JPH0852963A - 情報記憶カード - Google Patents
情報記憶カードInfo
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- JPH0852963A JPH0852963A JP7180288A JP18028895A JPH0852963A JP H0852963 A JPH0852963 A JP H0852963A JP 7180288 A JP7180288 A JP 7180288A JP 18028895 A JP18028895 A JP 18028895A JP H0852963 A JPH0852963 A JP H0852963A
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- JP
- Japan
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- recording layer
- reversible
- reversible recording
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は必要な情報を低コストで且つ簡易に
表示ができ、しかも摩擦によっても容易に消えることの
ない高コントラストの表示画像が得られる情報カードを
提供する。 【解決手段】 樹脂母材、樹脂母材中に分散された有機
低分子物質及び添加剤を主成分とし、温度により透明度
が可逆的に変化する可逆性記録層と磁性部材料を主成分
とする磁気記録層を支持部材上に有する情報記憶カード
において、可逆性記録層と磁気記録層を支持部材の一方
の面に設け、且つ磁気記録層と可逆性記録層が重なり合
わないように形成され、更に可逆性記録層下の該層対応
部分が着色されている情報記憶カード。
表示ができ、しかも摩擦によっても容易に消えることの
ない高コントラストの表示画像が得られる情報カードを
提供する。 【解決手段】 樹脂母材、樹脂母材中に分散された有機
低分子物質及び添加剤を主成分とし、温度により透明度
が可逆的に変化する可逆性記録層と磁性部材料を主成分
とする磁気記録層を支持部材上に有する情報記憶カード
において、可逆性記録層と磁気記録層を支持部材の一方
の面に設け、且つ磁気記録層と可逆性記録層が重なり合
わないように形成され、更に可逆性記録層下の該層対応
部分が着色されている情報記憶カード。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は記録と消去を繰り返し行
なうことができ、一時的な表示が可能な磁気記録カード
からなる情報記憶カードに関する。
なうことができ、一時的な表示が可能な磁気記録カード
からなる情報記憶カードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報通信システム(IN
S)、付加価値通信網(VAN)など、情報関連技術が
急速に発達しており、情報の価値が大きくなってきてい
る。それに伴ない、情報の伝達方法や、情報の記憶・表
示といった情報処理関連機器などの開示表示機能がない
ために、情報の表示のためのハードコピーを別に必要と
している。例えば、現在広く利用されているキャッシュ
カードなどでお金の出し入れをした場合、預金額の残高
情報を利用者に知らせるために、別にハードコピーに出
力させている。同様に、クレジットカードやその他のカ
ードの利用時においても、表示機能がないために別にハ
ードコピーを必要としている場合が非常に多く、カード
に表示機能を持たせたいという要望は高い。このため、
その一つの実現手段として、ICカードなどに液晶表示
デバイス及び薄型の電池を内蔵させて表示機能を持た
せ、且つ、電卓にもなるといった多機能カードなども検
討されているが、電池の必要なことや、カードコストが
かなり高くなることから、カードの手軽さに対する問題
を有している。また、特開昭62-135394号には電圧制御
のカー効果を有する強誘電体透光性材料を用いた表示デ
バイスとICカードなどを組合せた情報記憶カードが提
案されているが、画像表示はカー効果による光の微少な
偏光角度を利用したものなので、コントラストが低く、
しかも表示面を指などでこすって電荷が逃げたりする
と、表示が消えてしまうなど未だ完全なものではない。
S)、付加価値通信網(VAN)など、情報関連技術が
急速に発達しており、情報の価値が大きくなってきてい
る。それに伴ない、情報の伝達方法や、情報の記憶・表
示といった情報処理関連機器などの開示表示機能がない
ために、情報の表示のためのハードコピーを別に必要と
している。例えば、現在広く利用されているキャッシュ
カードなどでお金の出し入れをした場合、預金額の残高
情報を利用者に知らせるために、別にハードコピーに出
力させている。同様に、クレジットカードやその他のカ
ードの利用時においても、表示機能がないために別にハ
ードコピーを必要としている場合が非常に多く、カード
に表示機能を持たせたいという要望は高い。このため、
その一つの実現手段として、ICカードなどに液晶表示
デバイス及び薄型の電池を内蔵させて表示機能を持た
せ、且つ、電卓にもなるといった多機能カードなども検
討されているが、電池の必要なことや、カードコストが
かなり高くなることから、カードの手軽さに対する問題
を有している。また、特開昭62-135394号には電圧制御
のカー効果を有する強誘電体透光性材料を用いた表示デ
バイスとICカードなどを組合せた情報記憶カードが提
案されているが、画像表示はカー効果による光の微少な
偏光角度を利用したものなので、コントラストが低く、
しかも表示面を指などでこすって電荷が逃げたりする
と、表示が消えてしまうなど未だ完全なものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は必要な
情報を低コストで、且つ簡易に表示でき、しかも摩擦に
よって容易に消えない高コントラストの表示画像が得ら
れるとともにカード片面に印刷や加工を施すことができ
る情報記憶カードを提供するものである。
情報を低コストで、且つ簡易に表示でき、しかも摩擦に
よって容易に消えない高コントラストの表示画像が得ら
れるとともにカード片面に印刷や加工を施すことができ
る情報記憶カードを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は樹脂母材、
樹脂母材中に分散された有機低分子物質及び該可逆性記
録層の透明温度巾を広げる添加剤を主成分とし、温度に
より透明度が可逆的に変化する可逆性記録層と磁性部材
料を主成分とする磁気記録層を支持部材上に有する情報
記憶カードにおいて、可逆性記録層と磁気記録層を支持
