JPH08254835A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH08254835A
JPH08254835A JP5899295A JP5899295A JPH08254835A JP H08254835 A JPH08254835 A JP H08254835A JP 5899295 A JP5899295 A JP 5899295A JP 5899295 A JP5899295 A JP 5899295A JP H08254835 A JPH08254835 A JP H08254835A
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Application number
JP5899295A
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English (en)
Inventor
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
Masataka Takimoto
正高 瀧本
Yoshitaka Goto
良孝 後藤
Kunihiro Koshizuka
国博 腰塚
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 十分な記録速度で高解像度で高濃度で高強度
の画像を簡便なドライプロセスで得ることができ、操作
性に優れた画像形成方法及びそれに用いる装置を提供す
る。 【構成】 厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれた感
光性層を有する画像形成媒体の、一方の支持体側から像
様に露光した後、前記2枚の支持体を、厚い方の支持体
の曲率半径が薄い方の支持体の曲率半径よりも大きい様
に剥離することにより露光部と未露光部を選択的に分離
した画像を形成する画像形成方法、また、露光した後、
前記2枚の支持体を、厚い方の搬送方向に対する剥離角
度が薄い方のそれよりも小さい様に剥離することにより
露光部と未露光部を選択的に分離した画像を形成する画
像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合による画像形成方
法に関する。更に詳しくは、高濃度でかつ高解像度の画
像形成を実現するドライプロセスによる現像が可能な画
像形成媒体をもちいた画像形成方法及び画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン性不飽和結合を有する重合性化
合物、光重合開始剤、着色剤及び必要に応じて有機高分
子バインダーからなる光重合性組成物からなる画像形成
媒体はカラープルーフ等の着色画像の作成用途として例
えば、特開昭61-188537号、同61-286858号に開示されて
いる。これらは感光性層を画像様に露光した後、未露光
部を液体で溶出して露光部よりなる画像を形成し利用す
るものであり、現像装置の維持、現像液の調製が工程の
煩雑さを引き起こし、更に現像廃液の処理が必要なため
作業者の安全、環境適性の点からも多くの課題を有して
いる。
【0003】一方、ドライ処理で画像を形成する方法と
して、米国特許第4,489,154号、同4,282,308号、特開昭
58-24775号、特開平2-66547、同4-153658号等で開示さ
れいるように、透明支持体、感光性組成物層、中間層、
第2支持体からなる材料に画像を露光後、透明支持体と
第2支持体を引き剥がすことにより、一方の支持体に陽
画を、他方の支持体上に陰画を形成するような剥離現像
方式や、米国特許第3,060,023号、同3,060,024号、同3,
060,025号、特開昭63-147154号公報等に開示されている
ように、支持体上に少なくとも感光性組成物層を設けた
画像形成媒体に色分解ネガまたはマスクを介して画像を
露光し、露光後の感光性組成物層表面を、受像体に必要
に応じて熱を加えながら加圧密着させて未露光部を受像
体上に転写して画像を形成するような転写現像方式など
が提案されている。
【0004】こうしたドライ処理による画像形成方法
は、環境汚染、安全性、装置の小型化の面から好ましい
方法である。中でも前者のように露光後に2つの支持体
を剥離するだけで画像を形成することのできるプロセス
は、特別な現像装置を必要としないため、低コストの画
像形成媒体として優れている。
【0005】近年、刷版作成フィルムや医用の画像出力
用途においてもドライ処理による簡便でかつ高精細な画
像形成媒体の要望が高まってきた。しかし一般的にこれ
らの用途は高い透過濃度(例えば、紫外部〜可視部濃度
が3.0以上)と高い解像度(10μm以下の小点再現)と高
い強度を有する画像を高速(30秒以下/A4)で出力す
ることを要求されるため、従来の銀塩写真フィルムに代
替できるようなドライ記録材料はこれまで見い出されて
いなかった。
【0006】又、前記ドライ処理による画像形成方法は
剥離後の片方の支持体上に形成された画像を使用し、他
方の支持体は不要物として廃棄処理が必要であるが、こ
のような画像形成装置を操作するものにとって廃棄物の
コンパクト化、処理の簡易化が強く望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事情に
基づいてなされたものである。即ち、本発明の目的は、
十分な記録速度で高解像度で高濃度で高強度の画像を簡
便なドライプロセスで得ることができ、操作性に優れた
画像形成方法及びそれに用いる装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、厚
さの異なる2枚の支持体の間に挟まれた感光性層を有す
る画像形成媒体の、少なくとも一方の支持体側から像様
に露光した後、前記2枚の支持体を、厚い方の支持体の
曲率半径が薄い方の支持体の曲率半径よりも大きい様に
剥離することにより露光部と未露光部を選択的に分離し
た画像を形成する画像形成方法、厚さの異なる2枚の支
持体の間に挟まれた感光性層を有する画像形成媒体の、
少なくとも一方の支持体側から像様に露光した後、前記
2枚の支持体を、厚い方の搬送方向に対する剥離角度が
薄い方のそれよりも小さい様に剥離することにより露光
部と未露光部を選択的に分離した画像を形成する画像形
成方法、厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれた感光
性層を有する画像形成媒体の、少なくとも一方の支持体
側から像様に露光した後、前記2枚の支持体を、薄い方
の支持体側に剥離バーを接触させ、厚い方の支持体側に
ローラーを対面させて剥離することにより露光部と未露
光部を選択的に分離した画像を形成する画像形成方法、
支持体の間に感光性層のほかに色材層を有する画像形成
媒体であること、薄い方の支持体と色材層の間に感光性
層が存在し、薄い方の支持体側から露光すること、ロー
ル状に巻かれた、厚さの異なる2枚の支持体の間に挟ま
れた感光性層を有する画像形成媒体を露光部まで搬送す
る手段、画像形成媒体の少なくとも一方の支持体側から
像様に露光する手段、前記2枚の支持体を剥離する手
段、剥離した画像として用いる側の画像シートをロール
から切断する手段、及び、不要な画像シート側を巻き取
る巻取ロールを有する画像形成装置、及び、シート状
の、厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれた感光性層
を有する画像形成媒体を露光部に搬送する手段、画像形
成媒体の少なくとも一方の支持体側から像様に露光する
手段、前記2枚の支持体を剥離する手段、及び、画像と
して用いない側の画像シートを回収する手段を有する画
像形成装置、によって達成される。
【0009】以下、本発明を詳述する。
【0010】(1)画像形成媒体 本発明に用いられる画像形成媒体は、図1にその断面図
(3種)を示したが、少なくとも厚さの異なる2枚の支
持体とその間に挟まれた感光性層を有する。ここでいう
感光性層とは少なくともエチレン性不飽和結合を有する
重合可能な化合物と光重合開始剤および必要に応じて着
色剤を含有する。以下、項目別に述べる。
【0011】《支持体》支持体としては、紙、合成紙
(例えばポリプロピレンを主成分とする合成紙)、樹脂
のフィルムあるいはシート、更には樹脂を2層以上積層
してなるプラスチックフィルム又はシート、或いは各種
高分子材料、金属、セラミック若しくは木材パルプやセ
ルロースパルプ、サルファイトパルプ等で抄造された紙
等に、樹脂層を積層したフィルム又はシート等を挙げる
ことができる。
【0012】フィルム或いはシートを構成する樹脂とし
ては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の
アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リカーボネート、ポリアリレート等のポリエステル系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン、芳香族ポリ
アミド等のポリアミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリパラバン酸、フェノキシ
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、シリコー
ン樹脂等が挙げられる。
【0013】本発明において、樹脂からなる支持体は、
シート或いはフィルム状に延伸し、ヒートセットしたも
のが寸法安定性の面から好ましく、支持体は、内部にミ
クロボイドがないものでも、或いはミクロボイドのある
ものでも、用途に応じて適宜に選択することができる。
【0014】又、透過原稿として用いる際には、支持体
の透明性や価格コスト等の点から透明ポリエチレンテレ
フタレートフィルム等が好ましく用いられる。
【0015】本発明の画像形成方法は上記材質からなる
厚さの異なる2枚の支持体の少なくとも一方から露光す
るため露光を行なう側の支持体は光源の光の主波長に対
して実質的に透明であることが必要である。
【0016】本発明に用いる厚さの異なる2枚の支持体
の厚さはそれぞれ、装置内搬送性や取扱性、強度の点か
ら通常3μm以上であり好ましくは8μm以上、また価
格、透明性等の点から通常1000μm以下、好ましくは300
μm以下であり、加えて一方の支持体は他方の支持体よ
りも必ず厚くなければならない。この構成により解像度
の高い画像が形成される。
【0017】支持体の表面には以下の様な処理を施して
おくことも好ましく、この表面処理の方法としては、コ
ロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放
射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、
低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理な
ど公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することがで
きる。具体的には「高分子表面の基礎と応用(下)」化
学同人、2章及び/又は「高分子新素材便覧」丸善、8
章等に記載の方法を参照でき、それらを一種或いは二種
以上を併用することもできる。特に放電処理、プライマ
ー処理を施しておくことが好ましい。
【0018】《感光性層》感光性層は少なくともエチレ
ン性不飽和結合を有する重合可能な化合物、光重合開始
剤及び必要に応じて着色剤を含有している。
【0019】エチレン性不飽和結合を有する重合可能な
化合物としては架橋可能な公知のモノマーを特に制限な
く使用することができる。具体的モノマーとしては、例
えば、2-エチルヘキシルアクリレート、2-ヒドロキシエ
チルアクルレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート
等の単官能アクリル酸エステル及びその誘導体或いはこ
れらのアクリレートをメタクリレート、イタコネート、
クロトネート、マレエート等に代えた化合物、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトール
ジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ヒ
ドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε-カプ
ロラクトン付加物のジアクリレート等の2官能アクリル
酸エステル及びその誘導体或いはこれらのアクリレート
をメタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレ
エート等に代えた化合物、或いはトリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート、ピロガロールトリアクリレート等の多官能
アクリル酸エステル及びその誘導体或いはこれらのアク
リレートをメタクリレート、イタコネート、クロトネー
ト、マレエート等に代えた化合物等を挙げることができ
る。
【0020】またエチレン性不飽和結合を有する樹脂
は、適当な分子量のオリゴマーにアクリル酸、又はメタ
アクリル酸を導入し、光重合性を付与した、いわゆるプ
レポリマーと呼ばれるものも好適に使用できる。
【0021】この他に特開昭58-212994号、同61-6649
号、同62-46688号、同62-48589号、同62-173295号、同6
2-187092号、同63-67189号、特開平1-244891号公報等に
記載の化合物、等を挙げることができ、さらに「11290
の化学商品」化学工業日報社、p.286〜p.294に記載の化
合物、「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」高分
子刊行会、p.11〜65に記載の化合物等も本発明において
は好適に用いることができる。
【0022】これらの中で、分子内に2個以上のアクリ
ルまたはメタクリル基を有する化合物が本発明において
は好ましく、さらに分子量が10,000以下、より好ましく
は5,000以下のものが好ましい。また本発明ではこれら
のモノマー或いはプレポリマーのうち1種または2種以
上を混合して用いることができる。更にエチレン性不飽
和結合を有する重合可能な化合物は感光性層形成組成物
中通常5重量%以上、より好ましくは15重量%以上含有
せしめる。
【0023】感光性層に用いられる光重合開始剤として
は例えば フォトポリマーハンドブック(フォトポリマ
ー懇話会編 工業調査会発行 1989年)の39〜56頁に記
載の公知の光重合開始剤を任意に用いることが可能であ
る。
【0024】感光性層には必要に応じてバインダー樹脂
が用いられる。バインダー樹脂としては、ポリエステル
系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィ
ン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリサルフォン、ポ
リカプロラクトン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、尿
素樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ゴム系樹脂等
が挙げられる。又、樹脂内に不飽和結合を有する樹脂、
例えばジアリルフタレート樹脂及びその誘導体、塩素化
ポリプロピレン等は前述のエチレン性不飽和結合を有す
る化合物と重合させることが可能なため用途に応じて好
適に用いることができる。バインダ−樹脂としては前述
の樹脂の中から、1種または2種以上のものを組み合わ
せて用いることができる。これらのバインダー樹脂は、
前記エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物10
0重量部に対して、500重量部以下、より好ましくは200
重量部以下の範囲で添加混合して使用する。
【0025】本発明の画像形成媒体は着色剤により、少
なくとも350〜500nmの波長範囲において吸光度(本発明
では吸光度とは透過濃度を意味する)が3.0以上になる
よう構成されている。この着色剤は感光性層内に含まれ
てもよいし、感光性とは別に後述の如く色材層を設けこ
の色材層に添加することもでき、また両方の層に添加し
てもよい。
【0026】着色剤としては、カーボンブラック、酸化
チタン、酸化鉄、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、
アントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、等や、ク
リスタルバイオレット、メチレンブルー、アゾ系染料、
アントラキノン系染料、シアニン系染料等の公知の顔料
及び/又は染料を上記吸光度を満足する様に1種又は2
種以上を組み合わせて感光性層に含有せしめる。
【0027】着色剤の添加量としては感光性層又は色材
層形成組成物中10〜80重量%が好ましく、より好ましく
は15〜70重量%である。
【0028】感光性層又は色材層内へ着色剤を添加せし
めるためには着色剤以外の感光性層組成物内に着色剤
を、サンドミル、ボールミル、アトライター、超音波分
散機、ジェットミル、ホモジナイザー、遊星ミル等公用
の装置を用いて分散混合し、更に必要に応じて塗工液を
濾過して使用すればよい。
【0029】着色剤の一部(又は1種)を感光性層内に
均一に溶解させて用いることも本発明の画像形成媒体で
は好ましい。
【0030】本発明の感光性層には目的を損なわない範
囲であれば、増感剤、熱重合禁止剤、熱溶融性化合物、
酸素補足剤、可塑剤等の他の成分を含有せしめることは
任意である。
【0031】増感剤としては特開昭64-13140号に記載の
トリアジン系化合物、特開昭64-13141号に記載の芳香族
オニウム塩、芳香族ハロニウム塩、特開昭64-13143号に
記載の有機過酸化物、特公昭45−37377号明や米国特許
第3,652,275号に記載のビスイミダゾール化合物、チオ
ール類等が挙げられる。増感剤の添加量は、エチレン性
不飽和結合を有する重合可能な化合物とバインダーの合
計量100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.0
1〜5重量部程度添加される。
【0032】熱重合防止剤としては、キノン系、フェノ
ール系等の化合物が好ましく用いられる。例えば、ハイ
ドロキノン、ピロガロール、p-メチキシフェノール、カ
テコール、β-ナフトール、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾ
ール等が挙げられる。エチレン性不飽和結合を有する重
合可能な化合物とバインダーの合計量100重量部に対し
て、10重量部以下、好ましくは0.01〜5重量部程度添加
される。
【0033】酸素クエンチャーとしてはN,Nジアルキル
アニリン誘導体が好ましく、例えば米国特許第4,772,54
1号の第11カラム58行目から第12カラム35行目に記載の
化合物が挙げられる。
【0034】可塑剤としては、フタル酸エステル類、ト
リメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その
他飽和或いは不飽和カルボン酸エステル類、クエン酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エ
ポキシステアリン酸エポキシ類、正リン酸エステル類、
亜燐酸エステル類、グリコールエステル類等が挙げられ
る。
【0035】熱溶融性化合物としては、常温で固体であ
り、加熱時に可逆的に液体となる化合物が用いられる。
前記熱溶融性物質としては、テルピネオール、メントー
ル、1,4-シクロヘキサンジオール、フェノール等のアル
コール類、アセトアミド、ベンズアミド等のアミド類、
クマリン、ケイ皮酸ベンジル等のエステル類、ジフェニ
ルエーテル、クラウンエーテル等のエーテル類、カンフ
ァー、p-メチルアセトフェノン等のケトン類、バニリ
ン、ジメトキシベンズアルデヒド等のアルデヒド類、ノ
ルボルネン、スチルベン等の炭化水素類、マルガリン酸
等の高級脂肪酸、エイコサノール等の高級アルコール、
パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エステル、ステアリ
ン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニルアミン等の
高級アミンなどに代表される単分子化合物、蜜ロウ、キ
ャンデリラワックス、パラフィンワックス、エステルワ
ックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワッ
クス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックスなどのワックス類、エステルガム、ロジンマレイ
ン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂等のロジン誘導体、フ
ェノール樹脂、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、テルペン系炭化水素樹脂、シクロペンタ
ジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカプロラクト
ン系樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどのポリオレフィンオキサイドなどに代表さ
れる高分子化合物などを挙げることができる。
【0036】更に必要に応じて感光性層に酸化防止剤、
フィラー、帯電防止剤などを添加しても良い。前記酸化
防止剤としては、クロマン系化合物、クラマン系化合
物、フェノール系化合物、ハイドロキノン誘導体、ヒン
ダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物、硫黄系
化合物、リン系化合物などが挙げられ、特開昭59-18278
5号、同60-130735号、同61-159644号、特開平1-127387
号、「11290の化学商品」化学工業日報社、p.862〜868
等に記載の化合物、及び写真その他の画像記録材料に耐
久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることが
できる。
【0037】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、タルク、クレー、カオリン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子と
してはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル
樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子、帯電防止剤
としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性
微粒子等のほか「11290の化学商品」化学工業日報社、
p.875〜876等に記載の化合物、等も好適に用いることが
できる。
【0038】本発明において、感光性層は単層で形成さ
れても良いし、二層以上の複数層で構成されても良い。
また複数層で構成する場合は組成の異なる感光性層で構
成してもよく、この場合は着色剤を含有しない感光性層
を含んでいてもよい。
【0039】本発明において、感光性層の厚みは0.2〜1
0μmが好ましく、より好ましくは0.5〜5μmである。
【0040】感光性層は形成成分を溶媒に分散あるいは
溶解して塗工液を調製し、この塗工液を前記中間層上に
直接積層塗布し乾燥するか又は支持体上に塗布し乾燥し
て形成される。
【0041】上記塗工法に用いる溶媒としては、水、ア
ルコール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロ
ソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなど)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリク
ロルエチレン)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシ
ド等が挙げられる。 塗工には、従来から公知のグラビ
アロール塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー塗布
法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0042】《色材層》厚さの異なる2枚の支持体の間
に感光性層の他に色材層を有する画像形成媒体を用いる
ことににより本発明の画像形成方法の効果を一層発揮す
ることが可能である。なぜならば、形成される画像の濃
度が高ければ高い程感光性層中に着色剤が含有された層
構成の場合よりも着色剤による露光時の光又は熱エネル
ギーの吸収ロスが少ないために比較的低露光エネルギー
で画像形成可能であるからである。
【0043】色材層を構成する成分としては、着色剤及
び結合剤が挙げられる。
【0044】着色剤としては前記感光性層で記載された
着色剤と同様なものを使用でき、結合剤としては前記感
光性層の中の樹脂バインダーや熱溶融性物質等を単独又
は混合して用いることができる。
【0045】着色剤と結合剤の添加量としては着色剤は
1〜95重量%、結合剤としては2〜99%添加することが
好ましい。これらのほかにも必要に応じて酸化防止剤、
フィラー、帯電防止剤等を添加してもよい。
【0046】本発明の効果を効果的に発揮するためには
画像形成媒体を露光する際、露光光源と感光性層の間に
存在する層が少なく、支持体が薄いことが好ましい。従
って、本発明に用いる画像形成媒体は厚さの異なる2枚
の支持体の薄いほう側に感光性層が存在し、露光方向は
この薄い支持体側から行われることが好ましい。
【0047】《中間層》中間層は感光性層と支持体若し
くは色材層と支持体とを適切な接着力で接合する層であ
り、画像形成時に厚さの異なる2枚の支持体の剥離によ
り感光性層の露光部又は未露光部の一部からなる画像を
片方の支持体側に形成し、感光性層の残りの部分は他方
の支持体に残留することで画像が形成される。
【0048】感光性層と支持体若しくは色材層と支持体
が始めから適切な接着力で接合する性質を持っている場
合は中間層を設けなくてもよい。
【0049】中間層としては、上記接着力及び感光性層
との凝集力の関係を満足させられるものであれば、公知
の粘着剤、接着剤組成物が使用可能である。
【0050】粘着剤、接着剤組成物として好適に使用さ
れる化合物の具体例を挙げれば、天然ゴム、メタクリル
酸メチル又はスチレン又はアクリロニトリルモノマーを
グラフトした天然ゴム、環化天然ゴム、塩化天然ゴム、
イソプレンゴム、トランスポリイソプレンゴム、ポリブ
タジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、ニトリル
ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン-
プロピレンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンゴム、エ
チレン-酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン-アク
リルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴム類
や、ポリスチレン-ポリブタジエン-ポリスチレンブロッ
ク共重合体(SBS)、前記SBSのポリブタジエンを
水素添加したSEBS、ポリスチレン-ポリイソプレン-
ポリスチレンブロック共重合体(SIS)等のスチレン
系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可
塑性エラストマー、1,2-ポリブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー、エチレン-酢酸ビニル系熱可塑性エラストマ
ー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然ゴム
系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラス
トマー、トランス-ポリイソプレン系熱可塑性エラスト
マー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、等
の熱可塑性エラストマー類や、ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ酢酸ビニル
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、
(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリカプロラクトン樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ゴム系樹脂等の熱可塑性樹脂である。
【0051】上記粘着剤、接着剤組成物として好適に使
用される化合物は単独で又は2種以上混合して使用する
ことができる。更に上記化合物には接着力及び凝集力を
調整する目的で熱溶融性化合物、可塑剤、充填剤を含有
することができる。
【0052】中間層は支持体上に0.5〜50μmの乾燥膜厚
で設けられることが好ましい。特に好ましくは0.5〜30
μmである。
【0053】中間層の形成方法としては、支持体上に形
成した感光性層上に中間層組成物をホットメルト押し出
しで形成する方法、中間層組成物を水或いは適当な有機
溶剤に分散又は溶解して支持体上に形成した感光性層上
に塗布乾燥して形成する方法、が用いられる。
【0054】(2)画像形成方法 前述の感光性層を有する画像形成媒体への画像露光と剥
離現像によるドライな処理を組み合わせることにより、
環境上問題となる廃液の処理が必要で、尚かつ大きな処
理装置を必要とする液体処理をすることなく、簡便に、
高濃度、高解像度な画像形成を十分な速度で行うことが
できる。
【0055】《露光光源》画像を形成するための光源と
しては、光重合開始剤に対し活性な電磁波を発生するも
のは全て用いることができる。例えば、レーザー、発光
ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンラン
プ、カーボンアーク燈、メタルハライドランプ、タング
ステンランプ、高圧水銀ランプ、等を挙げることができ
る。
【0056】キセノンランプ、ハロゲンランプ、カーボ
ンアーク燈、メタルハライドランプ、タングステンラン
プ、高圧水銀ランプ、等を用いて一括露光する場合に
は、画像形成媒体の露光側に、所望露光画像のネガパタ
ーンを遮光性材料で形成したマスク材料を重ね合わせ、
露光すればよい。
【0057】発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を
使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等
の光学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像
信号に応じたデジタル露光をすることが可能である。こ
の場合はマスク材料を使用せず、直接書き込みを行うこ
とができる。
【0058】レーザーの場合には、光をビーム状に絞
り、画像データに応じた走査露光が可能であるため、マ
スク材料を使用せず、直接書き込みを行うのに適してい
る。またレーザーを光源として用いる場合には、露光面
積を微小サイズに絞ることが容易であり、高解像度の画
像形成が可能となる。レーザー光源としてはアルゴンレ
ーザー、He-Neガスレーザー、YAGレーザー、半導体
レーザー等を用いることが可能であり、特に前述の近赤
外領域に感度を有する光重合開始剤を用いた場合には、
比較的小型かつ安価で高出力の得られ易い半導体レーザ
ーを好適に使用することができる。
【0059】好ましく用いられる半導体レーザーの組成
とその発振波長範囲を例示すれば、InGaPレーザー(0.6
5〜1.0μm)、AlGaAsレ−ザ−(0.7〜1.0μm)、GaAsP
レーザー(0.7〜1.0μm)、InGaAsレーザー(1.0〜3.5
μm)、InAsPレーザー(1.0〜3.5μm)、CdSnP2レーザ
ー(1.01μm)、GaSbレーザー(1.53μm)等である。
【0060】《剥離方法》露光後の画像形成媒体は、感
光性層の露光部と未露光部の各支持体への接着性変化を
利用して、露光後に2つの支持体を必要に応じて加熱及
び/又は加圧しながら一定速度、一定角度で剥離するこ
とで露光部又は未露光部よりなる画像を2つの支持体上
に安定して形成することができる。剥離条件は用いる画
像形成媒体により最適領域が異なるが、本発明における
画像形成を図によって説明する。
【0061】図2において、1は本発明に用いられる画
像形成媒体の1例の断面図を表す。1は露光光源により
像様露光8を受け感光性層5の露光部が重合する。次に
この画像形成媒体の2枚の支持体を剥離することにより
露光部の感光性層9とそれに接する色材層6の一部が選
択的に片方の支持体側にはぎ取られることにより像様画
像が形成される。形成された2枚の画像のうち1aを使
用する場合には画像表面に感光性層の未重合部10が存在
するため全面を曝射露光することにより重合層を形成さ
せて表面を硬化させることによって表面耐久性の強い画
像を得ることができる。(プロセス図示せず)本発明の
請求項1の画像形成方法の剥離方法は図3に示す如く、
剥離時の両支持体の曲率半径r1とr2の関係がr1<
r2であることを特徴としている。
【0062】ここでいう曲率半径とは、図に示す様に2
枚の支持体を剥離する剥離手段がローラーである場合こ
の対面する2本のローラーの半径の大きさのことをい
う。本発明の別な形態では図のような剥離ローラーを用
いなくても同様な曲率半径の板を沿わせることもでき
る。また、図3(c)のように支持体の厚い側が平面状
に搬送され、支持体の薄い側に剥離ローラーが設けられ
た場合も支持体の厚い側の曲率半径が無限大として上記
関係式を満たす。また、図3(d)の様に半径r6のド
ラム上に画像形成媒体が固定された状態で半径r5の剥
離ローラーで薄いほうの支持体側を剥離する形態も本発
明の1例である。
【0063】本発明の請求項2の画像形成方法の剥離方
法は図4に示す様に、剥離時の両支持体の搬送方向に対
する剥離角度が、支持体の厚い方の剥離角度が薄い方の
剥離角度よりも小さいことを特徴としている。
【0064】本発明の請求項3の画像形成方法の剥離方
法は図5に示す如く、薄い方の支持体側に剥離バーを設
け、厚い方側にローラーを対面させることを特徴として
いる。この場合のローラーは画像形成媒体全体を搬送す
るためのローラーであってもよいし、図5(c)のよう
に画像形成媒体全体を固定するためのドラム状のもので
あってもよい。
【0065】次に本発明の請求項6の画像形成装置の1
例について図6で述べる。11の様にロール状になった画
像形成媒体を搬送ローラー12により露光ユニット13に搬
送し、減圧密着により画像形成媒体を固定し露光光源か
らの走査露光を行うことにより感光性層を像様に重合さ
せる。露光が完了した15は一対の剥離ローラー20、21を
有する剥離部に搬送されながら剥離することにより画像
が形成される。剥離が完了した支持体のうち画像として
用いない方は巻取部16によってロール状に巻き取られ
る。一方画像として用いるほうの支持体は剥離部直後の
カット部でカットされシート状の画像となる。その後定
着ユニット17で紫外線ハロゲンランプで全面照射を与え
ることにより剥離画像表面を強化したのち画像形成媒体
受け部18に排出される。画像として用いない支持体側は
カットせずにロール状に巻き取ることによってシートを
搬送するときのような搬送ジャムの発生がなく、かつ廃
棄物のかさ高さを大幅に縮小できる。
【0066】即ち、本発明の装置では、画像形成プロセ
スとして露光、剥離現像を行った後に剥離した支持体の
片方のみをカットすることで常に安定した剥離条件を維
持することができ、さらに廃材のコンパクト化をはかる
ことができる。
【0067】次に本発明の請求項7の画像形成装置の1
例について述べる。本発明に用いる画像形成媒体は図7
(a)のように少なくとも周辺の一辺上に厚さの異なる
支持体同士が密着していない剥離端部が設けられてお
り、搬送ジャムの防止、搬送時の不用意なはがれを防止
するためにも剥離端部を持たない方向に搬送されること
が好ましい。この露光前の画像形成媒体23は保持部24か
ら内面走査方式の露光ドラム部に搬送され減圧密着によ
りドラム内部に23が固定される。次に露光光源14からの
走査露光を行うことにより感光性層を像様に重合させ
る。露光後排出された画像形成媒体は搬送ローラーによ
り剥離部のバキュームローラーで剥離端が吸着されなが
ら回転することにより画像として使用しない支持体側が
剥離されていく。剥離完了後、画像として使用する側の
シートは画像形成媒体受け部19に排出される。一方画像
として使用しないシートはバキュームローラーの吸引を
停止した後に予め粘着性付与ローラー28で粘着性が付与
されたシート巻き取りローラー27上に巻き取られる。巻
き取られた後も粘着性付与ローラー28はシート巻き取り
ローラー27に接していることでさらに粘着性を連続して
付与することのより次工程の画像形成プロセスに準備す
ることができる。粘着性付与ローラー28は表面がスポン
ジのような素材に通常一般に用いられる接着剤、粘着剤
等を含浸させたものなどを用いることができる。
【0068】本発明は、予めシート状に成型された画像
形成媒体の剥離後の廃材をコンパクトに巻き取ると同時
に、薄い支持体の搬送性に問題を起こすことなく信頼性
の高い画像形成装置を提供することができる。
【0069】又、必要に応じて形成後の画像の重合を完
了させるため画像後露光あるいは後加熱を行なうことが
できる。後露光工程で照射される光は、レーザー、キセ
ノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアー
ク燈、メタルハライドランプ、タングステンランプ、赤
外線ランプ、高圧水銀灯、蛍光灯、日光等、感光性層組
成物に添加されている光重合開始剤に作用するものであ
れば公知のいかなる光源も使用することができる。露光
強度、露光時間は画像形成媒体として実用上問題ない程
度に硬化することができれば、感光性層の組成および層
構成、露光装置の条件により適宜設定すれば良い。この
場合は一括露光であっても走査露光であっても同様の効
果が得られる。
【0070】後加熱硬化には、公知のいかなる加熱方法
も使用できる。加熱温度、加熱時間は画像として実用上
問題ない程度に硬化することができれば、感光性層の組
成及び層構成、加熱装置の条件により適宜設定すれば良
い。
【0071】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0072】実施例1〜4(比較例1〜6) 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ダ
イアホイルヘキスト社製;T-100)上に下記の組成から
なる色剤層をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が1.0μm
となるように塗工して色材層付き支持体を作成した。
【0073】 <色剤層> ポリビニルアルコール樹脂 15重量部 (日本合成化学(株)製;ゴーセノールEG-30) ポリエステル樹脂(30%水分散物) 50重量部 (高松油脂(株)製;ペスレジンA-810) カーボンブラック分散液(大日本インキ(株)製;SD-9020) 235重量部 純水 1000重量部 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ25又は5
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイアホ
イルヘキスト社製;T-100)上に下記組成からなる感光
性層組成物をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が2.0μm
となるように感光性層付き支持体を作製した。
【0074】 <感光性層組成物> ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 30.0重量部 (日本化薬(株)製;KAYARAD DPHA) イソシアヌール酸エチレンオキサイド(EO)変性トリアクリレート (東亜合成(株)製;アロニックスM-315) 30.0重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 30.0重量部 (三菱レーヨン(株)製;ダイアナールBR-83) シアニン色素(日本化薬(株)製;Kayasorb CY-10) 2.0重量部 リチウムブチルトリフェニルボレート 6.0重量部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 3.0重量部 メチルエチルケトン 400重量部 色材層付き支持体の色材層面と感光性層付き支持体の感
光性層面を重ね合わせ、以下の条件で一対の熱圧ロール
間を通過させて画像形成媒体を作成した。
【0075】 温度 :50℃ 圧力 :1.2Kg/cm2 搬送速度:10mm/sec 作成した画像記録媒体を図6の画像形成装置に装填し、
感光層付き支持体側から下記の条件で剥離(搬送)方向
に垂直な直線と水平な直画像を下記の線幅で画像様に走
査露光を行った。
【0076】 直線の太さ :10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μmの直線画像 光源 :LT090MD シャープ(株)製 出力100mW、主波長 830nm 光学効率 :67% 露光ビーム径:10μm 露光ピッチ :10μm 露光後の画像形成媒体を剥離部に搬送しながら色材層付
き支持体(厚手支持体側)と感光性層付き支持体(薄手
支持体側)の剥離ローラーの曲率半径を表の様に変更し
て装置内温度25℃で、速度200mm/secで剥離し、厚手支
持体側に形成された直線画像の露光画像を忠実に再現で
きた最も細い直線の太さを剥離方向に垂直方向と水平方
向に分けて評価をおこなった。
【0077】実施例5〜10(比較例7〜9) 実施例1〜4で用いた画像形成装置の剥離部ユニットを
剥離ローラーから剥離バーに変更し色材層付き支持体
(厚手支持体)側と感光層付き支持体(薄手支持体)側
の剥離バーの角度を表の様に変更した以外は実施例1〜
4と同様にして評価を行った。
【0078】実施例11〜13(比較例10〜13) 実施例1〜4で用いた画像形成装置の剥離部ユニットの
感光層付き支持体(薄手支持体)側のみを剥離ローラー
から剥離角度90度の剥離バーに変更し色材層付き支持体
(厚手支持体側)と感光層付き支持体(薄手支持体)側
の剥離バーの厚みを表の様に変更した以外は実施例1〜
4と同様にして評価を行った。
【0079】実施例14〜15 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ25μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイアホイルヘ
キスト社製;T-100)上に下記組成からなる感光性層組
成物をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が2.5μmとなる
ように感光性層付き支持体を作製した。この塗布面に厚
さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイ
アホイルヘキスト社製;T-100)を重ね合わせ以下の条
件で一対の熱圧ロール間を通過させて画像形成媒体を作
成した。
【0080】 温度 :100℃ 圧力 :1.8Kg/cm2 搬送速度:10mm/sec 上記画像形成媒体に対する露光面を以下のように変えて
露光を行った以外は同様にして評価を行った。
【0081】露光方向A:100μm支持体側(実施例14) B: 25μm支持体側(実施例15) 最も良好な解像度となるように光源の出力を変化させて
露光を行い、その際の露光に要するエネルギーと解像度
を評価した。
【0082】実施例16〜17 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ダ
イアホイルヘキスト社製;T-100)上に下記の組成から
なる色剤層をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が1.0μm
となるように塗工して色材層付き支持体を作成した。
【0083】 <色剤層> ポリビニルアルコール樹脂 20重量部 (日本合成化学(株)製;ゴーセノールEG-30) カーボンブラック分散液(大日本インキ(株)製;SD-9020) 270重量部 純水 610重量部 コロナ放電処理(80W/m2/min)を施した厚さ25μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイアホイルヘ
キスト社製;T-100)上に下記組成からなる感光性層組
成物をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が1.5μmとなる
ように感光性層付き支持体を作製した。
【0084】 <感光性層組成物> ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 30.0重量部 (日本化薬(株)製;KAYARAD DPHA) イソシアヌール酸EO変性トリアクリレート 30.0重量部 (東亜合成(株)製;アロニックスM-315) ポリメチルメタクリレート樹脂 30.0重量部 (三菱レーヨン(株)製;ダイアナールBR-83) シアニン色素(日本化薬(株)製;Kayasorb CY-10) 2.0重量部 リチウムブチルトリフェニルボレート 6.0重量部 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 3.0重量部 メチルエチルケトン 400重量部 色材層付き支持体の色材層面と感光層付き支持体の感光
性層面を重ね合わせ、以下の条件で一対の熱圧ロール間
を通過させて画像形成媒体を作成した。
【0085】 温度 :35℃ 圧力 :1.5Kg/cm2 搬送速度:10mm/sec 上記画像形成媒体を実施例14〜15と同様に評価した。
【0086】実施例18 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ダ
イアホイルヘキスト社製;T-100)上に下記の組成から
なる中間層をワイヤーバー塗布により乾燥膜厚が0.5μm
となるように塗工したのち実施例16と同一の色剤層をワ
イヤーバー塗布により乾燥膜厚が1.0μmとなるように塗
工して色材層付き支持体を作成した。
【0087】 <中間層> スチレンアクリル系樹脂 10重量部 (三洋化成(株)製;ハイマーSBM73F) メチルエチルケトン 90重量部 <色剤層> ポリビニルアルコール樹脂 20重量部 (日本合成化学(株)製;ゴーセノールEG-30) カーボンブラック分散液(大日本インキ(株)製 SD-9020) 270重量部 純水 610重量部 上記画像形成媒体を実施例16と同様に評価した。
【0088】以上の結果を表1〜表4に示す。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【発明の効果】実施例にて実証した如く、本発明によれ
ば、簡便なドライプロセスで解像度に優れた画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる画像形成媒体の例を示す図。
【図2】本発明に用いる画像形成媒体による画像形成プ
ロセスの例を示す図。
【図3】請求項1の画像形成方法の剥離方法を示す図。
【図4】請求項2の画像形成方法の剥離方法を示す図。
【図5】請求項3の画像形成方法の剥離方法を示す図。
【図6】請求項6の画像形成装置の1例を示す図。
【図7】請求項7の画像形成装置の1例を示す図。
【符号の説明】
1 画像形成媒体 2 厚い方の支持体 3 薄い方の支持体 4,5 感光性層 6 色材層 7 中間層 8 像様露光 9 感光性層硬化部 10 感光性層未硬化部 1a 一方の剥離画像 1b 他方の剥離画像 11 ロール状の画像形成媒体 12 搬送ローラー 13 露光ユニット 14 露光光源 15 露光部に搬送された画像形成媒体 16 シート巻取部 17 定着ユニット 18 画像形成後の画像形成媒体 19 画像形成媒体受け部 20、21 剥離ローラー 22 レーザー光 23 露光前の画像形成媒体 24 露光前の画像形成媒体保持部 25 露光ドラム 26 バキュームローラー 27 シート巻き取りローラー 28 粘着性付与ローラー 29 剥離端 30 カット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 腰塚 国博 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれ
    た感光性層を有する画像形成媒体の、少なくとも一方の
    支持体側から像様に露光した後、前記2枚の支持体を、
    厚い方の支持体の曲率半径が薄い方の支持体の曲率半径
    よりも大きい様に剥離することにより露光部と未露光部
    を選択的に分離した画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれ
    た感光性層を有する画像形成媒体の、少なくとも一方の
    支持体側から像様に露光した後、前記2枚の支持体を、
    厚い方の搬送方向に対する剥離角度が薄い方のそれより
    も小さい様に剥離することにより露光部と未露光部を選
    択的に分離した画像を形成することを特徴とする画像形
    成方法。
  3. 【請求項3】 厚さの異なる2枚の支持体の間に挟まれ
    た感光性層を有する画像形成媒体の、少なくとも一方の
    支持体側から像様に露光した後、前記2枚の支持体を、
    薄い方の支持体側に剥離バーを接触させ、厚い方の支持
    体側にローラーを対面させて剥離することにより露光部
    と未露光部を選択的に分離した画像を形成することを特
    徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 支持体の間に感光性層のほかに色材層を
    有する画像形成媒体であることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 薄い方の支持体と色材層の間に感光性層
    が存在し、薄い方の支持体側から露光することを特徴と
    する請求項4記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 ロール状に巻かれた、厚さの異なる2枚
    の支持体の間に挟まれた感光性層を有する画像形成媒体
    を露光部まで搬送する手段、画像形成媒体の少なくとも
    一方の支持体側から像様に露光する手段、前記2枚の支
    持体を剥離する手段、剥離した画像として用いる側の画
    像シートをロールから切断する手段、及び、不要な画像
    シート側を巻き取る巻取ロールを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】 シート状の、厚さの異なる2枚の支持体
    の間に挟まれた感光性層を有する画像形成媒体を露光部
    に搬送する手段、画像形成媒体の少なくとも一方の支持
    体側から像様に露光する手段、前記2枚の支持体を剥離
    する手段、及び、画像として用いない側の画像シートを
    回収する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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