JPH089626A - コンベア - Google Patents

コンベア

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JPH089626A
JPH089626A JP13459294A JP13459294A JPH089626A JP H089626 A JPH089626 A JP H089626A JP 13459294 A JP13459294 A JP 13459294A JP 13459294 A JP13459294 A JP 13459294A JP H089626 A JPH089626 A JP H089626A
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wheel
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Koji Yokoyama
晃次 横山
Takayuki Hanaoka
孝幸 花岡
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KANETETSUKU KK
KANETSU KOGYO
Maruyasu Kikai Co Ltd
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KANETETSUKU KK
KANETSU KOGYO
Maruyasu Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁力駆動のコンベアにおいて、駆動磁気車
の軸受部の上方に位置するローラの回転駆動を支障なく
行なうことである。 【構成】 長軸状の駆動磁気車1と多数の従動磁気車
3とにより搬送面a1のローラ3を回転駆動せしめる駆
動機構a2を構成したコンベアにおいて、駆動磁気車1
の軸受部上方に位置するローラ3の軸端部と、その隣の
ローラ3軸端部とに、夫々伝達用磁気車7,9を設ける
と共に、これら両伝達用磁気車7,9の間に中間磁気車
8を軸支し、上記両伝達用磁気車7,9の周面及び中間
磁気車8の周面に沿って永久磁石のN極帯7n,8n,
9nとS極帯7s,8s,9sとを交互設けると共
に、上記NS両極帯のピッチを各磁気車間で対応させて
なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数のローラを並列
して搬送面を構成し、上記各ローラを駆動機構により回
転駆動させるコンベアに関し、さらに詳しくは、ローラ
の駆動機構の動力伝達を永久磁石の磁力を利用して行な
うコンベアの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のローラを並列して搬送面を
構成し、上記各ローラを永久磁石の磁力を利用した駆動
機構により回転駆動させるコンベアとしては、特願平5
−290512号がある。上記コンベアは、多数のロー
ラ103を並列して搬送面を構成すると共に、上記ロー
ラ103を駆動機構よって回転駆動させるコンベアであ
る(図10)。上記駆動機構は、図11にて示すよう
に、長軸状に形成される駆動磁気車101と、この駆動
磁気車101の軸方向に沿って間隔をおきながら配置す
る多数の従動磁気車102とから構成し、各従動磁気車
102を各ローラ103の端部に取付てある。
【0003】各従動磁気車102は駆動磁気車101に
対して軸芯を直角に交差せしめると共に、各従動磁気車
102と駆動磁気車101の周面同士を非接触状態にて
近接させた状態で軸支してある。そして、上記駆動磁気
車101の周面に永久磁石のN極帯101nとS極帯1
01sとを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車102
の周面に沿って永久磁石のN極帯102nとS極帯10
2sとを交互に設け、上記各従動磁気車102における
NS両極帯102n,102sの周方向のピッチと、駆
動磁気車101におけるNS両極帯101n,101s
の螺旋ピッチとを対応させてある。
【0004】上記したように構成した駆動機構において
は、両磁気車101,102間のN極帯101n,10
2nとS極帯102s,101sとは最接近した状態で
吸引し合う状態を常に維持しようとする。従って、従動
磁気車102側に視点を置いた状態で、駆動磁気車10
1を回転駆動させると、駆動磁気車101のNS両極帯
の範囲は回転に伴って軸方向へ順次移動することにな
る。一方、各従動磁気車102はNS両極帯102n,
102sを周面に沿って交互に設けてあるため、上記駆
動磁気車101のNS両極帯101n,101sの移動
を追って周面のNS両極帯102n,102sが連続的
に移動し、これにより各従動磁気車102が追動して回
転し、各ローラ103が同方向へ向けて同時に回転す
る。
【0005】上記のように構成した駆動機構を具備する
コンベアにあっては、駆動磁気車101から各従動磁気
車102に対する回転駆動力の伝達を、永久磁石の磁力
を利用して非接触状態のまま行なうものであるから、ベ
ルトを用いて回転駆動する一般的なコンベアのように、
ベルトの摩耗や発塵、接触騒音、接触抵抗を発生するこ
とが一切なく、ローラ103の多軸同時回転に伴う回転
駆動力の伝達を極めてスムースに行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
ンベアにおいて、駆動機構の駆動磁気車101は、コン
ベアの搬送面と略同じ長さが必要になることから、必然
的に長軸状のものとなり、中間部で接続部分を設けると
共に、回転振れが生じないように上記接続部を図8にて
示すような軸受部材を介して軸受する必要が生じてく
る。軸受部材は、駆動磁気車101の接続端を同時接続
する接続軸111やベアリング112、駆動用のベルト
プーリ113等からなり、上記ベアリング112をコン
ベアの機枠に設けた軸受部114に嵌合して支持するこ
により、駆動磁気車101の中間部を軸受している。
【0007】上記したように構成される駆動磁気車10
1の軸受部の上方には前記したようにローラ103端部
に接続された従動磁気車102が並んで配置されてい
る。しかし、ベアリング112や駆動用ベルトプーリ1
13の真上に位置する従動磁気車102は、駆動磁気車
101からの磁力が作用しないことから、正常に回転し
ないことや全く回転しない場合が生じてくる。本発明の
目的は、上記したように構成されるコンベアにおいて、
駆動磁気車の軸受部の上方に位置するローラの回転駆動
を支障なく、且つベルト等を使用せず合理的に行なえる
手段を具備せしめることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に、本発明は、多数のローラを並列して構成した搬送
面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動機構とを具備
し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動磁気車と、こ
の駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ローラ間隔と対応
する間隔をおきながら配置する多数の従動磁気車とから
構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の軸受部構成部
材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各従動磁
気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁気車の
周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動磁気車
を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且つ、上
記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺
旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿って永久
磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従動磁気
車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁気車
におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて成るコ
ンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するローラの軸端部と、その隣のローラ軸端部とに、夫
々伝達用磁気車を設けると共に、これら両伝達用磁気車
の間に中間磁気車を軸支し、上記両伝達用磁気車の周面
を上記中間磁気車の周面に対して夫々非接触状態にて近
接させ、且つ、上記両伝達用磁気車の周面及び中間磁気
車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に
設けると共に、NS両極帯のピッチを各磁気車間で対応
させてなるものである。
【0009】また、本発明は、多数のローラを並列して
構成した搬送面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動
機構とを具備し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動
磁気車と、この駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ロー
ラ間隔と対応する間隔をおきながら配置する多数の従動
磁気車とから構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の
軸受部構成部材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に
対し各従動磁気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と
駆動磁気車の周面同士を非接触状態にて近接させ、これ
ら従動磁気車を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続
し、且つ、上記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯と
S極帯とを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面
に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上
記各従動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチ
と、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対
応させて成るコンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受
部の上方に位置するローラの軸端部と、その隣のローラ
軸端部とに、夫々伝達用磁気車を設け、これら磁気車の
周面同士を非接触状態にて近接させ、且つ、上記両伝達
用磁気車の周面に沿って、夫々永久磁石のN極帯とS極
帯とを螺旋状に設けると共に、このNS両極帯のピッチ
と螺旋方向とを両伝達用磁気車間で同一としてなるもの
である。
【0010】さらに本発明は、多数のローラを並列して
構成した搬送面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動
機構とを具備し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動
磁気車と、この駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ロー
ラ間隔と対応する間隔をおきながら配置する多数の従動
磁気車とから構成し、上記駆動磁気車の所要部を軸受部
構成部材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各
従動磁気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁
気車の周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動
磁気車を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且
つ、上記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯
とを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿っ
て永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従
動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動
磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて
成るコンベアにおいて、前記駆動磁気車端部の軸受部上
方に位置するローラの従動磁気車と、その隣のローラの
従動磁気車との間に伝達用中間磁気車を軸支し、上記両
従動磁気車の周面を上記伝達用中間磁気車の周面に対し
て夫々非接触状態にて近接させ、且つ、上記伝達用中間
磁気車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交
互設けると共に、このNS両極帯のピッチを従動磁気車
との間で対応させてなるコンベア。
【0011】
【作用】以上の手段によれば、コンベアの搬送面におい
て並列する各ローラは駆動機構により回転駆動される。
駆動機構は、長軸状に形成される駆動磁気車と、この駆
動磁気車の軸方向に沿って、ローラ間隔と対応する間隔
をおきながら配置する多数の従動磁気車とからなり、各
従動磁気車は上記した各ローラの軸端部に対して個々に
接続してある。駆動磁気車の周面には永久磁石のN極帯
とS極帯とが螺旋状に設けられ、また、各従動磁気車の
周面に沿っては永久磁石のN極帯とS極帯とが交互に設
けられている。そして、各従動磁気車は駆動磁気車の軸
芯に対して軸芯を直角若しくは斜めに交差し、互いの周
面を非接触状態にて近接させた状態で軸支されている。
【0012】上記したように、駆動磁気車のNS両極帯
は周面に沿って螺旋状に設けてあり、この極帯の螺旋ピ
ッチは各従動磁気車のNS両極帯のピッチに対応させて
ある。これにより、両磁気車間のN極帯とS極帯とは最
接近した状態で吸引し合う状態を常に維持しようとす
る。従って、従動磁気車側に視点を置いた状態で、駆動
磁気車を回転駆動させると、駆動磁気車のNS両極帯の
範囲は回転に伴って軸方向へ順次移動する。一方、各従
動磁気車はNS両極帯を周面に沿って交互に設けてある
ため、上記駆動磁気車のNS両極帯の移動を追って周面
のNS両極帯が連続的に移動し、これにより各磁気車が
追動して回転し、各ローラが同方向へ向けて同時に回転
する。
【0013】上記駆動磁気車の所要部を軸受する軸受部
は、軸受部構成部材を介して軸受されており、上記駆動
磁気車の軸受部の上方において隣合うローラの軸端部に
は、夫々伝達用磁気車が設けられ、これら両伝達用磁気
車の間には中間磁気車が軸支されている。また、上記両
伝達用磁気車の周面及び中間磁気車の周面に沿っては永
久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、該NS両極帯
のピッチを各磁気車間で対応させてあり、上記両伝達用
磁気車の周面は上記中間磁気車の周面に対して夫々非接
触状態にて近接した状態で維持される。
【0014】例えば、一方の伝達用磁気車を正方向回転
させると、その磁気車のNS両極帯の移動を追って中間
磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し、中間磁気車
が逆方向に回転する。また、中間磁気車が逆方向に回転
するこにより、同中間磁気車周面のNS両極帯が前記と
同様に連続的に移動し、そのNS両極帯の移動を追って
他方の伝達用磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し
他方の伝達用磁気車が正方向に回転する。
【0015】よって、駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するa.ローラの従動磁気車に対して駆動磁気車の磁力
が作用しない場合においても、上記従動磁気車の隣の
b.ローラが正常に駆動回転するこにより、b.ローラ
の伝達用磁気車と正常に回転しないa.ローラの伝達用
磁気車の間における動力伝達が中間磁気車を介して行な
われ、これにより上記a.ローラが回転する。また、請
求項2記載のコンベアのように、駆動磁気車の軸受部の
上方に位置するローラとその隣のローラとの軸端部に、
夫々伝達用磁気車を設けたものにおいては、上記両伝達
用磁気車の周面に沿って、夫々永久磁石のN極帯とS極
帯とが螺旋状に設けられており、両磁気車間におけるN
S両極帯のピッチと螺旋方向とが同一とされ、これら磁
気車の周面同士が非接触状態にて近接した状態を維持し
ている。
【0016】従って、上記した一方の伝達用磁気車を回
転されると、その周面に沿って設けたNS両極体の螺旋
が軸方向へ向けて一定のピッチで連続的に移動する。一
方、上記伝達用磁気車と近接する磁気車の外周には上記
伝達用磁気車と同様なNS両極体が設けられており、こ
のNS両極体が両磁気車周面の近接部分において上記伝
達用磁気車におけるNS両極体と吸引し合っている。よ
って、一方の伝達用磁気車の回転により、NS両極の螺
旋が回転し、上記近接部分におけるNS両極体の位置が
軸方向に移動すると、これを追って他方の磁気車間のN
S両極体の螺旋が回転移動し、他方の伝達用磁気車に対
して上記螺旋回転と同方向の回転力として伝達される。
【0017】請求項3記載のコンベアのように、駆動磁
気車端部の軸受部上方に位置するローラの従動磁気車
と、その隣のローラの従動磁気車軸端部との間に伝達用
中間磁気車を軸支したものにおいては、上記両従動磁気
車の周面に沿って設けた、永久磁石のN極帯とS極帯と
が伝達用中間磁気車周面に沿って設けたNS両極体のピ
ッチと対応し、伝達用中間磁気車及び両従動磁気車の周
面同士が非接触状態にて近接した状態を維持する。
【0018】例えば、一方の従動磁気車が正方向回転す
ると、その磁気車のNS両極帯の移動を追って伝達用中
間磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し、伝達用中
間磁気車が逆方向に回転する。また、伝達用中間磁気車
が逆方向に回転すると、そのNS両極帯の移動を追って
他方の伝達用磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し
他方の伝達用磁気車が正方向に回転する。
【0019】よって、駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するa.ローラの従動磁気車に対して駆動磁気車の磁力
が作用しない場合においても、上記従動磁気車の隣の
b.ローラが正常に駆動回転するこにより、b.該ロー
ラの従動磁気車からa.ローラの従動磁気車間における
動力伝達が伝達用中間磁気車を介して行なわれ、これに
より上記a.ローラが他のローラと同様に回転する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図3にて示すローラコンベアは、コン
ベア本体5上面に沿って多数のローラ3を並列させるこ
とにより搬送面a1を構成し、上記各ローラ3をコンベ
ア本体5内の一側に沿って設けた駆動機構a2により、
多軸同時回転することにより、搬送面a1上に載せた搬
送物を搬送するように構成してある。
【0021】コンベア本体5は底面板53の左右両側部
に側板51,52を立設することにより構成し、上記左
右両側板51,52の上辺部間にわたって多数本のロー
ラ3を水平に架設すると共に、各ローラ3の両端部を側
板51,52の上辺部分により各々軸受けすることによ
り回転自在に支持してある。上記したように支持される
各ローラ3は同一平面上において若干の隙間を介して並
列した状態で搬送面a1を構成している。
【0022】上記各ローラ3は、図3にて示すように回
転軸3aの外周に短筒状の単位ローラ3bを嵌合するこ
とにより構成し、回転軸3aの一端に各々駆動機構a2
の従動磁気車2が装着固定してある。駆動機構a2はコ
ンベア本体5内の始端部に設けた駆動モータ4からの回
転駆動を各ローラ3に伝達して多軸同時回転させるもの
であり、コンベア本体5一側部に沿って軸支される駆動
磁気車1と、各ローラ3の一端に装着され上記駆動磁気
車1の直上に沿って多数配置される従動磁気車2とから
構成してある。尚、駆動磁気車1一端の軸受部61の直
上方に位置するローラ3にだけは従動磁気車2を設けて
いない。その詳しい理由は後述する。
【0023】駆動磁気車1は3本の磁気車部材1a,1
b,1cを軸受部構成部材61’,62’,63’を介
して接続するこにより長尺軸状に構成してある。また、
駆動磁気車1は、図2にて示すように側板52の略全長
に沿って水平に配置した状態において、両端部と中央の
各接続部を、側板52に対して上下調節移動可能に設け
た軸受け部61,62,63によって軸受し、回転自在
に支持してある。さらに、駆動磁気車1の一端には軸受
構成部材であるプーリ61cを取付け、このプーリ61