部材の一方の面に設け、且つ磁気記録層と可逆性記録層
が重なり合わないように形成され、更に可逆性記録層下
の該層対応部分が着色されていることを特徴とする情報
記憶カードを提供するものである。
樹脂母材中に分散された有機低分子物質及び該可逆性記
録層の透明温度巾を広げる添加剤を主成分とし、温度に
より透明度が可逆的に変化する可逆性記録層と磁性部材
料を主成分とする磁気記録層を支持部材上に有する情報
記憶カードにおいて、可逆性記録層と磁気記録層を支持
部材の一方の面に設け、且つ磁気記録層と可逆性記録層
が重なり合わないように形成され、更に可逆性記録層下
の該層対応部分が着色されていることを特徴とする情報
記憶カードを提供するものである。
【0005】本発明情報記憶カードの可逆性記録層の記
録原理は温度による可逆的な透明度変化、即ち透明状態
から白濁不透明状態へ、又はその逆の変化を利用したも
のである。ここで透明状態と白濁不透明状態との物理的
な違いは次のように推測される。即ち、透明の場合には
樹脂母材中に分散された有機低分子物質の粒子は有機低
分子物質の大きな粒子で構成されており、可逆性記録層
の一方の側から入射した光は散乱されることなく、他方
の側に透過するため透明に見える。又、白濁不透明の場
合には有機低分子物質の粒子は微細な結晶が集合した多
結晶で構成され、個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向
を向いているため一方の側から入射した光は有機低分子
物質粒子の結晶の界面で何度も屈折し、散乱されるため
白く見える。以上の透明度変化は温度により行なわれ
る。これを図面によって説明すると、図6において、樹
脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分子物質
とを主成分とする記録層は例えばT0以下の常温で白濁
不透明状態にある。これをT1〜T2間の温度に加熱する
と、透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻し
ても透明のままである。これは温度T1〜T2間から温度
T0以下に至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経
て多結晶から単結晶へと結晶が成長するためと考えられ
る。更にT3以上の温度に加熱すると、最大透明度と最
大不透明度との中間の半透明状態になる。次にこの温度
を下げて行くと、再び透明状態をとることなく最初の白
濁不透明状態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子
物質が溶融後冷却されることにより多結晶が析出するた
めであると考えられる。なお、この不透明状態のものを
T0〜T1間の温度に加熱した後、常温、即ちT0以下の
温度に冷却した場合には透明と不透明との間の状態をと
ることができる。また前記、常温で透明になったものも
再びT3以上の温度に加熱し、常温に戻せば、再び白濁
不透明状態に戻る。即ち常温で不透明及び透明の両形態
及びその中間状態をとることができる。従ってこのよう
な可逆性記録層表面を例えばサーマルヘッドで選択的に
加熱し、透明地に白濁画像、又は白濁地に透明画像を形
成することができる。またこのような画像形成及び消去
は何回も繰り返すことが可能である。
録原理は温度による可逆的な透明度変化、即ち透明状態
から白濁不透明状態へ、又はその逆の変化を利用したも
のである。ここで透明状態と白濁不透明状態との物理的
な違いは次のように推測される。即ち、透明の場合には
樹脂母材中に分散された有機低分子物質の粒子は有機低
分子物質の大きな粒子で構成されており、可逆性記録層
の一方の側から入射した光は散乱されることなく、他方
の側に透過するため透明に見える。又、白濁不透明の場
合には有機低分子物質の粒子は微細な結晶が集合した多
結晶で構成され、個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向
を向いているため一方の側から入射した光は有機低分子
物質粒子の結晶の界面で何度も屈折し、散乱されるため
白く見える。以上の透明度変化は温度により行なわれ
る。これを図面によって説明すると、図6において、樹
脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分子物質
とを主成分とする記録層は例えばT0以下の常温で白濁
不透明状態にある。これをT1〜T2間の温度に加熱する
と、透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻し
ても透明のままである。これは温度T1〜T2間から温度
T0以下に至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経
て多結晶から単結晶へと結晶が成長するためと考えられ
る。更にT3以上の温度に加熱すると、最大透明度と最
大不透明度との中間の半透明状態になる。次にこの温度
を下げて行くと、再び透明状態をとることなく最初の白
濁不透明状態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子
物質が溶融後冷却されることにより多結晶が析出するた
めであると考えられる。なお、この不透明状態のものを
T0〜T1間の温度に加熱した後、常温、即ちT0以下の
温度に冷却した場合には透明と不透明との間の状態をと
ることができる。また前記、常温で透明になったものも
再びT3以上の温度に加熱し、常温に戻せば、再び白濁
不透明状態に戻る。即ち常温で不透明及び透明の両形態
及びその中間状態をとることができる。従ってこのよう
な可逆性記録層表面を例えばサーマルヘッドで選択的に
加熱し、透明地に白濁画像、又は白濁地に透明画像を形
成することができる。またこのような画像形成及び消去
は何回も繰り返すことが可能である。
【0006】また本発明の可逆性記録層は圧力によって
も画像形成を行なうことができる。この場合の画像形成
原理は次の通りである。最初、記録層は例えば白濁不透
明状態にあるとする。このような白濁状態の記録層を加
圧すると透明状態となり、更に加熱すると最大透明度と
最大不透明度との中間の半透明状態となる。次に温度を
下げると最初の白濁不透明状態に戻る。このものに再び
圧力を加えると、透明状態となる。従って、例えばこの
ような記録層を加熱後、常温に冷却して白濁不透明化
し、例えばドットインパクトプリントへッドで画像状に
圧力を加えれば透明画像が形成される。この場合も画像
形成及び消去は何回も繰り返すことが可能である。
も画像形成を行なうことができる。この場合の画像形成
