JP4666341B2 - ローラコンベヤ - Google Patents

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Description

本発明は、周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された複数の磁性体を有するローラコンベヤに関する。
従来、磁気的な引力あるいは反発力を利用した駆動装置としては、周方向に向けてN極およびS極とが交互に形成された外周面を有する円筒状の第1磁性体を備えている。そして、外周面にN極およびS極が交互に軸方向に向けて螺旋状に形成された円筒状の第2磁性体の回転軸方向を、第1磁性体の回転軸方向に直交させた状態で、この第1磁性体の下方に非接触な状態で第2磁性体が回転可能に取り付けられている。この第2磁性体の外周面に形成されているN極およびS極は、第1磁性体の外周面に形成されたN極およびS極のピッチに対応した螺旋ピッチで設けられている。
そして、この第2磁性体を回転させることにより、この第2磁性体の外周面に設けられているN極およびS極と、第1磁性体の外周面に設けられているN極およびS極との間の磁気的な引力および反発力、すなわちこれら第1磁性体と第2磁性体とのN極とS極とが最も近接した状態で引き合う状態を維持しようとする作用によって、この第2磁性体の回転に伴って第1回転体が回転する構成が記載されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種の駆動装置を用いたコンベヤとしては、外周面にN極帯およびS極帯が交互に軸方向に向けて螺旋状に形成された細長円筒状の駆動磁気車を備えている。そして、この駆動磁気車の軸方向をローラコンベヤのローラにて搬送物を搬送する搬送方向に沿わせた状態で周方向に回転可能に設置されている。さらに、ローラコンベヤの各ローラが取り付けられ搬送方向に向けて回転可能な複数の従動磁気車が、この搬送方向に向けて等間隔に離間されて駆動磁気車上に設置されている。そして、これら従動磁気車と駆動磁気車との磁気的な引力あるいは反発力によって、この駆動磁気車の周方向への回転に伴って、これら従動磁気車それぞれが周方向に回転駆動され、これら従動磁気車によって各ローラが搬送方向に向けて回転する構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
ところが、上述した駆動装置およびコンベヤでは、第1磁性体あるいは従動磁気車の回転軸と、第2磁性体あるいは駆動磁気車の回転軸とを直交させており、これら第1磁性体あるいは従動磁気車と、第2磁性体あるいは駆動磁気車とが最も近接した状態で引き合う状態を維持しようとする場合であっても、第2磁性体あるいは駆動磁気車の外周面にN極およびS極が螺旋状に形成されている。このため、これら第1磁性体あるいは従動磁気車と、第2磁性体あるいは駆動磁気車との間でわずかな反発力が発生してしまうから、この反発力によって第2磁性体あるいは駆動磁気車の回転に伴う第1磁性体あるいは従動磁気車の回転力が劣ってしまう。さらに、第2磁性体あるいは駆動磁気車の外周面にN極およびS極を螺旋状に形成させているため、この第2磁性体あるいは駆動磁気車の構造が複雑である。
そこで、この種の駆動装置である磁気ギアとしては、周方向に向けてN極およびS極が交互に等間隔に形成された円弧面状の外周面を有する円筒状の第1の磁気ギアを備えている。この第1の磁気ギアの外周面に形成されているN極およびS極に対応させて周方向に向けてN極およびS極とが交互に等間隔に形成された円弧面状の外周面を有する円筒状の第2の磁気ギアの回転軸を、第1の磁気ギアの回転軸と平行にした状態で、これら第1の磁気ギアの外周面と第2の磁気ギアの外周面とを対向させて取り付けられた構成が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平7−177724号公報(第3−4頁、図1−図2) 特開平7−177725号公報(第3−4頁、図1−図2) 特開平5−161341号公報(第3−6頁、図1)
しかしながら、上述した磁気ギアでは、第1の磁気ギアの円弧面状の外周面と第2の磁気ギアの円弧面状の外周面とを非接触な状態で対向させて取り付けられている。このため、これら第1の磁気ギアおよび第2の磁気ギアを連続的に対向させてローラコンベヤのローラを回転駆動させた場合には、これら第1の磁気ギアおよび第2の磁気ギアのいずれかに取り付けられているローラに一定以上のトルクや衝撃力が加わった際に、これら第1の磁気ギアおよび第2の磁気ギアの連動した回転が停止してしまうという問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、第2の磁性体の回転が停止しても第1の磁性体を回転できるローラコンベヤを提供することを目的とする。
請求項1記載のローラコンベヤは、周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外周面を有し、中心軸を中心として回転可能な円筒状の複数の第1の磁性体と、この第1の磁性体の外周面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外側面を有し、この外側面を前記第1の磁性体の内側面に同心状に対向させた状態で中心軸を中心として回転可能な複数の第2の磁性体と、前記第1の磁性体の外周面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外周面を有し、この外周面を前記第1の磁性体の外周面および前記第2の磁性体の外側面の間の磁力より前記第1の磁性体の外周面との間の磁力が大きくなるように前記第1の磁性体の外周面に対向させた状態で、この第1の磁性体の回転方向と逆方向に回転可能な複数の第3の磁性体と、前記第2の磁性体の外側面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が形成された内側面および外側面を有し、この内側面