JP6602674B2 - 遊星歯車機構 - Google Patents
遊星歯車機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6602674B2 JP6602674B2 JP2016002509A JP2016002509A JP6602674B2 JP 6602674 B2 JP6602674 B2 JP 6602674B2 JP 2016002509 A JP2016002509 A JP 2016002509A JP 2016002509 A JP2016002509 A JP 2016002509A JP 6602674 B2 JP6602674 B2 JP 6602674B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planetary gear
- guide surface
- cylindrical guide
- gear
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
Description
この発明は、構造の簡素化と部品点数の削減を図って生産性向上とコスト低減を可能にした遊星歯車機構に関するものである。
遊星歯車機構の一つに、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されたその遊星歯車機構は、3K型と称されるものである。
その3K型の遊星歯車機構の一例を図5に示す。この図5の遊星歯車機構は、第1の回転軸0に固定されるサンギヤ1と、そのサンギヤ1に噛合する第1のプラネタリギヤ2及びその第1のプラネタリギヤ2と一体に回転する第2のプラネタリギヤ3の2者で構成された複数組のプラネタリギヤ組5と、円周方向に等ピッチで配置されたこのプラネタリギヤ組5の各々を自転可能に支持する支軸4の固定されたキャリア17を有する。
また、前記キャリア17を回転自在に支持するキャリア用軸受18と、前記第1のプラネタリギヤ2と噛合する固定内歯車7と、前記第2のプラネタリギヤ3を噛合させて前記サンギヤ1の回転中心と同心の円軌道上で回転するように支持された可動内歯車8と、この可動内歯車8を固定して当該可動内歯車8と一体に回転させる第2の回転軸9と、その第2の回転軸9を支持する2組の軸受10と、分割ハウジング11a、11bの2者で構成されたハウジング11と、前記第2の回転軸9の外周との間に介在するオイルシール14を組み合わせて構成されている。
ハウジング11は、前記第2の回転軸9の一部と他の構成要素の全てを内包するケースである。
図5の3K型の遊星歯車機構は、前記特許文献1が述べているように、小型で減・増速の大きな速度比を実現できることから多くの変速機に採用されているが、構成部品数が多く、そのために、動力伝達部位に発生する変形が大きくなり、歯車同士の噛み合い率が低下し、遊星歯車機構の入力部から出力部に至る間でのトルク伝達効率が著しく低下する問題を生じやすい。
そこで、その不具合を改善するために、軸受を含む部材の大型化や補助軸受の追加などによる剛性向上が図られる。
例えば、前記特許文献1の遊星歯車機構は、キャリアの内周側と外周側をそれぞれ軸受で支持し、さらに、2個あるキャリアの片方に軸受を介して支持された可動内歯車(従動リングギヤ)の外周とハウジングとの間にも軸受を配置して高い剛性を確保しているが、それが原因で径方向サイズの大きな遊星歯車機構となっている。
また、図5の遊星歯車機構については、キャリア17を回転自在に支持するためにそのキャリア17と第2の回転軸9との間に補助的に軸受18を配置しているが、機構のコンパクト化のためにその軸受はサイズの小さなものを採用しており、さらに、キャリア17の外周は軸受による支持を行っていない。そのために、高剛性、特に高いモーメント剛性を望み難いものになっている。
これに加え、図5の遊星歯車機構は、プラネタリギヤ組5の各々を自転可能に支持するためにプラネタリギヤ組用の支軸4とプラネタリギヤ組5との間にニードル軸受19を組み込んでおり(これは一般的な技術であり、特許文献1の遊星歯車機構にも採用されている)、それによってプラネタリギヤ組5のガタつきを抑えて剛性を高めているため、構造の簡素化や部品数削減の要求に応えるのが難しい。
この発明は、遊星歯車機構の構造の簡素化と部品点数削減を実現して生産性向上とコスト低減を可能となすことを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、
第1の回転軸に固定されるサンギヤと、
そのサンギヤに噛合する第1のプラネタリギヤ、その第1のプラネタリギヤの他端側に並列に配置されて第1のプラネタリギヤと一体に回転する第2のプラネタリギヤ、及びその第1及び第2のプラネタリギヤを支持する支軸の3者で構成されるプラネタリギヤ組と
、
前記プラネタリギヤ組の支軸に外嵌されるギヤ組用軸受と、
