JP2003321322A - 過酸化水素含有組成物 - Google Patents

過酸化水素含有組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酸化水素の安定性の低下を抑制することが
できるとともに、毛髪に良好な感触を付与することがで
きる過酸化水素含有組成物を提供する。 【解決手段】 過酸化水素含有組成物には、過酸化水素
(A)、グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なく
とも一種(B)、カチオン化されたグアーガム及びその
誘導体以外の重合体から得られるカチオン化重合体
(C)、水(D)、及びその他の成分が含有されてい
る。この過酸化水素含有組成物には、さらに1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩から選ば
れる少なくとも一種(E)が含有されることが好まし
い。さらに、両性重合体(F)が含有されることが好ま
しい。また、(B)成分はカチオン化グアーガムである
ことが好ましい。この過酸化水素含有組成物は、染毛
剤、毛髪脱色・脱染剤等に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤、毛髪脱色
・脱染剤、パーマネントウェーブ用剤等に使用される過
酸化水素含有組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の過酸化水素含有組成物
は、染毛剤、毛髪脱色・脱染剤、パーマネントウェーブ
用剤等の毛髪処理剤に適用されている。
【0003】過酸化水素含有組成物中の過酸化水素は、
不安定な化合物であって水と酸素に分解し易いため、そ
の分解を防止するため各種の安定化剤の検討がなされて
きた。このような安定化剤としては、尿素、フェナセチ
ン、スズ酸ナトリウム、エチレングリコールフェニルエ
ーテル、8−オキシキノリン、リン酸等が知られてい
る。
【0004】一方、過酸化水素含有組成物を毛髪処理剤
に適用する場合、毛髪の感触を向上させるために過酸化
水素含有組成物にはカチオン化重合体が配合されること
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
過酸化水素含有組成物において、カチオン化重合体を配
合すると、過酸化水素の安定性を低下させてしまうとい
う問題があった。
【0006】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、過酸化水素の安定性の低下を抑制すること
ができるとともに、毛髪に良好な感触を付与することが
できる過酸化水素含有組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明の過酸化水素含有組成物で
は、下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分
を含むことを要旨とする。
【0008】(A):過酸化水素。 (B):グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なく
とも一種。 (C):カチオン化されたグアーガム及びその誘導体以
外の重合体から得られるカチオン化重合体。
【0009】(D):水。 請求項2に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請
求項1に記載の発明において、さらに、(E)1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩から選
ばれる少なくとも一種を含有するものである。
【0010】請求項3に記載の発明の過酸化水素含有組
成物では、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、さらに、(F)両性重合体を含有するものである。
請求項4に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請
求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明におい
て、(B)成分がカチオン化グアーガムであるものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を染毛剤に適用した第1の実施形態について説明する。
【0012】第1の実施形態の過酸化水素含有組成物
は、染毛剤の第2剤として染料、アルカリ剤等を含有す
る第1剤と使用時に混合され、毛髪の染色に使用するこ
とができる。
【0013】この過酸化水素含有組成物としての第2剤
には、過酸化水素(A)、グアーガム及びその誘導体か
ら選ばれる少なくとも一種(B)、カチオン化されたグ
アーガム及びその誘導体以外の重合体から得られるカチ
オン化重合体(C)、水(D)及びその他の成分が含有
されている。
【0014】(A)成分の過酸化水素は、酸化剤として
毛髪に含まれるメラニンを脱色するために配合される。
第2剤中における(A)成分の含有量は、好ましくは
0.1〜15.0重量%、さらに好ましくは2.0〜
9.0重量%、最も好ましくは3.0〜6.0重量%で
ある。この含有量が0.1重量%未満では、メラニンを
十分に脱色することができないおそれがあるとともに、
後述する染料を十分に酸化することができないおそれが
ある。一方、15.0重量%を超えて配合すると、毛髪
に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
【0015】(B)成分のグアーガム及びその誘導体か