cと駆動モータ4に装着されたプーリ41との間に駆動
ベルト43を掛け渡し、駆動モータ4の駆動により駆動
磁気車1が回転駆動するように構成してある。
【0024】駆動磁気車1を構成する各磁気車部材1
a,1b,1cを接続して軸受する軸受構成部材には軸
受構成部材61’と62’とがある。コンベア一端の軸
受構成部材61’は、磁気車部材1a,1b,1cの端
部に嵌装して同部材1a,1b,1c同士を接続する連
結軸62aとベアリング62bから構成される軸受構成
部材62’とから構成される。また、コンベア中央の軸
受構成部材62’は、連結軸61a、ベアリング61
b、駆動用のプーリ61cから構成される軸受構成部材
61’とからなる。上記軸受構成部材61’62’は、
夫々のベアリング61b,62bを軸受部61及び62
に嵌装することにより駆動磁気車1の一端部と中央部と
を回転自在に軸受している。上記駆動磁気車1一端部を
構成する磁気車部材1aは、上記軸受部61から水平に
突出し、片持状態で支持されている。
【0025】尚、駆動磁気車1の他端部を軸受する軸受
部構成部材63’は駆動磁気車1他端部に挿嵌する支軸
63aとベアリング63bとからなり、上記ベアリング
63bを軸受部63に嵌装することにより駆動磁気車1
の他端部を軸受している。上記駆動磁気車1と各従動磁
気車2相互は、図4にて示すように、両者の軸芯1’,
2’が直交する状態で軸支され、且つ両磁気車1,2の
周面が比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する
位置関係にある。駆動磁気車1を構成する各磁気車部材
1a,1b,1cはMn −Al 磁石等の永久磁石からな
る。そして、軸形に形成した各磁気車部材1a,1b,
1cの周面にN極帯1nとS極帯1sとを螺旋状に着磁
することにより、上記各磁気車部材1a,1b,1cを
接続して構成される駆動磁気車1の全長にわたって上記
NS両極帯1n,1sが螺旋状に連続的に形成されるよ
うに構成してある。
【0026】一方、ローラ3の一端に装着固定される各
従動磁気車は、上記駆動磁気車1と同様な永久磁石から
成り、短軸状に形成した柱状体の周面を円周方向に等間
隔をおいて分割し、これら各帯状の区間に永久磁石のN
極帯2nとS極帯2sを交互に着磁するこにより構成し
てある。また、上記NS両極帯1n,1sの軸方向のピ
ッチ、即ち螺旋ピッチは、従動磁気車2が備えるNS両
極帯2n,2sの円周方向のピッチと一致させてある。
尚、上記実施例においては柱状体の周面を4分割してい
るが、NS両極帯2n,2sを交互に着磁することがで
きる分割数であればよく、分割の数は4分割に限定され
るものではない。また、上記した両磁気車1,2は柱状
体の周面を着磁することにより極帯1n,1s,2n,
2sを着磁するこにより構成したが、両磁気車1,2
は、柱状体の周面に永久磁石を止着することにより極帯
1n,1s,2n,2sを構成しても、若しくは柱状体
の周面に沿ってゴム磁石やプラスチック磁石等を巻き付
けるこにより極帯1n,1s,2n,2sを構成しても
よい(図示せず)。
【0027】上記したように、駆動機構a2にあって
は、駆動磁気車1のNS両極帯1n,1sは周面に沿っ
て螺旋状に着磁してある。また、上記両極帯1n,1s
の螺旋ピッチは各従動磁気車2のNS両極帯2n,2s
のピッチに対応させてあるため、両磁気車1,2間のN
極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは磁界による吸
引力により常時最接近した状態を維持しようとする。
(図4)。よって上記状態から駆動磁気車1を回転駆動
させると、螺旋状に構成されるのNS両極帯1n,1s
の範囲は回転に伴って動駆動磁気車1の軸方向へ向けて
連続的に移動する。
【0028】一方、各従動磁気車2は上記駆動磁気車1
と軸芯2aが直交し、且つNS両極帯2n,2sを周面
に沿って交互に配置してあるため、上記した如き駆動磁
気車1のNS両極帯1n,1sの移動を追って周面のN
S両極帯2n,2sが次々と移動して回転することにな
る。これによれば、駆動磁気車1の回転駆動が各従動磁
気車2に対して伝達され、各従動磁気車2が駆動磁気車
1の回転に伴って同期した状態で追動回転し、搬送面a
1上の各ローラ3が各々同一方向へ向けて回転すること
になる。また、駆動磁気車1を逆方向に回転させると、
各従動磁気車2も逆方向に回転すことになる。
【0029】上記した各従動磁気車2同士の間隔を小さ
くし過ぎると、並列する各従動磁気車2の間で磁界の干
渉を生じて各従動磁気車2の回転が正常に行なわれなく
なることがある。これに対応する為に、上記ローラコン
ベアにあっては、各従動磁気車2同士の間に磁性体板c
を介在させ、これにより、各従動磁気車2間の磁界の干
渉を防止し、支障なく多軸同時駆動が行なえるようにし
てある。上記したように構成したローラコンベアにおい
ては、永久磁石の磁力を利用して非接触状態を保ったま
ま回転駆動力の伝達を行なう駆動機構a2を具備するも
のであるから、ローラ3の多軸同時回転に伴う回転駆動
力の伝達を極めてスムースに行なうことができる。
【0030】ところで、上記したローラコンベアにあっ
ては、長軸状の駆動磁気車1を振れのないように軸支す
るため、磁気車1自体を中間部2箇所の軸受部61,6
2で接続している。そして、上記軸受部61,62には
連結軸61a,62aやベアリング61b,62b、さ
らに駆動用のプーリ61c等の軸受部構成部材61’6
2’が介在された状態で、軸受けと各磁気車部材1a,
1b,1c相互の接続が行なわれている。よって、駆動
磁気車1の接続部、即ち軸受け部61,62にあたる部
分においては、NS両極帯1n,1sの螺旋が途切れる
ことになる。
【0031】従って、軸受部61,62の上方に位置す
るローラ3. 1の従動磁気車2は、駆動磁気車1のNS
両極帯1n,1sが途切れた箇所に位置するため、駆動
磁気車1からの磁力が作用しなくなり、正常な回転が行
なわれなくなってしまう。このような不具合は、軸受部
構成部材61’のように連結軸61aやベアリング61
bの他に、駆動用のプーリ61cがある場合において顕
著に発生する。尚、軸受部構成部材は上記した連結軸や
ベアリング、駆動用プーリに限定するものではなく、例
えばベアリングの追加や止め金、カラー等の部材が付加
される場合もある。
【0032】上記ローラコンベアは、駆動磁気車1の軸
受部61の直上方に位置するローラ3. 1を支障なく回
転駆動させる為に、軸受部61の上方に位置するローラ
3.1の軸端部とその隣、(図1において右隣)のロー
ラ3. 2の軸端部とに、伝達用磁気車7,9を設け、さ
らにその間に中間磁気車8を配設してある。尚、伝達用
磁気車9を設けるローラは上記ローラ3.1の左隣のも
のであってもよい。上記伝達用磁気車7,9及び中間磁
気車8は正常に回転駆動するローラ3. 2の回転力を、
軸受部61の直上方に位置するローラ3. 1に対して伝
達するものであり、図4及び図5にて示すように、軸受
部61の直上方に位置するローラ3. 1の軸端部に伝達
用磁気車7を、また、上記ローラ3. 1の隣(図1にお
いて右隣)のローラ3. 2の軸端部に伝達用磁気車9を
それぞれ取付てある。前記理由から、軸受部61の直上
方に位置するローラ3の軸端部に従動磁気車2を設けて
も無効となる。従って、上記ローラ3. 1だけには従動
磁気車2を設ける必要はない。
【0033】上記両伝達用磁気車7,9の中間部下方に
は、中間磁気車8を配置し、側板52に対して回転自在
に軸支し、この中間磁気車8の周面に対して両伝達用磁
気車7,9の周面を非接触状態で近接させてある。上記
両伝達用磁気車7,9と中間磁気車は、前記した従動磁
気車2と同様な永久磁石から成り、短軸状に形成した柱
状体の周面を円周方向に等間隔をおいて分割し、これら
各帯状の区間に永久磁石のN極帯7n,8n,9n,と
S極帯7s,8s,9sを交互に着磁するこにより構成
し、各磁気車7,8,9間におけるNS両極帯の円周方
向のピッチを一致させてある。
【0034】上記したように伝達用磁気車7,9と中間
磁気車8を具備したローラコンベアにおいては、駆動用
磁気車1の回転駆動により各ローラ3. 2が回転する
と、軸受部61の上方に位置するローラ3. 1の隣のロ
ーラ3. 2も駆動用磁気車1からの磁力を受けて正常に
回転する。ローラ3. 2の回転駆動により伝達用磁気車
9が正方向回転すると、その磁気車9のNS両極帯9
n,9sの移動を追って中間磁気車8周面のNS両極帯
8n,8sが連続的に移動し、中間磁気車8が逆方向に
回転する。そして、中間磁気車8が逆方向に回転するこ
とにより、同中間磁気車8周面のNS両極帯8n,8s
が連続的に移動し、そのNS両極帯8n,8sの移動を
追ってローラ3. 1の伝達用磁気車7周面のNS両極帯
7n,7sが連続的に移動し、これによりローラ3. 1
がローラ3. 2と同様に正方向に回転する。
【0035】尚、上記実施例においては伝達用磁気車9
を設けるローラ3. 2を軸受け部61の直上に位置する
ローラ3. 1の右隣(図1において)のものとしたが、
伝達用の磁気車9を設けるローラ3はローラ 3. 1の
左隣のものであってもよい。また、上記実施例において
は、伝達用磁気車7,9と中間磁気車8の周面を4分割
しているが、その分割数はNS両極帯を交互に着磁する
ことができる数であればよく、上記実施例のように4分
割に限定されるものではない。さらに、上記した各磁気
車7,8,9は柱状体の周面を着磁することにより極帯
7n,8n,9n,7s,8s,9sを着磁することに
より構成したが、各磁気車7,8,9は、柱状体の周面
に単体の永久磁石を止着することにより極帯7n,8
n,9n,7s,8s,9sを構成しても、若しくは柱
状体の周面に沿ってゴム磁石やプラスチック磁石等を付
着させることにより極帯7n,8n,9n,7s,8
s,9sを構成してもよい(図示せず)。
【0036】上記実施例においては、軸受部62の上方
部に位置するローラに対しては回転不良が生じないこと
を前提としているため、上記したような伝達用磁気車
7,9及び中間磁気車8を設けていない。しかし、軸受
部62の上方のローラ3にも回転不良が生じる場合に
は、回転不良が生じるローラ3と隣の正常に回転するロ
ーラ3とに、上記した伝達用磁気車7,9及び中間磁気
車8を同様に設けることにより、正常な同軸回転駆動を
行なうことができる。
【0037】次に、請求項2記載のコンベアに対応する
ローラコンベアの説明をする。上記ローラコンベアは、
前記したローラコンベアと基本的な構成は同一である
が、軸受部61の直上方に位置するローラ3. 1とその
隣のローラ3. 2に設ける伝達用磁気車11,12の構
成が前記したものと異なっている。上記した伝達用磁気
車11,12は、軸受部61の直上方に位置するローラ
3.1と、その隣のローラ3. 2の間において回転力を
伝達するものであり、上記両ローラ3. 1及び3. 2の
