JP2008290952A - 毛髪脱色用又は染色用第1剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸化剤を含有する第2剤組成物と混合して使用する第1剤組成物であって、次の成分(A)〜(E)を含有する毛髪脱色用又は染色用第1剤組成物。
(A) アンモニア又はアンモニウムイオン
(B) アミノ変性シリコーン
(C) 数平均重合度1000以上の高重合シリコーン
(D) カチオンポリマー
(E) 1.2質量%以上の炭化水素油
【選択図】なし
Description
(A) アンモニア又はアンモニウムイオン
(B) アミノ変性シリコーン
(C) 数平均重合度1000以上の高重合シリコーン
(D) カチオンポリマー
(E) 1.2質量%以上の炭化水素油
成分(A)におけるアンモニウムイオン源としては、アンモニア水のほか、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等を用いることができる。アンモニアとアンモニウムイオンとは、共存して緩衝系を形成していることが好ましい。成分(A)のアンモニア又はアンモニウムイオンの含有量は、アンモニア量に換算して、本発明の第1剤組成物中の0.05〜15質量%が好ましく、更には0.1〜10質量%、特に0.2〜8質量%含有するのが好ましい。
成分(B)のアミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有していればよく、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコーンのどちらでもよい。例えば、好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。これらの物質は、毛髪の均一な脱色・染色に寄与し、また毛髪への残留性が良好で、毛髪に対して、湿潤時の柔らかさ及び滑らかさ、乾燥時の色の鮮明さや深み、ツヤ、柔らかさ、滑らかさ、ボリューム感(ボディ)、まとまり易さ及び保湿性という効果、並びにこれらの効果の持続性を与える。
成分(C)の数平均重合度1000以上の高重合シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコーン)、メチルフェニルポリシロキサン、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、WO96/31188に記載されているわずかに架橋されたシリコーンガム等が挙げられる。これらの物質は、毛髪の均一な脱色・染色、剤の濯ぎ易さに寄与し、また毛髪への残留性が良好で、毛髪に対して、湿潤時の柔らかさ、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時の色の鮮明さや深み、ツヤ、柔らかさ、滑らかさ、ボリューム感(ボディ)、まとまり易さ及び保湿性という効果、並びにこれらの効果の持続性を与える。
本発明の第1剤組成物は、カチオン性ポリマーを含有する。カチオン性ポリマーは、毛髪の均一な脱色・染色、剤の濯ぎ易さに寄与し、また毛髪への残留性が良好で、毛髪に対して、湿潤時の柔らかさ、滑らかさ及び指の通り易さ、乾燥時の色の鮮明さや深み、ツヤ、柔らかさ、滑らかさ、ボリューム感(ボディ)、まとまり易さ及び保湿性という効果、並びにこれらの効果の持続性を与える。特に、シャンプー時の柔らかさ、滑らかさ、指の通り易さ、剤の濯ぎ易さを与える。
成分(E)の炭化水素油は、本明細書においては室温で液体であるもの、固体であるもの、半固体であるもののいずれをも含む概念である。具体的には、α-オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ペトロラタム、固形パラフィン等が挙げられ、なかでも、シリコーン類の毛髪への吸着性、乾燥後の感触の点から、流動パラフィン、ペトロラタム、固形パラフィンが好ましい。
本発明の第1剤組成物が、脱色用第1剤である場合には、染料は含有せず、染毛用第1剤である場合には、酸化染料中間体又は直接染料を含有する。
本発明の第1剤組成物には、成分(B)、(C)、(E)等油性成分の乳化のため、界面活性剤を含有させることが好ましい。界面活性剤としては、安定性の観点より、非イオン界面活性剤、例えば炭素数12〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルコキシ化(例えばエトキシ化又はプロポキシ化)高級アルコール、具体的には、ポリオキシエチレン(2〜40)アルキルエーテル等を本発明の第1剤組成物中の1〜40質量%程度、好ましくは2〜20質量%程度用いることができる。また、感触面を考慮すれば、更にモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤を併用することが好ましい。ここで、モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、感触、乳化性能の面から、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。これらの本発明の第1剤組成物中の使用比率は、(カチオン界面活性剤)/(非イオン界面活性剤+カチオン界面活性剤)の質量比が、0.8以下、更に0.6以下、特に0.4以下であるのが好ましい。なお、アニオン界面活性剤は、感触を損なうことがあるので、使用しないことが好ましい。
本発明の第1剤組成物には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