原理は次の通りである。最初、記録層は例えば白濁不透
明状態にあるとする。このような白濁状態の記録層を加
圧すると透明状態となり、更に加熱すると最大透明度と
最大不透明度との中間の半透明状態となる。次に温度を
下げると最初の白濁不透明状態に戻る。このものに再び
圧力を加えると、透明状態となる。従って、例えばこの
ような記録層を加熱後、常温に冷却して白濁不透明化
し、例えばドットインパクトプリントへッドで画像状に
圧力を加えれば透明画像が形成される。この場合も画像
形成及び消去は何回も繰り返すことが可能である。
【0007】本発明の情報記憶カードの各層の形成法は
次の通りである。本発明の情報記憶カードの可逆性記録
層は支持部材上に磁気記録層と重ならないようにして可
逆性記録層形成塗液を塗布して設けたり、可逆性記録膜
を磁気記録層と重ならないようにして支持体上に設けて
可逆性記録層を作成し、これを支持部材上に設けたり、
可逆性記録層形成塗液を必要あれば加熱しながら、混練
してシート状の可逆性記録層に形成し、該記録層を支持
部材に設けたりすることができる。なお、この際に可逆
性記録膜と支持体、可逆性記録層と支持部材の間には以
下に述べる着色層などの層や透光性材料からなる層を設
けることもできる。可逆性記録膜を設ける前記支持体と
してはポリエステルフィルムのような透明又は白色プラ
スチックフィルム、紙等、又はそれらの着色物が使用さ
れる。なおいずれの場合も必要に応じて可逆性記録層上
にシリコン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂保護層を設けた
り、或いは各種の図案や文字等を印刷することができ
る。溶剤としてはテトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩化
炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられ
る。なお分散液を使用した場合は勿論であるが、溶液や
混練物を使用した場合も得られる可逆性記録層中では有
機低分子物質は微粒子として析出し、分散状態で存在す
る。
次の通りである。本発明の情報記憶カードの可逆性記録
層は支持部材上に磁気記録層と重ならないようにして可
逆性記録層形成塗液を塗布して設けたり、可逆性記録膜
を磁気記録層と重ならないようにして支持体上に設けて
可逆性記録層を作成し、これを支持部材上に設けたり、
可逆性記録層形成塗液を必要あれば加熱しながら、混練
してシート状の可逆性記録層に形成し、該記録層を支持
部材に設けたりすることができる。なお、この際に可逆
性記録膜と支持体、可逆性記録層と支持部材の間には以
下に述べる着色層などの層や透光性材料からなる層を設
けることもできる。可逆性記録膜を設ける前記支持体と
してはポリエステルフィルムのような透明又は白色プラ
スチックフィルム、紙等、又はそれらの着色物が使用さ
れる。なおいずれの場合も必要に応じて可逆性記録層上
にシリコン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂保護層を設けた
り、或いは各種の図案や文字等を印刷することができ
る。溶剤としてはテトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩化
炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられ
る。なお分散液を使用した場合は勿論であるが、溶液や
混練物を使用した場合も得られる可逆性記録層中では有
機低分子物質は微粒子として析出し、分散状態で存在す
る。
【0008】可逆性記録層に使用される樹脂母材は有機
低分子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、
最大透明時の透明度に影響を与える材料である。このた
め母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の
良い樹脂が好ましい。このような樹脂としてはポリ塩化
ビニル、塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜マレイン酸共重合体、塩化ビニル〜アク
リレート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン〜塩化ビニル共重合体、塩
化ビニリデン〜アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニ
リデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリア
クリレート又はポリメタクリレート或いはアクリレート
〜メタクリレート共重合体、シリコン樹脂等が挙げられ
る。これらは単独で或いは2種以上混合して使用され
る。
低分子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、
最大透明時の透明度に影響を与える材料である。このた
め母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の
良い樹脂が好ましい。このような樹脂としてはポリ塩化
ビニル、塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜マレイン酸共重合体、塩化ビニル〜アク
リレート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン〜塩化ビニル共重合体、塩
化ビニリデン〜アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニ
リデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリア
クリレート又はポリメタクリレート或いはアクリレート
〜メタクリレート共重合体、シリコン樹脂等が挙げられ
る。これらは単独で或いは2種以上混合して使用され
る。
【0009】一方、有機低分子物質としては可逆性記録
層中で温度により多結晶から単結晶に変化するものであ
ればよく、一般に融点30〜200℃、好ましくは50〜150℃
程度のものが使用される。このような有機低分子物質と
してはアルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアル
カノール又はハロゲンアルカンジオール;アルキルアミ
ン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和又は不飽
和モノ又はジカルボン酸又はこれらのエステル、アミ
ド、又はアンモニウム塩;飽和又は不飽和ハロゲン脂肪
