JP2015113931A - 遊星ローラ式変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星ローラの公転中心に対するキャリアの芯ずれが生じた場合であっても、芯ずれに起因する回転ムラを低く抑制でき、これにより、回転精度の高い遊星ローラ式変速機を提供すること。
【解決手段】遊星ローラ式変速機5では、キャリア10の複数の軸部18は、出力軸6の軸方向と交差する方向にキャリア10が移動したときに、当該キャリア10に伴って移動する少なくとも1つの軸部18の外周が、対応する遊星ローラ13の入力軸11側の内周ではなく固定輪12側の内周に接触するように設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、遊星ローラ式変速機に関する。
下記特許文献1に示すように、従来から、遊星ローラ式変速機(トラクションドライブ)において、円筒状の各遊星ローラの内周を挿通して当該遊星ローラを、キャリアから突出するピンにより遊嵌状態で回転可能に支持するタイプのものが知られている。ピンの外周には、円筒状のブッシュが外嵌固定されている。遊星ローラが遊嵌されているので、遊星ローラの内周とブッシュの外周との間にはクリアランスが設けられている。
特開2003−161351号公報
たとえば、遊星ローラ式変速機は、画像形成装置等の装置内に横向きの状態(入力軸および出力軸が水平方向に沿う状態)で搭載されることがある。このような搭載状態では、キャリアがその自重により所期位置から下がることがある。その結果、キャリアの回転中心と、キャリアの各ピンに遊嵌状態で支持された遊星ローラの公転中心とが一致しない状態、すなわち、遊星ローラの公転中心に対しキャリアが芯ずれした状態が生じることがある。
この場合、キャリアの芯ずれによりブッシュの外周面が遊星ローラの入力軸側の内周に接触すると、ピンの公転が促進されるおそれがある。キャリアの芯ずれに伴う遊星ローラとピンとの相対位置変化により、出力軸の回転状態においてキャリアの回転に進み遅れが生じるのであるが、ブッシュの外周面が、入力軸側で遊星ローラの内周と接触する場合には、キャリアの回転の進み遅れが顕著になり、遊星ローラ式変速機に大きな回転ムラが発生するおそれがある。
そこで、この発明の目的は、遊星ローラの公転中心に対するキャリアの芯ずれが生じた場合であっても、芯ずれに起因する回転ムラを低く抑制でき、これにより、回転精度の高い遊星ローラ式変速機を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、入力軸(11)と、前記入力軸の周囲において当該入力軸に同心状に配置された固定輪(12)と、前記入力軸および前記固定輪の双方に転がり接触する複数の円筒状の遊星ローラ(13)と、出力軸(14)と、前記複数の遊星ローラに1対1対応で設けられ、対応する前記遊星ローラの内部を挿通して当該遊星ローラを遊嵌状態で回転可能に支持する複数の軸部(18)を有し、前記出力軸に、当該出力軸に同伴回転可能に固定されたキャリア(10)とを含み、前記キャリアの前記複数の軸部は、前記出力軸の軸方向と交差する方向に前記キャリアが移動したときに、当該キャリアに伴って移動する少なくとも1つの軸部の外周が、対応する前記遊星ローラの前記入力軸側の内周ではなく前記固定輪側の内周に接触するように設けられていることを特徴とする、遊星ローラ式変速機(5,105)を提供する。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符合を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。
請求項2に記載の発明は、各軸部は、円筒面からなる外周面(17A)を有し、前記複数の軸部によって定まる前記キャリアのピッチ円直径(DP)が、前記入力軸と前記遊星ローラとの軸間距離(WD)よりも大きく設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の遊星ローラ式変速機である。
請求項3に記載の発明は、各軸部は外郭円筒状をなし、各軸部の外周面(117A)における前記入力軸側の部分には、径方向内方へと退避する切欠き部(111)が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の遊星ローラ式変速機である。
請求項4に記載の発明は、各軸部は、ピン(16)と、前記ピンに外嵌固定された円筒状のブッシュ(117)とを含み、前記切欠き部は、前記ブッシュの外周面(117A)に形成されている、請求項3に記載の遊星ローラ式変速機である。
