JP2000344468A - 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法 - Google Patents

資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法

Info

Publication number
JP2000344468A
JP2000344468A JP11155778A JP15577899A JP2000344468A JP 2000344468 A JP2000344468 A JP 2000344468A JP 11155778 A JP11155778 A JP 11155778A JP 15577899 A JP15577899 A JP 15577899A JP 2000344468 A JP2000344468 A JP 2000344468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
tower
boom
levee
equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11155778A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Obara
由幸 小原
Keiji Onizuka
恵二 鬼塚
Yoichi Fukumoto
洋一 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP11155778A priority Critical patent/JP2000344468A/ja
Publication of JP2000344468A publication Critical patent/JP2000344468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 資機材の移し替えの回数を少なくして搬送の
一サイクルにかかる時間を短縮し、また資機材がコンク
リートである場合には、コンクリートの移し替えの回数
を少なくしてコンクリートの品質を保ち、かつ搬送の一
サイクルにかかる時間を短縮した資機材搬送装置及び該
資機材搬送装置を用いたダムコンクリートの搬送方法を
提供する。また、施工コストが低減されるよう簡単な構
成からなる資機材搬送装置を提供する。 【解決手段】 資機材搬送装置1として、ダムの提体D
の近傍に位置して立設されるタワー2と、タワー2の上
部にほぼ水平方向に張り出して設けられるブーム3と、
ブーム3に沿って略水平方向に移動可能に設けられる移
動台車4と、移動台車4から昇降自在に吊下されるコン
クリートバケット5と、移動台車4の移動及びコンクリ
ートバケット5の昇降を行う駆動装置6とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資機材搬送装置及
び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートダムの提体へ資機材を搬送
する際、例えばコンクリートを搬送する際には、通常、
資機材搬送装置としてケーブルクレーンを用いるダムコ
ンクリートの搬送方法が採られるケースが多い。このダ
ムコンクリートの搬送方法は、提体の右岸または左岸
の、最終仕上げ時における提体の天端よりもさらに上方
に、コンクリートを製造するコンクリートバッチャープ
ラント(コンクリート製造施設)を設け、コンクリート
バッチャープラントによって製造されるコンクリートを
トランスファーカー(運搬手段)でケーブルクレーンの
コンクリートバケットの受け渡し場所まで搬送して、そ
の後ケーブルクレーンによってコンクリートバケットを
コンクリート打設位置まで空中を搬送するものである。
しかし、このダムコンクリートの搬送方法では、コンク
リートバッチャープラントを設置するために、提体の右
岸または左岸の山腹の一部を切り開いて平地を作る必要
がある。また、ケーブルクレーンの基礎を設置するため
にも、山腹の法面を掘削する必要があり、自然環境の維
持やダム竣工後の景観の保全の観点からは問題点が多か
った。
【0003】そして、前記搬送方法の問題点を解決すべ
く、資機材搬送装置としてクライミングラインやライジ
ングタワーを用いたダムコンクリートの搬送方法があ
る。これらの方法は、例えば図6の正面図に示すよう
に、ダムの提体Dの上流側にコンクリートバッチャープ
ラントPを設け、このコンクリートバッチャープラント
Pからトランスファーカーまたはダンプカー等の運搬手
段Tによってコンクリートを提体Dの直下まで運搬し、
提体Dの近傍に立設されるライジングタワー31に設け
られて、ライジングタワー31に沿って昇降可能に配さ
