JP2008137937A - 染毛用第2剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘度の経時安定性に優れ、染毛用第1剤との混合が容易な染毛用第2剤組成物を提供する。
【解決手段】 染料中間体を配合してなる染毛用第1剤組成物と混合して酸化型染毛剤とするための染毛用第2剤組成物であって、過酸化水素、両性界面活性剤および水溶性高分子を配合してなることを特徴とする染毛用第2剤組成物である。両性界面活性剤としてはアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤が好ましく、また、水溶性高分子としては、ポリアクリル酸アミドおよび/または塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染毛剤組成物に関するものであり、詳しくは染料中間体を含む染毛用第1剤組成物と混合して用いる酸化剤を含む染毛用第2剤組成物であり、染毛用第1剤組成物と混合し易い粘度を安定に保持することができ、塗布ムラや浴比の差を生じさせることなく均一に塗布可能な酸化型染毛剤を構成できる染毛用第2剤組成物に関するものである。
酸化型染毛剤は、酸化染料(色素)を含有する第1剤と、過酸化水素などの酸化剤を含有する第2剤とからなり、これら第1剤と第2剤を混合して毛髪に塗布などすることで使用される。このような酸化型染毛剤により毛髪が染色されるメカニズムとは、酸化剤が毛髪のメラニン色素を分解することで脱色(ブリーチ)し、同時に酸化染料が毛髪内で酸化重合することで発色して染まるといったものである。
通常、染毛用第1剤は、染料を安定に分散させるために粘度が高く設定される。その一方で、酸化剤(過酸化水素)を含む染毛用第2剤は、粘度を低く設定することで、過酸化水素の分解物、すなわち酸素を、系外に放出して剤の膨張を防ぐ。また、染毛用第2剤の粘度を低く設定することは、染毛用第2剤を容器から絞り出しやすくするといった意味もある。
このような粘度の異なる染毛用第1剤と染毛用第2剤とを、質量比で例えば1:1〜1:3の割合でカップの中で混合する場合、均一に混合することは非常に難しかった。しかも、不均一な状態のまま毛髪に塗布すれば染まりムラを生じるために両者が十分に混ざり合うまで攪拌しなければならず、その間にカップの中で酸化重合が進むので、その後毛髪に塗布したとしても染色性が悪くなるといった問題も生じていた。
染毛用第1剤と染毛用第2剤との粘度の違いに起因する混合し難さを改善する技術として、例えば、特許文献1には、酸化剤を含有する液状またはエマルジョン状の染毛用第2剤に、例えばポリキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(7)ブチルエーテルなどの非イオン系重合物を含有させて、高粘性のクリーム状染毛用第1剤との混合を容易にした染色剤が提案されている。
特開平7−118131号公報
ところが、染毛用第2剤は、長期間貯蔵すると粘度が変化し易いため、製造段階では染毛用第1剤と混合し易いように調整された染毛用第2剤であっても、上記のように貯蔵期間中に粘度が変化した場合には、染毛用第1剤と均一に混合することは困難となり、上述したような諸問題が発生することになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、粘度の経時安定性に優れ、染毛用第1剤との混合が容易な染毛用第2剤組成物を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、両性界面活性剤と水溶性高分子とを併用して染毛用第2剤組成物を構成することで、粘度の経時安定性を確保して、長期間の貯蔵後においても染毛用第1剤組成物との均一混合を容易にし得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記目的を達成し得た本発明の染毛用第2剤組成物は、染料中間体を配合してなる染毛用第1剤組成物と混合して酸化型染毛剤とするための組成物であって、過酸化水素、両性界面活性剤および水溶性高分子を配合してなることを特徴とするものである。
本発明によれば、粘度の経時安定性が良好で、長期間の貯蔵を経ても染毛用第1剤組成物と均一に混合することが容易な染毛用第2剤組成物を提供することができる。
本発明の染毛用第2剤組成物において用いることのできる両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウムなどのアミノ酸型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウムなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウムなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤;などが挙げられる。これらの中でも、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤が、染料の浸透性を向上させるという染毛剤の特徴を補助する機能を有する点で好ましい。
染毛用第2剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、粘度の経時安定性をより良好にして、染毛用第1剤組成物と均一混合をより容易にする観点から、0.05質量%以上であることが好ましい。なお、両性界面活性剤の配合量が多すぎると、染毛用第2剤組成物の粘度が増大して、染毛用第2剤組成物の操作性が低下することがあるため、染毛用第2剤組成物における両性界面活性剤の配合量は、5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
上記両性界面活性剤と共に染毛用第2剤組成物に配合する水溶性高分子としては、アラビアガム、アルギン酸、カラギーナン、カラヤガム、グアーガム、タマリンドガム、トラガカントガム、キサンタンガム、プルラン、カチオン化グアーガム、ヒドロキシエチルセルロースなどの天然水溶性高分子;カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースなどの合成水溶性高分子;が挙げられる。水溶性高分子は、上記例示のものを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記例示の水溶性高分子の中でも、ポリアクリル酸アミドおよび塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが、染毛用第2剤組成物の粘度の経時安定性を高める作用がより強いことから好ましい。また、ポリアクリル酸アミドと、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースとを併用することがより好ましく、これにより、染毛用第2剤組成物の粘度の経時安定性のみならず、温度変化などによる粘度変化も小さくできる。
