JPH08508291A - 複素環誘導体 - Google Patents

複素環誘導体

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JPH08508291A JP6521810A JP52181094A JPH08508291A JP H08508291 A JPH08508291 A JP H08508291A JP 6521810 A JP6521810 A JP 6521810A JP 52181094 A JP52181094 A JP 52181094A JP H08508291 A JPH08508291 A JP H08508291A
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ウエイン,マイケル・ガース
スミザーズ,マイケル・ジェイムズ
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ピアース,ロバート・ジェイムズ
ブルースター,アンドリュー・ジョージ
シャット,リチャード・エデン
ミルズ,スチュアート・デネット
コールケット,ピーター・ウィリアム・ロドニー
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Abstract

(57)【要約】 式Iの化合物及びその易代謝性エステル又はアミド、及び薬学的に許容できるその塩。式中、R13、M2、X1、Z1、Z1a、X2及びA1は明細書中で付与した意味を有する。この化合物は、糖タンパク質IIb/IIIaへのフィブリノーゲンの結合の阻害物質として有用である。新規な中間体も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 血小板凝集阻害物質としての複素環誘導体 本発明は、細胞接着(例えば、血小板凝集)を阻害する一群の複素環誘導体、 それらの製造方法及びそれらを含有する医薬組成物に関する。 種々の疾患がそれらの発病中に細胞接着に関係する。例えば、血小板凝集は、 血栓症(例えば、不安定なアンギナ及び一過性虚血性発作に伴う卒中性及び血栓 性疾患)、心筋梗塞、アテローム硬化症、血栓塞栓症及び血栓崩壊治療中及び治 療後の再閉塞の如き疾患を引き起こし得る血栓の形成に関与する。 血小板膜糖タンパク質IIb/IIIa(GPIIb/IIIa)が血小板凝集を媒介す ると広く考えられている。フィブリノーゲン及びフォン・ウィルブランド因子の 如き接着分子が隣接する血小板上のGPIIb/IIIa部位に結合し、それによっ てそれらを凝集させると考えられる。GPIIb/IIIaに結合することが知られ ている他の接着分子は、フィブロネクチン、ビトロネクチン及びトロンボスポン ジンである。 驚いたことに、無作為スクリーニングの結果、血小板凝集を阻害しGPIIb/ IIIaへのフィブリノーゲンの結合を阻害する能力を、4−〔(4−ピリジル) ピペラジン−1−イル]又はそれに関連する基を含有する一定の複素環誘導体が 有することが分かった。 従って、一側面によれば、本発明は、下記一般式の化合物及び薬学的に許容で きるその塩を提供する。 〔式中、 M2は−NR3−(R3は水素又は(1〜4C)アルキルである)又は−NR4− D−TR5−であって、 (i) TはNであり;DはCH2CO;CH2SO2;場合によりカルボキシ、( 1〜4C)アルコキンカルボニル又は(1〜4C)アルコキシメチルにより置換 された(2〜3C)アルキレンであり;そしてR4とR5は一緒に(2〜3C)ア ルキレン又はCH2COを表すか、又はそれぞれ独立に水素又は(1〜4C)ア ルキルを表し;又は (ii) TはCHであり;DはCH2CO、CH2CH2NH、場合によりカルボキ シ又は(1〜4C)アルコキシカルボニルにより置換された(1〜3C)アルキ レン、又は(2〜3C)アルキレンオキシであり;そしてR4とR5は一緒に(1 〜3C)アルキレンを表し;又は (iii)R4と−D−TR5−は一緒に(5〜6C)アルケニレン基を形成し; X1は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレン 、(2〜4C)アルキニレン、(1〜2C)アルキレンフェニレン、フェニレン オキシ、フェニレンオキシメチレン、フェニレンカルボニル、フェニレンCON H、(1〜3C)アルキレンカルボニル、ベンジル又はp−ヒドロキシベンジル により置換された(1〜2C)アルキレンカルボニル、メチリデンピロリジン− 1−イルアセチル、(1〜2C)アルキレンカルボニルオキシ、(1〜2C)ア ルキレンCONH、(1〜2C)アルキレンCONH(1〜2C)アルキレンC O、(1〜2C)アルキレンCONH(1〜2C)アルキレンCONH、ベンジ ル(1〜2C)アルキレンCONH、(1〜4C)アルキレンオキシ、(1〜2 C)アルキレンオキシ(1〜2C)アルキレン、(1〜2C)アルキレンオキシ (1〜2C)アルキレンカルボニル、(1〜3C)アルキレンCH(OH)、及 び、M2が−NR4−D−TR5−であるときのカルボニル、カルボニル(1〜3 C)アルキレン、CONH、(1〜2C)アルキレンNHCO及びCONH(1 〜3C)アルキレン、及びTがCHであるときのオキシ、オキシ(1〜3C)ア ルキレン、オキシ(1〜2C)アルキレンカルボニル又はオキシ(1〜2C)ア ルキレンフェニレンであるか; 又はX1はM2と一緒に式: の基を形成してもよく; Z1及びZ1aはそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、(1〜4C)ア ルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(1〜4C)アル コキシ、(1〜4C)アルキルチオ、(2〜4C)アルケニルオキシ、ニトロ、 アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、(2〜4C)アルカノイルアミノ、シア ノ、(1〜4C)アルキルスルホニルアミノ;フェニル(1〜2C)スルホニル アミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、又は(1〜4C)アルコキシカルボニ ルを表すか、又はX2−A1について付与する意味のうちの1つを有し; X2は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレン 、オキシ(1〜4C)アルキレン、オキシ(5〜6C)アルキレン、オキシ(2 〜4C)アルケニレン、チオ(1〜3C)アルキレン、SO2(1〜3C)アル キレン、アミノ(1〜3C)アルキレン、SO2NH(1〜3C)アルキレン、 NR21CO(1〜2C)アルキレン(R21は水素、(1〜4C)アルキル又はベ ンジルを表す)、CONR21(1〜2C)アルキレンであって、それらのいずれ におけるアルキレン基も(2〜4C)アルケニル;(2〜4C)アルキニル;( 1〜4C)アルコキシ;カルボキシ;(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェ ニル(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェニル(1〜2C)アルキルNHC O;カルボキシ(1〜2C)アルキル;フェニル(1〜2C)アルキル;フェニ ルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;アミノ又は式NR12 XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12は水素又は(1〜4C)ア ルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、(6〜10C)アリール、( 6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ(1〜4C)アルキルアミノ( 1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アルキル、ピペリジノ(1〜4C )アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジノ(1〜4C)アルキルで ある)により場合により置換されていてもよく; A1はカルボキシ又はその易代謝性エステル又はアミドであり;そして R13は水素、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ又はハロゲンで ある。〕 理論に縛られることを望まないが、このピリジル基内の窒素原子がアルギニン 中の強塩基性グアニジン基の代わりとして機能するものと考えられる。M2によ り表される基内のピリジルに結合した窒素原子の機能は、塩基として機能するピ リジル基内の窒素原子の能力に寄与することであると考えられる。例えば、4− (4−ピリジル)ピペラジン−1−イル基のピペラジン−1−イル基内の窒素原 子は、以下に示すように、塩基として機能するピリジル基内の窒素原子の能力に 寄与すると考えられる。 3が水素又は(1〜4C)アルキルであるときの−NR3−の意義の例は、N H及びメチルイミノである。 TがNであるときの−NR4−D−TR5−についての意義の例は、5−オキソ イミダゾリジン−1,3−ジイル、2−オキソピペラジン−1,4−ジイル、2 ,6−ジオキソピペラジン−1,4−ジイル、1,1−ジオキソ−1,2,5− チアジアジン−2,5−ジイル、ピペラジン−1,4−ジイル、2−カルボキシ ピペラジン−1,4−ジイル、3−カルボキシピペラジン−1,4−ジイル、2 −メトキシカルボニルピペラジン−1,4−ジイル、3−メトキシカルボニルピ ペラジン−1,4−ジイル、2−メトキシメチルピペラジン−1,4−ジイル、 3−メトキシメチルピペラジン−1,4−ジイル及びN−2−(N’−メチルア ミノ)エチル(N−メチル)アミノである。 TがCHであるときの−NR4−D−TR5−についての意義の例は、ピロリジ ン−3,1-ジイル、3−オキソピロリジン−4,1−ジイル、2−カルボキシ ピロリジン−4,1−ジイル、2−メトキシカルボニルピロリジン−4,1− ジイル、2−エトキシカルボニルピロリジン−4,1−ジイル、ピペリジン−3 ,1−ジイル、ピペリジン−4,1−ジイル、ピペラジン−2,4−ジイル及び モルホリン−2,4−ジイルである。 R4と−D−TR5−が一緒に(5〜6C)アルケニレン基を形成する式−NR4 −D−TR5−の基の例は、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4,1− ジイルである。 M2についての特に好ましい意義は、ピペラジン−1,4−ジイル、ピペリジ ン−4,1−ジイル及び2−オキソ−ピペラジン−1,4−ジイルである。 X1についての意義の例は、結合、メチレン、エチレン、プロピレン、1−メ チルエチレン、エテニレン、エチニレン、メチレンフェニレン、フェニレンオキ シ、フェニレンオキシメチレン、フェニレンカルボニル、フェニレンCONH、 メチレンカルボニル、エチレンカルボニル、1−メチルエチレンカルボキシル、 エチリジンカルボニル、2−プロピリデンカルボニル、ベンジルメチレンカルボ ニル、p−ヒドロキシベンジルメチレンカルボニル、メチリデンピロリジン−1 −イルアセチル、メチレンカルボニルオキシ、メチレンCONH、メチレンCO NHメチレンCONH、ベンジルメチレンCONH、メチレンオキシ、エチレン オキシ、プロピレンオキシ、ブチレンオキシ、メチレンオキシメチレン、メチレ ンオキシメチレンカルボニル、メチレンCH(OH)、及び、M2が−NR4−D −TR5−であるときのカルボニル、カルボニルメチレン、カルボニルエチレン 、CONH、メチレンNHCO、CONHメチレン、及びTがCHであるときの オキシ、オキシメチレン、メチレンNHCO、オキシメチレンカルボニル及びオ キシメチレンフェニレンである。 X1についての特に好ましい意義には、結合、メチレンカルボニル、エチレン カルボニル、エチリジンカルボニル、カルボニル、カルボニルエチレン、メチレ ンオキシ、エチレンオキシ、及びM2が−NR4−D−TR5−でTがCHである ときのオキシが含まれる。 Z1は好ましくはX2に対してオルト位、即ち、2又は6位に位置する。場合に よりZ1及びZ1aにより置換されたフェニレン基の例は、1,4−フェニレン、 2−メトキシ−1,4−フェニレン、3−メトキシ−1,4−フェニレン、2, 6−ジクロロ−1,4−フェニレン、2,6−ジ−tert−ブチル−1,4−フェ ニレン、2−カルボキシメトキシ−1,4−フェニレン、2−メトキシカルボニ ルメトキシ−1,4−フェニレン、2−エトキシカルボニルメトキシ−1,4− フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−メチル−1,4−フェニレ ン、3−メトキシカルボニルメトキシ−1,4−フェニレン、2−アリル−1, 4−フェニレン、2−プロピル−1,4−フェニレン、2−ニトロ−1,4−フ ェニレン、3−エトキシカルボニルメトキシ−1,4−フェニレン、3−カルボ キシメトキシ−1,4−フェニレン、及び2−tert−ブチルオキシカルボニルメ チルオキシ−1,4−フェニレンである。 Z1及びZ1aについての意義の例は、水素、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ及 びブロモ、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル、アリル、メトキシ、メチル チオ、アリルオキシ、ニトロ、シアノ、メトキシカルボニル、カルボキシメトキ シ、メトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ及びtert−ブチ ルオキシカルボニルメトキシである。 X2についての意義の例は、結合、メチレン、エチレン、エテニレン、オキシ メチレン、2−オキシエチレン、3−オキシプロピレン、2−オキシ−2−プロ ピレン、4−オキシブチレン、5−オキシペンチレン、チオメチレン、アミノメ チレン、カルボンアミドメチレン、2−カルボンアミドエチレン、2−フェニル エチリデン、オキシ(メトキシカルボニル)メチレン、1−(2−カルボキシエ チル)エチレン、1−(ベンジルオキシカルボニル)エチレン、及び1−(ブチ ルスルホニルアミノ)エチレン〔CH2CH(NHSO2CH2CH2CH2CH3) 〕、1−(メチルスルホニルアミノ)エチレン、1−(ベンジルスルホニルアミ ノ)エチレン、1−(p−トルエンスルホニルアミノ)エチレン、2−(ブチル スルホニルアミノ)エチレン、2−(p−トルエンスルホニルアミノ)エチレン の如きCH2CH(NR12XR6)の基、3−オキシ(1−(ブチルスルホニルア ミノ)プロピレン)、2−カルボンアミド(2−フェニル)エチレン及び2−カ ルボンアミドプロピレンである。 R13についての意義の例は、水素、メチル、メトキシ及びクロロである。好ま しくは、R13は水素である。 式Iの化合物の好ましい2つの下位グループを特定することができる。一方は X1が結合を表す式Iの化合物からなる。この下位グルーブにおいては、X2は好 ましくはオキシ(2〜4C)アルキレン又はオキシ(5〜6Cアルキレン基、特 にオキシプロピレン基であって、先に定義したようにそのアルキレン基上が場合 により置換された基を表す。他方はX2がオキシメチレンを表す式Iの化合物か らなる。この下位グループにおいては、X1は好ましくはメチレンカルボニルを 表す。 特に好ましい化合物の例は、実施例1、2、3、4、25、26、35、36 、152、153、154及び]55の化合物である。 カルボキシ基の易代謝性エステル誘導体の例は、(1〜6C)アルカノール、 例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノール;インダ ノール;アダマントール;ピバロイルオキシメチルの如き(1〜6C)アルカノ イルオキシ(1〜4C)アルカノール;グリコールアミド;(S−メチル−2− オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルアルコール;及び(1〜4C )アルキルオキシカルボニル(1〜4C)アルカノールの如きアルコールで形成 されるエステルである。Z1がヒドロキシである式Iの化合物が分子内エステル を形成できることが分かるであろう。 カルボキシ基の易代謝性アミド誘導体の例には、アンモニア:及び(1〜4C )アルキルアミン、例えば、メチルアミン、ジ(1〜4C)アルキルアミン、メ トキシエチルアミンの如き(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルアミン 、ベンジルアミンの如きフェニル(1〜2C)アルキルアミンの如きアミン;及 びグリシンの如きアミノ酸又はそのエステルから形成されるアミドが含まれる。 一般式Iの一定の化合物がエナンチオマーの形態にあることが分かるであろう 。本発明が、血小板凝集及びGPIIb/IIIaへの接着分子の結合を阻害する特 性を有するあらゆるエナンチオマーを、それが他のエナンチオマーとの混合物で (例えば、ラセミ混合物で)存在しようと実質的に他のエナンチオマーを含んで なかろうと、包含することが理解されるであろう。 この明細書で用いる場合、アルキル、アルキレン、アルケニレン叉はアルキニ レンという用語には、分枝状基及び非分枝状基が含まれる。しかしながら、具体 的な用語、例えば、プロピル、イソプロピル又はプロピレンが用いられる場合、 これらはその基が分枝状であるか又はそうでないかのいずれかを示す。二価基、 例えば、2−オキソ−ピペラジン−1,4−ジイルは、先に式Iに描いた基A1 が右側となるように式Iを右から左へと読むことを想定して番号付けされている 。 このことから、例えば、2−オキソ−ピペラジン−1,4−ジイルは、次の基 を意味する。 この明細書において、二価基の名称中の“ジイル”という用語のすぐ前の2つ の数字の順番は、式Iの化合物内でのその二価基の方向を示している。かくして 、その最初の番号は、基A1に近い方の二価基内の位置を示している。 特定的な薬学的に許容できる塩には、例えば、生理学的に許容できるアニオン を付与する酸との塩が含まれ、鉱酸、例えば、ハロゲン化水素(塩化水素及び臭 化水素の如きもの)、硫酸又はリン酸との塩、及び有機酸、例えば、トリフルオ ロ酢酸との塩の如き塩が含まれる。他の薬学的に許容できる塩には、例えば、ア ルカリ金属及びアルカリ土類金属塩(例えば、ナトリウム塩)、アンモニウム塩 の如き無機塩基との塩、及びメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン 、エチレンジアミン、ピペリジン、モルホリン、ピロリジン、ピペラジン、エタ ノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、水酸化テトラメ チルアンモニウム及び水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムとの塩の如き生理 学に許容できるカチオンを形成する有機塩基及び4級塩基との塩が含まれる。 他の側面によれば、本発明は、一般式Iの化合物又はその易代謝性エステル若 しくはアミド又は薬学的に許容できるその塩を製造する方法であって、下記の方 法(A)〜(M)を含む方法を提供する。 (A)M2がNR3又は−NR4 −D−NR5−である式Iの化合物については 、式: の化合物又はその酸付加塩を式: 〔式中、U1は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物と反応させる。 U1についての意義の例には、塩素又は臭素の如きハロゲン、及びメタンスル ポニルオキシ及びp−トルエンスルホニルオキシの如きヒドロカルビルスルホニ ルオキシが含まれる。U1が結合しているX1中の基がカルボニル基であるときは 、U1はヒドロキシ基又はその反応性誘導基を表すことができる。ヒドロキシ基 の反応性誘導基の例には、アセチルオキシの如きアシルオキシ基、及びU1がヒ ドロキシ基である式111の化合物をペプチドカップリング試薬と反応させること によりin situで形成される基が含まれる。ペプチドカップリング試薬の例には 、好ましくは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(HOBT)と組み合 わせた1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の如きカルボジイミ ドが含まれる。 酸付加塩の例には、例えば、塩酸塩が含まれる。 この反応は、−10℃から120℃℃、好ましくは10〜100℃の範囲の温 度で都合よく行うことができる。適する溶媒には、例えば、テトラヒドロフラン の如きエーテル、ジメチルホルムアミドの如きアミド、アセトニトリルの如きニ トリル、ジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水素、及びエタノール又はイソプ ロパノールの如きアルコールが含まれる。 ある場合には、例えば、式IIの化合物の酸付加塩を出発物質として用いる場合 又は式IIの化合物が比較的非反応性である場合には、この反応を塩基の存在下で 行うのが有利である。適する塩基の例には、トリエチルアミンの如き3級アミン ;及び水酸化、炭酸又は重炭酸ナトリウム又はカリウムの如き水酸化、炭酸及び 重炭酸アルカリ金属が含まれる。式IIの化合物が比較的非反応性である場合は、 水素化アルカリ金属の如き強塩基、例えば、水素化カリウムを都合よく用いるこ とができる。 (B)A1がカルボキシである式Iの化合物については、式: 〔式中、R20はカルボキシル保護基である。〕のエステルを分解する。 R20は、この分子の他の部分に干渉せずに除去できるどのような慣用的保護基 であってもよい。カルボキシル保護基の例には、(1〜6C)アルキル基(メチ ル、エチル、プロピル又はt−ブチルの如きもの)、フェニル及びベンジルが含 まれ、いずれのフェニル部分も場合により1又は2のハロゲノ、(1〜4C)ア ルキル、(1〜4C)アルコキシ又はニトロを有していてもよい。 この分解は、カルボン酸エステルをカルボン酸に転化する技術分野で既知のど のような1又は2以上の慣用的試薬及び条件を用いても行うことができる。かく して、例えば、この分解を塩基触媒加水分解により、例えば、水酸化リチウム、 カリウム又はナトリウムの如き水酸化アルカリ金属、又はトリエチルアミンの如 き3級アミンを用いて、水の存在下で都合よく行うことができる。塩基触媒加水 分解は、アルコール、例えば、メタノール若しくはエタノール、又はテトラヒド ロフラン若しくはジオキサンの如きエーテルの如き溶媒の存在下で都合よく行う ことができる。また、この分解を酸触媒加水分解により、例えば、酢酸又はトリ フルオロ酢酸水溶液を用いて行ってもよい。温度は−10℃から100℃、例え ば、10〜50℃の範囲が都合よい。アルコール残基がt−ブチルであるときは 、これを加熱によっても、例えば、80〜150℃の範囲の温度で、単独又はジ フ ェニルエーテル若しくはジフェニルスルホンの如き適する希釈剤の存在下で都合 よく除去することができる。ベンジル基は、接触水素添加により、例えば、パラ ジウム担持炭素存在下、−10℃から100℃の範囲の温度でアルコール、例え ばメタノール又はエタノールの如き溶媒の存在下での水素添加により都合よく除 去することができる。 (C)式: 〔式中、U3は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物を式: の化合物又はその酸付加塩と反応させる。 U3についての意義の例には、塩素又は臭素の如きハロゲン、及びシアノが含 まれる。 酸付加塩の例には、例えば、塩酸塩が含まれる。 この反応は、−10℃から120℃、好ましくは10〜100℃の範囲の温度 で都合よく行うことができる。適する溶媒には、例えば、テトラヒドロフラン及 びジオキサンの如きエーテル、ジメチルホルムアミドの如きアミド、アセトニト リルの如きニトリル、ジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水素、エタノールの 如きアルコール及び水が含まれる。 ある場合には、例えば、式VIIIの化合物の酸付加塩を出発物質として用いる場 合には、この反応を塩基の存在下で行うのが有利である。適する塩基の例には、 トリエチルアミンの如き3級アミン、及び水酸化、炭酸又は重炭酸ナトリウム又 はカリウムの如き水酸化、炭酸及び重炭酸アルカリ金属が含まれる。 (D)X1がCONH基を含む式Iの化合物については、式: 〔式中、X1aはカルボン酸基の残基である。〕の適切なカルボン酸又はその反応 性誘導体を式: 〔式中、X1bはアミノ基の残基である。〕の適切なアミンと反応させる。 X1aについての意義の例は、(1〜2C)アルキレンCOOH、ベンジル(1 〜2C)アルキレンCOOH及びCOOHである。X1bについての意義の例は、 H2N及びH2N(1〜3C)アルキレンである。 式IXの化合物の反応性誘導体の例には、塩化アシル及び臭化アシルの如きハロ ゲン化アシル、及びカルボン酸の残基をカルボジイミド、例えば、好ましくは1 −ヒドロキシベンゾトリアゾール・水和物(HOBT)と組み合わせた1,3− ジシクロヘキシルカルボジイミドの如きペプチドカップリング試薬と反応させる ことによりin situで形成される基が含まれる。 この反応は、0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒には 、ジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミドの如きアミ ド、及びトリエチルアミンの如き3級アミンが含まれる。 (E)X1が(2〜4C)アルケニレンである式Iの化合物については、式: 〔式中、X1cは適切なアルデヒド含有基である。〕の化合物を式: 〔式中、X1dはトリフェニルフィスホニルメチレン(triphenylphisphonylmethy lene)の如きトリアリールホスホニルアルキレン基である。]の適切なWittig試 薬と反応させる。 この反応は、−20℃から50℃、好ましくは0〜25℃の範囲の温度で都合 よく行われる。便利な溶媒には、テトラヒドロフランの如きエーテル、ジメチル スルホキシドの如きスルホキシド、及びトルエンの如き芳香族炭化水素が含まれ る。 (F)X1がオキシ(エーテル)結合を含む式Iの化合物については、式: の適切な化合物を式: 〔式中、X1e及びX1fの一方はアルコール基の残基であり、そして他方はアルコ ール基の残基又は脱離元素若しくは脱離基を含有する基である。〕の適切な化合 物と反応させる。 X1e及びX1fの両方がアルコール基の残基を表すときは、この反応は、アゾジ カルボン酸ジエチル−トリフェニルホスフィンの如き脱水剤の存在下で都合よく 行うことができる。この反応に適する溶媒には、テトラヒドロフランの如きエー テル及びジメチルホルムアミドの如きアミドが含まれる。この反応は0〜50℃ の範囲の温度で都合よく行われる。 (G)X2がCH2CH(NHXR6)である式Iの化合物については、式: 〔式中、X2aはCH2CH(NH2)である。〕の化合物又はその酸付加塩を式: R6XU4 XVI 〔式中、U4は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物と反応させる。 U4についての意義の例には、塩素又は臭素の如きハロゲンが含まれる。酸付 加塩の例には、例えば、塩酸塩が含まれる。この反応は、−10℃から120℃ 、好ましくは10〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒には 、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル、ジメチルホルムアミドの如きア ミド、アセトニトリルの如きニトリル、ジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水 素及びエタノールの如きアルコールが含まれる。この反応は、塩基、例えば、ト リエチルアミンの如き3級アミンの存在下で都合よく行われる。 (H)X2がオキシアルキレン又はオキシアルケニレンを表す式Iの化合物に ついては、式: の化合物又はその反応性誘導体(ハロゲン化物の如きもの)を式: X2d−A1 XIX 〔式中、X2cはヒドロキシ基であり、X2dはヒドロキシアルキレン又はヒドロキ シアルケニレン基である。〕の適切な化合物又はその反応性誘導体(ハロゲン化 物、例えば、臭化物の如きもの)と反応させる。 この反応は、水素化アルカリ金属の如き強塩基、例えば、水素化ナトリウムの 存在下で都合よく行われる。適する溶媒には、ジメチルホルムアミドの如きアミ ドが含まれる。この反応は0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。 (I)X2がCONHアルキレンを表す式Iの化合物については、式: の化合物又はその反応性誘導体(ハロゲン化アシル、例えば、塩化アシル、又は 無水物の如きもの)を式: X2f−A1 XXI 〔式中、X2eはカルボキシル基を表し、X2fはアミノアルキレン基を表す。〕の 適切な化合物又はその酸付加塩(塩酸塩の如きもの)と反応させる。 適する溶媒には、ジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水素、ジメチルホルム アミド及びの如きアミド、及びトリエチルアミンの如き3級アミンが含まれる。 この反応は0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。 (J)X1がCONH又はCONHアルキレンを表す式Iの化合物については 、式IIの化合物を式: 〔式中、X1gは結合又はアルキレン基である。〕の化合物と反応させる。 この反応は0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒にはジ クロロメタンの如きハロゲン化炭化水素が含まれる。 (K)X1が(1〜2C)アルキレンカルボニルオキシである式Iの化合物に ついては、式: 〔式中、X1kは(1〜2C)アルキレンカルボキシを表す。〕の化合物又はその 反応性誘導体を式: の化合物と反応させる。 この反応は0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒にはジ クロロメタンの如きハロゲン化炭化水素が含まれる。 (L)X1が(1〜3C)アルキレンカルボニルを表す式Iの化合物について は、式: 〔式中、X1Lは(1〜3C)アルキレンカルボキシル基を表す。〕の化合物又は その反応性誘導体をルイス酸の存在下で式VIの化合物と反応させる。 適するルイス酸の例には、三塩化アルミニウムが含まれる。式XXVIIIの化合物 の反応性誘導体の例には、塩化物の如きハロゲン化物が含まれる。 この反応は−10℃から50℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒 にはジクロロメタンの如きハロゲン化炭化水素が含まれる。 (M)X2がNR21CO(1〜2C)アルキレンである式Iの化合物について は、式: の化合物を式: X2h−A XXX 〔式中、X2hはカルボキシ(1〜2C)アルキル基を表す。〕の化合物又はその 反応性誘導体と反応させる。 式XXXの化合物の反応性誘導体の例には、塩化物の如きハロゲン化物、及び無 水物が含まれる。 この反応は0〜100℃の範囲の温度で都合よく行われる。適する溶媒にはジ メチルホルムアミド及びの如きアミドが含まれる。 式Iの一定の化合物は、慣用的方法を用いて式Iの他の化合物に転化できる。 例えば、X1が(2〜4C)アルキレン基である式Iの化合物は、X1が(2〜4 C)アルケニレン基を表す式Iの対応する化合物を水素化することによって調製 できる。この水素化は、例えば、パラジウム担持炭素存在下、アルコール、例え ば、エタノールの如き適する溶媒中で行うことができる。X1が(1〜3C)ア ルキレンCH(OH)である式Iの化合物は、X1が(1〜3C)アルキレンカ ルボニルである式Iの対応する化合物を還元することによって調製できる。この 還元は、例えば、水素化ホウ素ナトリウムの如き水素化ホウ素アルカリ金属を 用いて行うことができる。 前述の方法で用いられる中間体は、既知であるか又は既知化合物の調製につい て既知の方法に類似する方法によって調製できる。 かくして、式IVの化合物は、適切に保護された出発物質から出発する以外は、 方法(A)及び(C)〜(G)に類似する方法により調製できる。式IVの幾つか の化合物は本発明の化合物であることが分かるであろう。 M2が2−オキソピペラジン−1,4−ジイル基である式IIの化合物は、ピペ ラジノンを式VIIの化合物と反応させることにより調製できる。 式XVの化合物は、式: 〔式中、X2bはCH2CH(NHR11)であってR11はアミン保護基である。〕 の対応する化合物を脱保護することによって調製できる。 アミン保護基の例には、ベンジルオキシカルボニルの如きオキシカルボニル基 が含まれる。ベンジルオキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持炭素の如 きパラジウムカルボニルの存在下での水素化により都合よく除去される。 式XVIIの化合物は、適切な出発物質から出発する以外は、式Iの化合物の調製 に類似する方法により調製できる。例えば、X1がメチレンオキシである式XVII の化合物が望まれる場合は、式XIIIの化合物及びチロシンの適切なN−保護誘導 体で出発して、方法(F)に類似する方法によりこれを調製できる。 式XVIIIの化合物は、式VIIの化合物を式: 〔式中、X2gはヒドロキシ基又はその保護された誘導基(例えば、メトキシ基) である。]の化合物と反応させた後、必要なら、保護基を(例えば、臭化水索酸 での処理により)除去し、そして望ましければ、そのヒドロギシ基を既知の方法 により反応性誘導基に転化することにより調製できる。 多くの中間体、例えば、M2が2−オキソピベラジン−1,4−ジイルである 式XV、XVII及びXVIIIの化合物、及び式II及びVIIIの化合物は新規であるので、 この発明の更なる側面を形成する。 式Iの化合物は、当該技術分野で既知の方法により、薬学的に許容できるその 塩及び/又はその易代謝性エステル若しくはアミドに転化することができる。例 えば、薬学的に許容できる塩は、式Iの化合物を、生理学的に許容できるアニオ ンを付与できる酸又は生理学的に許容できるカチオンを付与できる塩基と反応さ せることにより生成させることができる。薬学的に許容できる易代謝性エステル 又はアミドは、それぞれ式Iの化合物を慣用的方法を用いてエステル化するか、 又は酸若しくはその反応性誘導体を適切なアミンと反応させることにより生成さ ぜることができる。 血小板凝集を阻害する式Iの化合物の能力は、Born(Nature,1962,194,927 -929)により記載された試験に基づく標準的試験(a)を用いて証明することが でき、次の操作を含む。 (i) 二リン酸アデノシンの添加によりクエン酸を添加した血小板に富むヒト 血漿を凝集させて用量−応答曲線を作成し; (ii) 増加してゆく量(一般に10-5Mから10-10Mの範囲)の試験化合物の 存在下でADP刺激血小板凝集について用量−応答曲線を作成し;そして (iii)その試験化合物についての血小板凝集阻害の強度を示すpA2値を、その 試験化合物の存在下又は不存在下でADP凝集について計算した50%応答値か ら計算して、幾つかの濃度にわたって平均化する。 試験(a)に手を加えて、ラット、ウサギ、モルモット、マウス又はイヌの如 き実験動物に試験化合物を投与した後に、ヒト血液血小板の凝集への試験化合物 の作用を半ビボで評価することができる。例えば、4匹ずつのオスをグループに した固定Aldetley Park Wisterラットに試験化合物又は適切なビヒクルを経口 投与し、そして適当な間隔(投与後1,3,5及び8時間)を置いて動物をフル オタン(fluothane)で麻酔して心臓穿刺により放血させる。血液を3.2%ク エン酸塩(9部の全血に対して1部)中に集めて遠心分離(4500×gで10 分間)により血小板に乏しい血漿(ppp)を調製する。 ヒト血液を3.2%クエン酸三ナトリウム(9部の全血に対して1部)中に集 め、遠心分離(200×gで15分間)して血小板に富む血漿(prp)を作る 。 等容量(125μl)のラットpppとヒトprpとを一緒に混合して、AD Pを添加し、そしてその全体をインキュベート(37℃)してBioData血小板凝 集計内で攪拌する(900rpm)。ADPで凝集を誘発し、そしてアゴニスト EC50値を、試験化合物又はビヒクルを投与した動物からのヒトprp/ラット ppp混合物について計算する。平均濃度比(アンタゴニストを投与した動物か らのヒトprp/ラットppp混合物中で50%凝集応答を起こすのに必要なA DPの濃度を、ビヒクルを投与した動物からのヒトprp/ラットppp混合物 中で50%凝集応答を起こすADPの濃度で割ったもの)を各時点で計算する。 GPIIb/IIIaへのフィブリノーゲンの結合を阻害する式Iの化合物の能力 は、次の標準試験(b)を用いて証明することができる。 (i) ヒト血小板溶解産物の調製 血小板に富む血漿(PRP)を、血液6部に対してクエン酸デキストロース( クエン酸三ナトリウム85mM,クエン酸70mM,d−グルコース110mM )1部で凝固阻止した全血の遠心分離(1000rpm,15分間)により採取 する。プロスタサイクリン(PGI2,1μM)をこのPRPに添加してから遠 心分離(2400rpm,15分間)し、得られたペレットをウシ血清アルブミ ン3.5g/L、PGl2 1μM及びヒルジン0.5U/mlを含有する修飾 タイロード溶液(NaCl 130mM,KCl 26mM,NaHCO3 1 2mM,NaH2PO4 0.5mM,MgCl2 1mM,CaCl2 20mM ,グルコース12mM,HEPES 5mM)中に再懸濁する。このペレット懸 濁液を遠心分離(2400rpm,15分間)し、得られたペレットを500μ lの細胞溶解緩衝液(オクチルグルコシド50mM,HEPES 10mM,N aCl 150mM,CaCl2 1mM,MgCl2 1mM, PMSF 1 mM,N EM 10mM,ロイペブチン0.1mM)中に再懸濁し、4℃で15分間攪拌 してから2400rpmで15分間遠心分離する。この上澄み液を4℃で保存し 、ペレットは500μlの細胞溶解緩衝液中に再懸濁する。この遠心分離操作を 更に3回繰り返し、プールした上澄み液を−70℃で保存する。 (ii) レセプター精製 糖タンパク質IIb/IIIaをヒト血小板溶解産物から、CNBr活性化セファ ロースアフィニティカラムに結合した2mlのペプチド(KYGRGDS)を用いて単 離する。1.5ml容量の血小板溶解産物をカラムに入れて4℃で一晩放置する 。緩衝液(30ml,オクチルグルコシド25mM,HEPES 10mM,N aCl 150mM,CaCl2 1mM,MgCl2 1mM,PMSF 1m M,NEM 10mM.ロイペプチン0.1mM)をこのカラムに通して2ml の画分を集める。GPIIb/IIIaをHHLGGAKQAGDV(2mg/ml,pH7.5 )を含有する12mlの緩衝液で溶離し、カラムを4mlの緩衝液を用いて洗浄 し、そして残りのGPIIb/IIIaをGRGDSPG(1mg/ml,pH7.5)を含 有する12mlの緩衝液で溶離する。このカラムを最後に20mlの緩衝液を用 いて洗浄し、そしてこのカラムは3つのかかる試料まで用いることができる。G PIIb/IIIaを含有する画分をゲル電気泳動及びイムノブロッティングを用い て確認し、プールし、そして−70℃で保存する。 (iii)GPIIb/IIIa ELISA 96ウェルマイクロタイタープレートをコーティング緩衝液(トリス−HCl 20mM,NaCl 150mM,CaCl2 1mM,pH7.4)で希釈し た100μlの精製ヒト血小板フィブリノーゲンレセプター(GPIIb/IIIa )でコーティングして4℃で一晩置く。これらプレートを洗浄用緩衝液(トリス −HCl 50mM,NaCl 100mM,CaCl2 2mM,pH7.4 )を用いて洗浄し、そして200μlの2%BSAの添加により非特異的結合を 遮断する(2時間,30℃)。これらブレートを洗浄してから、ビヒクル又は試 験化合物のいずれかを含有する100μlのビオチニル化フィブリノーゲン(1 0nM)と共にインキュベートする(2時間,30℃)。これらプレートを洗浄 し、ストレブトアビジンとインキュベートし(5μg/ml,1時間,周囲温度 )、 次いで再び洗浄してから100μlのビオチニル化ホースラディッシュペルオキ シダーゼを添加する(0.1μg/ml,1時間,周囲温度)。次いで、これら プレートを洗浄して等容量のペルオキシダーゼ基質(3,5−テトラメチルベン ジジン0.4g/l)とH22(0.02%)とを一緒に混合して直ぐに各ウェ ルに150μlを添加する。10〜15分間発色させてから650nmで光学密 度を読み取る。略号 PMSF フッ化フェニルメチルスルホニル HEPES N−〔2−ヒドロキシエチル〕ピペラジン−N−〔2−エタンス ルホン酸〕 NEM N−エチルマレイミド ビオチニル化フィブリノーゲン結合の50%阻害を起こすのに必要な化合物の 濃度を計算してpIC50(−log(IC50))として表す。 一般に、この試験で活性を示す試験化合物は、約4.0より大きなpIC50を 示す。 上記試験におけるここに例示した式1の各化合物の効果を以下の表に示す。値 を範囲で示してあるのは、その化合物を1回より多く試験したものである。短い 横線(−)は、化合物を試験しなかったことを意味する。生物学的試験結果の表 一般に、A1がカルボキシである式Iの化合物は、A1がエステル基である化合 物よりも試験(a)及び試験(b)において高いレベルの活性を示すことが分かっ た。しかしながら、A1がエステル基である化合物は、試験(a)を経口投与での 試験化合物の活性を評価するように手を加えたときには、しばしば、その試験に おいて、A1がカルボキシである化合物よりも高いレベルの活性を示すことが分 かった。 例えば、後の実施例1に記載した化合物は、試験(a)において6.5〜6. 8のpA2を示し、試験(b)において5.8〜6.4のpIC50、を示すことが 分かったのに反し、実施例2の化合物は、試験(a)において7.1〜7.3の pA2を示し、試験(b)においては7.6のpIC50を示すことが分かった。し かしながら、実施例1の化合物をイヌに5mg/kg投与したときには12時 間まで活性であることが分かった。従って、理論に縛られることを望まないが、 A1がエステル基を表す式Iの化合物は、A1がカルボキシ基である式Iの化合物 のプロドラッグとして機能すると考えられる。 先に述べたように、式Iの化合物は、細胞接着(特に血小板凝集)が関与する 疾患、例えば、静脈又は動脈血栓症(例えば、肺塞栓症、不安定なアンギナ及び 一過性虚血性発作に伴う卒中性及び血栓性事象)、心筋梗塞、アテローム硬化症 、皿栓塞栓症、及び血栓崩壊治療中及び後の再閉塞の治療又は予防に用いること ができる。これら化合物は、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)及び冠状動脈バ イパス移植後の再閉塞及び再狭窄の予防にも有用であり得る。これら化合物がG PIIb/IIIaへの接着分子の結合により媒介される他の疾患、例えば、癌の治 療に首用であり得ることも分かるであろう。 従って、池の側面によれば、本発明は、かかる治療を必要とする温血哺乳動物 における血小板凝集を阻害する方法であって、有効量の式Iの化合物、又はその 易代謝性エステル若しくはアミド、又は薬学的に許容できる塩を投与することを 含む方法を提供する。 なお他の側面によれば、本発明は、かかる治療を必要とする温血哺乳動物にお けるGPIIb/IIIaへのフィブリノーゲンの結合を阻害する方法であって、有 効量の式Iの化合物、又はその易代謝性エステル若しくはアミド、又は薬学的に 許容できるその塩を投与することを含む方法を提供する。 更なる側面によれば、本発明は、血小板凝集に関連する疾患の予防用又は治療 用医薬品の製造のための、式Iの化合物、又はその易代謝性エステル若しくはア ミド、又は薬学的に許容できるその塩の使用を提供する。 なお他の側面によれば、本発明は、GPIIb/IIIaへのフィブリノーゲンの 結合に関連する疾患の予防用又は治療用医薬品の製造のための、式Iの化合物、 又はその易代謝性エステル若しくはアミド、又は薬学的に許容できるその塩の使 用を提供する。 一般に、式Iの化合物は、この目的のために、経口、直腸、局所、静脈内、皮 下、筋肉内又は吸入経路により投与されるであろうから、投与経路、患者の年齢 及び性別、及び治療すべき容態の重さに依存して0.01〜50mg/kg体重 の範囲の用量が与えられるであろう。 式Iの化合物は、一般に、先に定義した式Iの化合物又は薬学的に許容できる その塩を、薬学的に許容できる希釈剤又はキャリヤーと共に含む医薬組成物の形 で用いられる。そのような組成物は、本発明の更なる特徴として提供され、そし て種々の投与形態をとることができる。例えば、それは、経口投与用の錠剤、カ プセル剤、溶液剤又は懸濁剤の形態であっても;局所投与用のクリーム剤又は軟 膏剤又は経皮(皮膚)パッチ剤の形態であっても;直腸投与用の坐剤の形態であ っても;静脈内又は筋肉内注射により投与するための滅菌溶液剤又は懸濁剤の形 態であっても;吸入により投与するためのエアロゾル又はネブライザ溶液剤又は 懸濁剤の形態であっても;そしてガス注入により投与するための、ラクトースの 如き薬学的に許容できる不活性固体希釈剤を伴った散剤の形態であってもよい。 投与経路に依存して、この組成物は、例えは、0.1〜99.9市量%の式Iの 化合物を含むことができる。 これら医薬組成物は、当該技術分野で周知の薬学的に許容できる希釈剤及びキ ャリヤーを用いて慣用的操作により得ることができる。経口投与用の錠剤及びカ プセル剤を、例えば、式Iの有効成分が胃酸と接触するのを最小限にするために 、セルロースアセテートフタレートを含む腸溶性コーティング剤で都合よく製剤 することができる。 本発明の化合物は、治療しようとする疾患又は状態に価値があることが知られ ている1又は2以上の物質と同時投与又は同時配合することができる。例えば、 既知の血小板凝集阻害物質(例えば、アスピリン、トロンボキサンアンタゴニス ト又はトロンボキサンシンターゼ阻害物質)、低脂血症剤、抗高血圧剤、血栓崩 壊剤(ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ(prourokinase) 、組織プラスミノーゲン活性化因子及びその誘導体の如きもの)、β−アドレナ リン遮断因子又は血管拡張剤も、心臓病又は血管病又は治療の治療に使用するた めに、本発明の医薬組成物中に存在させて役立たせることができる。 治療用医薬品におけるそれらの用途に加えて、式Iの化合物は、新規な治療剤 の探索の一部としての、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスの如き実 験動物内の接着分子の作用の評価のための試験システムの開発及び標準化におけ る薬学的ツールとしても有用である。式Iの化合物は、それらの血小板凝集阻害 特性の故に、血液の貯蔵、及び例えば四肢又は臓器移植の間に人工体外循環を受 けている温血動物(又はそれらの一部)内の血液の生活力又は血管の維持を助長 するのにも用いることができる。この目的に用いる場合には、式Iの化合物又は 生理学的に許容できるその塩は、一般に、例えば、血液中で1リッター当たり0 .1〜10mg/リッターの範囲の定常状態濃度になるように投与されるであろ う。 以下の非限定的実施例により本発明を説明する。この際、特に断らない限り、 (i)濃縮及び溶媒の留去は、減圧下でロータリーエバポレーターにより行 った; (ii)操作は、室温又は周囲温度、即ち、18〜26℃の範囲で行った; (iii)カラムクロマトグラフィーは、ドイツのダルムンュタットのE Merk and Co.,から入手できるシリカ(Merk Art.9385);及びドイツのEschwegeのI CN Biomedicals GmbH,D-3440から入手できる中性アルミナ(ICN Almina N,Akt .III又はIV)で行った; (iv)収率は説明のためにのみ示したものであり、必ずしも鋭意開発した方 法により達成可能な最大のものではない; (v)プロトンNMRスペクトルは、200MHz又は250MHzでジメ チルスルホキシド−d6中、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として普 通に測定し、TMSに比較したppmでの化学シフト(δ値)として主要ピーク を指示するための慣用的略号、即ち、s,一重線;m,多重線;t,三重線,b r,幅広線;d,二重線、を用いて表示している; (vi)エーテルはジエチルエーテル、THFはテトラヒドロフラン、DMF はN,N−ジメチルホルムアミド、DMSOはジメチルスルホキシド、TFAは トリフルオロ酢酸、HOBTは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、そしてNB Aはm−ニトロベンジルアルコールのことをいう;そして (Vii)PS紙での乾燥とは、Whatmans PS相分離紙(phase separatingpape r)の使用のことをいう。実施例1:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル ]フェノキシ酢酸メチル アセトニトリル(50ml)中の4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸メチル( 4.3g)の溶液をアセトニトリル(100ml)中の1−(4−ピリジル)ピ ベラジン(4.9g)の攪拌溶液に40分間かけて滴下した。攪拌を更に1.5 時間続けてから、この溶液を濾過して濾液の溶媒を減圧留去した。固体残渣を水 (50ml)で磨り潰してから、乾燥して塩化メチレン(50ml)中に懸濁さ せた。次いで、この懸濁液を濾過して濾液を小容量にまで濃縮した。まずジクロ ロメタン、次いで0.5%v/vメタノール/ジクロロメタン、そして最後に1% v/vメタノール/ジクロロメタンで溶離する中性アルミナでのフラッンュクロマ トグラフィーにより精製して、表題の化合物,1.93gを固体として得た:m. p.150〜152℃;NMR(d6DMSO)δ 8.14(2H,d),7.98(2H,d),7.03(2H,d), 6.78(2H,d),4.90(2H,s),3.83(2H,s),3.72(3H,s),3.34(4H,bt),2 .65(4H,bt);m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4についての計算値:C,65.0;H,6 .3;N,11.4.測定値:C,65.2;H,6.4;N,11.3%。実施例2:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル 〕フェノキシ酢酸 メタノール(10ml)中の実施例1の生成物(550mg)の攪拌溶液を1 M水酸化ナトリウム溶液(1.65ml)で処理して攪拌を更に2時間続けた。 この混合液を水(10ml)で希釈して得られた溶液を減圧濃縮した。水(20 ml)を添加してから1M塩酸溶液(1.65ml)を添加した。4℃に冷却す ると固体が析出した。この混合液を減圧濃縮し、その固体を濾取して氷水で洗浄 してから乾燥して、表題の化合物,320mgを固体として得た:m.p.294〜296 ℃;NMR(d6DMSO+TFA)δ 8.34(2H,d),7.95(2H,d),7.26(2H,d),7.10 (2H,d),5.06(2H,s),4.82(2H,s),4.06(4H,bs),3.52(4H.hs):m/e 356(M+H)+;C19H21N3O4についての計算値:C,64.2;H,6.0;N,11.8.測定 値:C,64.1;H,6.1;N,11.6%。実施例3:2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリシル)ピペラジン−1−イ ル〕アセチル〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチル アセトニトリル(15ml)中の2,2’−〔4−ブロモアセチル〕フェニレ ン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチル(3.0g)の溶液をアセトニトリル( 75ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(2.6g)の攪拌溶液に30 分間かけて滴下してこの混合液を一晩攪拌した。次いで、この混合液を濾過して 濾液の溶媒を減圧留去してオイルを得た。まず2.5%v/vメタノール/ジクロ ロメタン、次いで5%v/vメタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製して固体を得た。エーテルで磨り潰して 、表題の化合物,0.95gを固体として得た:m.p.81〜83℃;NMR(d6DMSO) δ 8.14(2H,d),7.67(1H,dd),7.52(1H,d),7.03(1H,d),6.80(2H,d) ,4.94(2H,s),4.88(2H,s),3.81(2H,s),3.69(6H,s),3.29(4H,t), 2.60(4H,t);m/e 458(M+H)+;C23H27O7N3・0.25H2Oについての計算値:C,5 9.8;H,6.0;N,9.1.測定値:C,59.7;H,6.2;N,8.8%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ブロモ酢酸メチル(19.1ml)をアセトン(250ml)中の3 ,4−ジヒドロキシアセトフェノン(12.6g)及び無水炭酸カリウム(27 5g)の攪拌混合液に滴下した。攪拌を16時間続けた時点でこの混合液を濾過 して溶媒を減圧留去した。残渣をエーテルで磨り潰して、2,2’−(〔4−ア セチル]フェニレン−1,2−ジオキシ)ジ酢酸ジメチル,13.1gをくすん だ白色固体として得た:m.p.101〜102℃;NMR(d6DMSO)δ 7.6(1H.dd),7.41 (1H,d),7.02(1H,d),4.94(2H,s),4.89(2H,s),3.71(6H,s),2.50( 3H,s);m/e 297(M+H)+;C14H16O7についての計算値:C,56.8;H,5.4.測定 値:C,56.4;H,5.5%。 (ii) クロロホルム(10ml)中の臭素(2.27ml)の溶液をクロロ ホルム(40ml)中の工程(i)の生成物の攪拌溶液に15分間かけて滴下し た。次いで、この混合液を周囲温度で2時間攪拌した時点で溶媒を減圧留去した 。得られたロウ状固体をエタノールで磨り潰して、2,2’−(〔4 ブロモア セチル〕フェニレン−1,2−ジオキシ)ジ酢酸ジメチル,11.5gをクリー ム状固体として得た:m.p.76〜78℃;NMR(d6DMSO)δ 7.66(1H,dd),7.47(1 H,d),7.06(1H,d),4.96(2H,s),4.90(2H,s),4.62(2H,s),3.71(6H, s);m/e 375/377(M+H)+,1 Brパターン。