもアンモニア配合量が少ない上、不揮発性のアルカリ金属の炭酸塩がブリーチ力をサポートするので、刺激臭が少なくかつブリーチ力に優れた染毛剤を提供することができると考えられる。
【0018】
不揮発性アルカリとしてモノエタノールアミンや炭酸アンモニウムを併用する技術もあるが、モノエタノールアミンや炭酸アンモニウムが髪の仕上がりの風合いを損ねてしまい、好ましいものではなかった。本発明はこの課題も解決されており、良好な仕上がりを提供できるものである。
【0019】
本発明の染毛剤組成物には、通常染毛剤に用いられる成分を配合することができる。
【0020】
本発明に用いられる酸化染料中間体としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、ジアミノピリジン類及びそれらの塩類等の1種又は2種以上が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。これらの中でもp−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(2’−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、2,6−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルスルファミン酸、2,5−ジアミノピリジン及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。その配合量は通常、第1剤の全重量に対し0.01〜15重量%であり、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0021】
カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、3,3’−イミノジフェノール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−o−クレゾール、ジフェニルアミン、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等を配合することができる。この配合量は0.01〜10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量%である。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されたものも適宜、用いることができる。
【0022】
さらに、直接染料を配合することにより、種々の色調を得ることができる。直接染料としては、タール系色素や天然色素などの公知のものが使用でき、1種又は2種以上を併用してもよい。その中でも、ニトロ系染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、またはインジゴ染料が挙げられる。これらの配合量は、通常0.01〜10重量%である。具体例としては、ニトロ−p−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、N1,N4,N4−トリス(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン(HC Blue#2)、4−〔(2−ニトロフェニル)アミノ〕フェノール(HC Orange#1)、N1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン(HC Red#3)、2,2’−〔(4−アミノ−3−ニトロフェニル)イミノ〕ビスエタノール(HC Red#13)、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロアニリン(HC Yellow#2)、2−〔〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニトロフェニル〕アミノ〕エタノール(HC Yellow#4)、N1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロオルトフェニレンジアミン(HC Yellow#5)、それらの塩及び「医薬品等で使用できるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料で、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、橙色205号、橙色207号、橙色402号、緑色3号、緑色204号、緑F205号、緑色401号、緑色402号、褐色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、黒色401号等が挙げられる。
【0023】
アルカリ剤は、アンモニアとアルカリ金属の炭酸塩は必須であるが、本発明の効果を妨げない限りにおいて、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン及び2−アミノ−2−メチルプロパノールなどのアルカノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、通常用いられるアルカリ剤を必要に応じて配合することができる。
【0024】
また、本発明の効果を妨げない限り、必要に応じて、高級アルコールや非イオン界面活性剤、高級脂肪酸、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び溶剤を配合することができる。
【0025】