なお、水溶性高分子は、本発明の染毛用第2剤組成物と、染毛用第1剤組成物とを混合して得られる酸化型染毛剤により染毛処理した毛髪の、すすぎ時の感触をツルツルにし、また、その後乾燥させた毛髪の感触を、非常に柔らかな仕上がりとする作用も有している。
染毛用第2剤組成物における水溶性高分子の配合量は、粘度の経時安定性をより高め、また、染毛処理後の毛髪のすすぎ時の感触や、その後に乾燥させた毛髪の感触をより向上させる観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、特に染毛用第1剤組成物と混合する際に不用意に組成物が飛び散らないようにするためには、1質量%以上であることがより好ましい。なお、水溶性高分子の配合量が多すぎると、染毛用第2剤組成物の粘度が増大しすぎて、容器から取り出し難くなるなど、操作性が低下することがあるため、染毛用第2剤組成物における水溶性高分子の配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
なお、ポリアクリル酸アミドと塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースとを併用する場合には、水溶性高分子の総量中におけるポリアクリル酸アミドの配合量を、1〜70質量%とすることが好ましく、また、水溶性高分子の総量中における塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの配合量を、99〜30質量%とすることが好ましい。
染毛用第2剤組成物には、上記の両性界面活性剤および水溶性高分子以外に、酸化剤として過酸化水素を配合する。染毛用第2剤組成物における過酸化水素の配合量は、毛髪の脱色や染色をより良好に達成する観点から、0.3質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。なお、過酸化水素の配合量が多すぎると、頭皮への刺激が強くなることがあるため、染毛用第2剤組成物における過酸化水素の配合量は、7質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明の染毛用第2剤組成物には、上記の各成分以外にも、非イオン性界面活性剤を配合することが好ましい。非イオン性界面活性剤を配合することによって、染毛用第2剤組成物の粘度の経時安定性を更に高めることができる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ミリスチン酸ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレン脂肪酸;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸;ヤシ油脂肪酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット;などが挙げられる。これらの中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、過酸化水素に対してより安定であるという点で好ましい。
染毛用第2剤組成物における非イオン性界面活性剤の配合量は、粘度の経時安定性をより高める観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。なお、非イオン性界面活性剤の配合量が多すぎると、却って染毛用第2剤組成物の粘度が経時的に増大し易くなることがあるため、染毛用第2剤組成物における非イオン性界面活性剤の配合量は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
本発明の染毛用第2剤組成物には、上記成分の他にも、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて、通常の化粧料に配合されている各種の添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、例えば、両性界面活性剤および非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤、アルコール類、油脂、エステル、炭化水素、脂肪酸、多価アルコール、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、pH調整剤、香料などが挙げられる。
両性界面活性剤および非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸カリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチルアラニン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム、リン酸ジセチル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸などのアニオン性界面活性剤;が挙げられる。
アルコール類としては、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコールなどの低級アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール;が挙げられる。