前記第1のプラネタリギヤと噛合する固定内歯車と、
前記第2のプラネタリギヤと噛合する可動内歯車と、
前記可動内歯車に取り付けられて当該可動内歯車を前記サンギヤの回転中心と同心の円軌道上で一体回転するように支持する第2の回転軸と、
前記第2の回転軸を支持する回転軸用軸受と、
前記構成要素の各々を内包するハウジングと、
前記プラネタリギヤ組の支軸よりも径方向内側と径方向外側において前記ギヤ組用軸受の公転をガイドする前記サンギヤの回転中心と同心の内側円筒ガイド面及び外側円筒ガイド面を具備し、
前記プラネタリギヤ組が内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に挿入された前記ギヤ組用軸受を支点にして自転し、さらに、前記ギヤ組用軸受の外輪が前記内側円筒ガイド面又は外側円筒ガイド面上を転動して前記プラネタリギヤ組が前記サンギヤの回転中心と同心の円軌道(固定内歯車の内周に沿った円軌道)上を公転する遊星歯車機構を提供する。
第1の回転軸に固定されるサンギヤと、
そのサンギヤに噛合する第1のプラネタリギヤ、その第1のプラネタリギヤの他端側に並列に配置されて第1のプラネタリギヤと一体に回転する第2のプラネタリギヤ、及びその第1及び第2のプラネタリギヤを支持する支軸の3者で構成されるプラネタリギヤ組と
、
前記プラネタリギヤ組の支軸に外嵌されるギヤ組用軸受と、
前記第1のプラネタリギヤと噛合する固定内歯車と、
前記第2のプラネタリギヤと噛合する可動内歯車と、
前記可動内歯車に取り付けられて当該可動内歯車を前記サンギヤの回転中心と同心の円軌道上で一体回転するように支持する第2の回転軸と、
前記第2の回転軸を支持する回転軸用軸受と、
前記構成要素の各々を内包するハウジングと、
前記プラネタリギヤ組の支軸よりも径方向内側と径方向外側において前記ギヤ組用軸受の公転をガイドする前記サンギヤの回転中心と同心の内側円筒ガイド面及び外側円筒ガイド面を具備し、
前記プラネタリギヤ組が内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に挿入された前記ギヤ組用軸受を支点にして自転し、さらに、前記ギヤ組用軸受の外輪が前記内側円筒ガイド面又は外側円筒ガイド面上を転動して前記プラネタリギヤ組が前記サンギヤの回転中心と同心の円軌道(固定内歯車の内周に沿った円軌道)上を公転する遊星歯車機構を提供する。
この遊星歯車機構は、下記の3形態が考えられる。
I)前記プラネタリギヤ組の支軸をプラネタリギヤ組の両端に相反する向きに突出させて設けてプラネタリギヤ組を両持ち支持する第1の形態。
I)前記プラネタリギヤ組の支軸をプラネタリギヤ組の両端に相反する向きに突出させて設けてプラネタリギヤ組を両持ち支持する第1の形態。
II)前記支軸を第1のプラネタリギヤの端面(ハウジングと向き合う側の面)に突出させて設けてプラネタリギヤ組をハウジングで片持ち支持する第2の形態。
III)前記支軸を第2のプラネタリギヤの端面(第2の回転軸の内端と向き合う側の面)に突出させて設けてプラネタリギヤ組を第2の回転軸で片持ち支持する第3の形態。
前記第1の形態の遊星歯車機構は、プラネタリギヤ組の両側に設けた支軸の各々に前記ギヤ組用軸受が外嵌され、プラネタリギヤ組の両側、即ち、前記プラネタリギヤ組の一端に対向した前記ハウジングの壁部と前記プラネタリギヤ組の他端に対向した前記第2の回転軸の内端部にそれぞれ前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面が設けられ、前記両側の支軸に外嵌された前記ギヤ組用軸受の外輪が前記内側円筒ガイド面又は外側円筒ガイド面上を転動して前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に形成された2箇所の円軌道上を公転移動するものである。
また、前記第2の形態の遊星歯車機構は、第1のプラネタリギヤの端面に突出して設けられた支軸に前記ギヤ組用軸受が外嵌され、前記第1のプラネタリギヤの端面に対向した前記ハウジングの壁部に前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面が設けられ、前記ギヤ組用軸受が、前記内側円筒ガイド面又は外側円筒ガイド面上を転動して前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に形成された単一の円軌道に沿って公転移動するものである。
さらに、前記第3の形態の遊星歯車機構は、前記第2のプラネタリギヤの端面に突出して設けられた支軸に前記ギヤ組用軸受が外嵌され、前記第2のプラネタリギヤの端面に対向した前記第2の回転軸の内端部に前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面が設けられ
