JPH042130B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンクリート打設方法とその装置に
関し、特に、ダムの斜面のように高さ位置の異な
る連続した場所に、斜路上の移動とコンクリート
打設とを繰り返しながら順次コンクリートの打設
領域を拡大していく方法と装置に関する。

〔従来の技術〕

移動とコンクリート打設とを繰り返しながらコ
ンクリート打設領域を拡大する工法は従来から採
用されているが、従来の工法は、移動台車上に旋
回台をを旋回可能に設置し、この旋回台に、コン
クリートを打設位置の方向へ排出させる排出手段
を、起伏可能に取付けてなるコンクリート打設装
置を用い、この打設装置の移動台車を走行させる
ことにより全体を移動させてコンクリートを打設
するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来のコンクリート
打設工法に使用されるコンクリート打設装置は、
平地におけるコンクリート打設作業を想定して構
成されているものであり、斜路を走行させようと
すると、斜路の傾斜度に対応して全体が傾斜し
て、安定したコンクリート打設を行うことが困難
となる問題点がある。また、従来においては、斜
路にコンクリート打設装置を走行可能に設置し
て、斜路に沿つた領域にコンクリートを打設する
手段は未だ存在しない。

この発明はかかる従来例の問題点に着目してな
されたものであり、斜路を移動しながらコンクリ
ートを打設することを可能にし、且つコンクリー
トを輸送する管の長さを調節しながら、斜路に沿
つてコンクリート打設位置を変えていくコンクリ
ート打設工法及び装置を提供することを目的とし
ている。

〔問題点を解決するための手段と作用〕

工法の発明は、コンクリート打設装置とクレー
ン装置と荷台車とを夫々斜路に設置して用いる。
前記コンクリート打設装置は、折り畳み式のブー
ムを起伏自在に備え且つこのブームにコンクリー
ト輸送管を沿わせて支持させてある旋回フレーム
を、少なくとも前後いずれかの側の高さを調整可
能にした移動台車に旋回自在に載置してなり、ま
たクレーン装置は、ジブを起伏自在に備えた旋回
フレームを、少なくとも前後いずれかの側の高さ
を調整可能にした移動台車に旋回自在に載置して
なり、さらに荷台車は、荷受台を備えてなる。そ
して、これらを巻上げ装置により、個別に設けら
れ又は共用の斜路上を個別に移動させ、前記荷台
車上に載置される継足し管その他の資材をクレー
ン装置で荷扱いして、コンクリート供給源から延
びてコンクリート打設装置に支持されるコンクリ
ート輸送管の長さを変化させながら、且つコンク
リート打設装置でその旋回フレームを旋回させ且
つそのブームを起伏操作しながら、斜路に沿つた
位置にコンクリートの打設を行う。かかる打設に
際しては、コンクリート打設装置の旋回フレーム
を、その前後いずれかの高さを調節することによ
り所定の角度（例えば水平）に保持する。

また装置の発明は、前記コンクリート打設工法
の実施に直接使用するコンクリート打設装置にか
かり、昇降装置を備えて、設定された所定角度の
姿勢に基台を保持できるようにした移動台車を、
斜路に設置し、この移動台車の前記基台に、旋回
フレームを旋回自在に支持させ、この旋回フレー
ムに、折り畳み式としたブームの基端を起伏自在
に取付け、コンクリート供給源に連結されたコン
クリート輸送管を、前記折り畳み式のブームに沿
わせて配置してなる。かかるコンクリート打設装
置は、移動台車を斜路に沿つて走行させることに
より斜面を移動し、且つ昇降装置を作動させて、
斜面の傾斜角度に応じて基台の一側を昇降させる
ことにより、基台を所定の角度に保持し、以て旋
回フレームを例えば水平のような所定の角度に保
持する。かかる移動中又は移動後の所定位置で、
旋回フレームの旋回とブームの起伏とを適宜行つ
て、ブームに沿わせて配置してあるコンクリート
輸送管の先端を打設位置に臨ませてからコンクリ
ートを打設する。

