JP6617301B2 - 移動輸送機構 - Google Patents

移動輸送機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6617301B2
JP6617301B2 JP2018540325A JP2018540325A JP6617301B2 JP 6617301 B2 JP6617301 B2 JP 6617301B2 JP 2018540325 A JP2018540325 A JP 2018540325A JP 2018540325 A JP2018540325 A JP 2018540325A JP 6617301 B2 JP6617301 B2 JP 6617301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
wheel
rotation transmission
center axis
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018540325A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018056416A1 (ja
Inventor
充 阪本
充 阪本
祐二 河戸
祐二 河戸
雅晴 小森
雅晴 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISSI CORPORATION
Kyoto University
Original Assignee
ISSI CORPORATION
Kyoto University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISSI CORPORATION, Kyoto University filed Critical ISSI CORPORATION
Publication of JPWO2018056416A1 publication Critical patent/JPWO2018056416A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6617301B2 publication Critical patent/JP6617301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B19/00Wheels not otherwise provided for or having characteristics specified in one of the subgroups of this group

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

本発明は、移動輸送機構に関し、詳しくは、全方向移動可能な車輪を備えた移動輸送機構に関する。
全方向移動可能な車輪として、ホイール体の外周に副車輪が配置され、副車輪が、ホイール体の回転中心軸に垂直な面に含まれる回転中心軸を中心に回転するものがある。この車輪は、ホイール体だけが回転すると、一般の車輪と同様に前後方向に移動し、副車輪だけが回転すると左右方向に移動し、ホイール体と副車輪とが同時に回転すると斜め方向に移動する。
例えば、特許文献1には、ホイール体と副車輪とが差動機構を介して回転駆動される移動輸送機構が開示されている。
特許文献2には、ホイール体に副車輪を2列に並べた移動輸送機構が開示されている。図6は、この移動輸送機構110の断面図である。図7は、図6の線A−Aに沿って切断した断面した断面図である。図8は、図6の線B−Bに沿って切断した断面図である。図9は、図6の線C−Cに沿って切断した断面図である。
図6〜図9示すように、ホイール体122は、ホイール体122の外周に沿って、第1及び第2の副車輪124,126を回転自在に支持している。ホイール体122の回転中心軸122xに垂直な方向から見ると、第1の副車輪124と第2の副車輪126との間に、差動機構130の差動大歯車132,134及び差動小歯車136と、差動小歯車136の回転を第1及び第2の副車輪124,126に伝達する回転伝達機構とが配置されている。回転伝達機構のローラ125,127が、第1及び第2の副車輪124,126の外周面124a,126aに接触している。第1及び第2の副車輪124,126は、回転伝達機構のローラ125,127の回転が摩擦を介して伝達され回転する。
特開2009−179110号公報 国際公開第2015/156263号