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0026】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、モノラウリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノイソステアリン酸POEグリセリン、モノオレイン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸グリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、POEラノリン、POEソルビトールラノリン、水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、POEオレイン酸アミド、POEステアリン酸アミド、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖グリセリド脂肪酸エステル、オレイルジメチルアミンオキシド、ジメチルラウリルアミンオキシド、アルキル(8〜16)グルコシド等が挙げられる。
【0027】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
【0028】
陰イオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、硫酸化油硫酸化ヒマシ油、POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステアリルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、POEアルキルフェニルエーテルリン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩等)、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウ等のN−アシルサルコシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸及びパルミチン酸等のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩等が挙げられる。
【0029】
陽イオン界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルジエチルメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(14〜20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(18〜22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0030】
両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸型界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。具体例としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイルカルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液等が挙げられる。
【0031】
溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
【0032】
本発明の染毛剤組成物中には、上記成分の他に、通常化粧品分野で用いられる他の任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で加えることができる。このような任意成分としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸、尿素等の保湿剤;ヒマシ油、カカオ脂、ミンク油、アボガド油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油等の油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン誘導体;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、エチレンカーボネート、ポロピレンカーボネート等の染色助剤;流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素類;パラベン等の防腐剤;エデト酸二ナトリウム等のキレート剤;フェナセチン、8−オキシキノリン等の安定化剤;チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸等の酸化防止剤;その他、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0033】
本発明の染毛剤組成物第1剤は使用に際し、酸化剤を含有する第2剤と混合する。酸化剤には通常過酸化水素を用い、第2剤中の配合量は1〜6重量%が好ましい。2重量%より少ないと十分な染毛効果やブリーチ効果が得られず、6重量%より多くなると毛髪損傷が懸念される。そして通常はこれら第2剤と重量比で2:1〜1:2の割合で混合されるが、実使用上好ましいのは1:1であり、混合物中の過酸化水素濃度は3重量%未満であることが好ましい。
【0034】
なお、本発明の染毛剤組成物に前記の染料を配合しない場合は、脱色剤として用いることができる。
【0035】
本発明の染毛剤組成物は常法に従って調製できる。
【0036】
次に、本発明の実施例を説明する。本発明はこれらに限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲の種々の態様のものが含まれる。
【0037】
【実施例】
実施例1〜2(エアゾールムース状酸化染毛剤組成物)
本発明の酸化染毛剤組成物第1剤の配合組成を下記に示す。そして実施例1〜2及び比較例1〜4のアルカリ剤配合量を表1に示す。
【0038】
第1剤原液 重量%
アルカリ剤 表1参照
p−フェニレンジアミン 1.0
