JP6713363B2 - 変速機 - Google Patents

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    • F16H13/00Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members
    • F16H13/06Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members with members having orbital motion
    • F16H13/08Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members with members having orbital motion with balls or with rollers acting in a similar manner

Description

本発明は、変速機に関する。
従来、太陽ローラと遊星ローラとの間の押圧により発生させたトラクション(摩擦)を利用して、回転運動を減速または増速しつつ伝達するトラクション変速機が知られている。このようなトラクション変速機については、例えば、特開平10−331932号公報に記載されている。
特開平10−331932号公報の変速機では、入力軸の一端と出力軸の一端との間に、摩擦ローラ式変速機が形成され、さらに、入力軸と出力軸の他端の外周面に、それぞれスプライン部が形成されている。これらの各スプライン部と、他の回転軸の端に形成されたスプライン孔とが嵌合することにより、小型かつ組立性に優れた各部材間の結合構造を安価で実現できる旨が記載されている。
特開平10−331932号公報
トラクション変速機において、高いトルクを得ようとすると、太陽ローラと遊星ローラとの間、およびインタナルリング(ハウジング)と遊星ローラとの間において、押圧面の面圧が大きくなる。しかしながら、押圧面の面圧が過大になると、各部材の摩耗および効率の低下が生じる虞がある。そのため、各部材に加わる面圧を低減する必要がある。
各部材に加わる面圧を低減することを目的として、太陽ローラと遊星ローラとが接触した際に、太陽ローラを撓ませて変形させることで接触面積を広げる等の技術が開発されている。しかしながら、この場合、太陽ローラ等の加工が難しく小型化しにくくなる。また変形により各部材間のバックラッシュ(がたつき)が生じ、効率低下が生じる虞がある。
つまり、従来のトラクション変速機の構造では、高トルク化と、高効率化とを両立することが困難であった。
本発明の目的は、トラクション変速機において、高トルク化と、高効率化とを両立できる構造を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、中心軸を中心として回転する太陽ローラと、前記太陽ローラの周囲に位置する複数の遊星ローラと、前記中心軸に対して、前記複数の遊星ローラよりも径方向外側に位置し、前記複数の遊星ローラに接触する円環状のインタナルリングと、前記複数の遊星ローラを前記中心軸の周囲においてそれぞれ自転可能に支持する複数のキャリアピンを有するキャリアと、を有する変速機であって、前記複数の遊星ローラは、それぞれ、外周面が前記インタナルリングおよび前記太陽ローラに接触する円環状の外側部材と、前記外側部材の内側に位置し、内周面の少なくとも一部が前記キャリアピンに直接または間接的に支持される円環状の内側部材と、を有し、前記外側部材と前記内側部材とが互いに直接または間接的に固定され、前記外側部材の内周面の一部と前記内側部材の外周面の一部とが間隙を介して対向する。
本願の例示的な第1発明によれば、各遊星ローラは、外周面がインタナルリングおよび太陽ローラに接触する円環状の外側部材と、外側部材の内側に位置する円環状の内側部材とを有し、外側部材の内周面の一部と内側部材の外周面の一部とが間隙を介して対向する。外側部材と、インタナルリングまたは太陽ローラとが接触した際、外側部材が変形し、接触面積が広くなり、押圧面の面圧が低減される。外側部材の変形した部分は間隙内に収容されるため、がたつきが抑制される。これにより、高トルク化と、高効率化とを両立できる。
図1は、第1実施形態に係る変速機の縦断面図である。 図2は、第1実施形態に係る変速機の横断面図である。 図3は、第1実施形態に係る変速機の部分縦断面図である。 図4は、第1実施形態に係る変速機の横断面図である。 図5は、変形例に係る変速機の縦断面図である。 図6は、変形例に係る変速機の部分縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、太陽ローラの中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。また、以下では、説明の便宜上、図1中の右側を「入力側」、図1中の左側を「出力側」、とそれぞれ称する。
<1.第1実施形態>