、前記ギヤ組用軸受が、前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に形成された単一の円軌道に沿って公転移動するものである。
、前記ギヤ組用軸受が、前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面間に形成された単一の円軌道に沿って公転移動するものである。
前記内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面は、前記ギヤ組用軸受の外輪が両ガイド面のどちらか片方のみに接触するように、2面間の距離が前記外輪の直径よりも僅かに大に設定されている。
ここで言う僅かとは、前記ギヤ組用軸受の外輪が内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面のどちらか片方に接触している状態でその外輪と他方のガイド面との間に、例えば、数十〜100μm程度の隙間ができる数値を指す。
なお、内側円筒ガイド面と外側円筒ガイド面の少なくとも片方は、前記ギヤ組用軸受の外輪をスラスト方向(アキシャル方向)に拘束する段差面を備えた面にするのがよい。
この発明の遊星歯車機構には、キャリアが含まれていない。そのため、構造が簡素化され、部品点数も削減される。これにより、生産性向上とコスト低減を図ることが可能になる。
以下、添付図面の図1〜図4に基づいてこの発明の遊星歯車機構の実施の形態を説明する。
図1は、前記第1形態の遊星歯車機構の具体例である。この図1の遊星歯車機構は、第1の回転軸0に固定されるサンギヤ1と、第1のプラネタリギヤ2、第2のプラネタリギヤ3、及び支軸4の3者で構成されるプラネタリギヤ組5と、ギヤ組用軸受6(図のそれは玉軸受)と、固定内歯車7と、可動内歯車8と、第2の回転軸9と、回転軸用軸受10と、ハウジング11と、前記サンギヤ1の回転中心と同心の直径の異なる内側円筒ガイド面12及び外側円筒ガイド面13と、ハウジング11と第2の回転軸9との間に介在されたオイルシール14を具備する。
前記第1のプラネタリギヤ2は、サンギヤ1に噛合する。また、前記第2のプラネタリ
ギヤ3は、第1のプラネタリギヤ2の他端側に並列に配置されて第1のプラネタリギヤ2と一体に回転する。
ギヤ3は、第1のプラネタリギヤ2の他端側に並列に配置されて第1のプラネタリギヤ2と一体に回転する。
前記支軸4は、第1及び第2のプラネタリギヤ2,3を支持する軸であってプラネタリギヤ組5の両側に相反する向きに突出して設けられている。
ギヤ組用軸受6は、前記プラネタリギヤ組5の支軸4に外嵌される。また、固定内歯車7は前記第1のプラネタリギヤ2と噛合し、可動内歯車8は前記第2のプラネタリギヤ3と噛合する。
前記第2の回転軸9は、前記可動内歯車8に取り付けられて当該可動内歯車8を前記サンギヤ1の回転中心と同心の円軌道上で一体回転するように支持する。
また、前記回転軸用軸受10は、ハウジング11と前記第2の回転軸9との間に組み込まれて第2の回転軸9を回転自在に支持する。
ハウジング11は、分割ハウジング11a,11bを組み合わせたものであって、前記構成要素の各々を内包する。このハウジング11には、第1の回転軸0の片端が挿入され、その片端に前記サンギヤ1が取り付けられる。
また、第2の回転軸9は、片端が前記ハウジング11から外部に引き出される。
前記ギヤ組用軸受6は、前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に挿入される。前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13は、そのギヤ組用軸受6の外輪を前記プラネタリギヤ組5の支軸4よりも径方向内側と径方向外側において相対移動可能に支える。
この内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13は、どちらか片方のガイド面と前記ギヤ組用軸受6の外輪との間に数十μm程度の隙間が形成されるように両ガイド面間の距離が設定されている。
そのために、ギヤ組用軸受6の外輪が内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13のどちらか片方に接触しているときには、その外輪は他方のガイド面からは僅かに離反する。
前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13の少なくとも片方には、ギヤ組用軸受6の外輪を軸方向に突き当てる段差面を備えさせるのがよい。例示の遊星歯車機構では、プラネタリギヤ組5を間に挟んだ2箇所の内側円筒ガイド面12に段差面15,16を設けている。
このように構成された図1の遊星歯車機構は、前記第1の回転軸0を入力軸、第2の回転軸9を出力軸として使用すると回転の減速がなされ、これとは逆に前記第2の回転軸9を入力軸、第1の回転軸0を出力軸として使用すると回転の増速がなされる。