ら選ばれる少なくとも一種は、(C)成分のカチオン化
されたグアーガム及びその誘導体以外の重合体から得ら
れるカチオン化重合体とともに、過酸化水素(A)の安
定性の低下を抑制するために配合される。(B)成分の
具体例としては、グアーガム、カチオン化グアーガム、
カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、
ヒドロキシプロピル化グアーガム等が挙げられる。これ
らの中でも、(A)成分の安定性の低下を抑制する効果
に優れるとともに、毛髪に良好な感触を付与することが
できることからカチオン化グアーガムが好ましい。カチ
オン化グアーガムの市販品としては、例えば、特公昭5
8−35640号公報、特公昭60−46158号公報
及び特開昭58−53996号公報に記載されているR
HONE−POULENC社のジャガーC−13S、同
−14S、同−17、同−210、同−162、HI−
CARE1000等が挙げられる。
【0016】第2剤中における(B)成分の含有量は、
好ましくは0.01〜3.0重量%、さらに好ましくは
0.05〜1.0重量%である。この含有量が0.01
重量%未満では(A)成分の安定性の低下を十分に抑制
することができないおそれがある。一方、3.0重量%
を超えて配合すると、毛髪にべたつきが生じるおそれが
ある。
【0017】(C)成分のカチオン化されたグアーガム
及びその誘導体以外の重合体から得られるカチオン化重
合体は、毛髪に良好な感触を付与するために配合され
る。また、(C)成分は、(B)成分とともに作用し、
過酸化水素(A)の安定性の低下を抑制するために配合
される。
【0018】(C)成分は、分子鎖に結合してアミノ基
又はアンモニウム基を含むもの或いは、少なくともジメ
チルジアリルアンモニウムハライドを構成単位として含
む水溶性のものをいう。(C)成分の具体例としては、
カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、ジアリ
ル4級アンモニウム塩重合体、ジアリル4級アンモニウ
ム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロ
リドン誘導体等が挙げられる。
【0019】カチオン化セルロース誘導体の市販品とし
ては、ライオン(株)のレオガードG及び同GP、ユニ
オンカーバイド社のポリマーJR−125、JR−40
0、JR−30M、LR−400、LR−30M等が挙
げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体の市販
品としては、ナショナルスターチアンドケミカル社のセ
ルコートH−100、L−200等のヒドロキシエチル
セルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙
げられる。ジアリル4級アンモニウム塩重合体の市販品
としては、カルゴン社のマーコート100等が挙げられ
る。ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重
合体の市販品としては、カルゴン社のマーコート550
等が挙げられる。
【0020】4級化ポリビニルピロリドン誘導体の市販
品としては、アイエスピー・ジャパン(株)のガフコー
ト734、755、755N等が挙げられる。これらの
4級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子量は、1万〜
200万のものが好ましい。この分子量が1万未満の場
合、毛髪に良好な感触を付与する効果が十分に得られな
いおそれがある。一方、200万を超えると、毛髪にべ
たつきが生じるおそれがある。
【0021】第2剤中における(C)成分の含有量は、
好ましくは0.01〜3.0重量%、さらに好ましくは
0.05〜1.0重量%である。この含有量が0.01
重量%未満では良好な感触を付与する効果が十分に得ら
れないおそれがある。一方、3.0重量%を超えると、
毛髪にゴワつきが生じるおそれがある。
【0022】(D)成分である水は(A)、(B)及び
(C)成分の溶媒として第2剤を水溶液、水性分散液又
は水性乳化液にするために適量配合される。第2剤中に
おける水の含有量は、好ましくは50〜95重量%、さ
らに好ましくは70〜90重量%である。水の含有量が
50重量%未満では、水性分散液又は水性乳化液を安定
して形成することが困難となるおそれがある。一方、9
5重量%を超えて配合すると、第2剤の均一性及び安定
性を確保しにくくなる。
【0023】この過酸化水素含有組成物としての第2剤
に含有されるその他の成分としては、1−ヒドロキシエ
タン−1,1−ジホスホン酸及びその塩から選ばれる少
なくとも一種(E)、両性重合体(F)、界面活性剤、
油性成分、多価アルコール等が挙げられる。
【0024】(E)成分の1−ヒドロキシエタン−1,
1−ジホスホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一
種は、過酸化水素の安定化剤として過酸化水素の分解を
抑制するために配合される。1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸塩の具体例としては、1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム、1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸二ナトリウム
等が挙げられる。第2剤中における(E)成分の含有量
は、好ましくは0.001〜1.0重量%、さらに好ま
しくは0.005〜0.5重量%、最も好ましくは0.
