JP4515308B2 - 毛髪処理剤用組成物 - Google Patents

毛髪処理剤用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4515308B2
JP4515308B2 JP2005101499A JP2005101499A JP4515308B2 JP 4515308 B2 JP4515308 B2 JP 4515308B2 JP 2005101499 A JP2005101499 A JP 2005101499A JP 2005101499 A JP2005101499 A JP 2005101499A JP 4515308 B2 JP4515308 B2 JP 4515308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
agent
composition
hair treatment
polyoxyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005101499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006282523A (ja
Inventor
辰哉 東
充尾 佐野
義雄 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2005101499A priority Critical patent/JP4515308B2/ja
Publication of JP2006282523A publication Critical patent/JP2006282523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515308B2 publication Critical patent/JP4515308B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、毛髪処理剤用組成物に関する。更に詳しくは、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマネントウェーブ剤などに好適に使用しうる酸化剤を含有した毛髪処理剤用組成物、並びに該毛髪処理剤用組成物を用いた毛髪脱色剤、酸化染毛剤、又はパーマネンチウェーブ剤に関する。
従来より、毛髪を処理するための様々な剤型の毛髪脱色剤、染毛剤、パーマネントウェーブ剤が開発され、手軽に毛髪の変色やパーマネントウェーブを楽しめるようになってきている。これを反映し、近年では、毛髪の望む部分だけを脱色し、染毛し、又はパーマネントウェーブを行う人が増える傾向にある。
しかし、従来の毛髪処理剤は、髪全体への塗布を前提としていることから、施術時の垂れ落ちを防止すると共に、毛髪への伸びを良好にして毛髪全体に均一に塗布できるように、適度な粘度に調整されているのが通常である。このため、従来の毛髪処理剤で望む部分のみを脱色、染色などの部分処理を施そうとすると、目的部分の毛髪を束ねた状態に保持する毛髪固定力が乏しいことから、処理剤を塗布した毛髪が目的部分周辺の毛髪に付着し、毛髪処理を望まない部分まで脱色、染毛などがされてしまうという問題があった。
また、酸化剤として過酸化水素水を用いて高級アルコールなどの油性成分を配合すると、その比重差や過酸化水素の分解などから分離や粘度低下を起こし、製剤の保存安定性に劣るといった問題もあった。
このような問題点を解決するために、ポリアクリル酸系樹脂、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及び酸化剤を含有した二剤式染毛剤の第2剤組成物が提案されている(特許文献1参照)。しかし、このような毛髪処理剤は、系を増粘し、製剤の保存安定性をも向上させることができたとしても、処理剤の毛髪への固定力が十分ではなく、毛髪の所望部分のみの部分処理を行うには未だ満足しうるものではなかった。
特開平10−245326号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであって、製剤の分離や粘度低下の防止といった保存安定性に優れると共に、施術時には毛髪上からの垂れ落ちが無く、毛髪の固定力に優れ、毛髪の部分処理をも可能とする毛髪処理剤用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
(1)酸化剤を含有する毛髪処理剤用組成物であって、高級アルコール、非イオン性界面活性剤、及びポリオキシアルキレンソルビットを含有してなる毛髪処理剤用組成物、
(2)非イオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選ばれる1種以上である前記(1)記載の毛髪処理剤用組成物、
(3)ポリオキシアルキレンソルビットが、ポリオキシプロピレンソルビットである前記(1)又は(2)記載の毛髪処理剤用組成物、
(4)粘度が、10,000〜70,000mPa・sである前記(1)〜(3)いずれか記載の毛髪処理剤用組成物、並びに
(5)前記(1)〜(4)いずれか記載の毛髪処理剤用組成物を用いた毛髪脱色剤、酸化染毛剤、又はパーマネントウェーブ剤、
に関する。
本発明の毛髪処理剤用組成物は、製剤の保存安定性に優れると共に、施術時には毛髪上からの垂れ落ちが無く、毛髪の固定力に優れ、毛髪の部分処理をも可能にすることができるという効果を奏する。
本発明の毛髪処理剤用組成物は、酸化剤を含有する毛髪処理剤用組成物であって、高級アルコール、非イオン性界面活性剤、及びポリオキシアルキレンソルビットを含有してなる。本発明の酸化剤を含有する毛髪処理剤用組成物としては、一剤式の毛髪脱色剤の他、毛髪脱色剤の第2剤、酸化染毛剤の第2剤、パーマネントウェーブ剤の第2剤などがある。
用いられる酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩等を例示することができ、過酸化水素、臭素酸塩などを用いるのが好ましい。
酸化剤の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、充分な酸化力を得る観点および毛髪の損傷や皮膚への刺激を抑制する観点から、組成物中、0.1〜10重量%、より好ましくは1〜7重量%である。尚、酸化剤として過酸化水素を用いる場合、過酸化水素の含有量は毛髪の脱色性を高めるとともに配合量に関する法規制を考慮すれば1〜6重量%であることが好ましい。
高級アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の炭素数12〜22の高級アルコールを挙げることができ、これらの1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。なかでも、粘度を向上させ、製剤の安定化の観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコールを用いるのが好ましい。
高級アルコールの含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、粘度の向上および使用時の操作性を良好にする観点から、組成物中、3重量%以上とするのが好ましく、より好ましくは5重量%以上である。また、著しい粘度上昇を抑制する観点から、25重量%以下が好ましく、より好ましくは20重量%以下である。これら観点から、好ましくは3〜25重量%、より好ましくは5〜20重量%である。
非イオン性界面活性剤は、本発明の所望の効果を発揮すれば特に限定されないが、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物等の他、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン等を例示することができる。
具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等を例示することができる。
グリセリン肪酸エステルとしては、本発明においては、モノグリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルのいずれをも意味し、具体的には、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル等のモノグリセリン脂肪酸エステル等のモノグリセリン脂肪酸エステル;モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノベヘン酸デカグリセリル、モノエルカ酸デカグリセリル等の上記したモノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2〜10のポリグリセリン脂肪酸エステルを例示することができる。
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステルなどを例示することができる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルを例示することができ、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等を例示することができる。
上記した非イオン性界面活性剤のうち、製剤の保存安定性の観点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のうちの1種以上を用いるのが好ましく、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、モノステアリン酸グリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のうちの1種以上を用いるのがより好ましい。
非イオン性界面活性剤の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、通常、安定な乳化状態を形成し、製剤の保存安定性の観点から、組成物中、好ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。
尚、本発明に用い得る市販の非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテルとしては、商品名:NIKKOL BC−5.5,BC−40TX(いずれも日光ケミカルズ社製)等を、ポリオキシエチレンステアリルエーテルとしては、商品名:NIKKOL BS−6,BS−20(いずれも日光ケミカルズ社製)等を、モノステアリン酸グリセリルとしては、商品名:CUTINA GMS(COGNIS CORP製)等を、モノラウリン酸デカグリセリルとしては、商品名:NIKKOL Decaglyn 1−L(日光ケミカルズ社製)等を、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、商品名:EMALEX HC−10,HC−60(いずれも日本エマルジョン社製)等を例示することができる。
本発明に用いられるポリオキシアルキレンソルビットとしては、ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシプロピレンソルビット等を例示することができ、毛髪の固定力の観点から、ポリオキシプロピレンソルビットを用いるのが好ましい。
ポリオキシアルキレンソルビットの含有量としては、本発明の効果を発揮すれば特に限定されず、通常、毛髪の固定力の観点から、組成物中、0.01重量%以上含有するのが好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、使用感の悪化を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらから、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。
尚、本発明に用い得る市販のポリオキシプロピレンソルビットとしては、例えば、商品名:サンニックス SP−750(三洋化成社製)等を例示することができる。
また、本発明の毛髪処理剤用組成物には、毛髪固定力を有し、塗布時の延展性を良好な粘度に調整するために、多価アルコールを含有させることができる。用いられる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等を例示することができ、ジプロピレングリコールを用いるのが好ましい。
多価アルコールの含有量は、毛髪固定力を有すると共に延展性を付与する観点から、組成物中、0〜15重量%とすると良く、1〜10重量%とするのが好ましい。
本発明の毛髪処理剤用組成物は、施術時に容易に混合でき、液垂れが無く、目的の処理部分の毛髪を毛束として固定することができる観点から、粘度を10,000mPa・s以上が好ましく、より好ましくは20,000mPa・sとすると良い。また、毛髪上での延展性を保持する観点から、粘度を70,000mPa・s以下が好ましく、より好ましくは60,000mPa・s以下である。これら観点から、毛髪処理剤用組成物の粘度は、10,000〜80,000mPa・sが好ましく、20,000〜70,000mPa・sがより好ましい。
本発明の毛髪処理剤用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常用いられる成分、例えば、陽イオン性界面活性剤、低級アルコール、シリコーン類、香料、pH調整剤、水、アミノ酸、防腐・殺菌剤、植物抽出液等の添加剤などを適宜、その用途、目的などに応じて配合することができる。
かくして得られる本発明の毛髪処理剤用組成物は、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマネントウェーブ剤などに用いることができる。毛髪脱色剤として用いる場合、毛髪処理剤用組成物をそのまま一剤式の毛髪脱色剤として用いることができ、多剤式、例えば2剤式の毛髪脱色剤に用いる場合、アルカリ剤を含有する第1剤と共に、毛髪脱色剤の第2剤として用いることができる。また、酸化染毛剤に用いる場合、アルカリ剤と酸化染料を含有する第1剤と共に、酸化染毛剤第2剤として用いることができる。
第1剤に用いられるアルカリ剤は、一般的な毛髪脱色剤や酸化染毛剤で用いられるものであれば特に限定されず、例えば、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。
酸化染毛剤の第1剤には、上記したアルカリ剤の他、酸化染料が含有される。用いられる酸化染料は、一般的な酸化染毛剤で用いられるものであれば特に限定されず、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩類等が挙げられる。具体的には、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、2,5−ジアミノピリジン等およびそれらの塩類などを例示することができる。また、レゾルシン、m−アミノフェノール、5−アミノ−o−クレゾール、カテコール等およびそれらの塩類などのカップラーも例示することができる。
また、本発明の毛髪処理剤用組成物をパーマネントウェーブ剤に用いる場合、還元剤を含有する第1剤と共に、パーマネントウェーブ剤の第2剤として用いることができる。用いられる還元剤としては、一般的なパーマネントウェーブ剤で用いられるものであれば特に限定されず、例えば、チオグリコール酸、L−システイン、DL−システイン、N−アセチルシステイン、メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チオリンゴ酸、チオ乳酸、亜硫酸、亜硫酸水素、チオ硫酸およびそれらの塩類等が挙げられる。
上記した毛髪脱色剤、酸化染毛剤、およびパーマネントウェーブ剤の第1剤には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、例えば、界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、低級アルコール、シリコーン類、酸化防止剤、香料、防腐・殺菌剤、増粘剤、植物抽出液、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、水等の添加剤などを適宜、その用途、目的などに応じて配合することができる。
本発明の毛髪処理剤用組成物の使用方法としては、毛髪脱色剤または酸化染毛剤の第2剤として使用する場合、例えば、毛髪脱色剤または酸化染毛剤の第1剤とトレー容器内でヘラや櫛などを用いて混合後、また、一剤式の毛髪脱色剤として使用する場合はそのままで、櫛、刷毛または指先を用いて、脱色若しくは染色したい部位に塗布し、又は髪全体に塗布する。所定時間放置後、十分に洗浄し乾燥すれば良い。また、パーマネントウェーブ剤の第2剤として使用する場合、例えば、パーマネントウェーブ剤の第1剤を毛髪の一部又は全体に塗布し、櫛などにより伸ばして所定時間放置後、十分に水洗する。その後、第2剤を塗布し、櫛などにより伸ばして所定時間放置後、十分に水洗すると良い。
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
〔実施例1〜3および比較例1〜3〕