<1−1.減速機1Aの全体構成>
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に係る減速機1Aを、中心軸90Aを含む平面で切断した縦断面図である。図2は、図1中のA−A位置から見た減速機1Aの横断面図である。
この減速機1Aは、外部の電動機など(図示省略)から得られる入力部の第1回転数の回転運動を、第1回転数よりも低い回転数の回転運動に変換して、出力部を回転させる装置である。減速機1Aは、例えば、作業ロボットにおけるアームの関節部分に組み込まれて、アームの屈伸運動を実現させるために用いられる。ただし、本発明の変速機は、アシストスーツ、ターンテーブル、工作機械の割出盤、車椅子、無人搬送車などの他の機器に組み込まれて、各種の回転運動を実現させるものであってもよい。
この減速機1Aには、太陽ローラ14Aの表面と複数の遊星ローラ26Aの表面とを、互いに接触させながら回転させることで動力を伝達する、いわゆるトラクション型の減速機構20Aが用いられている。
図1に示すように、本実施形態の減速機1Aは、入力軸10A、減速機構20A、および出力部30Aを有する。
入力軸10Aは、外部から入力される回転数である第1回転数で回転する部材である。本実施形態の入力軸10Aは、入力シャフト13Aと、太陽ローラ14Aとを有する。入力シャフト13Aは、中心軸90Aに沿って配置された円柱状の部材である。入力シャフト13Aは、直接または他の動力伝達機構を介して、駆動源である外部のモータ(図示省略)に接続される。本実施形態では、入力シャフト13Aの一部が太陽ローラ14Aとなっている。ただし、入力シャフト13Aと太陽ローラ14Aとは、別部材であってもよい。モータを駆動させると、中心軸90Aを中心として、入力軸10Aが第1回転数で回転する。つまり、太陽ローラ14Aは、減速機1Aにおける入力部となっている。なお、入力軸10Aは、モータの出力シャフト自体であってもよく、モータの出力シャフトとは別部材であってもよい。モータの出力シャフトと入力軸10Aとを、単一の部品とすれば、減速機1Aの部品点数を減らすことができ、減速機1Aを小型化することができる。
減速機構20Aは、入力軸10Aと出力部30Aとの間に介在し、入力軸10Aの回転運動を、減速させつつ出力部30Aへ伝達する機構である。本実施形態の減速機構20Aは、複数の遊星ローラ26Aと、ハウジング(図示省略)と、インタナルリング32Aと、後述の第3軸受63A〜第5軸受65Aとを有する。
複数の遊星ローラ26Aは、太陽ローラ14Aの周囲に、等間隔に配置されている。各遊星ローラ26Aは、中央に挿通孔260Aを有する。当該挿通孔260Aには、後述の遊星キャリアピン35Aが挿入される。各遊星ローラ26Aは、この遊星キャリアピン35Aによって、中心軸90Aの周囲を、自転可能かつ公転可能に支持される。なお、図2に示すとおり、本実施形態の減速機1Aは3つの遊星ローラ26Aを有しているが、遊星ローラ26Aは2つであっても、4つ以上であってもよい。また、複数の遊星ローラ26Aは、太陽ローラ14Aの周りに、不等配位置に配置されてもよい。
インタナルリング32Aは、ハウジングの内周面に固定されている。インタナルリング32Aは、中心軸90Aに対して、複数の遊星ローラ26Aよりも径方向外側に配置され、複数の遊星ローラ26Aに接触する円環状の部材である。
出力部30Aは、円板体31Aと、遊星キャリア33Aとを有する。円板体31Aは、複数の遊星ローラ26Aよりも入力側に位置する。遊星キャリア33Aは、キャリア本体34Aと、上述の複数の遊星ローラ26Aをそれぞれ軸方向に貫通する複数の遊星キャリアピン35Aを有する。キャリア本体34Aは、複数の遊星ローラ26Aよりも出力側に位置する。各遊星キャリアピン35Aの出力側の端部は、キャリア本体34Aに固定されている。
出力部30Aは、ハウジングによって、第3軸受63Aおよび第4軸受64Aを介して、中心軸90Aを中心として回転可能に支持されている。さらに、円板体31Aと入力軸10Aとの間には第5軸受が設けられている。これにより、入力軸10Aに対して出力部30Aが異なる回転数で回転可能に支持されている。
複数の遊星ローラ26Aは、それぞれ太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aと、常に接触する。また、太陽ローラ14Aと遊星ローラ26Aとの間、および遊星ローラ26Aとインタナルリング32Aとの間には、潤滑剤(図示省略)が介在する。これにより、太陽ローラ14Aと遊星ローラ26Aとの間、および遊星ローラ26Aとインタナルリング32Aとの間にトラクション(摩擦)が発生する。
入力部である太陽ローラ14Aが第1回転数で回転すると、複数の遊星ローラ26Aは、太陽ローラ14Aからの動力を受け、太陽ローラ14Aとの間のトラクションによって自転する。また、複数の遊星ローラ26Aは、インタナルリング32Aとの間のトラクションによって、インタナルリング32Aに沿って、中心軸90Aの周囲を公転する。このとき、遊星ローラ26Aの公転の回転数は、第1回転数よりも低い第2回転数となる。
複数の遊星ローラ26Aが減速後の第2回転数で公転すると、それに伴い、複数の遊星ローラ26Aを軸方向に貫通する複数の遊星キャリアピン35A、および複数の遊星キャリアピン35Aが固定されたキャリア本体34Aが、中心軸90Aを中心として第2回転数で回転する。これにより、入力部の第1回転数の回転運動は、第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換されて、遊星キャリア33Aに出力される。
<1−2.遊星ローラの詳細な構造>
図3は、減速機1Aの部分縦断面図である。図1および図3に示すとおり、複数の遊星ローラ26Aは、それぞれ、円環状の内側部材262Aと、内側部材262Aの外側に位置する円環状の外側部材261Aとを有する。外側部材261Aの外周面は、インタナルリング32Aおよび太陽ローラ14Aに接触する。
内側部材262Aは、外周面の軸方向における両端または両端付近において、外側部材261Aの内周面と固定されている。また、外側部材261Aと内側部材262Aとは、当該両端の固定箇所の間において、径方向に離れている。つまり、外側部材261Aの内周面の一部と内側部材262Aの外周面の一部とが間隙263Aを介して対向している。なお、外側部材261Aと内側部材262Aとは、上述の間隙263Aを除く少なくとも一部分において互いに直接固定されてもよく、別の固定部材を介して間接的に固定されてもよい。本実施形態では外側部材261Aを内側部材262Aの軸方向の両端にて支持することにより、安定性が高い構造となっているが、外側部材261Aと内側部材262Aとの固定は、軸方向の片側端のみでもよい。また、固定は、圧入、接着、または溶着のいずれにより行ってもよい。さらに、内側部材262Aは、複数の部材から構成されてもよい。
なお、挿通孔260Aは、各遊星ローラ26Aの内側部材262Aを軸方向に貫通している。そして、当該挿通孔260Aに複数の遊星キャリアピン35Aがそれぞれ挿入される。内側部材262Aの内周面の少なくとも一部は、間隙263Aと径方向に重なる位置において、遊星キャリアピン35Aに直接または間接的に支持される。
複数の遊星ローラ26Aの外側部材261Aは、それぞれ、太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aの双方と接触する。これにより、外側部材261Aは、太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aの双方から径方向の力を受ける。外側部材261Aの径方向の厚さは、内側部材262Aの径方向の厚さよりも薄くなっている。このため、遊星ローラ26Aは、インタナルリング32Aおよび太陽ローラ14Aと接触して押圧された際に、全体として高い剛性を維持しつつ、外側部材261Aが径方向内側に弾性変形しやすくなる。これにより、外側部材261Aとインタナルリング32Aとの接触面積、および外側部材261Aと太陽ローラ14Aとの接触面積が、周方向および軸方向に広くなる。その結果、押圧面の面圧が低減され、摩耗が抑制される。
また、外側部材261Aの変形した部分が間隙263A内に収容される構造になっているため、太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aに対する遊星ローラ26Aのがたつきを抑制することができる。また、内側部材262Aは外側部材261Aよりも径方向の厚さが厚く、内周面が変形しにくいため、内側部材262Aの内側において内側部材262Aを支持する部材(例えば、後述のニードル軸受や遊星キャリアピン35A等)に対して、変形の影響が及びにくい。
なお、外側部材261Aの外周面は、径方向外側に向かって湾曲する外側湾曲部264Aを有する。本実施形態においては、当該外側湾曲部264Aが、インタナルリング32Aおよび太陽ローラ14Aと接触する。これにより、外側部材261Aが径方向内側へ弾性変形しやすくなる。また、外側湾曲部264Aを有する外周面が、間隙263Aと径方向に重なる位置において、インタナルリング32Aと太陽ローラ14Aの少なくとも一方と接触することが望ましい。これにより、外側部材261Aの変形した部分が間隙263A内に収容されやすくなり、バックラッシュをさらに抑制しやすくなる。
また、間隙263Aの軸方向の長さは、外側湾曲部264Aと、太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aとの接触箇所の軸方向の長さと同等、またはそれ以上であることが望ましい。これにより、さらに外側部材261Aの変形した部分が間隙263A内に収容されやすくなる。ただし、間隙263Aの軸方向の長さは、外側湾曲部264Aと、太陽ローラ14Aおよびインタナルリング32Aとの接触箇所の軸方向の長さより短くてもよい。
さらに、間隙263Aの径方向の長さは、間隙263Aと隣接する外側部材261Aの内周面が、外側部材261Aが弾性変形した際に、間隙263A内に入って内側部材262Aの外周面と接触する程度であることが望ましい。これにより、必要以上に外側部材261Aが変形することを防止することができる。
なお、外側湾曲部264Aとインタナルリング32Aとが接触する軸方向位置と、外側湾曲部264Aと太陽ローラ14Aとが接触する軸方向位置とは、異なってもよい。また、外側湾曲部264Aが、インタナルリング32Aと太陽ローラ14Aのいずれか一方のみに接触する構造であってもよい。インタナルリング32Aおよび太陽ローラ14Aは、外側部材261Aの外周面における、外側湾曲部264A以外の部分と接触する構造であってもよい。
なお、本実施形態では、内側部材262Aの外周面は、径方向内側に凹む凹部270Aを有し、凹部270A内の空間が、間隙263Aとなっている。これにより、外側部材261Aの内周面が、内側部材262Aの凹部270Aである間隙263A内に収容されることによって、外側部材261Aを径方向内側に弾性変形させやすくなる。
図4は、図1中のB−B位置から見た減速機1Aの横断面図である。図4に示すとおり、内側部材262Aの内周面と遊星キャリアピン35Aとの間に、第1軸受61Aとして1または複数のニードル軸受が配置されている。そして、内側部材262Aの内周面の少なくとも一部が、遊星キャリアピン35Aに、第1軸受61Aを介して径方向に間接的に支持されている。これにより、遊星ローラ26Aに対して径方向に負荷が加わった場合においても、遊星キャリアピン35Aに対して遊星ローラ26Aを安定して支持できる。また、ニードル軸受を用いることにより、減速機1Aを径方向に薄型化できる。なお、内側部材262Aの内周面は、遊星キャリアピン35Aによって、軸受を介さず直接支持されてもよい。さらに、ニードル軸受の代わりに、スリーブ等を用いてもよい。
また、この減速機1Aは、内側部材262Aの軸方向の外側に、内側部材262Aと軸方向に接する第2軸受62Aとして複数の玉軸受を有する。内側部材262Aは、複数の第2軸受62Aを介して、軸方向に支持される。これにより、遊星ローラ26Aに軸方向の負荷が加わった場合においても、遊星ローラ26Aが安定して支持される。なお、この減速機1Aは、第2軸受62Aを、内側部材262Aの軸方向片端付近のみに有してもよい。また、第2軸受62Aの一部が、円板体31A等の別の部材と一体化されてもよい。
さらに、外側部材261Aにおける、インタナルリング32Aまたは太陽ローラ14Aに接触する軸方向の位置と、内側部材262Aにおける、遊星キャリアピン35Aに接触する軸方向の位置とは、互いに異なることが望ましい。これにより、外側部材261Aの弾性変形による変形が発生した際に、その変形が、内側部材262Aと遊星キャリアピン35Aとの支持部には影響しにくい。その結果、外側部材261Aが大きく変形した場合でも遊星ローラ26Aを安定して回転させることができる。これにより、小型化・高トルク化を実現することができる。
なお、外側部材261Aと内側部材262Aとは、同一の材料から構成されていることが望ましい。これにより、外側部材261Aと内側部材262Aとの熱膨張率の差による歪みを低減することができる。ただし、外側部材261Aと内側部材262Aとは、別の材料から構成されてもよい。
<2.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
まず、減速機1Aにおける外側湾曲部264Aのような湾曲構造は、遊星ローラ26Aの外側部材261Aに代わり、または外側部材261Aに加えて、インタナルリング32Aまたは太陽ローラ14Aにおける、外側部材261Aとの接触箇所に形成されてもよい。また、減速機1Aにおいて、必ずしも湾曲構造を形成する必要はなく、互いに平坦な面が押圧し合う構造であってもよい。
また、図5は、変形例に係る減速機1Bの部分縦断面図である。図5に示すように、複数の遊星ローラ26Aは、上述の第2軸受としての複数の玉軸受を介さずに、出力部30Bの円板体31Bおよび遊星キャリア33Bによって直接軸方向に支持される構造であってもよい。
図6は、変形例に係る減速機1Cの部分縦断面図である。図6に示すとおり、複数の遊星ローラ26Cの外側部材261Cの内周面において、径方向外側に凹む凹部270Cが形成されてもよい。この場合、凹部270C内の空間が、間隙263Cとなる。
なお、上述のように凹部に間隙を形成する代わりに、内側部材の両端と外側部材の両端とを固定するための別部材を有し、当該別部材によって、内側部材と外側部材との間に間隙が形成されてもよい。
上述の実施形態においては、太陽ローラを入力部とし、遊星キャリアを出力部とした減速機に係る構造について説明した。しかし、本構造は遊星キャリアを入力部とし、太陽ローラを出力部とする、増速機として用いてもよい。さらに、減速機および増速機の両方の機能を有する変速機として用いてもよい。
また、変速機の細部の形状については、本願の各図に示された形状と相違してもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、変速機に利用できる。
