JP2001199844A - 頭部用の化粧料 - Google Patents

頭部用の化粧料

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JP2001199844A JP2000009734A JP2000009734A JP2001199844A JP 2001199844 A JP2001199844 A JP 2001199844A JP 2000009734 A JP2000009734 A JP 2000009734A JP 2000009734 A JP2000009734 A JP 2000009734A JP 2001199844 A JP2001199844 A JP 2001199844A
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信博 岩崎
Masami Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン性物質を含む組成物とアニオン性物
質を含む組成物で頭皮・毛髪を同時に処理する手段を提
供し、以て毛髪、頭皮の処理を含めた、従来に比べて優
れたエステ・トリートメントを得るのに好適な頭部用の
化粧料及び/又は化粧料セットを提供する。 【解決手段】 1)アニオン性物質を含む化粧料組成物
と2)カチオン性物質を含む化粧料組成物とを構成要素
とすることを特徴とする、頭部用の化粧料及び/又は化
粧料セットを提供する。好ましくは、構成要素である、
1)アニオン性物質を含む化粧料組成物と2)カチオン
性物質を含む化粧料組成物とを同一容器中に、隔絶され
た状態で充填し、化粧品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部用に好適な化
粧料、化粧料セットに関し、更に詳細には、1)アニオ
ン性物質を含む化粧料組成物と2)カチオン性物質を含
む化粧料組成物とを構成要素とする化粧料、化粧料セッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料などによる毛髪の処理について
は、通常はアルキル硫酸エステル塩等のアニオン性の界
面活性剤を用いて水洗した後、4級アンモニウム塩等の
カチオン性界面活性剤で毛髪を処理するような工程がと
られている。この様な工程においては、毛髪の損傷部位
に出現したカルボキシル基をカチオン性の界面活性剤で
コートするのみしか処置が出来なかった。更に、この様
なコート処理を行う工程においては、アニオン性物質に
よって、頭皮、毛穴或いは毛髪を処理することは不可能
であった。これは、カチオン性物質とアニオン性物質と
が共存すると不溶性のコンプレックスを形成するためで
ある。この為、理論上は好ましい毛穴などの頭皮のアニ
オン性物質による処理は、毛髪のトリートメント処理と
は同時に行うことが出来なかった。言い換えれば、カチ
オン性物質を含む組成物とアニオン性物質を含む組成物
で頭皮・毛髪を同時に処理する手段は全く知られていな
かった。又、毛髪のトリートメント処理について、アニ
オン性物質による処理とカチオン性物質による処理との
2種の処理を行うことも全く為されていなかったし、こ
の様な処理により従来よりも優れたヘアケアが具現化で
きることも全く知られていなかった。更に加えて、1)
アニオン性物質を含む化粧料組成物と2)カチオン性物
質を含む化粧料組成物とを構成要素とすることを特徴と
する、頭部用の化粧料及び/又は化粧料セットも全く知
られていなかったし、かかる2種の化粧料組成物を、同
一容器に隔絶して充填することも全く知られていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、カチオン性物質を含む組成物
とアニオン性物質を含む組成物で頭皮・毛髪を同時に処
理する手段を提供し、以てヘアケア、頭皮の処理を含め
た、従来に比べて優れたエステ・トリートメントを得る
のに好適な頭部用の化粧料及び/又は化粧料セットを提
供することを課題とする。
【0004】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、従来に比べて優れたエステ・トリートメントを得る
のに好適な頭部用の化粧料及び/又は化粧料セットを求
め、鋭意研究努力を重ねた結果、アニオン性物質を含む
化粧料組成物とカチオン性物質を含む化粧料組成物とで
同時に処理することにより、この様な優れた処置が出来
ることを見出した。更に。検討を重ねた結果、1)アニ
オン性物質を含む化粧料組成物と2)カチオン性物質を
含む化粧料組成物とが同一容器中に、隔絶された状態で
充填されている化粧料或いは化粧料セットを用いて処理
することにより、カチオン性物資とアニオン性物質とが
コンプレックスを形成することなく、頭皮或いは毛髪を
前記2種の化粧料組成物で同時に処理できることを見出
し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、下記
に示す技術に関するものである。 (1)1)アニオン性物質を含む化粧料組成物と2)カ
チオン性物質を含む化粧料組成物とを構成要素とするこ
とを特徴とする、頭部用の化粧料及び/又は化粧料セッ
ト。 (2)アニオン性物質を含む化粧料組成物が、毛穴の手
入れ、毛髪の手入れ及び頭皮の手入れから選ばれる1種
乃至は2種の用途の化粧料組成物であることを特徴とす
る、(1)に記載の頭部用の化粧料及び/又は化粧料セ
ット。 (3)カチオン性物質を含む化粧料組成物が、毛髪用の
