JP5354195B2 - 減速装置 - Google Patents

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この発明は、入力軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速装置に関するものである。
一般に、DCモータ等の駆動源から駆動力を受けた入力軸の回転を減速して出力軸に伝達し、出力軸に接続した相手機械を駆動する装置として、減速装置が知られている。
このような減速装置としては、例えば、図11に示すような円筒状のハウジング51に回転可能に支持される入力軸52および出力軸53と、ハウジング51内に固定される内歯車54とが同軸状に配置され、入力軸52に設けられた断面円形の偏心軸部55と内歯車54との間に、複数のローラ56が介在され、そのローラ56を保持するポケットが周方向に等ピッチに設けられた環状の保持器部57を出力軸53に一体に設けたものがある(特許文献1参照)。
特開昭62−93565号公報
前記の保持器部57は円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、図12に示すように、内歯車54の歯の数より1つ多い分割点の一部の間引いた位置にローラ56を保持するポケット58を有した構造となっている。
入力軸52を一方向に1回転させると、ローラ56は、入力軸52外周部により内歯車54の歯に押し付けられ、内歯車54の歯に対して入力軸52と同方向に1歯(ひと歯)分だけ入力軸52の軸心周りを同方向に公転する。ローラ56の公転により、保持器部57を介して出力軸53に、内歯車54の歯数に応じた減速比の回転が伝達される。
特許文献1に記載の減速装置では、出力軸53は、図13に示すように、保持器部57が一体に設けられ、通常、鍛造加工により成形されている。この出力軸53と一体の保持器部57は、出力軸53部分と比較して肉厚が薄いため、鍛造加工による成形が難しく、薄肉の保持器部57を出力軸53に一体成形することが難しくなる。また、出力軸53部分の加工に加えて保持器部57においてはポケット58の加工が必要なため、製造工程が増えて、生産性が低下するとともに、製造コストがかかるという問題があった。
そこで、この発明の課題は、出力軸の製造を容易にし、製造コストを抑制することにある。
前記課題を解決するために、この発明は、ハウジングに回転可能に支持される入力軸および出力軸と、前記ハウジング内に固定される内歯車とを同軸状に配置し、前記入力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記内歯車とその内部に設けた前記偏心軸部との間に複数のローラを介在し、そのローラを保持するポケットを周方向に等ピッチに設けた環状の保持器部を前記出力軸に設け、前記環状の保持器部は円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記内歯車の歯の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを有し、前記歯の1ピッチ分の形状は、前記入力軸が回転するとき、前記偏心軸部の外周部に沿って公転する前記ローラの中心が描く軌跡と平行な曲線のうち前記ローラの外径側にある曲線と合致し、前記ローラの公転を前記保持器部を介して前記出力軸に伝達するようにした減速装置において、前記出力軸の環状の保持器部を前記出力軸と別体の環状の保持器部材とし、その保持器部材は前記出力軸に対する接合部を有し、その接合部を前記出力軸に固定して前記保持器部材を前記出力軸と一体回転するようした構成を採用したのである。
この構成では、出力軸に設けた保持器部を、出力軸と別体の環状の保持器部材としたので、保持器部材と出力軸とをそれぞれ独立して製造することができ、保持器部材を生産性の良好な加工方法、例えばプレス加工で製造することができる。したがって、出力軸の製造工程が簡素化され、出力軸を容易に製造することができるとともに、生産性を高めて製造コストを低減することができる。
この構成において、前記接合部を筒状に形成し、その筒状の接合部を前記出力軸の外周部に嵌め合わせた状態で固定した構成を採用することができる。この構成では、保持器部材の筒状の接合部を出力軸の外周部に嵌め合わせることで、出力軸に対して保持器部材の径方向の位置決めを容易にすることができる。
保持器部材の接合部を筒状に形成した構成を採用した場合、前記接合部を前記保持器部材よりも径方向内側に設け、前記出力軸はつば部を有し、前記接合部を前記出力軸の外周部に嵌め合わせた状態で、前記保持器部材の接合部が前記つば部に当接するようにした構成とすることができる。
このようにすると、保持器部材の接合部を出力軸の外周部に嵌め合わせて、その接合部の端部を出力軸のつば部に当接することで、出力軸に対して保持器部材の軸方向の位置決めを容易にすることができる。
減速装置の運転中では、保持器部材の軸方向の変位を規制する必要がある。このため、保持器部材の接合部を筒状に形成した構成を採用した場合、前記出力軸は前記つば部を前記入力軸側の端部に有し、前記保持器部材の接合部を前記出力軸の外周部に嵌め合わせた状態で、その接合部を前記出力軸のつば部と、前記出力軸を回転可能に支持する軸受との間で挟むようにした構成を採用することができる。
保持器部材の接合部を筒状に形成した構成を採用した場合、前記保持器部材の筒状の接合部を前記保持器部材よりも径方向内側に設け、前記出力軸は大径部を有し、前記保持器部材の接合部に径方向内向きの係合フランジを設け、前記接合部を前記出力軸の大径部の外周部に嵌め合わせた状態で、前記係合フランジが前記出力軸の大径部に当接するようにしてもよい。
この構成では、保持器部材の接合部を出力軸の外周部に嵌め合わせると、保持器部材の接合部の係合フランジが出力軸の大径部に当接する。このため、出力軸に対して保持器部材の軸方向の位置決めを容易にすることができる。
また、この構成においても、減速装置の運転中では保持器部材の軸方向の変位を規制する必要がある。このため、前記保持器部材は前記接合部の先端に前記係合フランジを有し、前記接合部を前記出力軸の大径部の外周部に嵌め合わせた状態で、その接合部を前記出力軸の大径部と、前記出力軸を回転可能に支持する軸受との間で挟むようにした構成を採用することができる。
保持器部材の接合部を筒状に形成する代わりに、前記接合部を径方向のフランジ状に形成し、そのフランジ状の接合部を前記入力軸側の前記出力軸の端面にこれに対向した状態で固定するようにした構成を採用すると、保持器部材のフランジ状の接合部を出力軸の外周部に嵌め合わせて、固定することで、出力軸に対して保持器部材が容易に軸方向の位置決めがなされる。
保持器部材にフランジ状の接合部を設けた構成を採用する場合、前記出力軸は入力軸側の端部に小径となる嵌合段部を有し、前記接合部を径方向内向きのフランジ状に形成し、その嵌合段部に前記保持器部材のフランジ状の接合部を嵌め合わせた状態で固定するようにした構成を採用することができる。
このようにすると、保持器部材の径方向内向きのフランジ状の接合部を、出力軸の嵌合段部に嵌め合わせて、固定することで、出力軸に対して保持器部材が容易に径方向の位置決めされる。
この発明に係る減速装置は、出力軸に対して保持器部を別体の保持器部材としたので、出力軸の形状が単純なものとなり、出力軸を容易に製造することが可能となる。また、出力軸の製造工程を簡素化することができ、生産性を高めて製造コストを低減することができる。
この発明に係る減速装置の実施例1を示す断面図 図1のII−II線に沿った断面図 実施例1の要部を示す斜視図 同上の出力軸と保持器部材を示す分解斜視図 この発明に係る減速装置の実施例2を示す断面図 同上の出力軸と保持器部材を示す分解斜視図 この発明に係る減速装置の実施例3を示す断面図 同上の出力軸と保持器部材を示す分解斜視図 この発明に係る減速装置の実施例4を示す断面図 同上の出力軸と保持器部材を示す分解斜視図 従来の減速装置を示す断面図 図11のXII−XII線に沿った断面図 同上の要部を示す斜視図
以下、この発明に係る減速装置の実施例1を図1〜図4に示す。
この実施例における減速装置は、図1に示すように、円筒状をなすハウジング11に回転可能に支持される入力軸12および出力軸13と、ハウジング11内に固定された内歯車14とが同軸状に配置されたものである。
ハウジング11は、軸方向に分割された円筒体を、図示しない公知の手段により嵌め合わせたものである。ハウジング11の一端部側に入力軸12が、他端部側に出力軸13がそれぞれ回転可能に支持されている。
入力軸12はハウジング11の一端部と、出力軸13の大径部13bとにおいて、軸受15、16により回転可能に支持されている。入力軸12の軸受15、16の間に一対の断面円形の偏心軸部17、17が軸方向2箇所に一体に設けられる。偏心軸部17は、その軸心が入力軸12の軸心を挟む状態で偏心しており、その外周に軸受18が圧入固定されている。
内歯車14は、図2に示すように、ハウジング11内に圧入固定され、一対の偏心軸部17の軸受18の外周の対向位置に、入力軸12に対して同軸状に配置されている。内歯車14の内周部には歯19が周方向に定ピッチで複数形成され(図2の場合では51個)、各歯19間の歯溝が断面曲線形状となっている。
内歯車14の歯19の1ピッチ分の形状は、入力軸12が回転するとき、偏心軸部17の軸受18の外周部に沿って公転するローラ21の中心が描く軌跡と平行な曲線のうちローラ21の外側にある曲線と合致している。
出力軸13は、ハウジング11の他端部側に位置する小径部13aと、小径部13aよりも入力軸12寄りに位置する大径部13bとを有し、小径部13a、大径部13bが同軸状に一体に形成されている。小径部13aにおいて出力軸13をハウジング11の他端部の軸方向2箇所で軸受22により回転可能に支持している。
出力軸13の大径部13bは円筒状をなし、一端部(入力軸12側端部)につば23を有している。大径部13bの内周部に嵌合した軸受16で入力軸12の他端部を回転可能に支持している。
大径部13bは、大径部13bの外周部に出力軸13と別体である筒状の保持器部材30が同軸状に設けられている。保持器部材30は、内歯車14と両偏心軸部17の軸受18との間に位置する円筒状の保持器部31と、保持器部31よりも径方向内側に設けた円筒状の接合部32とを有する。
保持器部材30の保持器部31は、ポケット33が周方向に等ピッチで形成され、ポケット33に内歯車14と偏心軸部17の軸受18との間に介在する複数のローラ21が転動可能に収容される。そのポケット33群は、前記ピッチに対して半ピッチずれた状態で軸方向に2列に並んで形成されている(図3参照)。
ポケット33は、内歯車14の歯19に対して1つ異なる数に設けられ、例えば、内歯歯車14の歯19の数よりも1つ多い数だけ周方向に等分したときの分割点に対して3つおきに間引いた位置(図2の場合では13箇所)、すなわち、その間引き間隔を周方向で均等するように設けられている。これにより、出力軸13の回転バランスを良好に保ち、ポケット33の加工数とローラ21の組み込み数を減らすことができる。
ここで、「ポケット33は内歯車14の歯19に対して1つ異なる数に設けられ」るとは、ポケット33が前記分割点に対して全ての位置に設けられる場合のみならず、一部の間引いた位置に設けられる場合も含むことを意味する。また、ポケット33は、内歯車14の歯19の数よりも1つ少ない数に設けてもよい。
保持器部材30の接合部32は、図3に示すように、保持器部31に対して出力軸13側(他端側)に同軸状にかつ一体に設けられ、出力軸13の大径部13bの外周部に嵌め合わされている。接合部32と大径部13bとの嵌合状態において、出力軸13の大径部13bに設けたつば23に、接合部32の一端側端部が当接している。
保持器部材30を、図4に示すように、出力軸13にその他端側から圧入により嵌め合わせると、保持器部材30の接合部32が出力軸13の大径部13bに対して締り嵌めにより固定され、出力軸13のつば23により軸方向の位置決めがされる(図1参照)。
出力軸13は図3に示すように、大径部13bの外周部に別体の保持器部材30を固定したものである。このため、保持器部材30と出力軸13とをそれぞれ独立して製造することができ、保持器部材30を生産性の良好な加工方法、例えばプレス加工で製造することができる。したがって、出力軸13の製造工程が簡素化され、出力軸13が容易に製造することができるとともに、生産性を高めて製造コストを低減することができる。
ここで、保持器部材30の接合部32としては、出力軸13の大径部13bの外周部に接合し、出力軸13と一体回転するように設けられていれば、他の形状も適用することができる。この実施例1のように、接合部32を図4に示した円筒状とすれば、出力軸13に保持器部材30を嵌め合わせることで、径方向にも位置決めされるので好ましい。
また、保持器部材30の接合部32を出力軸13のつば23と、出力軸13の軸受22の内輪の端面との間で挟むようにしてもよい(図1参照)。このようにすると、減速装置の運転中において、保持器部材30の軸方向の変位を防止することができる。