実施例4:2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル]アセチル]フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸 メタノール(4ml)中の実施例3の生成物(300mg)の攪拌溶液を1M 水酸化ナトリウム溶液(1.31ml)で処理してその混合液を1時間攪拌した 。この混合液を水(10ml)で希釈して得られた溶液を約7mlに濃縮した時 点で1M塩酸溶液(1.31ml)を添加した。4℃に冷却して生成した固体を 濾取してから、氷水で洗浄して乾燥し、表題の化合物,120mgを白色固体と して得た:m.p.180〜184℃(分解);NMR(d6DMSO)δ 8.16(2H,d),7.61(2H ,t),6.93(1H,d),6.87(2H,d),4.73(2H,s),4.68(2H,s),3.77(2H,s ),3.44(4H,bt),2.58(4H,bt);m/e 430(M+H)+;C21H23O7N3・0.75H2Oに ついでの計算値:C,56.9;H,5.5;N,9.5.測定値:C,57.0;H,5.6;N,9.3 %。実施例5:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル 〕−2−メトキシフェノキシ酢酸メチル アセトニトリル(10ml)中の4−ブロモアセチル−2−メトキシフェノキ シ酢酸メチル(1.27g)の溶液をアセトニトリル(30ml)中の1−(4 −ピリジル)ピペラジン(1.30g)の攪拌溶液に15分間かけて滴下した。 一晩攪拌した後、液体を固体残留物を残してデカンテーションしてから、減圧濃 縮した。ジクロロメタン、次いで5%v/vメタノール/ジクロロメタンで溶離す るシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して固体を得た。エーテ ルで磨り潰して、表題の化合物,420mgを得た:m.p.110〜112℃;NMR(d6D MSO)δ 8.14(2H,d),7.65(1H,dd),7.55(1H,d),6.97(1H,d),6.80(2 H,d),4.90(2H,s),3.87(5H,s),3.72(3H,s),3.33(4H,t).2.62(4H, t);m/e 400(M+H)+;C21H25N3O5についての計算値:C.63.1;H,6.3:N,10 .5.測定値:C,62.9;H,6.3;N,10.4%。実施例6:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラシン−1−イル〕アセチル 〕−2−メトキシフェノキシ酢酸 実施例5の生成物から出発した以外は、実施例2と同じようにして、表題の化 合物を47%収率で調製した:m.p.218〜224℃;NMR(d6DMSO)δ 8.16 (2H,d),7.65(1H.dd),7.53(1H,d),6.92(1H,d),6.85(2H,d)4.73(2 H,s),3.86(2H,s),3.82(3H,s),3.36(4H,t),2.63(4H,t);m/e 386( M+H)+;C20H23N3O5・H2Oについての計算値:C,59.5;H,6.2:N,10.4.測定 値:C,59.5;H,5.9;N,10.1%。実施例7:4−〔3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロパノ イル〕フェノキシ酢酸メチル 4−〔3−クロロプロパノイル〕フェノキシ酢酸メチルから出発した以外は、 実施例3と同じようにして、表題の化合物を65%収率で調製した:m.p.93〜95 ℃;NMR(d6DMSO)δ 8.14(2H,d),7.96(2H,d),7.04(2H,d),6.81(2H,d ),4.92(2H,s),3.71(3H,s),3.29(4H,t),3.17(2H,t),2.72(2H,t) ,2.51(4H,t);m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4についての計算値:C,65.8:H ,6.6;N,11.0.測定値:C,65.6;H,6.8;N,10.8%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 塩化アルミニウム(33.35ml)をジクロロメタン(500ml)中のフ ェノキシ酢酸メチル(14.46ml)及び塩化3−クロロプロピオニル(9. 55ml)の攪拌冷却(<0℃)溶液に少しずつ添加した。添加後、氷浴を外し てこの混合液を1時間攪拌した時点でそれを氷水(500ml)中に注ぎ入れた 。有機相を分液して水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせたジクロロメ タン抽出液を水で洗浄してから食塩水で洗浄して乾燥(MgSO4)した。溶媒 を減圧留去した後、残渣をエーテルで磨り潰して、4−〔3−クロロプロパノイ ル〕フェノキシ酢酸メチル,22.3gを固体として得た:m.p.89〜90℃;NMR (d6DMSO)δ 7.95(2H,d),7.05(2H,d),4.92(2H,s),3.91(2H,t),3.7 1(3H,s),3.49(2H,t);m/e 257(M+H)+;C12H13ClO4についての計算値:C ,56.1;H,5.0.測定値:C,55.8;H,5.1%。実施例8:4−〔3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロパノ イル]フェノキシ酢酸 実施例7の生成物から出発した以外は、実施例2と同じようにして、表題の化 合物を60%収率で調製した:m.p.238〜239℃;NMR(d6DMSO+d4酢酸)δ 8.21 (2H,d),7.97(2H,d),7.15(2H,d),7.02(2H,d),4.77(2H,s),3.64( 4H, t),3.21(2H,t),2.82(2H,t),2.62(4H,t);m/e 370(M+H)+;C20H23N3 O4についての計算値:C,65.0;H,6.3;N,11.4.測定値:C,64.6;H,6.4;N ,11.1%。実施例9:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル 〕フェニルチオ酢酸メチル 4−ブロモアセチルフェニルチオ酢酸メチルから出発した以外は、実施例3と 同じようにして、表題の化合物を27%収率で調製した:m.p.109〜110℃;NMR (d6DMSO)δ 8.15(2H,d),7.93(2H,d),7.40(2H,d),6.80(2H,d),4.0 7(2H,s),3.86(2H,s),3.66(3H,s),3.30(4H,t).2.61(4H.t):m/e 3 86(M+H)+;C20H23N3O3S・0.25H2Oについての計算値:C,61.4;H,6.0;N,10 .7.測定値:C,61.8;H,6.0;N,10.6%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 塩化アルミニウム(18.03g)をジクロロメタン(250ml)中のフェ ニルチオ酢酸メチル(9.84g)及び塩化ブロモアセチル(4.46ml)の 攪拌冷却(<5℃)溶液に温度を5℃以下に維持しながら少しずつ添加した。次 いで、この混合液を周囲温度で1時間攪拌してから氷の上に注いだ。濾過後、有 機相を分液して水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせたジクロロメタン 抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、そして溶媒を留去し て、4−ブロモアセチルフェニルチオ酢酸メチル,11.52gを固体として得 た:m.p.48〜50℃;NMR(CDCl3)δ 7.91(2H,d),7.40(2H,d),4.39(2H,s ),3.76(5H,s);m/e 302/304(M+H)+,1 Brパターン。実施例10:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェニルチオ酢酸 実施例9の生成物から出発した以外は、実施例2と同しようにして、表題の化 合物を83%収率で調製した:m.p.240〜244℃;NMR(d6DMSO)δ 8.16(2H,d) ,7.93(2H,d),7.39(2H,d),6.66(2H,d),3.92(2H,s),3.86(2H,s), 3.38(4H,t),2.64(4H,t);m/e 372(M+H)+:C19H21N3O3S・0.25H2Oについ ての計算値:C,60.6;H,5.7;N,11.2.測定値;C,60.5:H,5.6;N,10.8% 。実施例11:3−〔2−〔4−〔4−(4−ビリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル]フェニル〕プロピオン酸メチル アセトニトリル(4ml)中の3−(4−ブロモアセチルフェニル)プロピオ ン酸メチル(380mg)の溶液をアセトニトリル(10ml)中の1−(4− ビリジル)ビペラジン(450mg)の攪拌溶液に15分間かけて滴下し、この 混合液を一晩攪拌した。次いで、この混合液を濾過して濾液を減圧濃縮してオイ ルを得た。まずジクロロメタン、次いで5%v/vメタノール/ジフロロメタンで 溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して固体を得た。 エーテルで磨り潰して、表題の化合物,172mgを固体として得た:m.p.141 〜143℃;NMR(d6DMSO)δ 8.15(2H,d),7.92(2H,d),7.37(2H,d),6.83 (2H.d),3.89(2H,s),3.59(3H,s),3.37(4H,t),2.93(2H.t),2.69( 2H,t),2.65(4H,t);m/e 368(M+H)+;C21H25N3O3・0.25H2Oについて計算値 :C,67.8;H,6.9;N,11.3.測定値;C,67.8;H,6.9;N,11.1%。実施例12:3−〔2−〔4−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル〕 アセチル〕フェニル〕プロピオン酸 メタノール(0.5ml)中の実施例11の生成物(70mg)の攪拌溶液を 1M水酸化ナトリウム溶液(0.19ml)で処理して攬拌を2時間続けた。メ タノールを減圧留去して残渣を水(1ml)で希釈してから、1M塩酸溶液(0 .19ml)を添加した。4℃に冷却すると固体が析出したので濾取し、氷水で 洗浄してから乾燥して、表題の化合物,36.5mgを得た:m.p.245〜247℃; NMR(d6DMSO)δ 8.05(2H,d),7.91(2H,d),7.36(2H.d),6.86(2H,d), 3.89(2H,s),3.34(4H,t),2.87(2H,t),2.62(4H,t),2.58(2H,t);m/ e 354(M+H)+;C20H23N3O3・0.2H2Oについての計算値:C,67.2;H,6.6;N,1 1.8.測定値:C,67.6;H,6.6;N,11.4%。実施例13:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェニル酢酸メチル アセトニトリル(4ml)中の4−クロロアセチルフェニル酢酸メチル(26 0mg)の溶液をアセトニトリル(10ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラ ジン(375mg)の攪拌溶液に15分間かけて滴下し、この混合液を一晩撹拌 した。その上澄み液を生成した固体を残してデカンテーションし、減圧濃縮し、 そしてジクロロメタン、次いで0.25%v/vメタノール/ジクロロメタン、最 後に0.5%v/vメタノール/ジクロロメタンで溶離する中性アルミナでのフラ ッシュクロマトグラフィーにより精製した。画分を減圧濃縮しで、表題の化合物 ,96mgを白色結晶性固体として得た:m.p.127〜129℃;NMR(d6DMSO)δ 8. 15(2H,d),7.98(2H,d),7.41(2H,d),6.81(2H,d),3.91(2H,s)3.78( 2H,s),3.53(3H,s),3.33(4H,t),2.64(4H.t);m/e 354(M+H)+;C20H2 3 N3O3についての計算値:C,68.0;H,6.6;N,11.9.測定値:C,68.2;H,6.6 ;N,11.9%。実施例14:4−〔2−〔4−(4−ビリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェニル酢酸エチル 4−クロロアセチルフェニル酢酸エチルから出発したこと、及びジクロロメタ ン、次いで5% v/vメタノール/ジクロロメタンで溶離するンリカでのフラッ シュクロマトグラフィーにより精製したこと以外は、実施例13と同じ方法を用 いて、表題の化合物を13%収率で固体として調製した:m.p.122〜124℃;NMR (d6DMSO)δ 8.01(2H,d),7.29(2H,d),7.25(2H,d),6.67(2H,d),3.9 3(2H,q),3.75(2H,s),3.60(2H,s),3.18(4H,t),2.47(4H,t),1.03 (3H,t);m/e 368(M+H)+;C21F25N3O3についての計算値:C,68.6;H,6.9; N,11.4.測定値:C,68.2;H,6.8;N,11.3%。実施例15:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェニル酢酸・トリフルオロ酢酸塩 メタノール(1ml)中の実施例13の生成物(142mg)の攪拌溶液を1 M水酸化ナトリウム溶液(0.46ml)で処理して攪拌を2時間続けた。メタ ノールを減圧留去して残渣を水(1ml)で希釈してから、1M塩酸溶液(0. 46ml)を添加した。この溶液を1インチ分取逆相HPLCカラム(VYDACR21 8TP1022)に移して、98:2:0.1v/v/vから75:25:0.1v/v/vまで の勾配の水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸で溶離した。純粋な画分を凍結 乾燥して、表題の化合物,96mgを泡状物として得た;NMR(d6DMSO)δ 8.34 (2H,d),7.95(2H,d),7.48(2H,d),7.25(2H.d),4.67(2H.h).3.93 (4H,b),3.72(2H,s),3.20(4H,b);m/e 340(M+H)+;C19H21N3O3・2.25C F3COOHについての計算値:C,47.4;H,3.9;N,7.l.測定値:C,47.8;H,3.8 ;N,7.0%。実施例16:RS 4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピベラジン−1−イル〕 −2−メチルアセチル〕フェノキシ酢酸メチル アセトニトリル(10ml)中のRS 4−(2−メチルアセチル)フェノキ ン酢酸メチル(1.2g)の溶液をアセトニトリル(30ml)中の1−(4− ピリジル)ピペラジン(1.3g)の攪拌溶液に30分間かけて滴下し、この混 合液を一晩攪拌した。次いで、この混合液を濾過して濾液の溶媒を留去してオイ ルを得た。まずジクロロメタン、次いで2.5%、3%、4%、5%及び10% v/vメタノール/ジクロロメタンで順次溶離するフラッンュクロマトグラフィー により精製して、表題の化合物,220mgを固体として得た:m.p.81〜83℃; NMR(d6DMSO)δ 8.13(2H,d),8.06(2H.d).7.02(2H.d).6.77(2H.d)4. 92(2H,s),4.33(1H,q),3.72(3H,s),3.26(4H,t),2.63(4H,t),1.16 (3H,d);m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4についての計算値:C,65.8;H,6.6; N,11.0.測定値:C,65.7;H,6.8;N,10.9%。実施例17:RS 4−12−〔4−(4−ピリジル)ピペラシン−1−イル〕 −2−メチルアセチル〕フェノキシ酢酸・塩化ナトリウム付加2水和物 メタノール(1ml)中の実施例16の生成物(110mg)の攪拌溶液を1 M水酸化ナトリウム溶液(0.32ml)で処理して攪拌を一晩続けた。メタノ ールを減圧留去して残渣を水で希釈し1M塩酸溶液(0.32ml)を添加した 。溶媒を減圧留去して黄色泡状物を得た。エーテルで磨り潰して、表題の化合物 ,116mgを得た;NMR(d6DMSO)δ 8.17(2H,d),8.06(2H,d),7.01(2H ,d),6.98(2H,d),4.76(2H,s),4.37(1H,q),3.47(4H,t),2.15(4H,t ),1.16(3H,d);m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4・NaCl・2H2Oについての計算 値:C,51.8;H,5.8;N,9.1.測定値:C,52.0;H,5.6;N,8.9%。実施例18:2,2’−〔4−[3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1− イル〕プロパノイル〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸・トリフルオロ酢 酸塩 2,2’−〔4−〔3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロ パノイル〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジ−tert−ブチル(555m g)を90%v/vトリフルオロ酢酸/水(15ml)中に溶かして、この混合液 を1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し残留オイルをエーテルで磨り潰して、表題 の化合物,608mgを固体として得た:m.p.42〜44℃;NMR(d6DMSO)δ 8.26 (2H,d),7.15(2H,d),6.80(3H,m),4.67(2H,s),4.63(2H,s),3.65( 8H,b),3.39(1H,q),2.75(2H,m),2.66(2H,m),1.09(1.5H,t);m/e 44 4(M+H)+;C22H25N3O7・1.3CF3COOH・1H2O・0.25C4H10Oについての計算値:C, 48.9;H,4.9;N,6.7.測定値:C,49.1;H,5.0;N,6.3%;CF3COOH計算値;23 .6.測定値;23.2%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 固体水素化ナトリウム(鉱油中60%w/w分散物を1.6g)をTH F(50ml)中の3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(2.76g)の攪 拌冷却(4℃)溶液に添加した。次いで、この混合液を周囲温度で更に15分間 攪拌し、4℃に冷却した時点でブロモ酢酸tert-ブチル(6.5ml)に続いて DMF(5ml)を添加した。1時間後、この混合液をエーテル(100ml) で希釈し、水及び食塩水で洗浄してから、乾燥(MgSO4)し溶媒を留去して 固体を得た。シクロヘキサンから再結晶して、2,2’−〔(4−ホルミル)フ ェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジ−tert−ブチル,4.1gを淡黄色結晶 として得た:m.p.96℃;NMR(d6DMSO)δ 9.82(1H,s),7.54(1H,dd),7.33 (1H,d),7.08(1H,d),4.82(2H,s),4.75(2H,s),1.43(18H,s);m/e 3 66(M+);C19H26O7についての計算値:C,62.4;H,7.3.測定値:C,62.3;H ,7.2%。 (ii) ピリジン(150ml)中の工程(i)の生成物(10.0g)及びマ ロン酸(42g)の溶液に2、3滴のピペリジンを添加してこの混合液を蒸気浴 上で4時間加熱した。ピリジンを減圧留去し、水300mlを添加してその混合 液をエーテル(3×100ml)で抽出した。合わせた抽出液を水及び食塩水で 洗浄し、乾燥(MgSO4)してから溶媒を留去してガム状物を得た。シクロヘ キサンから再結晶して、2,2’−(〔4−(3−プロペン酸)〕フェニレン− 1,2−ジオキン)ジ酢酸ジ−tert−ブチル・0.5シクロヘキサン付加物,6 .6gを得た:m.p.104〜106℃;NMR(d6DMSO)δ 12.20(1H,b),7.48(1H,d ),7.26(1H,s),7.20(1H,d),6.89(1H,d),6.40(1H,d).4.74(2H.s) .4.72(2H,s),1.43(18H,s),1.40(6H,s);m/e 408(M+)。 (iii)10%W/Wパラジウム担持炭素(250mg)を酢酸エチル(100 ml)中の工程(ii)の生成物(2.05g)の溶液に添加し、この混合液を室 温及び加圧下で理論量の水素が吸収されるまで水素化した。活性炭を添加して、 この混合液を5分間攪拌してから珪藻土で濾過し、濾液を濃縮乾固して、2,2 ’−〔4−〔1−(2−カルボキシエチル)〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕 ジ酢酸ジ−tert−ブチル,1.9gを無色ガム状物として得た;NMR(CDCl3)δ 6.76(3H,m),4.58(2H,s),4.56(2H,s),2.86(2H.t).2.60(2H,t),1 .47(18H,s);m/e 410(M+)。このガム状物はゆっくり結晶化して、m.p.68〜7 0℃の白色固体になった:C21H30O8についての計算値:C,61.5;H,7.4.測定値 :C,61.7;H,7.7%。 (iv) 乾燥DMF中の工程(iii)の生成物(615mg)の摺拌溶液にNN ’−ジイソプロピルエチルアミン(0.78ml)、HOBT(230mg)、 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチル ウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(596mg)を添加した。15分後 、1−(4−ピリジル)ピペラジン(245mg)を添加して攪拌を一晩続けた 。DMFを減圧留去して、得られたオイルを酢酸エチル(60ml)と水(20 ml)に分配した。有機相を分液し、水(20ml)、1M水酸化ナトリウム溶 液(20ml)、食塩水(3×20ml)で順次洗浄してから乾燥して溶媒を留 去しオイルを得た。このオイルをジクロロメタン中の6.5% v/v メタノール で溶離するンリカでのフラッンュクロマトグラフィーにより精製して、2,2’ −〔4−〔3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロパノイル〕 フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジ−tert−ブチル,728mgを泡状物 として得た:m.p.57〜61℃;NMR(d6DMSO)δ 8.16(2H.d).6.80(5H.m).4. 63(2H,s),4.59(2H,s),3.58(4H,b),3.32(4H,b),2.73(2H,m),2.61 (2H,m),1.45(18H,s);m/e 556(M+H)+;C30H41N3O7・0.5H2Oについての 計算値:C,63.8;H,7.5;N,7.4.測定値:C,63.5;H,7.4;N,7.1%。実施例19:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル 塩化n−ブチルスルホニル(0.32ml)をジクロロメタン(15ml)中 の2−S−アミノ−3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕 メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル(750mg)及びトリエチルアミン( 0.5ml)の氷浴中で冷却した溶液に滴下した。この混合液を周囲温度に到達 させて5時間攪拌してから2時間還流した。この反応混合液を水(20ml)と 飽和塩化ナトリカム溶液(15ml)で洗浄して乾燥(MgSO4)した。溶媒 を留去して残渣をメタノール/ジクロロメタン(1:9 v/v)で溶離するフラッ シュクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物(650mg)をガム状 物として得た;NMR(CDCl3):0.87(t,3H),1.26-1.7(m,6H),1.95(d,2H) ,2.1(m,1H),2.72-3.18(m,6H),3.77(s,3H),3.79(d,2H),3.96(d,2H ),4.32(m,1H),4.82(brd,1H),6.69(d,2H),6.83(d,2H),7.1(d,2H ),8.25(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB MeOH/NBA):490(M+H)+[α ]22 D=-14°(c=1,MeOH)。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) アゾジカルボン酸ジエチル(0.58ml)を、4−(4−ヒドロキ シメチルピペリジン−1−イル)ピリジン(700mg)、N−ベンジルオキシ カルボニル−S−チロシンメチルエステル(1.2g)、トリフェニルホスフィ ン(955mg)及びTHF(40ml)のアルゴン雰囲気下で10℃に冷却し た攪拌混合液中に滴下した。この混合液を周囲温度に到達させて48時間攪拌し た。溶媒を留去して残渣をメタノール/ジクロロメタン(1:9 v/v)で溶離す るフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2−S−(ベンジルオキシカ ルボニルアミノ)−3−〔4−(1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル) メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル(1.2g)を固体として得た;m.p.68 〜75℃;NMR(d6-DMSO):1.2-1.4(m,2H),1.84(d,d,2H),1.92-2.1(m.1H ).2.7-3.02(m,4H),3.6(s,3H),3.8(d,2H),3.98(d,2H),4.14-4.28 (m,1H),4.98(s,2H),6.78-6.88(m,4H),7.13(d,2H),7.20-7.4(m,5H ),7.75(d,1H), 8.13(d,2H):マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):504(M+H)+。 (ii) エタノール(40ml)中の工程(i)の生成物(1g)の溶液及び1 0%パラジウム担持炭素(200mg)を水素気流中で周囲温度で4時間攪拌し た。この混合液を珪藻土のパッドで濾過して溶媒を留去し、2−S−アミノ−3 −〔4−(1−(4’−ピリジル)ピペリジン−4−イル)メトキシフェニル〕 プロピオン酸メチルをオイルとして得た;NMR(d6-DMSO):1.13-1.44(m,2H) ,1.75-2.13(m,3H),2.64-2.94(m,4H),3.51(m,1H),3.57(s,3H),3.81 (d,2H),3.96(d,2H),6.8(dd,2H),6.83(d,2H),7.08(d,2H),8.12( dd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):370(M+H)+実施例20:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸 水酸化リチウム(285mg)を、メタノール(9ml)、THF(9ml) 及び水(9ml)の混合液中の実施例33の生成物(520mg)の溶液に添加 して、周囲温度で3.75時間攪拌した。溶媒を留去して水(5ml)を残渣に 添加した。硫酸水素カリウムの10%水溶液(8ml)を添加するとオイルが分 離した。このオイルをメタノールに溶かして珪藻土で濾過した。溶媒を留去し残 渣を酢酸エチルで磨り潰して、表題の化合物(500mg)を非晶質固体として 得た;NMR(d6-DMSO):0.81(t,3H),1.1-1.6(m,6H),1.85(d,2H),2.0( brs,1H),2.58-3.0(m,6H),3.68(t,2H),3.8(d,2H),3.98(d.2H).6.8 (brs,4H),7.13(d,2H),8.12(brs,2H);マススペクトル(+ve FAB,メタ ノール/m−ニトロベンジルアルコール(NBA):476(M+H)+実施例21:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 メチル 塩化n−ブチルスルホニル(0.28ml)をジクロロメタン(15ml)中 の2−S−アミノ−3−〔4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4− イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチル(630mg)及びトリエチル アミン(0.5ml)の氷浴中で冷却した溶液に滴下した。この混合液を周囲温 度に到達させて5時間攪拌した。この反応混合液をジクロロメタン(10ml) で希釈して水(20ml)及び飽和塩化ナトリウム溶液(10ml)で洗浄し乾 燥(MgSO4)した。溶媒を留去して残渣をメタノール/ジクロロメタン(1 :9 v/v)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の化 合物(680mg)をガム状物として得た;NMR(CDCl3):0.9(t,3H),1.25- 1.45(m,4H),1.55−1.95(m,7H),2.72-3.15(m,6H),3.78(s,3H),3.9( brd,2H),4.0(t,2H),4.32(brs,1H),4.84(brs,1H),6.68(d,2H),6.8 3(d,2H),7.09(d,2H),8.23(brs,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NB A):504(M+H)+。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−(4−ヒドロキシエチルピペリジン−1−イル)ピリジンを用い た以外は、実施例19の工程(i)の方法に従って、2−S−(ベンジルオキシ カルボニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4 −イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチル(900mg)をオイルとし て調製した;NMR(d6-DMSO):1.05-1.35(m,2H),1.6-1.9(m,5H),2.7-3.05 (m,4H),3.63(s,3H),3.92(d,2H),4.0(t,2H),4.21(1H,1H),4.98( s,2H),6.8(d,2H),6.84(d,2H),7.14(d,2H),7.3(m,4H),7.75(d,1H ),8.12(d.2H);マススペクトル(+ve FAB,NBA/CH2Cl2):518(M+H)+。 (ii) 上記工程(i)の生成物を用いた以外は、実施例19の工程(ii)の方 法に従って、2−S−アミノ−3−〔4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリ ジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチルをガム状物として調 製した;NMR(d6-DMSO):1.08-1.32(m,2H),1.58-1.86(m,5H),2.61-2.9 (m,4H),3.52(m,1H),3.58(s,3H),3.82-4.02(m,4H),6.79(dd,2H), 6.81(d,2H),7.07(d,2H),8.1(dd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/ NBA):384(M+H)+実施例22:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 実施例21の生成物を用いた以外は、実施例20の方法に従って、表題の化合 物(380mg)を調製した;NMR(d6-DMSO):0.78(t,3H),1.05-1.5(m,6H ),1.6-1.9(m,5H),2.5-3.05(m,6H),3.8-4.05(m,6H),4.6(brs,1H), 6.85 (m,4H),7.19(d,2H),8.13(brs,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NB A):490(M+H)+;微量分析測定値:C,57.7;H,7.5;N,8.0,H2O,7.1%;C25 H35N3O5S・2H2Oに必要な値:C,57.1;H,7.4;N,8.0;H2O,6.9%。実施例23:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕オキシフェニル〕プロピオン酸メチル 適切はアミノ酸エステルから出発した以外は、実施例21に記載した操作と同 じ操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(CDCl3):0.9(t,3H),1.25- 1.45(m,2H),1.55-1.8(m,2H),1.8-2.15(m,4H),2.6-2.88(m,2H),2.9- 3.2(m,2H),3.3-3.45(m,2H),3.55-3.74(m,2H),3.78(s,3H),4.27-4.4 (m,1H),4.45-4.6(m,1H),4.8(brd,2H),6.7(d,2H),6.86(d,2H),7. 1(d,2H),8.26(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):476(M+H )+。 この出発物質は、実施例21に記載した操作と同じ操作を用いて調製した。こ うして、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジンから出発して次 の中間体を調製した。 2−S−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔4−(1−(4’−ピ リジル)ピペリジン−4−イル)オキシフェニル〕プロピオン酸メチル;NMR(d6 -DMSO):1.5-1.72(m,2H),1.92-2.1(m,2H),2.7-3.02(m,2H),3.18(d. 2H),3.2-3.35(m.1H),3.48-3.77(m,1H),3.62(s,3H),4.13-4.28(m.1H ),4.5-4.65(m,1H),4.97(s,2H),6.8-6.94(m,4H),7.14(d,2H),7.77 (d,1H),8.15(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,CH2Cl2/NBA):518(M+H )+。 2−S−アミノ−3−〔4−(1−(4’−ピリジル)ピペリシン−4−イル )オキシフェニル〕プロピオン酸メチル;NMR(d6-DMSO):1.54-1.72(m,2H) ,1.9-2.06(m,2H),2.65-2.88(m,2H),3.15-3.4(m,2H),3.52(t,1H),3 .59(s,3H),3.6-3.75(m,2H),4.52-4.65(m,1H),6.8-6.92(m,4H),7.09 (d,2H),8.15(dd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):356(M+H)+実施例24:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕オキシフェニル〕プロピオン酸 実施例23の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を固体として得た:m.p.255〜258℃(分解);NMR(d6 -DMSO):0.66(t,3H),0.98-1.04(m,2H),1.05-1.4(m,2H),1.44-1.62( m,2H),1.8-1.96(m,2H),2.49(t,2H),2.61(dd,1H),2.87(dd,1H),3. 12-3.28(m,2H),3.4-4.0(m,5H),4.43-4.55(m,1H),6.79(m,4H),7.09 (d,2H),8.04(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):462(M+H )+;微量分析測定値:C,59.6;H,6.9;N,9.0%;C23H31N3O5Sに必要な値:C ,59.8;H,6.8;N,9.1%。実施例25:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪 酸エチル 乾燥DMF(20ml)中の4−((4−ピリシル)ピペラジン−1−イル) フェノール(1.34g)の攪拌懸濁液を水素化ナトリウム(鉱油中60%分散 物,0.21g)で処理してこの混合液を1時間攪拌した。得られた溶液に4− ブロモ酪酸エチルを添加してこの混合液を16時間攪拌した。溶媒を減圧留去し て残渣を酢酸エチルと水に分配した。有機層を水で洗浄し、相分離紙(Whtmans IPS)で濾過して溶媒を留去した。残渣を1.5/92.5/6v/v/v メタノー ル/酢酸エチル/アンモニア水(SG 0.89)で溶離するシリカでのフラッシュク ロマトグラフィーにより精製して酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、表題の化 合物(0.7g)を固体として得た:m.p.84〜85℃;NMR(CDCl3)δ8.3(2H,d ),6.86(4H,c),6.72(2H,d),4.12(2H,q),4.0(2H,t),3.47(4H,m) ,3.20(4H,m),2.5(2H,t),2.1(2H,m),1.26(3H,t);m/e 370(M+H)+ ;C21H27N3O3についての計算値:C,68.3;H,7.4;N,11.4.測定値:C,68.1 ;H,7.4,N,11.1%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−(ピペラジン−1−イル)アニソール(4.24g)及び塩酸4 −クロロピリジン(3.35g)をよく混合して160〜170℃(浴温)で7 分間加熱した。冷却して得られた固体を水(75ml)中に溶かしてその溶液を アンモニア水で塩基性にした。析出した固体を酢酸エチルで抽出して有機抽出液 を水で洗浄し、相分離紙(Whatmans 1PS)で濾過して溶媒を留去した。残渣をエ タノールから再結晶して、4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アニ ソ ール(1.84g)を固体として得た:m.p.165〜167℃;NMR(CDCl3)δ 8.3( 2H,d),6.86(4H,m),6.71(2H,d),3.78(3H,s),3.46(4H,m),3.2(4H, m)。 (ii) 濃臭化水素酸(30ml)中の工程(i)の生成物(1.5g)をアル ゴン気流下130〜135℃で2.5時間加熱した。この溶液を冷却し、水(1 50ml)中に注ぎ入れてアンモニア水で塩基性にした。析出物を濾取し、水洗 して乾燥し、4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノール(1. 36g)を固体として得た:m.p.310〜312℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d), 6.86(4H,m),6.66(2H,d),3.45(4H,m),3.08(4H,m)。実施例26:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪 水酸化ナトリウム水溶液(1N,0.8ml)及びエタノール(2ml)中の 実施例25の生成物(0.1g)の溶液を2時間維持した。この溶液の溶媒を留 去して残渣を水(5ml)中に溶かした。塩酸(1N,0.8ml)を添加し析 出物を濾過して水及びエーテルで洗浄し、表題の化合物を固体としで得た:m.p. 305〜306℃;m/e 342(M+H+);NMR(d6-DMSO)δ 8.0(2H,d),6.72(6H,m) ,3.74(2H,t),3.3(4H,m),2.94(4H,m),2.19(2H,t),1.72(2H,m);C19 H23N3O3についての計算値:C,66.8;H,6.8;N,12.3.測定値:C,67.0;H ,6.8;N,12.2%。実施例27:5−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシペ ンタン酸エチル 5−ブロモペンタン酸エチルから出発した以外は、実施例25と同じようにし て、表題の化合物を41%収率で調製した(酢酸エチル/ヘキサンから):m.p. 79〜82℃;NMR(CDCl3)δ 8.2(2H,d),6.88(4H,m),6.7(2H,d).4.13(2 H,q),3.47(4H,m),3.17(4H,m),2.36(2H,m),1.8(4H,m),1.33(3H,t );m/e 384(M+H)+;C22H29N3O3・0.25H2Oについての計算値:C,68.1;H,7. 6;N,10.8.測定値:C,68.2;H,7.8;N,10.5%。実施例28:5−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシペ ンタン酸 実施例27の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題 の化合物を50%収率で調製した:m.p.237〜241℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H ,d),6.97(4H,m),6.83(2H,d),3.69(2H,t),3.57(4H,m),3.13(4H,m ),2.27(2H,t).1.67(4H,m);m/e 356(M+H)+;C20H25N3O3・0.75H2Oにつ いての計算値:C,65.0;H,7.2;N,11.3.測定値:C,65.0;H,6.9;N,11.1 %。実施例29:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシク ロトン酸エチル 4−ブロモクロトン酸エチルから出発した以外は、実施例25と同じようにし て、表題の化合物を3%収率で調製した(酢酸エチル/ヘキサンから):m.p.12 7〜128℃;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),7.1(1H,m),6.9(4H,m),6.7(2H, m),6.18(2H,m),4.66(2H,m),4.25(2H,q),3.49(4H,m),3.2(4H,m) ,1.3(3H,t);m/e 368(M+H)+;C21H25N3O3についての計算値:C,68.6;H, 6.9;N,11.4.測定値:C,68.4;H,6.9;N,10.7%。実施例30:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕ベン ズアミドプロピオン酸メチル 塩酸3−アミノプロピオン酸メチル(0.195g)及びトリエチルアミン( 0.59ml)を塩化4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイ ル・塩酸塩(0.473g)の攪拌懸濁液に室温で添加した。この混合液を2日 間攪拌して溶媒を減圧留去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに より精製した。生成物を1/9/0.1 v:v:v メタノール/ジクロロメタン/ 0.88 S.G.アンモニア水での溶離により固体として得た。酢酸エチルから再 結晶して表題の化合物(0.2g)を得た:m.p.197〜199℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.19(2H,d),7.72(2H,d),7.13(2H,d),6.90(2H,d),3.82(4H,m),3 .56(3H,s),3.48(6H,m),2.50(2H,t);m/e 369(M+H)+;C20F24N4O3・0. 25H2Oについての計算値:C,64.4;H,6.6;N,15.0.測定値:C,64.3;H,6.6 ;N,14.9%。 必要な出発物質は、次のようにして得た。 (i) 1−(4−ピリジル)ピペラジン(1.63g)及び4−ブロモ安息 香酸(1.05g)のよく混合した混合物を220℃で6時間加熱した。得られ たガラス状物を冷却してメタノール(50ml)で磨り潰して、くすんだ白色固 体 として4−((4−ピリジル)ピペラジン−1−イル)安息香酸を得た:m.p.> 350℃;IR(cm-1)1682,1600,1514,1236,1013。 (ii) 塩化オキサリル(0.5ml)を、ジクロロメタン(15ml)中の 4−((4−ピリジル)ピペラジン−1−イル)安息香酸の攪拌懸濁液に添加し 、続けてDMF(1滴)を添加した。この混合液を2時間攪拌して濃縮乾固し、 塩化4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイルを得て、すぐに 使用した。実施例31:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕ベン ズアミドプロピオン酸 メタノール(1ml)中の実施例30の生成物(0.062g)の溶液に水酸 化ナトリウム溶液(1N,0.17ml)を添加し、この溶液を4日間室温で維 持した。塩酸(1N,0.17ml)を添加して、表題の化合物を固体(0.0 52g)として得た;m.p.>330℃;NMR(d6-DMSO)6.96(2H,d),3.76(4H,m ),3.46(6H,複雑),2.5(2H,m);m/e 355(M+H)+;C19H22N4O3・0.7H2Oに ついての計算値:C,62.2;H,6.4;N,15.3.測定値:C,62.3;H,6.4;N,15 .3%。実施例32:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンズ アミド〕−3−フェニルプロピオン酸メチル 3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例3 0と同じようにして、表題の化合物を(熱酢酸エチルで磨り潰して)26%収率 て固体として調製した;NMR(d6-DMSO)δ 8.6(1H,d),8.2(1H,br s),7.75 (2H,d),7.3(5H,m),7.0(2H,d),6.85(2H,br s),5.45(1H,m),3.55 (3H,s),3.45(8H,m),292(2H,m);m/e 445(M+H)+;C26H28N4O3・0.5H2O についての計算値:C,68.9;H,6.4;N,12.4.測定値:C,68.7;H,6.3;N, 12.3%。実施例33:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンズ アミド〕−3−フェニルプロピオン酸 実施例32の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題 の化合物を73%収率で固体として調製した;NMR(d6-DMSO)δ 8.61(1H,d) , 8.2(2H,br s),7.78(2H,d),7.3(5H,m),7.0(2H,d),6.9(2H,d),5.4 3(1H,m),3.45(8H,m),2.82(1H,m),m/e 431(M+H)+;C25H26N4O3・0.5H2 Oについての計算値:C,68.3;H,5.9;N,12.8.測定値:C,68.3;H,6.0;N ,12.9%。実施例34:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンズ アミド〕酪酸メチル 3−アミノ酪酸メチルから出発した以外は、実施例30と同じようにして、表 題の化合物を11%収率(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶した)で固体として 調製した:m.p.130〜132℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.28(2H,d),8.07(1H,d),7 .77(2H,d),7.13(2H,d),7.0(2H,d),4.36(1H,m),3.74(4H,m),3.6 (3H,s),3.48(4H,m),2.55(2H,m),1.2(3H,d);m/e 383(M+H)+;C21H26 N4O3・0.25H2Oについての計算値:C,65.2;H,6.9;N,14.5.測定値:C,65 .3;H,6.8;N,14.4%。実施例35:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イ ル〕アセチル〕フェノキシ酢酸メチル 鉱油中の水素化カリウムの分散物(35% w/w,0.63g)をDMF(1 0ml)中の4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン(0.885g)の攪 拌懸濁液に添加して、この混合液を室温で2時間攪拌した。 こうして生成したアニオンに4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸メチル(1. 44g)を添加して、その混合液を室温で20時間攪拌した。溶媒を留去して残 渣をジクロロメタン(20ml)と水(20ml)に分配した。その有機層を乾 燥(MgSO4)して溶媒を留去した。残渣を1/9/0.1v/v/v メタノール /ジクロロメタン/0.88 S.G.アンモニア水で溶離するフラッシュカラムク ロマトグラフィーにより精製した。酢酸エチルから再結晶して表題の化合物を得 た:m.p.164〜165℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),7.97(2H,d),7.08(2H ,d),6.83(2H,d),4.93(4H,d),4.02(2H,s),3.71(3H,s),3.7(2H,m ),3.52(2H,m);m/e 384(M+H)+;C20H21N3O5についての計算値:C,62.7; H,5.52;N,11.0.測定値:C,62.6;H,5.6;N,10.9%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 ピペラジノン(4.2g)及び塩酸4−クロロピリジン(7.33g)のよく 混合した混合物を攪拌し200℃に10分間加熱してから冷やした。生成物をフ ラッシュカラムクロマトグラフィーにより1/9/0.1v/v/v メタノール/塩 化メチレン/0.88 S.G.アンモニア水で溶離することにより精製した。 こうして得られた結晶をエタノールから再結晶して、4−(4−ピリジル)ピ ペラジン−2−オン(1.75g)を得た:m.p.268〜270℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(3H,m),6.8(12H,m),3.85(2H,s),3.52(2H,m),3.31(2H,m);m/ e 178(M+H)+実施例36:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イ ル〕アセチル〕フェノキシ酢酸 実施例35の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題 の化合物を20%収率で固体として調製した;NMR(d6-DMSO)δ 8.22(2H,d) ,7.97(2H,d),7.04(2H,d),6.89(2H,d),4.93(2H,s),4.77(2H,s), 4.07(2H,s),3.72(2H,m),3.49(2H,m),m/e 370(M+H)+;C1919N3O5・ 2.5H2Oについての計算値:C,55.1;H,5.8;N,10.1.測定値:C,55.1;H,5. 3;N,10.6%。実施例37:4−〔〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕カルボンア ミド〕フェノキシ酢酸メチル ジクロロメタン(10ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(0.4g )の溶液に、ジクロロメタン(5ml)中の4−イソシアナトフェノキン酢酸メ チル(0.5g)の溶液を添加した。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。溶 媒を留去し残渣をエタノールで磨り潰して表題の化合物を固体(0.155g) として得た;NMR(d6-DMSO)δ 8.55(1H,s),8.22(2H,d),7.28(2H,d),7 .02(2H,d),6.82(2H,d),4.72(2H,s),3.7(3H,s),3.58(8H,m);m/e 371(M+H)+;C19H22N4O4・H2Oについての計算値:C,58.8;H,6.2;N,14.4. 測定値:C,58.7;H,5.8;N,14.8%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 酢酸エチル(塩化カルシウムで乾燥したもの)(50ml)中の4−アミノフ ェノキシ酢酸メチル(2.2g)をトルエン中のホスゲンの攪拌溶液(115m l,〜2M)に75℃で滴下した。添加後、この混合液を75℃で1.5時間そ して95〜105℃で16時間攪拌した。溶媒を留去してオイル(2.5g)を 得た;IRで2273cm-1の強いバンドを示す。実施例38:4−〔〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕カルボンア ミド〕フェノキシ酢酸 実施例37の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題 の化合物を86%収率で固体として調製した;NMR(d6-DMSO)δ 8.45(1H,s) ,8.2(2H,d),7.35(2H,d),6.35(4H,m),4.55(2H,s),3.49(8H,m),m /e 357(M+H)+;C18H20N4O4・0.75H2Oについての計算値:C,58.5;H,5.8;N ,15.2.