JPH0876596A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを用いた画像形成装置

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JPH0876596A
JPH0876596A JP7032694A JP3269495A JPH0876596A JP H0876596 A JPH0876596 A JP H0876596A JP 7032694 A JP7032694 A JP 7032694A JP 3269495 A JP3269495 A JP 3269495A JP H0876596 A JPH0876596 A JP H0876596A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 トナー収納部から補給されるトナーと現像剤
との混ぜ合わせを良好に行わせて、生トナーの発生を有
効に防止でき、高い画像品質を安定して確保し得る。 【構成】 現像ロール５とトナー収納部６との間に現像
剤７の循環室１を有し、該循環室１の内部に、現像ロー
ル５に沿って現像剤７を搬送する搬送スクリュー13，14
と、トナー収納部６の補給口60から補給されるトナーＴ
を現像剤７中に混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリュー14
に受け渡す攪拌ロール２とを備え、搬送スクリュー13に
より搬送される現像剤７を現像ロール５に捉える現像装
置において、トナー補給部６の補給口60から攪拌ロール
２に向けて延設され、攪拌ロール２に相隣する搬送スク
リュー14上へのトナーＴの拡散を阻止する拡散阻止板３
を備える構成とする。また攪拌ロール２は、その回転軸
に放射状をなして突設された攪拌羽根2a，2a…と、螺旋
状をなして周設されたスクリュー羽根とを、軸長方向に
交互に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、電子写真、プ
リンタ等の画像形成装置、及びこれに用いられる現像装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】複写機、電子写真、プリンタ等の画像形
成装置は、感光ドラムの表面に所望の静電潜像を形成す
る露光工程と、得られた静電潜像にトナーを付着せしめ
て顕像化する現像工程と、この現像により生成されたト
ナー像を所定の転写用紙に転写する転写工程と、転写さ
れたトナー像に熱を加えて定着せしめる定着工程とを経
て画像を形成するものであり、前記露光、現像及び転写
の各工程は、感光ドラムの周囲に並設された夫々の装置
の動作により、感光ドラムの回転に伴って順次行われる
ようになしてある。
【０００３】図９は、以上の如き画像形成装置に用いら
れる従来の現像装置の構成を示す側断面図である。図示
の如く現像装置は、２点鎖線により示す感光ドラム10の
外周に一側を臨ませたハウジング11の内部に、前記感光
ドラム10に近接対向して現像ロール５を備え、該現像ロ
ール５の他側に前記ハウジング11により囲われた現像剤
の循環室１を構成し、ハウジング11の他側上部に現像用
のトナーＴを収納するトナー収納部（トナーホッパ）６
を取り付けてなる。循環室１の内部には、トナー収納部
６の取り付け位置の下側に臨ませて攪拌ロール12が、こ
の攪拌ロール12と現像ロール５との間に一対の搬送スク
リュー13，14が夫々配してあり、これらの大部分を覆う
量の現像剤７が収納されている。
【０００４】現像ロール５は、非磁性体製の外筒の内側
に複数個の固定磁石を周方向に並設してなる公知のマグ
ネットロールである。現像ロール５の外筒は、前記感光
ドラム10と平行をなす軸回りに、該感光ドラム10と逆方
向に回転駆動されており、更に、攪拌ロール12と搬送ス
クリュー13，14とは、現像ロール５と平行をなす軸回り
に回転駆動されている。
【０００５】トナー収納部６は、前記ハウジング11内に
下向きに開口する補給口60を有し、該補給口60に臨ませ
て補給ロール61を備えている。この補給ロール61は、水
平軸回りに回転駆動されるスポンジロールであり、トナ
ー収納部６に収納されたトナーＴは、補給ロール61の外
周に付着し、これの回転に伴って補給口60から適量が導
出され、循環室１内部の攪拌ロール12上に補給されるよ
うになしてある。
【０００６】攪拌ロール12は、図示の如く、回転軸の外
側に放射状に突出する複数枚（図においては４枚）の攪
拌羽根 12a,12a…を備えてなり、トナー収納部６の補給
口60から補給されるトナーＴは、攪拌ロール12の回転に
伴う攪拌羽根 12a,12aの回転により現像剤７と攪拌混合
され、一側に相隣する搬送スクリュー14に受け渡され
る。
【０００７】搬送スクリュー13，14は、回転軸の周囲に
螺旋状をなして周設されたスクリュー羽根を全長に亘っ
て備え、循環室１内部の現像剤７をその回転により軸長
方向に搬送する作用をなす。搬送スクリュー13，14の間
は、仕切り板15により隔絶され、また搬送スクリュー1
3，14の回転方向は、図示の如く互いに逆方向に設定さ
れており、夫々のスクリュー羽根の回転による現像剤７
の搬送が逆方向に生じるようになしてある。これにより
循環室１内部の現像剤７は、現像ロール５に相隣する一
方の搬送スクリュー13の回転により、該現像ロール５の
長手方向に沿って一向きに搬送され、搬送経路の末端に
おいて搬送スクリュー14に受け渡されて、該搬送スクリ
ュー14の回転により逆方向に戻る経路を辿って循環す
る。
【０００８】このように循環する現像剤７は、磁性粉か
らなるキャリアの外側にトナーＴを吸着保持させたもの
であり、搬送スクリュー13による搬送の間に、現像ロー
ル５内部の固定磁石の磁力により現像ロール５の外筒に
捉えられ、複数の固定磁石が周方向に形成する磁界の作
用により付着状態を保ち、外筒の回転に伴って周方向に
搬送される。このように搬送される現像剤７は、感光ド
ラム10との対向位置において、該感光ドラム10の周面に
形成された静電潜像に静電力によりトナーＴを吸着さ
せ、前記静電潜像を顕像化する現像作用をなし、現像ロ
ール５上に残る現像剤７及びトナーＴを失ったキャリア
は、回転方向下流側にて外筒に摺接するスクレーパ16に
より掻き落とされて循環室１に戻る。
【０００９】前記現像を経てトナー濃度が低下した現像
剤７は、搬送スクリュー13の末端において他方の搬送ス
クリュー14に受け渡され、該搬送スクリュー14の回転に
よる逆方向の搬送の間に、前記攪拌ロール12の回転によ
りトナー収納部６から補給されるトナーＴと混ぜ合わさ
れ、トナー濃度を回復して搬送スクリュー13に戻されて
再使用される。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】図10は、攪拌ロール12
の回転によるトナーＴと現像剤７との攪拌動作の説明図
である。前述の如く攪拌ロール12は、放射状に突出する
攪拌羽根 12a,12a…を有しており、該攪拌羽根 12a,12a
…は、その上向き回転域（図の左半部）において現像剤
７をすくい上げる作用をなし、トナー収納部６から攪拌
ロール12上に補給されるトナーＴは、すくい上げられた
現像剤７中に攪拌羽根 12a,12a…の下向き回転域（図の
右半部）において取り込まれ、更なる回転により搬送ス
クリュー14側に押し出される順を繰り返して攪拌される
ことになる。
【００１１】以上の如き攪拌は、トナー収納部６からの
トナーＴが攪拌ロール12上、特に、その下向き回転域上
に補給された場合には良好に行われるが、樹脂製の細粒
であるトナーＴは、図９中に示す如く、補給口60からの
落下に際し広範囲に拡散し、その一部が搬送スクリュー
14の配設域に達する場合がある。前述の如く搬送スクリ
ュー14は、外周に周設されたスクリュー羽根の作用によ
り現像剤７を搬送する動作をなすものであり、搬送スク
リュー14の配設域に落下したトナーＴは、十分な攪拌が
なされないため、キャリアの周囲に付着することなく現
像剤７中に混在する態様にて搬送され、搬送スクリュー
13に受け渡されて、更に現像ロール５に捉えられる虞れ
があり、この場合、感光ドラム10の周面にトナーＴの固
まりが吸着されて転写用紙に転写される結果、定着を経
て得られた画像に汚れが生じ、画像品質の悪化を招く要
因となっている。
【００１２】一方、トナー収納部６からのトナーＴの補
給が攪拌ロール12上にのみ正しくなされた場合において
も、該攪拌ロール12によるトナーＴと現像剤７との攪拌
は、前述した如く、攪拌羽根 12a,12a…の上向き回転に
よりすくい上げられた現像剤７中にトナーＴを取り込む
態様にて行われることから、例えば、すくい上げられた
現像剤７の量が補給トナーＴに対して不足していると
き、キャリアに付着しないままのトナー（以下生トナー
という）が残り、これが搬送スクリュー14側に押し出さ
れて、該搬送スクリュー14の回転により、十分に撹拌さ
れることなく搬送される結果、全く同様に、画像品質の
悪化を招くことになる。
【００１３】攪拌羽根 12a,12a…による現像剤７のすく
い上げは、攪拌ロール12の回転に伴う遠心力の作用下に
て行われ、上向き回転域にて攪拌羽根 12a,12a…上に乗
った現像剤７の一部は、図10中に示す如く、下向き回転
域への移行の間に外側に飛び出す。従って、トナーＴの
取り込み位置となる下向き回転域に十分な量の現像剤７
を確保することは難しく、生トナーの発生に伴う画像品
質の悪化を招くことになる。この不都合を解消すべく攪
拌ロール12の回転速度を下げた場合には、トナーＴと現
像剤７との攪拌が十分になされず、攪拌不足により生ト
ナーが残る難点があった。
【００１４】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、トナー収納部から補給されるトナーと現像剤と
の混ぜ合わせを良好に行わせて、生トナーの発生を有効
に防止でき、高い画像品質を安定して確保し得る現像装
置と、これを用いてなる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第１発明に係る現像装置は、現像ロールとト
ナー収納部との間に現像剤の循環室を有し、該循環室の
内部に、前記現像ロールに沿って現像剤を搬送する少な
くとも一本の搬送スクリューと、前記トナー収納部の補
給口から補給されるトナーを現像剤中に混ぜ合わせ、相
隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌ロールとを備え、
前記搬送スクリューにより搬送される現像剤を前記現像
ロールに捉える現像装置において、前記補給口から前記
攪拌ロールに向けて延設され、該攪拌ロールに相隣する
搬送スクリュー上への前記トナーの拡散を阻止する拡散
阻止板を具備することを特徴とする。
【００１６】更に加えて、前記拡散阻止板の延設端は、
前記撹拌ロールと前記搬送スクリューとの間にて前記循
環室内部の現像剤中に埋没させるべくなしてあることを
特徴とする。
【００１７】また、前記目的を達成するための本発明の
第２発明に係る現像装置は、現像ロールとトナー収納部
との間に現像剤の循環室を有し、該循環室の内部に、前
記現像ロールに沿って現像剤を搬送する少なくとも一本
の搬送スクリューと、前記トナー収納部の補給口から補
給されるトナーを現像剤中に混ぜ合わせ、相隣する搬送
スクリューに受け渡す攪拌ロールとを備え、前記搬送ス
クリューにより搬送される現像剤を前記現像ロールに捉
える現像装置において、前記攪拌ロールは、その回転軸
に放射状をなして突設された攪拌羽根と、その回転軸に
螺旋状をなして周設されたスクリュー羽根とを、軸長方
向に交互に具備することを特徴とする。
【００１８】また前記目的を達成するための本発明の第
３発明に係る現像装置は、第１発明の特徴部分であるト
ナーの拡散を阻止する拡散阻止板と、第２発明の特徴部
分である攪拌羽根及びスクリュー羽根を軸長方向に交互
に有する攪拌ロールとを併せて備えることを特徴とす
る。
【００１９】更に、第２発明及び第３発明の構成に加え
て、前記拡散阻止板の延設端が前記撹拌ロールと前記搬
送スクリューとの間にて前記循環室内部の現像剤中に埋
没させるべくなしてあること、また、前記循環室の底面
に立設され、前記撹拌ロールの配設域と前記搬送スクリ
ューの配設域とをこれらの長手方向の両側を余して隔絶
する仕切り板を備え、更に、この仕切り板が前記拡散阻
止板と一体化させてあること、また、前記攪拌ロールの
スクリュー羽根は、その回転による現像剤の進行方向
が、相隣する搬送スクリューの進行方向と逆向きとなる
ように設定してあること、更には、前記トナー収納部の
補給口は、前記攪拌ロールの攪拌羽根と軸方向に整合す
る位置に形成してあることを夫々特徴とする。
【００２０】一方、前記目的を達成するための本発明の
第１発明に係る画像形成装置は、感光ドラムと、該感光
ドラムの一側に臨ませた現像ロール及びトナー収納部を
有する現像装置とを備えてなり、該現像装置は、前記現
像ロールと前記トナー収納部との間に現像剤の循環室を
有し、該循環室の内部に、前記現像ロールに沿って現像
剤を搬送する少なくとも一本の搬送スクリューと、前記
トナー収納部の補給口から補給されるトナーを現像剤中
に混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌
ロールとを備え、前記搬送スクリューにより搬送される
現像剤を前記現像ロールに捉え、前記感光ドラムとの対
向位置にて該感光ドラムの表面に付着させ、該表面上の
静電潜像を顕像化する画像形成装置において、前記補給
口から前記攪拌ロールに向けて延設され、該攪拌ロール
に相隣する搬送スクリュー上への前記トナーの拡散を阻
止する拡散阻止板を具備することを特徴とする。
【００２１】更に加えて、前記拡散阻止板の延設端は、
前記撹拌ロールと前記搬送スクリューとの間にて前記循
環室内部の現像剤中に埋没させるべくなしてあることを
特徴とする。
【００２２】また前記目的を達成するための本発明の第
２発明に係る画像形成装置は、感光ドラムと、該感光ド
ラムの一側に臨ませた現像ロール及びトナー収納部を有
する現像装置とを備えてなり、該現像装置は、前記現像
ロールと前記トナー収納部との間に現像剤の循環室を有
し、該循環室の内部に、前記現像ロールに沿って現像剤
を搬送する少なくとも一本の搬送スクリューと、前記ト
ナー収納部の補給口から補給されるトナーを現像剤中に
混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌ロ
ールとを備え、前記搬送スクリューにより搬送される現
像剤を前記現像ロールに捉え、前記感光ドラムとの対向
位置にて該感光ドラムの表面に付着させ、該表面上の静
電潜像を顕像化する画像形成装置において、前記攪拌ロ
ールは、その回転軸に放射状をなして突設された攪拌羽
根と、その回転軸に螺旋状をなして周設されたスクリュ
ー羽根とを、軸長方向に交互に具備することを特徴とす
る。
【００２３】また前記目的を達成するための本発明の第
３発明に係る画像形成装置は、第１発明の特徴部分であ
るトナーの拡散を阻止する拡散阻止板と、第２発明の特
徴部分である攪拌羽根及びスクリュー羽根を軸長方向に
交互に有する攪拌ロールとを併せて備えることを特徴と
する。
【００２４】更に、第２発明及び第３発明の構成に加え
て、前記拡散阻止板の延設端が前記撹拌ロールと前記搬
送スクリューとの間にて前記循環室内部の現像剤中に埋
没させるべくなしてあること、また、前記循環室の底面
に立設され、前記撹拌ロールの配設域と前記搬送スクリ
ューの配設域とをこれらの長手方向の両側を余して隔絶
する仕切り板を備え、更に、この仕切り板が前記拡散阻
止板と一体化させてあること、また、前記攪拌ロールの
スクリュー羽根は、その回転による現像剤の進行方向
が、相隣する搬送スクリューの進行方向と逆向きとなる
ように設定してあること、更には、前記トナー収納部の
補給口は、前記攪拌ロールの攪拌羽根と軸方向に整合す
る位置に形成してあることを夫々特徴とする。
【００２５】
【作用】第１発明においては、トナー収納部の補給口か
らこれの下側に配された攪拌ロールに向けて拡散阻止板
を延設し、この板によりトナー補給部からの補給トナー
の搬送スクリュー側への拡散を阻止して、搬送スクリュ
ー上へのトナーの直接的な供給を防止して、生トナーの
搬送及びこれに伴う画像品質の悪化を防ぐ。更に拡散阻
止板の延設端を、撹拌ロールと搬送スクリューとの間に
て循環室内部の現像剤中に埋没させ、撹拌ロールの配設
域と搬送スクリューの配設域とをこれらの上部において
隔絶し、補給口から落下する補給トナーの搬送スクリュ
ー側への拡散をより効果的に防止する。
【００２６】また第２発明においては、放射状に突設さ
れた攪拌羽根と螺旋状に周設されたスクリュー羽根とを
軸長方向に交互に備える攪拌ロールを用い、スクリュー
羽根の作用により現像剤を攪拌羽根上に送り込み、トナ
ーの補給位置に十分な量の現像剤を確保して、攪拌羽根
による攪拌後における生トナーの発生を防ぐ。
【００２７】更に第３発明においては、トナーの拡散を
阻止する拡散阻止板と、攪拌羽根及びスクリュー羽根を
軸長方向に交互に有する攪拌ロールとを併せて備え、両
者の相乗作用により生トナーの発生をより効果的に防止
する。
【００２８】また第２発明及び第３発明の構成において
も、拡散阻止板の延設端を撹拌ロールと搬送スクリュー
との間にて循環室内部の現像剤中に埋没させ、撹拌ロー
ルの配設域と搬送スクリューの配設域とをこれらの上部
において隔絶し、補給口から落下する補給トナーの搬送
スクリュー側への拡散をより効果的に防止する。
【００２９】また、現像剤の循環室の底面に仕切り板を
立設し、撹拌ロールの配設域と搬送スクリューの配設域
とを、これらの下側において軸方向両側の連通部を余し
て隔絶し、撹拌ロール上への補給トナーを、スクリュー
羽根の作用により軸方向に搬送しつつ撹拌羽根の作用に
より撹拌して現像剤と確実に混ぜ合わせた後、仕切り板
の一側の連通部を経て搬送スクリューの配設域に送り出
し、撹拌不足による生トナーの発生を防ぐ。
【００３０】また、撹拌ロールの配設域と搬送スクリュ
ーの配設域とを、上下夫々の側から隔絶する拡散阻止板
と仕切り板とを一体化させ、補給トナーの拡散及び撹拌
不良の夫々に起因する生トナーの発生の防止とを簡素な
構成により実現する。
【００３１】また、攪拌ロールのスクリュー羽根による
現像剤の送りを、相隣する搬送スクリューによるそれと
逆方向に行わせて、搬送スクリューによる搬送に伴って
外側に拡がる現像剤をスクリュー羽根により確実に捉
え、撹拌羽根による撹拌位置に十分な量の現像剤を送り
込む。
【００３２】更に、トナー収納部の補給口を攪拌機能を
有する攪拌羽根と整合する位置に形成して、補給口から
のトナー補給を攪拌羽根上にのみ行い、現像剤との確実
な攪拌を行わせる。
【００３３】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図１は、本発明の現像装置の一実施例を示
す側断面図、図２は、この現像装置の平面断面図であ
る。この現像装置は、図９に示す従来の現像装置と同
様、図中に２点鎖線により示す感光ドラム10の外周に一
側を臨ませたハウジング11の内部に現像剤７の循環室１
を構成し、ハウジング11の他側上部にトナー収納部６を
取り付けてなり、前記感光ドラム10と共に画像形成装置
を構成している。なお感光ドラム10の周囲には、その回
転方向に沿って、帯電部、露光部、転写部、クリーナ等
が並設されているが、これらは公知の装置であり、夫々
の詳細な説明及び図示は省略する。
【００３４】循環室１の内部には、感光ドラム10の周面
に近接対向して現像ロール５が配され、該現像ロール５
の他側に一対の搬送スクリュー13，14が並設してあり、
これらは、感光ドラム10と平行をなす夫々の回転軸回り
に図１中に矢符にて示す向きに回転駆動されている。搬
送スクリュー13，14は、図２に示す如く、回転軸の周囲
に螺旋状をなして周設されたスクリュー羽根を全長に亘
って備え、循環室１内部の現像剤７をその回転により軸
長方向に搬送する作用をなすものであり、両搬送スクリ
ュー13，14間は、図２に示す如く両端に連通部を有する
仕切り板15により隔絶されている。
【００３５】搬送スクリュー13，14のスクリュー羽根の
巻き方向は、図２に示す如く同方向であり、また両スク
リュー13，14は、図１に示す如く逆方向に回転駆動され
ている。これにより現像剤７は、図２中に白抜矢符にて
示す如く、搬送スクリュー13の回転により現像ロール５
に沿って一方向に搬送され、仕切り板15の一側において
搬送スクリュー14に受け渡されて、該搬送スクリュー14
の回転により逆方向に搬送されることになり、更に仕切
り板15の他側において搬送スクリュー13に戻る経路を辿
って循環する。
【００３６】トナー収納部６は、前記ハウジング11内に
下向きに開口する補給口60を有し、該補給口60に臨ませ
て補給ロール61を備えている。この補給ロール61は、水
平軸回りに回転駆動されるスポンジロールであり、トナ
ー収納部６に収納されたトナーＴは、補給ロール61の回
転に伴って補給口60から適量ずつ導出され、循環室１の
内部に補給されるようになしてある。
【００３７】循環室１の内部には、トナー収納部６の補
給口60の下側に位置して、本発明の特徴たる攪拌ロール
２が配してある。該攪拌ロール２は、前記補給口60から
補給されるトナーＴと現像剤７とを攪拌混合し、一側に
相隣する搬送スクリュー14に受け渡す動作をなすもので
あり、搬送スクリュー13，14と平行をなす回転軸回りに
図１中に矢符にて示す向きに回転駆動されており、図２
に示す如く、攪拌羽根2a，2a…とスクリュー羽根2b，2b
…とを、軸長方向の全長に亘って交互に備えてなる。
【００３８】攪拌羽根2aは、図１に示す如く、回転軸の
外側に放射状をなして突設された複数枚（図においては
４枚）の板状羽根である。一方スクリュー羽根2b，2b…
は、図２に示す如く、回転軸の外周に螺旋状をなして周
設されており、このスクリュー羽根2b，2b…の巻き方向
は、前記回転による進行方向が、図２中に白抜矢符にて
示す如く、相隣する搬送スクリュー14のそれと逆向きと
なるように設定してある。この設定は、図１に示す如
く、攪拌ロール２の回転方向が搬送スクリュー14のそれ
と逆であるから、搬送スクリュー13，14間の関係と同様
に、スクリュー羽根2b，2b…の巻き方向を搬送スクリュ
ー14のそれと同じにすることにより実現される。
【００３９】トナー収納部６の補給口60は、図２中に破
線により示す如く、下側の前記攪拌ロール２における攪
拌羽根2a，2a…と整合する位置にのみ開口を有して形成
されており、この補給口60には、本発明の特徴たる拡散
阻止板３が取り付けてある。拡散阻止板３は、図１に示
す如く、前記補給口60の前壁（搬送スクリュー14側の
壁）に上縁部を固定されて下方に延設された板材であ
り、拡散阻止板３の延設端としての下縁は、前記攪拌羽
根2a，2a…の下向き回転域（図１における右半部）の上
部に臨ませてある。
【００４０】前記現像ロール５は、非磁性体製の外筒の
内側に複数個の固定磁石を周方向に並設してなるマグネ
ットロールである。搬送スクリュー13の回転により現像
ロール５に沿って搬送される現像剤７は、磁性粉からな
るキャリアの外側にトナーＴを吸着保持させたものであ
り、この現像剤７は、前記搬送の間に前記固定磁石の磁
力により現像ロール５の外筒に捉えられ、該現像ロール
５の回転により周方向に搬送されて、感光ドラム10の周
面に静電力によりトナーＴを吸着させ、前記周面に形成
された静電潜像顕像化する現像作用をなし、この後に現
像ロール５上に残る現像剤７及びトナーＴを失ったキャ
リアは、回転方向下流側にて外筒に摺接するスクレーパ
16により掻き落とされて循環室１に戻り、前述した循環
経路を辿って循環する。
【００４１】以上の如く循環する現像剤７中のトナー濃
度は、搬送スクリュー13による搬送の間に、前記現像に
伴う感光ドラム10へのトナーＴの移行により徐々に低下
するが、前記搬送スクリュー14による逆方向の搬送の間
に、前記攪拌ロール12の回転によりトナー収納部６から
補給されるトナーＴと混ぜ合わされて回復し、搬送スク
リュー13に戻されて再使用される。
【００４２】トナー収納部６から補給されるトナーＴと
現像剤７との攪拌は、攪拌ロール２の回転により行われ
る。前述の如く攪拌ロール２は、回転軸の外側に放射状
に突出する攪拌羽根2a，2a…と、回転軸の外周に螺旋状
に周設されたスクリュー羽根2b，2b…とを交互に備えて
おり、攪拌羽根2a．2a…は、従来と同様、搬送スクリュ
ー14により搬送される現像剤７を、その上向き回転によ
りすくい上げ下向き回転域に取り込んで、トナー収納部
６から補給されるトナーＴと攪拌混合する作用をなし、
またこのときスクリュー羽根2b，2b…は、その回転によ
り現像剤７を搬送し、下流側に相隣する攪拌羽根2a，2a
…上に送り込む作用をなす。
【００４３】従って、現像剤７とトナーＴとの混ぜ合わ
せが行われる攪拌羽根2a，2a…の下向き回転域には、自
身の回転により取り込まれる現像剤７に加え、一側に相
隣するスクリュー羽根2b，2b…により送り込まれる現像
剤７が存在することになり、前記トナーＴが十分な量の
現像剤７中に混ぜ合わせられる結果、搬送スクリュー14
側に押し出される現像剤７中における生トナーの混在量
を低減し、現像ロール５との接触位置への生トナーの供
給を防ぐことができる。
【００４４】また図２に示す如く、トナー収納部６の補
給口60が攪拌ロール２における攪拌羽根2a，2a…に整合
する位置に形成してあるため、補給口60からのトナーＴ
の補給は、現像剤７との混ぜ合わせが実際に行われる攪
拌羽根2a，2a…上に主として行われるようになり、生ト
ナーの混在量は更に低減する。
【００４５】また攪拌ロール２のスクリュー羽根2b，2b
…は、前述した如く、搬送スクリュー14と逆の送り方向
を有しており、これにより現像剤７の取り込みがより有
効に行われる。即ち、搬送スクリュー14による搬送中の
現像剤７は、送り方向に向けて外側に拡がる傾向を示
し、搬送スクリュー13側の拡がりは仕切り板15により阻
止されているため、現像剤７の拡がりは攪拌ロール２側
に生じる。前記スクリュー羽根2b，2b…による現像剤７
の取り込みは、搬送スクリュー14による搬送に伴う前述
した拡がりに逆らって行われることになり、十分な量の
現像剤７が攪拌羽根2a，2a…上に送り込まれ、この現像
剤７とトナーＴとが攪拌される結果、生トナーの混在量
は更に低減する。
【００４６】一方トナー収納部６は、補給口60から攪拌
ロール２に向けて延設された拡散阻止板３を備えてお
り、補給口60から補給されるトナーＴは、図１に示す如
く、搬送スクリュー14側に拡散することなく攪拌ロール
２上に集中して落下する。従って、補給されるトナーＴ
の全量が攪拌ロール２による攪拌を経た後に搬送スクリ
ュー14の搬送域に押し出されることになり、現像ロール
５との接触位置への生トナーの供給を防ぐことができ
る。
【００４７】更に、前記拡散阻止板３の下縁は、図１に
示す如く攪拌羽根2a，2a…の下向き回転域に臨ませてあ
り、補給されたトナーＴは、現像剤７中に速やかに取り
込まれて攪拌されるから、搬送スクリュー14側への拡散
を防ぐことができる。
【００４８】図３は、本発明の現像装置の第２の実施例
を示す側断面図、図４は、この現像装置の要部の平面図
である。本図の現像装置においては、現像ロール５の一
側の循環室１の内部に、搬送スクリュー13と搬送攪拌ロ
ール４とが並設してある。搬送攪拌ロール４は、攪拌羽
根4a，4a…とスクリュー羽根4b，4b…とを、軸長方向の
全長に亘って交互に備え、図１及び図２における搬送ス
クリュー14と攪拌ロール２とを一体化させたものであ
る。
【００４９】またトナー収納部６は、図４中に破線によ
り示す如く、搬送攪拌ロール４の攪拌羽根4a，4a…と整
合する位置に補給口60，60…を備えており、トナー収納
部６から補給されるトナーＴは、攪拌羽根4a，4a…上に
直接的に落下するようになしてある。
【００５０】この現像装置において循環室１内の現像剤
７は、搬送スクリュー13による現像ロール５に沿う搬送
を経て搬送攪拌ロール４に受け渡され、スクリュー羽根
4b，4b…の回転により逆方向に搬送される間に、各スク
リュー羽根4b，4b間の攪拌羽根4aにより、トナー収納部
６から補給されるトナーＴと逐次攪拌混合される。従っ
て、搬送攪拌ロール４の他側において搬送スクリュー13
に受け渡される現像剤７中に生トナーは殆ど存在せず、
現像ロール５に生トナーが捉えられる虞れは極めて小さ
い。
【００５１】即ち、この構成によれば、現像剤７の搬送
と該現像剤７中への補給トナーＴの混ぜ合わせとが、１
本の搬送攪拌ロール４により行われる結果、部品点数の
削減による小型化が可能となる。但しこの場合、搬送攪
拌ロール４は、スクリュー羽根4b，4b…の配設位置にお
いてのみ搬送作用をなすから、搬送スクリュー13と同等
の搬送能力を得るための対策が必要である。このこと
は、搬送攪拌ロール４の回転速度を搬送スクリュー13の
回転速度よりも大とすること、スクリュー羽根4bのピッ
チ又は羽根径を搬送スクリュー13におけるスクリュー羽
根のピッチ又は羽根径よりも大とすることにより実現さ
れる。
【００５２】図５は、本発明の現像装置の第３の実施例
を示す側断面図、図６は、この現像装置の要部の平面図
である。この現像装置は、現像ロール５の一側にハウジ
ング11により囲って構成された循環室１の内部に、一対
の搬送スクリュー13，14と撹拌ロール２とを現像ロール
５の側からこの順に並設した構成となっている。
【００５３】撹拌ロール２は、攪拌羽根2a，2a…とスク
リュー羽根2b，2b…とを軸長方向の全長に亘って交互に
備えてなり、相隣する搬送スクリュー14の回転により搬
送される現像剤７にスクリュー羽根2b，2b…の回転によ
り逆向きの送りを加え、撹拌羽根2a，2aの配設位置に送
り込み、トナー収納部６から補給されるトナーＴと混ぜ
合わせる作用をなすものである。
【００５４】トナー収納部６の補給口60，60は、図６中
に破線により示す如く、前記攪拌羽根2a，2a…と整合す
る位置に形成してあり、トナー収納部６から補給される
トナーＴが攪拌羽根2a，2a…上に直接的に落下し、夫々
の撹拌羽根2a，2aの回転による現像剤７との混ぜ合わせ
が良好に行われるようにしてある。
【００５５】以上の構成は、図１及び図２に示す第１の
実施例と同様であり、本実施例の特徴は、補給口60，60
…から落下するトナーＴが搬送スクリュー14側へ拡散す
ることを防ぐための拡散阻止板３の構成にある。
【００５６】図５に示す如く拡散阻止板３は、トナー収
納部６の前壁に上縁を固定された板材であり、固定縁か
ら下方に垂下された垂下部3aと、該垂下部3aの下縁に連
設された囲繞部3bとを備えてなる。垂下部3aの下縁は、
攪拌羽根2a，2a…の下向き回転域の上部に臨ませてあ
り、これに連設された囲繞部3bは、撹拌ロール２の上側
にて前方に延長され、撹拌羽根2a，2aの先端部の外側を
囲う態様に４分の１円の形態をなして屈曲せしめられて
おり、該囲繞部3bの先端縁は、撹拌ロール２と搬送スク
リュー14との間において、循環室１内部の所定量の現像
剤７中に埋没するようになしてある。
【００５７】図５中の破線は、循環室１の内部を循環す
る標準的な量の現像剤７の表面（標準面）を示してお
り、拡散阻止板３の延設端となる囲繞部3bの先端縁の埋
没は、図示の如く、囲繞部3bの先端が前記標準面よりも
下位置となるように拡散阻止板３の形状寸法を設定する
ことにより実現される。
【００５８】以上の構成において、トナー収納部６の補
給口60から落下するトナーＴは、拡散阻止板３の作用に
より、搬送スクリュー14側に拡散することなく攪拌ロー
ル２上に集中して落下する。このとき、図５に示す拡散
阻止板３は、補給口60と現像剤７の標準面との間を隙間
なく囲っていることから、前記トナーＴの拡散を略完全
に阻止することができ、補給されるトナーＴの全量が攪
拌ロール２による十分な攪拌を経た後に搬送スクリュー
14の搬送域に押し出されることとなり、現像ロール５と
の接触位置への生トナーの供給を防ぐことができる。な
お、撹拌ロール２と搬送スクリュー14との間での現像剤
７の受渡しは、現像剤７中に埋没する囲繞部3bの先端縁
と循環室１の底面との間の連通部分を介して行われる。
【００５９】図７は、本発明の現像装置の第４の実施例
を示す側断面図、図８は、この現像装置の要部の平面図
である。この現像装置の基本構成は、第１及び第３の実
施例におけるそれと同様であり、本実施例の特徴は、補
給口60，60…から落下するトナーＴの拡散を防ぐための
拡散阻止板３の構成と、撹拌ロール２と搬送スクリュー
14との間に図示の如く配された仕切り板８の構成とにあ
る。
【００６０】拡散阻止板３は、第３実施例における拡散
阻止板３と同様、トナー収納部６の前壁に上縁を固定さ
れた板材であり、固定縁から下方に垂下された垂下部3a
と、該垂下部3aの下縁に連設された囲繞部3bとを備えて
なる。垂下部3aの下縁は、攪拌羽根2a，2a…の下向き回
転域の上部に臨ませてあり、これに連設された囲繞部3b
は、撹拌ロール２の上側にて前方に延長され、撹拌羽根
2a，2aの先端部の外側を囲う態様に４分の１円の形態を
なして屈曲せしめられており、拡散阻止板３の延設端と
なる囲繞部3bの先端縁は、図中に破線にて示す標準面を
有して循環室１の内部に収納された現像剤７中に埋没さ
せるべくなしてある。
【００６１】一方前記仕切り板８は、図７に示す如く、
循環室１を構成するハウジング11の底面に立設された板
材であり、その上部は、拡散阻止板３の囲繞部3bの下縁
に連設されている。また、仕切り板８の平面的な配設
は、図８に示す如く、互いに相隣する撹拌ロール２と搬
送スクリュー14との間を、これらの軸方向両側の所定長
さの連通部分を余して隔絶する態様にてなされている。
【００６２】以上の構成において、トナー収納部６の補
給口60から落下するトナーＴは、拡散阻止板３の作用に
より、搬送スクリュー14側に拡散することなく攪拌ロー
ル２上に集中して落下する。図７に示す拡散阻止板３
は、補給口60と現像剤７の標準面との間を隙間なく囲
い、更に、仕切り板８により循環室１の底面に至るまで
連続させてあるから、落下中のトナーＴの拡散を略完全
に阻止することができる。
【００６３】このように補給されたトナーＴは、仕切り
板８により他部と隔絶された攪拌ロール２の配設域に落
下し、仕切り板８の一側の連通部分を経て取り込まれた
現像剤７と共に、スクリュー羽根2b，2b…の回転により
夫々の下流側の撹拌羽根2a，2a…の回転域に順次送り込
まれ、各撹拌羽根2a，2a…の作用により十分に攪拌さ
れ、その後、仕切り板８の他側の連通部分を経て搬送ス
クリュー14の搬送域に送り込まれることとなり、撹拌不
足に起因する生トナーの発生を効果的に防ぐことができ
る。
【００６４】なお前記仕切り板８は、拡散阻止板３と一
体化させる必要はなく、拡散阻止板３と仕切り板８とを
別体に設けた構成、更には、仕切り板８のみを設けた構
成もまた本発明の範囲に含まれる。第２実施例として図
３に示す仕切り板15は、撹拌ロール２としての作用をな
す搬送撹拌ロール４と搬送スクリュー13との間に位置
し、両者の配設域を両端の連通部位を余して隔絶してお
り、仕切り板８としての前述した作用を併せて行うもの
となっている。
【００６５】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の第１発明にお
いては、トナー収納部の補給口から下側の攪拌ロールに
向けて延設された拡散阻止板を備える構成により、トナ
ー補給部からの補給トナーの搬送スクリュー側への拡散
を阻止したから、現像ロールに沿って搬送される現像剤
中の生トナーの混在量を低減することができ、現像ロー
ル及び感光ドラムへの生トナーの移行に伴う画像品質の
悪化を防止できる。
【００６６】また、拡散阻止板の延設端を循環室内部の
現像剤中に埋没させたから、撹拌ロールの周囲が略完全
に囲われ、補給トナーの拡散をより効果的に阻止するこ
とができる。
【００６７】また第２発明においては、トナー収納部か
らの補給トナーを現像剤中に混ぜ合わせる攪拌ロール
に、放射状に突設された攪拌羽根と螺旋状に周設された
スクリュー羽根とを軸長方向に交互に備えたから、スク
リュー羽根の作用により攪拌羽根上に現像剤が送り込ま
れて、補給トナーが十分な量の現像剤と攪拌されるよう
になり、攪拌後の現像剤中における生トナーの混在量を
低減でき、画像品質の悪化を防止できる。
【００６８】更に第３発明においては、トナーの拡散を
阻止する拡散阻止板と、攪拌羽根及びスクリュー羽根を
軸長方向に交互に有する攪拌ロールとを併せて備えたか
ら、両者の相乗作用により生トナーの発生をより効果的
に防止し、画像品質の更なる向上を図ることができる。
【００６９】また、拡散阻止板の延設端を循環室内部の
現像剤中に埋没させたから、撹拌ロールの周囲が略完全
に囲われ、補給トナーの拡散をより効果的に阻止するこ
とができる。また、現像剤の循環室の底面に立設した仕
切り板により、撹拌ロールの配設域と搬送スクリューの
配設域とを隔絶したから、撹拌ロール上に補給されるト
ナーが複数の撹拌羽根により順次撹拌され、現像剤と十
分に混ぜ合わされた状態で搬送スクリューの配設域に送
り出されるようになり、攪拌後の現像剤中における生ト
ナーの混在量を更に低減することができ、また、以上の
作用をなす仕切り板を拡散阻止板と一体化させたから、
部品点数の削減を図ることができる。
【００７０】また、攪拌ロールのスクリュー羽根による
現像剤の送りが、相隣する搬送スクリューによる送りと
逆方向に生じるから、搬送スクリューによる搬送に伴っ
て外側に拡がる現像剤を確実に捉え、攪拌羽根上に送り
込むことができ、攪拌後の現像剤中における生トナーの
混在量を更に低減することができる。
【００７１】更に、トナー収納部の補給口を攪拌羽根と
整合する位置にのみ形成し、補給口からのトナーを実際
に攪拌が行われる攪拌羽根上に補給したから、現像剤と
の確実な混ぜ合わせが可能となって、現像剤中の生トナ
ーの混在量を一層低減でき、画像品質の向上に寄与でき
る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の現像装置の一実施例を示す側断面図で
ある。
【図２】図１に示す現像装置の要部の平面図である。
【図３】本発明の現像装置の第２の実施例を示す側断面
図である。
【図４】図３に示す現像装置の要部の平面図である。
【図５】本発明の現像装置の第３の実施例を示す側断面
図である。
【図６】図５に示す現像装置の要部の平面図である。
【図７】本発明の現像装置の第４の実施例を示す側断面
図である。
【図８】図７に示す現像装置の要部の平面図である。
【図９】従来の現像装置の側断面図である。
【図１０】従来の現像装置による攪拌動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
１ 循環室 ２ 攪拌ロール 2a 攪拌羽根 2b スクリュー羽根 ３ 拡散阻止板 3a 垂下部 3b 囲繞部 ４ 搬送攪拌ロール 4a 攪拌羽根 4b スクリュー羽根 ５ 現像ロール ６ トナー収納部 ７ 現像剤 ８ 仕切り板 10 感光ドラム 13 搬送スクリュー 14 搬送スクリュー 15 仕切り板 60 補給口 Ｔ トナー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 現像ロールとトナー収納部との間に現像
    剤の循環室を有し、該循環室の内部に、前記現像ロール
    に沿って現像剤を搬送する少なくとも一本の搬送スクリ
    ューと、前記トナー収納部の補給口から補給されるトナ
    ーを現像剤中に混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリューに
    受け渡す攪拌ロールとを備え、前記搬送スクリューによ
    り搬送される現像剤を前記現像ロールに捉える現像装置
    において、前記補給口から前記攪拌ロールに向けて延設
    され、該攪拌ロールに相隣する搬送スクリュー上への前
    記トナーの拡散を阻止する拡散阻止板を具備することを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項２】 前記拡散阻止板の延設端は、前記撹拌ロ
    ールと前記搬送スクリューとの間にて前記循環室内部の
    現像剤中に埋没させるべくなしてある請求項１記載の現
    像装置。
  3. 【請求項３】 現像ロールとトナー収納部との間に現像
    剤の循環室を有し、該循環室の内部に、前記現像ロール
    に沿って現像剤を搬送する少なくとも一本の搬送スクリ
    ューと、前記トナー収納部の補給口から補給されるトナ
    ーを現像剤中に混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリューに
    受け渡す攪拌ロールとを備え、前記搬送スクリューによ
    り搬送される現像剤を前記現像ロールに捉える現像装置
    において、前記攪拌ロールは、その回転軸に放射状をな
    して突設された攪拌羽根と、その回転軸に螺旋状をなし
    て周設されたスクリュー羽根とを、軸長方向に交互に具
    備することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項４】 現像ロールとトナー収納部との間に現像
    剤の循環室を有し、該循環室の内部に、前記現像ロール
    に沿って現像剤を搬送する少なくとも一本の搬送スクリ
    ューと、前記トナー収納部の補給口から補給されるトナ
    ーを現像剤中に混ぜ合わせ、相隣する搬送スクリューに
    受け渡す攪拌ロールとを備え、前記搬送スクリューによ
    り搬送される現像剤を前記現像ロールに捉える現像装置
    において、前記補給口から前記攪拌ロールに向けて延設
    され、該攪拌ロールに相隣する搬送スクリュー上への前
    記トナーの拡散を阻止する拡散阻止板を備え、また前記
    攪拌ロールは、その回転軸に放射状をなして突設された
    攪拌羽根と、その回転軸に螺旋状をなして周設されたス
    クリュー羽根とを、軸長方向に交互に具備することを特
    徴とする現像装置。
  5. 【請求項５】 前記拡散阻止板の延設端は、前記撹拌ロ
    ールと前記搬送スクリューとの間にて前記循環室内部の
    現像剤中に埋没させるべくなしてある請求項４記載の現
    像装置。
  6. 【請求項６】 前記循環室の底面に立設され、前記撹拌
    ロールの配設域と前記搬送スクリューの配設域とをこれ
    らの長手方向の両側を余して隔絶する仕切り板を備える
    請求項３乃至請求項５のいずれかに記載の現像装置。
  7. 【請求項７】 前記仕切り板は、前記拡散阻止板と一体
    化させてある請求項６記載の現像装置。
  8. 【請求項８】 前記攪拌ロールのスクリュー羽根は、そ
    の回転による現像剤の進行方向が、相隣する搬送スクリ
    ューの進行方向と逆向きとなるように設定してある請求
    項３乃至請求項７のいずれかに記載の現像装置。
  9. 【請求項９】 前記トナー収納部の補給口は、前記攪拌
    ロールの攪拌羽根と軸方向に整合する位置に形成してあ
    る請求項３乃至請求項８のいずれかに記載の現像装置。
  10. 【請求項１０】 感光ドラムと、該感光ドラムの一側に
    臨ませた現像ロール及びトナー収納部を有する現像装置
    とを備えてなり、該現像装置は、前記現像ロールと前記
    トナー収納部との間に現像剤の循環室を有し、該循環室
    の内部に、前記現像ロールに沿って現像剤を搬送する少
    なくとも一本の搬送スクリューと、前記トナー収納部の
    補給口から補給されるトナーを現像剤中に混ぜ合わせ、
    相隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌ロールとを備
    え、前記搬送スクリューにより搬送される現像剤を前記
    現像ロールに捉え、前記感光ドラムとの対向位置にて該
    感光ドラムの表面に付着させ、該表面上の静電潜像を顕
    像化する画像形成装置において、前記補給口から前記攪
    拌ロールに向けて延設され、該攪拌ロールに相隣する搬
    送スクリュー上への前記トナーの拡散を阻止する拡散阻
    止板を具備することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項１１】 前記拡散阻止板の延設端は、前記撹拌
    ロールと前記搬送スクリューとの間にて前記循環室内部
    の現像剤中に埋没させるべくなしてある請求項１０記載
    の画像形成装置。
  12. 【請求項１２】 感光ドラムと、該感光ドラムの一側に
    臨ませた現像ロール及びトナー収納部を有する現像装置
    とを備えてなり、該現像装置は、前記現像ロールと前記
    トナー収納部との間に現像剤の循環室を有し、該循環室
    の内部に、前記現像ロールに沿って現像剤を搬送する少
    なくとも一本の搬送スクリューと、前記トナー収納部の
    補給口から補給されるトナーを現像剤中に混ぜ合わせ、
    相隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌ロールとを備
    え、前記搬送スクリューにより搬送される現像剤を前記
    現像ロールに捉え、前記感光ドラムとの対向位置にて該
    感光ドラムの表面に付着させ、該表面上の静電潜像を顕
    像化する画像形成装置において、前記攪拌ロールは、そ
    の回転軸に放射状をなして突設された攪拌羽根と、その
    回転軸に螺旋状をなして周設されたスクリュー羽根と
    を、軸長方向に交互に具備することを特徴とする画像形
    成装置。
  13. 【請求項１３】 感光ドラムと、該感光ドラムの一側に
    臨ませた現像ロール及びトナー収納部を有する現像装置
    とを備えてなり、該現像装置は、前記現像ロールと前記
    トナー収納部との間に現像剤の循環室を有し、該循環室
    の内部に、前記現像ロールに沿って現像剤を搬送する少
    なくとも一本の搬送スクリューと、前記トナー収納部の
    補給口から補給されるトナーを現像剤中に混ぜ合わせ、
    相隣する搬送スクリューに受け渡す攪拌ロールとを備
    え、前記搬送スクリューにより搬送される現像剤を前記
    現像ロールに捉え、前記感光ドラムとの対向位置にて該
    感光ドラムの表面に付着させ、該表面上の静電潜像を顕
    像化する画像形成装置において、前記補給口から前記攪
    拌ロールに向けて延設され、該攪拌ロールに相隣する搬
    送スクリュー上への前記トナーの拡散を阻止する拡散阻
    止板を備え、また前記攪拌ロールは、その回転軸に放射
    状をなして突設された攪拌羽根と、その回転軸に螺旋状
    をなして周設されたスクリュー羽根とを、軸長方向に交
    互に具備することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項１４】 前記拡散阻止板の延設端は、前記撹拌
    ロールと前記搬送スクリューとの間にて前記循環室内部
    の現像剤中に埋没させるべくなしてある請求項１３記載
    の画像形成装置。
  15. 【請求項１５】 前記循環室の底面に立設され、前記撹
    拌ロールの配設域と前記搬送スクリューの配設域とを、
    これらの長手方向の両側を余して隔絶する仕切り板を備
    える請求項１２乃至請求項１４のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  16. 【請求項１６】 前記仕切り板は、前記拡散阻止板と一
    体化させてある請求項１５記載の画像形成装置。
  17. 【請求項１７】 前記攪拌ロールのスクリュー羽根は、
    その回転による現像剤の進行方向が、相隣する搬送スク
    リューの進行方向と逆向きとなるように設定してある請
    求項１２乃至請求項１６のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項１８】 前記トナー収納部の補給口は、前記攪
    拌ロールの攪拌羽根と軸方向に整合する位置に形成して
    ある請求項１２乃至請求項１７のいずれかに記載の画像
    形成装置。
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