JPH06239066A - 情報記憶カード - Google Patents

情報記憶カード

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JPH06239066A
JPH06239066A JP4337153A JP33715392A JPH06239066A JP H06239066 A JPH06239066 A JP H06239066A JP 4337153 A JP4337153 A JP 4337153A JP 33715392 A JP33715392 A JP 33715392A JP H06239066 A JPH06239066 A JP H06239066A
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JP
Japan
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recording layer
information storage
reversible recording
layer
storage card
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Pending
Application number
JP4337153A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Takashi Kubo
敬司 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH06239066A publication Critical patent/JPH06239066A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は必要な情報を低コスト且つ簡易に表
示でき、しかも摩擦によっても容易に消えない高コント
ラストの表示画像が得られる情報カードを提供する。 【構成】 支持体上に樹脂母材とこの母材中に分散され
た有機低分子物質を主成分とし、温度により透明度が可
逆的に変化する記録層を有する記録部材を磁性材料の磁
気記録層と貼り合わせた情報記録カード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録と消去を繰り返し行
なうことができ、一時的な表示が可能な情報記憶カード
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報通信システム(IN
S)、付加価値通信網(VAN)など、情報関連技術が
急速に発達しており、情報の価値が大きくなってきてい
る。それに伴ない、情報の伝達方法や、情報の記憶・表
示といった情報処理関連機器などの開示表示機能がない
ために、情報の表示のためのハードコピーを別に必要と
している。例えば、現在広く利用されているキャッシュ
カードなどでお金の出し入れをした場合、預金額の残高
情報を利用者に知らせるために、別にハードコピーに出
力させている。同様に、クレジットカードやその他のカ
ードの利用時においても、表示機能がないために別にハ
ードコピーを必要としている場合が非常に多く、カード
に表示機能を持たせたいという要望は高い。このため、
その一つの実現手段として、ICカードなどに液晶表示
デバイス及び薄型の電池を内蔵させて表示機能を持た
せ、且つ、電卓にもなるといった多機能カードなども検
討されているが、電池の必要なことや、カードコストが
かなり高くなることから、カードの手軽さに対する問題
を有している。また、特開昭62-135394号には電圧制御
のカー効果を有する強誘電体透光性材料を用いた表示デ
バイスとICカードなどを組み合わせた情報記憶カード
が提案されているが、画像表示はカー効果による光の微
少な偏光角度を利用したものなので、コントラストが低
く、しかも表示面を指などでこすって電荷が逃げたりす
ると、表示が消えてしまうなど未だ完全なものではな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は必要な
情報を低コストで、且つ簡易に表示でき、しかも摩擦に
よっても容易に消えない高コントラストの表示画像を得
ることができるとともに、記録、消去を繰り返した場合
でも反りが生じない情報記憶カードを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は樹脂母材及
び樹脂母材中に分散された有機低分子物質を主成分と
し、温度により透明度が可逆的に変化する可逆性記録層
を有する記録部材と支持部材を貼り合わせることにより
形成されていることを特徴とする情報記憶カードを提供
するものである。
【0005】本発明情報記憶カードの可逆性記録層の記
録原理は温度による可逆的な透明度変化、即ち透明状態
から白濁不透明状態へ、又はその逆の変化を利用したも
のである。ここで透明状態と白濁不透明状態との物理的
な違いは次のように推測される。即ち、透明の場合には
樹脂母材中に分散された有機低分子物質の粒子は有機低
分子物質の大きな粒子で構成されており、可逆性記録層
