JP2001192325A - 2剤式毛髪化粧料及びこれを用いた毛髪処理方法 - Google Patents

2剤式毛髪化粧料及びこれを用いた毛髪処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損傷の激しい毛髪や傷みの激しい毛先に対し
ても、すべり、しなやかさ、しっとり感などを付与し、
しかもシャンプーを繰り返しても、その感触を長時間持
続させることができる毛髪化粧料、及びこれを用いた毛
髪処理方法を提供する。 【解決手段】 本発明の毛髪化粧料は、第1剤及び第2
剤からなる2剤式毛髪化粧料において、第1剤がカルボ
キシメチルデキストランナトリウムを含有し、第2剤が
カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマーおよびカチ
オン性シリコーンよりなる群から選ばれる1種または2
種以上、必要によって更に1,1’−メチレン−ビス
(4−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレン
グリコール共重合体とを含有するものであり、前記第1
剤を塗布した後、第2剤を塗布し、一定時間放置した
後、洗い流して毛髪を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2剤式毛髪化粧料
及びこれを用いた毛髪処理方法に関し、殊に毛髪にすべ
り、しなやかさ、しっとり感などを付与し、しかもその
感触を長時間持続させることができる2剤式毛髪化粧
料、及びこれを用いた毛髪処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】毛髪にすべり、しなやかさ、しっとり感
などを付与する目的で、従来からヘアリンスやヘアトリ
ートメントなどが使用されている。一般的にヘアリンス
やヘアトリートメントは、カチオン性界面活性剤、油
剤、シリコーン誘導体、タンパク加水分解物などのコン
ディショニング成分を含有し、これらの成分が毛髪表面
に吸着することにより、コンディショニング効果を発揮
させていた。
【0003】しかしながら、上記の様なヘアリンスやヘ
アトリートメントを使用した場合には、コンディショニ
ング効果は得られるものの、シャンプーによりその効果
は失われやすく、持続性は不十分であるという欠点があ
った。
【0004】コンディショニング効果の持続性を高める
技術として、アニオン性ポリマーとカチオン性物質との
組み合わせ(例えば、特開平10−87441号)、タ
ンパク質加水分解物とカチオン性物質との組み合わせ
(例えば、特開平10−120533号)など、イオン
的な水不溶性のコンプレックスを形成させる技術が提案
されている。しかしながら、これらの技術においても、
損傷の激しい毛髪や傷みの激しい毛先に対しては、コン
ディショニング効果が不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来技術における課題を解決するためになされたもので
あって、その目的は、損傷の激しい毛髪や傷みの激しい
毛先に対しても、すべり、しなやかさ、しっとり感など
を付与し、しかもシャンプーを繰り返しても、その感触
を長時間持続させることができる毛髪化粧料、及びこれ
を用いた毛髪処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
のできた本発明の毛髪化粧料とは、第1剤及び第2剤か
らなる2剤式毛髪化粧料において、第1剤がカルボキシ
メチルデキストランナトリウムを含有し、第2剤がカチ
オン性界面活性剤、カチオン性ポリマーおよびカチオン
性シリコーンよりなる群から選ばれる1種または2種以
上を含有するものである点に要旨を有するものである。
【0007】上記本発明の毛髪化粧料においては、第1
剤中のカルボキシメチルデキストランナトリウムの含有
量が0.01〜30質量%、第2剤中のカチオン性界面
活性剤、カチオン性ポリマーおよびカチオン性シリコー
ンよりなる群から選ばれる1種または2種以上の含有量
が合計で0.01質量%以上であることが好ましい。
【0008】また、本発明の毛髪化粧料においては、必
要によって、第2剤中に1,1’−メチレン−ビス(4
−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレングリ
コール共重合体を含有することも有効であり、この共重
合体を含有させるときには、その含有量は0.01質量
%以上であることが好ましい。
【0009】一方、本発明の毛髪処理方法とは、上記の
様な本発明の2剤式毛髪化粧料を用いて毛髪を処理する
に当たり、前記第1剤を塗布した後、第2剤を塗布し、
一定時間放置した後、洗い流す点に要旨を有するもので