〔実施例〕

次に、前記発明を図示実施例に従つて説明す
る。第１〜３図はフイルタイプダムの洪水吐を施
工する場合の実施例である。

洪水吐をコンクリート打設により施工する場
合、斜面に水の流れ方向に沿つてレール１を平行
に敷設して斜路を形成する。レール１には、コン
クリート打設装置とクレーン装置と荷台車
とを走行自在に載置させるとともに、前記レール
１の下方の平地部分に、コンクリート供給源とし
てのバツチヤープラントとコンクリートポンプ
とを設置する。この実施例においてはコンクリ
ート打設装置とクレーン装置と荷台車とを
同一のレール１上に載置しているが、夫々専用の
レールを敷設してこれらにコンクリート打設装置
とクレーン装置と荷台車とを個別に載置し
てもよい。

前記コンクリート打設装置は、第３図に拡大
して示すように、移動台車２と旋回フレーム９と
折り畳み式のブーム１１，１２とコンクリート輸
送管を構成する打設装置用輸送管１３とを備え
る。なお、コンクリート輸送管は、前記打設装置
用輸送管１３と、コンクリートポンプから斜路
に沿つて敷設される多数連続された継ぎ足し管か
らなる敷設輸送管３３とからなる。

移動台車２は、レール１上を移動できる車輪４
を前後に有する台車フレーム３上に、基台５の一
端部を起伏自在に連結するとともに、基台５の他
端部と台車フレーム３との間に、ジヤツキ装置６
とピンの差込みにより任意の長さに固定できる伸
縮ロツド７とを夫々介在させて、ジヤツキ装置６
の伸縮動作と伸縮ロツド７による固定により、台
車フレーム３に対し基台５を任意の角度に傾斜さ
せて支持できるようにしてある。ジヤツキ装置６
と伸縮ロツド７とにより、基台５を任意又は所定
角度に保持する昇降装置を構成している。

旋回フレーム９は、前記移動台車２の基台５上
に旋回装置８を介して載置支持されており、また
折り畳み式のブーム１１，１２は前記旋回フレー
ム９の旋回台１０に起伏自在に連結されていて、
このブーム１１，１２に沿わせて打設装置用輸送
管１３が支持される。打設装置用輸送管１３は、
敷設輸送管３３との連結部、ブーム１１，１２の
屈折部、及び先端部においては可撓性を有してい
る。

そして、ブーム１１と旋回フレーム９間に配し
たシリンダ１４の伸縮作動でブーム１１が起伏で
き、また両ブーム１１，１２間に配したシリンダ
１５の伸縮作動により両ブーム１１，１２が展
張、折り畳みできるようにしてある。

また前記打設装置用輸送管１３は、移動台車２
の基台５及び旋回フレーム９内を立ち上がり、旋
回台１０とブーム１１との連結部を通して第２図
に示すようにブーム１１の一側面に沿わされた
後、ブーム１１，１２の連結部を貫通してブーム
１２の側面に沿わされ、さらにブーム１２の先端
から垂下されている。１６はカウンターウエイ
ト、１７は運転室である。

前記クレーン装置は、前記コンクリート打設
装置における移動台車２と同様な構成を有する
移動台車１８上に旋回フレーム１９を旋回装置２
０を介して旋回自在に載置させ、この旋回フレー
ム１９上に、ジブ２１の基端を起伏自在に取付け
るとともに、Ａフレーム２２を立て、且つ起伏用
及び巻き上げ用の各ウインチ２３，２４を設置
し、起伏用ウインチ２３に巻いた起伏用ロープ２
５の端部は、Ａフレーム２２頂部のシーブを介し
てジブ２１先端部に結着し、また巻き上げ用ウイ
ンチ２４に巻いた巻き上げ用ロープ２６は、Ａフ
レーム２２頂部のシーブ、ジブ先端のシーブを介
して吊具を吊り下げ支持させた構成としてある。

