【発明の詳細な説明】
片頭痛治療用の1,6-二置換イソクロマン
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、鎮痛薬として、頭痛、特に片頭痛および群発性頭痛の治療に有用な
、および、抗精神病剤として有用であって、他のCNSおよび/または心血管疾
患の治療にも有用なイソクロマン-アルキル-ピペラジニル/ピペリジニル-アリ
ール化合物に関する。
2.関連技術の説明
(また、酸素原子が芳香環に結合した1-ベンゾピランとしても知られている)
クロマンおよび(また、酸素原子が芳香環に結合していない2-ベンゾピランとし
ても知られている)イソクロマンは、アリール-ピペラジン(または4-アリールピ
ペラジン)として、当該技術分野で知られている。アルキル鎖と一緒に結合した
クロマンおよびアリールピペラジンも知られている。欧州特許第300,908号は、
抗不整脈剤および抗-細動剤として有用な(1-ベンゾピラン)]-アルキル-(ピペラ
ジニルまたはアミノピペリジン)-アリールを開示している。本発明の化合物は、
2-ベンゾピラン環の炭素1に-アルキル-ピペラジニル(またはピペリジニル)-ア
リールを要し、また、イソクロマンの6-位にも置換基を要し、これは血管性の
頭痛(片頭痛または群発性頭痛)、ならびにCNSおよび心血管疾患の治療に有用
である。
芳香環上にヒドロキシ、アルコキシ、またはo-メチレンジオキシ置換基を有
し、アルキル鎖によってアリールピペラジン(ピペリジン)に結合した、種々のイ
ソクロマン、チオイソクロマン、ベンゾキセピン、およびベンゾチエピンが知ら
れている。これらの化合物は、抗精神病薬および血圧降下薬として有用であると
開示されている。本発明の化合物は、CNSおよび心血管疾患におけるその有用
性について、イソクロマン、チオイソクロマン、ベンゾキセピンまたはベンゾチ
エピン環系の芳香環上に酸素置換を有するものではない。
その芳香環に結合したヒドロキシ、アルコキシまたはo-メチレンジオキシ官
能基を有し、アルキル鎖によってアリールピペラジン(ピペリジン)に結合した、
別の群のイソクロマン、チオイソクロマン、ベンゾキセピンおよびベンゾチエピ
ンは、抗精神病薬および血圧降下薬として有用であることが知られている。本発
明の化合物は、CNSおよび心血管疾患におけるその有用性について、イソクロ
マン、チオイソクロマン、ベンゾキセピンまたはベンゾチエピン環系の芳香環上
に酸素置換を有するものではない。
米国特許第4,179,510号およびその多数の分割は、イソクロマン芳香環上の置
換として酸素を要するイソクロマン-アルキル-ピペラジニル(またはアミノピペ
リジニル)-アリールを開示している。これらの化合物は、血圧降下薬および抗精
神病剤として有用であると開示されている。
また、上記の化合物を調製するのに有用であるとして、イソクロマン-、イソ
チオクロマン-、2-ベンゾキセピン-、および2-ベンゾチエピン-アルキルオキ
シエタノールも開示する。より詳細には、開示する7,8-ジメトキシベンゾキセ
ピンは1-[(6,7-ジメトキシイソクロマン)アルキル]-4-(アリール)ピペラジ
ンである。さらに、芳香環上の置換基として酸素原子をすべて要する2-ベンゾ
キセピン-アルキル-ピペラジン(アミノピペリジン)-アリール、2-ベンゾチエピ
ンおよび2-ベンゾキセピンを開示し、これらは同一目的に有用である。
オランダ特許第8,001,981号は、抗精神剤として有用な1-(2-クロロフェニル)
-4-[2-(1,3,4,5-テトラヒドロ-7,8-ジメトキシ-2-ベンゾキセピン-1-
イル)エチル]ピペラジンを開示している。
国際公開WO 92/18089号は、多剤耐性に対して細胞を感作させるのに有用であ
るイソクロマンの芳香環上に酸素が存在することを要する、イソクロマン-アル
キル-ピペラジニル(アミノピペリジニル)-アリールを開示している。
国際公開WO 88/08424号は、頭部障害、脊髄外傷および発作の治療に有用であ
る、イソクロマンの芳香環上に酸素が存在することを要する、イソクロマン-ア
ルキル-ピペラジニル(またはアミノピペリジニル)-アリールを開示している。
国際公開WO 90/15056号および米国特許第5,140,040号は、緑内障、鬱病、高血
圧症、鬱血性心不全、および血管性痙性状態の治療用の、種々のアルキルアミン
で置換されたイソクロマン、テトラリン、およびジヒドロアナフタレン(dihydro
-anaphthalene)を開示している。
米国特許第4,994,486号は、精神病、パーキンソン病、および嗜癖行動を治療
するためのイソクロマン-アルキル-アミンを開示している。
日本国特許第61083180号は、抗潰瘍剤としてのイソクロマン-アルキル-(アル
キル)アミンを開示している。
欧州特許第404,197号は、気管支拡張および抗アレルギー活性を有するイソク
ロマン-アルキル-ピペラジン-アルキル-ケト(アルコール)-アリールを開示して
いる。
日本国特許第51125287(J 52083846)号は、抗鬱、鎮痛、利尿、抗炎症および抗
-喘息活性を有するイソクロマン-アルキル-アミン(ピペラジン)を開示している
。
ドイツ特許DE2,624,693号および英国特許GB1552004号は、鎮痛剤、血圧降下剤
、抗鬱剤、利尿剤、抗炎症剤、筋弛緩剤、および血管拡張神経剤としての、アリ
ールピペラジンを包含するイソクロマン-アルキル-アミンを開示している。該化
合物は、イソクロマン芳香環上に酸素置換が必要な点で本発明の化合物とは異な
る。
日本国特許第57159713号は、抗アレルギー剤としてのイソクロマン-およびテ
トラリン-(アルキルスペーサーを含まない)-ピペラジン-アリールを開示してい
る。本発明の化合物は、リンカーとして少なくとも1個の炭素を要する。
米国特許第3,549,656号および第3,467,675号、ならびにベルギー国特許第678,
035号は鬱病治療用のフタラン-、イソクロマン-、およびイソクロメン-アルキレ
ン-アミンを開示している。
欧州特許第458,387号および米国特許第5,137,911号は、血小板凝集阻害剤また
は細胞内カルシウムアンタゴニストとして、かつ、心律動不整、狭心症、発作、
および心筋梗塞の治療に有用なイソクロマン-アルキレン-ピペラジン-アルキレ
ン-アリールを開示している。
ドイツ特許DE3,409,612号は、冠動脈性心疾患または高血圧症の予防用のジメ
トキシイソクロマン-およびベンゾキセピン-アルキル-アミノ-アルキルを開示し
ている。
日本国特許第61083180号は、潰瘍を治療するのに有用なイソクロマン-アルキ
ル-アミンを開示している。欧州特許第457,686号は、ストレス、痛みおよび精神
分裂症の治療用のフタランおよびインダン アルキルアミノピペリジニルウレア
またはカルバミン酸を開示している。
J.Med.Chem.,25(1),75-81(1982)は、血圧降下活性を有する6,7-ジメト
キシイソクロマン-アルキル-ピペラジニル-アリール型化合物を開示している。
米国特許第5,032,598号および第5,215,989号は、変数置換基が適当に選択され
た場合には、本発明のイソクロマンおよびテトラリンを包括的に包含する。
国際公開WO 88/08424号および米国特許第5,120,843号は、置換ピリジニルピペ
ラジニルエチル側鎖を含むジアルコキシイソクロマンを開示している。しかしな
がら、本発明の化合物はアルコキシ置換を有するものではない。
国際公開WO 95/18118号(PCT/US94/13284)は、精神病、パラフレニー、精神病
性鬱病、繰病、精神分裂症、分裂病様障害を包含する中枢神経系疾患を患ったヒ
トを治療するのに有用である6-(置換)アミノ(6-NRR)および6-(置換)アミ
ド(6-CO-NRR)イソクロマンを包含する種々のイソクロマンを開示している
。これらの化合物は、血管性頭痛、特に片頭痛の治療にも有用である。これらの
化合物で治療し得る他の中枢神経系疾患には、不安病、薬物嗜癖症、痙攣性疾患
、スペクトル疾患(spectrum disorder)、人格異常、小児および成人における注
意欠陥障害、外傷後のストレス症候群、および気分変調症が包含される。WO 95/
18118号は、ラセミ1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-アミノカルボニルイ
ソクロマン-1-イル)-エチルピペラジン(実施例138)および1-(4-メトキシ
フェニル)-4-[2-(6-メチルアミノカルボニルイソクロマン-1-イル)-エチル
ピペラジン(実施例139)を開示している。
発明の概要
式(I):
[式中:
(I)W1は窒素(-N-)または炭素(−CH−)原子であり;
(II)X1は:
(A)-(CH2)n1-、ここにn1は0ないし3、または
(B)-CH=CH-であり;
(III)R1は:
(A)-H、
(B)-F、-Cl、-Br、-I、
(C)C1-C8アルキル、
(D)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(E)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(F)C3-C8シクロアルキル、
(G)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(H)-NO2、
(I)-C≡N、
(J)-CF3、
(K)-O-R1-1、ここにR1-1は:
(1)-H、
(2)C1-C8アルキル、
(3)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(4)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(5)C3-C8シクロアルキル、
(6)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(7)-CF3、
(8)-SO2-CF3、または
(9)-(CH2)n2-φであり、ここにn2は0ないし4であって、-φは所望に
より、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C3アルキル、
(e)-O-R1-1A、ここにR1-1Aは-H、C1-C6アルキル、-CF3または
-CH2-φ、
(f)-NR1-1AR1-1B、ここにR1-1AおよびR1-1Bは同一または異なり
、R1-1Bは-H、C1-C6アルキル、-CF3または-CH2-φであって、R1-1Aは
前記定義に同じ、
(g)-CO-NR1-1AR1-1B、ここにR1-1AおよびR1-1Bは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NR1-1AR1-1B、ここにR1-1AおよびR1-1Bは前記定義に
同じ、
(i)-NR1-1A-SO2-R1-1B、ここにR1-1AおよびR1-1Bは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、もしくは
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、
(L)-N(R1-1)2、ここにR1-1は同一または異なっていてもよく、前記定義
に同じ、
(M)-CO-N(R1-1)2、ここにR1-1は同一または異なり、前記定義に同じ
、
(N)-SO2-R1-3、ここにR1-3は:
(1)-H、
(2)-CF3、
(3)C1-C8アルキル、
(4)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(5)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(6)C3-C8シクロアルキル、
(7)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(8)-(CH2)n2-φ、ここにn2は前記定義に同じであって、-φは所望によ
り、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C3アルキル、
(e)-O-R1-3A、ここにR1-3Aは-H、C1-C6アルキル、-CF3または
-CH2-φ、
(f)-NR1-3AR1-3B、ここにR1-3AおよびR1-3Bは同一または異なり
、R1-3Bは-H、C1-C6アルキル、-CF3または-CH2-φであって、R1-3Aは
前記定義に同じ、
(g)-CO-NR1-3AR1-3B、ここにR1-3AおよびR1-3Bは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NR1-3AR1-3B、ここにR1-3AおよびR1-3Bは前記定義に
同じ、
(i)-NR1-3A-SO2-R1-3B、ここにR1-3AおよびR1-3Bは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、もしくは
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、
(9)-O-R1-3A、ここにR1-3Aは前記定義に同じ、または
(10)-NR1-3AR1-3Bであり、ここにR1-3AおよびR1-3Bは前記定義に
同じ、
(O)-NR1-1-SO2-R1-3、ここにR1-1およびR1-3は同一または異なって
いてもよく、前記定義に同じ、
(P)-(CH2)n2-φ、ここにn2は前記定義に同じであって、-φは所望により
、1または2個の:
(1)-F、-Cl、-Br、-I、
(2)-C≡N、
(3)-CF3、
(4)C1-C6アルキル、
(5)-O-R1-1、ここにR1-1は前記定義に同じ、
(6)-N(R1-1)2、ここに2個のR1-1は同一または異なり、前記定義に同
じ、
(7)-CO-N(R1-1)2、ここに2個のR1-1は同一または異なり、前記定
義に同じ、
(8)-SO2-N(R1-1)2、ここに2個のR1-1は同一または異なり、前記定
義に同じ、
(9)-NR1-1-SO2-R1-1、ここに2個のR1-1は同一または異なり、前
記定義に同じ、
(10)-NO2、もしくは
(11)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、
(Q)-CO-R1-1、ここにR1-1は前記定義に同じ、または
(R)-CO-O-Q1-2であり、ここにQ1-2は後記定義に同じ;
(IV)R2はR1の定義に同じで、R2はR1と同一または異なっていてもよく;
(V)Q1は:
(A)-CO-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1は:
(1)-H、
(2)C1-C8アルキル、
(3)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(4)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(5)C3-C8シクロアルキル、
(6)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(7)-CF3、
(8)-SO2-CF3、
(9)-(CH2)n7-φ、ここにn7は0ないし4であって、-φは所望により、
1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C3アルキル、
(e)-O-Q1-1A、ここにQ1-1Aは-H、C1-C6アルキル、-CF3または
-CH2-φ、
(f)-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは同一または異なり
、Q1-1Bは-H、C1-C6アルキル、-CF3または-CH2-φであって、Q1-1Aは
前記定義に同じ、
(g)-CO-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に
同じ、
(i)-NQ1-1A-SO2-Q1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、または
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、Q1-2は:
(1)-H、
(2)C1-C8アルキル、
(3)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(4)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(5)C3-C8シクロアルキル、
(6)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(7)-CF3、
(8)-(CH2)n2-φ、ここにn2は前記定義に同じであって、-φは所望によ
り、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C6アルキル、または
(e)-O-Q1-2Aで置換されていてもよく、ここにQ1-2Aは:
(i)-H、
(ii)C1-C6アルキル、
(iii)-CF3、もしくは
(iv)-(CH2)-φであり、または
(9)-(CH2)n9-Q1-2B(CH2)n10-Q1-2C)ここにn9およびn10は同一また
は異なって0ないし4であり、Q1-2Bは-O-または-NQ1-2D-であり、ここにQ1-2D
は:
(a)-H、
(b)C1-C8アルキル、
(c)1ないし3個の二重結合を含むC2-C8アルケニル、
(d)1または2個の三重結合を含むC2-C8アルキニル、
(e)C3-C8シクロアルキル、
(f)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(g)-CF3、または
(h)-(CH2)n11-φであり、ここにn11は0ないし4であって、-φは所
望により、1または2個の:
(i)-F、-Cl、-Br、-I、
(ii)-C≡N、
(iii)-CF3、
(iv)C1-C3アルキル、
(v)-O-Q1-2E、ここにQ1-2Eは-H、C1-C6アルキル、-CF3もし
くは-CH2-φ、
(vi)-NQ1-2EQ1-2F、ここにQ1-2EおよびQ1-2Fは同一または異
なり、Q1-2Fは-H、C1-C6アルキル、-CF3または-CH2-φであって、Q1-2 E
は前記定義に同じ、
(vii)-CO-NQ1-2EQ1-2F、ここにQ1-2EおよびQ1-2Fは前記定
義に同じ、
(viii)-SO2-NQ1-2EQ1-2F、ここにQ1-2EおよびQ1-2Fは前
記定義に同じ、
(ix)-NQ1-2E-SO2-Q1-2F、ここにQ1-2EおよびQ1-2Fは前記定
義に同じ、
(x)-NO2、または
(xi)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、ここにQ1-2CはQ1 -2D
の定義に同じであって、Q1-2CおよびQ1-2Dは同一または異なっていてもよ
く、あるいは、
Q1-1およびQ1-2は結合した窒素原子と一緒になって、1個のさらなる窒素ま
たは酸素原子を含有し得る5または6員環を形成し;
(B)-SO2-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同じ、
(C)-CO-O-Q1-3、ここにQ1-3は:
(1)-H、
(2)-CF3、
(3)C1-C8アルキル、
(4)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(5)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(6)C3-C8シクロアルキル、
(7)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(8)-(CH2)n7-φ、ここにn7は前記定義に同じであって、-φは所望によ
り、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C3アルキル、
(e)-O-Q1-3A、ここにQ1-3Aは-H、C1-C6アルキル、-CF3または
-CH2-φ、
(f)-NQ1-3AQ1-3B、ここにQ1-3AおよびQ1-3Bは同一または異なり
、Q1-3Bは-H、C1-C6アルキル、-CF3または-CH2-φであり、Q1-3Aは前
記定義に同じ、
(g)-CO-NQ1-3AQ1-3B、ここにQ1-3AおよびQ1-3Bは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NQ1-3AQ1-3B、ここにQ1-3AおよびQ1-3Bは前記定義に
同じ、
(i)-NQ1-3A-SO2-Q1-3B、ここにQ1-3AおよびQ1-3Bは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、もしくは
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、
(D)-CO-Q1-3、ここにQ1-3は前記定義に同じ、
(E)-CO-イミダゾール、
(F)-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同じ、
(F')-NQ1-1-CO-Q1-2、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同じ、
(G)-C(Q1-3)=N-O-Q1-4、ここにQ1-4はQ1-3の定義に同じであって
、Q1-3は前記定義に同じで、Q1-3およびQ1-4は同一または異なっていてもよ
く、
(H)-SO2-Q1-3、ここにQ1-3は前記定義に同じ、
(I)-N(Q1-1)-SO2-Q1-3、ここにQ1-1およびQ1-3は前記定義に同じ、
(J)所望により1個のQ1-5で置換されていてもよい5-オキサジアゾール、
ここにQ1-5は:
(1)-H、
(2)-F、-Cl、-Br、-I、
(3)C1-C8アルキル、
(4)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(5)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(6)C3-C8シクロアルキル、
(7)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(8)-NO2、
(9)-C≡N、
(10)-CF3、
(11)-O-Q1-5A、ここにQ1-5Aは:
(a)-H、
(b)C1-C8アルキル、
(c)1ないし3個の二重結合を含むC2-C8アルケニル、
(d)1または2個の三重結合を含むC2-C8アルキニル、
(e)C3-C8シクロアルキル、
(f)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(g)-CF3、
(h)-SO2-CF3、または
(i)-(CH2)n7-φであり、ここにn7は0ないし4、
(12)-NQ1-5AQ1-5D、ここにQ1-5Aは前記定義に同じで、Q1-5Dは:
(a)-H、
(b)C1-C8アルキル、
(c)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(d)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(e)C3-C8シクロアルキル、
(f)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、
(g)-CF3、または
(h)-(CH2)n7-φであり、ここにn7は前記定義に同じ、
(13)-CO-NQ1-5AQ1-5D、ここにQ1-5AおよびQ1-5Dは前記定義に同
じ、
(14)-SO2-Q1-5K、ここにQ1-5Kは:
(a)-H、
(b)-CF3、
(c)C1-C8アルキル、
(d)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(e)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、
(f)C3-C8シクロアルキル、
(g)-C1-C3アルキル-C3-C8シクロアルキル、または
(h)-(CH2)n7-φであり、ここにn7は前記定義に同じ、
(15)-NQ1-5A-SO2-Q1-5K、ここにQ1-5AおよびQ1-5Kは同一または
異なっていてもよく、前記定義に同じ、または
(16)-(CH2)n7-φであり、ここにn7は前記定義に同じであって、-φは
所望により、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C6アルキル、
(e)-O-Q1-5A、ここにQ1-5Aは前記定義に同じ、
(f)-NQ1-5AQ1-5D、ここにQ1-5AおよびQ1-5Dは前記定義に同じ、
(g)-CO-NQ1-5AQ1-5D、ここにQ1-5AおよびQ1-5Dは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NQ1-5AQ1-5D、ここにQ1-5AおよびQ1-5Dは前記定義に
同じ、
(i)-NQ1-5A-SO2-Q1-5D、ここにQ1-5AおよびQ1-5Dは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、もしくは
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく;
(K)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい3-オキサジアゾール
、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(L)所望により、同一または異なっていてもよい1または2個のQ1-5で置
換されていてもよいトリアゾール、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(M)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい5-チアジアゾール、
ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(N)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい3-チアジアゾール、
ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(O)所望により、同一または異なっていてもよい1または2個のQ1-5で置
換されていてもよい2-オキサゾール、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(P)所望により、同一または異なっていてもよい1または2個のQ1-5で置
換されていてもよい2-チアゾール、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(Q)所望により、同一または異なっていてもよい1、2または3個のQ1-5
で置換されていてもよい2-イミダゾール、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(R)所望により、同一または異なっていてもよい1、2または3個のQ1-5
で置換されていてもよい1-イミダゾール、ここにQ1-5は前記定義に同じ、
(S)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよいテトラゾール、ここ
にQ1-5は前記定義に同じ、
(T)所望により、1個のQ1-1および1個のQ1-5で置換されていてもよいシ
クロブテンジオン、ここにQ1-1およびQ1-5は前記定義に同じ、
(U)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい1-ピリミジニル、こ
こにQ1-5は前記定義に同じ、
(V)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい2-ピリジニル、ここ
にQ1-5は前記定義に同じ、
(W)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい3-ピリジニル、ここ
にQ1-5は前記定義に同じ、
(X)所望により、1個のQ1-5で置換されていてもよい4-ピリジニル、ここ
にQ1-5は前記定義に同じ、あるいは
(Y)-Z1-CO-Z2-Q1-2であり、ここにQ1-2は前記定義に同じであって、
Z1は
-O-または
−NQ1-1-であり、ここにQ1-1は前記定義に同じ、Z2は
-O-または
-NQ1-1-であり、ここにQ1-1は前記定義に同じ、
但し、X1が-(CH2)n1-であり、ここにn1が0、Q1が:
-CO-NQ1-1Q1-2、
-SO2-NQ1-1Q1-2、または
-NQ1-1Q1-2、
-NQ1-1-CO-Q1-2である場合には、Q1-1およびQ1-2を共に:
-H、
-C1-C6アルキル、
-C3-C7シクロアルキル、および
-C1-C3アルキル-(C3-C7)シクロアルキルから選択することはできない
]で示される1,6-二置換イソクロマン、およびその医薬上許容される塩を開示
する。
また、式(ABA):
[式中、
(I)W1は窒素(-N-)または炭素(-CH-)原子であり;
(II)X1は-(CH2)n1-であり、ここにn1は0、
(III)Q1は
(A)-CO-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1は:
(1)-H、
(2)C1-C8アルキル、
(3)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(4)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、または
(5)-(CH2)n7-φであり、ここにn7は0ないし4であって、-φは所望に
より、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C3アルキル、
(e)-O-Q1-1A、ここにQ1-1Aは-H、C1-C6アルキル、-CF3または
-CH2-φ、
(f)-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは同一または異なり
、Q1-1Bは-H、C1-C6アルキル、-CF3、または-CH2-φであって、Q1-1A
は前記定義に同じ、
(g)-CO-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に同
じ、
(h)-SO2-NQ1-1AQ1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に
同じ、
(i)-NQ1-1A-SO2-Q1-1B、ここにQ1-1AおよびQ1-1Bは前記定義に
同じ、
(j)-NO2、もしくは
(k)-O-SO2-CF3で置換されていてもよく、Q1-2は:
(6)C1-C8アルキル、
(7)1ないし3個の二重結合(=)を含むC2-C8アルケニル、
(8)1または2個の三重結合(≡)を含むC2-C8アルキニル、または
(9)-(CH2)n2-φであり、ここにn2は前記定義に同じであって、-φは所
望により、1または2個の:
(a)-F、-Cl、-Br、-I、
(b)-C≡N、
(c)-CF3、
(d)C1-C6アルキル、または
(e)-O-Q1-2Aで置換されていてもよく、ここにQ1-2Aは:
(i)-H、
(ii)C1-C6アルキル、
(iii)-CF3、もしくは
(iv)-(CH2)-φ、
(B)-SO2-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同じ、
(C)-NQ1-1Q1-2、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同じ、または
(D)-NQ1-1-CO-Q1-2であり、ここにQ1-1およびQ1-2は前記定義に同
じ、
(III)R1は:
(A)-H、
(B)-F、-Cl、-Br、-I、
(C)C1-C8アルキル、
(D)-C≡N、
(E)-CF3、
(F)-O-R1-1、ここにR1-1は:
(1)-H、
(2)C1-C8アルキル、
(3)-CF3、
(4)-SO2-CF3、または
(5)-(CH2)n2-φであり、ここにn2は0ないし4、
(G)-N(R1-1)2、ここに2個のR1-1は同一または異なっていてもよく、前
記定義に同じ、
(H)-CO-N(R1-1)2、ここに2個のR1-1は同一または異なっていてもよ
く、前記定義に同じ、
(I)-SO2-R1-3、ここにR1-3は:
(1)-CF3、
(2)C1-C8アルキル、
(3)-O-R1-3A、ここにR1-3Aは前記定義に同じ、もしくは、
(4)-NR1-3AR1-3Bであり、ここにR1-3AおよびR1-3Bは前記定義に同
じ、または
(J)-CO-R1-1であり、ここにR1-1は前記定義に同じ;
(IV)R2はR1の定義に同じであって、R2はR1と同一または異なっていても
よい]
で示される芳香族二環式アミン、およびその医薬上許容される塩を開示する。
さらに、実施例1、2、11、12、14、24、40、72、84、86お
よび88の芳香族二環式アミンを開示する。
発明の詳細な説明
本発明は、新規化合物1,6-二置換イソクロマン(I)、ならびに、活性のユニ
ークなスペクトルを有し、血管性頭痛、特に片頭痛および群発性頭痛に対して非
常に有効な、国際公開WO 95/18118号(PCT/US94/13284)に包括的に以前に開示さ
れている芳香族二環式アミン(ABA)の小グループよりなる。特許請求する発明
の新規化合物を生成するために用いるプロセスは、当業者に知られている。適当
な出発物質で出発し、(要すれば保護基を用いて)特定の順序でプロセス工程を組
織化することによって、本発明の新規化合物を生成する。本発明の各工程のプロ
セスは、当業者に知られている。いずれかの1,6-二置換イソクロマン(I)また
は
芳香族二環式アミン(ABA)の化学構造に通じる当業者であれば、以下の議論お
よび実施例なしでさえ、当業者に知られている方法によって、公知の化合物から
当該化合物を容易に調製し得る。
チャートAは、多種の1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミ
ン(ABA)用の有用な中間体である6-ブロモイソクロマン(VI)の構築を記載
している。ニトロメタンまたはジクロロメタン中、四塩化チタン存在下にて、3
-ブロモフェネタノール(II)と3,3-ジエトキシプロピオン酸エチルとを反応
させて、イソクロマンエステル(III)を得る。THF-水中の水酸化リチウム
を用いる標準的な加水分解によって酸(IV)を得、これを種々の置換アリールピ
ペラジンまたは4-アリールピペリジンにカップリングさせてアミド(V)を得る
。該アリールピペラジン基はR1およびR2置換基を運搬している。所望のR1お
よびR2置換基は、アミド(V)の生成前にはアリール基上に存在していることが
好ましい。出発R1およびR2アリール基は当業者に公知であり、または公知の化
合物から公知の方法によって容易に調製し得る。多種のアリールピペラジン基は
市販されているか、または化学文献で公知である。市販されておらず、または知
られていないものは、チャートQおよびRで説明するごとく容易に調製し得る。
ボランを用いてこれらのアミドを還元して、ブロモイソクロマン(VI)を得る。
チャートBは、6-ブロモイソクロマン(VI)から対応する6-アミドおよび6
-エステルアナログへの変換を記載している。アリール臭化物から第一級アミド
への変換は、t-ブチル リチウムを用い、得られたアリールアニオンをトリメチ
ルシリルイソシアン酸でクエンチする金属-ハロゲン変換を介して行う(J.Med.