の一方の側から入射した光は散乱されることなく、他方
の側に透過するため透明に見える。又、白濁不透明の場
合には有機低分子物質の粒子は微細な結晶が集合した多
結晶で構成され、個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向
を向いているため一方の側から入射した光は有機低分子
物質粒子の結晶の界面で何度も屈折し、散乱されるため
白く見える。以上の透明度変化は温度により行なわれ
る。これを図面によって説明すると、図9において、樹
脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分子物質
とを主成分とする記録層は例えばT0以下の常温で白濁
不透明状態にある。これをT1〜T2間の温度に加熱する
と、透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻し
ても透明のままである。これは温度T1〜T2間から温度
0以下に至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経
て多結晶から単結晶へと結晶が成長するためと考えられ
る。更にT3以上の温度に加熱すると、最大透明度と最
大不透明度との中間の半透明状態になる。次にこの温度
を下げて行くと、再び透明状態をとることなく最初の白
濁不透明状態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子
物質が溶融後冷却されることにより多結晶が析出するた
めであると考えられる。なお、この不透明状態のものを
0〜T1間の温度に加熱した後、常温、即ちT0以下の
温度に冷却した場合には透明と不透明との間の状態をと
ることができる。また前記、常温で透明になったものも
再びT3以上の温度に加熱し、常温に戻せば、再び白濁
不透明状態に戻る。即ち常温で不透明及び透明の両形態
及びその中間状態をとることができる。従ってこのよう
な可逆性記録層表面を例えばサーマルヘッドで選択的に
加熱し、透明地に白濁画像、又は白濁地に透明画像を形
成することができる。またこのような画像形成及び消去
は何回も繰り返すことが可能である。
【0006】また本発明の可逆性記録層は圧力によって
も画像形成を行なうことができる。この場合の画像形成
原理は次の通りである。最初、記録層は例えば白濁不透
明状態にあるとする。このような白濁状態の記録層を加
圧すると透明状態となり、更に加熱すると最大透明度と
最大不透明度との中間の半透明状態となる。次に温度を
下げると最初の白濁不透明状態に戻る。このものに再び
圧力を加えると、透明状態となる。従って、例えばこの
ような記録層を有する記録部材全体を加熱後、常温に冷
却して白濁不透明化し、例えばドットインパクトプリン
トへッドで画像状に圧力を加えれば透明画像が形成され
る。この場合も画像形成及び消去は何回も繰り返すこと
が可能である。
【0007】本発明の情報記憶カードの各層の形成法は
次の通りである。本発明の情報記憶カードの可逆性記録
層を有する記録部材(以下可逆性記録部材という)は
(1)可逆性記録層を基体上に設けたもの、もしくは
(2)可逆性記録層自体からなるものがあり、例えば
(1)の構成は樹脂母材、有機低分子物質の2成分を溶
解した溶液又は樹脂母材の溶液(溶剤としては有機低分
子物質を溶解しないものを用いる。)に有機低分子物質
を微粒子状に分散してなる可逆性記録層形成塗液を基体
上に塗布、乾燥して作成され、(2)の構成は前記2成
分を溶剤の存在又は不存在の可逆性記録層形成塗液を必
要あれば加熱しながら、混練して可逆性記録層自体をシ
ート状に形成することにより作成される。可逆性記録層
を設ける基体としてはポリエステルフィルのような透明
又は白色プラスチックフィルム、紙等、又はそれらの着
色物が使用される。なおいずれの場合も必要に応じて可
逆性記録層上にシリコン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂保護
層を設けたり、或いは各種の図案や文字等を印刷するこ
とができる。溶剤としてはテトラヒドロフラン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホル
ム、四塩化炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が
挙げられる。なお分散液を使用した場合は勿論である
が、溶液や混練物を使用した場合も得られる可逆性記録
層中では有機低分子物質は微粒子として析出し、分散状
態で存在する。
【0008】可逆性記録層に使用される樹脂母材は有機
低分子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、
最大透明時の透明度に影響を与える材料である。このた
め母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の
良い樹脂が好ましい。このような樹脂としてはポリ塩化
ビニル、塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル
〜酢酸ビニル〜マレイン酸共重合体、塩化ビニル〜アク
