JP2875474B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JP2875474B2
JP2875474B2 JP6082384A JP8238494A JP2875474B2 JP 2875474 B2 JP2875474 B2 JP 2875474B2 JP 6082384 A JP6082384 A JP 6082384A JP 8238494 A JP8238494 A JP 8238494A JP 2875474 B2 JP2875474 B2 JP 2875474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染毛剤組成物に関するも
ので、均染性および粘度安定性に優れた染毛剤組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染毛剤としては酸化染料中間体を
含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤
型の酸化染毛剤が広く利用されている。この染毛剤は無
色の低分子の酸化染料中間体を毛髪中に浸透させ、髪の
中で酸化重合を行なわせることにより色素を生成させ毛
髪を染着するものである。これらの染毛剤は要望に応じ
た種々の色調に毛髪を染毛することができ、しかも、そ
の染毛力も優れているので非常に便利なものであり、広
く利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジア
ミンまたはその塩を染料中間体として用いた場合、均一
に染毛できずにむら染めになるという欠点があった。ま
た、経時変化により粘度の上昇が起こり、酸化剤との混
合操作が困難で、毛髪へ塗布した場合の伸びが悪いとい
う問題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決し、均染性およ
び粘度安定性に優れた染毛剤組成物を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】すなわち、本発
明の趣旨は、(a)N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−p−フェニレンジアミンまたはその塩、(b)カ
チオン化ポリマー、(c)高級アルコールおよび/また
は炭化水素を含有することを特徴とする染毛剤組成物に
ある。
【0006】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。
【0007】本発明において(a)群成分として使用さ
れるのは、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p
−フェニレンジアミンおよびその塩である。塩として
は、例えば、有機酸の塩あるいは無機酸の塩、すなわ
ち、硫酸塩、塩酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸
塩、乳酸塩、クエン酸塩等が挙げられる。(a)群成分
の配合量は0.01〜15重量%であり、0.01重量
%よりも少ないと十分な染毛効果が得られず、15重量
%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。な
お、配合量の下限については、0.1重量%が好まし
く、0.1重量%以上配合することにより、より優れた
染毛効果が得られる。上限については、10重量%が好
ましく、10重量%を越えた場合は染毛効果の上昇は少
なくなる。
【0008】(a)群成分と共に、(b)群成分とし
て、カチオン化ポリマーを含有することにより、均染性
および粘度安定性を向上させることができる。本発明で
用いられるカチオン化ポリマーは、ポリマー鎖に結合し
てアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又は少なくと
もジメチルジアリルアンモニウムハライドを構成単位と
して含む水溶液のものであり、例えばカチオン化セルロ
ース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘
導体、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共
重合物及び4級化ポリビニルピロリドン誘導体などが挙
げられる。カチオン化セルロース誘導体としては例えば
次の一般式(1)で表されるものが好ましい。
【0009】
【化1】 式(1)中、Aはアンヒドログルコース単位の残基を示
し、fは50〜20000の整数であり、各R1は、そ
れぞれ次の一般式(2)で表される置換基を示す。
【0010】
【化2】 式(2)中、R2,R3は炭素数2又は3のアルキレン
基、gは0〜10の整数、hは0〜3の整数、iは0〜
10の整数、R4は炭素数1〜3のアルキレン基又はヒ
ドロキシアルキレン基、R5,R6,R7は同じか又は異
なっており炭素数10までのアルキル基、アリール基又
はアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を含んで複
素環を形成してもよい。X1は陰イオン(塩素、臭素、
沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸
等)を示す。本発明に用いられるカチオン化セルロース
誘導体のカチオン置換度は、0.01〜1即ちアンヒド
ログルコース単位当りのhの平均値は、0.01〜1が
好ましく、更に好ましくは0.02〜0.5である。ま
た、g+iの合計は平均1〜3である。カチオン置換度
は、0.01未満では十分でなく、また1を超えてもか
まわないが反応収率の点より1以下が好ましい。ここで
用いるカチオン化セルロース誘導体の分子量は約100
000〜3000000の間が好ましい。市販品として
は、ライオン(株)のレオガードG,GP、ユニオンカ
ーバイド社のポリマーJR−125,JR−400,J
R−30M,LR−400,LR−30M等が挙げられ
る。その他のカチオン化セルロース誘導体としてはヒド
ロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウム
クロリドが挙げられ、市販品としてはナショナルスター
チアンドケミカル社のセルコートH−100,L−20
0等が挙げられる。
【0011】カチオン性澱粉としては次の一般式(3)
で表されるものが好ましい。
【0012】
【化3】 式(3)中、Bは澱粉残基、R8はアルキレン基又はヒ
ドロキシアルキレン基、R9、R10、R11は同じか又は
異なっており、炭素数10以下のアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を含ん
で複素環を形成してもよい。 X2は陰イオン(塩素、臭
素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝
酸等)、jは正の整数を示す。本発明で用いられるカチ
オン性澱粉のカチオン置換度は0.01〜1、即ち無水
グルコース単位当たり0.01〜1、好ましくは0.0
2〜0.5個のカチオン基が導入されたものが好まし
い。カチオン置換度が0.01未満では十分でなく、ま
た1を超えてもかまわないが反応収率の点より1以下が
好ましい。
【0013】カチオン化グアーガム誘導体としては、次