前記荷台車は、車輪付きの台車フレーム２７
上に荷受台２８を傾動可能に支持させた構成とし
てある。

前記コンクリートポンプは、コンクリートホ
ツパ２９内のコンクリートを切換弁３０の操作で
２本の輸送シリンダに交互に吸入させ、この２本
の輸送シリンダの交互往復運動によつて吐出管３
１より吐出させるようにしてあり、前記コンクリ
ートホツパ２９へのコンクリートは、バツチヤー
プラントから供給されるようにしてある。前記
吐出管３１の部分には、ストツプバルブ３２があ
り、コンクリートの打設停止時に閉じることによ
つて、コンクリートポンプ内へ輸送中のコンク
リートが逆流することを防止できるようにしてあ
る。

前記コンクリート打設装置とコンクリートポ
ンプとの間には、コンクリートポンプから吐
出されるコンクリートを打設装置用輸送管１３ま
で運搬するための敷設輸送管３３を配し、コンク
リートポンプからのコンクリートが敷設輸送管
３３内を通つて打設装置用輸送管１３に送られ、
打設装置用輸送管１３の先端から放出されてコン
クリート打設が行われるようにしてある。

前記レール１の上方位置には、コンクリート打
設装置巻き上げ用のウインチ３４、クレーン装
置巻き上げ用のウインチ３５、荷台車巻き上
げ用ウインチ３６を別個に配置し、ウインチ３４
に巻き取つたワイヤロープ３７はコンクリート打
設装置の移動台車２に、ウインチ３５に巻き取
つたワイヤロープ３８はクレーン装置の移動台
車１８に、またウインチ３６に巻き取つたワイヤ
ロープ３９は荷台車に夫々連結して、各ウイン
チ３４，３５，３６の単独駆動によつて、コンク
リート打設装置、クレーン装置、荷台車が
単独にレール１を走行移動できるようにしてあ
り、さらに斜面の頂部には、トラツククレーン４
０の走行路４１を設置し、このトラツククレーン
４０で運んだ資材を荷台車の荷受台２８上に載
せるようにしてある。

いま、洪水吐を下方から施工する場合は、ウイ
ンチ３４，３５を駆動させて各ワイヤロープ３
７，３８を巻き戻す。これによりコンクリート打
設装置及びクレーン装置はレール１上を下降
する。そして両者，が所定位置（例えば、第
１図の二点鎖線の位置）に至つたときに、前記ウ
インチ３４，３５を停止し、コンクリート打設装
置及びクレーン装置を所定の間隔としてレー
ル上に停止させる。

次に、トラツククレーン４０で運ばれた敷設輸
送管３３のための複数の継ぎ足し管を、最上位置
まで引き上げられている荷台車の荷受台２８上
に積み卸す。荷台車上に多くの資材が載せられ
ると、ウインチ３６を駆動して荷台車を、前記
クレーン装置の作業半径内の位置までレール１
上を下降させる。

この状態でクレーン装置を運転して荷台車
の荷受台２８上に積まれた継ぎ足し管をコンクリ
ート打設装置近くのレール１わきに順次積み卸
していく。積み卸された各継ぎ足し管は、コンク
リートポンプの吐出管３１と、コンクリート打
設装置に保持される打設装置用輸送管１３とを
連通させるように順次接続されて敷設輸送管３３
を構成する。

敷設輸送管３３ができあがると、コンクリート
打設装置のブーム１２先端をコンクリート打設
位置に合わせた後、コンクリートポンプを起動
させる。これにより、コンクリートポンプから
圧送されるコンクリートが、敷設輸送管３３、打
設装置用輸送管１３を経て打設装置用輸送管１３
の先端から放出され、以てコンクリートの打設が
行われる。

コンクリート打設装置は、ブーム１１，１２
の起伏、屈折、旋回の各作動をコンクリート打設
現場での作業員による遠隔操作で行われるので、
コンクリートの打設を、ブーム１１，１２を伸長
しての最大旋回範囲まで行うことができる。

コンクリート打設位置の変更に伴つて、コンク
リート打設装置を移動させる必要が生じた時に
は、一端コンクリートの打設を停止する。これは
敷設輸送管３３の長さを変えるために継ぎ足し管
を着脱のいずれかをする必要があるからである。
このコンクリート打設の停止時は、作業員の遠隔
操作によりコンクリートポンプの運転停止を自
動的に行い、同時にストツパバルブ３２を閉め、
輸送途中のコンクリートがコンクリートポンプ
に逆流するのを防止するようにする。

継ぎ足し管の着脱いずれかの作業により敷設輸
送管３３の長さを変える作業が終了すると、作業
員の遠隔操作でコンクリート打設装置のブーム
１１，１２の旋回、起伏を行つて所定の位置に打
設装置用輸送管１３の先端を位置させるとともに
コンクリートポンプの運転を再開させ、また同
時にストツプバルブ３２を開く。

かくしてコンクリートの打設作業を行う間に、
クレーン装置は荷台車上と斜面上との間での
資材の移動を行い、また荷台車は、荷受台２８
上に資材を載置してトラツククレーン４０とクレ
ーン装置との間の資材の運搬を行う。

以上のようにして、レール１上に設置されたコ
ンクリート打設装置、クレーン装置、荷台車
を使用し、平地のコンクリートポンプからの
コンクリートをコンクリート打設装置にて斜面
の広い領域に順次コンクリートを打設する。

なお、洪水吐の施工を水の流れ方向に沿つて、
斜面を上から下に向けて順次コンクリートを打設
することも、またその逆方向に順次コンクリート
を打設することもできる。

また前記実施例によれば、コンクリートボンプ
を定置式としてバツチヤープラントの近くに
設置した場合を示したが、バツチヤープラント
より離れたところでミキサ車でコンクリートを運
ぶようにしてもよく、コンクリートポンプを定
置式にしないでコンクリートポンプ車等を用いた
移動式としてもよい。

さらに前記実施例はフイルダムの洪水吐を施工
する場合について説明したが、フイルタイプダム
の他の部位の施工やコンクリートダムのような他
の形式のダム又はダム以外の工事現場において適
用できることは勿論である。

さらにまた、前記実施例はコンクリートポンプ
とバツチヤープラントを斜面の下に設置して
あるが、この発明においてはこれらを斜面の上に
設置することを除外するものではない。

第４，５図はコンクリート打設装置の他の例
を示す実施例である。このコンクリート打設装置
は基本的には前記実施例のコンクリート打設装
置と同一である。

即ち、レール１、移動台車２、台車フレーム
３、車輪４、基台５、ジヤツキ装置６、伸縮ロツ
ド７、旋回装置８、旋回フレーム９、旋回台１
０、ブーム１１，１２、打設装置用輸送管１３、
シリンダ１４，１５、カウンターウエイト１６、
敷設輸送管３３、ワイヤロープ３３は、いずれも
その形状に多少の相違はあるものの実体的に前記
実施例のものと同一である。

この実施例においては、台車フレーム３と基台
５との一側はヒンジピンにより枢着され、他側の
伸縮ロツド７は中途にピンが介在して、このピン
の差込み位置の変更で長さを変えて、コンクリー
ト打設装置が位置する斜面の角度が変化しても
基台５の角度を所定通りに保つことができるよう
にしてある。また基台５には手摺４６が設けら
れ、この基台５に立設される支持台４４の上端
に、旋回装置８を介して旋回フレーム９が設置さ
れる。旋回フレーム９上の４５は油圧ユニツトで
あり、シリンダ１４，１５、ジヤツキ装置６等の
油圧を制御する。ブーム１２の先端にはさらにブ
ーム１２ａが起伏自在に連結され、従つてブーム
１２，１２ａ間にもシリンダ１５ａが設置され
て、これらブーム１１，１２，１２ａに沿つて打
設装置用輸送管１３が添設される。打設装置用輸
送管１３の先端はブーム１２ａの先端から垂下さ
れ、これに錘１３ａが付設されてブーム１２ａの
角度にかかわらず打設装置用輸送管１３先端の垂
下状態を維持するようにしてある。４３は、打設
装置用輸送管１３をブーム１１，１２，１２ａに
支持するための支持材である。