第1及び第2の副車輪が回転するときの移送輸送機構の推進力を大きくするには、第1及び第2の副車輪に伝達するトルクを大きくする必要がある。
しかしながら、第1及び第2の副車輪が摩擦を介して回転駆動される場合、第1及び第2の副車輪に伝達できるトルクの大きさが制限される。また、一つの回転伝達機構で各3つの第1及び第2の副車輪の全てを回転駆動する場合、狭いスペースに複雑な構成の回転伝達機構を配置するため、回転伝達機構を介して第1及び第2の副車輪に伝達するトルクを大きくすることが難しい。
本発明は、かかる実情に鑑みて、第1及び第2の副車輪に伝達するトルクを大きくすることが容易である移動輸送機構を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した移動輸送機構を提供する。
移動輸送機構は、(a)ホイール回転中心軸を中心に回転自在に支持されるホイール体と、(b)前記ホイール回転中心軸の周りに環状に配置され、前記ホイール回転中心軸の方向であるホイール回転中心軸方向から見ると、それぞれの一部分が、前記ホイール体に外接する、前記ホイール回転中心軸を中心とする仮想円より径方向外側に突出するように、前記仮想円に沿って延在する第1の回転中心軸を中心に回転自在に前記ホイール体に支持された4個以上の第1の副車輪と、(c)前記ホイール回転中心軸方向に前記第1の副車輪から離れた位置において、前記ホイール回転中心軸の周りに環状に配置され、それぞれの一部分が前記仮想円より径方向外側に突出するように、前記仮想円に沿って延在する第2の回転中心軸を中心に回転自在に前記ホイール体に支持された4個以上の第2の副車輪と、(d)互いに対向する差動大歯車を有し、前記ホイール体に回転自在に支持された第1及び第2の入力部材と、(e)前記第1及び第2の入力部材の前記差動大歯車に噛み合う差動小歯車を有し、前記ホイール体に回転自在に支持された出力部材と、(f)前記第1の副車輪に取り囲まれるように配置され、前記出力部材の回転を前記第1の副車輪に伝達して前記第1の副車輪を前記第1の回転中心軸を中心に回転させる第1の回転伝達機構と、(g)前記第2の副車輪に取り囲まれるように配置され、前記出力部材の回転を前記第2の副車輪に伝達して前記第2の副車輪を前記第2の回転中心軸を中心に回転させる第2の回転伝達機構と、を備える。
上記構成によれば、第1及び第2の回転伝達機構のそれぞれが回転駆動する副車輪の個数は、一つの回転伝達機構で第1及び第2の副車輪の全てを回転駆動する場合の半分になる。また、第1及び第2の副車輪がそれぞれ4個以上であれば、第1及び第2の副車輪がそれぞれ3個以下である場合に比べ、第1及び第2の副車輪にそれぞれ囲まれたスペースが著しく広くなる。そのため、簡単な構成の第1及び第2の回転伝達機構を広いスペースに配置することができるので、第1及び第2の回転伝達機構を介して第1及び第2の副車輪に伝達するトルクを大きくすることが容易である。
好ましくは、前記第1の回転伝達機構と、前記第2の回転伝達機構とは、(i)一対の端部を有し、それぞれの端部が互いに隣接するように多角形状に配置され、前記ホイール体に回転自在に支持された回転伝達軸と、(ii)前記回転伝達軸の互いに隣り合う前記端部に固定され、互いに隣り合う前記回転伝達軸間の回転を同期させる回転同期部材と、(iii)少なくとも一つの前記回転伝達軸に固定され、前記出力部材の回転が伝達される回転入力部と、を含む。前記回転伝達軸が、前記回転同期部材を介して環状に結合され、同時に回転する。
この場合、各回転伝達軸は、軸方向両側から回転が伝達されるので、軸方向片側のみから回転が伝達される場合より、大きいトルクを伝達することができる。
好ましくは、前記出力部材は、前記第1の回転伝達機構のみに回転を伝達する第1の出力部材と、前記第2の回転伝達機構のみに回転を伝達する第2の出力部材と、からなる。
この場合、一つの出力部材から第1及び第2の回転伝達機構の両方に回転を伝達する場合より、部品点数の削減と軽量化が可能である。また、組立や調整が容易な構成とすることができる。
好ましくは、前記第1及び第2の副車輪の軸方向中間位置に、副車輪プーリーが固定されている。前記第1及び第2の回転伝達機構の前記回転伝達軸は、前記第1の副車輪又は前記第2の副車輪の横に並ぶように配置されている。前記第1及び第2の回転伝達機構は、(iv)前記回転伝達軸の軸方向中間位置に固定された回転伝達プーリーと、(v)前記副車輪プーリーと前記回転伝達プーリーとに巻き掛けられたタイミングベルトと、をさらに含む。