本発明の第1剤組成物のpH(25℃)は、8〜12、特に9〜11が好ましい。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の無機酸塩又は有機酸塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩類等が挙げられる。
本発明の第1剤組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、高級アルコール、動植物油脂、高級脂肪酸類、カチオン性以外の天然又は合成の高分子、エーテル類、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
本発明の第1剤組成物は、現在広く利用されている酸化型染毛剤又は脱色剤と同様に、過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤と組み合わせた二剤型として、又は脱色力向上のため、更に第3剤として過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等)等の造粒物からなる粉末状酸化剤を組み合わせてなる三剤型として提供される。第1剤及び第2剤の剤形は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。第1剤と第2剤(三剤型の場合は更に第3剤)を混合し、毛髪に塗布したときに液だれしにくいような粘度になることが望ましく、25℃、ヘリカルスタンド付きB型回転粘度計(B8R型粘度計,TOKIMEC社)で測定した粘度が2000〜10万mPa・sが好ましい。ここで、粘度は、ローターT-Cを用い、10rpm、1分間回転させた後の値とする。
本発明の第1剤組成物を用いて毛髪を染色又は脱色処理するには、例えば本発明の第1剤を酸化剤を含有する第2剤(三剤型の場合は更に第3剤)と混合した後、15〜45℃の温度で毛髪に適用し、3〜45分間、好ましくは5〜30分間の作用時間をおいた後毛髪を洗浄し、乾燥すればよい。この場合、まず染毛剤又は脱色剤組成物を水で軽く洗い流した後、アニオン界面活性剤を含有するシャンプーを用いて洗髪し、次いで水洗すると、カチオン性ポリマーは適度に流出し、シリコーン類は適度に毛髪に残留し、良好なコンディショニング効果を示す。シャンプーとしては、ラウリルエトキシ(1〜3)硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤を5〜20質量%程度含有する一般的な水性シャンプーが好適である。
表1に示す染毛用第1剤組成物及び表2に示す第2剤組成物(共通)を常法により調製し、パネラー10名により、下記方法及び基準に従って「刺激臭」、「明色性」、「髪の感触(濡れた状態)」、「髪の感触(乾いた状態)」及び「低温安定性」を評価した。その合計点を表1に示す。
第1剤及び第2剤をそれぞれ5gずつよく混合し、直径7cmのシャーレにとり、臭いを嗅ぎ比較例1を対照として次の5段階で官能評価した。
+2:比較例1に比べ、刺激臭が弱い
+1:比較例1に比べ、刺激臭がやや弱い
0:比較例1に比べ、刺激臭がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、刺激臭がやや強い
−2:比較例1に比べ、刺激臭が強い
第1剤及び第2剤をそれぞれ1gずつよく混合し、人毛黒髪トレス(ビューラックス社製 BS-B、10cm、1g)に塗布し、20分間放置した。流水で、すすぎ、シャンプーで洗浄、乾燥した後、比較例1を対照として次の5段階で目視評価した。
+2:比較例1に比べ、明色性が優れる
+1:比較例1に比べ、明色性がやや優れる
0:比較例1に比べ、明色性がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、明色性がやや劣る
−2:比較例1に比べ、明色性が劣る
第1剤及び第2剤をそれぞれ10gずつよく混合し、黒髪トレス(ヘアカラー、パーマ履歴のないモンゴロイドの毛10g)に塗布し、20分間放置した。流水で、すすぎ、シャンプーで洗浄している状態を比較例1を対照として次の5段階で官能評価した。
+2:比較例1に比べ、感触が良い
+1:比較例1に比べ、感触がやや良い
0:比較例1に比べ、感触がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、感触がやや悪い
−2:比較例1に比べ、感触が悪い
第1剤及び第2剤をそれぞれ10gずつよく混合し、黒髪トレス(ヘアカラー、パーマ履歴のないモンゴロイドの毛10g)に塗布し、20分間放置した。流水で、すすぎ、シャンプーで洗浄、乾燥した後、比較例1を対照として次の5段階で官能評価した。
+2:比較例1に比べ、感触が良い
+1:比較例1に比べ、感触がやや良い
0:比較例1に比べ、感触がほぼ同等
−1:比較例1に比べ、感触がやや悪い
−2:比較例1に比べ、感触が悪い
第1剤を5℃で6ヶ月間保存した後の粘度を測定し、保存前の粘度と比較した
○:ほとんど変化なし
△:やや粘度低下
×:著しく粘度低下
Claims (3)
- 酸化剤を含有する第2剤組成物と混合して使用する第1剤組成物であって、次の成分(A)〜(E)を含有する毛髪脱色用又は染色用第1剤組成物。
(A) アンモニア又はアンモニウムイオン
(B) アミノ変性シリコーン
(C) 数平均重合度1000以上の高重合シリコーン
(D) カチオンポリマー
(E) 1.2質量%以上の炭化水素油 - 成分(E)が、流動パラフィン、ペトロラタム、又は固形パラフィンである請求項1記載の毛髪脱色用又は染色用第1剤組成物。
- 成分(E)の含有量が、1.4〜4質量%である請求項1又は2記載の毛髪脱色用又は染色用第1剤組成物。
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