JP6568749B2 - 遊星ローラ式の動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、遊星ローラ式の動力伝達装置に係り、更に詳しくは、太陽ローラの外周面とインターナルリングの内周面とに接触する2以上の遊星ローラを備える遊星ローラ式の動力伝達装置の改良に関する。
遊星ローラ式の動力伝達装置は、潤滑油を介在させた状態で遊星ローラを太陽ローラに押し当てることによって動力を伝達するトラクションドライブ装置であり、遊星歯車式の動力伝達装置に比べ、バックラッシュによる振動及び騒音が少ない。例えば、遊星ローラ式の動力伝達装置は、太陽ローラ、インターナルリング、遊星ローラ及びキャリアにより構成され、電動モータの回転出力を減速する減速機として用いられる(例えば、特許文献1及び2)。この種の動力伝達装置では、電動モータの回転力が入力軸に入力されれば、太陽ローラ、遊星ローラ及びインターナルリング間において、油膜を介したトルク伝達が行われる。
特許文献1に記載の減速機構部4は、中心ローラ6、従動ローラ7、従動ローラ支持部材10、ローラ転動受けリング11及びフランジ部材13を備えた差動式減速機である。ローラ転動受けリング11は、ハウジング3に対して周方向の移動が制限されたインターナルリングである。フランジ部材13は、出力回転軸12に連結されたインターナルリングである。従動ローラ7は、自転軸8を介して従動ローラ支持部材10により回転可能に支持される。自転軸8は、従動ローラ7を貫通し、両端部が従動ローラ支持部材10に保持される。従動ローラ7は、ローラ転動受けリング11及びフランジ部材13から受ける法線力により、中心ローラ6に押し付けられる。
特許文献2に記載のトラクション変速装置は、太陽ローラ5、遊星ローラ8、リング11、軸受12及びキャリア13を備えた減速機である。リング11は、ケーシング1に対して周方向の移動が制限されたインターナルリングである。キャリア13は、低速軸14に連結され、遊星ローラ8に外接する複数の軸受12が取り付けられる。
実開平3−118348号公報 特開2007−155039号公報
前述した従来の遊星ローラ式の動力伝達装置では、スキュー現象の発生により、伝達効率が低下し易いという問題があった。例えば、特許文献1の減速機構部4では、従動ローラ7を貫通する自転軸8により、従動ローラ7が回転可能に支持され、従動ローラ支持部材10に対して周方向に移動するのが制限される。
この様な動力伝達装置では、遊星ローラ及びインターナルリングの接触部位と遊星ローラを貫通するキャリアピンとが主軸を中心として径方向に並ぶことになる。このため、遊星ローラ及び太陽ローラ間に所望のトラクションを得るには、キャリアピンと遊星ローラとの間に十分な隙間を設け、遊星ローラがインターナルリングから受ける法線力が全てキャリアピンに付加されるのを防止する必要がある。しかしながら、キャリアピンと遊星ローラとの間に隙間が設けられることによって、インターナルリングから受ける接線力に起因して、遊星ローラの自転軸が主軸に対して傾くスキュー現象が生じ易いという問題があった。スキュー現象が生じた場合、遊星ローラが太陽ローラから受ける接線力が自転軸と直交しなくなるため、トルク伝達の効率が低下する。特に、差動式減速機では、遊星ローラがインターナルリングから受ける接線力の向きが高速回転軸側と低速回転軸側とで逆向きになることから、スキュー現象が生じ易い。
なお、キャリアピンが遊星ローラに固定され、キャリアピンの両端がキャリア部材により回転可能に支持される減速機であっても、キャリアピンとキャリア部材との間に十分な隙間を設ける必要があり、遊星ローラにスキュー現象が生じ易いという問題があった。
また、特許文献2のトラクション変速装置では、キャリア13に取り付けられた2つの軸受12により、遊星ローラ8が回転可能に支持され、キャリア13に対する周方向の移動が制限される。このトラクション変速装置には、遊星ローラ8を貫通するキャリアピンが存在せず、遊星ローラ8がリング11又は太陽ローラ5から受ける法線力がキャリアピンに作用することもない。
しかしながら、特許文献2のトラクション変速装置では、遊星ローラ8を回転可能に支持する各軸受12がキャリア13により片持ち支持される。このため、軸受12を支持するための支持機構の剛性が低く、遊星ローラ8がリング11及び太陽ローラ5から受ける接線力に起因して遊星ローラ8に発生するスキュー現象を十分に抑制することはできなかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、伝達効率を向上させた遊星ローラ式の動力伝達装置を提供することを目的とする。