JP2000256147A - パーマネントウエーブ前処理剤 - Google Patents

パーマネントウエーブ前処理剤

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JP2000256147A
JP2000256147A JP11068111A JP6811199A JP2000256147A JP 2000256147 A JP2000256147 A JP 2000256147A JP 11068111 A JP11068111 A JP 11068111A JP 6811199 A JP6811199 A JP 6811199A JP 2000256147 A JP2000256147 A JP 2000256147A
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hair
weight
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chloride
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JP11068111A
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English (en)
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Arikazu Kanetani
有員 金谷
Kazuki Fujii
一樹 藤井
Katsumi Kanayama
勝美 金山
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Milbon Co Ltd
Original Assignee
Milbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪の既にダメージを受けている部分をスト
レートパーマ処理時に保護し、既にダメージを受けてい
る部分がストレートパーマ処理によりさらにダメージを
受けるのを防止して、縮毛に均一なストレート効果を付
与できるようにするパーマネントウエーブ前処理剤を提
供する。 【解決手段】 加水分解コラーゲン、塩化N−〔2−ヒ
ドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)
プロピル〕加水分解ケラチン、塩化N−〔2−ヒドロキ
シ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解
ケラチン、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエ
チルジメチルアンモニウムおよび塩化ジメチルジアリル
アンモニウム・アクリル酸共重合体または塩化ジメチル
ジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド三
元共重合体を含有させてパーマネントウエーブ前処理剤
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーマネントウエ
ーブ前処理剤に関し、さらに詳しくは、ストレートパー
マ処理(縮毛矯正処理)、特に表面温度が60〜220
℃のヘアーストレート用アイロンによる熱処理を利用し
たストレートパーマ処理前に使用するのに適し、ダメー
ジを受けている部分を保護し、縮毛(縮れた毛髪)に均
一なストレート効果を付与できるようにするパーマネン
トウエーブ前処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる「くせ毛」と呼ばれる縮毛をパ
ーマネントウエーブ用剤によりストレート(真っ直ぐ)
に伸ばすためのストレートパーマ処理(縮毛矯正処理)
は、チオグリコール酸またはその塩、システインまたは
その塩などからなる還元剤と、アンモニア水、モノエタ
ノールアミン、炭酸水素アンモニウムなどのアルカリ剤
を含有し、さらに必要に応じて、湿潤剤、界面活性剤、
安定化剤などを適宜含有するパーマネントウエーブ用第
1剤を毛髪に塗布し、毛髪を真っ直ぐに伸ばし、その状
態で毛髪中のジスルフィド結合を還元剤で還元開裂して
メルカプト基を生成させ、ついで第2剤を塗布し、毛髪
をストレートにした状態で酸化剤により上記のメルカプ
ト基を酸化して元の位置とは異なる位置でジスルフィド
基を再形成させて毛髪をストレートにするものである。
【0003】しかしながら、上記のようなストレートパ
ーマ処理では、処理中に毛髪の還元・酸化反応が行なわ
れるので、それに伴い毛髪中、特にダメージを受けてい
る部分からタンパク成分の溶出が生じ、それによって、
毛先のダメージを受けている部分が引っかかったり、び
びり現象〔この「びびり現象」とは、細かいくせのよう
なもの(毛髪の方向性が揃っていない)が多数あらわ
れ、広がってしまう現象をいう〕が生じ、均一なストレ
ート効果を付与できなかったり、毛髪の艶が失われるな
ど、毛髪の物性や感触の低下が生じるという問題があっ
た。
【0004】そのため、パーマネントウエーブ用第1剤
にラノリン、ミンク油などの油分を配合することが行な
われてきたが、これらはパーマネントウエーブ用第1剤
の毛髪への浸透作用や毛髪に対する還元作用を妨げる原
因の一つになっていた。
【0005】また、従来からもパーマネントウエーブ処
理による毛髪の損傷を防ぐため、加水分解ペプチドを配
合したパーマネントウエーブ前処理剤が提案されている
が、従来のパーマネントウエーブ前処理剤では、正常な
毛髪がパーマネントウエーブ処理によって損傷を受ける
のを防止することだけが配慮されていて、毛髪の既にダ