01〜0.3重量%である。この含有量が0.001重
量%未満では、過酸化水素の安定性を十分に確保するこ
とができないおそれがある。一方、1.0重量%を超え
て配合すると、第2剤のpHが下がりすぎるため、結果
として過酸化水素の安定性が損なわれるおそれがある。
【0025】(F)成分の両性重合体は、プレーンリン
ス時やシャンプー時において毛髪に良好な感触を付与す
るために配合される。(F)成分の具体例としては、N
−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム
α−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチ
ル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱
化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタ
クリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミ
ド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナ
ショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム/アクリル酸共重合体(市販名;マーコート28
0,295;カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルア
ンモニウム/アクリルアミド/アクリル酸の共重合体
(市販名;マーコートプラス3330,3331;カル
ゴン社製)、アクリル酸/アクリル酸メチル/塩化メタ
クリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体
(市販名;マーコート2001;カルゴン社製)等が挙
げられる。
【0026】第2剤中における(F)成分の含有量は好
ましくは0.01〜3.0重量%、さらに好ましくは
0.05〜1.0重量%である。この含有量が0.01
重量%未満では、十分な感触付与効果が得られないおそ
れがある。一方、3.0重量%を超えると毛髪がゴワつ
くおそれがある。
【0027】界面活性剤は、第2剤の均一性及び安定性
を保持するために配合される。界面活性剤としては、非
イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン
性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
【0028】非イオン性界面活性剤の具体例としては、
ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエ
ーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE
・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキ
ルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、P
OEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられ
る。POEアルキルエーテル類の具体例としては、PO
Eラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEス
テアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げら
れる。
【0029】カチオン性界面活性剤の具体例としては、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアン
モニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭
化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノ
プロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリ
メチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアン
モニウムサッカリン等が挙げられる。
【0030】アニオン性界面活性剤の具体例としては、
ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テ
トラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエー
テルリン酸及びその塩等が挙げられる。
【0031】両性界面活性剤の具体例としては、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプ
ロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
等が挙げられる。
【0032】これらの界面活性剤は単独で配合してもよ
いし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第2剤
中における界面活性剤の含有量は、0.1〜10.0重
量%が好ましい。この含有量が0.1重量%未満では、
第2剤に安定性を十分に付与することができない。一
方、10.0重量%を超えると、染色性が低下するおそ
れがある。
【0033】油性成分は、毛髪に軟らかさと潤いを与え
るために配合される。油性成分の具体例としては、炭化
水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、ア
ルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類
等が挙げられる。
【0034】炭化水素としては、α−オレフィンオリゴ
マー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、
合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリ
ブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケ
ライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイ
クロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
【0035】油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶
実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆
油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ
油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小
麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、
アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ
油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられ
る。
【0036】ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラ
ロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げら
れる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノー
ル)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘ
キシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オ
クチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイ
ルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアル
コール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0037】高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イ
ソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン
酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノ
リン脂肪酸等が挙げられる。
【0038】アルキルグリセリルエーテルとしては、バ
チルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテ
ル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテ
ル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエ
ーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げ
られる。
【0039】エステル類としては、アジピン酸ジイソプ
ロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチ
ル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイ
ソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸
セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニ
ル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデ
シル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸
ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソ
デシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2
−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミ
リスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1
2−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エ
チルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アル
キルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グ
リセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リン
ゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられ
る。
【0040】シリコーン類としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロ
ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変
性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられ
る。
【0041】第2剤中における油性成分の含有量は、好
ましくは0.1〜20.0重量%、さらに好ましくは
1.0〜10.0重量%、最も好ましくは2.0〜6.