軸端部に取り付け、周面同士を非接触状態にて近接させ
てある。上記両伝達用磁気車11,12は、従動磁気車
2と同様に永久磁石から構成し、短軸状に形成した柱状
体の周面に沿って、永久磁石のN極帯11n,12nと
S極帯11s,12sとをそれぞれ螺旋状に設けると共
に、NS両極帯11n,11sと12n,12sの螺旋
ピッチと螺旋方向とを両伝達用磁気車11,12の間で
同一としてある。
【0038】上記したローラ3. 2の回転に伴って伝達
用磁気車12が正回転(図6において右回り)すると、
伝達用磁気車12の周面に沿って設けたNS両極体12
n,12sの螺旋が軸方向へ向けて(図6中において右
下方へ向けて)一定の速度にて連続的に移動する。これ
を追ってローラ3. 1の伝達用磁気車11のNS両極体
11n,11sの螺旋が回転移動し(図6において右回
転)、同極帯11n,11sの螺旋回転と同方向の回転
力としてローラ3. 1に伝達される。
【0039】尚、上記した両伝達用磁気車11,12
は、柱状体の周面を着磁することにより極帯11n,1
1s,12n,12sを構成したが、両伝達用磁気車1
1,12は、柱状体の周面に単体の永久磁石を螺旋状に
止着することにより極帯11n,11s,12n,12
sを構成しても、若しくは柱状体の周面に沿ってゴム磁
石やプラスチック磁石等を螺旋状に巻き付けることによ
り極帯11n,11s,12n,12sを構成してもよ
い(図示せず)。
【0040】次に、請求項3記載のコンベアに対応する
ローラコンベアの説明を図7乃至図9に基づいて説明す
る。上記ローラコンベアは、図1及び図2にて示したロ
ーラコンベアと基本構成が略同一であるが、駆動磁気車
1の軸受部61から突出する磁気車部材1a及びその上
に沿って設けられる従動磁気車2がなくなり、よって、
駆動磁気車1は軸受部61が端部となり、その端部に駆
動用のプーリ61cが設けてある。従って、上記コンベ
アは軸受部61のプーリ61cの上に位置するローラ
3. 1が搬送面a1の最端部を構成するローラとなり、
図1及び図2にて示すローラコンベアにあった軸受部6
1直上のローラ3. 1、及びその隣のローラ3. 2に設
ける伝達用磁気車7,9及び中間磁気車8はなくなって
いる(図7)。
【0041】上記したローラコンベアにおいては、駆動
磁気車1の端部に設けた軸受部61のプーリ61cの上
方に位置する搬送路a1上最端部のローラ3. 1に対し
て駆動磁気車1からの磁力が正常に作用しない為、同ロ
ーラ3. 1が正常に回転しなくなってしまう。そこで、
上記したローラコンベアは、1個の伝達用中間磁気車1
5を設けてある。
【0042】伝達用中間磁気車15は、各ローラ3に設
けられる従動磁気車2と同様に永久磁石から成り、短軸
状に形成した柱状体の周面を円周方向に等間隔をおいて
分割し、これら各帯状の区間に永久磁石のN極帯15n
とS極帯15sを交互に着磁することにより構成してあ
る。また、上記NS両極体15n,15sとは従動磁気
車2が備えるNS両極帯2n,2sの円周方向のピッチ
と一致させてある。即ち、伝達用中間磁気車15は各従
動磁気車2と基本的に構成を同じくし、軸受部61のプ
ーリ61cの直上に位置するローラ3. 1の従動磁気車
2と、その隣のプーリ3. 2の従動磁気車2との中間部
上方に配置する。そして、伝達用中間磁気車15はその
支軸15aを装置の側板52の上辺部分に止着すること
により、上記両従動磁気車2に対して周面同士が非接触
状態にて近接する状態で自由回転するように支持されて
いる。
【0043】尚、上記伝達用磁気車15は、両従動磁気
車2の中間の下方に配置してもよい。また、上記伝達用
中間磁気車15は柱状体の周面を着磁することにより極
帯15n,15sを着磁するこにより構成したが、同磁
気車15は柱状体の周面に単体の永久磁石を止着するこ
とにより極帯15n,15sを構成しても、若しくは柱
状体の周面に沿ってゴム磁石やプラスチック磁石等を巻
き付けるこにより極帯15n,15sを構成してもよい
(図示せず)。
【0044】上記した如く構成したローラコンベアは、
作動時において駆動用磁気車1の回転駆動により各ロー
ラ3と共に、軸受部61のプーリ61cの上方に位置す
るローラ3. 1の隣のローラ3. 2も駆動用磁気車1か
らの磁力を受けて正常に回転する。ローラ3. 2の回転
駆動により同ローラの従動磁気車2が正方向回転する
と、その磁気車2のNS両極帯2n,2sの移動を追っ
て伝達用中間磁気車15周面のNS両極帯15n,15
sが連続的に移動し、伝達用中間磁気車15が逆方向に
回転する。そして、伝達用中間磁気車15が逆方向に回
転するこにより、同中間磁気車15周面のNS両極帯1
5n,15sが連続的に移動し、これを追ってローラ
3. 1の従動磁気車2周面のNS両帯2n,2sが連続
的に移動し、これにより軸受部61のプーリ61c上方
に位置するローラ3. 1がローラ3. 2と同様に正方向
に回転する。
【0045】上記した実施例は、駆動磁気車1端部の軸
受部61上部に位置するローラ3.1と、その隣のロー
ラ3. 2の間に伝達用中間磁気車15を設けることによ
り、ローラ3. 1の作動が正常に行なわれるように構成
したものである。しかし、駆動磁気車1中間部を軸受す
る軸受部62の上方のローラ3にも回転不良が生じる場
合には、回転不良が生じるローラ3と隣の正常に回転す
るローラ3との間に上記実施例と同様に中間磁気車15
を設けることにより正常な同軸回転駆動を行なうことが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したも
のであるから、長軸状の駆動磁気車に沿ってローラ軸端
に接続される多数の従動磁気車を並列して構成した駆動
機構を具備するコンベアにおいて、上記駆動磁気車中間
の軸受部の影響によりその軸受部の上方に位置するロー
ラの従動磁気車に対して駆動磁気車からの磁力が十分に
作用しない不具合が生じる場合においても、上記従動磁
気車の隣に位置するローラに設けた伝達用磁気車から中
間磁気車を介し上記従動磁気車のローラに設けた伝達用
磁気車に対して回転駆動力を伝達し、上記従動磁気車が
設けられるローラを他のローラと同様に回転させること
ができる。
【0047】また、駆動磁気車の軸受部の直上に位置す
るローラとその隣のローラとの回転駆動力の伝達を、両
伝達用磁気車と中間磁気車を使用して非接触状態で行な
うものであるから、従来のようにベルトを使用して上記
ローラ間の回転力の伝達を行なっていたものと比較する
と、機械的な摩耗や発塵がなく、また、ベルトを廃した
ため、ベルト切断等の不具合もなく、メンテナンスも不
要となる。
【0048】請求項2のコンベアのように、両伝達用磁
気車を近接させ、両磁気車の周面に沿って、N極帯とS
極帯とを螺旋状に設け、そのピッチと螺旋方向とを両伝
達用磁気車間で同一としたものにおいては、上記した請
求項1と同様な効果を奏すると共に、中間磁気車を無く
すことができるので、構造の簡素化や機構の小型化を実
現することができる。
【0049】請求項3のコンベアのように、駆動磁気車
端部の軸受部上方に位置するローラの従動磁気車と、そ
の隣のローラの従動磁気車との間に中間磁気車を軸支し
たものにおいては、上記した請求項1のコンベアと同様
な効果を奏すると共に、1個の中間歯車を付加するだけ
で、上記したように配設される両従動歯車間の回転駆動
力の伝達を行なうことができるので、構造の簡素化や機
構の小型化をより効果的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したローラコンベアを一部切
欠して示す平面図。
【図2】 同ローラコンベアの縦断正面図。
【図3】 図2におけるIII-III 線断面図。
【図4】 駆動磁気車と従動磁気車の位置関係を示す
斜視図。
【図5】 伝達用磁気車部分を示す縦断側面図。
【図6】 請求項2に対応のコンベアの伝達用磁気車
部分を示す斜視図。
【図7】 請求項3に対応のコンベアを示す縦断正面
図。
【図8】 同コンベアにおける駆動磁気車と従動磁気
車の位置関係を示す斜視図。
【図9】 伝達用中間磁気車部分を示す縦断側面図。
【図10】 従来のコンベアを一部切欠して示す平面
図。
【図11】 同ローラコンベアの縦断正面図
【符号の説明】
a1・・・搬送面 a2・・・駆動機構 1・・・駆動磁気車 1n・・・N極帯 1s・・・S極帯 2・・・従動磁気車 2n・・・N極帯 2s・・・S極帯 3・・・ローラ 61’,62’・・・軸受部構成部材 7,9・・・伝達用磁気車 7n,9n・・・N極帯 7s,9s・・・S極帯 8・・・中間磁気車 8n・・・N極帯 8s・・・S極帯 11,12・・・伝達用磁気車 11n,12n・・・N極帯 11s,12s・・・S極帯 15・・・伝達用中間磁気車 15n・・・N極帯 15s・・・S極帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明 細 書
【発明の名称】 コンベア
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数のローラを並列
して搬送面を構成し、上記各ローラを駆動機構により回
転駆動させるコンベアに関し、さらに詳しくは、ローラ
の駆動機構の動力伝達を永久磁石の磁力を利用して行な
うコンベアの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のローラを並列して搬送面を
構成し、上記各ローラを永久磁石の磁力を利用した駆動
機構により回転駆動させるコンベアとしては、特願平5
−290512号がある。上記コンベアは、多数のロー
ラ103を並列して搬送面を構成すると共に、上記ロー
ラ103を駆動機構よって回転駆動させるコンベアで
ある(図10)。上記駆動機構は、図11にて示すよう
に、長軸状に形成される駆動磁気車101と、この駆動
磁気車101の軸方向に沿って間隔をおきながら配置す
る多数の従動磁気車102とから構成し、各従動磁気車
102を各ローラ103の端部に取付てある。
【0003】各従動磁気車102は駆動磁気車101に
対して軸芯を直角に交差せしめると共に、各従動磁気車
102と駆動磁気車101の周面同士を非接触状態にて
近接させた状態で軸支してある。そして、上記駆動磁気
車101の周面に永久磁石のN極帯101nとS極帯1
01sとを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車102
の周面に沿って永久磁石のN極帯102nとS極帯10
2sとを交互に設け、上記各従動磁気車102における
NS両極帯102n,102sの周方向のピッチと、駆
動磁気車101におけるNS両極帯101n,101s
の螺旋ピッチとを対応させてある。
【0004】上記したように構成した駆動機構において
は、両磁気車101,102間のN極帯101n,10
2nとS極帯102s,101sとは最接近した状態で
吸引し合う状態を常に維持しようとする。従って、従動