リレート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン〜塩化ビニル共重合体、塩
化ビニリデン〜アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニ
リデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリア
クリレート又はポリメタクリレート或いはアクリレート
〜メタクリレート共重合体、シリコン樹脂等が挙げられ
る。これらは単独で或いは2種以上混合して使用され
る。
【0009】一方、有機低分子物質としては可逆性記録
層中で温度により多結晶から単結晶に変化するものであ
ればよく、一般に融点30〜200℃、好ましくは50〜150℃
程度のものが使用される。このような有機低分子物質と
してはアルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアル
カノール又はハロゲンアルカンジオール;アルキルアミ
ン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和又は不飽
和モノ又はジカルボン酸又はこれらのエステル、アミ
ド、又はアンモニウム塩;飽和又は不飽和ハロゲン脂肪
酸又はこれらのエステル、アミド、又はアンモニウム
塩;アリルカルボン酸又はそれらのエステル、アミド又
はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸又はそれ
らのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコ
ール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミン、
又はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エス
テル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合
して使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好
ましくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中の
アルコール基部分は飽和していても飽和していなくても
よく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれにし
ても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及びハ
ロゲンの少くとも1種、例えば−OH,−COOH,−
CONH,−COOR,−NH,−NH2,−S−,−
S−S−,−O−、ハロゲン等を含む化合物であること
が好ましい。更に具体的にはこれら化合物にはラウリン
酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、ア
ラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸メ
チル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタ
デシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テトラ
デシル、ベヘン酸ドコシル等の高級脂肪酸のエステル; 以下余白
【化1】 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸
が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好まし
い。なお感熱記録層中の有機低分子物質と樹脂母材との
割合は重量比で2:1〜1:16程度が好ましく、1:1
〜1:5が更に好ましい。母材の比率がこれ以下になる
と、有機低分子物質を母材中に保持した膜を形成するこ
とが困難となり、またこれ以上になると、有機低分子物
質の量が少ないため、不透明化が困難になる。
【0010】可逆性記録層には以上の成分の他に、透明
画像の形成或いは白濁画像の消去を容易にするために、
即ちサーマルヘッドやヒートローラー等の加熱手段の温
度がばらついてもこの画像の形成或いは消去を可能にす
るために、可逆性記録層が透明になる幅を広げる効果を
有する、例えば界面活性剤、高沸点溶剤のような添加剤
を添加することができる。このような添加剤の具体例は
次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ-2-エ
チルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フ
タル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシル、アジピン酸
ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸アルキル610、アゼ
ライン酸ジ-2-エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、
セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ジエチレングリコー
ルジベンゾエート、トリエチレングリコールジ-2-エチ
ルブチラート、アセチルリシノール酸メチル、アセチル
リシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレー
ト、アセチルクエン酸トリブチル。 界面活性剤、その他の添加物の例;多価アルコール高級
脂肪酸エステル;多価アルコール高級アルキルエーテ
ル;高級アルコール高級脂肪酸エステル、高級アルコー
ル、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高級アルキル
アミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプロピレング
リコールの低級オレフィンオキサイド付加物;アセチレ
ングリコール;高級アルキルベンゼンスルホン酸のN
a,Ca,Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カルボ
ン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫酸
モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステルのCa,
Ba又はMg;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルアクリ
レート;アクリル系オリゴマー;ポリ長鎖アルキルメタ
クリレート;長鎖アルキルメタクリレート〜アミン含有
モノマー共重合体;スチレン〜無水マレイン酸共重合
体;オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
【0011】記録部材と貼り合わせる支持部材としては
プラスチック、金属等からなるカード状のものが用いら
れ、さらにICメモリーが内蔵されていたり磁気層が設
けられていてもよい。又、可逆性記録層下の対応部分に
は着色層を設けることができる。着色層は着色剤及び樹
脂バインダーを主成分とする溶液又は分散液を対象面に
塗布、乾燥するか、或いは単に着色シートを貼り合わせ
ることにより形成される。ここで着色剤としては上層の
可逆性記録層の透明及び白濁の変化を反射画像として認
識できればよく、赤、黄、青、紺、紫、黒、茶、灰、
橙、緑などの色やアルミニウム、銀、金など光を反射す
るような色を有する染料、顔料、金属粉等が使用され
る。また樹脂バインダーとしては各種熱可塑性、熱軟化
性又は紫外線硬化性樹脂が使用される。さらに必要に応
じて着色層と可逆性記録層との間に透光性材料からなる
層を設けることもできる。本発明の情報記憶カードは先
に述べた記録部材と支持部材とをポリアミド/エポキシ
系などの公知の接着剤を用いて貼り合わせることにより
作成される。その際に記録部材の大きさ、形状は支持部
材と同一、もしくは異なっていて支持部材の一部に貼り
合わせてもよい。又、磁気層は磁性材料を支持部材に真
空蒸着、スパッタリング等の方法で堆積させるか、或い
は樹脂バインダーと共に塗布、乾燥することにより形成
される。ここで磁性材料としては、鉄、コバルト、ニッ
ケル等、及びそれらの合金又は化合物が挙げられる。ま
た樹脂バインダーとしては着色層の場合と同様、各種熱
可塑性、熱軟化性又は紫外線硬化性樹脂が挙げられる。
なお磁気層上には必要に応じて隠蔽層を設けたり、或い
は各種の図案や文字等を印刷することもできる。次に本
発明の情報記憶カードの構造について具体例を図1から
図8に基づいて説明する。ただし本発明においては以下
の図面における着色層磁気記録は、必ずしも必要とはせ
ず、適宜追加、削除できるものである。図1(a)及び
(b)の情報記憶カードは支持部材1の一方の面の少なく
とも一部に着色層2を設け、更にこの着色層の一部の上
に可逆性記録部材3を貼付すると共に、同一面の残部の
少なくとも一部に磁気記録層4を設けたものである。な
お着色層2は可逆性記録部材3に形成される表示画像を
見易くするために設けたものである。図2(a)〜(f)の
情報記憶カードは支持部材1の一方の面の少なくとも一
部に磁気記録層4を設け、更に同一面の少なくとも磁気
記録層4上に着色層2を設けると共に、同一面の少なく
とも着色層2上に可逆性記録部材3を貼付したものであ
る。図3(a)〜(h)の情報記憶カードは支持部材1の一
方の面の少なくとも一部に着色層2を設け、更に同一面
の少なくとも着色層2上に可逆性記録部材3を貼付する
と共に、反対面の少なくとも一部に磁気記録層4を設け
たものである。図4(a)〜(h)の情報記憶カードは透明
支持部材1″の一方の面の少なくとも一部に着色層2を
設け、更に同一面の少なくとも着色層2上に磁気記録層
4を設けると共に、他方の面の少なくとも着色層対応部
分に可逆性記録部材3を貼付したものである。図5(a)
〜(b)の情報記憶カードは着色支持部材1′の一方の面
の一部に磁気記録層4を設けると共に、同一面の少なく
とも残部の一部に可逆性記録部材3を貼付したものであ
る。図6(a)〜(d)の情報記憶カードは着色支持部材