0重量%である。この含有量が0.1重量%未満の場
合、毛髪に軟らかさと潤いを十分に与えることができな
いおそれがある。一方、20.0重量%を超えると、十
分な染毛力が得られないおそれがある。
【0042】多価アルコールは毛髪に保湿性を付与する
ために配合される。多価アルコールの具体例としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられ
る。第2剤中における多価アルコールの含有量は、好ま
しくは0.01〜10重量%である。この含有量が0.
01重量%未満では毛髪に保湿性を十分に付与できない
おそれがある。一方、10重量%を超えて配合してもそ
れ以上の効果は得られにくい。
【0043】上記の1−ヒドロキシエタン−1,1−ジ
ホスホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種
(E)、両性重合体(F)、界面活性剤、油性成分、多
価アルコール以外のその他の成分としては、水溶性高分
子化合物、pH調整剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止
剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦
形剤、色素、香料等が挙げられる。
【0044】この第2剤の剤型は、水溶液状、水性分散
液状、水性乳化液状等の液状、ゲル状、フォーム状、ク
リーム状等、特に限定されない。次に、第1剤について
詳述すると、第1剤は染料、アルカリ剤、その他の成分
を含有している。第1剤に含有される染料の具体例とし
ては、酸化染料中間体、直接染料、レゾルシン、ピロガ
ロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェ
ニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4−ジ
アミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、
トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジア
ミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジア
ミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−
アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチ
ルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタ
ノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食
子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒ
ドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそ
れらの塩等が挙げられる。
【0045】酸化染料中間体は、第2剤中に含有する過
酸化水素により酸化されることによって毛髪を染色す
る。酸化染料中間体の具体例としては、フェニレンジア
ミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、
アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジア
ミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミ
ン類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩酸塩、硫酸
塩、酢酸塩等の塩類等が挙げられる。
【0046】これらの中でも、染毛力が強いことからパ
ラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジ
アミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,
4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェ
ニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジア
ミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフ
ェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸
及びそれらの塩類が好ましい。これらの酸化染料中間体
は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配
合してもよい。第1剤中における染料の含有量は0.0
1〜15.0重量%が好ましい。この含有量が0.01
重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、1
5.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得
られにくい。
