JP2006124278A - 毛髪処理剤および毛髪の処理方法 - Google Patents

毛髪処理剤および毛髪の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 損傷を受けた毛髪であっても、しなやかにし、櫛通りを良くし、毛先のチリつきを抑えて、まとまりのあるスタイルを作ることができる毛髪処理剤と、該毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法を提供する。
【解決手段】 ポリアクリル酸アミドが配合されてなるpH5以下の第1剤と、カチオン性化合物が配合されてなる第2剤とからなることを特徴とする毛髪処理剤である。上記毛髪処理剤を用いて毛髪を処理するには、毛髪に上記第1剤を塗布し、該毛髪を水洗した後に、または水洗することなく、該毛髪に上記第2剤を塗布する方法が採用される。

Description

本発明は2剤式の毛髪処理剤と、該毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法に関し、さらに詳しくは、根元から毛先にまで均一な感触と軽い櫛通りを与え、毛先のチリつき(毛髪がダメージを受けることで、その毛先が様々な方向に向き、まとまりがなくなること)を抑えることで、まとまりのあるヘアスタイルを作る効果を有する毛髪処理剤と毛髪の処理方法に関するものである。
現在、カチオン性界面活性剤を基剤にしたトリートメント剤が普及している。このようなトリートメント剤は毛髪をしなやかにし、櫛通りを良くし、静電気を防止し、毛髪をまとめやすくするといった機能を有している。また、その他のコンディショニング剤として、例えば、カチオン化セルロース誘導体やジアリル4級アンモニウム塩重合体などのカチオン性高分子やコラーゲン、ケラチンなどの加水分解物、高級アルコールやエステルといった油分を配合することで毛髪が本来持つ風合いを獲得している。
しかしながら、近年、染毛剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤などの薬剤による化学的な処理や、カットやブローといった物理的な処理によって、毛髪は大きな損傷を受けている傾向にあり、特に毛先部位の損傷はかなり大きくなっていることがある。そのため、従来のトリートメント剤では十分な対応ができず、毛先がチリつくことにより、まとまりのあるヘアスタイルを作ることができなくなるといった問題を生じている。
そこで、このような損傷毛に対し、アミノ変性シリコーンを配合した第1剤を塗布し、その後、メチル水素ポリシロキサンを含有する第2剤を塗布することで、毛髪に皮膜を形成し、ヘアリンスやヘアコンディショナーなどの油分などを効率よく吸着する効果を与える2剤式のトリートメント剤が提案されている(特許文献1)。
特開2001−226236号公報
しかしながら、上記特許文献1に係るトリートメント剤には、以下のような問題があった。すなわち、第2剤に係るメチル水素ポリシロキサンは、ある条件下において水素ガスを発生するといった安定性に問題があり、また、トリートメント剤の有効成分により形成される皮膜が毛髪全体に吸着するため、損傷の少ない根元付近にまで過剰に吸着することになり、べたつき感が付与され、結果的に理想とするスタイルを作ることが困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、損傷を受けた毛髪であっても、しなやかにし、櫛通りを良くし、毛先のチリつきを抑えて、まとまりのあるスタイルを作ることができる毛髪処理剤と、該毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、ポリアクリル酸アミドとカチオン性化合物を組み合わせてなる毛髪処理剤であれば、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の毛髪処理剤は、ポリアクリル酸アミド(ポリアクリルアミド)を配合してなるpH5以下の第1剤と、カチオン性化合物を配合した第2剤とからなることを特徴とするものである。なお、本発明の毛髪処理剤は、第1剤、第2剤の順に毛髪に適用される。
また、上記本発明の毛髪処理剤を用いて毛髪を処理する方法であって、毛髪に上記第1剤を塗布した後に、該毛髪に上記第2剤を塗布するか、または毛髪に上記第1剤を塗布し、該毛髪を水洗した後に、該毛髪に上記第2剤を塗布する処理方法も、本発明に包含される。
本発明の毛髪処理剤および毛髪処理方法によれば、損傷を受けた毛髪であっても、根元から毛先にまで均一な感触と軽い櫛通りを与え、毛先のチリつきを抑えて、まとまりのあるヘアスタイルを作ることができる。
本発明の毛髪処理剤は、上記の通り、第1剤と第2剤から構成されるものである。第1剤に配合されるポリアクリル酸アミドは、負の電荷を有しており、第2剤に係るカチオン性化合物との親和性に優れている。よって、ポリアクリル酸アミドは、毛髪表面(特に毛先側表面)に吸着して皮膜を形成し、第2剤に係るカチオン性化合物の毛髪表面における付着性を高める役割を担うものである。
第1剤は、pHが5以下である。pHが高すぎると、損傷を受けた毛先部位へのポリアクリル酸アミドの吸着量が低下するため、処理後の毛髪において、毛先のチリつき抑制が不十分となり、更に柔らかさにも欠けることとなる。第1剤のpHは4以下であることが好ましく、3以下であることが更に好ましい。また、第1剤のpHの好ましい下限は2である。
第1剤のpHを調整するには、pH調整剤を第1剤に配合すれば良い。第1剤に用い得るpH調整剤としては、例えば、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、シュウ酸、マレイン酸などの有機酸;リン酸、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸;エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸およびその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸およびその塩などのキレート剤;などが挙げられる。これらの中でも、リン酸、クエン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸を用いることが好ましい。
また、第1剤には、ポリアクリル酸アミドや上記pH調整剤の他に、溶媒または分散媒として水が配合される。
なお、第1剤におけるポリアクリル酸アミドの配合量は、例えば、0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であって、5質量%以下、より好ましくは2質量%以下であることが望ましい。ポリアクリル酸アミドの配合量が少なすぎると、例えば、毛先のチリつきを抑える効果が不十分となることがある。また、ポリアクリル酸アミドの配合量が多すぎると、毛髪処理剤(第1剤)として適切な粘度を確保することが困難となる。
また、第1剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリアクリル酸アミドや上記pH調整剤の他に、界面活性剤、高分子化合物、溶剤、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、エステル類、シリコーン類、香料などの各種添加剤を適宜配合することもできる。
界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸およびその塩などのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤;などが挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、カルボキシビニルポリマーなどのアニオン性高分子;セルロース、グアーガム、デキストリンなどの天然系ノニオン性高分子;メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルデキストランなどの合成系ノニオン性高分子化合物;などが挙げられる。
溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコールなどが挙げられる。
炭化水素としては、例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。
油脂としては、例えば、マカダミアナッツ油、大豆油、ひまわり種子油、ヒマシ油、卵黄油などが挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ラノリンなどが挙げられる。
高級アルコール類としては、例えば、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコールなどが挙げられる。
エステル類としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどが挙げられる。
シリコーン類としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
本発明の毛髪処理剤に係る第2剤に配合されるカチオン性化合物は、毛髪の根元から毛先にまで均一な感触と軽い櫛通りを与え、また、毛先のチリつきを抑えて、まとまりのあるヘアスタイルを作ることを可能とするための成分である。本発明の毛髪処理剤では、上記の通り、第1剤に係るポリアクリル酸アミドの作用によって、カチオン性化合物の毛髪表面への付着性が高められており、上記の作用がより有効に発揮される。なお、本発明に係る「カチオン性化合物」とは、水溶液とした場合に正の電荷(カチオン性)を有する化合物を意味する。
第2剤に配合されるカチオン性化合物としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの塩化アルキルトリメチルアンモニウムや、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガムなどのカチオン性高分子;などが挙げられる。
上記例示のカチオン性化合物の中でも、毛髪への吸着性に優れ、毛髪に柔らかさを付与したり、毛先のチリつきを抑える効果に優れていることから、第4級アンモニウム塩(上記例示のカチオン性界面活性剤、すなわち、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの塩化アルキルトリメチルアンモニウムや、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウムなど)が好ましい。また、上記第4級アンモニウム塩の中でも、毛髪への吸着性が特に良好である点で、陰イオン種が臭素イオンのもの、すなわち、臭化セチルトリメチルアンモニウムおよび臭化ステアリルトリメチルアンモニウムが、より好ましく、更に毛髪に柔らかさを付与する効果がより優れている点で、臭化セチルトリメチルアンモニウムが特に好ましい。
また、第2剤には、上記カチオン性化合物以外に、溶媒または分散媒として水が配合される。
なお、第2剤におけるカチオン性化合物の配合量は、例えば、0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であって、5質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下とすることが望ましい。カチオン性化合物の配合量が少なすぎると、仕上がり時において、毛髪にきしみ感が出たり、ぱさついた外観が付与されてしまうことがある。また、カチオン性化合物の配合量が多すぎると、毛髪表面にカチオン性化合物が過剰に蓄積されて、油性感(油っぽさ)が強く感じられたり、べたついた感触が付与されたりすることがある。このような状態での仕上がりでは、自然なヘアスタイルを形成させることが難しく、敬遠される。
また、第2剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン性化合物の他に、界面活性剤、高分子化合物、溶剤、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、エステル類、シリコーン類、香料などの各種添加剤を適宜配合することもできる。これらの各種添加剤としては、例えば、第1剤の添加剤として上で示した各具体例と同じものが使用できる。
本発明の毛髪処理剤を用いて毛髪を処理するに当たっては、まず、毛髪に第1剤を塗布し、その後、該毛髪に第2剤を塗布するか、または毛髪に第1剤を塗布した後、該毛髪を水で洗い流してから、該毛髪に第2剤を塗布する。第2剤の塗布後は、毛髪を水で洗い流せばよい。
上記毛髪処理剤によって毛髪を処理するには、毛髪に第1剤を、例えば5〜30g塗布し、続いて第2剤を第1剤と略等量塗布した後、例えば20〜200秒間水洗するといった条件が採用できる。また、毛髪に第1剤を、例えば5〜30g塗布した後、例えば60〜200秒間水洗し、その後第2剤を第1剤と略等量塗布した後、例えば600〜200秒間水洗するといった条件を採用してもよい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下の実施例などにおいて、「%」は「質量%」を意味している。また、毛髪処理剤の配合量としては、全体で100%となるように各成分の配合量を%で示し、後記の各表中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例および比較例で用いた原材料は、以下の通りである。
(1)ポリアクリル酸アミド:SEPPIC社製「セピゲル305」、
(2)軽質流動イソパラフィン:エクソンモービル有限会社製「クリストール70」、
(3)高重合メチルポリシロキサン:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製「BY25−320」、
(4)臭化セチルトリメチルアンモニウム:東邦化学工業社製「カチナールHTB−70ET」、
(6)ポリオキシエチレンセチルエーテル:日本サーファクタント工業株式会社製「NIKKOL BC−2」、
(7)セタノール:花王株式会社製。
<第1剤および第2剤の調製>
表1〜表3に示す組成で配合を行い、毛髪処理剤に係る第1剤(表1および表2)並びに第2剤(表3)を調製した。
Figure 2006124278
Figure 2006124278
Figure 2006124278
なお、表1〜表3において、精製水の欄の「計100とする」とは、第1剤または第2剤を構成する精製水以外の各成分の合計量に、精製水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
得られた第1剤と第2剤を、表4〜表6に示すように組み合わせて毛髪処理剤を構成した(実施例1〜16、比較例1〜6)。これらの毛髪処理剤を用いて損傷した毛束を用意し、これを処理した場合の、毛先のチリつき抑制効果および均一な感触の付与効果についてパネラー20人による官能評価を行うと共に、櫛通りの軽さ付与効果についても評価した。まず、毛髪の毛先に物理的損傷を与えるために、櫛を300回通し、続いて、下記のブリーチ処理およびパーマネントウェーブ処理を施して、毛髪に更なる損傷を与えた。
ブリーチ処理に係るブリーチ剤としては、35%過酸化水素水:17.14%を含み、精製水で全量を100%としたものと、25%アンモニア水:1.00%を含み、精製水で全量を100%としたものとを等量配合して調製したものを用いた。また、パーマネントウェーブ処理のための第1剤としては、DL−システイン塩酸塩:5.5%、アセチルシステイン:0.5%、50%チオグリコール酸アンモニウム液:1.8%、および80%モノエタノールアミン液:4.7%を含み、25%アンモニア水でpH9.3に調製し、精製水で全量を100%にしたものを用意した。また、第2剤としては、臭素酸ナトリウム:6.5%、クエン酸:0.1%、リン酸:0.05%、およびリン酸水素一ナトリウム:0.5%を含み、精製水で全量を100%にしたものを用意した。
ブリーチ処理は、上記ブリーチ剤:100mL中に、上記の櫛による物理的処理を施した毛束を浸漬し、35℃の恒温振とう器で30分間振とうすることによって行った。その後毛束を精製水で洗浄し、直径:10mmのロッドに巻き付け、これら全体を上記のパーマネントウェーブ用第1剤:100mL中に浸漬し、35℃の恒温振とう器で30分間振とうし、その後精製水で洗浄した。次いで、ロッドに巻き付けた毛束をロッドごと上記パーマネントウェーブ用第2剤:100mL中に浸漬し、35℃の恒温振とう器で30分間振とうし、精製水で洗浄した後、自然乾燥させてパーマネントウェーブ処理を行った。これらのブリーチ処理とパーマネントウェーブ処理を、それぞれ3回ずつ繰り返した。
上記のようにして損傷を与えた毛髪の束を取り、表4および表5に示す第1剤と第2剤を組み合わせてなる毛髪処理剤で処理した。まず、1.0gの毛束に第1剤:0.5gを塗布し、これを水洗することなしに(実施例1〜9、比較例1〜6)、または1分30秒間水洗した後に(実施例10〜16)、第2剤:0.5gを塗布し、30秒間水洗して、処理を完了させた。上記処理後の毛髪について、下記方法により、毛先のチリつき抑制効果、均一な感触付与効果および櫛通りの軽さ付与効果を評価した。これらの結果を、表4〜表6に併記する。
<毛先のチリつき抑制効果>
以下の基準に従って評価した。◎および○が合格である。
◎:チリつきが全くなく、おさまっている;
○:殆どチリつきがなく、ややおさまっている;
△:ややチリついている;
×:チリついている。
<均一な感触付与効果>
各パネラーが、均一な感触であると感じた場合に1点、不均一な感触であると感じた場合に0点で点数を付け、各毛髪処理剤について、各パネラーが付けた点を合計し、下記基準に従って評価した。◎および○が合格である。
◎:点数の合計が16点以上;
○:点数の合計が12点以上16点未満;
△:点数の合計が8点以上12点未満;
×:点数の合計が8点未満。
<櫛通りの軽さ付与効果>
上記処理後の毛髪について、摩擦感テスター(カトーテック株式会社製「KES−SE−STP」)を用いてMIU(平均摩擦係数)を測定し、この値により被処理毛髪の櫛通りの軽さを判定し、毛髪処理剤における櫛通りの軽さ付与効果を評価した。すなわち、MIUが小さいほど、毛髪のスベリ感が強くなり、櫛通りが良い(櫛通りが軽い)と評価でき、他方、MIUが大きいほど、櫛通りが悪いと評価できる。
MIU測定用サンプルには、上記処理後の毛髪を、毛髪処理剤ごとに10本ずつ採取し、これらをスライドガラス上に1mm間隔で揃えて並べ、セロハンテープで両端を固定したものを用いた。なお、毛髪の採取の際には、できるだけ太さが同等のものを選択するようにした。
Figure 2006124278
Figure 2006124278
Figure 2006124278
表1〜表6から、以下のことが分かる。アクリル酸アミドが配合されてなるpH5以下の第1剤と、カチオン性化合物が配合されてなる第2剤とからなる実施例1〜16の毛髪処理剤で処理した毛髪では、毛先のチリつきが抑制されており、更に均一な感触や櫛通りの軽さが付与されている。また、実施例3〜9と、実施例10〜16とは、前者においては第1剤塗布後に毛髪を水洗せずに第2剤を塗布し、後者においては第1剤塗布後に毛髪を水洗してから第2剤を塗布した点を除き、同じ毛髪処理剤を用いて処理した例であるが、実施例4、7〜9の結果に比べて、実施例11、14〜16では、毛先のチリつき抑制効果、均一な感触付与効果、櫛通りの軽さ付与効果、のいずれもが上回っている。
これに対し、比較例1〜6の毛髪処理剤では、第1剤のpHが高い(比較例1〜4)、第1剤にポリアクリル酸アミドが配合されていない(比較例1、2、5、6)、第2剤にカチオン性化合物が配合されていない(比較例2、4、6)、といった理由によって、毛先のチリつき抑制効果、均一な感触付与効果、櫛通りの軽さ付与効果、のいずれもが劣っている。

Claims (5)

  1. ポリアクリル酸アミドが配合されてなるpH5以下の第1剤と、カチオン性化合物が配合されてなる第2剤とからなることを特徴とする毛髪処理剤。
  2. 第1剤、第2剤の順に毛髪に適用される請求項1に記載の毛髪処理剤。
  3. 上記カチオン性化合物が、第4級アンモニウム塩である請求項1または2に記載の毛髪処理剤。
  4. 上記第4級アンモニウム塩が、臭化セチルトリメチルアンモニウムである請求項3に記載の毛髪処理剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪処理剤を用いた毛髪の処理方法であって、
    毛髪に上記第1剤を塗布した後に、該毛髪に上記第2剤を塗布するか、または
    毛髪に上記第1剤を塗布し、該毛髪を水洗した後に、該毛髪に上記第2剤を塗布することを特徴とする毛髪の処理方法。
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