JPH0892538A - 一液水性加工紙用接着剤組成物 - Google Patents
一液水性加工紙用接着剤組成物Info
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- JPH0892538A JPH0892538A JP22680994A JP22680994A JPH0892538A JP H0892538 A JPH0892538 A JP H0892538A JP 22680994 A JP22680994 A JP 22680994A JP 22680994 A JP22680994 A JP 22680994A JP H0892538 A JPH0892538 A JP H0892538A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- monomer
- emulsion
- adhesive composition
- component
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)(1)分子中に少くとも1個のアルド
基および/またはケト基と不飽和基とを有するカルボニ
ル基含有単量体を0.1〜10重量%含み、残部が
(2)他の不飽和二重結合を有する単量体からなる単量
体成分を、(3)ポリビニルアルコールの存在下に乳化
重合して得られる、樹脂のガラス転移温度が−30〜5
0℃の樹脂エマルジョンに対して、(B)水溶性の脂肪
族ジヒドラジン化合物を樹脂エマルジョンの樹脂成分中
のアルド基および/またはケト基1モルに対して0.0
5〜2モル配合してなる一液水性加工紙用接着剤組成
物。 【効果】 本発明の一液水性加工紙用接着剤組成物は、
水性接着剤の特性である環境汚染、火災等の危険がな
く、常温および高温時の接着力に優れており、その性能
は従来の酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体エマルジョンより優れている。
基および/またはケト基と不飽和基とを有するカルボニ
ル基含有単量体を0.1〜10重量%含み、残部が
(2)他の不飽和二重結合を有する単量体からなる単量
体成分を、(3)ポリビニルアルコールの存在下に乳化
重合して得られる、樹脂のガラス転移温度が−30〜5
0℃の樹脂エマルジョンに対して、(B)水溶性の脂肪
族ジヒドラジン化合物を樹脂エマルジョンの樹脂成分中
のアルド基および/またはケト基1モルに対して0.0
5〜2モル配合してなる一液水性加工紙用接着剤組成
物。 【効果】 本発明の一液水性加工紙用接着剤組成物は、
水性接着剤の特性である環境汚染、火災等の危険がな
く、常温および高温時の接着力に優れており、その性能
は従来の酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体エマルジョンより優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙の表面にポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートに
代表されるプラスチックのフィルムをラミネートしたプ
ラスチックフィルムラミネート紙および紙の表面に水性
ニスに代表されるニス等を塗布した表面コート紙等のい
わゆる加工紙と紙の接着剤として有用な一液水性加工紙
用接着剤組成物に関するものである。
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートに
代表されるプラスチックのフィルムをラミネートしたプ
ラスチックフィルムラミネート紙および紙の表面に水性
ニスに代表されるニス等を塗布した表面コート紙等のい
わゆる加工紙と紙の接着剤として有用な一液水性加工紙
用接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、包装材料に使用されている加工紙
は、美粧性あるいは基材の強度の向上のために紙表面に
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルおよびポリエチレンテ
レフタレート等のフィルムをラミネートしたり、あるい
はビニル引き、エンドレスプレスニス等の表面コートを
行っている。従って、加工紙の表面は極めて無極性、疎
水性になり、紙と接着しにくい傾向にある。従来、加工
紙の表面と紙との接着剤としては、酢酸ビニルエマルジ
ョン、酢酸ビニル−アクリル酸アルキルエステル共重合
エマルジョンまたは酢酸ビニル−エチレン共重合エマル
ジョンに可塑剤、溶剤、タッキファイヤー等の粘着付与
剤等を配合して使用されている。しかしながら、上記の
酢酸ビニル系エマルジョンに可塑剤、溶剤、タッキファ
イヤー等の粘着付与剤を配合した加工紙用接着剤を用い
る場合は、常温接着および高温接着において十分ではな
く、特に高温時の接着に問題があり、必ずしも十分満足
できるものではなかった。
は、美粧性あるいは基材の強度の向上のために紙表面に
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルおよびポリエチレンテ
レフタレート等のフィルムをラミネートしたり、あるい
はビニル引き、エンドレスプレスニス等の表面コートを
行っている。従って、加工紙の表面は極めて無極性、疎
水性になり、紙と接着しにくい傾向にある。従来、加工
紙の表面と紙との接着剤としては、酢酸ビニルエマルジ
ョン、酢酸ビニル−アクリル酸アルキルエステル共重合
エマルジョンまたは酢酸ビニル−エチレン共重合エマル
ジョンに可塑剤、溶剤、タッキファイヤー等の粘着付与
剤等を配合して使用されている。しかしながら、上記の
酢酸ビニル系エマルジョンに可塑剤、溶剤、タッキファ
イヤー等の粘着付与剤を配合した加工紙用接着剤を用い
る場合は、常温接着および高温接着において十分ではな
く、特に高温時の接着に問題があり、必ずしも十分満足
できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
加工紙用接着剤の欠点を克服し、常温および高温時の接
着力に優れた一液水性加工紙用接着剤を提供することを
目的とする。
加工紙用接着剤の欠点を克服し、常温および高温時の接
着力に優れた一液水性加工紙用接着剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討を行った結果、ポリビニルアル
コールの存在下、特定量のアルド基および/またはケト
基と不飽和基とを有するカルボニル基含有単量体を含む
単量体成分を乳化重合して得られる樹脂エマルジョン
に、水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物を配合してなる
樹脂エマルジョンが、前記課題を解決できることを知
り、本発明を完成するに至った。
点を解決すべく鋭意検討を行った結果、ポリビニルアル
コールの存在下、特定量のアルド基および/またはケト
基と不飽和基とを有するカルボニル基含有単量体を含む
単量体成分を乳化重合して得られる樹脂エマルジョン
に、水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物を配合してなる
樹脂エマルジョンが、前記課題を解決できることを知
り、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の第1は、(A)(1)
分子中に少くとも1個のアルド基および/またはケト基
と不飽和基とを有するカルボニル基含有単量体を0.1
〜10重量%含み、残部が(2)他の不飽和二重結合を
有する単量体からなる単量体成分を、(3)ポリビニル
アルコールの存在下に乳化重合して得られる、樹脂のガ
ラス転移温度が−30〜50℃の樹脂エマルジョンに対
して、(B)水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物を樹脂
エマルジョンの樹脂成分中のアルド基および/またはケ
ト基1モルに対して0.05〜2モル配合してなる一液
水性加工紙用接着剤組成物に関する。
分子中に少くとも1個のアルド基および/またはケト基
と不飽和基とを有するカルボニル基含有単量体を0.1
〜10重量%含み、残部が(2)他の不飽和二重結合を
有する単量体からなる単量体成分を、(3)ポリビニル
アルコールの存在下に乳化重合して得られる、樹脂のガ
ラス転移温度が−30〜50℃の樹脂エマルジョンに対
して、(B)水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物を樹脂
エマルジョンの樹脂成分中のアルド基および/またはケ
ト基1モルに対して0.05〜2モル配合してなる一液
水性加工紙用接着剤組成物に関する。
【0006】本発明の第2は、他の不飽和二重結合を有
する単量体が、ビニルエステル類および(メタ)アクリ
ル酸エステル類の混合単量体である第1発明に記載の一
液水性加工紙用接着剤組成物に関する。
する単量体が、ビニルエステル類および(メタ)アクリ
ル酸エステル類の混合単量体である第1発明に記載の一
液水性加工紙用接着剤組成物に関する。
【0007】本発明の第3は、ポリビニルアルコールの
使用量が、全単量体成分の総重量に対して5〜20重量
%である第1または第2発明に記載の一液水性加工紙用
接着剤組成物に関する。
使用量が、全単量体成分の総重量に対して5〜20重量
%である第1または第2発明に記載の一液水性加工紙用
接着剤組成物に関する。
【0008】本発明の樹脂エマルジョンを製造するため
に使用される(1)成分の分子中に少くとも1個のアル
ド基および/またはケト基と不飽和基とを有するカルボ
ニル基含有単量体は、重合可能なモノオレフィン性アル
ド化合物またはケト化合物であり、特に重要なものは、
アクロレイン、ジアセトンアクリルアミド、アセト酢酸
アリル、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有
するビニルメチルケトンおよび一般式
に使用される(1)成分の分子中に少くとも1個のアル
ド基および/またはケト基と不飽和基とを有するカルボ
ニル基含有単量体は、重合可能なモノオレフィン性アル
ド化合物またはケト化合物であり、特に重要なものは、
アクロレイン、ジアセトンアクリルアミド、アセト酢酸
アリル、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有
するビニルメチルケトンおよび一般式
【化1】 (式中R1 はHまたはCH3 、R2 はHまたは1〜3個
の炭素原子を有するアルキル基、R3 は1〜3個の炭素
原子を有するアルキル基、そしてR4 は1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基を意味する。)で表されるアク
リルまたはメタクリルオキシアルキルプロパナール、ア
セトニトリルアクリレート、ジアセトンアクリレート、
ジアセトンメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレートアセチルアセテート、ブタンジオール−1,
4アクリレート−アセチルアセテート等があげられる。
特に好ましいものは、アクロレイン、ジアセトンアクリ
ルアミド、アセト酢酸アリル、およびビニルメチルケト
ンである。これらのカルボニル基含有単量体は、2種以
上併用してもよい。
の炭素原子を有するアルキル基、R3 は1〜3個の炭素
原子を有するアルキル基、そしてR4 は1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基を意味する。)で表されるアク
リルまたはメタクリルオキシアルキルプロパナール、ア
セトニトリルアクリレート、ジアセトンアクリレート、
ジアセトンメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレートアセチルアセテート、ブタンジオール−1,
4アクリレート−アセチルアセテート等があげられる。
特に好ましいものは、アクロレイン、ジアセトンアクリ
ルアミド、アセト酢酸アリル、およびビニルメチルケト
ンである。これらのカルボニル基含有単量体は、2種以
上併用してもよい。
【0009】カルボニル基含有単量体の使用量は、乳化
重合に使用される全単量体成分中の0.1〜10重量
%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。カルボ
ニル基含有単量体の使用量が0.1重量%未満では、加
工紙に対する常態の接着力および高温時の接着力が不十
分であり、10重量%より多い場合は、水溶性の脂肪族
ジヒドラジン化合物との架橋反応が進みすぎて樹脂エマ
ルジョンのポットライフに問題が生じるばかりでなく、
乾燥皮膜の凝集力が増大し、加工紙との接着性を低下さ
せることとなり、好ましくない。
重合に使用される全単量体成分中の0.1〜10重量
%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。カルボ
ニル基含有単量体の使用量が0.1重量%未満では、加
工紙に対する常態の接着力および高温時の接着力が不十
分であり、10重量%より多い場合は、水溶性の脂肪族
ジヒドラジン化合物との架橋反応が進みすぎて樹脂エマ
ルジョンのポットライフに問題が生じるばかりでなく、
乾燥皮膜の凝集力が増大し、加工紙との接着性を低下さ
せることとなり、好ましくない。
【0010】樹脂エマルジョンを製造するために使用さ
れる(2)成分の他の不飽和二重結合を有する単量体
は、本発明において(1)成分として使用される分子中
に少くとも1個のアルド基および/またはケト基と不飽
和基とを有するカルボニル基含有単量体を除く、他の不
飽和二重結合を有する単量体であればいずれも使用する
ことができる。このような他の不飽和二重結合を有する
単量体の代表例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、バーサチック酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル等の(メタ)
アクリル酸エステル類等があげられる。これらの(2)
成分の他の不飽和二重結合を有する単量体は、1種また
は2種以上混合して使用してもよい。
れる(2)成分の他の不飽和二重結合を有する単量体
は、本発明において(1)成分として使用される分子中
に少くとも1個のアルド基および/またはケト基と不飽
和基とを有するカルボニル基含有単量体を除く、他の不
飽和二重結合を有する単量体であればいずれも使用する
ことができる。このような他の不飽和二重結合を有する
単量体の代表例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、バーサチック酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル等の(メタ)
アクリル酸エステル類等があげられる。これらの(2)
成分の他の不飽和二重結合を有する単量体は、1種また
は2種以上混合して使用してもよい。
【0011】本発明においては、(2)成分の他の不飽
和二重結合を有する単量体として、前記ビニルエステル
類および(メタ)アクリル酸エステル類を用いることが
好ましいが、必要に応じて(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸等の不飽和カルボン酸系単量体、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル等の水酸基含有単量体、(メタ)アクリルアミド等
の不飽和アミドを併用してもよい。不飽和カルボン酸系
単量体、水酸基含有単量体および不飽和アミドの使用量
は、全単量体成分中の20重量%以下が好ましい。
和二重結合を有する単量体として、前記ビニルエステル
類および(メタ)アクリル酸エステル類を用いることが
好ましいが、必要に応じて(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸等の不飽和カルボン酸系単量体、(メタ)アクリル
酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル等の水酸基含有単量体、(メタ)アクリルアミド等
の不飽和アミドを併用してもよい。不飽和カルボン酸系
単量体、水酸基含有単量体および不飽和アミドの使用量
は、全単量体成分中の20重量%以下が好ましい。
【0012】(2)成分の他の不飽和二重結合を有する
単量体の中で好ましいものは、ビニルエステル類と(メ
タ)アクリル酸エステル類の組合せからなる混合単量体
である。ビニルエステル類と(メタ)アクリル酸エステ
ル類の使用割合は任意である。
単量体の中で好ましいものは、ビニルエステル類と(メ
タ)アクリル酸エステル類の組合せからなる混合単量体
である。ビニルエステル類と(メタ)アクリル酸エステ
ル類の使用割合は任意である。
【0013】樹脂エマルジョンを製造する際に使用され
る(3)成分のポリビニルアルコールは、ケン化度が8
0〜99モル%、平均重合度が300〜3500のもの
が好ましい。ポリビニルアルコールの使用量は、全単量
体成分の総重量に対して5〜20重量%であることが好
ましい。ポリビニルアルコールを保護コロイドとして用
いる理由は、得られた樹脂エマルジョンの粘性をニュー
トニアンフローにさせ、接着剤として使用した際の塗工
性の向上と、ロール上での飛びを防止させるためであ
る。
る(3)成分のポリビニルアルコールは、ケン化度が8
0〜99モル%、平均重合度が300〜3500のもの
が好ましい。ポリビニルアルコールの使用量は、全単量
体成分の総重量に対して5〜20重量%であることが好
ましい。ポリビニルアルコールを保護コロイドとして用
いる理由は、得られた樹脂エマルジョンの粘性をニュー
トニアンフローにさせ、接着剤として使用した際の塗工
性の向上と、ロール上での飛びを防止させるためであ
る。
【0014】本発明の樹脂エマルジョンは、通常の乳化
重合法に従って製造することができる。重合時には通常
の重合開始剤が用いられ、代表的なものをあげれば、過
酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水
溶性無機過酸化物または過硫酸塩、クメンハイドロパー
オキシド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物があげ
られる。重合開始剤の使用量は、(2)成分の他の不飽
和二重結合を有する単量体の総重量に対して、0.1〜
20重量%が好ましい。なお、これらの重合開始剤と金
属イオンおよび還元剤との併用による一般にレドックス
重合法として公知の方法によってもよいことはもちろん
である。また、前記の単量体は、これを一括して、もし
くは分割して、または連続的に滴下して添加してもよ
い。重合は、通常60〜90℃の温度で行われる。
重合法に従って製造することができる。重合時には通常
の重合開始剤が用いられ、代表的なものをあげれば、過
酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水
溶性無機過酸化物または過硫酸塩、クメンハイドロパー
オキシド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物があげ
られる。重合開始剤の使用量は、(2)成分の他の不飽
和二重結合を有する単量体の総重量に対して、0.1〜
20重量%が好ましい。なお、これらの重合開始剤と金
属イオンおよび還元剤との併用による一般にレドックス
重合法として公知の方法によってもよいことはもちろん
である。また、前記の単量体は、これを一括して、もし
くは分割して、または連続的に滴下して添加してもよ
い。重合は、通常60〜90℃の温度で行われる。
【0015】樹脂エマルジョンの製造時には、一般に用
いられているノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤や反応性界面活性剤等の界面活性剤を併用してもよ
い。
いられているノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤や反応性界面活性剤等の界面活性剤を併用してもよ
い。
【0016】かくして得られた本発明の樹脂エマルジョ
ンは、樹脂のガラス転移温度が−30〜50℃であるこ
とが必要である。ガラス転移温度が−30℃より低い場
合は、高温時の接着性が得られず、また50℃より高い
場合は、常態接着力に問題がある。
ンは、樹脂のガラス転移温度が−30〜50℃であるこ
とが必要である。ガラス転移温度が−30℃より低い場
合は、高温時の接着性が得られず、また50℃より高い
場合は、常態接着力に問題がある。
【0017】本発明の一液水性加工紙用接着剤組成物
は、前記樹脂エマルジョンに対して、水溶性の脂肪族ジ
ヒドラジン化合物を配合することによって調整される。
は、前記樹脂エマルジョンに対して、水溶性の脂肪族ジ
ヒドラジン化合物を配合することによって調整される。
【0018】水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物は、2
個のヒドラジン残基を有し、特に有用なものは2〜10
個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸ジヒドラジドで
ある。水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物の代表例とし
ては、蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こは
く酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン
酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド等があげられ
る。これらの水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物は、1
種または2種以上混合して用いてもよい。
個のヒドラジン残基を有し、特に有用なものは2〜10
個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸ジヒドラジドで
ある。水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物の代表例とし
ては、蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こは
く酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン
酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド等があげられ
る。これらの水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物は、1
種または2種以上混合して用いてもよい。
【0019】水溶性の脂肪族ジヒドラジン化合物の使用
量は、樹脂エマルジョン中に含まれるアルド基および/
またはケト基1モルに対して、0.05〜2モル、好ま
しくは、0.1〜1モルである。水溶性の脂肪族ジヒド
ラジン化合物の使用量が0.05モル未満では、十分架
橋せず、耐熱性に問題を生じ、また、2モルより多い場
合は架橋が進みすぎて接着剤のポットライフに問題が生
じる。
量は、樹脂エマルジョン中に含まれるアルド基および/
またはケト基1モルに対して、0.05〜2モル、好ま
しくは、0.1〜1モルである。水溶性の脂肪族ジヒド
ラジン化合物の使用量が0.05モル未満では、十分架
橋せず、耐熱性に問題を生じ、また、2モルより多い場
合は架橋が進みすぎて接着剤のポットライフに問題が生
じる。
【0020】本発明において、分子中に少くとも1個の
アルド基および/またはケト基と不飽和基とを有するカ
ルボニル基含有単量体を必須成分とし、水溶性の脂肪族
ジヒドラジン化合物を用いる理由は、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニルフィルムあるいは水性ニス等で表面コー
トされたコート面に対する接着性を向上させるためであ
る。さらに、上記アルド基および/またはケト基中のカ
ルボニル基が、接着剤の乾燥過程でジヒドラジン化合物
と架橋反応を行うことにより、高温時の接着性も付与さ
せるためである。
アルド基および/またはケト基と不飽和基とを有するカ
ルボニル基含有単量体を必須成分とし、水溶性の脂肪族
ジヒドラジン化合物を用いる理由は、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニルフィルムあるいは水性ニス等で表面コー
トされたコート面に対する接着性を向上させるためであ
る。さらに、上記アルド基および/またはケト基中のカ
ルボニル基が、接着剤の乾燥過程でジヒドラジン化合物
と架橋反応を行うことにより、高温時の接着性も付与さ
せるためである。
【0021】本発明の一液加工紙用接着剤組成物には、
必要に応じてトルエン、キシレン、クロルベンゼン、ト
リクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶剤、
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、テキサノ
ールDBE、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジイソブ
チル等の可塑剤、ロジン、テルペン樹脂等の粘着付与剤
等を配合してもよい。
必要に応じてトルエン、キシレン、クロルベンゼン、ト
リクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶剤、
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、テキサノ
ールDBE、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジイソブ
チル等の可塑剤、ロジン、テルペン樹脂等の粘着付与剤
等を配合してもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
さらに詳細に説明する。なお、実施例および比較例中の
部および%は特に断わりのない限り重量基準である。
さらに詳細に説明する。なお、実施例および比較例中の
部および%は特に断わりのない限り重量基準である。
【0023】実施例1 撹拌機、温度計、遷流冷却器、滴下ロートを有する1L
のセパラブルフラスコに、イオン交換水351部、PV
A(ポリビニルアルコール、ケン化度88モル%、平均
重合度1000)20部、酢酸ソーダ0.3部、ノニオ
ン系界面活性剤(ノイゲンEA190D,第一工業製薬
社製)10部を仕込み、温度80℃に保った。次に酢酸
ビニル290部、バーサチック酸ビニル(Veova1
0)を100部、アクリル酸ブチル100部、ジアセト
ンアクリルアミド10部を滴下ロートに仕込んだ。別の
滴下ロートに1.5%過酸化水素水を100部用意し
た。上記のセパラブルフラスコ中に、これら両滴下ロー
トより内容物をそれぞれ4時間かけて滴下し、反応させ
た。滴下終了後、84℃で2時間熟成し、40℃まで冷
却した。得られた樹脂エマルジョンは、樹脂のガラス転
移温度が3℃であった。
のセパラブルフラスコに、イオン交換水351部、PV
A(ポリビニルアルコール、ケン化度88モル%、平均
重合度1000)20部、酢酸ソーダ0.3部、ノニオ
ン系界面活性剤(ノイゲンEA190D,第一工業製薬
社製)10部を仕込み、温度80℃に保った。次に酢酸
ビニル290部、バーサチック酸ビニル(Veova1
0)を100部、アクリル酸ブチル100部、ジアセト
ンアクリルアミド10部を滴下ロートに仕込んだ。別の
滴下ロートに1.5%過酸化水素水を100部用意し
た。上記のセパラブルフラスコ中に、これら両滴下ロー
トより内容物をそれぞれ4時間かけて滴下し、反応させ
た。滴下終了後、84℃で2時間熟成し、40℃まで冷
却した。得られた樹脂エマルジョンは、樹脂のガラス転
移温度が3℃であった。
【0024】次に、この樹脂エマルジョンに対して、1
0%アジピン酸ジヒドラジン水溶液を70部(エマルジ
ョンの樹脂成分中のケト基1モルに対して0.68モ
ル)添加し、均一に撹拌した。さらに可塑剤(ダイベー
シックエステルDBE)を50部添加し十分撹拌した。
得られた組成物の固形分濃度は52.0%で、粘度は2
0,000cpであった。
0%アジピン酸ジヒドラジン水溶液を70部(エマルジ
ョンの樹脂成分中のケト基1モルに対して0.68モ
ル)添加し、均一に撹拌した。さらに可塑剤(ダイベー
シックエステルDBE)を50部添加し十分撹拌した。
得られた組成物の固形分濃度は52.0%で、粘度は2
0,000cpであった。
【0025】実施例2 実施例1において、アクリル酸ブチルの代りにアクリル
酸エチルを使用した以外は、実施例1と同様に行って、
樹脂エマルジョンおよび組成物を得た。得られた樹脂エ
マルジョンのガラス転移温度は、12℃であり、組成物
の固形分濃度は51.9%で、粘度は18,000cpで
あった。
酸エチルを使用した以外は、実施例1と同様に行って、
樹脂エマルジョンおよび組成物を得た。得られた樹脂エ
マルジョンのガラス転移温度は、12℃であり、組成物
の固形分濃度は51.9%で、粘度は18,000cpで
あった。
【0026】実施例3 実施例1において、ジアセトンアクリルアミドの代りに
アセト酢酸アリルを使用した以外は、実施例1と同様に
行った。得られた樹脂エマルジョンのガラス転移温度
は、3℃であった。また、組成物の固形分濃度は52.
3%で、粘度は25,000cpであった。
アセト酢酸アリルを使用した以外は、実施例1と同様に
行った。得られた樹脂エマルジョンのガラス転移温度
は、3℃であった。また、組成物の固形分濃度は52.
3%で、粘度は25,000cpであった。
【0027】実施例4 実施例1において、バーサチック酸ビニルを酢酸ビニル
に変更し、酢酸ビニルの総使用量を390部とした以外
は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョ
ンのガラス転移温度は、10℃であり、組成物の固形分
濃度は51.7%で、粘度は28,000cpであった。
に変更し、酢酸ビニルの総使用量を390部とした以外
は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョ
ンのガラス転移温度は、10℃であり、組成物の固形分
濃度は51.7%で、粘度は28,000cpであった。
【0028】実施例5 実施例1において、ジアセトンアクリルアミドの使用量
を30部、酢酸ビニルの使用量を270部、10%アジ
ピン酸ジヒドラジン水溶液の使用量を210部とした以
外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジ
ョンのガラス転移温度は、4℃であり、組成物の固形分
濃度は48.1%で、粘度は14,000cpであった。
を30部、酢酸ビニルの使用量を270部、10%アジ
ピン酸ジヒドラジン水溶液の使用量を210部とした以
外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジ
ョンのガラス転移温度は、4℃であり、組成物の固形分
濃度は48.1%で、粘度は14,000cpであった。
【0029】実施例6 実施例1において、10%アジピン酸ジヒドラジン水溶
液の代りに10%セバシン酸ジヒドラジン水溶液を使用
した以外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エ
マルジョンのガラス転移温度は、3℃であり、組成物の
固形分濃度は51.9%で、粘度は21,000cpであ
った。
液の代りに10%セバシン酸ジヒドラジン水溶液を使用
した以外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エ
マルジョンのガラス転移温度は、3℃であり、組成物の
固形分濃度は51.9%で、粘度は21,000cpであ
った。
【0030】実施例7 実施例1において、平均重合度が1000のPVAの代
りにケン化度88モル%、平均重合度が1400のPV
Aを使用した以外は、実施例1と同様に行った。得られ
た樹脂エマルジョンのガラス転移温度は、3℃であり、
組成物の固形分濃度は52.1%で、粘度は35,00
0cpであった。
りにケン化度88モル%、平均重合度が1400のPV
Aを使用した以外は、実施例1と同様に行った。得られ
た樹脂エマルジョンのガラス転移温度は、3℃であり、
組成物の固形分濃度は52.1%で、粘度は35,00
0cpであった。
【0031】比較例1 実施例1において、ジアセトンアクリルアミドを使用せ
ず、酢酸ビニルの使用量を300部に変えた以外は、実
施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョンのガ
ラス転移温度は、3℃であり、組成物の固形分濃度は5
1.6%で、粘度は24,000cpであった。
ず、酢酸ビニルの使用量を300部に変えた以外は、実
施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョンのガ
ラス転移温度は、3℃であり、組成物の固形分濃度は5
1.6%で、粘度は24,000cpであった。
【0032】比較例2 実施例1において、ジアセトンアクリルアミドの使用量
を60部とし、酢酸ビニルの使用量を240部とした以
外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジ
ョンのガラス転移温度は、6℃であり、組成物を翌日観
察したところ、ゲル化していたので物性評価はしていな
い。
を60部とし、酢酸ビニルの使用量を240部とした以
外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジ
ョンのガラス転移温度は、6℃であり、組成物を翌日観
察したところ、ゲル化していたので物性評価はしていな
い。
【0033】比較例3 実施例1において、10%アジピン酸ジヒドラジン水溶
液の使用量を5部(エマルジョンの樹脂成分中のケト基
1モルに対して0.049モル)に減量した以外は、実
施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョンのガ
ラス転移温度は、3℃であり、組成物の固形分濃度は5
4.6%で、粘度は31,000cpであった。
液の使用量を5部(エマルジョンの樹脂成分中のケト基
1モルに対して0.049モル)に減量した以外は、実
施例1と同様に行った。得られた樹脂エマルジョンのガ
ラス転移温度は、3℃であり、組成物の固形分濃度は5
4.6%で、粘度は31,000cpであった。
【0034】比較例4 実施例1において、10%アジピン酸ジヒドラジン水溶
液の使用量を300部(エマルジョンの樹脂成分中のケ
ト基1モルに対して2.03モル)に増量した以外は、
実施例1と同様に行った。組成物を翌日観察したとこ
ろ、ゲル化していたので物性評価はしなかった。
液の使用量を300部(エマルジョンの樹脂成分中のケ
ト基1モルに対して2.03モル)に増量した以外は、
実施例1と同様に行った。組成物を翌日観察したとこ
ろ、ゲル化していたので物性評価はしなかった。
【0035】比較例5 実施例1において、酢酸ビニルの使用量を200部、ア
クリル酸ブチル100部の代りにアクリル酸−2−エチ
ルヘキシルを290部使用した以外は、実施例1と同様
に行った。得られた組成物の固形分濃度は51.8%
で、粘度は15,000cpであった。なお、樹脂エマル
ジョンの樹脂のガラス転移温度は−37℃であった。
クリル酸ブチル100部の代りにアクリル酸−2−エチ
ルヘキシルを290部使用した以外は、実施例1と同様
に行った。得られた組成物の固形分濃度は51.8%
で、粘度は15,000cpであった。なお、樹脂エマル
ジョンの樹脂のガラス転移温度は−37℃であった。
【0036】比較例6 実施例1において、酢酸ビニルの使用量を180部、ア
クリル酸ブチル100部の代りにメタアクリル酸メチル
220部、Veova10の使用量を90部に変更した
以外は、実施例1と同様に行った。得られた組成物の固
形分濃度は51.7%で、粘度は25,000cpであっ
た。なお、樹脂エマルジョンの樹脂のガラス転移温度は
52℃であった。
クリル酸ブチル100部の代りにメタアクリル酸メチル
220部、Veova10の使用量を90部に変更した
以外は、実施例1と同様に行った。得られた組成物の固
形分濃度は51.7%で、粘度は25,000cpであっ
た。なお、樹脂エマルジョンの樹脂のガラス転移温度は
52℃であった。
【0037】比較例7 市販の酢酸ビニル重合体エマルジョンの加工紙用接着剤
をそのまま用いた。エマルジョンのガラス転移温度は3
0℃であった。
をそのまま用いた。エマルジョンのガラス転移温度は3
0℃であった。
【0038】比較例8 市販の酢酸ビニル−エチレン共重合エマルジョンの加工
紙用接着剤をそのまま用いた。エマルジョンのガラス転
移温度は−20℃であった。
紙用接着剤をそのまま用いた。エマルジョンのガラス転
移温度は−20℃であった。
【0039】実施例1〜7および比較例1,3,5〜8
の組成物(接着剤)を用い、接着性の評価を行った。そ
の結果を表1〜表3に示した。なお、表中、A紙はポリ
プロピレンラミネート紙、B紙は塩化ビニルラミネート
紙、C紙は水性ニス加工紙とする。
の組成物(接着剤)を用い、接着性の評価を行った。そ
の結果を表1〜表3に示した。なお、表中、A紙はポリ
プロピレンラミネート紙、B紙は塩化ビニルラミネート
紙、C紙は水性ニス加工紙とする。
【0040】接着テスト 20℃および5℃において、各種加工紙の表面に組成物
を1mm幅で線引き塗布し、直ちに裏面を重ねハンドゴム
ロールで圧締した。その条件下で24時間養生させて強
制的に剥離し状態を観察した。完全に紙破し爪で剥がれ
なければ○、剥がれれば△、紙破しなければ×とした。
を1mm幅で線引き塗布し、直ちに裏面を重ねハンドゴム
ロールで圧締した。その条件下で24時間養生させて強
制的に剥離し状態を観察した。完全に紙破し爪で剥がれ
なければ○、剥がれれば△、紙破しなければ×とした。
【0041】耐熱性テスト 20℃×65%RH条件下に各種加工紙と組成物を1日
養生。同条件下で加工紙を1cm×10cmに切り、加工紙
表面短部に5mm幅×0.05mm厚で組成物を塗布した。
直ちに裏面と貼り合わせ5kgの荷重を1分間かけた。2
4時間後に輪にして接着部分に500gの荷重がかかる
ように50℃雰囲気中に吊り下げた。さらに24時間後
の状態を観察した。重りが落下せず爪でも剥がれなけれ
ば○、落下しないが爪で剥がれるときは△、剥がれて重
りが落下した場合は×とした。
養生。同条件下で加工紙を1cm×10cmに切り、加工紙
表面短部に5mm幅×0.05mm厚で組成物を塗布した。
直ちに裏面と貼り合わせ5kgの荷重を1分間かけた。2
4時間後に輪にして接着部分に500gの荷重がかかる
ように50℃雰囲気中に吊り下げた。さらに24時間後
の状態を観察した。重りが落下せず爪でも剥がれなけれ
ば○、落下しないが爪で剥がれるときは△、剥がれて重
りが落下した場合は×とした。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明の一液水性加工紙用接着剤組成物
は、水性接着剤の特性である環境汚染、火災等の危険が
なく、常温および高温時の接着力に優れており、その性
能は従来の酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体エマルジョンより優れている。
は、水性接着剤の特性である環境汚染、火災等の危険が
なく、常温および高温時の接着力に優れており、その性
能は従来の酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体エマルジョンより優れている。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)(1)分子中に少くとも1個のアル
ド基および/またはケト基と不飽和基とを有するカルボ
ニル基含有単量体を0.1〜10重量%含み、残部が
(2)他の不飽和二重結合を有する単量体からなる単量
体成分を、(3)ポリビニルアルコールの存在下に乳化
重合して得られる、樹脂のガラス転移温度が−30〜5
0℃の樹脂エマルジョンに対して、(B)水溶性の脂肪
族ジヒドラジン化合物を樹脂エマルジョンの樹脂成分中
のアルド基および/またはケト基1モルに対して0.0
5〜2モル配合してなる一液水性加工紙用接着剤組成
物。 - 【請求項2】 他の不飽和二重結合を有する単量体が、
ビニルエステル類および(メタ)アクリル酸エステル類
の混合単量体である請求項1記載の一液水性加工紙用接
着剤組成物。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコールの使用量が、全単
量体成分の総重量に対して5〜20重量%である請求項
1または2記載の一液水性加工紙用接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22680994A JPH0892538A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 一液水性加工紙用接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22680994A JPH0892538A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 一液水性加工紙用接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892538A true JPH0892538A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16850949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22680994A Pending JPH0892538A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 一液水性加工紙用接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892538A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000309743A (ja) * | 1999-04-26 | 2000-11-07 | Showa Highpolymer Co Ltd | 常温成膜条件下で高強度、高伸度を有するオーバーコート用エマルジョンの製造法 |
JP2002226720A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Unitika Chem Co Ltd | 有機溶媒系ゲル状物 |
CN109790255A (zh) * | 2016-09-29 | 2019-05-21 | 巴斯夫欧洲公司 | 聚合物水分散体及其作为固墨底漆的用途 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22680994A patent/JPH0892538A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000309743A (ja) * | 1999-04-26 | 2000-11-07 | Showa Highpolymer Co Ltd | 常温成膜条件下で高強度、高伸度を有するオーバーコート用エマルジョンの製造法 |
JP2002226720A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-14 | Unitika Chem Co Ltd | 有機溶媒系ゲル状物 |
CN109790255A (zh) * | 2016-09-29 | 2019-05-21 | 巴斯夫欧洲公司 | 聚合物水分散体及其作为固墨底漆的用途 |
JP2019534917A (ja) * | 2016-09-29 | 2019-12-05 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 水性ポリマー分散液およびインキ定着プライマーとしてのその使用 |
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