この場合、部品点数の削減と軽量化が可能である。また、組立や調整が容易な構成とすることができる。
好ましい一態様において、前記第1の副車輪の個数が4個であり、前記第2の副車輪の個数が4個である。
第1及び第2の副車輪の個数が、それぞれ4個以上の場合、それぞれの個数が3個以下である場合に比べ、第1及び第2の副車輪に取り囲まれる空間が著しく広がるため、この空間に第1及び第2の回転伝達機構を配置することが容易になり、好ましい。第1及び第2の副車輪の個数が5個以上である場合、それぞれの個数が4個である場合に比べ、第1及び第2の副車輪に取り囲まれる空間は僅かに広がるだけであり、逆に、第1及び第2の回転伝達機構等の構成が複雑になり、部品点数や質量が増え、好ましくない。
また、第1及び第2の副車輪がそれぞれ4個であれば、直角を基準に構成することができ、部品の加工や組立や調整等が容易になる。
本発明によれば、第1及び第2の副車輪に伝達するトルクを大きくすることが容易であり、第1及び第2の副車輪が回転するときの推進力を大きくすることが容易である。
図1は移動輸送機構の外観図である。(実施例1) 図2は移動輸送機構の断面図である。(実施例1) 図3は移動輸送機構の透視図である。(実施例1) 図4は図3のA−X-A線に沿って切断した断面図である。(実施例1) 図5は移動輸送機構の要部構成図である。(実施例1) 図6は移動輸送機構の断面図である。(従来例1) 図7は移動輸送機構の断面図である。(従来例1) 図8は移動輸送機構の断面図である。(従来例1) 図9は移動輸送機構の断面図である。(従来例1)
以下、本発明の実施について、図面を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の移動輸送機構10について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は移動輸送機構10の外観図である。図2は、移動輸送機構10の断面図である。図1及び図2に示すように、移動輸送機構10は、ホイール回転中心軸Xを中心に回転自在に支持されるホイール体40の外周41に沿って、交互に、かつ、互い違いに、4個の第1の副車輪20と、4個の第2の副車輪21とが配置されている。第1及び第2の副車輪20,21は、外形が樽状であり、タイミングベルト22,23(図2では、鎖線で図示)を介して回転駆動される。第2の副車輪21は、ホイール回転中心軸Xの方向(以下、ホイール回転中心軸方向という。)に、第1の副車輪20から離れた位置に配置される。
図3は、ホイール回転中心軸方向に移動輸送機構10を透視した透視図である。図3に示すように、第1及び第2の副車輪20,21は、それぞれ、ホイール回転中心軸Xの周りに環状に、かつ、交互に配置されている。第1及び第2の副車輪20,21は、それぞれの一部分が、仮想円40x(すなわち、ホイール体(図3では不図示)に外接する、ホイール回転中心軸Xを中心とする仮想円40x)より径方向外側に突出するように、仮想円40xに沿って延在する第1及び第2の回転中心軸20x,21xを中心に、回転自在にホイール体に支持されている。
図3に示すように、円周方向に隣り合う第1及び第2の副車輪20,21は重なり合い、仮想円40xより径方向外側において、第1の副車輪20と第2の副車輪21との包絡線が滑らかに連続している。これにより、移動輸送機構は、ホイール体が回転したときの振動が抑制され、円滑に移動することができる。
図4は、図3のA−X-A線に沿って切断した断面図である。図2及び図4に示すように、ホイール体40は、支持部42と、一対の側板44,46と、一対の側板44,46の間を結合する複数の結合部材47,48,49等により、一体の構成されている。
支持部42は、一方の側板44に固定され、他方の側板46とは反対側に突出している。例えば、支持部42の外周面42sが軸受を介して回転自在に、車体等に支持される。支持部42は中空穴43を有し、この中空穴43に第1及び第2の入力部材50,60の軸部52,62が挿通されている。
第1及び第2の入力部材50,60は、ホイール体40に回転自在に支持されているる。第1及び第2の入力部材50,60の軸部52,62には、互いに対向する差動大歯車54,64が、軸部52,62と同軸に固定されている。
一対の側板44,46の間には、第1及び第2の出力部材70,71と、第1の出力部材70の回転を第1の副車輪20に伝達する第1の回転伝達機構30と、第2の出力部材71の回転を第2の副車輪21に伝達する第2の回転伝達機構31とが配置されている。
