JPH05105856A - 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート - Google Patents
水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシートInfo
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- JPH05105856A JPH05105856A JP3317992A JP3317992A JPH05105856A JP H05105856 A JPH05105856 A JP H05105856A JP 3317992 A JP3317992 A JP 3317992A JP 3317992 A JP3317992 A JP 3317992A JP H05105856 A JPH05105856 A JP H05105856A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】可塑剤を含有する軟質塩化ビニル樹脂への経時
貼付性に優れる、無公害の水分散性粘着剤組成物及び粘
着テープ、ラベル又はシートを提供する。 【構成】n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイ
ルモルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量
部の混合物を乳化重合させ、粘着剤エマルジョンを得
た。
貼付性に優れる、無公害の水分散性粘着剤組成物及び粘
着テープ、ラベル又はシートを提供する。 【構成】n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイ
ルモルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量
部の混合物を乳化重合させ、粘着剤エマルジョンを得
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系の水分散性
粘着剤組成物及びこの組成物を用いた粘着テープ、ラベ
ルもしくはシートに関するものである。
粘着剤組成物及びこの組成物を用いた粘着テープ、ラベ
ルもしくはシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系の粘着剤組成物を用いた粘着
テープ、ラベル又はシートの基材として、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂を使用したり、可塑剤を含有す
る軟質塩化ビニル樹脂製品を被着体として、アクリル系
の粘着剤組成物からなる粘着剤層が設けられた粘着テー
プ、ラベルもしくはシートを貼付したり、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂製品をアクリル系の両面粘着テ
ープを用いて接合したりする場合に、軟質塩化ビニル樹
脂から粘着剤層に可塑剤が移行し、これにより粘着剤層
の接着性能が著しく低下してしまうという問題点があ
る。
テープ、ラベル又はシートの基材として、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂を使用したり、可塑剤を含有す
る軟質塩化ビニル樹脂製品を被着体として、アクリル系
の粘着剤組成物からなる粘着剤層が設けられた粘着テー
プ、ラベルもしくはシートを貼付したり、可塑剤を含有
する軟質塩化ビニル樹脂製品をアクリル系の両面粘着テ
ープを用いて接合したりする場合に、軟質塩化ビニル樹
脂から粘着剤層に可塑剤が移行し、これにより粘着剤層
の接着性能が著しく低下してしまうという問題点があ
る。
【0003】そこでこの問題を解決する手段として、例
えば、特開昭58−185675号公報や特公平1−42987 号公
報に記載の如く、軟質塩化ビニル樹脂と粘着剤層との間
にプライマー層を介在させることが提案されている。
えば、特開昭58−185675号公報や特公平1−42987 号公
報に記載の如く、軟質塩化ビニル樹脂と粘着剤層との間
にプライマー層を介在させることが提案されている。
【0004】また、地球環境保護の観点から、無溶剤化
の要求が高まり、従来の溶剤型アクリル系粘着剤に代わ
ってホットメルト型、紫外線塊状重合型、或いは水分散
型のアクリル系粘着剤が提案されてきた。
の要求が高まり、従来の溶剤型アクリル系粘着剤に代わ
ってホットメルト型、紫外線塊状重合型、或いは水分散
型のアクリル系粘着剤が提案されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の粘着剤では、可塑剤の粘着剤層への移行を完
全に阻止するには至っていない。
如き従来の粘着剤では、可塑剤の粘着剤層への移行を完
全に阻止するには至っていない。
【0006】本発明者らは、可塑剤を含有する軟質塩化
ビニル樹脂への経時貼付性に優れる水分散性粘着剤組成
物及び粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供するこ
と、更に、昨今問題となっている環境汚染にも適応した
無公害の水系の粘着剤を提供することを目的とし、種々
のモノマーからなる共重合体を合成し、軟質塩化ビニル
系樹脂に対する粘着性能を調べた。
ビニル樹脂への経時貼付性に優れる水分散性粘着剤組成
物及び粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供するこ
と、更に、昨今問題となっている環境汚染にも適応した
無公害の水系の粘着剤を提供することを目的とし、種々
のモノマーからなる共重合体を合成し、軟質塩化ビニル
系樹脂に対する粘着性能を調べた。
【0007】その結果、N−ビニルピロリドン、アクリ
ロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、
N−ビニルカプロラクタムからなる含窒素ビニルモノマ
ー群が、凝集力付与成分として非常に優れた効果を発揮
することを見出し、更に検討した結果、驚くべきこと
に、アクリル酸等の活性水素含有モノマーの含有率が低
ければ低いほど、可塑剤移行後の粘着力の低下が抑制さ
れるという知見を得た。本発明はこのような知見に基づ
いて完成されたものである。
ロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、
N−ビニルカプロラクタムからなる含窒素ビニルモノマ
ー群が、凝集力付与成分として非常に優れた効果を発揮
することを見出し、更に検討した結果、驚くべきこと
に、アクリル酸等の活性水素含有モノマーの含有率が低
ければ低いほど、可塑剤移行後の粘着力の低下が抑制さ
れるという知見を得た。本発明はこのような知見に基づ
いて完成されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、一般式CH2=CR1 −COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数が4〜
14のアルキル基をそれぞれ示す)で表される一種以上の
(メタ)アクリル酸エステルをモノマー全量中50〜97重
量%と、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン、N−イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニルカ
プロラクタムからなる群より選択される一種以上の共重
合性モノマーをモノマー全量中3〜30重量%と、から本
質的になるアクリル系共重合体エマルジョンを主成分と
する水分散性粘着剤組成物である。
は、一般式CH2=CR1 −COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数が4〜
14のアルキル基をそれぞれ示す)で表される一種以上の
(メタ)アクリル酸エステルをモノマー全量中50〜97重
量%と、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリ
ン、N−イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニルカ
プロラクタムからなる群より選択される一種以上の共重
合性モノマーをモノマー全量中3〜30重量%と、から本
質的になるアクリル系共重合体エマルジョンを主成分と
する水分散性粘着剤組成物である。
【0009】本願の請求項2の発明は、請求項1のアク
リル系共重合体 100重量部に、可塑剤2〜20重量部及び
/又は粘着付与樹脂1〜30重量部が添加されている水分
散性粘着剤組成物である。
リル系共重合体 100重量部に、可塑剤2〜20重量部及び
/又は粘着付与樹脂1〜30重量部が添加されている水分
散性粘着剤組成物である。
【0010】本願の請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2の水分散性粘着剤組成物を用いた粘着テープ、ラ
ベルもしくはシートである。本発明において使用される
(メタ)アクリル酸エステルは上記一般式で表され、例
えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート等から選ばれる一種以上が使用される。
求項2の水分散性粘着剤組成物を用いた粘着テープ、ラ
ベルもしくはシートである。本発明において使用される
(メタ)アクリル酸エステルは上記一般式で表され、例
えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート等から選ばれる一種以上が使用される。
【0011】(メタ)アクリル酸エステルのアルキル基
の炭素数が4未満又は14を超える場合には、得られる共
重合体のガラス転移温度が高くなり粘着力が低下するた
め、上記範囲に限定される。
の炭素数が4未満又は14を超える場合には、得られる共
重合体のガラス転移温度が高くなり粘着力が低下するた
め、上記範囲に限定される。
【0012】また、(メタ)アクリル酸エステルの共重
合体中の含有割合は、50〜97重量%とされる必要があ
り、好ましくは、70〜97重量%である。50重量%未満で
は、粘着剤が固くなりすぎ、粘着力が低下する傾向があ
る。
合体中の含有割合は、50〜97重量%とされる必要があ
り、好ましくは、70〜97重量%である。50重量%未満で
は、粘着剤が固くなりすぎ、粘着力が低下する傾向があ
る。
【0013】従来の通常のアクリル系粘着剤は、上記の
炭素数が4〜14の(メタ)アクリル酸エステルを主モノ
マーに、凝集力成分として(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等のα,β−
不飽和カルボン酸及び/又はその無水物を含んでなる共
重合体を主成分とし、溶剤不溶の架橋構造を有する。上
記のような、高極性のカルボキシル基含有モノマーは、
剥離力、保持力及びタックといった粘着剤の基本三物性
のバランスを取り易く、アクリル系粘着剤では多用され
るモノマーである。
炭素数が4〜14の(メタ)アクリル酸エステルを主モノ
マーに、凝集力成分として(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等のα,β−
不飽和カルボン酸及び/又はその無水物を含んでなる共
重合体を主成分とし、溶剤不溶の架橋構造を有する。上
記のような、高極性のカルボキシル基含有モノマーは、
剥離力、保持力及びタックといった粘着剤の基本三物性
のバランスを取り易く、アクリル系粘着剤では多用され
るモノマーである。
【0014】これに対して、本発明の特徴点は、アクリ
ル系共重合体を構成する凝集力成分として、上記の如き
反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カルボン
酸及び/又はその無水物を実質的に用いず、N−ビニル
ピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピ
ルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタムからなる
群より選択される一種以上の共重合性モノマーを所要量
用いる点にある。
ル系共重合体を構成する凝集力成分として、上記の如き
反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カルボン
酸及び/又はその無水物を実質的に用いず、N−ビニル
ピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピ
ルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタムからなる
群より選択される一種以上の共重合性モノマーを所要量
用いる点にある。
【0015】本発明において使用するこれら共重合性モ
ノマーの共重合体中の含有量は3〜30重量%であり、好
ましくは5〜20重量%である。含有量が3重量%未満で
あると粘着剤の凝集力が減少し、剥離する際に被着体上
に粘着剤が残る現象が見られる。一方、30重量%を超え
ると、粘着剤が固くなり低温下での粘着性が低下する傾
向がある。