を前記第1の磁性体の外周面および前記第3の磁性体の外周面の間の磁力より前記第2の磁性体の外側面との間の磁力が小さくなるように前記第2の磁性体の外側面に同心状に対向させ、かつ前記外側面を前記第1の磁性体の内側面に同心状に対向させた状態で、これら第1の磁性体および第2の磁性体の間に中心軸を中心として回転可能に配設され、前記第1の磁性体の内側面に固定された複数の第4の磁性体と、前記第2の磁性体の内側面に同心状に取り付けられ、搬送方向に沿って並設され、搬送物を搬送方向に搬送する複数の搬送ローラと、互いに離間対向する一対のコンベヤフレームとを具備し、前記搬送ローラ、前記第2の磁性体、前記第4の磁性体および前記第1の磁性体は、それぞれ等しい外径寸法を有する円筒状に形成されて前記両コンベヤフレーム間に配設され、前記第4の磁性体は、前記第2の磁性体と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石であり、前記第3の磁性体は、前記第1の磁性体と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石であり、前記第2の磁性体の回転が停止した場合に、前記第2の磁性体に対して前記第4の磁性体とともに前記第1の磁性体が空回りして前記第3の磁性体の回転に伴って回転するものである。
求項記載のローラコンベヤは、請求項記載のローラコンベヤにおいて、複数の第3の磁性体のうち最も搬送下流側に位置する第3の磁性体を回転させる第5の磁性体と、搬送方向端部に設けられ、前記第5の磁性体を回転させる駆動手段とを具備し、前記第5の磁性体は、前記第3の磁性体の外径寸法よりも大きな外径寸法を有する円筒状に形成されているものである。
本発明によれば、第2の磁性体に一定以上のトルクや衝撃力が加わり、この第2の磁性体の回転が停止した場合に、この第2の磁性体に対して第4の磁性体とともに第1の磁性体が空回りして第3の磁性体の回転に伴って回転するから、この第2の磁性体の回転が停止しても第3の磁性体の回転に伴わせて第1の磁性体を効率良く回転できる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図4において、1はローラコンベヤで、このローラコンベヤ1は、磁性連動装置としての駆動伝達装置である。そして、このローラコンベヤ1は、磁気的な引力あるいは反発力にて複数の搬送ローラ2のそれぞれを同一方向である搬送方向Fに向けて回転させる磁気駆動コンベヤとしてのマグネット駆動コンベヤである。また、このローラコンベヤ1は、細長略矩形状のコンベヤ本体3を有している。このコンベヤ本体3には、物品などの搬送物を搬送する搬送方向Fに沿って平坦な搬送面4が形成されている。
そして、このコンベヤ本体3は、平行に対向して配設された一対のコンベヤフレーム5,6を備えている。これら一対のコンベヤフレーム5,6間は、所定間隔毎に図示しない横継部材にて接続されて連結されている。さらに、これら一対のコンベヤフレーム5,6には、脚体8などが取り付けられ所定の高さに位置するように形成されている。
また、これら一対のコンベヤフレーム5,6の間には、細長円筒状のローラである複数の搬送ローラ2が周方向に向けて回転可能に橋し渡された状態で取り付けられている。これら搬送ローラ2は、コンベヤ本体3の搬送方向Fに直交する幅方向に軸方向を沿わせた状態でそれぞれが回転可能に取り付けられている。さらに、これら搬送ローラ2は、コンベヤ本体3の搬送方向Fに向けて等間隔に離間された状態で、このコンベヤ本体3の搬送面4の搬送方向Fに沿って並設されている。言い換えると、これら搬送ローラ2は、搬送方向Fに直交する自身の軸周りに回転自在とされている。
ここで、これら搬送ローラ2には、中心軸Cとしての回転中心となる軸体7が中心軸方向に沿った同心状に摺動可能に挿通されて取り付けられている。これら軸体7は、搬送ローラ2の中心に挿通されて、一対のコンベヤフレーム5,6それぞれの内側面に両端部がそれぞれ取り付けられて固定されている。
そして、これら搬送ローラ2の軸方向に沿った側面部である一端面2aのそれぞれには、第2の磁性体としての駆動磁気車11が同心状に取り付けられている。この駆動磁気車11は、この駆動磁気車11の軸方向に沿った一側面としての外側面11aに周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された円筒状の永久磁石である。言い換えると、これら駆動磁気車11は、搬送ローラ2の外径寸法に等しい外径寸法を有している。さらに、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11の外側面11aの反対側に位置する他側面としての内側面11bを搬送ローラ2の一端面2aに同軸状に対向させた状態で、これら搬送ローラ2に固定されて一体構造とされている。
よって、これら駆動磁気車11にもまた、軸体7が中心軸方向に沿って同心状に摺動可能に挿通されて同一軸芯として取り付けられている。すなわち、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11の内側面11bを、各搬送ローラ2の一端面2aに同心状に当接させた状態で、これら搬送ローラ2それぞれに固定されている。したがって、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11の回転によって各搬送ローラ2が回転する。
また、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11の周囲を構成する互いの外周面11c間を非接触な状態、すなわち所定の間隙を介した状態で対向させており、搬送方向Fに向けて直線状に並べられている。言い換えると、これら駆動磁気車11は、搬送方向Fに沿って並設されている。さらに、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11にて形成される磁界によって、これら駆動磁気車11に近接して設置されている駆動磁気車11が連動して回転しないように、これら駆動磁気車11間が離間されて軸間距離が設定されている。