第1の回転伝達機構30は、第1の副車輪20に取り囲まれるように配置されている。第2の回転伝達機構31は、第2の副車輪21に取り囲まれるように配置されている。
第1及び第2の出力部材70,71は、ホイール体40の結合部材47に回転自在に支持された回転軸72,73の両端に、差動小歯車74,75と、出力歯車76,77とが同軸に固定されている。
図3及び図4に示すように、第1及び第2の入力部材50,60が有する差動大歯車54,64と、第1及び第2の出力部材70,71が有する差動小歯車74,75は、差動機構12を構成する。差動大歯車54,64と差動小歯車74,75には、例えば、すぐばかさ歯車を用いる。
差動小歯車74,75は、差動大歯車54,64の両方に噛み合っている。差動小歯車74,75は、(a)差動大歯車54,64が同じ方向に絶対値が同じ回転速度で回転すると公転し、(b)差動大歯車54,64が互いに反対方向に絶対値が同じ回転速度で回転すると自転し、(c)差動大歯車54,64が絶対値が異なる回転速度で相対的に回転すると、自転し、かつ、公転する。
第1及び第2の出力部材70,71は、差動小歯車74,75が自転可能かつ公転可能となるように、かつ、差動小歯車74,75の自転に伴い回転するように、ホイール体40に回転自在に支持されている。
図2及び図4に示すように、第1及び第2の回転伝達機構30,31は、第1及び第2の中間部材80,81を含む。第1及び第2の中間部材80,81は、ホイール体40の結合部材47に回転自在に支持された回転軸82,83の両端に、第1又は第2の出力部材70,71の出力歯車76,77と噛み合う第1中間歯車84,85と、第2中間歯車86,87とが同軸に固定されている。出力歯車76,77と第1中間歯車84,85には、例えば、平歯車を用いる。
図5は、ホイール回転中心軸方向から見た移動輸送機構10の要部構成図である。図5に示すように、第1及び第2の回転伝達機構30,31は、(a)ホイール体40に回転自在に支持された4つの回転伝達軸32a〜32dと、(b)回転伝達軸32a〜32dの両端に同軸に固定された交差歯車34と、(c)回転伝達プーリー36と、(d)タイミングベルト22,23と、を含む。
回転伝達軸32a〜32dは、第1又は第2の副車輪20,21の横に配置され、それぞれの端部が互いに隣接するように矩形状に配置される。回転伝達軸32a〜32dの互いに隣り合う端部に固定された交差歯車34は、互いにかみ合う。交差歯車34には、例えば、すぐばかさ歯車を用いる。
1つの回転伝達軸32cの軸方向中間位置に、第3中間歯車38が固定されている。第3中間歯車38は、第1又は第2の中間部材80,81の第2中間歯車86,87に噛み合い、第1又は第2の中間部材80,81から回転が伝達される。第3中間歯車38は、第1又は第2の出力部材70,71の回転が伝達される回転入力部である。第2中間歯車86,87と第3中間歯車38には、例えば、すぐばかさ歯車を用いる。
回転伝達軸32a〜32dは、交差歯車34を介して環状に結合され、同時に回転する。各回転伝達軸32a〜32dは、軸方向両側から回転が伝達されるので、軸方向片側のみから回転が伝達される場合より、大きいトルクを伝達することができる。
交差歯車34は、互いに隣り合う回転伝達軸(32aと32b,32bと32c,32cと32d,32dと32a)間の回転を同期させる回転同期部材である。回転同期部材とし、交差歯車34以外、例えば自在継手を用いてもよい。この場合、回転伝達軸32a〜32dの互いに隣り合う端部に、交差歯車34の代わりに自在継手を固定し、隣り合う回転伝達軸(32aと32b,32bと32c,32cと32d,32dと32a)同士を、自在継手を介して回転自在に結合する。
回転伝達軸32a〜32dの軸方向中間位置には、回転伝達プーリー36固定されている。第1及び第2の副車輪20,21の軸方向中間位置には、副車輪プーリー24,25が固定されている。回転伝達プーリー36と副車輪プーリー24,25とに、タイミングベルト22,23が巻き掛けられている。第1及び第2の回転伝達機構30,31は、第1及び第2の出力部材70,71の回転を、タイミングベルト22,23を介して、第1及び第2の副車輪20,21に伝達し、第1及び第2の副車輪20,21を回転させる。
次に、移動輸送機構10の動作について説明する。
第1及び第2の入力部材50,60が同じ方向に絶対値が同じ回転速度で回転すると、差動小歯車74,75は、自転することなく公転し、出力部材70,71は回転しない。そのため、第1及び第2の副車輪20,21が回転することなく、ホイール体40がホイール回転中心軸Xを中心に回転する。その結果、移動輸送機構は前後方向(ホイール回転中心軸Xに垂直な方向)に移動する。