測定値:C,58.5;H,5.9;N,15.1%。実施例39:2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔 4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェニル〕プロピオン 酸メチル アセトニトリル(10ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(296m g)及びトリエチルアミン(0.25ml)の溶液に、アセトニトリル(8ml )中の2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−(4−ブロモアセチル フェニル)プロピオン酸メチル(382mg)の溶液を30分間かけて滴下した 。この混合液を更に4時間攪拌した。溶媒を留去するとオイルが得られ、これを メタノール/ジクロロメタン(5.95から10:90 v/v まで)で溶離する シリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物 を固体(202mg)として得た;NMR(d6-DMSO)δ 0.7(t,3H),1.05-1.4( m,4H),2.55-2.7(m,4H),2.8-3.2(m,4H),3.25-3.4(m,4H),3.65(s,3H ),3.9(s,2H),4.1-4.25(m,1H)6.85(d,2H),7.45(d,2H),7.95(d,1H ),7.95(d,2H),8.15(d,2H);m/e 503(M+H)+;C25H34N4O5S・0.5H2Oにつ いての計算値:C,58.7;H,6.85;N,10.9.測定値:C,58.8;H,6.9;N,10. 6%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 2−アミノ−3−(4−アセチルフェニル)プロピオン酸メチルをM.P .Doyle JOC(1977),42,2431及びG.H.Cleland JOC(1969),34,744に記載 された方法により調製した。 (ii) 塩化n−ブチルスルホニル(0.6ml)を、ジクロロメタン(20 ml)中の工程(i)の生成物(926mg)及びトリエチルアミン(0.7m l)の溶液に15分間かけて滴下した。得られた混合液を更に3時間攪拌してか ら水(10ml)中に注いでジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。有機 抽出液を合わせ、乾燥(MgSO4)してから溶媒を留去してガム状物を得た。 酢酸エチル/ヘキサン(40:60 v/v)で溶離するシリカでのフラッシュカ ラムクロマトグラフィーにより精製して、2−RS−(n−ブチルスルホニルア ミノ)−3−(4−アセチルフェニル)プロピオン酸メチル(794mg)を固 体として得た;NMR(d6-DMSO)δ 0.75(t,3H),1.0-1.4(m,4H),2.55(s,3H ),2.65(s,3H),2.8-2.95(m,2H),3.05-3.2(m,2H),3.65(s,3H),4.1- 4.25(m,1H),7.45(d.2H),7.85(d,1H),7.9(d,2H);m/e 342(M+H)+。 (iii)酢酸エチル(8ml)中のCuBr2(822mg)の還流懸濁液に、 クロロホルム(8ml)中の工程(ii)の生成物の溶液を10分間かけて滴下し た。得られた混合液を3時間還流した。この混合液を冷却し、濾過して溶媒を留 去しオイルを得た。酢酸エチル/ヘキサン(10:90から50:50 v/v ま で10%ずつ増加)で溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィー により精製して、2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−(4−ブロ モアセチルフェニル)プロピオン酸メチル(387mg)をオイルとして得た; NMR(CDCl3)δ 0.9(t,3H),1.25-1.4(m,2H),1.6-1.75(m,2H),2.75-2.8 5(m,2H),3.05-3.3(m,2H),3.8(s,3H),4.35-4.45(m,1H),4.4(s,2H) ,4.8(d,1H),7.35(d,2H),7.95(d,2H);m/e 420/422(M+H)+,Br パタ ーン。実施例40:2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔 4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェニル〕プロピオン メタノール(4ml)中の実施例39の生成物(105mg)の溶液に2N水 酸化ナトリウム(0.25ml)を添加し、得られた溶液を3時間攪拌した。こ の混合液を濃縮し、水(2ml)に溶かして酢酸で酸性にした。得られた溶液を 逆相HPLCカラム(Dynamax C18 83-201-C 60A)に移して、0.1%TFAの 水/アセトニトリルで溶離した。純粋な画分を凍結乾燥して、表題の化合物(8 9mg)を固体として得た;NMR(d6-DMSO)δ 0.8(t,3H),1.15-1.6(m,4H) ,2.75(t,2H),2.9-3.05(m,1H),3.2-3.3(m,1H),3.4-3.5(m,4H),3.95 -4.2(m,5H),4.95(s,2H),7.25(d,2H),7.55(d,2H),8.0(d,2H),8.3 5(d,2H);m/e 489(M+H)+;C24H32N4O5S・3CF3COOHについての計算値:C,43 .4;H,4.2;N,6.7;TFA,41.2.測定値:C,43.7;H,4.3;N,6.8;TFA,42. 7。実施例41:2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−(4−ピ リジル)ピペラジン−1−イルメチレン〕フェニルプロピオン酸 メタノール(3ml)中の2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3− 〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イルメチレン〕フェニルプロピオン酸 エチルの溶液に2N水酸化ナトリウム(0.3ml)を添加した。その混合液を 3時間攪拌してから濃縮した。得られたスラリーを水(2ml)に溶かして酢酸 で酸性にした。得られた溶液を逆相HPLCカラム(Dynamax C18 83-201-C60A )に移して、0.1%TFAの水/アセトニトリルで溶離した。純粋な生成物画 分を凍結乾燥して、表題の化合物(165mg)を固体として得た;NMR(d6-DM SO)δ 0.8(t,3H),1.1-1.6(m,4H),2.65-2.95(m,4H),3.2-3.3(m,4H) ,3.85-4.0(m,4H),4.05-4.15(m,1H),4.3(s,2H),7.2(d,2H),7.4(s, 5H),8.3(d,2H);m/e 461(M+H)+;C23H32N4O4S・H2O・2CF3COOHについての 計算値:C,45.9;H,5.1;N,7.9.測定値:C,45.5;H,4.8;N,7.5。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 1,4−ジオキサン(120ml)中のα,α’−ジブロモ−p−キシ レン(6.59g)、N−(ジフェニルメチレン)グリシンエチルエステル(4 .76g)及びヨウ化カリウムの10℃に冷やした溶液に40%水酸化ベンジル トリメチルアンモニウム水溶液(7.45ml)を1時間かけて添加した。この 混合液を室温に温めてから2.5時間攪拌した。この混合液を水(50ml)と 酢酸エチル(100ml)に分配した。有機相を分液し、乾燥(MgSO4)し て溶媒を留去しオイルを得た。エーテル/ヘキサン(10:90 v/v)で溶離 するシリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、RS−N −(ジフェニルメチレン)−4−(ブロモメチル)フェニルアラニンエチルエス テ ル(3.58g)をオイルとして得た;NMR(d6-DMSO)δ 1.5(t,3H),3.0-3. 2(m,2H),4.05-4.15(m,3H),4.65(s,2H),6.55-6.65(m,2H),7.0(d,2H ),7.25(d,2H),7.3-7.5(m,8H);m/e 450/452(M+H)+Brパターン。 (ii) アセトニトリル(5ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(2 96mg)及びトリエチルアミン(0.14ml)の温溶液に、アセトニトリル (5ml)中の工程(i)からの生成物(409mg)の溶液を40分間かけて ゆっくり滴下した。得られた混合液を室温で18時間攪拌した。二の混合液を濃 縮して、メタノール/ジクロロメタン(3:97から10:90 v/v まで)で 溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、RS −N−(ジフェニルメチレン)−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1− イルメチレン〕フェニルアラニンエチルエステル(305mg)を固体として得 た;NMR(d6-DMSO)δ 1.15(t,3H),2.4-2.5(m,4H),3.0-3.2(m,2H),3.2 5-3.35(m,4H),3.45(s,2H),4.05-4.15(m,3H),6.65(d,2H),6.75(d,2 H),7.0(d,2H),7.15(d,2H),7.35-7.5(m,8H),8.1(d,2H);m/e 533( M+H)+。 (iii)エーテル(5ml)中の工程(ii)の生成物の懸濁液に1N塩酸(2 2ml)を添加し、得られた混合液を1時間攪拌した。この混合液をエーテル( 20ml)と1N塩酸(10ml)に分配した。酸性層を分液し、重炭酸ナトリ ウム水溶液で塩基性にしてジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。有機抽 出液を合わせ、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去し、RS−4−〔4−(4− ピリジル)ピペラジン−1−イルメチレン〕フェニルアラニンエチルエステルを オイルとして得た;NMR(d6-DMSO)δ 1.1(t,3H),2.4-2.5(m,4H),2.7-2.9 (m,2H),3.2-3.35(m,4H),3.5(s,2H),3.5-3.6(m,1H),4.0(q,2H),6 .8(m,2H),7.2(dd,4H),8.1(bm,2H);m/e 369(M+H)+。 (iv) テトラヒドロフラン(5ml)中の工程(iii)の生成物(137mg )及びトリエチルアミン(0.11ml)の溶液に、0.75mlの塩化n−ブ チルスルホニルのストック溶液(3mlのテトラヒドロフラン中0.2mlの塩 化n−ブチルスルホニル)を添加し、得られた混合液を3時間攪拌した、溶媒を 留去してガム状物を得た。メタノール/ジクロロメタン(5:95から10:9 0 v/v まで)で溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィーに より精製しで、2−RS−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−(4− ピリジル)ピペラジン−1−イルメチレン〕フェニルプロピオン酸エチルを固体 として得た。これを更に精製することなく用いた。実施例42:4−〔〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕メチレン〕 桂皮酸 4−〔〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕メチレン〕桂皮酸t− ブチル(200mg)をトリフルオロ酢酸(5ml)中で2時間攪拌した。溶媒 を留去して得られたオイルを無水エーテルで磨り潰して、表題の化合物(210 mg)を白色固体として得た;NMR(d6-DMSO)δ 3.05-3.25(m,4H).3.7-4.1 (bm,4H),4.25(s,2H),6.6(d,1H),7.25(d,2H),7.5(d,2H),7.6(d, 1H),7.75(d,2H),8.35(d,2H);m/e 324(M+H)+;C19H21N3O2・2CF3COOH ・0.5H2Oについての計算値:C,49.5;H,4.25;N,7.4.測定値:C,49.1;H, 42;N,7.1。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−ブロモメチル桂皮酸t−ブチルから出発した以外は、実施例39 と同じようにして、4−〔〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕メチ レン〕桂皮酸t−ブチルを調製した;NMR(d6-DMSO)δ 1.45(s,9H),3.55(s ,2H),6.5(d,1H),6.8(d,2H),7.35(d,2H),7.55(d,1H),7.65(d,2H ),8.15(d,2H)。実施例43:4−〔2−〔(4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル)−2 −メチル〕アセチル〕−1,2−ジフェノキシジ酢酸ジメチル 4−〔(2’−ブロモプロピオニル)フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸 ジメチルから出発した以外は、実施例39と同じようにして、表題の化合物を調 製した;NMR(d6-DMSO)δ 1.15(d,3H),2.55-2.7(m,4H),3.2-3.35(m,4H ),3.68(s,3H),3.70(s,3H),4.25(q,1H),4.9(s,2H),4.95(s,2H) ,6.75(d,2H),7.00(d,1H),7.65(d,1H),7.75(dd,1H),8.15(d,2H) ;m/e 472(M+H)+。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) DMF(15ml)中の3,4−ジヒドロキンプロピオフェノン(1 . 24g)の溶液に、無水炭酸カリウム、(3.09g)に続けてブロモ酢酸メチ ル(1.4ml)を添加した。得られた混合液を24時間攪拌した。水(50m l)を添加してこの混合液を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。有機抽 出液を合わせて、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去しガム状物を得た。酢酸エ チル/ヘキサン(1:1 v/v)で溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマ トグラフィーにより精製して、4−プロピオニル−フェニレン−1,2−ジオキ シジ酢酸ジメチル(1.79g)をオイルとして得た;NMR(d6-DMSO)δ 1.05 (t,3H),3.0(q,2H),3.7(s,6H).4.9(s,2H),4.95(s,2H),7.05(d,d ,1H),7.45(d,1H),7.6(dd,1H);m/e 311(M+H)+。 (ii) クロロホルム(15ml)中の工程(i)の生成物(1.79g)の溶 液に、クロロホルム(5ml)中の臭素(0.3ml)の溶液を滴下して得られ た混合液を3時間攪拌した。溶媒を留去してガム状物を得て、これを酢酸エチル /ヘキサン(2:3v/v)で溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマトグ ラフィーにより精製して、4−〔(2’−ブロモプロピオニル)フェニレン−1 ,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチル(1.95g)を得た。これは放置すると固化 した;NMR(d6-DMSO)δ 1.75(d,3H),3.7(s,6H),4.9(s,2H),4.95(s,2 H),5.8(q,1H),7.05(d,1H),7.5(d,1H),7.7(dd,1H);m/e 389/391( M+H)+Brパターン。実施例44:4−〔2−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕−2−メチ ル〕アセチル−1,2−ジフェノキシジ酢酸 実施例43の生成物から出発した以外は、実施例40と同じようにして、表題 の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO)δ 1.4(d,3H),3.0-3.2(m,4H),3.75- 3.9(m,4H),4.75.5.0(m,1H),4.8(s,2H),4.85(s,2H),7.05(d,1H), 7.25(d,2H),7.55(d,1H),7.75(dd,1H),8.3(d,2H);m/e 444(M+H)+ ;C22H25N3O7・2.25CF3COOH・H2Oについての計算値:C,44.3;H,4.1;N,5.85 ;TFA,35。7.測定値:C,44.2;H,3.9;N,5.7;TFA,36.2。実施例45:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔3−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕プロポキシ〕フェニル〕プロピオン 酸メチル 適切はアミノエステルから出発した以外は、実施例21に記載した操作と同じ 操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO):0.75(t,3H),1.0- 1.44(m,8H),1.44-1.64(m,1H),1.75(brd,4H),2.5-3.02(m,6H),3.64 (s,3H),3.85-4.1(m,5H),6.81(d,2H),6.84(d,2H),7.19(d,2H),7. 78(d,1H),8.12(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):518(M+H )+。 この出発物質は、実施例19に記載した操作と同じ操作を用いて調製した。こ うして、次の中間体(i)及び(ii)を調製した。これら自体は4−(4−ヒド ロキシプロピルピペリジン−1−イル)ピリジン(iii)から出発して調製した ものである。 (i) 2−S−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔4−〔3−〔 1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕プロポキシ〕フェニル〕プロピオ ン酸メチル;NMR(d6-DMSO):1.18-1.24(m,2H),1.3-1.43(m,2H),1.44-1. 65(m,1H),1.65-1.83(m,4H),2.7-2.88(1H,3H),2.96(dd,1H),3.61(s ,3H),3.92(t,4H),4.14-4.25(m,1H),4.98(s,2H),6.8(d,2H),6.82 (d,2H),7.14(d,2H),7.2-7.4(m,5H),7.74(d,1H),8.12(d,2H);マ ススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):532(M+H)+。 (ii) 2−S−アミノ−3−〔4−〔3−〔1−(4−ピリジル)ピペリジ ン−4−イル〕プロポキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチル;NMR(d6-DMSO): 1.03-1.2(m,2H),1.28-1.40(m,2H),1.42-1.62(m,1H),1.64-1.80(m,4H ).2.65-2.9(m,4H),3.58(s,3H),3.45-3.6(m,1H),3.85-3.98(m,4H) ,6.78(d,2H),6.8(d,2H),7.06(d,2H),8.11(d,2H);マススペクトル (+ve FAB,MeOH/NBA):398(M+H)+。 (iii)4−(4−ヒドロキシプロピルピペリジン−1−イル)ピリジン。 水(5ml)中の塩化N−(2−カルバモイルエチル)−4−シアノピリジニ ウム(2.1g)の溶液を、4−ヒドロキシプロピルピペリジン(2.4g)、 水(10ml)及び2.5M水酸化ナトリウム溶液(4.6ml)の氷浴中で冷 却した攪拌混合液に滴下した。この混合液を0〜5℃で1時間攪拌した。2.5 M水酸化ナトリウム溶液(7ml)を添加してその混合液を3時間加熱還流した 。この混合液を氷浴中で冷却するとガム状固体が分離した。水層をデカンテー ションしてこのガム状固体をジクロロメタン(75ml)に溶かした。この溶液 を飽和塩化ナトリウム溶液(10ml)で洗浄して乾燥(MgSO4)した。溶 媒を留去するとガム状固体(880mg)が得られ、これをエーテルで磨り潰し て固体を得た;NMR(d6-DMSO):1.0-1.35(m,4H),1.35-1.6(m,3H),1.7(d d,2H),2.70-2.88(dt,2H),3.38(t,2H),3.89(brd,2H),4.35(brs,1H) ,6.78(d,2H),8.1(d,2H);マススペクトル(CI+):221(M+H)+実施例46:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔3−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕プロポキシ〕フェニル〕プロピオン 実施例45の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を非晶質固体として得た;NMR(d6-DMSO/CD3CO2D): 0.73(t,3H),1.0-1.5(m,8H),1.55-1.85(m,5H),2.54-2.78(m,3H),2.9 -3.2(m,3H),3.8-3.98(m,3H).4.15(brd,2H),6.8(d,2H),7.09(d,2H ),7.15(d,2H),8.1(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):504 (M+H)+;微量分析測定値:C,60.3;H,7.2;N,7.9%;C26H37N3O5S・H2Oに必 要な値:C,59.9;H,7.5;N,8.1%。実施例47:2-S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔4−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕ブトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 メチル 適切なアミノエステルから出発した以外は、実施例21に記載した操作と同じ 操作を用いて、表題の化合物を調製した:NMR(CDCl3):0.87(t,3H),1.14-1 .4(m,6H),1.42-1.7(m,5H),1.7-1.9(m,4H),2.7-3.18(m,6H),3.78(s ,3H),3.9(brd,2H),3.93(t,2H),4.32(brs,1H),4.82(brs,1H),6.66 (d,2H),6.83(d,2H),7.09(d,2H),8.22(d,2H):マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):532(M+H)+。 この出発物質は、実施例19及び45(iii)に記載した操作と同じ操作を用 いて調製した。こうして、次の中間体を調製した。 (i) 4−(4−ヒドロキシブチルピペリジン−1−イル)ピリジン;NMR( d6-DMSO):0.97-1.58(m,9H),1.7(dd,2H),2.78(dt,2H),3.38(m,2H) , 3.88(brd,2H),4.29(t,1H),6.78(d,2H),8.10(d,2H);マススペクトル (CI+):235(M+H)+。 (ii) 2−S−(ベンジルカルボニルアミノ)−3−〔4−〔4−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕ブトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 メチル;NMR(d6-DMSO):1.0-1.35(m,4H),1.35-1.60(m,3H),1.62-1.80( m,4H),2.8(dt,3H),2.96(dd,1H),3.62(s,3H),3.85-3.97(m,4H),4. 15-4.28(m,1H),4.99(s,2H),6.78(d,2H),6.81(d,2H),7.13(d,2H) ,7.2-7.4(m,5H),7.74(d,1H),8.11(d,2H);マススペクトル(CI+):54 6(M+H)+。 (iii)2−S−アミノ−3−〔4−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジ ン−4−イル〕ブトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチル;NMR(d6-DMSO):1. 05-1.35(m,4H),1.35-1.58(m,3H),1.6-1.8(m,4H),2.65-2.9(m,4H),3 .51(t,1H),3.58(s,3H),3.8-3.98(m,4H),6.78(dd,2H),6.81(d,2H) ,7.05(d,2H),8.1(dd,2H);マススペクトル(CI+):412(M+H)+実施例48:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔4−〔1 −(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕ブトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 実施例47の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を非晶質固体として得た;NMR(d6-DMSO):0.78(t, 3H),1.0-1.6(m,11H),1.6-1.82(brt,4H),2.5-3.04(m,6H),3.8-4.0(m ,5H),6.8(m,4H),7.19(d,2H),8.1(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB ,MeOH/NBA):518(M+H)+;微量分析測定値:C,62.4;H,7.8;N,7.9%;C27 H39N3O5Sに必要な値:C,62.6;H,7.6;N,8.1%。実施例49〜51: 適切な置換塩化スルホニルと2−S−アミノ−3−〔4−〔2−〔1−(4− ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチルか ら出発した以外は、実施例21に記載した操作と同じ操作を用いて、次の化合物 を得た。実施例49:2−S−(メチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1−( 4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチ NMR(d6-DMSO):1.08-1.34(m,2H),1.6-1.85(m,5H),2.6(s,3H), 2.7-3.0(m,4H),3.63(s,3H),3.84-4.2(m,5H),6.80(d,2H),6.85(d,2 H),7.18(d,2H),8.12(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):46 2(M+H)+実施例50:2−S−(ベンジルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1− (4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メ チル NMR(d6-DMSO):1.05-1.28(m,2H),1.57-1.82(m,5H),2.68-2.95(m ,4H),3.58(s,3H),3.8-4.15(m,7H),6.79(d,2H),6.88(d,2H),7.12 (d,2H),7.17(m,2H),7.3(m,3H),7.79(brd,1H),8.1(d,2H);マスス ペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):538(M+H)+実施例51:2−S−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔 2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロ ピオン酸メチル NMR(d6-DMSO)1.1-1.33(m,2H),1.6-1.88(m,5H),2.35( s,H),2.6-2.75(dd,1H),2.75-2.92(m,3H),3.38(s,3H),3.8-4.1(m,5H ),6.76(d,2H),6.81(d,2H),7.0(d,2H),7.28(d,2H),7.47(d,2H) ,8.12(d,2H),8.32(d,1H),マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):538( M+H)+実施例52〜54: 実施例49〜51の生成物を用いた以外は、実施例20の方法に従って、次の 化合物を得た。実施例52:2−S−(メチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1−( 4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 NMR(d6-DMSO):1.05-1.35(m,2H),1.6-1.95(m,5H),2.61(s,3H),2.65- 3.1(m,4H),3.88-4.1(m,5H),6.84(d,2H),6.9(d,2H),7.18(d,2H), 8.14(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):448(M+H)+実施例53:2−S−(ベンジルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1− (4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):1.07-1.35(m,2H),1.60-1.88(m,5H),2.7-3.2(m ,4H),3.85-4.25(m,7H),6.87(d,2H),7.1(d,2H),7.13-7.45(m,7H), 8.15(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):524(M+H)+;微量分析 測定値:C,61.8;H,6.8;N,7.6%;C28H33N3O5S・H2Oに必要な値:C, 62.1;H,6.5;N,7.8%。実施例54:2−S−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔 2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロ ピオン酸リチウム NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):1.15-1.38(m,2H),1.67-1.78( m,2H),1.82-2.0(m,3H),2.36(s,3H),2.65-2.8(dd,1H),2.85-2.95(dd ,1H),3.14(t,2H),3.78(m,1H),4.0(t,2H),4.18(d,2H),6.77(d,2H ),7.04(d,2H),7.11(d,2H),7.24(d,2H),7.51(d,2H),8.15(d,2H) ;マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):536(M+Li)+;微量分析測定値:C, 63.2;H,6.5;N,7.9%;C28H32N3O5SLiに必要な値:C,63.5;H,6.1;N,7.9% 。実施例55:2−S−(ペンタノイルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1−(4− ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチル 塩化バレリル(0.25ml)をジクロロメタン(17ml)中の2−S−ア ミノ−3−〔4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキ シ〕フェニル〕プロピオン酸メチル(640mg)及びトリエチルアミン(0. 7ml)の溶液に周囲温度で滴下した。この反応混合液を5時間攪拌してからジ クロロメタン(20ml)で希釈し、水(20ml)及び飽和塩化ナトリウム溶 液(10ml)で洗浄て乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去して残渣をメタノ ール/ジクロロメタン(1:9 v/v)で溶離するフラッシュクロマトグラフィー により精製して、表題の化合物(660mg)をガム状物として得た;NMR(d6- DMSO):0.81(t,3H),1.05-1.3(m,4H),1.3-1.45(m,2H),1.60-1.85(m,5 H),2.04(t,2H),2.7-3.0(m,4H),3.6(s,3H),3.92(d,2H),3.99(t,2 H),4.35-4.48(m,1H),6.8(d,2H),6.83(d,2H),7.11(d,2H),8.12(d ,2H),8.18(d,1H),マススペクトル(+ve FAB MeOH/NBA):468(M+H)+実施例56:2−S−(ペンタノイルアミノ)−3−〔4−〔1−(4−ピリジ ル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル 適切はアミノエステルから出発した以外は、実施例55に記載した操作と同じ 操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO):0.8(t,3H),1.05- 1.45(m,6H),1.83(dd,2H),1.9-2.1(m,1H),2.04(t,2H),2.7-3.0(m,4 H),3.59(s,3H),3.82(d,2H),3.96(d,2H),4.35-4.48(m,1H),6.80( d,2H), 6.83(d,2H),7.10(d,2H),8.12(d,2H),8.17(d,1H);マススペクトル( +ve FAB MeOH/NBA):454(M+H)+実施例57:2−S−(ペンタノイルアミノ)−3−〔4−〔2−〔1−(4− ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸 実施例55の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO):0.8(t,3H),1.08-1. 3(m,4H),1.3-1.45(m,2H),1.6-1.87(m,5H),2.05(t,2H),2.7-3.05(m ,4H),3.9-4.05(m,4H),4.3-4.43(m,1H),6.82(d,2H),6.85(d,2H),7 .11(d,2H),7.97(d,1H),8.12(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH /NBA):454(M+H)+;微量分析測定値:C,63.1;H,7.8;N,8.3%;C26H35N3O4 ・2H2Oに必要な値:C,63.8;H,8.0;N,8.6%。実施例58:2−S−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔4−〔2− 〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エトキシ〕フェニル〕プロピオ ン酸 実施例35の工程(i)の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した 操作と同じ操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO):1.1-1.35 (m,2H),1.6-1.9(m,5H),2.65-3.1(m,4H),3.85-4.2(m,5H),4.96(s,2 H),6.75-6.9(m,4H),7.14(d,2H),7.2-7.35(m,5H),7.5(d,1H),8.1 (d,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):504(M+H)+実施例59:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔3−(N−メチ ル−N−4−ピリジル)アミノプロポキシ〕フェニルプロピオン酸メチル 2−S−アミノ−3−〔3−(N−メチル−N−4−ピリジル)アミノプロポ キシ〕フェニルプロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例19に記載した 操作と同し操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(CDCl3):0.89(t,3H ),1.25-1.4(m,2H),1.55-1.75(m,2H),2.0-2.15(m,2H),2.80(dd,2H) ,2.9-3.15(m,2H),3.05(s,3H),3.63(t,2H),3.77(s,3H),3.95(t,2H ),4.28-4.38(m,1H),6.57(d,2H),6.80(d,2H),7.10(d,2H),8.14(d ,2H);マススペクトル(CI+):464(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) N−メチル−N−(4−ピリジル)アミノプロパノール及びN−t− ブチルオキシカルボニル−S−チロシンメチルエステルから出発した以外は、実 施例19に記載した操作と同じ操作を用いて、2−S−(t−ブチルオキンカル ボニルアミノ)−3−〔3−N−メチル−N−(4−ピリジル)アミノプロポキ シ〕フェニルプロピオン酸メチルをガム状物として得た;NMR(CDCl3):1.43( s,9H),2.0-2.15(m,2H),3.04(s,3H),2.95-3.10(m,2H),3.62(t,2H) ,3.73(s,3H),3.98(t,2H),4.54(brd,1H),4.98(brd,1H),6.56(d,2H ),6.80(d,2H),7.04(d,2H),8.17(d,2H)。 (ii) 工程(i)からの生成物(500mg)と5Mメタノール性塩酸溶液 (4ml)を周囲温度で16時間攪拌した。溶媒を留去して対応するアミノ化合 物をジ塩酸塩として得た。これを更に精製することなく用いた。実施例60:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔3−(N−4− ピリジル−N−メチル)アミノプロポキシ〕フェニルプロピオン酸 実施例59の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):0.8(t,3H) ,1.1-1.28(m,2H),1.28-1.55(m,2H),2.0-2.15(m,2H),2.6-2.8(m,3H) ,2.93-3.08(dd,1H),3.18(s,3H),3.75(t,2H),3.9-4.05(m,3H),6.86 (d,2H),7.0(d,2H),7.2(d,2H),8.15(d,2H);マススペクトル(+ve FA B,MeOH/NBA):450(M+H)+;微量分析測定値:C,53.9;H,6.9;N,8.4%;C2 2 H31N3O5S・2H2Oに必要な値:C,54.4;H,7.2;N,8.6%。実施例61:3−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4−ピ リジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル ジ塩酸3−アミノ−3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル 〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例19に記 載した操作と同じ操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(CDCl3):0.84 (t,3H),1.2-1.4(m,2H),1.4-1.55(m,2H),1.55-1.75(m,2H),1.97(br d,2H),2.02-2.2(m,1H),2.65-2.85(m,2H),2.88(d,2H),3.0(dt,2H) ,3.67(s,3H),3.84(d,2H),4.0(brd,2H),4.85(q,1H),5.40(d,1H) ,6.71(d,2H),6.86(d,2H),7.27(d,2H),8.25(d,2H);マススペクトル (+ve FAB, MeOH/NBA):490(M+H)+。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 塩化チオニル(4.3ml)を食塩氷浴中で冷却したメタノール(5 0ml)に添加した。3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン 酸(9.7g)を添加してこの混合液を周囲温度に到達させてから2時間還流し た。溶媒を減圧留去してガム状固体(12.8g)を得た。これを更に精製する ことなく用いた。ジクロロメタン(50ml)中のジ炭酸ジ−t−ブチル(5. 8g)の溶液を、水(20ml)中のこのガム状固体(5.75g)及び炭酸水 素カリウム(6.2g)の攪拌混合液に添加した。この混合液を周囲温度で4時 間攪拌した。有機層を分液し、水(10ml)、1M塩酸溶液(10ml)、飽 和炭酸水素ナトリウム溶液(10ml)及び水(10ml)で洗浄して乾燥(M gSO4)した。溶媒を留去して、3−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ) −3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチルを固体として得た;m.p. 119〜120℃;NMR(d6-DMSO):1.34(s,9H),2.54-2.78(m,2H),3.53(s,3H ),4.7-4.9(q,1H)6.67(d,2H),7.08(d,2H),7.28(brd,1H),9.24(brs ,1H)。 (ii) 工程(i)の生成物を用いた以外は、実施例19の工程(i)に記載し た操作と同じ操作を用いて、3−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)−3− 〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロ ピオン酸メチルをガム状物として調製した;NMR(CDCl3)1.33-1.55(m,2H),1 .44(s,9H),1.95(brd,2H),1.95-2.15(m,1H),2.7-3.0(m,4H),3.61(s ,3H),3.80(d,2H),3.95(brd,2H),4.95-5.1(m,1H),5.25-5.40(m,1H) ,6.68(d,2H),6.85(d,2H),7.2(d,2H),8.25(d,2H)。 (iii)工程(ii)の生成物(550mg)と5Mメタノール性塩酸溶液(4 ml)を周囲温度で18時間攪拌した。溶媒を留去して、ジ塩酸3−アミノ−3 −〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プ ロピオン酸メチルを泡状物として得た;NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):1.23-1.45(m ,2H),1.92(brd,2H),2.05-2.25(m,1H),3.0-3.25(m,4H),3.52(s,3H) ,3.85(d,2H),4.2(brd,2H),4.54(t,1H),6.92(d,2H),7.1(d,2H), 7.39 (d,2H),8.10(d,2H)。実施例62:3−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4−ピ リジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸 実施例61の生成物を用いた以外は、実施例20に記載した操作と同じ操作を 用いて、表題の化合物を調製した;NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):0.78(t,3H),1. 05-1.3(m,2H),1.3-1.57(m,4H),1.98(brd,2H),2.1-2.33(m,1H)2.45-2 .85(m,4H),3.25(t,2H),3.89(d,2H),4.25(brd,2H),4.68(t,1H),6 .90(d,2H),7.14(d,2H),7.33(d,2H),8.14(d,2H);マススペクトル(+ ve FAB,MeOH/NBA):490(M+H)+実施例63:3−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1− (4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチ 実施例61の工程(iii)の生成物及び塩化p−トルエンスルホニルから出発 した以外は、実施例19に記載した操洋と同じ操作を用いて、表題の化合物を調 製した;NMR(C0Cl3):1.34-1.55(m,2H),1.95(d,2H),2.0-2.2(m,1H), 2.38(s,3H),2.62-3.05(m,4H),3.55(s,3H),3.78(d,2H),3.96(d.2H ).4.65(m,1H),5.65(brs,1H),6.7(d,2H),6.72(d,2H),7.05(d,2H ),7.2(d,2H),7.65(d,2H),8.25(d,2H);マススペクトル(+ve FAB,Me OH/NBA):524(M+H)+実施例64:2−R−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチル 2−R−アミノ−3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕 メトキシフェニル〕プロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例19に記載 した操作と同じ操作を用いて、表題の化合物を調製した;NMR(CDCl3):(0.88 (t,3H),1.2-1.7(m,6H),1.96(d,2H),2.0-2.2(m,1H),2.7-2.83(m,2H ),2.85-3.15(m,4H),3.77(s,3H),3.79(d,2H),3.96(d,2H),4.32(m ,1H),4.85(brd,1H),6.7(d,2H),6.83(d,2H),7.08(d,2H),8.25(brd ,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):490(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) N−t−ブチルオキシカルボニル−S−チロシンメチルエステルから 出発した以外は、実施例19に記載した操作と同じ操作を用いて、2−R−(t −ブチルオキシカルボニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリ ジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチルをガム状物として得た ;NMR(CDCl3):1.43(s,9H),1.36-1.55(m,2H),1.96(brd,2H),2.0-2.1 5(m,1H),2.95(dt,2H),3.03(d,2H),3.71(s,3H),3.81(d,2H),3.95 (brd,2H),4.52(brd,1H),4.95(brd,1H),6.70(d,2H),6.80(d.2H)7. 01(d,2H),8.24(d,2H)。 (ii) 工程(i)で得た生成物から出発した以外は、実施例59に記載した操 作と同じ操作を用いて、ジ塩酸2−R−アミノ−3−〔4−〔1−(4−ピリジ ル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸メチルを泡状物と して得た;NMR(d6-DMSO/CD3CO2D):1.26-1.48(m,2H),1.96(brd,2H),2.1 -2.3(m,1H),3.09(dd,2H),3.21(t,2H),3.70(s,3H),3.84(d,2H),4 .15-4.3(m,3H),6.88(d.2H),7.14(m,4H),8.14(d,2H)。実施例65:2−R−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェニル〕プロピオン酸 実施例64の生成物を用いた以外は、実施例20の方法に従って、表題の化合 物を調製した;NMR(d6-DMSO):0.75(t,3H),1.03-1.45(m,6H),1.87(d,2 H),1.95-2.2(m,1H),2.45-2.78(m,3H),2.88-3.08(m,3H),3.82(d,2H ),3.8-3.95(m,1H),4.05(brd,2H),6.84(d,2H),6.92(d,2H),7.18( d,2H),8.13(brs,2H);マススペクトル(-ve FAB,MeOH/NBA):474(M-H)- ;微量分析測定値:C,55.1;H,6.8;N,7.8%;C24H33N3O5S・2.5H2Oに必要な 値:C,55.4;H,7.3;N,8.1%。実施例66:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕−2,6−ジクロロフェノキシ酢酸メチル 4−ブロモアセチル−2,6−ジクロロフェノキシ酢酸メチルから出発し、6 時間しか攪拌せず、そして、まずジクロロメタン、次いで2、3、4及び5% v /v メタノール/ジクロロメタンで順次溶離するシリカでのフラッシュクロマト グラフィーにより精製した以外は、実施例5と同じようにして調製した。画分を 減圧濃縮してその残渣をメタノールから再結晶し、表題の化合物を24%収率で 淡橙色固体として得た:m.p.149〜150℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.14(2H.d),8.0 6(2H,s),6.81 (2H,d),4.82(2H,s),4.05(0.5H,b),3.94(2H,s),3. 73(3H,s),3.32(4H,t),3.18(1.5H,s),2.64(4H,t);m/e 438(M+H)+ ,2×Clパターン;C20H21Cl2N3O4・0.5CH3OHについての計算値:C,54.1;H,5. 1;N,9.2.測定値:C,53.7;H,5.4;N,8.9%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 水素化ナトリウム(鉱油中50% w/w 分散物,1.32g)をアル ゴン気流下でヘキサンで繰り返し洗浄した。この油分不含残渣を乾燥DMF(1 5ml)中に懸濁させ、攪拌及び冷却(氷浴)をしながら、乾燥DMF(10m l)中の3,4−ジクロロ−4−ヒドロキシアセトフェノン(5.13g)の溶 液を滴下した。攪拌を30分間続けた時点でブロモ酢酸メチル(3.06ml) を滴下しで周囲温度で攪拌を更に18時間続けた。この反応混合液を水に添加し 、その混合液を酢酸エチルで2回抽出し、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過 してから溶媒を留去した。残渣をヘキサン(250ml)から再結晶して、4− アセチル−2,6−ジクロロフェノキシ酢酸メチル,4.25gを白色結晶とし て得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.00(2H,s),4.80(2H,s),3.73(3H,s),2.59 (3H,s)。 (ii) クロロホルム(10ml)中の臭素(0.77ml)の溶液をクロロ ホルム(40ml)中の工程(i)からの生成物(4.16g)の攪拌溶液に2 5℃で15分間かけて滴下した。温度を1時間で40℃に上げてから攪拌を周囲 温度で更に18時間続けた。溶媒を減圧留去して残留オイルをジクロロメタンで 溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して結晶性固体を 得た。メタノールから再結晶して、4−ブロモアセチル−2,6−ジクロロフェ ノキシ酢酸メチル,1.88gを白色結晶として得た:m.p.89〜90℃;NMR(d6- DMSO)δ 8.06(2H,s),4.93(2H,s),4.82(2H,s),3.72(3H,s);m/e 355 /357(M+H)+,1 Brパターン;C11H9BrCl2O4についての計算値:C,37.1;H, 2.3.測定値:C,36.8;H,2.4%。実施例67:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕−3−メチルフェノキシ酢酸メチル 4−ブロモアセチル−3−メチルフェノキシ酢酸メチルから出発し、そして0 〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロ マトグラフィーにより精製してから、まずジクロロメタン、次いで1% v/v メ タノール/ジクロロメタンで溶離する中性アルミナでのフラッシュクロマトグラ フィーにより精製した以外は、実施例5と同じようにして、表題の化合物を9% 収率で黄色オイルとして得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.15(2H,d),7.38(1H,d) ,6.82(4H,m),4.88(2H,s),3.75(2H.s),3.71 (3H,s),3.32(4H,t) ,2.61(4H,t),2.43(3H,s);m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4・0.5H2O・0.1CH2 Cl2についての計算値:C,63.1;H,6.5;N,10.5.