油脂としては、例えば、シア脂、小麦胚芽油、コメヌカ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、卵黄油などが挙げられる。エステルとしては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸イソステアリル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸ヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、コハク酸ジオクチル、イソステアリン酸フィトステリルなどが挙げられる。炭化水素としては、例えば、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックス、ホホバ油、ミツロウ、カルナウバロウ、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリンなどが挙げられる。脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸などが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。金属イオン封鎖剤としては、例えば、アラニン、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸などが挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、dl−α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、エリソルビン酸、無水亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸;クエン酸Na、リン酸2Naなどの塩類;アンモニア、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、アルギニンなどのアルカリ剤;が挙げられる。
なお、染毛用第2剤組成物のpHは、低すぎると毛髪および皮膚へのダメージが大きくなることから、2以上であることが好ましく、2.5以上であることがより好ましい。また、染毛用第2剤組成物のpHが高すぎると過酸化水素の安定性が悪くなることから、そのpHは、5以下であることが好ましく、3.5以下であることがより好ましい。染毛用第2剤組成物のpHは、必要があれば、上記例示の各種pH調整剤により調整すればよい。
染毛用第2剤組成物の粘度は、染毛用第1剤組成物との混合をより容易にする観点から、1,000mPa・s以上であることが好ましく、3,000mPa・s以上であることがより好ましい。また、染毛用第2剤組成物の容器からの取り出しをより容易とし、更には、過酸化水素の分解物である酸素を抜け易くする観点から、染毛用第2剤組成物の粘度は、7,000mPa・s以下であることが好ましく、5,000mPa・s以下であることがより好ましい。
なお、本明細書でいう染毛用第2剤組成物および後記の染毛用第1剤組成物の粘度は、25℃の恒温槽中に1時間放置した後に、B型粘度計(東機産業株式会社製「VISCOMETER VT−20」)により測定した値である。
本発明の染毛用第2剤組成物は、上記の各成分の他に、主たる分散媒として水を使用する。なお、上記の各種成分の一部は、水に溶解していてもよい。染毛用第2剤組成物における水の配合量は、例えば、20〜80質量%とすることが好ましい。
染毛用第2剤組成物の、容器から出した時の形態は特に制限されず、例えばクリーム状、半透明ジェル状、透明ジェル状、泡状などの各種形態とすることができる。
本発明の染毛用第2剤組成物は、染料または染料中間体(酸化染料中間体など)、およびアルカリ剤などが配合されてなる染毛用第1剤組成物と共に酸化型染毛剤を構成する。本発明の染毛用第2剤組成物と組み合わせられる染毛用第1剤組成物については、特に制限はなく、従来公知の酸化型染毛剤に採用されている染毛用第1剤組成物が適用できる。
染毛用第1剤組成物に使用可能な酸化染料中間体としては、特に限定されることはないが、例えば、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノールなどが挙げられる。この酸化染料中間体の染毛用第1剤組成物中における含有量は、特に限定されることはないが、0.01〜5質量%が好ましく、特に0.01〜3質量%が好ましい。酸化染料中間体の含有量が少なすぎると、毛髪を十分に染色することができなくなる虞があり、また、酸化染料中間体の含有量が多すぎると、過剰の染料が毛髪表面に多く付着して、日常生活での色落ちが多くなったり、衣服などを汚染させる虞がある。
染毛用第1剤組成物には、アルカリ剤を配合することが好ましい。染毛用第1剤組成物に使用可能なアルカリ剤としては、特に限定されることはないが、アンモニア水、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどが用いられる。このアルカリ剤の第1剤中における含有量は、特に限定されることはないが、0.01〜20質量%が好ましく、特に0.1〜15質量%が好ま
しい。アルカリ剤の含有量が少なすぎると、染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物との混合時に過酸化水素を十分に活性化することができず、毛髪を十分に染毛することができなくなる虞があり、また、アルカリ剤の含有量が多すぎると、皮膚に対する刺激が強くなる虞がある。
また、染毛用第1剤組成物には必要に応じてカップラーを含有させることができる。このカップラーとしては、例えば、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、m−フェニレンジアミン、2,6−ジアミノピリジン、5−アミノオルトクレゾール、m−アミノフェノール、α−ナフトール、ヒドロキノン、レゾルシン、カテコールなどが一般に使用される。
染毛用第1剤組成物にも、上記の各成分の他に、主たる分散媒として水を使用する。なお、上記の各種成分の一部は、水に溶解していてもよい。染毛用第1剤組成物における水の配合量は、例えば、20〜80質量%とすることが好ましい。
また、染毛用第1剤組成物にも、酸化型染毛剤としての機能を損なわない範囲で、必要に応じて、通常の化粧料に配合されている各種添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、例えば、染毛用第2剤組成物用のものとして先に例示した各種添加剤が挙げられる。
染毛用第1剤組成物は、通常pH6〜11に調整される。染毛用第1剤組成物のpHは、必要があれば、上記例示の各種pH調整剤により調整すればよい。
染毛用第1剤組成物の粘度は、例えば、500〜100,000mPa・sであることが好ましい。このような粘度を有する染毛用第1剤組成物であれば、本発明の染毛用第2剤組成物と、より良好に混合することができる。
染毛用第1剤組成物の形態も、染毛用第2剤組成物と同様に特に制限はなく、例えばクリーム状、半透明ジェル状、透明ジェル状、泡状などの各種形態とすることができる。