第1及び第2の入力部材50,60が互いに反対方向に絶対値が同じ回転速度で回転すると、差動小歯車74,75は、公転することなく、自転し、出力部材70,71は回転する。そのため、ホイール体40が回転することなく、第1及び第2の副車輪20,21が回転する。その結果、移動輸送機構は左右方向(ホイール回転中心軸方向)に移動する。
第1及び第2の入力部材が絶対値が異なる回転速度で相対的に回転すると、差動小歯車74,75は、自転し、かつ公転する。これにより、ホイール体40が回転し、同時に、第1及び第2の副車輪20,21が回転する。その結果、移動輸送機構は斜め方向(前後方でも左右方向でもない方向)に移動する。
移送輸送機構10は、第1及び第2の副車輪20,21に伝達するトルクを大きくする容易であり、第1及び第2の副車輪20,21が回転するときの推進力を大きくすることが容易である。
すなわち、第1及び第2の回転伝達機構30,31がそれぞれ回転駆動する副車輪20,21の個数は、一つの回転伝達機構で第1及び第2の副車輪20,21の全てを回転駆動する場合の半分になる。また、第1及び第2の副車輪20,21がそれぞれ4個以上であれば、第1及び第2の副車輪20,21がそれぞれ3個以下である場合に比べ、第1及び第2の副車輪20,21にそれぞれ囲まれたスペースが著しく広くなる。そのため、簡単な構成の第1及び第2の回転伝達機構30,31を広いスペースに配置することができるので、第1及び第2の回転伝達機構30,31を介して第1及び第2の副車輪20,21に伝達するトルクを大きくすることが容易である。
さらに、第1及び第2の副車輪20,21は、摩擦を介さずに回転が伝達されるため、伝達されるトルクの大きさが摩擦によって制限されることがない。
移動輸送機構10は、差動機構12の出力部材が、第1の副車輪20に回転を伝達するための第1の出力部材70と、第2の副車輪21に回転を伝達するための第2の出力部材71とに分かれているので、一つの出力部材から第1及び第2の回転伝達機構30,31の両方に回転を伝達する場合より、部品点数の削減と軽量化が可能である。
第1及び第2の出力部材70,71、第1及び第2の回転伝達機構30,31、第1及び第2の副車輪20,21等は、それぞれ同じ構成とすることによって、組立や調整が容易になる。
第1及び第2の副車輪20,21の個数は、それぞれ5個以上にすることも可能であるが、それぞれ4個が最適である。
第1及び第2の副車輪20,21の個数が、それぞれ4個以上の場合、それぞれの個数が3個以下である場合に比べ、第1及び第2の副車輪20,21に取り囲まれる空間が著しく広がるため、この空間に第1及び第2の回転伝達機構30,31を配置することが容易になり、好ましい。第1及び第2の副車輪20,21の個数が5個以上である場合、それぞれの個数が4個である場合に比べ、第1及び第2の副車輪20,21に取り囲まれる空間は僅かに広がるだけであり、逆に、第1及び第2の回転伝達機構30,31等の構成が複雑になり、部品点数や質量が増え、好ましくない。
また、第1及び第2の副車輪20,21がそれぞれ4個であれば、移動輸送機構10は、直角を基準に構成することができ、部品の加工、組立、調整等が容易になる。
<まとめ> 以上に説明したように、移動輸送機構10は、第1及び第2の副車輪20,21に伝達するトルクを大きくすることが容易であり、第1及び第2の副車輪20,21が回転するときの推進力を大きくすることが容易である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
本発明は、電動車椅子、移動車両、搬送台車、無人搬送車、フォールリフト、移動ロボット、コンベア等の用途に適用できる。
10 移動輸送機構
12 差動機構
20 第1の副車輪
20x 第1の回転中心軸
21 第2の副車輪
21x 第2の回転中心軸
22,23 タイミングベルト
24,25 副車輪プーリー
30 第1の回転伝達機構
31 第2の回転伝達機構
32a〜32d 回転伝達軸
34 交差歯車(回転同期部材)
36 回転伝達プーリー
38 第3中間歯車(回転入力部)
40 ホイール体
40x 仮想円
41 外周
50 第1の入力部材
54 差動大歯車
60 第2の入力部材
64 差動大歯車
70 第1の出力部材
71 第2の出力部材
74,75 差動小歯車

Claims (5)

  1. ホイール回転中心軸を中心に回転自在に支持されるホイール体と、
