JP3073384B2 - 外壁ユニット取付装置 - Google Patents
外壁ユニット取付装置Info
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- JP3073384B2 JP3073384B2 JP06024194A JP2419494A JP3073384B2 JP 3073384 B2 JP3073384 B2 JP 3073384B2 JP 06024194 A JP06024194 A JP 06024194A JP 2419494 A JP2419494 A JP 2419494A JP 3073384 B2 JP3073384 B2 JP 3073384B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルの架設時に架設中
のビル骨組の外壁部に外壁面を形成する外壁ユニットを
取付けるための外壁ユニット取付装置に関する。
のビル骨組の外壁部に外壁面を形成する外壁ユニットを
取付けるための外壁ユニット取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの架設に際して、ビル骨組の
外壁部に貼設する外壁ユニットの取付けには、一般に図
10に示すように、架設中のビル骨組01上に設けたビ
ル架設用のクライミング型のジブクレーン02等によ
り、地上から、あるいは架設中のビル骨組01上に設け
た仮置場04から、外壁ユニット03を1枚ずつ取付け
場所へ搬送し、取付け作業を行っている。この外壁ユニ
ットは、外壁カーテンウォールとも呼称され、ビル完成
時のビル外面を形成するものである。地上、若しくは工
場内で外壁、窓、外壁上に貼るタイル等で、ビル完成時
のビル外面の小区画を構成するユニットに形成し、ビル
骨組の外周部にこのユニットを貼設していくことにより
ビル外周面を形成できるものである。
外壁部に貼設する外壁ユニットの取付けには、一般に図
10に示すように、架設中のビル骨組01上に設けたビ
ル架設用のクライミング型のジブクレーン02等によ
り、地上から、あるいは架設中のビル骨組01上に設け
た仮置場04から、外壁ユニット03を1枚ずつ取付け
場所へ搬送し、取付け作業を行っている。この外壁ユニ
ットは、外壁カーテンウォールとも呼称され、ビル完成
時のビル外面を形成するものである。地上、若しくは工
場内で外壁、窓、外壁上に貼るタイル等で、ビル完成時
のビル外面の小区画を構成するユニットに形成し、ビル
骨組の外周部にこのユニットを貼設していくことにより
ビル外周面を形成できるものである。
【0003】この方法による場合、高層ビル等の高い場
所での作業では、風速が大きく、しかも、外壁ユニット
03が軽量になってきているため、搬送中に、風により
動揺して、ビル骨組に衝突し破損したり、取付け中に、
風にあおられて動揺するため取付け作業が難しくなって
作業時間が長引く等の問題を生じている。
所での作業では、風速が大きく、しかも、外壁ユニット
03が軽量になってきているため、搬送中に、風により
動揺して、ビル骨組に衝突し破損したり、取付け中に、
風にあおられて動揺するため取付け作業が難しくなって
作業時間が長引く等の問題を生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来装置の不具合を解消し、外壁ユニットの搬送中、及び
取付け中の動揺を減少させ、外壁ユニットの破損を防止
し、作業性を良くして取付け作業を容易にし、作業時間
を短縮できる外壁ユニット取付装置を提供することを課
題とする。
来装置の不具合を解消し、外壁ユニットの搬送中、及び
取付け中の動揺を減少させ、外壁ユニットの破損を防止
し、作業性を良くして取付け作業を容易にし、作業時間
を短縮できる外壁ユニット取付装置を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の外壁
ユニット取付装置は次の手段とした。 (1)架設中のビル骨組の、外壁ユニットを取付ける外
壁部と一定の間隔をおき、外壁部と平行な面内に防風ネ
ットを張るための枠組体と、枠組体に一端が連結され、
他端が架設中の外壁部支柱の側面を上下動できる摺動部
を具え、枠組体を外壁部と一定の間隔を保持して、外壁
ユニットを取付ける外壁部位置まで上下動させる懸架部
とからなる垂直防風足場を設けた。 (2)搬送されて来た集合体単位の外壁ユニットを一時
的に貯留するための仮置場をビル骨組上に設けた。 (3)地上、若しくは工場でユニット化され架設中のビ
ル近傍の地上に搬入された外壁ユニットを、集合体単位
で吊上げて仮置場へ移送する垂直搬送クレーンをビル骨
組上に設けた。 (4)垂直防風足場の上端の外壁部側に、外壁部に沿っ
て軌道を設置し、この軌道上を走行し、仮置場に貯留さ
れた外壁ユニットを単体で貼設する外壁部位置まで移送
する天井クレーンを設けた。
ユニット取付装置は次の手段とした。 (1)架設中のビル骨組の、外壁ユニットを取付ける外
壁部と一定の間隔をおき、外壁部と平行な面内に防風ネ
ットを張るための枠組体と、枠組体に一端が連結され、
他端が架設中の外壁部支柱の側面を上下動できる摺動部
を具え、枠組体を外壁部と一定の間隔を保持して、外壁
ユニットを取付ける外壁部位置まで上下動させる懸架部
とからなる垂直防風足場を設けた。 (2)搬送されて来た集合体単位の外壁ユニットを一時
的に貯留するための仮置場をビル骨組上に設けた。 (3)地上、若しくは工場でユニット化され架設中のビ
ル近傍の地上に搬入された外壁ユニットを、集合体単位
で吊上げて仮置場へ移送する垂直搬送クレーンをビル骨
組上に設けた。 (4)垂直防風足場の上端の外壁部側に、外壁部に沿っ
て軌道を設置し、この軌道上を走行し、仮置場に貯留さ
れた外壁ユニットを単体で貼設する外壁部位置まで移送
する天井クレーンを設けた。
【0006】また、他の本発明の外壁ユニット取付装置
は、上記構成において、次の手段とした。 (5)前記(2)の手段に代え、地上でユニット化され
垂直搬送クレーンで移送された外壁ユニットを一時的に
貯留するための仮置場を、垂直防風足場の外壁部から遠
い側の面から突出させて設けた。 (6)枠組体に貼設する防風ネットのうち、仮置場が設
置された垂直防風足場近くの枠組体に貼設される防風ネ
ットに、仮置場に貯留された外壁ユニットを、貼設する
外壁部まで移送する天井クレーンの下方へ搬出する、開
口部を設けた。
は、上記構成において、次の手段とした。 (5)前記(2)の手段に代え、地上でユニット化され
垂直搬送クレーンで移送された外壁ユニットを一時的に
貯留するための仮置場を、垂直防風足場の外壁部から遠
い側の面から突出させて設けた。 (6)枠組体に貼設する防風ネットのうち、仮置場が設
置された垂直防風足場近くの枠組体に貼設される防風ネ
ットに、仮置場に貯留された外壁ユニットを、貼設する
外壁部まで移送する天井クレーンの下方へ搬出する、開
口部を設けた。
【0007】
【作用】本発明の外壁ユニット取付装置は、上記(1)
〜(4)の手段の採用により地上、又は工場でユニット
化されて、架設中のビル周辺の地上まで搬入された、パ
レット単位、または梱包された集合体単位の高重量化し
た外壁ユニットを、地上から架設したビル上に、垂直搬
送クレーンで搬送し、ビル骨組上の仮置場に供給し、仮
置きする。その結果、風速の大きい高い場所において
も、垂直搬送時における外壁ユニットの風による揺れ、
損傷が最少に防止される。
〜(4)の手段の採用により地上、又は工場でユニット
化されて、架設中のビル周辺の地上まで搬入された、パ
レット単位、または梱包された集合体単位の高重量化し
た外壁ユニットを、地上から架設したビル上に、垂直搬
送クレーンで搬送し、ビル骨組上の仮置場に供給し、仮
置きする。その結果、風速の大きい高い場所において
も、垂直搬送時における外壁ユニットの風による揺れ、
損傷が最少に防止される。
【0008】また、仮置場に貯留された外壁ユニット
を、垂直防風足場の上端に設けた天井クレーンで1枚ず
つ取上げ、外壁部に沿って貼設された垂直防風足場の防
風ネットと外壁部との間を通って取付け場所へ搬送し、
取付け作業を行う。垂直防風足場で取付作業ができる範
囲の外壁ユニットの取付けが済み、さらに、上部のビル
骨組が上へ延長されると、垂直搬送クレーン、又はビル
骨組に設置される他の昇降手段を使用して、垂直防風足
場を外壁部支柱の側面に沿って上昇させ、ビル骨組の上
位位置へ盛り換え、同様の作業を繰り返して行く。従っ
て、個別の外壁ユニットの搬送、および外壁部への取付
けに際しても、風による揺れ、損傷が減少し、取付け作
業が容易になり、作業時間を短縮できる。
を、垂直防風足場の上端に設けた天井クレーンで1枚ず
つ取上げ、外壁部に沿って貼設された垂直防風足場の防
風ネットと外壁部との間を通って取付け場所へ搬送し、
取付け作業を行う。垂直防風足場で取付作業ができる範
囲の外壁ユニットの取付けが済み、さらに、上部のビル
骨組が上へ延長されると、垂直搬送クレーン、又はビル
骨組に設置される他の昇降手段を使用して、垂直防風足
場を外壁部支柱の側面に沿って上昇させ、ビル骨組の上
位位置へ盛り換え、同様の作業を繰り返して行く。従っ
て、個別の外壁ユニットの搬送、および外壁部への取付
けに際しても、風による揺れ、損傷が減少し、取付け作
業が容易になり、作業時間を短縮できる。
【0009】さらに、他の本発明の外壁ユニット取付装
置は、上記に加え上記(5)、(6)の手段の採用によ
り、外壁ユニットを一時的に貯留する仮置場が、垂直防
風足場とともに上方へ移動するため、ビル骨組の上方へ
の延長に伴う仮置場の盛り換え作業が不要となり、さら
には、仮置場から外壁ユニットを取付け場所へ搬送する
作業が上部階の外壁部支柱および梁の積上げ建造の邪魔
にならず、並行して行えるため、より一層建造工程を短
縮できる。
置は、上記に加え上記(5)、(6)の手段の採用によ
り、外壁ユニットを一時的に貯留する仮置場が、垂直防
風足場とともに上方へ移動するため、ビル骨組の上方へ
の延長に伴う仮置場の盛り換え作業が不要となり、さら
には、仮置場から外壁ユニットを取付け場所へ搬送する
作業が上部階の外壁部支柱および梁の積上げ建造の邪魔
にならず、並行して行えるため、より一層建造工程を短
縮できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の外壁ユニット取付装置の実施
例を図面に基づき説明する。
例を図面に基づき説明する。
【0011】図1ないし図6は、本発明の外壁ユニット
取付装置の第一実施例を示す図であって、図1は本実施
例の全体構成を概略的に示す側面図、図2は垂直防風足
場まわりを拡大した側面図、図3は図2の矢視A−Aの
正面図、図4は図2の矢視B−Bの平面図、図5は図3
の矢視C−C平面図、図6は図3の矢視D−D平面図で
ある。
取付装置の第一実施例を示す図であって、図1は本実施
例の全体構成を概略的に示す側面図、図2は垂直防風足
場まわりを拡大した側面図、図3は図2の矢視A−Aの
正面図、図4は図2の矢視B−Bの平面図、図5は図3
の矢視C−C平面図、図6は図3の矢視D−D平面図で
ある。
【0012】図1において、1は架設途中のビル骨組、
2はビル骨組1上に資材等の垂直搬送、及び仮設用とし
て設ける垂直搬送クレーンとしての一般的なクライミン
グジブクレーン、3はビル骨組1の外壁部1aと間隔を
おいて設けられ、枠組体3a外面に防風ネット4を貼設
し、懸架部5によりビル骨組1の上方へ移設可能に懸架
された垂直防風足場、6は垂直防風足場3の上端にビル
側張出部を設け、これに外壁部1aと平行に設置された
垂直防風足場3と並行に走行可能に設けた横伸縮型の天
井クレーン、7は垂直防風足場3上端に設けた吊り上げ
用アイプレート、8は天井クレーン6の吊上げ可能なエ
リア内で、ビル骨組1上に設けたパレット状の仮置場、
9は外壁ユニットである。
2はビル骨組1上に資材等の垂直搬送、及び仮設用とし
て設ける垂直搬送クレーンとしての一般的なクライミン
グジブクレーン、3はビル骨組1の外壁部1aと間隔を
おいて設けられ、枠組体3a外面に防風ネット4を貼設
し、懸架部5によりビル骨組1の上方へ移設可能に懸架
された垂直防風足場、6は垂直防風足場3の上端にビル
側張出部を設け、これに外壁部1aと平行に設置された
垂直防風足場3と並行に走行可能に設けた横伸縮型の天
井クレーン、7は垂直防風足場3上端に設けた吊り上げ
用アイプレート、8は天井クレーン6の吊上げ可能なエ
リア内で、ビル骨組1上に設けたパレット状の仮置場、
9は外壁ユニットである。
【0013】次に、図2及び図3において、垂直防風足
場3は、枠組体3aの両端部の支柱3bの上下2箇所に
設けた懸架部5を、ビル骨組1の外壁部支柱1b及び梁
1cに係合して懸架し、枠組体3aの下端部からビル側
へ突設した梁端の緩衝材3cを、ビル外壁部支柱1bに
設けた仮設ガイド3dに対向接触するように設け、間隔
を保持する。3eは垂直防風足場3の枠組体3aの継手
部、10は垂直防風足場3の内側にビル骨組1の各階高
さに合わせて設けた足場床である。
場3は、枠組体3aの両端部の支柱3bの上下2箇所に
設けた懸架部5を、ビル骨組1の外壁部支柱1b及び梁
1cに係合して懸架し、枠組体3aの下端部からビル側
へ突設した梁端の緩衝材3cを、ビル外壁部支柱1bに
設けた仮設ガイド3dに対向接触するように設け、間隔
を保持する。3eは垂直防風足場3の枠組体3aの継手
部、10は垂直防風足場3の内側にビル骨組1の各階高
さに合わせて設けた足場床である。
【0014】天井クレーン6は、図1、ないし図4に示
すように、枠組体3aの支柱部上端からビル骨組1側へ
張出して設けた梁3fの下面に固定され、外壁部1aと
平行に敷設された軌道11に、走行装置12を介しクレ
ーン本体13を走行可能に設け、クレーン本体13部に
一対の横方向伸縮ビーム14を備え、同伸縮ビーム14
の先端部に連動操作される一対のホイスト15を固定装
備している。
すように、枠組体3aの支柱部上端からビル骨組1側へ
張出して設けた梁3fの下面に固定され、外壁部1aと
平行に敷設された軌道11に、走行装置12を介しクレ
ーン本体13を走行可能に設け、クレーン本体13部に
一対の横方向伸縮ビーム14を備え、同伸縮ビーム14
の先端部に連動操作される一対のホイスト15を固定装
備している。
【0015】仮置場8は、図1、ないし図3で示すよう
に、上記天井クレーン6のホイスト15の可動範囲内に
配置して、差込み式のパレット等を複数位置に配置して
使用する。
に、上記天井クレーン6のホイスト15の可動範囲内に
配置して、差込み式のパレット等を複数位置に配置して
使用する。
【0016】図5において、懸架部5は、図3に示した
高さ位置で、図5のように枠組体3aの両端部の支柱3
bの両側面に対称に固定した、上下一対のブラケット5
bと、同支柱3bの片側面で基端部を上下のブラケット
5bの間で旋回可能に軸5cで軸着され、ビル外壁部支
柱1bの側面部へ延びるように設けたI形の可動アーム
5aと、支柱3bの反対面で、上下対のブラケット5b
の間に基端部を旋回可能に軸5c′で軸着され、ビル外
壁部支柱1bの反対側面部を囲うように設けたL形の可
動アーム5dと、両可動アーム5a、5dを開閉動作さ
せる2組のギヤージャッキ5eと、閉じ位置で両可動ア
ーム5a及び5dの先端部を連結するロックピン5f
と、両可動アーム5a、5dの先端部内側面に設けら
れ、外壁部ビル支柱1bの側面と接するローラ、又は摺
動部材5gと、枠組体3aの両端部の支柱3bの内側面
に基端が固着され、ビル外壁部支柱1bの外側面へ突設
した先端部に、ビル外壁部支柱1b外側面に接するガイ
ドローラ5iを設けたブラケット5hとで構成してい
る。
高さ位置で、図5のように枠組体3aの両端部の支柱3
bの両側面に対称に固定した、上下一対のブラケット5
bと、同支柱3bの片側面で基端部を上下のブラケット
5bの間で旋回可能に軸5cで軸着され、ビル外壁部支
柱1bの側面部へ延びるように設けたI形の可動アーム
5aと、支柱3bの反対面で、上下対のブラケット5b
の間に基端部を旋回可能に軸5c′で軸着され、ビル外
壁部支柱1bの反対側面部を囲うように設けたL形の可
動アーム5dと、両可動アーム5a、5dを開閉動作さ
せる2組のギヤージャッキ5eと、閉じ位置で両可動ア
ーム5a及び5dの先端部を連結するロックピン5f
と、両可動アーム5a、5dの先端部内側面に設けら
れ、外壁部ビル支柱1bの側面と接するローラ、又は摺
動部材5gと、枠組体3aの両端部の支柱3bの内側面
に基端が固着され、ビル外壁部支柱1bの外側面へ突設
した先端部に、ビル外壁部支柱1b外側面に接するガイ
ドローラ5iを設けたブラケット5hとで構成してい
る。
【0017】また、図6に示すように、枠組体3の中間
部支柱3b′には、図5と同様なブラケット5hとガイ
ドローラ5iが設けてある。
部支柱3b′には、図5と同様なブラケット5hとガイ
ドローラ5iが設けてある。
【0018】本実施例は上述のように構成されているの
で、図1、及び図2に示すように、本設されたビル骨組
1上のクライミングジブクレーン2により、架設中のビ
ル骨組1の近傍に搬入された外壁ユニット9の集合体
9′を、矢印〜のように地上からビル骨組1構造上
に垂直搬送し、仮置場8の差込み式のパレット内に順次
供給する。
で、図1、及び図2に示すように、本設されたビル骨組
1上のクライミングジブクレーン2により、架設中のビ
ル骨組1の近傍に搬入された外壁ユニット9の集合体
9′を、矢印〜のように地上からビル骨組1構造上
に垂直搬送し、仮置場8の差込み式のパレット内に順次
供給する。
【0019】一方、天井クレーン6により、仮置場8の
差込み式のパレット内から、外壁ユニット9を1枚ずつ
吊り出し、垂直防風足場3とビル骨組1の外壁部1aと
の間を通し、各取付け場所へ搬送し、ビル外壁部へ外壁
ユニット9の取付けを行う。この時、外壁ユニット9の
位置合わせは、垂直防風足場3の足場床10上の作業者
が、取付け位置を目視しながら天井クレーン6を操作し
て行い、ビル上の作業者が取付け作業を行なう。この外
壁ユニット9の取付け作業は、複数組の垂直防風足場3
をビル構造を続的に取り囲むように配置して設けて行な
うか、または1組の垂直防風足場3をビル骨組1の1つ
の側面で横にシフトして付換えて行なう。
差込み式のパレット内から、外壁ユニット9を1枚ずつ
吊り出し、垂直防風足場3とビル骨組1の外壁部1aと
の間を通し、各取付け場所へ搬送し、ビル外壁部へ外壁
ユニット9の取付けを行う。この時、外壁ユニット9の
位置合わせは、垂直防風足場3の足場床10上の作業者
が、取付け位置を目視しながら天井クレーン6を操作し
て行い、ビル上の作業者が取付け作業を行なう。この外
壁ユニット9の取付け作業は、複数組の垂直防風足場3
をビル構造を続的に取り囲むように配置して設けて行な
うか、または1組の垂直防風足場3をビル骨組1の1つ
の側面で横にシフトして付換えて行なう。
【0020】他方、この外壁ユニット9の取付け作業と
並行して、ビル骨組1構造部分は上階部分の柱、梁部材
を上積み接続して行く作業が行なわれる。そして、この
ビル上階部分の接続作業は、前記仮置場8から垂直防風
足場3への外壁ユニット9の引込み箇所だけを残して行
なわれる。外壁ユニット9の取付け作業と、上記の上階
部分の接続作業との両方が済んだ状態で、クライミング
ジブクレーン2を使用して、垂直防風足場3を延長され
たビル構造の上位高さへ移し、ビル構造の未接続部分の
組み立てを行い、それから、この高さ位置で、再び外壁
ユニット9の取付け作業と、ビル上階部分の接続作業と
が並行的に行なわれる。
並行して、ビル骨組1構造部分は上階部分の柱、梁部材
を上積み接続して行く作業が行なわれる。そして、この
ビル上階部分の接続作業は、前記仮置場8から垂直防風
足場3への外壁ユニット9の引込み箇所だけを残して行
なわれる。外壁ユニット9の取付け作業と、上記の上階
部分の接続作業との両方が済んだ状態で、クライミング
ジブクレーン2を使用して、垂直防風足場3を延長され
たビル構造の上位高さへ移し、ビル構造の未接続部分の
組み立てを行い、それから、この高さ位置で、再び外壁
ユニット9の取付け作業と、ビル上階部分の接続作業と
が並行的に行なわれる。
【0021】上記のように、地上からビル骨組1構造上
への外壁ユニット9の垂直搬送が、外壁ユニット9の集
合体9′単位で行われることにより、風圧を受ける外表
面面積の増加に比較して重量が増加しているので、垂直
搬送時の風による揺れが風速の大きくなる高い場所にお
いても減少し、衝突等による損傷が防止できる。また、
仮置場8から取付け場所への個別の外壁ユニット9の搬
送及び取付け作業が、垂直防風足場3の枠組体3a全面
に貼設された防風ネット4で風を遮られた作業場所で行
なえるようになり、個々の外壁ユニット9の風による揺
れ動きと、衝突等による損傷が減少し、搬送及び取付け
作業が安全に容易になる。
への外壁ユニット9の垂直搬送が、外壁ユニット9の集
合体9′単位で行われることにより、風圧を受ける外表
面面積の増加に比較して重量が増加しているので、垂直
搬送時の風による揺れが風速の大きくなる高い場所にお
いても減少し、衝突等による損傷が防止できる。また、
仮置場8から取付け場所への個別の外壁ユニット9の搬
送及び取付け作業が、垂直防風足場3の枠組体3a全面
に貼設された防風ネット4で風を遮られた作業場所で行
なえるようになり、個々の外壁ユニット9の風による揺
れ動きと、衝突等による損傷が減少し、搬送及び取付け
作業が安全に容易になる。
【0022】次に、図7〜図9は、本発明の第二の実施
例を示す図であって、図7は本実施例の全体構成を概略
的に示す側面図、図8は図7の矢視E−Eを示す拡大し
た正面図、図9は図8の矢視F−Fを示す側面図であ
る。
例を示す図であって、図7は本実施例の全体構成を概略
的に示す側面図、図8は図7の矢視E−Eを示す拡大し
た正面図、図9は図8の矢視F−Fを示す側面図であ
る。
【0023】図8、および図9において、張出床16が
垂直防風足場3の中間支柱3b′に跨がって枠組体3a
の外側に設けられ、この張出床16上に仮置場8として
使用するパレット等が固定配置される。張出床16の上
方の枠組体3aの一区画は、防風ネット4を張らない開
口部17とされている。また、天井クレーン6は第1実
施例の場合と反対に上記開口部を通り、外側の張出床1
6上に設けられた仮置場8の上方位置へ横伸縮可能に設
ける。
垂直防風足場3の中間支柱3b′に跨がって枠組体3a
の外側に設けられ、この張出床16上に仮置場8として
使用するパレット等が固定配置される。張出床16の上
方の枠組体3aの一区画は、防風ネット4を張らない開
口部17とされている。また、天井クレーン6は第1実
施例の場合と反対に上記開口部を通り、外側の張出床1
6上に設けられた仮置場8の上方位置へ横伸縮可能に設
ける。
【0024】この第二実施例では、図7及び図9で示す
ように、ビル骨組1構造上のクライミングジブクレーン
2により、外壁ユニット9の集合体9′単位を矢印〜
のように、地上から垂直防風足場3の張出床16上の
仮置場8の差込み式のパレット内に垂直搬送して供給
し、垂直防風足場3上の横伸縮型天井クレーン6が、前
記張出床16上の仮置場8の差込み式のパレット内か
ら、外壁ユニット9を1枚ずつ取出して開口部17を通
り、垂直防風足場3の内側部へ矢印〜のように搬送
し、垂直防風足場3で風を遮った環境下でビル外壁部1
aへ外壁ユニット9の搬送、取付けを行なう。
ように、ビル骨組1構造上のクライミングジブクレーン
2により、外壁ユニット9の集合体9′単位を矢印〜
のように、地上から垂直防風足場3の張出床16上の
仮置場8の差込み式のパレット内に垂直搬送して供給
し、垂直防風足場3上の横伸縮型天井クレーン6が、前
記張出床16上の仮置場8の差込み式のパレット内か
ら、外壁ユニット9を1枚ずつ取出して開口部17を通
り、垂直防風足場3の内側部へ矢印〜のように搬送
し、垂直防風足場3で風を遮った環境下でビル外壁部1
aへ外壁ユニット9の搬送、取付けを行なう。
【0025】このように、第二実施例では、第一実施例
で述べた、外壁ユニットの集合体9′の地上からの吊上
げ時と、外壁ユニット9の取付け搬送時の風による揺
れ、衝突、損傷の防止がはかれると共に、ビル骨組の上
位位置の取付作業にあたり、仮置場8が垂直防風足場と
同時に上方に移動し、仮置場の盛り換え作業が不要とな
り、さらには、外壁ユニット9の取付け搬送(矢印〜
)作業が、この高さのビル外壁部の支柱1b′及び梁
1c′の積上げ構造の邪魔にならなくなり、この箇所の
ビル構造1の上積み構造を外壁ユニット9の取付けと並
行して行なえる分だけ、第一実施例よりビル骨組1の建
造工程を効率化できる効果がある。
で述べた、外壁ユニットの集合体9′の地上からの吊上
げ時と、外壁ユニット9の取付け搬送時の風による揺
れ、衝突、損傷の防止がはかれると共に、ビル骨組の上
位位置の取付作業にあたり、仮置場8が垂直防風足場と
同時に上方に移動し、仮置場の盛り換え作業が不要とな
り、さらには、外壁ユニット9の取付け搬送(矢印〜
)作業が、この高さのビル外壁部の支柱1b′及び梁
1c′の積上げ構造の邪魔にならなくなり、この箇所の
ビル構造1の上積み構造を外壁ユニット9の取付けと並
行して行なえる分だけ、第一実施例よりビル骨組1の建
造工程を効率化できる効果がある。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の外壁ユニッ
ト取付装置は、特許請求の範囲に示す構成により、軽量
化された外壁ユニットの高層ビル作業階への搬送、及び
取付けに際し、風による外壁ユニットの揺れ、損傷、危
険を軽減して、作業を安全、かつ容易にし、作業性を高
める効果を奏する。
ト取付装置は、特許請求の範囲に示す構成により、軽量
化された外壁ユニットの高層ビル作業階への搬送、及び
取付けに際し、風による外壁ユニットの揺れ、損傷、危
険を軽減して、作業を安全、かつ容易にし、作業性を高
める効果を奏する。
【0027】また、外壁ユニットを一時的に貯留する仮
置場の盛り換えが不要となり、さらには、外壁ユニット
の取付け作業とビル骨組の継足し作業との工程の緩衝を
なくし、ビルの建造工程の効率を、更に高める効果を奏
したもので極めて有益である。
置場の盛り換えが不要となり、さらには、外壁ユニット
の取付け作業とビル骨組の継足し作業との工程の緩衝を
なくし、ビルの建造工程の効率を、更に高める効果を奏
したもので極めて有益である。
【図1】本発明の外壁ユニット取付装置の第一実施例に
係る全体側面図、
係る全体側面図、
【図2】図1の要部を拡大して示す詳細側面図、
【図3】図2のA〜A矢視を示す正面図、
【図4】図2のB〜B矢視を示す平面図、
【図5】図3のC〜C矢視の平面図、
【図6】図3のD〜D矢視の平面図、
【図7】本発明の第二実施例に係る全体側面図、
【図8】図7のE〜E矢視を示す正面図、
【図9】図8のF〜F矢視を示す側面図、
【図10】従来の外壁ユニットの搬送、取付け状況を示
す側面図である。
す側面図である。
1 ビル骨組 1a 外壁部 1b ビル支柱 1c ビルの梁 2 垂直搬送クレーン 3 垂直防風足場 3a 枠組体 3b 枠組体の両端部支柱 3b′ 中間支柱 3c 緩衝材 3d 仮設ガイド 3e 継手部 3f 張出梁 4 防風ネット 5 懸架部 5a I形可動アーム 5b 上下ブラケット 5c、5c′ 軸 5d L形可動アーム 5e ギヤージャッキ 5f ロックピン 5g ローラ又は摺動部材 5h ブラケット 5i ガイドローラ 6 天井クレーン 7 吊り上げ用アイプレート 8 仮置場 9 外壁ユニット 9′ 外壁ユニットの集合体 10 足場床 11 軌道 12 走行装置 13 クレーン本体 14 伸縮ビーム 15 ホイスト 16 張出床 17 開口部
フロントページの続き (72)発明者 清水 直樹 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 菊地 公男 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株 式会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 村本 廣毅 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 特開 平3−293295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/26 E04G 3/10,21/14
Claims (2)
- 【請求項1】 架設中のビル骨組の外壁部と間隔をおい
た平行な面内に防風ネットを貼設する枠組体、および一
端部を前記枠組体に連結し他端部に前記ビル骨組の外壁
部支柱を上下動できる摺動部材を設けた懸架部からなる
垂直防風足場と、前記ビル骨組上に設けられ前記ビル骨
組の外壁面を形成する外壁ユニットを貯留する仮置場
と、前記ビル骨組上に設けられ前記外壁ユニットを集合
体単位で地上から前記仮置場へ移送する垂直搬送クレー
ンと、前記垂直防風足場の上端内方に前記外壁部と平行
に設置された軌道上を走行し前記外壁ユニットを前記仮
置場から貼設する前記外壁部まで移送する天井クレーン
とからなることを特徴とする外壁ユニット取付装置。 - 【請求項2】 前記仮置場が、前記垂直防風足場から外
方へ突出して設置され、前記仮置場を設置する近傍の前
記枠組体に貼設される防風ネットに前記仮置場に貯留す
る前記外壁ユニットを搬出する開口部を設けたことを特
徴とする請求項1の外壁ユニット取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06024194A JP3073384B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 外壁ユニット取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06024194A JP3073384B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 外壁ユニット取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07232898A JPH07232898A (ja) | 1995-09-05 |
JP3073384B2 true JP3073384B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=12131522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06024194A Expired - Lifetime JP3073384B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 外壁ユニット取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073384B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100777937B1 (ko) * | 2006-06-19 | 2007-11-22 | 이명래 | 외벽마감공사용 가이드 브라켓 |
JP5105146B2 (ja) * | 2007-03-12 | 2012-12-19 | 清水建設株式会社 | ゴンドラ装置及びゴンドラ装置を用いた建物の外装の施工方法 |
JP5181275B2 (ja) * | 2008-01-08 | 2013-04-10 | 清水建設株式会社 | 外周養生装置およびカーテンウォールの施工方法 |
KR100904186B1 (ko) * | 2008-08-26 | 2009-06-22 | 이송복 | 작업발판을 갖는 건축공사용 안전펜스 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP06024194A patent/JP3073384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07232898A (ja) | 1995-09-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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