Chem.,36,2208(1993)を参照されたし)。該アリールアニオンは、気体二酸化
炭素で処理し、つづいてDMF中の塩化オキサリルで処理し、アミンとその後に
反応させて、直接アミド(IX)を得ることもできる。別法として、DMFのごと
き溶媒中、酢酸パラジウム(II)、1,3-ビスジフェニルホスフィノプロパン、
ジイソプロピルアミン、およびヘキサメチルジシラザン存在下にて、6-ブロモ
イソクロマン(VI)と一酸化炭素と反応させて、アミド(VII)を得ることもで
きる。オルガノホスフィンを用いてイン・サイチュ調製したパラジウム(O)、ま
たは予め調製したパラジウム(O)ホスフィン触媒のごとき他のパラジウム触媒を
利用することもできる。アミド(VII)は、J.Org.Chem.,56,5482(1991)に
記載されている方法を用い、ビス-BOC誘導体(VIII)を介して、置換アミ
ド(IX)またはエステル(X)のいずれかに変換することができる。6-ブロモイ
ソククロマン(VI)は、前記のパラジウム-仲介反応においてヘキサメチルジシ
ラザンの代わりにメチルアミンまたはN-メチルホルムアミドのいずれかを用い
ることによって、直接、N-メチル置換アミド(IX)に変換し得る(実施例5およ
び6を参照されたし)。別法として、別のパターンのN-置換物は、前記のパラジ
ウム-仲介反応においてヘキサメチルジシラザンの代わりに他の第一級または第
二級アミンを用いることによっても得ることができる。
チャートCは、ラセミ体(II)の酵素的分割を記載している。水性緩衝液(好
ましくはpH5-8)中、シュードモーナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)由
来のリパーゼのごとき酵素と(II)とを混合して、(-)-エステルの選択的加水分
解を起こさせて、(-)-酸(XI)を得る。この反応は、5-20重量%の酵素を用
いて、室温(20-35℃)にて行うことが好ましい。該反応は、アリコットを取
り出し、酸性化し、HPLCによって検査する公知の手段によってモニターする
。反応が完了したら、生成物(XI)、(-)-酸、および(XII)、(+)-エステル
を回収し、当業者によってよく知られている酸/塩基抽出技術によって分離する
。チャートに図示するいずれかにおいて適当な場合には、これらの光学活性化合
物を用いて、前記化合物の光学的に純粋なバージョンを調製することができる。
エナンチオマーのPseudomonas cepacia仲介動力学的分割から回収した望まし
くないエナンチオマー、(+)-エチル(イソクロマン-1-イル)酢酸(XII)は、
効率的にリサイクルして、Pseudomonasリパーゼを用いたつづくさらなる処理の
ためのラセミ混合物に戻すことができる。この反復工程によって、所望の(-)-イ
ソクロマン-1-イル-酢酸(XI)の全体収率が最適化される。このラセミ化用の
適当な塩基は、11、好ましくは12を超えるpKaを有するものである。機能
し得る塩基には、アルカリ金属アミド塩基、アルカリ金属アルコキシド、および
アルカリ金属炭酸塩が包含され、これらはすべてこのラセミ化を誘導し得る。該
塩基はアルカリ金属アミド塩基またはアルカリ金属アルコキシドであることが好
ましく;該塩基はナトリウムもしくはカリウム t-ブトキシドもしくはエトキシ
ドのごときアルカリ金属アルコキシドであることがより好ましい。ラセミ化が完
了したら、その反応をプロトン供与体でクエンチする。有利には、いずれのプロ
トン供与体も機能し得るが、例えば、水でさえ該反応をクエンチするであろう。
しかしながら、操作的には、水は好ましくない。通常、プロトン供与体は酸であ
る。エノレートアニオンをクエンチするために用いる大部分の通常のプロトン供
与体(塩酸、塩化アンモニウム)を、このクエンチに用いることができるが、仕上
げ処理および精製の簡便性のためには、酢酸またはトリフルオロ酢酸が好ましい
。
チャートDは、1個の炭素のメチレンスペーサー(I、X1=-CH2-)によって
イソクロマン核に結合したアミドおよびエステルの調製を記載している。酢酸パ
ラジウム(II)、ヨウ化銅(I)およびトリエチルアミン存在下にて、アリール臭
化物(VI)をトリメチルシリルアセチレンで処理して、アセチレンイソクロマン
(XIII)を得る。アセチレンイソクロマン(XIII)と、ジシクロヘキシルボ
ランのごときジアルキルボランとを反応させ、つづいて塩基性過酸化水素を用い
る酸化仕上げ処理を行って、カルボン酸(XIV、Q1-3=H)を得、これから、
当業者に知られている標準的な技術によって、広汎性のエステル(XIV)または
アミド(XV)を誘導することができる。
チャートEは、飽和(I、X1=-CH2CH2-)または不飽和(I、X1=-CH=
CH-)のいずれであってもよい2個の炭素のスペーサーによってイソクロマン核
に結合したアミドおよびエステルの調製を記載している。ジメチルホルムアミド
のごとき有機溶媒中、1,3-ビスジフェニルホスフィノプロパンおよびジイソプ
ロピルアミンと共に、パラジウム触媒、好ましくは酢酸パラジウム(II)存在下
にて、臭化物(VI)をアクリル酸エステルで処理して(XVI)を得る。当業者に
知られている標準的な技術によって(XVI)を水素化して、飽和種(XVII)を
得る。同様にして、ジメチルホルムアミドのごとき有機溶媒中、1,3-ビスジフ
ェニルホスフィノプロパンおよびジイソプロピルアミンと共に、パラジウム触媒
、好ましくは酢酸パラジウム(II)存在下にて、臭化物(VI)をアクリルアミド
で
処理して(XVIII)を得る。当業者に知られている標準的な技術によって(X
VIII)を水素化して、飽和種(XIX)を得る。
チャートFは、3個の炭素のメチレンスペーサー(I、X1=-CH2CH2CH2
-)によってイソクロマン核に結合したアミドおよびエステルの調製を記載してい
る。カルボン酸(X、Q1-3=H)を2当量のプロピルリチウムで処理してブチロ
フェノン(XX)を得る。1当量の元素硫黄およびモルホリンを含むモルホリン中
のブチロフェノン(XX)の溶液を10-20時間加熱還流して、チオラクタムを
得る(XXI、Org.Reactions,VolIII,第2章,pp83,1946,John Wiley & So
ns,New Yorkを参照されたし)。当業者に知られている技術を用いて、チオラク
タム(XXI)を希塩酸で加水分解してカルボン酸(XXII、Q1-3=H)を得、
これから、当業者によく知られた方法を用いて、エステル(XXII)およびアミ
ド(XXIII)を容易に得ることができる。
チャートGは、酸、エステル、ケトンまたはオキシムのごとき6-アシル置換
基を有するイソクロマンの調製を記載している。アリール臭化物(VI)の金属-
ハロゲン交換によってアリール-リチウム試薬が生成し、これを二酸化炭素でク
エンチして、カルボン酸(X、Q1-3=H)を得ることができる。アルコール存在
下にてアリール臭化物(IV)をパラジウム-仲介カルボニル化し、文献によく説
明されている条件を介して、対応するエステル(X)を生成する。同様にして、エ
ノール-エーテルを用いた(VI)のパラジウム仲介-交差カップリングにより、エ
ノール-エーテル中間体の標準的な酸加水分解後に、ケトン(XXIV)が生成す
る。別法として、カルボン酸(X、Q1-3=H)を2当量のアルキルリチウム試薬
で処理して、対応するケトン(XXIV)を生成することもできる。溶媒としての
トルエンと水除去用のディーンスターク装置とを用いて、該ケトン(XXIV)を
ヒドロキシルアミンまたはいずれかの容易に入手可能なO-置換ヒドロキシルア
ミンのいずれかで縮合して、所望のオキシム(XXV)を得る。
チャートHは、スルホンアミド(XXVII)およびスルホン(XXIX)の調製
を記載している。アリール臭化物(VI)をt-ブチルリチウムで処理して金属-ハ
ロゲン交換を起こさせ、得られたアリールリチウムを二酸化硫黄でクエンチし
て、リチウム塩(XXVI)を得ることができる。ついで、この塩を五塩化リンで
処理し、得られた塩化スルホニルを適当なアミンと混合して対応するスルホンア
ミド(XXVII)を生成する。別法として、アリール臭化物(VI)を前記のごと
くアリールリチウム種に変換し、適当なジスルフィドでクエンチして、スルフィ
ド(XXVIII)を得ることもできる。ついで、このスルフィドを、標準的な方
法およびm-クロロ過安息香酸のごとき酸化剤を用いて酸化し、スルホン(XXI
X)を得る。
チャートIは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合したスルホン基を含むスルホン(XXXIV)の調製を記載している。チャー
トIないしNにおいて、図示する官能基中に存在するエクストラ炭素原子(X1リ
ンカーの一部分となる)は「n」=0-2となることを要し、これは1,6-二置換
イソクロマン(I)中のn1に対応する。該カルボン酸(XXX)は、よく知られた
技術および水素化アルミニウムリチウムまたはボランのごとき試薬を用いて、第
一級アルコール(XXXI)に還元することができる。該アルコール(XXXI)は
、よく知られた技術、ならびに三ホウ化リンまたは四臭化炭素およびトリフェニ
ルホスフィンのごとき試薬を用いて、対応する臭化物(XXXII)に変換するこ
とができる。該臭化物(XXXII)を用い、当業者に知られている技術を用いて
チオールをアルキル化し、スルフィド(XXXIII)を得ることができる。該ス
ルフィド(XXXIII)は標準的な酸化技術、ならびに、四酸化オスミウムおよ
びN-メチルモルホリンN-オキシドのごとき試薬を用いることによって、スルホ
ン(XXXIV)に酸化することができる。
チャートJは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合したスルホンアミド基を含むスルホンアミド(XXXVII)の調製を記載し
ている。該臭化物(XXXII)を、還流10%水酸化ナトリウム水溶液中の亜硫
酸ナトリウムで処理して、スルホン酸塩(XXXV)を得ることができる。該スル
ホン酸塩は、五塩化リンおよびオキシ塩化リンを用いて、塩化スルホニル(XX
XVI)に変換する。(XXXVI)をアミン(NQ1-1Q1-2)で処理してスルホン
アミド(XXXVII)を得る。
チャートKは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合した置換イミダゾールおよびトリアゾールの調製を記載している。チャート
Kにおいて、置換基中の「X」が窒素である場合には該置換基はトリアゾールで
あって、「X」が炭素原子である場合には該置換基はイミダゾールである。これ
らの化合物は、適当なイミダゾールまたはトリアゾールを臭化物(XXXII)で
アルキル化することによって得る。該イミダゾールおよびトリアゾールは、市販
されているか、または当業者に知られている技術を用いて化学文献に記載されて
いるごとく調製し得るかのいずれかである。この様式において、化合物(XXX
VIII)を得る。
チャートLは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合したオキサジアゾール(XL)の調製を記載している。必須のオキシムアミド
は、J.Med.Chem.,36,1529(1993)に開示されている方法に従い、メタノール
中の塩酸ヒドロキシルアミンおよび金属ナトリウムを用いて、対応するニトリル
から調製する。該ニトリルは、市販されているか、または当業者に知られている
技術を用いて化学文献に記載されているごとく容易に調製し得る。該オキシムア
ミドを水素化ナトリウムまたは金属ナトリウムのいずれかで処理し、ついで、J
.Med.Chem.,36,1529(1993)に開示されている方法に従ってエステル(XXX
IX)でさらに処理して、複素環生成物(XL)を得る。
チャートMは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合した一-(XLII)または二-置換テトラゾール(XLIII)の調製を記載し
ている。当業者に知られているシアン化物置換反応を介して、臭化物(XXXI
I)を対応するニトリル(XLI)に変換する。ついで、J.Med.Chem.,38,179
9(1995)に開示されている方法に従って、N-メチル-2-ピロリジノンのごとき溶
媒中のアジ化ナトリウムの作用によって、これらのニトリルを一置換テトラゾー
ル(XLII)に変換する。標準的なアルキル化反応(R-X、アセトニトリル、ト
リエチルアミン)によって、一-置換テトラゾールを二-置換テトラゾールに変換
する。
チャートNは、1、2または3個の炭素原子のメチレン鎖でイソクロマン核に
結合した異性体トリアゾール(XLIII)および(XLIV)の調製を記載してい
る。J.Med.Chem.,38,1799(1995)に開示されている方法に従ってエタノール
性塩酸の作用によって該ニトリル(XLI)をイミドエステル(XLII)に変換す
ることができる。この同一方法に従って、エタノールのごとき溶媒中、アルキル
ヒドラジン(市販されているか、または文献公知の方法によって調製した)で(X
LII)を処理し、つづいてギ酸で処理して(XLIII)および(XLIV)の混
合物を得る。この混合物は、クロマトグラフィーまたは結晶化のごとき標準的な
研究室技術によってその成分に分離することができる。
チャートOは、当業者に知られている方法を用いた第一級カルボキシアミド(
VII)から置換トリアゾールおよびオキサジアゾールの調製を記載している(例
えば、J.Org.Chem.,44,4160-4164(1979)を参照されたし)。(O-2)中の「
X」が窒素である場合には、生成物はトリアゾールである。(O-2)中の「X」
が酸素である場合には、生成物はオキサジアゾールである。トルエンのごとき非
極性、高沸点の溶媒中、50-100℃にて、アミド(VII)をジメチルアミド
アセタールで処理して、中間体(O-1)を得る。ついで、酸性条件(通常、酢酸)
下、室温(20-25℃)にて、この中間体をヒドラジン、1-置換ヒドラジン、ヒ
ドロキシルアミン、またはN-置換ヒドロキシルアミンのいずれかと反応させて
、示した生成物(O-2)を得る。
チャートPは、当業者に知られている方法を用いた対応するプロパルギルアミ
ド(P-1)から一-置換オキサゾール誘導体(P-2)の調製を記載している(例えば
、J.Med.Chem.,36,1529(1993)を参照されたし)。還流酢酸中にて、(P-1)
を酢酸第二水銀で処理すると、図示するオキサゾール(P-2)が生成する。
チャートQは、R1が当該ピペラジンのアニリン窒素に対してオルトまたはパ
ラの電子吸引置換基である、ピペラジン(Q-3)の合成を開示している。
フッ素または臭素原子が電子吸引置換基に対してオルトまたはパラにあるアミ
ン(Q-1)およびハロゲン化アリール(Q-2)を、溶媒なしか、または水、DMF
、ジメチルアセトアミドのごとき極性溶媒中で、あるいは(過剰量の(Q-1)また
はジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム他のいずれかの)塩基を含むかか
る
他の溶媒中、高温(60-200℃)にて加熱し、ピペラジン(Q-3)を得る。
チャートRは、ピペラジン(R-3)の合成を開示している。水素と、炭素パラ
ジウム、ラネーニッケル、塩化第一スズなどのごとき触媒とを用いて、ニトロア
リール(R-1)をアニリン(R-2)に還元する。別法として、(R-2)は購入する
こともできる。ついで、THF、トルエン、エチレングリコールまたはクロロベ
ンゼンのごとき溶媒中にて、アニリン(R-2)を、添加塩基を含むか、含まない
ビス(2-ハロエチル)アミン塩酸塩と共に(約80ないし約165℃にて)加熱し
て、ピペラジン(R-3)を得る。
チャートSは、本特許において特許請求する化合物を調製するのに有用な、重
要な中間体の調製を図示している。ヒドロキシアミド(S-3)は、(チャートBに
図示したものと同一の)パラジウム仲介アミド化反応を介してか、またはエステ
ル(S-2)の中間体生成(intermediacy)を介してかのいずれかで直接的に、ヒド
ロキシ臭化物(S-1;チャートTを参照されたし)から簡便に調製する。このエ
ステルは、すでに記載したものと同様に、当業者に知られているパラジウム-ベ
ースのカルボニル化反応を介して、(S-1)から容易に合成する。(S-2)からア
ミド(S-3)への変換は、J.Org.Chem.,52,2033-2036(1987)に記載されてい
るものとある程度同様にして、適当なアミン試薬を含有するアルコール溶液(典
型的にはメタノール)で(S-2)を処理することによって行う。この反応は室温(
20-25℃)、または好ましくは50-100℃にて行うことができる。
チャートTは、本特許において特許請求する化合物への2つの重要な別のアプ
ローチを図示している。標準的な還元条件および試薬(好ましくはボラン)を用い
て前記の酸(IV)を還元して、第一級アルコール(S-1)を得る。ついで、チャ
ートSに記載されているごとく、この化合物をヒドロキシアミド(S-3)へ変換
する。標準的な化学成分置換(chemical transformation)によって、このヒドロ
キシルアミドをアルキル化剤(T-2、典型的なXはメシラートまたは臭化物)に
変換し、これを用いて、適当な4-アリールピペラジンまたは4-アリールピペリ
ジンをアルキル化して、最終化合物(IX)を得る。別法として、標準的な化学成
分置換によって、ヒドロキシ臭化物(S-1)をアルキル化剤(T-1、典型的なX
は
メシラートまたは臭化物)に変換し、これを用いて、適当な4-アリールピペラジ
ンまたは4-アリールピペリジンをアルキル化して、臭化物(VI)を得る。つい
で、以前に図示したごとく、これらの臭化物を最終化合物(IX)に変換する。
チャートUは、チャートC中の(XI)であるキラル臭素酸からチャートT中の
(S-3)であるアミドアルコール(U-5)への変換を開示している。当業者に知ら
れている方法を用いて、該ブロモ酸(U-1)をブロモエステル(U-2)にアルキル
化する。一例として、THFのごとき溶媒中、該ブロモ酸(U-1)を1,1'-カル
ボニルジイミダゾールで処理して活性化エステルを形成させ、つづいてアルコー
ルで処理してブロモエステル(U-2)を形成させる。ついで、(V-1)から(V-2
)への変換についてチャートVに論じた条件下にて、ブロモエステル(U-2)を処
理して、アミドエステル(U-3)を得る。(U-3)のアミド基も加水分解しないよ
うに注意を払いつつ、アミドエステル(U-3)を水性塩基で加水分解し、つづい
て水性酸で処理して、酸アミド(U-4)を得る。ついで、この酸アミド(U-4)を
、溶媒としてのTHF中のボランまたはボラン-メチルスルフィドのごとき還元
剤で処理して、アミドアルコール(U-5)を得る。
チャートVは、エステル(V-1)からジアミド(V-4)への変換の方法を開示し
ている。エステル(V-1)は、チャートTに論じた方法によって、ブロモイソク
ロマン(T-1)およびピペラジン(Q-3)、チャートQから調製する。チャートB
に関して論じたごとく、酢酸パラジウム(II)と、ビス(ジフェニルホスフィノ)
プロパン、ジイソプロピルエチルアミン、一酸化炭素およびメチルアミンのごと
き共触媒とを用いて、エステル(V-1)をアミドエステル(V-2)に変換する。変
換用の溶媒は、DMF、ジメチルアセトアミド、N-メチルホルムアミドおよび
アセトニトリルから選択し得るが、メチルアミンガスを用いる場合にはジメチル
アセトアミドおよびN-メチルホルムアミドが好ましい。好ましい温度は、50
ないし120℃である。水性塩基を用い、つづいて酸中和して、アミドエステル
(V-2)を対応するアミド酸(V-3)にさらに変換して、(V-3)またはその塩を
得る。エステルがtert-ブチルエステルである場合には、エーテルまたは酢酸エ
チルのごとき溶媒中のトリフルオロ酢酸または塩酸を用いて、アミドエステル(
V
-2)を対応するアミド酸(V-3)に変換する。ついで、このアミド酸(V-3)を縮
合剤およびアミンで処理し、チャートWに関して論じるごとき当業者に知られて
いる方法を用いて、対応するジアミド(V-4)を得る。
チャートWは、ヒドロキサム酸誘導体(W-7)および(W-8)の合成を開示して
いる。これらの化合物は、チャートAおよびBのプロセスによっても調製される
。エステルアルコール(S-2)、チャートSのアルコール基を、塩基性条件に対
して安定であるジヒドロピラニル基のごとき適当な保護基で保護して、テトラヒ
ドロピラニルエーテル(W-2)を得る。ついで、このエーテル(W-2)のエステル
基を水性塩基で加水分解し、ついで(保護基を除去しないように)注意深く酸性化
してカルボン酸(W-3)を得る。ついで、O-アルキル、N-アルキルヒドロキシ
ルアミン(それ自体はSulskyら,Tet.Lett,30,31-34(1989)の方法によって調
製した)のごときアミン存在下、ジクロロメタンまたはDMFのごとき溶媒、お
よびトリエチルアミンのごとき塩基中にて、このカルボン酸(W-3)を、カルボ
ニルジイミダゾール、ジエチルシアノホスホネート、ジシクロヘキシルカルボジ
イミドのごとき縮合剤または他の適当な縮合剤(例えば、Major Methods of Pept
ide Bond Formation,Volume One of The Peptides:Analysis,Synthesis,Bio
logy,E.Gross and J.Meienhofer編,Academic Press)で処理して、ヒドロキ
サム酸エーテル(W-4)を得る。ついで、John Wiley and Sonsから発行されてい
るTheodora W.GreeneによるProtective Groupes in Organic Synthesisに見出
されるもののごとき方法を用いて、そのヒドロキサム酸エーテル(W-4)を脱保
護して、ヒドロキサム酸アルコール(W-5)を得る。ついで、メシラート、トシ
ラートまたは塩化物、臭化物もしくはヨウ化物のごとき、当業者に知られている
多種の方法のうちの1つによって、ヒドロキサム酸エーテル(W-5)のヒドロキ
シル基を遊離基に変換してヒドロキサム酸(W-6)を得;ついで、このヒドロキ
サム酸(W-6)をチャートQのピペラジン(Q-3)またはチャートRのピペラジン
(R-3)あるいは市販アミンのごときアミンにカップリングして、ヒドロキサム
酸アミン(W-7)を得る。炭素パラジウムまたは当業者に知られているかかる他
の方法によって、該ヒドロキサム酸アミン(W-7)を、アルキル-1がベンジルの
ごと
き保護基であるヒドロキサム酸アミン(W-8)にさらに変換し得る。
チャートXは、カルバメート(X-6)の合成を開示している。チャートAの3-
ブロモフェネタノール(II)から対応するイソクロマンエステル(III)への成
分置換と同様にして、フェノール/アニリン(X-1)をジエトキシプロプリオン
酸アルキル(alkyl diethoxyproprionate)と反応させて、フェノール/アニリン
エステル(X-2)を得る。水性塩基につづく水性酸によって、フェノール/アニ
リンエステル(X-2)をフェノール/アニリン酸(X-3)に加水分解する。ついで
、チャートWに論じたもののごとき方法を用いて、該フェノール/アニリン酸(
X-3)をチャートQのピペラジン(Q-3)もしくはチャートRの(R-3)、または
市販のアミンで縮合して、フェノール/アニリンアミド(X-4)を得る。ついで
、THFのごとき溶媒中、ボランもしくはボラン-メチルスルフィドのごとき還
元剤で、該フェノール/アニリンアミド(X-4)をフェノール/アニリンアミン(
X-5)に還元する。ついで、フェノール/アニリンアミン(X-5)を、溶媒とし
てのジクロロメタンまたはTHF中にて、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デク-7-エン(DBU)もしくは水素化ナトリウムまたは他のかかる塩基、および
イソシアネートと反応させて、カルバメート/尿素(X-6)を得る。
チャートYは、フェノール(Y-1)で出発するラセミ体(Y-5)の合成を開示し
ている。ジクロロメタンまたはニトロメタンのごとき溶媒中、トリフッ化ホウ素
エーテル和物または四塩化チタンのごときルイス酸存在下にて、該フェノール(
Y-1)をクロロプロピオンアルデヒドジエチルアセタールと反応させて、クロロ
フェノール(Y-2)を得る。ついで、ジクロロメタンのごとき溶媒中、所望によ
り4-ジメチルアミノピリジンのごとき触媒を添加してもよいトリエチルアミン
のごとき塩基存在下にて、トリフルオロメタンスルホン酸無水物またはN-フェ
ニルトリフルオロメタンスルホンイミドを用いて、クロロフェノール(Y-2)の
フェノールを遊離基に変換して、トリフラート(Y-3)を得る。ついで、チャー
トWに関して論じたごとき酢酸パラジウム(II)、共触媒、ジイソプロピルエチ
ルアミン、一酸化炭素およびメチルアミンを用いて、このトリフラート(Y-3)
をアミド塩化物(Y-4)に変換する。変換用の溶媒には、DMF、ジメチルアセ
ト
アミド、N-メチルホルムアミドおよびアセトニトリルが包含されるが、メチル
アミンガスを用いる場合には、ジメチルアセトアミドおよびN-メチルホルムア
ミドが好ましい。好ましい温度は、約50℃ないし約120℃である。ついで、
ピペラジン(Q-3)もしくは(R-3)または市販のアミン、トリエチルアミンもし
くはジイソプロピルエチルアミンのごとき塩基、ならびにエチレングリコール、
THF、DMFまたはアセトニトリルのごとき溶媒存在下、アミド塩化物(Y-4
)を60-110℃にて撹拌して、アミドアミン(Y-5)を得る。
チャートZは、多種のアニリンベースの誘導体(Z-2)、(Z-3)、(Z-4)、(
Z-5)、(Z-6)および(Z-7)の調製を記載している。これらの化合物は、アニ
リン(Z-1)の標準的な誘導化から生じ、それ自体は、アジ化ジフェニルホスホ
リルの付加(通常はTHF中、-78℃)につづいて水素化ビス(2-メトキシエト
キシ)アルミニウムで還元した後に金属-ハロゲン交換(典型的には、n-ブチルリ
チウムまたはt-ブチルリチウムのいずれかを用いる)を介して臭化物(VI)から
調製する。(VI)から(Z-1)へのこの変換は、公知の化学にそっくりと従う(Te
trahedron Letters,25,429-432(1984)およびJ.Am.Chem.Soc.,94,6203-620
5(1972)を参照されたし)。(Z-1)を誘導体(Z-2)-(Z-7)へ変換する反応は、
当業者に知られている標準的な成分置換であり、以前に記載したアリル化(典型
的には酸塩化物または無水物を用いる)、メシル化、および標準的なラクタム還
元が包含される。
チャートAAは、1-炭素ホモログ化イソクロマン-6-カルボキシアミド(AA
-5)の調製を図示している。該配列には、アルキルリチウム試薬(典型的にはt-
ブチルリチウム)を用いた臭化物(VI)の金属-ハロゲン交換につづいて、DMF
を用いて得られたアニオンをクエンチしてアルデヒド(AA-1)を得ることが含
まれる。(THF中の水素化ホウ素ナトリウムのごとき)標準的な試薬を用いてこ
のアルデヒドを還元し、塩化メタンスルホニルで活性化し、得られたメシラート
をシアン化アニオンで置換することによって、得られたアルコール(AA-2)を
ニトリル(AA-3)に変換する。ニトリルの加水分解は、炭酸カリウム存在下、
30%過酸化水素を含むDMF中の(AA-3)の溶液で処理し、その反応混合物
を室温(20-25℃)にて20時間撹拌することによって行う。得られたアミド(
AA-4)は、以前に記載したごとく置換アミド(AA-5)に変換する。
チャートBBは、以前に記載した標準的なアミド還元条件(典型的には、TH
F中のボランまたは水素化アルミニウムリチウムのいずれかを用いる)を用いた
、対応するアミド(BB-1)の還元による(BB-2)のごとき鎖化(tethered)アミ
ンの調製に関する一般化された方法を図示している。
チャートCCは、これらの分子のアリールピペラジン部上の官能基(すなわち
R1およびR2)を他の官能基に成分置換し得ることを図示している。図示され
ているのは、対応するフェノール(CC-2)を得るための、アリール-エーテル(
CC-1)の標準的な加水分解脱ベンジル化である。標準的な方法によるフェノー
ル(CC-2)から対応するトリフルオロメタンスルホン酸(CC-3)への変換は、
(CC-2)のごときフェノールの典型的な誘導化の代表的なものである。トリフ
ラート(CC-3)の多種の誘導体への変換は、パラジウム-仲介カップリングによ
って行うことができる。例えば、エノール-エーテルで(CC-3)をカップリング
して、ケトン-置換アリール誘導体を得る。これらの反応は、典型的には、高温(
50-120℃)にて、酢酸パラジウム(II)、1,3-ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)プロパン、およびトリエチルアミンを用いて、DMFまたはアセトニトリル
中で行う。
チャートDDは、イソクロマン-6-トリアゾール(DD-4)およびイソクロマ
ン-6-オキサジアゾール(DD-6)の別の調製を図示している。以前に記載した
アミド(DD-1)の第一級アルコールは、標準的な技術、好ましくはベンジルエ
ーテル(P=-CH2-フェニル)によって保護する。この物質をチャートOに記載
されているごときアミドアセタールと反応させて、チャートOに記載されている
ごとく、得られた中間体(DD-2)をヒドラジン、置換ヒドラジン、ヒドロキシ
ルアミン、またはN-置換ヒドロキシルアミンで処理して、トリアゾール(DD-
3)またはオキサジアゾール(DD-5)を生成する。保護基「P」を標準的な条件
(典型的には、パラジウムまたは白金のごとき遷移金属触媒を用いた水素化分解)
を用いて除去し、得られたアルコールを(通常、スルホン酸エステルまたはハロ
ゲ
ン化物として)活性化し、チャートTに以前に記載したごとき適当なアリールピ
ペラジンと反応させる。
1,6-二置換イソクロマン(I)については、n1は0または1であることが好ま
しく;n1は0であることがより好ましい。R1は-O-R1-1、-CF3、-CO-N(
R1-1)2、-CO-R1-1であることが好ましく、R1-1はC1-C3アルキルであるこ
とが好ましい。R2は-Hであることが好ましい。Q1は-CO-NQ1-1Q1-2、-S
O2-NQ1-1Q1-2および-NQ1-1Q1-2よりなる群から選択されることが好まし
く;Q1は-CO-NQ1-1Q1-2であることがより好ましい。
芳香族二環式アミン(ABA)については、W1は窒素(-N-)であることが好ま
しく、R1またはR2のうちの1つは-Hであることが好ましい。Q1は(A)-CO-
NQ1-1Q1-2であることが、Q1-1は-Hであることが、Q1-2は-CH3(C1アル
キル)であることが好ましい。
1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)は不斉中心
を含んでおり、従って、2つのエナンチオマー:一方は(-)である「S」であり
、他方は(+)である「R」である、を生成する。いくつかの場合においては、(
+)および(−)の両方のエナンチオマーが、光学的に不純な(ラセミ体、±)混合
物と同様に有用である。したがって、それらは、分離することなくラセミ形態で
用い得る。しかしながら、エナンチオマーのうちの1種を用いることが望ましい
場合には、光学的に不純な混合物または中間体を、当業者に知られている手段に
よって分割することができる。チャートCに記載したリパーゼ法を用いてラセミ
中間体(II)を分割するのが好ましいが、別法として、当業者に知られている化
学方法を用いることもできる(例えば、Optical Resolution Procedures for Che
mical Compounds,Vol 1,Amines and Related Compounds,Paul Newman,Optic
al Resolution Information Center,Manhattan College,Riverdale,NY,1047
1,1978を参照されたし)。光学的に不純な混合物は、キラル固定相上のクロマト
グラフィー技術を用いて分割することもできる(Chromatographic Enantiosepar
a-tion,第2版,John Wiley & Sons,NY,1992を参照されたし)。ついで、こ
れらの光学的に純粋な化合物を、ラセミ混合物と同様に用いる。1,6-二置換イ
ソ
クロマン(I)芳香族二環式アミン(ABA)なる語を本特許出願において用いる場
合、両方のエナンチオマーならびにその光学的に不純な形態をいい、またそれを
包含し、その最も一般的なものはラセミ混合物(±、dl)である。
いくつかの1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)
は2個の不斉中心を含んでおり、したがって、エナンチオマーの2種のジアステ
レオマー対:1つはSS,RRであって、他方はSR,RS、を生成する4種の
立体異性体(SS、RR、SR、RS)が存在する。エナンチオマーのジアステレ
オマー対は、当業者に知られている手段によって容易に分離することができる。
1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)なる語を本特
許出願において用いる場合、すべての4種のエナンチオマー、ならびにそれらの
光学的に不純な形を包含し、その最も一般的なものはラセミ混合物(±)である。
1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)はアミンで
あって、それ自体が、十分に強い酸と反応した場合には酸付加塩を形成する。医
薬上許容される塩とは、無機酸および有機酸の両方の塩を包含する。医薬上許容
される塩は、常にではないが時として、対応する遊離アミンよりも好ましい。な
ぜならば、それが、より水溶性および結晶性の高い化合物を生成するからである
。好ましい医薬上許容される塩には、以下の酸:メタンスルホン酸、塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、マレイ
ン酸、CH3-(CH2)n-COOH(ここにnは0ないし4)、HOOC-(CH2)n-
COOH(ここにnは前記定義に同じ)、の塩が包含される。
本発明の1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)は
、選択的な薬理学的特性を有しており、血管性頭痛、特に片頭痛および群発性頭
痛を患うヒトを治療するのに有用である。また、1,6-二置換イソクロマン(I)
および芳香族二環式アミン(ABA)は、鎮痛剤としても有用である。
臨床的な実践においては、本発明の1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香
族二環式アミン(ABA)は、1または2種以上の医薬上許容される担体と合わせ
て、遊離塩基または医薬上許容される酸付加塩のいずれかとして、有効成分を含
有する医薬組成物の形態で、通常、経口、鼻腔、直腸、膣内または注射によって
投与されるであろう。1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン
(ABA)は経口または鼻腔のいずれかで投与することが好ましい。
片頭痛または群発性頭痛の臨床治療、および鎮痛剤としての痛みの治療には、
1,6-二置換イソクロマン(I)および芳香族二環式アミン(ABA)の適当な日用
量は、経口または鼻腔適用用の約0.005ないし約50mg/kg、好ましく
は約0.1ないし約30mg/kgであり、非経口適用用には約0.05ないし約
10mg/kg、好ましくは約0.03ないし約3mg/kgである。臨床にお
いて治療すべき患者への使用および投与は、当業者であれば容易に明らかとなる
であろう。
正確な投与量および投与頻度は、用いる特定の1,6-二置換イソクロマン(I)
または芳香族二環式アミン(ABA)、治療すべき特定の状態、治療すべき状態の
重度、特定の患者の年齢、体重、一般的身体状態、当業者によく知られている考
慮され得る個人の他の薬物療法に依存し、患者の1,6-二置換イソクロマン(I)
および/または芳香族二環式アミン(ABA)の血中レベルまたは濃度を測定し、
および/または治療すべき特定の条件に対する患者の応答性を測定することによ
ってより正確に測定することができる。
定義および約束
以下の定義および説明は、明細書および請求の範囲を包含する本書類全体を通
して用いる用語に関するものである。
I.式の約束および変数の定義
明細書および請求の範囲中の種々の化合物または分子フラグメントを表す化学
式は、表して定義する構造特徴に加えて、変数置換基を含有し得る。これらの変
数置換基は、文字または文字につづく数字、例えば、「Z1」または「Ri」によ
って定義され、ここにiは整数である。これらの変数置換基は一価または二価で
あり、すなわち、それらは1本または二本の化学結合によって式に結合する基を
表す。例えば、基Z1とは、式CH3-C(=Z1)Hに結合する場合には二価変数を
表すであろう。基RiおよびRjは、式CH3-CH2-(Ri)(Rj)-Hに結合した場
合には一価変数置換基を表すであろう。上記のごとく化学式が線状で描かれてい
る場合には、括弧内に含まれる変数置換基は括弧内に囲まれている変数置換基の
すぐ左側の原子に結合している。2または3以上の連続する変数置換基が括弧内
に囲まれている場合には、各連続する変数置換基は括弧内に囲まれていない左側
の直前の原子に結合している。したがって、前記式中、RiおよびRjは両方とも
前の炭素原子に結合している。
線状で描かれている化学式またはその一部分は直鎖中の原子を表している。「
-」なる記号は、一般的に鎖中の2個の原子間の結合を表している。したがって
、CH3-O-CH2-CH(Ri)-CH3とは、2-置換-1-メトキシプロパン化合物
を表している。同様の様式で、「=」なる記号は二重結合、例えば、CH2=C(
Ri)-O-CH3を表し、「≡」なる記号は三重結合、例えば、HC≡C-CH(Ri
)-CH2-CH3を表している。カルボニル基は2つの方法:-CO-または-C(=
O)-、のうちのいずれか1つによって表されるが、その単純性から前者が好まし
い。
環状(環)化合物または分子フラグメントの化学式も、線状様式で表される。か
くして、化合物4-クロロ-2-メチルピリジンは、アスタリスク(*)で印を付け
た原子が互いに結合して環を形成するという約束で、N*=C(CH3)-CH=C
Cl-CH=C*Hによって線状様式で表すことができる。同様に、環状分子フ
ラグメント、4-(エチル)-1-ピペラジニルは、-N*-(CH2)2-N(C2H5)-C
H2-C*H2によって表すことができる。
本明細書中のいずれかの化合物に関する剛直環状(環)構造は、当該剛直環状化
合物の各炭素原子に結合した置換基について環面に対しての方向を規定する。環
状系の一部分である炭素原子に結合した2個の置換基を有する飽和化合物、-C(
X1)(X2)-については、当該2個の置換基は環に対してアキシアルまたはエクア
トリアルのいずれかの位置で存在し得、このアキシアル/エクアトリアルの間で
変化し得る。しかしながら、環に対する2個の置換基の位置、および互いの位置
は固定されたままである。ある時点で、いずれかの置換基が面の上側または下側
(アキシアル)というよりも環の面中(エクアトリアル)に存在し得るが、1個の
置換基は常にもう1個の置換基の上側に存在する。かかる化合物を描いている化
学構造式において、もう1個の置換基(X2)の「下側」に存在する置換基(X1)は
、アルファ(α)立体配置で存在すると定義され、炭素原子に結合する破線、ダッ
シュ線または点線、すなわち「---」または「...」なる記号によって同定される
。もう1個の置換基(X1)の「上側」に結合する対応する置換基(X2)は、ベータ
(β)立体配置で存在すると定義され、該炭素原子に結合する直線によって示され
る。
変数置換基が二価である場合には、原子価は変数の定義の中で一緒にするか、
別々とするか、またはその両方とすることができる。例えば、-C(=R1)-とし
て炭素原子に結合する変数Riは二価となり得、オキソまたはケト(したがって、
カルボニル基(-CO-)を形成するか、または2個の別々に結合した一価変数置換
基α-Ri-jおよびβ-Ri-kとして)と定義される。二価変数Riが2個の一価変数
置換基よりなると定義される場合には、約束を用いて該二価変数が「α-Ri-j:
β-Ri-k」またはそのいくつかの変数の形態であると定義される。かかる場合に
おいては、α-Ri-jおよびβ-Ri-kの両方が炭素原子に結合して、-C(α-Ri-j
)(β-Ri-k)-となる。例えば、二価変数R6、-C(=R6)-が2個の一価変数置換
基よりなると定義される場合には、該2個の一価変数置換基はα-R6-1:β-R6- 2
、・・・・α-R6-9:β-R6-10他となって、-C(α-R6-1)(β-R6-2)-、・・・・-C(
α-R6-9)(β-R6-10)-他となる。同様にして、二価変数R11、-C(=R11)-に
ついては、2個の一価変数置換基はα-R11-1:β-R11-2である。(例えば、環
中に炭素-炭素二重結合が存在することによって)分離したαおよびβ方向が存在
する環置換基、および、環の一部分ではない炭素原子に結合した置換基について
は、上記の約束がなお用いられるが、αおよびβの記号は省略される。
二価変数を2個の分離した一価変数置換基として定義し得るのと同様に、2個
の分離した一価変数置換基は一緒になって二価変数を形成すると定義し得る。例
えば、式-C1(Ri)H-C2(Rj)H-(C1およびC2は、各々、第一および第二炭素
原子を軌道的に定義する)においては、RiおよびRjは一緒になって、(1)C1と
C2との間の第二の結合を、または(2)オキサ(-O-)のごとき二価の基を形成す
ると定義し得、それによって該式はエポキシドを記載している。RiおよびRjが
一緒になって、基-X-Y-のごときより複雑な基を形成する場合には、該基の方
向は上記式中のC1がXに結合し、C2がYに結合するようなものである。したが
って、約束によって、「...RiおよびRjは一緒になって-CH2-CH2-O-CO-
を形成し...」なる句は、カルボニルがC2に結合したラクトンを意味している。
しかしながら、「...RjおよびRiは一緒になって-CO-O-CH2-CH2-を形成
し...」と記載されている場合には、約束はカルボニルがC1に結合したラクトン
を意味している。
変数置換基の炭素原子含量は、2つの方法のうちの1つで示される。第一の方
法は、「C1-C4」のごとき変数の全体名に対する接頭辞を用い、ここにおいて
「1」および「4」の両方は、各々、変数中の炭素原子の最小数および最大数を
表す整数である。該接頭辞は、スペースによって変数から離される。例えば、「
C1-C4アルキル」とは、(特に示さない限りは、それらの異性体形を包含する)
1ないし4個の炭素原子のアルキルを表している。単一の接頭辞が示されている
場合には、該接頭辞は、定義する変数の全体の炭素原子含量を示している。した
がって、C2-C4アルコキシカルボニルとは、基CH3-(CH2)n-O-CO-を記載
しており、ここにnは0、1または2である。第二の方法によれば、定義の各部
分のみの炭素含量は、括弧内に記号「Ci-Cj」が囲まれていることによって別
々に示され、定義すべき定義部分の直前(介在するスペースなしで)にそれが置か
れている。この任意の約束によれば、(C1-C3)アルコキシカルボニルは、C2-
C4アルコキシカルボニルと同一の意味を有する。なぜならば、「C1-C3」とは
アルコキシ基の炭素原子含量のみを示すからである。同様にして、C2-C6アル
コキシアルキルおよび(C1-C3)アルコキシ(C1-C3)アルキルは、両方とも、2
ないし6個の炭素原子を含むアルコキシアルキル基を定義するが、これらの2つ
の定義は異なる。なぜならば、前者の定義がアルコキシまたはアルキル部分のい
ずれかが単独で4または5個の炭素原子を含むことを許容するのに対して、後者
の定義はこれらの基のいずれかが3個の炭素原子となることに制限する。
請求の範囲がかなり複雑な(環状)置換基を含む場合には、フレーズの最後に、
その特定の置換基を命名し/示す記載が括弧内に示されており、これは、その特
定の置換基の化学構造式も記載しているチャートのうちの1つの中の同一の命名
/記号に対応している。
命名法についての陳述
本発明の化合物を命名する幾つかの方法が存在するが、化合物内の二環式基に
ついて「イソクロマン」または「3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン」なる
語を使用する点において原則的に異なる。例えば、実施例6の化合物についての
1つの名称は、(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピ
ペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミドまたは(S)-(
-)-1-(ベンズアミド-4-イル)-4-[2-(6-メチルアミノカルボニルイソクロマ
ン-1-イル)エチルピペラジンである。もう1つの名称は、(S)-1-[2-[4-[4
-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-3,4-ジヒドロ-N-
メチル-1H-2-ベンゾピラン-6-カルボキシアミドである。
II.定義
すべての温度は℃である。
TLCとは、薄層クロマトグラフィーをいう。
HPLCとは、高速液体クロマトグラフィーをいう。
THFとは、テトラヒドロフランをいう。
DMFとは、ジメチルホルムアミドをいう。
DMSOとは、ジメチルスルフォキシドをいう。
LDAとは、リチウムジイソプロピルアミドをいう。
p-TSAとは、p-トルエンスルホン酸一水和物をいう。
TEAとは、トリエチルアミンをいう。
BOCとは、1,1-ジメチルエトキシカルボニルまたはtert-ブトキシカルボ
ニル、-CO-O-C(CH3)3をいう。
DMAPとは、ジメチルアミノピリジン、(CH3)2N-ピリジン-1-イルをい
う。
TFAとは、トリフルオロ酢酸、CF3-COOHをいう。
セーラインとは、飽和塩化ナトリウム水溶液をいう。
クロマトグラフィー(カラムおよびフラッシュクロマトグラフィー)とは、(支
持体;溶出液)として表される化合物の精製/分離手段をいう。適当な画分をプ
ールし、それを濃縮して所望の化合物(群)を得ることは理解される。
IRとは、赤外分光分析をいう。
CMRとはC-13磁気共鳴分光分析をいい、化学シフトはTMSから下流の
ppm(δ)で報告する。
NMRとは核(プロトン)磁気共鳴分光分析をいい、化学シフトはトリメチルシ
ランから下流のppm(δ)で報告する。
-φとはフェニル(C6H5)をいう。
[α]Dとは、ナトリウムD線(589A)での25°における偏光面が回旋され
た角度(比旋光度)をいう。
MSとは、m/eまたは質量/電荷単位として表される質量分析をいう。
[M+H]+とは、親+水素原子の陽イオンをいう。EIとは電子衝撃をいう
。CIとは化学イオン化をいう。FABとは高速原子衝撃をいう。
HRMSとは、高分解能質量分析をいう。
エーテルとはジエチルエーテルをいう。
医薬上許容される塩とは、薬理学的/毒素学的な見地から患者に許容され、組
成物、処方、安定性、患者の許容性および生物学的利用能に関して物理学/化学
的な見地から製薬化学者に許容される特性および/または物質をいう。
溶媒対が用いられる場合には、用いる溶媒の比は容量/容量(v/v)である。
医薬上許容されるアニオン塩には、メシラート、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、
硝酸塩、クエン酸塩、CH3-(CH2)n1-COO-1(ここにnは0ないし4)、-1O
OC-(CH2)n1-COO-1(ここにnは前記定義に同じ)、-1OOC-CH=CH-
COO-1、φ-COO-1が包含される。
実施例
さらに説明しなくとも、当業者であれば、前記の説明を用いて本発明をその最
大限の範囲で実施することができると考えられる。以下に説明する例は、本発明
の種々の化合物をいかにして調製するか、および/または、本発明の種々のプロ
セスをいかにして行うかを説明するものであって、単なる代表例にすぎず、いか
なる場合においても前記の開示に限定されるものではない。当業者であれば、反
応物および反応条件の両方としての方法ならびに技術から適当な変形を容易に認
識するであろう。
調製例1 4-(ピペラジン-1-イル)ベンズアミド
4-フルオロベンズアミド(2.45g、17.6ミリモル)、ピペラジン(7.5
6g、87.9ミリモル)および水(10ml)の混合物を100℃にて24時間撹
拌した。冷却した後に、固形物を収集し、水およびトルエンで洗浄し、ついで、
減圧下にて乾燥して標題化合物を得た。
融点=240-248℃;
205にてMS(M/Z);
NMR(DMSO-d6)2.59,2.80,3.14,6.90,7.02,7.72および7.73δ
調製例2 N-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン
回転バーを備えた100mlのフラスコに、4-ブロモベンゾトリフルオライ
ド(19.70g、0.088ミリモル)およびピペラジン(37.71g、0.43
8モル)を満たした。その反応物を130℃に加熱した。48時間後に、その混
合物は多量の沈殿を含み、それを20-25℃に冷却した。冷却の間に、その反
応混合物を水酸化ナトリウム(3N、200ml)で希釈して、さらなる量の沈殿
を得、これを酢酸エチル(200ml)で2回抽出した。水性塩基を添加する前に
反応混合物を20-25℃に放冷した場合には、その反応物はさらなる操作を困
難とする固形塊となった。合した有機物をセーライン(300ml)で1回洗浄し
、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して生成物を得た。ヘキサンから
再
結晶化させて標題化合物を得た。
融点87-89℃(文献(lit.)86-88℃);
Rf=0.20(メタノール/ジクロロメタン、7/93)
実施例1 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-アミノカルボニル
イソクロマン-1-イル)-エチルピペラジンとしても知られている
(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチ
ル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII)
工程1:(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸エチル(III)
アルゴン下、ジクロロメタン(37ml)中の3-ブロモフェネチルアルコール(
II、14.8g)の混合物を氷浴で0℃に冷却した。3,3-ジエトキシプロピオ
ン酸エチル(90%、19.1ml)を注射器を介して添加した。四塩化チタン溶
液(塩化メチレン中の1M、236ml)をカニューレを介して添加漏斗に添加し
、1時間にわたって反応混合物に半滴下した。ついで、その反応物を18時間加
熱還流し、その後に、希塩酸(1N)およびセーライン(1/2)の混合液にそれを
注ぎ、塩化メチレンで抽出した。有機相を合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾
過し、濃縮した。その濃縮物をクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/
ヘキサン、10/90)によって精製して、(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢
酸エチル(III)を得た。
Rf=0.40(酢酸エチル/ヘキサン、25/75);
IR(ニート)1736,1483,1374,1288,1280,1183,1163,1110,1050,1037cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,7.28,6.92,5.17,4.20,4.10,3.79,3.01-2.91
,2.87-2.65および1.28δ;
CMR(75MHz,CDCl3)170.7,136.0,135.5,131.6,129.1,126.0,120.2,62.6
,60.5,41.3,28.3および13.9δ;
HRMS C13H15O3Brとして
計算値=298.0205;
実測値=298.0204
工程2:(R)-(+)-エチル(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XII)
および(S)-(-)-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XI)
(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸エチル(III、工程1、29.49g)
、Amano P-30リパーゼ(15g、ロット番号LPSARO1520、活性=32,600 u/g)、およ
びpH7緩衝液(590ml)を合した。その反応物を激しく撹拌し、以下のとお
り加水分解し、つづいてHPLCに付した。アリコット100μlを、塩酸(1
滴)を含む視界明瞭なバイアルに添加した。ついで、酢酸エチル(1.5ml)をそ
のバイアルに添加し、内容物をよく混合した。得られた混合物をセライトを通し
て濾過し、HPLC(μBondapak C18 3.9mm×30cm逆相カラム、15分間にわた
る85/15までの10%アセトニトリル/90%リン酸緩衝液(4lの水、5.
22gのリン酸二水素ナトリウム(水和物)、0.76mlのリン酸)勾配、ついで
その比のアイソクラティック、2ml/分、ディテクター215nm)によって
アッセイした((XI)Rt=10.5分、(XII)Rt=13.5分)。反応が50%
変換点に達したら、それを濾過し、その濾液を水、希塩酸(1N)および酢酸エチ
ルで順次数回濯いだ。濾液を合し、酢酸エチルで(2回)抽出した。合した有機抽
出物を等量の飽和炭酸ナトリウム水溶液(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥し、濾過し、濃縮してエナンチオマーリッチな(XII)を得た。飽和炭酸ナト
リウム水溶液洗液を濃塩酸で酸性化し、塩化メチレンで3回抽出し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して(XI)を得た。その酸(XI)を以下のとおり
にしてエナンチオマー純度についてアッセイした。THF(0.5ml)中の酸(X
I、15mg)の混合物を、-5℃ないし20-25℃のボラン-THF錯体(TH
F中の1M、0.12ml)で18時間にわたって還元した。その反応物を0℃に
冷却し、メタノール(0.1ml)でクエンチし、ついで20-25℃に温め、塩酸
(1N、0.4ml)をピペットを介して添加した。ついで、その反応物を10分
間加熱還流し、その時点で揮発物を減圧下にて除去し、残渣を酢酸エチルと飽和
炭酸ナトリウム水溶液との間に分配させた。その有機相を分離し、マグネシウム
上で乾燥
し、濾過し、濃縮した。その残渣を計量し、ヘキサン中のイソプロパノールの溶
液(7%)で10mg/mlの濃度に希釈した。その混合物を、Chiracel OJカラ
ム(ヘキサン/イソプロパノール 90/10を用いて15分間、1ml/分、
ついで80/20を用いてさらに10分間、2ml/分、波長254nm)上で
アッセイした((S)-アルコール Rt=12.46分、(R)-アルコールRt=10.
46分)。エステル(XII)は、加水分解後に同様にして分析することができる
(赤外を参照されたし)。要すれば、HPLC分析によって示された場合には、
エナンチオマーリッチなエステルをもう1サイクルの酵素加水分解に再度付すこ
とができた。このようにして、(R)-(+)-エチル(6-ブロモイソクロマン-1-イ
ル)酢酸(XII)を得た(96%ee)。
Rf=0.40(酢酸エチル/ヘキサン、25/75);
[α]D+72°(c=0.383、エタノール);
IR(ニート)1736,1483,1374,1288,1280,1183,1163,1110,1050,1037cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,7.28,6.92,5.17,4.20,4.10,3.79,3.01-2.91
,2.87-2.65および1.28;
CMR(75MHz,CDCl3)170.7,136.0,135.5,131.6,129.1,126.0,120.2,62.6
,60.5,41.3,28.3,13.9;
HRMS C13H15O3Brとして
計算値=298.0205;
実測値=298.0206
また、(S)-(-)-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XI)も得た(99%ee)
。
融点=160-161℃;
Rf=起源(酢酸エチル/ヘキサン、25/75);
[α]D=-90°(c=1、エタノール);
IR(ニート)1711,1482,1428,1406,1330,1297,1111,1101,1003,971cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,6.92,5.17,4.18-4.11,3.86-3.78および3.04-2.6
9;
CMR(75MHz,CDCl3)175.7,136.2,135.1,132.0,129.6,126.2,120.8,
72.4,63.1,45.5,41.1および28.5δ
工程3:(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4−メトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
(S)-(-)-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XI、工程2、3g)、N-(
4-メトキシフェニル)ピペラジン(2.34g)およびジクロロメタン(20ml)
を合し、これを0℃に冷却した。ジエチルシアノホスフェート(2.0ml)およ
びトリエチルアミン(1.7ml)を各々注射器を介して添加した。氷浴を外し、
その混合物を20-25℃にて18時間撹拌した。その反応混合物を減圧下にて
濃縮して粗製物質を得、これをクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/
ヘキサン、60-80/40-20)に付して、(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソ
クロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(V)(
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化後)を得た。
融点=122-123℃;
Rf=0.26(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[α]D=-86°(c=0.99、エタノール);
IR(ペースト)1639,1512,1446,1439,1249,1214,1112,1030,1028,820cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26,7.00,6.88,5.27,4.16-4.07,3.89,3.80-3
.60,3.77,3.05,2.97-2.90,2.76および2.65δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,154.3,145.2,136.5,136.2,131.7,129.3,126.
4,120.3,118.8,114.4,73.4,63.4,55.5,51.3,50.7,46.1,41.9,39.9お
よび28.7δ
工程4:(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)
THF(84ml)中の(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)ア
セチル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン((S)-(V)、工程3、3.7g)
を0℃に冷却し、ボラン-THF錯体(THF中の1M、25ml)の混合物を注
射器を介して添加した。氷浴を除去し、その混合物を18時間加熱還流した。そ
の反応物を0℃に冷却し、希塩酸(1N、100ml)で徐々にクエンチし、さら
に1.5時間還流した。その混合物を20-25℃に冷却し、減圧下にて溶媒を除
去し、その水性残渣をセーラインで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液でpH14
に塩基性化した。その混合物をジクロロメタンで抽出し、合した有機相を硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。その濃縮物を、酢酸エチル/ヘキサン
から再結晶化させることによって精製して、(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソク
ロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)を
得た。
融点=85-86℃;
Rf=0.23(酢酸エチル);
[α]D-48°(c=0.73、エタノール);
IR(ニート)1518,1479,1266,1250,1155,1140,1112,1103,1041,818cm-1;
1H NMR(300MHz,CDCl3)7.29,7.27,6.97,6.85,4.78,4.14-4.07,3.76-3.6
9,3.76,3.10,2.95,2.70-2.50,2.13および2.02δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.5,145.5,136.8,136.0,131.4,129.0,126.3,119.
7,117.9,114.2,74.1,62.5,55.3,54.4,53.3,50.4,32.9および26.6δ;
HRMS C22H27N2O2Br1として
計算値=430.1256;
実測値=430.1270
工程5:(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン1-イル)エチル]-4-(4-メトキシ
フェニル)-ピペラジン((S)-(VI)、工程4、364mg)、酢酸パラジウム(I
I)(98%、9.7mg)および1,3-ビス-ジフェニルホスフィノプロパン(97
%、22mg)。一酸化炭素雰囲気をバイアル中に確立し、ついでDMF(2ml
)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン(98%、1.25ml)および
ジイソプロピルエチルアミン(0.29ml)を注射器を介してその反応容器に導
入した。その混合物を100℃に18時間加熱した。20-25℃に冷却した後
に、その反応物を2相に分離した。その反応混合物を希塩酸(1N)に注ぎ、エー
テルで2回洗浄した。その酸性溶液を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢
酸エチルで3回抽出した。その酢酸エチル相を合し、濃縮した。この残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、5/95)によって
精製して(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII)を得た。
融点=186-187℃;
Rf=0.27(メタノール/酢酸エチル、10/90);
[α]D-53°(c=0.92、塩化メチレン/メタノール(1/1));
IR(ペースト)3366,3198,1628,1642,1602,1514,1437,1245,1109および815c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.61-7.58,7.18,6.85,5.90,4.86,4.18-4.11,3.80-3
.72,3.76,3.10,2.99,2.73,2.66-2.49,2.15および2.04δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.7,153.5,145.4,142.0,134.3,131.0,127.9,124.
8,124.6,117.8,114.1,74.2,62.6,55.2,54.3,53.2,50.3,32.8,28.7お
よび27.2δ;
HRMS C23H29N3O3として
計算値=395.2209;
実測値=395.2227
実施例2 (R)-(+)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-アミノカルボニル
イソクロマン-1-イル)-エチルピペラジンとしても知られている
(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(VII)
工程1:(R)-(+)-6-(ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(R)-IV
水酸化リチウムの混合物(3M、150ml)を、THF(150ml)中の
(R)-(+)-エチル(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XII、実施例1-工
程2、13.3g)に添加し、その混合物を20-25℃にて18時間撹拌した。
減圧下にて揮発溶媒を除去し、その残渣を希塩酸でpH=1に酸性化した。得ら
れた混合物を塩化メチレンで抽出し、合した有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し
、濾過し、濃縮した。その濃縮物をジクロロメタン/ヘキサンから再結晶化させ
て(R)-(+)-6-(ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(R)-IVを得た。
融点=160-161℃;
Rf=起原(酢酸エチル/ヘキサン、25/75);
[α]D=+83°(c=0.99、エタノール);
IR(ニート)1711,1482,1428,1406,1330,1297,1111,1101,1003および971cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,6.92,5.17,4.18-4.11,3.86-3.78および3.04-2.6
9δ;
CMR(75MHz,CDCl3)175.7,136.2,135.1,132.0,129.6,126.2,120.8,72.4
,63.1,45.5,41.1および28.5δ
工程2:(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-
4-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(V)
(R)-(+)-6-(ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸((実施例2-工程1、(R)-(
IV)))で出発する以外は重要でない変形を施し、実施例1-工程3の一般的な方
法に従って粗製生成物を得、これを、最初に、60-80%酢酸エチル/ヘキサ
ンの勾配を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、ついで得られ
た固形物を再結晶化(酢酸エチル/ヘキサン)させて、(R)-(+)-1-[2-(6-ブ
ロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(
R)-(V)を得た。
融点=122-123℃;
Rf=0.26(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[αD]=+89°(c=1.00、エタノール);
IR(ペースト)1639,1512,1446,1439,1249,1214,1112,1030,1028および820c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26,7.0,6.88,5.27,4.16-4.07,3.89,3.80-3.
60,3.77,3.05,2.97-2.90,2.76および2.65δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,154.3,145.2,136.5,136.2,131.7,129.3,126.
4,120.3,118.8,114.4,73.4,63.4,55.5,51.3,50.7,46.1,41.9,39.9お
よび28.7δ
工程3:(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(VI)
(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メト
キシフェニル)-ピペラジン(R)-(V)((実施例2-工程2))で出発する以外は重要
でない変形を施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って、(R)-(+)-1-[
2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペ
ラジン(R)-(VI)を得た。
融点=85-86℃;
Rf=0.23(酢酸エチル);
[α]D=+47°(c=0.94、エタノール);
IR(ニート)1518,1479,1266,1250,1155,1140,1112,1103,1041および818cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29,7.27,6.97,6.85,4.78,4.14-4.07,3.76-3.69,
3.76,3.10,2.95,2.70-2.50,2.13および2.02δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.5,145.5,136.8,136.0,131.4,129.0,126.3,119.
7,117.9,114.2,74.1,62.5,55.3,54.4,53.3,50.4,32.9および28.6;
HRMS C22H27N2O2Br1として
計算値=430.1256;
実測値=430.1274
工程4:(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(VII)
(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-ピペラジン(R)-(VI)(実施例2-工程3)で出発する以外は重要で
ない変形を施し、実施例1-工程5の一般的な方法に従って粗製物質を得、これ
をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、50g;メタノール/酢酸エチ
ル、5/95)によって精製して、(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル
)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(VII)
を得た。
融点=187-187.5℃;
Rf=0.27(メタノール/酢酸エチル、10/90);
[α]D=+52°(c=0.92、塩化メチレン/メタノール、1/1);
IR(ペースト)3366,3198,1628,1642,1602,1514,1437,1245,1109および815c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.61-7.58,7.18,6.85,5.90,4.86,4.18-4.11,3.80-3
.72,3.76,3.10,2.99,2.73,2.66-2.49,2.15および2.04δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.7,153.5,145.4,142.0,134.3,131.0,127.9,124.
8,124.6,117.8,114.1,74.2,62.6,55.2,54.3,53.2,50.3,32.8,28.7お
よび27.2δ;
HRMS C23H29N3O3として
計算値=395.2209;
実測値=395.2208
実施例3 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノカル
ボニルイソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジンとしても知られて
いる(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
工程1:(S)-(-)-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カル
ボキシアミド(S)-(VIII)
ジクロロメタン(20ml)中の(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-
1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII)(実
施例1-工程5、0.71g)、ジ-tert-ブチルジカーボネート(0.86g)および
4-ジメチルアミノピリジン(0.02g)の混合物を、アルゴン下、20-25℃
にて撹拌した。72時間後に、その反応物を減圧下にて濃縮し、その生成物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の25%酢酸エチルで出発し
て、漸次100%酢酸エチルまでの勾配溶出を用いる)によって精製して、(S)-
(-)-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-
1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VIII)
を得た。
[α]D=-32°(c=0.7201、エタノール);
HRMS C33H45N3O7として
計算値=595.3257
実測値=595.3282
工程2:(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
密閉性チューブ中、ジクロロメタン(18ml)中の(S)-(-)-N,N-ジ-t-ブ
チルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VIII)(1.09g)の混合物
を、アセトンおよび二酸化炭素を用いて窒素下にて冷却した。ついで、その冷却
チューブに縮合メチルアミン(過剰量;典型的には50当量)を入れ、その後にチ
ューブを密閉し、放置して室温に温めた。室温にて16時間撹拌した後に、チュ
ーブの内容物を減圧下にて濃縮し、得られた粗製生成物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン(5/95)を用いる)によって精
製して、(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)を得た。
[α]D=-51°(c=0.9953、メタノール/ジクロロメタン、1/1);
元素分析 C24H31N3O3として;
計算値;C,70.39;H,7.63;N,10.26
実測値;C,70.16;H,7.84;N,10.27
実施例4 (R)-(+)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノカル
ボニルイソクロマン-1-イル)-エチルピペラジンとしても知られてい
る(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(IX)
工程1:(R)-(+)-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カル
ボキシアミド(R)-(VIII)
(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イ
ソクロマン-6-カルボキシアミド((R)-(VII)、実施例2-工程4、0.60g
)で出発する以外は重要でない変形を施し、実施例3-工程1の一般的な方法に従
って(R)-(+)-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-メトキシ
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(
VIII)を得、これを次工程に直接用いた。
工程2:(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(IX)
(R)-(+)-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニル-1-[2-[4-(4-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(V
III)で出発する以外は重要でない変形を施し、実施例3-工程2の一般的な方
法に従って(R)-(+)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(IX)を得た。
[α]D=+48°(c=0.9745、メタノール/ジクロロメタン、1/1);
HRMS C24H31N3O3として
計算値=409.2365;
実測値=409.2391
実施例5 (S)-(-)-1-(4-トリフルオロメチルフェニル)-4-[2-(6-メチル
アミノカルボニルイソクロマン-1-イル)-エチルピペラジンとしても
知られている(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキ
シアミド(S)-(IX)
工程1:(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-
4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
(S)-(-)-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(実施例1、XI、542m
g、2.0ミリモル)、ジクロロメタン10ml、1-(4-トリフルオロメチル)ピ
ペラジン(507mg、3.3ミリモル)およびジエチルシアノホスホネート(0.
33ml、2.2ミリモル)を合し、0℃に冷却し、視覚的な変化を伴うことなく
トリエチルアミン(0.42ml、0.30ミリモル)で処理し、つづいて20-2
5℃に温めた。16時間後に、その反応混合物を濃縮した。その濃縮物をシリカ
ゲル(230-400)58g上のLCに付して酢酸エチル/ヘキサン(40/60
)で溶出することによって精製して、(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-
1-イル)アセチル]-4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
を得た。
Rf=0.25(酢酸エチル/ヘキサン、40/60)
工程2:(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(4-トリフルオロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-トリフ
ルオロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(V)(工程1、876mg、1.8ミリ
モル)および新たに蒸留したテトラヒドロフラン18.0mlを合し、0℃に冷却
した。その混合物を、泡立てつつ、テトラヒドロフラン中のボランの1M溶液(
5.4ml、5.4ミリモル)で滴下処理した。その反応物を20-25℃に16時
間温めた。この時点で、その反応物を還流コンデンサを備えた容器中にて1M塩
酸(6.0ml)で処理し、1時間加熱還流した。減圧下にて揮発物を除去しつつ
、その反応物を20-25℃に冷却した。得られた水性残渣を水(30ml)で希
釈し、pH>10に調整し、酢酸エチル(30ml)で2回抽出した。合した有機
抽出物をセーライン(30ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、濃縮した。その濃縮物を、シリカゲル(230-400)43g上のLCに
付し、酢酸エチル/ヘキサン(40/60)で溶出することによって精製して、(
S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-トリフルオ
ロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)を得た。
融点=104-105℃;
Rf=0.30(酢酸エチル/ヘキサン、40/60)
工程3:(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-トリフル
オロメチルフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)(工程2、703mg、1.5ミリ
モル)、酢酸パラジウム(II)(17mg、0.075ミリモル)、1,3-ビス(ジ
フェニルホスフィノ)プロパン(37mg、0.09ミリモル)、ジメチルホルムア
ミド3.0ml、ジイソプロピルエチルアミン(0.52ml、3.0ミリモル)、
およびN-メチルホルムアミド(1.8ml、30ミリモル)を合し、一酸化炭素/
ハウス-バキューム(house vacuum)での置換を6回行い、つづいて120℃に加
熱した。16時間後に、その混合物を20-25℃に冷却し、1M塩酸25ml
で処理し、10分間撹拌した。この酸性溶液をpH12に調整し、酢酸エチル(
20ml)で3回抽出した。合した有機抽出物をセーライン(30ml)で1回洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。その濃縮物をシリカゲ
ル
(230-400)33g上のLCに付し、アセトン/ヘキサン(40/60)で溶
出することによって精製して、(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(S)-(IX)を得た。
融点=169-170℃;
Rf=0.30(アセトン/ヘキサン、40/60)
実施例6 (S)-(-)-1-(ベンズアミド-4-イル)-4-[2-(6-メチルアミノカル
ボニルイソクロマン-1-イル)エチルピペラジンとしても知られてい
る(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペ
ラジニル]エチル-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-
(IX)
工程1.(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-2-イル)エチルアルコール
(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XI)(実施例1-工程2
、16.27g、60ミリモル)およびテトラヒドロフラン100mlを合した。
この混合物を、水浴で20-25℃に維持しつつ、ボラン-メチルスルフィドの1
0M溶液(18.0ml、0.18モル)で処理した。1時間後に、この反応混合物
を0℃に冷却し、メタノール160mlで徐々にクエンチした。迅速かつ突然の
水素の発生のまでには、ほぼ1-2分間の誘導時間があることには注意を要する
。その混合物を20-25℃に温め、減圧下にて揮発物を除去した。得られた固
形物を1M水酸化ナトリウム(150ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml)で
3回抽出した。合した有機抽出物をセーライン(100ml)で1回洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して固形物を得た。この物質を酢酸エチ
ル/ヘキサンから再結晶化させて(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-2-イル
)エチルアルコール(S-1)を得た。
融点95-96℃;
Rf=0.28(アセトン/ヘキサン、30/70)
工程2.(S)-(-)-6-ブロモ-1-(ブロモエチル)イソクロマン
(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-2-イル)エチルアルコール(S-1)(工
程1、14.0g、54ミリモル)およびジクロロメタン91mlを合した。得ら
れた混合物をテトラヒドロフラン25mlで処理した。その懸濁液を四臭化炭素
(22.6g、68ミリモル)で処理し、0℃に冷却し、トリフェニルホスフィン(
21.4g、82ミリモル)で少量づつ段階的に処理した。得られた混合物を20
-25℃に3時間温め、つづいて減圧下にて濃縮して固形物を得た。母液ととも
に酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化することによって酸化トリフェニルホスフ
ィンを除去して、固形物を得た。この物質をシリカゲル70gに吸収させ、シリ
カゲル(230-400)700g上のLCに付し、酢酸エチル/ヘキサン(5/9
5)で溶出することによって精製して、(S)-(-)-6-ブロモ-1-(ブロモエチル)
イソクロマン(IV)を得た。
Rf=0.47(10%アセトン/ヘキサン)
工程3.(S)-(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-
1-ピペラジニル]ベンズアミド
(S)-(-)-6-ブロモ-1-(ブロモエチル)イソクロマン(IV)(工程2、17.2
2g、53.8ミリモル)、4-(ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(調製例1)1
4.36g(67.0ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン10.43g(80.
7ミリモル)、およびエチレングリコール125mlの混合物を85-90℃にて
一晩加熱した。冷却した後に、水(300ml)を添加し、生じた固形物を濾過に
よって収集した。そのケーキを水(合計約200mlとなる)で、ついでトルエン
(合計約200mlとなる)で3回洗浄した。ついで、その濾過ケーキを減圧下に
て乾燥した。乾燥した後に、その粗製生成物をメタノール/ジクロロメタン中で
スラリー化し、シリカゲルを添加して混合物を吸収させた。溶媒を除去した後に
、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で平衡化させたシリカゲルカラムの頂
部に、シリカゲルスラリーを注いだ。溶出はジクロロメタン/メタノール(95
/5)で開始し、ついでジクロロメタン/メタノール(92/8)に交換して、(S
)-
(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-1-ピペラジニル]ベ
ンズアミド(VI)を溶出し、適当な画分をプールし濃縮した後に固形物を得た。
工程4.(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミ
ド
(S)-(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-1-ピペラジ
ニル]ベンズアミド(VI)(工程3、3.34g、7.52ミリモル)を乾燥DMF
55ml中にスラリー化し、(アルゴンに放出する)ハウスバキュームを用いて脱
気した。(DMFさらなる10mlを用いてフラスコを濯ぎつつ)酢酸パラジウム
(0.084g、0.376ミリモル)および1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパン(0.232g、0.564ミリモル)を含有する3口丸底フラスコにそのス
ラリーを移し、そのフラスコを油浴中に置いた。ジイソプロピルエチルアミン(
2.6ml、15.3ミリモル)を添加し、その混合物を再度軽く脱気し、アルゴ
ンに放出させた。浴の温度を60℃に上昇させつつ、その混合物表面に一酸化炭
素を吹き込んだ。温度が上昇するにつれて混合物が均一となり、ついで、注射器
先端を溶液表面の僅かに下側に置いた。一酸化炭素を溶液に数分間バブリングし
た後に、メチルアミンガスを溶液にバブリングした。一酸化炭素およびメチルア
ミンの添加は、6時間、または出発物質が消費されるまで続け、その後に混合物
を冷却し、減圧下にてDMFを除去した。その残渣をシリカゲルカラムに適用し
、低極性の不純物が溶出されるまでメタノール/ジクロロメタン(8/92)で溶
出した。ついで、溶出液をメタノール/ジクロロメタン(10/90)にスイッチ
し、(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド(IX)を、適当な画分
をプールし、メタノール/ジクロロメタンから結晶化させた後に得た。
融点231.5-232.5℃
実施例7 1-[2-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル-イソクロ
マン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸エチル(III)を用いる以外は重
要でない変形を施し、実施例2、工程1の一般的な方法に従って6-ブロモイソ
クロマン-1-イル-酢酸(IV)を得た。
融点160-161℃;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,6.92,5.17,4.18-4.11,3.86-3.78および3.04-2.6
9δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メチル
フェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル酢酸(IV)および4-メチルフェニルピ
ペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般的な方
法に従って、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル80g;酢酸エチル/
ヘキサン、50/50)に付した後に、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル
)アセチル]-4-(4-メチルフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.20(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
IR(ニート)1642,1515,1481,1462,1443,1234,1208,1107,1031および813cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.30,7.09,7.01,6.84,5.26,4.13-4.07,3.95-3.87,
3.82-3.60,3.12,3.05-2.89,2.77,2.65および2.28δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.2,148.3,136.5,136.8,131.7,129.6,129.2,126.
3,121.2,116.8,73.3,63.3,60.2,48.7,45.9,41.7,39.8,26.6および20.
3δ
工程3.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メチルフ
ェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メチルフェニル)
-
ピペラジン(V)で出発する以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の一
般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-
メチルフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.21(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
IR(ニート)2941,2925,2818,1515,1481,1379,1239,1143,1111および813cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26,7.07,6.97,6.84,4.78,4.14-3.07,3.78-3
.69,3.16,2.94,2.7-2.48,2.26,2.15-1.90δ;
CMR(75MHz,CDCl3)149.0,136.9,136.1,131.4,129.4,129.0,128.9,126.
3,119.8,116.1,74.1,62.6,54.4,53.2,49.5,33.0,28.6および20.2δ
工程4.1-[2-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル-イソクロ
マン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メチルフェニル)-
ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程5の一
般的な方法に従って、1-[2-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチ
ルイソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
Rf=0.2(メタノール/酢酸エチル、10/90);
IR(ペ-スト)3373,3180,1647,1623,1571,1520,1406,1242,1111および817c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.59,7.18,7.07,6.84,6.05,4.86,4.13,3.77,3.17
,3.00,2.76-2.45,2.26,2.14および2.02δ;
HRMS C23H29N3O2として
計算値=379.2260;
実測値=379.2269
実施例8 1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル-イソクロ
マン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-クロロ
フェニル)ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および4-クロロフェニル
ピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般的な
方法に従って、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メ
チルフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.20(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)1642,1594,1496,1482,1443,1275,1232,1107,1030および821c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.21,7.01,6.84,5.26,4.11,3.94,3.79-3.60,
3.14,3.09-2.89,2.77および2.65δ;
CMR(75MHz,CDCl3)178.1,148.5,136.0,131.8,129.1,128.8,125.8,125.
0,120.0,117.5,73.0,63.2,49.7,49.2,55.0,41.9,39.6および28.5δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-クロロフ
ェニル)ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-クロロフェニル)-
ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の一般
的な方法に従って、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-
クロロフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
融点=94-96℃;
Rf=0.22(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)1500,1483,1448,1248,1242,1152,1144,1113,1102および815c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26,7.19,6.97,6.83,4.78,4.14-4.07,3.78-3
.69,3.16,3.00-2.90,2.7-2.48および2.15-1.90δ;
CMR(75MHz,CDCl3)149.6,137.1,136.0,131.4,129.1,128.7,126.3,124.
6,120.0,116.9,74.0,62.6,54.3,53.3,53.0,48.9,33.0および28.6δ
工程3.1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチルイソクロ
マン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-クロロフェニル)-
ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程5の一
般的な方法に従って1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
融点=169-171℃;
Rf=0.22(メタノール/酢酸エチル、10/90);
IR(ペースト)3365,1649,1661,1623,1500,1403,1241,1112,1096および821c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.59,7.18,6.84,6.05,4.88,4.15,3.77,3.17,3.00
,2.76-2.45,2.14および2.02δ
実施例9 1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-[2-(6-ブロモイソクロ
マン-1-イル)アセチル]ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル酢酸(IV)および4-フェニルメチルオ
キシピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般
的な方法に従って1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-[2-(6-ブロモイ
ソクロマン-1-イル)アセチル]ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.47(酢酸エチル);
IR(ペースト)1510,1481,1463,1453,1445,1239,1231,1101および1027cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.43-7.25,7.00,5.27,5.02,4.23-4.06,3.93-3.87,
3.80-3.59,3.06,2.98-2.89,2.76および2.65δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,153.4,145.3,137.1,136.4,136.2,131.6,129.
3,128.4,127.8,127.3,126.4,120.2,118.6,115.5,73.3,70.3,63.4,51
.1,50.5,46.0,41.8,39.8および28.7δ
工程2.1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-[2-(6-ブロモイソクロ
マン-1-イル)-エチル]ピペラジン(VI)
1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-
イル)アセチル]ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1
、工程4の一般的な方法に従って、1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-
[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジン(VI)を得た。
融点=87-90℃;
Rf=0.43(酢酸エチル);
IR(ニート)1578,1517,1452,1258,1153,1113,1054,1049,818および737cm- 1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.43-7.26(m,7H,芳香族H),6.97(d,1H,J=8.2Hz,芳
香族H),6.90(ブロードなベースを有するs,4H,芳香族H),5.01(s,2H,PhC-
H2),4.77(dのm,1H,J=5.5Hz,PhC-H),4.14-4.07(m,1H),3.74(tのd,1H,Ja
=3.9Hz,Jb=9.4Hz),3.11(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.95(m,1H),2.7-2
.54(幾つかのm,7H),2.11(m,1H,pipCH-H),2.02(m,1H,pipCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.0,145.1,137.4,137.1,136.3,131.6,128.5,127.
8,126.5,120.0,118.0,115.6,74.3,70.5,62.8,54.6,53.5,50.5,33.1
および28.9δ
工程3.1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-
イル)-エチル]ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程5の一般的な方法に従って1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェ
ニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を
得た。
IR(ペースト)3368,3178,1647,1623,1611,1570,1515,1334,124.6および111
1cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.58(m,2H,芳香族H),7.43-7.30(m,5H,芳香族H),7
.15(d,1H,J=8.4Hz,芳香族H),6.90(s,4H,芳香族H),6.20-5.80(2本のブ
ロードなs,C(O)N-H2),5.0(s,2H,PhC-H2-O),4.87(dのm,1H,J=5.8Hz),4.1
8-4.10(m,1H),3.81-3.73(m,1H),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),3.0(m
,1H),2.75(m,1H),2.650-2.54(m,6H),2.15(m,1H),2.05(m,1H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.0,152.9,145.8,142.3,137.3,134.5,131.3,128.
5,128.1,127.8,127.4,125.0,124.9,118.0,115.5,74.5,70.4,62.8,54
.6,53.4,50.4,33.1および29.0δ
実施例10 1-[2-[4-(4-ブトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-ブトキ
シフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および4-ブトキシフェニ
ルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般的
な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-ブ
トキシフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.24(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)1640,1513,1482,1441,1422,1245,1232,1103,1031,829cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29,7.00,6.90,5.26,4.13-4.07,3.92,3.93-3.87,
3.80-3.60,3.06,2.98-2.89,2.76,2.65,1.74,1.48,0.96δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.8,153.8,145.0,136.4,136.2,131.6,129.3,126.
3,120.2,118.7,115.1,73.3,67.9,63.3,51.2,50.7,46.1,41.8,
39.8,31.3,28.7,19.1,17.3および13.7δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-ブトキシ
フェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-ブトキシフェニ
ル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の
一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4
-ブトキシフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.43(酢酸エチル);
IR(ニート)2957,2931,2872,1511,1481,1261,1243,1233,1112,1057cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32(d,2H,J=8.3Hz,芳香族H),7.06(d,1H,J=8.3Hz
,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族H),4.80(dのm,1H,J=6.1Hz),4.
13-4.08(m,1H),3.98-3.89(m,3H),3.71(tのd,1H,Ja=3.7Hz,Jb=13.7Hz),3
.28(ブロードなs,4H),3.10-2.72(ブロードなm,7H),2.65(dのm.1H,J=16.5H
z),2.40(m,1H),2.22(m,1H),1.74(クインテット,2H,J=6.6Hz),1.46(ゼク
ステット,2H,J=7.3Hz),1.25(t,2H,J=7.0Hz),0.96(t,3H,J=7.3Hz)δ;
HRMS C25H33N2O2Br1として
計算値=473.1804;
実測値=473.1796
工程3.1-[2-[4-(4-ブトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソク
ロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-ブトキシフェニル
)-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程5の
一般的な方法に従って、1-[2-[4-(4-ブトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
Rf=0.18(メタノール/酢酸エチル、10/90);
IR(ペースト)3364,2820,1647,1624,1570,1517,1413,1260,1245,1111
cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.60(m,2H,芳香族H),7.18(d,1H,J=8.5Hz,芳香族H
),6.86(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H),6.20-5.80(2本のブロードなシングレッ
ト,C(O)N-H2),4.85(dのm,1H,J=18Hz),4.15(m,1H),3.90(t,2H,J=6.5Hz
,-O-C-H2-CH2CH2Me),3.77(m,1H),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),2.9
6(m,1H),2.80-2.50(m,6H),2.15(m,1H),2.05(m,1H),1.74(クインテット
,2H,J=6.8Hz,-OCH2C-H2-CH2Me),1.48(クインテット,2H,J=7.5Hz,-OCH2C-
H2C-H2-Me),0.96(t,3H,J=7.3Hz,-OCH2CH2CH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.1,160.8,153.4,145.6,142.4,134.6,131.3,130.
3,128.2,127.6,125.1,125.0,118.1,115.1,74.5,68.1,62.9,54.7,53.
5,50.6,41.4,33.2,31.5,29.0,19.3および13.9δ;
HRMS C26H35N3O3として
計算値=437.2678;
実測値=437.2678
実施例11 1-[2-[4-(4-ジエチルアミノフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-ジエチ
ルアミノフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イルー酢酸(IV)および4-ジエチルアミノ
フェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の
一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(
4-ジエチルアミノフェニル)ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.21(アセトン/ヘキサン、30/70);
IR(マル)1633,1518,1482,1446,1423,1261,1232,1196,1109,809cm-1;
1H NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26(m,2H,芳香族H),7.0(d,1H,J=8.2Hz,
芳香族H),6.88(d,2H,J=9.0Hz,芳香族H),6.68(d,2H,J=9.0Hz,芳香族H
),5.27(dのm,1H,J=5.9Hz,ArC-H),4.16-4.07(m,1H),3.89(m,1H),3.76(m
,
2H),3.64(m,2H),3.28(q,4H,J=7.1Hz,2本のPhNC-H2),2.98(m,5H),2.76
(dのd,1H,Ja=3.7Hz,Jb=14.9Hz),2.65(dのm,1H,J=16.4Hz),1.12(t,6H,J
=7.0Hz,2本のNCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.8,143.2,141.6,136.4,136.2,131.6,129.2,126.
3,120.2,119.2,113.7,73.3,63.3,51.6,46.1,44.6,41.9,39.8,33.1,
28.6および12.4δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-ジエチル
アミノフェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-ジエチルアミノ
フェニル)ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工
程4の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]
-4-(4-ジエチルアミノフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.26(酢酸エチル);
IR(ニート)2931,2965,2814,1516,1374,1262,1232,1144,1109,813cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.3-7.26(m,2H,芳香族H),6.98(d,1H,J=8.2Hz,芳香
族H),6.88(d,2H,J=9.0Hz,芳香族H),6.68(d,2H,J=9.0Hz,芳香族H),4
.77(dのm,1H,J=5.9Hz,ArC-H),4.14-4.07(m,1H),3.74(tのd,1H,Ja=3.9Hz
,Jb=9.3Hz),3.26(q,4H,J=7.1Hz,2本のPhNC-H2),3.08(t,4H,J=4.8Hz,
本のpip-H),2.95(m,1H),2.70-2.53(m,7H),2.11(m,1H,pipCH-H),2.00(m
,1H,pipCH-H),1.11(t,6H,J=7.0Hz,2本のNCH2C-H3)δ;
HRMS C25H34N3O1Br1・0.152C4H8O2として
計算値=472.1964;
実測値=472.1956
工程3.1-[2-[4-(4-ジエチルアミノフェニル)-1-ピペラジニル]エチ
ル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-ジエチルアミノフ
ェニル)ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工
程5の一般的な方法に従って、1-[2-[4-(4-ジエチルアミノフェニル)-1-ピ
ペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
Rf=0.25(メタノール/酢酸エチル、10/90);
NMR(300MHz,CDCl3)7.59,7.18,6.87,6.68,6.1,5.7,4.87,4.13,3.78,
3.26,3.06,2.78-2.57,2.17,2.05および1.11δ;
実施例12 1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3-トリフ
ルオロメチルフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および3-トリフルオロメ
チルフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程
3の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-
4-(3-トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.30(酢酸エチル/ヘキサン、40/60);
IR(液体)1643,1610,1592,1496,1482,1448,1374,1351,1320,1309,12
82,1233,1164,1121,1076cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.34(m,3H,芳香族),7.08(m,4H,芳香族),5.25(brdd
,1H,J=5.6Hz,メチン),4.11(m,1H,OCH2a),3.94(m,1H,O=C-N-CH2a),3.8
0-3.65(m,4H,O=C-N-CH2bcd,OCH2b),3.23(m,4H,Ph-NCH2a),2.95(m,2H,P
h-CH2a&N-CO-CH2a),2.78(dd,1H,J=14.8Hz&J=3.7Hz,N-CO-CH2b),2.66(bd
,1H,J=16.4Hz,Ph-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.2,151.1,136.4,136.3,131.8,131.4,129.7,
129.5,126.5,126.0,122.4,120.5,119.2,116.6,112.7,73.6,63.6,49.2
,48.8,45.8,41.6,40.0および28.8δ;
MS(EI,m/z)=482
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3-トリフル
オロメチルフェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3-トリフルオロメ
チルフェニル)ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1
、工程4の一般的な方法に従って生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル、
230-400、142g;酢酸エチル/ヘキサン、30/70)によって精製し
て、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3-トリフルオロメ
チルフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.40(酢酸エチル/ヘキサン、40/60);
IR(液体)2824,1610,1496,1481,1449,1357,1319,1293,1239,1164,11
23,1076,993,949および695cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32(m,3H,芳香族),7.07(m,3H,芳香族),6.97(d,1H
,J=8.2Hz,芳香族),4.79(brdd,1H,J=5.7Hz,メチン),4.11(m,1H,OCH2a)
,3.73(m,1H,OCH2b),3.23(t,4H,J=5.0Hz,Ph-NCH2s),2.93(m,1H,Ph-CH2 a
),2.58(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2&Ph-CH2b),2.00(m,1H,C(H)-CH2b)δ
;
CMR(75MHz,CDCl3)151.4,137.0,136.3,131.7,131.4(qrt,JCF=36Hz),12
9.5,129.3,126.5,126.2,120.0,118.6,115.7(d,JCF=4Hz),112.1(d,JCF=
4Hz),74.2,62.9,54.5,53.2,48.7,33.2,28.9δ;
MS(EI,m/z)=468
工程3.1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3-トリフルオロメチ
ルフェニル)ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1
、工程5の一般的な方法に従って生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(2
30-400)120g;アセトン/ヘキサン、50/50)によって精製して1-
[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロ
マン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。この物質を酢酸エチル/ヘキサンか
ら再
結晶化させて1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
融点=129-131℃;
Rf=0.22(アセトン/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)3383,1647,1618,1606,1567,1407,1359,1322,1312,1287,11
61,1139,1115,1098,952cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.60,7.33,7.18,7.07,6.00,4.88,4.14,3.77,3.24
,3.01,2.78-2.48,2.01δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.1,151.4,142.4,134.6,131.5(qrt,JCF=32Hz),131
.4,129.5,128.2,125.1,125.0,122.5,118.6,115.8(d,JCF=4Hz),112.1(d
,JCF=4Hz),74.4,63.0,54.5,53.2,48.7,33.2,29.1δ;
HRMS(EI)C23H26F3N3O2として
訃算値=433.1977;
実測値=433.1979
実施例13 1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メチル
スルホニルフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および4-メチルスルホニ
ルフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3
の一般的な方法に従って生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(230-4
00)150g;酢酸エチル)によって精製して、1-[2-(6-ブロモイソクロマ
ン-1-イル)アセチル]-4-(4-メチルスルホニルフェニル)ピペラジン(V)を得
た。
Rf=0.30(酢酸エチル);
IR(ペースト)1639,1593,1508,1481,1405,1295,1239,1145,1105,1096,10
27,1000,958,825,779cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.77(d,2H,J=8.9Hz,芳香族),7.28(m,2H,芳香族),7
.00(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),6.91(d,2H,J=9.0Hz,芳香族),5.24(brdd,1H
,J=5.7Hz,メチン),4.10(m,1H,OCH2a),3.94(m,1H,O=C-N-CH2a),3.78-3.
60(m,4H,O=C-N-CH2bcd),3.38(m,4H,Ph-N-CH2s),3.00-2.88(m,5H,Ph-CH2 a
,CH3,N-C=O-CH2a),2.78(dd,1H,J=14.7Hz&3.6Hz,N-C=O-CH2h),2.65(brd
d,1H,J=16.4Hz,Ph-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.3,153.9,136.3,131.8,129.5,129.2,126.4,120.
5,114.1,73.7,63.6,47.5,47.2,45.5,44.9,41.3,40.0および28.8δ;
HRMS(EI)C22H25BrN2O4Sとして
計算値=492.0719;
実測値=492.0714
工程2:1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-1-エチル]-4-(4-
メチルスルホニルフェニル)ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メチルスルホニ
ルフェニル)ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、
工程4の一般的な方法に従って、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-1-
エチル]-4-(4-メチルスルホニルフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.26(酢酸エチル);
IR(ペースト)3586,1592,1507,1481,1424,1405,1296,1249,1145,1109,10
95,1004,956,822,779cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.75(d,2H,J=9.0Hz,芳香族),7.27(m,2H,芳香族),6
.95(d,1H,J=8.3Hz,芳香族),6.90(d,2H,J=9.0Hz,芳香族),4.78(brdd,1H
,J=5.7Hz,メチン),4.10(m,1H,OCH2a),3.74(m,1H,OCH2b),3.35(t,4H,
J=5.0Hz,Ph-N-CH2s),3.00(s,3H,CH3),2.94(m,1H,Ph-CH2a),2.54(m,7H
,Ph-NC(H2)-CH2a-NCH2 & Ph-CH2b),2.09(m,1H,C(H)-CH2a),2.01(m,1H,C(
H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)154.3,136.9,136.4,131.7,129.3,129.1,128.6,
126.4,120.1,113.8,74.1,62.9,54.4,52.9,47.3,45.0,33.1および28.9
δ;
HRMS(EI)C22H27BrN2O3Sとして
計算値=480.0906;
実測値=480.0903
工程3:1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-1-エチル]-4-(4-メチルスルホ
ニルフェニル)ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程5の一般的な方法に従って生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(
230-400メッシュ)75g;メタノール/ジクロロメタン、5/95)によ
って精製して、1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
融点=217-219℃;
Rf=0.17(メタノール/ジクロロメタン、5/95);
IR(ペースト)3433,1668,1619,1587,1568,1507,1288,1140,1115,1105,10
95,1023,998,812,780cm-1;
NMR(300MHz,DMSO-d6)7.90(brds,1H,NH),7.66(m,4H,芳香族),7.28(d,2
H,J=8.0Hz,芳香族 & NH),7.06(d,2H,J=9.1Hz,芳香族),4.79(brdd,1H,J
=6.5Hz,メチン),4.08(m,1H,OCH2a),3.67(m,1H,OCH2b),3.32(t,4H,J=4
.0Hz,Ph-N-CH2s),3.08(s,3H,CH3),2.88(m,1H,Ph-CH2a),2.71(dm,1H,J
=16.4Hz,Ph-CH2b),2.53(m,5H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2a),2.37(m,1H,NCH2b)
,2.13(m,1H,C(H)-CH2a),1.98(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,DMSO-d6)168.2,154.3,141.8,134.1,132.6,129.0,128.9,12
8.5,125.6,125.2,114.0,74.1,62.7,54.6,53.0,47.2,44.7,32.9および
29.0δ;
HRMS(FAB)C23H29N3O4S+H1として
計算値=444.1957;
実測値=444.1959
実施例14 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-
(VII)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-1-エチル]-4-(4-トリ
フルオロメチルフェニル)ピペラジン(VI、実施例5、工程2、13.15g、
28.0ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程5の一
般的な方法に従って生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(230-400
メッシュ)780g;メタノール/ジクロロメタン、5/95)によって精製して
粗製生成物を得、これをメタノール/酢酸エチルから再結晶化させて(S)-(-)-
1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソク
ロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII)を得た。
融点=166-168℃;
Rf=0.20(メタノール/ジクロロメタン、5/95);
[α]D=-50°(c=0.8533、メタノール);
IR(ペースト)3365,3203,1654,1619,1337,1317,1243,1164,1149,1138,11
22,1114,1107,1074,825cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.57(m,2H,芳香族),7.24(d,2H,J=8.7Hz,芳香族),7
.14(d,1H,J=7.8Hz,芳香族),6.87(d,2H,J=8.7Hz,芳香族),4.83(brdd,1H
,J=5.8Hz,メチン),4.10(m,1H,OCH2a),3.73(m,1H,OCH2b),3.25(t,4H,
J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),2.97(m,1H,Ph-CH2a),2.68-2.45(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2
s-NCH2s,Ph-CH2b),2.13(m,1H,C(H)-CH2a),2.02(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.6,153.2,142.1,134.5,131.3,128.2,126.5,126.
3(d,JCF=4Hz),125.0(d,JCF=4Hz),122.9,120.2(qrt,JCF=33Hz),114.5,74
.4,63.0,54.5,47.8,32.8および29.0δ;
HRMS(EI)C23H26F3N3O2として
計算値=433.1977;
実測値=433.1978
実施例15 1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-エトキ
シフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および4-エトキシフェ
ニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般
的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-
エトキシフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.46(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
IR(ニート)1641,1511,1480,1463,1443,1278,1243,1231,1108,1049cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族 H),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族 H)
,6.86(d,4H,J=8.2Hz,芳香族 H),5.25(dのm,1H,J=6.5Hz,PhC-H),4.11(m
,1H),3.99(q,2H,J=7.0Hz,Proc-H2),3.89(m,1H),3.80-3.59(m,4H),3.0
5(t,4H,J=5.0Hz),3.03-2.89(m,2H),2.77(dのd,1H,Ja=3.6Hz,Jb=14.9Hz)
,2.66(dのm,1H,J=16.4Hz),1.39(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,153.6,145.0,136.4,136.2,131.6,129.3,126.
4,120.2,118.7,115.1,73.3,63.7,63.55,63.47,63.4,51.2,50.7,46.0
,41.8,39.8,28.7,14.8δ;
HRMS C23H27N2O3Brとして
計算値=458.1205;
実測値=458.1217
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-エトキシ
フェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-エトキシフェニ
ル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の
一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4
-エトキシフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.56(酢酸エチル/n-ヘキサン、70/30);
IR(ニート)2850,2810,1512,1482,1251,1231,1153,1108,1048,826cm-;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族 H),7.27(s,1H,芳香族 H
),6.97(d,1H,J=8.3Hz,芳香族 H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族 H's),4.7
8(dのm,1H,J=6.1Hz),4.14-4.07(m,1H),3.97(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3
.76-3.69(m,1H),3.10(t,4H,J=4.9Hz,four of pip-H),2.95(m,1H),2.70-
2.50(m's,7H,2本のpip-H,2本のPhCH-HおよびNCH-H),2.13(m,1H,PhCHCH-
H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.38(t,3H,J=6.9Hz,PhOCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.1,145.6,137.1,136.3,131.6,129.3,126.5,1120
.0,118.1,115.2,74.3,62.8,55.6,53.5,50.6,33.2,28.9,15.0δ
工程3.1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-
メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-エトキシフェニル)
-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例5、工程3の
一般的な方法に従って1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
融点=148-149℃;
Rf=0.22(メタノール/塩化メチレン、5/95)
IR(ペースト)3334,1633,1536,1515,1310,1245,1237,1146,1108,1050cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族 H's),7.15(d,1H,J=8.5Hz,芳香族
H),6.85(dのd,4H,Ja=9.2Hz,ル=19.2Hz,4本の芳香族 H's),6.15(ブロード
なd,1H,C(O)N-H),4.85(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H)
,3.97(q,2H,J=7Hz,PhOC-H2),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4H,J=4.8
Hz,4本のpip-H),3.00(d,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,
NCH-H),2.76-2.45(数本のm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),
2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.37(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2
C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,153.1,145.6,141.6,134.5,132.7,127.7,126.
3,125.0,124.4,118.1,115.2,74.5,63.8,62.9,54.7,53.5,50.6,33.2,
29.1,26.8および15.0δ
実施例16 1-[2-[4-(4-プロポキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-プロポ
キシフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)およびp-プロポキシフ
ェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一
般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4
-プロポキシフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.50(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
IR(ニート)1641,1511,1481,1464,1443,1278,1242,1230,1108,825cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族 H's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族
H),6.87(d,4H,J=8.2Hz,芳香族 H's),5.25(dのm,1H,J=6.5Hz,PhC-H),4.
11(m,1H),3.87(t,2H,J=7.0Hz,Proc-H2),3.86(m,1H),3.80-3.59(m,4H)
,3.05(t,4H,J=5.0Hz),3.03-2.89(m's,2H),2.77(d of d,1H,Ja=3.6Hz,J
b=14.9Hz),2.66(dのm,1H,J=16.4Hz),1.78(ゼクステット,2H,J=7.0Hz,PhO
CH2C-H2),1.02(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2CH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,153.6,145.0,136.4,136.2,131.6,129.3,126.
4,118.7,115.1,69.8,63.4,41.8,39.8,28.7,22.5および10.4δ;
HRMS C24H29N2O3Brとして
計算値=472.1362;
実測値=472.1356
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-プロポキ
シフェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-プロポキシフェ
ニル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4
の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(4-プロポキシフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.52(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
IR(ペースト)1516,1448,1261,1244,1196,1131,1117,1103,1005,985cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族 H),7.27(s,1H,芳香族 H
),6.97(d,1H,J=8.3Hz,芳香族 H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族 H'a),4.7
8(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC^H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.87(t,2H,J=6.6Hz
,PhOC-H2),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4.13J=4.8Hz,4本のpip-H),3.
00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7H,4本のpip-H,およびNCH-H),
2.14(m,1H,PhCH2CH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.77(ゼクステット,2H,J=
6.9Hz,PhCH2CH-H2),1.01(t,3H,J=7.6Hz,PhOCH2CH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.2,145.4,136.8,136.2,131.5,129.2,126.4,119.
9,118.1,115.0,69.8,62.7,54.5,53.3,50.4,32.9,28.7,22.6,10.4δ
;
HRMS C24H31N2O2Br1として
計算値=458.1561;
実測値=458.1569
工程3.1-[2-[4-(4-プロポキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-プロポキシフェニ
ル)-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例5、工程3
の一般的な方法に従って生成物を得た。熱酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶
化させて1-[2-[4-(4-プロポキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メ
チルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
Rf=0.20(メタノール/塩化メチレン、5/95);
IR(ペースト)3296,1635,1569,1559,1553,1512,1289,1251,1242,1109cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族 H's),7.15(d,1H,J=8.5Hz,芳香族
H),6.85(dのd,4H,Ja=9.2Hz,Jb=19.2Hz,4本の芳香族 H's),6.15(ブロード
なd,1H,C(O)N-H),4.85(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H
),3.86(t,2H,J=6.6Hz,PhOC-H2),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4H,J=
4.8Hz,4本のpip-H),3.00(d,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,NCH-H)
,2.76-2.45(いくつかのm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.
14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.77(ゼクステット,2H,J=6.9
Hz,PhOCH2C-H2),1.01(t,3H,J=7.4Hz,PhOCH2CH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.9,153.2,145.4,141.5,134.3,132.5,127.5,124.
9,124.3,118.0,115.0,69.8,54.5,53.4,50.5,33.0,30.5,28.9,26.7,
22.5および10.4δ
実施例17 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(IX)
工程1.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-トリフルオロメトキシフェニル)ピペラジン(S)-(V)
4-トリフルオロメトキシフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形
を施し、実施例1、工程3の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモ
イソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)ピペ
ラジン(S)-(V)を得た。
[α]D=-70°(c=0.68、エタノール);
Rf=0.52(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
IR(ニート)1641,1511,1482,1465,1445,1266,1232,1244,1160,1108cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族 H's),7.14(d,2H,J=8.9Hz,芳香族
H's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族 H),6.87(d,2H,J=8.9Hz,芳香族 H's),
5.25(dのm,1H,J=6.5Hz,PhC-H),4.11(m,1H),3.92(m,1H),3.75(m,4H),3
.16(t,4H,J=5.0Hz),3.03-2.89(m's,2H),2.77(dのd,Ja=3.6Hz,Jb=14.9Hz)
,2.66(dのm,1H,J=16.4Hz)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,149.8,136.9,136.4,131.6,129.3,126.3,122.
0,120.7,117.1,73.4,63.4,49.8,48.2,45.8,42.0,39.8,28.7δ;
HRMS C22H22N2F2O3Brとして
計算値=498.0766;
実測値=498.0764
工程2.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(4-トリフルオロメトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-トリフ
ルオロメトキシフェニル)ピペラジン(S)-(V)を用いる以外は重要でない変形を
施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイ
ソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)ピペラジ
ン(S)-(VI)を得た。
Rf=0.54(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[α]D=-42°(c=1.1、エタノール);
IR(ニート)2825,1513,1281,1263,1240,1204,1184,1157,1112,1106cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.27(s,1H,芳香族H)
,7.11(d,2H,J=9Hz,芳香族H's),6.97(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.87(q,
2H,J=9.1Hz,two 芳香族H's),4.78(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.11(m,1H
,PhCH2CH-H),3.75(m,1H,PhCH2CH-H),3.18(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),
3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H
,およびNCH-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)15.0,136.5,135.5,131.5,129.2,126.3,121.9,120.1
,116.4,74.1,62.7,54.9,53.1,49.1,33.0および27.7δ;
HRMS C22H24N2O2F3Br1(+1)として
計算値=486.0954;
実測値=486.0956
工程3.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-トリフ
ルオロメトキシフェニル)ピペラジン(S)-(VI)を用いる以外は重要でない変形
を施し、実施例5、工程3の一般的な方法に従って生成物を得た。熱酢酸エチル
およびヘキサンから再結晶化させて、(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメ
トキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボ
キシアミド(S)-(IX)を得た。
Rf=0.20(メタノール/塩化メチレン、5/95);
IR(ペースト)1636,1614,1572,1551,1513,1450,1270,1238,1157,1107cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族H's),7.15(d,1H,J=8.6Hz,芳香族H)
,7.11(d,2H,J=8.9Hz,2本の芳香族H's),6.87(q,2H,J=8.9Hz,2本の芳香族
H’s),6.19(ブロードなd,1H,C(O)N-H),4.86(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4
.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.18(t,4H,J=4.8Hz,4本の
pip-H),3.00(d,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(
幾つかのm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.14(m,1H,PhCH
CH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.8,149.8,144.7,141.3,134.3,132.6,127.5,
124.8,124.3,121.8,116.5,86.2,74.3,62.8,54.54,53.4,48.9,32.9,2
8.9および26.7δ;
HRMS C24HN3O3F3として
計算値=463.2083;
実測値=463.2086
実施例18 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-エチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
工程1.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-エチルフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
4-エチルフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程3の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-
1-イル)アセチル]-4-(4-エチルフェニル)ピペラジン(S)-(V)を得た。
Rf=0.70(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[α]D=-81°(c=0.7、エタノール);
IR(ニート)1640,1614,1516,1482,1462,1444,1428,1232,1108および826cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.27(m,2H,芳香族H's),7.11(d,2H,J=8.4Hz,芳香族H
's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.86(d,2H,J=8.2Hz,芳香族H's),5.25
(dのm,1H,J-6.5Hz,PhC-H),4.08(m,1H),3.80-3.59(m,4H),3.11(t,4H,J
=5.0Hz),3.03-2.89(m's,2H),2.77(dのd,1H,Ja=3.6Hz,Jb=14.9Hz),2.66(m
,1H),2.57(q,2H,J=7.6Hz,PhC-H2),1.20(t,3H,J=7.6Hz,PhCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.0,149.0,136.5,136.3,131.8,129.4,128.4,128.
6,126.5,120.4,116.9,73.5,63.5,50.3,49.8,46.1,41.9,39.9,28.8,
27.9および15.7δ
工程2.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(4-エチルフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-エチ
ルフェニル)-ピペラジン(S)-(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例1、工程4の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン
-1-イル)-エチル]-4-(4-エチルフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)を得た。
Rf=0.61(酢酸エチル/ヘキサン、30/70);
IR(ペースト)2960,2926,2819,1516,1481,1379,1237,1143,1111および822c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.27(s,1H,芳香族H)
,7.09(d,2H,J=8.6Hz,芳香族H's),6.98(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.87(d
,2H,J=8.6Hz,芳香族H's),4.77(m of d,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.13(m,1H
,PhCH2CH-H),3.75(m,1H,PhCH2CH-H),3.17(t,4H,4本のpip-H),3.00(m,
1H,NCH-H),2.70-2.53(幾つかのm's,9H,pip-H,2本のPhCH-H,PhC-H2,およ
びNCH-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.20(t,3H,J=7.
6Hz,PhCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)149.4,137.1,136.3,135.6,131.6,129.3,129.3,128.
4,126.5,120.0,116.3,74.3,62.8,54.7,53.5,49.6,33.2,30.3,28.9,
27.8および15.7δ;
HRMS C23H29N2O1Br1として
計算値=430.1444;
実測値=430.1443
工程3.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-エチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-エチル
フェニル)-ピペラジン(S)-(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例5、工程3の一般的な方法に従って所望の生成物を得た。熱酢酸エチルおよび
ヘキサンから再結晶化させて、(S)-(-)-1-[2-[4-(4-エチルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(I
X)を得た。
融点=138-140℃;
Rf=0.28(メタノール/塩化メチレン、5/95);
[α]D=-50°(c=0.93、メタノール/塩化メチレン、50/50);
IR(ペースト)3321,1635,1614,1539,1518,1405,1312,1238,1107および822c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族H's),7.15(d,1H,J=8.6Hz,芳香族H
),7.09(d,2H,J=8.5Hz,2本の芳香族H's),6.86(d,2H,J=8.5Hz,2本の芳香
族H's),6.14(ブロードなd,1H,C(O)N-H),4.86(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),
4.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.17(t,4H,J=4.8Hz,4本
のpip-H),3.00(d,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.4
5(幾つかのm's,9H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,PhC-H2,およびNCH-H),2.14(m
,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.20(t,3H,J=7.6Hz,PhCH2C-H3)
δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,149.3,141.6,135.7,134.5,132.7,128.4,127.
7,125.0,124.4,116.3,62.9,54.7,49.6,33.1,29.1,27.3,26.8および15
.7δ;
HRMS C25H33N3O3として
計算値=407.2573;
実測値=407.2581
実施例19 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
工程1.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
4-エトキシフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例1、工程3の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン
-1-イル)アセチル]-4-(4-エトキシフェニル)ピペラジン(S)-(V)を得た。
Rf=0.60(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[α]D=-78°(c=0.82、エタノール);
IR(ニート)1627,1515,1478,1441,1429,1250,1230,1102,1031および821cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族H's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H)
,6.86(d,4H,J=8.2Hz,芳香族H's),5.25(dのm,1H,J-6.5Hz,PhC-H),4.11(
m,1H),3.99(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3.89(m,1H),3.80-3.59(m,4H),3.
05(t,4H,J=5.0Hz),3.03-2.89(m's,2H),2.77(dのd 1H,Ja=3.6Hz,Jb=14.9H
z),2.66(dのm,1H,J=16.4Hz),1.39(t,J=7.0Hz,PhCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,153.5,145.2,136.3,136.2,131.6,129.3,126.
4,118.7,115.1,73.3,63.7,63.4,51.2,50.7,46,1 41.9,39.8,28.7およ
び14.8δ;
HRMS C23H27N2O3Brとして
計算値=458.1205;
実測値=458.1203
工程2.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-エトキ
シフェニル)ピペラジン(S)-(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程4の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-
1-イル)-エチル]-4-(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)を得た。
融点=85-87℃;
Rf=0.28(酢酸エチル/n-ヘキサン、30/70);
[α]D=-46°(c=0.60、エタノール);
IR(ニート)1516,1476,1261,1246,1196,1130,1117,1104,1060および932cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.27(s,1H,芳香族H)
,
6.97(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族H's),4.78(dの
m,1H,J=6.1Hz),4.14-4.07(m,1H),3.97(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3.76-3
.69(m,1H),3.10(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.95(m,1H),2.70-2.50(m's
,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.13(m,1H,PhCHCH-H),2.02
(m,1H,PhCHCH-H),1.38(t,3H,J=6.9Hz,PhOCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.1,145.6,137.1,136.3,131.6,129.3,126.5,120.
0,118.1,115.2,74.3,62.8,55.6,53.5,50.6,33.2,28.9および15.0δ
工程3.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-エトキ
シフェニル)ピペラジン(S)-(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例5、工程3の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-[4-(4-エトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(
S)-(IX)を得た。熱酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶化させて精製生成物
を得た。
融点=156-157℃;
Rf=0.20(メタノール/塩化メチレン、5/95);
[α]D=-48°(c=0.94、メタノール/塩化メチレン、50/50);
IR(ペースト)3334,1633,1536,1515,1310,1245,1237,1146,1108および1050
cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族H's),7.15(d,1H,J=8.5Hz,芳香族H
),6.85(dのd,4H,Ja=9.2Hz,Jb=19.2Hz,4本の芳香族H's),6.15(ブロードな
d,1H,C(O)N-H),4.85(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H)
,3.97(q,2H,J=7Hz,PhOC-H2),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),3.00(d
,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7
H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m
,1H,PhCHCH-H),1.37(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,153.1,145.6,141.6,134.5,132.7,127.7,126.
3,125.0,124.4,118.1,115.2,74.5,63.8,62.9,54.7,53.5,50.6,33.2
,29.1,26.8および15.0δ;
HRMS C25H33N3O3として
計算値=423.2522;
実測値=423.2518
実施例20 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(IX)
工程1.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-フェニルメチルオキシフェニル)ピペラジン(S)-(V)
4-フェニルメチルオキシフェニルピペラジン(3.38g、12.6ミリモル)
を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般的な方法に従っ
て生成物を得た。この物質を単一シリカゲル・カートリッジ上のHPLCに付し
、酢酸エチル/ヘキサン(70/30)で溶出することによって精製して、(S)-(
-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-フェニルメチル
オキシフェニル)ピペラジン(S)-(V)を得た。
Rf=0.30(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
[α]D=-34°(c=0.50、メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)7.35(m,7H,芳香族),6.96(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),6
.90(m,4H,芳香族),5.26(brdd,1H,J=5.4Hz,メチン),5.02(s,2H,Ph-CH2-O)
,4.09(m,1H,OCH2a),3.89(m,1H,O-C-N-CH2a),3.81-3.64(m,4H,OCH2b,O
=C-N-CH2bcd),3.05(m,4H,Ph-N-CH2s),3.00-2.89(m,2H,Ph-CH2a & N-C=O-C
H2a),2.76(dd,1H,J=14.9Hz & 3.6Hz,N-C=O-CH2b),2.66(brdd,1H,J=16.4H
z,Ph-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.0,153.6,145.5,137.3,136.6,131.8,129.4,128.
6,127.9,127.5,126.5,120.4,118.8,115.7,76.7,73.5,70.5,63.5,
51.3,50.7,46.2,42.0,40.0および28.8δ
工程2.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(4-フェニルメチルオキシフェニル)ピペラジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-フェニ
ルメチルオキシフェニル)ピペラジン(V、5.96g、11.4ミリモル)を用い
る以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って(S)
-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-フェニルメチ
ルオキシフェニル)ピペラジン(S)-(VI)を得た。
Rf=0.40(酢酸エチル/ヘキサン、50/50);
[α]D=-63°(c=0.925、メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)7.27(m,7H,芳香族),6.91(d,1H,J=8.3Hz,芳香族),6
.83(s,4H,芳香族),4.94(s,4H,Ph-CH2-O),4.73(brdd,J=5.7Hz,メチン),
4.03(m,1H,OCH2a),3.67(m,1H,OCH2b),3.05(t,4H,J=4.8Hz,Ph-NCH2s),
2.88(m,1H,Ph-CH2a),2.60(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2 & Ph-CH2b),2.05(m
,1H,C(H)-CH2a),1.97(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.1,145.8,137.4,136.9,136.3,131.7,129.3,128.
5,127.9,127.5,126.5,120.1,118.2,115.6,70.5,62.9,54.6,53.4,50.
4,32.9および28.9δ
工程3.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-フェニ
ルメチルオキシフェニル)ピペラジン(S)-(VI)(5.08g、11.4ミリモル)
を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例5、工程3の一般的な方法に従っ
て生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(230-400メッシュ)270g
;酢酸エチル)によって精製し、酢酸エチルから再結晶化させて(S)-(-)-1-[2
-
[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル
-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)を得た。
融点=164-167℃;
Rf=0.40(メタノール/酢酸エチル、5/95);
[α]D=-40°(c=0.9323、メタノール);
IR(ペースト)3302,1639,1544,1515,1498,1314,1291,1272,1252,1153,11
38,1111,818,735および695cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.53(m,2H,芳香族),7.54(m,2H,芳香族),7.43-7.23(
m,5H,芳香族),7.14(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6.89(s,4H,芳香族),6.19(
brdm,1H,NH),5.01(s,2H,PhO-CH2),4.86(brdd,1H,J=5.9Hz,メチン),4.
14(m,1H,OCH2a),3.76(m,1H,OCH2b),3.10(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),3
.00(d,4H,J=4.8Hz,N-CH3 & Ph-CH2a),2.76-2.49(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s),
3.00(d,4H,J=4.8Hz,N-CH3 & Ph-CH2a),2.76-2.49(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-N
CH2s,Ph-CH2b),2.14(m,1H,C(H)-CH2a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,153.0,145.9,141.6,137.4,134.5,132.7,128.
5,127.9,127.7,127.5,125.0,124.4,118.0,115.6,74.5,70.5,63.0,54
.7,53.5,50.5,33.2,29.1および26.9δ;
MS(EI,m/z)=485;
HRMS(EI)C30N35N3O3として
計算値=485.2678;
実測値=485.2675
実施例21 (R)-(+)-1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R)-(IX)
工程1.(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(V)
4-エトキシフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例2、工程2の一般的な方法に従って(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマ
ン-1-イル)アセチル]-4-(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(V)を得た
。
Rf=0.60(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
[α]D=+76°(c=0.71、エタノール);
IR(ニート)1626,1515,1478,1442,1249,1246,1230,1102,1030および821cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族H's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H)
,6.86(d,4H,芳香族H's),5.25(dのm,1H,J=6.5Hz,PhC-H),4.11(m,1H),3
.99(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3.89(m,1H),3.80-3.59(m,4H),3.05(t,4H
,J=5.0Hz),3.03-2.89(m's,2H),2.77(dのd,1H,Ja=3.6Hz,Jb=14.9Hz),2.6
6(dのm,1H,J=16.4Hz),1.39(t,3H,J=7.0Hz,PhCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,153.6,145.0,136.4,136.2,131.6,129.3,126.
4,120.2,118.7,115.1,73.3,63.7,63.55,63.47,51.2,50.7,46.0,41.8
,39.8,28.7および14.8δ;
HRMS C23H27N2O3Br(Br 81イオンでの)として
計算値=460.1185;
実測値=460.1179
工程2.(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-
4-(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(VI)
(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-エト
キシフェニル)ピペラジン(R)-(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例2、工程3の一般的な方法に従って(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマ
ン-1-イル)-エチル]-4-(4-エトキシフェニル)-ピペラジン(R)-(VI)を得た
。
Rf=0.25(酢酸エチル/n-ヘキサン、30/70);
[α]D=+43°(c=0.73、エタノール);
IR(ニート)2820,1511,1478,1446,1250,1116,1108,1047および825cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.27((s,1H,芳香族H)
,6.97(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族H's),4.78(d
の
m,1H,J=6.1Hz),4.14-4.07(m,1H),3.97(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3.76-3
.69(m,1H),3.10(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.95(m,1H),2.70-2.50(m's
,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.13(m,1H,PhCHCH-H),2.02
(m,1H,PhCHCH-H),1.38(t,3H,J=6.9Hz,PhOCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.1,145.6,137.1,136.3,131.6,129.3,126.5,120.
0,118.1,115.2,74.3,62.8,55.6,53.5,50.6,33.2,28.9および15.0δ;
HRMS C23H29N2O2Br1として
計算値=444.1413;
実測値=444.1413.
工程3.(R)-(+)−1-[2-[4-(4-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(R-IX)
(R)-(+)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-エトキ
シフェニル)ピペラジン(R-VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
5、工程3の一般的な方法に従って(R)-(+)-1-[2-[4-(4-エトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(R
-IX)を得た。
Rf=0.20(メタノール/塩化メチレン、5/95);
[α]D=+49°(c=0.93、メタノール/塩化メチレン、50/50);
IR(ペースト)3334,1633,1536,1515,1310,1245,1237,1146,1108および1050
cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(s,2H,芳香族H's),7.15(d,1H,J=8.5Hz,芳香族H
),6.85(dのd,4H,Ja=9.2Hz,Jb=19.2Hz,芳香族H's),6.15(ブロードなd,1H
,C(O)-N-H)0 4.85(dのm,1H,J=6.0Hz,PhCH-H),4.13(m,1H,Ph-CH2CH-H),3
.97(q,2H,J=7.0Hz,PhOC-H2),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4H,J=4.8H
z,4本のpip-H),3.00(d,3H,J=4.9Hz,C(O)NHC-H3),3.00(m,1H,NCH-H),2.