ノマーの共重合体中の含有量は3〜30重量%であり、好
ましくは5〜20重量%である。含有量が3重量%未満で
あると粘着剤の凝集力が減少し、剥離する際に被着体上
に粘着剤が残る現象が見られる。一方、30重量%を超え
ると、粘着剤が固くなり低温下での粘着性が低下する傾
向がある。
【0016】更に、本発明においては、(メタ)アクリ
ル酸エステルと共重合可能な他の不飽和モノマーが必要
に応じて使用され、その具体例としては、例えば、酢酸
ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリルアミド等が挙
げられる。
ル酸エステルと共重合可能な他の不飽和モノマーが必要
に応じて使用され、その具体例としては、例えば、酢酸
ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリルアミド等が挙
げられる。
【0017】これらの不飽和モノマーの含有割合は、30
重量%以下である。含有量が30重量%を超えると、粘着
剤が固くなり、粘着力が低下する傾向がある。本発明の
アクリル系共重合体は、一括仕込法、モノマー逐次添加
法、乳化モノマー逐次添加法、シード重合法など従来公
知の乳化重合法によって製造することができる。
重量%以下である。含有量が30重量%を超えると、粘着
剤が固くなり、粘着力が低下する傾向がある。本発明の
アクリル系共重合体は、一括仕込法、モノマー逐次添加
法、乳化モノマー逐次添加法、シード重合法など従来公
知の乳化重合法によって製造することができる。
【0018】重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過酸化水素、及びこれらと還元剤と
を併用したレドックス開始剤、2,2' −アゾビス
(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,
2’−アゾビス{2−メチル−N−〔1,1−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル〕プロピオン
アミド}等の水溶性アゾ化合物、過酸化ベンゾイル、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性開始
剤等の公知の開始剤を単独又は併用して適宜用いられ、
これらは通常モノマー 100重量部に対して、0.05〜1
重量部の割合で使用される。
硫酸アンモニウム、過酸化水素、及びこれらと還元剤と
を併用したレドックス開始剤、2,2' −アゾビス
(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,
2’−アゾビス{2−メチル−N−〔1,1−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル〕プロピオン
アミド}等の水溶性アゾ化合物、過酸化ベンゾイル、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性開始
剤等の公知の開始剤を単独又は併用して適宜用いられ、
これらは通常モノマー 100重量部に対して、0.05〜1
重量部の割合で使用される。
【0019】乳化剤としては、ラウリル硫酸ソーダ、ド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアニオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオ
ン性乳化剤、ジメチルラウリルベンジルアンモニウム塩
等のカチオン性乳化剤、これらに不飽和基を持せた反応
性乳化剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を保
護コロイドに用いる方法等が、単独または組み合わせて
適宜使用される。
デシルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアニオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオ
ン性乳化剤、ジメチルラウリルベンジルアンモニウム塩
等のカチオン性乳化剤、これらに不飽和基を持せた反応
性乳化剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を保
護コロイドに用いる方法等が、単独または組み合わせて
適宜使用される。
【0020】本願の請求項2の発明においては、可塑剤
や粘着付与樹脂が使用される。可塑剤としては、例え
ば、ジオクチルフタレートやジブチルフタレート等のフ
タル酸エステル類、ジオクチルアジペート等のアジピン
酸エステル、エポキシ大豆油等のエポキシ系可塑剤等が
挙げられる。可塑剤の添加量は、アクリル系共重合体 1
00重量部に対して、2〜20重量部である。添加量が20重
量部を超えると、エマルジョンの貯蔵安定性が悪くなる
傾向がある。
や粘着付与樹脂が使用される。可塑剤としては、例え
ば、ジオクチルフタレートやジブチルフタレート等のフ
タル酸エステル類、ジオクチルアジペート等のアジピン
酸エステル、エポキシ大豆油等のエポキシ系可塑剤等が
挙げられる。可塑剤の添加量は、アクリル系共重合体 1
00重量部に対して、2〜20重量部である。添加量が20重
量部を超えると、エマルジョンの貯蔵安定性が悪くなる
傾向がある。
【0021】粘着付与樹脂としては、キシレン樹脂、ロ
ジン、水添ロジン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹
脂、フェノール変性樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂
の添加量は、アクリル系共重合体 100重量部に対して、
1〜30重量部である。添加量が30重量部を超える場合に
は、エマルジョンの貯蔵安定性や塗工安定性が悪くなる
傾向がある。
ジン、水添ロジン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹
脂、フェノール変性樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂
の添加量は、アクリル系共重合体 100重量部に対して、
1〜30重量部である。添加量が30重量部を超える場合に
は、エマルジョンの貯蔵安定性や塗工安定性が悪くなる
傾向がある。
【0022】これらは、アクリル系共重合体の重合開始
時に反応容器内に添加してもよいし、モノマー逐次添加
と同時に逐次添加してもよいし、また重合終了後に添加
してもよい。好ましくは、予め乳化した粘着付与性樹脂
や可塑剤を、重合終了後に添加する方法が推奨される。
また貯蔵時の安定性や塗工作業性を向上させるために、
pH調整剤や増粘剤、消泡剤、湿潤剤等を添加してもよ
い。
時に反応容器内に添加してもよいし、モノマー逐次添加
と同時に逐次添加してもよいし、また重合終了後に添加
してもよい。好ましくは、予め乳化した粘着付与性樹脂
や可塑剤を、重合終了後に添加する方法が推奨される。
また貯蔵時の安定性や塗工作業性を向上させるために、
pH調整剤や増粘剤、消泡剤、湿潤剤等を添加してもよ
い。
【0023】本発明におけるエマルジョンは、樹脂の固
形分が40〜70重量%になるように調整して使用できる。
高速塗工する際にはできるだけ高固形分の方がよいが、
過度に固形分を上げると重合安定性が損われるので、好
適には樹脂の固形分は50〜65重量%である。また、アク
リル系共重合体粒子の平均粒子径は、好ましくは0.1〜
3μmの範囲、より好適には0.4〜1μmとされる。0.
1μm未満の場合には粘度が高くなり、塗工安定性を阻
害し易く、逆に3μmを超える場合は、貯蔵安定性が低
下する傾向がある。
形分が40〜70重量%になるように調整して使用できる。
高速塗工する際にはできるだけ高固形分の方がよいが、
過度に固形分を上げると重合安定性が損われるので、好
適には樹脂の固形分は50〜65重量%である。また、アク
リル系共重合体粒子の平均粒子径は、好ましくは0.1〜
3μmの範囲、より好適には0.4〜1μmとされる。0.
1μm未満の場合には粘度が高くなり、塗工安定性を阻
害し易く、逆に3μmを超える場合は、貯蔵安定性が低
下する傾向がある。
【0024】本発明による粘着剤は、適当な架橋度にな
るように架橋して使用できる。粘着剤の架橋度は、酢酸
エチルやテトラヒドロフラン(THF)等の良溶媒中に
浸漬し、ゲル分率を測定することにより知ることができ
る。適当な架橋度はTHF中のゲル分率が25〜85%であ
る。特に好適なのは、粘着付与樹脂や可塑剤等の溶剤可
溶分子が添加されているかどうかによっても変わるが30
〜60%である。
るように架橋して使用できる。粘着剤の架橋度は、酢酸
エチルやテトラヒドロフラン(THF)等の良溶媒中に
浸漬し、ゲル分率を測定することにより知ることができ
る。適当な架橋度はTHF中のゲル分率が25〜85%であ
る。特に好適なのは、粘着付与樹脂や可塑剤等の溶剤可
溶分子が添加されているかどうかによっても変わるが30
〜60%である。
【0025】本願の水分散性粘着剤組成物を用いた粘着
テープ、ラベルもしくはシートは、軟質塩化ビニル樹脂
を基材とするものであってもよいし、軟質塩化ビニル樹
脂を被着体とするものであってもよい。
テープ、ラベルもしくはシートは、軟質塩化ビニル樹脂
を基材とするものであってもよいし、軟質塩化ビニル樹
脂を被着体とするものであってもよい。
【0026】粘着テープの場合、基材の片面にのみ粘着
剤層を有するものであってもよく、基材の両面に粘着剤
層を有する、所謂両面テープ形状のものであってもよ
い。また、基材層のない、所謂ノンサポートタイプの粘
着シートであってもよい。
剤層を有するものであってもよく、基材の両面に粘着剤
層を有する、所謂両面テープ形状のものであってもよ
い。また、基材層のない、所謂ノンサポートタイプの粘
着シートであってもよい。
【0027】
【作用】本願の請求項1及び請求項3の発明において
は、凝集力付与成分としてN−ビニルピロリドン、アク
リロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド
及びN−ビニルカプロラクタムからなる群より選択され
る一種以上のモノマーを所定量含んだアクリル共重合体
を主成分とするものであるので、基材又は被着体から可
塑剤が移行してきても粘着性能の低下が殆ど起こらな
い。
は、凝集力付与成分としてN−ビニルピロリドン、アク
リロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド
及びN−ビニルカプロラクタムからなる群より選択され
る一種以上のモノマーを所定量含んだアクリル共重合体
を主成分とするものであるので、基材又は被着体から可
塑剤が移行してきても粘着性能の低下が殆ど起こらな
い。
【0028】この原因は定かではないが、α,β−不飽
和カルボン酸を凝集力付与成分として含む従来の粘着剤
では、可塑剤の移行に伴い剥離力や保持力が極端に低下
してしまうことから、カルボキシル基が何らかの変質を
起こすためではないかと考えられるのに対し、本願発明
では反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カル
ボン酸を実質的に含まないためであろうと思われる。
和カルボン酸を凝集力付与成分として含む従来の粘着剤
では、可塑剤の移行に伴い剥離力や保持力が極端に低下
してしまうことから、カルボキシル基が何らかの変質を
起こすためではないかと考えられるのに対し、本願発明
では反応性のある活性水素を有するα,β−不飽和カル
ボン酸を実質的に含まないためであろうと思われる。
【0029】本願の請求項2及び請求項3の発明におい
ては、更に、可塑剤及び/又は粘着付与樹脂が添加され
ているので、貼付初期の粘着物性と、軟質塩化ビニル樹
脂に長時間貼付した後の粘着物性とを高いレベルで満足
させることができる。
ては、更に、可塑剤及び/又は粘着付与樹脂が添加され
ているので、貼付初期の粘着物性と、軟質塩化ビニル樹
脂に長時間貼付した後の粘着物性とを高いレベルで満足
させることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 (1) 粘着剤エマルジョンの製造 温度計、攪拌機、冷却管及び滴下漏斗を備えた反応機
に、脱イオン水 100重量部、乳化剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬社製:商
品名「ノイゲンEA−140 」)2重量部及び重合開始剤
として過硫酸カリウム0.3重量部を仕込んで攪拌し、窒
素ガスの気流下で反応液を80℃に保ち、モノマー成分と
して、n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイル
モルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量部
の混合物を3時間かけて滴下した。更に同温度で2時間
反応してから冷却した後、増粘剤を添加し、pHを7と
して目的とする粘着剤エマルジョンを得た。
に、脱イオン水 100重量部、乳化剤としてポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬社製:商
品名「ノイゲンEA−140 」)2重量部及び重合開始剤
として過硫酸カリウム0.3重量部を仕込んで攪拌し、窒
素ガスの気流下で反応液を80℃に保ち、モノマー成分と
して、n−ブチルアクリレート95重量部、アクリロイル
モルホリン5重量部、ラウリルメルカプタン0.05重量部
の混合物を3時間かけて滴下した。更に同温度で2時間
反応してから冷却した後、増粘剤を添加し、pHを7と
して目的とする粘着剤エマルジョンを得た。
【0031】(2) 粘着テープの製造 この粘着剤エマルジョンを、厚さ38μmのポリエステル
フィルム上に、乾燥後の層厚が70μmとなるように塗工
して 100℃のオーブン中で5分間乾燥させ、粘着テープ
を製造した。
フィルム上に、乾燥後の層厚が70μmとなるように塗工
して 100℃のオーブン中で5分間乾燥させ、粘着テープ
を製造した。
【0032】(3) 物性測定 この粘着テープより試験片を切り出し、剥離力試験、保
持力試験を行った。その結果を表1に示す。なお、その
試験方法は下記の通りである。
持力試験を行った。その結果を表1に示す。なお、その
試験方法は下記の通りである。
【0033】 剥離力試験 被着体として、塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量
部、可塑剤としてのDOP50重量部、エポキシ化大豆油
2重量部、金属系安定剤3重量部及び炭酸カルシウム15
重量部からなる軟質塩化ビニル系樹脂板(30×80×5m
m)を用いた。この被着体に、25×125mm の粘着テープ
試験片を2kgローラーで1往復圧締して貼付した。次い
で、粘着テープを貼付した被着体を90℃の雰囲気中で老
化促進し、被着体中の可塑剤を粘着テープ中の粘着剤層
に移行させた。JIS Z 0237に準じて、貼付直後及び老化
促進後の試験片の 180度剥離試験を行い、剥離力の変化
を測定した。
部、可塑剤としてのDOP50重量部、エポキシ化大豆油
2重量部、金属系安定剤3重量部及び炭酸カルシウム15
重量部からなる軟質塩化ビニル系樹脂板(30×80×5m
m)を用いた。この被着体に、25×125mm の粘着テープ
試験片を2kgローラーで1往復圧締して貼付した。次い
で、粘着テープを貼付した被着体を90℃の雰囲気中で老
化促進し、被着体中の可塑剤を粘着テープ中の粘着剤層
に移行させた。JIS Z 0237に準じて、貼付直後及び老化
促進後の試験片の 180度剥離試験を行い、剥離力の変化
を測定した。
【0034】 保持力試験 上記と同じ操作で粘着テープを被着体に貼付して老化促
進した後、JIS Z0237に準じて、40℃中で1kgの荷重に
て保持力試験を行い、粘着テープが落下するまでの時間
を測定した。この試験では、貼付面積を25×25mmとし
た。
進した後、JIS Z0237に準じて、40℃中で1kgの荷重に
て保持力試験を行い、粘着テープが落下するまでの時間
を測定した。この試験では、貼付面積を25×25mmとし
た。
【0035】実施例2 乳化剤としてラウリル硫酸ソーダ2重量部、重合開始剤
として2,2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−プロピオンアミド〕(和光純薬社
製:商品名「VA−086 」)0.4重量部を用い、反応温
度を85℃とし、モノマーとして、2−エチルヘキシルア
クリレート65重量部、メチルメタクリレート15重量部、
N−ビニルピロリドン20重量部を用いたこと以外は実施
例1と同様にして粘着テープを製造し、物性試験をした
結果を表1に示す。
として2,2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−プロピオンアミド〕(和光純薬社
製:商品名「VA−086 」)0.4重量部を用い、反応温
度を85℃とし、モノマーとして、2−エチルヘキシルア
クリレート65重量部、メチルメタクリレート15重量部、
N−ビニルピロリドン20重量部を用いたこと以外は実施
例1と同様にして粘着テープを製造し、物性試験をした
結果を表1に示す。
【0036】実施例3 モノマーとして、イソノニルアクリレート50重量部、n
−ブチルメタクリレート40重量部、アクリロイルモルホ
リン10重量部を用い、実施例1と同様の条件にて粘着剤
エマルジョンを得て、この粘着剤エマルジョンに、エマ
ルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製:商品
名「スーパーエステルE−730 」)10重量部を添加した
こと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造し、
物性試験をした結果を表1に示す。
−ブチルメタクリレート40重量部、アクリロイルモルホ
リン10重量部を用い、実施例1と同様の条件にて粘着剤
エマルジョンを得て、この粘着剤エマルジョンに、エマ
ルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製:商品
名「スーパーエステルE−730 」)10重量部を添加した
こと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造し、
物性試験をした結果を表1に示す。
【0037】実施例4 脱イオン水30重量部に、乳化剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ0.5重量部とポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(EA−140 )0.5重量部を用い
て、モノマーとしてのn−ブチルアクリレート70重量
部、メチルアクリレート20重量部及びN−ビニルピロリ
ドン10重量部の混合物を乳化し、脱イオン水40重量部と
重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.5重量部を注
入した反応機内に、窒素ガス気流下、反応温度80℃で、
3時間かけて滴下した。更に、80℃で2時間反応させて
粘着剤エマルジョンを得た。
スルホン酸ソーダ0.5重量部とポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(EA−140 )0.5重量部を用い
て、モノマーとしてのn−ブチルアクリレート70重量
部、メチルアクリレート20重量部及びN−ビニルピロリ
ドン10重量部の混合物を乳化し、脱イオン水40重量部と
重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.5重量部を注
入した反応機内に、窒素ガス気流下、反応温度80℃で、
3時間かけて滴下した。更に、80℃で2時間反応させて
粘着剤エマルジョンを得た。
【0038】この粘着剤エルマジョンに、エマルジョン
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
1に示す。
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
1に示す。
【0039】比較例1 モノマー組成をイソオクチルアクリレート93重量部、ア
クリル酸7重量部、ラウリルメルカプタン0.1重量部と
したこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造
し、物性試験をした結果を表1に示す。
クリル酸7重量部、ラウリルメルカプタン0.1重量部と
したこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを製造
し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0040】比較例2 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−ビニルピロリドン1重量
部としたこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
ルアクリレート20重量部、N−ビニルピロリドン1重量
部としたこと以外は実施例1と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0041】比較例3 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート40重量
部、酢酸ビニル25重量部、N−ビニルピロリドン35重量
部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
部、酢酸ビニル25重量部、N−ビニルピロリドン35重量
部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例5 乳化剤をラウリル硫酸ソーダ2重量部、重合開始剤を過
硫酸カリウム0.3重量部とし、モノマー組成をn−ブチ
ルアクリレート95重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様にして粘
着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性試験
をした結果を表2に示す。
硫酸カリウム0.3重量部とし、モノマー組成をn−ブチ
ルアクリレート95重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様にして粘
着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性試験
をした結果を表2に示す。
【0044】実施例6 乳化剤をポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(第一工業製薬社製:商品名「ノイゲンEA−230
D」)2重量部、重合開始剤を2,2’−アゾビス〔2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド〕(和光純薬社製:商品名「VA−086 」)0.4
重量部とし、モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリ
レート75重量部、メチルメタクリレート15重量部、N−
イソプロピルアクリルアミド10重量部としたこと以外は
実施例1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テ
ープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
(第一工業製薬社製:商品名「ノイゲンEA−230
D」)2重量部、重合開始剤を2,2’−アゾビス〔2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド〕(和光純薬社製:商品名「VA−086 」)0.4
重量部とし、モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリ
レート75重量部、メチルメタクリレート15重量部、N−
イソプロピルアクリルアミド10重量部としたこと以外は
実施例1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テ
ープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0045】実施例7 モノマー組成をイソノニルアクリレート55重量部、n−
ブチルメタクリレート40重量部、N−イソプロピルアク
リルアミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様の
条件にて粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマル
ジョンに、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川
化学社製:商品名「スーパーエステルE−740 」)10重
量部を添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製
造、物性試験をした結果を表2に示す。
ブチルメタクリレート40重量部、N−イソプロピルアク
リルアミド5重量部としたこと以外は実施例1と同様の
条件にて粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマル
ジョンに、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川
化学社製:商品名「スーパーエステルE−740 」)10重
量部を添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製
造、物性試験をした結果を表2に示す。
【0046】実施例8 モノマー組成をn−ブチルアクリレート70重量部、メチ
ルアクリレート10重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド20重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘
着剤エマルジョンを得た。
ルアクリレート10重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド20重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘
着剤エマルジョンを得た。
【0047】この粘着剤エルマジョンに、エマルジョン
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
2に示す。
化キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オ
リゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加
した。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同
様にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表
2に示す。
【0048】比較例4 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド1重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘
着テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
ルアクリレート20重量部、N−イソプロピルアクリルア
ミド1重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘
着テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0049】比較例5 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート50重量
部、スチレン15重量部、N−イソプロピルアクリルアミ
ド35重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着
テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
部、スチレン15重量部、N−イソプロピルアクリルアミ
ド35重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着
テープを製造し、物性試験をした結果を表2に示す。
【0050】なお、表2には比較例1の組成、試験結果
を併記した。
を併記した。
【0051】
【表2】
【0052】実施例9 モノマー組成をn−ブチルアクリレート95重量部、N−
ビニルカプロラクタム5重量部としたこと以外は実施例
1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
ビニルカプロラクタム5重量部としたこと以外は実施例
1と同様にして粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを
製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0053】実施例10 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート75重量
部、メチルメタクリレート15重量部、N−ビニルカプロ
ラクタム10重量部としたこと以外は実施例6と同様にし
て粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性
試験をした結果を表3に示す。
部、メチルメタクリレート15重量部、N−ビニルカプロ
ラクタム10重量部としたこと以外は実施例6と同様にし
て粘着剤エマルジョンを得、粘着テープを製造し、物性
試験をした結果を表3に示す。
【0054】実施例11 モノマー組成をイソノニルアクリレート55重量部、n−
ブチルメタクリレート40重量部、N−ビニルカプロラク
タム5重量部としたこと以外は実施例1と同様の条件に
て粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマルジョン
に、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社
製:商品名「スーパーエステルE−740」)10重量部を
添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製造、物性
試験をした結果を表3に示す。
ブチルメタクリレート40重量部、N−ビニルカプロラク
タム5重量部としたこと以外は実施例1と同様の条件に
て粘着剤エマルジョンを得た。この粘着剤エマルジョン
に、エマルジョン化ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社
製:商品名「スーパーエステルE−740」)10重量部を
添加し、実施例1と同様にして粘着テープを製造、物性
試験をした結果を表3に示す。
【0055】実施例12 モノマー組成をn−ブチルアクリレート70重量部、メチ
ルアクリレート10重量部、N−ビニルカプロラクタム20
重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘着剤エ
マルジョンを得た。
ルアクリレート10重量部、N−ビニルカプロラクタム20
重量部としたこと以外は実施例4と同様にして粘着剤エ
マルジョンを得た。
【0056】この粘着剤エルマジョンにエマルジョン化
キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オリ
ゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加し
た。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同様
にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表3
に示す。
キシレン系粘着付与樹脂(三菱石油社製:商品名「オリ
ゴテック2300)」)5重量部とDOP5重量部を添加し
た。この粘着剤エマルジョンを用いて、実施例1と同様
にして粘着テープを製造し、物性試験をした結果を表3
に示す。
【0057】比較例6 モノマー組成をn−ブチルアクリレート79重量部、エチ
ルアクリレート20重量部、N−ビニルカプロラクタム1
重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テー
プを製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
ルアクリレート20重量部、N−ビニルカプロラクタム1
重量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テー
プを製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0058】比較例7 モノマー組成を2−エチルヘキシルアクリレート50重量
部、スチレン15重量部、N−ビニルカプロラクタム35重
量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープ
を製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
部、スチレン15重量部、N−ビニルカプロラクタム35重
量部としたこと以外は実施例2と同様にして粘着テープ
を製造し、物性試験をした結果を表3に示す。
【0059】なお、表3には比較例1の組成、試験結果
を併記した。
を併記した。
【0060】
【表3】
【0061】表1〜表3からも明らかな如く、本発明の
実施例の場合はいずれも、貼付直後の粘着力、熱老化後
の粘着力、保持力ともに優れ、粘着力の経時安定性に優
れているのに対して、比較例の場合はいずれも、熱老化
後の粘着力、保持力に劣り、粘着力の経時安定性に劣っ
ており、また、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモ
ルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド又はN−ビ
ニルカプロラクタムの所要量を外れて含んでいる場合
は、貼付直後の粘着力も劣っている。
実施例の場合はいずれも、貼付直後の粘着力、熱老化後
の粘着力、保持力ともに優れ、粘着力の経時安定性に優
れているのに対して、比較例の場合はいずれも、熱老化
後の粘着力、保持力に劣り、粘着力の経時安定性に劣っ
ており、また、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモ
ルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド又はN−ビ
ニルカプロラクタムの所要量を外れて含んでいる場合
は、貼付直後の粘着力も劣っている。
【0062】
【効果】本願の請求項1及び請求項2の発明は、上記の
如き構成とされているので、これを用いた粘着テープ、
ラベルもしくはシートは基材又は被着体から可塑剤が移
行してきても粘着性能が低下することのない、且つ、無
公害の粘着剤組成物を提供する。
如き構成とされているので、これを用いた粘着テープ、
ラベルもしくはシートは基材又は被着体から可塑剤が移
行してきても粘着性能が低下することのない、且つ、無
公害の粘着剤組成物を提供する。
【0063】更に、本願の請求項3の発明は、長期粘着
性に優れた粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供す
る。
性に優れた粘着テープ、ラベルもしくはシートを提供す
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式CH2 =CR1 −COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、R2 は炭素数が4〜
14のアルキル基をそれぞれ示す)で表される一種以上の
(メタ)アクリル酸エステルをモノマー全量中50〜97重
量%と、 N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−
イソプロピルアクリルアミド及びN−ビニルカプロラク
タムからなる群より選択される一種以上の共重合性モノ
マーをモノマー全量中3〜30重量%と、 から本質的になるアクリル系共重合体エマルジョンを主
成分とすることを特徴とする水分散性粘着剤組成物。 - 【請求項2】 請求項1のアクリル系共重合体 100重量
部に、可塑剤2〜20重量部及び/又は粘着付与樹脂1〜
30重量部が添加されていることを特徴とする水分散性粘
着剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の水分散性粘着剤
組成物を用いたことを特徴とする粘着テープ、ラベルも
しくはシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3317992A JPH05105856A (ja) | 1991-08-21 | 1992-02-20 | 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-209500 | 1991-08-21 | ||
JP20950091 | 1991-08-21 | ||
JP3317992A JPH05105856A (ja) | 1991-08-21 | 1992-02-20 | 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105856A true JPH05105856A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=26371824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3317992A Pending JPH05105856A (ja) | 1991-08-21 | 1992-02-20 | 水分散性粘着剤組成物及び粘着テープ、ラベルもしくはシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05105856A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH05263055A (ja) * | 1991-10-21 | 1993-10-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 粘着剤組成物、粘着テープまたはシート、貼付構造体および粘着剤付き軟質塩化ビニル系樹脂製品 |
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-
1992
- 1992-02-20 JP JP3317992A patent/JPH05105856A/ja active Pending
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