特に、遊星ローラに作用する接線力に起因して遊星ローラの自転軸が主軸に対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる遊星ローラ式の動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明による遊星ローラ式の動力伝達装置は、一方側に位置し、主軸を中心として回転可能に支持され、太陽ローラを有する第1回転軸と、ケーシング内に収容され、前記ケーシングに固定される環状の第1インターナルリングと、他方側に位置し、前記主軸を中心として回転可能に支持される第2回転軸と、前記ケーシング内に収容され、前記ケーシングに固定されるか、或いは、前記第2回転軸に連結される環状の第2インターナルリングと、前記太陽ローラの径方向外側に位置する2以上の遊星ローラと、前記遊星ローラを回転可能に支持するキャリアとを備える。前記遊星ローラは、前記第1インターナルリングの内周面に接触する第1外周面と、前記第2インターナルリングの内周面に接触する第2外周面と、前記太陽ローラの外周面に接触する第3外周面とを有する。前記第3外周面は、軸方向において第1外周面及び第2外周面間に位置する。前記キャリアは、前記遊星ローラよりも前記一方側に配置される第1キャリア部材と、前記遊星ローラよりも前記他方側に配置される第2キャリア部材と、前記第1キャリア部材及び前記第2キャリア部材を連結し、周方向に配列される2以上のキャリアピンと、前記キャリアピンによりそれぞれ回転可能に支持される2以上のキャリアローラとを有し、前記キャリアローラは、前記遊星ローラの前記第1外周面に接触する第1接触部と、前記遊星ローラの前記第2外周面に接触する第2接触部とを有する。前記第1外周面及び前記第2外周面は、いずれも周方向に隣り合う2つの前記キャリアローラの間に位置し、前記第2インターナルリングは、前記第2回転軸に連結され、前記遊星ローラの前記第2外周面の直径は、前記第1外周面の直径とは異なることを特徴とする。
遊星ローラは、第1外周面及び第2外周面が第1インターナルリング及び第2インターナルリングの内周面にそれぞれ接触することにより、これらのインターナルリングから受ける法線力によって太陽ローラに押し付けられるため、所望のトラクションを得ることができる。また、遊星ローラは、第1回転軸側及び第2回転軸側のいずれにおいても周方向に隣り合う2つのキャリアローラにより支持される。このため、この動力伝達装置では、遊星ローラ及びインターナルリングの接触部位とキャリアピンとが主軸を中心として径方向に並んでおらず、周方向の異なる位置に配置される。従って、遊星ローラ及びキャリアローラ間の隙間を小さくすることができ、第1インターナルリング及び第2インターナルリングから受ける接線力により遊星ローラの自転軸が主軸に対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる。また、キャリアローラを支持するキャリアピンは、第1キャリア部材及び第2キャリア部材により保持される。このため、キャリアピンが第1キャリア部材又は第2キャリア部材のいずれか一方により片持ち支持される場合に比べ、キャリアローラを支持するための支持機構の剛性を向上させることができる。
本発明による遊星ローラ式の動力伝達装置では、所望のトラクションを確保しつつ、遊星ローラに作用する接線力に起因して遊星ローラの自転軸が主軸に対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる。従って、本発明では、伝達効率を向上させた遊星ローラ式の動力伝達装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1による遊星ローラ式の動力伝達装置1の断面図である。 図2は、動力伝達装置1をA−A切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。 図3は、外周面21に接触する接触部121の断面図である。 図4は、遊星ローラRpに作用する法線力N及び接線力Tを模式的に示した説明図である。 図5は、太陽ローラRsから遊星ローラRpに付加される接線力Tを模式的に示した説明図である。 図6は、周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34の間に位置する遊星ローラ20に作用する法線力N及び接線力Tを模式的に示した説明図である。 図7は、実施の形態2による遊星ローラ式の動力伝達装置1Aの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本明細書では、便宜上、主軸の方向を水平方向として説明するが、本発明による動力伝達装置の使用時における姿勢を限定するものではない。また、本明細書では、主軸の方向を単に「軸方向」と呼び、主軸を中心とする径方向及び周方向を単に「径方向」及び「周方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の実施の形態1による遊星ローラ式の動力伝達装置1の一構成例を示した断面図であり、主軸Jを含む鉛直面により動力伝達装置1を切断した場合の切断面が示されている。図1では、紙面の右側を入力側とし、左側を出力側として、差動式減速機が描画されている。また、主軸Jよりも上側には、遊星ローラ20を含む断面が示される一方、主軸Jよりも下側には、キャリアローラ34を含む断面が示されている。図2は、図1の動力伝達装置1をA−A切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。図2には、矢印の方向から切断面を見た場合が示されている。
