JP2011093824A - 過酸化水素含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物において、毛髪の感触を向上させることのできる過酸化水素含有組成物を提供する。
【解決手段】染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物は、(A)過酸化水素と、(B)カチオン性ポリマーと、(C)両性界面活性剤とを含有する。好ましくは、(C)両性界面活性剤を0.5〜12質量%含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物に関するものである。
一般に、複数の薬剤を混合することにより効果を発揮する染毛剤及び毛髪脱色・脱染剤として、例えば、アルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤とから構成される染毛剤及び毛髪脱色・脱染剤が知られている。アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染色性を向上させる。こうした染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤(以下、染毛剤等と記載する。)には、脱色・脱染処理又は染色処理時の毛髪の感触(指どおり)を良好にすることを目的としてカチオン性ポリマーが配合される場合がある。例えば、特許文献1に開示される酸化染毛剤では、過酸化水素を含有する第2剤の使用によりコンディショニング効果を付与するために、第2剤中にカチオン性ポリマーが配合されている。
特開2007−063264号公報
特許文献1の酸化染毛剤は、第2剤中にカチオン性ポリマーを配合することにより、染色処理時の毛髪の感触を良好とすることができる。しかしながら、その向上作用は不十分なものであった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物中に、過酸化水素及びカチオン性ポリマーに加えて両性界面活性剤を含有させることで、カチオン性ポリマーによる毛髪の感触向上作用を高めることができる点を見出したことによりなされたものである。本発明の目的は、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物において、毛髪の感触を向上させることのできる過酸化水素含有組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の過酸化水素含有組成物は、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物であって、(A)過酸化水素と、(B)カチオン性ポリマーと、(C)両性界面活性剤とを含有することを特徴とする。
請求項2に記載の過酸化水素含有組成物は、請求項1に記載の発明において、使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用であることを特徴とする。
請求項3に記載の過酸化水素含有組成物は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記(C)両性界面活性剤を0.5〜12質量%含有することを特徴とする。
請求項4に記載の過酸化水素含有組成物は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記(B)カチオン性ポリマーは、原料として25℃で液状に調製された製品が用いられることを特徴とする。
請求項5に記載の過酸化水素含有組成物は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記過酸化水素含有組成物の剤型が液状であり、アルカリ剤を含有する粉末状の第1剤と混合して用いられることを特徴とする。
本発明の過酸化水素含有組成物によれば、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤において、毛髪の感触を向上させることができる。
(a)は染毛用品を示す図。(b)は蓋体22を取り外し、各剤を容器本体21に投入する工程を示す図。(c)は容器本体21に蓋体22を装着し、閉塞可能容器20を上下に振る工程を示す図。(d)は蓋体22を取り外し、容器本体21内の発泡後の染毛剤14を手で直接取り出して毛髪に塗布する工程を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明を2剤式の染毛剤における第2剤に適用した第1実施形態について詳細に説明する。この第2剤は、使用時において、アルカリ剤及び染料等を含有する第1剤と混合した後、所定の発泡操作により泡状の剤型とされて毛髪に適用される。
第2剤は、(A)過酸化水素、(B)カチオン性ポリマー、(C)両性界面活性剤を含有する。(A)過酸化水素は酸化剤として含有されるものであり、毛髪に含まれるメラニンを脱色する。第2剤中における過酸化水素の含有量は、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは2.0〜9.0質量%であり、最も好ましくは3.0〜6.0質量%である。過酸化水素の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。過酸化水素の含有量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。なお、過酸化水素の安定性を向上させるために、安定化剤として、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩を含有してもよい。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えばヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、及びヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウムが挙げられる。