ある。またこの方法におけるより具体的な手順として
は、(1)第1剤を塗布した後、洗い流さず第2剤を塗
布し、一定時間放置した後、洗い流す、(2)第1剤を
塗布した後、洗い流さず一定時間放置して、第2剤を塗
布し、一定時間放置した後、洗い流す、(3)第1剤を
塗布した後、洗い流さず直ちに第2剤を塗布し、一定時
間放置した後、洗い流す、等の構成を挙げることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は上記の如く構成される
が、要するに、上記第1剤に含有させたカルボキシメチ
ルデキストランナトリウムと第2剤に含有させたカチオ
ン性界面活性剤、カチオン性ポリマーおよびカチオン性
シリコーン等とが、毛髪内部及び毛髪表面でイオン的な
水不溶性のコンプレックスを形成することにより、毛髪
にすべり、しなやかさ、しっとり感などを付与し、しか
もシャンプーを繰り返しても、その感触を長時間持続さ
せることができること、および必要によって第2剤に含
有される1,1’−メチレン−ビス(4−イソシアナト
シクロヘキサン)・ポリプロピレングリコール共重合体
が毛髪表面をコーティングすることによって、上記効果
が更に向上し得ることを見出し、本発明を完成したもの
である。
【0011】本発明の2剤式毛髪化粧料において、第1
剤に含有させるカルボキシメチルデキストランナトリウ
ムとは、デキストランの多価カルボキシメチルエーテル
のナトリウム塩である。このカルボキシメチルデキスト
ランナトリウムの含有量は、第1剤の組成物の全重量に
対して、0.01〜30質量%であることが好ましい。
カルボキシメチルデキストランナトリウムの含有量が
0.01質量%未満であると、毛髪にすべり、しなやか
さ、しっとり感などを付与し、且つその感触を長時間持
続させる効果が十分発揮できず、30質量%を超えると
粘性が上昇し、毛髪への塗布性が著しく低下する。尚、
カルボキシメチルデキストランナトリウムの含有量のよ
り好ましい下限は、0.05質量%であり、更に好まし
くは0.1質量%である。また、カルボキシメチルデキ
ストランナトリウムの含有量のより好ましい上限は、2
0質量%であり、更に好ましくは10質量%である。
【0012】一方、第2剤はカチオン性界面活性剤、カ
チオン性ポリマー、カチオン性シリコーン等を必須成分
として含有するものである。このうち、カチオン性界面
活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチル
アンモニウム等が挙げられる。カチオン性ポリマーとし
ては、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、
カチオン化ケラチン、カチオン化コラーゲン等が挙げら
れる。カチオン性シリコーンとしては、ジメチルシロキ
サンとγ―(β−アミノエチル)アミノプロピルシロキサ
ンの共重合体に代表されるアミノ変性シリコーンが挙げ
られる。これらは、1種または2種以上を組み合わせて
使用することができるが、少なくともカチオン性シリコ
ーンを用いることが好ましく、より好ましくはカチオン
性界面活性剤とカチオン性シリコーンを組み合わせて使
用するのが良い。
【0013】カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマ
ーおよびカチオン性シリコーンの含有量は、第2剤の組
成物の全重量に対して合計で0.01質量%以上である
ことが好ましく、より好ましくは0.05質量%以上、
更に好ましくは0.1質量%以上とするのが良い。この
含有量が0.01質量%未満であると、コンプレックス
の形成が少なく、毛髪にすべり、しなやかさ、しっとり
感などを付与し、且つその感触を長時間持続させる効果
が十分発揮できない。尚、これらの物質は、仕上げ時の
毛髪のべたつきを回避するという観点から、その含有量
は50質量%以下とすることが好ましく、より好ましく
は30質量%以下とするのが良い。
【0014】第2剤に必要によって含有させる1,1’
−メチレン−ビス(4−イソシアナトシクロヘキサン)
・ポリプロピレングリコール共重合体は、ポリプロピレ
ングリコールとメチレンジイソシアネートシクロヘキサ
ンの共重合体である。この1,1’−メチレン−ビス
(4−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレン
グリコール共重合体の含有量は、第2剤の組成物の全重
量に対して0.01質量%以上であることが好ましく、
より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは
0.1質量%以上とするのが良い。この1,1’−メチ
レン−ビス(4−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリ
プロピレングリコール共重合体の含有量が0.01質量
%未満であると、毛髪にすべり、しなやかさ、しっとり
感などを付与し、且つその感触を長時間持続させる効果
が十分発揮できない。尚、1,1’−メチレン−ビス
(4−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレン
グリコール共重合体は、仕上げ時の毛髪のべたつきを回
避するという観点から、その含有量は50質量%以下と
することが好ましく、より好ましくは30質量%以下と
するのが良い。
【0015】本発明の2剤式毛髪化粧料の第1剤及び第
2剤には、上記の必須成分の他に、本発明の効果を損な
わない範囲で、他の成分を適宜配合させることができ
る。即ち、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール等の高級アルコール、流動パラフ
ィン、ワセリン、スクワランなどの炭化水素、ミリスチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイ
ン酸デシルなどのエステル油、ツバキ油、ホホバ油、オ
リーブ油等の植物油、牛脂、馬油などの動物油、ミツロ
ウ、キャンデリラロウ等のロウ類、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン
油、パルミチン酸、ステアリン酸、べへニン酸等の高級
脂肪酸、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトー
ル等の多価アルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の保湿
剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アル
キルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルカルボン酸
塩、N−アシルグルタミン酸塩等のアニオン性界面活性
剤、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイ
ン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤、コ
ラーゲン、ケラチン、小麦等のタンパク加水分解物、グ
リシン、プロリン、セリン等のアミノ酸、キサンタンガ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース等の増粘剤、金属イオン封鎖剤、pH調整
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素、香料等
を必要に応じて適宜配合することができる。
【0016】上記第1剤及び第2剤の剤型は、液状、ク
リーム状、ゲル状、エアゾール等の種々のタイプを採用
することが可能であり、特に限定されるものではなく、
また第1剤及び第2剤の剤型も異なっていても良い。更
に、第1剤および第2剤による処理に加え、更に別工程
として、他の剤による処理を追加してもよい。例えば、
第1剤および第2剤による髪処理を行なった後、他の剤
としてヘアクリーム等を用いて処理し、更にコンディシ
ョニング効果を高めることができる。
【0017】本発明の2剤式毛髪化粧料における第1剤
及び第2剤のpHは、毛髪へのダメージを考慮するとp
H3.0〜8.0の範囲であることが好ましく、特に第
1剤のpHは、pH7.0以下の中性乃至酸性にするこ
とにより、更にその効果を向上させることができる。
【0018】上記の様な本発明の2剤式毛髪化粧料を用
いて毛髪を処理するに当たっては、前記第1剤を塗布し
た後、第2剤を塗布し、一定時間放置した後、洗い流す
ことによって本発明の効果が達成される。この方法にお
いて、第1剤を塗布して第2剤を塗布する際、第1剤は
洗い流さない方が好ましいが、第1剤を洗い流してもよ
い。第1剤塗布後は、一定時間放置する方が好ましい
が、直ちに第2剤を塗布してもよい。第1剤及び第2剤
を塗布して、洗い流さず一定時間放置する場合には、室
温で放置してもよいが、更に効果を上げるために、スチ
ーマー、アイロンなどで加温してもよい。第1剤と第2
剤の塗布順序は、逆にすることも可能であるが、本発明
の効果をより上げるには、第1剤→第2剤の順序で処理
する方法が好ましい。
【0019】本発明では、第1剤及び第2剤を個別に処
理することにより、第1剤に含有させたカルボキシメチ
ルデキストランナトリウムと、第2剤に含有させたカチ
オン性界面活性剤、カチオン性ポリマーおよびカチオン
性シリコーン等とが、毛髪内部及び毛髪表面でイオン的
な水不溶性のコンプレックスを形成する。また第2剤に