76-2.45(幾つかのm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.14
(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.37(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2C-H3
)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,153.1,145.6,141.6,134.5,132.7,127.7,126.
3,125.0,124.4,118.1,115.2,74.5,63.8,62.9,54.7,53.5,50.6,33.2
,29.1,26.8および15.0δ;
HRMS C25H33N3O3として
計算値=423.2522;
実測値=423.2516
実施例22 1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
工程1.1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-カル
ボキシアミド(VIII)
1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イ
ソクロマン-6-カルボキシアミドを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
3、工程1の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この物質をLC(シリカ
ゲル(230-400メッシュ)60g;アセトン/ヘキサン、25/75)によっ
て精製して1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(VIII)を得た。
Rf=0.37(アセトン/ヘキサン、25/75)
工程2.1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6−カルボキシアミド(IX)
1-[2-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,
N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII
、1.13g、1.8ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例3
、
工程2の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(
230-400メッシュ)66g;アセトン/ヘキサン、50/50)によって精
製し、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させて1-[2-[4-(3-トリフルオロ
メチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボ
キシアミド(IX)を得た。
融点=142-143℃;
Rf=0.33(アセトン/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)3307,1637,1612,1606,1558,1443,1311,1290,1247,1151,11
36,1122,1109,1099および951 cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.55(m,2H,芳香族),7.33(t,1H,J=8.0Hz,芳香族),7
.12(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),7.06(m,4H,芳香族),6.14(brdm,1H,NH),4.
87(brdd,1H,J=5.9Hz,メチン),4.14(m,1H,OCH2a),3.76(m,1H,OCH2b),3
.24(t,4H,J=5.0Hz,Ph-N-CH2s),3.00(d,4H,J=4.9Hz,N-CH3Ph-CH2a),2.76
-2.48(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-CH2a),2.0
5(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,151.4,141.6,134.5,132.7,131.4(qrt,JCF=32H
z),129.5,127.7,125.0,124.4,118.6,115.7(d,JCF=4Hz),112.1,(d,JCF
=4Hz),74.4,63.0,54.6,53.2,48.7,33.2,29.1および26.9δ;
HRMS C24H28F3N3O2として
計算値=447.2133;
実測値=447.2132
実施例23 1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
工程1.1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-
カルボキシアミド(VIII)
1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソ
クロマン-6-カルボキシアミド(825mg、1.9ミリモル)を用いる以外は重
要でない変形を施し、実施例3、工程1の一般的な方法に従って粗製生成物を得
た。この物質をLC(シリカゲル(230-400メッシュ)58g;アセトン/ヘ
キサン、45/55)によって精製して1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマ
ン-6-カルボキシアミド(VIII)を得た。
Rf=0.20(アセトン/ヘキサン、40/60)
工程2.1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N
-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII、
650mg、1.0ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例3、
工程2の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(
230-400メッシュ)71g;メタノール/ジクロロメタン、5/95)によ
って精製して1-[2-[4-(4-メチルスルホニルフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
Rf=0.30(メタノール/ジクロロメタン、5/95);
IR(ペースト)1645,1612,1593,1571,1545,1508,1496,1409,1296,1249,11
45,1106,1095,957および780 cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.73(d,2H,J=8.9Hz,芳香族),7.55(m,2H,芳香族),7
.15(d,1H,J=7.9Hz,芳香族),6.91(d,1H,J=8.9Hz,芳香族),6.14(brdd,1H
,J=4.4Hz,NH),4.86(brdd,J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),2.99(brds,7H,N-CH3,OC
H3,Ph-CH2a),2.75-2.46(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.14(m,1
H,C(H)-CH2a),2.02(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.9,154.3,141.4,134.5,132.7,129.1,128.6,127.
7,124.9,124.5,113.8,74.3,63.0,54.5,52.9,47.3,45.0,33.1,29.1お
よび26.8δ;
HRMS(EI)C24H31N3O4Sとして
計算値=457.2035;
実測値=457.2032
カールフィッシャー;水=0.87%;
溶解溶媒=0.53%酢酸エチルおよび0.34%ヘキサン
実施例24 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV)および4-メトキシフェ
ニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般
的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-
メトキシフェニル)-ピペラジン(V)を得た。
Rf=0.26(酢酸エチル/ヘキサン、70/30);
IR(ペースト)1639,1512,1446,1439,1249,1214,1112,1030,1028および820c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26(m,2H,芳香族H's),7.0(d,1H,J=8.2Hz,芳
香族H),6.88(d,4H,芳香族H's),5.27(dのm,1H,J=5.9Hz,ArC-H),4.16-4.0
7(m,1H),3.89(m,1H),3.80-3.60(m,4H),3.77(s,3H,-OC-H3),3.05(m,4H
,4本のpip-H),2.97-2.90(m,2H),2.76(dのd 1H,Ja=3.7Hz,Jb=14.9Hz),2.6
5(dのm,1H,J=16.4Hz)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,154.3,145.2,136.5,136.2,131.7,129.3,126.
4,120.3,118.8,114.4,73.4,63.4,55.5,51.3,50.7,46.1,41.9,39.9,
28.7δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシ
フェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキシフェニ
ル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の
一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4
-メトキシフェニル)-ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.23(酢酸エチル);
IR(ニート)1518,1479,1266,1250,1155,1140,1112,1103,1041および818cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.27(s,1H,芳香族H)
,6.97(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.7Hz,芳香族H's),4.78(m
のd,1H,J=6.1Hz),4.14-4.07(m,1H),3.76-3.69(m,1H),3.76(s,3H,-OC-H3
),3.10(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.95(m,1H),2.70-2.50(m's,7H),2
.13(m's,1H,pipCH-H),2.02(m,1H,pipCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.3,145.5,136.8,136.0,131.4,129.0,126.3,119.
7,117.9,114.2,74.1,62.5,55.3,54.4,53.3,50.4,32.9および28.6δ
工程3.1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
100mlの乾燥した丸底フラスコにTHF(18ml)を満たし、ドライアイ
ス/アセトン浴で-78℃に冷却した。ヘキサン中のt-ブチルリチウム(1.7M
、5.4ml、9.2ミリモル)を一度に添加した。5分間撹拌した後に、THF(
20ml)中の混合物1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-[4-
メトキシフェニル]ピペラジン(VI)をカニューレを介して添加した。-78℃に
て15分間撹拌した後に、イソシアン酸トリメチルシリル(0.88ml、6.5
5ミリモル)およびジオキサン(3.52ml)を各々注射器を介して添加した。1
5分間撹拌した後に、冷却浴を除去し、その反応物を20-25℃にて1.5時間
撹拌した。その反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、減圧下
にて揮発物を除去し、その残渣を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化した。その
粗製塩基性溶液を塩化メチレンで抽出した。有機抽出物を合し、硫酸ナトリウム
で
乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル25g;0-10%メタノール/酢酸エチルの勾配を用いる)によって精
製して、1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソク
ロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
融点=180-182℃;
Rf=0.27(メタノール/酢酸エチル、10/90);
IR(ペースト)3366,3198,1628,1642,1602,1514,1437,1245,1109および815c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.61-7.58(m,2H,芳香族H's),7.18(d,1H,J=8.6Hz,芳
香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H's),5.90(非常にブロードなd,2H,C(O
)N-H2),4.86(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.18-4.11(m,1H),3.80-3.72(m,1
H),3.76(s,3H,PhOC-H3),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),2.99(m,1H)
,2.73(dのm,1H,J=16.4Hz),2.66-2.49(m's,6H),2.15(m,1H,pipCH-H),2.
04(m,1H,pipCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.7,153.5,145.4,142.0,134.3,131.0,127.9,124.
8,124.6,117.8,114.1,74.2,62.6,55.2,54.3,53.2,50.3,32.8,28.7お
よび27.2δ;
HRMS C23H29N3O3として
実測値=395.2209;
計算値=395.2219
実施例25 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-プロピル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
工程1.1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N,N-t-ブチルオキシカルボニルイソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(VIII)
1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-
6-カルボキシアミド(VII、実施例24)で出発する以外は重要でない変形を
施し、実施例3、工程1の一般的な方法に従って1-[2-[4-(4-メトキシフェ
ニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルイソクロ
マン-6-カルボキシアミド(VIII)を得た。
工程2.1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-
プロピル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
撹拌バーを備えた100mlのオーブン乾燥回収フラスコに1-[2-[4-(4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボ
ニルイソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII、566mg、0.95ミリモ
ル)およびジクロロメタン20mlを満たした。この混合物をプロピルアミン(0
.78ml、9.5ミリモル)で処理した。16時間後に、減圧下にて揮発物を除
去して粗製生成物を得た。この物質をLC(シリカゲル(230-400メッシュ)
30g;メタノール/酢酸エチル、5/95)によって精製して1-[2-[4-(4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-プロピルイソクロマン-6-カ
ルボキシアミド(IX)を得た。
融点=147-149℃;
Rf=0.37(メタノール/酢酸エチル、5/95);
IR(ペースト)3302,2815,1639,1539,1515,1320,1310,1293,1278,1247,11
53,1112,1107,1041 824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(m,2H,芳香族),7.16(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6
.87(m,4H,芳香族),6.16(brdt,1H,NH),4.87(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン)
,4.14(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.42(qrt,2H,J=6.3Hz,
N(H)-CH2),3.10(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),3.00(m,1H,Ph-CH2a),2.77-2
.53(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.17(m,1H,C(H)-CH2a),2.05(
m,1H,C(H)-CH2b),1.63(sxt,2H,J=7.4Hz,C(H3)-CH2),0.98(t,3H,J=7.4H
z,CH3-C(H2)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.1,153.6,145.5,141.3,134.3,132.7,127.4,124.
8,124.2,117.9,114.2,74.3,62.8,55.4,54.5,53.3,50.4,41.5,
33.0,28.9,22.8および11.3 δ;
MS(EI,m/s)=437
実施例26 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-アリル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
アリルアミン(0.69ml、9.1ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を
施し、実施例25、工程2の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この物質
をLC(シリカゲル(230-400メッシュ)30g;メタノール/酢酸エチル、
3/97)によって精製して生成物を得、これを酢酸エチル/ヘキサンから再結
晶化させた。
融点=146-148℃;
Rf=0.34(メタノール/酢酸エチル、5/95);
IR(ペースト)3295,2814,1640,1536,1515,1494,1443,1310,1281,1246,11
48,1107,1037,923および823cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.57,7.17,6.85,6.20,5.92,5.26,5.19,4.87,4.08
,3.76,3.11,3.01,2.78-2.50,2.18および2.05δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.1,153.8,145.7,141.8,134.6,134.2,132.5,127.
8,125.1,124.5,118.2,116.8,114.4,74.6,63.0,55.6,54.7,53.5,50.7
,42.5,33.2および29.1δ;
MS(EI,m/z)=435;
HRMS(EI)C26H33N3O3として
計算値=435.2522;
実測値=435.2516
実施例27 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-エチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
でエチルアミン(ほぼ2ml、0℃にて縮合)を用いる以外は重要でない変形を施
し、実施例25、工程2の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この物質を
LC(シリカゲル(230-400メッシュ)30g;メタノール/酢酸エチル、5
/95)によって精製して生成物を得た。この物質を酢酸エチル/ヘキサンでト
リチュレートして1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
-N-エチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
融点=127-129℃;
Rf=0.30(メタノール/酢酸エチル、5/95);
IR(ペースト)3308,2815,1640,1540,1514,1442,1359,1312,1298,1283,12
46,1149,1112,1037および826cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.55(m,2H,芳香族),7.16(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6
.87(m,4H,芳香族),6.12(brdt,1H,NH),4.87(brdd,1H,J=8.1Hz,メチン)
,4.15(m,10CH2a),3.77(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.49(qt.2H,J=7.2Hz,N(H)
-CH2),3.11(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),3.00(m,1H,Ph-CH2a),2.77-2.50(
m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,CH-C(H2)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.9,153.4,145.5,141.2,134.1,132.5,127.3,124.
7,124.1,117.8,114.1,74.2,62.6,55.2,54.3,53.2,50.3,34.6,32.9,
28.7および14.6δ;
MS(EI,m/z)=423
実施例28 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-プロパルギル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
プロパルギルアミン(1.6ml、23ミリモル)を用いる以外は重要でない変
形を施し、実施例25、工程2の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この
物質をシリカゲル(230-400メッシュ)75g上のLCによって精製し、酢
酸エチルで溶出して生成物を得、これを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させ
て1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-プロパルギ
ル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
融点=162-164℃;
Rf=0.40(メタノール/酢酸エチル、5/95);
IR(ペースト)3287,1643,1636,1611,1536,1515,1495,1443,1303,1283,12
46,1147,1107,1033および822cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.57(m,2H,芳香族),7.17(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6
.85(m,4H,芳香族),6.35(brdt,1H,NH),4.88(brdd,1H,J=8.0Hz,メチン)
,4.25(dd,2H,J=5.2Hz & J=2.5Hz,N(H)-CH2),4.12(m,1H,OCH2a),3.76(m
,4H,OCH3 & OCH2b),3.10(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),3.01(m,1H,Ph-CH2
a),2.78-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.29(t,1H,J=2.5Hz,
アルキン),2.18(m,1H,C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.7,153.6,145.5,142.0,134.4,131.6,127.6,124.
9,124.4,118.0,114.2,79.3,74.3,71.8,62.7,55.4,54.5,53.3,50.4,
33.0,29.66および28.8δ;
MS(EI,m/z)=433.2367
実施例29 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-(4-メトキシフェニルメチル)-イソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(IX)
4-メトキシフェニルメチルアミン(1.2ml、9.2ミリモル)を用いる以外
は重要でない変形を施し、実施例25、工程2の一般的な方法に従って粗製生成
物を得た。その粗製物をシリカゲル67g上のフラッシュクロマトグラフィーに
付し、メタノール/酢酸エチルで溶出することによって精製して、1-[2-[4-(
4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-(4-メトキシフェニルメチ
ル)イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
融点=162-163℃;
Rf=0.40(メタノール/酢酸エチル、10/90);
[α]D=-40°(c=0.98、エタノール);
IR(ペースト)3306,1642,1540,1515,1313,1251,1244,1235,1110,1036cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.57(m,2H,芳香族H's),7.28(d,2H,J=8.7Hz,芳香族
H),7.16(d,2H,芳香族H),6.92-6.82(m's,6H,芳香族H's),6.27(m,1H,C(O
)N-H),4.86(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.18-4.11(m,1H),3.80(s,3H,PhO
C-H3),3.80-3.72(m,1H),3.76(s,3H,PhOC-H3),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本
のpip-H),2.99(m,1H),2.73(dのm,1H),J=16.4Hz),2.66-2.49(m's,6H),2.
15(m,1H,pipCH-H),2.04(m,1H,pipCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.9,145.7,141.7,134.5,132.4,130.2,129.3,127.
7,125.0,124.5,118.2,114.4,114.2,74.5,62.9,55.5,55.3,54.6,53.5
,50.6,43.6,33.1,29.0δ;
HRMS C31H37N3O4として
計算値=515.2784;
実測値=515.2806
実施例30 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-フェニルメチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
クライゼン型コンデンサー、水冷コンデンサーおよびホースアダプターを備え
たオーブン乾燥15mlマイクロバイアルに、1-(2-(6-ブロモイソクロマン-
1-イル)-エチル)-4-(メトキシフェニル)-ピペラジン(VI、646mg、1.
5ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(98%、17.2mg、0.075ミリモル
)および1,3-ビス-ジフェニルホスフィノプロパン(97%、38.3mg、0.
09ミリモル)を満たした。該バイアル中に一酸化炭素雰囲気を確立した。その
反応容器に、DMF(3.75ml)、フェニルメチルアミン(1.15ml、10.
5ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.52ml、3ミリモル)を注
射器を介して導入した。その混合物を100℃にて10時間にわたって加熱した
。20-25℃に冷却した後に、それを2相分離させた。その反応混合物を酢酸
エチルに注入した。その混合物を水酸化ナトリウム水溶液(1N)で1回洗浄した
。ついで、その有機相を減圧下にて濃縮して過剰量の溶媒および反応物を除去し
て粗製生成物を得、これをシリカゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチルで溶出することによって精製して1-[2-[4-(4-メトキ
シ
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-フェニルメチルイソクロマン-6-カル
ボキシアミド(IX)を得た。
融点=153.0-153.5℃;
Rf=0.25(メタノール/酢酸エチル、10/90);
IR(ペースト)3263,2819,1640,1543,1513,1245,1234,1112,1039および826c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.58(d,2H,J=6.9Hz,芳香族H's),7.36-7.28(m's,5H,
芳香族H's),7.16(d,1H,J=8.7Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H'
s),6.42(t,1H,C(O)N-H),4.86(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.64(d,2H,J=
5.7Hz,PhC-H2),4.17-4.10(m,1H),3.80-3.72(m,1H),3.76(s,3H,PhOC-H3)
,3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),2.99,2.73(dのm,1H,J=16.4Hz),2.66
-2.49(m's,6H),2.15(m,1H,pipCH-H),2.04(m,1H,pipCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)189.7,167.1,153.8,145.7,141.8,138.2,134.5,132.
4,128.8,127.9,127.8,127.6,125.1,124.6,74.5,62.9,55.6,54.6,53.
5,50.6,44.1,33.1,29.0δ;
HRMS C30H35N3O3として
計算値=485.2678;
実測値=485.2664
実施例31 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-ブチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
n-ブチルアミン(1.04ml、10.5ミリモル)を用いる以外は重要でない
変形を施し、実施例30の一般的な方法に従って粗製生成物を得、これをシリカ
ゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出する
ことによって精製して生成物を得、これを熱酢酸エチルから再結晶化させて標題
化合物を得た。
融点=158.5-159.5℃;
Rf=0.28(酢酸エチル);
IR(ペースト)3301,2816,1637,1537,1515,1444,1308,1111および823 cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)5.53,7.16,6.87,6.10,4.85,3.80-3.67,3.76,3.45
,3.11,3.10,2.73,2.66-2.49,2.15,2.04,1.59,1.43,0.96δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.3,15438,145.7,141.5,134.5,132.9,127.6,125.
0,124.4,118.2,114.4,74.5,63.0,55.6,54.7,53.5,50.6,40.0,39.8,
33.2,31.8,29.1,20.2,13.8δ.
実施例32 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-[(R)-α-メチルフェニルメチル]-イソクロマン-6-カルボキシ
アミド(IX)
(R)-(+)-α-メチルフェニルメチルアミン(98%、0.90ml、7ミリモ
ル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例30の一般的な方法に従って
粗製生成物を得、これをシリカゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル中の0-4%メタノールの勾配で溶出することによって精製
した。その生成物を熱塩化メチレン/酢酸エチル/ヘキサンから結晶化させて、
1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-[(R)-α-メ
チルフェニルメチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)をジアステレオ
マー混合物として得た。
融点=140.5-141.0℃;
Rf=0.28(酢酸エチル);
[α]D+25°(c=0.94、エタノール);
IR(ペースト)3310,1636,1530,1514,1495,1275,1148,1110,700cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.58(d,2H,J=6.9Hz,芳香族H's),7.41-7.28(m's,5H,
芳香族H's),7.16(d,1H,J=8.7Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H'
s),6.29(d,1H,J=7.8Hz,C(O)N-H),5.34(クインテット,1H,J=7.2Hz,PhC-H
),4.86(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.17-4.10(m,1H),3.80-3.72(m,1H),3
.76(s,3H,PhOC-H3),3.10(t,4H,J=4.8Hz,four of pip-H),2.99(m,1H),2
.73
(dのm,1H,J=16.4Hz),2.66-2.49(m's,6H),2.15(m,1H,pipCH-H),2.04(m,
1H,pipCH-H),1.61(d,3H,J=6.9Hz,PhC(H)C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.2,153.7,145.7,143.0,141.7,134.5,132.6,128.
7,127.6,127.4,126.2,125.0,124.5,118.1,114.4,74.5,62.9,55.5,54
.6,53.4,50.5,49.1,33.1,29.0,21.6δ
実施例33 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-[(S)-α-メチルフェニルメチル]イソクロマン-6-カルボキシア
ミド(IX)
(S)-(-)-α-メチルフェニルメチルアミン(98%、0.90ml、7ミリモル
)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例30の一般的な方法に従って粗
製生成物を得、これをシリカゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル中の0-7%メタノールの勾配で溶出することによって精製し
た。その生成物を熱塩化メチレン/酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させて、
1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-[(S)-α-メ
チルフェニルメチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)をジアステレオ
マー混合物として得た。
融点=141.0-141.5℃;
Rf=0.28(酢酸エチル);
[α]D-24°(c=0.28、エタノール);
IR(ペースト)3310,1636,1530,1514,1495,1275,1148,1110,700cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.58(d,2H,J=6.9Hz,芳香族H's),7.41-7.28(m's,5H,
芳香族H's),7.16(d,1H,J=8.7Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H'
s),6.29(d,1H,J=7.8Hz,C(O)N-H),5.34(クインテット,1H,J=7.2Hz,PhC-H
),4.86(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.17-4.10(m,1H),3.80-3.72(m,1H),3
.76(s,3H,PhOC-H3),3.10(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),2.99(m,1H),2.73
(dのm,1H,J=16.4Hz),2.66-2.49(m's,6H),2.15(m's,1H,pipCH-H),2.04(m
,1H,pipCH-H),1.61(d,3H,J=6.9Hz,PhC(H)C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.2,153.7,145.7,143.0,141.7,134.5,132.6,128.
7,127.6,127.4,126.2,125.0,124.5,1181,114.4,74.5,62.9,55.5,54.
6,53.4,50.5,49.1,33.1,29.0,21.6δ
実施例34 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-フェニル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
アニリン(0.64ml、7ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、
実施例30の一般的な方法に従って粗製生成物を得、これをシリカゲル(230-
400メッシュ)29g上のLCに付し、酢酸エチル/ヘキサン(75/25)で
溶出することによって精製し、1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル]エチル]-N-フェニル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
Rf=0.25(酢酸エチル/ヘキサン、75/25);
IR(ペースト)2817,1652,1599,1531,1513,1442,1320,1298,1246,1145,11
12,1038,823,754,693cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.87(s,1H,NH),7.63(m,4H,芳香族),7.37(t,2H,J=
7.7Hz,芳香族),7.21(d,1H,J=7.9Hz,芳香族),7.18(t,1H,J=6.3Hz,芳香
族),6.85(m,4H,芳香族),4.86(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),4.15(m,1H,O
CH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.11(t,4H,J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),3.00(
m,1H,Ph-CH2a),2.70-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,
C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)165.5,153.8,145.7,142.2,137.9,134.8,133.0,129.
1,127.8,125.3,124.6,124.5,120.2,118.2,114.4,74.5,62.9,55.6,54
.7,53.5,60.6,33.2,29.1δ
実施例35 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-フェニルメチル-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド
(IX)
フェニルメチルメチルアミン(1.4ml、10.5ミリモル)を用いる以外は重
要でない変形を施し、実施例30の一般的な方法に従って粗製生成物を得、これ
をシリカゲル(230-400メッシュ)77g上のLCに付し、アセトン/ヘキ
サン(40/60)から徐々に上昇するアセトン/ヘキサン(60/40)で溶出す
ることによって精製して生成物を得た。この物質をエーテル中に溶解し、塩酸ガ
スで処理すると固形物を形成した。
遊離塩 Rf=0.30(アセトン/ヘキサン、40/60);
二塩IR(ペースト)3423,2352,2192,1627,1513,1495,1400,1331,1310,1294
,1259,1193,1106,1073,1028cm-1;遊離塩基のNMR(300MHz,CDCl3)7.26(m,
8H,芳香族),6.84(m,4H,芳香族),4.84(bs,1H,メチン),4.75(bs,1H,Ph-
CH2a-N),4.54(m,1H,Ph-CH2b-N),4.12(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 &
OCH2b),3.08(t,4H,J=4.7Hz,Ph-N-CH2s),3.02-2.88(m,4H,NCH3 & Ph-CH2a
),2.64(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-CH2a),2
.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
HRMS(EI)C31N37N3O3として
計算値=499.2835;
実測値=499.2842
実施例36 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N,N-ジメチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
撹拌バーおよび添加漏斗を備えた焦炎乾燥した50mlフラスコに、新たに蒸
留したテトラヒドロフラン(6ml)を満たし、-78℃に冷却し、tert-ブチルリ
チウム(3.0ml、5.0ミリモル)の1.7M溶液で処理した。得られた混合物
を1-(2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル)-4-(4-メトキシフェニル
)ピペラジン(VI、1.08g、2.5ミリモル)およびテトラヒドロフラン(50
7mg、3.3ミリモル)7mlの溶液で10分間にわたって滴下処理した。アリ
ールリチウムを10分間撹拌し、二酸化炭素(十分に乾燥した)で処理した。さら
に10分後に、カルボン酸アリールをガス添加を中止して20-25℃に温めた
。その混合物を、豊富にガスを発生しつつ、ジメチルホルムアミド(2滴)、つ
づいて塩化オキサリル(0.33ml、3.75ミリモル)で処理すると、色が暗色
になった。45分後に、その混合物をジメチルアミンガスで処理した。20分後
に、アミン添加を中止し、その反応混合物を5M水酸化ナトリウム40mlで希
釈し、酢酸エチル(40ml)で2回抽出した。合した有機物をセーライン(30
ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して生成物を
得、これをシリカゲル(230-400メッシュ)63g上のLCに付し、アセト
ン/ヘキサン(50/50)で溶出することによって精製して、1-[2-[4-(4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジメチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド(IX)を得た。
融点=94-96℃;
Rf=0.31(アセトン/ヘキサン、50/50);
IR(ペースト)2808,2792,1624,1610,1513,1488,1444,1414,1275,1253,12
31,1152,1109,1036,833cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.19(m,2H,芳香族),7.12(d,1H,J=7.9Hz,芳香族),6
.85(m,4H,芳香族),4.85(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),4.13(m,1H,OCH2a)
,3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.13-3.00(m,11H,NCH3s,Ph-NCH2s,Ph-CH2a)
,2.65(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2 & Ph-CH2b),2.17(m,1H,C(H)-CH2a),2.
05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)171.2,153.5,145.5,139.4,134.2,134.0,127.5,124.
6,124.4,117.9,114.2,74.3,62.7,55.3,54.5,53.3,50.4,39.4,35.1,
33.0,28.8δ;
HRMS(EI)C25H33N3O3として
計算値=423.2522;
実測値=423.2520
実施例37 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
メチルアミンを用い、他の試薬の量を同じに維持する以外は重要でない変形を
施し、実施例36の一般的な方法に従って1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-
1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
を得、これを酢酸エチルから再結晶化させて標題化合物を得た。
融点=174-176℃;
Rf=0.40(メタノール/ジクロロメタン、5/95);
IR(ペースト)3270,1639,1543,1515,1418,1319,1260,1248,1235,1152,11
41,1112,1037,832および820cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.53(m,2H,芳香族),7.16(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6
.87(m,4H,芳香族),6.19(brdm,1H,NH),4.86(brdd,1H,J=5.9Hz,メチン)
,4.14(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.10(t,4H,J=4.8Hz,Ph
-N-CH2s),3.00(d,4H,N-CH3 & Ph-CH2a),2.77-2.49(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-
NCH2s,Ph-CH2b),2.14(m,1H,C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,153.8,145.7,141.6,134.5,132.7,127.7,125.
0,124.4,118.2,114.4,74.5,62.9,55.6,54.6,53.5,50.6,33.1,29.1,
26.8δ;
HRMS(EI)C24H31N3O3として
計算値=409.2365;
実測値=409.2366
実施例38 1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-クロロフェニル)-
ピペラジン(VI、実施例8、工程2、188mg、0.43ミリモル)およびメ
チルアミンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例36の一般的な方法に
従って生成物を得、これをシリカゲル(230-400メッシュ)10g上のLC
に付し、40%アセトン/ヘキサンで溶出することによって精製して、1-[2-[
4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド(IX)を得た。
融点158-160℃;
Rf=0.21(40%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)3319,3263,1639,1613,1597,1571,1545,1497,1334,1314,12
39,1150,1139,1109,816cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(brds,2H,芳香族),7.16(m,3H,芳香族),6.84(d
,2H,J=9.0Hz,芳香族),6.21(brdm,1H,NH),4.86(brdd,1H,J=6.0Hz,メチ
ン),4.12(m,1H,OCH2a),3.77(m,1H,OCH2b),3.17(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-C
H2s),3.00(d,4H,J=4.9Hz,N-CH3 & Ph-CH2a),2.77-2.45(m,7H,Ph-NC(H2)-
CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.18(m,1H,C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)167.7,149.7,141.3,134.2,132.4,128.7,127.4,124.
7,124.2,124.1,116.9,74.2,62.7,54.3,53.0,48.9,32.9,28.8,26.6δ
;
HRMS(EI)C23H28CIN3O2として
計算値=413.1870;
実測値=413.1867
実施例39 1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N,N-ジメチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-クロロフェニル)-
ピペラジン(VI、実施例8、工程2、188mg、0.43ミリモル)およびジ
メチルアミンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例36の一般的な方法
に従って1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジ
メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)50mg(27%)を生成物とし
て得た。この物質を塩酸ガスで二塩酸塩に変換し、再結晶化させた。
融点=119-122℃;
Rf=0.41(40%アセトン/ヘキサン);
二塩IR(ペースト)3411,2507,2421,2336,1628,1570,1496,1397,1334,1286
,1263,1170,1110,1095,1057cm-1;
遊離塩基のNMR(300MHz,CDCl3)7.20(m,4H,芳香族),7.12(d,1H,J=7.9Hz,
芳香族),6.83(d,2H,J=9.1Hz,芳香族),4.85(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),
4.13(m,1H,OCH2a),3.76(m,1H,OCH2b),3.18(t,4H,J=4.9Hz,Ph-NCH2s),
3.10-3.00(m,7H,NCH3 & Ph-C2Ha),2.60(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-C
H2b),2.14(m,1H,C(H)-CH2a),2.02(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)171.3,149.7,139.3,134.3,134.1,128.8,127.5,124.
7,124.5,124.3,117.0,74.3,62.8,54.4,53.0,48.9,38.4,35.2,32.9,
28.8δ;
HRMS(EI)C24H30ClN3O2として
計算値=427.2026;
実測値=427.2020
実施例40 1-[2-[4-フェニルピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-
カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-フェニル
ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV、実施例7、工程1)およ
びN-フェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工
程3の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]
-4-フェニルピペラジン(V)を得た。
Rf=0.20(40%酢酸エチル/ヘキサン);
IR(ペースト)1641,1599,1495,1485,1442,1406,1329,1278,1232,1171,11
56,1107,1027,760,694cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(m,4H,芳香族),7.00(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),6
.91(m,3H,芳香族),5.26(brdd,1H,J=5.8Hz,メチン),4.11(m,1H,OCH2a)
,3.91(dt,1H,J=13.6Hz & J=5.1Hz,O=C-N-CH2a),3.72(m,4H,O=C-N-CH2bcd
,OCH2b),3.18(t,4H,J=4.9Hz,Ph-NCH2s),2.95(m,2H,Ph-CH2a & N-CO-CH2
a),2.76(dd,1H,J=14.8Hz & J=3.7Hz,N-CO-CH2b),2.65(bd,1H,J=16.4Hz,
Ph-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.8,150.7,136.2,136.1,131.5,129.6,129.0,126.
2,120.2,120.1,116.3,73.2,63.3,49.5,49.0,45.8,41.6,39.7,28.5δ
;
HRMS(EI)C21H23BrN2O2として
計算値=414.0943;
実測値=414.0937
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-フェニル
ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-フェニルピペラジン
(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の一般的な方法に
従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-フェニルピペラジ
ン(VI)を得、これをエーテル(30ml)中に溶解し、塩酸ガスで処理した。こ
の粗製塩を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させた。
融点=241-242℃;
Rf=0.25(40%酢酸エチル/ヘキサン);
二塩IR(ペースト)2532,2510,2482,2348,2205,1596,1494,1425,1407,1112
,1100,980,884,764,694cm-1;
遊離塩基のNMR(300MHz,CDCl3)7.26(m,4H,芳香族),6.94(m,3H,芳香族),
6.85(t,1H,J=7.3Hz,芳香族),4.78(brdd.1H,J=5.8Hz,メチン),4.11(m,1
H,OCH2a),3.74(m,1H,OCH2b),3.20(t,4H,J=4.9Hz,Ph-NCH2s),2.93(m,1
H,Ph-CH2a),2.65(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s & Ph-CH2b),2.09(m,1H,C(
H)-CH2a),2.00(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)151.8,137.8,136.3,131.6,129.3,129.1,126.5,120.
0,119.6,116.0,74.3,62.8,54.6,53.4,49.1,33.2,28.8δ;
MS(ET,m/z)=400
工程3.1-[2-[4-フェニルピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-
カルボキシアミド(VII)
撹拌バーおよび添加漏斗を備えた焦炎乾燥した10mlのフラスコに、新たに
蒸留したテトラヒドロフラン(2ml)を満たし、-78℃に冷却し、tert-ブチル
リチウム溶液(1.7M、1.3ml、2.3ミリモル)で処理した。得られた混合
物を5分間撹拌し、テトラヒドロフラン6ml中の1-[2-(6-ブロモイソクロ
マン-1-イル)-エチル]-4-フェニルピペラジン溶液(VI、431mg、1.1
ミリモル)で滴下処理した。アリールリチウムを10分間撹拌し、カニューレを
介して、新たに蒸留したトリメチルシリルイソシアネート(0.22ml、1.6
ミリモル)およびテトラヒドロフラン2mlを含む、-78℃に冷却した撹拌バー
を備えた焦炎乾燥した25mlのフラスコに添加した。得られた混合物を20-
25℃に2時間温め、飽和塩化アンモニウム25mlで希釈し、減圧下にて揮発
物を除去し、pH=13に調整し、酢酸エチル(35ml)で2回抽出した。合し
た有機抽出物をセーライン(25ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)27g
に付し、5%メタノール/酢酸エチルで溶出することによって精製して、
1-[2-[4-フェニルピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(
VII)を得た。
IR(ペースト)3350,3189,3057,1663,1600,1570,1503,1496,1427,1336,12
38,1143,1110,760,692cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.599(m,2H,芳香族),7.26(t,2H,J=8.2Hz,芳香族),
7.18(d,1H,J=8.5Hz,芳香族),6.93(d,2H,J=7.9Hz,芳香族),6.85(t,1H,
J=7.2Hz,芳香族),6.10(brds,1H,NH),5.75(brds,1H,NH),4.88(brdd,1H
,J=5.9Hz,メチン),4.15(m,1H,OCH2a),3.77(m,1H,OCH2b),3.21(t,4H,
J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),3.02(m,1H,Ph-CH2a),2.79-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2
s-NCH2s,Ph-CH2b),2.16(m,1H,C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.0,151.3,142.4,134.6,131.3,129.1,128.2,125.
1,124.9,119.7,116.0,74.5,62.9,54.6,53.4,49.1,33.1,29.0δ;
HRMS(EI)C22H27N3O2として
計算値=365.2103;
実測値=365.2108
実施例41 1-[2-[4-(3,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3,4-
ジクロロフェニル)-ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV、実施例7、工程1)およ
び3,4-ジクロロフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実
施例1、工程3の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イ
ル)アセチル]-4-(3,4-ジクロロフェニル)ピペラジン(V)を得た。
IR(ペースト)1640,1592,1482,1448,1406,1275,1234,1206,1140,1107cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.332-7.26(m,3H,芳香族H's),7.01(d,1H,J=8.2Hz,
芳香族H),6.96(d,1H,J=2.8Hz,芳香族H),6.74(dのd,1H,Ja=2.8Hz,Jb=8.9
Hz,芳香族H),5.24(dのm,1H,J=9.6Hz),4.11(m,1H),3.94(m,1H),3.79-3.
60(m's,4H),3.16(m,4H),3.09-2.89(m,2H),2.77(d of d,1H,Ja=3.6Hz,J
b=14.8Hz),2.65(d,1H,J=10.3Hz)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,150.1,136.2,132.8,131.7,130.5,129.4,126.
4,123.0,120.8,117.7,115.7,73.5,63.5,48.5,47.9,45.2,41.5,39.9
,28.7δ
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3,4-
ジクロロフェニル)-ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3,4-ジクロロフェ
ニル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4
の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-
(3,4-ジクロロフェニル)-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を
施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って、シリカゲル100g上のフラ
ッシュクロマトグラフィーに付し、ヘキサン中の40から50%酢酸エチルの勾
配で溶出した後に1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3,4
-ジクロロフェニル)-ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.25(酢酸エチル/ヘキサン、25/75);
IR(ニート)2825,1593,1483,1467,1455,1449,1380,1239,1142,1111cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.24(m,2H,芳香族H's),6.98(m,2H,芳香族H),6
.73(dのd,1H,Ja=2.9Hz,Jb=8.9Hz,芳香族H's),4.78(dのm,1H,J=5.8Hz),4
.12(m,1H),3.73(m,1H),3.16(t,4H,J=5.0Hz),3.00-2.90(m,1H),2.7-2.4
8(m,7H),2.12(m,1H),2.02(m,1H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)150.2,137.1,136.0,132.2,131.4,130.1,129.0,126.
2,121.68,120.0,116.9,114.9,73.9,62.6,54.2,52.8,48.4,32.9,28.6
δ;
HRMSC21H23N2O1Br1Cl2として
計算値=468.0371;
実測値=418.0363
工程3.1-[2-[4-(3,4-ジクロロフェニル)-1−ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(3,4-ジクロロフェ
ニル)ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例40、工
程3の一般的な方法に従って1-[2-[4-(3,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラ
ジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
Rf=0.13(酢酸エチル);
NMR(300MHz,CDCl3)7.59(m,2H,芳香族H's),7.24(m,3H,芳香族H's),6.94
および5.74(2本のd,1H,およびH),5..90(ブロードなd,2H,PhC(O)N-H2),4.8
7(dのm,J=6.0Hz,PhC-H),4.15(m,1H,PhCH2CH-H),3.77(m,1H,PhCH2CH-
H),3.18(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つ
かのm's,7H,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.15(m,1H,PhCHCH-H
),2.03(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.3,152.0,142.7,135.2,133.0,130.7,129.0,125.
0,117.5,115.0,74.8,63.0,54.5,53.0,48.6,33.0,28.8δ;
HRMS C22H25N3F1O2として
計算値=433.1324;
実測値=433.1325
実施例42 1-[2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-フルオ
ロフェニル)ピペラジン(V)
ラセミ体6-ブロモイソクロマン-1-イル-酸(IV、実施例7、工程1)および
4-フルオロフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程3の一般的な方法に従って1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)ア
セチル]-4-[4-フルオロフェニル]ピペラジン(V)を得た。
IR(ニート)1641,1510,1482,1462,1444,1278,1232,1107,827,817cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26(m,2H,芳香族H's),6.99(m,3H,芳香族H's)
,6.92-6.86(m,2H,芳香族H's),5.26(dのm,1H,J=9.6Hz),4.11(m,1H),3.9
4(m,1H),3.79-3.60(m's,1H),3.79-3.60(m's,4H),3.08(m,4H),2.99-2.89
(m,2H),2.77(dのd,1H,Ja=3.6Hz,Jb=14.8Hz),2.65(d,1H,J=10.3Hz)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,147.2,136.2,131.7,129.2,126.2,120.2,118.
3,118.2,115.6,115.3,73.2,63.3,50.6,50.1,45.2,41.5,39.7,28.5δ
;
HRMS C21H22N2O2FBrとして
計算値=432.0843;
実測値=432.0849
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-フルオロ
フェニル)ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-フルオロフェニ
ル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の
一般的な方法に従って、シリカゲル100g上にフラッシュクロマトグラフィー
に付し、ヘキサン中の40から50%酢酸エチルの勾配で溶出した後に、
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-フルオロフェニル)
ピペラジン(VI)を得た。
Rf=0.26(ヘキサン中の25%酢酸エチル);
IR(ニート)2952,2820,1510,1481,1456,1379,1235,1144,1109,817cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.31-7.26(m,2H,芳香族H's),6.98-6.85(m,5H,芳香族
H's),4.78(dのm,1H,J=5.8Hz),4.14-4.07(m,1H),3.78-3.698(m,1H),3.16
(t,4H,J=5.0Hz),3.00-2.90(m,1H),2.7-2.48(m,7H),2.12(m,1H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)158.3,156.2,148.2,137.3,136.9,131.7,129.3,126.
5,117.8,117.7,115.6,115.4,74.3,62.8,54.6,53.4,50.2,33.2,28.9
δ;
HRMS C21H24N2O1F1として
計算値=418.1056;
実測値=418.1057
工程3.1-[2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-フルオロフェニル)
-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例40、工程3
の一般的な方法に従って1-[2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
Rf=0.09(酢酸エチル);
NMR(300MHz,CDCl3)7.59(m,2H,芳香族H's),7.17(m,1H,芳香族H),6.87(m
,4H,芳香族H's),6.21(ブロードなs,2H,PhC(O)N-H2),4.87(dのm,1H,J=6.
0Hz,PhC-H),4.15(m 1H,PhCH2CH-H),3.77(m 1H,PhCH2CH-H),3.13(t,4H,J
=4.8Hz,4本のpip-H),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7H,4本
のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-N),2.15(m,1H,PhCHCH-H),2.03(m,1H,P
hCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.1,158.3,155.5,147.5,142.0,134.4,131.2,128.
0,124.9,124.8,117.6,117.5,115.4,115.1,74.3,62.7,54.4,53.1,49.
9,32.8,28.8δ;
HRMS C22H26N3F1O2として
計算値=383.2009;
実測値=383.2010
実施例43 1-[2-[4-(3-エトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
工程1.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3-エトキ
シフェニル)ピペラジン(V)
ラセミ6-ブロモイソクロマン-1-イル-酢酸(IV、実施例7、工程1)および
3-エトキシフェニルピペラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程3の一般的な方法に従って、シリカゲル200g上のフラッシュクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン中の25%酢酸エチルで溶出した後に、1-[2-(
6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3-エトキシフェニル)ピペラジ
ン(V)を得た。
Rf=0.28(ヘキサン中の50%酢酸エチル);
IR(ニート)1641,1501,1480,1445,1241,1225,1108,1040,1031,748cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32-7.26(m,2H,芳香族H's),7.03-6.98(m,2H,芳香族
H's),6.94-6.86(m,3H,芳香族H's),5.28(dのm,1H,J=7.4Hz),4.16-4.05(m
,4H),3.98-3.91(m,1H),3.83-3.65(m,4H),3.08-2.91(m,6H),2.80-2.64
(m,2H),1.46(t,3H,J=6.9Hz,-CH3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)178.5,152.0,140.0,157.0,156.5,131.7,129.4,126.
5,123.3,121.0,118.4,112.5,73.4,63.6,63.5,60.0,51.0,50.5,46.4
,42.2,40.0,28.8,14.9δ;
HRMS C23H27N2O3Br1として
計算値=458.1205;
実測値=458.1215
工程2.1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(3-エトキシ
フェニル)ピペラジン(VI)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(3-エトキシフェニ
ル)-ピペラジン(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例1、工程4の
一般的な方法に従って、シリカゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィー
に付し、ヘキサン中の40%から50%酢酸エチルの勾配で溶出した後に、1-[
2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(3-エトキシフェニル)ピペラ
ジン(VI)を得た。
Rf=0.30(ヘキサン中の50%酢酸エチル);
IR(ニート)2816,1501,1480,1448,1240,1143,1124,1046,1110,748cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.31-7.26(m,2H,芳香族H's),7.00-6.90(m,4H,芳香族
H's),6.85-6.83(m,1H,芳香族H),4.78(dのm,J=5.9Hz,1H),4.14-4.03(m,3
H),3.78-3.70(m,1H),3.13(ブロードな幾つかの4H),3.00-2.90(m,1H),2.69
-2.52(m,7H),2.13(m,1H),1.99(m,1H),1.45(t,3H,J-7.0Hz)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)151.37,141.19,137.0,136.1,131.5,129.1,126.4,12
2.5,120.8,119.8,117.9,112.2,74.2,63.4,62.6,54.6,53.5,50.4,33.
0,28.7,14.8δ;
HRMS C23H29N2O2Br1として
計算値=444.1413;
実測値=444.1400
工程3.1-[2-[4-(3-エトキシフェニル)−1-ピペラジニル]エチル]
イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(3-エトキシフェニル)
-ピペラジン(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例36の一般的
な方法に従って生成物を得、これをエーテル性塩酸を用いて塩酸塩に変換して、
1-[2-[4-(3-エトキシフェニル)-1−ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-
6-カルボキシアミド(VII)を得た。
融点=208-210℃;
Rf=0.14(酢酸エチル中の10%メタノール);
IR(ペースト)2417,2365,1611,1520,1489,1476,1448,1260,1121,152cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.60(m,2H,芳香族H's),7.18(d,1H,J=8.5Hz,芳香族H
),6.94(m,3H,芳香族H's),6.84(dのm,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.00(ブロー
ドなd,2H,Ph(O)N-H2),4.86(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2
CH-H),4.06(q,2H,J=6.9Hz,Proc-H2),3.77(m,1H,PhCH2CH-H),3.13(ブロ
ードなs,4H,4本のpip-H),3.00(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7H
,4本のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.16(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,
1H,PhCHCH-H),1.45(t,3H,J=7.0Hz,PhOCH2C0H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)151.2,142.0,141.2,134.1,131.3,147.6,125.0,124.
9,121.2,117.9,112.2,74.1,63.0,62.8,54.8,53.3,50.3,32.5,31.5,
27.2,22.2,14.5δ;
HRMS C24H31N3O3として
計算値=409.2365;
実測値=409.2364
実施例44 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
工程1.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-
(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(S)-(V)
4-メトキシフェニルピペリジン(421mg、2.2ミリモル)を用いる以外は
重要でない変形を施し、実施例1、工程3の一般的な方法に従って粗製生成物を
得、これをシリカゲル(230-400メッシュ)53g上のLCに付し、40%
酢酸エチル/ヘキサンで溶出することによって精製して(S)-(-)-1-[2-(6-ブ
ロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン(S)
-(V)を得た。
Rf=0.26(50%酢酸エチル/ヘキサン);
[α]D-86(c=0.4875、メタノール);
IR(液体)2933,1638,1612,1513,1481,1463,1446,1283,1268,1247,11
79,1106,1036,1005,830cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族),7.11(dd,2H,J=8.6Hz & J=3.6Hz
,芳香族),7.03(m,1H,芳香族),6.85(d,2H,J=8.6Hz,芳香族),5.29(brds
,1H,O-CH),4.85(m,1H,Ph-CH),4.10(m,2H,OCH2a & O=C-N-CH2a),3.79(m
,4H,OCH3 & OCH2b),3.15-2.66(m,7H,O=C-N-CH2bcd,Ph-CH2a,N-CO-CH2s,
Ph-CH2b),1.90-1.50(m,4H,Ph-C(H)-CH2s)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.9,168.8,158.2,137.5,136.8,136.3,131.7,129.
4,127.6,126.6,126.3,120.3,114.0,73.5,63.4,55.3,46.8,41.9,40.2
,40.0,34.2,33.2,33.0,28.9δ
工程2.(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(4-メトキシフェニル)-ピペリジン(S)-(VI)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)ピペリジン(S)-(V)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例
1、工程4の一般的な方法に従って生成物を得、これをシリカゲル(230-40
0メッシュ)47g上のLCに付し、75%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するこ
とによって精製して、(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチ
ル]-4-(4-メトキシフェニル)-ピペリジン(S)-(VI)を得た。
Rf=0.28(75%酢酸エチル/ヘキサン);
[α]D=-46(c=0.6677、メタノール);
IR(液体)2932,2847,2832,2805,1513,1481,1466,1378,1274,1247,11
79,1127,1109,1039,828cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.29(m,2H,芳香族),7.14(d,2H,J=8.6Hz,芳香族),6
.97(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),6.83(d,2H,J=8.7Hz,芳香族),4.77(brdd,1H
,J=5.7Hz,メチン),4.10(m,1H,OCH2a),3.78(s,3H,OCH3),3.71(m,1H,O
CH2b),3.04(m,2H,NCH2ab),2.95(m,1H,Ph-CH2a),2.70-2.40(m,4H,Ph-CH
,NCH2cd,Ph-CH2b),2.04(m,4H,I-H(H)-CH2s,NCH2ef),1.79(m,4H,Ph-C(H
)-CH2s)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)1588.2,140.3,137.5,136.4,136.2,131.7,129.5,127
.7,126.6,120.2,113.9,74.2,63.1,55.3,54.8,54.5,53.9,41.1,32.5
,32.0,28.8δ;
HRMS(EI)C23H28BrNO2として
計算値=429.1304;
実測値=429.1286
工程3.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシ
フェニル)ピペリジン(S)-(VI)(445mg、1.03ミリモル)を用いる以外
は重要でない変形を施し、実施例5、工程3の一般的な方法に従って生成物を得
、これをシリカゲル(230-400メッシュ)24g上のLCに付し、75%ア
セトン/ヘキサンで溶出することによって精製して(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メ
トキシフェニル)-1-ピペリジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボ
キシアミド(S)-(IX)を得た。
Rf=0.36(75%アセトン/ヘキサン);
IR(液体)3291,2934,1636,1612,1571,1551,1514,1496,1467,1315,12
93,1247,1179,1109,1036cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.54(m,2H,芳香族),7.116(m,3H,芳香族),6.84(d,2
H,J=8.7Hz,芳香族),6.20(brdm,1H,NH),4.85(m,1H,O-CH),4.13(m,1H,
OCH2a),3.78(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.00(m,6H,Ph-CH2a,NCH3,Ph-CH2b,P
h-CH),2.77-2.40(m,4H,N-CH2s),2.10-1.94(m,4H,N-CH2s & O-C(H)-CH2s)
,1.80(m,4H,Ph-C(H)-CH2s)δ;
HRMS(EI)C25H32N2O3として
計算値=408.2413;
実測値=408.2414
実施例45 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N,N-ジメチルイソクロマン-6-カルボキシ
アミド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-1-エチル]-4-(4-トリ
フルオロメチルフェニル)ピペラジン(S)-(VI)(実施例5、工程2、21.17
g、45.1ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例6、工程4
の一般的な方法に従って生成物を得、これをシリカゲル(230-400メッシュ
)780g上のLCに付し、3%-5%メタノール/ジクロロメタンで溶出するこ
とによって精製して(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-1
-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジメチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)
-(IX)を得た。
融点=149-151℃;
Rf=0.34(5%メタノール/ジクロロメタン);
[α]D=-46°(c=0.988、メタノール);
IR(ペースト)1627,1617,1527,1414,1337,1315,1294,1241,1160,1152,11
43,1135,1107,1072,824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.46(d,2H,J=8.7Hz,芳香族),7.20(m,2H,芳香族),
7.11(d,1H,J=7.9Hz,芳香族),6.90(d,2H,J=8.7Hz,芳香族),4.85(brdd,1
H,J=5.9Hz,メチン),4.12(m,1H,OCH2a),3.75(m,1H,OCH2b),3.28(t,4H
,J=5.0Hz,Ph-N-CH2s),3.09(brds,3H,NCH3),2.99(brds,4H,NCH3& Ph-CH2
a),2.74-2.48(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.12(m,1H,C(H)-CH2
a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)171.4,153.3,139.5,134.5,134.3,127.7,126.6,126.
3(d,JCF=4Hz),126.2,124.8,124.6,120.4(qrt,JCF=33Hz),114.4,74.4,6
3.0,54.6,53.1,48.0,39.6,35.4,33.2,29.0δ;
MS(EI,m/z)=461
実施例46 1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(5-メトキシオキサゾー
ル-2-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン(P-2)
撹拌バーおよび還流コンデンサーを備えたオーブン乾燥した25mlのフラス
コに、1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル-N-プロパ
ルギルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX、実施例28、433mg、1.
0ミリモル)および酢酸第二水銀(19mg、0.06ミリモル)を満たした。その
混合物を酢酸12mlで希釈し、加熱還流した。3時間後に、その反応物を20
-25℃に冷却し、減圧下にて揮発物を除去し、残渣を1M水酸化ナトリウム3
5mlで希釈し、酢酸エチル(30ml)で2回抽出した。合した有機抽出物をセ
ーライン(20ml)で1回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮
した。この物質を同一の0.25ミリモルスケールの反応物からの粗製物質と合
し、シリカゲル(230-400メッシュ)41g上のLCに付し、25%アセト
ン/ヘキサンで溶出することによって精製して、1-(4-メトキシフェニル)-4-
[2-[6-(5-メチルオキサゾール-2-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペ
ラジン(P-2)を得、これを酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させた。
融点=129-130℃;
Rf=0.40(50%アセトン/ヘキサン)
実施例47 1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-ピペラジン(Z-1)
アルゴン雰囲気下の、オーブン乾燥した10mlの二口丸底フラスコに、TH
F(2ml)中の1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メト
キシフェニル)ピペラジン(VI、406mg、0.94ミリモル)の溶液を満たし
た。その混合物を-78℃に冷却し、t-ブチルリチウム(ペンタン中の1.7M、
1.081ml、1.83ミリモル)を滴下した。-78℃にて15分間撹拌した後
に、カニューレを介してアリールリチウムを-78℃のTHF(9ml)中のジフ
ェニルホスホリルアジド(98%、0.188ml、0.85ミリモル)の溶液に滴
下した。その反応混合物を-78℃に2時間維持し、ついで40分間にわたって-
20℃に温め、ついで-78℃に再冷却した。水素化ビス(2-メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウム(トルエン中の3.4M、1.11ml、3.77ミリモル
)を注射器を介して徐々に添加した。反応物を0℃に温めると、窒素の沸騰(effe
rvescence)が認められた。その反応混合物を0℃にて2時間、ついで20-25
℃にて30分間撹拌した。0℃に冷却した後に、その反応物を水で非常にゆっく
りとクエンチした。沸騰が引いた後に、その粗製物を20-25℃に温め、ガラ
スフリット上で濾過するか、あるいは別法として、濾液中にTLCによってもは
や生成物が認められなくなるまで水および酢酸エチルで洗浄してもよい。合した
濾液を分離漏斗に移し、塩化ナトリウムで塩析し、振盪し、層を分離させた。そ
の有機層を1%水酸化ナトリウム水溶液で1回、セーラインで1回洗浄し、硫酸
ナトリウム上で感想し、濾過し、濃縮した。シリカゲル20g上のフラッシュク
ロマトグラフィーに2回付して塩化メチレン中の5%メタノールで溶出した後に
、1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキシフェニル
)ピペラジン(Z-1)を得た。
Rf=0.18(塩化メチレン中の5%メタノール);
IR(ニート)2951,2828,1625,1511,1456,1262,1244,1104,1037,824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.85(m,5H,芳香族H's),6.53(dのd,1H,Ja=2.4Hz,Jb=
8.2Hz,芳香族H),6.43(d,1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.75(dのm,1H,J=5.8
Hz,PhC-H),4.09(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2
CH-H),3.57(ブロードなs,2H,N-H2),3.11(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.
89(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.10(m'
s,1H,PhCHCH-H),2.00(m,1H,PhCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,145.7,144.6,134.9,129.6,128.2,125.7,120.
2,118.2,115.5,114.9,114.4,113.6,74.6,63.2,55.6,54.9,53.5,50.6
,33.3,29.2δ;
HRMS C22H29N3O2として
計算値=367.2260;
実測値=367.2255
実施例48 (S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマンイソクロマン1-イル)-
エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)ピペラジン(S)-(VI)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施
例47の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イ
ル)-エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1)を得た。
Rf=0.18(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-53°(c=1.04、エタノール);
IR(ニート)2951,2828,2819,1625,1511,1262,1244,1104,1037,824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.85(m,5H,芳香族H's),6.53(dのd,1H,Ja=2.4Hz,Jb=
8.2Hz,芳香族H),6.43(d,1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.75(dのm,1H,J=5.8Hz,
PhC-H),4.09(m 1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m 1H,PhCH2CH-H)
,3.57(ブロードなs,2H,N-H2),3.11(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.89(m
,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.10(m,1H
,PhCHCH-H),2.00(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,145.7,144.6,134.9,129.6,128.2,125.7,
120.2,118.2,115.5,114.9,114.4,113.6,74.6,63.2,55.6,54.9,53.5,
50.6,33.3,29.2δ;
HRMS C22H29N3O2として
計算値=367.2260;
実測値=367.2258
実施例49 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]ホルムアミド(S)-(Z-2)
無水酢酸(0.32ml、3.43ミリモル)を0℃に冷却した。その無水酢酸に
98%ギ酸(0.20ml、5.2ミリモル)を滴下することによって酢酸ギ酸無水
物を生成した。その混合物を55℃に2時間加熱し、ついで0℃に冷却した。注
射器を介してTHF(1ml)を滴下し、つづいてTHF(2ml)中の(S)-(-)-
1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン(S)-(Z-1)の溶液(600mg、1.63ミリモル)を滴下した。そ
の反応物を20-25℃に温め、3時間撹拌した。その反応物を濃縮し、フラッ
シュクロマトグラフィーによって精製して(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[
4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]ホルムアミド(
S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.20(塩化メチレン中の5%メタノール);
IR(ペースト)1692,1616,1539,1512,1306,1292,1266,1245,1107,825cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)8.65(d,1/2H(rotomer),J=11.4Hz,NC(O)-H),8.36(d,1
/2 H(rotomer),J=1.7Hz,NC(O)-H),7.91(broadd,1/2H(rotomer),J=11.4Hz,
N-H),7.43(ブロードなs,1/2H(rotomer),N-H),7.24(m,1H,芳香族H),7.07(
dのd,1H,Ja=8.4Hz,Jb=10.9Hz,芳香族H),6.84(qおよびm,5H,J=9.2Hz,芳
香族H's),4.80(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.10(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s
,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-H),3.11(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),
2.95(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),
2.18(m,1H,PhCHCH-H),2.06(m,1H,PhCHCH-H)δ;
HRMS C23H29N3O3として
計算値=395.2209;
実測値=395.2210
実施例50 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(S)-(Z-2)
25mlの丸底フラスコに、(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イ
ル)-エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1)(200mg、
0.54ミリモル)および4-ジメチルアミノピリジン(6.7mg、0.054ミリ
モル)を満たした。注射器を介して塩化メチレン(7ml)を添加し、その反応容
器を0℃に冷却した。ついで、各々注射器を介してトリエチルアミン(0.114
ml、0.82ミリモル)および塩化アセチル(0.042ml,0.60ミリモル)
を添加した。15分後に氷浴を除去し、その反応物を20-25℃にて1.5時間
撹拌した。ついで、その反応物を0.5M水酸化ナトリウム水溶液と塩化メチレ
ンとの間に分配させた。層を分離させ、その水性部を塩化メチレンでさらに1回
抽出した。その有機物を合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。そ
の濃縮物をシリカゲル17g上のクロマトグラフィーに付し、塩化メチレンで溶
出して(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジ
ン-1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.18(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D-44°(c=0.93)(塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)1667,1615,1599,1546,1512,1421,1333,1312,1247,1036cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.35,7.21,7.04,6.80,4.80,4.10,3.76,3.71,3.11
,2.95,2.60,2.16,2.10,2.02δ;
CMR(75MHz,CDCl3)168.3,153.8,145.7,136.0,134.9,134.1,125.3,120.
1,118.2,118.0,114.5,74.5,63.1,55.6,54.8,53.5,50.6,33.2,
29.2,24.6δ;
HRMS C24H31N3O3として
計算値=409.2365;
実測値=409.2358
実施例51 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]ベンズアミド(S)-(Z-2)
塩化ベンジルを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例50の一般的な方
法に従って(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペ
ラジン-1-イル]エチル]-6-イル]ベンズアミド(S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.30(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-40°(c=1.0、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)3282,1651,1516,1505,1339,1312,1280,1244,1108,694cm-1
;
NMR(300MHz.CDCl3),7.86(d.2H.T=6.8Hz.芳香族H's),7.80(ブロードなs
,1H,PhN-H),7.50(m,4H,芳香族H's),7.36(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.1
0(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.86(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H's),4.84(dのm,
1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.76(m
,1H,PhCH2CH-H),3.12(t,4H,J=4.6Hz,4本のpip-H),2.99(m,1H,PhCH-H)
,2.68(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.10(m,1H,PhCHCH-H),2
.02(m,1H,PhCHCH-H)δ;
HRMS C29H33N3O3として
計算値=471.2522;
実測値=471.2525
実施例52 (S)-(-)-N-イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]プロピオンアミド(S)-
(Z-2)
塩化プロピオニルを用いる以外は重要でな変形を施し、実施例50の一般的な
方法に従って(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピ
ペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]プロピオンアミド(S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.22(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-44°(c=0.97、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)3306,1659,1590,1515,1421,1214,1110,1036,821cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.76(s,1H,芳香族H),7.36(ブロードなs,1H,PhN-H),
7.24(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),7.00(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.80(q,4H
,J=9.2Hz,芳香族H's),4.77(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.06(m,1H,PhCH2
CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-H),3.07(t,4H,J=4.9Hz,
4本のpip-H),2.85(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本の
pip-H),2.33(q,2H,J=7.5Hz,PhNHC(O)C-H2),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.00(
m,1H,PhCHCH-H),1.19(t,3H,J=7.5Hz,PhNHC(O)CH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)172.5,153.7,145.8,136.3,134.7,133.8,125.2,120.
2,118.1,114.5,74.4,63.0,55.6,54.8,53.5,50.6,33.3,30.6,29.2お
よび9.8δ
実施例53 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(S)-(Z-2)
塩化アクリルを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例50の一般的な方
法に従って(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペ
ラジン-1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.22(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-40°(c=0.79、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)3266,1661,1592,1536,1512,1422,1244,1218,1109,822cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.46(ブロードなs,1H,PhN-H),7.26(s,1H,芳香族H),
7.06(d,1H,J=8.4Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H's),6.43(dの
d,
1H,Ja=1.3Hz,Jb=16.8Hz,1本のacry-H),6.23(m,1H,1本のacry-H),5.76(
dのd,1H,Ja=1.3Hz,Jb=10Hz,1本のacry-H),4.81(m of d,1H,J=5.8Hz,Ph
C-H),4.11(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.75(m,1H,PhCH2CH-H)
,3.11(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.96(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,
PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.03(m,1H,PhCH
CH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)163.5,153.8,145.8,135.9,134.9,134.4,131.1,127.
9,125.4,120.2,118.2,118.0,114.4,74.5,63.0,55.6,54.8,53.5,50.6
,33.2,29.2δ;
HRMS C25H31N3O3として
計算値=421.2365;
実測値=421.2358
実施例54 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]イソブチルアミド(S)-
(Z-2)
塩化i-ブチリルを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例50の一般的
な方法に従って(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]イソブチルアミド(S)-(Z-2)を得た。
Rf=0.27(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-42°(c=0.94、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)3289,1660,1589,1524,1515,1451,1422,1243,1109,822cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.43(s,1H,芳香族H),7.23(d,1H,J=8.4Hz,芳香族H)
,7.13(ブロードなs,1H,PhN-H),7.04(d,1H,J=8.3Hz,芳香族H),6.84(q,4
H,J=9.2Hz,芳香族H's),4.80(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.10(m,1H,PhCH2
CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4H,J=4.9Hz,
4本のpip-H),2.96(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,8H,PhCH-H,NC-H2,PhNHC(O)
C-H お
よび4本のpip-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.00(m,1H,PhCHCH-H),1.24(d,
6H,J=6.9Hz,2本のPhNHC(O)CHMeC-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)175.2,153.8,145.8,136.2,134.9,133.9,125.3,120.
0,118.2,117.8,114.4,74.5,63.1,60.8,55.6,54.8,53.5,50.6,36.7,
33.2,29.3,19.6δ;
HRMS C26H35N3O3として
計算値=437.2678;
実測値=437.2680
実施例55 (S)-(-)-1-[2-(6-エチルアミノイソクロマン-1-イル)-
エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-4)
(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(S)-(Z-2)(実施例50)を基質として
用いる以外は重要でない変形を施し、実施例5、工程2の一般的な方法に従って
(S)-(-)-1-[2-(6-エチルアミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メ
トキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-4)を得た。
Rf=0.32(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-46°(c=0.54、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ニート)2953,2825,2819,1616,1512,1268,1244,1147,1104,824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.86(m,5H,芳香族H's),6.47(dのd,1H,Ja=2.4Hz,Jb=
8.2Hz,芳香族H),6.34(d,1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.76(dのm,1H,J=5.8Hz,
PhC-H),4.09(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-
H),3.13(tおよびq重複,6H,4本のpip-H,およびPhNC-H2),2.91(m,1H,PhCH
-H),2.62(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.10(m,1H,PhCHCH-H
),2.00(m,1H,PhCHCH-H),1.25(t,3H,J=7.1Hz,PhNHCH2C-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,146.8,145.8,134.8,126.8,125.6,118.2,114.
4,112.2,111.6,74.6,63.4,55.6,54.9,53.5,50.5,38.6,33.3,29.5,1
5.0δ;
HRMS C24H33N3O2として
計算値=395.2573;
実測値=395.2573
実施例56 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-プロピルアミノ
イソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)
(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]-6-イル]プロピオンアミド(S)-(Z-2)(実施例MDE45)を
基質として用いる以外は重要でない変形を施し、実施例5、工程2の一般的な方
法に従って(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-プロピルアミノイ
ソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)を得た。
Rf=0.52(ヘキサン中の50%アセトン);
[α]D=-41°(c=0.69、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ニート)2812,2804,1614,1514,1271,1254,1247,1105,1034,830cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.86(m,5H,芳香族H's),6.47(d of d 1H,Ja=2.4Hz,Jb
=8.2Hz,芳香族H),6.34(d 1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.76(dのm,1H,J=5.8Hz,
PhC-H),4.09(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-
H),3.54(ブロードなs,1H,PhN-H),3.09(tおよびq重複,6H,4本のpip-H,お
よびPhNC-H2),2.91(m,1H,PhCH-H),2.62(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本
のpip-H),2.10(m,1H,PhCHCH-H),2.00,1.63,1.25δ;
HRMS C25H35N3O2として
計算値=409.2729;
実測値=409.2722
実施例57 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノ
イソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)
無水酢酸(0.32ml、3.43ミリモル)を0℃に冷却した。その無水酢酸に
98%ギ酸(0.20ml、5.2ミリモル)を滴下することによって酢酸ギ酸無水
物を生成した。その混合物を55℃に2時間加熱し、ついでエチレングリコール
/二酸化炭素浴で-15℃に冷却した。注射器を介してTHF(10ml)を添加
し、つづいてTHF(10ml)中の(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-
1-イル)-エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1)(実施例4
8、1.99g、5.41ミリモル)の溶液を添加した。その反応物を-15℃にて
2時間撹拌した。その反応物を20-25℃に温め、減圧下にて揮発物を蒸発さ
せると黄色油性物が残った。還流コンデンサを備えた250mlの丸底フラスコ
にTHF(30ml)中の粗製物の溶液を満たした。その混合物を0℃に冷却し、
メチルスルフィドホウ素錯体(10M、1.73ml、17.3ミリモル)を注射器
を介して徐々に添加した。ついで、蒸発が止んだら氷浴を除去した。ついで、そ
の混合物を3時間温和に加熱還流し、ついで20-25℃にて3日間撹拌した。
その反応物を0℃に冷却し、メタノール(30ml)を滴下し(蒸発)、ついで20
-25℃にて1時間撹拌し、つづいて2時間還流した。20-25℃に冷却した後
に、減圧下にて揮発物を除去し、水性残渣を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化
し、酢酸エチル80mlで3回抽出した。有機抽出物を合し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、濃縮して粗製生成物を得た。その粗製物質をフラッシュクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン中の25%アセトンで溶出することによって精製
して(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノイソクロマ
ン-1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)を得た。
IR(ニート)2933,2831,2817,1616,1513,1275,1246,1107,1038,826cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.86(m,5H,芳香族H's),6.47(dのd,1H,Ja=2.4Hz,Jb=
8.2Hz,芳香族H),6.35(d,1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.76(dのm,1H,J=5.8Hz,
PhC-H),4.09(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-
H),3.58(ブロードなs,1H,N-H),3.11(t,4H,4本のpip-H),2.92(m,1H,Ph
CH-H),2.82(s,3H,NHC-H3),2.62(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H
),2.10(m,1H,PhCHCH-H),2.00(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,147.7,145.8,134.8,126.9,125.5,118.2,114.
4,111.8,111.3,74.364,63.3,55.6,54.9,53.5,53.4,50.6,33.4,
30.9,29.5δ;
HRMS C23H31N3O2として
計算値=381.2416;
実測値=381.2415
実施例58 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-ジメチルアミノ
イソクロマン-1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-7)
実施例57に記載した調製物から(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2
-(6-ジメチルアミノイソクロマン-1-イル)エチル]ピペラジン(S)-(Z-7)も
単離した。
Rf=0.22(アセトン/ヘキサン、25/75);
NMR(300MHz,CDCl3)6.99-6.81(m's,5H,芳香族H's),6.62(dのd,1H,Ja=2.4
Hz,Jb=8.2Hz,芳香族H),6.46(d,1H,J=2.2Hz,芳香族H),4.78(dのm,1H,J=
5.8Hz,PhC-H),4.10(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.71(m,1H,P
hCH2CH-H),3.11(q,4H,4本のpip-H),2.95(m,1H,PhCH-H),2.92(s,6H,2
本のNC-H3),2.62(m's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.10(m,1H,P
hCHCH-H),2.00(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,149.2,145.8,134.6,126.3,125.4,118.1,114.
4,112.5,112.1,111.4,74.6,63.4,55.6,55.0,53.5,50.6,46.8,40.7,
33.4,29.7δ
実施例59 (S)-(-)-1-[2-(6-エチルメチルアミノイソクロマン-1-イル)-
エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-7)
実施例57に記載した調製物から(S)-(-)-1-[2-(6-エチルメチルアミノイ
ソクロマン-1-イル)一エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(S)-(Z-
7)も単離した。
Rf=0.22(アセトン/ヘキサン、25/75);
[α]D=-54°(c=0.83、エタノール/塩化メチレン、50/50);
IR(ペースト)2815,1611,1515,1256,1245,1236,1107,1095,1037および824c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)6.97-6.81,6.59,6.42,4.77,4.10,3.76,3.71,3.37
,3.11,2.95,2.88,2.62,2.10,2.00および1.11δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,147.6,145.8,134.6,125.7,125.5,118.1,114.
4,112.1,111.0,74.7,63.5,55.6,55.0,53.5,50.6,46.8,37.5,33.5,2
9.7および11.3δ
実施例60 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N-メチルアセトアミド
(S)-(Z-5)
(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノイソクロマン-
1-イル)エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)を用いる以外は重要でない変形を施し
、実施例50の一般的な方法に従って標題化合物を得た。
Rf=0.26(メタノール/塩化メチレン、5/95);
[α]D=-38°(c=0.69、エタノール/塩化メチレン(50/50));
IR(ペースト)1669,1661,1513,1448,1445,1275,1248,1109,1036および826c
m-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.13,6.98,6.86,4.83,4.13,3.76,3.23,3.10,2.97
,2.61,2.14,2.02および1.87δ;
CMR(75MHz,CDCl3)170.6,153.8,145.7,142.7,137.8,135.7,127.2,126.
1,124.8,118.2,114.4,74.5,62.8,61.2,55.6,54.8,53.5,50.7,37.2,
33.3,29.0および22.5δ
実施例61 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N-メチルイソブチルアミド
(S)-(Z-5)
(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノイソクロマン-
1-イル)-エチル]ピペラジン(S)-(Z-4)を用いる以外は重要でない変形を施し
、実施例54の一般的な方法に従って(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(
4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N-メチルイソブ
チルアミド(S)-(Z-5)を得た。
Rf=0.33(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-34°(c=0.80、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)2962,1658,1512,1468,1457,1386,1245,1109,1038,825cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.13(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.98(d,1H,J=8.2Hz,
芳香族H),6.86(mおよびq,5H,J=9.2Hz,芳香族H's),4.83(dのm,1H,J=5.8Hz
,PhC-H),4.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3),3.76(m,1H,PhCH2CH
-H),3.22(s,3H,NC-H3),3.10(t,4H,J=4.6Hz,4本のpip-H),2.97(m,1H,
PhCH-H),2.61(m's,8H,NC(O)CMe2-H,NC-H2および4本のpip-H),2.14(m,1H
,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H),1.03(d,6H,J=6.5Hz,2本のNC(O)CHC-
H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)177.4,153.8,145.7,142.4,137.8,135.7,127.4,126.