(B)カチオン性ポリマーは、染色処理時における毛髪の感触を良好にするために含有される。カチオン性ポリマーは、例えば、ポリマー鎖にアミノ基若しくはアンモニウム基を含むもの、又はジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含むものであり、例えば、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物及び4級化ポリビニルピロリドン誘導体が挙げられる。具体的には、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムが挙げられる。
これらの中でも、毛髪の感触を向上させる観点から、カチオン性ポリマーは原料として25℃で液状に調製された製品を用いることが好ましい。25℃で液状に調製された製品としては、例えば、マーコート550(塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体)、マーコート280、295(塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体)、及びマーコート100(ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム)が挙げられる。これらの製品は溶媒に溶解しているため、他の成分との混合性に優れる。
第2剤中におけるカチオン性ポリマーの含有量は、好ましくは0.01〜5質量%であり、より好ましくは0.1〜4質量%である。カチオン性ポリマーの含有量が0.01質量%未満である場合には、毛髪の感触を向上させる作用が十分に得られない場合がある。また、カチオン性ポリマーの含有量が4質量%を超えると、毛髪がべたつき、感触が低下するおそれがある。
(C)両性界面活性剤は、カチオン性ポリマーによる毛髪の感触を向上させる作用を高めるために含有される。また、両性界面活性剤は、第1剤と混合した混合物の発泡性を向上させる。両性界面活性剤としては、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノカルボン酸塩、N−アシルアミノエチル−N−カルボキシメトキシエチルアミノカルボン酸塩、及びヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシンが挙げられる。
脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(コカミドプロピルベタイン、又はヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインと記載されることもある。)、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウラミドプロピルベタイン、又はラウリン酸アミドプロピルベタインと記載されることもある。)、及びリシノレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインは、塩として配合してもよい。その塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。
アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えばデシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインは、塩として配合してもよい。その塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。
N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノカルボン酸塩としては、例えばココアンホ酢酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンであり、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインと記載されることもある。)、ココアンホプロピオン酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、ラウロアンホ酢酸Na(N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、オリーブアンホ酢酸Na、カカオ脂アンホ酢酸Na、ゴマアンホ酢酸Na、スイートアーモンドアンホ酢酸Na、ステアロアンホ酢酸塩、パームアンホ酢酸Na、ピーナッツアンホ酢酸Na、ヒマワリ種子アンホ酢酸Na、及び綿実アンホ酢酸Naが挙げられる。
N−アシルアミノエチル−N−カルボキシメトキシエチルアミノカルボン酸塩としては、例えばココアンホジ酢酸Na、ココアンホジプロピオン酸Na、及びラウロアンホジ酢酸Naが挙げられる。
両性界面活性剤は単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。両性界面活性剤の中でも、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