酸又はこれらのエステル、アミド、又はアンモニウム
塩;アリルカルボン酸又はそれらのエステル、アミド又
はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸又はそれ
らのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコ
ール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミン、
又はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エス
テル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合
して使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好
ましくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中の
アルコール基部分は飽和していても飽和していなくても
よく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれにし
ても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及びハ
ロゲンの少なくとも1種、例えば−OH,−COOH,
−CONH,−COOR,−NH,−NH2,−S−,
−S−S−,−O−、ハロゲン等を含む化合物であるこ
とが好ましい。更に具体的にはこれら化合物にはラウリ
ン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、
アラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸
メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オク
タデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テト
ラデシル、ベヘン酸ドコシル等の高級脂肪酸のエステ
ル;
層中で温度により多結晶から単結晶に変化するものであ
ればよく、一般に融点30〜200℃、好ましくは50〜150℃
程度のものが使用される。このような有機低分子物質と
してはアルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアル
カノール又はハロゲンアルカンジオール;アルキルアミ
ン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和又は不飽
和モノ又はジカルボン酸又はこれらのエステル、アミ
ド、又はアンモニウム塩;飽和又は不飽和ハロゲン脂肪
酸又はこれらのエステル、アミド、又はアンモニウム
塩;アリルカルボン酸又はそれらのエステル、アミド又
はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸又はそれ
らのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコ
ール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミン、
又はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エス
テル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合
して使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好
ましくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中の
アルコール基部分は飽和していても飽和していなくても
よく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれにし
ても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及びハ
ロゲンの少なくとも1種、例えば−OH,−COOH,
−CONH,−COOR,−NH,−NH2,−S−,
−S−S−,−O−、ハロゲン等を含む化合物であるこ
とが好ましい。更に具体的にはこれら化合物にはラウリ
ン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、
アラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸
メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オク
タデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テト
ラデシル、ベヘン酸ドコシル等の高級脂肪酸のエステ
ル;
【化1】 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸
が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好まし
い。なお感熱記録層中の有機低分子物質と樹脂母材との
割合は重量比で2:1〜1:16程度が好ましく、1:1
〜1:5が更に好ましい。母材の比率がこれ以下になる
と、有機低分子物質を母材中に保持した膜を形成するこ
とが困難となり、またこれ以上になると、有機低分子物
質の量が少ないため、不透明化が困難になる。
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸
が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好まし
い。なお感熱記録層中の有機低分子物質と樹脂母材との
割合は重量比で2:1〜1:16程度が好ましく、1:1
〜1:5が更に好ましい。母材の比率がこれ以下になる
と、有機低分子物質を母材中に保持した膜を形成するこ
とが困難となり、またこれ以上になると、有機低分子物
質の量が少ないため、不透明化が困難になる。
【0010】可逆性記録層には以上の成分の他に、透明
画像の形成或いは白濁画像の消去を容易にするために、
即ちサーマルヘッドやヒートローラー等の加熱手段の温
度がばらついてもこの画像の形成或いは消去を可能にす
るために、可逆性記録層が透明になる幅を広げる効果を
有する、例えば界面活性剤、高沸点溶剤のような添加剤
を添加する。このような添加剤の具体例は次の通りであ
る。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレ
ジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキ
シル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、ア
ジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸アルキル
610、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン
酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジエ
チレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコ
ールジ−2−エチルブチラート、アセチルリシノール酸
メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリル
ブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル。 界面活性剤、その他の添加物の例;多価アルコール高級
脂肪酸エステル;多価アルコール高級アルキルエーテ
ル;高級アルコール高級脂肪酸エステル、高級アルコー
ル、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高級アルキル
アミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプロピレング
リコールの低級オレフィンオキサイド付加物;アセチレ
ングリコール;高級アルキルベンゼンスルホン酸のN
a,Ca,Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カルボ
ン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫酸
モノエステル又はリン酸モノ−又はジ−エステルのC
a,Ba又はMg;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルア
クリレート;アクリル系オリゴマー;ポリ長鎖アルキル
メタクリレート;長鎖アルキルメタクリレート〜アミン
含有モノマー共重合体;スチレン〜無水マレイン酸共重
合体;オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
画像の形成或いは白濁画像の消去を容易にするために、
即ちサーマルヘッドやヒートローラー等の加熱手段の温
度がばらついてもこの画像の形成或いは消去を可能にす
るために、可逆性記録層が透明になる幅を広げる効果を
有する、例えば界面活性剤、高沸点溶剤のような添加剤
を添加する。このような添加剤の具体例は次の通りであ
る。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレ
ジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキ
シル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、ア
ジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸アルキル
610、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン
酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ジエ
チレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコ
ールジ−2−エチルブチラート、アセチルリシノール酸
メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリル
ブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル。 界面活性剤、その他の添加物の例;多価アルコール高級
脂肪酸エステル;多価アルコール高級アルキルエーテ
ル;高級アルコール高級脂肪酸エステル、高級アルコー
ル、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高級アルキル
アミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプロピレング
リコールの低級オレフィンオキサイド付加物;アセチレ
ングリコール;高級アルキルベンゼンスルホン酸のN
a,Ca,Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カルボ
ン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫酸
モノエステル又はリン酸モノ−又はジ−エステルのC
a,Ba又はMg;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルア
クリレート;アクリル系オリゴマー;ポリ長鎖アルキル
メタクリレート;長鎖アルキルメタクリレート〜アミン
含有モノマー共重合体;スチレン〜無水マレイン酸共重
合体;オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
【0011】支持部材としてはプラスチック、金属等か
らなるカード状のものが用いられ、さらに該支持部材に
はICメモリーが内蔵されていても良い。着色層は着色
剤及び樹脂バインダーを主成分とする溶液又は分散液を
対象面に塗布、乾燥するか、或いは単に着色シートを貼
り合わせることにより形成される。ここで着色剤として
は上層の可逆性記録層の透明及び白濁の変化を反射画像
として認識できればよく、赤、黄、青、紺、紫、黒、
茶、灰、橙、緑などの色やアルミニウム、銀、金など光
を反射するような色を有する染料、顔料、金属粉等が使
用される。また樹脂バインダーとしては各種熱可塑性、
熱軟化性又は紫外線硬化性樹脂が使用される。又、磁気
層は磁性材料を支持部材に真空蒸着、スパッタリング等
の方法で堆積させるか、或いは樹脂バインダーと共に塗
布、乾燥することにより形成される。ここで磁性材料と
しては、鉄、コバルト、ニッケル等、及びそれらの合金
又は化合物が挙げられる。また樹脂バインダーとしては
着色層の場合と同様、各種熱可塑性、熱硬化性又は紫外
線硬化性樹脂が挙げられる。なお磁気層上には必要に応
じて隠蔽層を設けたり、或いは各種の図案や文字等を印
刷することができる。
らなるカード状のものが用いられ、さらに該支持部材に