表1に記載した組成に従い、各成分を常法により混合して毛髪処理剤用組成物を調製し、一剤式の毛髪脱色剤の態様にて下記評価試験に供した。尚、表中、ポリオキシエチレンセチルエーテルは、商品名:BC−40TX(日光ケミカルズ社製)を、モノラウリン酸デカグリセリルは、商品名:Decaglyn 1−L(日光ケミカルズ社製)を、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、商品名:EMALEX HC−40(日本エマルジョン社製)を、ポリオキシプロピレンソルビットは、商品名:サンニックス SP−750(三洋化成社製)を、それぞれ用いた。また、表1に記載成分の量は、いずれも「重量%」である。
(試験例1:製剤の粘度の測定)
実施例および比較例の各試料の25℃における粘度をB型粘度計(東機産業株式会社製:TVB−22L)を用いて測定した。結果を表1に記す。
(試験例2:製剤の保存安定性評価)
実施例および比較例の各試料を透明ガラス容器に充填し、50℃で60日間保存後、組成物の分離の有無を目視により観察した。また、組成物の粘度低下の程度をB型粘度計(東機産業株式会社製:TVB−22L)を用いて測定し、製剤の保存安定性を下記の評価基準に従って評価した。結果を表1に記す。
<分離の有無の評価基準>
○:分離が認められない。
△:僅かに分離が認められる。
×:分離が認められる。
<粘度低下の評価基準>
○:粘度低下が認められない。
△:僅かに粘度低下が認められる。
×:粘度低下が認められる。
(試験例3:使用性の評価)
実施例および比較例の各試料を、専門パネル10名に実際に使用させた。すなわち、人頭毛髪の一部に塗布し、毛髪からの垂れ落ち、および塗布後の毛髪固定力を下記評価基準に従って評価した。結果を表1に記す。
<垂れ落ちの評価基準>
○:10名中7名以上が垂れ落ちは認めらないと回答
△:10名中3〜6名が垂れ落ちは認めらないと回答
×:10名中2名以下が垂れ落ちは認めらないと回答
<毛髪固定力の評価>
○:10名中7名以上が固定力ありと回答
△:10名中3〜6名が固定力ありと回答
×:10名中2名以下が固定力ありと回答
Figure 0004515308
表1の結果から、本発明の毛髪処理剤用組成物は、製剤の保存安定性に優れ、施術時においては、毛髪からの垂れ落ちがなく、毛髪固定力にも優れることが分かる。
〔実施例4:毛髪脱色剤第2剤〕
毛髪処理剤用組成物として、下記処方の毛髪脱色剤第2剤を下記第1剤と共に常法により調製し、二剤式の毛髪脱色剤の態様とした。
(毛髪脱色剤第2剤) 重量%
過酸化水素水(35%) 16.7
セチルアルコール 15.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.6
モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ポリオキシエチレンソルビット 0.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
プロピレングリコール 2.0
メチルポリシロキサン 0.1
リン酸 0.05
精製水 残 量
合計 100.0
(毛髪脱色剤第1剤) 重量%
セチルアルコール 5.0
オレイルアルコール 5.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
エデト酸二ナトリウム 0.2
L−システイン塩酸塩 0.3
モノイソプロパノールアミン 1.0
プロピレングリコール 5.0
メチルポリシロキサン 2.0
香料 0.2
精製水 残 量
合計 100.0
上記毛髪脱色剤第2剤を50℃で60日間保存しても、系の分離は認められず、その粘度は37,000mPa・sであった。また、上記第1剤と等量で混合し、人頭毛髪にて部分的に施術した。室温で20分間放置したが、毛髪からの垂れ落ちはなく、塗布後の毛髪固定力に優れており、施術を施していない周辺の毛髪に触れることはなかった。その後、毛髪を洗浄すると、毛髪は黄褐の色調に部分的にブリーチされた。
〔実施例5:酸化染毛剤2剤〕
毛髪処理剤用組成物として、下記処方の酸化染毛剤第2剤を下記第1剤と共に常法により調製し、二剤式の酸化染毛剤の態様とした。
(酸化染毛剤第2剤) 重量%
過酸化水素水(35%) 16.7
セチルアルコール 10.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.6
モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
ポリオキシプロピレンソルビット 0.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
ジプロピレングリコール 2.0
メチルフェニルポリシロキサン 0.1
リン酸 0.05
精製水 残 量
合計 100.0
(酸化染毛剤第1剤) 重量%
セチルアルコール 7.0
塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 4.0
エデト酸二ナトリウム 0.2
アスコルビン酸 0.3
アンモニア 1.5
ジプロピレングリコール 5.0
メチルフェニルポリシロキサン 1.0
o−アミノフェノール 0.3
m−アミノフェノール 0.3
香料 0.2
精製水 残 量
合計 100.0
上記酸化染毛剤第2剤を50℃で60日間保存しても、系の分離は認められず、その粘度は34,000mPa・sであった。また、上記第1剤と等量で混合し、人頭毛髪にて部分的に施術した。室温で20分間放置したが、毛髪からの垂れ落ちはなく、塗布後の毛髪固定力に優れており、施術を施していない周辺の毛髪に触れることはなかった。その後、毛髪を洗浄すると、毛髪は灰黄緑の色調に部分的に染色された。
〔実施例6:パーマネントウェーブ剤2剤〕
毛髪処理剤用組成物として、下記処方のパーマネントウェーブ剤第2剤を下記第1剤と共に常法により調製し、二剤式のパーマネントウェーブ剤の態様とした。
(パーマネントウェーブ剤第2剤) 重量%
臭素酸ナトリウム 6.0
セトステアリルアルコール 15.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.6
モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
ポリオキシエチレンソルビット 0.5
プロピレングリコール 2.0
リン酸 0.05
ピロリン酸四ナトリウム 0.1
精製水 残 量
合計 100.0
(パーマネントウェーブ剤第1剤) 重量%
チオグリコール酸アンモニウム 4.0
モノエタノールアミン 2.0
塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.0
セトステアリルアルコール 10.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 1.0
香料 0.2
精製水 残 量
合計 100.0
上記酸化染毛剤第2剤を50℃で60日間保存しても、系の分離は認められず、その粘度は32,000mPa・sであった。また、上記第1剤と等量で混合し、人頭毛髪にて部分的に施術した。室温で20分間放置したが、毛髪からの垂れ落ちはなく、塗布後の毛髪固定力に優れており、施術を施していない周辺の毛髪に触れることはなかった。その後、毛髪を洗浄すると、毛髪は部分的に良好なウェーブが形成された。
本発明の毛髪処理用組成物は、例えば、毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマネントウェーブ剤などに好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 酸化剤を含有する毛髪処理剤用組成物であって、高級アルコール、非イオン性界面活性剤、及びポリオキシアルキレンソルビットを含有してなる毛髪処理剤用組成物。
  2. 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選ばれる1種以上である請求項1記載の毛髪処理剤用組成物。
  3. ポリオキシアルキレンソルビットが、ポリオキシプロピレンソルビットである請求項1又は2記載の毛髪処理剤用組成物。
  4. 粘度が、10,000〜70,000mPa・sである請求項1〜3いずれか記載の毛髪処理剤用組成物。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の毛髪処理剤用組成物を用いた毛髪脱色剤、酸化染毛剤、又はパーマネントウェーブ剤。
JP2005101499A 2005-03-31 2005-03-31 毛髪処理剤用組成物 Expired - Fee Related JP4515308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101499A JP4515308B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 毛髪処理剤用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101499A JP4515308B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 毛髪処理剤用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006282523A JP2006282523A (ja) 2006-10-19
JP4515308B2 true JP4515308B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=37404812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005101499A Expired - Fee Related JP4515308B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 毛髪処理剤用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515308B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320872A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Mandom Corp 頭髪化粧料
WO2009122505A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 ホーユー 株式会社 酸化剤含有組成物
JP5314361B2 (ja) * 2008-08-29 2013-10-16 ホーユー株式会社 酸化染毛剤組成物
JP6214124B2 (ja) * 2011-03-02 2017-10-18 ホーユー株式会社 毛髪化粧料組成物
JP5582547B2 (ja) * 2012-08-06 2014-09-03 株式会社ミルボン 毛髪変形剤
JP6008118B2 (ja) * 2012-12-14 2016-10-19 山栄化学株式会社 ウェーブ剤第2剤、及びウェーブ剤

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206829A (ja) * 1999-12-30 2001-07-31 L'oreal Sa 5を越えるhlbを有するオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤と20を越える炭素原子を有する脂肪アルコールを含有するケラチン繊維の酸化染色用組成物
JP2002167317A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Mandom Corp 毛髪化粧料組成物