さらに、これら駆動磁気車11の外側面11aには、図1および図3に示すように、これら駆動磁気車11の周方向に向けて異なる磁性であるS極の磁束を形成させるS極帯12とN極の磁束を形成させるN極帯13とが交互に等間隔に形成されている。具体的に、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11それぞれの外側面11aを、これら駆動磁気車11の周方向に向けて等間隔に偶数個、例えば4個に均等に分割し、これら4個に均等に分割した各領域が互いに磁性の異なるS極帯12とN極帯13との交互とされている。言い換えると、これら駆動磁気車11の外側面11aには、周方向に向けて扇形のS極帯12およびN極帯13それぞれであるSN両極帯が交互に形成されている。
ここで、これら4個に均等に分割したS極帯12およびN極帯13のそれぞれは、駆動磁気車11の外側面11aの径方向に沿って分割されている。したがって、これら駆動磁気車11の外側面11aには、S極帯12とN極帯13とが周方向に向けて交互に等間隔に形成されている。すなわち、これら駆動磁気車11の外側面11aには、これら駆動磁気車11の周方向に向けてS極帯12とN極帯13とが交互に2箇所ずつ形成されている。なお、これら駆動磁気車11の外周面11cには、S極帯12あるいはN極帯13などの磁極が形成されていない。
さらに、これら駆動磁気車11の外側面11aに対向した位置には、これら駆動磁気車11を回転駆動させる第4の磁性体としての円筒状の中間磁気車14が取り付けられている。これら中間磁気車14それぞれは、各駆動磁気車11に挿通されている軸体7に挿通されており、これら駆動磁気車11の同心状に周方向に回転可能に軸支されて同一軸芯として取り付けられている。
また、これら中間磁気車14は、駆動磁気車11の外側面11aに対して所定の間隔を介した状態で取り付けられている。さらに、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14の軸方向に沿った一側面としての内側面14aを駆動磁気車11の外側面11aに同心状に向かい合わせて対向されて近接されている。言い換えると、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14の内側面14aを、これら中間磁気車14が取り付けられている軸体7に挿通された駆動磁気車11の外側面11aに対して非接触な状態で、この軸体7に回転可能に軸支されている。
ここで、これら中間磁気車14は、駆動磁気車11と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石である。すなわち、これら中間磁気車14は、駆動磁気車11に等しい大きさの円筒状に形成されている。言い換えると、これら中間磁気車14は、各搬送ローラ2および駆動磁気車11それぞれの外径寸法に等しい外径寸法を有する円筒状に形成されている。
さらに、これら中間磁気車14は、周方向に向けて等間隔にS極帯12とN極帯13とが交互に2個ずつ形成された内側面14aを有している。すなわち、これら中間磁気車14には、駆動磁気車11の外側面11aに形成されている磁極、すなわちS極帯12およびN極帯13の間隔であるピッチに対応したピッチで、これらS極帯12およびN極帯13それぞれが内側面14aに周方向に向けて交互に等間隔に形成されている。このとき、これら中間磁気車14の外側面14bおよび外周面14cには、S極帯12あるいはN極帯13などの磁極が形成されていない。
また、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14の互いの外周面14cを非接触な状態、すなわち所定の間隙を介した状態で対向させており、搬送方向Fに向けて直線状に並べられている。さらに、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14にて形成される磁界によって、これら中間磁気車14に近接して設置されている中間磁気車14が連動して回転しないように、これら中間磁気車14間が離間されて設置されている。
すなわち、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14の内側面14aに形成される磁極を、これら中間磁気車14の同心状に取り付けられている駆動磁気車11の外側面11aにのみ作用させて、この駆動磁気車11を中間磁気車14の回転方向に連動して回転させる。
したがって、これら中間磁気車14は、これら中間磁気車14の内側面14aに形成されているS極帯12およびN極帯13と、これら中間磁気車14の同心状に取り付けられた駆動磁気車11の外側面11aに形成されているS極帯12およびN極帯13との間の磁気的な引力あるいは反発力によって、これら中間磁気車14の回転に伴って駆動磁気車11を回転させる。よって、これら駆動磁気車11は、これら駆動磁気車11の同軸上の中間磁気車14それぞれの搬送方向Fへの回転に伴って、これら中間磁気車14の回転方向と同一の方向、すなわち搬送方向Fに向けてそれぞれが回転する。
さらに、これら中間磁気車14の外側面14bに対向した位置には、これら中間磁気車14が固定される第1の磁性体としての円筒状の伝達磁気車15が取り付けられている。これら伝達磁気車15のそれぞれは、各中間磁気車14に挿通されている軸体7に挿通されており、これら中間磁気車14の同心状に周方向に回転可能に軸支されて同一軸芯とされている。また、これら伝達磁気車15は、これら伝達磁気車15の軸方向に沿った一側面である内側面15aを、中間磁気車14の外側面14bに対向させて当接させた状態で、この中間磁気車14に同心状に固定されて一体構造とされている。言い換えると、これら伝達磁気車15は、これら伝達磁気車15が取り付けられている中間磁気車14とともに、この中間磁気車14に挿通されている軸体7が挿通されて回転可能に軸支されている。
ここで、これら伝達磁気車15は、中間磁気車14の外径寸法に等しい外径寸法を有する円筒状の永久磁石である。また、これら伝達磁気車15は、中間磁気車14の内径寸法よりも大きな内径寸法を有している。したがって、これら伝達磁気車15は、中間磁気車14よりも径方向に沿った厚さ寸法が小さな円筒状に形成されている。
そして、これら伝達磁気車15は、周方向に向けて等間隔にS極帯12とN極帯13とが交互に2個ずつ形成された外周面15bを有している。すなわち、これら伝達磁気車15には、中間磁気車14の外側面14bに形成されている磁極、すなわちS極帯12およびN極帯13の間隔であるピッチに対応したピッチで、これらS極帯12およびN極帯13それぞれが外周面15bに周方向に向けて交互に等間隔に形成されている。
また、これら伝達磁気車15は、これら伝達磁気車15の互いの外周面15bを非接触な状態、すなわち所定の間隙を介した状態で対向させており、搬送方向Fに向けて直線状に並べられている。さらに、これら伝達磁気車15は、これら伝達磁気車15にて形成される磁界によって、これら伝達磁気車15に近接して設置されている伝達磁気車15が連動して回転しないように、これら伝達磁気車15間が離間されて、これら伝達磁気車15の軸間距離が設定されている。
さらに、これら伝達磁気車15間の下方には、第3の磁性体としての円筒状の連動磁気車16が軸体17にて回転可能に取り付けられて固定されている。これら連動磁気車16は、伝達磁気車15の駆動伝達のみに使用されるため、搬送面4より下方に設置されている。さらに、これら連動磁気車16は、図1および図3に示すように、いずれか一の伝達磁気車15と、このいずれか一の伝達磁気車15に近接して配設されたいずれか他の伝達磁気車15との間の中心から下方に向けて所定の距離を離間させた位置にそれぞれが設けられている。よって、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16が近接している一対の伝達磁気車15それぞれから等間隔に離間した位置に設けられている。
また、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16の互いの外周面16aを非接触な状態、すなわち所定の間隙を介した状態で対向させており、搬送方向Fに向けて直線状に並べられている。さらに、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16にて形成される磁界によって、これら連動磁気車16に近接して設置されている連動磁気車16が連動して回転しないように、これら連動磁気車16間が離間されて設置されている。
ここで、これら連動磁気車16は、伝達磁気車15と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石である。すなわち、これら連動磁気車16は、伝達磁気車15に等しい大きさの円筒状に形成されている。言い換えると、これら連動磁気車16は、伝達磁気車15の外径寸法に等しい外径寸法を有しているとともに、この伝達磁気車15の内径寸法に等しい内径寸法を有する円筒状に形成されている。
さらに、これら連動磁気車16は、周方向に向けて等間隔にS極帯12とN極帯13とが交互に2個ずつ形成された外周面16aを有している。すなわち、これら連動磁気車16には、伝達磁気車15の外周面15bに形成されているS極帯12およびN極帯13の間隔であるピッチに対応したピッチで、これらS極帯12およびN極帯13それぞれが外周面16aのそれぞれに周方向に向けて交互に等間隔に形成されている。
そして、これら連動磁気車16は、各搬送ローラ2の回転方向に向けて回転可能な状態で、コンベヤフレーム5の内側面に中心軸Dとしての回転中心となる軸体16を介して軸支されて取り付けられている。言い換えると、これら連動磁気車16は、複数の伝達磁気車15の回転方向と平行な方向に向けて回転可能に軸支されて固定されている。すなわち、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16の軸芯を各伝達磁気車15の軸芯に平行に沿わせた状態で回転可能に取り付けられている。よって、これら連動磁気車16は、複数の伝達磁気車15の回転軸方向に平行な回転軸方向を有している。さらに、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16の外周面16aを、これら連動磁気車16に隣接して配設された各伝達磁気車15の外周面15bそれぞれに対して非接触な状態、すなわち所定の間隙を介した状態で対向させて近接されて設置されている。
したがって、これら連動磁気車16および伝達磁気車15は、伝達磁気車15を搬送方向Fに沿って水平に配設させ、これら伝達磁気車15それぞれの間の下方に連動磁気車16を水平に配設させた状態で、それぞれが周方向に回転可能に軸支されている。また、これら伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれの間は、等間隔に離間されてそれぞれの外周面15b,16aを対向させた状態で回転可能に配設されている。言い換えると、これら伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれは、これら伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれの径方向が同一平面上となるように配設されている。すなわち、これら伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれは、鉛直方向および水平方向のそれぞれに沿わせた状態で配設されている。
さらに、これら連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12およびN極帯13は、伝達磁気車15の外周面15bに形成されているS極帯12およびN極帯13に対して、周方向に向けて等しい長さ寸法を有しているとともに、それぞれの回転中心軸に対して互いに等しい角度で形成されている。このとき、これら連動磁気車16と伝達磁気車15との間の距離寸法は、これら伝達磁気車15間の距離寸法よりも小さくされている。
すなわち、これら連動磁気車16の外周面16aに形成されている磁極を、これら連動磁気車16に近接して取り付けられている連動磁気車16に作用させてこの連動磁気車16を回転させるのではなく、これら連動磁気車16に近接して取り付けられている伝達磁気車15のみに作用させてこの伝達磁気車15を、これら連動磁気車16の回転方向の逆方向に連動させて回転させる。
したがって、これら連動磁気車16は、これら連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12およびN極帯13と、伝達磁気車15の外周面15bに形成されているS極帯12およびN極帯13との間の磁気的な引力あるいは反発力によって、これら連動磁気車16の回転に伴って伝達磁気車15を回転駆動させるとともに、これら伝達磁気車15の回転に伴って連動磁気車16をさらに連動させて回転させる。よって、これら伝達磁気車15は、いずれか一つの連動磁気車16の回転に伴って、この連動磁気車16の回転方向とは逆の方向である同一方向、すなわち搬送方向Fに向けてそれぞれが回転する。
さらに、これら連動磁気車16は、駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aとの間に作用する磁気的な引力あるいは反発力である磁力よりも、これら連動磁気車16の外周面16aと伝達磁気車15の外周面15bとの間の磁力が大きくなるように、これら連動磁気車16の外周面16aを伝達磁気車15の外周面15bに近接させつつ対向させてそれぞれが回転可能に取り付けられている。
したがって、これら連動磁気車16は、いずれかの搬送ローラ2に一定以上のトルクや衝撃力が加わり、この搬送ローラ2に取り付けられている駆動磁気車11の回転が停止した場合であっても、この駆動磁気車11に対して中間磁気車14が空回りして、連動磁気車16の回転に伴って伝達磁気車15および中間磁気車14のそれぞれが回転するように取り付けられている。言い換えると、これら連動磁気車16は、駆動磁気車11の回転が停止しても連動磁気車16の回転に伴わせて伝達磁気車15および中間磁気車14が回転するように取り付けられている。
そして、複数の搬送ローラ2にて構成された搬送面4の最も搬送下流側に位置する連動磁気車16の下方には、この連動磁気車16を回転駆動させる駆動手段としての駆動モータ21が取り付けられている。この駆動モータ21は、搬送方向Fに沿った一端部である搬送下流側に設けられている。さらに、この駆動モータ21は、搬送面4の搬送下流側よりも、この搬送面4の搬送方向Fに沿った外側に取り付けられている。そして、この駆動モータ21には、連動磁気車16を回転駆動させる円筒状の永久磁石である第5の磁性体としての作動磁気車22が取り付けられている。この作動磁気車22は、駆動モータ21によって周方向に向けて回転駆動される。
ここで、この作動磁気車22は、伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれの外径寸法よりも大きな外径寸法を有する円筒状に形成されている。そして、この作動磁気車22の外周面22aには、周方向に沿って等間隔にS極帯12とN極帯13とが交互に形成されている。すなわち、この作動磁気車22は、連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12およびN極帯13のピッチに対応したピッチで、これらS極帯12およびN極帯13のそれぞれが外周面22aに交互に3個ずつ設けられている。
よって、この作動磁気車22は、この作動磁気車22の外周面22aに形成されているS極帯12およびN極帯13と、最も搬送下流側に位置する連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12およびN極帯13との間の磁気的な引力あるいは反発力によって、この連動磁気車16を作動磁気車22の回転に伴わせて、この作動磁気車22の回転方向の逆方向に回転させる。
次に、上記第1の実施の形態の動作である駆動伝達方法について説明する。
まず、駆動モータ21を駆動させて、図2に示すように、作動磁気車22を搬送方向F側である側面視左回りCCWに回転させる。
このとき、この作動磁気車22の搬送上流側に位置した連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12あるいはN極帯13と、この作動磁気車22の外周面22aに形成されているN極帯13あるいはS極帯12との間の磁気的な引力によって、これら作動磁気車22と連動磁気車16との互いに異なるS極帯12とN極帯13とが最も近接した状態で磁気的に引き合い、この磁気的に引き合う状態を維持しようとする。
したがって、この作動磁気車22の回転に伴って、この作動磁気車22の搬送上流側に位置した連動磁気車16が搬送方向Fに対向した側である側面視右回りCWに回転する。
さらに、この連動磁気車16の外周面16aに形成されているS極帯12あるいはN極帯13と、この連動磁気車16の搬送上流側に位置した伝達磁気車15の外周面15bに形成されているN極帯13あるいはS極帯12との磁気的な引力によって、これら連動磁気車16と伝達磁気車15との互いに異なるS極帯12とN極帯13とが最も近接した状態で磁気的に引き合う。
このため、この連動磁気車16の回転に伴って、この連動磁気車16の搬送上流側に位置した伝達磁気車15が側面視左回りCCWに回転する。
このとき、この伝達磁気車15の内側面15aに取り付けられた中間磁気車14の内側面14aに形成されているS極帯12あるいはN極帯13と、この中間磁気車14の同軸上に取り付けられた駆動磁気車11の外側面11aに形成されているN極帯13あるいはS極帯12との磁気的な引力によって、この伝達磁気車15の回転に伴って駆動磁気車11が側面視左回りCCWに回転する。
この結果、この駆動磁気車11の側面視左回りCCWへの回転に伴って、この駆動磁気車11が取り付けられている搬送ローラ2が側面視左回りCCWに回転する。
さらに、伝達磁気車15の外周面15bに形成されているS極帯12あるいはN極帯13と、この伝達磁気車15の搬送上流側に位置した連動磁気車16の外周面16aに形成されているN極帯13あるいはS極帯12との間の磁気的な引力によって、これら伝達磁気車15と連動磁気車16との互いに異なるS極帯12とN極帯13とが最も近接した状態で磁気的に引き合う。
よって、この伝達磁気車15の回転に伴って、この伝達磁気車15の搬送上流側に位置した連動磁気車16が側面視右回りCWに回転する。
この結果、これら連動磁気車16の側面視右回りCWへの回転に伴って、各伝達磁気車15のそれぞれが側面視左回りCCWへ回転するから、これら伝達磁気車15の内側面15aに取り付けられた中間磁気車14の内側面14aに対向して取り付けられている駆動磁気車11のそれぞれが側面視左回りCCWに回転する。
したがって、これら駆動磁気車11の回転に伴って、これら駆動磁気車11が取り付けられている搬送ローラ2のそれぞれが側面視左回りCCWに回転する。
このため、これら搬送ローラ2それぞれによる側面視左周りCCWへの回転によって、これら搬送ローラ2上の搬送面4へと搬送された搬送物が、これら搬送ローラ2の回転によって搬送上流側から搬送下流側へと搬送方向Fに沿って搬送される。
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、搬送ローラ2の一端面2aに駆動磁気車11の内側面11bを同心状に対向させて固定し、この駆動磁気車11の外側面11aに中間磁気車14の内側面14aを同心状に対向して取り付ける。さらに、この中間磁気車14の外側面14bに伝達磁気車15の内側面15aを同心状に対向させて固定し、この伝達磁気車15の外周面15bに連動磁気車16の外周面16aを対向させて取り付ける。この状態で、駆動磁気車11の外側面11aに形成されるS極帯12およびN極帯13と中間磁気車14の内側面14aに形成されるS極帯12およびN極帯13との間の磁気的な引力あるいは反発力である磁力を、伝達磁気車15の外周面15bに形成されるS極帯12およびN極帯13と連動磁気車16の外周面16aに形成されるS極帯12およびN極帯13との間の磁力よりも小さくした。
この結果、いずれか一つの搬送ローラ2に何らかの外力による一定以上のトルクや衝撃力が加わって、この搬送ローラ2の回転が任意に停止した場合であっても、この搬送ローラ2に取り付けられている駆動磁気車11と中間磁気車14との間の磁力よりも伝達磁気車15と連動磁気車16との間の磁力を大きくしたことによって、この駆動磁気車11に対して中間磁気車14および伝達磁気車15それぞれが空回りして回転する。よって、これら中間磁気車14および伝達磁気車15それぞれが連動磁気車16の回転に伴って回転する。
したがって、いずれかの搬送ローラ2の回転が停止しても、駆動磁気車11とは無関係に連動磁気車16の回転に伴わせて伝達磁気車15を回転できる。よって、この回転が停止した搬送ローラ2以外の他の搬送ローラ2それぞれを連動磁気車16および伝達磁気車15の連動した回転によって回転できる。このため、これら搬送ローラ2にて構成されたローラコンベヤ1にアキューム機能を付加することが可能となる。したがって、このローラコンベヤ1の使い勝手を向上できるとともに、このローラコンベヤ1を種々の用途に対応できる。
また、駆動モータ21による作動磁気車22の回転駆動によって搬送下流側の連動磁気車16を搬送方向Fに対向する側に向けて回転させる。すると、この連動磁気車16と伝達磁気車15との間の磁力によって、これら連動磁気車16と伝達磁気車15との互いに異なるS極帯12とN極帯13とが最も近接した状態で磁気的に引き合う。このため、これら伝達磁気車15のそれぞれが連動磁気車16の回転方向の逆向きである搬送方向F側に向けて回転する。
さらに、これら伝達磁気車15の内側面15aに取り付けられた中間磁気車14の内側面14aに形成されるS極帯12およびN極帯13と、これら中間磁気車14の内側面14aに同軸上に取り付けられた駆動磁気車11の外側面11aに形成されるN極帯13およびS極帯12との間の磁力によって、これら伝達磁気車15および中間磁気車14の回転に伴って駆動磁気車11のそれぞれが、これら中間磁気車14の回転方向と同じ方向である搬送方向F側に向けて回転する。
したがって、駆動モータ21による作動磁気車22の回転でいずれか一つの連動磁気車16あるいは伝達磁気車15を回転させるだけで、複数の駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15および連動磁気車16のそれぞれを回転できるとともに、これら駆動磁気車11のそれぞれを同一方向である搬送方向Fに回転できる。この結果、これら駆動磁気車11の回転に伴って、これら駆動磁気車11が取り付けられている複数の搬送ローラ2のそれぞれを搬送方向Fに回転できる。よって、これら搬送ローラ2のそれぞれを駆動モータ21などにて回転駆動させる構成に比べ、これら搬送ローラ2の回転にて搬送物を搬送させる構造を簡単にできるとともに薄型化できる。したがって、ローラコンベヤ1の構成を簡単にでき、より小型化できる。
また、駆動モータ21による作動磁気車22の回転を、駆動磁気車11、中間磁気車14および連動磁気車16それぞれによる磁力を利用して、これら連動磁気車16および中間磁気車14を介して駆動磁気車11のそれぞれを搬送方向Fに回転させて、各搬送ローラ2を搬送方向Fに回転駆動させる構成とした。この結果、ローラコンベヤ1の機械的な摩擦や発塵、衝撃や大トルクなどによる破損が少なく、多軸駆動を支障なくできる。さらに、このローラコンベヤ1の構成が簡略化されて、騒音を小さくでき、高速化を図ることができるとともに、このローラコンベヤ1のトラブルの発生を減少できる。