1,125.0,118.2,114.5,74.5,62.8,55.6,54.8,53.5,50.7,37.5,33.3,
31.0,29.0,19.8δ;
HRMS C27H37N3O3として
計算値=451.2835;
実測値=451.2827
実施例62 (S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-メタンスルホンアミド
(S)-(Z-3)
(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-ピペラジン(S)-(Z-1)(200mg、0.54ミリモル)および4-
ジメチルアミノピリジン(6.7mg、0.054ミリモル)を混合した。注射器を
介してピリジン(2ml)を添加し、その混合物を0℃に冷却し、塩化メタンスル
ホニル(0.045ml、0.60ミリモル)を導入した。15分後に氷浴を除去し
、その反応物を20-25℃にて1.5時間撹拌した。その反応物を水で希釈し、
酢酸エチルで2回抽出した。その有機物を合し、飽和硫酸銅水溶液、ついで水で
1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。その濃縮物をシ
リカゲル25g上のクロマトグラフィーに付し、ヘキサン中の50%アセトンで
溶出して(S)-(-)-N-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラ
ジン-1-イル]エチル]-6-イル]-メタンスルホンアミド(S)-(Z-3)を得た。
Rf=0.21(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-43°(c=0.89、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)1512,1339,1319,1295,1244,1152,1106,1037,973,826cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.05(m's,3H,芳香族H's),6.87(q,4H,J=9.0Hz,芳香
族H's),4.80(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.11(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,
3H,OC-H3),3.71(m,1H,PhCH2CH-H),3.10(t,4H,J=4.6Hz,4本のpip-H),3
.0(s,3H,NHSO2C-H3),2.95(m,1H,PhCH-H),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2お
よび4本のpip-H),2.11(m,1H,PhCHCH-H),2.01(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,145.7,135.8,135.6,134.8,126.1,121.2,119.
0,118.2,114.5,74.4,62.9,55.6,54.8,53.5,50.6,39.4,33.2,29.1δ
;
HRMS C23H31N3O4S1として
計算値=445.2035;
実測値=445.2031
実施例63 (S)-(-)-6-アミノ-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジ
ン-1-イル]エチル]イソクロマン,メチル尿素(S)-(X-6)
(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1)(367mg、1.0ミリモル)をアセトニト
リル(4ml)に添加した。イソシアン酸メチル(0.091ml、1.53ミリモ
ル)を注射器を介して徐々に添加した。さらなるアセトニトリル(7ml)を添加
し、その反応物を20-25℃にて3時間撹拌した。沈殿を濾過し、酢酸エチル
およびヘキサンで順次洗浄して粗製生成物を得、これをフラッシュクロマトグラ
フィーに付し、塩化メチレン中の5%メタノールで溶出することによって精製し
て(S)-(-)-6-アミノ-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-イル]エチル]イ
ソクロマン,メチル尿素(S)-(X-6)を得た。
Rf=0.07(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-43°(c=0.75、塩化メチレン中の50%メタノール);
IR(ペースト)3312,1645,1614,1597,1567,1512,1421,1310,1244,1109cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.11(s,1H,芳香族H),7.02(m,2H,芳香族H's),6.84(q
およびm,5H,J=9.2Hz,およびH's),5.09(dのm,1H,J=5.5Hz,C(O)NMe-H),4.
77(dのm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.07(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H3)
,3.71(m,1H,PhCH2CH-H),3.09(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.90(m,1H
,PhCH-H),2.79(d,3H,J=4.7Hz,C(O)NHC-H3),2.60(m's,7H,PhCH-H,NC-H2
および4本のpip-H),2.10(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)156.8,153.8,145.7,136.8,135.0,133.5,125.5,121.
2,119.1,118.2,114.5,74.5,63.1,55.6,54.8,53.5,50.6,33.2,29.2,
27.0δ;
HRMS C24H32N4O3として
計算値=424.2474;
実測値=42473
実施例64 (S)-(-)-6-アミノ-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]イソクロマン,t-ブチルカルバメート
(S)-(X-6)
(S)-(-)-1-[2-(6-アミノイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)ピペラジン(S)-(Z-1、200mg、0.54ミリモル)およびヘキ
サメチルジシラザンナトリウム(200mg、1.09ミリモル)を混合した。注
射器を介してTHF(2ml)を添加し、その反応物を15分間撹拌した。ジ-t-
ブチルピロカーボネート(108mg、0.50ミリモル)をTHF(2ml)中の
溶液として添加した。その混合物を20-25℃にて20時間撹拌した。その反
応物を水(40ml)中に注入した。減圧下にて揮発物を除去し、その水性残渣を
酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。有機物を合し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、濾過し、濃縮した。その濃縮物をシリカゲル30g上のクロマトグラフィーに
付し、塩化メチレン中の5%メタノールで溶出して(S)-(-)-6-アミノ-1-[2-
[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]イソクロマン,t-ブチ
ルカルバメート(S)-(X-6)を得た。
Rf=0.38(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-39°(c=0.65、塩化メチレン中の50%エタノール);
IR(ペースト)1694,1522,1515,1423,1367,1286,1243,1167,1109,1058cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.24(s,1H,芳香族H),7.02(m,2H,芳香族H's),6.86(q
,4H,J=9.0Hz,芳香族H's),6.44(ブロードなs,1H,N-H),4.79(dのm,1H,J=
5.8Hz,PhC-H),4.10(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OC-H2),3.71(m,1H,P
hCH2CH-H),3.10(t,1H,J=4.6Hz,four pip-H),2.94(m,1H,PhCH-H),2.60(m
's,7H,PhCH-H,NC-H2および4本のpip-H),2.11(m,1H,PhCHCH-H),2.01(m,
1H,PhCHCH-H),1.52(s,9H,3本のCC-H3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,152.8,145.8,136.5,134.8,132.8,125.3,118.
6,118.2,116.8,114.4,80.6,63.1,61.1,55.6,54.8,53.5,50.6,33.3,
29.3,28.4δ
実施例65 1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノメチルイソク
ロマン-1-イル)エチル]ピペラジン(BB-2)
1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イ
ソクロマン-6-カルボキシアミド(IX、実施例37)を用いる以外は重要でない
変形を施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この
物質をシリカゲル(230-400メッシュ)13g上のLCに付し、メタノール
/ジクロロメタン中の5%3Mアンモニアで溶出することによって精製して1-(
4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-メチルアミノメチルイソクロマン-1-イル)
エチル]ピペラジン(BB-2)を得た。
融点=74-76℃;
Rf=0.36(メタノール/ジクロロメタン中の5% 3M NH3);
IR(ペースト)2788,1512,1291,1276,1253,1232,1180,1151,1132,1107,10
51,1035,1012,927,831cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.08(m,3H,芳香族),6.85(m,4H,芳香族),4.85(brdd
,1H,J=6.0Hz,メチン),4.15(m,1H,OCH2a),3.77(m,7H,OCH3 & OCH2b),3
.71(s,2H,Ph-CH2-N),3.11(t,4H,J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),2.97(m,1H,Ph-CH2
a),2.72-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.46(s,3H,NCH2)
,2.14(m,1H,C(H)-CH2a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.6,145.6,137.9,136.7,133.9,128.5,126.0,124.
7,118.0,114.3,74.5,63.0,55.6,55.4,54.7,50.5,35.9,33.2,29.0δ
;
HRMS(EI)C24H33N3O2として
計算値=395.2573;
実測値=395.2573
実施例66 1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-(6-ジメチルアミノメチルイソ
クロマン-1-イル)エチル]ピペラジン(BB-2)
1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N,N-ジメチ
ルイソクロマン-6-カルボキシアミド(IX、実施例36)を用いる以外は重要で
ない変形を施し、実施例1、工程4の一般的な方法に従って粗製生成物を得、こ
れをシリカゲル(230-400メッシュ)13g上のLCに付し、100%ジク
ロロメタンからメタノール/ジクロロメタン中の5% 3Mアンモニアまで徐々
に極性が上昇する溶液で溶出することによって精製して、1-(4-メトキシフェ
ニル)-4-[2-(6-ジメチルアミノメチルイソクロマン-1-イル)エチル]ピペラ
ジン(BB-2)を得た。
融点=95-98℃;
Rf=0.33(メタノール/ジクロロメタン中の5% 3Mアンモニア);
IR(ペースト)2809,2791,2770,2762,15125,1442,1277,1253,1232,1179,1
150,1107,1045,1037,832cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.07(m,3H,芳香族),6.87(m,4H,OC-H3 & OCH2b),3.4
0(s,2H,Ph-CH2-N),3.11(t,4H,J=4.9Hz,Ph-NCH2s),2.97(m,1H,Ph-CH2a)
,2.65(m,7H,Ph-NC(H2)-NCH2 & Ph-CH2b),2.26(s,6H,NCH3s),2.18(m,1H
,C(H)-CH2a),2.05(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,145.8,137.0,136.6,133.9,129.5,127.1,124.6
,118.2,114.4,74.6,64.0,63.3,55.6,54.9,53.5,50.6,45.3,33.3,29
.1δ;
HRMS(EI)C25H35N3O2として
計算値=409.2729;
実測値=409.2733
実施例67 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
イソクロマン-6-カルボン酸エチルエステル(X)
撹拌バー、還流コンデンサおよび3ウエイアダプターを備えたオーブン乾燥し
た10mlのフラスコに、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4
-(4-メトキシフェニル)-ピペラジン(VI、実施例24、工程2、431mg、
1.0ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(11mg、0.05ミリモル)、1,3-
ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(25mg、0.06ミリモル)、ジメチル
ホルムアミド2.5ml、ジイソプロピルエチルアミン(0.35ml、2.0ミリ
モル)、およびエタノール(1.2ml、20ミリモル)を満たした。得られた混合
物を一酸化炭素/減圧下にて6回パージし、つづいて100℃に加熱した。18
時間後に、その混合物を20-25℃に冷却し、高真空下にて濃縮し、1M 水酸
化ナトリウム20mlで希釈し、酢酸エチル(20ml)で2回抽出した。合した
有機物をセーライン(20ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、濃縮して生成物を得た。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)
22g上のLCに付し、30%アセトン/ヘキサンで溶出することによって精製
して1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマ
ン-6-カルボン酸エチルエステル(X)を得た。
融点=117-119℃;
Rf=0.45(35%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)1712,1513,1422,1286,1260,1246,1187,1145,1140,1108,10
53,1037,1023,818,767cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.84(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),7.80(s,1H,芳香族),7
.17(d,1H,J=8.1Hz,芳香族),6.85(m,4H,芳香族),4.85(brdd,1H,J=6.0Hz
,メチン),4.36(qrt,2H,J=7.1Hz,CO2CH2),4.15(m,1H,OCH2a),3.76(m,4
H,OCH3 & OCH2b),3.10(t,4H,J=4.7Hz,Ph-N-CH2s),3.00(m,1H,Ph-CH2a)
,2.79-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-CH2a)
,2.06(m,1H,C(H)-CH2b),1.39(t,3H,J=7.1Hz,C(H2)-CH3δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.2,153.5,145.4,142.9,133.9,129.8,128.2,126.
9,124.5,117.8,114.1,74.3,62.6,60.6,55.2,54.3,53.2,50.3,32.8,
28.7,14.0δ
実施例68 6-アセチル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-イソクロマン塩酸塩(XXIV)
撹拌バーおよび還流コンデンサを備えたオーブン乾燥した10mlのフラスコ
に、1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニ
ル)-ピペラジン(VI、実施例24、工程2、431mg、1.0ミリモル)、酢
酸パラジウム(II)(11mg、0.05ミリモル)、1,3-ビス(ジフェニルホス
フィノ)プロパン(25mg、0.06ミリモル)、酢酸チタン(II)(290mg
、1.1ミリモル)、ジメチルホルムアミド3.0ml、トリエチルアミン(0.2
8
ml、2.0ミリモル)およびビニルブチルエーテル(0.65ml、5.0ミリモ
ル)を満たした。その混合物を100℃に加熱し、20時間後にその混合物を2
0-25℃に冷却し、塩酸(1M、6ml)で処理し、1時間撹拌した。その混合
物を高真空下にて濃縮し、5M水酸化ナトリウム20mlで希釈し、酢酸エチル
(20ml)で2回抽出した。合した有機物をセーライン(20ml)で1回洗浄し
、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲル(2
30-400メッシュ)27g上のLCに付し、25%アセトン/ヘキサンで溶出
することによって精製した。この物質を酢酸エチル/メタノールの混合物に溶解
し、塩酸ガスで処理して固形物を形成させ、これを酢酸エチル/メタノールから
再結晶化させて6-アセチル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-イソクロマン塩酸塩(XXIV)を得た。
融点=195-197℃;
Rf=0.15(30%アセトン/ヘキサン);
二塩IR(ペースト)2560,2516,2487,2462,1675,1511,1444,1425,1359,1290
,1265,1245,1113,1035,837cm-1;
遊離塩基のNMR(300MHz,CDCl3)7.78(d,1H,J=8.1Hz,芳香族),7.72(s,1H,
芳香族),7.20(d,1H,J=8.1Hz,芳香族),6.87(m,4H,芳香族),4.89(brdd,1
H,J=6.0Hz,メチン),4.15(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH2 & OCH2b),3.11
(t,1H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),3.00(m,1H,Ph-CH2a),2.80-2.55(m,10H,Ph-
NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b,COCH3),2.15(m,1H,C(H)-CH2a),2.06(m,1H,
C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)197.8,153.7,145.6,143.5,135.2,134.4,128.9,126.
1,125.0,118.1,14.3,74.5,62.9,55.5,54.6,53.4,50.5,33.0,29.0,2
6.5δ;
HRMS(EI)C24H30N2O3として
計算値=394.2256;
実測値=394.2262
実施例69 6-ホルミル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-イソクロマン(AA-1)
1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン(VI、実施例24、工程2、2.80g、6.5ミリモル)および新た
に蒸留したテトラヒドロフラン(16ml)を混合し、つづいて-78℃に冷却し
た。その混合物をtert-ブチルリチウム(7.7ml、13.0ミリモル)の1.7M
溶液で処理した。15分後に、アリールリチウムをジメチルホルムアミド(1.0
ml、13ミリモル)で処理した。その反応物を1.5時間にわたって20-25
℃に温め、ついで水75mlで希釈し、酢酸エチル(75ml)で2回抽出した。
合した有機物をセーライン(50ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、濃縮して粗製生成物を得た。この物質をシリカゲル(230-400
メッシュ)160g上のLCに付し、30%アセトン/ヘキサンで溶出すること
によって精製して6-ホルミル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル]エチル]-イソクロマン(AA-1)を得た。
Rf=0.28(30%アセトン/ヘキサン);
IR(液体)2949,2819,1698,1608,1512,1464,1456,1291,1285,1244,11
43,1124,1110,1038,824cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)9.97(s,1H,J=7.7Hz,芳香族),6.85(m,4H,芳香族),4
.90(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),4.16(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & O
CH2b),3.10(t,5H,J=5.0Hz,Ph-N-CH2s & Ph-CH2a),2.83-2.50(m,7H,Ph-NC
(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.16(m,1H,C(H)-CH2a),2.07(m,1H,C(H)-CH2b
)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)192.0,153.8,145.7,145.2,135.0,134.7,130.4,127.
4,125.6,118.2,114.4,74.6,62.8,55.6,54.6,53.5,50.6,33.1,29.0δ
;
HRMS(EI)C23H28N2O3として
実測値=380.2100;
計算値=380.2098
実施例7 2-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(AA-4)
工程1.1-[2-(6-ヒドロキシメチルイソクロマン-1-イル)-エチル]-
4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(AA-2)
6-ホルミル-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イ
ソクロマン(AA-1、実施例71、2.51g、6.6ミリモル)およびメタノー
ル25mlを混合し、つづいて0℃に冷却した。その混合物を単一部の水素化ホ
ウ素ナトリウム(500mg、13.2ミリモル)で処理した。その反応物を2時
間にわたって20-25℃に温め、水75mlで希釈し、酢酸エチル(75ml)
で2回抽出した。合した有機物をセーライン(50ml)で1回洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲル(230-400
メッシュ)130g上のLCに付し、メタノール/ジクロロメタン(5/95)で
溶出することによって精製して1-[2-(6-ヒドロキシメチルイソクロマン-1-
イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(AA-2)を得た。
Rf=0.15(35%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)1513,1445,1428,1292,1279,1248,1186,1152,1140,1107,10
57,1034,1011,9528,826cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.17(d,1H,J=8.0Hz,芳香族),7.09(m,2H,芳香族),6
.86(m,4H,芳香族),4.82(brdd,1H,J=6.3Hz,メチン),4.64(s,2H,Ph-CH-O)
,4.12(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.10(t,4H,J=4.8Hz,Ph
-N-CH2s),2.97(m,1H,Ph-CH2a),2.72-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,P
h-CH2b),2.10(m,2H,C(H)-CH2s)δ;
MS(EI,m/z)=382
工程2.1-[2-(6-シアノメチルイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-
メトキシフェニル)-ピペラジン(AA-3)
1-[2-(6-ヒドロキシメチルイソクロマン-1-イル)一エチル]-4-(4-メト
キ
シフェニル)ピペラジン(AA-2、2.33g、6.1ミリモル)、ジクロロメタン
61mlおよびトリエチルアミン(1.3ml、9.1ミリモル)を混合し、つづい
て0℃に冷却した。その混合物を塩化メタンスルホニル(0.52ミリモル、6.
7ミリモル)で処理した。その反応物を1.5時間にわたって20-25℃に温め
、減圧下にて濃縮した。その粗製メシラートをジメチルスルフォキシド31ml
で希釈し、シアン化ナトリウム(896mg、18.6ミリモル)で処理した。こ
の混合物を60℃に加熱した。2時間後に、高真空下にて揮発物を除去し、得ら
れた残渣を水100mlで希釈し、酢酸エチル(75ml)で2回抽出した。合し
た有機物をセーライン(75ml)で1回抽出し、硫酸マグネシウム上で感想し、
濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)88g上の
LCに付し、35%アセトン/ヘキサンで溶出することによって精製して1-[2
-(6-シアノメチルイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピ
ペラジン(AA-3)を得た。
融点=118-119℃;
Rf=0.36(35%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)2810,2790,1512,1444,1275,1253,1232,1182,1151,1111,11
07,1058,1051,1031および831cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.10(m,3H,芳香族),6.87(m,4H,芳香族),4.82(brdd
,1H,J=6.3Hz,メチン),4.14(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3
.74(s,2H,NC-CH2),3.11(t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),2.98(m,1H,Ph-CH2a
),2.73-2.50(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.18(m,1H,C(H)-CH2
a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)153.8,145.8,138.1,135.1,128.4,127.9,125.8,125.
6,118.2,117.9,114.3,74.4,62.9,55.6,54.7,53.5,50.6,33.3,29.0,
23.2δ;
MS(EI,m/z)=391
工程3.2-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]-6-イル]アセトアミド(AA-4)
1-[2-(6-シアノメチルイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(4-メトキシフ
ェニル)ピペラジン(AA-3、785mg、2.0ミリモル)、ジメチルホルムア
ミド5.0mlおよび炭酸カリウム(39mg、0.28ミリモル)を混合物した。
その混合物を30%過酸化水素溶液(0.24ml、2.3ミリモル)で処理した。
20時間後に、その反応物をジクロロメタン100mlで希釈し、水(20ml)
で1回、セーライン(20ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、濃縮した。この物質を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させて2-[イソ
クロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]-6-
イル]アセトアミド(AA-4)を得た。
融点=159-161℃;
Rf=0.15(5%メタノール/ジクロロメタン);
IR(ペースト)3381,3208,2791,1658,1633,1513,1444,1293,1275,1255,12
31,1150,1108,1032,833cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.09(s,2H,芳香族),7.02(s,1H,芳香族),6.86(m,4H
,芳香族),5.59(brds,1H,NH),5.43(brds,1H,NH),4.81(brdd,1H,J=6.0H
z,メチン),4.12(m,1H,OCH2a),3.76(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.53(s,2H,O
=C-CH2),3.10(t,4H,J=4.9Hz,Ph-N-CH2s),2.96(m,1H,Ph-CH2a),2.72-2.5
6(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.13(m,1H,C(H)-CH2a),2.03(m
,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)173.4,153.8,145.7,137.4,134.7,132.8,129.8,127.
2,125.4,118.1,114.4,74.5,55.6,54.8,53.5,50.6,42.8,33.2,29.0δ
;
MS(EI,m/z)=409
実施例71 2-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]-6-イル]-N-メチルアセトアミド(AA-5)
2-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エ
チル]-6-イル]アセトアミド(AA-4、446mg、1.09ミリモル)を用いる
以外は重要でない変形を施し、実施例3、工程1の一般的な方法に従って粗製生
成物を得た。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)40g上のLCに
付し、50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出することによって精製して2-[イソク
ロマン-1-[2-[4-(4−メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イ
ル]-N,N-ジ-t-ブチルオキシカルボニルアセトアミドを得た。
Rf=0.45(60%酢酸エチル/ヘキサン)
この物質を、重要でない変形を施した実施例3、工程2の一般的な方法に従っ
てメチルアミンと反応させて所望の生成物を得、これをシリカゲル(230-40
0メッシュ)13g上のLCに付し、60%アセトン/ヘキサンで溶出すること
によって精製して2-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)ピペラ
ジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N-メチルアセトアミド(AA-5)を得た。
融点=147-148℃;
Rf=0.20(50%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)3309,1652,1550,1515,1442,1426,1412,1354,1251,1228,11
53,1147,1114,1036,826cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.09(m,1H,NH),4.83(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),4.
15(m,1H,OCH2a),3.77(m,4H,OCH3 & OCH2b),3.53(s,2H,O=C-CH2),3.12(
t,4H,J=4.8Hz,Ph-N-CH2s),2.95(m,1H,Ph-CH2a),2.77(d,3H,J=4.9Hz,N
CH3),2.72-2.56(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-
CH2a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)171.6,153.8,145.7,137.3,134.7,132.9,130.0,127.
3,125.4,118.2,114.4,74.5,63.0,55.6,54.9,53.6,50.6,43.3,33.3,
29.0,26.5δ;
MS(EI,m/z)=423
実施例72 1-[2-[4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
イソクロマン-6-カルボキシアミド(CC-2)
1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イ
ソクロマン-6-カルボキシアミド(CC-L実施例9、0.42ミリモル、200
mg)、炭素パラジウム(10%、20mg)、エタノール(5ml)および塩化メ
チレン(2ml)を合した。4日後に出発物質が消費された。その反応混合物をセ
ライト床上で濾過し、別保としてエタノール、メタノール、塩化メチレンおよび
酢酸エチルで数回濯いでもよい。濾液を合し、濃縮した。その粗製物質を幾分か
のメタノールを含む熱エタノールから再結晶化させて1-[2-[4-(4-ヒドロキ
シフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(CC
-2)を得た。
IR(ペースト)3300,3255,3206,1672,1615,1513,1444,1426,1366,1256cm-1
;
NMR(300MHz,DMSO)7.85(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),7.82(s,1H,芳香族H),
7.43(d,1H,J=8.2Hz,芳香族H),6.96(d,2H,J=8.8Hz,芳香族H's),6.81(d,
2H,J=8.8Hz,芳香族H's),5.00(ブロードなd,1H),4.18(m,2H),3.85(m,1H)
,3.68(m,4H),3.46-3.0(幾つかのブロードなm,6H),2.85(ブロードなd,2H,
J=16Hz),2.37(ブロードなm,1H)δ;
HRMS C22H27N3O3として
計算値=382.2131;
実測値=382.2136
実施例73 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(CC-2)
パールフラスコに、(S)-(-)-1-[2-[4-(4-フェニルメチルオキシフェニル
)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-
(CC-1、実施例20)、メタノール50ml、テトラヒドロフラン25mlお
よび炭素10%パラジウム(200mg)を満たした。得られた黒色懸濁液を40
psi水素下に置き、振盪した。60時間後に、圧を27psiに落とし、その反応混
合物をセライトを通して濾過し、濃縮した。その濃縮物をメタノール/酢酸エチ
ルから再結晶化させて(S)-(-)-1-[2-[4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-ピペ
ラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(CC-2
)を得た。
融点=154-162℃;
Rf=0.11(5%メタノール/酢酸エチル);
[α]D=-53°(c=0.9681、メタノール);
IR(ペースト)3350,3200,3174,2811,1642,1573,1542,1517,1300,1271,12
48,1243,1232,1104,825cm-1;
NMR(300MHz,DMSO-d6)δ8.81(s,1H,OH),8.37(brdd,1H,J=4.6Hz,NH),7.
61(m,3H,芳香族),7.27(d,1H,J=8.1Hz,芳香族),6.76(d,2H,J=8.9Hz,芳
香族),6.63(d,2H,J=8.9Hz,芳香族),4.78(brdd,1H,J=6.0Hz,メチン),4.
03(m,1H,OCH2a),3.68(m,1H,OCH2b),2.93(m,4H,Ph-N-CH2s),2.76(d,4H
,J=4.5Hz,N-CH3 & Ph-CH2a),2.49(m,6H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s),2.35(m,
1H,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-CH2a),1.85(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,DMSO-d6)166.4,150.8,144.2,141.2,133.7,132.3,127.5,12
4.8,124.6,117.6,115.4,73.6,62.2,54.2,53.1,50.0,32.5,28.5,26.2
δ;
HRMS(EI)C23H29N3O3として
計算値=395.2209;
実測値=395.2212
カールフィッシャー 水=4.28%
実施例74 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメタンスルホニルオキシ
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチル-イソクロマン-6-
カルボキシアミド(S)-(CC-3)
(S)-(-)-1-[2-[4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N
-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(CC-2、959mg、
2.4ミリも)、ジクロロメタン24ml、およびN-フェニルトリフルオロメタ
ン-スルホンイミド(910mg、2.5ミリモル)を混合した。その混合物を0℃
に冷却し、トリエチルアミン(0.51ml、3.6ミリモル)で処理したが、目視
し得る変化は起こらなかった。16時間後に、その混合物を1M水酸化ナトリウ
ム75mlで希釈し、ジクロロメタン(75ml)で2回抽出した。合した有機物
をセーライン(50ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、
濃縮した。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)88g上のLCに付
し、5%メタノール/ジクロロメタンで溶出することによって精製して(S)-(-)-
1-[2-[4-(4-トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)-1-ピペラジニ
ル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(CC-3)を得た
。
Rf=0.34(5%メタノール/ジクロロメタン);
[α]D=-39°(c=0.9447、メタノール);
IR(ペースト)1641,1571,1548,1505,1417,1310,1297,1240,1210,1209,11
41,1110,885,826,609cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.55(m,2H,芳香族),7.14(m,3H,芳香族),6.87(d,2H
,J=9.4Hz,芳香族),6.18(brdd,1H,J=4.6Hz,NH),4.85(brdd,1H,J=5.8Hz,
メチン),4.13(m,1H,OCH2a),3.75(m,1H,OCH2b),3.22(t,4H,J=4.9Hz,Ph
-N-CH2s),3.00(d,4H,J=4.9Hz,N-CH3&Ph-CH2a),2.75-2.49(m,7H,Ph-NC(H2
)-CH2s-NCH2s,Ph-CH2b),2.15(m,1H,C(H)-CH2a),2.04(m,1H,C(H)-CH2b)δ
;
CMR(75MHz,CDCl3)168.0,150.9,142.1,141.5,134.5,132.7,127.7,125.
0,124.5,121.9,116.3,74.4,63.0,54.5,53.2,48.7,33.2,29.1,26.9δ
;
HRMS(FAB)C24H28F3N3O5S+H1として
計算値=528.1780;
実測値=528.1791
実施例75 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-アセチルフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)
(S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)-1
-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(C
C-3、527mg、1.0ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(11mg、0.0
5ミリモル)、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(25mg、0.06
ミリモル)、ジメチルホルムアミド3.5ml、トリエチルアミン(0.28ml、
2.0ミリモル)およびブチルビニルエーテル(0.65ml、5.0ミリモル)を合
した。得られた混合物を50℃に加熱した。16時間後に、その反応物を20-
25℃に冷却し、1M塩酸8mlで処理し、1時間撹拌した。この酸性混合物を
減圧下にて濃縮し、1M水酸化ナトリウム15mlで希釈し、ジクロロメタン(
25ml)で2回抽出した。この合した有機物をセーライン(15ml)で1回洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲル
(230-400メッシュ)36g上のLCに付し、50%アセトン/ヘキサンで
溶出することによって精製し、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させる際に(
S)-(-)-1-[2-[4-(4−アセチルフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メ
チルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(CC-4)を得た。
融点156-157℃;
Rf=0.20(50%アセトン/ヘキサン);
[α]D=-41°(c=0.8481、メタノール);
IR(ペースト)3331,1662,1598,1570,1550,1519,1427,1415,1311,1284,12
39,1196,1150,1107,609cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.85(d,2H,J=8.9Hz,芳香族),7.55(m,2H,芳香族),7
.14(d,1107,J=8.5Hz,芳香族),6.84(d,2H,J=8.9Hz,芳香族),6.24(brdd,
1H,J=4.6Hz,NH),4.86(brdd,1H,J=5.8Hz,メチン),4.12(m,1H,OCH2a),3
.76(m,1H,OCH2b),3.35(t,4H,J=5.0Hz,Ph-N-CH2s),3.00(d,4H,J=4.9Hz
,N-CH3 & Ph-CH2a),2.75-2.53(m,7H,Ph-NC(H2)-CH2s-NCH2s & Ph-CH2b),2.
50(s,3H,O=C-CH3),2.16(m,1H,C(H)-CH2a),2.02(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)196.6,168.0,154.2,141.5,134.5,132.7,130.4,127.
7,127.6,125.0,124.5,113.4,74.4,63.0,54.5,53.0,47.3,33.2,2
9.1,26.9,26.1δ;
HRMS(EI)C25H31N3O3として
計算値=421.2365;
実測値=421.2365
実施例76 (S)-(-)-3-[イソクロマン-1-[2-[4-(4−メトキシフェニル)
ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N,N-ジメチルアクリルアミ
ド(S)-(XVIII)
(S)-(-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)-エチル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-ピペラジン(S)-(VI)(431.1mg、1.0ミリモル)、酢酸パ
ラジウム(II)(98%、11.4mg、0.05ミリモル)および1,3-ビス-ジ
フェニルホスフィノプロパン(97%、24.7mg、0.06ミリモル)を合した
。アルゴン雰囲気を確立した。注射器を介して、その反応溶液にDMF(4.1m
l)、ジメチルアクリルアミド(0.72ml、7.0ミリモル)、およびジイソプ
ロピルエチルアミン(0.35ml、2.0ミリモル)を導入した。その今後部うつ
を18時間にわたって100℃に加熱した。20-25℃に冷却した後に、その
反応物を水酸化ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機物
を合し、濃縮した。残存するDMFを高真空下にて除去した。その粗製物質をシ
リカゲル80g上のフラッシュクロマトグラフィーに付し、塩化メチレン中の5
%メタノールで溶出することによって精製して固形物を得、これを熱酢酸エチル
/ヘキサンから再結晶化させて(S)-(-)-3-[イソクロマン-1-[2-[4-(4-メ
トキシフェニル)ピペラジン-1-イル]エチル]-6-イル]-N,N-ジメチルアクリ
ルアミド(S)-(XVIII)を得た。
融点=120-121℃;
Rf=0.30(塩化メチレン中の5%メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)7.62(d,1H,J=15.4Hz,芳香族H),7.34(d,1H,J=8.0Hz
,芳香族H),7.10(d,1H,J=8.0Hz,芳香族H),6.85(dおよびmのd,各々、4Hお
よび1H,Ja=9.1Hz,Jb=21.4Hz,芳香族H's),4.83(dのm,1H,J=6.0Hz,PhC-H)
,
4.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.75(m,1H,PhCH2CH-H),3.75(s,3H,PhOC-H3),3.
17(s,3H,NMeC-H3),3.10(tおよびs,各々、4Hおよび3H,J=4.8Hz,4本のpip-H
および1本のNMeC-H3),2.94(m,1H,NCH-H),2.76-2.45(幾つかのm's,7H,4本
のpip-H,2本のPhCH-H,およびNCH-H),2.14(m,1H,PhCHCH-H),2.02(m,1H,
PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.7,153.8,145.7,142.0,139.8,134.5,133.5,128.
3,125.5,125.2,118.1,117.1,114.4,74.6,63.0,55.6,54.8,53.5,50.6
,37.4,35.9,33.2および29.1δ
実施例77 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(1,2,4-
トリアゾール-3-イル)-イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
(S)-(O-2)
工程1.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-ジメチルアミノメチレンイソクロマン-6-カルボキシア
ミド(S)-(O-1)
(S)-(-)-1-[2-[4-(4−メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソ
クロマン-6-カルボキシアミド(S)-(VII、395.5mg、1ミリモル)およ
びN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(94%、0.34ml、2.
4ミリモル)およびトルエン(1ml)を合した。その反応混合物を90℃に1.5
時間加熱した。20-25℃に冷却した後に、減圧下にて揮発物を除去した。粗
製物質をシリカゲル90g上のフラッシュクロマトグラフィーに付し、塩化メチ
レン中の5%メタノールで溶出することによって精製して(S)-(-)-1-[2-[4-
(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-ジメチルアミノメチレン
イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(O-1)を得た。
融点=134-135.5℃;
Rf=0.28(塩化メチレン中の5%メタノール);
[α]D=-47°(c=0.96、エタノール中の50%塩化メチレン);
IR(ペースト)1647,1608,1593,1446,1417,1329,1259,1247,1108cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)8.63(s,1H,NMe2C-H),8.07(d,1H,J=8.1Hz,芳香族H)
,8.02(s,1H,芳香族H),7.14(d,1H,J=8.0Hz,芳香族H),6.85(dのd,4H,Ja
=9.2Ha,Jb=21.6Hz,芳香族H's),4.88(dのm,1H,J=5.1Hz,PhC-H),4.13(m,1
H,PhCH2CH-H),3.76(m,1H,PhCH2CH-H),3.75(s,3H,OCH3),3.21(s,3H,NM
eC-H3),3.18(s,3H,NMeC-H3),3.10(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.98(m
,1H,PhCH-H),2.76(dのm,1H,J=16Hz,PhCH-H),2.60(m's,6H,NC-H2および
4本のpip-H),2.15(m,1H,PhCHCH-H),2.05(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)177.6,160.8,153.7,145.8,142.0,134.9,133.7,130.
3,127.6,124.5,118.1,114.4,74.8,63.1,55.6,54.7,53.5,50.6,41.4
,35.3,33.2および29.2δ
工程2.(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(1,2,4-
トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
(S)-(O-2)
(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-
ジメチルアミノメチレンイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(O-1、20
8mg、0.46ミリモル)および氷酢酸(1ml)をアルゴン下にて合した。激し
く撹拌しつつ、注射器を介してヒドラジン一水和物(0.045ml、0.92ミ
リモル)を滴下した。それを20-25℃にて24時間撹拌した。その反応混合物
を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩化メチレンとの間に分配させた
。その有機物を合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その濃縮物
をシリカゲル6g上のフラッシュクロマトグラフィーに付し、塩化メチレン中の
5%メタノールで溶出することによって精製して(S)-(-)-1-(4-メトキシフェ
ニル)-4-[2-[6-(1,2,4-トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エ
チル]ピペラジン(S)-(O-2)を得た。
融点=195.5-196℃;
Rf=0.11(塩化メチレン中の5%メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)8.18(s,1H,トリアゾールC-H),7.81(d,1H,J=7.7Hz,
芳香族H),7.8(s,1H,芳香族H),7.15(d,1H,J=8.0Hz,芳香族H),6.85(dのd
,4H,Ja=9.2Hz,Jb=21.6Hz,芳香族H's),4.87(dのm,1H,J=5.1Hz,PhC-H),4
.13(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(m,1H,PhCH2CH-H),3.75(s,3H,OCH3),3.12(t
,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),2.98(m,1H,PhCH-H),2.76-2.59(幾つかのm's
,7H,PhCH-H,N-CH2および4本のpip-H),2.15(m,1H,PhCHCH-H),2.05(m,1H
,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)159.4,153.9,146.9,145.6,139.8,134.7,127.3,127.
0,125.3,124.2,118.2,114.5,63.1,55.6,54.7,53.4,50.6,33.0,29.0
δ
実施例78 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(2-メチル-
1,2,4-トリアゾール-3-イル)-イソクロマン-1−イル]エチル]
ピペラジン(S)-(O-2)
メチルヒドラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例77、工程2
の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-(4−メトキシフェニル)-4-[2-[6-(2-
メチル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラ
ジン(S)-(O-2)を得た。
Rf=0.17(塩化メチレン中の5%メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)8.04,7.47,7.46,7.24,6.85,4.89,4.16,3.99,3.80
,3.75,3.10,2.98,2.77,2.67-2.59,2.18,2.07δ;CMR(75MHz,CDCl3)154.