1′の一方の面の少なくとも一部に可逆性記録部材3を
貼付すると共に、他方の面の少なくとも一部に磁気記録
4を設けたものである。
【0012】一方、本発明の情報記憶カードは着色層が
支持部材の凹部にあるか或いは凹部とは反対の支持体面
にあるかによって次のように分類できる。即ち前者の具
体例は図7(a)〜(c)の通りであり、また後者の具体例
は図8(a)〜(f)の通りである。図7(a)〜(c)の情報
記憶カードは一方の面に凹部5を有する支持部材1の凹
部5に着色層2及び可逆性記録部材3を貼り付けると共
に、同一面の可逆性記録部材以外の部分の少なくとも一
部又は他方の面の少なくとも一部に磁気記録層4を設け
たものである。図8(a)〜(f)の情報記憶カードは一方
の面に凹部5を有する透明支持部材1″の凹部5に可逆
性記録部材3を貼り付け、他方の面の少なくとも可逆性
記録部材対応部分に着色層2を設けると共に、前記一方
の面の可逆性記録部材以外の部分の少なくとも一部又は
前記他方の面の少なくとも一部に磁気記録層4を設けた
ものである。なお図7〜図8の情報記憶カードは可逆性
記録部材面が支持部材面と同一になるので、図2(b)の
カードのように通常の平坦な支持体を用いた場合に生じ
る可逆性記録層の出っ張りによる不都合(可逆性記録層
が出っ張ったカードでは磁気記録の読み取り又は書き込
みの際、装置の内部を通過させると走行不良が発生した
り、出っ張り部分の可逆性記録層、即ち表示部分が摩耗
し易い。)を解消することができる。
【0013】以上のような本発明の情報記憶カードに実
際に画像形成及び消去を行うための装置の一例を図10に
示す。図中、10は情報記憶カード、11は磁気ヘッド、12
はサーマルヘッド、13はサーマルヘッド駆動部、14はヒ
ートローラー、15はヒートローラー駆動部である。ここ
でヒートローラー14は既に形成された表示画像を消去す
る機能を持ち、一方、サーマルヘッド12は新たな表示画
像を形成する機能を持っている。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。な
お「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
【0015】実施例1 10μmの厚のポリエステルフィルム上に ベヘン酸 8部 ステアリルステアレート 2部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VYHH) 28部 テトラヒドロフラン(THF) 200部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、乾燥して10μm
厚の可逆性記録層を設けることにより可逆性記録部材を
作成した。次に支持部材として市販の磁気カード(帯状
の磁気記録層を有する)の磁気記録層側の一部に黒色ポ
リエステルフィルムと前記可逆性記録部材とをこの順で
貼り付け、図1(a)のタイプの情報記憶カードを作成し
た。次にこの情報記憶カードを図10の装置にセットし、
サーマルヘッドによる画像形成及びヒートローラー(65
℃)による画像消去を行なったところ、磁気記録層内の
情報の記憶内容に対応した黒地に白の鮮明な表示画像が
形成された。また可逆性記録層への画像の形成及び消
去、並びに磁気記録層への情報の記憶及び消去を夫々10
回繰り返しても性能の劣化は生じなかった。
【0016】実施例2 ステアリルステアレートをアジピン酸2-エチルヘキシ
ルに変えた他は実施例1と同様にして情報記憶カードを
作成した。以下、このカードを図10の装置にセットし、
ヒートローラーによる加熱温度を90℃とした他は実施例
1と同様に操作したところ、白地に黒の鮮明な表示画像
が形成された。またこの操作を10回繰り返しても性能劣
化は生じなかった。次に同じ情報記憶カードを用い、サ
ーマルヘッドをドットインパクトプリントヘッドに変え
て同様な操作を行なったところ、この場合も同様な結果
が得られた。またこの操作を50回繰り返しても性能劣化
は生じなかった。
【0017】実施例3 可逆性記録層上にさらに ポリシロキサングラフトポリマー(日本触媒化学工業(株)製R-24) 5部 硬化剤(同上用) 0.2部 ジオキサン 10部 よりなる組成物を塗布乾燥して0.5μm厚の樹脂保護層を
設けて可逆性記録部材とした他は実施例1と同様にして
情報記憶カードを作成した。以下このカードを図10の装
置にセットし、実施例1と同様に操作したところ、黒地
に白の鮮明な表示画像が形成された。またこの操作を50
回繰り返しても性能劣化は生じなかった。
【0018】実施例4 250μm厚の白色ポリエステルフィルムの一方の面の一部
にアルミニウムを真空蒸着し、着色層とした。次にこの
着色層上に べヘン酸 8部 ステアリルステアレート 2部 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) 3部 塩化ビニル〜酢酸ビニル共重合体(UCC社製VYHH) 25部 THF 200部 よりなる溶液を塗布し、乾燥して15μm厚の可逆性記録
層を設けた。次にこのフィルムの他方の面の全面にポリ
アミド/エポキシ系接着剤を塗布し、これを深さ50μm
の凹部を有する250μm厚の白色ポリエステルフィルム支