さらに、伝達磁気車15間の中心から下方に向けて離間された位置のそれぞれに連動磁気車16をそれぞれ取り付けたことにより、これら伝達磁気車15間をより近接させて取り付けることができる。このため、これら伝達磁気車15に同心状に取り付けられている各搬送ローラ2をより近接させて並設できるから、これら搬送ローラ2にてより小さな搬送物を搬送することが可能となる。
そして、搬送面4の搬送方向Fの最も搬送下流側に位置する連動磁気車16を駆動モータ21による作動磁気車22の回転にて回転駆動させる構成とした。この結果、この連動磁気車16の回転に伴って、この連動磁気車16に隣接する中間磁気車14および連動磁気車16のそれぞれが搬送上流側に向けて順次連動して回転する。したがって、搬送ローラ2による回転トルクを搬送下流側に向けて徐々に大きくでき、これら連動磁気車16および中間磁気車14それぞれの連動した回転をより簡単な構成でスムーズにできる。
さらに、駆動モータ21による作動磁気車22の回転で連動磁気車16を回転させ、この連動磁気車16の回転で伝達磁気車15、中間磁気車14および駆動磁気車11のそれぞれを連動させて各搬送ローラ2を回転駆動させる構成とした。この結果、これら搬送ローラ2に巻回させて、これら搬送ローラ2を連動させて回転駆動させるチェーンやベルトなどの機構を無くすことができる。このため、コンベヤ本体3の下面に突出するチェーンやベルトなどの突出物を無くすことができるから、コンベヤ本体3の構成をより簡略化できる。
また、駆動磁気車11と同じ大きさで同様の磁極が同じピッチで形成された中間磁気車14の内側面14aを、駆動磁気車11の外側面11aに非接触な状態で、同心状に対向させて、これら駆動磁気車11および中間磁気車14のそれぞれを同じ軸体7に回転可能に軸支させた。この結果、これら駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aが面状に対向する。さらに、これら駆動磁気車11の外側面11aに形成されるS極帯12あるいはN極帯13と、中間磁気車14の内側面14aに形成されるN極帯13およびS極帯12とが磁気的に引き合っている際に、これら駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aとの間に反発磁力が生じなくなる。したがって、この駆動磁気車11の外側面11aに形成される磁界を、中間磁気車14の内側面14a全体に効率良く届かせることができる。
このため、これら駆動磁気車11の外側面11aに形成されている磁極と中間磁気車14の内側面14aに形成されている磁極とによる、これら駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aとの間の磁力が、これら駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aとの間の全体に亘って作用する。よって、これら駆動磁気車11の外側面11aと中間磁気車14の内側面14aとの間の磁力がより効率良く作用する。したがって、これら駆動磁気車11の外側面11aのS極帯12およびN極帯13と、中間磁気車14の内側面14aのS極帯12およびN極帯13との間に生じる磁力をより大きくできる。
よって、これら駆動磁気車11の外側面11aのS極帯12およびN極帯13と、中間磁気車14の内側面14aのS極帯12およびN極帯13との間が最も接近して引き合う状態を常に維持しようとする磁力を最大限に利用できる。このため、これら駆動磁気車11と中間磁気車14の間の磁力の損失を最小限にできるから、これら駆動磁気車11および中間磁気車14の回転を効率良く伝達できる。したがって、これら駆動磁気車11および中間磁気車14をより確実に連動させて回転できるので、中間磁気車14の回転を効率良く駆動磁気車11に伝達できる。したがって、これら駆動磁気車11が取り付けられている搬送ローラ2それぞれを効率良く回転駆動できる。
さらに、各中間磁気車14に固定された伝達磁気車15と連動磁気車16とのそれぞれを等しい大きさの円筒状に形成し、これら伝達磁気車15と連動磁気車16とのそれぞれの外周面15b,16aに周方向に向けてS極帯12とN極帯13とを等しいピッチで交互に形成させた。この結果、これら伝達磁気車15の外周面15bに形成されるS極帯12あるいはN極帯13と、連動磁気車16の外周面16aに形成されるN極帯13およびS極帯12とが最も近接した状態を維持しようとして引き合っている際に、これら伝達磁気車15の外周面15bと連動磁気車16の外周面16aとの間に反発磁力が生じなくなる。
よって、これら伝達磁気車15の外周面15bのS極帯12およびN極帯13と、連動磁気車16の外周面16aのS極帯12およびN極帯13との間に生じる磁力をより大きくできる。このため、これら伝達磁気車15の外周面15bと連動磁気車16の外周面16aとの間が最も接近して引き合う状態を常に維持しようとする磁力を最大限に利用できる。このため、これら伝達磁気車15と連動磁気車16との間の磁力の損失を最小限にできるから、これら連動磁気車16の回転を伝達磁気車15に効率良く伝達できる。したがって、これら伝達磁気車15および連動磁気車16をより確実に連動させて回転できる。
なお、図5に示す第2の実施の形態のように、各駆動磁気車11間、中間磁気車14間、伝達磁気車15間および連動磁気車16間のそれぞれに、これら各駆動磁気車11間、中間磁気車14間、伝達磁気車15間および連動磁気車16間の磁界の影響を受け難くして遮断する磁界遮断手段としての矩形平板状の遮断板31をそれぞれ取り付けることもできる。これら遮断板31は、搬送面4より下方に設けられており、高さ方向を上下方向に沿わせた状態で設置されている。さらに、これら遮断板31は、駆動磁気車11間、中間磁気車14間、伝達磁気車15間および連動磁気車16間の中央に設けられている。また、これら遮断板31は、対向する駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15あるいは連動磁気車16のそれぞれから等間隔に離間された位置に設けられている。
よって、これら遮断板31は、各駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15および連動磁気車16それぞれの外周面11c,14c,15b,16aから離間された位置に設置されている。具体的に、駆動磁気車11、中間磁気車14および伝達磁気車15間に設置されている遮断板31は、連動磁気車16の回転中心軸に上下方向を沿わせた状態で、この連動磁気車16の上方に位置している。さらに、連動磁気車16間に設置されている遮断板31は、中間磁気車14の回転中心軸に上下方向を沿わせた状態で、この中間磁気車14の下方に位置している。ここで、駆動磁気車11、中間磁気車14および伝達磁気車15間に取り付けられている遮断板31は、伝達磁気車15の外側面15cから駆動磁気車11の内側面11bまでを覆っている。すなわち、この遮断板31は、駆動磁気車11間から伝達磁気車15間までに亘って、これら駆動磁気車11、中間磁気車14および伝達磁気車15それぞれの軸方向に水平方向を沿わせた状態で取り付けられている。
したがって、これら遮断板31は、これら遮断板31の両側に位置する駆動磁気車11間、中間磁気車14間、伝達磁気車15間および連動磁気車16間に形成される磁界を遮断して、この磁界が形成された際に生じる駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15あるいは連動磁気車16への悪影響、例えば逆回転などの誤作動を防止する。このため、これら遮断板31によって連動磁気車16、伝達磁気車15および中間磁気車14を介した駆動磁気車11の回転をより効率良くできるから、これら駆動磁気車11をよりスムーズに同一方向である搬送方向F側に向けて回転できる。
また、これら駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15および連動磁気車16のそれぞれを一体的に構成された一体型の永久磁石としたが、これら駆動磁気車11、中間磁気車14、伝達磁気車15および連動磁気車16のそれぞれを、複数の永久磁石を組み合わせて構成することもできる。
本発明の第1の実施の形態のローラコンベヤの一部を示す説明斜視図である。 同上ローラコンベヤを示す説明正面図である。 同上ローラコンベヤを示す説明側面図である。 同上ローラコンベヤを示す説明斜視図である。 本発明の第2の実施の形態のローラコンベヤの一部を示す説明側面図である。
1 ローラコンベヤ
2 搬送ローラ
5,6 コンベヤフレーム
11 第2の磁性体としての駆動磁気車
11a 外側面
11b 内側面
12 磁極としてのS極帯
13 磁極としてのN極帯
14 第4の磁性体としての中間磁気車
14a 内側面
14b 外側面
15 第1の磁性体としての伝達磁気車
15a 内側面
15b 外周面
16 第3の磁性体としての連動磁気車
16a 外周面
21 駆動手段としての駆動モータ
22 第5の磁性体としての作動磁気車
C 中心軸
D 中心軸
F 搬送方向

Claims (2)

  1. 周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外周面を有し、中心軸を中心として回転可能な円筒状の複数の第1の磁性体と、
    この第1の磁性体の外周面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外側面を有し、この外側面を前記第1の磁性体の内側面に同心状に対向させた状態で中心軸を中心として回転可能な複数の第2の磁性体と、
    前記第1の磁性体の外周面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が交互に形成された外周面を有し、この外周面を前記第1の磁性体の外周面および前記第2の磁性体の外側面の間の磁力より前記第1の磁性体の外周面との間の磁力が大きくなるように前記第1の磁性体の外周面に対向させた状態で、この第1の磁性体の回転方向と逆方向に回転可能な複数の第3の磁性体と、
    前記第2の磁性体の外側面に形成されている磁極に対応して周方向に沿って異なる磁極が形成された内側面および外側面を有し、この内側面を前記第1の磁性体の外周面および前記第3の磁性体の外周面の間の磁力より前記第2の磁性体の外側面との間の磁力が小さくなるように前記第2の磁性体の外側面に同心状に対向させ、かつ前記外側面を前記第1の磁性体の内側面に同心状に対向させた状態で、これら第1の磁性体および第2の磁性体の間に中心軸を中心として回転可能に配設され、前記第1の磁性体の内側面に固定された複数の第4の磁性体と、
    前記第2の磁性体の内側面に同心状に取り付けられ、搬送方向に沿って並設され、搬送物を搬送方向に搬送する複数の搬送ローラと
    互いに離間対向する一対のコンベヤフレームとを具備し、
    前記搬送ローラ、前記第2の磁性体、前記第4の磁性体および前記第1の磁性体は、それぞれ等しい外径寸法を有する円筒状に形成されて前記両コンベヤフレーム間に配設され、
    前記第4の磁性体は、前記第2の磁性体と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石であり、
    前記第3の磁性体は、前記第1の磁性体と同一形状であるとともに同様の磁極を有する円筒状の永久磁石であり、
    前記第2の磁性体の回転が停止した場合に、前記第2の磁性体に対して前記第4の磁性体とともに前記第1の磁性体が空回りして前記第3の磁性体の回転に伴って回転する
    ことを特徴としたローラコンベヤ。
  2. 複数の第3の磁性体のうち最も搬送下流側に位置する第3の磁性体を回転させる第5の磁性体と、
    搬送方向端部に設けられ、前記第5の磁性体を回転させる駆動手段とを具備し、
    記第5の磁性体は、前記第3の磁性体の外径寸法よりも大きな外径寸法を有する円筒状に形成されている
    ことを特徴とした請求項記載のローラコンベヤ。
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