はICメモリーが内蔵されていても良い。着色層は着色
剤及び樹脂バインダーを主成分とする溶液又は分散液を
対象面に塗布、乾燥するか、或いは単に着色シートを貼
り合わせることにより形成される。ここで着色剤として
は上層の可逆性記録層の透明及び白濁の変化を反射画像
として認識できればよく、赤、黄、青、紺、紫、黒、
茶、灰、橙、緑などの色やアルミニウム、銀、金など光
を反射するような色を有する染料、顔料、金属粉等が使
用される。また樹脂バインダーとしては各種熱可塑性、
熱軟化性又は紫外線硬化性樹脂が使用される。又、磁気
層は磁性材料を支持部材に真空蒸着、スパッタリング等
の方法で堆積させるか、或いは樹脂バインダーと共に塗
布、乾燥することにより形成される。ここで磁性材料と
しては、鉄、コバルト、ニッケル等、及びそれらの合金
又は化合物が挙げられる。また樹脂バインダーとしては
着色層の場合と同様、各種熱可塑性、熱硬化性又は紫外
線硬化性樹脂が挙げられる。なお磁気層上には必要に応
じて隠蔽層を設けたり、或いは各種の図案や文字等を印
刷することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の情報記憶カードの構
造について具体例を図1から図5に基づいて説明する。
図1(a)〜(b)の情報記憶カードは支持部材1の一方の
面の少なくとも一部に着色層2を設け、更にこの着色層
の一部の上に可逆性記録層3を設けると共に、可逆性記
録層3と重ならないように、同一面の残部の少なくとも
一部に磁気記録層4を設けたものである。なお、着色層
2は可逆性記録層3に形成される表示画像を見易くする
ために設けたものである。図2の情報記憶カードは支持
部材1の一方の面の少なくとも一部に磁気記録層4を設
け、更に同一面の少なくとも磁気記録層4上に着色層2
を設けると共に、同一面の少なくとも着色層2上に磁気
記録層4と重ならないように可逆性記録層3を設けたも
のである。図3の情報記憶カードは着色支持部材1′の
一方の面の一部に磁気記録層4を設けると共に、同一面
の少なくとも残部の一部に可逆性記録層3を設けたもの
である。
造について具体例を図1から図5に基づいて説明する。
図1(a)〜(b)の情報記憶カードは支持部材1の一方の
面の少なくとも一部に着色層2を設け、更にこの着色層
の一部の上に可逆性記録層3を設けると共に、可逆性記
録層3と重ならないように、同一面の残部の少なくとも
一部に磁気記録層4を設けたものである。なお、着色層
2は可逆性記録層3に形成される表示画像を見易くする
ために設けたものである。図2の情報記憶カードは支持
部材1の一方の面の少なくとも一部に磁気記録層4を設
け、更に同一面の少なくとも磁気記録層4上に着色層2
を設けると共に、同一面の少なくとも着色層2上に磁気
記録層4と重ならないように可逆性記録層3を設けたも
のである。図3の情報記憶カードは着色支持部材1′の
一方の面の一部に磁気記録層4を設けると共に、同一面
の少なくとも残部の一部に可逆性記録層3を設けたもの
である。
【0013】一方本発明の情報記憶カードは着色層が支
持部材の凹部にあるか或いは凹部とは反対の支持部材面
にあるかによって次のように分類できる。即ち前者の具
体例は図4の通りであり、また後者の具体例は図5(a)
〜(b)の通りである。図4の情報記憶カードは一方の面
に凹部5を有する支持部材1の凹部5に着色層2及び可
逆性記録層3を順次設けると共に、同一面の可逆性記録
層以外の少なくとも一部に磁気記録層4を設けたもので
ある。また図5(a)〜(b)の情報記憶カードは一方の面
に凹部5を有する透明支持部材1″の凹部5に可逆性記
録層3を設け、他方の面の少なくとも可逆性記録層対応
部分に着色層2を設けると共に、前記一方の面の可逆性
記録層以外の部分の少なくとも一部に磁気記録層4を設
けたものである。なお図4〜図5の情報記憶カードは可
逆性記録層面が支持部材面と同一になるので、図2のカ
ードのように通常の平坦な支持体を用いた場合に生じる
可逆性記録層の出っ張りによる不都合(可逆性記録層が
出っ張ったカードでは磁気記録の読み取り又は書き込み
の際、装置の内部を通過させると走行不良が発生した
り、出っ張り部分の可逆性記録層、即ち表示部分が摩耗
し易い。)を解消することができる。
持部材の凹部にあるか或いは凹部とは反対の支持部材面
にあるかによって次のように分類できる。即ち前者の具
体例は図4の通りであり、また後者の具体例は図5(a)
〜(b)の通りである。図4の情報記憶カードは一方の面
に凹部5を有する支持部材1の凹部5に着色層2及び可
逆性記録層3を順次設けると共に、同一面の可逆性記録
層以外の少なくとも一部に磁気記録層4を設けたもので
ある。また図5(a)〜(b)の情報記憶カードは一方の面
に凹部5を有する透明支持部材1″の凹部5に可逆性記
録層3を設け、他方の面の少なくとも可逆性記録層対応
部分に着色層2を設けると共に、前記一方の面の可逆性
記録層以外の部分の少なくとも一部に磁気記録層4を設
けたものである。なお図4〜図5の情報記憶カードは可
逆性記録層面が支持部材面と同一になるので、図2のカ
ードのように通常の平坦な支持体を用いた場合に生じる
可逆性記録層の出っ張りによる不都合(可逆性記録層が
出っ張ったカードでは磁気記録の読み取り又は書き込み
の際、装置の内部を通過させると走行不良が発生した
り、出っ張り部分の可逆性記録層、即ち表示部分が摩耗
し易い。)を解消することができる。
【0014】以上のような本発明の情報記憶カードに実
際に画像形成及び消去を行うための装置の一例を図7に
示す。図中、10は情報記憶カード、11は磁気ヘッド、12
はサーマルヘッド、13はサーマルヘッド駆動部、14はヒ
ートローラー、15はヒートローラー駆動部である。ここ
でヒートローラー14は既に形成された表示画像を消去す
る機能を持ち、一方、サーマルヘッド12は新たな表示画
像を形成する機能を持っている。
際に画像形成及び消去を行うための装置の一例を図7に
示す。図中、10は情報記憶カード、11は磁気ヘッド、12
はサーマルヘッド、13はサーマルヘッド駆動部、14はヒ
ートローラー、15はヒートローラー駆動部である。ここ
でヒートローラー14は既に形成された表示画像を消去す
る機能を持ち、一方、サーマルヘッド12は新たな表示画
像を形成する機能を持っている。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。な
お「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
お「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
【0016】実施例1 10μm厚のポリエステルフィルム上に ベヘン酸 8部 ステアリルステアレート 2部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VYHH) 28部 テトラヒドロフラン(THF) 200部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、乾燥して10μm
厚の感熱記録層を設けることにより可逆性記録層を作成
した。次に支持部材として市販の磁気カード(帯状の磁
気記録層を有する)の磁気記録層側の一部に黒色ポリエ
ステルフィルムと前記可逆性記録層とをこの順で貼り付
け、図1(a)のタイプの情報記憶カードを作成した。次
にこの情報記憶カードを図7の装置にセットし、サーマ
ルヘッドによる画像形成及びヒートローラー(65℃)に
よる画像消去を行なったところ、磁気記録層内の情報の
記憶内容に対応した黒地に白の鮮明な表示画像が形成さ
れた。また可逆性記録層への画像の形成及び消去、並び
に磁気記録層への情報の記憶及び消去を夫々10回繰り返
しても性能の劣化は生じなかった。
厚の感熱記録層を設けることにより可逆性記録層を作成
した。次に支持部材として市販の磁気カード(帯状の磁
気記録層を有する)の磁気記録層側の一部に黒色ポリエ
ステルフィルムと前記可逆性記録層とをこの順で貼り付
け、図1(a)のタイプの情報記憶カードを作成した。次
にこの情報記憶カードを図7の装置にセットし、サーマ
ルヘッドによる画像形成及びヒートローラー(65℃)に
よる画像消去を行なったところ、磁気記録層内の情報の
記憶内容に対応した黒地に白の鮮明な表示画像が形成さ
れた。また可逆性記録層への画像の形成及び消去、並び
に磁気記録層への情報の記憶及び消去を夫々10回繰り返
しても性能の劣化は生じなかった。
【0017】実施例2 ステアリルステアレートをアジピン酸2−エチルヘキシ
ルに変えた他は実施例1と同様にして情報記憶カードを
作成した。以下、このカードを図7の装置にセットし、
ヒートローラーによる加熱温度を90℃とした他は実施例
1と同様に操作したところ、白地に黒の鮮明な表示画像
が形成された。またこの操作を10回繰り返しても性能劣
化は生じなかった。次に同じ情報記憶カードを用い、サ
ーマルヘッドをドットインパクトプリントヘッドに変え
て同様な操作を行なったところ、この場合も同様な結果
が得られた。またこの操作を50回繰り返しても性能劣化
は生じなかった。
ルに変えた他は実施例1と同様にして情報記憶カードを
作成した。以下、このカードを図7の装置にセットし、
ヒートローラーによる加熱温度を90℃とした他は実施例
1と同様に操作したところ、白地に黒の鮮明な表示画像
が形成された。またこの操作を10回繰り返しても性能劣
化は生じなかった。次に同じ情報記憶カードを用い、サ
ーマルヘッドをドットインパクトプリントヘッドに変え
て同様な操作を行なったところ、この場合も同様な結果
が得られた。またこの操作を50回繰り返しても性能劣化
は生じなかった。
【0018】実施例3 可逆性記録層上にさらに ポリシロキサングラフトポリマー(日本触媒化学工業(株)製R-24) 5部 硬化剤(同上用) 0.2部 ジオキサン 10部 よりなる組成物を塗布乾燥して0.5μm厚の樹脂保護層を
設けた可逆性記録層とした他は実施例1と同様にして情
報記憶カードを作成した。以下このカードを図7の装置
にセットし、実施例1と同様に操作したところ、黒地に
白の鮮明な表示画像が形成された。またこの操作を50回
繰り返しても性能劣化は生じなかった。
設けた可逆性記録層とした他は実施例1と同様にして情
報記憶カードを作成した。以下このカードを図7の装置
にセットし、実施例1と同様に操作したところ、黒地に
白の鮮明な表示画像が形成された。またこの操作を50回
繰り返しても性能劣化は生じなかった。
【0019】実施例4 250μm厚の白色ポリエステルフィルムの一方の面の一部
にアルミニウムを真空蒸着し、着色層とした。次にこの
着色層上に べヘン酸 8部 ステアリルステアレート 2部 フタル酸ジ(2−エチルヘキシル) 3部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VYHH) 25部 THF 200部 よりなる溶液を塗布し、乾燥して15μm厚の可逆性記録
層を設けた。さらに支持体の同一面上の他の部分に Fe2O3 10部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VAGH) 10部 メチルエチルケトン(MEK) 40部 トルエン 40部 よりなる分散液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して
10μm厚の磁気記録層を設け、図1(a)のタイプの情報
記憶カードを作成した。以下、このカードを図7の装置
にセットし、実施例1と同様に操作したところ、銀色の
地に白の鮮明な画像が形成された。またこの操作を100
回繰り返しても性能劣化は生じなかった。
にアルミニウムを真空蒸着し、着色層とした。次にこの
着色層上に べヘン酸 8部 ステアリルステアレート 2部 フタル酸ジ(2−エチルヘキシル) 3部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VYHH) 25部 THF 200部 よりなる溶液を塗布し、乾燥して15μm厚の可逆性記録
層を設けた。さらに支持体の同一面上の他の部分に Fe2O3 10部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VAGH) 10部 メチルエチルケトン(MEK) 40部 トルエン 40部 よりなる分散液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して
10μm厚の磁気記録層を設け、図1(a)のタイプの情報
記憶カードを作成した。以下、このカードを図7の装置
にセットし、実施例1と同様に操作したところ、銀色の
地に白の鮮明な画像が形成された。またこの操作を100
回繰り返しても性能劣化は生じなかった。
【0020】
【発明の効果】以上のごとく本発明の情報記憶カードは
温度により透明度が可逆的に変化する可逆性記録層をも
つため、必要な情報を低コストで且つ簡単に表示できる
上、指などの摩擦によっても容易に消えない高コントラ
ストの表示が得られるとともにカード片面に印刷や加工
を施すことができるという利点がある。
温度により透明度が可逆的に変化する可逆性記録層をも
つため、必要な情報を低コストで且つ簡単に表示できる
上、指などの摩擦によっても容易に消えない高コントラ
ストの表示が得られるとともにカード片面に印刷や加工
を施すことができるという利点がある。