持体の凹部に貼り付けた。次に支持体の凹部とは反対の
面の全面にFe23:10部、塩化ビニル〜酢酸ビニル共
重合体(UCC社製VYHH):10部、メチルエチルケトン
(MEK):40部、トルエン:40部よりなる磁気記録層
用分散液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して10μm
磁気記録層を設けることにより、図7(a)のタイプの情
報記憶カードを作製した。以下、このカードを図10の装
置にセットし、実施例1と同様に操作したところ、銀色
の地に白の鮮明な表示画像が形成された。またこの操作
を100回繰り返しても性能劣化は生じなかった。勿論、
走行不良などは生じなかった。
【0019】実施例5 30μm厚の透明ポリエステルフィルムの一方の面の全面
に実施例4で用いた感熱記録層用溶液を塗布し、乾燥し
て15μm厚の可逆性記録層を設けた。次にこのフィルム
の他方の面の全面にポリアミド/エポキシ系接着剤を塗
布し、これを深さ50μmの凹部を有する250μm厚の透明
ポリエステルフィルム支持体の凹部に貼り付けた。次に
支持体の凹部とは反対の面の全面にカーボンブラック:
10部、紫外線硬化性樹脂(三菱レイヨン社製FS-105
9):5部、トルエン:10部よりなる着色層用分散液を
塗布し、同様に硬化せしめて2μm厚の着色層を設け
た。さらにこの着色層の全面に実施例4で用いた磁気記
録層用溶液を塗布し、乾燥して15μm厚の磁気記録層を
設けることにより、図8(b)のタイプの情報記憶カード
を作製した。以下、このカードを図10の装置にセット
し、実施例1と同様に操作したところ、黒地に白の鮮明
な画像が形成された。またこの操作を100回繰り返して
も性能劣化は生じなかった。
【0020】
【発明の効果】以上のごとく本発明の情報記憶カードは
温度又は圧力により透明度が可逆的に変化する可逆性記
録層をもつため、必要な情報を低コストで且つ簡単に表
示できる上、指等の摩擦によっても容易に消えない高コ
ントラストの表示が得ることができ、又記録部材と支持
部材とを貼り合わせたことにより記録消去を繰り返した
場合でも情報記録カードが反りを生ずることがないた
め、信頼性が高くなるといった利点がある。可逆性記録
部材と支持部材を貼り合わせたことにより記録消去を繰
り返した場合でも情報記憶カードが反りを生ずることが
ないため、信頼性が高くなるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図2】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図3】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図4】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図5】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図6】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図7】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図8】本発明の情報記憶カードの一例の断面図。
【図9】本発明情報記憶カードの可逆性感熱記録層にお
ける記録原理の説明図。
【図10】本発明の情報記憶カードに情報の記憶及び消
去、並びに表示画像形成及び消去を行なうための一例の
装置図。
【符号の説明】
1 支持部材 1′ 着色支持部材 1″ 透明支持部材 2 着色層 3 可逆性記録部材 4 磁気記録層 5 凹部 10 情報記憶カード 11 磁気ヘッド 12 サーマルヘッド 14 ヒートローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/06 19/00 G11B 23/38 Z 7201−5D // B42D 107:00 9111−2C 8623−5L G06K 19/00 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂母材及び樹脂母材中に分散された有
    機低分子物質を主成分とし、温度により透明度が可逆的
    に変化する可逆性記録層を有する記録部材と支持部材を
    貼り合わせにより形成されてなることを特徴とする情報
    記憶カード。
  2. 【請求項2】 可逆性記録層下の対応部分が着色されて
    いることを特徴とする請求項1記載の情報記憶カード。
  3. 【請求項3】 記録部材上に保護層を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の情報記憶カード。
JP4337153A 1992-12-17 1992-12-17 情報記憶カード Pending JPH06239066A (ja)

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Citations (5)

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