JPH0859666A - 新規なピロロカルバゾール類 - Google Patents

新規なピロロカルバゾール類

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JPH0859666A
JPH0859666A JP7197846A JP19784695A JPH0859666A JP H0859666 A JPH0859666 A JP H0859666A JP 7197846 A JP7197846 A JP 7197846A JP 19784695 A JP19784695 A JP 19784695A JP H0859666 A JPH0859666 A JP H0859666A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/06Peri-condensed systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪性疾患、特に小葉肺癌、結腸癌、腎臓及び
前立腺腫瘍に対する医薬組成物を提供すること。 【解決手段】 式(I): 【化6】 (式中、R1 は、水素又は低級アルキルを表し;R2
は、ヘテロアリールを表し;そしてR3 及びR4 は、そ
れぞれ独立して、ハロゲン又は低級アルキルを表す)で
示される化合物又は薬学的に許容しうるその塩、及びそ
れを含む医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規のピロロカルバゾール誘導
体、その製造法、それらを含む医薬組成物;及び悪性疾
患の治療におけるそれらの使用に関するものである。
【0002】より詳細には、本発明の一態様は、式
(I):
【0003】
【化2】
【0004】(式中、R1 は、水素又は低級アルキルを
表し;R2 は、ヘテロアリールを表し;そしてR3 及び
4 は、それぞれ独立してハロゲン又は低級アルキルを
表す)で示されるピロロカルバゾール誘導体又は薬学的
に許容しうるその塩に関する。
【0005】好ましい態様において、本発明は、式
(I)のある化合物に関するものであり、特にR1 が水
素を表し、かつR2 がチオフェニルである化合物を含
む。
【0006】別の態様において、本発明は、少なくとも
一つの薬学的に許容しうる賦形剤を混合した、治療上有
効量の式(I)の化合物又は薬学的に許容しうるその塩
を含む医薬組成物に関する。
【0007】さらに別の態様として、本発明は、治療上
有効量の式(I)の化合物又は薬学的に許容しうる塩
を、悪性疾患、特に小葉肺癌、結腸癌、腎臓及び前立腺
腫瘍に対する、治療を必要とする哺乳類とりわけヒトに
処方する治療方法に関する。
【0008】「低級アルキル」とは、1個から6個まで
の炭素原子を含む一価の分岐状又は直鎖状の飽和炭化水
素鎖、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシルを意味する。
【0009】「ヘテロアリール」とは、5個又は6個の
原子の単環を有する、一価の不飽和芳香族炭素環式基
(これらの原子の1つは、窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子から選ばれたヘテロ原子である)、例えば、チオフ
ェニル、フラニル、ピロリル及びピリジルであり、場合
により、これは、独立して、ヒドロキシ、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロ
メチル及び/又はシアノで、モノ置換、ジ置換又はトリ
置換されていてもよい。
【0010】「場合の」又は「場合により」とは、続い
て記載される出来事や状況が起こるかもしれないし、あ
るいは起こらないかもしれないことを意味し、その記述
は当該出来事や状況が起こる場合も、起こらない場合も
含む。
【0011】「薬学的に許容しうる塩」とは、無機酸も
しくは有機酸から誘導された、どのような塩でもよい。
「薬学的に許容しうるアニオン」とは、このような酸付
加塩のアニオンを示す。塩及び/又はアニオンは、生物
学的に選ばれるわけではないが、そうでなければ望まし
くない。
【0012】アニオンは、塩酸、臭化水素酸、硫酸(硫
酸塩と重硫酸塩を与える)、硝酸、リン酸等の無機酸及
び酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シ
ュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、
フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マ
ンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、サリ
チル酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸から誘導さ
れる。
【0013】「治療」又は「治療すること」とは、哺乳
類の疾患に対するあらゆる治療を意味し、以下のものを
含む: (i) 疾患の予防、すなわち、疾患の臨床的兆候を表さな
いようにすること; (ii)疾患の抑制、すなわち、疾患の臨床的兆候の発現を
抑えること;及び/又は (iii) 疾患からの回復、すなわち、臨床的兆候の緩解を
もたらすこと。
【0014】「有効量」とは、治療を行っている疾患状
態を治癒するための十分な用量を意味する。これは患
者、疾患、及び治療に対する効果によって変更すること
ができる。
【0015】式(I)の化合物は、以下の通り命名さ
れ、番号を付される:
【0016】
【化3】
【0017】例えば、本発明の好ましい化合物である、
1 が水素であり、R2 が3−チオフェニルであり、R
3 が水素であり、そしてR4 がメチルである式(I)の
化合物は:1,3−ジオキソ−6−(3−メチルアミノ
プロピル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(チ
オフェン−3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾ
ールと命名される。
【0018】その他の例を以下に示す:
【0019】
【表1】
【0020】それぞれ、以下の通り、命名する: 1.1,3−ジオキソ−6−(3−エチルアミノプロピ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェ
ン−3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール 2.1,3−ジオキソ−8−メチル−6−(3−メチル
アミノプロピル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4
−(チオフェン−2−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カ
ルバゾール 3.1,3−ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(フラン−
3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール 4.1,3−ジオキソ−6−〔3−(ジメチルアミノ)
プロピル〕−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(ピ
ロロ−3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール
【0021】「溶媒」、「不活性有機溶媒」又は「不活
性溶媒」とは、このような溶媒〔例えば、ベンゼン、ト
ルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジメチルホルムアミド(DMF)、クロロホル
ム、塩化メチレン(ジクロロメタン)、ジエチルエーテ
ル、メタノール、ピリジン等を含む〕と関連して記載さ
れている反応状態で、不活性である溶媒を示す。本発明
の反応において使用される溶媒は、特定しない場合、不
活性有機溶媒である。
【0022】「q.s.」とは、ある特定の機能を達成
するに十分な量を加えることをいい、例えば溶液を所望
の量(すなわち100%)にすることをいう。
【0023】特定しない場合、本明細書中に記載される
反応は、5℃〜100℃の範囲の温度(好ましくは10
℃〜50℃;最も好ましくは「室温」又は「周囲温
度」、例えば20℃)で、大気圧下で行われる。さら
に、特定しない場合、反応時間や条件はほぼ正確なもの
とする。例えば、反応は、ほぼ大気圧下、5℃〜100
℃の温度範囲(好ましくは約10℃〜約50℃;最も好
ましくは約20℃)で、約1時間から約10時間(好ま
しくは約5時間)行われる。実施例に示されているパラ
メータは、特定してあり、近似値ではない。
【0024】本明細書中に記載した化合物及び中間体の
単離及び精製は、所望によっては、どのような適切な分
離又は精製手順、例えば、ろ過、抽出、結晶化、カラム
クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー若しくは
分取薄層クロマトグラフィー、又はこれらの手順の組合
せを用いて行うことができる。後述の実施例には、適切
な分離及び単離手順について具体的な例示をしている
が、もちろん同等の分離又は単離手順を用いることも可
能である。
【0025】式(I)の化合物は、反応スキーム1を参
照して後述の手順に従って製造することができる。式
中、置換基として使用される、例えばR1 、R2 、R3
及びR4 は、特に指示のない限り、前述と同様の意味を
有する。
【0026】場合により置換されていてもよい、式
(1)のN,N−ジ(低級アルキル)アミノメチルイン
ドールは市販されているか、又は通常使用される合成方
法を用いることにより、当業者は容易に調製できる。例
えば、N,N−ジメチルアミノメチルインドールは、Al
drich Chemical Company, wilwakee,WI から入手でき
る。
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】反応スキーム1、工程1に示したように、
式(1)の、場合により置換されていてもよいN,N−
ジ(低級アルキル)アミノメチルインドールは、Canadi
an J. Chemic., Vol.5 p792 (1973)に開示された方法に
より、式(2)の、場合により置換されていてもよいホ
スホニウム塩に変換される。
【0030】式(1)の化合物、好ましくはN,N−ジ
メチルアミノメチルインドールは、プロトン性溶媒、好
ましくはメタノールに溶解し、過剰なヨウ化メチルを用
いて10℃〜50℃(好ましくは25℃)で1時間〜1
0時間(好ましくは3時間)反応させた。次いで極性溶
媒(好ましくはジメチルホルムアミド)中で、約1モル
当量のトリフェニルホスフィンを、この生成物に加え、
混合物を100℃〜150℃、好ましくは還流温度に、
6時間〜24時間、好ましくは16時間保った。反応が
実質的に終了したとき、場合により置換されていてもよ
い式(2)のホスホニウム塩を従来の方法で単離し、精
製し、好ましくは結晶化した。
【0031】反応スキーム1、工程2で示したように、
場合により置換されていてもよい、式(2)のホスホニ
ウム塩を、塩基の存在下、式R2 CHOのヘテロアリー
ルアルデヒドと反応させて、式(3)のビニルインドー
ルを得た。
【0032】場合により置換されていてもよい、式
(2)のホスホニウム塩を、極性非プロトン性溶媒(好
ましくはDMSO)に溶解し、立体障害塩基(好ましく
は、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−
エン又は1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
カ−7−エン)の存在下で、式R2 CHOのアルデヒド
と反応させた。反応は20℃〜100℃(好ましくは8
0℃)で約2時間行われ、その後20℃で6時間〜48
時間(好ましくは16時間)撹拌した。反応が実質的に
完了したとき、式(3)のビニルインドールを従来の方
法、好ましくはシリカゲルクロマトグラフィー又は結晶
化によって単離精製した。
【0033】反応スキーム1、工程3で示したように、
式(3)のビニルインドールを、1−ヨード−3−(t
−ブチル)ジフェニルシリルオキシプロパンと反応さ
せ、次いで脱保護して式(4)のN−ヒドロキシプロピ
ルビニルインドールを得た。
【0034】式(3)のビニルインドールを、極性非プ
ロトン性溶媒(好ましくはDMF又はDMSO)に溶解
し、水素化アルカリ金属、例えば水素化カリウム又は水
素化ナトリウム(好ましくは、水素化カリウム)で、0
℃〜50℃(好ましくは25℃)で処理した。5分〜3
時間(好ましくは15分間)反応させた後、1−ヨード
−3−(t−ブチル)ジフェニルシリルオキシプロパン
を加え、反応混合物を同温度で1〜24時間(好ましく
は16時間)撹拌した。反応が実質的に完了したとき、
シリル保護化合物を従来の方法、好ましくはシリカゲル
クロマトグラフィーによって単離精製した。シリル基
は、テトラヒドロフラン又はメトキシエタン中で、フッ
化テトラブチルアンモニア又はピリジン−フッ化水素酸
で20℃〜30℃で、1時間〜12時間(好ましくは2
時間)処理を行って、除去した。式(4)のN−ヒドロ
キシプロピルビニルインドールは、好ましくはシリカゲ
ルクロマトグラフィーによって精製した。
【0035】反応スキーム1、工程4に示したように、
式(4)の化合物のヒドロキシ基は、ジ−(低級アルキ
ル)アミノ基に変換して、式(5)の化合物(式中、R
3 及びR4 は低級アルキルである)を得た。
【0036】式(4)のアルコールを塩化メチレン又は
クロロホルム(好ましくは塩化メチレン)に溶解し、立
体障害塩基(例えば、2,6−ルチジン又は2,4,6
−コリジン、好ましくは2,6−ルチジン)で処理し、
続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物で−10℃
〜20℃(好ましくは0℃)で、15分〜1時間(好ま
しくは30分)処理した。次いで、生成物を、式R3
4 NH(式中、R3 及びR4 は低級アルキルである)の
アミンの過剰量で0℃〜40℃(好ましくは25℃)で
約3時間、反応させ、次いで約0℃で6時間〜24時間
(好ましくは12時間)反応を続けた。反応が実質的に
完了したとき、式(5)のアミンを分離し、従来の方
法、好ましくはシリカゲルクロマトグラフィーで精製す
るか又は工程(5)で直接に用いた。
【0037】反応スキーム1、工程4aに示したよう
に、少なくともR3 及びR4 のどちらか一方が水素であ
る式(4)の化合物の水酸基を保護アミノ基に変換し
て、式(5a)の化合物を得た。
【0038】式(4)のアルコールを、塩化メチレン又
はクロロホルム(好ましくは塩化メチレン)中に溶解
し、立体障害塩基(例えば、2,6−ルチジン又は2,
4,6−コリジン、好ましくは2,6−ルチジン)で処
理し、続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物で−
10℃〜20℃(好ましくは0℃)で、15分〜1時間
(好ましくは30分)処理する。次いで、生成物を式R
34 NH(式中、R3及びR4 の少なくとも一つは水
素である)のアミンの過剰量を0℃〜40℃(好ましく
は25℃)で約3時間、反応させ、次いで0℃で6時間
〜24時間(好ましくは12時間)反応を続けた。反応
が実質的に完了したとき、ビニルアミンを分離し、従来
の方法で、好ましくはシリカゲルクロマトグラフィーで
精製するか、又は次工程で直接に用いた。
【0039】得られた中間生成物のアミンは、第一級ア
ミン若しくは第二級アミン(すなわち、少なくともR3
及びR4 の一方が水素である場合)であり、第三級塩基
(好ましくはピリジン)中に溶解し、トリフルオロ酢酸
無水物で5分〜4時間(好ましくは30分間)、約25
℃で反応させることにより、保護した。反応が実質的に
完了したとき、式(5a)のビニル=トリフルオロアセ
トアミド化合物を、従来の方法で、好ましくはシリカゲ
ルクロマトグラフィーによって、単離精製した。
【0040】あるいはまた、少なくともR3 及びR4
一方が水素である中間生成物アミンは、第三級塩基(好
ましくはトリエチルアミン)の存在下で不活性溶媒中に
溶解し、ジ−t−ブチルジカルボナートで反応させるこ
とにより保護し、t−ブトキシカルバメート誘導体を生
成させた。
【0041】反応スキーム1、工程5に示したように、
式(5)のビニルアミン又は保護されたビニルアミン、
例えば式(5a)のビニルトリフルオロアセトアミド化
合物は、マレイミドとの反応で、式(I)の化合物に変
換した。
【0042】ビニルアミン、又は式(5)若しくは(5
a)の保護されたビニルアミンを、芳香族炭化水素(好
ましくはトルエン)中に、溶解し、2〜3モル当量のマ
レイミド(好ましくは2モル当量)と共に6時間〜24
時間(好ましくは16時間)還流した。反応が実質的に
完了した後、ディールス・アルダー付加物を、好ましく
はシリカゲルクロマトグラフィーによって、単離精製し
た。この付加物は、不活性溶媒(例えば、ベンゼン、ト
ルエン、塩化メチレン、好ましくはベンゼン)中に溶解
し、2〜3モル当量(好ましくは2モル当量)のジクロ
ロジシアノベンゾキノンで、20℃〜50℃(好ましく
は25℃)で15分〜3時間(好ましくは30分)処理
した。反応が実質的に完了した後、得られたカルバゾー
ルを、従来の方法で単離した。出発物質のビニルアミン
が式(5a)に示されるものであれば、保護基Yは除去
する。保護基の除去は、それ自体公知の方法で行うこと
ができる。例えば、トリフルオロアセテート保護基が存
在する場合、トリフルオロアセテート保護基を開裂する
ために、カルバゾールをテトラヒドロフランと混合した
プロトン性溶媒(例えば、メタノール、エタノール、又
はそれらの混合物)中で、無機塩基(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等、好ましくは水酸化ナトリウム)
で、25℃で15分間処理する。あるいはまた、アミン
がt−BOC基で保護されている場合、保護基は酸によ
る処理で除去することができる。得られた式(I)のピ
ロロカルバゾールは、好ましくはシリカゲルクロマトグ
ラフィーによって単離精製することができる。
【0043】式(I)の化合物は、対応する酸付加塩に
変換可能である。変換は、塩酸のような適切な酸の化学
量論量(例えば、三塩酸塩を生成するためには3モル当
量)での処理によって行われる。典型的には、遊離塩基
は、メタノール、エタノールといった極性有機溶媒中に
溶解し、酸は、水、メタノール又はエタノールに加えら
れる。温度は0℃〜50℃に保たれる。対応する塩は、
自然に沈殿するか、極性の弱い溶媒を用いて溶液から取
り出すことができる。
【0044】式(I)の化合物の酸付加塩は、アンモニ
ア、重炭酸ナトリウムのような適切な塩基の過剰量で、
典型的には水性溶媒の存在下で0℃〜50℃の温度で、
処理することにより対応する遊離塩基への分解が可能で
ある。遊離塩基の形態は、有機溶媒で抽出するといった
従来の方法で単離することができる。
【0045】式(I)の化合物は、R1 が水素であり、
かつR2 が3−チオフェニルであるのが好ましい。R3
が水素であり、かつR4 が低級アルキルである化合物も
好ましく、R4 がメチルであればより好ましい。上記の
特徴を併せて有する化合物が更に好ましい。化合物が、
1,3−ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)
−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−
3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールである
ことが最も望ましい。
【0046】本発明の化合物は、プロテインキナーゼC
阻害剤であり、種々の悪性疾患を罹っている哺乳類、と
りわけヒトに対する治療のための化学療法剤として有効
である。この悪性疾患には、小葉肺癌、結腸癌、MCS
7、1DA−MB−435及びMDA−N細胞系に相応
する乳房腫瘍、及びCHO/PKC−εに相応するよう
なPKC過剰発現腫瘍などを含む。本発明の異なる化合
物は、通常使用されている方法によって測定可能である
ように、ある種の腫瘍に対しては、他の腫瘍とは相反し
て、より大きな活性度を示す。
【0047】プロテインキナーゼC阻害剤の試験管内の
活性は、γ−32ATPから32Pの合成ペプチド基質への
取り込みを測定することによって定量することができ
る。
【0048】とりわけ悪性疾患の治療のための、化学療
法剤としての生体内活性は、例えば、(Maneckjee et a
l,Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.89, 1169-1173 (F
eb.1992) に記載されているように、腫瘍阻害検定によ
って測定される。種々の検定が、例えばHT−29結腸
癌細胞、SCLC H82細胞、CHO/PKC−β細
胞及びCHO/PKC−ε細胞を使用して行うことがで
きる。
【0049】式(I)の化合物は、治療的に有効な用
量、例えば前述した疾患に対する治療を行うのに十分な
用量で投与される。本発明の化合物及び薬学的に許容し
うるその塩の投与は、同様の効用を与える薬剤の許容し
うるあらゆる投与形態によって行うことができる。
【0050】本発明の化合物のヒトへの用量は、まだ最
適化する必要があるが、一日の用量は体重に基づいて、
約0.1mg/kg 〜20.0mg/kg 、好ましくは約0.5
mg/kg 〜10.0mg/kg 、最も好ましくは約1.0mg/k
g 〜5.0mg/kg である。70kgのヒトに対する投与と
しては、一日あたりの用量の範囲は、約7.0mg〜14
00mg、好ましくは約35.0mg〜700mg、最も好ま
しくは70mg〜350mgである。投与される活性化合物
の量は、現在治療中の対象及び疾患、苦痛の激しさ、投
与方法やその予定、及び投与を行う医師の判断に依るこ
とはもちろんである。
【0051】前述の状態の治療に対して本発明の化合物
の使用においては、薬学的に許容しうる投与の形態で使
用することができる。式(I)の化合物は、単独でか、
又は他の薬学的に許容しうる賦形剤と組み合わせて投与
することができ、固体、半固体、液体若しくはエアゾー
ルの投薬形態で、例えば錠剤、カプセル、散薬、液体、
懸濁剤、坐剤、エアゾール等で投与することができる。
また、式(I)の化合物は、所定の速度での化合物の持
続性投与のため、沈積注射、浸透ポンプ、丸薬、経皮性
(電気的輸送を含む)膏薬等を含む持続性薬剤形態、又
は制御放出薬剤形態で、投与できるし、好ましくは正確
な用量の一回分の投与に適切な単位用量で投与すること
ができる。組成物は、典型的には従来の薬学的な担体又
は賦形剤、及び式(I)の化合物又は薬学的に許容可能
なその塩を含有する。加えて、これらの組成物は、他の
薬剤、製薬的剤、担体、補助剤、例えば多薬耐性可逆性
薬剤(multidrug resistance reversing agents) 等を含
んでもよい。
【0052】一般的には、意図する投与形態によって、
薬学的に許容しうる組成物は、式(I)の化合物又は塩
を約0.1〜90重量%、好ましくは0.5〜50重量
%含有し、残りは適切な薬学的賦形剤、担体等である。
【0053】上記に詳述した条件の好ましい一つの様式
は、苦痛の程度にしたがって調整できる便利な毎日の投
薬養生法を用いた経口投与である。そのような経口投与
としては、薬学的に許容しうる無毒性組成物が、通常採
用される賦形剤、例えばマンニトール、ラクトース、澱
粉、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウ
ム、タルカム、セルロース、クロスカルメロースナトリ
ウム、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マグネ
シウム等を混合することによって形成される。このよう
な化合物は、溶液、懸濁液、錠剤、分散錠、丸薬、カプ
セル、散薬、持続性処方物等の形態をとる。
【0054】組成物は、丸薬か錠剤の形をとるのが好ま
しく、そのために、組成物は、活性成分と共に、ラクト
ース、スクロース、リン酸二カルシウム等の希釈剤;ス
テアリン酸マグネシウム等の滑剤;及び澱粉、アラビア
ゴム、ポリビニルピロリジン、ゼラチン、セルロース及
びそれらの誘導体等の結合剤を含む。
【0055】薬学的に投与可能な液体の組成物は、例え
ば上記の活性化合物、及び、例えば水、食塩水、水性デ
キストロース、グリセロール、グリコール、エタノール
等の担体中の場合によっては薬学的に補助剤を、溶解、
分散等により調製し、溶液や懸濁液を形成することがで
きる。所望により、投与される薬学的組成物は、例えば
湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、pH緩衝剤等、具体的に
は、酢酸ナトリウムクエン酸ナトリウム、シクロデキス
トリン誘導体、ソルビタンモノラウレート、トリエタノ
ールアミンアセテート、トリエタノールアミンオレエー
ト等の、少量の無毒性補助物質を含有してもよい。実際
にそのような薬剤形態を製造する方法は、当業者には公
知であるか、又は明らかであろうが、例えばRemington'
s Pharmaceutical Sciences(Mack出版、Penn., Easton
) 第15版(1975年)を参照のこと。投与される
組成物又は配合物は、少なくとも治療対象の徴候を軽減
するのに有効な量で活性成分量を含む。
【0056】0.005%〜95%の範囲の活性成分を
含有し、残部が無毒性の担体から成る投薬形態又は組成
物が製造される。
【0057】経口投与のために、薬学的に許容しうる無
毒性の組成物は、通常使用される賦形剤、例えば、マン
ニトール、ラクトース、でん粉、ステアリン酸マグネシ
ウム、タルカム、セルロース誘導体、クロスカルメロー
スナトリウム、グルコース、スクロース、炭酸マグネシ
ウム、サッカリンナトリウム等の薬学的等級物のいくつ
かを混入することによって形成される。こうした化合物
は、溶液、懸濁液、錠剤、カプセル、散薬、持続放出性
の形態をとる。このような組成物は、0.01%〜95
%、好ましくは0.1%〜50%の活性成分を含有して
よい。
【0058】固体の投与形態としては、例えば、炭酸プ
ロピレン、植物油若しくはトリグリセリド中の溶液又は
懸濁液を、好ましくはゼラチンカプセルに封入する。こ
のようなジエステル溶液及びその製造、及びカプセル封
入は、米国特許第4,328,245号;4,409,
239号;4,410,545号明細書に開示されてい
る。液体の投与形態としては、溶液、例えば、ポリエチ
レングリコール中の溶液を、十分な量の薬学的に許容し
うる液体担体、例えば水で、希釈すると容易に投与用の
計量ができる。
【0059】あるいは、液体又は半固体経口配合物は、
活性化合物又は塩を、植物油、グリコール、トリグリセ
リド、プロピレングリコールエステル(例えば炭酸プロ
ピレン)等に、溶解又は分散し、これらの溶液又は懸濁
液を硬ゼラチン又は軟ゼラチンカプセルに封入して製造
できる。
【0060】その他の有効な配合物については、米国特
許第28,819号及び4,358,603号明細書に
開示されている。
【0061】非経口投与は、通常、皮下注射、筋肉内注
射又は静脈注射のいずれかの注射で特徴づけられる。注
射可能な薬物は、従来の形態、すなわち溶液、又は懸濁
液、注射の前に液体中で溶液又は懸濁液をつくるのに適
切な固形物の形態、又は乳化剤として調製できる。適切
な賦形剤は、例えば水、食塩水、デキストロース、グリ
セロール、エタノール等である。加えて、所望であれ
ば、投与される薬学的な化合物は、少量の無毒補助基
質、例えば湿潤剤、乳化剤、pH緩衝剤溶解増強剤、具
体的には酢酸ナトリウム、モノウラリル酸ソルビタン、
トリエタノールアミンオレエート、シクロデキシトリン
等も含有してもよい。ごく最近考案された非経口投与の
手段としては、除放性又は持続放出性の方式、例えば一
定量の投与量を維持するなどの方法が採用される。米国
特許第3,710,795号明細書を参照のこと。
【0062】このような非経口組成物に含まれる活性成
分の割合は、組成物の活性度及び投薬対象の必要度ばか
りでなく、その化合物に特有の性質に依るところが大き
い。しかしながら溶液中の活性成分の割合が、0.01
%〜10%であれば採用可能であり、組成物が上記のパ
ーセントにまで希釈される固体であれば、より高いパー
センテージであろう。組成物が、溶液中で0.2%〜2
%の活性剤を含むのが好ましい。
【0063】活性化合物単独又はそれと他の薬学的に許
容しうる賦形剤との組合せの鼻用溶液も投与が可能であ
る。
【0064】活性組成物又は塩の配合物は、噴霧用のエ
アゾール若しくは溶液として、又は吹き入れ器用の微粒
子状の粉状物として、単独で又はラクトースのような不
活性担体と組合せて気管に投与してもよい。そのような
場合、配合物の粒子は50ミクロン未満、好ましくは1
0ミクロン未満の直径を有する。
【0065】以下の製造例及び実施例は、当業者が本発
明をより明確に理解し、本発明を実施できるようにする
ためのものである。以下の製造例及び実施例は、本発明
の範囲を限定するものではなく、単に本発明を例示し説
明するものと考えられるべきである。
【0066】
【実施例】
実施例1 式(2)の化合物の製造 1A.R1 が水素の場合 メタノール40ml中の、2−N,N−ジメチルアミノメ
チルインドール(5.4g)(Acta. Chim. Acad. Sci.
Hung.,Vol 34 p439 (1962))の溶液を、ヨウ化メチル
(15ml)と混合し、3時間放置した。溶媒を蒸発させ
てガラス状物を得、これにトリフェニルホスフィン(1
1.6g)及びジメチルホルムアミド(DMF)(10
0ml)を加えた。混合物を一晩還流し、その後DMFの
大部分を減圧留去し、残渣をベンゼン(75ml)と共に
こねた。こうして生成した結晶をろ別し、少量のベンゼ
ンで洗浄し、真空乾燥して、インドール−2−メチルト
リフェニルホスホニウムヨージド(10.4g)を得
た。
【0067】1B.R1 を変えた場合 2−N,N−ジメチルアミノメチルインドールの代わり
に、所望のR1 の置換基で置換したジエチルアミノメチ
ルインドールを使用した以外は、実施例1Aの手順に従
い、式(2)(式中、R1 は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n
−ペンチル、n−ヘキシル等である)の対応する化合
物、例えば、4−メチルインドール−2−メチルトリフ
ェニルホスホニウムヨージド;5−エチルインドール−
2−メチルトリフェニルホスホニウムヨージド;6−n
−プロピルインドール−2−メチルトリフェニルホスホ
ニウムヨージド;及び7−n−ブチルインドール−2−
トリフェニルホスホニウムヨージドを得た。
【0068】実施例2 式(3)の化合物の製造 2A.R1 が水素であり、そしてR2 がチオフェン−3
−イルである場合 ジメチルスルホキシド60ml中の、インドール−2−メ
チルトリフェニルホスホスホニウムヨージド1.04g
の溶液に、チオフェン−3−カルボキシアルデヒド17
5μl を加え、続いて1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデカ−7−エン250μl を加えた。この
混合物を窒素ガス下で40℃で1時間、次いで80℃で
2時間撹拌し、最後に20℃で一晩撹拌した。この混合
物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機相を
乾燥し、溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールから結晶
化して精製した。2−〔2−(チオフェン−3−イル)
ビニル〕インドールの収量は200mgであった(収率4
4%)。
【0069】2B.R1 、R2 を変えた場合 場合によりインドール−2−メチルトリフェニルホスホ
ニウムヨージドの代わりに、例えば上記実施例1の方法
で製造した式(2)の他の化合物を使用し、場合により
チオフェン−3−カルボキシアルデヒドの代わりに、式
2 CHOの他の化合物を使用した以外は、実施例2A
の手順に従い、式(3)の以下の化合物を得た:2−
〔2−(チオフェン−2−イル)ビニル〕インドール;
2−〔2−(フラン−3−イル)ビニル〕インドール;
2−〔2−(ピロ−ル−3−イル)ビニル〕インドー
ル;2−〔2−(ピリジン−3−イル)ビニル〕インド
ール;4−メチル−2−〔2−(チオフェン−3−イ
ル)ビニル〕インドール;5−エチル−2−〔2−(チ
オフェン−3−イル)ビニル〕インドール;6−n−プ
ロピル−2−〔2−(チオフェン−3−イル)ビニル〕
インドール;及び7−n−ブチル−2−〔2−(チオフ
ェン−3−イル)ビニル〕インドール。
【0070】実施例3 式(4)の化合物の製造 3A.R1 が水素であり、そしてR2 がチオフェン−3
−イルである場合 2−〔2−(チオフェン−3−イル)ビニル〕インドー
ル(200mg)の溶液を、ジメチルホルムアミド3mlに
溶解し、水素化カリウム40mgで25℃で15分間処理
した。次いで、1−ヨード−3−(t−ブチルジフェニ
ルシリルオキシ)プロパン(500mg)を加え、反応混
合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を、ジエチルエー
テルと水とに分配した後、有機相を乾燥し、溶媒を減圧
留去した。残渣を、分取用シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(5:1のヘキサン:EtOAcで溶出)により
精製した。1−〔3−(t−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)プロピル〕−2−〔2−(チオフェン−3−イ
ル)ビニル〕インドールの収量は330mgであった(収
率71%)。
【0071】この物質をテトラヒドロフラン2ml中に溶
解し、1M フッ化テトラブチルアンモニウム2mlの溶液
で25℃で2時間処理した。この混合物をジエチルエー
テルと水とに分配した後、有機相を乾燥し、溶媒を減圧
留去した。残渣を、分取用シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(2:1のヘキサン:EtOAcで溶出)により
精製した。1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−〔2
−(チオフェン−3−イル)ビニル〕インドール121
mgを得た(収率68%)。
【0072】3B.R1 及びR2 を変えた場合 2−〔2−(チオフェン−3−イル)ビニル〕インドー
ルの代わりに、例えば上記実施例2で製造した式(3)
の他の化合物を使用した以外は、実施例3Aの手順に従
い、式(4)の対応するヒドロキシプロピル化合物を得
た。
【0073】実施例4 式(5a)の化合物の製造 4A.R1 が水素であり、R2 がチオフェン−3−イル
であり、R3 が水素であり、そしてR4 がメチルである
場合 塩化メチレン3ml中の、1−(3−ヒドロキシプロピ
ル)−2−〔2−(チオフェン−3−イル)ビニル〕イ
ンドール(121mg)溶液を、2,6−ルチジン120
μl で処理し、0℃に冷却した。トリフルオロメタンス
ルホン酸無水物(100μl )を加え、30分撹拌した
後、40%メチルアミン水溶液5mlを導入し、反応混合
物を25℃で3時間撹拌した。更に、0℃で12時間撹
拌した後、反応混合物を塩化メチレンと水とに分配し、
有機相を乾燥し、溶媒を減圧留去した。分取用シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(10%メタノール/塩化メ
チレンで溶出)に付し、1−〔(3−メチルアミノ)プ
ロピル〕−2−〔2−(チオフェン−3−イル)ビニ
ル〕インドール83mgを得た(収率67%)。この生成
物を、ピリジン150μl を含有する塩化メチレン3ml
に溶解し、トリフルオロ酢酸無水物(40μl )を加え
た。30分後に、混合物を、ジエチルエーテルと重炭酸
ナトリウム水溶液とに分配し、有機相を乾燥し、溶媒を
減圧留去した。分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(3:1/ヘキサン:EtOAcで溶出)に付し、1
−〔3−(N−メチルトリフルオロメチルアセトアミ
ド)プロピル〕−2−〔2−(チオフェン−3−イル)
ビニル〕インドール80mgを得た(収率73%)。
【0074】4B.R1 、R2 、R3 、及びR4 を変え
た場合 場合により1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−〔2
−(チオフェン−3−イル)ビニル〕インドールの代わ
りに、例えば上記実施例3で製造した式(4)の化合物
を使用した以外は、実施例4Aと同様の手順に従い、式
(5)及び(5a)の対応する化合物を得た。
【0075】実施例5 式(I)の化合物の製造 5A.R1 が水素であり、R2 がチオフェン−3−イル
であり、R3 が水素であり、そしてR4 がメチルである
場合 トルエン2ml中の1−〔3−(N−メチルトリフルオロ
メチルアセトアミド)プロピル〕−2−〔2−(チオフ
ェン−3−イル)ビニル〕インドール(80mg)の溶液
を、マレイミド40mgで処理した。一晩還流後、溶媒を
減圧留去し、残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラ
フィーにより精製し、ディールス−アルダー付加物20
mgを得た(収率20%)。1 H NMR (CDCl3):7.96(m,1H),7.35-7.15(m,4H),7.13(m,1
H),7.02(m,1H),4.40(d,1H),4.13(t,2H),3.73(m,2H),3.4
5(t,2H),3.12(m,2H),3.06(s,3H),2.02(5.2H)
【0076】この物質をベンゼン3ml中に溶解し、ジク
ロロジシアノベンゾキノン(DDQ)20mgで処理し
た。20分後、別のDDQ10mgを加えた。10分後、
反応混合物を分取用薄層クロマトグラフィー(2:1の
ヘキサン:EtOAcで溶出)に付した。この方法によ
り、1,3−ジオキソ−6−(N−メチルトリフルオロ
メチルアセトアミド)−1,2,3,6−テトラヒドロ
−4−(チオフェン−3−イル)−ピロロ〔3,4−
c〕カルバゾール18mgを黄色の泡沫状で得た。
【0077】この生成物を1:1のMeOH/THF4
ml中に溶解し、1M NaOH1mlを加えた。15分間撹
拌の後、混合物を塩化メチレンと水とに分配した。有機
相を分離し、溶媒を減圧留去した。残渣を分取用薄層ク
ロマトグラフィー(塩化メチレン中の10%メタノ−ル
で溶出)に付し、1,3−ジオキソ−6−(3−メチル
アミノプロピル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4
−(チオフェン−3−イル)−ピロロ〔3,4−c〕カ
ルバゾール15mgを得た。1 H NMR (d6-DMSO):8.96(d,H),8.00(s,1H),7.95(m,1H),
7.74(d,1H),7.62(m,3H),7.35(t,1H),4.59(t,2H),2.55
(t,2H),2.29(s,3H),1.97(t,2H).C221932Sとし
てHRMSの計算値:389.1197;実測値38
9.1198。
【0078】R1 、R2 、及びR3 を変えた場合 1−〔3−(N−メチルトリフルオロメチルアセトアミ
ド)プロピル〕−2−〔2−(チオフェン−3−イル)
ビニル〕インドールの代わりに、例えば上記実施例4B
のように製造した式(5)又は(5a)の他の化合物を
使用した以外は、実施例5Aの手順に従って、式(I)
の対応するピロロカルバゾール誘導体を得た。
【0079】実施例6 この実施例は、式(I)の活性化合物、例えば1,3−
ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−3−イ
ル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールを含む、経口
投与用の代表的な薬学的な配合物の製造法を示す。
【0080】 成 分 1錠あたりの量(mg) 活性化合物 200 噴霧乾燥ラクトース 148 ステアリン酸マグネシウム 2 上記の成分を、混合し、硬殻ゼラチンカプセルに導入し
た。例えば,実施例1〜6により製造した式(I)の他
の化合物は、本実施例の経口投与可能な配合物の製造に
おいて、活性化合物として使用することができる。
【0081】実施例7 この実施例は、式(I)の活性化合物、例えば1,3−
ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−3−イ
ル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールを含む、経口
投与用の別の代表的な薬学的配合物を示す製造法を示
す。
【0082】 成 分 1錠あたりの量(mg) 活性化合物 400 コーンスターチ 50 ラクトース 145 ステアリン酸マグネシウム 5 上記の成分を、十分混合し、切れ目が一本ついている錠
剤に型押しした。例えば、実施例1〜6により製造した
式(I)の他の化合物は、本実施例の経口投与可能な配
合物の製造において、活性化合物として使用することが
できる。
【0083】実施例8 この実施例は、式(I)の活性化合物、例えば1,3−
ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−3−イ
ル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールを含む代表的
な薬学的な配合物の製造法を示す。
【0084】以下の組成を有する経口投与用懸濁液を製
造した: 成 分 量 活性化合物 1.0g フマル酸 0.5g 塩化ナトリウム 2.0g メチルパラベン 0.1g グラニュー糖 25.5g ソルビトール(70%溶液) 12.85g Veegum K(バンダービルト社)1.0g 着香料 0.035ml 着色剤 0.5mg 蒸留水 q.s.〜100ml 例えば、実施例1〜6により製造した式(I)の他の化
合物は、本実施例の経口投与可能な配合物の製造におい
て、活性化合物として使用することができる。
【0085】実施例9 この実施例は、式(I)の活性化合物、例えば1,3−
ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−3−イ
ル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールを含む、代表
的な薬学的配合物の製造法を示す。
【0086】以下の成分を有するpH7.4に緩衝化した
注射製剤を製造した: 成 分 量 活性化合物 0.2g 酢酸ナトリウム緩衝液(0.4M) 2.0ml 塩酸(1N) q.s.〜pH7.4 水(蒸留・滅菌) q.s.〜20ml 例えば、実施例1〜6により製造した式(I)の他の化
合物は、本実施例の注射製剤の製造において、活性化合
物として使用することができる。
【0087】実施例10 この実施例は、式(I)の活性化合物、例えば1,3−
ジオキソ−6−(3−メチルアミノプロピル)−1,
2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオフェン−3−イ
ル)−ピロロ〔3,4−c〕カルバゾールを含む、代表
的な薬学的配合物の製造法を示す。
【0088】以下の成分を有する総量2.5グラムの坐
薬を、製造した:
【0089】 量 活性化合物 500mg witepsol H−15* 残量 (*飽和植物性脂肪酸のトリグリセリド;Riches-Nelso
n,Inc., New York,N.Y. 社の製品) 例えば,実施例1〜6により製造された式(I)の他の
化合物は、本実施例の坐薬製造における活性化合物とし
て使用することができる。
【0090】実施例11 活性を利用するプロテインキナーゼC阻害検定の試験管
内(In Vitro)での測定 プロテインキナーゼC(PKC)阻害活性は、γ−32
ATPから合成ペプチド基質への32Pの混入度を測定
することにより定量化された。阻害の能力は、ラットの
脳からのPKCのβ1 イソチームと、合成ペプチド基質
ala-lys-arg-arg-arg-leu-ser-ser-leu-arg-ala とを使
用して測定した。
【0091】トリス−塩酸25mM(pH7.5)、Mg
(NO3 )2.5mM、EGTA1.0mM、基質20μM
、ホスファチジルセリン(PS)1μg/ml、ジアシル
グリセロール(ジ−C8)5×10-6M 、及びATP5
0μM を含む反応混合物を、γ−32P ATP(>50
00Ci/mmol )と共に活動電位を起こさせて、反応ごと
に約106 CPM及びウェルあたり50μl 中のPKC
0.08μg/mlを得た。この検定は、種々の濃縮物を加
えた試験化合物を用いた場合と、用いなかった場合とで
行った。室温で5分間インキュベートした後、50%T
CA溶液0.2V を加えて、反応を停止した。各ウェル
(対照、及び試験化合物)から30μl の試料を、What
man P−81イオン交換クロマトグラフィー紙の上にス
ポットした。32−Pの混入は、Beckmann LS 50
00 TA液体シンチレーション計数器上で数えた。5
×10-6M diC8、及びホスファチジルセリン1μg/
mlによって活性化されたPKCの阻害率は以下の式: 阻害率=1.0−〔(試料CPM−基礎CPM)/(総
CPM−基礎CPM)〕×100 によって決定し、50%阻害率を達成するのに必要な濃
度を決定した。
【0092】本発明の化合物は、上記の方法により試験
した場合、プロテインキナ−ゼCの活性阻害剤である;
例えば、1,3−ジオキソ−6−(3−メチルアミノプ
ロピル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−(チオ
フェン−3−イル)ピロロ〔3、4−c〕カルバゾール
−IC50 30nM
【0093】実施例12 活性を利用する小葉肺癌異種移植検定の生体外(In Viv
o )での測定 この方法は、Maneckjee et al., Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA. Vol 89,1169-1173(Feb.1992)に、記載されてい
る方法を変形したものである。H82小葉肺癌(SCL
C)細胞は、冷凍保存されたものを解凍し、RPMI中
で培養した。注射の前に、細胞をトリプシン化し、計数
を行い、PBS:溶解された基底膜製剤(Matrigel商
標)(1:2)の中で再懸濁し、5×105 又は1.5
×106 cells/mlに濃縮した。4〜5週令の雌の無胸腺
マウス(Harlan Sprague Dawley )を、接種試験の前日
に、1匹あたり200Rの照射を行い、1匹あたりSC
LC0.2mlの側腹部への皮下注射(1匹あたり、1×
105 又は3×105 のSCLC細胞)を行った。30
匹のマウスのグループは、一日に一回(DMSO中に溶
解し、PBS中20%DMSOの最終賦形剤に希釈し
た)試料化合物10mg/kg を腹膜内投与により処置し
た。治療は接種2時間後に開始し、45日間継続した。
賦形剤で処置したマウスと未処置のマウスを対照として
用いた。
【0094】統計分析:フィッシャー厳格テスト(Fish
er Exact test)〔Kendall M., Stuart A. 著, The Adva
nced Theory of Statistics, Vol 2(MacMillan Pub. C
o.NY,1979)〕を用いて、グループ間の腫瘍発生頻度を比
較した。マン・ホイットニー・Uテスト(The Mann Whit
ney U test) 〔Hollander N., Wolfe D.A., Non-parame
tric Statistical Methods (John Wiley and Sons, NY.
1973)〕は、生存時間の差異比較に用い、ログランク・
テスト(Log Rank Test)〔Kalbfleisch J.O.,Prentice
R.L. The Statistical Analysis of Failure Time Data
(John Wileyand Sons, NY, 1980) 〕は、各腫瘍が20
00mm3 に達するまでの時間の比較に用いた。この方法
で試験した場合、本発明の化合物が腫瘍成長を阻害し
た。
【0095】実施例13 活性を利用する結腸癌異種移植検定の生体内での測定 H82小葉肺癌細胞の代わりに、HT−29結腸癌細胞
を使用した以外は、実施例13の手順に従い、5×10
6 cells/mlの濃度に増殖し、マウス1匹あたり1×10
6 cells の濃度で投与し、結腸癌に対する活性を測定し
た。この方法で試験した場合、本発明の化合物が腫瘍増
殖を阻害した。
【0096】本発明を具体的な実施例により記述した
が、本発明の本来の精神及び範囲から逸脱することな
く、種々の変更がなされ、相当物で置き換えうることを
当業者は理解すべきである。加えて、ある特定の状況、
物質、組成物、製法、工程を本発明の目的、精神及び範
囲に適合させるべく、多くの修正がなされてもよい。こ
うした修正はすべて本発明の特許請求の範囲に含まれる
ものである。上記に引用したすべての特許及び出版物は
参考文献として組み込まれている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1 は、水素又は低級アルキルを表し;R2
    は、ヘテロアリールを表し;そしてR3 及びR4 は、そ
    れぞれ独立して、ハロゲン又は低級アルキルを表す)で
    示される化合物又は薬学的に許容しうるその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1の化合物又は塩及び薬学的に許
    容しうる賦形剤を含む医薬組成物。
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