JP2007327567A - 不思議遊星ローラ式減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】片持ち支持を避け剛性を増し、安定した減速を行い、部品点数が少なく、コンパクトな不思議遊星ローラ式減速機を提供。
【解決手段】小径部4cが形成された遊星ローラ4の一方の側の大径部4aを固定輪5と太陽ローラ3aに圧接させ、他方の大径部4bを太陽ローラに圧接し、小径部に外接された差動輪6からの動力を出力又は入力させる不思議遊星ローラ式減速機において、差動輪は、他方の側の大径部を覆い軸側に延びる軸受支持部6cを設け、中間軸受14を介して主軸に回転自在に支持し、主軸は中間軸受と太陽ローラの外側の第一、第二の主軸受で回転自在に両持ち支持する。遊星ローラの軸方向移動を阻止するガイド3bを主軸設ける。キャリア7は、遊星ローラの周面の4%以上が摺接する対向面を有するポケットと、側板を設ける。主軸にロータ1、ステータ2を設け一体化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小径部が形成された複数の遊星ローラの小径部に外接された差動輪から動力を出力又は入力可能にされた不思議遊星ローラ式減速機の改良に関する。
従来、図5に示すように、太陽ローラ3aと太陽ローラと同心に固定された短円筒状の固定輪5の間に遊星ローラ4を圧接状態で回転自在にされ、遊星ローラは図示しないキャリアによって円周等間隔に配置されている。遊星ローラ4は溝状の小径部4cと、小径部を挟んで長さの長い一方の側の大径部4aと、長さの短い他方の側の大径部4bとから形成され、両大径部を太陽ローラ3aの外周3cに接触させ、長さの長い一方の側の大径部4aを固定輪5の内周5aとの間で圧接する。一方、小径部4cに差動輪6′を外接させた不思議遊星ローラ式減速機が特許文献1に記載されている。これによれば、太陽ローラ3aからの回転に対し、差動輪6′の回転が減速出力され、逆に差動輪を入力軸とすれば太陽ロータの回転が増速される。例えば変速比Rは、太陽ローラ3aの直径Ds,遊星ローラ4の大径部4aの直径Dr1,小径部4cの直径Dr2,固定輪5の内径Do1,差動輪6′の内径Do2とすると
R=(1+Do1/Ds)/(1−Dr2・Do1/(Dr1・Do2))
となり、大きな減速比又は増速比を得られる。
しかし、図5のような構成においては、動作時において差動輪6′側に圧接される小径部4cと固定輪5側に圧接される長さの長い一方の側の大径部4aにそれぞれ互いに逆方向の力が作用するので、遊星ローラ4をスキューさせようとする力が働き、損失トルクが増大する。そこで、特許文献1においては、遊星ローラの中央を小径部として、両側を大径部として、この両大径部にそれぞれ固定輪を外接させる。さらに、小径部に差動輪を外接させて、かつ差動輪を各固定輪に転がり軸受を介して回転可能に支持するようにしている。これにより、遊星ローラの長手方向の荷重のバランスが対称となりスキューの発生を減じている。なお、遊星ローラは軸受を介してキャリアに支持され、キャリアの両側端が軸受を介して太陽ローラに回転可能に支持されている。また、太陽ローラは固定輪が取り付けられる本体に軸受を介して片持ち支持されている。
一方、特許文献2においては、中央を大径部として固定輪の内周に圧接させ、遊星ローラの両側を小径部として、2個の差動輪にそれぞれ圧接させたものが開示され、特許文献1とは大径部及び固定輪、小径部及び差動輪の関係が逆になっている。この場合も、遊星ローラの長手方向の荷重のバランスが対称となりスキューの発生を減じている。さらに、遊星ローラの保持器(キャリア)は薄肉円筒状の保持器であって、キャリアの両側端が内径が軸受外輪外周に接触するようにして、軸受を介して太陽ローラに回転可能に支持されていると思われる図が記載されている。また、太陽ローラはキャリアが接している軸受の外輪を本体に固定して、両持ち支持されている。さらに、遊星ローラが接触する太陽ローラ面に遊星ローラ長さの幅にされた鍔状のガイドが図示され、それぞれ遊星ローラの端面と接触して図示されている。また、固定輪及び差動輪はそれぞれ本体に軸受を介して別々に支持された軸にギヤ等を介して伝達するようにされている。なお、特許文献2においては、特許文献1の固定輪、差動輪に相当する各輪のどちらか一方を固定して種々の変速機とした変形例が開示されている。
特許第2646099号公報 特開昭59−29864号公報
しかし、特許文献1,2のものは、遊星ローラを対称にして、固定輪又は差動輪のいずれか一方を二個とするので、部品が倍増し、構造が複雑になるという問題があった。また、長手方向に長くなるという問題があった。従って、電動機等を接続する場合にも大きくなり、コンパクトにまとめることが困難であった。また、特許文献1の場合は、固定輪の外側に軸受を介して差動輪を配置するので外径が大きくなってしまう。また、遊星ローラはキャリアに軸受で支持され、さらにキャリアが太陽ローラを介して軸受でガイドさせているので、構造が複雑で部品点数も多いという問題があった。また、太陽ローラは片持ち支持であるので剛性が小さいという問題があった。
また、特許文献2の場合は、全て軸を本体で両持ち支持しているが、2個ある差動輪を結合するための伝達軸を別に必要とするため半径方向の大きさが、さらに大きく、複雑になってしまうという問題があった。また、遊星ローラは中央を大径部としているので鍔状のガイドは小径部端に達する必要があるので、大きくなるという一方で、キャリアは薄くする必要があり、スキューに対しては全く効果を生じないものである。
本発明の課題は、前述した問題点に鑑みて、図5に示すような簡単な構造のまま、外径を小さく、太陽ローラを両持持ち支持とし剛性を上げることである。さらには、遊星ローラのスキューの発生を減じた、不思議遊星ローラ式減速機を提供することである。また、モータとの一体化を容易に図れる不思議遊星ローラ式減速機を提供することである。
本発明においては、小径部が形成された複数の遊星ローラの一方の側の大径部を固定輪と主軸に設けられた太陽ローラに圧接させ、他方の側の大径部を前記太陽ローラに圧接するとともに、前記小径部に回転自在な差動輪を外接させ、この差動輪からの動力を出力又は入力させるようにされた不思議遊星ローラ式減速機において、
前記差動輪は、前記遊星ローラの他方の側の大径部を覆うようにして前記軸側に延びる軸受支持部を有し、前記軸受支持部と前記主軸との間に中間軸受を介して、前記差動輪が前記主軸に対して回転自在に支持され、前記主軸は前記反太陽ローラの反前記中間軸受側に配置された第一の主軸受と、前記中間軸受の前記反太陽ローラ側に配置された第二の主軸受と、により回転自在に支持されている不思議遊星ローラ式減速機を提供することにより前述した課題を解決した。
即ち、主軸を貫通させ、主軸の両側を第一及び第二の主軸受で両持ち支持し、さらに、第一及び第二の主軸間の主軸に設けられた中間軸受で差動輪を回転支持できるようにしたので、主軸と差動輪の同心度は非常に精度が高くなる。また、差動輪は遊星ローラの小径部とも圧接しているので主軸に対して両持ち支持されたと同様になる。
さらに、遊星ローラの軸方向移動やスキューの防止のため、請求項2に記載の発明においては、前記太陽ローラの両端には前記遊星ローラの軸方向移動を焼き付きなく阻止する微少隙間を有するガイドが設けるようにした。これによりスラスト受け等の構造も簡単である。
また、スキュー防止のため請求項3に記載の発明においては、前記遊星ローラを円周等間隔に保持するキャリアは、前記遊星ローラの周面の少なくとも片側4%以上がそれぞれ摺接し、前記遊星ローラ軸が描く軌跡の公転面に対して略垂直方向に沿って互いに対向して形成され、前記遊星ローラの周面とは焼き付きなく保持する微少隙間を有するようにされた対向面を有するポケットと、前記遊星ローラの両端面とはそれぞれ隙間を形成可能に配置された両側板と、を有する不思議遊星ローラ式減速機とした。
遊星ローラのキャリアにポケットを設け、ポケットに遊星ローラの周面を焼き付きなく保持する微少隙間とされた対向面を設け、遊星ローラをポケットで確実に保持するようにしたので、スキューが発生しても複数の遊星ローラが互いに干渉しあって、スキューを減じる。対向面の大きさは遊星ローラ周面の少なくとも片側4%以上、開き角度にして15°以上の摺接面を確保し、遊星ローラのスキューを防止する。摺面が4%未満では、スキューによる荷重を支持できず変形又は摩耗するからである。
なお、遊星ローラは太陽ローラ及び固定輪、差動輪と接触するので、対向面の上限はこれら及び付属部品との干渉が無いような大きさにされることはいうまでもない。キャリアやローラ材質、潤滑方法、潤滑溝形状、潤滑油等の条件に応じて焼き付けが発生しないように、スキューを減じるためには微少隙間はできるだけ小さくする。また、両側板により確実にポケットを形成し、キャリアの剛性を高める。さらに、請求項2に記載のガイドと併用することにより、軸方向への規制を高め、よりスキューの発生を押さえる。なお、キャリア内径をガイド外周に摺接させたり、また、特許文献1,2のように、本体側の外輪等に摺接させる等して、キャリアの倒れを防止するようにすればより効果的である。
また、かかる不思議遊星ローラ式減速機においては、貫通する主軸を外部より回転させてもよいが、小型化にあっては、モータのロータと一体するのが好ましい。そこで、請求項4に記載の発明においては、前記主軸の前記太陽ローラと前記第一の主軸受との間に設けられたロータと、前記ロータの外周であって前記第一の主軸受を支持する本体に固定されステータと、を有し、前記ステータにより前記ロータを回転可能にしたモータ付き不思議遊星ローラ式減速機とした。即ち、主軸を支持する軸受間にモータ部を形成した。
さらに、請求項5に記載の発明においては、前記本体は前記第二の主軸受側方向に延びる略円筒状の筒部を有し、前記筒部の内側に前記固定輪と前記ステータとが同心に配設され、前記差動輪は前記筒部を覆うように形成された円筒カバーに同心に固定された不思議遊星ローラ式減速機とした。即ち、差動輪は両持ちであり剛性が高いので、径方向に大きく、また、長手方向にも大きくできる。そこで、モータ、遊星ローラ部等を差動輪の内方に配置した。
以上述べたように、本発明においては、太陽ローラを有する主軸を第一及び第二の主軸受で両持ち支持し、さらに、中間軸受で差動輪を回転支持させ、主軸と差動輪の同心度の精度を高くし、差動輪を中間軸受と遊星ローラの内径部とで両持ち支持するようにしたので、剛性が高く、確実な安定した減速、回転が行え、部品点数も少なく、コンパクトな不思議遊星ローラ式減速機となった。
さらに、太陽ローラの両側に遊星ローラを規制するガイドを設けスラスト受け等の構造も簡単にしたので、スキューや軸方向移動のずれが少なく、滑りの少ない、より小型で安定したものとなった(請求項2)。また、遊星ローラの端部は大径部であるので、遊星ローラの小径部が両側にある特許文献2の場合と違って、ガイドの径方向高さを小さくできる。
また、請求項3に記載の発明においては、遊星ローラの周面を焼き付きなく保持する微少隙間とされた摺接面が片側4%で遊星ローラの周面の4%(角度で14.4°)以上である対向面を有するポケットで確実に保持するとともに、遊星ローラの姿勢を矯正し、スキューを減じるようにしたので、トルク伝達効率の高いものとなった。また、構造も簡単で、小型化し易いものとなった。さらに、請求項2に記載のガイドと併用して、スキューの発生を押さえるのに加え、ガイドの径方向高さを低くできるので、キャリアの内径を小さくできポケットの摺接面を大きくとることができ遊星ローラのスキューをさらに減らせる。
また請求項4に記載の発明においては、太陽ローラと第一の主軸受との間にロータと、ステータと配置し、主軸を支持する軸受間にモータ部を形成したモータ付き不思議遊星ローラ式減速機としたので、モータ付き駆動機構としてもコンパクトに構成でき、剛性も有するものとなった。
さらに、請求項5に記載の発明においては、内側に固定輪とステータとが配設された筒部を覆うように、形成された円筒カバーを差動輪と一体にし、モータ、遊星ローラ部等を差動輪と一体にされた円筒カバー内方に配置できるので、長手方向に飛び出しが少なく、径方向の増加も少ないモータ付不思議遊星ローラ式減速機とすることができる。
本発明の第一の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図、図2は図1のA−A線部分断面図である。なお、図1,2の他、各図の尺比は同じではない。このものは本発明の不思議遊星ローラ式減速機を例えば電動自転車に適用した場合を示すものである。図1に示すように、第一の本体フレーム10にモータケース9が装着されている。もう一方の第二の本体フレーム11には、主軸ケース17が装着されている。太陽ローラ3aを有する主軸3はモータケース9、主軸ケース17にそれぞれ装着された第一の主軸受13,及び第二の主軸受15により、第一、第二の本体フレームに対して回転自在に支持されている。モータケース9にはステータ2が装着され、第一の本体フレーム10に固定されている。またロータ1は主軸3の右側に装着され、その左側には主軸3と兼用の不思議遊星ローラ式減速機の太陽ローラ3aが配置されており、モータ、減速機が同じ回転軸である主軸で支持され回転する。
主軸3に設けられた太陽ローラ3aの外周3cには、キャリア7によって等分に分割配置された複数個(通常は3個以上)の遊星ローラ4が圧接回転可能に設けられている。太陽ローラ3aの両側には鍔状にガイド3bが設けられており、遊星ローラ4の軸方向移動を規制する。遊星ローラ4の端面とガイド3bの内側面との間に微少隙間が設けられ、この微少隙間は遊星ローラの軸方向移動を焼き付きなく阻止するような値に設定される。
遊星ローラ4の外径は両端の大径部4a,4bが同径とされ、やや左寄り(第二の本体フレーム側)に溝状に小径部4cが設けられている。遊星ローラ4の一方の側、即ち右側外周(第一の本体フレーム側))4aに固定輪5の内周5aが圧接回転可能に嵌合されている。遊星ローラ4の小径部4cの外周には差動輪6の鍔部6aの内周6bが圧接回転可能に嵌合されている。さらに第一の本体フレーム10には、不思議遊星ローラ式減速機の固定輪5が装着され、該固定輪5は回転できないように、ピン8により本体フレーム10に固着されている。
図2に示すように、キャリア7は遊星ローラ4を円周等間隔に保持するポケット27が設けられている。ポケット27は遊星ローラ4の大径部外周4aより微少に大きくされた径の対向面28を有している。この対向面28は遊星ローラ軸29が描く軌跡の公転面30に対して略垂直方向に沿って互いに対向して形成され、それぞれ約90°の開角度θの摺接面が設けられており、遊星ローラの大径部外周4a、4bと摺接するようにされている。さらに、キャリア7は両側に円盤状の側板7b、7bが設けられ、遊星ローラ4の両端面41,41とは隙間42が形成されている。
差動輪6は、遊星ローラ4の他方の側の大径部4bを覆うようにして、第二の主軸受方へ延び(図1で左方向へ延び)、さらに、主軸3側に延びる軸受支持部6cが設けられている。第二の主軸受に隣接して、中間軸受14が主軸3に設けられている。軸受支持部6cの差動輪6の反小径部側端面と軸受ケース16間に中間軸受14の外輪がボルト18により挟持固定されている。これにより、中間軸受14、軸受支持部6cを介して差動輪6が主軸に対して回転自在に支持されている。従って、差動輪6は主軸3に装着された中間軸受14と差動輪6の鍔部内周6b(遊星ローラ4を介して)とにより、主軸3に対して回転自在に両持ち支持されている。軸受ケース16,差動輪6によりハブ21が形成され、ハブ21にスポーク20が取り付けられ図示しないリム及びタイヤチューブ等からなる車輪を形成されている。
かかる本発明の第一の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の作用について説明する。外部から電力を供給されたステータからの電磁力によりロータ1を回転させる。ロータ1の回転は主軸3に伝わり、また同時に不思議遊星ローラ式減速機の太陽ローラ3aにも伝達される。図1に示すように、不思議遊星ローラ式減速機の固定輪5を固着した場合、差動輪6は、遊星ローラ4の外周4aと小径部4cとの直径差に応じて減速され、駆動軸(太陽ローラ3a)3とは逆の方向に回転することとなり、結局ロータ1の回転は、逆の方向に減速されて差動輪6であるハブ21に伝達される。
電動自転車等の場合、ロータ1の回転数を毎分2000回転程度とすると、不思議遊星ローラ式減速機の減速比を30程度に設定するとよい。なお不思議遊星ローラ減速機で、遊星ローラの直径差(ローラ外周4aと小径部4cの外周)に応じて、数十から数百の減速比が得られることは前述したように周知の事実である。
かかる構成においては、小型で減速機が遊星ローラ式のため、回転が滑らかで感性が良く、減速比が大きく設定できるので、電動自転車や電動アシスト自転車等に利用できる。特に各部品が両持ち支持となるので、確実で安定した回転となる。また、スキュー等も少なく安定したものとなる。さらに、モータ及び減速機が同軸となるので、駆動部をコンパクトにすることができる。
次に本発明の第二の実施の形態について説明する。図3は本発明の第二の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。第二の実施の形態においては、軸方向長さを縮めたものである。なお、図1と同様な部分については、図1と同符号を付し、説明の一部を省略する。図3に示すように、主軸3は、右側の第一の本体フレーム10,左側第二の本体フレーム11にそれぞれ装着された第一の主軸受13,第二の主軸受15により、本体フレーム10,11に対して回転自在に支持されている。第一の本体フレーム10は第二の本体フレーム11方向に延びる略円筒状の筒部10aを有し、筒部の内側に固定輪5とステータ2とが同心に配設固定されている。固定輪5は回転できないように、ピン8により筒部10aに固着されている。また主軸3の固定輪5及びステータ2にそれぞれ相対する位置に遊星ローラ4,太陽ローラ3a、ロータ1が装着されている。
主軸3に設けられた太陽ローラ3aの外周の第二の本体フレーム側、遊星ローラ4の小径部4cに差動輪6の鍔部6aの内周6bが圧接回転可能に嵌着されている。差動輪6は円筒カバー12にボルト18で同心に固定一体とされ、主軸3の中間軸受14に回転可能に支持されている。さらに、円筒カバー12は筒部10aを覆うように形成され、円筒カバーの両端よりスポーク20が張り出すように形成されハブ21とされている。
ロータ1の回転は主軸3に伝わり、また同時に太陽ローラ3aにも伝達され、最終的にロータの回転が差動輪6と一体になったハブ21に逆の方向に減速されて伝達されることは前述と同様である。かかる構成においては、モータと減速機がハブの内側に位置しているので、更にコンパクト化できる。
本発明の第三の実施の形態について説明する。図4は本発明の第三の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。図3と同様な部分は同符号を付し説明を省略する。第三の実施の形態は電動アシスト自転車の後輪に不思議遊星ローラ式減速機を適用した例である。ハブ21の側面にスプロケット22が装着されている点が図3と異なり、ペダルによる駆動力がスプロケット22を介してハブ21に伝わりロータ1、ステータ2からなるモータの駆動をアシストする。
本発明の第一の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。 図1、図3、図4の太陽ローラ、遊星ローラ、キャリア、差動輪のA−A線部分断面図である。 本発明の第二の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。 本発明の第三の実施の形態を示す不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。 従来の不思議遊星ローラ式減速機の断面図である。
符号の説明
1 ロータ
2 ステータ
3 主軸
3a 太陽ローラ
3b ガイド
3c 太陽ローラ外周
4 遊星ローラ
4a 遊星ローラの一方の側の大径部(周面)
4b 遊星ローラの他方の側の大径部(周面)
4c 遊星ローラ小径部
5 固定輪
6 差動輪
6c 軸受支持部
7 キャリア
7b 側板
9、10 本体(第一の本体フレーム)
10a 筒部
12 円筒カバー
13 第一の主軸受
14 中間軸受
15 第二の主軸受
27 ポケット
28 対向面
29 遊星ローラ軸
30 公転面
41 遊星ローラの端面
42 隙間

Claims (5)

  1. 小径部が形成された複数の遊星ローラの一方の側の大径部を固定輪と主軸に設けられた太陽ローラに圧接させ、他方の側の大径部を前記太陽ローラに圧接するとともに、前記小径部に回転自在な差動輪を外接させ、この差動輪からの動力を出力又は入力させるようにされた不思議遊星ローラ式減速機において、
    前記差動輪は、前記遊星ローラの他方の側の大径部を覆うようにして前記軸側に延びる軸受支持部を有し、前記軸受支持部と前記主軸との間に中間軸受を介して、前記差動輪が前記主軸に対して回転自在に支持され、前記主軸は前記反太陽ローラの反前記中間軸受側に配置された第一の主軸受と、前記中間軸受の前記反太陽ローラ側に配置された第二の主軸受と、により回転自在に支持されていることを特徴とする不思議遊星ローラ式減速機。
  2. 前記太陽ローラの両端には前記遊星ローラの軸方向移動を焼き付きなく阻止する微少隙間を有するガイドが設けられていることを特徴とする請求項1記載の不思議遊星ローラ式減速機。
  3. 前記遊星ローラを円周等間隔に保持するキャリアは、前記遊星ローラの周面の少なくとも片側4%以上がそれぞれ摺接し、前記遊星ローラ軸が描く軌跡の公転面に対して略垂直方向に沿って互いに対向して形成され、前記遊星ローラの周面とは焼き付きなく保持する微少隙間を有するようにされた対向面を有するポケットと、前記遊星ローラの両端面とはそれぞれ隙間を形成可能に配置された両側板と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の不思議遊星ローラ式減速機。
  4. 前記主軸の前記太陽ローラと前記第一の主軸受との間に設けられたロータと、前記ロータの外周であって前記第一の主軸受を支持する本体に固定されステータと、を有し、前記ステータにより前記ロータを回転可能にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の不思議遊星ローラ式減速機。
  5. 前記本体は前記第二の主軸受側方向に延びる略円筒状の筒部を有し、前記筒部の内側に前記固定輪と前記ステータとが同心に配設され、前記差動輪は前記筒部を覆うように形成された円筒カバーに同心に固定されていることを特徴とする請求項4記載の不思議遊星ローラ式減速機。
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