必要によって含有させた1,1’−メチレン−ビス(4
−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレングリ
コール共重合体が毛髪表面をコーティングすることによ
り、損傷の激しい毛髪や傷みの激しい毛先に対しても、
すべり、しなやかさ、しっとり感などを付与し、しかも
シャンプーを繰り返しても、その感触を長時間持続させ
ることができるのである。
【0020】
【実施例】次に、実施例によって本発明の作用・効果を
より具体的に示すが、下記実施例は本発明を限定する性
質のものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変形す
ることはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるもので
ある。尚、実施例及び参考例で用いた評価方法は下記の
通りである。
【0021】(1)コンディショニング効果 毛髪化粧料にて処理した毛束を水洗、乾燥後、専門パネ
ラー10名により「すべり」、「しなやかさ」、「しっ
とり感」について、良い場合を5点、悪い場合を1点と
する5段階で官能評価し、評点の平均値を求め、下記の
基準で評価した。 ◎:4点以上 ○:3点以上4点未満 △:2点以上3点未満 ×:2点未満
【0022】(2)コンディショニング効果の持続性 毛髪化粧料にて処理した毛束を繰り返し10回シャンプ
ーし、乾燥後、専門パネラー10名により「感触の持続
性」を上記(1)と同様の方法で評価した。
【0023】(3)摩擦係数(毛髪すべり感)の測定 (測定用ヘアピースの作製)ヘアピースに、ブリーチ処
理したものを測定用ヘアピースとした。測定用ヘアピー
スは、あらかじめ摩擦係数を測定し、同じすべり特性の
ものを用いた。
【0024】(摩擦係数の測定)摩擦係数の測定は、恒
温恒湿室(20℃、60%RH)にて、摩擦感テスター
(カトーテック製)を用いて行った。測定条件は下記の
通り。 センサータイプ:シリコンタイプ 荷重:50gf 測定感度:H
【0025】(実施例1〜8、参考例1〜3)下記表1
に示す組成で第1剤を調製し、表2に示す組成で第2剤
を調製した。表中の各成分の配合量は質量%である(後
記表5、7についても同じ)。処理方法は、まず第1剤
を毛束に塗布し、これを洗い流さずに室温で5分間放置
後、第2剤塗布し、室温で5分間放置した。その後十分
に洗い流し、ドライヤーで十分乾燥させてコンディショ
ニング効果を評価した。その結果を、下記表3及び表4
に示す。尚、実施例8の毛束の処理方法は、第1剤を塗
布し、50℃で5分間放置後、洗い流さずに第2剤塗布
し、50℃で5分間放置し、その後十分に洗い流し、ド
ライヤーで十分乾燥させて評価したものである。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】この結果から明らかなように、本発明の好
ましい要件を満足する実施例1〜8のものでは、すべ
り、しなやかさ、しっとり感などの感触に優れ、しかも
シャンプーを繰り返しても、感触の持続性に優れている
ことが分かる。特に、第1剤及び第2剤を塗布後、50
℃にて加温放置した実施例8では、同じ毛髪化粧料を室
温で放置した実施例1より、高いコンディショニング効
果を示していた。これに対して、本発明の好ましい範囲
から外れている参考例1〜3のものでは、コンディショ
ニング効果の持続性が良くないか、或は使用感が著しく
低下していることが分かる。
【0031】(実施例9〜13、参考例4)下記表5に
示す組成で第2剤を調製した。表5に示す第2剤につい
ては、ホモミキサーにて乳化した。処理方法は、まず第
1剤を毛束に塗布し、これを洗い流さずに室温で5分間
放置後、第2剤塗布し、室温で5分間放置した。その後
十分に洗い流し、ドライヤーで十分乾燥させてコンディ
ショニング効果を評価した。その結果を、下記表6に示
す。
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】この結果から明らかなように、本発明の好
ましい要件を満足する実施例9〜13のものでは、すべ
り、しなやかさ、しっとり感などの感触に優れ、しかも
シャンプーを繰り返しても、感触の持続性に優れてい
た。これに対し、本発明の好ましい範囲から外れている
参考例4のものでは、コンディショニング効果の持続性
が良くなかった。
【0035】(実施例14、参考例5)下記表7に示す
組成で第2剤を調製した。表7に示す第2剤について
は、ホモミキサーにて乳化した。毛束の処理方法は、摩
擦係数の測定の方法に従い、測定用ヘアピースを用いて
行った。即ち、測定用ヘアピースに第1剤を塗布後、直
ちに第2剤を塗布し、45℃で10分放置し、その後十
分洗い流し、50℃で3分乾燥させて、摩擦係数(毛髪