【図1】本発明の情報記憶カードの一例の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の情報記憶カードの一例の断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の情報記憶カードの一例の断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の情報記憶カードの一例の断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の情報記憶カードの一例の断面図であ
る。
る。
【図6】本発明情報記憶カードの可逆性記録層における
記録原理の説明図である。
記録原理の説明図である。
【図7】本発明の情報記憶カードに情報の記憶及び消
去、並びに表示画像形成及び消去を行なうための一例の
装置図である。
去、並びに表示画像形成及び消去を行なうための一例の
装置図である。
1 支持部材 1′ 着色支持部材 1″ 透明支持部材 2 着色層 3 可逆性記録層 4 磁気記録層 5 凹部 10 情報記憶カード 11 磁気ヘッド 12 サーマルヘッド 13 サーマルヘッド駆動部 14 ヒートローラー 15 ヒートローラー駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/36 G06K 19/06 19/00 G11B 5/80 G06K 19/00 B Z
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂母材、樹脂母材中に分散された有機
低分子物質及び該可逆性記録層の透明温度巾を広げる添
加剤を主成分とし、温度により透明度が可逆的に変化す
る可逆性記録層と磁性部材料を主成分とする磁気記録層
を支持部材上に有する情報記憶カードにおいて、可逆性
記録層と磁気記録層を支持部材の一方の面に設け、且つ
磁気記録層と可逆性記録層が重なり合わないように形成
され、更に可逆性記録層下の該層対応部分が着色されて
いることを特徴とする情報記憶カード。 - 【請求項2】 前記可逆性記録層上に保護層を設けた請
求項1記載の情報記憶カード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180288A JPH0852963A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 情報記憶カード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180288A JPH0852963A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 情報記憶カード |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4337155A Division JP2819489B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 情報記憶カード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852963A true JPH0852963A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16080597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7180288A Pending JPH0852963A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 情報記憶カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0852963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10161681B2 (en) | 2010-04-01 | 2018-12-25 | Uwe Geib | Melting process having sheathing that can be pushed through |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57199284A (en) * | 1981-06-02 | 1982-12-07 | Toshiba Corp | Manufacture of (alga)as hetero embedded semiconductor laser |
JPS5845998A (ja) * | 1981-09-14 | 1983-03-17 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録型磁気シ−ト |
JPS61273786A (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-04 | Pilot Pen Co Ltd:The | 可視磁気カ−ド |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP7180288A patent/JPH0852963A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57199284A (en) * | 1981-06-02 | 1982-12-07 | Toshiba Corp | Manufacture of (alga)as hetero embedded semiconductor laser |
JPS5845998A (ja) * | 1981-09-14 | 1983-03-17 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録型磁気シ−ト |
JPS61273786A (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-04 | Pilot Pen Co Ltd:The | 可視磁気カ−ド |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10161681B2 (en) | 2010-04-01 | 2018-12-25 | Uwe Geib | Melting process having sheathing that can be pushed through |
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