メージを受けている部分を引き続き行なわれるストレー
トパーマ処理時に保護し、既にダメージを受けている部
分がストレートパーマ処理によってさらにダメージを受
けるのを防止して、縮毛に均一なストレート効果を付与
できるようにするという配慮に欠けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解決し、毛髪の既にダメージを受
けている部分をストレートパーマ処理時、特に表面温度
が60〜220℃のヘアーストレート用アイロンによる
熱処理を利用したストレートパーマ処理時に保護し、既
にダメージを受けている部分がストレートパーマ処理に
よりさらにダメージを受けるのを防止して、縮毛に均一
なストレート効果を付与できるようにするパーマネント
ウエーブ前処理剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、加水分解コラー
ゲン、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキ
ルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチン、
塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニ
オ)プロピル〕加水分解ケラチン、エチル硫酸ラノリン
脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムおよ
び塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重
合体または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリ
ル酸・アクリルアミド三元共重合体を含有させてパーマ
ネントウエーブ前処理剤を調製し、このパーマネントウ
エーブ前処理剤によって縮毛を前処理し、その後、スト
レートパーマ処理するときは、正常な毛髪はもとより、
既にダメージを受けている部分がストレートパーマ処理
でさらにダメージを受けるのが防止され、毛髪に対して
均一なストレート効果を付与できることを見出し、本発
明を完成するにいたった。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記のように
加水分解コラーゲン、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−
(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水
分解ケラチン、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリ
メチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチン、エチ
ル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルア
ンモニウムおよび塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム・アクリル酸・アクリルアミド三元共重合体を必
須成分として含有させる。
【0009】本発明において、成分〔I〕の加水分解コ
ラーゲンは、ストレートパーマ処理による毛髪の化学的
な損傷を防止したり、ヘアーストレート用アイロンの熱
から毛髪を保護する役割を果たすものである。
【0010】上記加水分解コラーゲンとしては、例え
ば、その平均分子量が1000〜2000程度の加水分
解コラーゲンが適している。そのような加水分解コラー
ゲンの市販品としては、例えば、(株)成和化成からプ
ロモイスW−42KS−12などの商品名で上市されて
いる。
【0011】そして、この成分〔I〕の加水分解コラー
ゲンのパーマネントウエーブ前処理剤中の含有量(パー
マネントウエーブ前処理剤への配合量)としては、2〜
20重量%、特に5〜15重量%が好ましい。すなわ
ち、加水分解コラーゲンの含有量を2重量%以上にする
ことによって、加水分解コラーゲンによる毛髪の保護作
用を充分に発揮させることができ、また、加水分解コラ
ーゲンの含有量を20重量%以下にすることによって、
縮毛のストレートパーマ処理を充分に進行させることが
できる。
【0012】本発明において、成分〔II〕の塩化N−
〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアン
モニオ)プロピル〕加水分解ケラチンは、毛髪に対する
収着性が高く、毛髪のダメージを修復する作用が優れ、
さらに、ストレートパーマ処理による毛髪の化学的な損
傷を防止したり、ヘアーストレート用アイロンの熱から
毛髪を保護するとともに、毛髪に対して優れたコンディ
ショニング性を付与する役割を果たすものである。
【0013】上記塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤ
シ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解
ケラチンの代表的なものとしては、平均分子量約100
0のケラチンポリペプタイドのヤシ油アルキル第4級ア
ンモニウム誘導体が挙げられる。そのような塩化N−
〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアン
モニオ)プロピル〕加水分解ケラチンの市販品として
は、例えば、(株)成和化成からプロモイスWK−HC
AQなどの商品名で上市されている。
【0014】そして、この成分〔II〕の塩化N−〔2−
ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニ
オ)プロピル〕加水分解ケラチンのパーマネントウエー
ブ前処理剤中の含有量としては、0.2〜15重量%、
特に1〜5重量%が好ましい。すなわち、塩化N−〔2
−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニ
オ)プロピル〕加水分解ケラチンの含有量を0.2重量
%以上にすることによって、前記した塩化N−〔2−ヒ
ドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)
プロピル〕加水分解ケラチンの有する作用を充分に発揮
させることができ、また、塩化N−〔2−ヒドロキシ−
3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕
加水分解ケラチンの含有量を15重量%以下にすること
によって、縮毛のストレートパーマ処理を充分に進行さ
せることができる。
【0015】本発明において、成分〔III 〕の塩化N−
〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロ
ピル〕加水分解ケラチンは、毛髪に対する収着性が高
く、毛髪のダメージを修復する作用が優れ、さらに、ス
トレートパーマ処理による毛髪の化学的な損傷を防止し
たり、ヘアーストレート用アイロンの熱から毛髪を保護
するとともに、毛髪に対してコンディショニング性を付
与する役割を果たすものである。
【0016】上記塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ト
リメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンの代
表的なものとしては、平均分子量約1000のケラチン
ポリペプタイドの末端アミノ基を4級化したカチオン化
ケラチンポリペプタイドが挙げられる。そのような塩化
N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)
プロピル〕加水分解ケラチンの市販品としては、例え
ば、(株)成和化成からプロモイスWK−HQなどの商
品名で上市されている。
【0017】そして、この成分〔III 〕の塩化N−〔2
−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピ
ル〕加水分解ケラチンのパーマネントウエーブ前処理剤
中の含有量としては、2〜20重量%、特に3〜8重量
%が好ましい。すなわち、塩化N−〔2−ヒドロキシ−
3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラ
チンの含有量を2重量%以上にすることによって、前記
した塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアン
モニオ)プロピル〕加水分解ケラチンの有する作用を充
分に発揮させることができ、また、塩化N−〔2−ヒド
ロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水
分解ケラチンの含有量を20重量%以下にすることによ
って、縮毛のストレートパーマ処理を充分に進行させる
ことができる。
【0018】本発明において、成分〔IV〕のエチル硫酸
ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニ
ウムは、特にダメージ毛への収着性が優れ、ストレート
パーマ処理による毛髪の化学的な損傷を防止したり、ヘ
アーストレート用アイロンの熱から毛髪を保護するとと
もに、毛髪に対して優れたコンディショニング性を付与
する役割を果たすものである。
【0019】上記エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロ
ピルエチルジメチルアンモニウムの代表的なものとして
は、平均分子量約500のラノリン系カチオン性界面活
性剤が挙げられる。そのようなエチル硫酸ラノリン脂肪
酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムの市販品
としては、例えば、日本精化(株)からカチオンNHな
どの商品名で上市されている。
【0020】そして、この成分〔IV〕のエチル硫酸ラノ
リン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム
のパーマネントウエーブ前処理剤中の含有量としては、
0.01〜5重量%、特に0.05〜2重量%が好まし
い。すなわち、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピ
ルエチルジメチルアンモニウムの含有量を0.01重量
%以上にすることによって、前記したエチル硫酸ラノリ
ン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムの
有する作用を充分に発揮させることができ、また、エチ
ル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルア
ンモニウムの含有量を5重量%以下にすることによっ
て、縮毛のストレートパーマ処理を充分に進行させるこ
とができる。
【0021】本発明において、成分〔V〕の塩化ジメチ
ルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体または塩
化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリ
ルアミド三元共重合体は、ストレートパーマ処理による
毛髪の化学的な損傷を防止したり、ヘアーストレート用