のすべり感)を測定した。その結果を、下記表8および
図1に示す。
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】この結果から明らかなように、1,1’−
メチレン−ビス(4−イソシアナトシクロヘキサン)・
ポリプロピレングリコール共重合体を第2剤に配合した
実施例14のものでは、未配合の参考例5より摩擦係数
が低く、またシャンプーを10回した後も摩擦係数が低
いことがわかる。このことから、第2剤にカチオン性界
面活性剤とカチオン性シリコーンとを含有すると共に、
更に1,1’−メチレン−ビス(4−イソシアナトシク
ロヘキサン)・ポリプロピレングリコール共重合体とを
併用させることにより、コンディショニング効果をさら
に高められることがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、損
傷の激しい毛髪や傷みの激しい毛先に対しても、すべ
り、しなやかさ、しっとり感などを付与し、しかもシャ
ンプーを繰り返しても、その感触を長時間持続させるこ
とができる毛髪化粧料が実現でき、こうした毛髪化粧料
を用いた毛髪処理方法は、ヘアカラー、パーマなどでダ
メージを受けた毛髪に対して、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例14および参考例5における摩擦係数を
比較して示したグラフである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AC072 AC122 AC432 AC692 AD071 AD072 AD132 AD161 AD162 AD211 AD212 BB06 CC33 DD06 EE28

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1剤及び第2剤からなる2剤式毛髪化
    粧料において、第1剤がカルボキシメチルデキストラン
    ナトリウムを含有し、第2剤がカチオン性界面活性剤、
    カチオン性ポリマーおよびカチオン性シリコーンよりな
    る群から選ばれる1種または2種以上を含有するもので
    あることを特徴とする2剤式毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 第1剤中のカルボキシメチルデキストラ
    ンナトリウムの含有量が0.01〜30質量%、第2剤
    中のカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマーおよび
    カチオン性シリコーンよりなる群から選ばれる1種また
    は2種以上の含有量が合計で0.01質量%以上である
    請求項1に記載の2剤式毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 第2剤が更に1,1’−メチレン−ビス
    (4−イソシアナトシクロヘキサン)・ポリプロピレン
    グリコール共重合体を含有するものである請求項1また
    は2に記載の2剤式毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 1,1’−メチレン−ビス(4−イソシ
    アナトシクロヘキサン)・ポリプロピレングリコール共
    重合体の含有量が0.01質量%以上である請求項3に
    記載の2剤式毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の2剤式
    毛髪化粧料を用いて毛髪を処理するに当たり、前記第1
    剤を塗布した後、第2剤を塗布し、一定時間放置した
    後、洗い流すことを特徴とする毛髪処理方法。
  6. 【請求項6】 第1剤を塗布した後、洗い流さず第2剤
    を塗布し、一定時間放置した後、洗い流すものである請
    求項5に記載の毛髪処理方法。
  7. 【請求項7】 第1剤を塗布した後、洗い流さず一定時
    間放置して、第2剤を塗布し、一定時間放置した後、洗
    い流すものである請求項5に記載の毛髪処理方法。
  8. 【請求項8】 第1剤を塗布した後、洗い流さず直ちに
    第2剤を塗布し、一定時間放置した後、洗い流すもので
    ある請求項5に記載の毛髪処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006124278A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Milbon Co Ltd 毛髪処理剤および毛髪の処理方法
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