磁気車102側に視点を置いた状態で、駆動磁気車10
1を回転駆動させると、駆動磁気車101のNS両極帯
の範囲は回転に伴って軸方向へ順次移動することにな
る。一方、各従動磁気車102はNS両極帯102n,
102sを周面に沿って交互に設けてあるため、上記駆
動磁気車101のNS両極帯101n,101sの移動
を追って周面のNS両極帯102n,102sが連続的
に移動し、これにより各従動磁気車102が追動して回
転し、各ローラ103が同方向へ向けて同時に回転す
る。
【0005】上記のように構成した駆動機構を具備する
コンベアにあっては、駆動磁気車101から各従動磁気
車102に対する回転駆動力の伝達を、永久磁石の磁力
を利用して非接触状態のまま行なうものであるから、ベ
ルトを用いて回転駆動する一般的なコンベアのように、
ベルトの摩耗や発塵、接触騒音、接触抵抗を発生するこ
とが一切なく、ローラ103の多軸同時回転に伴う回転
駆動力の伝達を極めてスムースに行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
ンベアにおいて、駆動機構の駆動磁気車101は、コン
ベアの搬送面と略同じ長さが必要になることから、必然
的に長軸状のものとなり、中間部で接続部分を設けると
共に、回転振れが生じないように上記接続部を図11
て示すような軸受部材を介して軸受する必要が生じてく
る。軸受部材は、駆動磁気車101の接続端を同時接続
する接続軸111やベアリング112、駆動用のベルト
プーリ113等からなり、上記ベアリング112をコン
ベアの機枠に設けた軸受部114に嵌合して支持するこ
により、駆動磁気車101の中間部を軸受している。
【0007】上記したように構成される駆動磁気車10
1の軸受部の上方には前記したようにローラ103端部
に接続された従動磁気車102が並んで配置されてい
る。しかし、ベアリング112や駆動用ベルトプーリ1
13の真上に位置する従動磁気車102は、駆動磁気車
101からの磁力が作用しないことから、正常に回転し
ないことや全く回転しない場合が生じてくる。本発明の
目的は、上記したように構成されるコンベアにおいて、
駆動磁気車の軸受部の上方に位置するローラの回転駆動
を支障なく、且つベルト等を使用せず合理的に行なえる
手段を具備せしめることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に、本発明は、多数のローラを並列して構成した搬送
面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動機構とを具備
し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動磁気車と、こ
の駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ローラ間隔と対応
する間隔をおきながら配置する多数の従動磁気車とから
構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の軸受部構成部
材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各従動磁
気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁気車の
周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動磁気車
を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且つ、上
記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺
旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿って永久
磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従動磁気
車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁気車
におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて成るコ
ンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するローラの軸端部と、その隣のローラ軸端部とに、夫
々伝達用磁気車を設けると共に、これら両伝達用磁気車
の間に中間磁気車を軸支し、上記両伝達用磁気車の周面
を上記中間磁気車の周面に対して夫々非接触状態にて近
接させ、且つ、上記両伝達用磁気車の周面及び中間磁気
車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に
設けると共に、NS両極帯のピッチを各磁気車間で対応
させてなるものである。
【0009】また、本発明は、多数のローラを並列して
構成した搬送面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動
機構とを具備し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動
磁気車と、この駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ロー
ラ間隔と対応する間隔をおきながら配置する多数の従動
磁気車とから構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の
軸受部構成部材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に
対し各従動磁気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と
駆動磁気車の周面同士を非接触状態にて近接させ、これ
ら従動磁気車を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続
し、且つ、上記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯と
S極帯とを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面
に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上
記各従動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチ
と、駆動磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対
応させて成るコンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受
部の上方に位置するローラの軸端部と、その隣のローラ
軸端部とに、夫々伝達用磁気車を設け、これら磁気車の
周面同士を非接触状態にて近接させ、且つ、上記両伝達
用磁気車の周面に沿って、夫々永久磁石のN極帯とS極
帯とを螺旋状に設けると共に、このNS両極帯のピッチ
と螺旋方向とを両伝達用磁気車間で同一としてなるもの
である。
【0010】さらに本発明は、多数のローラを並列して
構成した搬送面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動
機構とを具備し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動
磁気車と、この駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ロー
ラ間隔と対応する間隔をおきながら配置する多数の従動
磁気車とから構成し、上記駆動磁気車の所要部を軸受部
構成部材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各
従動磁気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁
気車の周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動
磁気車を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且
つ、上記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯
とを螺旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿っ
て永久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従
動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動
磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて
成るコンベアにおいて、前記駆動磁気車端部の軸受部上
方に位置するローラの従動磁気車と、その隣のローラの
従動磁気車との間に伝達用中間磁気車を軸支し、上記両
従動磁気車の周面を上記伝達用中間磁気車の周面に対し
て夫々非接触状態にて近接させ、且つ、上記伝達用中間
磁気車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交
設けると共に、このNS両極帯のピッチを従動磁気
車との間で対応させてなるコンベア。
【0011】
【作用】以上の手段によれば、コンベアの搬送面におい
て並列する各ローラは駆動機構により回転駆動される。
駆動機構は、長軸状に形成される駆動磁気車と、この駆
動磁気車の軸方向に沿って、ローラ間隔と対応する間隔
をおきながら配置する多数の従動磁気車とからなり、各
従動磁気車は上記した各ローラの軸端部に対して個々に
接続してある。駆動磁気車の周面には永久磁石のN極帯
とS極帯とが螺旋状に設けられ、また、各従動磁気車の
周面に沿っては永久磁石のN極帯とS極帯とが交互に設
けられている。そして、各従動磁気車は駆動磁気車の軸
芯に対して軸芯を直角若しくは斜めに交差し、互いの周
面を非接触状態にて近接させた状態で軸支されている。
【0012】上記したように、駆動磁気車のNS両極帯
は周面に沿って螺旋状に設けてあり、この極帯の螺旋ピ
ッチは各従動磁気車のNS両極帯のピッチに対応させて
ある。これにより、両磁気車間のN極帯とS極帯とは最
接近した状態で吸引し合う状態を常に維持しようとす
る。従って、従動磁気車側に視点を置いた状態で、駆動
磁気車を回転駆動させると、駆動磁気車のNS両極帯の
範囲は回転に伴って軸方向へ順次移動する。一方、各従
動磁気車はNS両極帯を周面に沿って交互に設けてある
ため、上記駆動磁気車のNS両極帯の移動を追って周面
のNS両極帯が連続的に移動し、これにより各磁気車が
