JPH0862837A - 画像形成材料 - Google Patents

画像形成材料

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JPH0862837A
JPH0862837A JP19416794A JP19416794A JPH0862837A JP H0862837 A JPH0862837 A JP H0862837A JP 19416794 A JP19416794 A JP 19416794A JP 19416794 A JP19416794 A JP 19416794A JP H0862837 A JPH0862837 A JP H0862837A
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Japan
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forming material
photosensitive layer
image
cover sheet
intermediate layer
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JP19416794A
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English (en)
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Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Shinji Kudo
伸司 工藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication of JPH0862837A publication Critical patent/JPH0862837A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像し易く、自動化に適した、剥離部を有す
るドライプロセス用画像形成材料を提供する。 【構成】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能な化
合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性層、活
性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層してなる
剥離現像可能な画像形成材料において、少なくとも画像
形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光性層と
カバーシートの間に、シリコーン樹脂、弗素樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、ワックスのいずれかの塗布層からなる
剥離開始端部を有することを特徴とする画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合を利用した画像形
成材料に関し、詳しくは剥離部材を有する、ドライプロ
セスによる現像可能な画像形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】光重合を利用した画像形成材料は既に知
られており、例えば特開昭61-188537号、同61-286858号
に開示されている。これらは画像形成材料の感光性層を
画像様に露光した後、未露光部を液体で溶出して露光部
よりなる画像を形成するものであるが、現像装置の維
持、現像液の処理等が工程の煩雑さを引き起こしてい
た。 一方、環境汚染、安全性、装置の小型化、保守の
簡便性等の改善の面からドライプロセスで画像を形成す
る方法が提案されている。例えば米国特許3,060,023
号、同3,060,024号、同3,060,025号、特開昭63-147154
号等に開示されているように、支持体上に感光性組成物
層(感光性層)を設けた画像形成材料に画像を露光し、
露光後の感光性層の未露光部を受像体上に加圧・密着さ
せて転写させて画像を形成する転写現像方式である。
又、特開昭58-24775号、特開平4-153658号等で開示され
ているように、透明支持体、感光性層及び第2支持体か
らなる材料に画像を露光後、透明支持体と第2支持体を
引き剥がすことにより、一方の支持体に陽画を、他方の
支持体上に陰画を形成するような剥離現像方式がある。
【0003】このような剥離現像方式の画像形成方法
は、画像形成材料がモノシートであるため機構的に複雑
な構成を要しないという利点はあるが、画像露光後の剥
離現像時に画像形成材料の端部から剥離を開始する際
に、別途粘着テープを用いる必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
基づいて為されたものである。即ち、本発明の目的は、
現像し易く、特に自動化に適した、剥離部を有するドラ
イプロセス用画像形成材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
のような構成によって達成された。
【0006】(1)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
性層とカバーシートの間に、シリコーン樹脂、弗素樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスのいずれかの塗布層
からなる剥離開始端部を有する画像形成材料。
【0007】(2)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
性層とカバーシートの間に、シリコーン樹脂、弗素樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスのいずれかの転写層
からなる剥離開始端部を有する画像形成材料。
【0008】(3)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
性層とカバーシートの間に挿入された離型シートからな
る剥離開始端部を有する画像形成材料。
【0009】(4)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
性層とカバーシートの間に貼り合わされた粘着テープか
らなる剥離開始端部を有する画像形成材料。
【0010】(5)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の支持体裏面又はカバーシート表
面に貼り合わされた粘着テープからなる剥離開始端部を
有する画像形成材料。
【0011】(6)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層及び/又は感光性層に形
成された未塗布部分からなる剥離開始端部を有する画像
形成材料。
【0012】(7)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層及び/又は感光性層に未
塗布部分を形成し、かつ該未塗布部分に形成された離型
層からなる剥離開始端部を有する画像形成材料。
【0013】(8)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部を画像露光前に予め露光して感光
性層の端部を重合することで形成した剥離開始端部を有
する画像形成材料。
【0014】(9)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の中間層側の感光性層及び/又は
感光性層側の中間層表面を粗面化して形成した剥離開始
端部を有する特徴とする画像形成材料。
【0015】(10)基材上に、中間層、少なくとも重合可
能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
も画像形成材料の端部の支持体裏面又はカバーシート表
面に粘着層と離型シートを積層して形成した剥離開始端
部を有する画像形成材料。
【0016】以下、本発明の画像形成材料について詳細
に説明する。
【0017】本発明の画像形成材料は、図1に示すよう
に基材上に、中間層、少なくとも重合可能な化合物と光
重合開始剤及び着色剤を含有する感光性層、活性光線透
過性のカバーシート、をこの順に積層して構成される。
【0018】基材としては、紙、合成紙(例えばポリプ
ロピレンを主成分とする合成紙)、樹脂のフィルム又は
シート、更には前記樹脂を2層以上積層してなるプラス
チックフィルム又はシート、あるいは各種高分子材料、
金属、セラミックもしくは木材パルプやセルロースパル
プ、サルファイトパルプなどで抄造された紙等に、前記
樹脂層を積層したフィルム又はシートなどを挙げること
ができる。更に前記フィルム又はシートの片面あるいは
両面に多孔質構造の顔料塗工層を設けた基材なども好適
に用いることができる。
【0019】このような樹脂のフィルム又はシートを構
成する樹脂としては、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル等のアクリル樹脂;ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等のポリ
エステル系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン系樹脂;ナイロ
ン、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリエー
テルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリパラバン
酸、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、弗素樹
脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
【0020】樹脂からなる基材は、シート又はフィルム
状に延伸し、ヒートセットしたものが寸法安定性の面か
ら好ましく、基材は、内部にミクロボイドがないもので
も、あるいはミクロボイドのあるものでも用途に応じて
適宜に選択することができる。
【0021】基材に用いられる紙は、天然パルプ、合成
パルプ又はそれらの混合物から抄紙されるパルプ紙が好
ましく、又、平滑性向上のために、顔料を含有した樹脂
層でコートした紙も好適である。樹脂層でコートした紙
の場合、表面の平滑性はベック平滑度50秒以上にするの
が好ましく、100秒以上更には200秒以上の平滑性を有す
ることが好ましい。更に紙中には、必要に応じてサイズ
剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、染料、顔
料、蛍光増白剤、酸化防止剤、減摩剤等の添加剤が含ま
れていてもよい。
【0022】基材の厚みは通常2〜300μm、好ましくは
4.5〜150μmであり、このような範囲の中から適宜に選
定される。
【0023】感光性層は、少なくとも重合可能な化合
物、光重合開始剤及び着色剤を含有する。
【0024】重合可能な化合物としては公知のモノマー
が特に制限なく使用することができる。具体的モノマー
としては、例えば2-エチルヘキシルアクリレート、2-ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルア
クリレート等の単官能アクリル酸エステル及びその誘導
体、あるいはこれらのアクリレートをメタクリレート、
イタコネート、クロトネート、マレエート等に代えた化
合物;ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールジアクリレート、ビスフェノールAジア
クリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールのε-カプロラクトン付加物のジアクリレート等の
2官能アクリル酸エステル及びその誘導体<あるいはこ
れらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、
クロトネート、マレエート等に代えた化合物;トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレート、ピロガロールトリアクリレート
等の多官能アクリル酸エステル及びその誘導体、あるい
はこれらのアクリレートをメタクリレート、イタコネー
ト、クロトネート、マレエート等に代えた化合物等を挙
げることができる。
【0025】又、適当な分子量のオリゴマーにアクリル
酸又はメタクリル酸を導入し、光重合性を付与した所謂
プレポリマーと呼ばれるものも好適に使用できる。
【0026】この他に、特開昭58-212994号、同61-6649
号、同62-46688号、同62-48589号、同62-173295号、同6
2-187092号、同63-67189号、特開平1-244891号等に記載
の化合物などを挙げることができ、更に「11290の化学
商品」化学工業日報社,286〜294頁に記載の化合物、
「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」高分子刊行会,
11〜65頁に記載の化合物なども好適に用いることができ
る。
【0027】これらの中で、分子内に2個以上のアクリ
ル基又はメタクリル基を有する化合物が好ましく、更に
分子量が10,000以下、より好ましくは5,000以下のもの
が好ましい。又、本発明では、これらのモノマー又はプ
レポリマーのうち1種又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0028】これらの重合可能な化合物は、感光層形成
組成物中、通常5重量%以上、より好ましくは15重量%
以上含有されるのが好ましい。
【0029】感光性層に用いられる光重合開始剤として
は、例えばフォトポリマーハンドブック(フォトポリマ
ー懇話会編,工業調査会発行,1989年)39〜56頁に記載
の公知の光重合開始剤を任意に用いることが可能である
が、下記一般式(1)又は(2)で表される化合物を用
いることにより感光性層の分光増感を容易に行え、従っ
て画像形成を紫外〜近赤外領域の任意の光源で行うこと
ができる。特に赤〜近赤外領域に感度を持たせることに
より、近年、進歩の著しい半導体レーザーでの走査露光
が可能となり、高感度なデジタル画像形成材料として使
用することができる。
【0030】
【化1】
【0031】式中、Dye+はカチオン性色素、Mk+は遷移
金属配位錯体カチオンを表す。
【0032】R1、R2、R3及びR4は同じでも異なって
もよく、各々、アルキル基、アリール基、アルケニル
基、アルキニル基、複素環基又はシアノ基を表し、これ
らのアルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニ
ル基、複素環基は更に置換基を有してもよい。ただし、
1、R2、R3及びR4の少なくとも一つは置換されても
よいアルキル基である。又、R1、R2、R3及びR4は2
個以上が互いに結合して環を形成してもよい。
【0033】R5及びR6は各々、水素原子、ハロゲン原
子又は1価の置換基を表す。
【0034】Xはヒドロキシル基又は−N(R7)(R8)基
(R7及びR8は各々、水素原子又は置換されてもよいア
ルキル基を表し、R5、R6又はR7は互いに結合して環
を形成してもよい)Mは遷移金属原子を表す。
【0035】kは1〜3、jは2又は3、mは1〜5、
nは1〜4の、それぞれ整数を表す。
【0036】Dye+で表されるカチオン性色素の具体例と
しては、特開昭62-143044号、同63-208036号、同64-842
45号、同64-88444号、特開平1-152108号、同3-202609号
等に記載されているものを用いることができる。好まし
い化合物の具体例を化合物群Aに挙げる。
【0037】≪化合物群A≫
【0038】
【化2】
【0039】
【化3】
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】Mk+で表される遷移金属配位錯体カチオン
の具体例としては、下記化合物群Bに挙げるものの以外
に特開平4-261405号等に記載のものを用いることができ
る。
【0043】≪化合物群B≫
【0044】
【化6】
【0045】 Mk+j k X R9101234 Co2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHSO2CH3) Cl CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHCOCH3) H CH3 Ph Ph Ph Bu Fe2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4OH) CH3 CH3 Ph Ph Ph Bu Ir3+ 2 3 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 CONHC4H9 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 CONHC4H9 CH3 Ph Ph Ph iPr Co2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) H Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHSO2CH3 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 3 3 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH2NHSO2CH3 Ph Ph Ph Bu Co2+ 2 2 N(C2H5)2 SO2N(C2H5)2 CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) NHCOCH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)(C2H4NHSO2CH3) Cl CH3 Ph Ph Ph Bu Fe2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCONHC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Bu Bu Bu Bu Ru2+ 2 2 N(C2H5)2 NHCOC3H7(i) CH3 Ph Ph Ph Bz
【0046】
【化7】
【0047】ここでPh:phenyl Bu:buthyl iPr:i-
propyl Bz:benzylを表す。
【0048】
【化8】
【0049】M2+11 Ru2+ Cl Ru2+ NHCOC3H7(i) Co2+ Cl 前記一般式(1)又は(2)で表される光重合開始剤
は、予め色素アニオン部を硼素酸にしたものを例示して
あるが、この化合物を添加しても、又、任意のアニオン
部を有する色素と下記一般式(3)で表される硼素酸塩
化合物を共存させ、感光性層内、又は感光性層塗工液中
でイオン交換により一般式(1)で表される化合物を生
成させても同様の機能を発現させることが可能である。
更に一般式(1)又は(2)の光重合開始剤を用いる場
合には、感度向上の目的で一般式(3)で表される硼素
酸塩を添加することが好ましい。
【0050】
【化9】
【0051】式中、R1、R2、R3及びR4は前記一般式
(1)又は(2)で定義されたものと同義であり、X+
はカウンターカチオン(例えばアルカリ金属カチオン、
アンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオンなどの周
期表5A族オニウム化合物、スルホニウム、テルロニウム
などの6A族オニウム化合物等)を表す。該化合物の具体
例は特開昭64-13142号、特開平2-4804号等に記載されて
いる。
【0052】感光性層には必要に応じてバインダー樹脂
が用いられる。バインダー樹脂としては、ポリエステル
系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィ
ン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、
スチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリスルホン、ポリカプ
ロラクトン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、尿素樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ゴム系樹脂等が挙
げられる。又、樹脂内に不飽和結合を有する樹脂、例え
ばジアリルフタレート樹脂及びその誘導体、塩素化ポリ
プロピレン等は、前述のエチレン性不飽和結合を有する
化合物と重合させることが可能なため、用途に応じて好
適に用いることができる。バインダ−樹脂としては上記
樹脂の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0053】バインダ樹脂は、前記エチレン性不飽和結
合を有する重合可能な化合物100重量部に対して500重量
部以下、より好ましくは200重量部以下の範囲で添加・
混合して使用するのが好ましい。
【0054】着色剤としては、公知の画像形成に用いら
れる着色剤又はその前駆体が挙げられる。例えばカーボ
ンブラック、酸化チタン、酸化鉄、フタロシアニン系顔
料、アゾ系顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン
系顔料や、クリスタルバイオレット、メチレンブルー、
アゾ系染料、アントラキノン系染料、シアニン系染料等
の公知の顔料及び/又は染料を、上記吸光度を満足する
ように1種又は2種以上を組み合わせて感光性層に含有
せしめる。
【0055】着色剤の添加量としては、感光性層形成組
成物中10〜80重量%が好ましく、より好ましくは15〜70
重量%である。
【0056】感光性層内へ着色剤を添加させるには、着
色剤以外の感光性層組成物中に着色剤をサンドミル、ボ
ールミル、アトライター、超音波分散機、ジェットミ
ル、ホモジナイザー、遊星ミル等公知の装置を用いて分
散・混合し、更に必要に応じて塗工液を濾過して使用す
ればよい。勿論、着色剤を感光性層組成物中に均一に溶
解させて用いてもよい。
【0057】本発明の感光性層には、目的を損なわない
範囲で、増感剤、熱重合禁止剤、熱溶融性化合物、酸素
補足剤、可塑剤等の他の成分を含有させることは任意で
ある。
【0058】増感剤としては、特開昭64-13140号に記載
のトリアジン系化合物、特開昭64-13141号に記載の芳香
族オニウム塩、芳香族ハロニウム塩、特開昭64-13143号
に記載の有機過酸化物、特公昭45−37377号や米国特許
3,652,275号に記載のビスイミダゾール化合物、チオー
ル類等が挙げられる。増感剤の添加量は、重合可能な化
合物とバインダーの合計量100重量部に対して10重量部
以下、好ましくは0.01〜5重量部程度添加される。
【0059】熱重合防止剤としては、キノン系、フェノ
ール系等の化合物が好ましく用いられる。例えばハイド
ロキノン、ピロガロール、p-メトキシフェノール、カテ
コール、β-ナフトール、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾー
ル等が挙げられる。エチレン性不飽和結合を有する重合
可能な化合物とバインダーの合計量100重量部に対し
て、10重量部以下、好ましくは0.01〜5重量部程度添加
される。
【0060】酸素クエンチャーとしてはN,N-ジアルキル
アニリン誘導体が好ましく、例えば米国特許4,772,541
号の11カラム58行目〜12カラム35行目に記載の化合物が
挙げられる。
【0061】可塑剤としては、フタル酸エステル類、ト
リメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その
他飽和あるいは不飽和カルボン酸エステル類、枸櫞酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、ス
テアリン酸エポキシ類、正燐酸エステル類、亜燐酸エス
テル類、グリコールエステル類などが挙げられる。
【0062】熱溶融性化合物としては、常温で固体であ
り加熱時に可逆的に液体となる化合物が用いられる。具
体的にはテルピネオール、メントール、1,4-シクロヘキ
サンジオール、フェノール等のアルコール類;アセトア
ミド、ベンズアミド等のアミド類;クマリン、桂皮酸ベ
ンジル等のエステル類;ジフェニルエーテル、クラウン
エーテル等のエーテル類:カンファー、p-メチルアセト
フェノン等のケトン類;バニリン、ジメトキシベンズア
ルデヒド等のアルデヒド類;ノルボルネン、スチルベン
等の炭化水素類;マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコ
サノール等の高級アルコール、パルミチン酸セチル等の
高級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪
酸アミド、ベヘニルアミン等の高級アミンなどに代表さ
れる単分子化合物、蜜蝋、キャンデリラワックス、パラ
フィンワックス、エステルワックス、モンタン蝋、カル
ナバワックス、アミドワックス、ポリエチレンワック
ス、マイクロクリスタリンワックスなどのワックス類;
エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノー
ル樹脂等のロジン誘導体;フェノール樹脂、ケトン樹
脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テルペン
系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリオレ
フィンオキサイド等に代表される高分子化合物などを挙
げることができる。
【0063】感光性層には、更に、必要に応じて酸化防
止剤、フィラー、帯電防止剤などをを添加してもよい。
【0064】酸化防止剤としては、クロマン系化合物、
クラマン系化合物、フェノ−ル系化合物、ハイドロキノ
ン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系
化合物、硫黄系化合物、燐系化合物などが挙げられ、特
開昭59-182785号、同60-130735号、同61-159644号、特
開平1-127387号、「11290の化学商品」(前出)862〜86
8頁等に記載の化合物、及び写真その他の画像記録材料
に耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙げるこ
とができる。
【0065】フィラーとしては無機微粒子や有機樹脂粒
子を挙げることができる。無機微粒子としてはシリカゲ
ル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、タルク、クレー、カオリン、酸性白土、活性白
土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子として
は弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒
子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子等が挙げられ、帯電
防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界
面活性剤、非イオン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、
導電性微粒子などの他、「11290の化学商品」(前出)8
75〜876頁等に記載の化合物なども好適に用いることが
できる。
【0066】本発明の感光性層は単層で形成されてもよ
いし、複数の層で構成されてもよい。又、複数の層で構
成する場合は、組成の異なる感光性層で構成してもよ
く、この場合は着色剤を含有しない感光性層を含んでも
よい。感光性層の厚みは0.1〜10μmが好ましく、より好
ましくは0.3〜5μmである。
【0067】感光性層は、感光層構成成分を溶媒に分散
又は溶解して塗工液を調製し、基材上又は後述する中間
層上に直接、積層塗布・乾燥するか、又は後述するカバ
ーシート上に塗布・乾燥して形成される。
【0068】上記塗工法に用いる溶媒としては、水、ア
ルコール類(例えばエタノール、プロパノール);セロ
ソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ);芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン);ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン);エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ル);エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン);塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリクロル
エチレン);アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミ
ド、N-メチルピロリドン);ジメチルスルホキシド等が
挙げられる。
【0069】塗工には、従来から公知のグラビアロール
による面順次塗別け塗布法、押出し塗布法、ワイヤーバ
ー塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0070】カバーシートは、感光性層表面に塗工法で
設けた樹脂層、転写箔のように樹脂層を転写したもの、
あるいは樹脂フィルムをラミネートしたものを用途に応
じて適時用いることができる。
【0071】カバーシートは、酸素透過性が低く、かつ
露光光源の光波長を吸収散乱し難いものが用いられる。
特に、凡そ300〜2000nmの波長において透過率が40%以
上、好ましくは60%以上であり、表面平滑性が高いもの
が好ましい。
【0072】カバーシートに用いられる樹脂としては、
ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂;
ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸エステル等
のアクリル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン、芳香
族ポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリイミド樹脂、
ポリパラバン酸、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール
樹脂、弗素樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
【0073】樹脂フィルムを感光性層表面にラミネート
してカバーシートを形成する場合、樹脂フィルムとして
はポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ
ート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンが好適に用いられる。
【0074】又、カバーシートの表面を処理を施してお
くことも好ましく、この表面処理の方法としては、コロ
ナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射
線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低
温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理など
公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができ
る。具体的には「高分子表面の基礎と応用(下)」,化
学同人,2章及び/又は「高分子新素材便覧」,丸善,
8章等に記載の方法を参照でき、それらを1種あるいは
2種以上併用することもできる。特に、コロナ放電処
理、下塗り層を設けるプライマー処理を施しておくこと
が好ましい。
【0075】カバーシートの厚みは、通常1〜200μmの
範囲で適宜選択できる。
【0076】本発明では、基材と感光性層の間に中間層
を設ける。
【0077】中間層は感光性層と基材とを適切な接着力
で接合する層であり、画像形成に際しては、基材とカバ
ーシートの剥離により感光性層の露光部の全部及び/又
は一部からなる画像をカバーシート側に形成し、感光性
層の未露光部は全て接着層上に残留されるように接着性
を制御する必要がある。中間層としては、上記接着力の
関係を満足させるものであれば、公知の粘着剤、接着剤
組成物が使用可能である。
【0078】粘着剤、接着剤組成物として好適に使用さ
れる化合物の具体例としては、天然ゴム、メタクリル酸
メチル又はスチレン又はアクリロニトリルモノマーをグ
ラフトした天然ゴム、環化天然ゴム、塩化天然ゴム、イ
ソプレンゴム、トランスポリイソプレンゴム、ポリブタ
ジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、ニトリルゴ
ム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン-プ
ロピレンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンゴム、エチ
レン-酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン-アクリ
ルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴム類や、
ポリスチレン-ポリブタジエン-ポリスチレンブロック共
重合体(SBS)、SBSのポリブタジエンを水素添加したSE
BS、ポリスチレン-ポリイソプレン-ポリスチレンブロッ
ク共重合体(SIS)等のスチレン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレ
タン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性
エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,
2-ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン-
酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系
熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマ
ー、弗素ゴム系熱可塑性エラストマー、トランス-ポリ
イソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレ
ン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー類
や、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリカプロラクトン樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ゴム系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ
る。上記粘着剤、接着剤組成物は単独で又は2種以上混
合して使用することができる。更に上記化合物と脂環族
系炭化水素樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂等の、
いわゆる粘着付与剤とを混合したものも好ましい。この
場合、粘着付与剤は全中間層組成物の50重量%以下の添
加量で使用される。
【0079】中間層は、更に必要に応じて紫外線吸収
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、充填剤、可塑剤等を添加
させることができる。中間層は基材上に1〜80μmの乾
燥膜厚で設けられることが好ましく、特に好ましくは2
〜50μmである。
【0080】中間層の形成方法としては、基材上又はカ
バーシート上に形成した感光性層上に中間層組成物をホ
ットメルト押出しで形成する方法、中間層組成物を水も
しくは適当な有機溶剤に分散又は溶解して基材上又はカ
バーシート上に形成した感光性層上に塗布・乾燥して形
成する方法が用いられる。
【0081】本発明の好ましい画像形成材料の作成方法
は、基材上に形成した中間層と、カバーシート上に塗布
形成した感光性層とを加熱及び/又は加熱下に積層する
ことである。
【0082】本発明では、上述の基材、中間層、感光性
層、カバーシートの他に接着性、剥離性、密着性、バリ
ア性、保存性等の改良のために他の層を設けてもよい。
【0083】次に、剥離端剥離開始端部の形成方法につ
いて述べる。
【0084】第1の方法は、画像形成材料の端部の中間
層と感光性層の間又は感光性層とカバーシートの間に、
シリコーン樹脂、弗素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワッ
クスのいずれかの塗布層を形成する方法である(図
2)。
【0085】塗布層の形成方法としては、塗布層組成物
をホットメルト押出しで形成する方法、又は塗布層組成
物を水あるいは適当な有機溶剤に分散又は溶解して塗布
乾燥して形成する方法が用いられる。
【0086】上記塗布層を有する画像形成材料の作成方
法としては、カバーシート上に該塗布層を形成後、感光
層、中間層を重層塗布した後、基材を貼り合わせてもよ
いし、カバーシート上に塗布した感光性層上に、上記塗
布層を形成後、中間層を重層塗布した後、基材を貼り合
わせてもよいし、基材上に形成した中間層上に、上記塗
布層を形成後、感光性層を重層塗布し、基材を貼り合わ
せてもよいし、基材上に中間層、感光層を順次形成した
後に、上記塗布層を形成し、基材を貼り合わせてもよい
し、カバーシート上に上記塗布層を形成後感光層を塗布
し、この感光層と別途基材上に形成した中間層とを加熱
及び/又は加熱下に貼り合わせてもよいし、カバーシー
ト上に塗布した感光性層上に上記塗布層を形成後、この
感光性層側と別途基材上に形成した中間層とを加熱及び
/又は加熱下に貼り合わせてもよいし、基材上に形成し
た中間層上に上記塗布層を形成後、この中間層側と別途
カバーシート上に形成した感光層とを加熱及び/又は加
熱下に貼り合わせてもよいし、基材上に中間層、感光層
を順次形成した後、この感光層と別途上記塗布層を形成
したカバーシートの塗布層側とを加熱及び/又は加熱下
に貼り合わせてもよい。上記塗布層は0.5〜50μmの乾燥
膜厚で設けられることが好ましい。
【0087】第2の方法は、画像形成材料の端部の中間
層と感光性層の間又は感光性層とカバーシートの間に、
シリコーン樹脂、弗素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワッ
クスのいずれかからなる転写層を形成する方法である。
【0088】上記転写層は、支持体上に剥離層、シリコ
ーン樹脂、弗素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスの
いずれかからなる転写層を積層した転写シートを用い、
転写層を形成する表面と転写シートを重ね合わせ、加圧
及び/又は加熱した後に、転写シートの支持体を剥離す
ることで形成できる。又、前記転写層を有する画像形成
材料の作成は、上記塗布層を有する画像形成材料の作成
方法の塗布層の形成を転写層に変えることで行うことが
できる。上記転写層は0.5〜50μmの膜厚で設けられるこ
とが好ましい。
【0089】第3の方法は、画像形成材料の端部の中間
層と感光性層の間又は感光性層とカバーシートの間に、
離型シートを挿入する方法である。離型シートとして
は、弗素樹脂やポリエチレン、ポリプロピレンのフィル
ム又はポリエステル等の樹脂フィルムの片面又は両面
に、シリコーンオイル、シリコーン樹脂、弗素樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、ワックス等の離型剤を塗布したシー
トを用いることができる。離型シートの厚さは2〜50μ
mが好ましい。
【0090】第4の方法としては、画像形成材料の端部
の中間層と感光性層の間又は感光性層とカバーシートと
の間に、図3のように粘着テープを貼り合わす方法があ
る。第5の方法は、画像形成材料の端部の支持体裏面又
はカバーシート表面に、図4のように粘着テープを貼る
方法である。
【0091】第6の方法は、画像形成材料の端部の中間
層及び/又は感光性層に図5のように未塗布部分を設け
る方法である。
【0092】第7の方法は、画像形成材料の端部の中間
層及び/又は感光性層に未塗布部分を形成し、かつ図6
のように該未塗布部分に離型層を形成する方法である。
【0093】第8の方法としては、画像形成材料の端部
を画像露光前に予め露光して感光性層の端部を重合して
おくことでもよい(図7)。
【0094】前露光、即ち剥離開始端形成の為の露光
は、画像露光前であれば、画像形成材料作成の際に行っ
ても、露光装置内で画像露光直前に行ってもよい。
【0095】前露光の光源は、画像露光用の光源として
記載したものが使用でき、画像露光用光源と同一の物で
もよいし、別のものでもよい。
【0096】第9の方法としては、画像形成材料の端部
の中間層側の感光性層及び/又は感光性層側の中間層表
面を図8のように粗面化する方法である。粗面化の方法
としては、エンボス加工等の公知の方法で行うことがで
きる。
【0097】第10の方法は、画像形成材料の端部の支持
体裏面又はカバーシート表面に粘着層と離型シートを積
層する方法である(図9)。
【0098】なお、前記剥離開始端の形状は、用途に応
じて適宜選択することができ、図10のように画像形成材
料の左右いずれかの端部、左右両端部、周囲、頂点部等
に形成することができる。又、剥離開始端部を有する画
像形成材料は、枚様のシートであっても、図11に示すよ
うなロール状のシートであってもよい。
【0099】剥離開始端の大きさは、通常、画像形成材
料の端部から2〜100mmの幅があればよい。
【0100】次に、本発明の画像形成材料を用いる画像
形成方法について説明する。
【0101】前述の感光性層を有する画像形成材料に、
画像露光、剥離現像によるドライな処理を組み合わせる
ことにより、環境上問題である廃液の処理が必要で、な
おかつ大きな処理装置を必要とする液体処理をすること
なく、簡便に、画像耐久性が高く、高濃度、高解像度な
画像形成を満足できる速度で行うことができる。
【0102】画像を形成させるための光源としては、光
重合開始剤に対し活性な電磁波を発生させるものは全て
用いることができる。例えばレーザー、発光ダイオー
ド、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カー
ボンアーク灯、メタルハライドランプ、タングステンラ
ンプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。
【0103】キセノンランプ、ハロゲンランプ、カーボ
ンアーク燈、メタルハライドランプ、タングステンラン
プ、高圧水銀ランプ等を用いて一括露光する場合には、
画像形成材料のカバーシート側に、所望露光画像のネガ
パターンを遮光性材料で形成したマスク材料を重ね合わ
せ、露光すればよい。
【0104】発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を
使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等の光
学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像信号
に応じたデジタル露光をすることが可能である。この場
合は、マスク材料を使用せず、直接書込みを行うことが
できる。
【0105】レーザー光で走査露光する場合には、レー
ザー光源としてアルゴンレーザー、He-Neガスレーザ
ー、YAGレーザー、半導体レーザー等を用いることが可
能であり、特に前述の近赤外領域に感度を有する光重合
開始剤を用いた場合には、小型かつ安価で高出力の得ら
れ易い半導体レーザーを好適に使用することができる。
画像露光後、画像形成材料のカバーシートと基材とを剥
離して、カバーシート上に露光部又は未露光部の画像を
形成し、基材上にカバーシート上の画像とはネガとポジ
が反転した画像を形成する。この時、本発明の剥離開始
端より剥離を開始することで均一な画像を形成すること
ができる。
【0106】剥離の速度及び角度は一定速度、一定角度
であれば、より良好な画像品質を得ることができ好まし
い。又、必要に応じて、加熱及び/又は加圧しながら剥
離してもよい。剥離条件は用いる画像形成材料により最
適領域が異なるが、一般的には90度以上の大きな剥離角
度であることが好ましい。
【0107】必要に応じて、形成後の画像の重合を完了
させるため後露光を行うことができる。後露光の光源に
は、画像露光用の光源として例示したものを使用するこ
とができる。光源は画像露光用の光源と異なってもよ
い。露光強度、露光時間は画像形成材料として実用上問
題ない程度に硬化することができれば、感光性層の組成
及び層構成、露光装置の条件により適宜設定すればよ
い。又、一括露光でも走査露光でも同様の効果が得られ
る。
【0108】又、上記一連の画像形成のいずれかの工程
において、感光性層を熱処理してもよい。
【0109】
【実施例】以下、実施例を以て本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に断
りない限り、実施例中の「部」は「重量部」を表す。
【0110】実施例1 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム(ダイアホイルヘキスト社製)上に、下記組成の
中間層塗工液をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が10μ
mとなるよう塗工して中間層付き基材を作成した。
【0111】中間層塗工液 エチレン/酢酸ビニル共重合体 15部 (三井デュポンポリケミカル社製:エバフレックスEV-210) トルエン 85部 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ100μm
のPETフィルム(ダイアホイルヘキスト社製)をカバ
ーシートとして用い、このカバーシートの端部のコロナ
放電処理面側に下記組成の塗布層塗工液をアプリケータ
ーを用いて乾燥膜厚2μm、塗布幅30mmとなるよう塗布
・乾燥させた。
【0112】塗布層塗工液 パラフィンワックスのメチルエチルケトン分散物 35.0部(固形分) メチルエチルケトン 200部 更にこのカバーシートの端部のコロナ放電処理面及び前
記塗布層上に、下記組成の感光性層塗工液をワイヤーバ
ー塗布により乾燥膜厚が3μmとなるように塗布・乾燥
し感光性層を設けた。
【0113】感光性層塗工液 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 35.0部 (日本化薬社製:KAYARAD DPHA) ポリメチルメタクリレート樹脂 35.0部 (三菱レーヨン社製:ダイアナールBR-83) カーボンブラックのメチルエチルケトン分散物 25.0部(固形分) シアニン色素(日本化薬製:Kayasorb CY-10) 0.6部 リチウムブチルトリフェニルボレート 1.7部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.9部 メチルエチルケトン 400部 感光性層を乾燥させた後、中間層付き基材の中間層面と
感光性層面を重ね合わせ、60℃、1.2kg/cm2、10mm/se
cの条件で一対の熱圧ロール間を通過させて貼り合わ
せ、端部に剥離開始端部を有する画像形成材料を作成し
た。
【0114】作成した画像形成材料のカバーシート側か
ら下記の条件で画像様に走査露光を行った。
【0115】光源:LT090MD(シャープ社製:出力100m
W、主波長830nm) 光学効率:67% 露光ビーム径:10μm 露光ピッチ:
6μm 露光後の画像形成材料の剥離端部を、画像形成材料の端
部から手で剥離したところ、容易に剥離でき、剥離端部
の感光性層は全て中間層側に残り、カバーシート側には
感光層による汚れは認められなかった。剥離端部を剥離
したカバーシートを、25℃、20cm/sec、剥離角度180度
の条件で画像形成材料の基材側から剥離したところ、カ
バーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得られ、未
露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0116】実施例2 感光性層形成後のカバーシートと中間層塗布後の基材を
貼り合わせる前に、中間層端部に塗布層を塗布・乾燥し
た他は実施例1と同様にして画像形成材料を作成した。
【0117】実施例1と同様の条件で画像を露光した
後、露光後の画像形成材料の剥離端部を、画像形成材料
の端部から手で剥離したところ、容易に剥離でき、剥離
端部の感光性層は全て中間層側に残り、カバーシート側
には感光性層による汚れは認められなかった。剥離端部
を剥離したカバーシートを実施例1と同じ条件で画像形
成材料の基材側から剥離したところ、カバーシート側に
露光部よりなる画像が鮮明に得られ、未露光部からなる
画像が中間層上に得られた。
【0118】実施例3 厚さ6μmのPETフィルム(ダイアホイルヘキスト社
製)上に、下記組成の剥離層塗工液と転写層塗工液をワ
イヤーバー塗布により乾燥膜厚が、それぞれ1.5μm、2
μmとなるよう順次塗布・乾燥した後、幅30mmにスリッ
トして転写シートを作成した。
【0119】剥離層塗工液 ポリエチレンワックスのトルエン分散物 15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体(エバフレックスEV-210:前出) 1部 トルエン 84部転写層塗工液 シリコン樹脂(大日精化製:SP-2105) 10部 カルナバワックスのメチルエチルケトン分散物 5部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 5部 (三井デュポンポリケミカル社製:エバフレックスEV-40Y) トルエン 200部 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ100μm
のPETフィルム(ダイアホイルヘキスト社製)をカバ
ーシートとして用い、このカバーシートの端部のコロナ
放電処理面側に上記転写シートの転写層側を重ね合わ
せ、転写シートの裏面から表面温度100℃の熱ローラー
を圧着し、次いで転写シートの支持体を剥離して転写層
をカバーシート端部に転写させた。
【0120】このカバーシートの端部のコロナ放電処理
面及び前記塗布層上に、実施例1と同じ感光性層を塗布
・乾燥して設け、別途、実施例1と同様にして作成した
中間層付基材を実施例1と同様にして貼り合わせて剥離
開始端部を有する画像形成材料を作成した。
【0121】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同じ条件で画像露光した後の画像形成材料の剥
離端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したとこ
ろ、容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層
側に残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認
められなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実
施例1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離した
ところ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に
得られ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0122】実施例4 厚さ50μmのPETフィルム(ダイアホイルヘキスト社
製)基材上に、実施例1と同様の中間層をグラビアコー
ターを用いて塗布し、乾燥膜厚が10μmで基材の端部に
幅20mmの中間層未塗布部分を残した中間層付き基材を作
成した。
【0123】以下、実施例1と同様にカバーシート上に
感光性層を設け、これを前記中間層付き基材と貼り合わ
せて、端部に中間層未塗布部分からなる剥離開始端部を
有する画像形成材料を作成した。
【0124】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0125】実施例5 実施例1と同様に、カバーシート上にグラビアコーター
を用いて乾燥膜厚が2μmでカバーシートの端部に幅20m
mの中間層未塗布部分を残して感光性層を塗布した。
【0126】以下、実施例1と同様にして中間層付き基
材を作成し、これを前記感光性層と貼り合わせて、端部
に感光層未塗布部分からなる剥離開始端部を有する画像
形成材料を作成した。
【0127】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0128】実施例6 実施例4と同様にして基材の端部に幅20mmの中間層未塗
布部分を残した中間層付き基材を作成した。次いで、実
施例5と同様にしてカバーシート上にカバーシートの端
部に幅20mmの中間層未塗布部分を残して感光性層を塗布
した。未塗布部分が重なるように中間層と感光性層を対
向密着させて端部に中間層及び感光性層の未塗布部分か
らなる剥離開始端部を有する画像形成材料を作成した。
【0129】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0130】実施例7 実施例4と同様にして形成した中間層付基材の中間層の
未塗布部分に、ポリビニルアルコールの10重量%水溶液
をグラビアコーターを用いて塗布した。それ以外は実施
例4と同様にして端部の中間層未塗布部分に塗布された
ポリビニルアルコールの層で形成された剥離開始端部を
有する画像形成材料を作成した。
【0131】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0132】実施例8 実施例1の中間層上への塗布層形成に替えて、中間層付
き基材の端部から30mmの幅で中間層表面をエンボス加工
し、凹凸を形成する以外は全て実施例1と同様にして剥
離開始端部を有する画像形成材料を作成した。
【0133】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0134】実施例9 実施例1の中間層上への塗布層形成に替えて、中間層付
き基材の端部の中間層上に幅19mmの粘着テープ(日東電
工製:スプライシング用テープ322)を貼った以外は全
て実施例1と同様にして剥離開始端部を有する画像形成
材料を作成した。
【0135】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0136】比較例1 塗布層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして画
像形成材料を作成し、画像を露光した。なお、この際、
画像形成材料の一方の端部は画像露光を行わない領域を
残した。露光後の画像形成材料の画像露光を行わなかっ
た端部から手でカバーシートを剥離して剥離開始部を形
成したところ、剥離開始部のカバーシート側に感光性層
が部分的に付着して汚れていることが認められた。
【0137】実施例10 比較例1と同様にして画像形成材料を作成した後、カバ
ーシート表面端部に幅25mmの粘着テープ(日東電工社
製:31B)をテープが端部から幅10mmはみ出すように貼
り、はみ出した粘着テープの粘着剤部に厚さ20μmのP
ETフィルムを貼り剥離開始端部とした。
【0138】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0139】実施例11 実施例1で塗布層を形成する代わりに、幅30mm、厚さ5
μmのテフロンフィルムを感光性層形成後のカバーシー
トと中間層塗布後の基材の間に挟んで貼り合わせた他は
実施例1と同様にして画像形成材料を作成した。
【0140】実施例1と同様の条件で画像を露光した
後、露光後の画像形成材料の剥離端部を画像形成材料の
端部から手で剥離したところ、容易に剥離でき、剥離端
部の感光性層は全て中間層側に残り、カバーシート側に
は感光性層による汚れは認められなかった。剥離端部を
剥離したカバーシートを実施例1と同じ条件で画像形成
材料の基材側から剥離したところ、カバーシート側に露
光部よりなる画像が鮮明に得られ、未露光部からなる画
像が中間層上に得られた。
【0141】実施例12 比較例1と同様にして画像形成材料を作成した後、カバ
ーシート表面端部に幅25mmの両面粘着テープ(ニチバン
社製:800)を貼り、両面粘着テープを剥離開始端とす
る画像形成材料を作成した。
【0142】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0143】実施例13 実施例1と同様にカバーシート上に感光性層を塗布した
後、感光性層の端部の幅30mmを赤外線ランプを用いて光
照射し、この部分の感光性層を硬化させた。次いで、実
施例1と同様にして中間層付き基材を作成し、これを上
記感光性層と貼り合わせて、端部に感光性層露光部分か
らなる剥離開始端部を有する画像形成材料を作成した。
【0144】この画像形成材料のカバーシート側から実
施例1と同様に画像を露光した後の画像形成材料の剥離
端部を、画像形成材料の端部から手で剥離したところ、
容易に剥離でき、剥離端部の感光性層は全て中間層側に
残り、カバーシート側には感光性層による汚れは認めら
れなかった。剥離端部を剥離したカバーシートを実施例
1と同じ条件で画像形成材料の基材側から剥離したとこ
ろ、カバーシート側に露光部よりなる画像が鮮明に得ら
れ、未露光部からなる画像が中間層上に得られた。
【0145】
【発明の効果】本発明により、剥離現像し易く、特に自
動化に適した、ドライプロセス用画像形成材料を提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離開始端部を付与する前の画像形成材料の層
構成を示す断面図。
【図2】中間層と感光性層の間又は感光性層とカバーシ
ートの間に、樹脂塗布層からなる剥離開始端部を有する
本発明の画像形成材料の構成断面図。
【図3】中間層と感光性層の間又は感光性層とカバーシ
ートの間に、粘着テープからなる剥離開始端部を有する
本発明の画像形成材料の構成断面図。
【図4】カバーシート表面又は基材裏面に粘着テープを
貼合した剥離開始端部を有する本発明の画像形成材料の
構成断面図。
【図5】中間層及び/又は感光性層の未塗布部分からな
る剥離開始端部を有する本発明の画像形成材料の構成断
面図。
【図6】中間層及び/又は感光性層の未塗布部分に形成
した離型層からなる剥離開始端部を有する本発明の画像
形成材料の構成断面図。
【図7】予め露光して重合させた感光性層からなる剥離
開始端部を有する本発明の画像形成材料の構成断面図。
【図8】中間層側の感光性層表面又は感光性側の中間層
の表面を粗面化した剥離開始端部を有する本発明の画像
形成材料の構成断面図。
【図9】カバーシート表面又は基材裏面に粘着層と離型
シートを積層した剥離開始端部を有する本発明の画像形
成材料の構成断面図。
【図10】本発明の画像形成材料において設けられる剥
離開始端部が採りうる位置の例を示す平面図。
【図11】ロール状に巻かれ連続処理に適した、剥離開
始端部を有する本発明の画像形成材料を示す斜視図。
【符号の説明】
1 カバーシート 2 感光性層 3 中間層 4 基材 5 剥離開始端部(樹脂層) 6a 粘着層 6b 粘着テープ支持体 7a 粘着層 7b 粘着テープ支持体 7c 剥離シート 8 剥離開始端部(未塗布部) 9 剥離開始端部(PVA等からなる離型層) 10 剥離開始端部(前露光による硬化層) 11 剥離開始端部(粗面化部) 12a 粘着層 12b 剥離シート 20 画像形成材料 21 剥離開始端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
    性層とカバーシートの間に、シリコーン樹脂、弗素樹
    脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスのいずれかの塗布層
    からなる剥離開始端部を有することを特徴とする画像形
    成材料。
  2. 【請求項2】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
    性層とカバーシートの間に、シリコーン樹脂、弗素樹
    脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスのいずれかの転写層
    からなる剥離開始端部を有することを特徴とする画像形
    成材料。
  3. 【請求項3】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
    性層とカバーシートの間に挿入された離型シートからな
    る剥離開始端部を有することを特徴とする画像形成材
    料。
  4. 【請求項4】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層と感光性層の間又は感光
    性層とカバーシートの間に貼り合わされた粘着テープか
    らなる剥離開始端部を有することを特徴とする画像形成
    材料。
  5. 【請求項5】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の支持体裏面又はカバーシート表
    面に貼り合わされた粘着テープからなる剥離開始端部を
    有することを特徴とする画像形成材料。
  6. 【請求項6】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層及び/又は感光性層に形
    成された未塗布部分からなる剥離開始端部を有すること
    を特徴とする画像形成材料。
  7. 【請求項7】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層及び/又は感光性層に未
    塗布部分を形成し、かつ該未塗布部分に形成された離型
    層からなる剥離開始端部を有することを特徴とする画像
    形成材料。
  8. 【請求項8】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部を画像露光前に予め露光して感光
    性層の端部を重合することで形成した剥離開始端部を有
    することを特徴とする画像形成材料。
  9. 【請求項9】 基材上に、中間層、少なくとも重合可能
    な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の中間層側の感光性層及び/又は
    感光性層側の中間層表面を粗面化して形成した剥離開始
    端部を有することを特徴とする特徴とする画像形成材
    料。
  10. 【請求項10】 基材上に、中間層、少なくとも重合可
    能な化合物と光重合開始剤及び着色剤を含有する感光性
    層、活性光線透過性のカバーシート、をこの順に積層し
    てなる剥離現像可能な画像形成材料において、少なくと
    も画像形成材料の端部の支持体裏面又はカバーシート表
    面に粘着層と離型シートを積層して形成した剥離開始端
    部を有することを特徴とする画像形成材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005004182A2 (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Tdk Corp グリーンシートの積層方法と積層セラミック電子部品の製造方法

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