化粧料組成物であることを特徴とする、(1)又は
(2)に記載の化粧料及び/又は化粧料セット。 (4)構成要素である、1)アニオン性物質を含む化粧
料組成物と2)カチオン性物質を含む化粧料組成物とが
同一容器中に、隔絶された状態で充填されていることを
特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料
及び/又は化粧料セット。 (5)容器構造が、中央部に2種の内容物を隔絶する隔
壁を有し、吐出口がそれぞれの内容物ごとに異なってい
る構造を有するチューブ状容器であり、1工程のシゴキ
により、充填された2種の化粧料組成物が、それぞれの
吐出口より同時に吐出されるものであることを特徴とす
る、(4)に記載の化粧料及び/又は化粧料セット。
【0005】
【発明の実施の形態】(1)本発明の化粧料・化粧料セ
ットの構成要素である2種の化粧料組成物 本発明の化粧料・化粧料セットは1)アニオン性物質を
含む化粧料組成物と2)カチオン性物質を含む化粧料組
成物とを構成要素とすることを特徴とする。ここで、化
粧料とは、化粧料組成物と容器を含めて表す表現であ
り、見た目に唯1種の商品形態を構成しているものを意
味し、化粧料セットとは、この様な商品形態が複数に分
かれているものを意味する。本発明の化粧料としては、
後記に示す如く2種の化粧料組成物が隔絶して1容器に
充填している形が例示できるし、化粧料セットとして
は、これら2種の化粧料組成物が、2種の独立した容器
に充填している形態が例示できる。本発明の商品形態と
しては、化粧料或いは化粧料セットの何れもが可能であ
るが、使用性の点で、加えて毛髪或いは頭皮の処理の同
時性の意味で、唯1種の商品形態である化粧料の形態を
とることが好ましい。
【0006】本発明の化粧料の構成要素の1つである、
アニオン性物質を含有する化粧料組成物において、かか
るアニオン性物質としては、頭皮或いは毛髪の処理にお
いて好適な物質であって、水に溶けて、陽イオンに比し
て、その大きさが巨大な陰イオンを発生する物質が好適
に例示でき、かかる物質としては、カルボキシビニルポ
リマーの塩、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリ
マーの塩、アクリル酸・アクリル酸アルキルコポリマー
の塩等の増粘・ゲル化剤、ポリアスパラギン酸ナトリウ
ム等のポリアミノ酸塩、硫酸化トレハロースの塩、ヒア
ルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質などの糖類、硫
酸化或いは多硫酸化多糖類の塩などの頭皮及び/又は毛
髪の保湿剤、ポリオキシエチレンセチル燐酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンオレイル燐酸ナトリウムなどの
皮脂除去剤、グリチルリチン酸の塩、グリチルレチン酸
の塩、タンニン類の塩、ポリフェノール類の塩等の皮脂
分泌抑制剤、スルホベンゾンの塩等の紫外線吸収剤等が
好適に例示できる。これらの内、本発明の化粧料・化粧
料セットの構成要素の化粧料組成物としては、その効果
の面からアニオン性物質として、ポリアスパラギン酸ナ
トリウム等のポリアミノ酸塩などの頭皮及び/又は毛髪
の保湿剤、ポリオキシエチレンセチル燐酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンオレイル燐酸ナトリウムなどの皮脂
除去剤、グリチルリチン酸の塩、グリチルレチン酸の
塩、タンニン類の塩、ポリフェノール類の塩等の皮脂分
泌抑制剤を含有することが特に好ましい。これらの物質
の好ましい含有量は、これらの物質の有効量であれば良
く、例えば、0.0001〜10重量%が好ましく、更
に好ましくは、0.01〜5重量%である。
【0007】本発明の化粧料・化粧料セットの他方の構
成要素であるカチオン性物質を含有する化粧料組成物に
おける、カチオン性物質としては、頭皮或いは毛髪の処
理において好適な物質であって、水に溶けて、陰イオン
に比して、その大きさが巨大な陽イオンを発生する物質
が好適に例示でき、かかる物質としては、ジメチルジス
テアリルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアン
モニウムクロリド等のカチオン界面活性剤、塩化ベンザ
ルコニウムやヒビテングルコネートなどの防腐剤、カチ
オン化セルロースなどのカチオン化多糖類等が好ましく
例示でき、これらの中では、毛髪や頭皮の処理の意味か
らリンス効果を有する、ジメチルジステアリルアンモニ
ウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド
等のカチオン界面活性剤が特に好ましく例示できる。か
かるカチオン性物質の好ましい含有量は、これらの物質
の有効量であれば良く、例えば、0.01〜10重量
%、更に好ましくは0.05〜7重量%が好ましく例示
できる。
【0008】本発明の構成要素である2種の化粧料組成
物は、上記のカチオン性物質或いはアニオン性物質以外
に、通常化粧料、取り分けシャンプーやリンス、ヘアク
リームなどの頭部用の化粧料で使用される任意成分を、
本発明の効果を損ねない範囲に於いて含有することが出
来る。かかる任意成分としては、この様な成分として
は、例えば、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタ
リンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワ
ックス,オレイン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジイ
ソプロピル等のモノ乃至はジカルボン酸のエステル類、
オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ジ
メチコン、ポリエーテル変性シリコーン、アメチコン等
のシリコーン類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレ
イン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルア
ルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、
スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル
硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベ
タイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウ
ム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エス
テル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエ
チレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活
性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3
−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、イソプレ
ングリコール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等を含
有することができる。これらの内、特に好ましいもの
は、多価アルコール類とエステル類である。多価アルコ
ールとしては、イソプレングリコールとジプロピレング
リコールが好ましく例示でき、エステルとしては、ジカ
ルボン酸のジエステルが好ましく、中でもセバシン酸ジ
イソプロピルが好ましく例示できる。これは、皮脂除去
作用に優れるためである。これら多価アルコール乃至は
エステル類の好ましい含有量は、それぞれ独立に1〜2
0重量%であり、更に好ましくは3〜10重量%であ
る。本発明の化粧料はこれらの必須と任意の成分を常法
に従って処理し、ローション、乳液、クリーム、ゲルな
どの形態に加工することにより製造することが出来る。
【0009】本発明の化粧料・化粧料セットは上記の条
件を満たした上で、少なくとも1方が乳化物であること
が好ましい。これは、エマルション形態をとることによ
り、オイルなどでコンプレックス生成原因基がコートさ
れ、コンプレックスを形成するカチオン性物質のカチオ
ンとアニオン性物質のアニオンが、同時使用時におい
て、接触してコンプレックスを形成するのを防ぐことが
出来るからである。かかる乳化物としては水中油乳化物
であっても、油中水乳化物であっても、多相乳化物であ
ってもかまわないが、頭部用の化粧料としての水存在下
での使用性を考えると水中油乳化物であることが好まし
い。又、残る1方はエマルションでも透明ゲルでもかま
わないが、透明ゲルであることがより好ましい。透明ゲ
ルとしては、液晶構造物が特に好ましく、液晶形態とし
ては、六方晶系、ラメラ晶系、逆六方晶系何れでもかま
わない。この様な液晶系に於いては、上記エマルション
との組合せにおいてコンプレックスの生成が特に少ない
からである。
【0010】(2)本発明の頭部用の化粧料、化粧料セ
ット 本発明の頭部用の化粧料及び/又は化粧料セットは、上
記2種の化粧料組成物を構成要素とすることを特徴とす
る。本発明の化粧料乃至は化粧料セットにおいては、こ
れら2種の化粧料組成物を同一の容器に、保存下では混
合しない状態に、即ち、これら2種の化粧料組成物を隔
絶した状態に充填し、使用時にこれらが同時に吐出出来
る様にして化粧料とすることも出来るし、異なる容器に
充填し、使用時に手の上で混合したり、2つの容器をつ
なぐジョイント具を用いて混ぜながら吐出させたりし
て、化粧料セットとして使用することも可能である。こ
れらの内、好ましいのは、前者であり、前者を具現化す
るための容器としては、既にこの様な要件を満たす容器
が多数考案されており、それを利用すれば良く、例え
ば、特開平1−87372号、特開平10−77052
号、特開平11−20840号、特開平11−3505
2号、特開平11−189251号に記載された技術に
従った容器を用いると好適である。これらの中では、特
開平1−87372号の技術に従った容器が特に好適で
ある。又、これは、本発明の化粧料乃至は化粧料セット
においては、前記2種の化粧料組成物を等量づつ使用す
るのが好ましく、この為には、特開平1−87372号
の技術に従った容器が特に好適であるからである。又、
本発明の頭部用の化粧料乃至は化粧料セットしては、頭
部用の化粧料であれば、例えば、ヘアクリーム、ヘアシ
ャンプー、ヘアローション、ヘアジェル、ヘアトリート
メント等、何れも適用可能であるが、カチオン性物質を
含有しうる特性からヘアリンス乃至はヘアトリートメン
トに適用することが特に好ましい。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限
定されないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>下記に示す処方に従って、頭
部処理用の化粧料組成物1と化粧料組成物2とを作成し
た。即ち、1は処方成分を全て80℃で加熱溶解し、攪
拌冷却して化粧料組成物(トリートメント)とした。2
はイ、ロの成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、イにロ
を徐々に攪拌しながら加え、攪拌冷却して化粧料組成物
(トリートメント)とした。 (化粧料組成物1;アニオン性物質含有) POE(5)セチル燐酸ナトリウム 1 重量部 POE(34)POP(24)セチルエーテル 2 重量部 POE(50)オレイルエーテル 2 重量部 POE(150)セチルエーテル 6 重量部 テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 6 重量部 2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部 イソプレングリコール 0.1重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 メントール 0.1重量部 ポリアスパラギン酸ナトリウム 1 重量部 水 69.5重量部 (化粧料組成物2カチオン性物質含有) イ) 水 64.8重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 加水分解コラーゲン 0.2重量部 メチルパラベン 0.2重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 塩化セチルトリメチル 2 重量部 塩化ジメチルジステアリル 3 重量部 ロ) ひまし油 1 重量部 ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 5 重量部 流動パラフィン 8 重量部 セタノール 6 重量部 ジメチコン(10c.s.) 1 重量部 アミノエチルアミノプロピルシロキサン・メチルシロキサン 共重合体エマルジョン 2 重量部 オキシベンゾン 0.2重量部 メントール 0.3重量部
【0013】<実施例2>上記化粧料組成物1及び2を
用いて毛髪(人)を処理し、その物理特性を比較した。
同一の人より採取した毛髪束を3gずつ6つの毛束に分
け、1つは無処置、1つは化粧料組成物1のみでトリー
トメント処理し、1つは化粧料組成物2のみでトリート
メント処理し、1つは化粧料組成物1でトリートメント
処理した後、化粧料組成物2でトリートメント処理し、
1つは化粧料組成物2でトリートメント処理した後、化
粧料組成物1でトリートメント処理し、残る1つは化粧
料組成物1と化粧料組成物2とを使用直前に混和し、そ
れでトリートメント処理を行った。処理した毛髪につい
て、水分量をカールフィッシャー滴定により(単位;
%)、なめらかさをカトーテック社の摩擦感テスターに
より平均動摩擦係数を測定した。これを表1に示す。こ
れより、何れのトリートメント処置も有効であり、カチ
オン性物質とアニオン性物質の両方で処理すると単独で
処理するより更に優れること、カチオン性物質による処
理とアニオン性物質による処理を同時に行うと更に優れ
ることが明かとなった。
【0014】
【表1】
【0015】<実施例3>特開平1−87372号の記
載に従って、2室を有するチューブ容器を作成し、この
2室に上記実施例1の化粧料組成物1と化粧料組成物2
とをそれぞれ充填し、尻部を溶着して本発明の化粧料と
した。このものを用いて、毛髪束(人)を処理し、物理
的特性値を測定したところ、実施例2の用時混合使用と
同様の結果を得た。これより、本発明の化粧料が優れた
作用を有すること、加えて、化粧料セットで使用するよ
りも使用性に優れることも明かである。
【0016】<実施例4>下記に示す処方に従って、頭
部処理用の化粧料組成物3と化粧料組成物4とを作成し
た。即ち、3は処方成分を全て80℃で加熱溶解し、攪
拌冷却して化粧料組成物(トリートメント)とした。4
はイ、ロの成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、イにロ
を徐々に攪拌しながら加え、攪拌冷却して化粧料組成物
(トリートメント)とした。これらを実施例3で用いた
2室チューブ容器に充填し、尻部を溶着して本発明の化
粧料(トリートメント)とした。 (化粧料組成物3;アニオン性物質含有) POE(5)セチル燐酸ナトリウム 0.3重量部 POE(34)POP(24)セチルエーテル 2 重量部 POE(50)オレイルエーテル 2 重量部 POE(150)セチルエーテル 6 重量部 テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 6 重量部 2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部 イソプレングリコール 0.1重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.01重量部 メチルパラベン 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 メントール 0.1重量部 ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.01重量部 スリソベンゾン 0.2重量部 水 71.08重量部 (化粧料組成物4;カチオン性物質含有) イ) 水 64.8重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 海草エキス 0.2重量部 メチルパラベン 0.2重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 スリソベンゾン 0.2重量部 塩化セチルトリメチル 2 重量部 塩化ジメチルジステアリル 3 重量部 ロ) ひまし油 1 重量部 ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 5 重量部 流動パラフィン 8 重量部 セタノール 6 重量部 ジメチコン(10c.s.) 1 重量部 アミノエチルアミノプロピルシロキサン・メチルシロキサン 共重合体エマルジョン 2 重量部 メントール 0.3重量部
【0017】<実施例5>実施例4の化粧料を用いて実
使用テストを行った。即ち、パネラー1群10名、4群
で計40名用い、日頃のトリートメントの使用態様に
て、1ヶ月使用してもらい、その効果の実感をアンケー
トにより答えてもらった。群分けは無作為に行い、第1
群が化粧料組成物3のみを実施例3で使用した2室チュ
ーブに充填したものを、第2群が化粧料組成物4のみを
実施例3で使用した2室チューブに充填したものを、第
3群が実施例4の化粧料を、第4群が化粧料組成物3を
充填したチューブと化粧料組成物4を充填したチューブ
の2本のチューブを用時混合で使用してもらった。又、
使用テスト終了後、髪の毛の生え際に角栓除去シート
(ポリ酢酸ビニルを不織布上に塗工したもの)で角栓を
採取した。このシートの写真をイメージとしてコンピュ
ーターに取込、2値化処理し、採取した角栓の面積を計
測した。数値は視野に於ける角栓の面積比を表す。又、
アンケートによる評価は、内容物についてが、櫛通りの
良さの向上、髪の毛のしなやかさの向上、髪の毛の艶や
かさの向上の3項目で、日常の使用品に比べて評点5:
著しい向上、評点3:明らかな向上、評点1:やや向
上、評点0:日常品と変わらない効果、評点−1:日常
品にやや劣る、評点−3:日常品に比して明らかに劣
る、評点−5:日常に比して著しく劣るの基準であっ
た。更に、総合的な評価として、使い易さ評価を、評点
5:使いやすい、評点0:どちらでもない、評点―5:
使いにくいの基準で評価してもらった。これらの結果
は、平均評点及び角栓の面積率として表2に示す。これ
より本発明の化粧料、化粧料セットは優れたヘアケア効
果を有すること、この効果は2室チューブに充填にして
2剤同時吐出型の化粧料にした場合の方が優れているこ
と、加えて、この様なカチオン性物質とアニオン性物質
の2剤で処理することにより、毛穴の処理が出来、角栓
の生成が抑制されていることがわかる。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン性物質を含む
組成物とアニオン性物質を含む組成物で頭皮・毛髪を同
時に処理する手段を提供し、以て毛髪、頭皮の処理を含
めた、従来に比べて優れたエステ・トリートメントを得
るのに好適な頭部用の化粧料及び/又は化粧料セットを
提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 柴谷 順一 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ横浜研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AC022 AC072 AC112 AC122 AC172 AC182 AC352 AC392 AC442 AC472 AC482 AC692 AC902 AD072 AD152 AD162 AD432 AD532 BB53 CC33 DD47 EE07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)アニオン性物質を含む化粧料組成物
    と2)カチオン性物質を含む化粧料組成物とを構成要素
    とすることを特徴とする、頭部用の化粧料及び/又は化
    粧料セット。
  2. 【請求項2】 アニオン性物質を含む化粧料組成物が、
    毛穴の手入れ、毛髪の手入れ及び頭皮の手入れから選ば
    れる1種乃至は2種の用途の化粧料組成物であることを
    特徴とする、請求項1に記載の頭部用の化粧料及び/又
    は化粧料セット。
  3. 【請求項3】 カチオン性物質を含む化粧料組成物が、
    毛髪用の化粧料組成物であることを特徴とする、請求項
    1又は2に記載の化粧料及び/又は化粧料セット。
  4. 【請求項4】 構成要素である、1)アニオン性物質を
    含む化粧料組成物と2)カチオン性物質を含む化粧料組
    成物とが同一容器中に、隔絶された状態で充填されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の
    化粧料及び/又は化粧料セット。
  5. 【請求項5】 容器構造が、中央部に2種の内容物を隔
    絶する隔壁を有し、吐出口がそれぞれの内容物ごとに異
    なっている構造を有するチューブ状容器であり、1工程
    のシゴキにより、充填された2種の化粧料組成物が、そ
    れぞれの吐出口より同時に吐出されるものであることを
    特徴とする、請求項4に記載の化粧料及び/又は化粧料
    セット。
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