この動力伝達装置1は、電動モータ(図示せず)から入力される回転運動を減速して出力する減速機であり、2以上の遊星ローラ20と、太陽ローラ11を有する入力軸10と、ケーシング2、軸受3〜7、固定リング12、可動リング13、出力軸14及びキャリア30とにより構成される。主軸Jは、入力軸10、太陽ローラ11、可動リング13、出力軸14及びキャリア30に共通の回転中心を示す直線である。
ケーシング2は、後述する転動部材を収容する筐体であり、電動モータのハウジング等に固定される。このケーシング2は、入力側に開口を有する有底円筒状のケーシング本体201と、ケーシング本体201の開口に配置される円板状のケーシング蓋202とにより構成される。
ケーシング本体201の底部には、入力側とは反対側に突出するボス部204が設けられている。ボス部204には、出力軸14を配置するための貫通孔が形成されている。ケーシング蓋202には、出力側とは反対側に突出するボス部203が設けられている。ボス部203には、入力軸10を配置するための貫通孔が形成されている。ケーシング蓋202は、ケーシング本体201に取り付けられている。
入力軸10は、入力側に位置し、主軸Jを中心として回転可能に支持され、出力軸14に対して相対的に高速に回転する高速回転軸であり、太陽ローラ11を有する。例えば、入力軸10は、電動モータのシャフトに連結され、電動モータから所定の回転力が入力される。
この入力軸10は、太陽ローラ11よりも入力側において、ケーシング蓋202により、軸受3を介して回転可能に支持される。軸受3は、ボス部203の径方向内側に配置される。入力軸10の太陽ローラ11よりも出力側は、嵌合部101であり、後述する可動リング13のボス部132に配置される軸受6に嵌合させる。
太陽ローラ11は、軸方向に延びる外周面を有する転動部材である。この太陽ローラ11の外周面の直径は、入力軸10における太陽ローラ11以外の部位の直径よりも大きい。また、太陽ローラ11の外周面は、円筒面である。例えば、太陽ローラ11は、入力軸10と一体的に形成される。
固定リング12及び可動リング13は、いずれも遊星ローラ20を内接させる環状の転動部材であり、ケーシング2内に収容される。固定リング12は、ケーシング2に固定され、ケーシング2に対して周方向の移動が制限されるインターナルリングである。
この固定リング12は、軸方向に延びる筒状体であり、出力側の端部が、遊星ローラ20に接触する接触部121である。接触部121は、固定リング12における他の部位よりも肉厚である。固定リング12の入力側の端部は、入力軸10と同軸に配置される。固定リング12は、ケーシング本体201と固定リング12との間に、入力側から軸方向に差し込まれたキー部材122により、周方向への回転が制限されている。
なお、固定リング12及びケーシング2は、固定リング12がケーシング本体201に固定される構成に代えて、固定リング12がケーシング蓋202に固定される構成であっても良い。また、固定リング12をケーシング2に固定する方法には、キー部材122を用いて固定する前述の方法以外に、ボルト、リベット等の締結部品を用いて締結する方法、接着剤を用いて接着する方法、圧入により固定する方法、溶接により接合する方法がある。固定リング12は、この様な方法によってケーシング2に固定しても良い。また、固定リング12及びケーシング2は、一体的に形成されるものであっても良い。
可動リング13は、出力軸14に連結されるインターナルリングである。この可動リング13は、入力側に開口を有する有底筒状体であり、入力側の端部が、遊星ローラ20に接触する接触部131である。接触部131は、可動リング13において、底部を除く他の部位よりも肉厚である。可動リング13の底部は、出力軸14と同軸に配置される。
可動リング13の底部には、入力側に突出するボス部132が設けられている。ボス部132の径方向内側には、軸受6を介して入力軸10の嵌合部101が配置される。このボス部132は、軸受6を介して嵌合部101を回転可能に支持する。
動力伝達装置1では、固定リング12及び可動リング13が、いずれも遊星ローラ20を径方向内方に向けて付勢する弾性部材、例えば、可撓性を有する金属弾性体により構成される。固定リング12及び可動リング13は、いずれも径方向に弾性変形することにより、遊星ローラ20を径方向内方に向けて付勢するため、付勢用の部材を別途設けなくても伝達トルクを増大させることができる。