れるコンクリートバケット32に積み込む。そして、コ
ンクリートバケット32をライジングタワー31に沿っ
て上昇させ、ライジングタワー31の上部に達した後、
コンクリートバケット32内のコンクリートを、提体D
の上部に掛け渡されるベルトコンベア33に、ホッパー
34を介して供給し、これによって提体D上に位置する
ホッパーやダンプカー等の搬送手段Mにコンクリートを
搬送する。ここで、コンクリートを打設することで提体
Dの高さが上昇すると、ライジングタワー31の上端に
延長部材31aを継ぎ足して、提体Dに対応する高さま
でその高さを上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のライ
ジングタワー31を用いたダムコンクリートの搬送方法
では、コンクリートバッチャープラントPから運搬手段
Tへの移し替え、運搬手段Tからコンクリートバケット
32への移し替え、コンクリートバケット32からホッ
パー34を介してベルトコンベア33への移し替えを行
うなど、コンクリートの移し替えの回数が多いため、コ
ンクリートの成分が一部分離することがあるなど、コン
クリートの品質を保つことが困難になるという問題があ
った。そして、移し替えの回数が多い分、コンクリート
の搬送の一サイクルにかかる時間が長いという問題もあ
った。また、コンクリートに限らず、その他の資機材を
搬送する際にも、搬送の一サイクルにかかる時間が長い
という問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、資機材の移し替えの回数を少なくして搬送の一サイ
クルにかかる時間を短縮し、また資機材がコンクリート
である場合には、コンクリートの移し替えの回数を少な
くしてコンクリートの品質を保ち、かつ搬送の一サイク
ルにかかる時間を短縮した資機材搬送装置及び該資機材
搬送装置を用いたダムコンクリートの搬送方法を提供す
ることを目的とする。また、施工コストが低減されるよ
う簡単な構成からなる資機材搬送装置を提供することも
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の資機材搬送装置においては、ダムの
提体の近傍に位置して立設されるタワーと、該タワーの
上部にほぼ水平方向に張り出して設けられるブームと、
該ブームに設けられて、該ブームに沿って略水平方向に
移動可能な移動体と、該移動体から昇降自在に吊下され
る資機材搬送容器と、前記移動体の移動及び前記資機材
搬送容器の昇降を行う駆動装置とを備えることを特徴と
する。このように構成される資機材搬送装置において
は、駆動装置によってタワーの上部に設けられるブーム
に配される移動体から吊下される資機材搬送容器が昇降
され、資機材搬送容器がタワーの上部に達した後は、駆
動装置によって移動体が移動されて、資機材搬送容器が
移動体とともにブームに沿って提体上に搬送される。
【0007】請求項2記載の資機材搬送装置において
は、前記タワーが、高さ方向に伸縮が可能な複数のユニ
ットから構成されて、前記ブームは、前記タワーに沿っ
て昇降を可能にするブーム昇降装置を備えていることを
特徴とする。このように構成される資機材搬送装置にお
いては、ユニットを高さ方向に連結することでタワーが
伸張され、この部分にブーム昇降装置によってブームを
移動させることで、資機材搬送容器が搬送される高さが
提体の高さに応じて調整される。
【0008】請求項3記載の資機材搬送装置において
は、請求項1または2記載の資機材搬送装置であって、
前記ブームが、前記タワーから、一端を前記提体側に、
他端を前記提体とは反対側に位置するようにして張り出
して設けられ、前記移動体が、前記ブームの、前記タワ
ーを挟んで前記提体とは反対側に張り出される側から前
記提体側に移動可能に配され、前記資機材搬送容器が、
前記タワーに対して前記提体側と、前記タワーを挟んで
前記提体とは反対側との双方で昇降可能に配されている
ことを特徴とする。このように構成される資機材搬送装
置においては、移動体が、ブームのタワーからみて提体
とは反対側に張り出して設けられる側から提体側まで、
ブームに沿って行き来され、資機材搬送容器が、タワー
に対して提体側と、タワーを挟んで提体とは反対側との
双方で昇降される。
【0009】請求項4記載の資機材搬送装置において
は、請求項1ないし3記載の資機材搬送装置であって、
前記ブームには、前記ブームにかかる重量のバランスを
保つためのカウンターウェイトが、前記タワーを挟んで
前記資機材搬送容器の昇降される側とは反対側に、前記
ブームに対し吊り下げられた状態で設けられていること
を特徴とする。このように構成される資機材搬送装置に
おいては、カウンターウェイトが、ブームの、タワーを
挟んで資機材搬送容器の昇降される側とは反対側に設け
られているので、ブームにかかる重量の、タワーを中心
とするバランスが保たれる。また、カウンターウェイト
がブームに対し吊り下げられた状態で設けられているの
で、地盤からの地震動を受けたり、風を受けるなどして
タワー及びブームが振動した場合には、カウンターウェ
イトがタワー及びブームに対して相対的に振動、すなわ
ち相対的に変位してその場に留まろうとする。
【0010】本発明の請求項5記載のダムコンクリート
の搬送方法においては、ダムの提体の近傍にタワーを立
設し、該タワーの上部にほぼ水平方向に張り出すブーム
と、該ブームに沿って略水平方向に移動可能な移動体
と、該移動体から昇降自在に吊下されるコンクリートバ
ケットとを設け、前記提体の近傍に設けたコンクリート
製造施設からコンクリートを運搬手段によって前記タワ
ーの直下に搬入し、前記コンクリートを該運搬手段から
前記コンクリートバケットに移し替えてこれを前記タワ
ーの上部まで持ち上げ、前記移動体を前記ブームに沿っ
て移動させて前記コンクリートバケットを前記提体の上
方に搬送し、前記コンクリートバケットから前記コンク
リートを前記提体上に配置する搬送手段に移し替え、こ
の搬送手段により前記コンクリートを搬送してこれを打
設し、これらの工程を繰り返し行うとともに前記提体の
高さに応じて前記タワーを上方に継ぎ足すことを特徴と
する。
【0011】このように構成されるダムコンクリートの
搬送方法においては、コンクリート製造施設から運搬手
段によってタワーの直下に搬入されるコンクリートは、
コンクリートバケットに移し替えられてタワーの上部ま
で持ち上げられ、移動体がブームに沿って移動されるこ
とによってコンクリートバケットごと提体の上方に搬送
されて、提体上に設けられた搬送手段に移し替えられ
る。そして、前記工程を繰り返し行って提体上にコンク
リートを搬送し、提体の高さに応じて、タワーが上方に
継ぎ足される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。ここで、本実施の形態では、資機材搬送装
置を、ダムの提体Dを構築するためのコンクリートの搬
送に用いる場合について説明する。資機材搬送装置1
は、図1の正面図に示されるように、ダムの提体Dの近
傍に位置して立設されるタワー2と、タワー2の上部に
ほぼ水平方向に張り出して設けられるブーム3と、ブー
ム3に沿って略水平方向に移動可能な移動台車4(移動
体)と、移動台車4から昇降自在に吊下されるコンクリ
ートバケット5(資機材搬送容器)と、移動台車4の移
動及びコンクリートバケット5の昇降を行う駆動装置6
とを備えるものである。
【0013】タワー2は、提体Dとの間にコンクリート
バケット5及びダンプカー等のコンクリートの運搬手段
Tの進入を許容する空間を確保した位置に、略垂直に立
設されるものであって、高さ方向に連結または分離させ
ることで伸縮が可能な複数のユニット2a、2b、2
c、…とから構成されている。これらユニット2a、2
b、2c…は、例えば山形鋼が略角柱形状に組み合わせ
られて構成されるものであって、これらユニット2a、
2b、2c…は、互いの端部をボルト止めするなど、再
度分離が可能な方法で連結されるものである。また、タ
ワー2には、略垂直に立設させた状態で安定的に固定す
るために、図2(a)の正面図に示すように、所定高さ
ごとに提体Dへの固定用のアンカーAが取り付けられ
る。アンカーAは、図2(b)の平断面図に示すよう
に、提体Dとタワー2との間に、コンクリートバケット
5の昇降を許容するよう、平断面視でタワー2を頂点、
提体Dの壁面を底面とする略三角形を形成するよう組ま
れている。
【0014】ブーム3は、図3(a)の正面図に示され
るように、鉄骨が組み合わせられることで構成されるも
のであって、タワー2と同じく略垂直に配されて、タワ
ー2の上部外周を覆う略角柱形状に形成されるブーム基
部3aと、ブーム基部3aの高さ方向の中間部分から、
ダムの提体Dに向かう方向に沿って略水平方向に張り出
して設けられる水平部3bと、ブーム基部3aの下端に
設けられて、タワー2に沿ってブーム3の昇降を可能に
するブーム昇降装置3cとによって構成されている。こ
こで、ブーム基部3aの、水平部3bよりも下側の部分
には、図3(b)の側面図に示されるように、水平部3
bに沿って移動台車4やタワー2のユニット2a、2
b、2c、…が通過できるよう、開口部3dが設けられ
ている。水平部3bには、水平部3bにかかる重量のバ
ランスを保つためのカウンターウェイトWが、タワー2
を挟んでコンクリートバケット5の昇降される側とは反
対側、すなわちタワー2を挟んでダムの提体Dとは反対
側に、ワイヤーロープ等によって水平部3bに対して相
対変位可能にして吊下されている。ブーム昇降装置3c
は、例えば一端がタワー2に接続されて、タワー2との
接続部を押圧することによってブーム基部3aを押し上