さらに、保持器部材30の接合部32と出力軸13の大径部13bとの固定は、保持器部材30の接合部32を出力軸13の大径部13bに圧入することによるものに限られない。例えば、保持器部材30の接合部32を出力軸13の大径部13bの外周部に嵌め合わせた状態で、これらの部材を溶接により固定したり、摩擦圧接により固定したりするものであってもよい。
以上の構成からなる減速装置について、その動作について説明する。
図2に矢印で示したように、入力軸12が時計回りに回転し、偏心軸部17の軸受18の外輪の外周面と歯19を有する内歯車14との環状空間の極小部Aが時計回りに0°の位置、極大部Bが180°の位置にあるとすると、入力軸12の回転に伴って、極小部Aと極大部Bは時計回りに移動し、環状空間の右半分は狭くなる傾向、環状空間の左半分は広くなる傾向となる。このため、環状空間の右半分に存在するローラ21は内歯車14の歯19を下る外径方向へ、環状空間の左半分に存在するローラ21は歯19を上る内径方向へ移動し、図中に矢印で示すように、ローラ21を保持する保持器部31は、入力軸12と同じ時計回りに回転する。
保持器部材30の保持器部31が回転することにより、保持器部材30の接合部32に固定されている大径部13bを有する出力軸13が回転する。このようにして、入力軸12の回転が減速され、保持器部材30を介して出力軸13に伝達されて、出力軸13が回転する。
この実施例1では、保持器部31の分割点の数Nが歯19の数よりも1つだけ多いので、入力軸12が1回転すると各ローラ21は歯19の1ピッチ分だけ時計回りに公転し、入力軸12と出力軸13の減速比は、分割点の数Nと等しくなる。なお、分割点の数Nが歯19の数よりも1つだけ少ない場合は、各ローラ21は反時計回りに公転し、出力軸13は入力軸12と逆方向に回転する。
上記保持器部材30、出力軸13の構造は、保持器部材30の出力軸13への固定、並びに保持器部材30の出力軸13に対する軸方向および径方向の位置決めが可能な限り、適宜に変更することができる。一例として、この発明の実施例2を図5、図6に示す。なお、以下においては、上述した実施例1との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を用いて、その説明を省略する。
この実施例2における減速装置は、出力軸13に対して保持器部材30を軸方向に位置決めする構造が前述の実施例1と相違する。
具体的には、図5に示すように、保持器部材30の接合部32に径方向内向きの係合フランジ34を設け、出力軸13の大径部13bにつば23を設けず、接合部32を出力軸13の大径部13bの外周部に嵌め合わせた状態で、係合フランジ34が出力軸13の大径部13bに当接するようにしたものである。
図6に示すように、保持器部材30を出力軸13にその他端部から圧入により嵌め合わせると、保持器部材30の接合部32が出力軸13の大径部13bに対して締り嵌めにより固定され、保持器部材30の係合フランジ34が出力軸13の大径部13bの他端側の端面に係合し、保持器部材30の軸方向の位置決めがされる(図5参照)。
また、保持器部材30の係合フランジ34を、出力軸13の大径部13bと出力軸13の軸受22の内輪の端面との間で挟むようにしてもよい(図5参照)。このようにすると、減速装置の運転中において、保持器部材30の軸方向の変位を防止することができる。
さらに、実施例2において、保持器部材30の接合部32と出力軸13の大径部13bとの固定は、保持器部材30の接合部32を出力軸13の大径部13bに圧入することによるものに限られない。例えば、実施例1の場合と同様に、保持器部材30の接合部32を出力軸13の大径部13bの外周部に嵌め合わせた状態で、これらの部材を溶接により固定したり、摩擦圧接により固定したりするものであってもよい。
この発明の実施例3を図7〜図8に示す。
この実施例3における減速装置は、図7に示すように、保持器部材30の接合部32を径方向内向きのフランジ状に形成し、出力軸13の大径部13bの一端側(入力軸12側)端部に小径となる嵌合段部24を設け、嵌合段部24の外周部に保持器部材30の接合部32を嵌め合わせ状態で固定したものである。
出力軸13の大径部13bの嵌合段部24は、外周部が出力軸13の大径部13bの外径よりも小径であり、その外周部に保持器部材30の接合部32の内周部が嵌合するように形成されている。
保持器部材30の接合部32は、図7に示すように、保持器部31の出力軸13側の端部から径方向内向きのフランジ状に形成され、その内周部が出力軸13の嵌合段部24の外周面に嵌合する。