以下では、図1の遊星歯車機構について、第1の回転軸0を入力軸として使用する場合を例に挙げて動作の説明を行う。
第1の回転軸0が駆動されてサンギヤ1が回転すると、そのサンギヤ1に駆動されて前記プラネタリギヤ組5が内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に挿入された前
記ギヤ組用軸受6を支点にして自転する。
記ギヤ組用軸受6を支点にして自転する。
また、このプラネタリギヤ組5は、第1のプラネタリギヤ2が固定内歯車7と噛合しているため、自転に伴い、前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に形成された前記サンギヤ1の回転中心と同心の円軌道上を公転する。
その公転は、ギヤ組用軸受6の外輪が内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13のどちらか一方に接してそのガイド面に案内されながらそのガイド面上を転動するため、安定してなされる。
このプラネタリギヤ組5の自転、公転に伴い、第2のプラネタリギヤ3が噛合している可動内歯車8が回転し、その可動内歯車8に固定された第2の回転軸9が設定された比率で減速されて回転する。
この遊星歯車機構は、図5の遊星歯車機構に設置されているキャリアが無いため、軸方向寸法を短縮することができる。また、プラネタリギヤ組5の構造が簡素化され、さらに、そのプラネタリギヤ組5の両端がギヤ組用軸受6に支持されているためプラネタリギヤ組設置部の剛性も高まっている。
また、プラネタリギヤ組5の支軸4を支えたギヤ組用軸受6は、そのギヤ組用軸受6の外輪との間の隙間がゼロに近い内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に挿入されているので、ラジアル方向の遊び(所謂ガタ)は小さく、また、スラスト方向には、軸受6の外輪が段差面15,16によって拘束されているため、プラネタリギヤ組5が傾くことが無く、歯車同士の噛み合い率の低下による運動伝達効率の著しい低下を招くことがない。
さらに、プラネタリギヤ組5は、支軸4も含めて全体が一体成形された焼結体などを利用することができるため、製造コストを下げて価格を抑えることができる。
また、前掲の特許文献1に記載された遊星歯車機構は、キャリアの外周及び軸受を介してキャリアに支持された可動内歯車の外周に大きな軸受を配置して剛性を高めているのに対し、この発明によれば、比較的小さな軸受を用いて、部品点数の削減、小型化、低価格化を図りながら、高い剛性を持つ遊星歯車機構を実現することができる。
図3は、前記第2の形態の遊星歯車機構の具体例を示している。この第2の形態の遊星歯車機構は、プラネタリギヤ組5の支持をハウジング11側のみで行ったものである。
プラネタリギヤ組5の支軸4は、第1のプラネタリギヤ2の端面(ハウジング11の壁面と向き合う側の面)に突出させて設けられており、その支軸4の外周に装着されたギヤ組用軸受6の外輪が、分割ハウジング11aの壁面に形成された内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13のどちらかの面上を転動して前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に形成されたサンギヤ1の軸心と同心の単一の円軌道に沿って公転移動する構造になっている。
ギヤ組用軸受6は、プラネタリギヤ組5が片持ち支持となっているので、支持安定性を高めるために、図のように、複数個を並列配置にして設けるのがよい。その他の構成は、図1の第1の形態と同じであるので、同一要素に同一符号を付して説明を省く。
この第2の形態の遊星歯車機構は、プラネタリギヤ組5の支持が片持ち支持となっているため、第1の形態に比べて剛性が低くなるが、前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13をハウジング11側にのみ設ければよいため、製造コストの低減や、製造、組み立ての簡略化による生産性の向上が図れる。
図4は、前記第3の形態の遊星歯車機構の具体例である。この第3の形態の遊星歯車機構は、プラネタリギヤ組5の支持を第2の回転軸9側のみで行ったものである。
プラネタリギヤ組5の支軸4は、第2のプラネタリギヤ3の端面(第2の回転軸9の内端面と向き合う側の面)に突出させて設けられており、その支軸4の外周に装着されたギヤ組用軸受6の外輪が、第2の回転軸9の円板状をなす内端面に形成された内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13のどちらかの面上を転動して前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13間に形成されたサンギヤ1の軸心と同心の単一の円軌道に沿って公転移動する構造になっている。