第2剤中における両性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5〜12質量%であり、より好ましくは1.5〜10質量%であり、さらに好ましくは1.5〜3.5質量%である。第2剤中における両性界面活性剤の含有量が0.5質量%未満である場合には、カチオン性ポリマーの毛髪の感触を向上させる作用を高める効果が十分に得られなくなる場合がある。一方、第2剤中における両性界面活性剤の含有量が12質量%を超えた場合には、それ以上のカチオン性ポリマーの毛髪の感触を向上させる作用を高める効果は得られない。
また、第1剤と第2剤とが混合された混合物中における両性界面活性剤の含有量(使用時の含有量)は、好ましくは0.4〜9質量%であり、より好ましくは1〜6質量%である。使用時における両性界面活性剤の含有量が0.4質量%未満である場合には、発泡性を十分に高めることができなくなる場合がある。一方、使用時における両性界面活性剤の含有量が9質量%を超えると、毛髪がべたつき、感触が低下するおそれがある。
第2剤は好ましくはカチオン性界面活性剤を含有する。カチオン性界面活性剤は、第2剤中、及び第1剤と第2剤との混合時におけるカチオン性ポリマーとアニオン性化合物との複合体の形成等の相互作用を抑制するために含有される。第2剤とアルカリ剤を含有する第1剤とが混合されると、第2剤中の両性界面活性剤はpHの上昇に伴ってカチオン状態からアニオン状態へと変化する。この場合、第2剤中のカチオン性ポリマーがアニオン状態にある両性界面活性剤と相互作用することで、カチオン性ポリマーによる毛髪の感触の向上作用が低下するおそれがある。これに対して、第2剤中にカチオン性界面活性剤を含有させた場合には、両性界面活性剤とカチオン性ポリマーとの相互作用に競合して、両性界面活性剤とカチオン性界面活性剤とが相互作用することにより、両性界面活性剤とカチオン性ポリマーとの相互作用が抑制されると考えられる。
また、アニオン性界面活性剤を含有する第1剤と組み合わせて使用する場合、混合時に第2剤中のカチオン性ポリマーと第1剤中のアニオン性界面活性剤とが相互作用するおそれがある。この場合においても、第2剤中にカチオン性界面活性剤を含有させることで、第1剤中のアニオン性界面活性剤と第2剤中のカチオン性ポリマーとの相互作用が抑制されると考えられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
第2剤中におけるカチオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.5〜4質量%である。カチオン性界面活性剤の含有量が0.1質量%未満である場合には、カチオン性ポリマーとアニオン性化合物との相互作用を抑制する作用を十分に得ることができない場合がある。また、カチオン性界面活性剤の含有量が5質量%を超えると、毛髪の感触が低下するおそれがある。また、アニオン性界面活性剤を含有する第1剤と組み合わせて使用する場合には、第1剤中のアニオン性界面活性剤の含有量を超える量のカチオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。
第2剤は好ましくは水を含有する。水は各成分の可溶化剤として含有される。また第1剤が粉末状に構成される場合は、発泡させるための基材として水が含有される。第2剤中における水の含有量は、第1剤と第2剤とが混合された混合物中における含有量(使用時の含有量)として、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上である。なお、第1剤中に水が含有されている場合には、必ずしも第2剤中に水を含有させる必要はないが、発泡を速やかに開始させるという観点から、両性界面活性剤を含有する第2剤中に水を含有させることが好ましい。
第2剤は必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば、上記以外の高分子化合物、油性成分、多価アルコール、上記以外の界面活性剤、糖、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤を含有してもよい。
上記以外の高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。アニオン性高分子化合物としては、例えばカルボキシメチルセルロースが挙げられる。非イオン性高分子化合物としては、例えばポリエチレングリコール(PEG)、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、シクロデキストリンが挙げられる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。油脂としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらのシリコーンのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
上記以外の界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられる。尚、アニオン性界面活性剤は本発明の効果を阻害しない範囲内で含有されてもよい。アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(以下、「POE」と記載する。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
