JP2018044633A - 遊星歯車装置のシリーズ - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星歯車装置のシリーズ全体としての製造コストを低減するとともに、多様な減速比を設定する。【解決手段】遊星歯車装置は、太陽歯車3と、遊星歯車4と、キャリア8と、第一内歯車5と、第二内歯車6と、出力軸9とを備える。遊星歯車4は、第一内歯車5に噛合する第一遊星歯車部4aと、第二内歯車6に噛合する噛合する第二遊星歯車部4bとを備える。遊星歯車装置1A〜1Cのシリーズは、太陽歯車3、第一遊星歯車部4a、第二遊星歯車部4b、第一内歯車5、及び第二内歯車6のうち、二種以上の歯車に係る諸元をシリーズ間で同一に設定してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、3K型遊星歯車装置に係る遊星歯車装置のシリーズに関する。
遊星歯車装置として、2K−H型遊星歯車装置が汎用的である。しかしながら、近年では、コンパクト化で高減速比を得ることが可能な3K型遊星歯車装置が種々提案されている。3K型遊星歯車装置は、一個の外歯車と一個の内歯車とが最低限必要な構成要素となる。そして、3K型遊星歯車装置には、3本の基本軸(固定軸、駆動軸及び従動軸)のうち2本が内歯車で構成されるA型と称される機構と、3本の基本軸のうち2本が外歯車で構成されるB型と称される機構とがある。
3K−A型遊星歯車装置として、例えば、特許文献1に開示されるように、駆動軸(入力軸)となる太陽歯車と、第一歯車部及びこの第一歯車部よりも小径の第二歯車部を有する段付遊星歯車と、前記第一歯車部が噛合する固定の第一内歯車(固定リングギア)と、前記第二歯車部が噛合するとともに出力軸となる可動の第二内歯車(可動リングギア)と、前記段付遊星歯車を回転自在に支持するとともにこの段付遊星歯車を太陽歯車の周囲で公転自在に支持するキャリアとを備えたものがある。
また、近年では、減速比の異なる複数種の遊星歯車装置の間で、その構成部品を共通化することで、製造コストの低減を図るシリーズ化の技術が開発されている。例えば特許文献2には、キャリアを共通化することにより、総部品点数及び製造コストの低減を図った遊星歯車装置のシリーズが開示されている。
特開第2014−55653号公報 特許第4588586号公報
しかしながら、遊星歯車装置のシリーズでは、製造コストのさらなる低減が必要であった。さらに、市場における多様なニーズに対応すべく、遊星歯車装置のシリーズは、多様な減速比を設定できることが望ましい。
そこで本発明は、遊星歯車装置のシリーズ全体としての製造コストを低減するとともに、多様な減速比を設定することが可能な遊星歯車装置のシリーズを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであって、入力軸に連結される太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、前記遊星歯車に連結されるキャリアと、前記遊星歯車に噛合する、固定の第一内歯車及び可動の第二内歯車と、前記第二内歯車に連結される出力軸と、を備える遊星歯車装置のシリーズにおいて、前記遊星歯車は、前記第一内歯車に噛合する第一遊星歯車部と、前記第二内歯車に噛合する噛合する第二遊星歯車部とを備えており、前記太陽歯車、前記第一遊星歯車部、前記第二遊星歯車部、前記第一内歯車、及び前記第二内歯車のうち、二種以上の歯車に係る諸元をシリーズ間で同一に設定してなることを特徴とする。
かかる構成によれば、遊星歯車装置の構成要素のうち、最も製造コストが掛かる歯車の諸元を共通化することにより、シリーズ全体としての製造コストを可及的に低減することが可能になる。また、シリーズに使用される遊星歯車装置として、3K型のものを使用することにより、その減速比を幅広い範囲で設定することが可能になる。
本発明に係る遊星歯車装置のシリーズは、前記第一内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定され、かつ前記第二内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定されることが望ましい。
これに限らず、遊星歯車装置のシリーズは、前記第一内歯車の歯数又は前記第二内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定されるとともに、前記太陽歯車、前記第一遊星歯車部及び前記第二遊星歯車部のうち、少なくとも一種の歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定されるものであってもよい。