の一般式(4)で表されるものが好ましい。
【0014】
【化4】 式(4)中、Dはグアーガム残基、R12はアルキレン基
又はヒドロキシアルキレン基R13,R14,R15は同じか
又は異なっており、炭素数10以下のアルキル基、アリ
ール基又はアラルキル基を示し、また式中の窒素原子を
含んで複素環を形成してもよい。X3は陰イオン( 塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等)、kは正の整数を示す。本発明で用いられ
るカチオン化グアーガム誘導体のカチオン置換度は0.
01〜1が好ましく、特に0.02〜0.5個のカチオ
ン基が、糖単位に導入されたものが好ましい。例えば、
特公昭58−35640号、特公昭60−46158号
及び、特開昭58−53996号公報に記載され、RHON
E-POULENC社のジャグアーC−13S,同−14S,同
−17,同−210,同−162,HI−CARE10
00として市販されている。
【0015】カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩
/アクリルアミド共重合物としては、次の一般式(5)又
は(6)で示されるものが好ましい。
【化5】
【化6】 式(5)及び(6)中、R16,R17は同じか又は異なっ
ており、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェニ
ル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアル
キル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、又
はカルボアルコキシアルキル基、R18,R19,R20,R
21は同じか又は異なっており、水素、低級アルキル基
(炭素数1〜3)又はフエニル基、X4は陰イオン(塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等)、pは1〜50の整数、qは0〜50の整
数、rは150〜8000の整数を示す。本発明で用い
られるジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共
重合物の分子量としては約3万〜200万が好ましく、
更に好ましくは10万〜100万の範囲である。市販品
としては、メルク社のマーコート100,550,28
0などが挙げられる。
【0016】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は次式(7)で示されるものが好ましい。
【0017】
【化7】 式(7)中、R22は水素原子または炭素数1〜3のアル
キル基、R23,R24,R25は同じかまたは異なってお
り、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、ア
ルコキシアルキル基またはカルボアルコキシアルキル
基、Y1は酸素原子またはアミド結合中のNH基、X5
陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、炭素
数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等)、uは1〜
10の整数、s+t=20〜8000の整数を示す。本
発明で用いられる4級化ポリビニルピロリドン誘導体の
分子量としては1万〜200万が好ましく、更に好まし
くは5万〜150万である。市販品としては、アイエス
ピー・ジャパン(株)のガフコート734,755,7
55N等が挙げられる。
【0018】これらの中でもカチオン化セルロース誘導
体およびジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド
共重合物が好ましい。その配合量は、0.01〜5重量
%であり、0.01重量%よりも少ないと十分な均染性
および粘度安定性が得られず、5重量%を越えても、そ
の効果は変わらず経済的ではない。なお、配合量の下限
については、0.1重量%が好ましく、0.1重量%以
上配合することにより、より優れた均染性および粘度安
定性が得られる。上限については、3重量%が好まし
く、3重量%を越えた場合は均染性および粘度安定性の
上昇は少なくなる。
【0019】さらに、(c)群成分として高級アルコー
ルおよび/または炭化水素を加えると、安定性、染毛操
作性(例えば毛髪への塗布のしやすさ、垂れ落ちない、
混合操作の容易さなど)、染色性および堅牢性の点で優
れた効果が得られる。その配合量は3〜30重量%であ
り、3重量%よりも少ないと十分な安定性、染毛操作
性、染色性および堅牢性が得られず、30重量%を越え
ても、その効果は変わらず経済的ではない。なお、配合
量の下限については、5重量%が好ましく、5重量%以
上配合することにより、より優れた安定性、染毛操作
性、染色性および堅牢性の効果が得られる。上限につい
ては、20重量%が好ましく、20重量%を越えた場合
は安定性、染毛操作性、染色性および堅牢性の効果の上
昇は少なくなる。
【0020】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノールなどが挙げられる。これらの中でも
特に安定性の点から直鎖高級飽和アルコールであるラウ
リルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールが好ましい。
【0021】炭化水素としては、例えば、パラフィン、
流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動パラフ
ィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィ
ン、ワセリン、スクワラン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、オゾケライト、プリスタンなどが挙げ
られる。
【0022】さらに、(d)群成分として、p−アミノ
フェノール、2−クロル−p−フェニレンジアミン、p
−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、レ
ゾルシン、p−メチルアミノフェノール、4−ニトロ−
o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレン
ジアミン、ピクラミン酸、1−アミノ−4−メチルアン
トラキノン、1,4−ジアミノアントラキノンおよびこ
れらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上を
含有することにより、染め上がりおよび染色性に優れた
効果が得られる。これらの中でもp−アミノ−o−クレ
ゾール、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニ
トロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、5−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノー
ルおよびこれらの塩が染め上がりおよび染色性の点でさ
らに優れた効果が得られるので特に好ましい。塩として
は、例えば、有機酸の塩あるいは無機酸の塩、すなわ
ち、硫酸塩、塩酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸
塩、乳酸塩、クエン酸塩等が挙げられる。その配合量
は、0.01〜10重量%であり、0.01重量%より
も少ないと十分な染め上がりおよび染色性が得られず、
10重量%を越えても、その効果は変わらず経済的では
ない。なお、配合量の下限については、0.1重量%が
好ましく、0.1重量%以上配合することにより、より
優れた染め上がりおよび染色性が得られる。上限につい
ては、5重量%が好ましく、5重量%を越えた場合は染
め上がりおよび染色性の上昇は少なくなる。
【0023】(a)群成分と(d)群成分の重量比は
a:d=1:0.01〜5であると、より優れた染色性
および染め上がりが得られる。
【0024】さらに(e)群成分として次に挙げる界面
活性剤を少なくとも1種以上加えると染色性及び堅牢性
の点で優れた効果が得られる。例えば、アニオン性界面
活性剤としては次のものが挙げられる。
【0025】1.硫酸エステル塩 1−1)アルキル硫酸エステル塩 ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリ
ウム、ステアリル硫酸ナトリウムなど 1−2)アルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エス
テル塩 ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸ア
ンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、
POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、P
OEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POE
アルキルエーテル硫酸アンモニウムなど 1−3)高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩 硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなど 1−4)高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル
塩 1−5)硫酸化油硫酸化ヒマシ油など 2.リン酸エステル塩 POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)など 3.スルホン酸塩 3−1)α−オレフィンスルホン酸塩 3−2)高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩 3−3)高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルロ
チルタウリンナトリウムなど 3−4)アルキルベンゼンスルホン酸塩 ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなど 3−5)スルホコハク酸塩 スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、PO
Eスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク
酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリ
ウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二
ナトリウムなど 4.カルボン酸塩 4−1)高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物 ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサル
コシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウ
ム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムな
どN−アシルグルタミン酸塩 4−2)脂肪酸石鹸 オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸
などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミ
ン塩あるいはアンモニウム塩
【0026】また、非イオン性界面活性剤としては次の
ものが挙げられる。 1.POEアルキルエーテル POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、P
OEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、PO
Eラウリルエーテルなど 2.POEアルキルアリルエーテル POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニ
ルエーテルなど 3.POEソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸P
OEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、
モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸PO
Eソルビタンなど 4.POEグリセリルモノ脂肪酸エステル モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸
POEグリセリンなど 5.POEソルビトール脂肪酸エステル テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなど 6.ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体 POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油など 7.POE脂肪酸エステル モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチ
レングリコールなど 8.高級脂肪酸グリセリンエステル 親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリ
ン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ンなど 9.ソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタンなど 10.ラノリン誘導体 POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソ
ルビトールラノリンなど 11.アルキロールアミド ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノ
ールアミドなど 12.POE脂肪酸アミド POEステアリン酸アミドなど 13.ショ糖脂肪酸エステル 14.アルキルアミンオキシド ジメチルラウリルアミンオキシドなど
【0027】また、両性界面活性剤としてはカルボン酸
型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型
などが挙げられ、例えば、2−アルキル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシ
ノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウン
デシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
イミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイ
ン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリ
ルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、
ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油
アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボ
キシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシ
ド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−
N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒ
ドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナト
リウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油
脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カ
ルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロ
ピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナト
リウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチ
ルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタ
イン液等が挙げられる。
【0028】また、カチオン性界面活性剤としては、下
記(8)式に示す一般式で表されるものが用いられる。
例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリル
トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアン
モニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化
ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げ
られる。
【0029】
【化8】 (8)式中、R26,R27,R28,R29の1〜2個は直鎖
または分枝鎖の炭素数8〜20の長鎖アルキル基、また
は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数1〜
3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、X
はハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を
示す。
【0030】その配合量は、0.01〜40重量%であ
り、0.01重量%よりも少ないと十分な染色性および
堅牢性が得られず、40重量%を越えても、その効果は
変わらず経済的ではない。なお、配合量の下限について
は、0.1重量%が好ましく、0.1重量%以上配合す
ることにより、より優れた染色性および堅牢性が得られ
る。上限については、30重量%が好ましく、30重量
%を越えた場合は染色性および堅牢性の上昇は少なくな
る。特に、アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性
界面活性剤を用いると染色性、堅牢性の点でより優れた
効果が得られる。また、(c)群成分と(e)群成分の
重量比は:e=1:0.1〜10であると、より優れ
た染色性と堅牢性が得られる。
【0031】その他の酸化染料中間体としては、パラフ
ェニレンジアミン類、パラトルイレンジアミン類、アミ
ノフェノール類、アミノニトロフェノール類、ジフェニ
ルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニル
フェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類等およびそ
れらの塩類が挙げられる。その配合量は例えば、染毛剤
組成物の全重量に対して0.01〜10重量%程度であ
る。また、カップラーとして、ピロガロール、カテコー
ル、メタフェニレンジアミン等を配合することができ
る。また、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発
行,薬事日報社)に収載されたものを用いることができ
る。更に、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール等の保湿剤、亜硫酸塩、アスコルビン
酸等の安定剤、カルボキシメチルセルロース、キサンタ
ンガム等の増粘剤、アンモニア、アルカノールアミン等
のアルカリ剤、香料などを必要に応じて適宜、配合する
ことができる。
【0032】一方、酸化剤としては、過酸化水素、過酸
化尿素等を含有し、また、フェナセチン、EDTA等の
安定剤、界面活性剤、油脂類、高級アルコール、酸、p
H調整剤、香料などを必要に応じて適宜、配合すること
ができる。
【0033】この染毛剤を使用する場合は、染毛処理の
直前に染毛剤組成物と酸化剤とを混合して染毛液を調製
し、毛髪に塗布する。剤型は液状、クリーム、ゲル、ペ
ーストなどが挙げられるが、これらの中でもクリーム状
のものが、染毛時の毛髪への付着性がよく、染色性およ
び堅牢性の点で好ましい。また、徐染性タイプとすれ
ば、2〜数回染毛操作を繰り返すことにより、人に気づ
かれずに徐々に白髪を目立たなくさせることができる。
【0034】
【実施例】
<実施例1および比較例1,2>
【0035】
【表1】
【0036】 酸化剤 重量% 過酸化水素水(35%) 15.0 EDTA 0.5 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 フェナセチン 0.1 精製水で100%にする。
【0037】<評価方法> 1.均染性 10名のパネラーから採取した毛束を、上記の染毛剤組
成剤と酸化剤を1:1で混合した染毛液で染色し、均染
性について下記の基準により評価し、最も多い評価を表
1に示した。 ○…均一に、自然な黒褐色に染まる。 △…ややむらに、褐色に染まる。 ×…むらに、灰褐色に染まる。 2.粘度安定性 上記染毛剤組成物を室温、60日間放置した後、酸化剤
との混合操作性、および混合した染毛液の毛髪への塗布
の操作性について下記の基準で評価した。 ○…酸化剤との混合操作が容易であり、毛髪へ塗布した
場合の伸びがよく操作性に優れる。 △…酸化剤との混合操作がやや困難で、毛髪へ塗布した