溶剤の具体例としては、例えばエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルオキシエタノール、N−アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、及びアルキルエーテルが挙げられる。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸及び亜硫酸塩が挙げられる。キレート化剤としては、例えばエデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)及びその塩、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類が挙げられる。分散剤としては、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、及びタルクが挙げられる。
第2剤の保存時の剤型としては、例えば液状、ゲル状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。使用時においては、第2剤は第1剤と混合されるとともに、所定の発泡操作により発泡して泡状の剤型となる。
次に、第1剤について説明する。第1剤には、アルカリ剤、酸化染料等が含有される。
アルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を付与するために配合される。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸、及びそれらの塩が挙げられる。アルカノールアミンとしては、例えばモノエタノールアミン及びトリエタノールアミンが挙げられる。有機アミン類としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジンが挙げられる。無機アルカリとしては、例えば、硫酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウムが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン、及びリジンが挙げられる。塩としては、アンモニウム塩及びナトリウム塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
アルカリ剤の含有量は、第1剤が例えば液剤の場合、好ましくは第1剤のpHが8〜12の範囲となる量である。第1剤のpHが8未満では、第1剤が第2剤と混合されたときに、第2剤に含有される酸化剤の作用が十分に促進されないおそれがある。第1剤のpHが12を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
第1剤は好ましくは酸化染料を含有する。酸化染料は、第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
染料中間体としては、例えばp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン(パラトルイレンジアミン)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール、及びそれらの塩が挙げられる。塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、及び酢酸塩等が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーとしては、例えばレゾルシン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、α−ナフトール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N−ジエチル−m−アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、及びそれらの塩が挙げられる。これらの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。酸化染料は、毛髪の色調を様々に変化させることができることから、好ましくは、染料中間体の前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種と、カプラーの前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種とから構成される。
また、第1剤は上記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜含有してもよい。直接染料としては、例えば黄色203号が挙げられる。
また、第1剤に含有されるその他の成分としては、例えば水、高分子化合物、油性成分、多価アルコール、溶剤、糖、防腐剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、硫酸ナトリウム等の賦形剤、分散剤が挙げられる。
第1剤の保存時の剤型はとくに限定されず、具体例として、例えば粉末状、液状、ゲル状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。使用時においては、第1剤は第2剤と混合されるとともに、所定の発泡操作により発泡して泡状の剤型となる。なお、第2剤との混合性、発泡性及び保存安定性の観点から、第1剤の保存時の剤型を粉末状とすることが好ましく、その場合、各配合成分は25℃で固体状のものが適用される。
次に、第1剤及び第2剤からなる上記染毛剤を備える染毛用品(毛髪化粧用品)及びその使用方法について図1に基づいて説明する。
染毛用品は、染毛剤10と、染毛剤10を振とうするための発泡用具とを備えている。染毛剤10を構成する第1剤11及び第2剤12は、個別に包装された包装体として使用時まで保管される。なお、各剤の包装形態としては、特に限定されず、例えばボトル包装、ピロー包装、及びチューブ包装が挙げられる。
発泡用具は、図1(a)に示されるように、染毛剤10を液密に閉塞可能とする閉塞可能容器20である。閉塞可能容器20は、有底筒状の容器本体21と、容器本体21の開口部を閉塞する半球状の蓋体22とを備えている。容器本体21は、底部よりも開口部が拡径された有底筒状をなすことで、染毛剤10を泡状の剤型としたときに、例えば手により直接、染毛剤を容易に取り出せるように構成されている。また、容器本体21の内面は曲面状をなすことで例えば手により泡状の染毛剤を取り出す際に、泡状の染毛剤が容器本体21の内面に残留しにくくなっている。
蓋体22の周縁部にフランジ状の嵌合部が形成されており、この嵌合部が容器本体21の開口部に嵌合されるようになっている。なお、本実施形態の閉塞可能容器20では、嵌合部を容器本体21の開口部に嵌合させて蓋体22を回転させることで蓋体22が液密に装着されるようになっている。
閉塞可能容器20は、第1剤11及び第2剤12が個別に包装された状態で収容可能に形成されている。このように閉塞可能容器20を2剤式の染毛剤10の外装容器として、各剤をまとめて保管することができる。なお、閉塞可能容器20には、染色処理時に用いられる手袋、説明書等の付属品も収容可能に形成されている。こうした閉塞可能容器20は、軽量化の観点から、樹脂材料、又は、耐水性を付与した紙材料から形成されることが好ましい。また、容器本体21の外面には、例えばシュリンクフィルムを用いた印刷を付与することもできる。
次に染毛用品の使用方法の一例について説明する。まず、容器本体21から蓋体22を取り外し、第1剤11及び第2剤12の包装体を取り出すとともにそれら包装体を開封し、図1(b)に示されるように各剤を容器本体21に投入することで各剤を接触させ、混合物(発泡前の染色剤13)とする。続いて、図1(c)に示されるように容器本体21に蓋体22を装着し、閉塞可能容器20を上下に振る操作を行う。このとき、閉塞可能容器20内では、各剤が混合されるとともに、各剤の混合物13が上下に振とうされることで混合物13に空気が混入される。このように混合物13に空気を振り混ぜる操作により、混合物13の発泡が開始される。そして、閉塞可能容器20を所定の回数振ることで、発泡操作を完了する。この発泡操作により、泡状の染毛剤(発泡後の染毛剤14)が調製される。次に、図1(d)に示されるように、蓋体22を取り外し、容器本体21内の発泡後の染毛剤14を例えば手で直接取り出して毛髪に塗布する。このとき、発泡後の染毛剤14は泡状をなしていることから、液だれを起こすことなく毛髪に容易に馴染ませることができる。そして、染毛剤が塗布された毛髪を所定時間放置することで、毛髪が染色される。続いて、染毛剤を水又は温水で洗い流すことで、染色処理が完了される。
次に本実施形態における作用効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態の過酸化水素含有組成物は、染毛剤用の第2剤として構成されるものであり、過酸化水素とカチオン性ポリマーに加えて、両性界面活性剤を含有する。したがって、カチオン性ポリマーによる毛髪の感触向上作用をさらに高めることができる。なお、両性界面活性剤による毛髪の感触を向上させる作用は、過酸化水素によるカチオン性ポリマーの分解を抑制することにより得られるものであると推測される。具体的には、過酸化水素含有組成物中に両性界面活性剤が含有されることにより、過酸化水素含有組成物中におけるカチオン性ポリマーの安定性が高められ、使用時に残存するカチオン性ポリマーの量が増加して毛髪の感触の向上作用が高まると推測される。
(2)本実施形態の過酸化水素含有組成物は、使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤用の第2剤として構成されるものであり、両性界面活性剤を含有する。したがって、使用時における染毛剤の発泡性を向上させることができる。
(3)好ましくは、両性界面活性剤を0.5〜12質量%含有している。この場合、毛髪の感触及び発泡性をより確実に向上させることができる。
(4)好ましくは、カチオン性ポリマーは、原料として25℃で液状に調製された製品を用いる。この場合、毛髪の感触をより向上させることができる。また、溶媒に溶解しているため、他の成分との混合性が優れる。
(5)好ましくは、第2剤の剤型は液状であり、アルカリ剤を含有する粉末状の第1剤と併せて用いられる。この場合、第1剤と第2剤との混合性を向上させることができる。
(6)好ましくは、カチオン性界面活性剤を含有する。この場合、第2剤中、及び第1剤と第2剤との混合時において、カチオン性ポリマーとアニオン性の化合物とが相互作用して、カチオン性ポリマーによる毛髪の感触の向上作用が低下することを抑制することができる。
(7)好ましくは、第1剤と混合され、閉塞可能容器内にて振とうして発泡させる発泡操作によって泡状の剤型とされる。こうした発泡操作は、熟練を要しない容易な操作であるため、簡便に発泡させることができるとともに、そうした発泡操作を楽しむことができる。また、スクイズ式フォーマー容器やポンプ式フォーマー容器を用いて泡状とする構成と比較して容器の構成を簡略化することができる。さらに、スクイズ式フォーマー容器やポンプ式フォーマー容器では、一度の吐出操作で吐出できる泡の量が制限されるため、容器内の染毛剤を全て泡状にするためには多数回の吐出操作を必要とする。一方、上記構成によれば振とう操作のみですぐに塗布可能な泡状物を得ることができる。また、エアゾールを用いて泡状とする染毛剤も知られているが、こうした構成に比べ、上記構成によれば環境への負担が軽減できる。
(第2実施形態)
以下、本発明を2剤式の毛髪脱色・脱染剤における第2剤に適用した第2実施形態について説明する。第2剤としては、第1実施形態の染毛剤における第2剤と同じものを使用することができる。第1剤としては、第1実施形態の染毛剤における第1剤から染料を除いたものを使用することができる。また、第1剤は、脱色力及び脱染力を得るために酸化助剤を含有してもよい。酸化助剤としては、例えば過硫酸塩が挙げられる。過硫酸塩としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムが挙げられる。また、第1剤及び第2剤からなる上記毛髪脱色・脱染剤を備える毛髪脱色・脱染用品(毛髪化粧用品)として構成してもよい。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 第1実施形態は2剤式の染毛剤用の第2剤として構成されているが、第1剤又は第2剤を構成する各成分が分離されることにより、3剤式以上に構成された染毛剤用の第2剤(過酸化水素含有組成物)として適用してもよい。第2実施形態の毛髪脱染・脱色剤についても同様である。
・ 実施形態では、使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物として構成していたが、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤の使用時の剤型はとくに限定されるものではない。例えば、液状、ゲル状、及びクリーム状であってもよい。
・ 泡状の剤型として使用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤に適用される場合において、染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤を発泡させる方法は、とくに限定されるものではない。例えば、ポンプフォーマーやスクイズフォーマー等のフォーマー容器を用いて発泡させるノンエアゾール型の発泡方法や、エアゾールを用いて発泡させるエアゾール型の発泡方法であってもよい。なお、ノンエアゾール型の発泡方法を採用するノンエアゾール型の染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤は、エアゾール型の染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤と比較して発泡性が低くなりやすい。そのため、ノンエアゾール型の染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤に適用する場合には、第2剤中に両性界面活性剤を含有させて発泡性を高めることはとくに有効である。
・ 第1実施形態では、染毛剤と空気とを振り混ぜる操作により、染毛剤を発泡させているが、染毛剤に振動を加えることで、染毛剤に空気を混入させる発泡操作、又は染毛剤に回転を加えることで、染毛剤に空気を混入させる発泡操作に変更することもできる。すなわち、振とうにより発泡させる発泡操作とは、染毛剤を振り混ぜる操作、染毛剤に振動を加える操作、及び染毛剤に回転を加える操作の少なくとも一種の操作により発泡させることを意味する。
こうした発泡操作の種類に応じて、染毛剤を発泡させるための発泡用具を変更することもできる。例えば、主として振動を加える発泡操作の場合、発泡用具としては、例えば加振機、及び手動式泡立て器が好適である。また例えば、主として回転を加える発泡操作の場合、発泡用具としては、例えば撹拌棒、撹拌子、及び電動式泡立て器が好適である。こうした発泡操作は、染毛剤を例えば上端に開口を有するカップ容器に投入して、その容器内で行われる。このような発泡用具を用いた場合であっても、前記実施形態によれば、発泡性を高めることが容易となる。
次に実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
染毛剤として、表1に示す各成分を含有する第1剤、及び表2〜4に示す各成分を含有する第2剤を調製した。各表における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。表中の「成分」欄における(A)、(B)、(C)の表記は本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。本試験では、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体としてマーコート550(オンデオ・ナルコ社製)を、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体としてマーコート295(オンデオ・ナルコ社製)を、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウムとしてマーコート100(オンデオ・ナルコ社製)を用いた。表中の配合量を示す数値は、表中に記載の成分の純分を示している。なお、本実施例及び比較例では、第1剤を粉末状に調製するとともに第2剤を液状に調製し、共通の第1剤を用いている。
Figure 2011093824
各表に示す第1剤及び第2剤を45℃にて30日間保存し、これらを続く試験に用いた。第1剤及び第2剤を、図1に示される閉塞可能容器内に投入し、閉塞可能容器内を密閉した状態で20〜30回程度振って、内部の第1剤と第2剤との混合物を振とうすることにより、泡状の染毛剤を得た。得られた泡状の染毛剤を手(手袋着用)にとり、黒毛の人毛毛束(以下、単に毛束と記載する。)に塗布した後、室温(25℃)にて30分間放置した。そして、毛束に付着した染毛剤を水で洗い流し、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置することにより、染色処理された毛束を得た。実施例及び比較例の染毛剤の発泡性、及び染毛剤の洗い流し時における毛束の感触について下記に示す方法に従い評価を行なった。結果を表2〜4に示す。
<発泡性>
専門のパネラーが発泡操作後の発泡状態を目視で観察した。各表中の「発泡性」欄において、“5”は「泡立ちに非常に優れている」ことを示し、“4”は「泡立ちに優れている」ことを示し、“3”は「泡立ちが良好である」ことを示し、“2”は「泡立ちがやや不十分である」ことを示し、“1”は「泡立ちが不十分である、又は泡立ちすぎて粘性の低い軽い大きな泡となっている」ことを示す。
<感触(指どおり)>
染毛剤の洗い流し時における毛束(毛髪)の感触について、専門のパネラーが手で触れて観察することにより評価した。各表中の「感触(指どおり)」欄において、“5”は「指どおりが非常に優れている」ことを示し、“4”は「指どおりが優れている」ことを示し、“3”は「指どおりが良好である」ことを示し、“2”は「指どおりが悪く、軋みを感じる」ことを示し、“1”は「指どおりが非常に悪く、指が引掛りやすい」ことを示す。
Figure 2011093824
Figure 2011093824
表2及び3に示すように、第2剤中に過酸化水素、両性界面活性剤、及びカチオン性ポリマーを含有する各実施例は、「感触(指どおり)」及び「発泡性」の各項目において良好な評価が得られた。とくに、カチオン性ポリマーとして、25℃で液状に調製された製品を含有する実施例1〜3は、25℃で固体状であるカチオン性ポリマーを含有する実施例4と比較して「感触(指どおり)」の評価が高いことが分かった。また、第2剤中における両性界面活性剤の含有量が1.5〜3.5質量%の範囲内である実施例8及び9は、「感触(指どおり)」及び「発泡性」の評価がともに高い評価であった。
Figure 2011093824
表4に示すように、第2剤中に両性界面活性を含有せず、第2剤中における非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、又はアニオン性界面活性剤の含有量を高めた比較例1〜4は、各実施例と比較して「感触(指どおり)」及び「発泡性」の評価がともに低いことが分かった。また、第2剤中にカチオン性ポリマーを含有しない比較例5では、「発泡性」の評価は高いものの、「感触(指どおり)」の評価が低いことが分かった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)さらに、(D)カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする前記過酸化水素含有組成物。
(ロ)使用時に振とうにより発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物であって、(A)過酸化水素と、(B)カチオン性ポリマーと、(C)両性界面活性剤とを含有することを特徴とする過酸化水素含有組成物。
(ハ)使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤であって、アルカリ剤を含有する粉末状の第1剤と、過酸化水素、カチオン性ポリマー、及び両性界面活性剤を含有する液状の第2剤とを備えることを特徴とする染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤。
(ニ)使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤と、該染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤を発泡させるための発泡用具を備える毛髪化粧用品であって、前記染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と、(A)過酸化水素、(B)カチオン性ポリマー、及び(C)両性界面活性剤を含有する第2剤とを備える毛髪化粧用品。
10…染毛剤、11…第1剤、12…第2剤、13…発泡前の染毛剤、14…発泡後の染毛剤、20…密閉可能容器、21…容器本体、22…蓋体。

Claims (5)

  1. 染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用の過酸化水素含有組成物であって、
    (A)過酸化水素と、(B)カチオン性ポリマーと、(C)両性界面活性剤とを含有することを特徴とする過酸化水素含有組成物。
  2. 使用時に発泡させて泡状の剤型として毛髪に適用される染毛剤又は毛髪脱色・脱染剤用であることを特徴とする請求項1に記載の過酸化水素含有組成物。
  3. 前記(C)両性界面活性剤を0.5〜12質量%含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過酸化水素含有組成物。
  4. 前記(B)カチオン性ポリマーは、原料として25℃で液状に調製された製品が用いられることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の過酸化水素含有組成物。
  5. 前記過酸化水素含有組成物の剤型が液状であり、アルカリ剤を含有する粉末状の第1剤と混合して用いられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の過酸化水素含有組成物。
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