なお、折り畳み式のブームはこの実施例では３
段としたが、４段以上であつてもよいことは勿論
であり、またジヤツキ装置６と伸縮ロツド７とに
より構成される昇降装置は、基台５の一側を昇降
させる機構をもつものであれば他のものでもよい
こともまた勿論のことである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、斜路
にコンクリート打設装置とクレーン装置と荷台車
を設置してこれらの作動により、斜面に沿つて順
次継続してコンクリートを打設することができる
ため、斜面におけるコンクリート打設能率の向上
を図ることができる効果があり、しかもコンクリ
ート打設装置とクレーン装置の移動台車をいずれ
も常時所定角度に維持できる構成としたため、移
動台車を例えば常時水平に維持することができ
て、斜路を移動しながらの作業を安全に行うこと
が可能になつた。

またコンクリート打設装置はその移動台車を前
記のように所定角度に維持できることによる安全
性の確保の効課の他に、コンクリート輸送管を沿
わせているブームが折り畳み式であるとともに起
伏自在としてあるため、斜路の延在方向のみなら
ず、これに交叉する方向にもコンクリート打設位
置を自在に変更することができて、斜面の広い範
囲にわたつてコンクリートの打設を行うことがで
きるから、ダムの洪水吐その他の斜面へのコンク
リート打設の効率向上に貢献することができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す側面図、第２
図は同平面図、第３図は第１図におけるコンクリ
ート打設装置の拡大図、第４図はコンクリート打
設装置の他の例を示す側面図、第５図は第４図の
ブームと打設装置用輸送管との関係を示す平面図
である。 ……コンクリート打設装置、……クレーン
装置、……荷台車、……バツチヤープラン
ト、……コンクリートポンプ、１……レール、
２……移動台車、３……台車フレーム、４……車
輪、５……基台、６……ジヤツキ装置、７……伸
縮ロツド、８……旋回装置、９……旋回フレー
ム、１０……旋回台、１１，１２，１２ａ……ブ
ーム、１３……打設装置用輸送管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 折り畳み式のブームを起伏自在に備え且つこ
   のブームにコンクリート輸送管を沿わせて支持さ
   せてある旋回フレームを、少なくとも前後いずれ
   かの側の高さを調整可能にした移動台車に旋回自
   在に載置してなるコンクリート打設装置と、ジブ
   を起伏自在に備えた旋回フレームを、少なくとも
   前後いずれかの側の高さを調整可能にした移動台
   車に旋回自在に載置してなるクレーン装置と、荷
   受台を備えた荷台車と、を夫々斜路に設置して、
   これらを巻上げ装置により個別に移動させ、前記
   荷台車上に載置される継足し管その他の資材をク
   レーン装置で荷扱いして、コンクリート供給源か
   ら延びてコンクリート打設装置に支持されるコン
   クリート輸送管の長さを変化させながら、且つコ
   ンクリート打設装置でそのブームを起伏操作しな
   がら、斜路に沿つた位置にコンクリートの打設を
   行うことを特徴とするコンクリート打設工法。 ２ コンクリート輸送管は、コンクリート供給源
   から斜路に沿つて敷設される敷設輸送管と、敷設
   輸送管に連結されてコンクリート打設装置のブー
   ムに支持される打設装置用輸送管とからなり、コ
   ンクリート打設装置の移動に伴い敷設輸送管を継
   足し延長させつつ順次コンクリートの打設を行う
   特許請求の範囲第１項記載のコンクリートの打設
   工法。 ３ コンクリート輸送管は、コンクリート供給源
   から斜路に沿つて敷設される敷設輸送管と、敷設
   輸送管に連結されてコンクリート打設装置のブー
   ムに支持される打設装置用輸送管とからなり、コ
   ンクリート打設装置の移動に伴い敷設輸送管の一
   部を撤去してこれを短縮させつつ順次コンクリー
   トの打設を行う特許請求の範囲第１項記載のコン
   クリートの打設工法。 ４ 昇降装置を備えて、設定された所定角度の姿
   勢に基台を保持できるようにした移動台車を、斜
   路に設置し、この移動台車の前記基台に、旋回フ
   レームを旋回自在に支持させ、この旋回フレーム
   に、折り畳み式としたブームの基端を起伏自在に
   取付け、コンクリート供給源に連結されたコンク
   リート輸送管を、前記折り畳み式のブームに沿わ
   せて配置したことを特徴とするコンクリート打設
   装置。