アイロンの熱から毛髪の保護するとともに、毛髪に対し
て優れたコンディショニング性を付与する役割を果たす
ものである。
【0022】上記塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム・アクリル酸・アクリルアミド三元共重合体の市
販品としては、例えば、カルゴン社からマーコート28
0(塩化ジメチルジアリルアンモニウム80重量%とア
クリル酸20重量%との共重合体の液状製品)、マーコ
ート295(塩化ジメチルジアリルアンモニウム95重
量%とアクリル酸5重量%との共重合体の液状製品)、
マーコート3330(塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム50重量%とアクリル酸25重量%とアクリルアミド
25重量%との三元共重合体の液状製品)、マーコート
3331(塩化ジメチルジアリルアンモニウム45重量
%とアクリル酸17重量%とアクリルアミド38重量%
との三元共重合体の液状製品)などの商品名でカッコ
(括弧)内に成分を示した商品が上市されている。
【0023】そして、この成分〔V〕の塩化ジメチルジ
アリルアンモニウム・アクリル酸共重合体または塩化ジ
メチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルア
ミド三元共重合体のパーマネントウエーブ前処理剤中の
含有量としては、0.01〜5重量%、特に0.05〜
2重量%が好ましい。すなわち、塩化ジメチルジアリル
アンモニウム・アクリル酸共重合体または塩化ジメチル
ジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド三
元共重合体の含有量を0.01重量%以上にすることに
よって、前記した塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム・アクリル酸・アクリルアミド三元共重合体の作
用を充分に発揮させることができ、また、塩化ジメチル
ジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体または塩化
ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリル
アミド三元共重合体の含有量を5重量%以下にすること
によって、縮毛のストレートパーマ処理を充分に進行さ
せることができる。
【0024】本発明のパーマネントウエーブ前処理剤
は、上記成分〔I〕、〔II〕、〔III〕、〔IV〕および
〔V〕を水または水を主剤とする溶剤に溶解させること
によって調製されるが、本発明のパーマネントウエーブ
前処理剤には、上記成分〔I〕、〔II〕、〔III 〕、
〔IV〕および〔V〕以外に、通常パーマネントウエーブ
前処理剤に含有されている任意成分を含有させることが
できる。そのような任意成分としては、例えば、アニオ
ン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤などの各種界面活性剤、カラ
ギーナン、キサンタンガム、各種アルキロールアミドな
どの増粘剤、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、グリセリンなどの湿潤剤、パラフィン、脂
肪酸エステル、動植物油などの油脂類、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの
高級アルコール、コラーゲン、ケラチン、絹、大豆タン
パク、小麦タンパクなどの動植物由来のタンパク質の加
水分解物やその誘導体、毛髪保護剤、防腐剤、pH調整
剤、抗炎症剤、キレート剤、香料などが挙げられる。
【0025】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
ては、溶液や分散液の濃度を示す%はいずれも重量%で
ある。
【0026】実施例1〜3および比較例1〜3 表1に示す組成で実施例1〜3のパーマネントウエーブ
前処理剤を調製し、表2に示す組成で比較例1〜3のパ
ーマネントウエーブ前処理剤を調製した。なお、表中に
示す各成分の配合量を示す数値は重量部である。また、
配合する成分で純分でないものについては、その濃度を
成分名の末尾にカッコ(括弧)書きで示す。そして、表
中に成分を商品名で示したものについては、その内容を
表2の後に示す。
【0027】上記実施例1のパーマネントウエーブ前処
理剤の調製にあたって、成分〔V〕としては塩化ジメチ
ルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を用いる
が、この塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル
酸共重合体としてはカルゴン社製のマーコート280
(商品名)を用いている。なお、成分〔I〕、〔II〕、
〔III 〕、〔IV〕および〔V〕を減量したものを「実施
例2」とし、成分〔I〕、〔II〕、〔III 〕、〔IV〕お
よび〔V〕を増量したものを「実施例3」とし、成分
〔I〕、〔II〕、〔III 〕、〔IV〕および〔V〕を含ま
ないものを「比較例1」とし、成分〔I〕、〔II〕、
〔III 〕を含まないものは「比較例2」とし、成分〔I
V〕および〔V〕を含まないものを「比較例3」とす
る。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】※1:セピゲル305(商品名) ゲル化剤、プレミックス原料〔ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル(7E.O.)、軽質流動イソパラフィ