測定値:C,62.6:H,6.6 ;N,10.2%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 無水アセトン(100ml)中の4−ヒドロキシ−2−メチルアセト フェノン(4.8g)、無水炭酸カリウム(5.3g)及びブロモ酢酸メチル( 355ml)の混合液を2日間攪拌した。この混合液を濾過し溶媒を留去して、 4−アセチル−3−メチルフェノキシ酢酸メチル,6.6gを結晶性固体として 得た:m.p.49〜50℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.84(1H,d),6.83(2H,m),4.87(2 H,s),3.71(3H,s),2.50(3H,s),2.45(3H,s)。 (ii) 上記(i)の生成物から出発し、そして10〜17.5% v/v 酢酸エ チル/ヘキサンで溶離ずるシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製 した以外は、実施例76の工程(ii)と同じようにして調製した。エタノールか ら再結晶して、4−ブロモアセチル−3−メチルフェノキシ酢酸メチルを35% 収率で白色針状晶として得た:NMR(d6-DMSO)δ 7.90(1H,d),6.90(1H,s) ,6.88(1H,d),4.90(2H,s),4.78(2H,s),3.71 (3H,s),2.43(3H,s) 。実施例68:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕−2−メチルフェノキシ酢酸メチルと4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピ ペラジン−1−イル〕アセチル〕−2−メチルフェノキン酢酸エチル(3:2) の混合物 酢酸エチル(50ml)中の4−アセチル−2−メチルフェノキシ酢酸メチル (3.33g)及び臭化第二銅(7.0g)の混合液を蒸気浴上で18時間加熱 した。濾過後、溶媒を留去して残留固体を10% v/v 酢酸エチル/ヘキサンで 溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、くすんだ白 色固体を得た。エタノールから再結晶して白色針状晶,2.37gを得た。NM R(d6-DMSO)により4−ブロモアセチル−2−メチルフェノキシ酢酸メチ ルと4−ブロモアセチル−2−メチルフェノキシ酢酸エチルの混合物であること が分かった。これを更に精製することなく用いた。この混合物(2.25g)を アセトニトリル(50ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(2.45g )の攪拌溶液に少しずつ添加してこの混合液を18時間攪拌した。この反応混合 液を濾過し濾液の溶媒を留去して橙色オイルを得た。ジクロロメタン、次いで1 〜3% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロ マトグラフィーにより精製して、表題の化合物の混合物,0.87gを固体とし て得た:m.p.136〜138℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.04(2H,d),7.85(1H,d),7.8 2(1H,s),6.95(1H,d),6.81(2H,d),4.96と4.93(2H,s,s),4.18(0.7H, q),3.84(2H,s),3.72(1.7H,s),3.30(4H,t),2.60(4H,t),2.25(3H, s),1.21(1.3H,t)[メチルエステルのエチルエステルに対する比率3:2] ;m/eメチルエステルについて384(M+H)+、エチルエステルについて398(M+H)+ ;C21H25N3O4:C22H27N3O4(3:2)についての計算値:C,66.1;H,6.6;N,10 .8.測定値:C,65.8;H,6.7;N,10.5%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) アセトン(100ml)中の4−ヒドロキシ−3−メチルアセトフェ ノン(5g)、ブロモ酢酸メチル(3.70ml)及び無水炭酸カリウム(5. 52g)の混合液を66時間攪拌した。この混合液を濾過し溶媒を留去してオイ ルを得た。これを放置すると結晶化して、4−アセチル−2−メチルフェノキシ 酢酸メチル,7.2gを得た:m.p.51〜53℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.79(1H.s) ,7.77(1H,d),6.94(1H,d),4.93(2H.s),3.71(3H,s),2.50(3H,s+DM SO),2.24(3H,s)。実施例69:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕−3−メトキシフェノキシ酢酸メチルと4−〔2−〔4−(4−ピリジルフ ピペラジン−1−イル〕アセチル〕−3−メトキシフェノキシ酢酸エチル(3: 1)の混合物 4−アセチル−3−メトキシフェノキシ酢酸メチルから出発した以外は、実施 例68と同じようにして、ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロ マトグラフィーの後に、4−ブロモアセチル−3−メトキシフェノキシ酢酸メチ ルと4−ブロモアセチル−3−メトキシフェノキシ酢酸エチルの混合物を60% 収率で調製した:m.p.84〜86℃。この混合物を実施例68のように処理した後、 1〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのクロマトグラ フィーで、表題の化合物の混合物を24%収率で固体として得た:NMR(d6-DMSO )δ 8.13(2H,d),7.63(1H,d),6.80(2H,d),6.67(1H,d),6.59(1H,dd ),4.90と4.88(2H,2s),4.18(0.5H,q),3.88(3H,s),3.75(2H,s),3.71 (2.3H,s),3.32(4H,t),2.62(4H,t),1.22(0.7H,t)[メチルエステルの エチルエステルに対する比率3:1];m/e メチルエステルについて400(M+H)+ 、エチルエステルについて414(M+H)+;C21H25N3O5:C22H27N3O5(3:1)につ いての計算値:C,63.3;H,6.5;N,10.4.測定値:C,63.1;H,6.5;N,10.3 %。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−ヒドロキシ−2−メトキシアセトフェノンから出発した以外は、 実施例68の工程(i)と同じようにして、溶媒を留去してジエチルエーテルで 磨り潰した後に、4−アセチル−3−メトキシフェノキン酢酸メチルを91%収 率で得た:m.p.95〜96℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.64(1H,d),6.70(1H,d),6.6 0(1H,dd),4.91(2H,s),3.89(3H,s),3.72(3H,s),2.49(3H,s)。実施例70:2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1− イル〕アセチル〕フェニレン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチルと2,2’− 〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェニ レン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジエチル(1:1)の混合物 2,2’−〔(4−アセチル)フェニレン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチ ルから出発した以外は、実施例68と同じようにして、ジクロロメタンで溶離す るシリカでのフラッシュクロマトグラフィー後に、2,2’−〔(4−ブロモア セチル)フェニレン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチルと2,2’−〔(4− ブロモアセチル)フェニレン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジエチルの混合物を2 8%収率で調製した。この混合物を実施例68の通りに処理した後、1〜5% v /v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラ フィーで、表題の化合物の混合物を44%収率で固体として得た:NMR(d6-DMSO )δ 8.14(2H,d),7.63(1H,d),6.82(2H,d),6.65(2H,d),4.96と4.93 (2H,2s),4.49と4.47(2H,2s),4.20(2H,m),3.91(2H,s),3.75と3.71( 3H,2s),3.32(4H+H2O),2.61(4H,t),1.23(3H,m)[メチルエステルのエ チルエステルに対する比率1:1];m/e ジメチルエステルについて458(M+H)+ 及びジエチルエステルについて486(M+H)+;C23H27N3O7:C25H31N3O7(1:1) ・H2Oについての計算値:C,60.0;H,6.3;N,8.7.測定値:C,60.3;H,6.2 ;N,8.5%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 2,4−ジヒドロキシアセトフェノンから出発しそして2.4当量の ブロモ酢酸メチルと2.4当量の無水炭酸カリウムを用いた以外は、実施例68 の工程(i)と同じようにして、溶媒を留去しジエチルエーテル/ヘキサン(1 :1 v/v)で磨り潰した後に、2,2’−〔(4−アセチル)フェニレン−1 ,3−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチルを82%収率で白色固体として得た:m.p.119 〜120℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.64(1H,d),6.56(2H,m),4.99(2H,s),4.90 (2H,s),3.73(3H,s),3.71(3H,s),2.57(3H,s)。実施例71:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕−2,6−ジクロロフェノキシ酢酸 ジオキサン(1.7ml)中の実施例66の生成物(190mg)の溶液を1 N塩酸(1.7ml)で処理してこの混合液を100℃で1.5時間加熱した。 この混合液を冷却し、水で希釈して凍結乾燥した。固体残渣を少量のエタノール で処理して、表題の化合物,120mgを白色固体として得た:m.p.174〜176℃ ;NMR(D2O)δ 8.42(2H,d),8.26(2H,s),7.41 (2H,d),5.24(2H,s), 4.98(2H,s),4.34(4H,t),3.90(4H,t);m/e 424(M+H)+,2×Clパターン ;C19H19Cl2N3O4・2HCl・H2Oについての計算値:C,44.4;H,4.5;N,8.2. 測定値:C,44.8;H,4.2;N,8.1%。実施例72〜75 実施例63〜66の生成物から出発した以外は、実施例71と同じようにして 次の化合物を調製した。実施例72:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕−3−メチルフェノキシ酢酸 表題の化合物を実施例67の生成物から78%収率で調製した:m.p.242〜244 ℃;NMR(D2O)δ 8.38(2H,d),8.00(1H,d),7.36(2H,d),7.14(1H,s) ,7.10(1H,d),5.12(2H,s),4.97(2H,s),4.30(4H,bs),3.84(4H,bs) ,2.75(3H,s);m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4・2HCl・0.5H2Oについての計算 値:C,53.4;H,5.3;N,9.3.測定値:C,53.2;H,5.8;N,8.8%。実施例73:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕−2−メチルフェノキシ酢酸 表題の化合物を実施例68の生成物から98%収率で調製した:m.p.259〜263 ℃;NMR(d6-DMSO+D2O)δ 8.46(2H,d),7.95(2H,m),7.38(2H,d),7.15 (1H,d),5.17(2H.s),5.00(2H,s),4.19(4H,s),3.62(4H,s),2.39( 3H,s):m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4・2HCl・0.5H2Oについての計算値:C,53 .5;H,5.8;N,9.4.測定値:C,53.6;H,5.7;N.9.5%。実施例74:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕−3−メトキシフェノキシ酢酸 表題の化合物を実施例69の生成物から69%収率で調製した:m.p.168〜170 ℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 8.36(2H,d),7.93(1H,d),7.28(2H,d),6 .76(1H,d),6.72(1H,dd),4.86(2H,s),4.78(2H,s),4.08(4H,bs),3 .98(3H,s),3.54(4H,bs);m/e 386(M+H)+;C20H23N3O5・2HCl・2H2Oにつ いての計算値:C,48.7;H.5.9;N,8.5.測定値:C,48.5;H,5.7;N,8.3% 。実施例75:ジ塩酸2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン −1−イル〕アセチル〕フェニレン−1,3−ジオキシ〕ジ酢酸 表題の化合物を実施例70の生成物から79%収率で調製した:m.p.257〜258 ℃;NMR(D2O)δ 8.39(2H,d),8.18(1H,d),7.48(2H,d),6.94(1H,dd) , 6.76(1H,d),5.18(2H,s),5.09(2H,s),5.01(2H,s),4.29(4H,b),3. 34(4H,b):m/e 430(M+H)+;C21H24N3O7・2HCl・0.5H2Oについての計算値:C ,49.5;H,5.3;N.8.2.測定値:C,49.4;H,5.3;N,7.8%。実施例76:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ酢酸 ジオキサン(2.0ml)中の4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン −1−イル〕アセチル〕−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ酢酸メチル(2 41mg)の溶液を1N塩酸で処理してその混合液を100℃で20時間加熱し た。この混合液を冷却し、水で希釈し、濾過して濾液を凍結乾燥した。固体残渣 をトルエン/酢酸エチル/0.880アンモニア/エタノール(60:20:1 0:35 v/v/v/v)で溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより 精製した。所期の生成物を含有する画分の溶媒を留去し、残渣をジオキサンで処 理し、濾過して濾液を水で希釈して凍結乾燥し、白色泡状物を得た。これを55 ℃で乾燥すると表題の化合物,90mgが得られた:NMR(d6-DMSO)δ 8.16(2 H,d),7.97(2H,s),6.84(2H,d),4.22(2H,s),3.86(2H,s),3.37(4H, t),2.64(4H,t),1.39(18H,s);m,/e 468(M+H)+;C27H37N3O4・2H2Oにつ いての計算値:C,64.4;H,8.2;N,8.3.測定値:C,64.6;H,7.9;N,7.9% この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 2,5−シ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアセトフェノンから出発 した以外は、実施例66の工程(i)と同じようにして、酢酸エチル抽出物から 褐色オイルを得た。ヘキサン、次いで2% v/v 酢酸エチル/ヘキサン、最後に 5% v/v 酢酸エチル/ヘキサンで順次溶離するシリカでのフラッシュクロマト グラフィーで、4−アセチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ酢酸メチル を50%収率でオイルとして得た:NMR(d6-DMSO)δ 7.84(2H.d),4.38(2H, s),3.76(3H,s),2.55(3H,s),1.40(18H,s);m/e 321(M+H)+;C19H28O4 についての計算値:C,71.2;H,8.8.測定値:C,71.5;H,9.0%。 (ii) 酢酸エチル(45ml)中の上記工程(i)からの生成物(4.91g )及び臭化第二銅(6.82g)の混合液を還流温度で24時間加熱した。冷却 してこの混合液を濾過し濾液を減圧濃縮した。残渣を5% v/v 酢酸エチル/ ヘキサンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、 4−ブロモアセチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ酢酸メチル,4.9 8gをオイルとして得た:NMR(d6-DMSO)δ 7.90(2H,s),4.92(2H.s),4.4 0(2H,s),3.76(3H,s),1.41(18H,s)。 (iii)上記工程(ii)の生成物から出発し、そしてジクロロメタン、次いで 2〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで順次溶離するシリカでのフラッシ ュクロマトグラフィーにより精製した以外は、実施例5と同じようにして固体を 得た。エーテルで磨り潰して、4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル〕アセチル〕−2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ酢酸メチルを33 %収率で得た:m.p.140〜142℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.97(2H,s),6.82(2H,d ),4.39(2H.s),3.85(2H,s),3.75(3H,s),3.33(4H,t),2.64(4H,t) ,1.39(18H,s);m/e 482(M+H)+;C28H39N3O4についての計算値:C,69.8;H ,8.2;N,8.7.測定値:C,69.7;H,8.6;N,8.1%。実施例77:4−〔2−〔4−(4−ピリシル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕安息香酸エチル 4−ブロモアセチル安息香酸エチルから出発した以外は、実施例5と同じよう にして調製した。メタノールから再結晶して、表題の化合物を32%収率で淡黄 色結晶として得た:m.p.147〜149℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.14(2H,d),8.08(4 H,q),6.78(2H,d),4.35(4H,q,ABパターン),3.98(2H,s),3.31(4H,t) ,2.63(4H,t),1.35(3H,t);m/e 354(M+H)+;C20H23N3O3についての計算 値:C,68.0;H,6.6;N,11.9.測定値:C,68.0;H,6.5;N,11.7%。実施例78:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕安息香酸ナトリウム メタノール(5ml)中の実施例77の生成物(353mg)の攪拌懸濁液を 1M水酸化ナトリウム溶液(3ml)で処理した。2時間後に、クリーム色固体 を濾取し、少量のメタノールで洗浄して乾燥し、表題の化合物,240mgを得 た:m.p.>300℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.15(2H,d),8.05(4H,t,AB パターン) ,6.85(2H,d),3.97(2H,s),3.38(4H,t),2.65(4H,t);m/e 348(M4+H )+;C18H18N3NaO3・0.25H2Oについての計算値:C,61.4;H,5.3;N,11.9.測 定 値:C,61.3;H,5.2;N,11.7%。実施例79:ジ臭化水素酸2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン −1−イル〕アセチル〕フェノキシ〕イソ酪酸 2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕 フェノキシ〕イソ酪酸メチル(50mg)、48% w/v 臭化水素酸(0.74 ml)、ジオキサン(1ml)及び水(3ml)の混合液を95℃で4時間加熱 した。この溶液を冷却し、水で希釈して凍結乾燥し、表題の化合物,40mgを 淡黄色固体として得た:m.p.163〜167℃;NMR(D2O)δ 8.40(2H,d),8.16(2 H,d),7.40(2H,d),7.21(2H,d),5.21(2H,s),4.32(4H,b),3.89(4H, bt),1.86(6H,s);m/e 384(M+H)+;C21H25N3・2HBr・2H2Oについての計算 値:C.43.3;H,5.3;N,7.2.測定値:C,43.6;H,5.3;N,7.3%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 2−(4−アセチルフェノキシ)イソ酪酸メチルから出発し、そして 酢酸エチル/ヘキサン(1:2 v/v)で溶離するシリカでのフラッシュクロマ トグラフィーにより精製した以外は、実施例66の工程(ii)と同じようにして 、2−(4−ブロモアセチルフェノキシ)イソ酪酸メチルを45%収率で橙色オ イルとして得た:NMR(CDCl3)δ 7.91 (2H,d),6.85(2H,d),4.48(2H,s) ,3.76(3H,s),1.67(6H,s);m/e 315/317(M+H)+2Brパターン。 (ii) アセトニトリル(10ml)中の上記工程(i)の生成物(2.00g )を、アセトニトリル(15ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(1. 04g)及びトリエチルアミン(0.89ml)の攪拌溶液に15分間かけて滴 下してこの混合液を一晩攪拌した。析出した固体を濾去して濾液の溶媒を留去し た。その残渣を0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカで のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して黄色ガム状物を得た。このガム 状物をジエチルエーテルで磨り潰して、2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル )ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェノキシ〕イソ酪酸メチル,170mg を白色固体として得た:m.p.88〜90℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.15(2H,d),7.96 (2H,d),6.82(4H,m),3.92(2H,s),3.70(3H,s),3.33(4H,t),2.63( 4H,t),1.60(6H,s);m/e 398 (M+H)+;C22H27N3O4・0.25H2Oについての計 算値:C, 65.8;H,6.8;N,10.5.測定値:C,65.8;H,7.1;N,10.4%。実施例80:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸エチル 4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸エチル(6.0g)を、アセトニトリル( 225ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(6.5g)の攪拌冷却(4 ℃)溶液に添加した。攪拌を4℃で1時間続けてから、周囲温度で一晩して析出 した固体を濾去した。濾液の溶媒を減圧留去して固体残渣を水で磨り潰し、濾過 してから水で洗浄して乾燥した。少量のエタノールから再結晶して、表題の化合 物,1.71gをクリーム色固体として得た:m.p.113〜114℃;NMR(d6-DMSO) δ 8.15(2H,d),7.98(2H,d),7.02(2H,d),6.80(2H,d),4.89(2H,d) ,4.17(2H,q),3.84(2H.s),3.32(4H,t),2.62(4H,t),1.22(3H,t); m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4についての計算値:C,65.8;H,6.6;N,11.0. 測定値:C,65.5;H,6.6;N,10.8%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ブロモ酢酸エチルから出発した以外は、実施例67の工程(i)と同じ ようにして、4−アセチルフェノキシ酢酸エチルを結晶性固体として定量的に得 た。この生成物は更に精製することなく用いた。 (ii) 上記工程(i)の生成物から出発した以外は、実施例76の工程(ii) と同じようにして、4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸エチルを47%収率で固 体として得た:m.p.41〜42℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.90(2H,d),7.05(2H,d) ,4.90(2H,s),4.72(2H,s),4.18(2H,q),1.33(3H,t)。実施例81:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸イソプロピル 4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸イソプロピル(6.3g)を、アセトニト リル(225ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(6.5g)の攪拌冷 却(4℃)溶液に添加した。攪拌を4℃で1時間続けてから、周囲温度で一晩し て析出した固体を濾去した。濾液の溶媒を減圧留去して残渣を酢酸エチルと水に 分配した。有機相を乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。まず0〜10% v /v メタノール/ジクロロメタン、次いでトルエン/酢酸エチル/0.880水 酸化アンモニウム/エタノール(60:20:10:35 v/v/v/v)で溶離する シリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製してクリーム状固体を得た 。イソプロパノールから再結晶して表題の化合物,2.1gを得た:m.p.121〜1 22℃:NMR(d6-DMSO)δ 8.14(2H,d),7.98(2H,d),7.02(2H,d),6.80(2 H,d),4.99(1H,m),4.85(2H,s),3.84(2H,s),3.33(4H,t),2.62(4H, t),1.22(6H,d);m/e 398(M+H)+;C22H27N3O4についての計算値:C,66.5 ;H,6.9;N,10.6.測定値:C,65.8;H,6.8;N,10.4%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ブロモ酢酸イソプロピルから出発した以外は、実施例67の工程(i) と同じようにして、、4−アセチルフェノキシ酢酸イソプロピルを結晶性固体と して定量的に得た。この生成物は更に精製することなく用いた。 (ii) 上記工程(i)の生成物から出発し、そして溶媒として酢酸エチルの代 わりに酢酸イソプロピルを用いた以外は、実施例76の工程(ii)と同じように して、4−ブロモアセチルフェノキン酢酸イソプロピルを69%収率で結晶性固 体として得た:m.p.64〜66℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.98(2H,d),7.06(2H,d) ,4.99(1H,m),4.88(2H,s),4.83(2H,s),1.22(6H,d)。実施例82:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸 tert-ブチル 4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸 tert-ブチルから出発した以外は、実施例 80と同じようにして調製した。アセトニトリル溶液の溶媒を留去した後、その 残渣を0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのカラム クロマトグラフィーにより精製して黄色オイルを得た。ジエチルエーテルで磨り 潰して、表題の化合物を35%収率で固体として得た:m.p.103〜104℃;NMR(d6 -DMSO)δ 8.15(2H,d),7.98(2H,d),7.00(2H,d),6.82(2H,d),4.76 (2H,s),3.84(2H,s),3.37(4H,t),2.62(4H,t),1.43(9H,s);m/e 41 2(M+H)+;C23H29N3O4についての計算値:C,67.1;H,7.1;N,10.2.測定値 :C,66.9;H,7.3;N,10.0%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ブロモ酢酸 tert-ブチルから出発した以外は、実施例67の工程(i) と同じようにして、4−アセチルフェノキシ酢酸 tert-ブチルを結晶性固体とし て90%収率で得た:m.p.59〜61℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 7.94(2H,d) ,6.98(2H,d),4.21 (2H,s),2.52(3H,s),1.44(9H,s)。 (ii) 四塩化炭素中の上記工程(i)からの生成物(3.3g)及びN−ブロ モコハク酸イミド(2.35g)の溶液を還流温度で80時間加熱した。冷却後 析出物を濾去して濾液を減圧濃縮した。残留オイルを5% v/v 酢酸エチル/ト ルエンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4 −ブロモアセチルフェノキシ酢酸 tert-ブチル,1.9gを結晶性固体として得 た:m.p.110〜116℃で軟化;NMR(d6-DMSO)δ 7.97(2H,d),7.04(2H,d),4 .84(2H,s),4.80(2H,s),1.43(9H,s)。実施例83:4−〔2−〔4-(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸ネオペンチル 4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸ネオペンチルから出発した以外は、実施例 80と同じようにして調製した。アセトニトリル濾液の溶媒を留去した後、その 残渣を0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッ シュクロマトグラフィーにより精製してオイルを得た。ジエチルエーテル/ヘキ サンで磨り潰して、表題の化合物を23%収率で固体として得た:m.p.88〜90℃ ;NMR(d6-DMSO)δ 8.14(2H,d),7.98(2H,d),7.04(2H,d),6.81 (2H,d ),4.97(2H,s),3.83(4H,s),3.32(4H,t),2.61 (4H,t),0.86(9H,s );m/e 426(M+H)+;C24H31N3O4についての計算値:C,67.7;H,7.3;N,9.9 .測定値:C,68.1;H,7.4;N,9.9%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ジクロロメタン(50ml)中の4−アセチルフェノキン酢酸(4. 36g)の攪拌懸濁液に塩化オキサリル(2.36ml)及びDMF(1滴)を 添加した。この混合液を1時間攪拌してから溶媒を減圧留去して黄色オイル(4 .8g)を得た。ジエチルエーテル中のこのオイルの溶液を、ジエチルエーテル (50ml)中のネオペンチルアルコール(2.18g)及びトリエチルアミン (3.4ml)の攪拌溶液に滴下した。滴下後、攪拌を更に18時間続けた時点 で析出した固体を濾去した。濾液の溶媒を留去して残渣をジクロロメタンで溶離 するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4−アセチルフェ ノキシ酢酸ネオペンチル,5.1gを淡黄色オイルとして得た:NMR(CDCl3)δ 7.94(2H,d),6.95(2H,d),4.72(2H,s),3.91 (2H,s),2.56(3H,s), 0.93(9H,s)。 (ii) クロロホルム(25ml)中の上記工程(i)の生成物(2.64g) の攪拌溶液に、クロロホルム(20ml)中の臭素(0.52ml)の溶液を1 0分間かけてゆっくり添加した。攪拌を更に1時間続けてから溶媒を減圧留去し た。残渣をジエチルエーテル/ヘキサンで磨り潰して、4−ブロモアセチルフェ ノキン酢酸ネオペンチル,2.3gを結晶性固体として得た:m.p.85〜87℃。実施例84:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシマロン酸ジメチル 4−ブロモアセチルフェノキシマロン酸ジメチルから出発し、そしてアセトニ トリル濾液の溶媒の留去後に残渣を水/ジクロロメタンに分配した以外は、実施 例80と同じようにして調製した。この有機溶液を乾燥(MgSO4)し、濃縮 して0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマト グラフィーにより精製してから、ジエチルエーテルで磨り潰して、表題の化合物 を31%収率で淡黄色固体として得た:m.p.115〜116℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.1 6(2H,d),8.02(2H,d),7.09(2H,d),6.82(2H,d).5.95(1H,s),3.86 (2H,s),3.80(6H,s),3.34(4H,t),2.63(4H,t);m/e 428(M+H)+;C22 H25N3O6についての計算値:C,61.8;H,5.9;N,9.8.測定値:C,61.3,H,5.9 ;N,9.2%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ブロモマロン酸ジメチルから出発し、そして50〜75% v/v ジエ チルエーテル/ヘキサンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーに より精製した以外は、実施例67の工程(i)と同じようにして、4−アセチル フェノキシマロン酸ジメチルを53%収率で白色結晶性固体として調製した: m.p.71〜72℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.95(2H,d),7.09(2H,d),5.95(1H,s) ,3.78(6H,s),2.53(3H,s);m/e 267(M+H)+;C13H14O6についての計算値 :C,58.6;H,5.3.測定値:C,58.9;H,5.3%。 (ii) 上記工程(i)の生成物から出発し、そして溶媒として酢酸エチルの代 わりに酢酸メチルを用いた以外は、実施例76の工程(ii)と同じようにして、 4−ブロモアセチルフェノキシマロン酸メチルを59%収率で白色結晶性固体と して得た:m.p.114〜115℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.99(2H,d),7.12(2H,d),5 .99(1H,s),4.86(2H,s),3.80(6H,s)。実施例85:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシアセトアミド アルゴン気流下で調製したメタノール(10ml)中の実施例1の生成物(2 00mg)の溶液を4℃に冷却しで乾燥アンモニアガスで飽和にしてから、加圧 ビン中に封入して2日間保持した。生成した橙色結晶を濾過し少量のメタノール で洗浄した後、表題の化合物,140mgを得た:m.p.247〜248℃;NMR(d6-DM SO)δ 8.16(2H,d),7.99(2H,d),7.55(1H,bs),7.37(1H,bs),7.02(2 H,d),6.81(2H,d),4.54(2H,s),3.85(2H,s),3.33(4H,t),2.60(4H, t);m/e 355(M+H)+;C19H22N4O3についての計算値:C,64.4;H,6.3;N,15 .8.測定値:C,64.4;H,6.4;N,15.6%。実施例86:2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕フェノキシ〕−N−メチルアセトアミド 33% w/v メチルアミンエタノール溶液(3ml)中の実施例1の生成物( 100mg)の懸濁液を18時間攪拌した。生成した固体を濾過し少量の酢酸エ チルで洗浄した後、表題の化合物,65mgを得た:m.p.169〜171℃;NMR(d6- DMSO)δ 8.14(2H,d),8.06(1H,bq),8.00(2H,d),7.05(2H,d),6.80( 2H,d),4.56(2H,s),3.82(2H,s),3.30(4H,t),2.66(3H,d),2.61(4H ,t);m/e 369(M+H)+;C20H24N4O3についての計算値:C,65.2;H,6.6;N,1 5.2.測定値:C,65.0;H,6.8;N,15.1%。実施例87:2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕フェノキシ〕−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド 2−メトキシエチルアミン(1ml)中の実施例1の生成物(100mg)の 懸濁液を18時間攪拌した。固体を濾過し酢酸エチルで洗浄して、表題の化合物 ,70mgを白色結晶性固体として得た:m.p.142〜145℃;NMR(d6-DMSO+d4- 酢酸)δ 8.20(2H,d),8.00(2H,d),7.14(2H,d),7.06(2H,d),4.62(2 H,s),3.72(4H,t),3.38(4H,m),3.26(3H,s),2.78(4H,t);m/e 413( M+H)+;C22H28N4O4についての計算値:C,64.1;H,6.;:N,13.6.測定値:C ,63.9;H,6.8;N,13.3%。実施例88:2−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕フェノキシ〕−N−(フェニルメチル)アセトアミド アセトニトリル(5ml)中の2−〔4−(ブロモアセチル)フェノキシ〕− N−(フェニルメチル)アセトアミド(1.40g)(調製はEPO 052442に記載 されている)の溶液を、アセトニトリル(20ml)中の1−(4−ピリシル) ピペラジン(1.14g)の攪拌溶液に添加した。一晩攪拌した後、ガム状物を 残して液体をデカンテーションしてから減圧濃縮した。2〜5% v/v メタノー ル/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより 精製して固体を得た。この固体をジエチルエーテルで磨り潰して、表題の化合物 ,95mgを得た:m.p.150〜151℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.67(1H,bt),8.15( 2H,d),8.00(2H,d),7.26(5H,m),7.06(2H,d),6.81(2H,d),4.66(2H ,s),4.34(2H,d),3.84(2H,s),3.33(4H,t),2.54(4H,t);m/e 445(M +H)+;C26H28N4O3・0.25H2Oについての計算値:C,69.5;H,6.4;N,12.5.測 定値:C,69.6;H,6.4;N,12.3%。実施例89:N−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アセチル〕フェノキシアセチル〕グリシンメチルエステル アセトニトリル(10ml)中のN−〔4−(ブロモアセチル)フェノキシア セチル〕グリシンメチルエステル(0.85g)の溶液を、アセトニトリル(3 0ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(0.81g)の攪拌溶液に添加 した。一晩攪拌した後、溶媒を減圧留去して残渣を水/酢酸エチルに分配した。 有機相を水で洗浄してから乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。残渣を0〜 7.5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュク ロマトグラフィーにより精製した。画分の溶媒を留去して表題の化合物.130 mgを泡状物として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.58(1H,t).8.16(2H,d),8.0 1(2H,d),7.08(2H,d),6.83(2H,d),5.75(1H,s),4.68(2H,s),3.92 (2H,d), 3.84(2H,s),3.65(3H,s),3.34(4H,t+H2O),2.65(4H,t);m/e 427(M+ H)+;C22H25N4O5・0.5CH2Cl2についての計算値:C,57.6;H,5.8;N,11.9. 測定値:C,57.8;H,5.7;N,12.0%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ジクロロメタン(40ml)中の4−(アセチル)フェノキシ酢酸( 3.00g)の攪拌懸濁液に塩化オキサリル(1.62ml)及び1滴のDMF を添加した。攪拌を1.5時間続けてその澄明溶液の溶媒を留去しオイル(I) を得た。トリエチルアミン(4.30ml)をジクロロメタン(25ml)中の 塩酸グリシンメナルエステル(1.95g)の攪拌冷却(4℃)懸濁液にアルゴ ン気流下でゆっくり添加した。10分間攪拌した後、ジクロロメタン(10ml )中の(I)の溶液を添加して攪拌を更に2時間続けた。析出物を濾去して濾液 を減圧濃縮した。残渣を2% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリ カでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して固体を得た。エーテル/ヘ キサンで磨り潰して、N−〔4−(アセチル)フェノキシアセチル〕グリシンメ チルエステル,3.1gを白色結晶として得た:m.p.120〜121℃;NMR(d6-DMSO )δ 8.57(1H,t),7.94(2H,d),7.07(2H,d),4.66(2H,s),3.92(2H,s ),3.64(3H,s),2.52(3H,s);m/e 266(M+H)+;C13H15NO5についての計算 値 C,58.9;H,5.7;N,5.3.測定値:C,58.4;H,5.5;N,5.0%。 (ii) 四塩化炭素(50ml)中の工程(i)の生成物(3.00g)及びN −ブロモコハク酸イミド(2.02g)を還流温度で64時間加熱した。溶媒を 留去し黒色残渣をメタノール/酢酸エチル中に溶かして、活性炭で処理し、濾過 してから溶媒を留去した。得られた褐色オイルをジクロロメタンで溶離するシリ カでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサンで磨り潰して、 N−〔4−(ブロモアセチル)フェノキシアセチル〕グリシンメチルエステル, 0.85gを固体として得た:m.p.109〜111℃で軟化;NMR(d6-DMSO)δ 8.60 (1H,bt),7.99(2H,d),7.09(2H,d),4.84(2H,s),4.69(2H.s),3.91 (2H,d),3.64(3H,s)。実施例90:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕エチル 〕フェノキシ酢酸メチル アセトニトリル中の4−〔1−(2−メタンスルホニルオキシエチル)〕フェ ノキシ酢酸メチル(2.0g)及び1−(4−ピリジル)ピペラジン(2.26 g)の混合液を還流温度で25時間加熱した。溶媒を減圧留去して残渣を2.5 、3、3.5及び4% v/v メタノール/ジクロロメタンで順次溶離するシリカ でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所期の画分を分離してジエ チルエーテルで磨り潰して、表題の化合物,600mgを得た。メタノールから 再結晶して白色結晶を得た:m.p.104〜105℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.15(2H,d) ,7.15(2H,d),6.86(2H,d),6.82(2H,d),4.74(2H,s),3.69(3H,s), 3.30(4H,t.2H,m.+H2O),2.71(2H,m),2.54(4H,t);m/e 356(M+H)+;C20 H25N3O3・0.25H2Oについての計算値:C,66.7;H,7.1;N,11.7.測定値:C ,67.0;H,7.2;N,11.4%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 無水アセトン(50ml)中の4−ヒドロキシフェネチルアルコール (5.37g)、無水炭酸カリウム(5.37g)及びブロモ酢酸メチル(3. 80ml)の混合液を18時間攪拌した。濾過後、この混合液の溶媒を留去して 残渣を2% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュ クロマトグラフィーにより精製して、4−〔1−(2−ヒドロキシエチル)〕フ ェノキシ酢酸メチル,5.05gをオイルとして得た:NMR(CDCl3)δ 7.15(2 H,d),6.86(2H,d),4.62(2H,s),3.84(2H,m),3.80(3H,s),2.81(2H ,t),1.40(1H,bt);m/e 210(M)+;C11H14O4についての計算値:C,62.8;H ,6.7.測定値:C,62.8;H,6.8%。 (ii) 塩化メタンスルホニル(0.98ml)をジクロロメタン(35ml )中の工程(i)の生成物(2.22g)及びトリエチルアミン(1.91ml )の攪拌冷却(4℃)溶液中にアルゴン気流下で30分間かけて滴下した。2時 間後、溶媒を留去して残渣を酢酸エチル(75ml)と水(20ml)に分配し た。有機相を分液し、飽和塩化ナトリウム溶液(3×15ml)で洗浄し、乾燥 して溶媒を留去した。残渣を45% v/v 酢酸エチルル/ヘキサンで溶離するシ リカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−〔1−(2−メタ ンスルホニルオキシエチル)〕フェノキシ酢酸メチル,2.85gをオイルとし て得 た;NMR(CDCl3)δ 7.16(2H,d),6.87(2H,d),4.62(2H,s),4.38(2H,t ),3.81(3H,s),3.00(2H,t),2.85(3H,s);m/e 288(M)+;C12H16O6S についての計算値:C,50.0;H,5.6;S,11.1.測定値:C,50.1:H,5.5;S, 11.0%。実施例91:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 エチル〕フェノキシ酢酸 実施例90の生成物から出発した以外は、実施例71と同じようにして、表題 の化合物を95%収率で得た:m.p.270〜273℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 8.3 4(2H,d),7.30(2H,d),7.22(2H,d),6.91(2H,d),4.67(2H,s),4.06 (4H,b),3.46(4H,b),3.35(2H,m),3.05(2H,m);m/e 342(M+H)+;C19 H22N3O3・2HClについての計算値:C,55.0;H,6.5;N,10.1.測定値:C,54.8 ;H,6.2;N,9.8%。実施例92:4−〔2−〔4−(4−−ピリジル)ピペラシン−1−イル〕カル ボニルメチル〕フェノキシ酢酸 tert-ブチル 4−(カルボキシメチル)フェノキシ酢酸 tert-ブチルから出発した以外は、 実施例18の工程(iv)と同じようにして、0〜5% v/v メタノール/ジクロ ロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーに付した後にガム 状物を得た。1% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離する中性アルミナで のフラッシュクロマトグラフィーにより更に精製した後にジエチルエーテルで磨 り潰して、表題の化合物を17%収率で白色固体として得た:m.p.110〜112℃: NMR(d6-DMSO)δ 8.22(2H,d),7.15(2H,d),7.06(2H,d),6.83(2H,d) ,4.60(2H,s),3.70(2H,s),3.62(4H,bt),3.38(4H,bt+H2O),1.42(9 H,s);m/e 412(M+H)+;C23H29N3O4・0.25H2Oについての計算値:C,66.4;H ,7.1;N,10.1.測定値:C,66.4;H,7.2;N,10.1%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 水素化ナトリウム(鉱油中50% w/w 分散物,3.7g)をアルゴ ン気流下でヘキサンで繰り返し洗浄した。この油分不含残渣を乾燥DMF(10 0ml)中に懸濁させて4−ヒドロキシフェニル酢酸(13.0g)をこの攪拌 冷却(4℃)混合液に少しずつ添加した。30分後、臭化ベンジル(9.2ml ) を滴下し、更に4℃で1時間した後、周囲温度で攪拌を一晩続けた。溶媒を減圧 留去して残渣を酢酸エチルと水に分配した。水相を更に酢酸エチルで再抽出して 合わせた有機抽出液を水及び食塩水で洗浄してから、乾燥(MgSO4)して溶 媒を留去した。その結晶性残渣から、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル,1 7.8gがくすんだ白色結晶として得られた:m.p.70〜72℃;NMR(CDCl3)δ 7 .32(5H,m),7.14(2H,d),6.76(2H,d),5.12(2H,s),3.59(2H,s);m/e 242(M・)+。 (ii) 水素化ナトリウム(鉱油中50% w/w 分散物,2.1g)をアルゴ ン気流下でヘキサンで繰り返し洗浄した。この油分不含残渣を乾燥DMF(13 0ml)中に懸濁させ、工程(i)からの生成物(10g)をこの冷却(4℃) 攪拌混合液に3分割して添加した。攪拌を更に15分間続けた時点でブロモ酢酸 tert-ブチル(7.0ml)を15分間かけてを滴下した。4℃で1時間した後 、この混合液を周囲温度で6時間攪拌した。溶媒を減圧留去して残渣を酢酸エチ ルと水に分配した。水相を更に酢酸エチルで再抽出して合わせた有機相を水及び 食塩水で洗浄してから、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。その残渣をジ クロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し て、4−(ベンジルオキシカルボニルメチル)フェノキシ酢酸 tert-ブチル,7 .5gを無色オイルとして得た:NMR(CDCl3)δ 7.31(5H,m),7.20(2H,m) ,6.85(2H,m),5.12(2H,s),4.49(2H,s),3.60(2H,s),1.48(9H,s); m/e 356(M・)+。 (iii)上記工程(ii)の生成物から出発した以外は、実施例18の工程(iii )と同じようにして、4−(カルボキシメチル)フェノキシ酢酸 tert-ブチルを 96%収率で白色結晶性固体として調製した:m.p.78〜80℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.15(2H,d),6.82(2H,d),4.60(2H,s),3.48(2H,s),1.43(9H,s);m /e 266(M・)+;C14H18O5・0.75H2Oについての計算値:C,60.1;H,7.0.測定 値:C,59.9:H,7.2%。実施例93:ジ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 カルボニルメチル〕フェノキシ酢酸 ジオキサン(1ml)、水(2ml)及び1M塩酸溶液(0.61ml)の混 合液中の実施例92からの生成物(50mg)を90℃で一晩加熱した。得られ た溶液を水で希釈して凍結乾燥し、表題の化合物,30mgを黄色泡状物として 得た:NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 8.31(2H,d),7.24(2H,d),7.18(2H,m) ,6.87(2H,m),4.64(2H,s),3.96(4H,t),3.72(2H,s),3.32(4H,t); m/e 356(M+H)+;C19H21N3O4・2HCl・2.5H2Oについての計算値:C,48.2;H,5 .9;N,8.9.測定値:C,48.5;H,6.0;N,8.8%。