【0047】第1剤に含有されるアルカリ剤は、酸化剤
の作用を促進することによって毛髪に明度を付与するた
めに第1剤に配合される。アルカリ剤の具体例として
は、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム
塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン
等)及びそれらの塩等が挙げられる。
【0048】これらのアルカリ剤は単独で配合してもよ
いし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。このア
ルカリ剤の配合量は、第1剤のpHが8〜12の範囲と
なる量に設定することが好ましい。第1剤のpHが8未
満では酸化剤の作用を十分に促進することができない。
一方、12を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生し
やすい。
【0049】第1剤に含有されるその他の成分として
は、界面活性剤、油性成分、多価アルコール、水溶性高
分子化合物、還元剤、pH調整剤、粘度調整剤、保湿
剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金
属封鎖剤、賦形剤、色素、香料等が挙げられる。
【0050】さて、過酸化水素含有組成物としての第2
剤を調製するには(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)及び(F)の各成分を攪拌混合する。ここで、
(C)成分が単独で配合されたとき、(A)成分の安定
性が低下する不具合が生じる。本実施形態における第2
剤は(B)成分を含有しているため、(C)成分による
(A)成分の安定性の低下を抑制することができる。ま
た、(B)成分としてカチオン化グアーガムを使用する
と、(A)成分の安定性の低下をさらに抑制することが
できる。さらに、第2剤は(E)成分を含有している。
従って、(E)成分はキレート剤として作用し、鉄イオ
ン等の金属イオンを封鎖することができ、金属イオンの
触媒作用による(A)成分の分解を抑制することができ
る。
【0051】次いで、第2剤を使用する場合には、第1
剤と混合して得られる染毛剤として必要量をコーム
(櫛)又は刷毛につけて毛髪に適用される。このとき、
第2剤に含有される(A)成分の安定性の低下は(B)
及び(C)成分によって抑制されている。従って、
(A)成分によって、毛髪に含まれるメラニンを十分に
脱色することができる。また、第2剤は(C)成分を含
有しているため、毛髪に良好な感触を付与することがで
きる。さらに、(B)成分としてカチオン化グアーガム
を使用すると、(A)成分の安定性の低下をさらに抑制
することができ、毛髪に含まれるメラニンをより十分に
脱色することができる。ここで、(A)成分の安定性の
低下が抑制されるに伴い、組成物の脱色力が向上される
反面、毛髪の感触が悪くなるおそれがある。しかし、カ
チオン化グアーガムが毛髪に吸着することによって、毛
髪に良好な感触を付与することができる。
【0052】以上詳述した第1の実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 ・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物において
は、第2剤中に過酸化水素(A)、グアーガム及びその
誘導体から選ばれる少なくとも一種(B)、カチオン化
されたグアーガム及びその誘導体以外の重合体から得ら
れるカチオン化重合体(C)、及び水(D)が含有され
ている。従って、(A)成分の安定性の低下を抑制する
ことができるとともに、毛髪に良好な感触を付与するこ
とができる。さらに、安定な状態で維持されている
(A)成分によって、毛髪に含まれるメラニンを十分に
脱色することができる。
【0053】・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成
物においては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホス
ホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種(E)を
含有している。従って、(A)成分の安定性を向上させ
ることができる。
【0054】・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成
物においては、(F)両性重合体を含有している。従っ
て、プレーンリンス時やシャンプー時において毛髪に良
好な感触を付与することができる。
【0055】・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成
物においては、(B)成分はカチオン化グアーガムであ
る。従って、(A)成分の安定性の低下をさらに抑制す
ることができるとともに、毛髪に良好な感触をさらに付
与することができる。 (第2の実施形態)以下、本発明を毛髪脱色剤及び毛髪
脱染剤に適用した第2の実施形態について説明する。
【0056】第2の実施形態の過酸化水素含有組成物
は、1剤式の毛髪脱色剤として、毛髪の脱色に使用され