図8に示すように、保持器部材30を出力軸13に大径部13b側から嵌合段部24に嵌め合わせて溶接により固定する。これにより、保持器部材30の接合部32が出力軸13の大径部13bに固定され、保持器部材30の出力軸13に対する軸方向の位置決めがされる(図7参照)。また、保持器部材の30の接合部32は、嵌合段部24の外周部に嵌合、固定しているため、出力軸13に対して径方向にも位置決めがされる。
この実施例3において、出力軸13の大径部13bに嵌合段部24を設けたが、嵌合段部24を設けずに、大径部13bの端面に保持器部材30の接合部32を対向させた状態で接合させ、溶接により固定するようにしてもよい。この場合、保持器部材30を出力軸13に対して軸方向の位置決めをすることが可能である。
さらに、保持器部材30の接合部32と出力軸13の大径部13bとの固定は、溶接によるものに限られない。例えば、接合部32と大径部13bの端面との間で摩擦圧接により固定するものであってもよい。
この発明の実施例4を図9〜図10に示す。
この実施例4における減速装置は、図9に示すように、保持器部材30の接合部32を径方向内向きのフランジ状に形成し、出力軸13の大径部13bの一端側(入力軸12側)端部に小径となる嵌合段部24を設け、嵌合段部24の外周部に保持器部材30の接合部32を嵌め合わせ状態で固定部材であるボルト35により固定したものである。
出力軸13の大径部13bの嵌合段部24は、上述の実施例3の場合と同様、外周部が出力軸13の大径部13bの外径よりも小径であり、その外周部に保持器部材30の接合部32の内周部が嵌合するように形成されている。大径部13bの嵌合段部24の径方向外側に周方向3箇所に等配された軸方向のねじ穴25を有する。
保持器部材30の接合部32は、図10に示すように、保持器部31の出力軸13側の端部から径方向内向きのフランジ状に形成され、その内周部が、出力軸13の嵌合段部24の外周面に嵌合する。接合部32に大径部13bのねじ穴25に対応する周方向3箇所に貫通孔36が設けられる。
図10に示すように、保持器部材30を出力軸13に大径部13b側から嵌合段部24に嵌め合わせ、接合部32の貫通孔36に挿通したボルト35をねじ穴25に締め付けて固定する。これにより、保持器部材30の接合部32が出力軸13の大径部13bに固定され、保持器部材30の出力軸13に対する軸方向の位置決めがされる(図9参照)。また、保持器部材の30の接合部32は、嵌合段部24の外周部に嵌合、固定しているため、出力軸13に対して径方向にも位置決めがされる。
この実施例4において、出力軸13の大径部13bに嵌合段部24を設けたが、嵌合段部24を設けずに、大径部13bの端面に保持器部材30の接合部32を対向させた状態で接合させ、ボルト35の締め付けにより固定するようにしてもよい。この場合、実施例3の場合と同様に、保持器部材30を出力軸13に対して軸方向の位置決めをすることが可能である。
11 ハウジング
12 入力軸
13 出力軸
13a 小径部
13b 大径部
14 内歯車
15 軸受
16 軸受
17 偏心軸部
18 軸受
19 歯
21 ローラ
22 軸受
23 つば
24 嵌合段部
25 ねじ穴
30 保持器部材
31 保持器部
32 接合部
33 ポケット
34 係合フランジ
35 ボルト
36 貫通孔
51 ハウジング
52 入力軸
53 出力軸
54 内歯車
55 偏心軸部
56 ローラ
57 保持器部
58 ポケット

Claims (12)

  1. ハウジング(11)に回転可能に支持した入力軸(12)および出力軸(13)と、前記ハウジング(11)内に固定される内歯車(14)とを同軸状に配置し、前記入力軸(12)に円形断面の偏心軸部(17)を設け、前記内歯車(14)とその内部に設けた前記偏心軸部(17)との間に複数のローラ(21)を介在し、そのローラ(21)を保持するポケット(33)を周方向に等ピッチに設けた環状の保持器部(30)を前記出力軸(13)に設け、前記環状の保持器部(30)は円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記内歯車(14)の歯(19)の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラ(21)を保持するポケット(33)を有し、前記歯(19)の1ピッチ分の形状は、前記入力軸(12)が回転するとき、前記偏心軸部(17)の外周部に沿って公転する前記ローラ(21)の中心が描く軌跡と平行な曲線のうち前記ローラ(21)の外径側にある曲線と合致し、前記ローラ(21)の公転を前記保持器部(30)を介して前記出力軸(13)に伝達するようにした減速装置において、
