JP2783686B2 - エレベータによる地下工事方法 - Google Patents

エレベータによる地下工事方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下階を有する建物を
建築する際に使用されるエレベータによる地下工事方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】地上で高層ビルを建築する場合、建築の
基本として必ず基礎打ちして地盤との連結を鉄筋コンク
リートにより強固に固めている。この地盤の深さ、大き
さは、ビルの規模に応じて異なってくる。基礎打ちが終
わってから、段々と上へ鉄骨を組み鉄筋を入れ、コンク
リートを流し込んでビルを形成していくのが一般的であ
る。
【0003】従来、地上における高層ビルの建設工法の
一例として、ライズアップ工法があり、これはビルの最
終目的階でないところに第1ステップとして巻上機、調
速機等のエレベータ機器を、マシーンビームとマシーン
ビーム受梁に全部設置し、垂直方向の交通機関であるエ
レベータかごを運転し、資材や人の運搬に利用し、これ
により工事の簡易化を図っている。前記第1のステップ
が終了すると、第2ステップ、第3ステップへと順次進
む工法である。
【0004】以下、この工法について、図3を参照して
説明する。ビル20の高さは、図3の2点鎖線は最終的
な昇降路全体を示すものであり、マシンビーム(マシン
ビームタラップ)21が設置されている位置を第1ステ
ップとしてエレベータかご22とカウンターウエイト2
3は巻上機25のロープ24によりソラセ車26を介し
て吊り下げられ、ソラセ車26を介してロープ24で連
結される。同様に、調速機32もピット33下のガバナ
テープ車27と調速機ロープ28で連結されている。ま
た、かご22と、これを運行制御するための制御装置2
9をテールコード30により電気的に接続し、これによ
りかごを工事用として運行可能にしていた。この第1ス
テップの間の工事を進行させ、その後更に第2ステップ
ヘ拡大していき、第2ステップが仮設状態となった所
で、第1ステップ位置にあったマシンビーム21を、マ
シーンビーム受梁31の上方の第2ステップ位置に移動
した後固定する方法である。
【0005】つまり、従来の工事方法は、主ロープ2
4、調速機ロープ28、およびテールコード30等の高
さ方向に配設する機器をすべて移動する方法である。な
お、図中34は緩衝器、35はリミットスイッチ、強制
減速スイッチ等の各種スイッチである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の工事
方法は、高さ方向に配設する機器をすべて移動する方法
であるため、これらの機器を移動する際に、主ロープ2
4と、調速機ロープ28、テールコード30は交換せず
長さを一定のままとしておくと、かごの昇降運転に支障
をきたすため、高さ方向に配設する機器の移動高さに応
じた長さの主ロープ24、調速機ロープ28、テールコ
ード30に交換して、第2ステップ、第3ステップへと
進めていく必要がある。このため、作業効率等を考える
と非能率的であり、経費も多くかかるという問題点があ
る。本発明は、工事の簡素化が図れると共に、経費節減
が図れるエレベータによる地下工事方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、地盤の所望の位置において、地下にエレベー
タの昇降路を形成する所定深さのピットを穿設する第1
の工程と、前記昇降路内に垂直方向に設置された複数の
マシーンビーム受梁であって、地上側に建物が完成した
ときエレベータの制御盤が設置される位置に水平方向の
マシーンビームを連結固定する第2の工程と、前記昇降
路の上方であって、前記マシーンビームとマシーンビー
ム受梁の連結部近くに回転可能に複数のソラセ車を設置
する第3の工程と、建物が完成したときの前記昇降路の
底部から上部にかけてかごとカウンターウエイトを吊り
下げ昇降できるような長さの主ロープを有する移動式巻
上機を、工事の進行に合せて前記主ロープの昇降路の長
さが最適になるようにマシーンビームの所望位置に固定
し、建物が完成したときの昇降路の底部から上部にかけ
て昇降するかごの速度が制御できる長さの調速機ロープ
を有し、前記かごが上下動する速度を調節する移動式調
速機を前記マシーンビームの所望位置に固定し、前記か
ごの動作を制御する前記制御盤と前記かごとをテールコ
ードにより電気的に接続し、該テールコード長さを調節
可能なテールコード巻取機をピット内に固定し、前記主
ロープは前記ソラセ車に添わせる第4の工程と、地下工
事中は前記かごを利用して地下から土砂等を運搬し、か
つ地上から工事用資材等を運搬し、工事の進行に合せて
前記昇降路方向に有効な主ロープ長さ、調速機ロープ長
さを変え、かつテールコードを順次繰り出すことで前記
かごの可動範囲を大きくして工事を進行させる第5の工
程とからなるものである。
【0008】
【作用】本発明は、巻上機の昇降路方向に有効な主ロー
プの長さは、工事の進行に合せて巻上機のマシーンビー
ムの固定位置を変更することで調節し、またテールコー
ドの長さは、工事の進行に合せてテールコード巻取機に
より順次繰り出すことで調節し、さらに調速機の固定位
置を工事の進行に合せて変更するようにしたので、従来
のように工事の進行に合せて、主ロープ、調速機ロー
プ、テールコードを交換する必要がなく、工事の簡素化
が図れると共に、経費節減が図れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1および図2は本発明方法を説明するた
めの図であり、本発明方法を実施するため、移動式巻上
機1と、移動式調速機2と、テールコード巻取機3、複
数のソラセ車4、法的基準用機器を備えたピットタラッ
プユニット5を予め準備しておく。
【0010】移動式巻上機1は、最終的に建物が完成し
たときにエレベータの昇降路(地下のピットと地上階の
昇降部の両方)の底部から上部にかけてかご7とカウン
タウエイト8が昇降できるような昇降路方向に有効な長
さの主ロープ9を有し、後述するマシーンビーム11の
任意位置に固定できる巻上機本体10とを備えている。
【0011】移動式調速機2は、昇降路の下部に配設さ
れるガバナテープ車12と、最終的に建物が完成したと
きにエレベータの昇降路(地下のピットと地上階の昇降
部の両方)の底部から上部にかけて昇降するかご7の速
度が制御できるような長さの調速機ロープ(図示せず)
を、前記主ロープ9と同様に有し、後述するマシーンビ
ーム11の任意位置に固定できる調速機本体(図示せ
ず)とを備えている。
【0012】テールコード巻取機3は、最終的に建物が
完成したときにエレベータの昇降路の途中に配設され、
テールコード13が巻取ドラム14に巻回されていてそ
の突出長さを順次繰り出すことで調節できるようになっ
ている。
【0013】ピットタラップユニット5は、ピットタラ
ップ15に、緩衝器19とリミットスイッチ16等の法
的基準用機器が一体に配設され、ピット17内を移動可
能に構成されている。
【0014】マシーンビーム11は、地盤に垂直方向に
設置されるマシーンビーム受梁18の上部に水平に連結
され、これには前記調速機本体、巻上機本体10、前記
ソラセ車4およぴ最終的に建物が完成したときに制御盤
等が据え付け固定される。
【0015】以上のような各構成部品を予め準備して地
下工事を以下のようにして行う。ここでは、地上4階で
地下13階(B13階)のビルを工事する場合であっ
て、地下の工事は第1ステップで地下3階(B3階)ま
で行い、第2ステップで地下3階から地下13階までを
工事する場合について説明する。第1の工程で地盤の所
望の位置において、地下にエレベータの昇降路を構成す
る所定深さ、すなわち、最終的に目的とする地下13階
として必要な深さのピット17を穿設する。
【0016】第2の工程で地上側に建物が完成したとき
エレベータの制御盤が設置される位置に垂直方向に設置
された複数のマシーンビーム受梁18に、水平方向のマ
シーンビーム11を連結固定する。
【0017】第3の工程で、図1に示すように前記ピッ
ト17の上方であって、マシーンビーム11とマシーン
ビーム受梁18の連結部近くに回転可能に複数のソラセ
車4を設置する。
【0018】第4の工程で、ピットタラップユニット5
を前記ピット17の地下11階に相当する位置に設置す
るとともに、移動式巻上機1を図のように設置する。す
なわち、巻上機本体10をマシーンビーム11のソラセ
車4より最も離れた位置に、ボルト等により固定し、巻
上機10の主ロープ9の一端をソラセ車4に添わせてか
ご7を吊し、主ロープ9の他端をソラセ車4に添わせて
カウンターウエイト8を吊す。そして、移動式調速機2
も、前記移動式巻上機1と同様に設置し、マシーンビー
ム11のソラセ車4より離れた位置で、例えば地下11
階(B11)に、図示しない調速機本体をボルト等によ
り固定する。さらに、かご7の運行を制御する制御盤を
マシーンビーム11に設置するとともに、ピット17の
地下2階に相当する位置に、テールコード巻取機3を取
り付け、このテールコード13をかご7の操作盤に電気
的に接続する。
【0019】このようにして、かご7を上下動可能にし
た状態で、かごを運行しながら地下の掘削を行い、この
掘削した土をかご7に載せて地上に運搬し、工事を順次
進めていき、地下10階まで工事が終わると、以下のよ
うにする。図2に示すように、ピットタラップユニット
5を前記ピット17の地下13階に相当する位置に設置
するとともに、移動式巻上機1、移動式調速機2を移動
すると共に、テールコード巻取機3のテールコード13
の長さを長くする。例えば移動式巻上機1にあつては、
巻上機本体10をマシーンビーム11のソラセ車4に近
付た位置に移動すると共に、ボルト等により固定する。
同様に移動式調速機2の調速機本体を移動して所望位置
に固定する。
【0020】以上述べた実施例によれば、従来のように
工事の進行に合せて主ロープ9、調速機ロープ、テール
コード13を取替える必要もなく、運転が可能で、工事
の早期化、簡略化、経費の節減が図れる。従って、地下
ヘビル建設する大深度地下ビルを工事する際に特に有効
であり、将来的に有効活用するための、駅ビル、又はプ
ラットホーム等の工事に利用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、工事の簡素化が図れる
と共に、経費節減が図れるエレベータによる地下工事方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータによる地下工事方法の一実
施例を説明するための図。
【図2】本発明のエレベータによる地下工事方法の一実
施例を説明するための図。
【図3】従来のエレベータによる建物の工事方法の一例
を説明するための図。
【符号の説明】
1…移動式巻上機、2…移動式調速機、3…テールコー
ド巻取機、4…ソラセ車、5…ピットタラップユニッ
ト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤の所望の位置において、地下にエレ
    ベータの昇降路を形成する所定深さのピットを穿設する
    第1の工程と、 前記昇降路内に垂直方向に設置された複数のマシーンビ
    ーム受梁であって、地上側に建物が完成したときエレベ
    ータの制御盤が設置される位置に水平方向のマシーンビ
    ームを連結固定する第2の工程と、 前記昇降路の上方であって、前記マシーンビームとマシ
    ーンビーム受梁の連結部近くに回転可能に複数のソラセ
    車を設置する第3の工程と、 建物が完成したときの前記昇降路の底部から上部にかけ
    てかごとカウンターウエイトを吊り下げ昇降できるよう
    な長さの主ロープを有する移動式巻上機を、工事の進行
    に合せて前記主ロープの昇降路の長さが最適になるよう
    にマシーンビームの所望位置に固定し、建物が完成した
    ときの昇降路の底部から上部にかけて昇降するかごの速
    度が制御できる長さの調速機ロープを有し、前記かごが
    上下動する速度を調節する移動式調速機を前記マシーン
    ビームの所望位置に固定し、前記かごの動作を制御する
    前記制御盤と前記かごとをテールコードにより電気的に
    接続し、該テールコード長さを調節可能なテールコード
    巻取機をピット内に固定し、前記主ロープは前記ソラセ
    車に添わせる第4の工程と、 地下工事中は前記かごを利用して地下から土砂等を運搬
    し、かつ地上から工事用資材等を運搬し、工事の進行に
    合せて前記昇降路方向に有効な主ロープ長さ、調速機ロ
    ープ長さを変え、かつテールコードを順次繰り出すこと
    で前記かごの可動範囲を大きくして工事を進行させる第
    5の工程とからなることを特徴とするエレベータによる
    地下工事方法。
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