    前記ホイール回転中心軸の周りに環状に配置され、前記ホイール回転中心軸の方向であるホイール回転中心軸方向から見ると、それぞれの一部分が、前記ホイール体に外接する、前記ホイール回転中心軸を中心とする仮想円より径方向外側に突出するように、前記仮想円に沿って延在する第1の回転中心軸を中心に回転自在に前記ホイール体に支持された4個以上の第1の副車輪と、
    前記ホイール回転中心軸方向に前記第1の副車輪から離れた位置において、前記ホイール回転中心軸の周りに環状に配置され、それぞれの一部分が前記仮想円より径方向外側に突出するように、前記仮想円に沿って延在する第2の回転中心軸を中心に回転自在に前記ホイール体に支持された4個以上の第2の副車輪と、
    互いに対向する差動大歯車を有し、前記ホイール体に回転自在に支持された第1及び第2の入力部材と、
    前記第1及び第2の入力部材の前記差動大歯車に噛み合う差動小歯車を有し、前記ホイール体に回転自在に支持された出力部材と、
    前記第1の副車輪に取り囲まれるように配置され、前記出力部材の回転を前記第1の副車輪に伝達して前記第1の副車輪を前記第1の回転中心軸を中心に回転させる第1の回転伝達機構と、
    前記第2の副車輪に取り囲まれるように配置され、前記出力部材の回転を前記第2の副車輪に伝達して前記第2の副車輪を前記第2の回転中心軸を中心に回転させる第2の回転伝達機構と、
    を備えたことを特徴とする、移動輸送機構。
  2. 前記第1の回転伝達機構と、前記第2の回転伝達機構とは、
    一対の端部を有し、それぞれの端部が互いに隣接するように多角形状に配置され、前記ホイール体に回転自在に支持された回転伝達軸と、
    前記回転伝達軸の互いに隣り合う前記端部に固定され、互いに隣り合う前記回転伝達軸間の回転を同期させる回転同期部材と、
    少なくとも一つの前記回転伝達軸に固定され、前記出力部材の回転が伝達される回転入力部と、
    を含み、
    前記回転伝達軸が、前記回転同期部材を介して環状に結合され、同時に回転することを特徴とすることを特徴とする、請求項1に記載の移動輸送機構。
  3. 前記出力部材は、
    前記第1の回転伝達機構のみに回転を伝達する第1の出力部材と、
    前記第2の回転伝達機構のみに回転を伝達する第2の出力部材と、
    からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の移動輸送機構。
  4. 前記第1及び第2の副車輪の軸方向中間位置に、副車輪プーリーが固定され、
    前記第1及び第2の回転伝達機構の前記回転伝達軸は、前記第1の副車輪又は前記第2の副車輪の横に並ぶように配置され、
    前記第1及び第2の回転伝達機構は、
    前記回転伝達軸の軸方向中間位置に固定された回転伝達プーリーと、
    前記副車輪プーリーと前記回転伝達プーリーとに巻き掛けられたタイミングベルトと、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の移動輸送機構。
  5. 前記第1の副車輪の個数が4個であり、
    前記第2の副車輪の個数が4個であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の移動輸送機構。
JP2018540325A 2016-09-23 2017-09-22 移動輸送機構 Active JP6617301B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016186331 2016-09-23
JP2016186331 2016-09-23
PCT/JP2017/034384 WO2018056416A1 (ja) 2016-09-23 2017-09-22 移動輸送機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018056416A1 JPWO2018056416A1 (ja) 2019-07-04
JP6617301B2 true JP6617301B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=61690522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018540325A Active JP6617301B2 (ja) 2016-09-23 2017-09-22 移動輸送機構