実施例94:4−〔2−〔4−(2−メチルピリド−4−イル)ピペラジン−1 −イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸メチル 4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸メチル(1.72g)を、アセトニトリル (25ml)中のジ塩酸1−〔4−(2−メチルピリジル)〕ピペラジン(1. 5g)及びトリエチルアミン(2.5ml)の攪拌混合液に添加した。攪拌を一 晩続けた時点で溶媒を減圧留去した。まず10% v/v メタノール/ジクロロメ タンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより、次いで1% v /v メタノール/ジクロロメタンで溶離する中性アルミナでのフラッシュクロマ トグラフィーにより精製して、表題の化合物,418mgを白色固体として得た :m.p.155〜157℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.00(3H,m),7.04(2H,d),6.70(1H, d),6.64(1H,dd),4.92(2H,s),3.83(2H,s),3.71 (3H,s),3.30(4H, b+H2O),2.61(4H,t),2.32(3H,s);m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4について の計算値:C,65.8;H,6.6;N,11.0.測定値:C,65.4;11,6.8;N,10.9%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) キシレン(50ml)中の4−クロロ−2−ピコリン(5g)及び1 −ベンジルピペラジン(13.6ml)の混合液を還流温度で18時間加熱した 。この溶液を冷却して析出した固体を濾去して濾液を減圧濃縮した。20% v/ v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフ ィーにより精製して、4−〔4−(2−ピコリル)〕−1−ベンジルピペラジン ,9.54gを淡黄褐色結晶性固体として得た:m.p.94〜95℃;NMR(CDCl3)δ 8.15(1H,d),7.30(5H,m),6.51 (2H,m),3.57(2H,s),3.44(4H,t), 2.57(4H,t),2.46(3H,s);m/e 268(M+H)+;C17H21N3についての計算値:C , 76.4;H,7.9;N,15.7.測定値:C,75.7;H,8.1;N,15.7%。 (ii) 10%パラジウム担持炭素(1.5g)をメタノール(180ml) 中の工程(i)の生成物(9.00g)及び2M塩酸(34ml)の攪拌溶液に 添加し、この混合液を室温及び加圧下で理論量の水素が吸収されるまで水素化し た。活性炭を添加して、この混合液を5分間攪拌してから珪藻土で濾過して濾液 を濃縮乾固し、ジ塩酸1−〔4−(2−メチルピリジル)〕ピペラジン,10. 6gを淡黄褐色固体として得た:m.p.64〜68℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.20(1H,d ),7.18(1H,d),7.12(1H,dd),3.92(4H,t),3.19(4H,t),2.51(3H,s +DMSO);m/e 178(M+H)+;C10H15N3・2HCl・0.75H2Oについての計算値:C,45 .5;H,7.0;N,15.9.測定値:C,45.3;H,7.0;N,15.8%。実施例95:ジ臭化水素酸4−〔2−〔4−(2−メチルピリド−4−イル)ピ ペラジン−1−イル〕アセチル〕フェノキン酢酸 水(3ml)中の実施例94の生成物(160mg)、48% w/v 臭化水素 酸(0.25ml)及びジオキサン(1ml)の混合液を90℃で30分間加熱 した。この溶液を冷却し、更に水を添加してこの混合物を凍結乾燥した。無水エ タノールで磨り潰して表題の化合物,50mgを淡黄褐色固体として得た: m.p.146〜148℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 8.17(1H,d),7.95(2H,d),7.0 9(4H,m),4.94(2H,s),4.78(2H,s),3.99(4H,b),3.07(1H.q),2.46 (3H,s),1.17(1.5H,t);m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4・2HBr・H2O・0.5C2H5 OHについての計算値:C,44.1;H,5.3;N,7.3.測定値:C,44.0;H,5.4;N ,7.2%。実施例96:4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕オキシフェノ キシ酢酸メチル アゾジカルボン酸ジエチル(0.47ml)を、1−(4−ピリジル)−4− ピペリジノール(534mg)、4−ヒドロキシオキシフェノキシ酢酸メチル( 546mg)、トリフェニルホスフィン(787mg)及び乾燥THF(30m l)の攪拌混合液にアルゴン雰囲気下で30分間かけて滴下して4℃に冷却した 。4℃で1時間してから、この混合液を周囲温度に到達させて48時間攪拌した 。溶媒を留去して残渣を5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシ リカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。酢酸エチル/ヘキサン から再結晶して、表題の化合物,532mgを白色固体として得た:m.p.74〜76 ℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.15(2H,bd),6.89(6H,m),4.71 (2H,s),4.50(1 H,m),3.70(2H,m),3.69(3H,s),3.23(2H,m),1.96(2H,m),1.62(2H, m);m/e 343(M+H)+;C19H22N2O4についての計算値:C,66.7;H,6.5;N,8. 2.測定値:C,66.2;H,6.7;N,8.2%。実施例97:4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕オキシフェノ キシ酢酸 実施例96の生成物から出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の化 合物を85%収率で調製した:m.p.288〜291℃;NMR(NaOD+d6-DMSO)δ 7.97( 2H,d),6.77(4H,m),6.69(2H,d),4.35(1H,m),4.19(2H,s),3.53(2H ,m),3.08(2H,m,1.82(2H,m),1.49(2H,m):m/e 329(M+H)+;C18H20N2O4 についての計算値:C,65.8;H,6.1;N,8.5.測定値:C,65.7;H,6.3;N, 8.4%。実施例98:4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェ ノキシ酢酸メチル 4−(4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)ピリジンから出発した以 外は、実施例96の方法に従って、表題の化合物を18%収率で調製した: m.p.127〜129℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.12(2H,d),6.84(4H,s),6.81 (2H,d ),4.70(2H,s),3.96(2H,bd),3.79(2H,d),3.70(3H,s),2.88(2H,dt ),2.01(1H,m),1.82(2H,bd),1.30(2H,m);m/e 357(M+H)+;C20H24N2 O4・0.5H2Oについての計算値:C,65.7;H,6.9;N,7.7.測定値:C,66.1;H ,6.9;N,7.8%。実施例99:4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メトキシフェ ノキシ酢酸 実施例98の生成物から出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の化 合物を86%収率で調製した:m.p.278〜281℃;NMR(d6-DMSO+TFA)δ 8.09(2 H,t),7.08(2H,d),6.78(4H,s),4.50(2H,s),4.20(2H,bd),3.74(2H ,d),3.17(2H,bt),2.12(1H,m),1.91(2H,dm),1.32(2H.m):m/e 343 (M+H)+;C19H22N2O4・0.25H2Oについての計算値:C,65.8;H,6.5;N,8.1. 測定値:C,66.0;H,6.6;N,8.0%。実施例100:4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エト キシ〕フェノキシ酢酸メチル 4−(4−ヒドロキシエチルピペリジン−1−イル)ピリジンから出発した以 外は、実施例96の方法に従って、表題の化合物を65%収率で調製した: m.p.86〜88℃:NMR(d6-DMSO)δ 8.11(2H,d),6.85(4H,s),6.79(2H,d) ,4.70(2H,s),3.96(2H,t),3.92(2H,bd),3.69(3H.s),2.81(2H,dt) ,1.78(2H,bd),1.73(1H,m),1.65(2H,q),1.20(2H,m);m/e 371(M+H )+;C21H26N2O4についての計算値:C,68.1;H,7.1;N,7.6.測定値:C,67. 5;H,7.3;N,7.5%。実施例101:4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕エト キシ〕フェノキシ酢酸 実施例100の生成物から出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の 化合物を74%収率で調製した:m.p.247〜249℃;NMR(d6-DMSO+TFA)δ 8.19 (2H,t),7.19(2H,d),6.38(4H,s),4.60(2H,s),4.25(2H,bd),4.01 (2H,t),3.20(2H,dt),1.93(3H,m),1.70(2H,q),1.28(2H.m);m/e 3 57(M+H)+;C20H24N2O4についての計算値:C,67.4;H,6.8;N,7.9.測定値 :C,67.0;H,6.8;N,7.7%。実施例102:3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メト キシフェニル〕プロピオン酸メチル 4−(4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)ピリジン及び3−(4− ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例96の方 法に従って、表題の化合物を14%収率で調製した:m.p.96.5〜93.5℃;NMR(d6 -DMSO)δ 8.13(2H,d),7.11(2H,d),6.83(4H,m),3.97(2H,dm),3.81 (2H,d),3.56(3H,s),2.87(2H,dt),2.77(2H,t),2.57(2H,t),2.01 (1H,m),1.84(2H,m),1.30(2H,m);m/e 355(M+H)+;C21H26N2O3・0.75H2 Oについての計算値:C,68.5;H,7.2;N,7.8.測定値:C,68.5;H,7.5;N ,7.6%。実施例103:3−〔4−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メト キシフェニル〕プロピオン酸 実施例161の生成物から出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の 化合物を80%収率で調製した:m.p.303〜307℃;NMR(d6-DMSO+TFA)δ 8.20 (2H,d),7.25(6H,m),4.31(2H,dm),3.88(2H,d),3.27(2H,bt),2.82 (2H,t),2.52(2H,t),2.25(1H,m),2.00(2H,bd),1.40(2H,m);m/e 3 41(M+H)+;C20H24N2O3・0.25H2Oについての計算値:C,69.6;H,7.2;N,8.1 .測定値:C,69.6;H,7.2;N,8.0%。実施例104:塩酸4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕カル ボンアミド〕フェノキシ酢酸メチル 塩化チオニル(5ml)を乾燥ジクロロメタン(20ml)中の1−(4−ピ リジル)−4−ピペリジンカルボン酸(2.06g)の攪拌懸濁液に4℃で10 分間かけて滴下した。4℃で1時間した後、この混合液を周囲温度に到達させて 16時間攪拌した。溶媒を留去して残渣を高真空で乾燥し固体泡状物(2.84 g)を得た。 トリエチルアミン(0.70ml)を乾燥ジクロロメタン(10ml)中の塩 酸4−アミノフェノキシ酢酸メチル(544mg)の攪拌懸濁液に添加した。1 時間攪拌した後、この混合液を4℃に冷却してこの泡状物(0.71g)を添加 した。4℃で1時間した後、この混合液を周囲温度に到達させて16時間攪拌し た。析出した固体を濾取し、ジクロロメタンで洗浄して水から再結晶すると、表 題の化合物,744mgが得られた:m.p.233〜234.5℃;NMR(d6-DMSO)δ 13. 56(1H,b),9.98(1H,s),8.21(2H,d),7.51(2H,d),7.20(2H,d),6.85 (2H,d),4.72(2H.s),4.25(2H,bd),3.69(3H,s),3.27(2H+H2O),2.7 8(1H,m),1.97(2H,m),1.67(2H,m);m/e 370(M+H)+;C20H23N3O4・HCl についての計算値:C,59.2;H,6.0;N,10.4.測定値:C,58.8;H,6.1;N, 10.3%。実施例105:4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕カルボン アミド〕フェノキシ酢酸 実施例104の生成物から出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の 化合物を69%収率で調製した:m.p.285〜287℃;NMR(NaOD)δ 8.30(2H,d) ,7.44(2H,d),7.07(2H,d),7.04(2H,d),4.60(2H,s),4.14(2H,bd) ,3.11(2H,dt),2.81(1H,m),2.11(2H,bd),1.88(2H,dq);m/p 356(M+ H)+:C19H21N3O4・H2Oについての計算値:C,61.1;H,6.2;N,11.3.測定値 :C,60.9;H,6.2;N,11.0%。実施例106:4−〔2−〔(1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕ア セトアミド〕フェノキシ酢酸メチル 乾燥DMF(5ml)中の塩酸1−(4−ピリジルピペリジン−4−イル)酢 酸(400mg)の攪拌溶液に、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン(1. 1ml)、HOBT(240mg)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ ル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート (600mg)を添加した。15分後、4−アミノフェノキシ酢酸メチル(28 0mg)を添加して攪拌を一晩続けた。この反応混合液を酢酸エチル(100m l)に添加して、水、10% w/v 硫酸水素ナトリウム溶液及び食塩水で洗浄し てから乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。得られたガム状物を、まず0〜 5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマ トグラフィーにより、次いで2% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離する 中性アルミナでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ジエチルエーテ ルで磨り潰して、表題の化合物,55mgをくすんだ白色固体として得た:m.p. 155〜157℃;NMR(d6-DMSO)δ 9.74(1H,s),8.11(2H,d),7.48(2H,d),6 .86(2H,d),6.79(2H,d),4.73(2H,s),3.91 (2H,bd),3.70(3H,s),2 .84(2H,dt),2.21(2H,d),2.03(1H,m),1.72(2H,bd),1.22(2H,dq); m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4・0.5H2Oについての計算値:C,64.5;H,6.6;N ,10.7.測定値:C,64.7;H,6.8;N,10.8%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ジメトキシエタン(300ml)中の水素化ナトリウム(鉱油中50 %分散物,4.8g,0.1モル)の攪拌懸濁液を氷冷してアルゴン雰囲気下で ホスホノ酢酸トリエチル(19.82ml,0.1モル)を滴下した。攪拌を1 時間続け、その間この混合液の温度を<5℃に維持した。冷却浴を外してN−ベ ン ジルピペリドン(17.85ml,0.1モル)を滴下した。この混合液を室温 で一晩攪拌してから水(500ml)で希釈しエーテル(3×200ml)で抽 出した。合わせた有機抽出液を水(200ml)及び飽和食塩水(100ml) で洗浄し、乾燥(MgSO4)して減圧濃縮した。残渣をクロマトグラフィー( フラソシュカラム,ヘキサン/酢酸エチル,3:2で溶離)により精製して、4 −カルボキシメチレン−N−ベンジルピペリジン・エチルエステル(5.52g )を黄色オイルとして得た:NMR(CDCl3):1.1(t,3H),2.2(t,2H),2.4(m ,4H),3.4(s,2H),4.0(q,2H),5.6(s,1H),7.2(m,5H);m/e 260(M+H )+。 (ii) エタノール(250ml)中の4−カルボキシメチレン−N−ベンジ ルピペリジン・エチルエステル(5.5g,21ミリモル)の溶液を10%パラ ジウム担持炭素と共に水素雰囲気下で、全部で950mlの水素が消費されるま で攪拌した。追加量の10%パラジウム担持炭素(500mg)を添加して攪拌 を4時間続けて、残留出発物質をなくした。この混合液を濾過及び減圧濃縮して 、4−カルボキシメチルピペリジン・エチルエステル(3.31g)を僅かに緑 色のオイルとして得た。これを更に精製することなく用いた:NMR(CDCl3):1. 0-1.2(m,2H),12.5(t,3H),1.7(s,2H),1.9(m,1H),2.2(d,2H),2.6 (td,2H),3.05(dt,2H),4.0(q,2H);m/e 172(M+H)+。 (iii)4−カルボキシメチルピペリジン・エチルエステル(3.25g)、 トリエチルアミン(5.28ml)、塩酸4−クロロピリジン(2.85g)及 びキシレン(100ml)の混合液を還流温度で一晩加熱した。この混合液を冷 却し、析出物を濾去して濾液の溶媒を留去した。この残渣のジクロロメタン溶液 を水で洗浄してから、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。10% v/v メ タノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィー により精製して、1−(4−ピリジルピペリジン−4−イル)酢酸エチル,2. 15gをオイルとして得た:NMR(CDCl3)δ 8.23(2H,d),6.64(2H,d),4.2 6(2H,q),3.88(2H,dm),2.89(2H,dt),2.27(2H,d),2.05(1H,m),1.8 3(2H,dm),1.36(2H,dq),1.27(3H,t);m/e 249(M+H)+。 (iv) 工程(iii)からの生成物(2.20g)、1M塩酸(35.5ml) 及びジオキサン(100ml)の混合液を95℃で3時間加熱した。得られた溶 液を凍結乾燥して、塩酸1−(4−ピリジルピペリジン−4−イル)酢酸,2. 3gを淡褐色粉末として得た:m.p.105〜108℃;NMR(d6-DMSO)δ13.57(1H,b ),8.18(2H,d),7.17(2H,d),4.21(2H,bd),3.17(2H,dt),2.21(2H,d ),2.09(1H,m),1.83(2H,dm),1.22(2H,dq);m/e 221(M+H)+;C12H16N2 O2・HCl・1.25H2Oについての計算値:C,51.6;H,7.O;N,10.0;Cl,12.7. 測定値:C,51.7;H,7.0;N,9.8;Cl,12.2%。実施例107:ジ塩酸4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル 〕アセトアミド〕フェノキシ酢酸 実施例106からの生成物(30mg)、1M塩酸(0.40ml)、水(2 ml)及びジオキサン(1ml)の混合液を95℃で1時間加熱した。得られた 溶液を凍結乾燥して残渣をエーテルで磨り潰し、表題の化合物,25mgを淡褐 色固体として得た:m.p.158〜162℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ 8.17(2H,d) ,7.49(2H,d),7.20(2H,d),6.85(2H,d),4.61(2H,s),4.23(2H,bd) ,3.21(2H,bt),2.21(3H,m),1.86(2H,bd+酢酸),1.28(2H,bq);m/e 37 0(M+H)+;C20H23N3O4・2HCl・1.25H2Oについての計算値:C,51.7:H,5.9;N ,6.0.測定値:C,51.6;H,6.0;N,9.2%。実施例108:ジ塩酸4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕ア ミノカルボニル〕フェノキシ酢酸 4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕アミノカルボニル〕フ ェノキシ酢酸 tert-ブチル(50mg)から出発し、凍結乾燥前に不溶性析出物 を除去した以外は、実施例107の方法に従って、表題の化合物を50%収率で 調製した:m.p.278〜280℃;NMR(d6-DMSO+d4-酢酸)δ8.19(2H,d),7.82(2H ,d),7.20(2H,d),6.98(2H,d),4.74(2H,s),4.23(3H,m),3.38(2H,b t),2.04(2H,m),1.64(2H,m);m/e 356(M+H)+;C19H21N3O4・2HCl・1.25 H2Oについての計算値:C,50.6;H,5.7;N,9.3.測定値:C,50.6;H,5.7;N ,9.2%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 塩化アセチル(3.95ml)を乾燥ジクロロメタン(100ml) 中の4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(10.0g)及びトリエチルアミン (7.7ml)の攪拌溶液に4℃で滴下した。この混合液を周囲温度に到達させ て16時間攬拌した。次いで、水を添加し、有機相を分液して乾燥(MgSO4 )し、溶媒を留去して4−アセチルアミノ−1−ベンジルピペリジン,10.2 3gを淡褐色固体として得た。これを更に精製することなく用いた:NMR(CDCl3 )δ 7.29(5H,m),5.29(1H,b),3.79(1H,m),3.49(2H,s),2.80(2H,dm ),2.12(2H,dt),1.95(3H,s),1.91(2H,dm),1.46(2H,dq);m/e 233( M+H)+。 (ii) 10%パラジウム担持炭素(1.5g)を工程(i)からの生成物(1 0.0g)、1M塩酸(21.5ml)及びメタノール(150ml)の溶液に 添加し、この混合液を室温及び加圧下で理論量の水素が吸収されるまで水素化し た。活性炭を添加して、この混合液を1時間攪拌してから珪藻土で濾過して濾液 を濃縮乾固し、塩酸4−アセチルアミノピペリジン,8.64gを粘着性泡状物 として得た:NMR (CDCl3+d6-DMSO)δ 9.72(1H,b),9.02(1H,b),7.40(1H ,bd),3.87(1H,m),3.30(2H,m),2.81(2H,m),1.86(4H,m),1.80(3H, s);m/e 143(M+H)+。 (iii)3−メチル−1−ブタノール(25ml)中の工程(ii)からの生成 物(1.79g)、塩酸4−クロロピリジン(1.50g)、炭酸水素ナトリウ ム(2.86g)の混合液を還流温度で16時間加熱した。冷却した混合液を濾 過して濾液を減圧濃縮した。この残渣をメタノール/ジクロロメタン(1:2 v /v)で溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4 −アセチルアミノ−1−(4−ピリジル)ピペリジンを泡状物,0.69gとし て得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.10(2H,d),7.80(1H,bd),6.80(2H,dd),3.8 2(3H,m),2.93(2H,dt),1.78(3H,s),1.77(2H,m),1.33(2H,dq);m/e 220(M+H)+。 (iv) 1M塩酸(11.9ml)中の工程(iii)からの生成物(0.52g )を95℃で5時間加熱した。溶媒を留去し残渣を水酸化カリウムで減圧乾燥し て、トリ塩酸4−アミノ−1−(4−ピリジル)ピペリジン水和物,0.70g を淡褐色固体として得た:m.p.>300℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.28(4H,m),7.22 (2H,d),4.27(2H,bd),3.5-3.15(3H+H2O),2.09(2H,m),1.59 (2H,dq);m/e 178(M+H)+;C10H15N3・3HCl・0.75H2Oについての計算値:C, 40.0;H,6.5;N,14.0.測定値:C,40.4;H,6.3;N,13.5%。 (v) 4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル(4g)、ブロモ酢酸 tert-ブチル (3.7g)、粉末無水炭酸カリウム(2.4g)及びアセトン(100ml) の混合液を3日間加熱還流した。この反応混合液を冷却してから濾過して濾液を 濃縮乾固し、粘稠オイル(6.37g)を得た。このオイルの一部(3.4g) をメタノール(30ml)に溶かしてギ酸アンモニウム(4g)を添加した。得 られた溶液をアルゴンで覆った後、メタノール(5ml)中の10%Pd−C( 100mg)のやはりアルゴン気流下のスラリーを添加した。この反応混合液を 室温で18時間攪拌してから触媒をシリカゲルのパッドで濾去してエタノール及 び水で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて濃縮乾固して残渣をジクロロメタンと 重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。水層を分液してジクロロメタンで洗浄して から、希クエン酸水溶液で注意して酸性にした。固体析出物を濾取して水洗し風 乾して、4−t−ブトキシカルボニルメトキシ安息香酸(1.45g)を白色結 晶性固体として得た:m.p.119〜121℃。 (vi) 工程(v)の生成物及び工程(vi)からの生成物から出発し、0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグ ラフィーにより精製した以外は、実施例106の方法に従って、4−〔〔1−( 4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕アミノカルボニル〕フェノキシ酢酸tert -ブチル・ヘキサフルオロホスフェートを49%収率で白色固体として調製した :m.p.196〜198℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.21(2H,d),8.18(1H,d),7.80(2H, d),7.19(2H,d),6.95(2H,d),4.72(2H,s),4.20(3H,m),3.5-3.1(4H +H2O),1.98(2H,m),1.59(2H,m),1.42(9H,s);m/e 412(M+H)+;C23H2 9 N3O4・HPF6についての計算値:C,49.6;H,5.4;N,7.5.測定値:C,49.1; H,5.5;N,7.3%。1% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離する中性アル ミナでのフラッシュクロマトグラフィーによりこのフリー塩基を生成させ、その 酸の調製に用いた。実施例109:4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メチルア ミノカルボニル〕フェノキシ酢酸 4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕メチルアミノカルボニ ル〕フェノキシ酢酸 tert-ブチルから出発した以外は、実施例107の方法に従 って、表題の化合物を95%収率で調製した:m.p.84〜86℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.38(1H,t),8.18(2H,d),7.81(2H,d),7.19(2H,d),6.95(2H,d),4 .73(2H,s),4.20(2H,bd),3.8-3.0(H2O),1.99(1H,m),1.84(2H,bd) ,1.21(2H,m);m/e 370(M+H)+ この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 1−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イルメチルアミン ・トシレートから出発した以外は、実施例108の工程(i)の方法に従って、 N−〔(1−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)メチル〕アセ トアミドを95%収率でオイルとして得た。これはゆっくり結晶化した:NMR(C DCl3)δ 5.52(1H,b),4.12(2H,bd),3.14(2H,m),2.68(2H,dt),1.98 (3H,s),1.67(3H,m),1.44(9H,s),1.12(2H,dq);m/e 257(M+H)+。 この生成物を更に生成することなく工程(ii)に用いた。 (ii) トリフルオロ酢酸(50ml)中の工程(i)からの生成物(6.50 g)の溶液を一晩攪拌した。溶媒を留去して残渣を10% v/v メタノール/ジ クロロメタンで溶離する中性アルミナでのフラッシュクロマトグラフィーにより 精製して、N−〔4−ピペリジニルメチル〕アセトアミド,3.78gを黄色オ イルとして得た:NMR(d4-酢酸)δ 3.22(2H,bd),2.96(2H,d),2.81(2H,d t),1.83(3H,s),1.76(2H,bd),1.67(1H,m),1.26(2H,dq);m/e 157( M+H)+。 (iii)上記工程(ii)の生成物から出発し、20〜33% v/v メタノール /ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精 製した以外は、実施例106の工程(i)の方法に従って、4−(4−アセチル アミノメチルピペリジン−1−イル)ピリジンを28%収率でガム状固体として 得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),7.90(1H,t),7.07(2H,d),4.12(2H ,bd),3.05(2H,dt),2.95(2H,t),1.80(3H,s),1.77(3H,m),1.13(2H ,m);m/e234(M+H)+。 (iv) 上記工程(iii)の生成物から出発した以外は、実施例108の工程( iv)の方法に従って、4−(4−アミノメチルピペリジン−1−イル)ピリジ ンを95%収率で黄色ガム状物として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.26(4H,m),7 .21(2H,d),4.26(2H,bd),3.19(2H,dt),2.74(2H,t),2.05(1H,m),1 .92(2H,bd),1.26(2H,dq);m/e 192(M+H)+。 (v) 実施例108の工程(v)の生成物及び上記工程(iv)からの生成物か ら出発し、0〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製し、そしてジエチルエーテルで磨り潰し た以外は、実施例106の方法に従って、4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリ ジン−4−イル)〕メチルアミノカルボニル〕フェノキシ酢酸 tert-ブチル・ヘ キサフルオロホスフェートを35%収率で白色固体として得た:m.p.182〜184℃ ;NMR(d6-DMSO)δ 13.11(1H,b),8.37(1H,t),8.17(2H,d),7.80(2H,d ),7.19(2H,d),6.95(2H,d),4.72(2H,s),4.21(2H,bd),3.19(4H,m ),2.00(1H,m),1.86(2H,m),1.43(9H,s),1.21(2H,m);m/e 426(M+H )+;C24H31N3O4・HPF6・0.5H2Oについての計算値:C,49.6;H,5.7;N,7.2; P,5.4.測定値:C,49.6;H,5.7;N,7.1;P,5.8%。実施例110:4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕カルボン アミド〕フェニル酢酸 塩酸4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕カルボンアミド〕 フェニル酢酸メチルから出発した以外は、実施例2の方法に従って、表題の化合 物を93%収率で調製した:m.p.281〜282℃;NMR(d6-DMSO)δ 9.87(1H,s) ,8.13(2H,d),7.51(2H,d),7.16(2H,d),6.83(2H,dd),4.00(2H,dm) ,3.49(2H,s),2.90(2H,dt),2.61(1H,m),1.87(2H,dd),1.66(2H,dq );m/e 340(M+H)+;C19H21N3O3についての計算値:C,67.2;H,6.2;N,12. 4.測定値:C,67.4;H,6.2;N,12.4%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 塩酸4−アミノフェニル酢酸メチルから出発した以外は、実施例10 4の方法に従って、塩酸4−〔〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕 カルボンアミド〕フェニル酢酸メチルを78%収率で調製した:m.p.235〜236.5 ℃;NMR(d6-DMSO)δ 13.61(1H,b),10.10(1H,s),8.21(2H,d),7.55(2 H,d),7.21(2H,d),7.16(2H,d),4.28(2H,dm),3.60(5H,s),3.30(2H , m+H2O),2.81(1H,m),1.98(2H,m),1.67(2H,m);m/e 354(M+H)+;C20H23 N3O3・HClについての計算値:C,61.6:H,6.2:N,10.8.測定値:C,61.7; H,6.3;N,10.6%。実施例111:〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕酢酸4−メチル オキシカルボニルメチルアミノフェニル 塩化チオニル(1ml)を乾燥ジクロロメタン(5ml)中の〔1−(4−ピ リジル)ピペリジン−4−イル〕酢酸(300mg)の攪拌懸濁液に滴下してこ の混合液を4時間攪拌した。溶媒を留去して残渣をヘキサンで磨り潰し水酸化カ リウムで高真空で乾燥して固体泡状物を得た。 乾燥ジクロロメタン(5ml)中のこの泡状物の溶液を、乾燥ジクロロメタン (10ml)中のN−(4−ヒドロキシフェニル)グリシンメチルエステル(2 10mg)及びトリエチルアミン(0.33ml)の攪拌溶液に滴下してこの混 合液を16時間攪拌した。この混合液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、 乾燥して溶媒を留去した。0〜10% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離 するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、そして得られたガ ム状物をジエチルエーテルで磨り潰し、表題の化合物,80mgを白色固体とし て得た:m.p.120〜122℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.13(2H,d),6.84(2H,d),6.8 1(2H,d),6.54(2H,d),6.01(1H,t),3.96(2H,bd),3.90(2H,d),3.66 (3H,s),2.90(2H,dt),2.50(2H,d+DMSO),2.07(1H,m),1.81(2H,bd) ,1.30(2H,dq);m/e 384(M+H)+;C21H25N3O4・0.5H2Oについての計算値:C ,64.3;H,6.6;N,10.7.測定値:C,64.2;H,6.3;N,10.7%。実施例112:4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕アセ チル〕フェノキシ酢酸メチル 塩化オキサリル(2.40ml)をアルゴン気流下で乾燥ジクロロメタン中の 塩酸〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕酢酸水和物(1.25g) の攪拌懸濁液に添加した。2、3滴の乾燥DMFを添加してこの混合液を30分 間攪拌して澄明溶液を得た。溶媒を減圧留去して残渣を乾燥した。得られた固体 泡状物をジクロロメタン(40ml)中に懸濁し、その懸濁液を攪拌しながら4 ℃に冷却し、塩化アルミニウム(3.21g)を添加した。30分後、この混合 液を周囲温度に温めた時点でフェノキシ酢酸メチル(1.16ml)を添加して 攪拌を更に2.5時間続けた。この混合液を氷水中に添加し、それにジクロロメ タンを添加した。水相をpH7に調節して固体を濾去した。濾液をジクロロメタ ンで3回抽出してその抽出液を乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去すると澄明 オイルが得られ、これにエーテルを加えて結晶化させた。この固体を濾取し酢酸 メチルから再結晶して、表題の化合物,1.06gを得た:m.p.137〜138℃;NM R(d6-DMSO)δ 8.11(2H,b),7.94(2H,d),7.03(2H,d),6.78(2H,bd), 4.91(2H,s),3.90(2H,d),3.71(3H,s),2.91(2H,d),2.85(2H,dt),2 .12(1H,m),1.75(2H,bd),1.26(2H,dq);m/e 369(M+H)+;C21H24N2O4に ついての計算値:C,68.5;H,6.6;N,7.6.測定値:C,68.2;H,6.5;N,7.5 %。 出発塩酸〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕酢酸水和物は、実施 例106の工程(i)及び(ii)に記載されている。実施例113:塩酸4−〔2−〔1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル〕 アセチル〕フェノキシ酢酸 実施例112の生成物(300mg)、ジオキサン(10ml)及び1M塩酸 (2.7ml)の混合液を周囲温度で80時間攪拌した。溶媒を減圧留去して少 量の水を添加した。得られた固体を濾取して水洗し、乾燥後に表題の化合物,1 70mgを得た:m.p.239〜241℃;NMR(D2O)δ 8.17(2H,d),8.15(2H,d) ,7.36(2H,d),7.20(2H,d),5.01(2H,s),4.33(2H,d),3.38(2H,dt) ,3.16(2H,d),2.48(1H,m),2.08(2H,d),1.54(2H,dq);m/e 355(M+H )+;C20H22N2O4・HCl・1.5H2Oについての計算値:C,57.4;H,6.1;N,6.7. 測定値:C,57.3;H,6.1;N,6.4%。実施例114:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル〕−2 ,2−ジメチルアセチル〕フェノキシ酢酸メチル 4−(2,2−ジメチルブロモアセチル)フェノキシ酢酸メチル(1.58g )をアセトニトリル(40ml)中の1−(4−ピリジル)ピペラジン(1.6 3g)の攪拌溶液に添加した。34日間して、生成した固体を濾去して濾液の溶 媒を留去し、オイルを得た。0.5〜4.0% v/v メタノール/ジクロロメ タンで溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題 の化合物,240mgを白色泡状物として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.49(2H,d ),8.12(2H,d),6.96(2H,d),6.77(2H,d),4.87(2H,s),3.69(3H,s) ,3.28(4H,t),2.58(4H,t),1.25(6H,s);m/e 398(M+H)+;C22H27N3O4 ・0.25H2Oについての計算値:C,65.7;H,6.8;N,10.4.測定値:C,65.3;H ,6.9;N,10.4%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−(2,2−ジメチルアセチル)フェノールから出発し、2日間の 代わりに18時間しか攪拌しなかった以外は実施例67の工程(i)の方法に従 って、4−(2,2−ジメチルアセチル)フェノキシ酢酸メチルを90%収率で くすんだ白色結晶性固体として得た:m.p.45〜46℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.92(2 H,d),7.02(2H,d),4.90(2H,s),3.71(3H,s),3.60(1H,m),1.09(6H, d)。 (ii) 四塩化炭素(200ml)中の上記工程(i)の生成物(9.44g) の攪拌溶液に、臭素(2.09ml)を10分間かけて滴下した。この溶液を1 6時間攪拌してから溶媒を減圧留去して橙色オイルを得た。少量のジクロロメタ ン中のこのオイルの溶液をシリカで濾過しその澄明濾液の溶媒を留去して、4− (2−ブロモ−2,2−ジメチルアセチル)フェノキシ酢酸メチル,11.3g を白色結晶性固体として得た:m.p.46〜50℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.09(2H,d) ,7.05(2H,d),4.92(2H,s),3.72(3H,s),2.00(6H,s)。実施例115:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕−2 ,2−ジメチルアセチル〕フェノキシ酢酸 実施例114の生成物から出発し、2時間の代わりに16時間攪拌した以外は 、実施例2の方法に従って、表題の化合物を76%収率で白色結晶性固体として 調製した:m.p.278〜279℃;NMR(D2O)δ 8.72(2H,d),8.20(2H,d),7.16 (4H,d),4.76(2H,s),3.80(4H,bt),2.91(4H,bt),1.55(6H,s);m/e 460(M+Na)+,384(M+H)+;C21H25N3O4・0.5NaClについての計算値:C,61.1 ;H,6.1;N,10.2.測定値:C,60.8;H,5.9;N,10.0%。実施例116:RS 4−〔3−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル 〕−2−メチルプロパノイル〕フェノキシ酢酸メチル アセトニトリル(200ml)中の4−(2,2−ジメチルプロモアセチル) フェノキシ酢酸メチル(3.15g)及び1−(4−ピリジル)ピペラジン(3 .26g)の攪拌混合液を還流温度で4日間加熱した。溶媒を減圧留去して残渣 をジクロロメタン/水に分配した。有機相を乾燥(MgSO4)して溶媒を留去 してから、2〜5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製した。更に、ジクロロメタンで溶離する 中性アルミナでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物 ,350mgを澄明オイルとして得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.12(2H,d),7.98 (2H,d),7.04(2H,d),6.75(2H,d),4.92(2H,s),3.86(1H,m),3.71( 3H,s),3.19(4H,t),2.70(1H,q),2.49(DMSO+4H),2.36(1H,q),1.09 (3H,s),痕跡のジクロロメタン;m/e 398(M+H)+;C22H27N3O4・0.1CH2Cl2に ついての計算値:C,65.3;H,6.7;N,10.3.測定値:C,65.1;H,6.9;N,10 .1%。実施例117:4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕メチ ルフェニル〕酪酸メチル 1−(4−ピリジル)ピペラジン(1.63g)を温アセトニトリル(25m l)に溶かし、その溶液を30℃まで冷却し、そして攪拌しながらアセトニトリ ル(5ml)中の4−(4−ブロモメチルフェニル)酪酸メチルの溶液を添加し た。30分後に生成した析出物を濾去して濾液を減圧濃縮し、黄色オイルを得た 。0〜4% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュ クロマトグラフィーにより精製して固体を得た。エーテルで磨り潰して不溶固体 を除いて澄明溶液を得た。この溶液を濃縮して表題の化合物,0.90gをふわ ふわした白色固体として得た:m.p.126〜127℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.14(2H,d ),7.24(2H,d),7.14(2H,d),6.77(2H,d),3.59(3H,s),3.48(2H,s) ,3.30(4H,t),2.59(2H,t),2.47(4H,t),2.32(2H,t),1.63(2H,m); m/e 354(M+H)+;C21H27N3O2・0.25H2Oについての計算値:C,70.4;H,7.7;N ,11.7.測定値:C,70.6;H,7.6;N,11.7%。実施例118:5−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕メチ ルフェニル〕ペンタン酸メチル 実施例117における出発物質のための方法に従って調製した、NMRにより 70:30 w/w である5−(4−ブロモメチルフェニル)ペンタン酸メチルと 5−(2−ブロモメチルフェニル)ペンタン酸メチルとの混合物(2.14g) を実施例117と同じようにして反応させた。そのエステルの粗製混合物を0〜 5% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカでのフラッシュクロマ トグラフィーにより精製した。適切な画分の溶媒を留去して、表題の化合物,6 05mgをロウ状固体として得た:m.p.53〜54℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.13(2H, d),7.23(2H,d),7.14(2H,d),6.79(2H,d),3.58(3H,s),3.47(2H,s ),3.30(4H,t+H2O),2.57(2H,t),2.46(4H,t),2.32(2H,t),1.56(4 H,m);m/e 368 (M+H)+;C22H29N3O2・0.5H2Oについての計算値:C,70.1;H ,8.0;N,11.2.測定値:C,70.3;H,8.2;N,11.0%。実施例119:ジ塩酸4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル 〕メチルフェニル〕酪酸 実施例118の生成物から出発し、100℃で1.5時間の代わりに4時間加 熱した以外は、実施例71の方法に従って、表題の化合物を88%収率で調製し た:m.p.236〜238℃;NMR(D2O)δ 8.40(2H,d),7.66(2H,d),7.61(2H,d ),7.36(2H,d),4.61(2H,s),4.19(4H,b),3.69(4H.h),2.94(2H.t) ,2.61(2H,t),2.15(2H,m);m/e 340(M+H)+;C20H25N3O2・2HCl・0.5H2O についての計算値:C,57.0;H,6.6;N,10.0.測定値:C,57.2;H,6.9;N, 9.8%。実施例120:ジ塩酸5−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル 〕メチルフェニル〕ペンタン酸とジ塩酸5−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペ ラジン−1−イル〕メチルフェニル〕ペンタン酸(4:1)の混合物 実施例118におけるエステルの粗製混合物から出発した以外は実施例119 の方法に従って、表題の化合物の混合物を59%収率で白色固体として得た:NM R(D2O)δ 8.38(2H,d),7.62(4H,m),7.35(2H,d),4.70(0.4H,s),4.6 1(1.6H,s),4.18(4H,b),3.68(4H,b),2.98(0.4H,t),2.91(1.6H.t) ,2.59(2H,t),1.82(4H,m);m/e 354(M+H)+;C21H27N3O2・2HCl・0.5H2O についての計算値:C,57.9;H,6.9;N,9.7.測定値:C,59.6;H,7.2;N,9 .4%。実施例121:6−〔4−(4−ピリジルアミノ)フェノキシ〕ヘキサン酸エチ トリフルオロ酢酸(3ml)をジクロロメタン(3ml)に溶かした6−〔4 −〔N−(4−ピリジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ〕フェノ キシ〕ヘキサン酸エチル(260mg)の攪拌溶液に添加した。18時間後に溶 媒を減圧留去して、残留ガム状物をジクロロメタンに溶かした。この溶液を炭酸 水素ナトリウムの飽和溶液で処理した。有機相を水洗し、乾燥して溶媒を留去し た。残渣をヘキサンで磨り潰して、表題の化合物,120mgを白色固体として 得た:m.p.104〜106℃;NMR(CDCl3)δ 8.22(2H,d),7.12(2H,d),6.90(2 H,d),6.64(2H,dd),5.82(1H,s),4.13(2H,q),3.97(2H,t),2.34(2H ,t),1.80(2H,m),1.70(2H,m),1.53(2H,m),1.27(3H,t);m/e 329(M +H)+;C19H24N2O3・0.25H2Oについての計算値:C,68.6;H,7.4;N.8.4.測 定値:C,68.8;H,7.3;N,8.2%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 塩酸4−クロロピリジン(2g)及び4−メトキシアニリン(4.9 g)の攪拌混合物を140℃で5時間加熱した。冷却後、残渣をジクロロメタン (250ml)に溶かしてこの溶液を水(2×100ml)で抽出した。抽出水 を水酸化ナトリウム溶液で処理してから酢酸エチル(4×100ml)で抽出し た。合わせた有機抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄してから、乾燥 して溶媒を留去した。10% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリ カでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−(4−ピリジルアミ ノ)メトキシベンゼン,2gを淡黄褐色固体として得た:m.p.159〜160℃,NMR (d6-DMSO)δ 8.47(1H,s),8.09(2H,d),7.10(2H,d),6.92(2H,d),6. 70(2H,dd),3.73(3H,s);m/e 201(M+H)+;C12H12N2O3についての計算値: C,72.0;H,6.0;N,14.0.測定値:C,71.4;H,6.1;N,13.8%。 (ii) 上記工程(i)からの生成物(2.0g)及び48% w/v 臭化水素酸 (30ml)の混合液を140℃で4時間加熱した。冷却した溶液を0.880 アンモニア溶液で中和してから酢酸エチルで4回抽出した。合わせた有機抽出液 を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄してから、乾燥(MgSO4)して溶媒 を留去した。10〜20% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−(4−ピリジルアミノ )フェノール,7.8gをくすんだ白色固体として得た:m.p.246〜248℃;NMR (CDCl3+d6-DMSO)δ 8.92(1H,b),8.09(2H,d),7.31 (1H,s),7.00(2H, d),6.79(2H,d),6.67(2H,dd);m/e 187(M+H)+。 (iii)上記工程(ii)からの生成物(0.78g)、ジ炭酸ジ−t−ブチル (0.91g)、トリエチルアミン(0.59ml)、1,2−ジメトキシメタ ン(20ml)及び水(10ml)の混合液を18時間攪拌した。溶媒を減圧留 去して残渣を酢酸エチルと水に分配した。水相を更なる酢酸エチルで2回抽出し 、合わせた有機抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒を 留去し小容量にした時点で結晶化が起こった。