追動して回転し、各ローラが同方向へ向けて同時に回転
する。
【0013】上記駆動磁気車の所要部を軸受する軸受部
は、軸受部構成部材を介して軸受されており、上記駆動
磁気車の軸受部の上方において隣合うローラの軸端部に
は、夫々伝達用磁気車が設けられ、これら両伝達用磁気
車の間には中間磁気車が軸支されている。また、上記両
伝達用磁気車の周面及び中間磁気車の周面に沿っては永
久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、該NS両極帯
のピッチを各磁気車間で対応させてあり、上記両伝達用
磁気車の周面は上記中間磁気車の周面に対して夫々非接
触状態にて近接した状態で維持される。
【0014】例えば、一方の伝達用磁気車を正方向回転
させると、その磁気車のNS両極帯の移動を追って中間
磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し、中間磁気車
が逆方向に回転する。また、中間磁気車が逆方向に回転
するこにより、同中間磁気車周面のNS両極帯が前記
と同様に連続的に移動し、そのNS両極帯の移動を追っ
て他方の伝達用磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動
し他方の伝達用磁気車が正方向に回転する。
【0015】よって、駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するa.ローラの従動磁気車に対して駆動磁気車の磁力
が作用しない場合においても、上記従動磁気車の隣の
b.ローラが正常に駆動回転するこにより、b.ロー
ラの伝達用磁気車と正常に回転しないa.ローラの伝達
用磁気車の間における動力伝達が中間磁気車を介して行
なわれ、これにより上記a.ローラが回転する。また、
請求項2記載のコンベアのように、駆動磁気車の軸受部
の上方に位置するローラとその隣のローラとの軸端部
に、夫々伝達用磁気車を設けたものにおいては、上記両
伝達用磁気車の周面に沿って、夫々永久磁石のN極帯と
S極帯とが螺旋状に設けられており、両磁気車間におけ
るNS両極帯のピッチと螺旋方向とが同一とされ、これ
ら磁気車の周面同士が非接触状態にて近接した状態を維
持している。
【0016】従って、上記した一方の伝達用磁気車を回
転さると、その周面に沿って設けたNS両極体の螺旋
が軸方向へ向けて一定のピッチで連続的に移動する。一
方、上記伝達用磁気車と近接する磁気車の外周には上記
伝達用磁気車と同様なNS両極体が設けられており、こ
のNS両極体が両磁気車周面の近接部分において上記伝
達用磁気車におけるNS両極体と吸引し合っている。よ
って、一方の伝達用磁気車の回転により、NS両極の螺
旋が回転し、上記近接部分におけるNS両極体の位置が
軸方向に移動すると、これを追って他方の磁気車間のN
S両極体の螺旋が回転移動し、他方の伝達用磁気車に対
して上記螺旋回転と同方向の回転力として伝達される。
【0017】請求項3記載のコンベアのように、駆動磁
気車端部の軸受部上方に位置するローラの従動磁気車
と、その隣のローラの従動磁気車軸端部との間に伝達用
中間磁気車を軸支したものにおいては、上記両従動磁気
車の周面に沿って設けた、永久磁石のN極帯とS極帯と
が伝達用中間磁気車周面に沿って設けたNS両極体のピ
ッチと対応し、伝達用中間磁気車及び両従動磁気車の周
面同士が非接触状態にて近接した状態を維持する。
【0018】例えば、一方の従動磁気車が正方向回転す
ると、その磁気車のNS両極帯の移動を追って伝達用中
間磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し、伝達用中
間磁気車が逆方向に回転する。また、伝達用中間磁気車
が逆方向に回転すると、そのNS両極帯の移動を追って
他方の伝達用磁気車周面のNS両極帯が連続的に移動し
他方の伝達用磁気車が正方向に回転する。
【0019】よって、駆動磁気車の軸受部の上方に位置
するa.ローラの従動磁気車に対して駆動磁気車の磁力
が作用しない場合においても、上記従動磁気車の隣の
b.ローラが正常に駆動回転するこにより、b.ロ
ラの従動磁気車からa.ローラの従動磁気車間における
動力伝達が伝達用中間磁気車を介して行なわれ、これに
より上記a.ローラが他のローラと同様に回転する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図3にて示すローラコンベアは、コン
ベア本体5上面に沿って多数のローラ3を並列させるこ
とにより搬送面a1を構成し、上記各ローラ3をコンベ
ア本体5内の一側に沿って設けた駆動機構a2により、
多軸同時回転することにより、搬送面a1上に載せた搬
送物を搬送するように構成してある。
【0021】コンベア本体5は底面板53の左右両側部
に側板51,52を立設することにより構成し、上記左
右両側板51,52の上辺部間にわたって多数本のロー
ラ3を水平に架設すると共に、各ローラ3の両端部を側
板51,52の上辺部分により各々軸受けすることによ
り回転自在に支持してある。上記したように支持される
各ローラ3は同一平面上において若干の隙間を介して並
列した状態で搬送面a1を構成している。
【0022】上記各ローラ3は、図3にて示すように回
転軸3aの外周に短筒状の単位ローラ3bを嵌合するこ
とにより構成し、回転軸3aの一端に各々駆動機構a2
の従動磁気車2が装着固定してある。駆動機構a2はコ
ンベア本体5内の始端部に設けた駆動モータ4からの回
転駆動を各ローラ3に伝達して多軸同時回転させるもの
であり、コンベア本体5一側部に沿って軸支される駆動
磁気車1と、各ローラ3の一端に装着され上記駆動磁気
車1の直上に沿って多数配置される従動磁気車2とから
構成してある。尚、駆動磁気車1一端の軸受部61の直
上方に位置するローラ3にだけは従動磁気車2を設けて
いない。その詳しい理由は後述する。
【0023】駆動磁気車1は3本の磁気車部材1a,1
b,1cを軸受部構成部材61’,62’,63’を介
して接続するこにより長尺軸状に構成してある。また、
駆動磁気車1は、図2にて示すように側板52の略全長
に沿って水平に配置した状態において、両端部と中央の
各接続部を、側板52に対して上下調節移動可能に設け
た軸受け部61,62,63によって軸受し、回転自在
に支持してある。さらに、駆動磁気車1の一端には軸受
構成部材であるプーリ61cを取付け、このプーリ61
cと駆動モータ4に装着されたプーリ41との間に駆動
ベルト43を掛け渡し、駆動モータ4の駆動により駆動
磁気車1が回転駆動するように構成してある。
【0024】駆動磁気車1を構成する各磁気車部材1
a,1b,1cを接続して軸受する軸受構成部材には
軸受構成部材61’と62’とがある。コンベア中央
の軸受構成部材62’は、磁気車部材1b,1cの端
部に嵌装して同部材1b,1c同士を接続する連結軸6
2aとベアリング62bから構成される。また、コンベ
一端の軸受構成部材61’は、連結軸61a、ベア
リング61b、駆動用のプーリ61cから構成される。
上記軸受構成部材61’62’は、夫々のベアリング
61b,62bを軸受部61及び62に嵌装することに
より駆動磁気車1の一端部と中央部とを回転自在に軸受
している。上記駆動磁気車1一端部を構成する磁気車部
材1aは、上記軸受部61から水平に突出し、片持状態
で支持されている。
【0025】尚、駆動磁気車1の他端部を軸受する軸受
部構成部材63’は駆動磁気車1他端部に挿嵌する支軸
63aとベアリング63bとからなり、上記ベアリング
63bを軸受部63に嵌装することにより駆動磁気車1
の他端部を軸受している。上記駆動磁気車1と各従動磁
気車2相互は、図4にて示すように、両者の軸芯1’,
2’が直交する状態で軸支され、且つ両磁気車1,2の
周面が比較的小さな間隙を介し、非接触状態で近接する
位置関係にある。駆動磁気車1を構成する各磁気車部材
1a,1b,1cはMn −Al 磁石等の永久磁石からな
る。そして、軸形に形成した各磁気車部材1a,1b,
1cの周面にN極帯1nとS極帯1sとを螺旋状に着磁
することにより、上記各磁気車部材1a,1b,1cを
接続して構成される駆動磁気車1の全長にわたって上記
NS両極帯1n,1sが螺旋状に連続的に形成されるよ
うに構成してある。
【0026】一方、ローラ3の一端に装着固定される各
従動磁気車は、上記駆動磁気車1と同様な永久磁石から
成り、短軸状に形成した柱状体の周面を円周方向に等間
隔をおいて分割し、これら各帯状の区間に永久磁石のN
極帯2nとS極帯2sを交互に着磁するこにより構成
してある。また、上記NS両極帯1n,1sの軸方向の
ピッチ、即ち螺旋ピッチは、従動磁気車2が備えるNS
両極帯2n,2sの円周方向のピッチと一致させてあ
る。尚、上記実施例においては柱状体の周面を4分割し
ているが、NS両極帯2n,2sを交互に着磁すること
ができる分割数であればよく、分割の数は4分割に限定
されるものではない。また、上記した両磁気車1,2は
柱状体の周面を着磁することにより極帯1n,1s,2
n,2sを構成したが、両磁気車1,2は、柱状体の周
面に永久磁石を止着することにより極帯1n,1s,2
n,2sを構成しても、若しくは柱状体の周面に沿って
ゴム磁石やプラスチック磁石等を巻き付けるこにより
極帯1n,1s,2n,2sを構成してもよい(図示せ
ず)。
【0027】上記したように、駆動機構a2にあって
は、駆動磁気車1のNS両極帯1n,1sは周面に沿っ
て螺旋状に着磁してある。また、上記両極帯1n,1s
の螺旋ピッチは各従動磁気車2のNS両極帯2n,2s
のピッチに対応させてあるため、両磁気車1,2間のN
極帯とS極帯1n,2s/1s,2nとは磁界による吸
引力により常時最接近した状態を維持しようとする。
(図4)。よって上記状態から駆動磁気車1を回転駆動
させると、螺旋状に構成されるNS両極帯1n,1sの
範囲は回転に伴って駆動磁気車1の軸方向へ向けて連続
的に移動する。
【0028】一方、各従動磁気車2は上記駆動磁気車1
と軸芯2aが直交し、且つNS両極帯2n,2sを周面
に沿って交互に配置してあるため、上記した如き駆動磁
気車1のNS両極帯1n,1sの移動を追って周面のN
S両極帯2n,2sが次々と移動して回転することにな
る。これによれば、駆動磁気車1の回転駆動が各従動磁
気車2に対して伝達され、各従動磁気車2が駆動磁気車
1の回転に伴って同期した状態で追動回転し、搬送面a
1上の各ローラ3が各々同一方向へ向けて回転すること
になる。また、駆動磁気車1を逆方向に回転させると、
各従動磁気車2も逆方向に回転すことになる。
【0029】上記した各従動磁気車2同士の間隔を小さ
くし過ぎると、並列する各従動磁気車2の間で磁界の干
渉を生じて各従動磁気車2の回転が正常に行なわれなく
なることがある。これに対応する為に、上記ローラコン
ベアにあっては、各従動磁気車2同士の間に磁性体板c
を介在させ、これにより、各従動磁気車2間の磁界の干