JP2003034620A (ja) * 2001-05-14 2003-02-07 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料、脱色剤、染毛剤、脱色用品、及び染毛用品
JP2003040750A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Hoyu Co Ltd 脱色剤組成物、染毛剤組成物及び縮毛矯正剤組成物
JP2003226619A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Mandom Corp 頭髪用化粧料
JP2004115384A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Mandom Corp 毛髪処理剤
JP2004155724A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Mandom Corp 毛髪化粧料組成物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05246825A (ja) * 1992-03-03 1993-09-24 Lion Corp 整髪料組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206829A (ja) * 1999-12-30 2001-07-31 L'oreal Sa 5を越えるhlbを有するオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤と20を越える炭素原子を有する脂肪アルコールを含有するケラチン繊維の酸化染色用組成物
JP2002167317A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Mandom Corp 毛髪化粧料組成物
JP2003034620A (ja) * 2001-05-14 2003-02-07 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料、脱色剤、染毛剤、脱色用品、及び染毛用品
JP2003040750A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Hoyu Co Ltd 脱色剤組成物、染毛剤組成物及び縮毛矯正剤組成物
JP2003226619A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Mandom Corp 頭髪用化粧料
JP2004115384A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Mandom Corp 毛髪処理剤
JP2004155724A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Mandom Corp 毛髪化粧料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006282523A (ja) 2006-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006282524A (ja) 毛髪処理剤用組成物
JP4515308B2 (ja) 毛髪処理剤用組成物
JP4837543B2 (ja) 染色された繊維の色調安定化方法
US9889083B2 (en) 2-part hair cosmetic
JP2004339179A (ja) 酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、酸化染毛剤セット
JP2007145783A (ja) 染毛剤組成物
JP2004161707A (ja) 酸化染毛剤
JP3992404B2 (ja) 泡状染毛剤組成物
JP4118793B2 (ja) 毛髪脱色剤組成物
JP5058452B2 (ja) 毛髪脱色剤並びに酸化染毛剤
JP2021080201A (ja) 多剤式酸化染毛剤用の第1剤及び多剤式酸化染毛剤
JP2003095902A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2011037750A (ja) ノンエアゾール型泡沫染毛剤
JP2003095900A (ja) 染毛剤組成物及び染毛用品
JP4231806B2 (ja) 二剤式酸化染毛剤
JP4351971B2 (ja) 油性毛髪化粧料組成物
JP2004189638A (ja) 脱色剤組成物及び染毛剤組成物
JP2009209119A (ja) 酸化剤組成物
JP2002226342A (ja) アンモニアを含有する毛髪脱色または染毛剤用乳化組成物、該乳化組成物を使用した脱色または染毛方法
JP4076394B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP4533026B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2001114657A (ja) 染毛剤組成物
JP5705417B2 (ja) 2剤式酸化染毛・脱色剤用第2剤
JP5544114B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
WO2019098375A1 (ja) 毛髪化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4515308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160521

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees