JPH0853826A - ダムの施工方法 - Google Patents

ダムの施工方法

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JPH0853826A
JPH0853826A JP18849794A JP18849794A JPH0853826A JP H0853826 A JPH0853826 A JP H0853826A JP 18849794 A JP18849794 A JP 18849794A JP 18849794 A JP18849794 A JP 18849794A JP H0853826 A JPH0853826 A JP H0853826A
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JP
Japan
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concrete
dam
shaft
wall surface
vertical shaft
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JP18849794A
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English (en)
Inventor
Shigemi Sato
成美 佐藤
Yoichi Fukumoto
洋一 福元
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Publication of JPH0853826A publication Critical patent/JPH0853826A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダム堤体のコンクリート壁面の後の補修工事
を不要とし工期の短縮を図ることができるダムの施工方
法を提供する。 【構成】 上下方向に沿う本設エレベータシャフト用の
立坑2と、該立坑2と河床部3側のコンクリート壁面4
との間に横方向に貫通形成された横坑5とを搬送経路と
して用いるとともに、立坑2内で搬送体15を昇降させ
て、コンクリートを搬送し、コンクリート壁面4にレー
ル等を設ける必要性を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工期の大幅な短縮を図
ることができるダムの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダム建設には、面状に広くコ
ンクリートを打設していくRCD(Roller Compacted D
am-concrete)工法や拡張レヤー打設工法等が採用され
ており、これら工法は、すでにコンクリート打設で形成
されたダム堤体上に一層ずつコンクリート打設層を積み
重ねてダム堤体を上方に構築していくものである。そし
て、上記の場合、すでに形成されたダム堤体上に、新た
な打設を行うためのコンクリートを搬送する必要があ
り、従来は、コンクリート混練設備等をダム堤頂部近傍
であって該堤頂部よりやや高い位置に設け、これよりさ
らに高い位置にケーブルクレーンを設置し該ケーブルク
レーンを用いてコンクリートを搬送したり、ダムの掘削
面にインクライン設備を設け該インクライン設備を用い
てダム堤体上にコンクリートを降ろしたり、さらにはベ
ルトコンベアでコンクリート打設位置へ搬送する方法等
が採用されている。
【0003】上記したケーブルクレーンを用いる場合に
は、主に以下の問題があった。 (1)コンクリート混練設備及びケーブルクレーンを設
置するための広い用地がダム堤頂部付近に必要となるた
め、該ダム堤頂部付近の山を大きく削り取って用地を確
保する必要があり、自然環境保全や景観上の観点から好
ましくない。 (2)ケーブルクレーンのバケット等が作業者の上方を
移動するため作業者の安全確保に一層の注意を払わなけ
ればならない。
【0004】上記したインクライン設備を用いる場合に
は、主に以下の問題があった。 (1)ケーブルクレーンの場合と同様、コンクリート混
練設備を設置するための広い用地がダム堤頂部付近に必
要となるため、該ダム堤頂部付近の山を大きく削り取っ
て用地を確保する必要があり、自然環境保全や景観上の
観点から好ましくない。
【0005】上記したベルトコンベアで河床部から搬送
する場合には、以下の問題があった。 (1)コンクリート打設面の上昇に伴うベルトコンベア
ラインの盛替が大変であり、また、ベルトコンベアの敷
設に伴う地山の切取りが発生するため、必然的に工期が
長くなってしまう。 (2)コンクリートが数回のベルトコンベアの乗り継ぎ
を経て運ばれることになるため、コンクリートの材料分
離がおきるおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記理由から、本出願
人は、河床部側にコンクリート混練設備を設置し、すで
にコンクリート打設されたダム堤体のコンクリート壁面
にレールを敷設して、該レール上に搬送体を走行させ、
該搬送体によりコンクリートを河床部からダム堤体の上
面に搬送することを考えた。これにより、自然環境保全
や景観上の観点から好ましくしかも工期の大幅な短縮を
図ることができるダム施工を実現できる。しかしなが
ら、この方法では、コンクリート壁面にレールを敷設す
るためのアンカーが必要となり、またレールによりコン
クリート壁面に傷をつけてしまうため、後に、コンクリ
ート壁面の補修を行なう必要性が生じることが予想され
る。
【0007】したがって、本発明の目的は、コンクリー
トを河床部からダム堤体の上面に搬送する方法を採用す
るにあたって、ダム堤体のコンクリート壁面の後の補修
工事を不要とし工期の短縮を図ることができるダムの施
工方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のダムの施工方法は、すでにコンクリート打
設されたダム堤体に形成された上下方向に沿う本設エレ
ベータシャフト用の立坑と、該立坑と河床部側のコンク
リート壁面との間に横方向に貫通形成された横坑とを搬
送経路として用いるとともに、前記立坑内で搬送体を昇
降させて、すでにコンクリート打設されたダム堤体上に
河床部側からコンクリートを搬送することを特徴として
いる。
【0009】
【作用】本発明のダムの施工方法によれば、上下方向に
沿う本設エレベータシャフト用の立坑と、該立坑と河床
部側のコンクリート壁面との間に横方向に貫通形成され
た横坑とを搬送経路として用いるとともに、立坑内で搬
送体を昇降させて、コンクリートを搬送するため、コン
クリート壁面にはレール等を設ける必要がなくなり、該
コンクリート壁面にアンカーを設けたり傷をつけてしま
うことがなくなる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照して説明す
る。なお、実施例において、ダム堤体の形成は、面状に
広くコンクリートを打設していくRCD(Roller Compa
ctedDam-concrete)工法や拡張レヤー打設工法等が採用
される。図中符号1は、施工の途中段階まですでに打設
されたダム堤体を示しており、該ダム堤体1には、上下
方向に沿う立坑2が形成されている。ここで、この立坑
2は、後に管理用として本設されるエレベータのシャフ
トとして用いられるものである。また、立坑2の下端よ
り若干上側の位置と、河床部3側であって河床部3より
若干上側の位置の下流側コンクリート壁面4との間に
は、水平横方向に横坑5が貫通形成されている。ここ
で、この横坑5は、後に管理用エレベータまでの通路と
して用いられるものである。
【0011】そして、ダム堤体1の上面には、立坑2の
上部開口部を跨ぐ位置に上部ホッパー設備7が設置され
ている。この上部ホッパー設備7は、四本(図1におい
ては二本のみ表われている)の鉛直伸縮可能な内側脚部
8と、該内側脚部8に対して水平外側に位置する鉛直伸
縮可能な四本(図1においては二本のみ表われている)
の外側脚部9とを有しており、ダム堤体1のコンクリー
ト面状打設に応じて、上方にステップアップするように
なっている。具体的には、例えば図1に示すように伸長
状態の外側脚部9においてすでにコンクリート打設され
たダム堤体1の上面に立設された状態で、コンクリート
の面状打設を行ない、縮長状態にあった内側脚部8を伸
長させ新たな打設層の上面に立設させるとともに、外側
脚部9を縮長させ、さらに、伸長された外側脚部9があ
った部分を埋めつつコンクリートの面状打設を行なっ
て、外側脚部9を伸長させ新たな打設層の上面に立設さ
せるとともに、内側脚部8を縮長させ、伸長された内側
脚部8があった部分を埋めつつコンクリートの面状打設
を行なうという工程を、コンクリート打設の進行にした
がって繰り返す。
【0012】この上部ホッパー設備7には、巻上装置1
1およびコンクリート仮受用の上部ホッパー12が取り
付けられている。この巻上装置11は、一方向に回転駆
動されることにより、巻き上げられていたワイヤ13を
繰り出し、あるいは前記と逆方向に回転駆動されること
により、繰り出されたワイヤ13を巻き上げるもので、
該ワイヤ13は、下方に吊り下げられ、その先端に、搬
送体であるバケット15が取り付けられている。なお、
ワイヤ13は、立坑2の下端側からダム堤体1の最終打
設高さ位置に上げられた上部ホッパー設備7までバケッ
ト15を移動させることができるよう長さが設定されて
おり、上部ホッパー設備7が低い位置にあるときには、
巻上装置11による繰り出し長さの調節で対応するよう
になっている。
【0013】ここで、バケット15は、上部に設けられ
た上部開口部16と側部に設けられた側部開口部17と
を有しており、側部開口部17は下端を中心に揺動する
開閉板18で開閉されるようになっている。そして、バ
ケット15は、立坑2の下端側に位置した状態(図1に
示すバケット15aの状態)において、後述する台車2
0から、コンクリートを上部開口部16で受け取るよう
になっており、他方、上部ホッパー12の上側に位置し
た状態において、側部開口部17に設けられた開閉板1
8を揺動させ、該開閉板18をシュートとして用いて、
コンクリートを上部ホッパー12に落とし込むようにな
っている。
【0014】次に、横坑5には、下面にレール21が敷
設されており、該レール21には、河床部3側からコン
クリートを搬送する自走式の台車20が設けられてい
る。台車20は、上部開口部23を有するコンクリート
搭載用の台部22を具備しており、該台部22は、台車
20がレール21の立坑2側の所定位置に位置した状態
で立坑2側に傾動することにより、立坑2の下端に位置
するバケット15にコンクリートを落とし込むようにな
っている(図1に示すバケット15aおよび台車20a
の状態)。ここで、横坑5から河床部3側に延出するレ
ール21は、横坑5の高さに合わせて河床部3に設置さ
れた台部材24に敷設されており、その先側は、河床部
3に設けられた、諸材料を所定の配合比率で混練してコ
ンクリートを製造するコンクリート混練設備であるバッ
チャープラント(図示略)まで延在されていて、台車2
0は、該バッチャープラントから直接コンクリートの供
給を受けるようになっている。なお、河床部3には、上
記バッチャープラントの他に、該バッチャープラントに
作製した骨材を供給する骨材プラント(図示略)が設置
されている。
【0015】次に、上記した装置を用いたダムの施工方
法について説明する。施工の途中段階まですでにコンク
リート打設されたダム堤体1のコンクリート壁面4およ
び立坑2の内周側等に、該ダム堤体1の上面より少なく
とも一度のコンクリート面状打設厚さ分高い位置まで鋼
板等の型枠を組み、この型枠の範囲内にコンクリートを
打設し、必要に応じて上部ホッパー設備7をステップア
ップするという工程を繰り返しながら、ダムを構築して
いく。
【0016】そして、このようなダム構築にともなうコ
ンクリートの搬送は以下の工程の繰り返しにより行なわ
れる。すなわち、巻上装置11のワイヤ13の繰り出し
により立坑2の下端までバケット15を移動させ、開閉
板18が閉じられた状態にあるバケット15にコンクリ
ートを台車20から台部22の傾動により積み込む(図
1に示すバケット15aおよび台車20aの状態)。そ
して、巻上装置11のワイヤ13の巻き上げによりバケ
ット15を上部ホッパー12の上側まで上昇させ、この
状態で、側部開口部17に設けられた開閉板18を開作
動させて、該開閉板18を介してコンクリートを上部ホ
ッパー12に排出させる。そして、該上部ホッパー12
で仮受けされたコンクリートはダンプカー等で打設位置
まで運搬されることになる。ここで、上部ホッパー12
へのコンクリートの落とし込み後のバケット15は開閉
板18を閉じて下降されることになり、他方で、バケッ
ト15にコンクリートを供給した後の台車20は台部2
2を水平に戻しレール21を走行してバッチャープラン
トに戻りコンクリートの供給を受ける。
【0017】以上に述べた本実施例のダムの施工方法に
よれば、上下方向に沿う本設エレベータシャフト用の立
坑2と、該立坑2と河床部3側のコンクリート壁面4と
の間に横方向に貫通形成された横坑5とを用い、しか
も、立坑2内ではバケット15を昇降させてコンクリー
トを搬送するため、コンクリート壁面4にはレール等を
設ける必要がなくなり、該コンクリート壁面4にアンカ
ーを設けたり傷をつけてしまうことがなくなる。したが
って、このような傷等を後に補修する工事が不要となる
ため、工期を短縮することができる。
【0018】なお、立坑2内でバケットを昇降させるた
めには、立坑2内にインクライン設備を設けたり、該立
坑2内にタワーを立設して該タワー内にバケットを昇降
させるたりすることも可能である。
【0019】また、立坑2の下端側に位置するバケット
15へのコンクリートの供給は、ダンプカー等で河床部
3から横坑5内まで運搬して直接移し変えたりすること
でも対応でき、さらには上記実施例の台車20上に台部
22の代りにバケット15を着脱可能に構成し、台車2
0に装着されたバケット15にバッチャープラントから
コンクリートを直接供給させ、台車20でバケット15
を立坑2まで移動させ(この場合立坑2を突っ切る位置
までレール21を延在させる)、この位置で、バケット
15にワイヤ13を取り付けるとともに該バケット15
を台車20から切り離した後、バケット15をワイヤ1
3の巻き上げで上昇させることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のダムの施
工方法によれば、上下方向に沿う本設エレベータシャフ
ト用の立坑と、該立坑と河床部側のコンクリート壁面と
の間に横方向に貫通形成された横坑とを搬送経路として
用いるとともに、立坑内で搬送体を昇降させて、コンク
リートを搬送するため、コンクリート壁面にはレール等
を設ける必要がなくなり、該コンクリート壁面にアンカ
ーを設けたり傷をつけてしまうことがなくなる。したが
って、このような傷等を後に補修する工事が不要となる
ため、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダムの施工方法の一実施例を説明する
側断面図である。
【符号の説明】
1 ダム堤体 2 立坑 3 河床部 4 コンクリート壁面 5 横坑 15 バケット(搬送体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すでにコンクリート打設されたダム堤体
    に形成された上下方向に沿う本設エレベータシャフト用
    の立坑と、該立坑と河床部側のコンクリート壁面との間
    に横方向に貫通形成された横坑とを搬送経路として用い
    るとともに、前記立坑内で搬送体を昇降させて、すでに
    コンクリート打設されたダム堤体上に河床部側からコン
    クリートを搬送することを特徴とするダムの施工方法。
JP18849794A 1994-08-10 1994-08-10 ダムの施工方法 Pending JPH0853826A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030311