場合の伸びがやや悪い。 ×…酸化剤との混合操作が困難で、毛髪へ塗布した場合
の伸びが悪い。
【0038】 実施例2 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 7.0 レオガードGP※ 1.5 m−アミノフェノール 0.3 1−アミノ−4−メチルアントラキノン 0.3 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 0.5 p−フェニレンジアミン 0.1 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 塩化セチルトリメチルアンモニウム 3.0 セトステアリルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。 ※ ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロリドエーテル(ライオン
(株)) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0039】 実施例3 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン硫酸塩4.0 ジャガーC−13S※ 0.5 p−アミノ−o−クレゾール 1.0 2−ニトロ−p−フェニレンジアミン 0.2 ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 15.0 ミリスチルアルコール 8.0 流動パラフィン 2.0 28%アンモニア水 pH9とする量 精製水で100%にする。 ※ カチオン化グアーガム(RHONE−POULEN
C社) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0040】 実施例4 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 5.5 セルコートL−200※ 0.8 p−メチルアミノフェノール 0.2 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 1.0 ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル 10.0 セチル硫酸ナトリウム 2.0 ラウリルアルコール 5.0 ワセリン 5.0 ステアリン酸 2.0 プロピレングリコール 3.0 エデト酸二ナトリウム 0.1 28%アンモニア水 pH9.2とする量 精製水で100%にする。 ※2 ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルア
ンモニウムクロリド(ナショナルスターチアンドケミカ
ル社) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0041】 実施例5 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 7.0 ガフコート755N※ 1.2 2−クロル−p−フェニレンジアミン 0.3 レゾルシン 0.5 ピクラミン酸 0.1 1,4−ジアミノアントラキノン 0.1 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 セチルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。 ※ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリル酸共重合体ジメチル硫酸液(アイエスピー・ジ
ャパン(株)) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0042】 実施例6 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン硫酸塩2.0 マーコート550※ 0.5 p−アミノフェノール 1.5 レゾルシン 0.5 p−アミノ−o−クレゾール 0.5 ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 15.0 セトステアリルアルコール 8.0 流動パラフィン 2.0 28%アンモニア水 pH9とする量 精製水で100%にする。 ※ 塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミ
ド共重合体液(メルク社) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0043】 実施例7 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 3.0 ポリマーJR−400※ 1.5 p−アミノフェノール 0.5 レゾルシン 0.5 p−アミノ−o−クレゾール 0.5 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 0.5 ピクラミン酸 1.0 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ステアリルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。 ※ ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロリドエーテル(ユニオンカー
バイド社) この染毛剤組成物は粘度安定性に優れ、また実施例1と
同様に染毛すると、実施例1と同様に優れた均染性が得
られた。
【0044】
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の染毛剤組成物は、
均染性および粘度安定性に優れている。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
    チル)−p−フェニレンジアミンまたはその塩 b)カチオン化ポリマー、(c)高級アルコールおよび/または炭化水素 を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 さらに()p−アミノフェノール、2
    −クロル−p−フェニレンジアミン、p−アミノ−o−
    クレゾール、m−アミノフェノール、レゾルシン、p−
    メチルアミノフェノール、4−ニトロ−o−フェニレン
    ジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピク
    ラミン酸、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−
    メチルフェノール、1−アミノ−4−メチルアントラキ
    ノン、1,4−ジアミノアントラキノンおよびこれらの
    塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 (a)が0.01〜15重量%、(b)
    が0.01〜5重量%、(c)が3〜30重量%、
    (d)が0.01〜10重量%であることを特徴とする
    請求項2記載の染毛剤組成物。
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