出力軸14は、出力側に位置し、主軸Jを中心として回転可能に支持される低速回転軸であり、回転力を所定の負荷へ出力する。この出力軸14は、入力軸10と同軸に配置され、ケーシング本体201により、軸受4及び5を介して回転可能に支持される。また、出力軸14は、直径が入力軸10における太陽ローラ11以外の部位の直径よりも大きく、電動モータの回転力により、入力軸10と比較すれば、ケーシング2に対して相対的に低速回転する。軸受4及び5は、ボス部204の径方向内側に配置され、軸方向に並んでいる。例えば、軸受3〜5は、2以上の球状転動体が外輪と内輪との間に配置される玉軸受である。
遊星ローラ20は、太陽ローラ11の径方向外側に位置し、太陽ローラ11、固定リング12及び可動リング13に接触する転動部材である。この遊星ローラ20は、固定リング12の内周面に接触する外周面21と、可動リング13の内周面に接触する外周面22と、太陽ローラ11の外周面に接触する外周面23とを有する。
これらの外周面21〜23は、遊星ローラ20の自転軸を中心とする周面であり、軸方向の位置が互いに異なる。外周面21は、接触部121の内周面と接触する周面であり、太陽ローラ11とは接触しない。外周面22は、接触部131の内周面と接触する周面であり、太陽ローラ11とは接触しない。
外周面23は、軸方向において外周面21と外周面22との間に位置する。また、外周面21及び22の軸方向の幅は、外周面23の幅よりも狭い。外周面21及び22の直径は、外周面23の直径よりも小さい。さらに、この動力伝達装置1では、外周面22の直径が外周面21の直径よりも小さくなっており、これらの外周面間の径差を利用して大きな減速比を得ることができる。
図示した動力伝達装置1では、4つの遊星ローラ20が周方向に等間隔に配置されている。各遊星ローラ20は、太陽ローラ11に外接させた状態で固定リング12及び可動リング13内に収容される。
キャリア30は、遊星ローラ20を回転可能に支持する支持部材であり、キャリア部材31及び32と、2以上のキャリアピン33と、2以上のキャリアローラ34とにより構成される。キャリア30は、ケーシング2内に配置され、主軸Jを中心として回転可能である。
キャリア部材31は、遊星ローラ20よりも入力側に配置される円板状の保持部材であり、遊星ローラ20の入力側の端面に対向する。キャリア部材31には、入力軸10を配置するための貫通孔311が形成されている。キャリア部材32は、遊星ローラ20よりも出力側に配置される円板状の保持部材であり、遊星ローラ20の出力側の端面に対向する。キャリア部材32には、ボス部132を配置するための貫通孔321が形成されている。
キャリアピン33は、キャリア部材31とキャリア部材32とを連結する軸部材であり、軸方向に延びる形状を有する。このキャリアピン33は、入力側端部及び出力側端部の両端部がキャリア部材31及び32によりそれぞれ保持される。各キャリアピン33は、周方向に配列される。
キャリアローラ34は、キャリアピン33により回転可能に支持される回転部材である。各キャリアピン33には、軸方向の位置が異なり、互いに独立して回転可能な2つのキャリアローラ34が設けられている。一方のキャリアローラ34が接触部341を有し、他方のキャリアローラ34が接触部342を有する。
接触部341は、太陽ローラ11よりも入力側に位置し、外周面21に接触するキャリアローラ34の外周面である。接触部341の軸方向の位置は、接触部121の軸方向の位置と重複する。また、接触部341は、軸方向から見て、太陽ローラ11と重複するとともに、遊星ローラ20とも重複している。この接触部341は、1つ又は2つの遊星ローラ20と接触し、太陽ローラ11及び固定リング12とは接触しない。
接触部342は、太陽ローラ11よりも出力側に位置し、外周面22に接触するキャリアローラ34の外周面である。接触部342の軸方向の位置は、可動リング13の接触部131の軸方向の位置と重複する。また、接触部342は、軸方向から見て、太陽ローラ11と重複するとともに、遊星ローラ20とも重複している。この接触部342は、1つ又は2つの遊星ローラ20と接触し、太陽ローラ11及び可動リング13とは接触しない。
外周面21及び22は、いずれも周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34の間に位置し、当該キャリアローラ34により、自転軸を中心として回転可能に支持される。外周面21及び22は、主軸Jを中心とする周方向への移動であって、当該キャリアローラ34に対する相対的な移動が制限される。具体的に説明すれば、遊星ローラ20は、入力側において、周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34の接触部341の間に位置し、これらの接触部341によって支持される。遊星ローラ20は、出力側において、当該2つのキャリアローラ34の接触部342の間に位置し、これらの接触部342によって支持される。