ン、ポリアクリル酸アミド〕、セピック社製 ※2:プロモイスW−42KS−12(商品名) 平均分子量約1000の加水分解コラーゲン(60%溶
液)、(株)成和化成製 ※3:プロモイスWK−HCAQ(商品名) 平均分子量約1000の塩化N−〔2−ヒドロキシ−3
−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加
水分解ケラチン(30%溶液)、(株)成和化成製 ※4:プロモイスWK−HQ(商品名) 平均分子量約1000の塩化N−〔2−ヒドロキシ−3
−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチ
ン(30%溶液)、(株)成和化成製 ※5:カチオンNH(商品名) 平均分子量約500のエチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノ
プロピルエチルジメチルアンモニウム(50%溶液)、
日本精化(株)製 ※6:マーコート280(商品名) 塩化ジメチルジアリルアンモニウム80重量%とアクリ
ル酸20重量%との共重合体の液状製品(40%溶
液)、カルゴン社製 ※7:精製水の配合量のバランスとは、精製水によって
全量を100重量部にする量をいう。
【0031】また、上記パーマネントウエーブ前処理剤
で前処理後の毛髪をストレートパーマ処理するためのパ
ーマネントウエーブ用剤として下記の第1剤および第2
剤を調製した。配合量はいずれも重量部である。
【0032】パーマネントウエーブ用第1剤 チオグリコール酸アンモニウム液(50%) 10.0 ジチオグリコール酸ジアンモニウム液(40%) 2.5 炭酸水素アンモニウム 1.5 モノエタノールアミン液(80%) 2.0 精製水 計100にする
【0033】パーマネントウエーブ用第2剤 臭素酸ナトリウム 10.0 リン酸水素二ナトリウム 1.0 リン酸(85%) 0.15 精製水 計100にする
【0034】毛髪(縮毛)に対する上記パーマネントウ
エーブ前処理剤による前処理およびパーマネントウエー
ブ用剤によるストレートパーマ処理は、下記に示すよう
な方法で行なった。
【0035】一群の縮毛(くせのある毛髪)から長さ2
4cmで重さ2.0gの毛束を作り、1毛束当たり10
0mlの洗浄液〔5w/v%ポリオキシエチレン(9)
ラウリルエーテル、20mM EDTA、pH4.5〕
で33℃、60分間インキュベーターで洗浄した後、蒸
留水で充分に洗浄し、ドライヤーで乾燥した後、あらか
じめ調製しておいたブリーチ剤(※8)に各毛束の中間
部分から毛先部分までを浸漬し(このブリーチ剤に浸漬
することによって毛髪にダメージを受けさせる)、30
℃で30分間静置した後、蒸留水で充分に洗浄し、再び
ドライヤーで乾燥した後、パーマネントウエーブ前処理
剤を各毛束の中間部分から毛先部分にかけてそれぞれ2
mlずつ塗布し、ついで第1剤をそれぞれ4mlずつ塗
布し、45℃にて15分間放置した後、充分に水洗し、
ドライヤーにて一部水分が残った状態に乾燥した後、表
面温度を180℃に設定したヘアーストレート用アイロ
ンにより3秒間ずつ3回プレスし、ついで第2剤をそれ
ぞれ4mlずつ塗布し、35℃にて15分間放置した
後、充分に水洗し、ドライヤーにて乾燥して試料毛束と
し、ストレートパーマ処理を終了した。 ブリーチ剤(※8):精製水に過酸化水素を3%、アン
モニア水(25%)を4%溶解させ、pH10.2に調
整したもの。
【0036】これらの試料毛束を用い、その中間〜毛先
のストレートパーマ処理した部分(この部分にはストレ
ートパーマ処理に先立ってブリーチ処理している)の毛
髪の引っ張り強度の測定を行い、さらに毛髪の中間〜毛
先のストレートパーマ処理した部分の均一なストレート
効果、艶および均一なスベリ(滑り)感について調べ
た。それらの評価方法および評価結果について以下に詳
細に説明する。
【0037】(1)毛髪の引っ張り強度測定 上記実施例1〜3および比較例1〜3のパーマネントウ
エーブ前処理剤で前処理後にそれぞれストレートパーマ
処理をした試料毛束から毛髪をそれぞれ10本採取し、
毛先から5cmおよび6cmの両端部分を1cm幅のガ
ラス繊維入りテープで止め、上記毛先から5cmの部分
と6cmの部分との間で破断が生じる状態にしておき、
マイクロメーターで毛髪の長径および短径を測定した。
この試料を蒸留水に1昼夜浸けた後、レオメーターを用
いて破断重量を測定し、下記の式により、毛髪の引っ張
り強度を求めた。その結果を未処理毛の引っ張り強度の
測定結果とともに表3に示す。また、表3には、毛髪の
断面積80μm2 (毛髪1本の断面積が約80μm2
いわれている)当たりの引っ張り強度をカッコ(括弧)
内に示す。
【0038】 A:破断重量(g) B:毛髪の長径(μm) C:毛髪の短径(μm)
【0039】(2)毛髪の中間〜毛先のブリーチ処理し
た部分の均一なストレート効果、艶および均一なスベリ
(滑り)感 上記実施例1〜3および比較例1〜3のパーマネントウ
エーブ前処理剤で前処理後にそれぞれストレートパーマ
処理した試料毛束の中間〜毛先のストレートパーマ処理
した部分の均一なストレート効果、艶および均一なスベ
リ(滑り)感について官能評価を行なった。その結果を
未処理毛に対する評価結果とともに表4に示す。ただ
し、表4への評価結果の表示にあたっては、評価結果を
次の基準により記号化して示す。 ◎:非常に良好である。 〇:良好である。 △:少し悪い。 ×:悪い。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】上記表3に示すように、実施例1〜3は、
比較例1〜3に比べて、中間〜毛先のストレートパーマ
処理した部分の毛髪の引っ張り強度が大きく、ヘアケア
性が優れていることを示していた。さらに、表4に示す
ように、実施例1〜3は、比較例1〜3に比べて、均一
なストレート効果、艶および均一なスベリ(滑り)感も
優れていた。また、実施例1〜3の中では、実施例1が
最もヘアケア性、均一なストレート効果、感触(艶・均
一なスベリ感)の両立ができていることもわかった。
【0043】上記の結果から、ストレートパーマ処理、
特に表面温度が60〜220℃のヘアーストレート用ア
イロンによる熱処理を利用したストレートパーマ処理に
あたり、加水分解コラーゲン、塩化N−〔2−ヒドロキ
シ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピ
ル〕加水分解ケラチン、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3
−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチ
ン、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジ
メチルアンモニウムおよび塩化ジメチルジアリルアンモ
ニウム・アクリル酸共重合体または塩化ジメチルジアリ
ルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド三元共重
合体を含有させたパーマネントウエーブ前処理剤で前処
理しておくことにより、毛髪の既にダメージを受けてい
る部分をストレートパーマ時に保護し、既にダメージを
受けている部分がストレートパーマ処理時にさらにダメ
ージを受けるのを防止して、縮毛に均一なストレート効
果を付与できることがわかった。
【0044】本発明のパーマネントウエーブ前処理剤
は、特にストレートパーマ処理する前に使用することを
意図したものであるが、通常のパーマネントウエーブ処
理(毛髪にウエーブを付与するパーマネントウエーブ処
理)前に使用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、スト
レートパーマ処理、特に表面温度が60〜220℃のヘ
アーストレート用アイロンによる熱処理を利用したスト
レートパーマ処理をするにあたり、その処理前に使用し
て、毛髪の正常な部分はもとより、毛髪の既にダメージ
を受けている部分をストレートパーマ処理時に保護し、
既にダメージを受けている部分がストレートパーマ処理
によってさらにダメージを受けるのを防止して、縮毛に
均一なストレート効果を付与できるパーマネントウエー
ブ前処理剤を提供することができた。
フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社 ミルボン内 Fターム(参考) 3B038 FA07 4C083 AC182 AD131 AD132 AD431 AD432 AD441 AD442 AD511 AD512 CC34 DD23 EE25 EE29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分〔I〕、〔II〕、〔III 〕、
    〔IV〕および〔V〕を含有することを特徴とするパーマ
    ネントウエーブ前処理剤。 〔I〕加水分解コラーゲン 〔II〕塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキ
    ルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチン 〔III 〕塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチル
    アンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチン 〔IV〕エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチル
    ジメチルアンモニウム 〔V〕塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸
    共重合体または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・ア
    クリル酸・アクリルアミド三元共重合体
  2. 【請求項2】 成分〔I〕の含有量が2〜20重量%
    で、成分〔II〕の含有量が0.2〜15重量%で、成分
    〔III 〕の含有量が2〜20重量%で、成分〔IV〕の含
    有量が0.01〜5重量%で、成分〔V〕の含有量が
    0.01〜5重量%である請求項1記載のパーマネント
    ウエーブ前処理剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338443A (ja) * 2001-05-23 2002-11-27 Kanebo Ltd 染毛剤又は脱色剤組成物
JP2006124278A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Milbon Co Ltd 毛髪処理剤および毛髪の処理方法
JP2019104715A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 株式会社 リトル・サイエンティスト 毛髪処理方法

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JP7116982B2 (ja) 2017-12-08 2022-08-12 株式会社 リトル・サイエンティスト 毛髪処理方法

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