p−アミノフェノール 0.5
m−アミノフェノール 0.6
レゾルシン 0.5
セタノール 2.0
POE(2)ラウリルエーテル 1.0
POE(30)セチルエーテル 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
グリセリン 5.0
亜硫酸ナトリウム 0.1
混合植物抽出液 0.1
プロデュウ200 0.1
香料 0.5
精製水 適 量
合計 100.0
【0039】
【表1】
【0040】
また、第2剤の配合組成を以下に示す。なお、第2剤組成は本実施例並びに比較例において共通である。
【0041】
第2剤原液 重量%
過酸化水素水(35%) 15.0
EDTA 0.5
セタノール 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
プロピレングリコール 1.0
フェナセチン 0.1
POE(20)オレイルエーテル 0.9
精製水 適 量
合計 100.0
【0042】
上記第1剤及び第2剤の原液96部に対し、噴射剤(LPG3.5)4部をポリエチレン製内袋を有するエアゾール缶に充填し、エアゾールムース状酸化染毛剤組成物を得た。
【0043】
(試験1)染毛試験
ヒトの白髪混じり毛束(重量約2g)を5重量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液5ccを使用して洗浄し、温水にて十分すすいだ。その後余分な水分をふき取った。実施例1〜2および比較例1〜4の酸化染毛剤組成物第1剤を第2剤と1:1で混合後、これらの毛束にハケにて塗布し恒温槽(37℃)中に放置した。30分後に毛束をシャンプーでよく洗浄し、タオルで水分を拭き取った後に、ドライヤーにて乾燥した。
【0044】
これら染毛処理毛の染まり具合を、専門のパネラー10名により肉眼で下記の基準で評価し、その平均を総合評価とした。
【0045】
<評価基準>
○…黒髪に自然な明るさがあり、白髪は充分に染まり目立たない
△…黒髪に明るさがなく、白髪は染まっているがやや目立つ
×…黒髪に明るさがなく、白髪もほとんど染まらず目立つ
【0046】
(試験2)毛髪の仕上がり感の評価
実施例1〜2および比較例1〜4の酸化染毛剤組成物を、各例5名の女性モデルに染毛し、染毛後の仕上がりの毛髪の感触を、専門のパネラー10名により下記の基準で評価し、その平均を総合評価とした。
【0047】
<評価基準>
◎…ゴワツキがなく、しなやかな仕上がり感である
○…ゴワツキが少なく、しなやかな仕上がり感である
△…ゴワツキがややあり、しなやか感に欠ける仕上がり感である
×…ゴワツキが大きく、仕上がり感の悪い感触である
【0048】
(試験3)刺激及び刺激臭の評価
試験2の被験者に染毛時の頭皮への刺激及び刺激臭の有無について聞き取り調査を行い、下記の基準で評価した。
【0049】
<評価基準>
○…4名以上が刺激及び刺激臭を感じなかった
△…2〜3名が刺激及び刺激臭を感じなかった
×…1名以下が刺激及び刺激臭を感じなかった
【0050】
(試験4)製品安定性の評価
実施例1〜2および比較例1〜4の染毛剤組成物の第1剤を、内面樹脂コートおよびポリエチレン製内袋を有したアルミ製エアゾール缶に充填し、40℃、6ヶ月の加速保存試験を行い、保存前後の容器内面の腐食性を比較した。
【0051】
<評価基準>
◎…容器の腐食は認められなかった
○…若干の腐食が認められた
△…明らかな腐食が認められた
×…容器の腐食により、内容物の漏れが認められた
これらの試験の結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】
その結果、本実施例の染毛剤組成物は、アンモニア単独配合の比較例1と同様の良好な染毛効果を示すと共に、アンモニアの配合量が少ないことにより刺激臭も少ないものであった。また、毛髪の仕上がり感が非常に良好であった。
【0054】
実施例3〜4(エアゾールムース状酸化染毛剤組成物)
実施例3(第1剤原液) 重量%
硫酸p−トルイレンジアミン 3.0
レゾルシン 0.5
m−アミノフェノール 0.1
ピクラミン酸 0.5
1,4−ジアミノアントラキノン 0.1
POE(30)ベヘニルエーテル 0.5
POE(20)オクチルフェニルエーテル 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ベヘニルアルコール 0.1
メチルフェニルポリシロキサン 0.5
ポリエチレングリコール400 1.0
カチオン化グアガム 1.0
亜硫酸ナトリウム 0.5
28%アンモニア水 4.0
炭酸ナトリウム 1.0
混合植物抽出液(6) 0.1
プロモイスWK(ケラチン加水分解物) 0.3
香料 0.5
精製水 適 量
合計 100.0
pH 10.2
【0055】
実施例4(第1剤原液) 重量%
硫酸N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
p−フェニレンジアミン 2.0
p−アミノフェノール 0.5
レゾルシン 2.0
5−アミノ−o−クレゾール 0.5
ニトロ−p−フェニレンジアミン 0.5
POE(50)オレイルエーテル 4.0
セトステアリルアルコール 2.0
ジメチルポリシロキサン 0.5
流動パラフィン 1.0
1,3−ブタンジオール 4.0
亜硫酸ナトリウム 0.5
28%アンモニア水 4.0
炭酸水素ナトリウム 1.5
香料 0.5
精製水 適 量
合 計 100.0
pH 9.8
【0056】
上記実施例3及び4の第1剤原液を常法にて調製し、噴射剤(ジメチルエーテル:LPG(4.0kg/cm2)=20:80)と93:7の割合でエアゾール缶に充填し、エアゾールムース状染毛剤第1剤を得た。上述の第2剤を用い、1:1で混合して染毛したところ、実施例1と同様に良好な結果を得た。
【0059】
実施例7(ゲル状酸化染毛剤組成物第1剤) 重量%
p−フェミレンジアミン 1.0