上記のように、遊星歯車装置を構成する歯車のうち、最も製造コストが掛かる内歯車の諸元を共通化することにより、シリーズ全体としての製造コストのさらなる低減化を実現できる。
本発明に係る遊星歯車装置のシリーズでは、前記遊星歯車装置は、前記太陽歯車、前記遊星歯車、前記第一内歯車及び前記第二内歯車を収容するハウジングを更に備え、前記ハウジングの外径が、シリーズ間で同一に設定されることが望ましい。また、本発明に係る遊星歯車装置のシリーズでは、前記遊星歯車装置の軸長が、シリーズ間で同一に設定されることが望ましい。
このように、遊星歯車装置の外形寸法をシリーズ間で共通化することにより、当該装置が組み込まれる機械・装置の寸法等の仕様に変更を強いることがなく、市場の要求に柔軟に対応できる遊星歯車装置のシリーズを実現できる。
本発明に係る遊星歯車装置では、減速比が10以上60以下に設定されることが望ましい。このように、減速比を幅広い範囲で設定することにより、遊星歯車装置が組み込まれる機械・装置の多様な性能に対応できる。
本発明によれば遊星歯車装置のシリーズ全体としての製造コストを低減するとともに、多様な減速比を設定することが可能になる。
遊星歯車装置のシリーズを構成する第一遊星歯車装置の断面図である。 一部断面で示す第一遊星歯車装置の斜視図である。 第一遊星歯車装置を構成する歯車を示す正面図である。 第一遊星歯車装置を構成する歯車を一部断面で示す斜視図である。 遊星歯車装置のシリーズを構成する第二遊星歯車装置の断面図である。 遊星歯車装置のシリーズを構成する第三遊星歯車装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図6は、本発明に係る遊星歯車装置のシリーズの一実施形態を示す。遊星歯車装置のシリーズは、複数の遊星歯車装置において、その外径寸法及び全体の軸長を同一に設定するとともに、一部の歯車の諸元を同一に設定してなるものである。本実施形態では、図1乃至図6において、三種の遊星歯車装置1A〜1Cからなるシリーズを例示するが、シリーズの数はこれに限定されず、二種以上であればよい。以下では、シリーズを構成する各遊星歯車装置1A〜1Cに関し、図1乃至図4に示すものを第一遊星歯車装置1A、図5に例示するものを第二遊星歯車装置1B、そして図6に例示するものを第三遊星歯車装置1Cという。
このシリーズに共通する遊星歯車装置1A〜1Cの基本的構成について、図1乃至図4の第一遊星歯車装置1Aを参照しながら説明する。第一遊星歯車装置1Aは、3K型である。第一遊星歯車装置1Aは、入力軸2に連結される太陽歯車3と、この太陽歯車3に噛合する複数(図例では三個)の遊星歯車4と、この遊星歯車4に噛合する、固定の第一内歯車5及び可動の第二内歯車6と、キャリアピン7を介して遊星歯車4に連結されるキャリア8と、出力軸9と、これらの構成要素を収容するハウジング10とを備える。なお、以下の説明では、出力軸9と平行な方向を「軸方向」、出力軸9を中心とする径方向を単に「径方向」、出力軸9を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
太陽歯車3は、平歯車として例示され、モータ等の駆動装置の軸部である入力軸2に連結され得る。太陽歯車3は、出力軸9と軸心が一致するように、ハウジング10に収容されている。
遊星歯車4は、第一内歯車5に噛合する第一遊星歯車部4aと、第二内歯車6に噛合する第二遊星歯車部4bとを備える二段構成(段付き)の平歯車である。本実施形態では、第一遊星歯車部4a及び第二遊星歯車部4bは、連結部4cを介して一体に構成される。遊星歯車4は、これに限定されず、第一遊星歯車部4aと第二遊星歯車部4bとを別個の歯車により構成し、これらを連結することにより構成されてもよい。また、遊星歯車4の中心部には、軸方向に貫通する孔4dが形成されている。
第一内歯車5は、ハウジング10の内周に固定されている。第一内歯車5は、太陽歯車3と同軸状に配置される。第二内歯車6は、ハウジング10内において、このハウジング10の軸方向における略中心部に配置される。第二内歯車6は、軸方向において、第一内歯車5と離間されて配置される。第二内歯車6は、太陽歯車3及び第一内歯車5と同軸状に配置される。