濾取して、4−〔N−(4−ピリ ジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ〕フェノール,1.07gを 白色結晶性固体として得た:m.p.192〜194℃(分解);NMR(CDCl3)δ 8.28(2 H,dd),7.18(4H,s),6.76(2H,dd),6.03(1H,bs),1.57(9H,s);m/e 28 7(M+H)+。 (iv) 水素化ナトリウム(鉱油中50% w/w 分散物,55mg)を乾爆D MF(5ml)中の上記工程(iii)からの生成物(300mg)の攪拌溶液に アルゴン気流下で添加した。5分後、6−ブロモヘキサン酸エチル(0.20m l)を添加してこの混合液を16時間攪拌した。DMFを減圧留去して残渣をジ クロロメタンと水に分配した。水相を更にジクロロメタンで抽出した。合わせた 有機抽出液を水洗してから乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。その残渣を 1% v/v メタノール/ジクロロメタンで溶離するアルミナでのクロマトグラフ ィーにより精製した。適切な画分の溶媒を留去して、6−〔4−〔N−(4−ピ リジル)−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ〕フェノキシ〕ヘキサン酸 エチル,260mgを黄色ガム状物として得た:NMR(CDCl3)δ 8.40(2H,dd) ,7.16(2H,dd),7.07(2H,m),6.90(2H,m),4.13(2H,q),3.98(2H,t) ,2.34(2H,t),1.78(4H,m),1.57(2H,m),1.44(9H,s),1.26(3H,t); m/e 429(M+H)+実施例122:塩酸6−〔4−(4−ピリジルアミノ)フェノキシ〕ヘキサン酸 実施例121の生成物から出発し、100℃で1.5時間の代わりに16時間 加熱した以外は、実施例71の方法に従って、表題の化合物を80%収率で凍結 乾燥固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 13.63(1H,b),11.95(1H,h),10.49 (1H,s),8.21(2H,d),7.26(2H,d),6.98(4H,m),4.00(2H,t),2.23( 2H,t),1.70(2H,m),1.55(2H,m),1.45(2H,m);m/e 301 (M+H)+;C17H20 N2O2・HCl・1.25H2Oについての計算値:C,56.8;H,6.6;N,7.8.測定値:C ,56.8;H,6.6;N,7.4%。実施例123:トリフルオロ酢酸N−〔4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕ベンゾイル〕−N−メチルグリシン メタノール(2ml)中のN−〔4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕ベンゾイル〕−N−メチルグリシンエチルエステル(78mg)の溶液に水 酸化ナトリウム溶液(1N,0.4ml)を添加して得られた混合液を室温で1 時間置いた。この反応混合液のpHを2N HCl(水溶液)(0.45〜0. 5ml)の添加により2に調節し、そして得られた溶液を0.1%トリフルオロ 酢酸を含有するアセトニトリル/水・流動相を用いるDYNAMAX C-18,60A[83-20 1-C]カラムでの分取逆相HPLCにより精製して、凍結乾燥後に表題の化合物 (46mg)をガラス状物として得た:NMR(d6-DMSO)δ 2.98(3H,s),3.45 (4H,m),3.86(4H,m),4.07(2H,s),6.97(2H,d),7.23(2H,d),7.31( 2H,m),8.27(2H,d);m/z 355(M+H)+;C19H22N4O3・1.0CF3CO2H・1.25H2Oに ついての計算値:C,51.4%;H,5.24%;N,11.4%;測定値:C,51.2%;H,4.9% ;N,11.4%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) DMF(5ml)中の4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル 〕安息香酸(実施例30(i)で調製したもの)(311mg)、HOBt・H2 O(170mg)及びHBTU(416mg)のアルゴン気流下0〜5℃の攪拌 混合液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.75ml)を添加した。氷浴を外 して反応混合液を室温で15分間攪拌した後、固体塩酸サルコシン・エチルエス テル(154mg)を添加した。この反応混合液をアルゴン気流下室温で一晩攪 拌してからジクロロメタン(30ml)及び水(30ml)で希釈した。有機層 を分液して水層をジクロロメタン(30ml)で再抽出した。合わせた有機抽出 液を水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、水で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒 を留去した。残渣を活性(グレードII)アルミナの短床で酢酸エチル/メタノー ル,5:1での溶離により濾過することによって精製して、N−〔4−〔(4− ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイル〕−N−メチルグリシン・エチル エステル(92mg)を非晶質固体として得た:NMR(d6-DMSO+CD3CO2D)δ 1.1 8(3H,t),2.98(3H,s),3.44(4H,m),3.79(4H,m),4.11(4H,m),6.94 (2H,d),7.12(2H,d),7.31(2H,br,d),8.19(2H,d);m/z 383(M+H)+実施例124:N−〔4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイ ル〕−L−フェニルアラニン・メチルエステル 実施例123(i)と同じようにして、4−〔(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル〕安息香酸(311mg)、p−トルエンスルホン酸・1水和物(41 8mg)、HOBt・H2O(170mg)、HBTU(416mg)、DMF (5ml)、ジイソプロピルエチルアミン(1.13ml)及び塩酸L−フェニ ルアラニン・メチルエステル(216mg)で、中性アルミナの床及び酢酸エチ ル/メタノール,6:1での溶離による濾過の後に、表題の化合物を白色結晶性 固体(336mg)として得た:m.p.139〜143.5℃:NMR(CDCl3)δ 3.26(2H, m),3.50(8H,m),3.76(3H,s),5.09(1H,m),6.46(1H,d),6.70(2H,m ),6.90(2H,d),7.13(2H,m),7.28(3H,m),7.68(2H,d),8.31(2H,m) ;m/z445(M+H)+;C26H28N4O3・1.0H2Oについての計算値:C,67.5%;H,6.54% ;N,12.1%;測定値:C,67.6%;H,6.4%;N,12.1%。実施例125:N−〔4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイ ル〕−L−フェニルアラニン メタノール(2.2ml)中の実施例124の生成物(100mg)の溶液に 水酸化ナトリウム溶液(1N,0.44ml)を添加した。得られた混合液を時 折攪拌しながら室温で2.5時間置いてから、2N HCl(水溶液)(0.2 2ml)及び50%酢酸水溶液(3滴)の添加によりpHを5に調節した。この 混合液を濾過して濃縮乾固した。残渣を痕跡のメタノールを含有する熱水から結 晶化させて、表題の化合物を淡黄色結晶性固体(47mg)として得た:NMR (d6-DMSO+CD3CO2D)δ3.05(1H,m),3.15(1H,m),3.45(4H,m),3.77(4H, m),4.58(1H,m),6.90(2H,d),7.12(2H,d),7.22(5H,m),7.70(2H,d ),8.19(2H,d);m/z 431(M+H)+;C25H26N4O3・0.75H2Oについての計算値: C,67.6%;H,6.24%;N,12.6%;測定値:C,67.6%;H,6.0%;N,12.5%。実施例126:(S)−3−〔N−〔2−フェネチル〕カルボンアミド〕−3− 〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕ベンズアミドプロピオ ン酸 メタノール(3ml)中の(S)−3−〔N−〔2−フェネチル〕カルボンア ミド〕−3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕ベンズア ミドプロピオン酸ベンジル(120mg)の攪拌溶液に水酸化ナトリウム溶液( 1N,0.5ml)を添加した。15分以内に全ての固体が溶解し、この反応混 合液を室温で更に2時間攪拌した。次いで、2NHCl(水溶液)(0.25m l)及び50%酢酸水溶液(3滴)の添加によりpHを5に調節した。この混合 液を濾過して濃縮乾固した。残渣を痕跡のメタノールを含有する熱水から結晶化 させて、表題の化合物を淡黄色結晶性固体(66mg)として得た:NMR(d6-DM SO+CD3CO2D)δ 2.70(4H,m),3.30(2H,t),3.56(4H,m),3.85(4H,m),4 .73(1H,m),6.99(2H,d),7.20(7H,m),7.80(2H,d),8.25(2H,d);m/z 502 (M+H)+;C28H31N5O4・1.25H2Oについての計算値:C,64.2%;H,6.44%; N.13.4%;測定値:C,64.2%;H,6.4%;N,13.6%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) Boc−L−アスパラギン酸・2−フェネチルアミド・β−ベンジル エステル(Samanen,J.ら(1991),J.Med.Chem.34,3114-25に記載された 通りに調製したもの)(2g)を、ジクロロメタン(10ml)及びトリフルオ ロ酢酸(10ml)を含有する混合液に溶かした。得られた淡黄色溶液を室温で 2時間置いた後、この混合液を濃縮乾固した。オイル状生成物を乾燥エーテル中 に溶かして再濃縮した。この操作を更に2回繰り返してL−アスパラギン酸・2 −フェネチルアミド・β−ベンジルエステルのトリフルオロ酢酸塩を含有する粘 稠オイル状残渣(2.07g)を得た。これは更に精製することなく用いた。 (ii) 実施例123(i)と同じようにして、4−〔(4−ピリジル)ピペラ ジ ン−1−イル〕安息香酸(311mg)、p−トルエンスルホン酸・1水和物( 627mg)、HOBt・H2O(170mg)、HBTU(416mg)、D MF(15ml)、ジイソプロピルエチルアミン(1.5ml)及びL−アスパ ラギン酸・2−フェネチルアミド・β−ベンジルエステル(440mg)で、酢 酸エチル/メタノール,4:1〜2:1を溶離溶媒とするシリカでのフラッシュ クロマトグラフィーによる精製の後に、(S)−3−〔N−〔2−フェネチル〕 カルボンアミド〕−3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 〕ベンズアミドプロピオン酸ベンジル(268mg)を白色結晶性固体として得 た:NMR(d6-DMSO)δ 2.70(2H,t),2.76(1H,m),2.88(1H,m),3.25(2H, m),3.44(4H,m),3.50(4H,m),4.84(1H,m),5.08(2H,s),6.89(2H,d ),7.02(2H,d),7.20(5H,m),7.31(5H,m),7.78(2H,d),7.90(1H,t) ,8.20(2H,d),8.36(1H,d);m/z 592(M+H)+;C35H37N5O4・0.25H2Oについ ての計算値:C,70.5%;H,6.34%;N,11.7%;測定値:C,70.5%;H,6.3%;N,1 1.7%。実施例127:(R)−3−〔N−〔2−フェネチル〕カルボンアミド〕−3− 〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕ベンズアミドプロピオ ン酸 対応する(S)−異性体の代わりに(R)−3−〔N−〔2−フェネチル〕カ ルボンアミド〕−3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕 ベンズアミドプロピオン酸ベンジルから出発した以外は、実施例126の方法に 従って、表題の化合物を淡黄色結晶性固体として33%収率で得た:NMR(d6-DM SO+CD3CO2D)δ 2.71(4H,m),3.29(2H,t),3.53(4H,m),3.83(4H,m),4 .72(1H,m),6.99(2H,d),7.17(7H,m),7.77(2H,d),8.24(2H,d);m/z 502(M+H)+;C28H31N5O4・1.25H2Oについての計算値:C,64.2%;H,6.44%;N ,13.4%;測定値:C,64.2%;H,6.4%;N,13.3%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) Boc−D−アスパラギン酸・2−フェネチルアミド・β−ベンジル エステル(Rodriguez,M.ら(1989),J.Med.Chem.32,522-8に記載された 通りに調製したもの)(1g)を穏やかに攪拌しなからアセトニトリル(5ml )に溶かしてから、室温まで冷却した後に過剰のエーテル性HCl(5ml)を 添 加した。この反応混合液を室温で一晩置いてから濃縮乾固した。淡黄色オイル状 残渣を乾燥エーテルで磨り潰して再濃縮した。この操作を更に2回繰り返して、 D−アスパラギン酸・2−フェネチルアミド・β−ベンジルエステルの塩酸塩を 含有する吸湿性オイル状残渣(0.55g)を得た。これは更に精製することな く用いた。 (ii) 実施例30と同じようにして、このD−アスパラギン酸・2−フェネ チルアミド・β−ベンジルエステルの塩酸塩(363mg)、塩化4−〔(4− ピリジル)ピペラジン−1−イル〕ベンゾイル(377mg)、ジイソプロピル エチルアミン(0.87ml)及びDMF(5ml)で、(R)−3−〔N−〔 2−フェネチル〕カルボンアミド〕−3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−1−イル〕〕ベンズアミドプロピオン酸ベンジル(510mg)をくすん だ白色非晶質固体として得た:m/z 592(M+H)+実施例128:4−オキソ−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェニル〕アミノ酪酸 DMF(8ml)中の1−(4−アミノフェニル)−4−(4−ピリジル)ピ ペラジン(100mg)の溶液に無水コハク酸(79mg)を添加した。この反 応混合液を室温で2.5時間攪拌して析出物を濾取し、DMF及びエタノールで 洗浄してから乾燥して、表題の化合物(106mg)をベージュ色固体として得 た:m.p.263〜264℃;NMR(d6-DMSO+CF3CO2D)δ2.68(4H,m),3.80(4H,m),4 .19(4H,m),7.20(2H,d),7.56(2H,d),7.82(2H,d),8.21 (2H,d),9. 62(1H,s);m/z 355(M+H)+;C19H22N4O3・0.4H2Oについての計算値:C,63.1 %;H,6.36%;N,15.5%;測定値:C,63.1%;H,6.4%;N,15.7%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕安息香酸(実施例3 0(i))(500mg)及び塩酸ヒドロキシルアミン(13.5mg)のよく混 合した混合物をポリリン酸(16g)中に添加した。得られた混合液を160℃ まで加熱して攪拌しながらこの温度を30分間維持した。次いで、この混合物を 約100℃まで冷やした後、砕氷に続いて15%水酸化カリウム溶液を加えてp Hを11にした。この懸濁液を室温まで冷やして析出物を濾取し、水洗及び風乾 して、 1−(4−アミノフェニル)−4−(4−ピリジル)ピペラジン(159mg) を淡褐色固体として得た:m.p.204〜208℃;NMR(d6-DMSO)δ 3.00(4H,m),3 .41(4H,m),4.65(2H,br.s),6.51 (2H,d),6.73(2H,m),6.85(2H,d) ,8.18(2H,d);m/z 255(M+H)+実施例129:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ 酪酸・塩酸塩 実施例26からの生成物(1.5g)及びメタノール(80ml)の混合物を 攪拌しながら加熱還流し、固体塩酸ピリジン(0.5g)を添加した。加熱を止 めて酢酸エチル(10ml)を添加した。この反応混合液の溶媒を僅かな濁りが 認められるまで留去した。更に冷却すると析出物が生成したのでこれを濾取し、 酢酸エチルで洗浄して乾燥し、表題の化合物(1.33g)をベージュ色固体と して得た:m.p.>240℃(分解);NMR(d6-DMSO)δ 1.90(2H,m),2.36(2H,t ),3.17(4H,m),3.83(4H,m),3.91(2H,t),6.89(4H,q),7.26(2H,d) ,8.25(2H,d),12.1(1H,br),13.75(1H,br);m/z 3.42(M+H)+;C19H23N3 O3・1.0HClについての計算値:C,60.4%;H,6.4%;N,11.1%;測定値:C,60. 0%;H,6.4%;N,10.8%。実施例130:トリフルオロ酢酸N−2−メトキシエチル−4−〔4−(4−ピ リジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシブチルアミド 乾燥ジクロロメタン(5ml)中のメトキシエチルアミン(0.9ml)の溶 液を、トルエン(5ml)中のトリメチルアルミニウム,2Mの攪拌溶液に5〜 10℃でアルゴン気流下で滴下した。添加が終了したら、氷浴を外して反応混合 液を室温で1時間攪拌した後、ジクロロメタン(5ml)中の実施例25の生成 物(0.62g)の溶液を滴下した。その反応混合液をアルゴン気流下で加熱還 流して2時間還流した。次いで、この反応混合液を室温まで冷却してジクロロメ タン(20ml)で希釈した。次いで、メタノール/ジクロロメタン,1:1の 溶液(3ml)を攪拌しながら滴下した。この反応混合液をジクロロメタン(1 0ml)、メタノール(3ml)及び水(5ml)で更に希釈した。有機層を分 液し、乾燥(Na2SO4)して濃縮乾固した。残渣を0.1%トリフルオロ酢酸 を含有するアセトニトリル/水・流動相を用いるDYNAMAX C-18,60A[83-201- C]カラムでの分取逆相HPLCにより精製して、凍結乾燥後に表題の化合物( 56mg)をくすんだ白色固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 1.89(2H,m),2 .22(2H,t),3.18(6H,m),3.23(3H,s),3.32(2H,t),3.85(6H,m),6.9 0(4H,q),7.28(2H,d),7.88(1H,br.t),8.25(2H,d);m/z 399(M+H)+ ;C22H30N4O3・1.7CF3CO2Hについての計算値:C,51.5%;H,5.4%;N,9.5%;測 定値:C.51.4%;H,5.6%;N,9.3%。実施例131:モノ塩酸4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オ ン−1−イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸 水(8ml)及びジオキサン(1ml)中の4−〔2−(ピペラジン−2−オ ン−1−イル)アセチル〕フェノキシ酢酸メチル(0.347g)、塩酸4−ク ロロピリジン(0.19g)及びトリエチルアミン(0.178g)の溶液を蒸 気浴上で2時間加熱してから濃縮乾固した。残渣を水(2ml)で磨り潰して濾 過した。こうして得られた固体を水から再結晶して、表題の化合物(0.187 g)を得た:m.p.275〜277℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.33(2H,d),8.0(2H,d), 7.21 (2H,d),7.1(2H,d),4.97(2H,s),4.81(2H,s),3.94(2H,m),3. 59(2H,m);m/e 370(M+H)+;C19H20N3O5Cl・0.75H2Oについての計算値:C,5 4.4;H,5.0;N,10.0.測定値:C,54.5;H,5.3;N,9.5%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 水(15ml)及びtert-ブタノール(15ml)中のピペラジノン( 3.23g)、炭酸カリウム(4.46g)の激しく攪拌した室温の混合液に、 ジ炭酸ジ−t−ブチル(7.75g)を5分間かけて少しずつ添加した。この混 合液を2時間攪拌した。酢酸エチル(20ml)を添加してこうして生成した固 体を抽出して有機層を分液し、相分離紙で濾過して溶媒を留去した。固体残渣を 酢酸エチルから再結晶して、4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−2−オ ン(5.31g)を得た:m.p.157〜159℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.0(1H,br),3 .81(2H,s),3.45(2H,t),3.17(2H,m),1.4(9H,s);m/e 207(M+H)+。 (ii) 乾燥DMF(3ml)中の工程(i)の生成物(0.5g)のアルゴン 雰囲気下の攪拌懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物,0.1g) を添加した。室温で1時間してから、4−ブロモアセチルフェノキシ酢酸メチル (0.72g)を添加してこの溶液を1.5時間攪拌した。得られた混合液を水 と酢酸エチルに分配した。有機層を分液し、水洗して相分離紙で濾過した。溶媒 を留去するとオイルが得られ、生成物を1/1 v:v 酢酸エチル/ヘキサンで溶 離するシリカでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによりこれを精製して、 4−(〔2−(4−tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−オン−1−イ ル〕アセチル)フェノキシ酢酸メチルを固体(0.32g)として得た:m.p.81 〜82℃;NMR(CDCl3)δ 7.97(2H,m),6.98(2H,m),4.83(2H,s),4.71(2H ,s),4.18(2H,s),3.81(3H,s),3.72(2H,t),3.42(2H,t),1.47(9H,s )。 (iii)TFA(10ml)中の工程(ii)からの生成物(2.2g)の溶液 を室温で1時間保持してから濃縮乾固した。残渣を酢酸エチルと炭酸ナトリウム 水溶液に分配した。有機層を相分離紙で濾過して溶媒を留去した。残渣を酢酸エ チルで磨り潰して固体を得た:m.p.128〜132℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.95(2H,d ),7.06(2H,d),4.9(2H,s),3.7(3H,s),3.3(2H,m),2.9(2H,m)。実施例132:トリフルオロ酢酸RS 3−メチル−4−〔4−(4−ピリジル )ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸 乾燥DMF(10ml)中の4−〔(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 フェノール(1.02g)の攪拌懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分 散物,0.16g)を添加してこの混合液を室温で1時間攪拌した。得られた溶 液に4−ブロモ−3−メチル酪酸エチルを添加してこの混合液を16時間攪拌し た。溶媒を留去して残渣を水とジクロロメタンに分配した。不溶性物質を遠心分 離により除去した。有機層を相分離紙(Whatman IPS)で濾過して、残渣をメタ ノール/ジクロロメタン/濃アンモニア水(50/950/5)で溶離するシリ カゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−メチル−4−〔 4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸エチル(0.27 g)を得た。これをメタノール(3ml)及び水酸化ナトリウム水溶液(1N, 2ml)中で室温で2時間加水分解した。この溶液の溶媒を留去して残渣を逆相 HPLC(水/アセトニトリル/0.1%TFA勾配)により精製してガラス状 物を得た。これをエーテルで磨り潰して結晶化させ、表題の化合物(0.08g )を得た:m.p.169〜171℃;NMR(d6-DMSO)δ 13.45(1H,br),12.07 (1H,br),8.27(2H,d),7.28(2H,d),6.9(4H,m),3.80(6H,m),3.16( 4H,t),2.45(1H,m),2.37(1H,m),2.12(1H,m),1.0(3H,d);m/e 356( M+H)+;C22H25N3O4F3・0.5H2Oについての計算値:C,55.2;H,5.6;N,8.9. 測定値:C,55.3;H,5.6;N,8.7%。実施例133:RS−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェ ノキシ−3−ビニル酪酸・ナトリウム塩 1N水酸化ナトリウム溶液(2.3ml)及びメタノール(5ml)中のRS 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ−3−ビニル酪 酸メチル(0.29g)の溶液を室温で4時間保持した。溶液の溶媒を留去して その固体残渣に水(2ml)を添加した。こうして得られた固体を濾過してアセ トン及びエーテルで洗浄して、表題の化合物(0.042g)を得た:m.p.293 〜295℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),6.9(6H,m),5.88(1H,m),4.96 (2H,m),4.0(1H,m),3.77(1H,t),3.41(2H,m),3.10(2H,m),2.84(1 H,m),1.98(2H,d);m/e 470(M+H)+;C21H24N3O3Na・H2Oについての計算値 :C,61.9;H,6.4;N,10.3.測定値:C,62.1;H,6.4;N,10.5%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) メタノール(30ml)中のRS 3−ビニルブチロラクトン(3.5 g)及び酢酸ナトリウム(2.56g)の溶液を24時間保持した。溶媒を留去 してその残渣を水とエーテルに分配した。水層をエーテルで更に2回抽出して抽 出液を合わせ、相分離紙で濾過して溶媒を留去した。溶離液として1/9の酢酸 エチル/ヘキサンで開始して4/6の酢酸エチル/ヘキサンへと進めてゆくシリ カゲル(Merck 7736)での濾過クロマトグラフィーにより残渣を精製して、4− ヒドロキシ−3−ビニル酪酸メチルをオイルとして得た;NMR(CDCl3)δ 5.73 (1H,m),5.15(2H,m),3.68(3H,s),3.60(2H,t),2.76(1H,m),2.48( 2H,m),1.69(1H,t);m/e 145(M+H)+。 (ii) ジクロロメタン(30ml)中の4−〔(4−ピリジル)ピペラジン −1−イル〕フェノール(1.98g)の15℃の攪拌懸濁液に、トリフェニル ホスフィン(2.04g)を添加したのに続いてアゾジカルボン酸ジエチル(1 .35g)を滴下した。この混合液を完全な溶液が得られるまで攪拌した。4− ヒ ドロキシ−3−ビニル酪酸メチル(1.12g)を滴下してその混合液を4時間 攪拌した。反応中に析出した固体は出発フェノールであったのでこれを濾去した 。濾液の溶媒を留去し残渣を酢酸エチル(20ml)で処理して濾過した。濾液 を2N塩酸(2×10ml)で抽出して水層を分液し、0.89 S.G.水酸化ア ンモニウムで塩基性にした。析出物を酢酸エチル中に2回抽出し、合わせた抽出 液を相分離紙で濾過して溶媒を留去した。残渣をメタノール/ジクロロメタン/ 0.89 S.G.水酸化アンモニウム v:v:v 7.5/92.5/0.75で溶離 するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、RS 4− 〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ−3−ビニル酪酸メ チル(0.29g)を得た;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.88(4H,m),6.70 (2H,d),5.85(1H,m),5.20(2H,m),3.90(2H,m),3.67(3H,s),3.48( 2H,m),3.18(2H,m),3.06(1H,m),2.68(1H,m),2.47(1H,m),1.80(1H ,br);m/e382(M+H)+実施例134:〔2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕フェノキシ酪酸エチル 2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノール から出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を50%収率 で固体として調製した:m.p.53〜55℃;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.83(1H ,m),6.79(2H,d),6.71(2H,d,d),6.0(1H,m),5.1(2H,m),4.15(2H,q ),3.98(2H,t),3.49(4H,m),3.39(2H,d),3.19(4H,m),2.53(2H,t) ,2.11(2H,q),1.76(3H,t);m/e 410(M+H)+;C24H31N3O3・0.5H2Oについ ての計算値:C,68.9;H,7.7;N,10.0.測定値:C,68.8;H,7.7;N,9.9%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物,0.4g)をDMF(25 ml)中の4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノール(2 .55g)の攪拌懸濁液に添加して、この混合液を室温で20分間攪拌した。塩 化アリル(0.756g)を滴下して攪拌を20時間続けた。氷水(75ml) を添加してその混合液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を水及び食 塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。その残渣をヘキサンで 磨 り潰して濾過し、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノー ルアリルエーテル(2.5g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H, dd),6.8-7.0(6H,m),5.92-6.13(1H,m),5.2-5.45(2H,m),4.5(2H,m) ,3.45(4H,m),3.11(4H,m)。 (ii) 工程(i)からの生成物(5g)をアルゴン気流下ジフェニルエーテル (15g)中で緩やかに還流させながら2.5時間加熱した。この混合液を室温 まで冷却してエーテル(70ml)を添加した。固体物質を濾過してメタノール /ジクロロメタン(1/4 v/v)で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマ トグラフィーにより精製し、2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジ ン−1−イル〕フェノール(0.88g)を固体として得た:m.p.180〜182℃; NMR(d6-DMSO)δ 8.88(1H,s),8.19(2H,dd),6.87(2H,dd),6.7(3H,m) ,5.88-6.03(1H,m),5.0(2H,m),3.44(4H,t),3.28(2H,d),3.05(4H,t );m/e 296(M+H)+実施例135:〔2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕フェノキシ酪酸 実施例134の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を固体として61%収率で調製した:m.p.209〜210(分解)℃;NMR (d6-DMSO)δ 8.19(2H,d),6.84(5H,m),5.82-6.08(1H,m),4.92-5.12( 2H,m),3.91(2H,t),3.44(4H,t),3.3(2H,d),3.1(4H,t),2.4(2H,t ),1.93(2H,t);m/e 382(M+H)+;C22H27N3O3についての計算値:C,69.3; H,7.13;N,11.0.測定値:C,69.2;H,7.3;N,11.2%。実施例136:〔2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル〕フェノキシ酪酸エチル 2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェ ノールから出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を24 %収率で固体として調製した:m.p.65〜67℃;NMR(CDCl3)δ 8.29(1H,d),6 .8(1H,d),6.73(2H,d),6.7(2H,d),4.13(2H,q),3.94(2H,t),3.46 (4H,t),3.18(4H,t),2.52(4H,m),2.09(2H,m),1.54(2H,m),1.24( 3H,t),0.94(3H,t);m/e 412(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 エタノール(25ml)及びIN塩酸(2.5ml)中の実施例134の工程 (ii)からの生成物(0.74g)を10%パラジウム担持炭素(0.15g) で室温及び常圧で水素の吸収が完了するまで水素化した。触媒を珪藻土での濾過 により除去して濾液の溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル(25ml)と飽和重 炭酸ナトリウム溶液(25ml)の混合液で磨り潰し、不溶性固体を濾過して水 及び酢酸エチルで洗浄した。濾液の水層をジクロロメタンで2回抽出して合わせ た有機抽出液の溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル不溶性物質と合わせて沸騰エ タノール(40ml)で処理して、未溶物質を濾過により除去した。濾液の溶媒 を留去して、2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1− イル〕フェノール(0.7g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.84-8.68 (1H,m),8.18(2H,d),6.82(2H,m),6.7(3H,m),4.1(1H,m),3.42(4H ,t),3.17(3H,s),3.05(4H,t),2.48(DMSO),1.55(2H,m),0.89(3H,t )。実施例137:〔2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル〕〕フェノキシ酪酸 実施例136の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を64%収率で調製した:m.p.207〜209℃(イソプロパノールから) ;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),6.7-6.92(5H,m),3.91(2H,t),3.45(4 H,t),3.10(4H,t),2.5(DMSO),2.4(2H,t),1.91 (2H,?),1.54(2H,m ),0.9(3H,t)+3.79と1.04においてイソプロパノール(0.69モル%);m/e 384 (M+H)+;C22H29N3O3・0.7C3H7Oについての計算値:C,68.0;H,8.2;N,9.9 .測定値:C,68.1;H,8.2;N,9.9%。実施例138:〔2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕フェノキシ酪酸エチル ジ塩酸2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フエ ノールから出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を29 %収率でガム状物として調製した:NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,m),6.45-6.35(5 H,m),4.14(2H,q),3.87(2H,t),3.14(4H,m),2.53(2H,t),2.21(3H, s),2.11(2H,m),1.24(3H,t);m/e 384(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) カルボニルジイミダゾール(5g)を、乾燥THF(50ml)中の N−ベンジルイミノジ酢酸(3.14g)の攪拌懸濁液にアルゴン気流下室温で 少しずつ添加した。5分後、この混合液を緩やかに15分間加熱還流し、そして (4−アミノ−2−メチル)フェニルベンジルエーテル(3.0g)を添加して この混合液を還流しながら17時間攪拌した。溶媒を留去して残渣を酢酸エチル (100ml)及び水(150ml)と共に1.5時間攪拌した。固体を濾過し 、水洗及び乾燥して、〔4−ベンジル−2,6−ジケトピペラジン−1−イル〕 フェニルベンジルエーテル(4.7g)を得た:m.p.118〜126(分解)℃;NMR (CDCl3)δ 7.1-7.32(10H,m),6.78(3H,s),4.93(2H,s),3.56(2H,s) ,3.4(4H,s),2.12(3H,s);m/e 373(M+H)+。 (ii) 乾燥THF(50ml)中の工程(i)の生成物(2.9g)の溶液に 水素化リチウムアルミニウム(0.6g)を添加して、この混合液を1.5時間 加熱還流した。この混合物を冷やして更に水素化リチウムアルミニウム(0.3 g)を添加して還流を更に1.5時間続けた。この混合物を冷却して水(0.9 ml)に続いて水酸化ナトリウム溶液(1N,3.6ml)を添加してこの混合 液を10分間還流した。固体を濾過してTHFで洗浄した。濾液及び洗浄液の溶 媒を留去して、5%酢酸エチル/ジクロロメタンで酢酸エチルを25%に増やし ながら溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製 した。こうして〔2−メチル−4−{4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル}〕フェニルベンジルエーテルを固体(1g)として得た:m.p.118〜120℃; NMR(CDCl3)δ 7.2-7.5(10H,m),6.82(1H,d),6.80(1H,d),6.7(1H,m) ,5.01 (2H,s),3.1(4H,m),2.53(3H,s);m/e 373(M+H)+。 (iii)1,2−ジクロロエタン(25ml)中の工程(ii)の生成物(1g )の懸濁液を氷水中で冷却してクロロギ酸1−クロロエチル(0.77g)で処 理した。この混合液を室温まで温め、30分間攪拌して30分間加熱還流した。 メタノール(20ml)を添加してこの混合物を再び還流し溶媒を留去した。残 渣をエーテルで磨り潰して濾過した。固体をエーテルで洗浄して乾燥し、塩酸〔 2−メチル−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕フェニルベンジ ル エーテルを固体(0.95g)として得た:m.p.195〜198℃;NMR(d6-DMSO)δ 9.44(2H,bs),7.3-7.5(6H,m),6.98(2H,m),5.08(?,s),4.98(4H,bs ),3.38(4H,d),2.2(3H,s);m/e 281(M+H)+。 (iv) 水(10ml)中の工程(iii)の生成物(0.95g)、塩酸4−ク ロロピリジン(0.46g)及びトリエチルアミン(0.615g)の混合液を 100℃で3時間加熱した。更に4−クロロピリジン(0.34g)及びトリエ チルアミン(0.3ml)を添加して還流を更に3時間続けた。この溶液を冷却 してジクロロメタン(2×15ml)で抽出した。有機層の溶媒を留去し、残渣 を0.4%濃アンモニアを含有する5%メタノール/ジクロロメタンで溶離する シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、〔2−メチル− 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕フェニルベンジルエーテ ル(0.26g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.19(2H,d),7.25-7. 5(5H,m),6.88(4H,m),6.74(1H,m),5.03(2H,s),3.44(4H,bt),3.1 (4H,bt),2.18(3H,s);m/e 360(M+H)+。 (v) 2N塩酸(2ml)を含有するエタノール(20ml)中の工程(iv )の生成物(0.95g)の溶液を水素雰囲気下で10%パラジウム担持炭素( 0.16g)と共に水素の吸収が完了するまで攪拌した。この混合液を濾過して 濾液の溶媒を留去した。残渣を熱酢酸エチルで磨り潰して濾過し、固体としてジ 塩酸2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノー ル(0.55g)を得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.25(2H,d),7.24(2H,d),7.1 2(2H,bd),6.8(1H,d),4.02(4H,m),3.46(4H,m),2.1(3H,s);m/e 27 0(M+H)+実施例139:〔2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕フェノキシ酪酸 実施例138の生成物から出発した以外は、実施例26と同しようにして、表 題の化合物を80%収率で固体として調製した:m.p.261〜262℃;NMR(d6-DMSO )δ 8.18(2H,d),6.7-6.9(2H,m),3.9(2H,t),3.43(4H,bt),3.1(4H, bt),2.39(2H,t),2.13(3H,s),1.72(2H,m);m/e 356(M+H)+;C20H25N3 O3についての計算値:C,67.6;H,7.1;N,11.8.測定値:C,67.4;H, 6.9;N,12.2%。実施例140:RS 2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−〔4−(4−ピ リジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸メチル RS 4−ブロモ−2−t−ブトキシカルボニルアミノ酪酸メチルから出発し た以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を65%収率でオイルと して調製した:NMR(CDCl3)δ 8.31(2H,d),6.9(4H,m),6.71(2H,m),5. 3(1H,br),4.5(1H,br.d),4.01(2H,t),3.77(3H,s),3.5(4H,m),3.2 1(4H,m),2.3(2H,m),1.46(9H,s);6.03,2.97と2.9(DMF)及び1.8(H2O )のシグナルもある;m/e 471(M+H)+;C25H34N4O5・0.5DMF・0.5H2Oについて の計算値:C,61.7;H,7.5;N,12.2.測定値:C,61.8;H,7.2;N,11.9%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 ジクロロメタン(20ml)中のRS N−ブトキシカルボニルホモセリン・ メチルエステル(1.7g)及び四臭化炭素(3.6g)の溶液を5℃で攪拌し た。トリフェニルホスフィン(3.77g)を5分間かけて少しずつ添加した。 2時間後に室温でこの暗色溶液の溶媒を留去して残渣をエーテル/ヘキサン(1 /1,30ml)で固体が得られるまで磨り潰した。固体を濾過して濾液の溶媒 を留去した。生成物が25%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するフラッシュクロマ トグラフィーにより残渣を精製して、RS 4−ブロモ−2−ブトキシカルボニ ルアミノ酪酸メチル(0.41g)をオイルとして得た;NMR(CDCl3)δ 5.16 (1H,br),4.45(1H,m),3.8(3H,s),3.45(2H,t),2.52-2.11(2H,m),1 .48(9H,s);m/e 296(M+H)+実施例141:RS 2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−〔4−(4−ピ リジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸 実施例140の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を58%収率で固体として得た:m.p.198〜207℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),6.91(6H,m),4.06(1H,m),3.92(2H,t),3.48(4H,t),3. 12(4H,t),2.2-1.84(2H,m),1.37(9H,s);m/e 457(M+H)+;C24H32N4O5 ・H2Oについての計算値:C,60.7;H,7.2;N,11.8.測定値:C,60.7;H,7.2 ; N,11.7%。実施例142:RS 2−アミノ−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ酪酸メチル 実施例140の化合物(0.96g)をTFA(10ml)中に室温で2時間 保持した。この溶液の溶媒を留去して残渣を水(15ml)に溶かし、そん溶液 を炭酸ナトリウムで塩基性にした。この混合液をジクロロメタンで3回抽出した 。合わせた抽出液の溶媒を留去して、表題の化合物(0.56g)を得た:m.p. 125〜127℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),6.92(6H,m),4.0(2H,m),3.6 4(3H,s),3.46(4H,t),3.15(4H,t),2.04(2H,m),1.84(1H,m);m/e 3 71(M+H)+;C20H26N4O3・0.75H2Oについての計算値:C,62.5;H,7.17;N,14 .6.測定値:C,62.8;H,6.8;N,14.3%。実施例143:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1− イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸・ナトリウム塩 メタノール(5ml)中の実施例35の表題の化合物(0.25g)を水酸化 ナトリウム水溶液(1N,0.65ml)で処理してこの混合液を室温で6時間 保持した。こうして生成した固体を濾過しメタノールで洗浄して、表題の化合物 (0.18g)を得た:m.p.317〜318℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),7.89 (2H,d),6.91(2H,d),6.83(2H,d),4.89(2H,s),4.21(2H,s),4.01( 2H,s),3.68(2H,m),3.51(2H,m);m/e 392(M+H)+;C19H18N3O5Na・0.25H2 Oについての計算値:C,57.6;H,4.6;N,10.測定値:C,57.2:H,4.6:N, 10.4%。実施例144:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1− イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸エチル 実施例36の生成物の粗製サンプル(3.4g)を、塩化チオニル(2.25 g)をエタノール(45ml)に0℃以下で攪拌しながら滴下することによって 作った溶液で0℃で処理した。この混合物を室温で2時間攪拌し、緩やかに1. 5時間加熱還流して溶媒を留去した。残渣を水で処理して重炭酸ナトリウム水溶 液でpH6に調節した。析出したガム状物を分離して水溶液をpH8に調節し、 ジクロロメタン(2×50ml)で抽出した。合わせた抽出液を食塩水で洗浄し 、 乾燥して溶媒を留去した。残渣を10g Mega Bond Elutシリカゲルカラムを用 いて5%メタノール/ジクロロメタン/0.5%トリエチルアミンで溶離するク ロマトグラフィーにより精製して、表題の物質を固体(0.2g)としてを得た :m.p.163〜165℃;NMR(CDCl3)δ 8.34(2H,m),7.97(2H,m),6.98(2H,m ),6.63(2H,m),4.89(2H,s),4.7(2H,s),4.29(2H,q),4.1(2H,s), 3.7(2H,m),3.6(2H,m),1.31(3H,t);m/e 398(M+H)+;C21H23N3O5につ いての計算値:C,63.5;M,5.83;N,10.6.測定値:C,61.5;M,5.9;N,10.5 %。実施例145:N−4−〔2−(4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン− 1−イル)アセチル〕フェノキシアセチルグリシン・エチルエステル 実施例36の化合物(0.37g)をヒドロキシベンゾトリアゾール(0.1 7g)とDMF(10ml)中で攪拌してこの混合物を氷水中で冷却した。塩酸 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.14g )に続けてトリエチルアミン(0.14ml)を添加してこの混合物を30分間 攪拌した。ここで、塩酸グリシンエチルエステル(0.15g)に続けてトリエ チルアミン(0.28ml)を添加した。冷却しながら10分間攪拌した後、こ の混合液を室温まで温め、2日間攪拌して溶媒を留去した。水(10ml)を残 渣に添加してpH6〜7まで重炭酸ナトリウムを添加した。この混合物の溶媒を 留去して残渣を2〜20%メタノール/ジクロロメタンで溶離するMega Bond El utシリカゲルカラム(10g)でのクロマトグラフィーにより精製した。生成物 をエタノールから再結晶して、表題の化合物を固体(36mg)として得た:m. p.209〜211℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.55(1H,t),8.2(2H,brd),7.99(2H,m) ,7.12(2H,m),6.86(2H,d),4.92(2H,s),4.11(2H,q),4.02(2H,s), 3.9(2H,d),3.2(2H,m),3.52(2H,m),1.2(3H,t);m/e 455(M+H)+;C2 3 H26N4O6についての計算値:C,60.8;M,5.77;N,12.3.測定値:C,60.6;M ,5.7;N,12.5%。実施例146:〔2−ニトロ−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕フェノキシ酪酸エチル 硫酸(98%,2.5ml)を実施例25の化合物(1g)に攪拌しながら室 温で添加した。この溶液を5℃以下に冷却して硝酸(0.18ml)と硫酸(0 .18ml)の混合物を滴下した。この溶液を10℃以下で1.5時間攪拌し、 氷の上に注いでアンモニア溶液でpH10の塩基性にした。この混合液を酢酸エ チル(2×50ml)で抽出して抽出液を水洗し、乾燥(MgSO4)して溶媒 を留去した。残渣を5〜10%メタノール/ジクロロメタンで生成物を溶離する シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の物質をオ イル(0.18g)としてを得た:NMR(CDCl3)δ 8.32(2H,d),7.41(1H,d ),7.14(1H,m),7.04(1H,d),6.77(2H,m),4.17-4.14(4H,m),3.51-3. 28(8H,m),2.57(2H,t),2.14(2H,m),1.28(3H,t),+H2O(1.87);m/e 415(M+H)+;C21H26N4O5・0.25H2Oについての計算値:C,60.1;M,6.3;N,1 3.1.測定値:C,60.2;M,6.3;N,13.2%。実施例147:RS 2−n−ブタンスルホニルアミノ−4−〔4−(4−ピリ ジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸メチル 塩化n−ブタンスルホニル(0.233g)をジクロロメタン(15ml)中 の実施例142の化合物(0.5g)とトリエチルアミン(0.15g)の攪拌 溶液に室温で添加した。この溶液を2日間保持してシリカゲルでのフラッシュカ ラムクロマトグラフィーに付した。生成物をメタノール/ジクロロメタン/0. 88SGアンモニア(7/93/0.7)v:v:vで溶離し、エーテルで磨り 潰した後、表題の化合物を58%収率で固体としてを得た:m.p.124〜125℃;NM R(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.88(4H,q),6.72(2H,m),5.18(1H,br.d),4 .16(1H,br,q),4.08(2H,t),3.8(3H,s),3.47(4H,m),3.18(4H,m),2 .98(2H,m),2.28(2H,m),1.73(2H,m),1.45-1.27(2H,m),0.9(3H,t) ;m/e 491(M+H)+;C24H34N4O5Sについての計算値:C,58.8;M,7.0;N,11.4 .測定値:C,58.4;M,7.0;N,11.1%。実施例148:RS 2−n−ブタンスルホニルアミノ−4−〔4−(4−ピリ ジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸 実施例147の化合物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を58%収率で固体として得た:m.p.251〜252℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),7.3(1H,vbr),6.9(6H,m),3.97(2H,t),3.9(1H,m),3. 45 (4H,t),3.11(4H,t),2.9(2H,t),2.12(1H,m),1.92(1H,m),1.58(2 H,m),0.81(3H,t);m/e 477(M+H)+;C23H32N4O5S・0.5H2Oについての計算 値:C,56.9;H,6.8;N,11.5.測定値:C,57.0;H,6.8;N,11.3%。実施例149:RS 3−ベンジル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル]フェノキシ酪酸 RS 3−ベンジル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フ ェノキシ酪酸エチルから出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題の 化合物を65%収率で固体として得た:m.p.205〜206℃:NMR(d6-DMSO)δ 8.2 (2H,d),7.22(5H,m),6.9(6H,m),3.8(2H,d),3.45(4H,m),3.15(4H ,m),2.72(2H,m),2.5-2.18(Me2SO+3H,m);m/e 432(M+H)+;C26H29N3O3 ・0.25H2Oについての計算値:C,71.6;H,6.8;N,9.7.測定値:C,71.9;H, 6.8;N,9.5%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) エタノール(20ml)中のRS 3−ベンジルブチロラクトン(1. 14g)の溶液を5℃で攪拌して臭化水素ガスをゆっくり4時間で吹き込んだ。 この溶液を5℃で20時間保持して水(70ml)に続いて炭酸ナトリウムを添 加してこの酸を中和した。この混合液を酢酸エチルで抽出し、有機層を相分離紙 で濾過して溶媒を留去し、4−ベンジル−3−ブロモ酪酸エチルをオイルとして 得た;NMR(CDCl3)δ 7.24(5H,m),4.13(2H,q),3.45(2H,m),2.62(2H, d),2.44(3H,m),1.25(3H,t);m/e 285(M+H)+。 (ii) 工程(i)の生成物から出発した以外は、実施例25と同じようにして 、RS 3−ベンジル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フ ェノキシ酪酸エチルを40%収率でオイルとして調製した:NMR(CDCl3)δ 8.3 4(2H,d),7.29(5H,m),6.9(4H,m),6.72(2H,m),5.13(2H,q),3.85( 2H,m),3.5(4H,m),3.3(4H,m),2.9-2.38(5H,m),1.26(3H,t);m/e 46 0(M+H)+実施例150:RS 3−フェニル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 1−イル〕フェノキシ酪酸 RS 3−フェニル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フ ェノキシ酪酸メチルから出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題の 化合物を39%収率で固体として得た:m.p.120〜125℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.1 8(2H,d),7.32(5H,m),7.25(2H,d),6.87(6H,m),4.04(2H,q),3.45 (5H,m),3.11(4H,t),2.71(2H,m);m/e 418(M+H)+;C25H27N3O3・0.25H2 Oについての計算値:C,7.1;H,6.5;N,9.9%.測定値:C,7.2;H,6.5;N, 9.8%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) RS 4−ヒドロキシ−3−フェニル酪酸エチルから出発した以外は、 実施例133の工程(ii)と同じようにして、RS 3−フェニル−4−〔4− (4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸メチルを10%収率で オイルとして調製した:NMR(d6-DMSO+CD3COOD)δ 8.23(2H,d),7.3(5H,m ),7.17(2H,d),6.95(2H,d),6.83(2H,d),4.06(2H,m),3.77(4H,t) ,3.55(3H,s),3.51(1H,m),3.17(4H,t),2.83(2H,m);m/e 432(M+H)+実施例151:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕− N−ベンジルベンズアミドプロピオン酸 3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕−N−ベンジル ベンズアミドプロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例31と同じように して、表題の化合物を72%収率で固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 2.5-2.6 (2H,m),3.4-3.55(6H,m),3.75-3.85(4H,m),4.65(2H,s),6.95(2H,d ),7.15(2H,d),7.2-7.45(7H,m),8.25(2H,d);m/e 445(M+H)+;C26H2 8 N4O3・0.5H2Oについての計算値:C,68.8;H,6.3;N,12.3.測定値:C,69.2 ;H,5.8;N,12.4%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) N−ベンジル−β−アラニンメチルエステルを用いた以外は、実施例 30と同じようにして、3−〔4−「4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕−N−ベンジルベンズアミドプロピオン酸メチルを34%収率で固体とし て調製した:NMR(CDCl3)δ 2.0-2.1(2H,m),2.6-2.7(2H,t),3.35-3.4(4 H,m),3.45-3.55(4H,m),3.65(3H,s),4.65(2H,s),6.7(2H,d),6.85 (2H,d),7.2-7.45(7H,m),8.2-8.35(2H,m);m/e 459(M+H)+実施例152:〔2−プロピル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン −2−オン−1−イル〕アセチル〕〕フェノキシ酢酸 2−n−プロピルフェノキシ酢酸メチルから出発した以外は、実施例131の 方法を用いて、表題の化合物を調製した:NMR(d6-DMSO)δ 0.9(3H,t),1.55 -1.7(2H,m),2.65(2H,t),3.45-3.55(2H,m),3.65-3.75(2H,m),4.05( 2H,s),4.8(2H,s),4.9(2H,s),6.85(2H,d),6.9(1H,d),7.75-7.85( 2H,m),8.2(2H,d);m/e 412(M+H)+;C22H25N3O5・0.25H2Oについての計算 値:C,63.5;H,6.1;N,10.1.測定値:C,63.5;H,6.2;N,9.9%。 この出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 2−アリルフェノールから出発した以外は実施例3の工程(i)と同じ ようにして2−アリルフェノキシ酢酸メチルをオイルとして97%収率で調製し た:NMR(d6-DMSO)δ 3.45(2H,d),3.7(3H,s),4.8(2H,s),5.0-5.1(2H ,m),5.9-6.1(1H,m),6.85-6.95(2H,m),7.1-7.2(2H,m);m/e 207(M+H )+。 (ii) 工程(i)の生成物(5.86g)をメタノール(100ml)に溶か して触媒量の10%パラジウム担持炭素を添加した。この混合液を常圧で18時 間水素化した。この混合液を濾過してオイルになるまで濃縮し、これを酢酸エチ ル/ヘキサン(10:90v/v)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフ ィーにより精製して、2−n−プロピルフェノキシ酢酸メチル(4.82g)を オイルとして得た:NMR(d6-DMSO)δ 1.4(3H,t),1.5-1.7(2H,m),2.6(2H ,t),3.7(3H,s),4.8(2H,s),6.8-6.95(2H,m),7.1-7.2(2H,m);m/e 2 08(M)+実施例153:〔2−メチル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン− 2−オン−1−イル〕アセチル〕〕フェノキシ酢酸 2−メチルフェノキシ酢酸メチルから出発した以外は、実施例131と同じよ うにして、表題の化合物を固体として調製した:NMR(d6-DMSO+CD3COOD)δ 2. 3(3H,s),3.6-3.7(2H,m),3.9-4.0(2H,m),4.35(2H,s),4.8(2H,s), 4.95(2H,s),6.95(1H,d),7.15(2H,d),7.8-7.9(2H,m),8.25(2H,d) ;m/e 384(M+H)+;C20H21N3O5・1H2Oについての計算値:C,59.8;H,5.8;N ,10.0.測定値:C,59.3;H,5.8;N,10.1%。実施例154:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕 フェノキシ酪酸エチル 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノールか ら出発した以外は、実施例25に記載したのと同じようにして、表題の化合物を 無色固体(100mg)として調製した:NMR(d6-DMSO)δ 1.2(3H,t),1.9- 2.05(2H,q),2.45(2H,t),3.85(2H,m),3.95(2H,mと2H,t),4.05(2H,q ),4.4(2H,s),6.9(2H,d),7.15(2H,d),7.25(2H,d),8.25(2H,d); m/e 384(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ジメチルホルムアミド(20ml)中の4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−2−オン(880mg)の攪拌懸濁液に、水素化カリウム(20%分散物 を1.0ml)を添加してこの混合物を0.5時間攪拌した後でヨウ化銅(I) (1.0g)を添加した。0.25時間して、4−ベンジルオキシブロモベンゼ ン(1.2g)を添加してこの混合物を140℃でアルゴン気流下で2時間攪拌 した。この反応混合液を水及び食塩水で希釈してジクロロメタン(3×40ml )で抽出し、合わせた抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(PS紙)して溶媒 を留去すると粗生成物がペースト状固体(2.0g)として得られた。これをジ クロロメタン/メタノール/濃アンモニア水(97:2.5:0.5v/v)で 溶離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−ベンジ ルオキシ−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕ベンゼン を無色固体(1.1g)としてを得た:NMR δ(d6-DMSO):3.7-3.9(4H,m), 4.1(2H,s),5.1(2H,s),6.85(2H,d),7.05(2H,d),7.25(2H,d),7.3- 7.6(5H,m),8.2(2H,d);m/e 360(M+H)+。 (ii) メタノール(500ml)及びテトラヒドロフラン(100ml)の 混合液中の工程(i)の生成物(1.1g)の溶液に、30%パラジウム担持炭 素触媒(300mg)を添加して、この混合液を水素雰囲気下周囲温度及び周囲 圧で全出発原料が消費されるまで攪拌した。濾過により触媒を除去した後、溶媒 を減圧留去して、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル 〕フェノールをTLCで本質的に1スポットの無色固体として得た。これを更に 精製又は特性決定することなく用いた。実施例155:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕 フェノキシ酪酸 実施例154の生成物から出発した以外は、実施例26に記載したのと同じよ うにして、表題の化合物を無色固体(95mg)として調製した:NMR(d6-DMSO )δ 1.8-2.0(2H,q),2.35(2H,t),3.7-4.0(4H,m+2H,t),4.3(2H,s), 6.85(2H,d),7.05(2H,d),7.2(2H,d),8.15(2H,d);m/e 356(M+H)+実施例156:〔2−ニトロ−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕フェノキシ酪酸 実施例146の化合物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を68%収率で固体として得た:m.p.219〜220℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),7.4(1H,d),7.27(2H,m),6.98(2H,d),4.08(2H,t),3.2 3(4H,br.t),2.36(2H,t),1.69(2H,m);m/e 387(M+H)+;C19H22N4O5・H2 Oについての計算値:C,56.4;H,5.98;N,13.9.測定値:C,56.7;H,5.7; N,13.9%。実施例157 本発明の化合物を治療又は予防用途に供するのに適する例示的医薬投与形態に は次のものが含まれる。これらは、当該技術分野で周知の慣用的操作により得る ことができる。 (a)錠剤I mg/錠 有効成分 1.0 ラクトースPh.Eur. 93.25 クロスカルメロース(croscarmellose)・ナトリウム 4.0 トウモロコシ澱粉ペースト 0.75 (5%w/v水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 1.0 (b)錠剤II mg/錠 有効成分 50 ラクトース 223.75 クロスカルメロース・ナトリウム 6.0 トウモロコシ澱粉 15.0 ポリビニルピロリドン 2.25 (5%w/v水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 3.0 (c)錠剤III mg/錠 有効成分 100 ラクトース 182.75 クロスカルメロース・ナトリウム 12.0 トウモロコシ澱粉ペースト 2.25 (5%w/v水性ペースト) ステアリン酸マグネシウム 3.0 (d)カプセル mg/カプセル 有効成分 10 ラクトースPh.Eur. 488.5 ステアリン酸マグネシウム 1.5 (e)注射液 mg/ml 有効成分(酸付加塩) 1.0 塩化ナトリウム 9.0 精製水で1.0mlにする
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年3月7日 【補正内容】差替え用紙第1頁〜第1b頁の翻訳文:原翻訳文第1頁第2行〜第1頁第22行 (血小板凝集阻害物質・・・・・〔式中、)と差替える。 複素環誘導体 本発明は、細胞接着(例えば、血小板凝集)を阻害する一群の複素環誘導体、 それらの製造方法及びそれらを含有する医薬組成物に関する。 種々の疾患がそれらの発病中に細胞接着に関係する。例えば、血小板凝集は、 血栓症(例えば、不安定なアンギナ反び一過性虚血性発作に伴う卒中性及び血栓 性疾患)、心筋梗塞、アテローム硬化症、血栓塞栓症及び血栓崩壊治療中及び治 療後の再閉塞の如き疾患を引き起こし得る血栓の形成に関与する。 血小板膜糖タンパク質IIb/IIIa(GPIIb/IIIa)が血小板凝集を媒介す ると広く考えられている。フィブリノーゲン及びフォン・ウィルブランド因子の 如き接着分子が隣接する血小板上のGPIIb/IIIa部位に結合し、それによっ てそれらを凝集させると考えられる。GPIIb/IIIaに結合することが知られ ている他の接着分子は、フィブロネクチン、ビトロネクチン及びトロンボスポン ジンである。 驚いたことに、無作為スクリーニングの結果、血小板凝集を阻害しGPIIb/ IIIaへのフィブリノーゲンの結合を阻害する能力を、4−〔(4−ピリジル) ピペラジン−1−イル〕又はそれに関連する基を含有する一定の複素環誘導体が 有することが分かった。 日本特許出願第57−183738号(Chem Abs.,98,125889b)には、4− (4−ピリジニルアミノ)安息香酸3−ジメチルアミノプロピルの如き一定のピ リジン誘導体が血栓崩壊活性を有することが開示されている。 ヨーロッパ特許出願第0244115号には、4−〔4−(4−ピリジル)ピ ペラジン−1−イル〕ベンズアミドの如き一定のピペラジン誘導体が抗不整脈活 性を有することが開示されている。 J.Chem.Soc.,Perkin I,1983,973には、4−(4−カルボキンアニリノ) ピリジン、4−(4−メトキシカルボニルアニリノ)ピリジン、4−(4− メトキシアニリノ)ピリジン及び4−(4−ヒドロキシアニリノ)ピリジンの如 き一定のアニリノ置換ピリジン誘導体を調製できることが更に開示されている。 ヨーロッパ特許出願第0100158号には、2−〔4−(3−ピリジルアミ ノメチル)フェノキシ〕酢酸メチル(その実施例2)の如き一定の3−ピリジル アミノアルキル誘導体がトロンボキサンA2シンセターゼ阻害活性を有すること 、及びこれら化合物が抗炎症剤として、血小板凝集の阻害物質として、抗潰瘍剤 として、抗高血圧剤として及び腫瘍細胞転移の阻害物質としての価値があり得る こと開示されている。従って、一側面によれば、本発明は、下記一般式の化合物 及び薬学的に許容できるその塩を提供する。 〔式中、差替え用紙第3頁の翻訳文:原翻訳文第3頁第7行〜第4頁第11行(フェニル (1〜2C)スルホニルアミノ・・・・・と考えられる。)と差替える。 フェニル(1〜2C)スルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、又は (1〜4C)アルコキシカルボニルを表すか、又はX2−A1について付与する意 味のうちの1つを有し; X2は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレン 、オキシ(1〜4C)アルキレン、オキシ(5〜6C)アルキレン、オキシ(2 〜4C)アルケニレン、チオ(1〜3C)アルキレン、SO2(1〜3C)アル キレン、アミノ(1〜3C)アルキレン、SO2NH(1〜3C)アルキレン、 NR21CO(1〜2C)アルキレン(R21は水素、(1〜4C)アルキル又はベ ンジルを表す)、CONR21(1〜2C)アルキレンであって、それらのいずれ におけるアルキレン基も(2〜4C)アルケニル;(2〜4C)アルキニル;( 1〜4C)アルコキシ;カルボキシ;(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェ ニル(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェニル(1〜2C)アルキルNHC O;カルボキシ(1〜2C)アルキル;フェニル(1〜2C)アルキル;フェニ ルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;アミノ又は式NR12 XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12は水素又は(1〜4C)ア ルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、(6〜10C)アリール、( 6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ(1〜4C)アルキルアミノ( 1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アルキル、ピペリジノ(1〜4C )アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジノ(1〜4C)アルキルであ る)により場合により置換されていてもよく; A1はカルボキシ又はその易代謝性エステル又はアミドであり;そして R13は水素、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ又はハロゲンで ある。 但し、X1が結合であるときはX2は結合ではないものとする。〕 理論に縛られることを望まないが、このピリジル基内の窒素原子がアルギニン 中の強塩基性グアニジン基の代わりとして機能するものと考えられる。M2によ り表される基内のビリジルに結合した窒素原子の機能は、塩基として機能するピ リジル基内の窒素原子の能力に寄与することであると考えられる。例えば、4− (4−ピリジル)ピペラジン−1−イル基のピペラジン−1−イル基内の窒素原 子は、以下に示すように、塩基として機能するピリジル基内の窒素原子の能力に 寄与すると考えられる。差替え用紙第43頁〜第45頁の翻訳文:原翻訳文第42頁第18行〜第45頁 第18行(1.92-2.1(m,2H),・・・・・攪拌して溶媒を)と差替える。 1.92-2.1(m,2H),2.7-3.02(m,2H),3.18(d,2H),3.2-3.35(m,1H),3.48 -3.77(m,1H),3.62(s,3H),4.13-4.28(m,1H),4.5-4.65(m,1H),4.97( s,2H),6.8-6.94(m,4H),7.14(d,2H),7.77(d,1H),8.15(d,2H);マス スペクトル(+ve FAB,CH2Cl2/NBA):518(M+H)+。 2−S−アミノ−3−〔4−(1−(4’−ピリジル)ピペリジン−4−イル )オキシフェニル〕プロピオン酸メチル;NMR(d6-DMSO):1.54-1.72(m,2H) ,1.9-2.06(m,2H),2.65-2.88(m,2H),3.15-3.4(m,2H),3.52(t,1H),3 .59(s,3H),3.6-3.75(m,2H),4.52-4.65(m,1H),6.8-6.92(m,4H),7.09 (d,2H),8.15(dd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):356(M+H)+実施例24:2−S−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−〔4−〔1−(4 −ピリジル)ピペリジン−4−イル〕オキシフェニル〕プロピオン酸 実施例23の生成物から出発した以外は、実施例20に記載した操作と同じ操 作を用いて、表題の化合物を固体として得た:m.p.255〜258℃(分解);NMR(d6 -DMSO):0.66(t,3H),0.98-1.04(m,2H),1.05-1.4(m,2H),1.44-1.62( m,2H),1.8-1.96(m,2H),2.49(t,2H),2.61(dd,1H),2.87(dd,1H),3. 12-3.28(m,2H),3.4-4.0(m,5H),4.43-4.55(m,1H),6.79(m,4H),7.09 (d,2H),8.04(brd,2H);マススペクトル(+ve FAB,MeOH/NBA):462(M+H )+;微量分析測定値:C,59.6;H,6.9;N,9.0%;C23H31N3O5Sに必要な値:C ,59.8;H,6.8;N,9.1%。実施例25:4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル]フェノ キシ〕酪酸エチル 乾燥DMF(20ml)中の4−(4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル)フェノール(1.34g)の攪拌懸濁液を水素化ナトリウム(鉱油中60% 分散物,0.21g)で処理してこの混合液を1時間攪拌した。得られた溶液に 4−ブロモ酪酸エチルを添加してこの混合液を16時間攪拌した。溶媒を減圧留 去して残渣を酢酸エチルと水に分配した。有機層を水で洗浄し、相分離紙 (Whatmans 1PS)で濾過して溶媒を留去した。残渣を1.5/92.5/6v/v/ vメタノール/酢酸エチル/アンモニア水(SG 0.89)で溶離するシリカでのフラ ッシュクロマトグラフィーにより精製して酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、 表題の化合物(0.7g)を固体として得た:m.p.84〜85℃;NMR(CDCl3)δ 8 .3(2H,d),6.86(4H,c),6.72(2H,d),4.12(2H,q),4.0(2H,t),3.47 (4H,m),3.20(4H,m),2.5(2H,t),2.1(2H,m),1.26(3H,t);m/e 370 (M+H)+;C21H27N3O3についての計算値:C,68.3;H,7.4;N,11.4.測定値: C,68.1;H,7.4;N,11.1%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 4−(ピペラジン−1−イル)アニソール(4.24g)及び塩酸4 −クロロピリジン(3.35g)をよく混合して160〜170℃(浴温)で7 分間加熱した。冷却して得られた固体を水(75ml)中に溶かしてその溶液を アンモニア水で塩基性にした。析出した固体を酢酸エチルで抽出して有機抽出液 を水で洗浄し、相分離紙(Whatmans 1PS)で濾過して溶媒を留去した。残渣をエ タノールから再結晶して、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕 アニソール(1.84g)を固体として得た:m.p.165〜167℃;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.86(4H,m),6.71(2H,d),3.78(3H,s),3.46(4H,m),3. 2(4H,m)。 (ii) 濃臭化水素酸(30ml)中の工程(i)の生成物(1.5g)をアル ゴン気流下130〜135℃で2.5時間加熱した。この溶液を冷却し、水(1 50ml)中に注ぎ入れてアンモニア水で塩基性にした。析出物を濾取し、水洗 して乾燥し、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノール( 1.36g)を固体として得た:m.p.310〜312℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d ),6.86(4H,m),6.66(2H,d),3.45(4H,m),3.08(4H,m)。実施例26:4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノ キシ〕酪酸 水酸化ナトリウム水溶液(1N,0.8ml)及びエタノール(2ml)中の 実施例25の生成物(0.1g)の溶液を2時間維持した。この溶液の溶媒を留 去して残渣を水(5ml)中に溶かした。塩酸(1N,0.8ml)を添加し析 出物を濾過して水及びエーテルで洗浄し、表題の化合物を固体として得た:m.p. 305〜306℃;m/e 342(M+H)+;NMR(d6-DMSO)δ 8.0(2H,d),6.72(6H,m) ,3.74(2H,t),3.3(4H,m),2.94(4H,m),2.19(2H,t),1.72(2H,m);C19 H23N3O3についての計算値:C,66.8;H,6.8;N,12.3.測定値:C,67.0;H ,6.8;N,12.2%。実施例27:5−〔4−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル〕フェノ キシ〕ペンタン酸エチル 5−ブロモペンタン酸エチルから出発した以外は、実施例25と同じようにし て、表題の化合物を41%収率で調製した(酢酸エチル/ヘキサンから):m.p. 79〜82℃;NMR(CDCl3)δ 8.2(2H,d),6.88(4H,m),6.7(2H,d),4.13(2 H,q),3.47(4H,m),3.17(4H,m),2.36(2H,m),1.8(4H,m),1.33(3H,t );m/e 384(M+H)+;C22H29N3O3・0.25H2Oについての計算値:C,68.1;H,7. 6;N,10.8.測定値:C,68.2;H,7.8;N,10.5%。実施例28:5−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノ キシ〕ペンタン酸 実施例27の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表題 の化合物を50%収率で調製した:m.p.237〜241℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H ,d),6.97(4H,m),6.83(2H,d),3.69(2H,t),3.57(4H,m),3.13(4H,m ),2.27(2H,t),1.67(4H,m);m/e 356(M+H)+;C20H25N3O3・0.75H2Oにつ いての計算値:C,65.0;H,7.2;N,11.3.測定値:C,65.0;H,6.9;N,11.1 %。実施例29:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシク ロトン酸エチル 4−ブロモクロトン酸エチルから出発した以外は、実施例25と同じようにし て、表題の化合物を3%収率で調製した(酢酸エチル/ヘキサンから):m.p.12 7〜128℃;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),7.1(1H,m),6.9(4H,m),6.7(2H, m),6.18(2H,m),4.66(2H,m),4.25(2H,q),3.49(4H,m),3.2(4H,m) ,1.3(3H,t);m/e 368(M+H)+;C21H25N3O3についての計算値:C,68.6;H, 6.9;N,11.4.測定値:C,68.4;H,6.9;N,10.7%。実施例30:3−〔4−[4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕]ベン ズアミドプロピオン酸メチル 塩酸3−アミノプロピオン酸メチル(0.195g)及びトリエチルアミン( 0.59ml)を塩化4−〔(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル〕ベンゾイ ル・塩酸塩(0.473g)の攪拌懸濁液に室温で添加した。この混合液を2日 間攪拌して溶媒を差替え用紙第109頁の翻訳文:原翻訳文第108頁第5行〜第109頁第2行 (実施例129:・・・・・1.89(2H,m),)と差替える。 実施例129:4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェ ノキシ〕酪酸・塩酸塩 実施例26からの生成物(1.5g)及びメタノール(80ml)の混合物を 攪拌しなから加熱還流し、固体塩酸ピリジン(0.5g)を添加した。加熱を止 めて酢酸エチル(10ml)を添加した。この反応混合液の溶媒を僅かな濁りが 認められるまで留去した。更に冷却すると析出物が生成したのでこれを濾取し、 酢酸エチルで洗浄して乾燥し、表題の化合物(1.33g)をベージュ色固体と して得た:m.p.>240℃(分解);NMR(d6-DMSO)δ 1.90(2H,m),2.36(2H,t ),3.17(4H,m),3.83(4H,m),3.91(2H,t),6.89(4H,q),7.26(2H,d) ,8.25(2H,d),12.1(1H,br),13.75(1H,br);m/z 342(M+H)+;C19H23N3 O3・1.0HClについての計算値:C,60.4%;H,6.4%;N,11.1%;測定値:C,60. 0%;H,6.4%;N,10.8%。実施例130:トリフルオロ酢酸N−2−メトキシエチル−4−〔4−〔4−( 4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕ブチルアミド 乾燥ジクロロメタン(5ml)中のメトキシエチルアミン(0.9ml)の溶 液を、トルエン(5ml)中のトリメチルアルミニウム,2Mの攪拌溶液に5〜 10℃でアルゴン気流下で滴下した。添加が終了したら、氷浴を外して反応混合 液を室温で1時間攪拌した後、ジクロロメタン(5ml)中の実施例25の生成 物(0.62g)の溶液を滴下した。その反応混合液をアルゴン気流下で加熱還 流して2時間還流した。次いで、この反応混合液を室温まで冷却してジクロロメ タン(20ml)で希釈した。次いで、メタノール/ジクロロメタン,1:1の 溶液(3ml)を攪拌しながら滴下した。この反応混合液をジクロロメタン(1 0ml)、メタノール(3ml)及び水(5ml)で更に希釈した。有機層を分 液し、乾燥(Na2SO4)して濃縮乾固した。残渣を0.1%トリフルオロ酢酸 を含有するアセトニトリル/水・流動相を用いるDYNAMAX C-18,60A[83-201-C ]カラムでの分取逆相HPLCにより精製して、凍結乾燥後に表題の化合物 (56mg)をくすんだ白色固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 1.89(2H,m) ,差替え用紙第111頁〜第123頁の翻訳文:原翻訳文第110頁第2行〜第1 22頁第28行(水洗して・・・・・459(M+H)+。)と差替える。 水洗して相分離紙で濾過した。溶媒を留去するとオイルが得られ、生成物を1/ 1v:v酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカでのフラッシュカラムクロマト グラフィーによりこれを精製して、4−(〔2−(4−tert−ブトキシカルボニ ル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕アセチル)フェノキシ酢酸メチルを固体 (0.32g)として得た:m.p.81〜82℃;NMR(CDCl3)δ 7.97(2H,m),6.9 8(2H,m),4.83(2H,s),4.71(2H,s),4.18(2H,s),3.81(3H,s),3.72 (2H,t),3.42(2H,t),1.47(9H.s)。 (iii)TFA(10ml)中の工程(ii)からの生成物(2.2g)の溶液 を室温で1時間保持してから濃縮乾固した。残渣を酢酸エチルと炭酸ナトリウム 水溶液に分配した。有機層を相分離紙で濾過して溶媒を留去した。残渣を酢酸エ チルで磨り潰して固体を得た:m.p.128〜132℃;NMR(d6-DMSO)δ 7.95(2H,d ),7.06(2H,d),4.9(2H,s),3.7(3H,s),3.3(2H,m),2.9(2H,m)。実施例132:トリフルオロ酢酸RS 3−メチル−4−〔4−〔4−(4−ピ リジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 乾燥DMF(10ml)中の4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕フェノール(1.02g)の攪拌懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中60 %分散物,0.16g)を添加してこの混合液を室温で1時間攪拌した。得られ た溶液に4−ブロモ−3−メチル酪酸エチルを添加してこの混合液を16時間攪 拌した。溶媒を留去して残渣を水とジクロロメタンに分配した。不溶性物質を遠 心分離により除去した。有機層を相分離紙(Whatman IPS)で濾過して、残渣を メタノール/ジクロロメタン/濃アンモニア水(50/950/5)で溶離する シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−メチル−4 −〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸エチ ル(0.27g)を得た。これをメタノール(3ml)及び水酸化ナトリウム水 溶液(1N,2ml)中で室温で2時間加水分解した。この溶液の溶媒を留去し て残渣を逆相HPLC(水/アセトニトリル/0.1%TFA勾配)により精製 してガラス状物を得た。これをエーテルで磨り潰して結晶化させ、表題の化合物 (0.08g)を得た:m.p.169〜171℃;NMR(d6-DMSO)δ 13.45(1H,br),1 2.07(1H,br),8.27(2H,d),7.28(2H,d),6.9(4H,m),3.80(6H,m),3. 16(4H,t),2.45(1H,m),2.37(1H,m),2.12(1H,m),1.0(3H,d);m/e 3 56(M+H)+;C22H25N3O4F3・0.5H2Oについての計算値:C,55.2;H,5.6;N,8. 9.測定値:C,55.3;H,5.6;N,8.7%。実施例133:RS−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル 〕フェノキシ〕−3−ビニル酪酸・ナトリウム塩 1N水酸化ナトリウム溶液(2.3ml)及びメタノール(5ml)中のRS 4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕−3 −ビニル酪酸メチル(0.29g)の溶液を室温で4時間保持した。溶液の溶媒 を留去してその固体残渣に水(2ml)を添加した。こうして得られた固体を濾 過してアセトン及びエーテルで洗浄して、表題の化合物(0.042g)を得た :m.p.293〜295℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),6.9(6H,m),5.88(1H,m ),4.96(2H,m),4.0(1H,m),3.77(1H,t),3.41(2H,m),3.10(2H,m) ,2.84(1H,m),1.98(2H,d);m/e 470(M+H)+;C21H24N3O3Na・H2Oについて の計算値:C,61.9;H,6.4;N,10.3.測定値:C,62.1;H,6.4;N,10.5%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) メタノール(30ml)中のRS 3−ビニルブチロラクトン(3.5 g)及び酢酸ナトリウム(2.56g)の溶液を24時間保持した。溶媒を留去 してその残渣を水とエーテルに分配した。水層をエーテルで更に2回抽出して抽 出液を合わせ、相分離紙で濾過して溶媒を留去した。溶離液として1/9の酢酸 エチル/ヘキサンで開始して4/6の酢酸エチル/ヘキサンへと進めてゆくシリ カゲル(Merck 7736)での濾過クロマトグラフィーにより残渣を精製して、4− ヒドロキシ−3−ビニル酪酸メチルをオイルとして得た;NMR(CDCl3)δ 5.73 (1H,m),5.15(2H,m),3.68(3H,s),3.60(2H,t),2.76(1H,m),2.48( 2H,m),1.69(1H,t);m/e 145(M+H)+。 (ii) ジクロロメタン(30ml)中の4−〔4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−1−イル〕フェノール(1.98g)の15℃の攪拌懸濁液に、トリフェ ニ ルホスフィン(2.04g)を添加したのに続いてアゾジカルボン酸ジエチル( 1.35g)を滴下した。この混合液を完全な溶液が得られるまで攪拌した。4 −ヒドロキシ−3−ビニル酪酸メチル(1.12g)を滴下してその混合液を4 時間攪拌した。反応中に析出した固体は出発フェノールであったのでこれを濾去 した。濾液の溶媒を留去し残渣を酢酸エチル(20ml)で処理して濾過した。 濾液を2N塩酸(2×10ml)で抽出して水層を分液し、0.89 S.G.水酸 化アンモニウムで塩基性にした。析出物を酢酸エチル中に2回抽出し、合わせた 抽出液を相分離紙で濾過して溶媒を留去した。残渣をメタノール/ジクロロメタ ン/0.89 S.G.水酸化アンモニウムv:v:v 7.5/92.5/0.75で溶 離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、RS 4 −〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕−3−ビ ニル酪酸メチル(0.29g)を得た;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.88(4H ,m),6.70(2H,d),5.85(1H,m),5.20(2H,m),3.90(2H,m),3.67(3H,s ),3.48(2H,m),3.18(2H,m),3.06(1H,m),2.68(1H,m),2.47(1H,m) ,1.80(1H,br);m/e 382(M+H)+実施例134:4−〔2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸エチル 2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノール から出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を50%収率 で固体として調製した:m.p.53〜55℃;NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.83(1H ,m),6.79(2H,d),6.71(2H,d,d),6.0(1H,m),5.1(2H,m),4.15(2H,q ),3.98(2H,t),3.49(4H,m),3.39(2H,d),3.19(4H,m),2.53(2H,t) ,2.11(2H,q),1.76(3H,t);m/e 410(M+H)+;C24H31N3O3・0.5H2Oについ ての計算値:C,68.9;H,7.7;N,10.0.測定値:C,68.8;H,7.7:N,9.9%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) 水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物,0.4g)をDMF(25 ml)中の4−〔4−(4−ピリジル)ビペラジン−1−イル〕フェノール(2 .55g)の攪拌懸濁液に添加して、この混合液を室温で20分間攪拌した。塩 化アリル(0.756g)を滴下して攪拌を20時間続けた。氷水(75ml) を 添加してその混合液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を水及び食塩 水で洗浄し、乾燥(MgSO4)して溶媒を留去した。その残渣をヘキサンで磨 り潰して濾過し、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノー ルアリルエーテル(2.5g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H, dd),6.8-7.0(6H,m),5.92-6.13(1H,m),5.2-5.45(2H,m),4.5(2H,m) ,3.45(4H,m),3.11(4H,m)。 (ii) 工程(i)からの生成物(5g)をアルゴン気流下ジフェニルエーテル (15g)中で緩やかに還流させながら2.5時間加熱した。この混合液を室温 まで冷却してエーテル(70ml)を添加した。固体物質を濾過してメタノール /ジクロロメタン(1/4v/v)で溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマ トグラフィーにより精製し、2−アリル−4−〔4−(4−ビリジル)ピペラジ ン−1−イル〕フェノール(0.88g)を固体として得た:m.p.180〜182℃; NMR(d6-DMSO)δ 8.88(1H,s),8.19(2H,dd),6.87(2H,dd),6.7(3H,m) ,5.88-6.03(1H,m),5.0(2H,m),3.44(4H,t),3.28(2H,d),3.05(4H,t );m/e 296(M+H)+実施例135:4−〔2−アリル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例134の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を固体として61%収率で調製した:m.p.209〜210(分解)℃;NMR (d6-DMSO)δ 8.19(2H,d),6.84(5H,m),5.82-6.08(1H,m),4.92-5.12( 2H,m),3.91(2H,t),3.44(4H,t),3.3(2H,d),3.1(4H,t),2.4(2H,t ),1.93(2H,t);m/e 382(M+H)+;C22H27N3O3についての計算値:C,69.3; H,7.13;N,11.0.測定値:C.69.2;H,7.3;N,11.2%。実施例136:4−〔2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジ ン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸エチル 2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェ ノールから出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を24 %収率で固体として調製した:m.p.65〜67℃;NMR(CDCl3)δ 8.29(1H,d),6 .8(1H,d),6.73(2H,d),6.7(2H,d),4.13(2H,q),3.94(2H,t),3.46 (4H,t),3.18(4H,t),2.52(4H,m),2.09(2H,m),1.54(2H,m),1.24( 3H,t),0.94(3H,t);m/e 412(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 エタノール(25ml)及び1N塩酸(2.5ml)中の実施例134の工程 (ii)からの生成物(0.74g)を10%パラジウム担持炭素(0.15g) で室温及び常圧で水素の吸収が完了するまで水素化した。触媒を珪藻土での濾過 により除去して濾液の溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル(25ml)と飽和重 炭酸ナトリウム溶液(25ml)の混合液で磨り潰し、不溶性固体を濾過して水 及び酢酸エチルで洗浄した。濾液の水層をジクロロメタンで2回抽出して合わせ た有機抽出液の溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル不溶性物質と合わせて沸騰エ タノール(40ml)で処理して、未溶物質を濾過により除去した。濾液の溶媒 を留去して、2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1− イル〕フェノール(0.7g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.84-8.68 (1H,m),8.18(2H,d),6.82(2H,m),6.7(3H,m),4.1(1H,m),3.42(4H ,t),3.17(3H,s),3.05(4H,t),2.48(DMSO),1.55(2H,m),0.89(3H,t )。実施例137:4−〔2−n−プロピル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジ ン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例136の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を64%収率で調製した:m.p.207〜209℃(イソプロパノールから) ;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),6.7-6.92(5H,m),3.91(2H,t),3.45(4 H,t),3.10(4H,t),2.5(DMSO),2.4(2H,t),1.91(2H,?),1.54(2H,m ),0.9(3H,t)+3.79と1.04においてイソプロパノール(0.69モル%);m/e 38 4(M+H)+;C22H29N3O3・0.7C3H7Oについての計算値:C,68.0;H,8.2;N,9.9 .測定値:C,68.1;H,8.2;N,9.9%。実施例138:4−〔2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸エチル ジ塩酸2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェ ノールから出発した以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を29 %収率でガム状物として調製した:NMR(CDCl3)δ 8.3(2H,m),6.45-6.35 (5H,m),4.14(2H,q),3.87(2H,t),3.14(4H,m),2.53(2H,t),2.21( 3H,s),2.11(2H,m),1.24(3H,t);m/e 384(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) カルボニルジイミダゾール(5g)を、乾燥THF(50ml)中の N−ベンジルイミノジ酢酸(3.14g)の攪拌懸濁液にアルゴン気流下室温で 少しずつ添加した。5分後、この混合液を緩やかに15分間加熱還流し、そして (4−アミノ−2−メチル)フェニルベンジルエーテル(3.0g)を添加して この混合液を還流しながら17時間攪拌した。溶媒を留去して残渣を酢酸エチル (100ml)及び水(150ml)と共に1.5時間攪拌した。固体を濾過し 、水洗及び乾燥して、(4−〔4−ベンジル−2,6−ジケトピペラジン−1− イル〕−2−メチル)フェニルベンジルエーテル(4.7g)を得た:m.p.118 〜126(分解)℃;NMR(CDCl3)δ 7.1-7.32(10H,m),6.78(3H,s),4.93(2 H,s),3.56(2H,s),3.4(4H,s),2.12(3H,s);m/e 373(M+H)+。 (ii) 乾燥THF(50ml)中の工程(i)の生成物(2.9g)の溶液に 水素化リチウムアルミニウム(0.6g)を添加して、この混合液を1.5時間 加熱還流した。この混合物を冷やして更に水素化リチウムアルミニウム(0.3 g)を添加して還流を更に1.5時間続けた。この混合物を冷却して水(0.9 ml)に続いて水酸化ナトリウム溶液(1N,3.6ml)を添加してこの混合 液を10分間還流した。固体を濾過してTHFで洗浄した。濾液及び洗浄液の溶 媒を留去して、5%酢酸エチル/ジクロロメタンで酢酸エチルを25%に増やし ながら溶離するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製 した。こうして〔2−メチル−4−{4−ベンジルピペラジン−1−イル}〕フ ェニルベンジルエーテルを固体(1g)として得た:m.p.118〜120℃;NMR(CDC l3)δ 7.2-7.5(10H,m),6.82(1H,d),6.80(1H,d),6.7(1H,m),5.01( 2H,s),3.1(4H,m),2.53(3H,s);m/e 373(M+H)+。 (iii)1,2−ジクロロエタン(25ml)中の工程(ii)の生成物(1g )の懸濁液を氷水中で冷却してクロロギ酸1−クロロエチル(0.77g)で処 理した。この混合液を室温まで温め、30分間攪拌して30分間加熱還流した。 メタノール(20ml)を添加してこの混合物を再び還流し溶媒を留去した。残 渣 をエーテルで磨り潰して濾過した。固体をエーテルで洗浄して乾燥し、塩酸〔2 −メチル−〔4−ピペラジン−1−イル〕〕フェニルベンジルエーテルを固体( 0.95g)として得た:m.p.195〜198℃;NMR(d6-DMSO)δ 9.44(2H,bs), 7.3-7.5(6H,m),6.98(2H,m),5.08(?,s),4.98(4H,bs),3.38(4H,d) ,2.2(3H,s);m/e 281(M+H)+。 (iv) 水(10ml)中の工程(iii)の生成物(0.95g)、塩酸4−ク ロロピリジン(0.46g)及びトリエチルアミン(0.615g)の混合液を 100℃で3時間加熱した。更に4−クロロピリジン(0.34g)及びトリエ チルアミン(0.3ml)を添加して還流を更に3時間続けた。この溶液を冷却 してジクロロメタン(2×15ml)で抽出した。有機層の溶媒を留去し、残渣 を0.4%濃アンモニアを含有する5%メタノール/ジクロロメタンで溶離する シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、〔2−メチル− 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕フェニルベンジルエーテ ル(0.26g)を固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.19(2H,d),7.25-7. 5(5H,m),6.88(4H,m),6.74(1H,m),5.03(2H,s),3.44(4H,bt),3.1 (4H,bt),2.18(3H,s);m/e 360(M+H)+。 (v) 2N塩酸(2ml)を含有するエタノール(20ml)中の工程(iv )の生成物(0.95g)の溶液を水素雰囲気下で10%パラジウム担持炭素( 0.16g)と共に水素の吸収が完了するまで攪拌した。この混合液を濾過して 濾液の溶媒を留去した。残渣を熱酢酸エチルで磨り潰して濾過し、固体としてジ 塩酸2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノー ル(0.55g)を得た:NMR(d6-DMSO)δ 8.25(2H,d),7.24(2H,d),7.1 2(2H,bd),6.8(1H,d),4.02(4H.m),3.46(4H,m),2.1(3H,s);m/e 27 0(M+H)+実施例139:4−〔2−メチル−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例138の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を80%収率で固体として調製した:m.p.261〜262℃;NMR(d6-DMSO )δ 8.18(2H,d),6.7-6.9(2H,m),3.9(2H,t),3.43(4H,bt),3.1 (4H,bt),2.39(2H,t),2.13(3H,s),1.72(2H,m);m/e 356(M+H)+;C2 0 H25N3O3についての計算値:C,67.6;H,7.1;N,11.8.測定値:C,67.4;H, 6.9;N,12.2%。実施例140:RS 2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−〔4−〔4−( 4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸メチル RS 4−ブロモ−2−t−ブトキシカルボニルアミノ酪酸メチルから出発し た以外は、実施例25と同じようにして、表題の化合物を65%収率でオイルと して調製した:NMR(CDCl3)δ 8.31(2H,d),6.9(4H,m),6.71(2H,m),5. 3(1H,br),4.5(1H,br.d),4.01(2H,t),3.77(3H,s),3.5(4H,m),3.2 1(4H,m),2.3(2H,m),1.46(9H,s);6.03,2.97と2.9(DMF)及び1.8(H2O )のシグナルもある;m/e 471(M+H)+;C25H34N4O5・0.5DMF・0.5H2Oについて の計算値:C,61.7;H,7.5;N,12.2.測定値:C,61.8;H,7.2;N,11.9%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 ジクロロメタン(20ml)中のRS N−ブトキシカルボニルホモセリン・ メチルエステル(1.7g)及び四臭化炭素(3.6g)の溶液を5℃で攪拌し た。トリフェニルホスフィン(3.77g)を5分間かけて少しずつ添加した。 2時間後に室温でこの暗色溶液の溶媒を留去して残渣をエーテル/ヘキサン(1 /1,30ml)で固体が得られるまで磨り潰した。固体を濾過して濾液の溶媒 を留去した。生成物が25%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するフラッシュクロマ トグラフィーにより残渣を精製して、RS 4−ブロモ−2−ブトキシカルボニ ルアミノ酪酸メチル(0.41g)をオイルとして得た;NMR(CDCl3)δ 5.16 (1H,br),4.45(1H,m),3.8(3H,s),3.45(2H,t),2.52-2.11(2H,m),1 .48(9H,s);m/e 296(M+H)+実施例141:RS 2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−〔4−〔4−( 4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例140の生成物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を58%収率で固体として得た:m.p.198〜207℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),6.91(6H,m),4.06(1H,m),3.92(2H,t),3.48(4H,t),3. 12 (4H,t),2.2-1.84(2H,m),1.37(9H,s);m/e 457(M+H)+;C24H32N4O5・H2 Oについての計算値:C,60.7;H,7.2;N,11.8.測定値:C,60.7;H,7.2;N ,11.7%。実施例142:RS 2−アミノ−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジ ン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸メチル 実施例140の化合物(0.96g)をTFA(10ml)中に室温で2時間 保持した。この溶液の溶媒を留去して残渣を水(15ml)に溶かし、そん溶液 を炭酸ナトリウムで塩基性にした。この混合液をジクロロメタンで3回抽出した 。合わせた抽出液の溶媒を留去して、表題の化合物(0.56g)を得た:m.p. 125〜127℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),6.92(6H,m),4.0(2H,m),3.6 4(3H,s),3.46(4H,t),3.15(4H,t),2.04(2H,m),1.84(1H,m);m/e 3 71(M+H)+;C20H26N4O3・0.75H2Oについての計算値:C,62.5;H,7.17;N,14 .6.測定値:C,62.8;H,6.8;N,14.3%。実施例143:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1− イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸・ナトリウム塩 メタノール(5ml)中の実施例35の表題の化合物(0.25g)を水酸化 ナトリウム水溶液(1N,0.65ml)で処理してこの混合液を室温で6時間 保持した。こうして生成した固体を濾過しメタノールで洗浄して、表題の化合物 (0.18g)を得た:m.p.317〜318℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),7.89 (2H,d),6.91(2H,d),6.83(2H,d),4.89(2H,s),4.21(2H,s),4.01( 2H,s),3.68(2H,m),3.51(2H,m);m/e 392(M+H)+;C19H18N3O5Na・0.25H2 Oについての計算値:C,57.6;H,4.6;N,10.測定値:C,57.2;H,4.6;N, 10.4%。実施例144:4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1− イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸エチル 実施例36の生成物の粗製サンプル(3.4g)を、塩化チオニル(2.25 g)をエタノール(45ml)に0℃以下で攪拌しながら滴下することによって 作った溶液で0℃で処理した。この混合物を室温で2時間攪拌し、緩やかに1. 5時間加熱還流して溶媒を留去した。残渣を水で処理して重炭酸ナトリウム水溶 液でpH6に調節した。析出したガム状物を分離して水溶液をpH8に調節し、 ジクロロメタン(2×50ml)で抽出した。合わせた抽出液を食塩水で洗浄し 、乾燥して溶媒を留去した。残渣を10g Mega Bond Elutシリカゲルカラムを 用いて5%メタノール/ジクロロメタン/0.5%トリエチルアミンで溶離する クロマトグラフィーにより精製して、表題の物質を固体(0.2g)としてを得 た:m.p.163〜165℃;NMR(CDCl3)δ 8.34(2H,m),7.97(2H,m),6.98(2H, m),6.63(2H,m),4.89(2H,s),4.7(2H,s),4.29(2H,q),4.1(2H,s) ,3.7(2H,m),3.6(2H,m),1.31(3H,t);m/e 398(M+H)+;C21H23N3O5に ついての計算値:C,63.5;M,5.83;N,10.6.測定値:C,61.5;M,5.9;N,1 0.5%。実施例145:N−4−〔2−(4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン− 1−イル)アセチル〕フェノキシアセチルグリシン・エチルエステル 実施例36の化合物(0.37g)をヒドロキシベンゾトリアゾール(0.1 7g)とDMF(10ml)中で攪拌してこの混合物を氷水中で冷却した。塩酸 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(0.14g )に続けてトリエチルアミン(0.14ml)を添加してこの混合物を30分間 攪拌した。ここで、塩酸グリシンエチルエステル(0.15g)に続けてトリエ チルアミン(0.28ml)を添加した。冷却しながら10分間攪拌した後、こ の混合液を室温まで温め、2日間攪拌して溶媒を留去した。水(10ml)を残 渣に添加してpH6〜7まで重炭酸ナトリウムを添加した。この混合物の溶媒を 留去して残渣を2〜20%メタノール/ジクロロメタンで溶離するMega Bond El utシリカゲルカラム(10g)でのクロマトグラフィーにより精製した。生成物 をエタノールから再結晶して、表題の化合物を固体(36mg)として得た:m. p.209〜211℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.55(1H,t),8.2(2H,brd),7.99(2H,m) ,7.12(2H,m),6.86(2H,d),4.92(2H,s),4.11(2H,q),4.02(2H,s), 3.9(2H,d),3.2(2H,m),3.52(2H,m),1.2(3H,t);m/e 455(M+H)+;C2 3 H26N4O6についての計算値:C,60.8;M,5.77;N,12.3.測定値:C,60.6;M ,5.7;N,12.5%。実施例146:4−〔2−ニトロ−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸エチル 硫酸(98%,2.5ml)を実施例25の化合物(1g)に攪拌しなから室 温で添加した。この溶液を5℃以下に冷却して硝酸(0.18ml)と硫酸(0 .18ml)の混合物を滴下した。この溶液を10℃以下で1.5時間攪拌し、 氷の上に注いでアンモニア溶液でpH10の塩基性にした。この混合液を酢酸エ チル(2×50ml)で抽出して抽出液を水洗し、乾燥(MgSO4)して溶媒 を留去した。残渣を5〜10%メタノール/ジクロロメタンで生成物を溶離する シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の物質をオ イル(0.18g)としてを得た:NMR(CDCl3)δ 8.32(2H,d),7.41(1H,d ),7.14(1H,m),7.04(1H,d),6.77(2H,m),4.17-4.14(4H,m),3.51-3. 28(8H,m),2.57(2H,t),2.14(2H,m),1.28(3H,t),+H2O(1.87);m/e 415(M+H)+;C21H26N4O5・0.25H2Oについての計算値:C,60.1;M,6.3;N,1 3.1.測定値:C,60.2:M,6.3;N,13.2%。実施例147:RS 2−n−ブタンスルホニルアミノ−4−〔4−〔4−(4 −ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸メチル 塩化n−ブタンスルホニル(0.233g)をジクロロメタン(15ml)中 の実施例142の化合物(0.5g)とトリエチルアミン(0.15g)の攪拌 溶液に室温で添加した。この溶液を2日間保持してシリカゲルでのフラッシュカ ラムクロマトグラフィーに付した。生成物をメタノール/ジクロロメタン/0. 88SGアンモニア(7/93/0.7)v:v:vで溶離し、エーテルで磨り 潰した後、表題の化合物を58%収率で固体としてを得た:m.p.124〜125℃;NM R(CDCl3)δ 8.3(2H,d),6.88(4H,q),6.72(2H,m),5.18(1H,br.d),4 .16(1H,br,q),4.08(2H,t),3.8(3H,s),3.47(4H,m),3.18(4H,m),2 .98(2H,m),2.28(2H,m),1.73(2H,m),1.45-1.27(2H,m),0.9(3H,t) ;m/e 491(M+H)+;C24H34N4O5Sについての計算値:C,58.8;M,7.0;N,11.4 .測定値:C,58.4;M,7.0;N,11.1%。実施例148:RS 2−n−ブタンスルホニルアミノ−4−〔4−〔4−(4 −ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例147の化合物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を58%収率で固体として得た:m.p.251〜252℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.18(2H,d),7.3(1H,vbr),6.9(6H,m),3.97(2H,t),3.9(1H,m),3. 45(4H,t),3.11(4H,t),2.9(2H,t),2.12(1H,m),1.92(1H,m),1.58 (2H,m),0.81(3H,t);m/e 477(M+H)+;C23H32N4O5S・0.5H2Oについての計 算値:C,56.9;H,6.8;N,11.5.測定値:C,57.0;H,6.8;N,11.3%。実施例149:RS 3−ベンジル−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 RS 3−ベンジル−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕フェノキシ〕酪酸エチルから出発した以外は、実施例26と同じようにして 、表題の化合物を65%収率で固体として得た:m.p.205〜206℃;NMR(d6-DMSO )δ 8.2(2H,d),7.22(5H,m),6.9(6H,m),3.8(2H,d),3.45(4H,m), 3.15(4H,m),2.72(2H,m),2.5-2.18(Me2SO+3H,m);m/e 432(M+H)+;C2 6 H29N3O3・0.25H2Oについての計算値:C,71.6;H,6.8;N,9.7.測定値:C,7 1.9;H,6.8;N,9.5%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) エタノール(20ml)中のRS 3−ベンジルブチロラクトン(1. 14g)の溶液を5℃で攪拌して臭化水素ガスをゆっくり4時間で吹き込んだ。 この溶液を5℃で20時間保持して水(70ml)に続いて炭酸ナトリウムを添 加してこの酸を中和した。この混合液を酢酸エチルで抽出し、有機層を相分離紙 で濾過して溶媒を留去し、4−ベンジル−3−ブロモ酪酸エチルをオイルとして 得た;NMR(CDCl3)δ 7.24(5H,m),4.13(2H,q),3.45(2H,m),2.62(2H, d),2.44(3H,m),1.25(3H,t);m/e 285(M+H)+。 (ii) 工程(i)の生成物から出発した以外は、実施例25と同じようにして 、RS 3−ベンジル−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピベラジン−1−イ ル〕フェノキシ〕酪酸エチルを40%収率でオイルとして調製した:NMR(CDCl3 )δ 8.34(2H,d),7.29(5H,m),6.9(4H,m),6.72(2H,m),5.13(2H,q) ,3.85(2H,m),3.5(4H,m),3.3(4H,m),2.9-2.38(5H,m),1.26(3H,t) ;m/e 460(M+H)+実施例150:RS 3−フェニル−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 RS 3−フェニル−4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕フェノキシ〕酪酸メチルから出発した以外は、実施例26と同じようにして 、表題の化合物を39%収率で固体として得た:m.p.120〜125℃;NMR(d6-DMSO )δ 8.18(2H,d),7.32(5H,m),7.25(2H,d),6.87(6H,m),4.04(2H,q ),3.45(5H,m),3.11(4H,t),2.71(2H,m);m/e 418(M+H)+;C25H27N3O3 ・0.25H2Oについての計算値:C,7.1;H,6.5;N,9.9%.測定値:C,7.2;H, 6.5;N,9.8%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 RS 4−ヒドロキシ−3−フェニル酪酸エチルから出発した以外は、実施例 133の工程(ii)と同じようにして、RS 3−フェニル−4−〔4−〔4− (4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸メチルを10%収率 でオイルとして調製した:NMR(d6-DMSO+CD3COOD)δ 8.23(2H,d),7.3(5H, m),7.17(2H,d),6.95(2H,d),6.83(2H,d),4.06(2H,m),3.77(4H,t ),3.55(3H,s),3.51(1H,m),3.17(4H,t),2.83(2H,m);m/e 432(M+H )+実施例151:3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕− N−ベンジルベンズアミドプロピオン酸 3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕〕−N−ベンジル ベンズアミドプロピオン酸メチルから出発した以外は、実施例31と同じように して、表題の化合物を72%収率で固体として得た:NMR(d6-DMSO)δ 2.5-2.6 (2H,m),3.4-3.55(6H,m),3.75-3.85(4H,m),4.65(2H,s),6.95(2H,d ),7.15(2H,d),7.2-7.45(7H,m),8.25(2H,d);m/e 445(M+H)+;C26H2 8 N4O3・0.5H2Oについての計算値:C,68.8;H,6.3;N,12.3.測定値:C,69.2 ;H,5.8;N,12.4%。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) N−ベンジル−β−アラニンメチルエステルを用いた以外は、実施例 30と同じようにして、3−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イ ル〕〕−N−ベンジルベンズアミドプロピオン酸メチルを34%収率で固体とし て調製した:NMR(CDCl3)δ 2.0-2.1(2H,m),2.6-2.7(2H,t),3.35-3.4 (4H,m),3.45-3.55(4H,m),3.65(3H,s),4.65(2H,s),6.7(2H,d),6. 85(2H,d),7.2-7.45(7H,m),8.2-8.35(2H,m);m/e 459(M+H)+差替え用紙第125頁〜第126頁の翻訳文:原翻訳文第123頁第26行〜第 125頁第18行(7.8-7.9(2H,m),・・・・・ことができる。)と差替える 7.8-7.9(2H,m),8.25(2H,d);m/e 384(M+H)+;C20H21N3O5・1H2Oについて の計算値:C,59.8;H,5.8;N,10.0.測定値:C,59.3;H,5.8;N,10.1%。実施例154:4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1− イル〕フェノキシ〕酪酸エチル 4−〔4−(4−ビリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノールか ら出発した以外は、実施例25に記載したのと同じようにして、表題の化合物を 無色固体(100mg)として調製した:NMR(d6-DMSO)δ 1.2(3H,t),1.9- 2.05(2H,q),2.45(2H,t),3.85(2H,m),3.95(2H,mと2H,t),4.05(2H,q ),4.4(2H,s),6.9(2H,d),7.15(2H,d),7.25(2H,d),8.25(2H,d); m/e 384(M+H)+。 必要な出発物質は、次のようにして調製した。 (i) ジメチルホルムアミド(20ml)中の4−(4−ピリジル)ピペラ ジン−2−オン(880mg)の攪拌懸濁液に、水素化カリウム(20%分散物 を1.0ml)を添加してこの混合物を0.5時間攪拌した後でヨウ化銅(I) (1.0g)を添加した。0.25時間して、4−ベンジルオキシブロモベンゼ ン(1.2g)を添加してこの混合物を140℃でアルゴン気流下で2時間攪拌 した。この反応混合液を水及び食塩水で希釈してジクロロメタン(3×40ml )で抽出し、合わせた抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(PS紙)して溶媒 を留去すると粗生成物がペースト状固体(2.0g)として得られた。これをジ クロロメタン/メタノール/濃アンモニア水(97:2.5:0.5v/v)で溶 離するシリカでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、4−ベンジル オキシ−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕ベンゼンを 無色固体(1.1g)としてを得た:NMR δ(d6-DMSO):3.7-3.9(4H,m),4. 1(2H,s),5.1(2H,s),6.85(2H,d),7.05(2H,d),7.25(2H,d),7.3-7. 6(5H,m),8.2(2H,d);m/e 360(M+H)+。 (ii) メタノール(500ml)及びテトラヒドロフラン(100ml)の 混 合液中の工程(i)の生成物(1.1g)の溶液に、30%バラジウム担持炭素 触媒(300mg)を添加して、この混合液を水素雰囲気下周囲温度及び周囲圧 で全出発原料が消費されるまで攪拌した。濾過により触媒を除去した後、溶媒を 減圧留去して、4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕 フェノールをTLCで本質的に1スポットの無色固体として得た。これを更に精 製又は特性決定することなく用いた。実施例155:4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕 フェノキシ〕酪酸 実施例154の生成物から出発した以外は、実施例26に記載したのと同じよ うにして、表題の化合物を無色固体(95mg)として調製した:NMR(d6-DMSO )δ 1.8-2.0(2H,q),2.35(2H,t),3.7-4.0(4H,m+2H,t),4.3(2H,s), 6.85(2H,d),7.05(2H,d),7.2(2H,d),8.15(2H,d);m/e 356(M+H)+実施例156:4−〔2−ニトロ−4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1 −イル〕フェノキシ〕酪酸 実施例146の化合物から出発した以外は、実施例26と同じようにして、表 題の化合物を68%収率で固体として得た:m.p.219〜220℃;NMR(d6-DMSO)δ 8.2(2H,d),7.4(1H,d),7.27(2H,m),6.98(2H,d),4.08(2H,t),3.2 3(4H,br.t),2.36(2H,t),1.69(2H,m);m/e 387(M+H)+;C19H22N4O5・H2 Oについての計算値:C,56.4;H,5.98;N,13.9.測定値:C,56.7;H,5.7; N,13.9%。実施例157 本発明の化合物を治療又は予防用途に供するのに適する例示的医薬投与形態に は次のものが含まれる。これらは、当該技術分野で周知の慣用的操作により得る ことができる。差替え用紙第129頁の翻訳文:原翻訳文第128頁第10行〜第129頁第1 の基を形成してもよく; Z1及びZ1aはそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、(1〜4C)ア ルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(1〜4C)アル コキシ、(1〜4C)アルキルチオ、(2〜4C)アルケニルオキシ、ニトロ、 アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、(2〜4C)アルカノイルアミノ、シア ノ、(1〜4C)アルキルスルホニルアミノ;フェニル(1〜2C)スルホニル アミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、又は(1〜4C)アルコキシカルボニ ルを表すか、又はX2−A1について付与する意味のうちの1つを有し; X2は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレン 、オキシ(1〜4C)アルキレン、オキシ(5〜6C)アルキレン、オキシ(2 〜4C)アルケニレン、チオ(1〜3C)アルキレン、SO2(1〜3C)アル キレン、アミノ(1〜3C)アルキレン、SO2NH(1〜3C)アルキレン、 NR21CO(1〜2C)アルキレン(R21は水素、(1〜4C)アルキル又はベ ンジルを表す)、CONR21(1〜2C)アルキレンであって、それらのいずれ におけるアルキレン基も(2〜4C)アルケニル;(2〜4C)アルキニル;( 1〜4C)アルコキシ;カルボキシ;(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェ ニル(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェニル(1〜2C)アルキルNHC O;カルボキシ(1〜2C)アルキル;フェニル(1〜2C)アルキル;フェニ ルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;アミノ又は式NR12 XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12 は水素又は(1〜4C)アルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、 (6〜10C)アリール、(6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ( 1〜4C)アルキルアミノ(1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アル キル、ピペリジノ(1〜4C)アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジ ノ(1〜4C)アルキルである)により場合により置換されていてもよく; A1はカルボキシ又はその易代謝性エステル若しくはアミドであり;そして R13は水素、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ又はハロゲン である。 但し、X1が結合であるときはX2は結合ではないものとする。〕 2.M2が、NH、メチルイミノ、5−オキソイミダゾリジン−1,3−ジイル 、2−オキソピペラジン−1,4−ジイル、2,6−ジオキソピペラジン−1, 4−ジイル、1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジン−2,5−ジイル、差替え用紙第132頁〜第133頁の翻訳文:原翻訳文第131頁第29行〜第 134頁第2行(フェニルスルホニル・・・・・については、式:)と差替える 。 フェニルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;アミノ又は 式NR12XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12は水素又は(1〜 4C)アルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、(6〜10C)アリ ール、(6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ(1〜4C)アルキル アミノ(1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アルキル、ピペリジノ( 1〜4C)アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジノ(1〜4C)アル キルである)により場合により置換された基を表す、請求項9記載の化合物。 11.X2がオキシメチレンを表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物 。 12.X1がメチレンカルボニルを表す、請求項11記載の化合物。 13.R13が水素である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。 14.4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェ ノキシ酢酸; 2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセ チル〕フェニレン−1,2−ジオキシ]ジ酢酸; 4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 ; 4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル]アセチ ル〕フェノキシ酢酸; 〔2−プロピル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン− 1−イル〕アセチル〕フェノキシ酢酸; 〔2−メチル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1 −イル〕アセチル〕〕フェノキシ酢酸;及び 4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノ キシ〕酪酸;及びそれらの易代謝性エステル又はアミド、及び薬学的に許容でき るそれらの塩から選ばれる化合物。 15.請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物の易代謝性エステル又は アミドであって、(1〜6C)アルカノール;インダノール;アダマントール; (1〜6C)アルカノイルオキシ(1〜4C)アルカノール;グリコールアミド ;(S−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルアルコ ール;及び(1〜4C)アルキルオキシカルボニル(1〜4C)アルカノールか ら選ばれるアルコールで形成されるエステル、及びアンモニア;(1〜4C)ア ルキルアミン;ジ(1〜4C)アルキルアミン;(1〜4C)アルコキシ(1〜 4C)アルキルアミン;フェニル(1〜2C)アルキルアミン;及びアミノ酸か ら形成されるアミドから選ばれるエステル又はアミド。 16.4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェ ノキシ酢酸メチル; 2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセ チル〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチル; 4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ〕酪酸 エチル; 4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸メチル;及び 4−〔4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノ キシ〕酪酸エチル、及び薬学的に許容できるそれらの塩から選ばれる化合物。 17.下記の方法を含む、一般式Iの化合物又はその易代謝性エステル若しくはア ミド又は薬学的に許容できるその塩を製造する方法。 (A)M2がNR3又は−NR4−D−NR5−である式Iの化合物については 、式: の化合物又はその酸付加塩を式: 〔式中、U1は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物と反応させ; (B)A1がカルボキシである式Iの化合物については、式:差替え用紙第139頁の翻訳文:原翻訳文第138頁第10行〜第139頁第6 の化合物を式: X2h−A XXX 〔式中、X2hはカルボキシ(1〜2C)アルキル基を表す。〕の化合物又はそ の反応性誘導体と反応させ; そうした後で、必要なら及び/又は望ましければ、式Iの化合物を薬学的に 許容できるその塩及び/又はその易代謝性エステル若しくはアミドに転化する。 18.請求項1で定義した式Iの化合物又は薬学的に許容できるその塩を薬学的に 許容できる希釈剤又はキャリヤーと共に含む医薬組成物。 19.下記一般式の化合物。 〔式中、X2Cはヒドロキシ基又はその反応性誘導基であり、R13、M2、X1、 Z1及びZ1aは請求項1で付与したいずれかの意味を有する。〕 但し、4−(4−メトキシアニリノ)ピリジン及び4−(4−ヒドロキシア ニリノ)ピリジンを除く。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SI,SK,TT,UA,U Z,VN (72)発明者 レイナー,ジョン・ウォール イギリス国チェシャー エスケイ7 6エ ヌエス,ストックポート,ヘイゼル・グロ ーヴ,ハイフィールド・ロード 17 (72)発明者 フォール,アラン・ウェリントン イギリス国チェシャー エスケイ10 5エ ルエイ,マックレスフィールド,ボーリン トン,ウエスト・クロース 8 (72)発明者 ピアース,ロバート・ジェイムズ イギリス国チェシャー エスケイ9 5ジ ェイエイ,ウィルムスロー,フルショー・ アベニュー 5 (72)発明者 ブルースター,アンドリュー・ジョージ イギリス国チェシャー エスケイ10 5キ ューユー,マックレスフィールド,ボーリ ントン,シュリグレー・ロード 18,ニュ ーブリッジ・ハウス (72)発明者 シャット,リチャード・エデン イギリス国チェシャー エスケイ10 3エ イエフ,マックレスフィールド,ブライン トン・ロード 30 ブライントン・ハウス (72)発明者 ミルズ,スチュアート・デネット イギリス国チェシャー エスケイ11 9ア ールディー,マックレスフィールド,ゴー スワース,ハリントン・ドライヴ 17 (72)発明者 コールケット,ピーター・ウィリアム・ロ ドニー イギリス国チェシャー エスケイ10 1エ ルエックス,マックレスフィールド,ライ ム・グローヴ 32エイ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記一般式の化合物及び薬学的に許容できるその塩。 〔式中、 M2は−NR3−(R3は水素又は(1〜4C)アルキルである)又は−NR4 −D−TR5−であって、 (i) TはNであり;DはCH2CO;CH2SO2;場合によりカルボキシ、 (1〜4C)アルコキシカルボニル又は(1〜4C)アルコキシメチルにより置 換された(2〜3C)アルキレンであり;そしてR4とR5は一緒に(2〜3C) アルキレン又はCH2COを表すか、又はそれぞれ独立に水素又は(1〜4C) アルキルを表し;又は (ii) TはCHであり;DはCH2CO、CH2CH2NH、場合によりカルボ キシ又は(1〜4C)アルコキシカルボニルにより置換された(1〜3C)アル キレン、又は(2〜3C)アルキレンオキシであり;そしてR4とR5は一緒に( 1〜3C)アルキレンを表し;又は (iii)R4と−D−TR5−は一緒に(5〜6C)アルケニレン基を形成し; X1は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレ ン、(2〜4C)アルキニレン、(1〜2C)アルキレンフェニレン、フェニレ ンオキシ、フェニレンオキシメチレン、フェニレンカルボニル、フェニレンCO NH、(1〜3C)アルキレンカルボニル、ベンジル又はp−ヒドロキシベンジ ルにより置換された(1〜2C)アルキレンカルボニル、メチリデンピロリジン −1−イルアセチル、(1〜2C)アルキレンカルボニルオキシ、(1〜2C) アルキレンCONH、(1〜2C)アルキレンCONH(1〜2C)アルキレン CO、(1〜2C)アルキレンCONH(1〜2C)アルキレ ンCONH、ベンジル(1〜2C)アルキレンCONH、(1〜4C)アルキレ ンオキシ、(1〜2C)アルキレンオキシ(1〜2C)アルキレン、(1〜2C )アルキレンオキシ(1〜2C)アルキレンカルボニル、(1〜3C)アルキレ ンCH(OH)、又は、M2が−NR4−D−TR5−であるときのカルボニル、 カルボニル(1〜3C)アルキレン、CONH、(1〜2C)アルキレンNHC O又はCONH(1〜3C)アルキレン、又はTがCHであるときのオキシ、オ キシ(1〜3C)アルキレン、オキシ(1〜2C)アルキレンカルボニル又はオ キシ(1〜2C)アルキレンフェニレンであるか; 又はX1はM2と一緒に式: の基を形成してもよく; Z1及びZ1aはそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、(1〜4C) アルキル、(2〜4C)アルケニル、(2〜4C)アルキニル、(1〜4C)ア ルコキシ、(1〜4C)アルキルチオ、(2〜4C)アルケニルオキシ、ニトロ 、アミノ、(1〜4C)アルキルアミノ、(2〜4C)アルカノイルアミノ、シ アノ、(1〜4C)アルキルスルホニルアミノ;フェニル(1〜2C)スルホニ ルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、又は(1〜4C)アルコキシカルボ ニルを表すか、又はX2−A1について付与する意味のうちの1つを有し; X2は結合であるか又は(1〜4C)アルキレン、(2〜4C)アルケニレ ン、オキシ(1〜4C)アルキレン、オキシ(5〜6C)アルキレン、オキシ( 2〜4C)アルケニレン、チオ(1〜3C)アルキレン、SO2(1〜3C)ア ルキレン、アミノ(1〜3C)アルキレン、SO2NH(1〜3C)アルキレン 、NR21CO(1〜2C)アルキレン(R21は水素、(1〜4C)アルキル又は ベンジルを表す)、CONR21(1〜2C)アルキレンであって、それ らのいずれにおけるアルキレン基も(2〜4C)アルケニル;(2〜4C)アル キニル;(1〜4C)アルコキシ;カルボキシ;(1〜4C)アルコキシカルボ ニル;フェニル(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェニル(1〜2C)アル キルNHCO;カルボキシ(1〜2C)アルキル;フェニル(1〜2C)アルキ ル;フェニルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;アミノ又 は式NR12XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12は水素又は(1 〜4C)アルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、(6〜10C)ア リール、(6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ(1〜4C)アルキ ルアミノ(1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アルキル、ピペリジノ (1〜4C)アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジノ(1〜4C)ア ルキルである)により場合により置換されていてもよく; A1はカルボキシ又はその易代謝性エステル若しくはアミドであり;そして R13は水素、(1〜4C)アルキル、(1〜4C)アルコキシ又はハロゲン である。〕 2.M2が、NH、メチルイミノ、5−オキソイミダゾリジン−1,3−ジイル 、2−オキソピペラジン−1,4−ジイル、2,6−ジオキソピペラジン−1, 4−ジイル、1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアジン−2,5−ジイル、 ピペラジン−1,4−ジイル、2−カルボキシピペラジン−1,4−ジイル、3 −カルボキシピペラジン−1,4−ジイル、2−メトキシカルボニルピペラジン −1,4−ジイル、3−メトキシカルボニルピペラジン−1,4−ジイル、2− メトキシメチルピペラジン−1,4−ジイル、3−メトキシメチルピペラジン− 1,4−ジイル、N−2−(N’−メチルアミノ)エチル(N−メチル)アミノ 、ピロリジン−3,1−ジイル、3−オキソピロリジン−4,1−ジイル、2− カルボキシピロリジン−4,1−ジイル、2−メトキシカルボニルピロリジン− 4,1−ジイル、2−エトキシカルボニルピロリジン−4,1−ジイル、ピペリ ジン−3,1−ジイル、ピペリジン−4,1−ジイル、ピペラジン−2,4−ジ イル及びモルホリン−2,4−ジイル又は1,2,3,6−テトラヒドロピリジ ン−4,1−ジイルである、請求項1記載の化合物。 3.M2が、ピペラジン−1,4−ジイル、ピペリジン−4,1−ジイル及び2 −オキソピペラジン−1,4−ジイルである、請求項1記載の化合物。 4.X1が、結合、メチレン、エチレン、プロピレン、1−メチルエチレン、エ テニレン、エチニレン、メチレンフェニレン、フェニレンオキシ、フェニレンオ キシメチレン、フェニレンカルボニル、フェニレンCONH、メチレンカルボニ ル、エチレンカルボニル、1−メチルエチレンカルボキシル、エチリジンカルボ ニル、2−プロピリデンカルボニル、ベンジルメチレンカルボニル、p−ヒドロ キシベンジルメチレンカルボニル、メチリデンピロリジン−1−イルアセチル、 メチレンカルボニルオキシ、メチレンCONH、メチレンCONHメチレンCO NH、ベンジルメチレンCONH、メチレンオキシ、エチレンオキシ、プロピレ ンオキシ、ブチレンオキシ、メチレンオキシメチレン、メチレンオキシメチレン カルボニル、メチレンCH(OH)、又は、M2が−NR4−D−TR5−である ときのカルボニル、カルボニルメチレン、カルボニルエチレン、CONH、メチ レンNHCO、CONHメチレン、又はTがCHであるときのオキシ、オキシメ チレン、メチレンNHCO、オキシメチレンカルボニル又はオキシメチレンフェ ニレンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。 5.X1が、結合、メチレンカルボニル、エチレンカルボニル、エチリジンカル ボニル、カルボニル、カルボニルエチレン、メチレンオキシ、エチレンオキシ、 又は、M2が−NR4−D−TR5−でTがCHであるときのオキシである、請求 項4記載の化合物。 6.Z1及びZ1aがそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ及び ブロモ、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル、アリル、メトキシ、メチルチ オ、アリルオキシ、ニトロ、シアノ、メトキシカルボニル、カルボキシメトキシ 、メトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ及びtert−ブチル オキシカルボニルメトキシから選ばれる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の 化合物。 7.Z1及びZ1aが、それらが結合しているフェニレンと一緒に、1,4−フェ ニレン、2−メトキシ−1,4−フェニレン、3−メトキシ−1,4−フェニ レン、2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン、2,6−ジ−tert−ブチル−1 ,4−フェニレン、2−カルボキシメトキシ−1,4−フェニレン、2−メトキ シカルボニルメトキシ−1,4−フェニレン及び2−エトキシカルボニルメトキ シ−1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−アリル−1, 4−フェニレン、2−プロピル−1,4−フェニレン、2−ニトロ−1,4−フ ェニレン、2−メチル−1,4−フェニレン、3−メトキシカルボニルメトキシ −1,4−フェニレン、3−エトキシカルボニルメトキシ−1,4−フェニレン 、3−カルボキシメトキシ−1,4−フェニレン、又は2−tert−ブチルオキシ カルボニルメチルオキシ−1,4−フェニレンを形成する、請求項1〜6のいず れか1項に記載の化合物。 8.X2が、結合、メチレン、エチレン、エテニレン、オキシメチレン、2−オ キシエチレン、3−オキシプロピレン、2−オキシ−2−プロピレン、4−オキ シブチレン、5−オキシペンチレン、チオメチレン、アミノメチレン、カルボン アミドメチレン、2−カルボンアミドエチレン、2−フェニルエチリデン、オキ シ(メトキシカルボニル)メチレン、1−(2−カルボキシエチル)エチレン、 1−(ベンジルオキシカルボニル)エチレン、1−(ブチルスルホニルアミノ) エチレン、1−(メチルスルホニルアミノ)エチレン、1−(ベンジルスルホニ ルアミノ)エチレン、1−(p−トルエンスルホニルアミノ)エチレン、2−( ブチルスルホニルアミノ)エチレン、2−(p−トルエンスルホニルアミノ)エ チレン、3−オキシ(1−(ブチルスルホニルアミノ)プロピレン)、2−カル ボンアミド(2−フェニル)エチレン又は2−カルボンアミドプロピレンである 、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。 9.X1が結合を表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。 10.X2が、オキシ(2〜4C)アルキレン又はオキシ(5〜6C)アルキレン 基であって、該アルキレン上で(2〜4C)アルケニル;(2〜4C)アルキニ ル;(1〜4C)アルコキシ;カルボキシ;(1〜4C)アルコキシカルボニル ;フェニル(1〜4C)アルコキシカルボニル;フェニル(1〜2C)アルキル NHCO;カルボキシ(1〜2C)アルキル;フェニル(1〜2C)アルキル; フェニルスルホニル(1〜2C)アルキル;ピリジル;フェニル;ア ミノ又は式NR12XR6の基(XはSO2、CO又はCO2であり;R12は水素又 は(1〜4C)アルキルでありそしてR6は(1〜6C)アルキル、(6〜10 C)アリール、(6〜10C)アリール(1〜4C)アルキル、ジ(1〜4C) アルキルアミノ(1〜4C)アルキル、モルホリノ(1〜4C)アルキル、ピペ リジノ(1〜4C)アルキル又はN−(1〜4C)アルキルピペリジノ(1〜4 C)アルキルである)により場合により置換された基を表す、請求項9記載の化 合物。 11.X2がオキシメチレンを表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物 。 12.X1がメチレンカルボニルを表す、請求項11記載の化合物。 13.R13が水素である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。 14.4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェ ノキシ酢酸; 2,2’−〔4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセ チル〕フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸; 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸; 4−「2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸; 〔2−プロピル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン− 1−イル]アセチル〕〕フェノキシ酢酸; 〔2−メチル−4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1 −イル〕アセチル]〕フェノキシ酢酸;及び 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノキシ酪 酸;及びそれらの易代謝性エステル又はアミド、及び薬学的に許容できるそれら の塩から選ばれる化合物。 15.請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物の易代謝性エステル又は アミドであって、(1〜6C)アルカノール:インダノール;アダマントール; (1〜6C)アルカノイルオキシ(1〜4C)アルカノール;グリコールアミド ;(S−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルアルコ ール;及び(1〜4C)アルキルオキシカルボニル(1〜4C)アル カノールから選ばれるアルコールで形成されるエステル、及びアンモニア;(1 〜4C)アルキルアミン;ジ(1〜4C)アルキルアミン;(1〜4C)アルコ キシ(1〜4C)アルキルアミン;フェニル(1〜2C)アルキルアミン;及び アミノ酸から形成されるアミドから選ばれるエステル又はアミド。 16.4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセチル〕フェ ノキシ酢酸メチル; 2,2’−「4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕アセ チル]フェニレン−1,2−ジオキシ〕ジ酢酸ジメチル; 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕フェノキシ酪酸エチル; 4−〔2−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕アセチ ル〕フェノキシ酢酸メチル;及び 4−〔4−(4−ピリジル)ピペラジン−2−オン−1−イル〕フェノキシ酪 酸エチル、及び薬学的に許容できるそれらの塩から選ばれる化合物。 17.下記の方法を含む、一般式Iの化合物又はその易代謝性エステル若しくはア ミド又は薬学的に許容できるその塩を製造する方法。 (A)M2がNR3又は−NR4−D−NR5−である式Iの化合物については 、式: の化合物又はその酸付加塩を式: 〔式中、U1は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物と反応させ; (B)A1がカルボキシである式Iの化合物については、式: 〔式中、R20はカルボキシル保護基である。〕のエステルを分解し; (C)式: 〔式中、U3は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物を式: の化合物又はその酸付加塩と反応させ; (D)X1がCONH基を含む式Iの化合物については、式: 〔式中、X1aはカルボン酸基の残基である。〕の適切なカルボン酸又はその反 応性誘導体を式: 〔式中、X1bはアミノ基の残基である。〕の適切なアミンと反応させ; (E)X1が(2〜4C)アルケニレンである式Iの化合物については、式 : 〔式中、X1cは適切なアルデヒド含有基である。〕の化合物を式: 〔式中、X1dはトリフェニルホスフィニルメチレンの如きトリアリールホスホ ニルアルキレン基である。〕の適切なWittig試薬と反応させ; (F)X1がオキシ(エーテル)結合を含む式Iの化合物については、式: の適切な化合物を式: 〔式中、X1e及びX1fの一方はアルコール基の残基であり、そして他方はアル コール基の残基又は脱離元素若しくは脱離基を含有する基である。〕の適切な化 合物と反応させ; (G)X2がCH2CH(NHXR6)である式Iの化合物については、式: 〔式中、X2aはCH2CH(NH2)である。〕の化合物又はその酸付加塩を式 : R6XU4 XVI 〔式中、U4は脱離元素又は脱離基である。〕の化合物と反応させ; (H)X2がオキシアルキレン又はオキシアルケニレンを表す式Iの化合物 については、式: の化合物又はその反応性誘導体を式: X2d−A1 XIX 〔式中、X2cはヒドロキシ基であり、X2dはヒドロキシアルキレン又はヒドロ キシアルケニレン基である。〕の適切な化合物又はその反応性誘導体と反応させ ; (I)X2がCONHアルキレンを表す式Iの化合物については、式: の化合物又はその反応性誘導体を式: X2f−A1 XXI 〔式中、X2eはカルボキシル基を表し、X2fはアミノアルキレン基を表す。〕 の適切な化合物又はその酸付加塩と反応させ; (J)X1がCONH又はCONHアルキレンを表す式Iの化合物について は、式IIの化合物を式: 〔式中、X1gは結合又はアルキレン基である。〕の化合物と反応させ; (K)X1が(1〜2C)アルキレンカルボニルオキシである式Iの化合物 については、式: 〔式中、X1kは(1〜2C)アルキレンカルボキシを表す。〕の化合物又はそ の反応性誘導体を式: の化合物と反応させ; (L)X1が(1〜3C)アルキレンカルボニルを表す式Iの化合物につい ては、式: 〔式中、X1Lは(1〜3C)アルキレンカルボキシル基を表す。〕の化合物又 はその反応性誘導体をルイス酸の存在下で式VIの化合物と反応させ; (M)X2がNR21CO(1〜2C)アルキレンを表す式Iの化合物につい ては、式: の化合物を式: X2h−A XXX 〔式中、X2hはカルボキシ(1〜2C)アルキル基を表す。〕の化合物又はそ の反応性誘導体と反応させ; そうした後で、必要なら及び/又は望ましければ、式Iの化合物を薬学的に 許容できるその塩及び/又はその易代謝性エステル若しくはアミドに転化する。 18.請求項1で定義した式Iの化合物又は薬学的に許容できるその塩を薬学的に 許容できる希釈剤又はキャリヤーと共に含む医薬組成物。 19.下記一般式の化合物。 〔式中、X2Gはヒドロキシ基又はその反応性誘導基であり、R13、M2、X1、 Z1及びZ1aは請求項1で付与したいずれかの意味を有する。〕 20.下記一般式の化合物。 〔式中、M2は2−オキソピペラジン−1,4−ジイルであり、R13は請求項 1で付与したいずれかの意味を有する。〕 21.下記一般式の化合物。 〔式中、M2は2−オキソピペラジン−1,4−ジイルであり、X1、Z1、Z1 a 、X2及びA1は請求項1で付与したいずれかの意味を有する。〕
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