p−アミノフェノール 0.5
m−アミノフェノール 0.2
レゾルシン 0.5
オレイン酸 10.0
プロピレングリコール 5.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
POE(10)ノニルフェニルエーテル 25.0
カルボキシビニルポリマー(粘度調整剤) 適 量
無水亜硫酸ナトリウム 0.1
EDTA二ナトリウム 0.1
28%アンモニア水 6.0
炭酸ナトリウム 2.5
香料 0.5
精製水 適 量
合 計 100.0
pH 10.0
【0060】
実施例7の染毛剤第1剤を下記の第2剤と1:1で混合し、常法にて染毛した。
【0061】
第2剤 重量%
35%過酸化水素 16.0
セタノール 5.0
ポリエチレングリコール400 4.0
POE(2)ノニルフェニルエーテル 1.0
POE(15)セチルエーテル 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
クエン酸 pH3に調整
精製水 適 量
合 計 100.0
【0062】
その結果、実施例1と同様に良好な結果が得られた。また、保存安定性も優れたものであった。
【0063】
実施例8〜9(エアゾール状毛髪脱色剤組成物)
本発明の毛髪脱色剤組成物第1剤の配合組成を下記に示す。そして実施例8〜9及び比較例5〜7のアルカリ剤配合量を表3に示す。
【0064】
第1剤原液 重量%
アルカリ剤 表1参照
セタノール 2.0
POE(2)ラウリルエーテル 1.0
POE(30)セチルエーテル 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
グリセリン 5.0
亜硫酸ナトリウム 0.1
混合植物抽出液 0.1
ラミナピュア(褐草エキス) 0.5
精製水 適 量
合 計 100.0
【0065】
【表3】
【0066】
上記第1剤の原液96部に対し、噴射剤(LPG3.5)4部をPET製エアゾール缶に充填し、エアゾール状毛髪脱色剤組成物を得た。なお、第2剤は上述のエアゾールタイプの第2剤組成物を用いた。
【0067】
(試験1)毛髪脱色試験
ヒトの黒髪毛束を用いる他は、上述の染毛試験と同様の方法にて試験した。
これら脱色処理毛の脱色具合を、専門のパネラー10名により肉眼で下記の基準で評価し、その平均を総合評価とした。
【0068】
<評価基準>
脱色処理毛が未処理の黒髪毛に比べて
◎…非常に明るい
○…明るい
△…やや明るい
×…わずかに明るいか、ほとんど変わらない
【0069】
(試験2)毛髪の仕上がり感の評価
(試験3)刺激及び刺激臭の評価
以上2試験は、上述と同様の方法及び評価基準にて実施した。
これらの試験の結果を表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】
その結果、本実施例の毛髪脱色剤組成物は、アンモニア単独使用の比較例4より少ないアンモニア濃度で良好なブリーチ力を示すと同時に、刺激臭が極めて低く、毛髪の仕上がり感が非常に良好であった。また、保存安定性も良好であった。
【0072】
実施例10〜11(クリーム状毛髪脱色剤組成物)
実施例10 重量%
セタノール 7.0
オリーブ油 3.0
ポリエチレングリコール400 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
POE(5.5)セチルエーテル 5.0
POE(20)セチルエーテル 5.0
第4級窒素含有セルロースエーテル 0.5
無水亜硫酸ナトリウム 0.1
EDTA二ナトリウム 0.1
28%アンモニア水 5.0
炭酸ナトリウム 1.0
香料 0.5
精製水 適 量
合 計 100.0
pH 10.5
【0073】
実施例11
第1剤 重量%
セタノール 7.0
オレイン酸 3.0
ワセリン 2.0
プロピレングリコール 5.0
POE(2)ラウリルエーテル 3.0
POE(5.5)セチルエーテル 5.0
POE(20)セチルエーテル 5.0
第4級窒素含有セルロースエーテル 0.5
無水亜硫酸ナトリウム 0.1
EDTA二ナトリウム 0.1
28%アンモニア水 4.0
炭酸ナトリウム 1.0
炭酸水素ナトリウム 1.0
香料 0.5
精製水 適 量
合 計 100.0
pH 9.8
【0074】
第2剤に、上述の実施例5で用いた第2剤組成物を用い、1:1で混合して、常法に従い毛髪をブリーチした。
【0075】
その結果、実施例10〜11は、実施例9と同様に良好なブリーチ力を示すと同時に、刺激臭が極めて低く、毛髪の仕上がり感が非常に良好であった。
【0076】
【発明の効果】
本発明の染毛剤組成物は、ブリーチ効果や毛髪の仕上がりの風合いに優れ、刺激臭が少なく、染毛処理時に使用者に不快感を感じさることがない。
Claims (4)
- アルカリ剤と酸化染料とを含有する第1剤と、
酸化剤として過酸化水素を含有する第2剤とから成り、
使用時に前記第1剤と前記第2剤とを混合する染毛剤組成物であって、
前記第1剤において、
該アルカリ剤が少なくとも、
(a)アンモニア水及び、
(b)炭酸ナトリウム及び/又は炭酸水素ナトリウム
からなり、28%アンモニア水と前記(b)成分を0.5:1〜10:1の重量比で配合し、かつ前記第1剤のpHが9.5〜12に調整されており、
前記第1剤と前記第2剤とを混合したときの過酸化水素濃度が3重量%未満であることを特徴とする染毛剤組成物。 - 金属製チューブに充填されていることを特徴とする請求項1に記載の染毛剤組成物。
- プラスチック容器に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の染毛剤組成物。
- 剤型がエアゾールムース状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛剤組成物。
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