その他の構成は、図1の第1の形態と同じであるので、同一要素に同一符号を付して説明を省く。
この第3の形態の遊星歯車機構も、プラネタリギヤ組5が片持ち支持であるため、第1の形態に比べて剛性が低くなるが、前記内側円筒ガイド面12と外側円筒ガイド面13をプラネタリギヤ組5の片側にのみ設ければよいので、第2の形態と同様、製造コストや生産性に優れる。
0 第1の回転軸
1 サンギヤ
2 第1のプラネタリギヤ
3 第2のプラネタリギヤ
4 支軸
5 プラネタリギヤ組
6 ギヤ組用軸受
7 固定内歯車
8 可動内歯車
9 第2の回転軸
10 回転軸用軸受
11 ハウジング
11a,11b 分割ハウジング
12 内側円筒ガイド面
13 外側円筒ガイド面
14 オイルシール
15,16 段差面
17 キャリア
18 キャリア用軸受
19 ニードル軸受
1 サンギヤ
2 第1のプラネタリギヤ
3 第2のプラネタリギヤ
4 支軸
5 プラネタリギヤ組
6 ギヤ組用軸受
7 固定内歯車
8 可動内歯車
9 第2の回転軸
10 回転軸用軸受
11 ハウジング
11a,11b 分割ハウジング
12 内側円筒ガイド面
13 外側円筒ガイド面
14 オイルシール
15,16 段差面
17 キャリア
18 キャリア用軸受
19 ニードル軸受
Claims (5)
- 第1の回転軸(0)に固定されるサンギヤ(1)と、
そのサンギヤ(1)に噛合する第1のプラネタリギヤ(2)、その第1のプラネタリギヤ(2)の他端側に並列に配置されて第1のプラネタリギヤ(2)と一体に回転する第2のプラネタリギヤ(3)、及びその第1及び第2のプラネタリギヤ(2,3)を支持する支軸(4)の3者で構成されるプラネタリギヤ組(5)と、
前記プラネタリギヤ組(5)の支軸(4)に外嵌されるギヤ組用軸受(6)と、
前記第1のプラネタリギヤ(2)と噛合する固定内歯車(7)と、
前記第2のプラネタリギヤ(3)と噛合する可動内歯車(8)と、
前記可動内歯車(8)に取り付けられて当該可動内歯車(8)を前記サンギヤ(1)の回転中心と同心の円軌道上で一体回転するように支持する第2の回転軸(9)と、
前記第2の回転軸(9)を支持する回転軸用軸受(10)と、
前記構成要素の各々を内包するハウジング(11)と、
前記支軸(4)よりも径方向内側と径方向外側において前記ギヤ組用軸受(6)の公転をガイドする前記サンギヤ(1)の回転中心と同心の内側円筒ガイド面(12)及び外側円筒ガイド面(13)を具備し、
前記プラネタリギヤ組(5)が前記内側円筒ガイド面(12)と外側円筒ガイド面(13)間に挿入された前記ギヤ組用軸受(6)を支点にして自転し、さらに、前記ギヤ組用軸受(6)の外輪が前記内側円筒ガイド面(12)又は外側円筒ガイド面(13)上を転動して前記プラネタリギヤ組(5)が前記サンギヤ(1)の回転中心と同心の円軌道上を公転する遊星歯車機構。 - 前記プラネタリギヤ組(5)の支軸(4)がプラネタリギヤ組(5)の両端に相反する向きに突出して設けられ、その両端の支軸(4)の各々に前記ギヤ組用軸受(6)が外嵌され、前記第1のプラネタリギヤ(2)の端面に対向した前記ハウジング(11)の壁部と前記第2のプラネタリギヤ(3)の端面に対向した前記第2の回転軸(9)の内端部にそれぞれ前記内側円筒ガイド面(12)と外側円筒ガイド面(13)が設けられ、前記両側の支軸(4)に外嵌された前記ギヤ組用軸受(6)の外輪が前記内側円筒ガイド面(12)又は外側円筒ガイド面(13)上をそれぞれ転動するように構成された請求項1に記載の遊星歯車機構。
- 前記支軸(4)が前記第1のプラネタリギヤ(2)の端面にのみ突出して設けられ、その支軸(4)に前記ギヤ組用軸受(6)が外嵌され、前記第1のプラネタリギヤ(2)の端面に対向した前記ハウジング(11)の壁部に前記内側円筒ガイド面(12)と外側円筒ガイド面(13)が設けられ、前記ギヤ組用軸受(6)が、前記内側円筒ガイド面(12)又は外側円筒ガイド面(13)上を転動するように構成された請求項1に記載の遊星歯車機構。
- 前記支軸(4)が前記第2のプラネタリギヤ(3)の端面にのみ突出して設けられ、その支軸(4)に前記ギヤ組用軸受(6)が外嵌され、前記第2のプラネタリギヤ(3)の端面に対向した前記第2の回転軸(9)の内端部に前記内側円筒ガイド面(12)と外側円筒ガイド面(13)が設けられ、前記ギヤ組用軸受(6)が、前記内側円筒ガイド面(12)又は外側円筒ガイド面(13)上を転動するように構成された請求項1に記載の遊星歯車機構。