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6617301B2 (ja)
CN (1) CN109863040B (ja)
WO (1) WO2018056416A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101113927B1 (ko) * 2007-04-20 2012-02-29 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 전방향 구동 장치 및 그것을 이용한 전방향 이동차
JP5158698B2 (ja) * 2008-01-29 2013-03-06 国立大学法人京都大学 移動搬送機構
CN102207174B (zh) * 2010-03-31 2014-04-09 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有行星和副轴齿轮的多速变速器
US8424621B2 (en) * 2010-07-23 2013-04-23 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Omni traction wheel system and methods of operating the same
DE102012204354B3 (de) * 2012-03-20 2013-09-05 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Stützstruktur eines Planetenradträgers
JP6203522B2 (ja) * 2013-04-16 2017-09-27 京町産業車輌株式会社 車輪
JP6422482B2 (ja) * 2014-04-10 2018-11-14 国立大学法人京都大学 移動搬送機構

Also Published As

Publication number Publication date
CN109863040A (zh) 2019-06-07
CN109863040B (zh) 2022-06-03
WO2018056416A1 (ja) 2018-03-29
JPWO2018056416A1 (ja) 2019-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10443657B2 (en) Power transmission device for vehicle
JP5158698B2 (ja) 移動搬送機構
CN103573788A (zh) 波形垫圈、具有该波形垫圈的旋转轴支承装置以及电动机
JP6297622B2 (ja) リンク作動装置
KR101611586B1 (ko) 동심 다축 액추에이터
EP3327313B1 (en) Power transmission mechanism
EP3470704A1 (en) Link operating device
US10359099B1 (en) Cycloidal differential
JP6422482B2 (ja) 移動搬送機構
JP2018194056A (ja) リンク作動装置
JP2017190782A (ja) 差動装置
JP6617301B2 (ja) 移動輸送機構
JP2017110682A (ja) 動力伝達装置
US9593741B2 (en) Transmission with torsional damper
JP5146742B2 (ja) 差動装置
WO2017212754A1 (ja) 全方向回転駆動機構および移動体
JP2019100409A (ja) 動力伝達機構
WO2016199708A1 (ja) 伝動装置
JP6568749B2 (ja) 遊星ローラ式の動力伝達装置
WO2017082208A1 (ja) 伝動装置
JP2017053378A (ja) 伝動装置及び差動装置
JP7047301B2 (ja) 変速機
JP7301465B2 (ja) 動力伝達装置
JP2010196793A (ja) 摩擦伝動装置およびそれを用いた駆動力分配装置
JP2017172774A (ja) 伝動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6617301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250