第二内歯車6は、出力輪11(連結部材)を介して出力軸9に連結されている。出力輪11は、円板状又は環状に構成されるとともに、出力軸9を挿通可能な孔11aと、この孔11aの内径面の一部に形成される溝部11bと、第二内歯車6をこの出力輪11に固定するための孔11cとを有する。孔11aは、出力輪11の中心部に形成されている。また、孔11cは、孔11aに対して出力輪11の外周寄りの位置に形成され、軸方向に貫通している。第二内歯車6は、この孔11cと同軸状に設けられたねじ孔6aを有する。孔6a,11cには、ねじ部材等の固定部材12が挿通され、当該固定部材12が締結されることにより、第二内歯車6は出力輪11に固定される。
キャリア8は、円板状に構成されるとともに、その中央部に、出力軸9を挿通可能な孔8aを有しており、出力軸9に相対回転可能に支持されている。キャリア8は、第一内歯車5と出力輪11との間に設けられており、かつ、軸方向において、第二内歯車6と重なっている。また、キャリア8は、キャリアピン7を固定するための孔8bを有している。孔8bは、孔8aに対して径方向外側に設けられている。キャリアピン7は、その端部(出力輪11側の端部)がこの孔8bに圧入されることで、キャリア8に固定される。
キャリアピン7は、遊星歯車4の中央部のおける孔4dに挿通されるとともに、ニードル軸受13を介してこの遊星歯車4を回転自在に支持する。キャリアピン7の他端部には、ねじ孔7aが形成されている。また、キャリアピン7の他端部には、ニードル軸受13を係止する止め部材14が固定されている。止め部材14の中央部の孔には、固定部材(例えば、ねじ部材)15が挿通され、この固定部材15がねじ孔7aに螺合して締結されることにより、キャリアピン7の他端部に固定されている。
出力軸9は、その一端部がハウジング10から突出し、その他端部が出力輪11の中央部に形成された孔11aに挿通されている。具体的には、出力軸9は、その中途部に形成される大径軸部9aと、その一端部に形成される第一小径軸部9bと、その他端部に形成される第二小径軸部9cとを有する。大径軸部9aの外径は、第一小径軸部9b及び第二小径軸部9cの各外径よりも大きい。大径軸部9aは、第一小径軸部9bと第二小径軸部9cとの間に設けられる。大径軸部9aは、複数(図例では二個)の軸受16を介して、ハウジング10(の第一ハウジング10a)に回転可能に支持されている。大径軸部9aは、その外径面の中途部に、周方向に沿って環状に形成される突起部17を有する。この突起部17は、二個の軸受16を離間させるスペーサとして機能する。
第一小径軸部9bは、ハウジング10から露出しており、第二小径軸部9cは、ハウジング10に収容されている。第一小径軸部9bとハウジング10との間にはシール部材18が設けられている。第二小径軸部9cの外径は、第一小径軸部9bの外径よりも小さい。第二小径軸部9cは、その中途部(軸方向において出力輪11と重なる部分)にキー溝19を有する。出力軸9は、このキー溝19に嵌め込まれたキー20を介して出力輪11に連結される。すなわち、出力輪11は、溝部11bにキー20が挿入されることにより、出力軸9に連結される。第二小径軸部9cは、軸受21を介してキャリア8を回転可能に支持している。第二小径軸部9cの他端部には、軸受21を係止する止め部材22が固定部材(例えば、ねじ部材)23を介して固定されている。軸受21は、キャリア8の孔8aの内径面に設けられた止め輪24によって係止されている。
本実施形態では、ハウジング10は、複数の構成部材、第一ハウジング10aと、第二ハウジング10bと、第三ハウジング10cとにより構成されるが、この構成に限定されるものではない。
第一ハウジング10aは、出力軸9を支持する筒部25と、この筒部25の軸方向一端部に形成されるフランジ部26とを備える。筒部25には、軸受16が収容されている。また、筒部25は、その軸方向の一端面(出力輪11側の面)に、軸受16を係止する環状の止め部材27を有する。止め部材27は、固定部材(例えば、ねじ部材)28を介して筒部25に固定されている。
第二ハウジング10bは、円筒状に構成されるが、この形状に限定されない。第二ハウジング10bは、その一端部で第一ハウジング10aを保持し、その他端部で第三ハウジング10cを保持する。第二ハウジング10bは、第一ハウジング10aを係止する第一段部29aと、第三ハウジング10cを係止する第二段部29bとを有する。第一段部29aは、第二ハウジング10bの軸方向端面のうち第一ハウジング10a側の端面に形成され、第二段部29bは、第三ハウジング10c側の端面に形成されている。第一段部29a及び第二段部29bは、円環状の溝部である。第二ハウジング10bの外径寸法は、第一ハウジング10aにおけるフランジ部26の外径寸法よりも大きく、第三ハウジング10cの外径寸法よりも大きい。したがって、この第二ハウジング10bの外径寸法が、第一遊星歯車装置1Aの外径寸法Rとなる(図1参照)。
第三ハウジング10cは、筒状に構成されるとともに、その内周にて第一内歯車5を回転不能に保持する。また、第三ハウジング10cは、その中途部(本実施形態では、軸方向略中央部)を閉塞する壁部30を有する。壁部30は、モータ等の駆動装置を支持する受け部として機能する。このため、壁部30は、その中心部に、入力軸2を挿通可能な孔30aを有する。
以下、上記構成に係る遊星歯車装置1Aの動作態様について説明する。入力軸2の回転により太陽歯車3が回転すると、当該太陽歯車3に噛合する各遊星歯車4の第一遊星歯車部4aが回転駆動される。これにより、各遊星歯車4は、キャリアピン7廻りに自転しながら、この太陽歯車3の周りを公転する。キャリアピン7は、遊星歯車4の公転に対応して、太陽歯車3の周りを公転する。また、キャリア8は、軸受21を介して出力軸9廻りに回転する。第一遊星歯車部4aの自転及び公転により、これに連結される第二遊星歯車部4bも同様に自転及び公転する。これにより、第二遊星歯車部4bが噛合する第二内歯車6が出力軸9廻り回転する。これに連動して、出力軸9は、所定の減速比で減速され、入力軸2よりも低速で回転する。
以上、第一遊星歯車装置1Aの構成態様及び動作態様について説明したが、第二遊星歯車装置1B及び第三遊星歯車装置1Cにおいても、この第一遊星歯車装置1Aと同一の構成要素及び動作態様を具備する。このため、図5に示す第二遊星歯車装置1B、及び図6に示す第三遊星歯車装置1Cでは、図1の第一遊星歯車装置1Aと共通する構成要素について共通符号を付している。
シリーズを為す各遊星歯車装置1A〜1Cは、太陽歯車3、遊星歯車4における第一遊星歯車部4a及び第二遊星歯車部4b、第一内歯車5、及び第二内歯車6の五種の歯車のうち、二種以上の歯車の諸元を同一に設定してなる。ここで、歯車諸元とは、一般には、モジュール、圧力角、ねじれ角(ヘリカルアングル)、歯数、転位係数、基準ピッチ円直径、基礎円直径、歯先円直径、歯底円直径、バックラッシュ、オーバーピン寸法、歯車精度、軸間距離などであるが、本実施形態では、二種以上の歯車の歯数を、第一遊星歯車装置1Aから第三遊星歯車装置1Cの相互間で、すなわちシリーズ間で同一に設定している。
本実施形態では、各遊星歯車装置1A〜1Cの軸長(軸方向における寸法)D、及びハウジング10の外径寸法Rをシリーズ間で同一に設定している。その他、本実施形態では、出力軸9の長さ寸法、出力軸9の各軸部9a〜9cの外径寸法、ハウジング10の第二ハウジング10bにおける内径寸法、キャリアピン7の長さ寸法及び外径寸法、キャリア8の外径寸法及び厚さ寸法、出力輪11の外径寸法及び厚さ寸法等についても、シリーズ間で同一に設定している。
各遊星歯車装置1A〜1Cの歯数と減速比の関係を一例として表1に示す。
Figure 2018044633
表1に示すように、第一遊星歯車装置1Aと第二遊星歯車装置1Bとの間では、第一内歯車5の歯数を68で同一に設定し、同じく第二内歯車6の歯数を72で同一に設定している。一方、遊星歯車装置1A,1Bの間では、太陽歯車3の歯数、及び遊星歯車4の歯数を異なる設定にしている。
また、第二遊星歯車装置1Bと第三遊星歯車装置1Cとでは、第二遊星歯車部4bの歯数を27で同一に設定するとともに、第二内歯車6の歯数を72で同一に設定している。一方、遊星歯車装置1B,1Cの間では、太陽歯車3の歯数、第一遊星歯車部4aの歯数、及び第一内歯車5の歯数を異なる設定にしている。
なお、第一遊星歯車装置1Aと第三遊星歯車装置1Cとでは、第二内歯車6の歯数を72で同一に設定しているのみであるが、当然に他の歯車3〜5の歯数をシリーズ間で同一に設定してもよい。
上記の歯数は、例示に過ぎず、遊星歯車装置1A〜1Cが組み込まれる機械・装置に要求される性能に応じて適宜設定され得る。この歯数の共通化は、上記の例に限らず、上記五種の歯車のうち、二種以上の歯車を任意に組み合わせて行うことが可能である。当然に、遊星歯車装置1A〜1Cのシリーズ化にあたっては、全種類の歯車に係る歯数を同一にするのではなく、少なくとも一種の歯車の歯数をシリーズ間で異なるように設定することも必要となる。
本実施形態では3K型の遊星歯車装置1A〜1Cを採用することにより、表1に示す如く、減速比iを幅広い範囲で設定することが可能になる。太陽歯車3の歯数をSとし、第一遊星歯車部4aの歯数をP1とし、第二遊星歯車部4bの歯数をP2とし、第一内歯車5の歯数をCとし、第二内歯車6の歯数をDとしたとき、減速比iは、次の数1で表すことができる。シリーズ全体として設定される減速比の範囲は、10以上60以下であることが望ましい。

Figure 2018044633
以上説明した本実施形態に係る遊星歯車装置1A〜1Cのシリーズによれば、遊星歯車装置1A〜1Cの構成要素のうち、最も製造コストが掛かる歯車の諸元を共通化することにより、製造コストを可及的に低減することが可能になる。特に、各歯車のうち、第一内歯車5及び第二内歯車6は、その外径が太陽歯車3、遊星歯車4の外径よりも大きく、材料費及び加工費が高くなるため、製造コストが高い。よって、第一内歯車5、第二内歯車6の歯数を同一に設定することにより、遊星歯車装置1A〜1Cのシリーズ全体としての製造コストを大幅に低減させることができる。また、キャリア8は、キャリアピン7を孔8bに固定するだけの簡素な構成を採用しており、これによってもシリーズの全体的な製造コストの低減を図ることができる。
また、3K型の遊星歯車装置1A〜1Cを使用することにより、その減速比を10以上60以下といった幅広い範囲に設定できる。しかも、シリーズ化された遊星歯車装置1A〜1Cは、その外径寸法R及び軸長Dを共通化することにより、当該装置1A〜1Cが組み込まれる機械・装置の仕様変更を強いることなく、市場の要求に柔軟に応えることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更 が可能である。
上記の実施形態では、歯車諸元としての歯数をシリーズ間で共通化した例を示したが、これに限定されず、モジュールその他の諸元を同一に設定することによっても本発明を実施することができる。
1A 第一遊星歯車装置
1B 第二遊星歯車装置
1C 第三遊星歯車装置
2 入力軸
3 太陽歯車
4 遊星歯車
4a 第一遊星歯車部
4b 第二遊星歯車部
5 第一内歯車
6 第二内歯車
8 キャリア
9 出力軸
10 ハウジング
R 遊星歯車装置の外径寸法
D 遊星歯車装置の軸長

Claims (6)

  1. 入力軸に連結される太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、前記遊星歯車を支持するキャリアと、前記遊星歯車に噛合する、固定の第一内歯車及び可動の第二内歯車と、前記第二内歯車に連結される出力軸と、を備える遊星歯車装置のシリーズにおいて、
    前記遊星歯車は、前記第一内歯車に噛合する第一遊星歯車部と、前記第二内歯車に噛合する噛合する第二遊星歯車部とを備えており、
    前記太陽歯車、前記第一遊星歯車部、前記第二遊星歯車部、前記第一内歯車、及び前記第二内歯車のうち、二種以上の歯車に係る諸元をシリーズ間で同一に設定してなることを特徴とする遊星歯車装置のシリーズ。
  2. 前記第一内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定され、かつ前記第二内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定される請求項1に記載の遊星歯車装置のシリーズ。
  3. 前記第一内歯車の歯数又は前記第二内歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定されるとともに、前記太陽歯車、前記第一遊星歯車部及び前記第二遊星歯車部のうち、少なくとも一種の歯車の歯数がシリーズ間で同一に設定される請求項1に記載の遊星歯車装置のシリーズ。
  4. 前記遊星歯車装置は、前記太陽歯車、前記遊星歯車、前記第一内歯車及び前記第二内歯車を収容するハウジングを更に備え、
    前記ハウジングの外径が、シリーズ間で同一に設定される請求項1から3のいずれか1項に記載の遊星歯車装置のシリーズ。
  5. 前記遊星歯車装置の軸長が、シリーズ間で同一に設定される請求項1から4のいずれか1項に記載の遊星歯車装置のシリーズ。
  6. 減速比が10以上60以下に設定される請求項1から5のいずれか1項に記載の遊星歯車装置のシリーズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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