- 前記内側円筒ガイド面(12)と外側円筒ガイド面(13)の少なくとも片方が、前記ギヤ組用軸受(6)の外輪をスラスト方向に拘束する段差面(15,16)を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の遊星歯車機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002509A JP6602674B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | 遊星歯車機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002509A JP6602674B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | 遊星歯車機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017122493A JP2017122493A (ja) | 2017-07-13 |
JP6602674B2 true JP6602674B2 (ja) | 2019-11-06 |
Family
ID=59306231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016002509A Expired - Fee Related JP6602674B2 (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | 遊星歯車機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6602674B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113334756B (zh) * | 2021-06-09 | 2022-11-25 | 常州安一智能科技有限公司 | 一种用于壳体贴膜的圆盘形工作系统及其工作方法 |
-
2016
- 2016-01-08 JP JP2016002509A patent/JP6602674B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017122493A (ja) | 2017-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10281007B2 (en) | Speed reducer | |
US11078989B2 (en) | Reduction gear and electromechanical device | |
WO2013018121A1 (ja) | 複合転がり軸受付き内歯歯車ユニットおよび波動歯車装置 | |
JP5205523B2 (ja) | 減速機 | |
JP2011094714A (ja) | 遊星歯車減速装置 | |
JP2019148308A (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
EP3680513A1 (en) | Wave bearing for wave-motion gear device | |
CN101915286B (zh) | 约束式少齿差减速器 | |
JP2020029959A (ja) | 減速装置及び電気機器 | |
KR20160136814A (ko) | 역 사이클로이드 감속기 | |
JP2011117521A (ja) | 歯車装置 | |
JP6602674B2 (ja) | 遊星歯車機構 | |
JP2008025687A (ja) | 波動歯車装置用軸受 | |
JP2014029203A (ja) | 遊星歯車機構を利用する高変速比の減速機 | |
JP2013053713A (ja) | ころ軸受及び風力発電用増速機 | |
JP2017040312A (ja) | 減速装置 | |
WO2018052092A1 (ja) | ギヤアセンブリとそれを用いた遊星歯車機構及び歯車機構内蔵モータ | |
JP2020051541A (ja) | 歯車減速機 | |
JP6568749B2 (ja) | 遊星ローラ式の動力伝達装置 | |
WO2018084096A1 (ja) | 複合変速モジュール | |
JP2015124778A (ja) | 分割型保持器、一方向クラッチ及び発電装置用の継手 | |
JP7074628B2 (ja) | 遊星減速装置及び電動アクチュエータ | |
JP2013199999A (ja) | 減速機 | |
JP2018044633A (ja) | 遊星歯車装置のシリーズ | |
WO2023022068A1 (ja) | 変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190910 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6602674 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |