JPH05105856A - 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート - Google Patents

水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート

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JPH05105856A
JPH05105856A JP3317992A JP3317992A JPH05105856A JP H05105856 A JPH05105856 A JP H05105856A JP 3317992 A JP3317992 A JP 3317992A JP 3317992 A JP3317992 A JP 3317992A JP H05105856 A JPH05105856 A JP H05105856A
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JP
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weight
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pressure
adhesive tape
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Application number
JP3317992A
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English (en)
Inventor
Norio Numata
憲男 沼田
Yasuhiko Oyama
康彦 大山
Junichi Shimaoka
淳一 島岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可塑剤を含有する軟質塩化ビニル樹脂への経時
貼付性に優れる、無公害の水分散性粘着剤組成物及び粘
着テープ、ラベル又はシートを提供する。 【構成】n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイ
ルモルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量
部の混合物を乳化重合させ、粘着剤エマルジョンを得
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系の水分散性
粘着剤組成物及びこの組成物を用いた粘着テープ、ラベ
ルもしくはシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系の粘着剤組成物を用いた粘着
テープ、ラベル又はシートの基材として、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂を使用したり、可塑剤を含有す
る軟質塩化ビニル樹脂製品を被着体として、アクリル系
の粘着剤組成物からなる粘着剤層が設けられた粘着テー
プ、ラベルもしくはシートを貼付したり、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂製品をアクリル系の両面粘着テ
ープを用いて接合したりする場合に、軟質塩化ビニル樹
脂から粘着剤層に可塑剤が移行し、これにより粘着剤層
の接着性能が著しく低下してしまうという問題点があ
る。
【0003】そこでこの問題を解決する手段として、例
えば、特開昭58−185675号公報や特公平1−42987 号公
報に記載の如く、軟質塩化ビニル樹脂と粘着剤層との間
にプライマー層を介在させることが提案されている。
【0004】また、地球環境保護の観点から、無溶剤化
の要求が高まり、従来の溶剤型アクリル系粘着剤に代わ
ってホットメルト型、紫外線塊状重合型、或いは水分散
型のアクリル系粘着剤が提案されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の粘着剤では、可塑剤の粘着剤層への移行を完
全に阻止するには至っていない。
【0006】本発明者らは、可塑剤を含有する軟質塩化
ビニル樹脂への経時貼付性に優れる水分散性粘着剤組成
物及び粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供するこ
と、更に、昨今問題となっている環境汚染にも適応した
無公害の水系の粘着剤を提供することを目的とし、種々
のモノマーからなる共重合体を合成し、軟質塩化ビニル
系樹脂に対する粘着性能を調べた。
【0007】その結果、N−ビニルピロリドン、アクリ
ロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、
N−ビニルカプロラクタムからなる含窒素ビニルモノマ
ー群が、凝集力付与成分として非常に優れた効果を発揮
することを見出し、更に検討した結果、驚くべきこと
に、アクリル酸等の活性水素含有モノマーの含有率が低
ければ低いほど、可塑剤移行後の粘着力の低下が抑制さ
れるという知見を得た。本発明はこのような知見に基づ
いて完成されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、一般式CH2=CR1 −COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数が4〜
14のアルキル基をそれぞれ示す)で表される一種以上の
(メタ)アクリル酸エステルをモノマー全量中50〜97重
量%と、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン、N−イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニルカ
プロラクタムからなる群より選択される一種以上の共重
合性モノマーをモノマー全量中3〜30重量%と、から本
質的になるアクリル系共重合体エマルジョンを主成分と
する水分散性粘着剤組成物である。
【0009】本願の請求項2の発明は、請求項1のアク
リル系共重合体 100重量部に、可塑剤2〜20重量部及び
/又は粘着付与樹脂1〜30重量部が添加されている水分
散性粘着剤組成物である。
【0010】本願の請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2の水分散性粘着剤組成物を用いた粘着テープ、ラ
ベルもしくはシートである。本発明において使用される
(メタ)アクリル酸エステルは上記一般式で表され、例
えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート等から選ばれる一種以上が使用される。
【0011】(メタ)アクリル酸エステルのアルキル基
の炭素数が4未満又は14を超える場合には、得られる共
重合体のガラス転移温度が高くなり粘着力が低下するた
め、上記範囲に限定される。
【0012】また、(メタ)アクリル酸エステルの共重
合体中の含有割合は、50〜97重量%とされる必要があ
り、好ましくは、70〜97重量%である。50重量%未満で
は、粘着剤が固くなりすぎ、粘着力が低下する傾向があ
る。
【0013】従来の通常のアクリル系粘着剤は、上記の
炭素数が4〜14の(メタ)アクリル酸エステルを主モノ
マーに、凝集力成分として(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等のα,β−
不飽和カルボン酸及び/又はその無水物を含んでなる共
重合体を主成分とし、溶剤不溶の架橋構造を有する。上
記のような、高極性のカルボキシル基含有モノマーは、
剥離力、保持力及びタックといった粘着剤の基本三物性
のバランスを取り易く、アクリル系粘着剤では多用され
るモノマーである。
【0014】これに対して、本発明の特徴点は、アクリ
ル系共重合体を構成する凝集力成分として、上記の如き
反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カルボン
酸及び/又はその無水物を実質的に用いず、N−ビニル
ピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピ
ルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタムからなる
群より選択される一種以上の共重合性モノマーを所要量
用いる点にある。
【0015】本発明において使用するこれら共重合性モ
ノマーの共重合体中の含有量は3〜30重量%であり、好
ましくは5〜20重量%である。含有量が3重量%未満で
あると粘着剤の凝集力が減少し、剥離する際に被着体上
に粘着剤が残る現象が見られる。一方、30重量%を超え
ると、粘着剤が固くなり低温下での粘着性が低下する傾
向がある。
【0016】更に、本発明においては、(メタ)アクリ
ル酸エステルと共重合可能な他の不飽和モノマーが必要
に応じて使用され、その具体例としては、例えば、酢酸
ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリルアミド等が挙
げられる。
【0017】これらの不飽和モノマーの含有割合は、30
重量%以下である。含有量が30重量%を超えると、粘着
剤が固くなり、粘着力が低下する傾向がある。本発明の
アクリル系共重合体は、一括仕込法、モノマー逐次添加
法、乳化モノマー逐次添加法、シード重合法など従来公
知の乳化重合法によって製造することができる。
【0018】重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過酸化水素、及びこれらと還元剤と
を併用したレドックス開始剤、2,2' −アゾビス
(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,
2’−アゾビス{2−メチル−N−〔1,1−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル〕プロピオン
アミド}等の水溶性アゾ化合物、過酸化ベンゾイル、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性開始
剤等の公知の開始剤を単独又は併用して適宜用いられ、
これらは通常モノマー 100重量部に対して、0.05〜1
重量部の割合で使用される。
【0019】乳化剤としては、ラウリル硫酸ソーダ、ド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアニオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオ
ン性乳化剤、ジメチルラウリルベンジルアンモニウム塩
等のカチオン性乳化剤、これらに不飽和基を持せた反応
性乳化剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を保
護コロイドに用いる方法等が、単独または組み合わせて
適宜使用される。
【0020】本願の請求項2の発明においては、可塑剤
や粘着付与樹脂が使用される。可塑剤としては、例え
ば、ジオクチルフタレートやジブチルフタレート等のフ
タル酸エステル類、ジオクチルアジペート等のアジピン
酸エステル、エポキシ大豆油等のエポキシ系可塑剤等が
挙げられる。可塑剤の添加量は、アクリル系共重合体 1
00重量部に対して、2〜20重量部である。添加量が20重
量部を超えると、エマルジョンの貯蔵安定性が悪くなる
傾向がある。
【0021】粘着付与樹脂としては、キシレン樹脂、ロ
ジン、水添ロジン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹
脂、フェノール変性樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂
の添加量は、アクリル系共重合体 100重量部に対して、
1〜30重量部である。添加量が30重量部を超える場合に
は、エマルジョンの貯蔵安定性や塗工安定性が悪くなる
傾向がある。
【0022】これらは、アクリル系共重合体の重合開始
時に反応容器内に添加してもよいし、モノマー逐次添加
と同時に逐次添加してもよいし、また重合終了後に添加
してもよい。好ましくは、予め乳化した粘着付与性樹脂
や可塑剤を、重合終了後に添加する方法が推奨される。
また貯蔵時の安定性や塗工作業性を向上させるために、
pH調整剤や増粘剤、消泡剤、湿潤剤等を添加してもよ
い。
【0023】本発明におけるエマルジョンは、樹脂の固
形分が40〜70重量%になるように調整して使用できる。
高速塗工する際にはできるだけ高固形分の方がよいが、
過度に固形分を上げると重合安定性が損われるので、好
適には樹脂の固形分は50〜65重量%である。また、アク
リル系共重合体粒子の平均粒子径は、好ましくは0.1〜
3μmの範囲、より好適には0.4〜1μmとされる。0.
1μm未満の場合には粘度が高くなり、塗工安定性を阻
害し易く、逆に3μmを超える場合は、貯蔵安定性が低
下する傾向がある。
【0024】本発明による粘着剤は、適当な架橋度にな
るように架橋して使用できる。粘着剤の架橋度は、酢酸
エチルやテトラヒドロフラン(THF)等の良溶媒中に
浸漬し、ゲル分率を測定することにより知ることができ
る。適当な架橋度はTHF中のゲル分率が25〜85%であ
る。特に好適なのは、粘着付与樹脂や可塑剤等の溶剤可
溶分子が添加されているかどうかによっても変わるが30
〜60%である。
【0025】本願の水分散性粘着剤組成物を用いた粘着
テープ、ラベルもしくはシートは、軟質塩化ビニル樹脂
を基材とするものであってもよいし、軟質塩化ビニル樹
脂を被着体とするものであってもよい。
【0026】粘着テープの場合、基材の片面にのみ粘着
剤層を有するものであってもよく、基材の両面に粘着剤
層を有する、所謂両面テープ形状のものであってもよ
い。また、基材層のない、所謂ノンサポートタイプの粘
着シートであってもよい。
【0027】
【作用】本願の請求項1及び請求項3の発明において
は、凝集力付与成分としてN−ビニルピロリドン、アク
リロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド
及びN−ビニルカプロラクタムからなる群より選択され
る一種以上のモノマーを所定量含んだアクリル共重合体
を主成分とするものであるので、基材又は被着体から可
塑剤が移行してきても粘着性能の低下が殆ど起こらな
い。
【0028】この原因は定かではないが、α,β−不飽
和カルボン酸を凝集力付与成分として含む従来の粘着剤
では、可塑剤の移行に伴い剥離力や保持力が極端に低下
してしまうことから、カルボキシル基が何らかの変質を
起こすためではないかと考えられるのに対し、本願発明
では反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カル
ボン酸を実質的に含まないためであろうと思われる。
【0029】本願の請求項2及び請求項3の発明におい
ては、更に、可塑剤及び/又は粘着付与樹脂が添加され
ているので、貼付初期の粘着物性と、軟質塩化ビニル樹
脂に長時間貼付した後の粘着物性とを高いレベルで満足
させることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 (1) 粘着剤エマルジョンの製造 温度計、攪拌機、冷却管及び滴下漏斗を備えた反応機
に、脱イオン水 100重量部、乳化剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬社製:商
品名「ノイゲンEA−140 」)2重量部及び重合開始剤
として過硫酸カリウム0.3重量部を仕込んで攪拌し、窒
素ガスの気流下で反応液を80℃に保ち、モノマー成分と
して、n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイル
モルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量部
の混合物を3時間かけて滴下した。更に同温度で2時間
反応してから冷却した後、増粘剤を添加し、pHを7と
して目的とする粘着剤エマルジョンを得た。
【0031】(2) 粘着テープの製造 この粘着剤エマルジョンを、厚さ38μmのポリエステル
フィルム上に、乾燥後の層厚が70μmとなるように塗工
して 100℃のオーブン中で5分間乾燥させ、粘着テープ
を製造した。
【0032】(3) 物性測定 この粘着テープより試験片を切り出し、剥離力試験、保
持力試験を行った。その結果を表1に示す。なお、その
試験方法は下記の通りである。
【0033】 剥離力試験 被着体として、塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量
部、可塑剤としてのDOP50重量部、エポキシ化大豆油
2重量部、金属系安定剤3重量部及び炭酸カルシウム15
重量部からなる軟質塩化ビニル系樹脂板(30×80×5m
m)を用いた。この被着体に、25×125mm の粘着テープ
試験片を2kgローラーで1往復圧締して貼付した。次い
で、粘着テープを貼付した被着体を90℃の雰囲気中で老
化促進し、被着体中の可塑剤を粘着テープ中の粘着剤層
に移行させた。JIS Z 0237に準じて、貼付直後及び老化
促進後の試験片の 180度剥離試験を行い、剥離力の変化
を測定した。
【0034】 保持力試験 上記と同じ操作で粘着テープを被着体に貼付して老化促
進した後、JIS Z0237に準じて、40℃中で1kgの荷重に
て保持力試験を行い、粘着テープが落下するまでの時間
を測定した。この試験では、貼付面積を25×25mmとし
た。
【0035】実施例2 乳化剤としてラウリル硫酸ソーダ2重量部、重合開始剤
として2,2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−プロピオンアミド〕(和光純薬社
製:商品名「VA−086 」)0.4重量部を用い、反応温
度を85℃とし、モノマーとして、2−エチルヘキシルア
クリレート65重量部、メチルメタクリレート15重量部、
N−ビニルピロリドン20重量部を用いたこと以外は実施
例1と同様にして粘着テープを製造し、物性試験をした
結果を表1に示す。
【0036】実施例3 モノマーとして、イソノニルアクリレート50重量部、n
−ブチルメタクリレート40重量部、アクリロイルモルホ
リン10重量部を用い、実施例1と同様の条件にて粘着剤
エマルジョンを得て、この粘着剤エマルジョンに、エマ
ルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製:商品
名「スーパーエステルE−730 」)10重量部を添加した
こと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造し、
物性試験をした結果を表1に示す。
【0037】実施例4 脱イオン水30重量部に、乳化剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ0.5重量部とポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(EA−140 )0.5重量部を用い
て、モノマーとしてのn−ブチルアクリレート70重量
部、メチルアクリレート20重量部及びN−ビニルピロリ
ドン10重量部の混合物を乳化し、脱イオン水40重量部と
重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.5重量部を注
入した反応機内に、窒素ガス気流下、反応温度80℃で、
3時間かけて滴下した。更に、80℃で2時間反応させて
粘着剤エマルジョンを得た。
【0038】この粘着剤エルマジョンに、エマルジョン
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
1に示す。
【0039】比較例1 モノマー組成をイソオクチルアクリレート93重量部、ア
クリル酸7重量部、ラウリルメルカプタン0.1重量部と
したこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造
し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0040】比較例2 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−ビニルピロリドン1重量
部としたこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0041】比較例3 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート40重量
部、酢酸ビニル25重量部、N−ビニルピロリドン35重量
部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例5 乳化剤をラウリル硫酸ソーダ2重量部、重合開始剤を過
硫酸カリウム0.3重量部とし、モノマー組成をn−ブチ
ルアクリレート95重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様にして粘
着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性試験
をした結果を表2に示す。
【0044】実施例6 乳化剤をポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(第一工業製薬社製:商品名「ノイゲンEA−230
D」)2重量部、重合開始剤を2,2’−アゾビス〔2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド〕(和光純薬社製:商品名「VA−086 」)0.4
重量部とし、モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリ
レート75重量部、メチルメタクリレート15重量部、N−
イソプロピルアクリルアミド10重量部としたこと以外は
実施例1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テ
ープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0045】実施例7 モノマー組成をイソノニルアクリレート55重量部、n−
ブチルメタクリレート40重量部、N−イソプロピルアク
リルアミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様の
条件にて粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマル
ジョンに、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川
化学社製:商品名「スーパーエステルE−740 」)10重
量部を添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製
造、物性試験をした結果を表2に示す。
【0046】実施例8 モノマー組成をn−ブチルアクリレート70重量部、メチ
ルアクリレート10重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド20重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘
着剤エマルジョンを得た。
【0047】この粘着剤エルマジョンに、エマルジョン
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
2に示す。
【0048】比較例4 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド1重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘
着テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0049】比較例5 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート50重量
部、スチレン15重量部、N−イソプロピルアクリルアミ
ド35重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着
テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0050】なお、表2には比較例1の組成、試験結果
を併記した。
【0051】
【表2】
【0052】実施例9 モノマー組成をn−ブチルアクリレート95重量部、N−
ビニルカプロラクタム5重量部としたこと以外は実施例
1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0053】実施例10 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート75重量
部、メチルメタクリレート15重量部、N−ビニルカプロ
ラクタム10重量部としたこと以外は実施例6と同様にし
て粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性
試験をした結果を表3に示す。
【0054】実施例11 モノマー組成をイソノニルアクリレート55重量部、n−
ブチルメタクリレート40重量部、N−ビニルカプロラク
タム5重量部としたこと以外は実施例1と同様の条件に
て粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマルジョン
に、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社
製:商品名「スーパーエステルE−740」)10重量部を
添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製造、物性
試験をした結果を表3に示す。
【0055】実施例12 モノマー組成をn−ブチルアクリレート70重量部、メチ
ルアクリレート10重量部、N−ビニルカプロラクタム20
重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘着剤エ
マルジョンを得た。
【0056】この粘着剤エルマジョンにエマルジョン化
キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オリ
ゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加し
た。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同様
にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表3
に示す。
【0057】比較例6 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−ビニルカプロラクタム1
重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テー
プを製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0058】比較例7 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート50重量
部、スチレン15重量部、N−ビニルカプロラクタム35重
量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープ
を製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0059】なお、表3には比較例1の組成、試験結果
を併記した。
【0060】
【表3】
【0061】表1〜表3からも明らかな如く、本発明の
実施例の場合はいずれも、貼付直後の粘着力、熱老化後
の粘着力、保持力ともに優れ、粘着力の経時安定性に優
れているのに対して、比較例の場合はいずれも、熱老化
後の粘着力、保持力に劣り、粘着力の経時安定性に劣っ
ており、また、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモ
ルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド又はN−ビ
ニルカプロラクタムの所要量を外れて含んでいる場合
は、貼付直後の粘着力も劣っている。
【0062】
【効果】本願の請求項1及び請求項2の発明は、上記の
如き構成とされているので、これを用いた粘着テープ、
ラベルもしくはシートは基材又は被着体から可塑剤が移
行してきても粘着性能が低下することのない、且つ、無
公害の粘着剤組成物を提供する。
【0063】更に、本願の請求項3の発明は、長期粘着
性に優れた粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供す
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式CH2 =CR1 −COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数が4〜
    14のアルキル基をそれぞれ示す)で表される一種以上の
    (メタ)アクリル酸エステルをモノマー全量中50〜97重
    量%と、 N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−
    イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニルカプロラク
    タムからなる群より選択される一種以上の共重合性モノ
    マーをモノマー全量中3〜30重量%と、 から本質的になるアクリル系共重合体エマルジョンを主
    成分とすることを特徴とする水分散性粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のアクリル系共重合体 100重量
    部に、可塑剤2〜20重量部及び/又は粘着付与樹脂1〜
    30重量部が添加されていることを特徴とする水分散性粘
    着剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の水分散性粘着剤
    組成物を用いたことを特徴とする粘着テープ、ラベルも
    しくはシート。
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