本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機が搭載された画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の切断面線II-IIから見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機においてキャリアが芯ずれしている状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機においてキャリアが芯ずれしている状態を示す断面図である。 別の形態に係る遊星ローラ式変速機の構成を示す断面図である。 別の形態に係る遊星ローラ式変速機においてキャリアが芯ずれしている状態を示す断面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機5が搭載された印刷機等の画像形成装置の動力伝達部1の概略構成を示す図である。図2は、図1の切断面線II-IIから見た断面図である。
画像形成装置の動力伝達部1は、被駆動体2と、被駆動体2を回転駆動する遊星ローラ式変速ユニット3と、被駆動体2の被駆動体入力軸4と遊星ローラ式変速機5の出力軸6とを連結するカップリング7とを含む。動力伝達部1では、遊星ローラ式変速ユニット3は、出力軸6が水平になる横向きの状態で載置されている。
遊星ローラ式変速ユニット3は、電動モータ8と、遊星ローラ式変速機5と、電動モータ8および遊星ローラ式変速機5を一体的に収容するハウジング9とを含む。
ハウジング9は、電動モータ8を収容保持するたとえばアルミニウム製の第1ハウジング9Aと、次に述べる出力軸6の一部およびキャリア10を収容保持するたとえばアルミニウム製の第2ハウジング9Bとを含む。
遊星ローラ式変速機5は、入力軸11と、固定輪(太陽輪)12と、複数(この実施形態ではたとえば3つ)の遊星ローラ13と、出力軸6と、キャリア10とを含む。
入力軸11には、電動モータ8のモータ軸8Aが連結されている。なお、モータ軸8Aを入力軸11として設けてもよい。
固定輪12は、第1ハウジング9Aと第2ハウジング9Bとの間に、入力軸11と同心状に挟まれた状態で固定されている。固定輪12は、円環状をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。第1ハウジング9A、固定輪12および第2ハウジング9Bは、複数本のボルト15により固定されている。
固定輪12内には、複数の遊星ローラ13が収容配置されている。複数の遊星ローラ13は、固定輪12と入力軸11との間に形成される環状空間に、等角度間隔で配置されている。各遊星ローラ13は、入力軸11の外周面および固定輪12の内周面の双方にトラクションオイルを介して圧接状態で転がり接触するように配置されている。各遊星ローラ13は、円筒状(または円環状)をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。
キャリア10は、円板状をなしている。キャリア10の一方面(図1の右側)10A側には、遊星ローラ13の数と同数の円柱状のピン16が、一方面10Aと垂直をなして突設されている。換言すると、複数の遊星ローラ13は、共通のキャリア10に突設されている。ピン16は、図1に示すようにキャリア10と別部品であってもよいし、キャリア10と一体に設けられたものであってもよい各ピン16は、対応する遊星ローラ13内を挿通して、当該遊星ローラ13を遊嵌状態で回転可能に支持している。ピン16は、円柱状をなし、たとえば軸受鋼を用いて形成されている。
一組の遊星ローラ13およびピン16の間には、円筒状のブッシュ17が介装されている。ブッシュ17は、円筒面からなる外周面17A(以下、「軸部18の外周」という場合がある)を有し、その厚みは、周方向の全域において一様である。ブッシュ17は、たとえば樹脂製やセラミック製であり、締まり嵌めによりピン16の外周に外嵌固定されている。これらピン16およびブッシュ17により、軸部18が構成されている。
キャリア10の他方面(図1の左側)10C側には、出力軸6が固定されている。また、出力軸6は、その途中部の一箇所が、1つの転がり軸受19を介して第2ハウジング9Bに支持されている。そのため、出力軸6は回転自在に設けられている。
電動モータ8からの回転駆動力が入力軸11に付与されることにより、各遊星ローラ13が所定の自転方向DRSに自転するとともに、所定の公転方向Dに公転する。遊星ローラ13の公転に伴って、キャリア10が回転(自転)する。キャリア10の回転駆動力が出力軸6を通じて遊星ローラ式変速機5から取り出され、この回転駆動力を用いて、画像形成装置の被駆動体2が回転駆動される。
図2に示すように、各遊星ローラ13の内周と各ブッシュ17の外周との間には、クリアランスが設けられている。仮に、ピン16の中心(軸部18の中心)、遊星ローラ13の中心、および入力軸11の中心が一直線上に並ぶ場合を想定すると、この場合において、入力軸11側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスCLが、固定輪12側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスCLよりも大きくなるように、ピン16の位置および外径ならびにブッシュ17の内外径(すなわち、軸部18の外周の位置)がそれぞれ設定されている。
この場合、クリアランスCLは、下記式(1)のように表すことができ、クリアランスCLは、下記式(2)のように表すことができる。
CL=(D−DP1)/2
(D:キャリア10回転中心から軸部18の外周の最内方位置までの距離、DP1:複数の遊星ローラ13において、各遊星ローラ13が軸部18に接触する位置のうち最内方位置の、キャリア10回転中心を中心とする円の径(内接径)) ・・・(1)
CL=(D−DP2)/2
(D:キャリア10回転中心から軸部18の外周の最外方位置までの距離、DP2:複数の遊星ローラ13において、各遊星ローラ13が軸部18に接触する位置のうち最外方位置の、キャリア10回転中心を中心とする円の径(外接径)) ・・・(2)
また、見方を変えると、軸部18の外周の位置は、キャリア10のピッチ円直径DPが、入力軸11と遊星ローラ13との軸間距離WDよりも大きくなるように設定されている、ということもできる。なお、この場合において、ピッチ円直径DPは以下の式(3)で表すことができ、軸間距離WDは以下の式(4)で表すことができる。
DP=(D+D)/2 ・・・(3)
WD=(D+D)/2
(D:遊星ローラ13の外径、D:入力軸11の外径) ・・・(4)
ところで、遊星ローラ式変速ユニット3が横向きの状態で載置されているために、キャリア10がその自重により所期位置から下がる(出力軸6の軸方向と交差する方向にキャリア10が移動する)ことがある。とくに、この実施形態のように、出力軸6の軸方向の一箇所を支持(片持ち支持)する場合には、キャリア10の下降が生じやすい。キャリア10の降下の結果、キャリア10の回転中心と、キャリア10の各軸部に遊嵌状態で支持された遊星ローラ13の公転中心とが一致しない状態、すなわち、遊星ローラの公転中心(入力軸11の回転軸線)に対するキャリア10の芯ずれが生じることがある。
図3は、本発明の一実施形態に係る遊星ローラ式変速機5においてキャリア10が芯ずれしている状態を示す要部断面図である。
遊星ローラ式変速機5では、キャリア10のピッチ円直径DP(図2参照)が、入力軸11と遊星ローラ13との軸間距離WD(図2参照)よりも大きく設定されており、その結果、入力軸11側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスが、固定輪12側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスよりも大きく設けられている。
そのため、キャリア10がその自重により所期位置から下がったときに、少なくとも1つの軸部18(図3では、下側の2つの軸部18)に関し、ブッシュ17の外周面17Aが、対応する遊星ローラ13の入力軸11側の内周ではなく固定輪12側の内周に当接する。この場合、ブッシュ17の外周面17Aと自転状態にある遊星ローラ13の内周面と間に摩擦力が発生するのであるが、軸部18の公転方向Dと遊星ローラ13の自転方向DRSとが互いに逆方向であるために、発生する摩擦力が、軸部18をキャリア10の回転に向けて押し出すように作用する。その結果、軸部18の調心が促進される。
キャリア10の芯ずれに伴う遊星ローラ13とピン16との相対位置変化により、出力軸6の回転状態においてキャリア10の回転に進み遅れが生じるのであるが、対応する遊星ローラ13の入力軸11側の内周にブッシュ17の外周面17Aが当接することにより、軸部18の調心を促進でき、これにより、キャリア10の回転の進み遅れを抑制でき、その結果、遊星ローラ式変速機5に発生する回転ムラを低減させることができる。これにより、遊星ローラ13の公転中心に対するキャリア10の芯ずれが生じた場合であっても、芯ずれに起因する回転ムラを低く抑制でき、ゆえに、回転精度の高い遊星ローラ式変速機5を提供できる。
図4は、本発明の他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105の構成を示す断面図である。図5は、本発明の他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105においてキャリア10が芯ずれしている状態を示す断面図である。
他の実施形態に係る遊星ローラ式変速機105のうち、前述の実施形態に係る遊星ローラ式変速機5と共通の構成については同一の参照符号を付し、説明を省略する。
遊星ローラ式変速機105では、キャリア10のピッチ円直径DP1が、入力軸11と遊星ローラ13との軸間距離WD1と同等に設定されている。この場合、入力軸11側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスが、固定輪12側における軸部18と遊星ローラ13とのクリアランスと略同じである。
また、第2実施形態では、各軸部18は、ブッシュ17に代えてブッシュ117を備える。ブッシュ117は、略円筒状をなしている。ブッシュ117は円筒面を含む外周面117Aを有しているが、外周面117Aには、平坦面からなる切欠き部111が前記の円筒面から径方向内方へと退避するように形成されている。各切欠き部111は、ブッシュ117における入力軸11の周方向の一部分に配置されており、ブッシュ117の軸方向の全域に亘って延びている。
この実施形態において、自重によりキャリア10が降下し、その結果、キャリア10が芯ずれした場合、図5の上側の1つの軸部18が遊星ローラ13の入力軸11側の内周に当接するタイミングよりも先に、図5の下側の2つの軸部18が遊星ローラ13の固定輪12側の内周に当接する。この場合、第1実施形態の場合と同様、ブッシュ117の外周面117Aと自転状態にある遊星ローラ13の内周面との間に発生する摩擦力が、軸部18をキャリア10の回転に向けて押し出すように作用し、その結果、軸部18の調心が促進される。これにより、キャリア10の回転の進み遅れを抑制でき、遊星ローラ式変速機105に発生する回転ムラを低減させることができる。
第1および第2実施形態に係る発明の比較として、キャリア10のピッチ円直径DP2が、入力軸11と遊星ローラ13との軸間距離WD2よりも小さく設定された遊星ローラ式変速機5について図6および図7を用いて説明する。
図6は、別の形態に係る遊星ローラ式変速機205の構成を示す断面図である。図7は、別の形態に係る遊星ローラ式変速機205においてキャリア(図示しない)が芯ずれしている状態を示す断面図である。
遊星ローラ式変速機205は、入力軸211と、入力軸211と同心状に設けられた固定輪212と、入力軸211の外周面および固定輪212の内周面の双方に転がり接触するように配置された複数の遊星ローラ213と、出力軸(図示しない)と、出力軸に固定されたキャリア(図示しない)とを含む。キャリアは、複数の遊星ローラ213に1対1対応で設けられた複数のピン216を有している。各ピン216の外周には、ブッシュ217が外嵌固定されている。各ピン216は、対応する遊星ローラ213の内部を挿通して、当該遊星ローラ213をブッシュ217を介して遊嵌状態で支持する。
遊星ローラ式変速機205では、キャリアのピッチ円直径DP2が、入力軸211と遊星ローラ213との軸間距離WD2よりも小さくなるように、ピン216の位置および外径ならびにブッシュ217の内外径が設定されている。この場合、入力軸211側における軸部218と遊星ローラ213とのクリアランスが、固定輪212側における軸部218と遊星ローラ213とのクリアランスよりも小さく設けられている。
そのため、キャリア210がその自重により所期位置から下がったときに、キャリアの3つの軸部218のうち少なくとも1つの軸部218(図7では、上側の軸部218)に関し、対応する遊星ローラ213の入力軸211側の内周にブッシュ217の外周面217Aが当接する。この場合、ブッシュ217の外周面217Aと自転状態にある遊星ローラ213の内周面と間に摩擦力が発生するのであるが、軸部218の公転方向Dと遊星ローラ213の自転方向DRSとが互いに逆方向であるために、発生する摩擦力が、軸部218を公転方向Dに押し出すように作用する。その結果、ピン216の公転が促進される。キャリア210の芯ずれに伴う遊星ローラ213と軸部218との相対位置変化により、キャリア210の回転に進み遅れが生じるのであるが、ブッシュ217の外周面217Aが、対応する遊星ローラ213の入力軸211側の内周に当接する場合には、キャリアの回転の進み遅れが顕著になり、遊星ローラ式変速機205に大きな回転ムラが発生するおそれがある。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
第1実施形態において、ブッシュ17に代えて、転がり軸受やすべり軸受などの軸受けを用いることもできる。
また、前述の各実施形態において、ピン16と遊星ローラ13との間にブッシュ等を介在させずに、ピンに遊星ローラ13に直接支持させることもできる。この場合、ピン16のみによって軸部18が構成される。
また、第2実施形態において、ピン16のみによって軸部18が構成される場合には、ピン16の外周面に平坦面等の切欠き部を形成できる。
また、前述の各実施形態では、遊星ローラ式変速機5,105を画像形成装置に搭載する場合を例に挙げて説明したが、他の装置に適用される遊星ローラ式変速機にも本発明を適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
5…遊星ローラ式変速機、10…キャリア、11…入力軸、12…固定輪、13…遊星ローラ、14…出力軸、16…ピン、17…ブッシュ、17A…外周面、18…軸部、105…遊星ローラ式変速機、111…切欠き部、117…ブッシュ、117A…外周面
この場合、クリアランスCLは、下記式(1)のように表すことができ、クリアランスCLは、下記式(2)のように表すことができる。
CL =D −D
(D:キャリア10回転中心から軸部18の外周の最内方位置までの距離、DP1:複数の遊星ローラ13において、各遊星ローラ13が軸部18に接触する位置のうち最内方位置の、キャリア10回転中心を中心とする円の径(内接径)) ・・・(1)
CL P2 −D
(D:キャリア10回転中心から軸部18の外周の最外方位置までの距離、DP2:複数の遊星ローラ13において、各遊星ローラ13が軸部18に接触する位置のうち最外方位置の、キャリア10回転中心を中心とする円の径(外接径)) ・・・(2)
また、見方を変えると、軸部18の外周の位置は、キャリア10のピッチ円直径DPが、入力軸11と遊星ローラ13との軸間距離WDよりも大きくなるように設定されている、ということもできる。なお、この場合において、ピッチ円直径DP の半径は以下の式(3)で表すことができ、軸間距離WDは以下の式(4)で表すことができる。
DP の半径=(D+D)/2 ・・・(3)
WD=(D+D)/2
(D:遊星ローラ13の外径、D:入力軸11の外径) ・・・(4)
ところで、遊星ローラ式変速ユニット3が横向きの状態で載置されているために、キャリア10がその自重により所期位置から下がる(出力軸6の軸方向と交差する方向にキャリア10が移動する)ことがある。とくに、この実施形態のように、出力軸6の軸方向の一箇所を支持(片持ち支持)する場合には、キャリア10の下降が生じやすい。キャリア10の降下の結果、キャリア10の回転中心と、キャリア10の各軸部に遊嵌状態で支持された遊星ローラ13の公転中心とが一致しない状態、すなわち、遊星ローラの公転中心(入力軸11の回転軸線)に対するキャリア10の芯ずれが生じることがある。

Claims (4)

  1. 入力軸と、
    前記入力軸の周囲において当該入力軸に同心状に配置された固定輪と、
    前記入力軸および前記固定輪の双方に転がり接触する複数の円筒状の遊星ローラと、
    出力軸と、
    前記複数の遊星ローラに1対1対応で設けられ、対応する前記遊星ローラの内部を挿通して当該遊星ローラを遊嵌状態で回転可能に支持する複数の軸部を有し、前記出力軸に、当該出力軸に同伴回転可能に固定されたキャリアとを含み、
    前記キャリアの前記複数の軸部は、前記出力軸の軸方向と交差する方向に前記キャリアが移動したときに、当該キャリアに伴って移動する少なくとも1つの軸部の外周が、対応する前記遊星ローラの前記入力軸側の内周ではなく前記固定輪側の内周に接触するように設けられていることを特徴とする、遊星ローラ式変速機。
  2. 各軸部は、円筒面からなる外周面を有し、
    前記複数の軸部によって定まる前記キャリアのピッチ円直径が、前記入力軸と前記遊星ローラとの軸間距離よりも大きく設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の遊星ローラ式変速機。
  3. 各軸部は外郭円筒状をなし、
    各軸部の外周面における前記入力軸側の部分には、径方向内方へと退避する切欠き部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の遊星ローラ式変速機。
  4. 各軸部は、ピンと、前記ピンに外嵌固定された円筒状のブッシュとを含み、
    前記切欠き部は、前記ブッシュの外周面に形成されている、請求項3に記載の遊星ローラ式変速機。
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