この動力伝達装置1では、キャリアローラ34が転がり軸受であり、キャリアピン33に対して互いに回転可能である。例えば、キャリアローラ34は、いずれも2以上の針状転動体が外輪と内輪との間に配置されるニードル軸受であり、キャリアピン33に対して個別に回転させることができる。
また、キャリアピン33は、周方向において遊星ローラ20間にそれぞれ配置され、遊星ローラ20とキャリアローラ34とが周方向に交互に並んでいる。接触部341及び342は、いずれも周方向に隣り合う2つの遊星ローラ20の間に位置する。
遊星ローラ20は、キャリア部材31及び32により軸方向の移動が制限され、接触部341及び342により、自転を許容しつつキャリア30に対する周方向の移動が制限される。
軸受7は、軸方向のスラスト荷重に対する剛性が高いスラスト軸受である。この動力伝達装置1では、軸受7が、遊星ローラ20とキャリア部材31との間と、遊星ローラ20とキャリア部材32との間とにそれぞれ配置される。
例えば、軸受7は、2以上の球状の転動体と、遊星ローラ20の自転軸を中心として周方向に一定の間隔を空けて転動体を保持する保持器と、入力側に配置される軌道板と、出力側に配置される軌道板とにより構成され、転動体が軌道板間に配置される。遊星ローラ20側の軌道板は、当該遊星ローラ20内に埋め込まれている。
図3は、図1の外周面21に接触する接触部121の詳細を示した断面図である。外周面21は、軸方向に等径で延びる円筒面である。一方、この外周面21と接触する接触部121の内周面123は、断面形状が円弧状である。
可動リング13の接触部131についても、接触部121と同様に構成される。すなわち、外周面22と接触する接触部131の内周面は、断面形状が円弧状である。また、外周面22は、軸方向に等径で延びる円筒面である。
図4及び図5は、従来の差動式減速機を比較例として示した説明図であり、遊星ローラRpを貫通するキャリアピンPcにより、遊星ローラRpが支持される場合が示されている。図4は、遊星ローラRpに作用する法線力N及び接線力Tを模式的に示した説明図であり、太陽ローラRs及びインターナルリングIRに接触する遊星ローラRpを主軸Jに直交する平面により切断した場合の切断面が示されている。図5は、太陽ローラRsから遊星ローラRpに付加される接線力Tを模式的に示した説明図であり、主軸Jを中心とする径方向外側から遊星ローラRpを見た場合が示されている。
遊星ローラRpは、キャリアピンPcにより、自転軸J1を中心として回転可能に支持される。この差動式減速機では、遊星ローラRpとインターナルリングIRとの接触部位と、遊星ローラRpを貫通するキャリアピンPcとが主軸Jを中心として径方向に並ぶ。このため、遊星ローラRpがインターナルリングIRから受ける法線力Nが全てキャリアピンPcに付加されるのを防止し、所望のトラクションを得るには、キャリアピンPcと遊星ローラRpとの間に十分な隙間C1〜C4を設ける必要があった。
隙間C1〜C4がなければ、インターナルリングIRの法線力Nは、遊星ローラRpを介して、キャリアピンPcに加えられ、当該法線力Nにより遊星ローラRpを太陽ローラRsに押し付けることができない。このため、キャリアピンPcが遊星ローラRpの自転軸J1を貫通する減速機では、主軸Jを中心とする径方向の隙間C1及びC2が必須であった。
太陽ローラRsが時計回りに回転する場合、遊星ローラRpは、太陽ローラRsから紙面右向きの接線力Tを受けて反時計回りに自転し、インターナルリングIRから紙面右向きの接線力Tを受けることから、主軸Jを中心として時計回りに公転する。太陽ローラRs及びインターナルリングIRから受ける接線力Tの上限は、法線力Nの大きさに依存するため、所望のトラクションを得るには、隙間C1及びC2を設けて法線力Nが太陽ローラRsに適切に付加されるようにしなければならない。
ところが、径方向の隙間C1及びC2を確保すれば、径方向と交差する方向にも隙間C3及びC4が生じてしまう。遊星ローラRpの自転軸J1は、隙間C3及びC4の影響により、インターナルリングIRから受ける接線力Tに起因して主軸Jに対して傾くことがあった。例えば、遊星ローラRpの入力側と出力側とで隙間C3及びC4が反対方向に片寄ることにより、自転軸J1が主軸Jに対して傾斜角θだけ傾き、スキューが発生する。スキューが生じれば、遊星ローラRpが太陽ローラRsから受ける接線力Tが自転軸J1と直交しなくなる。このとき、接線力Tの垂直成分Tcは、接線力Tよりも小さいため、トルク伝達の効率が低下する。
図6は、周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34の間に位置する遊星ローラ20に作用する法線力N及び接線力Tを模式的に示した説明図である。図中には、太陽ローラ11及び固定リング12に接触する遊星ローラ20を主軸Jに直交する平面により切断した場合の切断面が示されている。遊星ローラ20は、周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34により、自転軸J1を中心として回転可能に支持される。
本実施の形態による動力伝達装置1では、遊星ローラ20と固定リング12との接触部位と、キャリアピン33とが主軸Jを中心として径方向に並んでいない。このため、固定リング12から受ける接線力Tによって遊星ローラ20の自転軸J1が主軸Jに対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる。
太陽ローラ11が時計回りに回転する場合、遊星ローラ20は、太陽ローラ11から紙面右向きの接線力Tを受けて反時計回りに自転し、固定リング12から紙面右向きの接線力Tを受けることから、主軸Jを中心として時計回りに公転する。このとき、キャリアローラ34は、遊星ローラ20と接触することにより、当該遊星ローラ20から接線力を受けて時計回りに自転する。また、キャリア30は、キャリアローラ34が遊星ローラ20から受ける法線力により、時計回りに回転する。
本実施の形態による動力伝達装置1を構成する各部品は、上述した通りである。以下では、これらの部品相互の関係や、それによって生じる作用効果について詳しく説明する。
遊星ローラ20は、外周面21及び22が固定リング12及び可動リング13の内周面にそれぞれ接触することにより、これらのインターナルリングから受ける法線力Nによって太陽ローラ11に押し付けられるため、所望のトラクションを得ることができる。また、遊星ローラ20は、入力側及び出力側のいずれにおいても周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34により支持される。このため、本実施の形態による動力伝達装置1では、固定リング12及び可動リング13から受ける接線力Tにより遊星ローラ20の自転軸J1が主軸Jに対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態による動力伝達装置1では、キャリア部材31及び32と複数のキャリアピン33とにより、かご状のキャリアローラ支持機構が構成される。このため、キャリアローラ34を支持するための支持機構の剛性が向上し、伝達効率を向上させることができる。
また、遊星ローラ20とキャリア部材31及び32との間に軸受7が配置される。このため、本実施の形態による動力伝達装置1では、遊星ローラ20の軸方向への位置ずれが発生した場合であっても、軸受7が軸方向の力を受けることにより、トルク伝達の損失が抑制され、伝達効率をさらに向上させることができる。
また、固定リング12の内周面及び可動リング13の内周面は、断面形状が円弧状である。このため、本実施の形態による動力伝達装置1では、遊星ローラ20の軸方向の位置が変動した場合に、固定リング12及び可動リング13による付勢力の変化を抑制することができ、伝達効率の低下を抑制することができる。
キャリアローラ34は、周方向に隣り合う2つの遊星ローラ20間のスペースに配置される。また、接触部341及び342は、軸方向から見て太陽ローラ11と重複し、遊星ローラ20とも重複する。このため、本実施の形態による動力伝達装置1では、径方向のサイズを小型化することができる。
また、遊星ローラ20を貫通するキャリアピンによって遊星ローラ20を支持する必要がないため、遊星ローラ20の構造を簡素化することができる。さらに、キャリアローラ34が転がり軸受であるため、キャリアローラ34をキャリアピン33に容易に組み付けることができ、組立工数を削減し、動力伝達装置1を安価に製造することができる。
また、接触部341及び342は、周方向に隣り合う2つの遊星ローラ20の間に位置する。このため、入力側又は出力側において遊星ローラ20ごとに2つのキャリアローラ34を配置する場合に比べ、部品点数が少なく、動力伝達装置1の構造を簡素化することができる。
実施の形態1では、動力伝達装置1が差動式減速機である場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、出力側のインターナルリングがケーシング2Aに固定され、キャリア部材32Aが出力軸14に連結される場合について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2による遊星ローラ式の動力伝達装置1Aの一構成例を示した断面図であり、主軸Jを含む鉛直面により動力伝達装置1Aを切断した場合の切断面が示されている。図7では、紙面の右側を入力側とし、左側を出力側として、減速機が描画されている。
この動力伝達装置1Aは、図1の動力伝達装置1と比較すれば、固定リング15、遊星ローラ20A及びキャリア部材32Aの構成が異なる。固定リング15は、少なくとも一部がケーシング2Aに固定され、ケーシング2Aに対して周方向の移動が制限されるインターナルリングである。
この固定リング15は、軸方向に延びる筒状体であり、入力側の端部が、外周面22Aに接触する接触部151である。接触部151は、固定リング15における他の部位よりも肉厚である。固定リング15の出力側の端部は、出力軸14と同軸に配置される。固定リング15は、ケーシング本体201Aと固定リング15との間に、出力側から軸方向に差し込まれたキー部材152により、周方向への回転が制限されている。
外周面22Aの直径は、外周面21Aの直径と同一である。キャリア部材32Aは、遊星ローラ20Aよりも出力側に配置される円板状の保持部材であり、遊星ローラ20Aの出力側の端面に対向する。このキャリア部材32Aは、出力軸14に連結され、入力側に突出するボス部322が設けられている。ボス部322の径方向内側には、軸受6を介して入力軸10の嵌合部101が配置される。このボス部322は、軸受6を介して嵌合部101を回転可能に支持する。
軸受7は、スラスト軸受であり、遊星ローラ20Aとキャリア部材31との間と、遊星ローラ20Aとキャリア部材32Aとの間とにそれぞれ配置されている。また、軸受7のキャリア部材側の軌道板は、当該キャリア部材内に埋め込まれている。
遊星ローラ20Aは、外周面21A及び22Aが固定リング12及び15の内周面にそれぞれ接触することにより、これらのインターナルリングから受ける法線力Nによって太陽ローラ11に押し付けられるため、所望のトラクションを得ることができる。また、遊星ローラ20Aは、入力側及び出力側のいずれにおいても周方向に隣り合う2つのキャリアローラ34により支持される。このため、本実施の形態による動力伝達装置1Aでは、固定リング12及び15から受ける接線力Tにより遊星ローラ20Aの自転軸J1が主軸Jに対して傾くスキュー現象の発生を抑制することができる。
また、遊星ローラ20Aとキャリア部材31及び32Aとの間に軸受7が配置される。このため、本実施の形態による動力伝達装置1Aでは、遊星ローラ20Aの軸方向への位置ずれが発生した場合であっても、軸受7が軸方向の力を受けることにより、トルク伝達の損失が抑制され、伝達効率をさらに向上させることができる。
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、各キャリアピン33に独立して回転可能な2つのキャリアローラ34を設ける構成について説明した。しかしながら、本発明は、キャリアローラ34の構成をこれに限定するものではない。例えば、各キャリアピン33に1つのキャリアローラ34を設け、当該キャリアローラ34上における軸方向の位置が異なる外周面を接触部341及び342とすることもできる。実施の形態2による動力伝達装置1Aが2つの固定リング12及び15を備え、固定リング12及び15とそれぞれ接触する外周面21A及び22Aは、同一の外径を有する。このため、接触部341及び342が独立して回転する構成であることは必ずしも必要ではない。
また、実施の形態1及び2では、キャリアローラ34が転がり軸受である場合の例について説明したが、本発明は、キャリアローラ34の構成をこれに限定するものではない。例えば、キャリアローラ34は、滑り軸受であっても良い。
また、実施の形態1では、外周面22の直径が外周面21の直径よりも小さい場合の例について説明したが、本発明は、遊星ローラ20の構成をこれに限定するものではない。例えば、外周面22の直径は、外周面21の直径よりも大きくても良い。
また、実施の形態1及び2では、ケーシング2又は2Aが電動モータのハウジング等に固定され、電動モータの回転力が入力軸10を介して太陽ローラ11に伝達され、出力軸14から回転力を出力する場合の例について説明したが、本発明は、動力伝達装置1及び1Aの使用形態をこれに限定するものではない。
例えば、入力軸10及び出力軸14の役割を変更し、電動モータの回転を増速して出力する増速機として動力伝達装置1又は1Aを使用することができる。また、動力伝達装置1又は1Aは、ケーシング2又は2Aが、電動モータのハウジング又は変速機、増速機等の他の動力伝達装置のケーシングと一体的に形成されるような構成であっても良い。或いは、動力伝達装置1又は1Aは、電動モータ又は他の動力伝達装置と共通の筐体をケーシング2又は2Aとして用いるような構成であっても良い。
1,1A 動力伝達装置
10 入力軸
11 太陽ローラ
12 固定リング
121 接触部
13 可動リング
131 接触部
132 ボス部
14 出力軸
15 固定リング
151 接触部
20,20A 遊星ローラ
21〜23,21A〜23A 外周面
30 キャリア
31,32,32A キャリア部材
33 キャリアピン
34 キャリアローラ
341,342 接触部
2,2A ケーシング
3〜7 軸受
J 主軸
J1,J2 自転軸