る。また、この過酸化水素含有組成物は2剤式の脱色・
脱染剤の第2剤として、アルカリ剤等を含有する第1剤
と混合され、毛髪の脱色及び脱染に使用される。さら
に、この過酸化水素含有組成物は、3剤式の脱色・脱染
剤の第2剤として、アルカリ剤等を含有する第1剤及び
メタケイ酸ナトリウム、過硫酸塩等を含有する第3剤と
混合され、毛髪の脱色及び脱染に使用される。 <1剤式の脱色剤>この過酸化水素含有組成物としての
1剤式の毛髪脱色剤は、第1の実施形態における第2剤
にその他の成分として液化石油ガス、ジメチルエーテル
等の噴射剤を含有させたものである。この1剤式の毛髪
脱色剤はアルミニウム缶の内層を樹脂でコーティングし
た容器、或いはポリエチレンテレフタレート、ポリアク
リロニトリルなどの合成樹脂製の容器等に充填され、エ
アゾール状、泡沫状等の剤型で使用される。噴射剤の含
有量は、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは
3〜30重量%である。この含有量が1重量%未満で
は、十分に噴射できないおそれがある。一方、50重量
%を超えると、1剤式の毛髪脱色剤の安定性が低下する
おそれがある。
【0057】また、一剤式の毛髪脱色剤として第1の実
施形態における第2剤に各種界面活性剤等の発泡剤を含
有させてスクイズ式のスクイズフォーマー、ポンプ式の
ポンプフォーマー等の容器に充填し、剤型を泡沫状にし
て使用してもよい。
【0058】さらに、一剤式の毛髪脱色剤として第1の
実施形態における第2剤を吐出口に細孔を有するポンプ
ミスト等の容器に充填させ、剤型をミスト状にして使用
してもよい。 <2剤式の脱色・脱染剤>2剤式の毛髪脱色・脱染剤の
第1剤は、第1の実施形態における第1剤から染料を除
いたもの、又はアルカリ剤、過硫酸塩等を含有する粉末
状又はクリーム状の第1剤が使用される。また、この毛
髪脱色・脱染剤の第2剤は、第1の実施形態における第
2剤と同じものが使用される。
【0059】粉末状又はクリーム状の第1剤に含有され
るアルカリ剤は、第2剤に含有される過酸化水素の作用
を促進することにより、脱色力及び脱染力を得るために
配合される。アルカリ剤の具体例としては、ケイ酸塩
(ナトリウム、カリウム、マグネシウム等)、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸
アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酸化マグネシウ
ム等が挙げられる。第1剤中におけるアルカリ剤の含有
量は、好ましくは5.0〜20.0重量%、より好まし
くは7.0〜18.0重量%である。この含有量が5.
0重量%未満であると十分な脱色力及び脱染力を発揮で
きないおそれがある。一方、20.0重量%を超えると
混合調製時、特に強制混合時に激しく発泡及び発熱する
おそれがある。
【0060】粉末状又はクリーム状の第1剤に含有され
る過硫酸塩は、酸化助剤として脱色力及び脱染力を得る
ために配合される。過硫酸塩の具体例としては、過硫酸
アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムが
挙げられる。第1剤中における過硫酸塩の含有量は3
0.0〜90.0重量%、好ましくは40.0〜85.
0重量%である。この含有量が30.0重量%未満では
十分な脱色力及び脱染力を発揮できないおそれがある。
一方、90重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が
得られにくい。 <3剤式の脱色・脱染剤>3剤式の毛髪脱色・脱染剤の
第1剤は、第1の実施形態における第1剤から染料を除
いたものが使用される。この毛髪脱色・脱染剤の第2剤
には、第1の実施形態における第2剤と同じものが使用
される。また、第3剤には、メタケイ酸ナトリウム、過
硫酸塩を含有する2剤式の脱色・脱染剤に記載の第1剤
が使用される。 (第3の実施形態)以下、本発明をパーマネントウェー
ブ用剤に適用した第3の実施形態について説明する。
【0061】第3の実施形態の過酸化水素含有組成物
は、二浴式のパーマネントウェーブ用剤の第2剤とし
て、還元剤、アルカリ剤等を含有する第1剤と共に、毛
髪のウェーブ形成又は縮毛及び癖毛の矯正に使用され
る。
【0062】第1剤に含有される還元剤としては、チオ
グリコール酸、チオグリコール酸塩、チオグリコール酸
のエステル、システイン、システイン塩、メルカプト化
合物、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸、チ
オ硫酸塩等が挙げられる。チオグリコール酸塩として
は、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸
ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン
等、チオグリコール酸のエステルとしては、グリセリン
チオグリコレート等が挙げられる。
【0063】システイン塩としては、システイン塩酸
塩、N−アセチル−L−システイン等、メルカプト化合
物としては、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ
酸、システアミン等が挙げられる。亜硫酸塩としては、
亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等、亜硫酸水素
塩としては、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナト
リウム等、チオ硫酸塩としては、チオ硫酸ナトリウム等
が挙げられる。
【0064】第1剤中における還元剤の含有量は、好ま
しくは0.01〜15重量%、より好ましくは1〜10
重量%である。この含有量が0.01重量%未満では毛
髪に十分なウェーブを形成できないおそれがある。一
方、15重量%を超えると、過度の還元作用によって毛
髪に損傷が生じるおそれがある。
【0065】第1剤に含有されるアルカリ剤としては、
第1の実施形態におけるアルカリ剤と同じものが使用さ
れる。また、第1剤に含有されるその他の成分として
は、第1の実施形態の第1剤に含有されるものが使用さ
れる。
【0066】パーマネントウェーブ用剤の第2剤として
は、第1の実施形態に記載の第2剤と同じものが使用さ
れる。
【0067】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形
態をさらに具体的に説明する。 (実施例1〜4及び比較例1〜4)表1及び表2に示す
染毛剤の第1剤及び第2剤を調製した。次いで、第2剤
について下記の(1)の項目の評価を行った。続いて、
第1剤及び第2剤を混合し、毛束に塗布することによっ
て染毛処理を施した。この染毛処理後の毛束について、
下記の(2)の項目の評価を行った。これらの評価結果
を表2に示す。
【0068】なお、第1剤と第2剤は重量比において
1:1の割合で混合される。また、表中における数値は
重量%、POEはポリオキシエチレンを示し、POEに
付随するカッコ内の数値はエチレンオキシドの平均付加
モル数を示す。
【0069】(1)過酸化水素の安定性 各例の第2剤を45℃の恒温槽にて1ヶ月間保存した
後、残存した過酸化水素量を酸化還元滴定法によって定
量し、残存率を算出した。評価は、比較例1を対照とし
て残存率が非常に良好(◎)、良好(○)、同等(△)
及び不良(×)とする4段階で評価した。
【0070】(2)感触 毛束を手で触れたときの感触を、優(◎)、良(○)、
やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価し
た。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】 表2の結果から明らかなように、実施例1では、(B)
及び(C)成分が配合されているため、過酸化水素の安
定性について良好な結果が得られるとともに、感触につ
いても良好な結果が得られた。
【0073】実施例2〜4では、(B)成分としてカチ
オン化グアーガムであるグアーヒドロキシプロピルトリ
モニウムクロリドが配合されているため、過酸化水素の
安定性について非常に良好な結果が得られた。また、グ
アーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが配合さ
れているため、感触についても優れた結果が得られた。
【0074】実施例3及び4では、(F)成分が配合さ
れているため、染毛処理後のプレーンリンス時及びシャ
ンプー時の毛髪に良好な感触が得られた。これに対し
て、比較例2及び3では(B)成分は配合されている
が、(C)成分が配合されていないため、過酸化水素の
安定性は比較例1と同等であった。比較例4では、
(B)、(C)及び(E)成分が配合されていないた
め、過酸化水素の安定性及び感触が不良であった。
【0075】本発明の過酸化水素含有組成物を1剤式の
毛髪脱色剤に適用した処方例を表3に示す。
【0076】
【表3】 本発明の過酸化水素含有組成物をパーマネントウェーブ
用剤に適用した処方例を表4に示す。
【0077】
【表4】 本発明の過酸化水素含有組成物をシャンプーに適用した
処方例を表5に示す。
【0078】
【表5】 本発明の過酸化水素含有組成物をヘアトリートメントに
適用した処方例を表6に示す。
【0079】
【表6】 本発明の過酸化水素含有組成物をカラーリンスに適用し
た処方例を表7に示す。
【0080】
【表7】 表3〜表7に示す1剤式の毛髪脱色剤、パーマネントウ
ェーブ用剤、シャンプー、ヘアトリートメント及びカラ
ーリンスにおいても過酸化水素の安定性について良好な
結果が得られるとともに、感触について良好な結果が得
られた。
【0081】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ 前記第1の実施形態においては染毛剤の第2剤、第
2の実施形態においては1剤式の毛髪脱色剤及び2剤式
の脱色・脱染剤、第3の実施形態においてはパーマネン
トウェーブ用剤に適用している。しかし、過酸化水素含
有組成物は、シャンプー、リンス、トリートメント、ス
タイリング剤等の毛髪脱色用ヘアケア剤に適用すること
もできる。
【0082】・ 前記実施形態においては、過酸化水素
含有組成物として染毛剤の第2剤等に適用しているが、
前記(B)、(C)及び(D)の各成分を混合すること
によって得られる組成物を過酸化水素安定化組成物とし
て使用することもできる。