1A,1B,1C 減速機
10A 入力軸
13A 入力シャフト
14A 太陽ローラ
20A 減速機構
26A,26C 遊星ローラ
30A,30B 出力部
31A,31B 円板体
32A インタナルリング
33A,33B 遊星キャリア
34A キャリア本体
35A 遊星キャリアピン
61A 第1軸受
62A 第2軸受
63A 第3軸受
64A 第4軸受
65A 第5軸受
90A 中心軸
260A 挿通孔
261A,261C 外側部材
262A 内側部材
263A,263C 間隙
264A 外側湾曲部
270A,270C 凹部

Claims (13)

  1. 中心軸を中心として回転する太陽ローラと、
    前記太陽ローラの周囲に位置する複数の遊星ローラと、
    前記中心軸に対して、前記複数の遊星ローラよりも径方向外側に位置し、前記複数の遊星ローラに接触する円環状のインタナルリングと、
    前記複数の遊星ローラを前記中心軸の周囲においてそれぞれ自転可能に支持する複数のキャリアピンを有するキャリアと、
    を有する変速機であって、
    前記複数の遊星ローラは、それぞれ、
    外周面が前記インタナルリングおよび前記太陽ローラに接触する円環状の外側部材と、
    前記外側部材の内側に位置し、内周面の少なくとも一部が前記キャリアピンに直接または間接的に支持される円環状の内側部材と、
    を有し、
    前記外側部材と前記内側部材とが互いに直接または間接的に固定され、
    前記外側部材の内周面の一部と前記内側部材の外周面の一部とが間隙を介して対向する変速機。
  2. 請求項1に記載の変速機であって、
    前記内側部材は、外周面の軸方向における両端において、前記外側部材の内周面と固定され、
    前記外側部材の外周面は、前記間隙と径方向に重なる位置において前記インタナルリングと前記太陽ローラの少なくとも一方に接触する変速機。
  3. 請求項2に記載の変速機であって、
    前記内側部材の内周面の少なくとも一部は、前記間隙と径方向に重なる位置において前記キャリアピンに直接または間接的に支持される変速機。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記外側部材の、前記インタナルリングまたは前記太陽ローラに接触する軸方向の位置と、前記内側部材の、前記キャリアピンに接触する軸方向の位置は互いに異なる変速機。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記外側部材の径方向の厚さは、前記内側部材の径方向の厚さよりも薄い変速機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記内側部材の内周面と前記キャリアピンとの間に、1または複数の第1軸受を有し、
    前記1または複数の第1軸受はニードル軸受であり、
    前記内側部材は、前記キャリアピンによって、前記1または複数の第1軸受を介して、径方向に間接的に支持される変速機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記内側部材と軸方向に接する複数の第2軸受を有し、
    前記内側部材は、前記複数の第2軸受を介して、軸方向に支持される変速機。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記外側部材の外周面は、前記間隙と径方向に重なる位置において径方向外側に向かって湾曲する外側湾曲部を有し、
    前記外側湾曲部が前記インタナルリングと前記太陽ローラの少なくとも一方に接触する変速機。
  9. 請求項8に記載の変速機であって、
    前記間隙の軸方向の長さは、前記外側湾曲部と前記インタナルリングとの接触箇所の軸方向の長さ以上である変速機。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記内側部材の外周面は、径方向内側に凹む凹部を有し、
    前記凹部内の空間が、前記間隙である変速機。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記外側部材の内周面は、径方向外側に凹む凹部を有し、
    前記凹部内の空間が、前記間隙である変速機。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載の変速機であって、
    前記内側部材および前記外側部材は、同一の材料から構成されている変速機。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれかに記載の変速機において、
    前記太陽ローラを入力部とし、前記キャリアを出力部とした変速機。

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