Claims (13)

  1. 一方側に位置し、主軸を中心として回転可能に支持され、太陽ローラを有する第1回転軸と、 ケーシング内に収容され、前記ケーシングに固定される環状の第1インターナルリングと、 他方側に位置し、前記主軸を中心として回転可能に支持される第2回転軸と、 前記ケーシング内に収容され、前記ケーシングに固定されるか、或いは、前記第2回転軸に連結される環状の第2インターナルリングと、 前記太陽ローラの径方向外側に位置する2以上の遊星ローラと、 前記遊星ローラを回転可能に支持するキャリアとを備え、 前記遊星ローラは、 前記第1インターナルリングの内周面に接触する第1外周面と、 前記第2インターナルリングの内周面に接触する第2外周面と、 前記太陽ローラの外周面に接触する第3外周面とを有し、 前記第3外周面は、軸方向において第1外周面及び第2外周面間に位置し、 前記キャリアは、 前記遊星ローラよりも前記一方側に配置される第1キャリア部材と、 前記遊星ローラよりも前記他方側に配置される第2キャリア部材と、 前記第1キャリア部材及び前記第2キャリア部材を連結し、周方向に配列される2以上のキャリアピンと、 前記キャリアピンによりそれぞれ回転可能に支持される2以上のキャリアローラとを有し、 前記キャリアローラは、 前記遊星ローラの前記第1外周面に接触する第1接触部と、 前記遊星ローラの前記第2外周面に接触する第2接触部とを有し、 前記第1外周面及び前記第2外周面は、いずれも周方向に隣り合う2つの前記キャリアローラの間に位置し、前記第2インターナルリングは、前記第2回転軸に連結され、 前記遊星ローラの前記第2外周面の直径は、前記第1外周面の直径とは異なることを特徴とする遊星ローラ式の動力伝達装置。
  2. 前記キャリアローラの前記第1接触部及び前記第2接触部は、前記キャリアピンに対して互いに回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  3. 前記キャリアピンは、周方向において前記遊星ローラ間にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  4. 前記第1接触部及び前記第2接触部は、いずれも周方向に隣り合う2つの前記遊星ローラの間に位置することを特徴とする請求項3に記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  5. 前記遊星ローラの前記第1外周面及び前記第2外周面の直径は、前記第3外周面の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  6. 前記第1接触部及び前記第2接触部は、軸方向から見て前記遊星ローラと重複することを特徴とする請求項5に記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  7. 前記太陽ローラの外周面の直径は、前記第1回転軸における前記太陽ローラ以外の部位の直径よりも大きく、 前記第1接触部及び前記第2接触部は、軸方向から見て前記太陽ローラと重複することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  8. 前記第2インターナルリングは、少なくとも一部が前記ケーシングに固定され、 前記第2キャリア部材は、前記第2回転軸に連結され、 前記第2外周面の直径は、前記第1外周面の直径と同一であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  9. 前記キャリアローラは、転がり軸受であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  10. 前記キャリアローラは、滑り軸受であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  11. 遊星ローラ式の動力伝達装置は、スラスト軸受をさらに備え、 前記スラスト軸受は、前記遊星ローラと、前記第1キャリア部材又は前記第2キャリア部材との間に配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  12. 前記第1インターナルリング及び前記第2インターナルリングは、前記遊星ローラを径方向内方に向けて付勢する金属弾性体により構成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。
  13. 前記遊星ローラの前記第1外周面に接触する前記第1インターナルリングの内周面と、前記遊星ローラの前記第2外周面に接触する前記第2インターナルリングの内周面とは、断面形状が円弧状であることを特徴とする請求項12に記載の遊星ローラ式の動力伝達装置。

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