渉を防止し、支障なく多軸同時駆動が行なえるようにし
てある。上記したように構成したローラコンベアにおい
ては、永久磁石の磁力を利用して非接触状態を保ったま
ま回転駆動力の伝達を行なう駆動機構a2を具備するも
のであるから、ローラ3の多軸同時回転に伴う回転駆動
力の伝達を極めてスムースに行なうことができる。
【0030】ところで、上記したローラコンベアにあっ
ては、長軸状の駆動磁気車1を振れのないように軸支す
るため、駆動磁気車1自体を中間部2箇所の軸受部6
1,62で接続している。そして、上記軸受部61,6
2には連結軸61a,62aやベアリング61b,62
b、さらに駆動用のプーリ61c等の軸受部構成部材6
1’62’が介在された状態で、軸受けと各磁気車部材
1a,1b,1c相互の接続が行なわれている。よっ
て、駆動磁気車1の接続部、即ち軸受け部61,62に
あたる部分においては、NS両極帯1n,1sの螺旋が
途切れることになる。
【0031】従って、軸受部61,62の上方に位置す
るローラ3. 1の従動磁気車2は、駆動磁気車1のNS
両極帯1n,1sが途切れた箇所に位置するため、駆動
磁気車1からの磁力が作用しなくなり、正常な回転が行
なわれなくなってしまう。このような不具合は、軸受部
構成部材61’のように連結軸61aやベアリング61
bの他に、駆動用のプーリ61cがある場合において顕
著に発生する。尚、軸受部構成部材は上記した連結軸や
ベアリング、駆動用プーリに限定するものではなく、例
えばベアリングの追加や止め金、カラー等の部材が付加
される場合もある。
【0032】上記ローラコンベアは、駆動磁気車1の軸
受部61の直上方に位置するローラ3. 1を支障なく回
転駆動させる為に、軸受部61の上方に位置するローラ
3.1の軸端部とその隣、(図1において右隣)のロー
ラ3. 2の軸端部とに、伝達用磁気車7,9を設け、さ
らにその間に中間磁気車8を配設してある。尚、伝達用
磁気車9を設けるローラは上記ローラ3.1の左隣のも
のであってもよい。上記伝達用磁気車7,9及び中間磁
気車8は正常に回転駆動するローラ3. 2の回転力を、
軸受部61の直上方に位置するローラ3. 1に対して伝
達するものであり、図4及び図5にて示すように、軸受
部61の直上方に位置するローラ3. 1の軸端部に伝達
用磁気車7を、また、上記ローラ3. 1の隣(図1にお
いて右隣)のローラ3. 2の軸端部に伝達用磁気車9を
それぞれ取付てある。前記理由から、軸受部61の直
上方に位置するローラ3.1の軸端部に従動磁気車2を
設けても無効となる。従って、上記ローラ3. 1だけに
は従動磁気車2を設ける必要はない。
【0033】上記両伝達用磁気車7,9の中間部下方に
は、中間磁気車8を配置し、側板52に対して回転自在
に軸支し、この中間磁気車8の周面に対して両伝達用磁
気車7,9の周面を非接触状態で近接させてある。上記
両伝達用磁気車7,9と中間磁気車は、前記した従動
磁気車2と同様な永久磁石から成り、短軸状に形成した
柱状体の周面を円周方向に等間隔をおいて分割し、これ
ら各帯状の区間に永久磁石のN極帯7n,8n,9n,
とS極帯7s,8s,9sを交互に着磁するこにより
構成し、各磁気車7,8,9間におけるNS両極帯の円
周方向のピッチを一致させてある。
【0034】上記したように伝達用磁気車7,9と中間
磁気車8を具備したローラコンベアにおいては、駆動用
磁気車1の回転駆動により各ローラ3. 2が回転する
と、軸受部61の上方に位置するローラ3. 1も駆動用
磁気車1からの磁力を受けて正常に回転する。ローラ
3. 2の回転駆動により伝達用磁気車9が正方向回転す
ると、その磁気車9のNS両極帯9n,9sの移動を追
って中間磁気車8周面のNS両極帯8n,8sが連続的
に移動し、中間磁気車8が逆方向に回転する。そして、
中間磁気車8が逆方向に回転することにより、同中間磁
気車8周面のNS両極帯8n,8sが連続的に移動し、
そのNS両極帯8n,8sの移動を追ってローラ3. 1
の伝達用磁気車7周面のNS両極帯7n,7sが連続的
に移動し、これによりローラ3. 1がローラ3. 2と同
様に正方向に回転する。
【0035】尚、上記実施例においては伝達用磁気車9
を設けるローラ3. 2を軸受け部61の直上に位置する
ローラ3. 1の右隣(図1において)のものとしたが、
伝達用の磁気車9を設けるローラ3.2はローラ3. 1
の左隣のものであってもよい。また、上記実施例におい
ては、伝達用磁気車7,9と中間磁気車8の周面を4分
割しているが、その分割数はNS両極帯を交互に着磁す
ることができる数であればよく、上記実施例のように4
分割に限定されるものではない。さらに、上記した各磁
気車7,8,9は柱状体の周面を着磁することにより極
帯7n,8n,9n,7s,8s,9sを構成したが、
各磁気車7,8,9は、柱状体の周面に単体の永久磁石
を止着することにより極帯7n,8n,9n,7s,8
s,9sを構成しても、若しくは柱状体の周面に沿って
ゴム磁石やプラスチック磁石等を着させることにより
極帯7n,8n,9n,7s,8s,9sを構成しても
よい(図示せず)。
【0036】上記実施例においては、軸受部62の上方
部に位置するローラに対しては回転不良が生じないこと
を前提としているため、上記したような伝達用磁気車
7,9及び中間磁気車8を設けていない。しかし、軸受
部62の上方のローラ3にも回転不良が生じる場合に
は、回転不良が生じるローラ3と隣の正常に回転するロ
ーラ3とに、上記した伝達用磁気車7,9及び中間磁気
車8を同様に設けることにより、正常な同軸回転駆動を
行なうことができる。
【0037】次に、請求項2記載のコンベアに対応する
ローラコンベアの説明をする。上記ローラコンベアは、
前記したローラコンベアと基本的な構成は同一である
が、軸受部61の直上方に位置するローラ3. 1とその
隣のローラ3. 2に設ける伝達用磁気車11,12の構
成が前記したものと異なっている。上記した伝達用磁気
車11,12は、軸受部61の直上方に位置するローラ
3.1と、その隣のローラ3. 2の間において回転力を
伝達するものであり、上記両ローラ3. 1及び3. 2の
軸端部に取り付け、周面同士を非接触状態にて近接させ
てある。上記両伝達用磁気車11,12は、従動磁気車
2と同様に永久磁石から構成し、短軸状に形成した柱状
体の周面に沿って、永久磁石のN極帯11n,12nと
S極帯11s,12sとをそれぞれ螺旋状に設けると共
に、NS両極帯11n,11sと12n,12sの螺旋
ピッチと螺旋方向とを両伝達用磁気車11,12の間で
同一としてある。
【0038】上記したローラ3. 2の回転に伴って伝達
用磁気車12が正回転(図6において右回り)すると、
伝達用磁気車12の周面に沿って設けたNS両極体12
n,12sの螺旋が軸方向へ向けて(図6中において右
下方へ向けて)一定の速度にて連続的に移動する。これ
を追ってローラ3. 1の伝達用磁気車11のNS両極体
11n,11sの螺旋が回転移動し(図6において右回
転)、同極帯11n,11sの螺旋回転と同方向の回転
力としてローラ3. 1に伝達される。
【0039】尚、上記した両伝達用磁気車11,12
は、柱状体の周面を着磁することにより極帯11n,1
1s,12n,12sを構成したが、両伝達用磁気車1
1,12は、柱状体の周面に単体の永久磁石を螺旋状に
止着することにより極帯11n,11s,12n,12
sを構成しても、若しくは柱状体の周面に沿ってゴム磁
石やプラスチック磁石等を螺旋状に巻き付けることによ
り極帯11n,11s,12n,12sを構成してもよ
い(図示せず)。
【0040】次に、請求項3記載のコンベアに対応する
ローラコンベアの説明を図7乃至図9に基づいて説明す
る。上記ローラコンベアは、図1及び図2にて示したロ
ーラコンベアと基本構成が略同一であるが、駆動磁気車
1の軸受部61から突出する磁気車部材1a及びその上
に沿って設けられる従動磁気車2がなくなり、よって、
駆動磁気車1は軸受部61が端部となり、その端部に駆
動用のプーリ61cが設けてある。従って、上記コンベ
アは軸受部61のプーリ61cの上に位置するローラ
3. 1が搬送面a1の最端部を構成するローラとなり、
図1及び図2にて示すローラコンベアにあった軸受部6
1直上のローラ3. 1、及びその隣のローラ3. 2に設
ける伝達用磁気車7,9及び中間磁気車8はなくなって
いる(図7)。
【0041】上記したローラコンベアにおいては、駆動
磁気車1の端部に設けた軸受部61のプーリ61cの上
方に位置する搬送a1上最端部のローラ3. 1に対し
て駆動磁気車1からの磁力が正常に作用しない為、同ロ
ーラ3. 1が正常に回転しなくなってしまう。そこで、
上記したローラコンベアは、1個の伝達用中間磁気車1
5を設けてある。
【0042】伝達用中間磁気車15は、各ローラ3に設
けられる従動磁気車2と同様に永久磁石から成り、短軸
状に形成した柱状体の周面を円周方向に等間隔をおいて
分割し、これら各帯状の区間に永久磁石のN極帯15n
とS極帯15sを交互に着磁することにより構成してあ
る。また、上記NS両極体15n,15sとは従動磁気
車2が備えるNS両極帯2n,2sの円周方向のピッチ
と一致させてある。即ち、伝達用中間磁気車15は各従
動磁気車2と基本的に構成を同じくし、軸受部61のプ
ーリ61cの直上に位置するローラ3. 1の従動磁気車
2と、その隣のローラ3. 2の従動磁気車2との中間部
上方に配置する。そして、伝達用中間磁気車15はその
支軸15aを装置の側板52の上辺部分に止着すること
により、上記両従動磁気車2に対して周面同士が非接触
状態にて近接する状態で自由回転するように支持され
ている。
【0043】尚、上記伝達用磁気車15は、両従動磁気
車2の中間の下方に配置してもよい。また、上記伝達用
中間磁気車15は柱状体の周面を着磁することにより極
帯15n,15sを構成したが、同磁気車15は柱状体
の周面に単体の永久磁石を止着することにより極帯15
n,15sを構成しても、若しくは柱状体の周面に沿っ
てゴム磁石やプラスチック磁石等を巻き付けるこによ
り極帯15n,15sを構成してもよい(図示せず)。
【0044】上記した如く構成したローラコンベアは、
作動時において駆動用磁気車1の回転駆動により各ロー
ラ3と共に、軸受部61のプーリ61cの上方に位置す
るローラ3. 1も駆動用磁気車1からの磁力を受けて正
常に回転する。ローラ3. 2の回転駆動により同ローラ
の従動磁気車2が正方向回転すると、その磁気車2のN
S両極帯2n,2sの移動を追って伝達用中間磁気車1
5周面のNS両極帯15n,15sが連続的に移動し、
伝達用中間磁気車15が逆方向に回転する。そして、伝
達用中間磁気車15が逆方向に回転するこにより、同中
間磁気車15周面のNS両極帯15n,15sが連続的
に移動し、これを追ってローラ3. 1の従動磁気車2周
面のNS両帯2n,2sが連続的に移動し、これによ
り軸受部61のプーリ61c上方に位置するローラ3.
1がローラ3. 2と同様に正方向に回転する。
【0045】上記した実施例は、駆動磁気車1端部の軸
受部61上部に位置するローラ3.1と、その隣のロー
ラ3. 2の間に伝達用中間磁気車15を設けることによ
り、ローラ3. 1の作動が正常に行なわれるように構成
したものである。しかし、駆動磁気車1中間部を軸受す
る軸受部62の上方のローラ3にも回転不良が生じる場
合には、回転不良が生じるローラ3と隣の正常に回転す
るローラ3との間に上記実施例と同様に中間磁気車15
を設けることにより正常な同軸回転駆動を行なうことが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したも
のであるから、長軸状の駆動磁気車に沿ってローラ軸端
に接続される多数の従動磁気車を並列して構成した駆動
機構を具備するコンベアにおいて、上記駆動磁気車中間
の軸受部の影響によりその軸受部の上方に位置するロー
ラの従動磁気車に対して駆動磁気車からの磁力が十分に
作用しない不具合が生じる場合においても、上記従動磁
気車の隣に位置するローラに設けた伝達用磁気車から中
間磁気車を介し上記従動磁気車のローラに設けた伝達用
磁気車に対して回転駆動力を伝達し、上記従動磁気車が
設けられるローラを他のローラと同様に回転させること
ができる。
【0047】また、駆動磁気車の軸受部の直上に位置す
るローラとその隣のローラとの回転駆動力の伝達を、両
伝達用磁気車と中間磁気車を使用して非接触状態で行な
うものであるから、従来のようにベルトを使用して上記
ローラ間の回転力の伝達を行なっていたものと比較する
と、機械的な摩耗や発塵がなく、また、ベルトを廃した
ため、ベルト切断等の不具合もなく、メンテナンスも不
要となる。
【0048】請求項2のコンベアのように、両伝達用磁
気車を近接させ、両磁気車の周面に沿って、N極帯とS
極帯とを螺旋状に設け、そのピッチと螺旋方向とを両伝
達用磁気車間で同一としたものにおいては、上記した請
求項1と同様な効果を奏すると共に、中間磁気車を無く
すことができるので、構造の簡素化や機構の小型化を実
現することができる。
【0049】請求項3のコンベアのように、駆動磁気車
端部の軸受部上方に位置するローラの従動磁気車と、そ
の隣のローラの従動磁気車との間に中間磁気車を軸支し
たものにおいては、上記した請求項1のコンベアと同様
な効果を奏すると共に、1個の中間磁気車を付加するだ
けで、上記したように配設される両従動磁気車間の回転
駆動力の伝達を行なうことができるので、構造の簡素化
や機構の小型化をより効果的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したローラコンベアを一部切
欠して示す平面図。
【図2】 同ローラコンベアの縦断正面図。
【図3】 図2におけるIII-III 線断面図。
【図4】 駆動磁気車と従動磁気車の位置関係を示す
斜視図。
【図5】 伝達用磁気車部分を示す縦断側面図。
【図6】 請求項2に対応のコンベアの伝達用磁気車
部分を示す斜視図。
【図7】 請求項3に対応のコンベアを示す縦断正面
図。
【図8】 同コンベアにおける駆動磁気車と従動磁気
車の位置関係を示す斜視図。
【図9】 伝達用中間磁気車部分を示す縦断側面図。
【図10】 従来のコンベアを一部切欠して示す平面
図。
【図11】 同ローラコンベアの縦断正面図
【符号の説明】 a1・・・搬送面 a2・・・駆動機構 1・・・駆動磁気車 1n・・・N極帯 1s・・・S極帯 2・・・従動磁気車 2n・・・N極帯 2s・・・S極帯 3・・・ローラ 61’,62’・・・軸受部構成部材 7,9・・・伝達用磁気車 7n,9n・・・N極帯 7s,9s・・・S極帯 8・・・中間磁気車 8n・・・N極帯 8s・・・S極帯 11,12・・・伝達用磁気車 11n,12n・・・N極帯 11s,12s・・・S極帯 15・・・伝達用中間磁気車 15n・・・N極帯 15s・・・S極帯
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のローラを並列して構成した搬送
    面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動機構とを具備
    し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動磁気車と、こ
    の駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ローラ間隔と対応
    する間隔をおきながら配置する多数の従動磁気車とから
    構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の軸受部構成部
    材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各従動磁
    気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁気車の
    周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動磁気車
    を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且つ、上
    記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺
    旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿って永久
    磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従動磁気
    車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁気車
    におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて成るコ
    ンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受部の上方に位置
    するローラの軸端部と、その隣のローラ軸端部とに、夫
    々伝達用磁気車を設けると共に、これら両伝達用磁気車
    の間に中間磁気車を軸支し、上記両伝達用磁気車の周面
    を上記中間磁気車の周面に対して夫々非接触状態にて近
    接させ、且つ、上記両伝達用磁気車の周面及び中間磁気
    車の周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互設
    けると共に、NS両極帯のピッチを各磁気車間で対応さ
    せてなるコンベア。
  2. 【請求項2】 多数のローラを並列して構成した搬送
    面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動機構とを具備
    し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動磁気車と、こ
    の駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ローラ間隔と対応
    する間隔をおきながら配置する多数の従動磁気車とから
    構成し、上記駆動磁気車の所要部を所定の軸受部構成部
    材により軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各従動磁
    気車の軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁気車の
    周面同士を非接触状態にて近接させ、これら従動磁気車
    を上記各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且つ、上
    記駆動磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺
    旋状に設けると共に、各従動磁気車の周面に沿って永久
    磁石のN極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従動磁気
    車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁気車
    におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて成るコ
    ンベアにおいて、前記駆動磁気車の軸受部の上方に位置
    するローラの軸端部と、その隣のローラ軸端部とに、夫
    々伝達用磁気車を設け、これら磁気車の周面同士を非接
    触状態にて近接させ、且つ、上記両伝達用磁気車の周面
    に沿って、夫々永久磁石のN極帯とS極帯とを螺旋状に
    設けると共に、このNS両極帯のピッチと螺旋方向とを
    両伝達用磁気車間で同一としてなるコンベア。
  3. 【請求項3】 多数のローラを並列して構成した搬送
    面と、上記ローラを回転駆動せしめる駆動機構とを具備
    し、上記駆動機構は長軸状に構成した駆動磁気車と、こ
    の駆動磁気車の軸芯方向に沿って上記ローラ間隔と対応
    する間隔をおきながら配置する多数の従動磁気車とから
    構成し、上記駆動磁気車の所要部を軸受部構成部材によ
    り軸受し、この駆動磁気車の軸芯に対し各従動磁気車の
    軸芯を交差せしめ、各従動磁気車と駆動磁気車の周面同
    士を非接触状態にて近接させ、これら従動磁気車を上記
    各ローラの軸端部に対し個々に接続し、且つ、上記駆動
    磁気車の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺旋状に
    設けると共に、各従動磁気車の周面に沿って永久磁石の
    N極帯とS極帯とを交互に設け、上記各従動磁気車にお
    けるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動磁気車におけ
    るNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて成るコンベア
    において、前記駆動磁気車端部の軸受部上方に位置する
    ローラの従動磁気車と、その隣のローラの従動磁気車と
    の間に伝達用中間磁気車を軸支し、上記両従動磁気車の
    周面を上記伝達用中間磁気車の周面に対して夫々非接触
    状態にて近接させ、且つ、上記伝達用中間磁気車の周面
    に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交互設けると共
    に、このNS両極帯のピッチを従動磁気車との間で対応
    させてなるコンベア。
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