【0083】・ 前記実施形態における過酸化水素含有
組成物においては、過酸化水素の安定化剤として(E)
成分が配合されている。しかし、(E)成分に加えて尿
素、フェナセチン、スズ酸ナトリウム、エチレングリコ
ールフェニルエーテル、8−オキシキノリン、リン酸等
の過酸化水素の安定化剤を配合してもよい。また、
(E)成分に代えて、上記の過酸化水素の安定化剤を配
合してもよい。これらの過酸化水素の安定化剤の中で
も、過酸化水素を安定化する作用に優れることから、
(E)成分が好ましい。
【0084】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る技術的思想について以下に記載する。 ・ 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する組成物と
混合されて染毛剤として使用される請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の過酸化水素含有組成物。この
構成によると、過酸化水素の分解が使用時まで十分に抑
制され、毛髪に含まれるメラニンを十分に脱色すること
ができる。
【0085】・ 少なくともアルカリ剤を含有する組成
物と混合されて毛髪脱色・脱染剤として使用される請求
項1から請求項4のいずれか一項に記載の過酸化水素含
有組成物。
【0086】・ 少なくとも還元剤及びアルカリ剤を含
有する組成物と組み合わせてパーマネントウェーブ用剤
として使用される請求項1から請求項4のいずれか一項
に記載の過酸化水素含有組成物。
【0087】・ 下記の(B)、(C)及び(D)の各
成分を含有することを特徴とする過酸化水素安定化組成
物。 (B):グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なく
とも一種。
【0088】(C):カチオン化されたグアーガム及び
その誘導体以外の重合体から得られるカチオン化重合
体。 (D):水。
【0089】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の過酸化水素含有組成物によれば、過酸化水素の安定
性の低下を抑制することができるとともに、毛髪に良好
な感触を付与することができる。
【0090】請求項2に記載の発明の過酸化水素含有組
成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、
過酸化水素の分解を抑制することができる。請求項3に
記載の発明の過酸化水素含有組成物によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、プレーンリ
ンス時やシャンプー時において毛髪に良好な感触を付与
することができる。
【0091】請求項4に記載の発明の過酸化水素含有組
成物によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に
記載の発明の効果に加えて、過酸化水素の安定性の低下
を抑制することができるとともに、毛髪に良好な感触を
付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB082 AB282 AB352 AB411 AB412 AC012 AC062 AC092 AC122 AC182 AC242 AC302 AC312 AC442 AC472 AC532 AC542 AC552 AC692 AC772 AC792 AC901 AC902 AD092 AD131 AD132 AD152 AD351 AD352 BB35 CC01 CC34 CC35 CC36 DD23 DD27 EE01 EE07 EE25 EE26 EE27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)、(B)、(C)及び
    (D)の各成分を含むことを特徴とする過酸化水素含有
    組成物。 (A):過酸化水素。 (B):グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なく
    とも一種。 (C):カチオン化されたグアーガム及びその誘導体以
    外の重合体から得られるカチオン化重合体。 (D):水。
  2. 【請求項2】 さらに、(E)1−ヒドロキシエタン−
    1,1−ジホスホン酸及びその塩から選ばれる少なくと
    も一種を含有することを特徴とする請求項1に記載の過
    酸化水素含有組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、(F)両性重合体を含有するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過酸化水
    素含有組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分がカチオン化グアーガムであ
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一
    項に記載の過酸化水素含有組成物。
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