げる油圧ジャッキ等によって構成されるものである。
【0015】移動台車4は、図3(a)に示されるよう
に、ブーム3の水平部3bの下部に配置されて水平部3
bに設けられるレールに移動を案内されるものであっ
て、その下面には、コンクリートバケット5を吊り下げ
支持する巻揚げワイヤーロープRが巻回される定滑車4
aが設けられている。
【0016】コンクリートバケット5は、搬送するコン
クリートが入れられる容器であって、その上端には、駆
動装置6によって巻回または巻回を解かれる巻揚げワイ
ヤーロープRが巻回される動滑車5aが設けられてい
る。
【0017】駆動装置6は、移動台車4を移動させる移
動台車駆動装置(図示せず)と、コンクリートバケット
5を昇降移動させる昇降駆動装置(図示せず)とによっ
て構成される。移動台車駆動装置は、例えばブーム3の
水平部3bの長さ方向に沿って設けられて移動台車4の
移動を案内するレールと、一端が移動台車4の提体D側
に接続され、中間部がブーム3の水平部3bの長さ方向
の両端部に設けられる滑車に巻回され、他端が移動台車
4の他方側に接続されるワイヤーロープと、水平部3b
の提体Dとは反対側の端部に設けられる滑車を回転駆動
して前記ワイヤーロープを送り出すことで移動台車4を
移動させるモータとによって構成されるものである。昇
降駆動装置は、ブーム3の水平部3bの提体Dとは反対
側に設けられて、巻揚げワイヤーロープRの巻回または
巻回を解く巻揚げ機によって構成される。
【0018】以下より、このように構成される資機材搬
送装置1を用いてダムを構築する方法について説明す
る。まず、ダムの提体Dの近傍に、コンクリート搬送装
置1を設置する。そして、提体Dの上流側に設けたコン
クリートバッチャープラントP(コンクリート製造施
設)から、運搬手段Tによって、コンクリート搬送装置
1のコンクリートバケット5の直下、すなわち提体Dと
タワー2との間にコンクリートを搬入する。
【0019】そして、コンクリートをコンクリートバケ
ット5に移し替え、駆動装置6の昇降駆動装置の巻揚げ
機によって巻揚げワイヤーロープRを巻回し、これによ
ってコンクリートバケット5(資機材搬送容器)をタワ
ー2の上部まで持ち上げる。続いて、駆動装置6によっ
て移動台車4をブーム3の水平部3bに沿って移動させ
てコンクリートバケット5を提体Dの上方に搬送し、コ
ンクリートバケット5から、コンクリートを提体D上に
設けられてコンクリートを打設位置まで搬送する搬送手
段Mに移し替える。
【0020】ここで、駆動装置6による移動台車4の移
動は、駆動装置6の移動台車駆動装置のモータによって
水平部3bの提体Dとは反対側の端部に設けられる滑車
を回転駆動して、移動台車4と接続されるワイヤーロー
プを送り出し、移動台車4をレールに沿って移動させる
ことで行われる。
【0021】続いて、駆動装置6によって移動台車4を
ブーム3の水平部3bに沿って移動させてコンクリート
バケット5をタワー2の側方まで搬送し、駆動装置6に
よってコンクリートバケット5をタワー2の直下に降下
させる。
【0022】そして、前記工程を繰り返し行って提体D
上にコンクリートを搬送し、コンクリートを打設するこ
とで提体Dが所定の高さになったら、タワー2を上方に
継ぎ足すとともにブーム3を上方に移動させ、再び前記
工程を、提体Dが完成するまで、繰り返し行う。
【0023】タワー2の継ぎ足しは、次のようにして行
われる。まず、巻揚げワイヤーロープRからコンクリー
トバケット5を外して動滑車を有するフック(図示せ
ず)を取り付け、このフックにタワー2のユニットを吊
し、コンクリートバケット5と同じ要領でタワー2の上
部まで持ち上げる。次に、移動台車4を移動させること
によってユニットを開口部3dを通じてブーム3のブー
ム基部3a内の、タワー2の上端に位置させる。そし
て、この状態でユニットをタワー2の上端に固定し、タ
ワー2の継ぎ足し作業を終える。ブーム3の上方への移
動は、ブーム基部3aに設けられるブーム昇降装置3c
によってブーム基部3aを押し上げ、この位置でブーム
基部3aをタワー2に固定することで行う。
【0024】このように構成される資機材搬送装置1を
用いるダムの構築方法によれば、コンクリート製造施設
Pから運搬手段Tによってタワー2の直下に搬入される
コンクリートは、コンクリートバケット5に移し替えら
れてタワー2に沿って持ち上げられ、コンクリートバケ
ット5がタワー2の上部に達した後は、コンクリートバ
ケット5が移動台車4の移動に伴って提体D上に搬送さ
れ、コンクリートバケット5内のコンクリートが提体D
上に設けられた搬送手段Mに移し替えられる。また、提
体Dが所定の高さになったら、タワー2を上方に継ぎ足
すとともにブーム3を上方に移動させることで、ブーム
3の位置が提体Dの高さに合わせられる。これによっ
て、コンクリートは、運搬手段Tからコンクリートバケ
ット5に移し替えた後は、ベルトコンベア等を介さず直
接提体D上に搬送されるので、コンクリートの移し替え
の回数が少なくなり、コンクリートの分離を低減してそ
の品質を保つことができる。また、提体Dの高さが高く
なっても、タワー2を継ぎ足すことでブーム3の位置を
提体Dの高さに合わせることができるので、ベルトコン
ベア等を介さずに直接提体D上にコンクリートを搬送す
ることができる。また、コンクリートの移し替えの回数
が少なくなるために、コンクリートの搬送の一サイクル
にかかる時間を短縮することができる。また、資機材搬
送装置1が簡単な構成からなるので、施工コストが低減
される。
【0025】そして、ブーム3の水平部3bには、水平
部3bにかかる重量のバランスを保つためのカウンター
ウェイトWが、タワー2を挟んでコンクリートバケット
5の昇降される側とは反対側に設けられているので、ブ
ーム3にかかる重量の、タワー2を中心としたバランス
が保たれる。これによって、タワー2及びブーム3に無
理な力が加わらないので、資機材搬送装置1を簡単な構
成にしたまま、その耐久性を確保することができる。ま
た、カウンターウェイトWが水平部3bに対して相対変
位可能にして吊下されており、地盤からの地震動を受け
たり風を受けるなどしてタワー2に振動が生じた場合に
は、カウンターウェイトWはその慣性によってタワー2
に対して相対的に振動して、すなわち相対的に変位して
その場に留まろうとする。これによって、タワー2と一
体に振動する部材の質量を低減してタワー2にかかる負
荷を低減することができ、資機材搬送装置1を簡単な構
成にしたまま、資機材搬送装置1の耐震性を向上させる
ことができる。また、カウンターウェイトWの振動の周
期を調節することで、カウンターウェイトWの振動によ
ってタワー2の振動を減衰させることもできるので、資
機材搬送装置1の耐震性を向上させることができる。
【0026】なお、上記実施の形態では、コンクリート
バケット5が提体Dとタワー2との間で昇降移動される
ものとしたが、これに限られることなく、図4の正面図
に示すように、提体Dとは反対の位置で昇降移動されて
も構わない。この場合、コンクリートバケット5は、タ
ワー2の上部まで持ち上げられた後は、ブーム3のブー
ム基部3aに設けられた開口部3d(図3参照)を通っ
て移動台車4とともに提体D上に搬送される。これによ
って、運搬手段Tからコンクリートバケット5にコンク
リートを移し替える作業を広い空間で行うことができ、
作業がしやすくなる。また、提体Dとタワー2との間に
コンクリートバケット5や運搬手段Tの進入を許容する
空間を設ける必要がなくなり、タワー2を提体Dに近接
させることができ、アンカーAの長さを短くしてタワー
2を提体Dにより強固に固定することができる。ここ
で、このようにコンクリートバケット5を提体Dとは反
対の位置で昇降移動する場合には、カウンターウェイト
Wは、タワー2を挟んでコンクリートバケット5とは反
対側に位置するよう、例えばブーム3の水平部3bに沿
って配されるレール(図示せず)上を、コンクリートバ
ケット5の水平部3bに沿った移動に連動して移動する
よう配されるものとする。
【0027】また、上記実施の形態では、アンカーA
は、図2(b)に示すように、提体Dとタワー2との間
に、コンクリートバケット5の昇降を許容するよう、平
断面視でタワー2を頂点、提体Dの壁面を底面とする略
三角形を形成するよう組まれている例を用いたが、これ
に限られることなく、図5の平断面図に示すように、ダ
ンプカー等の昇降をも許容するよう、平断面視でタワー
2を頂点、提体Dの壁面を底面とする変形五角形形状を
形成するように組まれてもよい。また、上記実施の形態
では、資機材搬送装置が搬送する資機材としてコンクリ
ートを用いた例を示したが、これに限られることなく、
資機材として、ダンプカー等も含めたその他の資機材を
搬送してもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の資機材搬送装置によれ
ば、駆動装置によってタワーの上部に設けられるブーム
に配される移動体から吊下される資機材搬送容器が、タ
ワーに沿って昇降され、資機材搬送容器がタワーの上部
に達した後は、駆動装置によって移動体が移動されて、
資機材搬送容器が移動体とともにブームに沿って提体上
に搬送される。これによって、資機材は、運搬手段から
資機材搬送容器に移し替えた後は、ベルトコンベア等を
介さず直接提体上に搬送されるので、資機材の移し替え
の回数が少なくなり、資機材の搬送の一サイクルにかか
る時間を短縮することができる。また、資機材としてコ
ンクリートを搬送した場合には、コンクリートは、運搬
手段からコンクリートバケットに移し替えた後は、ベル
トコンベア等を介さず直接提体上に搬送されるので、コ
ンクリートの移し替えの回数が少なくなり、コンクリー
トの品質を高品質に保つことができる。
【0029】請求項2記載の資機材搬送装置によれば、
ユニットを高さ方向に連結することでタワーが上方に延
長され、この延長部分にブーム昇降装置によってブーム
を移動させることで、資機材が搬送される高さが提体の
高さに合わせられ、提体の高さが高くなっても、ベルト
コンベア等を介さずに直接提体上に資機材を搬送するこ
とができる。また、資機材搬送装置が簡単な構成からな
るので、施工コストが低減される。
【0030】請求項3記載の資機材搬送装置によれば、
移動体が、ブームのタワーからみて提体とは反対側に張
り出して設けられる側から提体側まで、ブームに沿って
行き来され、資機材搬送容器が、タワーに対して提体側
と、タワーを挟んで提体とは反対側との双方で昇降され
る。そして、タワーを挟んで提体とは反対側で資機材搬
送容器を昇降することで、運搬手段から資機材搬送容器
に資機材を移し替える作業を広い空間で行うことがで
き、作業がしやすくなる。また、提体とタワーとの間に
資機材搬送容器や運搬手段の進入を許容する空間を設け
る必要がなくなり、タワーを提体に近接させることがで
き、タワーを提体に固定するアンカーの長さを短くして
タワーを提体により強固に固定することができる。そし
て、タワーに対して提体側で資機材搬送容器を昇降する
場合には、資機材搬送容器によって資機材を搬送する距
離を短くして、資機材の搬送の一サイクルにかかる時間
を短縮することができる。
【0031】請求項4記載の資機材搬送装置によれば、
カウンターウェイトが、ブームの、タワーを挟んで資機
材搬送容器の昇降される側とは反対側に設けられている
ので、ブームにかかる重量の、タワーを中心としたバラ
ンスが保たれる。これによって、タワー及びブームに無
理な力が加わらないので、資機材搬送装置を簡単な構成
にしたまま、その耐久性を確保することができる。ま
た、カウンターウェイトがブームに対し吊り下げられた
状態で設けられているので、地盤からの地震動を受けた
り風を受けるなどしてタワーに振動が生じた場合には、
カウンターウェイトはその慣性によってタワーに対して
相対的に振動、すなわち相対的に変位して、その場に留
まろうとする。これによって、タワーと一体に振動する
部材の質量を低減してタワーにかかる負荷を低減するこ
とができ、資機材搬送装置を簡単な構成にしたまま、資
機材搬送装置の耐震性を向上させることができる。ま
た、カウンターウェイトの振動の周期を調節すること
で、カウンターウェイトの振動によってタワーの振動を
減衰させることもできるので、資機材搬送装置の耐震性
を向上させることができる。
【0032】請求項5記載のダムコンクリートの搬送方
法によれば、コンクリート製造施設から運搬手段によっ
てタワーの直下に搬入されるコンクリートは、コンクリ
ートバケットに移し替えられてタワーに沿って持ち上げ
られ、コンクリートバケットがタワーの上部に達した後
は、コンクリートバケットが移動体の移動に伴って提体
上に搬送され、コンクリートバケット内のコンクリート
が提体上に設けられた搬送手段に移し替えられる。ま
た、提体が所定の高さになったら、タワーを上方に継ぎ
足すとともにブームを上方に移動させることで、ブーム
の位置が提体の高さに合わせられる。これによって、コ
ンクリートは、運搬手段からコンクリートバケットに移
し替えた後は、ベルトコンベア等を介さず直接提体上に
搬送されるので、コンクリートの移し替えの回数が少な
くなり、コンクリートの分離を低減してその品質を保つ
ことができる。また、提体の高さが高くなっても、タワ
ーを継ぎ足すことでブームの位置を提体の高さに合わせ
ることができるので、ベルトコンベア等を介さずに直接
提体上にコンクリートを搬送することができる。また、
コンクリートの移し替えの回数が少なくなるために、コ
ンクリートの搬送の一サイクルにかかる時間を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における、ダムコンクリ
ート搬送方法の概略構成並びに資機材搬送装置の構成及
び構造を示す正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態における、資機材搬送装
置の構成及び構造を示す図であって、図2(a)は正面
図、図2(b)は平断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態における、資機材搬送装
置の構成及び構造を示す図であって、図3(a)は正面
図、図3(b)は側面図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態における、資機材搬
送装置の構成及び構造を示す正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態における、資機材搬送装
置と提体とのアンカーによる固定の様子を示す平断面図
である。
【図6】 従来のダムコンクリート搬送方法の概略構成
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 資機材搬送装置 2 タワー 3 ブーム 3d ブーム昇降装置 4 移動台車(移動体) 5 コンクリートバケット
(資機材搬送容器) 6 駆動装置 T 運搬手段 W カウンターウェイト P コンクリートバッチャープラント(コンクリート製
造施設)
フロントページの続き (72)発明者 福元 洋一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 3F205 AA03 AB01 AB08 BA01 CA02 CA04 CA05 CA06 CA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムの提体の近傍に位置して立設される
    タワーと、該タワーの上部にほぼ水平方向に張り出して
    設けられるブームと、 該ブームに設けられて、該ブームに沿って略水平方向に
    移動可能な移動体と、 該移動体から昇降自在に吊下される資機材搬送容器と、 前記移動体の移動及び前記資機材搬送容器の昇降を行う
    駆動装置とを備えることを特徴とする資機材搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記タワーが、高さ方向に伸縮が可能な
    複数のユニットから構成されて、 前記ブームは、前記タワーに沿って昇降を可能にするブ
    ーム昇降装置を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の資機材搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ブームが、前記タワーから、一端を
    前記提体側に、他端を前記提体とは反対側に位置するよ
    うにして張り出して設けられ、 前記移動体が、前記ブームの、前記タワーを挟んで前記
    提体とは反対側に張り出される側から前記提体側に移動
    可能に配され、 前記資機材搬送容器が、前記タワーに対して前記提体側
    と、前記タワーを挟んで前記提体とは反対側との双方で
    昇降可能に配されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の資機材搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ブームには、前記ブームにかかる重
    量のバランスを保つためのカウンターウェイトが、前記
    タワーを挟んで前記資機材搬送容器の昇降される側とは
    反対側に、前記ブームに対し吊り下げられた状態で設け
    られていることを特徴とする請求項1ないし3記載の資
    機材搬送装置。
  5. 【請求項5】 ダムの提体の近傍にタワーを立設し、該
    タワーの上部にほぼ水平方向に張り出すブームと、該ブ
    ームに沿って略水平方向に移動可能な移動体と、該移動
    体から昇降自在に吊下されるコンクリートバケットとを
    設け、 前記提体の近傍に設けたコンクリート製造施設からコン
    クリートを運搬手段によって前記タワーの直下に搬入
    し、 前記コンクリートを該運搬手段から前記コンクリートバ
    ケットに移し替えてこれを前記タワーの上部まで持ち上
    げ、 前記移動体を前記ブームに沿って移動させて前記コンク
    リートバケットを前記提体の上方に搬送し、 前記コンクリートバケットから前記コンクリートを前記
    提体上に配置する搬送手段に移し替え、この搬送手段に
    より前記コンクリートを搬送してこれを打設し、 これらの工程を繰り返し行うとともに前記提体の高さに
    応じて前記タワーを上方に継ぎ足すことを特徴とするダ
    ムコンクリートの搬送方法。
JP11155778A 1999-06-02 1999-06-02 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法 Pending JP2000344468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155778A JP2000344468A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11155778A JP2000344468A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000344468A true JP2000344468A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15613213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11155778A Pending JP2000344468A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000344468A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103420274A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 具有可升降爬升笼结构的塔式起重机
CN103420277A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 塔式起重机的爬升笼结构
CN103420278A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 塔式起重机的传动索离合器结构
CN103848358A (zh) * 2014-03-24 2014-06-11 谢国贤 一种塔吊塔身双油缸顶升机构
CN109455626A (zh) * 2018-12-21 2019-03-12 中铁九桥工程有限公司 一种自升门架式双向提升机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103420274A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 具有可升降爬升笼结构的塔式起重机
CN103420277A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 塔式起重机的爬升笼结构
CN103420278A (zh) * 2012-05-18 2013-12-04 李宜君 塔式起重机的传动索离合器结构
CN103420277B (zh) * 2012-05-18 2015-04-08 李宜君 塔式起重机的爬升笼结构
CN103848358A (zh) * 2014-03-24 2014-06-11 谢国贤 一种塔吊塔身双油缸顶升机构
CN109455626A (zh) * 2018-12-21 2019-03-12 中铁九桥工程有限公司 一种自升门架式双向提升机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4337014A (en) Method and apparatus for erecting a portable silo and elevator
JPH03264482A (ja) エレベータの据付工法
JP2000344468A (ja) 資機材搬送装置及び該搬送装置を使用したダムコンクリートの搬送方法
JP2013218102A (ja) 移動型安全体感設備用架構
KR101048036B1 (ko) 전동식 호이스트
JP2014141230A (ja) 索道用機器の昇降搬送装置
JP3073384B2 (ja) 外壁ユニット取付装置
JP4387334B2 (ja) コンクリートの搬送設備および搬送方法
CN220811511U (zh) 一种电梯井道内物料垂直运输装置
JPH05113026A (ja) 仮設足場構造体
JP2696284B2 (ja) 建築中ビルの仮設機材の上層階への搬送方法及び装置
JPH10167668A (ja) 垂直・水平搬送装置およびその運転方法
JP2000336632A (ja) コンクリート搬送装置とその工法
CN211712432U (zh) 一种小型砌块垂直运输装置
JP2783686B2 (ja) エレベータによる地下工事方法
JPS6290414A (ja) コンクリ−ト打設工法及び装置
JP3103715B2 (ja) 揚重搬送装置および揚重搬送方法
JPH10140839A (ja) 型枠材及びパイプサポートの垂直揚重装置
JP2000053375A (ja) 旋回式天井クレーンに対応した垂直搬送システム
JP2557184Y2 (ja) スリップフォーム装置
JP2000191280A (ja) コンクリ―ト搬送打設装置
CN114538282A (zh) 一种起吊转运装置
JP2001214614A (ja) 建築資材の昇降装置
CN111232578A (zh) 一种防泄漏的建筑物料提升机
JPH0853827A (ja) ダムの施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081007