本発明の染毛用第2剤組成物を用いた染毛処理は、例えば、染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物とを混合した後に毛髪に塗布し、過酸化水素により染料(酸化染料中間体または酸化染料中間体とカプラー)を酸化することによって発色させ、その状態でしばらく放置し、その後、すすぎを行い、乾燥すればよい。
染毛用第1剤組成物と染毛用第2剤組成物との混合比としては、希望する明るさや色味によって調節すればよいが、例えば、質量比で、1:1〜1:3程度とすることができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下の表1、表2、表3および表4では染毛用第2剤組成物全体で100%となるように、また表5では染毛用第1剤組成物全体で100%となるように、それぞれ各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、これらの表中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜19および比較例1〜7
表1〜表4に示す組成で、染毛用第2剤組成物を、各1kg調製した。染毛用第2剤組成物の調製は、以下のようにして行った。過酸化水素を除く全ての成分を攪拌しながら混合し、全ての成分が溶解した時点で過酸化水素を添加して染毛用第2剤組成物を得た。
Figure 2008137937
Figure 2008137937
Figure 2008137937
Figure 2008137937
なお、表1〜表4において、精製水の欄の「計100とする」とは、染毛用第2剤組成物を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
実施例1〜19および比較例1〜7の染毛用第2剤組成物について、以下のようにして、容器からの出し易さ、染毛用第1剤組成物との混合のし易さ、および粘度の経時安定性を評価した。結果を表6および表7に示す。
<容器からの出し易さ、および染毛用第1剤組成物との混合のし易さ評価>
実施例1〜19または比較例1〜7の染毛用第2剤組成物を、染毛用第2剤組成物用の既製容器[ミルボン社製のプロマティスフレーブ第2剤用容器(1L)]に8分目まで入れた。次のこの容器から染毛用第2剤組成物を80g搾り出し、染毛用第1剤組成物80gと均一になるまで混合する作業を、専門のパネラー5名により行った。
なお、染毛用第2剤組成物との混合に用いた染毛用第1剤組成物の組成を表5に示す。
Figure 2008137937
表5において、精製水の欄の「計100とする」とは、染毛用第1剤組成物を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
染毛用第1剤組成物の調製は、以下のようにして行った。水、エデト酸二ナトリウム、染料(レゾルシン、p−アミノフェノールなど)を入れた槽(A槽)と、アンモニア水と塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(30%濃度)を除く全てを入れた槽(B槽)とを、それぞれ75〜80℃に加熱混合した。その後B槽にA槽の内容物を攪拌しながらゆっくりと添加した。それと同時に冷却を開始し、45℃以下になった時点でB槽中に塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(30%濃度)とアンモニア水とを順次添加し、常温(25℃)まで冷却して、染毛用第1剤組成物を得た。
上記専門のパネラーにより、染毛用第2剤組成物の容器からの出し易さと、染毛用第1剤組成物との混合のし易さとの使用感評価を行った。評価は、それぞれ、5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い、の評価基準で行い、各パネラーの点数を合計して、以下の基準によってランク付けをした。◎および○の評価のものが合格である。
◎:点数の合計が20点以上、
○:点数の合計が15点以上20点未満、
△:点数の合計が10点以上15点未満、
×:点数の合計が10点未満。
<粘度の経時安定性>
実施例1〜19および比較例1〜7の染毛用第2剤組成物について、調製直後の粘度を上記測定法により測定し、更に、各染毛用第2剤組成物を、40℃・1か月、40℃・3か月、50℃・1か月、および50℃・3か月の各条件で貯蔵し、貯蔵後の粘度を上記測定法により測定した。
Figure 2008137937
Figure 2008137937
表6から明らかなように、実施例1〜19の染毛用第2剤組成物は、各条件での貯蔵後の粘度が、調製直後から殆ど変動しておらず、粘度の経時安定性に優れており、また、染毛用第1剤組成物との混合のし易さも良好である。更に、実施例1〜19の染毛用第2剤組成物は、容器からの出し易さも良好であった。
これに対し、表7に示すように、水溶性高分子を用いていない比較例1および比較例2の染毛用第2剤組成物は、粘度が10mPa・sを下回るため測定できず、水に極めて近い粘性で、染毛用第1剤組成物との混合のし易さが劣っている。また、両性界面活性剤を用いていない比較例3〜7の染毛用第2剤組成物は、各条件での貯蔵後の粘度が、調製直後から大きく変動しており、粘度の経時安定性が劣っている。更に、比較例4の染毛用第2剤組成物は、染毛用第1剤組成物との混合のし易さも劣っている。

Claims (5)

  1. 染料中間体を配合してなる染毛用第1剤組成物と混合して酸化型染毛剤とするための染毛用第2剤組成物であって、
    過酸化水素、両性界面活性剤および水溶性高分子を配合してなることを特徴とする染毛用第2剤組成物。
  2. 水溶性高分子が、ポリアクリル酸アミドおよび/または塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースである請求項1に記載の染毛用第2剤組成物。
  3. 両性界面活性剤が、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤である請求項1または2に記載の染毛用第2剤組成物。
  4. 非イオン性界面活性剤を更に配合してなるものである請求項1〜3のいずれかに記載の染毛用第2剤組成物。
  5. 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである請求項4に記載の染毛用第2剤組成物。
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