    前記出力軸(13)の環状の保持器部(30)を前記出力軸(13)と別体の環状の保持器部材(30)とし、その保持器部材(30)は前記出力軸(13)に対する接合部(32)を有し、その接合部(32)を前記出力軸(13)に固定して前記保持器部材(30)を前記出力軸(13)と一体回転するようしたことを特徴とする減速装置。
  2. 前記接合部(32)を筒状に形成し、その筒状の接合部(32)を前記出力軸(13)の外周部に嵌め合わせた状態で固定したことを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
  3. 前記接合部(32)を前記保持器部材(30)よりも径方向内側に設け、前記出力軸(13)はつば部(23)を有し、前記接合部(32)を前記出力軸(13)の外周部に嵌め合わせた状態で、前記保持器部材(30)の接合部(32)が前記つば部(23)に当接するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の減速装置。
  4. 前記出力軸(13)は前記つば部(23)を前記入力軸(12)側の端部に有し、前記保持器部材(30)の接合部(32)を前記出力軸(13)の外周部に嵌め合わせた状態で、その接合部(32)を前記出力軸(13)のつば部(23)と、前記出力軸(13)を回転可能に支持する軸受(22)との間で挟むようにしたことを特徴とする請求項3に記載の減速装置。
  5. 前記保持器部材(30)の筒状の接合部(32)を前記保持器部材(30)よりも径方向内側に設け、前記出力軸(13)は大径部(13b)を有し、前記保持器部材(30)の接合部(32)に径方向内向きの係合フランジ(34)を設け、前記接合部(32)を前記出力軸(13)の大径部(13b)の外周部に嵌め合わせた状態で、前記係合フランジ(34)が前記出力軸(13)の大径部(13b)に当接するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の減速装置。
  6. 前記保持器部材(30)は前記接合部(32)の先端に前記係合フランジ(34)を有し、前記接合部(32)を前記出力軸(13)の大径部(13b)の外周部に嵌め合わせた状態で、その接合部(32)を前記出力軸(13)の大径部(13b)と、前記出力軸(13)を回転可能に支持する軸受(22)との間で挟むようにしたことを特徴とする請求項5に記載の減速装置。
  7. 前記接合部(32)を径方向のフランジ状に形成し、そのフランジ状の接合部(32)を前記入力軸(12)側の前記出力軸(13)の端面に対向した状態で固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
  8. 前記出力軸(13)は前記入力軸(12)側の端部に小径となる嵌合段部(24)を有し、前記接合部を径方向内向きのフランジ状に形成し、その嵌合段部(24)に前記保持器部材(30)のフランジ状の接合部(32)を嵌め合わせた状態で固定するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の減速装置。
  9. 前記接合部(32)を前記出力軸(13)の外周部に圧入により嵌め合わせた状態で固定するようにしたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の減速装置。
  10. 前記保持器部材(30)の筒状の接合部(32)を前記出力軸(13)の外周部に、溶接または摩擦圧接により固定するようにしたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の減速装置。
  11. 前記保持器部材(30)のフランジ状の接合部(32)を前記出力軸(13)の前記入力軸(12)側の端面に溶接または摩擦圧接により固定するようにしたことを特徴とする請求項7または8に記載の減速装置。
  12. 前記保持器部材(30)の接合部(32)を前記出力軸(13)の前記入力軸(12)側の端面に固定部材(35)により固定するようにしたことをと特徴とする請求項7または8に記載の減速装置。
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