4,153.8,150.7,145.7,140.4,134.9,129.3,126.2,125.9,125.3,118.1
,114.4,74.5,62.9,55.6,54.7,53.5,50.6,37.0,33.2,29.0δ
実施例79 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(2-フェニルメ
チル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エチ
ル]ピペラジン(S)-(O-2)
フェニルメチルヒドラジンを用いる以外は重要でない変形を施し、実施例77
、工程2の一般的な方法に従って(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[
6-(2-フェニルメチル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-
イル]エチル]ピペラジン(S)-(O-3)を得た。
Rf=0.28(塩化メチレン中の5%メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)8.01(s,1H,トリアゾールC-H),7.37-7.30(m's,5H,芳
香族H's),7.19-7.15(m's,3H,芳香族H's),6.85(dのd,4H,Ja=9.2Hz,Jb=21.
6Hz,芳香族H's),5.43(s,2H,PhC-H2),4.87(dのm,1H,J=5.1Hz,PhC-H),4.
14(m,1H,PhCH2CH-H),3.79(m,1H,PhCH2CH-H),3.78(s,3H,OCH3),3.10(t
,4H,4本のpip-H),2.97(m,1H,PhCH-H),2.73-2.52(幾つかのm's,7H,PhCH
-H,N-CH2および4本のpip-H),2.16(m,1H,PhCHCH-H),2.05(m,1H,PhCHCH-H
)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)155.0,153.8,151.3,145.7,140.5,135.9,134.9,129.
4,129.0,128.1,126.9,126.2,125.8,125.3,118.2,1144.4,74.4,62.9,
55.6,54.7,53.5,52.8,50.6,33.2,29.0δ
実施例80 (S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(1,2,4-トリ
アジアゾール-5-イル)-イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
(S)-(O-2)
5N水酸化ナトリウム水溶液(0.24ml、1.2ミリモル)、70%酢酸(1.
2ml)および(S)-(-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-ジメチルアミノメチレンイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(
O-l、実施例77、工程1、450.6mg、1.0ミリモル)の混合物中の塩酸
ヒドロキシルアミン(83.4mg、1.2ミリモル)を一度に添加した。その混合
物を20-25℃にて合計70分間撹拌した。その反応物を水で希釈し、飽和重
炭酸ナトリウム水溶液でpHを8に上昇させた。その水性混合物を塩化メチレン
で2回抽出した。有機物を合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。
この物質(Rf=0.18(塩化メチレン中の5%メタノール))を、無水酢酸(2m
l)および無水p-ジオキサン(2ml)の混合物に溶解した。アルゴン雰囲気を確
立し、その反応物を90℃に2時間加熱した。20-25℃に冷却した後に、そ
の反応物を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを8に上昇させた。
その水性混合物を塩化メチレンで2回抽出した。有機物を合し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、濃縮した。その濃縮物をシリカゲル50g上のフラッシュク
ロマトグラフィーに付し、塩化メチレン中の4%メタノールで溶出することによ
って精製して(S)-(-)-1-(4-メトキシフェニル)-4-[2-[6-(1,2,4-オキ
サジアゾール-5-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン(S)-(O-2)
を得た。
融点=126-127℃;
Rf=0.36(塩化メチレン中の5%メタノール);
NMR(300MHz,CDCl3)8.47(s,1H,オキサジアゾールC-H),7.95(d,1H,J=8.1H
z,芳香族H),7.92(s,1H,芳香族H),7.28(d,1H,J=8.1Hz,芳香族H),6.86(d
のd,4H,Ja=9.1Hz,Jb=21.2Hz,芳香族H's),4.90(sのm,1H,J=5.1Hz,PhC-H)
,4.17(m,1H,PhCH2CH-H),3.81(m,1H,PhCH2CH-H),3.76(s,3H,OCH3),3.1
1(t,4H,J=4.9Hz,4本のpip-H),3.03(m,1H,PhCH-H),2.80(dのm,1H,J=16
.4Hz,PhCH-H),2.66-2.51(幾つかのm's,6H,N-CH2および4本のpip-H),2.18(
m,1H,PhCHCH-H),2.07(m,1H,PhCHCH-H)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)175.3,157.8,153.8,145.7,143.6,135.3,128.7,125.
8,125.7,122.0,118.2,114.4,74.5,62.8,55.6,54.6,53.5,50.6,33.1
,29.0δ
実施例81 (S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-(4-プロピオニルフェニル-1-
ピペラジニル)エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-
(IX)
工程1.(S)-(-)-6-ブロモ-1-(2−ヒドロキシエチル)イソクロマン
(S)-(S-1)
(S)-(-)-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(S)-(XI、実施例1、工程
2、16.27g、60ミリモル)およびテトラヒドロフラン100mlを合した
。この混合物を、水浴で20-25℃に維持しつつ、ボラン-メチルスルフィド(
18.0ml、0.18モル)の10M溶液で処理した。1時間後に、この混合物
を
0℃に冷却し、メタノール160mlで徐々にクエンチした。注記:迅速かつ突
然の水素が発生する前に約1-2分間の導入時間を置く。その混合物を20-25
℃に温め、減圧下にて揮発物を除去する。得られた混合物を1M水酸化ナトリウ
ム(150ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml)で3回抽出した。合した有機
物をセーライン(100ml)で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、濃縮した。この物質を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させて(S)-(-)-
6-ブロモ-1-(2-ヒドロキシエチル)-イソクロマン(S)-(S-1)を得た。
Rf=0.28(30%アセトン/ヘキサン);
[α]D=-107°(c=0.409、メタノール);
IR(ペースト)3237,3022,1482,1422,1326,1277,1114,1053,1026,972,905
,894,880,816,788cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.28(m,2H,芳香族),6.92(d,1H,J=8.2Hz,芳香族),4
.92(brdd,1H,J=6.8Hz,メチン),4.15(m,1H,OCH2a),3.81(t,2H,J=5.5Hz
,HO-CH2),3.74(m,1H,OCH2b),3.00(m,1H,Ph-CH2a),2.66(dt,1H,J=16.4
Hz & J=3.1Hz,Ph-CH2b),2.45(brds,1H,HO),2.18(m,1H,C(H)-CH2a),2.02
(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)136.5,136.1,131.8,129.4,126.3,120.2,75.9,63.4
,60.8,37.5,28.8δ;
MS(EI,m/z)=256
工程2.(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)イソクロマン-6-カルボン酸
メチルエステル(S)-(S-2)
(S)-(-)-6-ブロモ-1-(2-ヒドロキシエチル)イソクロマン(S)-(S-1、5
.14g、20.0ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(225mg、1.0ミリモ
ル)、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(495mg、1.2ミリモル)
、ジメチルホルムアミド40.0ml、ジイソプロピルエチルアミン(10.5m
l、60.0ミリモル)、およびメタノール(16ml、0.40ミリモル)を合し
た。得られた混合物を一酸化炭素/減圧下にて6回パージし、つづいて迅速に7
5℃
に加熱した。その反応混合物を19時間撹拌した。この時点で、混合物を20-
25℃に冷却し、水200mlで希釈し、ジクロロメタン(200ml)で2回抽
出した。合した有機物を水(100ml)で1回、セーライン(100ml)で1回
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この物質をシリカゲ
ル(230-400メッシュ)300g上のLCに付し、50%酢酸エチル/ヘキ
サンで溶出することによって精製して(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)イソ
クロマン-6-カルボン酸メチルエステル(S)-(S-2)を得た。
融点=56-58℃;
Rf=0.23(50%酢酸エチル/ヘキサン);
[α]D=-114°(c=0.8773、メタノール);
IR(ペースト)3407,3336,1718,1434,1418,1296,1274,1261,1250,1195,11
12,1055,1022,997,754cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.79(m,2H,芳香族),7.11(d,1H,J=8.0Hz,芳香族),4
.97(brdd,1H,J=6.8Hz,メチン),4.15(m,1H,OCH2a),3.88(s,3H,CH3),3.
82(t,2H,J=5.5Hz,HO-CH2),3.75(m,1H,OCH2b),3.01(m,1H,Ph-CH2a),2.
71(dt,2H,J=16.8Hz & J=3.3Hz,Ph-CH2b & HO),2.21(m,1H,C(H)-CH2a),2.
03(m,1H,C(H)-CH2b)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)166.9,142.8,134.1,130.3,128.3,127.4,124.8,75.8
,63.4,60.6,52.1,37.6,28.9δ
工程3.(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド(S)-(S-3)
(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)イソクロマン-6-カルボン酸メチルエス
テル(S)-(S-2、473mg、2.0ミリモル)およびメタノール中の6Mメチ
ルアミン8.0mlを合した。反応容器をテフロン製スクリュキャップで密閉し
、その混合物を75℃に加熱した。20時間後に、その反応混合物を20-25
℃に冷却し、減圧下にて濃縮し、ヘキサンでトリチュレートして(S)-(-)-1-(
2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(S-
3)
を得た。
融点=99-101℃;
Rf=0.20(5%メタノール/ジクロロメタン);
[α]D=-119°(c=0.8674、メタノール);
IR(ペースト)3350,3274,1648,1614,1572,1564,1422,1336,1320,1156,11
07,1078,1058,1045,718cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.53(m,2H,芳香族),7.08(d,1H,J=8.7Hz,芳香族),6
.32(brds,1H,NH),4.97(brdd,1H,J=6.7Hz,メチン),4.16(m,1H,OCH2a),
3.82(t,2H,J=5.4Hz,HO-CH2),3.74(m,1H,OCH2b),3.02(d,4H,J=4.9Hz,N
CH3 & Ph-CH2a),2.71(dt,2H,J=16.4Hz & J=3.2Hz,Ph-CH2b & HO),2.21(m,
1H,C(H)-CH2a),2.03(m,1H,C(H)-CH2b)δ
工程4.(S)-(-)-1-(2-メタンスルホニルオキシエチル)-N-メチルイソク
ロマン-6-カルボキシアミド(S)-(T-2)
(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシ
アミド(S)-(S-3、383mg、1.6ミリモル)、ジクロロメタン16mlお
よびトリエチルアミン(0.34ml、2.4ミリモル)を合し、つづいて0℃に冷
却した。その混合物を塩化メタンスルホニル(0.15ml、1.95ミリモル)で
処理した。15分後に、その反応物をジクロロメタン10mlで希釈し、水15
mlで1回、セーライン15mlで1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、濃縮して(S)-(-)-1-(2-メタンスルホニルオキシエチル)-N-メチル-イ
ソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(T-2)を得た。
Rf=0.35(60%アセトン/ヘキサン);
NMR(300MHz,CDCl3)7.53(m,2H,芳香族),7.11(d,1H,J=7.9Hz,芳香族),6
.23(brds,1H,NH),4.90(brdd,1H,J=7.4Hz,メチン),4.46(m,1H,OCH2a),
4.34(m,1H,MsO-CH2a),4.12(m,1H,MsO-CH2b),3.76(m,1H,OCH2b),2.42(m
,1H,C(H)-CH2a),2.14(m,1H,C(H)-CH2b)δ
工程5.(S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-(4-プロピオニルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(IX)
アセトニトリル(7.5ml)中の(S)-(-)-1-(2-メタンスルホニルオキシエ
チル)-N-メチル-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(T-2、509mg
、1.5ミリモル)、4'-ピペラジノプロピオフェノン(393mg、1.8ミリモ
ル)、および炭酸カリウム(622mg、4.5ミリモル)の混合物を一晩50℃に
加熱し、ついでさらに5時間還流した。ついで、その反応混合物を20-25°
に冷却し、残渣に濃縮して、それを水とジクロロメタンとの間に分配させた。そ
の水性層をジクロロメタンでさらに2回抽出し、合した有機層を水で1回、セー
ラインで1回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この物
質をシリカゲル(230-400メッシュ)36g上のLCに付し、60%アセト
ン/ヘキサンで溶出することによって精製した。この物質をメタノール/酢酸エ
チルから再結晶化させて(S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-(4-プロピオニルフェ
ニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX
)を得た。
融点=160-161℃;
Rf=0.20(60%アセトン/ヘキサン);
IR(ペースト)3274,1669,1640,1607,1543,1522,1415,1407,1315,1233,12
00,1156,1142,1111,798cm-1;
NMR(300MHz,CDCl3)7.87(d,2H,J=9.0Hz,芳香族),7.55(m,2H,芳香族),7
.14(d,1H,J=8.6Hz,芳香族),6.85(d,2H,J=9.0Hz,芳香族),6.24(brdd,1H
,J=4.6Hz,NH),4.86(brdd,1H,J=5.7Hz,メチン),4.13(m,1H,OCH2a),3.7
6(m,1H,OCH2b),3.34(t,4H,J=5.0Hz,Ph-N-CH2s),3.00(d,4H,J=4.9Hz,N
-CH3 & Ph-CH2a),2.90(qrt,2H,J=7.4Hz,O=C-CH2),2.75-2.46(m,7H,Ph-NC
(H2)-CH2s-NCH2s & Ph-CH2b),2.14(m,1H,C(H)-CH2a),2.02(m,1H,C(H)-CH2
b),1.19(t,3H,J=7.4Hz,C(H2)-CH3)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)199.3,168.0,154.1,141.5,134.5,132.7,130.0,
127.2,127.7,127.3,125.0,124.5,113.5,74.4,63.0,54.5,53.0,47.4,
33.2,31.2,29.1,26.8,8.9δ;
MS(EI,m/z)=435
実施例82 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロアセチルフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(IX)
4'-ピペラジノトリフルオロメチルフェノン(504mg、1.95ミリモル)
を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例81、工程5の一般的な方法に従
って粗製精製物を得た。この物質をシリカゲル(230-400メッシュ)59g
上のLCに付し、50%アセトン/ヘキサンで溶出することによって精製して(
S)-(-)-1-[2-[4-(4-トリフルオロアセチルフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(S)-(IX)を得た。
Rf=0.20(60%アセトン/ヘキサン)
実施例83 1-[1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチ
ル]-イソクロマン-6-イル]カルボニル]ピロリジン(IX)
ピロリジン(1.26ml、15.0ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を
施し、実施例30の一般的な方法に従って粗製生成物を得た。この粗製物をシリ
カゲル100g上のフラッシュクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル中の5-
10%メタノールの勾配で溶出することによって生成し、精製生成物を得た。塩
化メチレンおよびヘキサンから再結晶化させて1-[1-[2-[4-(4-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-イソクロマン-6-イル]カルボニル]ピロリジ
ン(IX)を得た。
融点=156.0-156.5℃;
Rf=0.35(酢酸エチル中の10%メタノール);
IR(ペースト)1615,1609,1563,1514,1441,1254,1234,1154,1106,825cm-1
;
NMR(300MHz,CDCl3)7.32(d,1H,J=8.0Hz,芳香族H),7.29(s,1H,芳香族H)
,7.12(d,1H,J=7.9Hz,芳香族H),6.85(q,4H,J=9.2Hz,芳香族H's),4.85(d
のm,1H,J=5.8Hz,PhC-H),4.17-4.10(m,1H),3.80-3.72(m,1H),3.76(s,3H
,PhOC-H3),3.64(t,2H,J=6.7Hz,C(O)NC-H2),3.11(t,2H,J=6.6Hz,C(O)NC
-H2),3.11(t,4H,J=4.8Hz,4本のpip-H),2.99(m,1H),2.73(dのm,1H,J=1
6.4Hz),2.66-2.49(m's,6H),2.15(m,1H,pipCH-H),2.04(m,1H,pipCH-H),1
.99-1.85(2本の僅かに重複するクインテット,4H,J=7.0Hz,2本のC(O)NCH2C-
H2)δ;
CMR(75MHz,CDCl3)169.4,153.6,145.6,139.7,135.2,134.0,127.7,124.
7,124.4,118.0,114.3,74.4,62.9,55.4,54.6,53.4,50.5,49.5,46.1,
33.0,28.9,26.3,24.3δ
実施例84 (+/-)-1-[2-(4-フェニル-1-ピペラジニル)エチル]イソクロマ
ン-6-カルボキシアミド
工程1.(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸
(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸エチル(III、実施例1、
工程1;0.77g、2.58ミリモル)、水酸化ナトリウム(2N、1.9ml)お
よびエタノール(5ml)の混合物を75分間撹拌し、その時点でエタノールを減
圧下にて除去した。数mlの水をその残渣に添加し、つづいて塩酸(4N)を十分
に添加して混合物のpHを約2とした。その混合物をエーテルで抽出し、その有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン
-1-イル)酢酸(IV)を得た。
NMR(CDCl3)2.69-2.97,3.83,4.16,5.18,6.94および7.32δ
工程2.(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール
乾燥THF(20ml)中の(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(
IV、工程1;0.82g、3.0ミリモル)に、ボラン-メチルスルフィド(0.8
6g、9.1ミリモル)を添加した。2.5時間撹拌した後に、メタノールを添
加し、その混合物を減圧下にて濃縮した。メタノールを再度添加し、その混合物
をさらに2回濃縮した。ついで、残渣をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶
液との間に分配させ、その有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して(+/-)
-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(S-1)を得た。
NMR(CDCl3),2.0,2.2,2.64,2.69,3.02,3.70-3.79,3.82-3.86,4
.15,4.92,7.28δ
工程3.(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
フェニルピペリジン
塩化メタンスルホニル(0.22ml、2.84ミリモル)を、(+/-)-2-(6-ブ
ロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(S-1、工程2;0.599g、2
.33ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.016g、0.131ミリモル
)、ジイソプロピルエチルアミン(0.49ml、2.81ミリモル)および乾燥T
HF(7.5ml)の氷水冷混合物に添加した。その氷水浴を除去し、その混合物
を放置して20-25℃に温めた。(TLCによって)メシル化が完了したら、エ
チレングリコール(2.4ml)、ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml、5.7
ミリモル)および4-フェニルピペリジン(0.452g、2.80ミリモル)を添加
し、その混合物を80℃に一晩加熱した。冷却した後に、その混合物を水に注入
し、ジクロロメタンで抽出した。合した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減
圧下にて濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/
ジクロロメタン、2/98)に付して(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1
-イル)エチル]-4-フェニルピペラジン(VI)を得た。
NMR(CDCl3)1.85,1.99-2.17,2.46-2.60,2.65-2.71,2.95,3.09,3.74,4.1
0,4.77,6.99および7.17-7.32δ
工程4.(+/-)-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロマ
ン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-フェニルピペリ
ジン(VI、工程1;0.422g、1.05ミリモル)、DMF(2.7ml)、1,
1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン(Aldrich社製;1.6ml、7.58ミ
リモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.38ml、2.18ミリモル)、酢酸
パラジウム(II)(0.012g、0.053ミリモル)および1,3-ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)プロパン(0.026g、0.064ミリモル)の混合物を減圧下
にて6回脱気し、各回に一酸化炭素に放出した。その混合物を90℃にて一晩加
熱し、ついで冷却した混合物を塩酸(1N、11ml)に注入し、エーテルで抽出
した。その水性層のpHを水酸化ナトリウム水溶液で12に調整した。ついで、
その水性層を酢酸エチルで3回抽出し、合した有機層をセーラインで洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。その残渣をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン/水酸化アンモニウム、2/98
/0.5)に付して(+/-)-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソク
ロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
NMR(CDCl3)1.83,1.99-2.22,2.51-2.62,2.74-2.79,2.97-3.08,3.78,4.14
,4.87,5.63,6.05,7.19-7.33および7.59δ
実施例85 N-メチル-1-[2-(4-フェニル-1-ピペラジニル)エチル]イソク
ロマン-6-カルボキシアミド,マレイン酸塩
工程1.(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-(4-フェニ
ル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-(4-フェニルピペリジン-1-イル)エチル]イソクロマン-6-
カルボキシアミド(VII、実施例84、0.231g、0.634ミリモル)、4
-ジメチルアミノピリジン(0.0098g、0.0802ミリモル)、およびジ-te
rt-ブチル二炭酸(0.312g、1.43ミリモル)を用いる以外は重要でない変
形を施し、実施例3、工程1の一般的な方法に従って、クロマトグラフィー(シ
リカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)に付した後に、(+/-)-N-
ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エ
チル]-イソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII)を得た。
NMR(CDCl3)1.39,1.84,2.00-2.20,2.44-2.63,2.71-2.81,2.94-3.15,3.78
,4.14,4.89,7.20-7.30および7.60-7.65δ
工程2.N-メチル-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロ
マン-6-カルボキシアミドマレイン酸塩
(アルゴン雰囲気下にて)-78℃に冷却した、(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオ
キシカルボニル)-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロマン-
6-カルボキシアミド(VIII、工程1、0.288g、0.499ミリモル)お
よびジクロロメタン(4ml)の混合物を含むガラス製高圧反応容器にメチルアミ
ンガスを凝縮した。数mlのメチルアミンを液体に凝縮し、その容器を密閉し、
撹拌しつつその混合物を放置して20-25℃に温めた。一晩撹拌した後に、容
器を-78℃に再冷却し、密閉を破壊した。再度20-25℃に温めた後に、その
混合物を減圧下にて濃縮し、得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;
メタノール/ジクロロメタン、3/97から5/95)に付してN-メチル-1-[
2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(
IX)を得た。
N-メチル-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジニル)エチル]イソクロマン-6-
カルボキシアミドをジクロロメタン/メタノール中のマレイン酸(0.0360g
、0.310ミリモル)で処理してN-メチル-1-[2-(4-フェニル-1-ピペリジ
ニル)エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミドマレイン酸塩(B-IX)を得た
。
NMR(CDCl3)1.84,2.05-2.20,2.52-2.66,2.72-2.78,3.01,3.41,3.49,3.7
8,4.13,4.85,6.12,7.16-7.32および7.53δ
実施例86 (+/-)-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン
1,3-ジクロロ-4-フルオロベンゼン(Q-2)(4.21g、25.5ミリモル)
、ピペラジン(Q-1、11.0g、128ミリモル)およびジメチルアセトアミド
(1
5ml)の混合物を165℃に15時間加熱し、その時点で、その混合物を冷却
し、ジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間に分配させた。その有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、高真空下にて濃縮して1-(2,4-ジクロロフェニル
)ピペラジン(Q-3)を得、これはさらに精製しなくとも工程2で使用するに十分
に純粋であった。
工程2.(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン
重要でない変形を施し、実施例84、工程3の一般的な方法に従って、(+/-)
-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(S-1)(実施例84、
工程2;0.60g、2.31ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.018
g、0.147ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.49ml、2.81
ミリモル)、塩化メタンスルホニル(0.22ml、2.84ミリモル)および乾燥T
HF(7.5ml)をメシラート(T-1)に変換した。そのメシラートをジイソプロ
ピルエチルアミン(1.0ml、5.7ミリモル)、1-(2,4-ジクロロフェニル)
ピペラジン(Q-3、工程1;0.65g、2.82ミリモル)およびエチレングリ
コールで処理し、クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタ
ン、2/98)に付した後に(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エ
チル]-4-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
NMR(CDCl3)2.01,2.10,2.55-2.71,2.95,3.05,3.74,4.11,4.78,6.96,7
.18および7.26-7.36δ
工程3.(+/-)-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(2,4-ジクロ
ロフェニル)ピペラジン(VI、工程1;0.373g、0.794ミリモル)を用
いる以外は重要でない変形を施し、実施例84、工程4の一般的な方法に従って
、クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)
に付
した後に(+/-)-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)0.095gを得た。
NMR(CDCl3)2.05,2.15,2.50-2.80,3.05,3.78,4.15,4.87,5.62,6.04,6
.96,7.19,7.35および7.60δ
実施例87 (+/-)-N-メチル-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(2,4ー
ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カル
ボキシアミド
(+/-)-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソ
クロマン-6-カルボキシアミド(VI、実施例86、工程2;0.0854g、0
.198ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.0046g、0.0377ミ
リモル)およびジ-t-ブチルジカーボネート(0.098g、0.450ミリモル)
を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例3、工程1の一般的な方法に従っ
て、クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)
に付した後に、(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(2
,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシ
アミド(VIII)を得た。
NMR(CDCl3)1.40,2.05,2.17,2.51-2.79,2.95-3.05,3.78,4.15,4.89,6.
96,7.19,7.35および7.60-7.66δ
工程2.(+/-)-N-メチル-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(2,4-ジクロロ
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII
I、工程1;0.104g、0.164ミリモル)を用いる以外は重要でない変形
を施し、実施例85、工程2の一般的な方法に従って、クロマトグラフィー(シ
リカゲル;メタノール/ジクロロメタン、1.5/98.5から3/97から5/
95)に付した後に固形物を得た。この物質をアセトニトリル/ヘキサンから結
晶化して(+/-)-N-メチル-1-[2-[4-(2,4-ジクロロフェニル)-1-ピペラジ
ニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
IR(鉱油;最も強いピーク)1637,1478,1572,1558,1450,3289および1107cm-1
;
NMR(CDCl3)2.05,2.16,2.52-2.78,3.03,3.77,4.13,4.86,6.10,6.96,7
.17,7.36および7.54δ
実施例88 1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.1-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)ピペラジン
3-クロロ-p-アニシジン(R-2、0.633g、4.00ミリモル)、ビス(2-
クロロエチル)アミン塩酸塩(0.860g、4.80ミリモル)、炭酸カリウム(1
.11g、8.00ミリモル)およびジメチルアセトアミド(6ml)の混合物を1
00℃にて18時間撹拌し、ついで冷却した。その混合物をジクロロメタン、水
および重炭酸ナトリウム水溶液の間に分配させ、その有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/
ジクロロメタン、8/92)に付して1-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)ピペ
ラジン(R-3)を得た。
NMR(CDCl3)3.05,3.86,6.80,6.87および6.99δ
工程2.(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
(3-クロロ-4-メトキシフェニル)ピペラジン
実施例84、工程3の一般的な方法に従って、(+/-)-2-(6-ブロモイソクロ
マン-1-イル)エチルアルコール(S-1、実施例84、工程3、0.450g、1
.75ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.012g、0.0990ミリモ
ル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.32ml、1.84ミリモル)、塩化メタ
ンスルホニル(0.14ml、1.81ミリモル)および乾燥THF(5.6ml)を
メシラートに変換した。さらなる部のジイソプロピルエチルアミン(0.18ml
、1.03ミリモル)および塩化メタンスルホニル(0.08ml、1.03ミリモ
ル)を添加して、メシラートの形成を完了させた。ついで、そのメシラートに、
ジイソプロピルエチルアミン(0.65ml、4.26ミリモル)、1-(3-クロロ-
4-メトキシフェニル)ピペラジン(工程1;0.398g、1.75ミリモル)お
よびエチレングリコール(1.8ml)を添加した。その混合物を80℃にて3時
間、20-25℃にて一晩撹拌し、その後にこの混合物を再度80℃にて4時間
加熱した。さらなる1-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)ピペラジン(0.044
3g、0.195ミリモル)を添加し、その混合物をさらに3時間加熱した。冷却
した後に、この混合物をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間に分配
させ、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その残渣をクロマトグ
ラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)に付して(+/-
)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(3-クロロ-4-メトキ
シフェニル)ピペラジン(VI)を得た。
NMR(CDCl3)2.01,2.10,2.52-2.71,2.96,3.10,3.75,3.85,4.10,4.78,6
.77-6.87,6.98および7.29δ
工程3.(+/-)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラジ
ニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(3-クロロ-4-
メトキシフェニル)ピペラジン(VI、工程2;0.420g、0.902ミリモル)
、DMF(2.3ml)、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン(1.4ml
、6.64ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.34ml、1.95ミリ
モル)、酢酸パラジウム(II)(0.0110g、0.049ミリモル)および1,3
-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.024g、0.0575ミリモル)を
用いる以外は重要でない変形を施し、実施例84、工程4の一般的な方法に従っ
て、クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)
に付した後に(+/-)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラ
ジル]
エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII)を得た。
NMR(CDCl3)2.05,2.15,2.53-2.64,2.74-2.79,3.02,3.11,3.77,3.84,4.
14,4.87,5.60,6.04,6.77-6.87,6.98,7.18および7.60δ
実施例89 (+/-)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(3-
クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマ
ン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチ
ル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII、実施例88、工程3;0.15
3g、0.355ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.0086g、0.0
704ミリモル)およびジ-tert-ブチルジカーボネート(0.186g、0.853
ミリモル)を用いる以外は重要でない変形を施し、実施例3、工程1の一般的な
方法に従って、クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン
、2/98)に付した後に、(+/-)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(V
III)を得た。
NMR(CDCl3)1.39,2.03,2.14,2.48-2.64,2.73-2.80,3.00,3.11,3.78,3.
85,4.14,4.88,6.80-6.88,6.98,7.20および7.60-7.65δ
工程2.(+/-)-N-メチル-1-[2-[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-
1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(3-クロロ-4-
メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミ
ド(VIII、工程1;0.183g、0.290ミリモル)を用いる以外は重要で
ない変形を施し、実施例85、工程2の一般的な方法に従ってクロマトグラフィー
(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)に付した後に生成物
0.118gを得た。その生成物を酢酸エチル/メタノール/ヘキサンから結晶
化させ、ついで、酢酸エチル/ジクロロメタンから結晶化させて(+/-)-1-[2-
[4-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイ
ソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
MS(m/z)443;
IR(鉱油,最も強いピーク)1508,1642,3266,1112,1548,1274および949cm- 1
;
NMR(CDCl3)2.09,2.21,2.58-2.77,3.01,3.15,3.76,3.85,4.15,4.88,6
.12,6.77-6.88,6.98,7.17および7.54δ
実施例90 N-(2-ヒドロキシエチル)-[2-4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.(+/-)-1-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル-4-
(4-メトキシフェニル)ピペラジン
(+/-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(IV、実施例84、工程1
;4.66g、0.0172モル)、ジクロロメタン(18ml)、DMF(18ml
)、シアノホスホン酸ジエチル(3.4ml、0.022モル)、1-(4-メトキシフ
ェニル)ピペラジン塩酸(R-3)(Aldrich社製;4.87g、0.021モル)およ
びトリエチルアミン(6.5ml、0.047モル)の混合物を20-25℃にて2.
5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム(100ml)をその混合物に添加し、そ
の混合物を放置して20分間撹拌し、その時点でそれをジクロロメタンで抽出し
た。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。その残
渣をヘキサン(破棄)で2回洗浄し、その残渣を減圧下にて再度濃縮した。その残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/ヘキサン、50/50)に付
し、(+/-)-1-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル-4-(4-メトキシ
フェニル)ピペラジン(V)を得た。
NMR(CDCl3)2.63-2.69,2.74-2.80,2.90-3.08,3.59-3.96,4.11,5.26,6.87
,7.01,7.31δ
工程2.(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-
メトキシフェニルピペラジン
ボラン-THFの代わりにボラン-メチルスルフィド(14ml)を用い、(+/-)
-1-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)アセチル-4-(4-メトキシフェニル)
ピペラジン(V、工程1;5.83g、0.013モル)を用いる以外は実施例1、
工程4の一般的な方法に従って、(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イ
ル)エチル]-4-メトキシフェニルピペラジン(VI)4.33gを得た。
NMR(CDl3)2.00,2.12,2.49-2.71,2.95,3.10,3.75,4.11,4.78,6.87,6.
97および7.29δ
工程3.(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
]
イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-4-(メトキシフェ
ニル)ピペラジン(VI、工程2;4.29g、9.95ミリモル)を用いる以外は
実施例84、工程4の一般的な方法に従って、(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシ
フェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VII
)を得た。
NMR(CDCl3)2.06,2.16,2.54-2.79,2.99,3.11,3.77,4.15,4.87,5.64,6
.06,6.87,7.19および7.59δ
工程4.(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-
(メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-
カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソク
ロマン-6-カルボキシアミド(VII、工程3:1.97g、4.97ミリモル)、
4-ジメチルアミノピリジン(0.0816g、0.668ミリモル)およびジ-tert-
ブチル-ジカーボネート(2.56g、0.0117モル)を用いて、実施例3、工
程1の一般的な方法に従って(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-
[2-[4-(メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボ
キシアミド(VIII)を得た。
NMR(CDl3)1.39,2.03,2.15,2.53-2.78,2.99,3.11,3.77,4.13,4.88,6.
85,7.21および7.63δ
工程5.N-(2-ヒドロキシエチル)-1-[2-4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(メトキシフェニ
ル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII、工
程4;0.216g、0.362ミリモル)、ジクロロメタン(7ml)およびエタ
ノールアミン(0.2ml、3.31ミリモル)の混合物を20-25℃にて一晩撹
拌した。ついで、その混合物を水とジクロロメタンとの間に分配させた。合した
有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。その残渣をクロマト
グラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン(4/96))に付して生成
物を得、これをジクロロメタン/ヘキサン/酢酸エチルから結晶化させて、N-(
2-ヒドロキシエチル)-1-[2-4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エ
チル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(IX)を得た。
MS(m/z)439;
IR(鉱油)(最も強いピーク)1514,1631,1554,1031,3293,1249および1613
cm-1;
NMR(CDCl3)2.05,2.15,2.51-2.78,3.01,3.11,3.63,3.77,3.85,4.13,4
.86,6.59,6.87,7.17および7.57δ
実施例91 1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル]-
N-(フェニルメトキシ)イソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(4-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII
、EXA ret7、工程4;0.206g、0.345ミリモル)、THF(7ml)、O-
ベ
ンジルヒドロキシルアミン塩酸(0.0645g、0.4041ミリモル)およびジ
イソプロピルエチルアミン(0.12ml、0.689ミリモル)を7時間加熱還流
した。ついで、その混合物を20-25℃にて2日間撹拌し、その時点でさらな
るO-ベンズヒドロキシルアミン塩酸(0.323g、2.03ミリモル)およびジ
イソプロピルエチルアミン(0.35ml、2.01ミリモル)を添加した。85-
90℃にて一晩撹拌した後に、減圧下にて濃縮することによってTHFを除去し、
その残渣をジクロロメタンと水との間に分配させた。合した有機層を硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮して粗製物質を得た。この物質をクロマトグラ
フィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、4/96)に付して生成物を
得、これをヘキサン/酢酸エチル/メタノールから結晶化させて標題化合物を得
た。
MS(m/z)501; NMR(CDl3)2.03,2.12,2.48-2.75,2.98,3.10,3.77,4.11,4.
84,5.05,6.86,7.14,7.41および7.43δ
実施例92 (+/-)-1-[1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-イル]-4-メチルピペラジン
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(4-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII
、EXA ret7、工程4;0.211g、0.355ミリモル)、THF(11ml)、
ジイソプロピルエチルアミン(0.6ml、3.44ミリモル)および1-メチルピ
ペラジン(0.4ml、3.6ミリモル)の混合物を20-25℃にて一週間にわた
って撹拌し、その後に減圧下にてTHFを除去し、その残渣をジクロロメタンと
水との間に分配させた。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に
て濃縮して粗製生成物を得た。その粗製生成物をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;メタノール/ジクロロメタン、2/98から4/96)に付した。生成物を
酢酸エチルとヘキサンとの間に分配っせて標題化合物を得、一部を酢酸エチルか
ら再結晶化させた。
MS(m/z)478; NMR(CDl3)2.09,2.32,2.48-2.75,2.99,3.11,3.47,3.76,
4.13,4.86,6.86および7.18δ
実施例93 (+/-)-N-ヒドロキシ-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-N-ビス(tert-ブチルオキシカルボニル)-1-[2-[4-(4-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(VIII
、EXA ret7、工程4;0.205g、0.344ミリモル)、ジクロロメタン(7m
l)、N-メチルヒドロキシルアミン塩酸(0.271g、3.25ミリモル)および
ジイソプロピルエチルアミン(0.60ml、3.44ミリモル)の混合物を20-
25℃にて一晩撹拌した。ついで、その混合物をジクロロメタンと水との間に分
配させた。合した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。そ
の残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/
98から4/96)に付して所望の生成物を得、これをヘキサン/メタノール/
ジクロロメタン/酢酸エチルからの結晶化の際に標題化合物を得た。
MS(m/z)425;
NMR(CDCl3)2.05,2.17,2.54-2.77,3.00,3.11,3.42,3.77,4.13,4.85,6
.87,7.17および7.33δ
実施例94 (S)-(-)-1-[2-[4-[4-(tert-ブチルオキシカルボニル)フェニ
ル]-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキ
シアミド(V-2)
工程1.4-フルオロ安息香酸,tert-ブチルエステル
DMF(140ml)中の4-フルオロ安息香酸(18.7g、0.133モル)の
溶液に、1,1-カルボニルジイミダゾール(21.6g、0.134モル)を添加し
た。その混合物を40℃にて1時間加熱し、その時点で、t-ブタノール(26m
l、0.272モル)およびDBU(20.5ml、0.137モル)を添加した。4
0℃にて一晩撹拌した後に、冷却した混合物を酢酸エチル(1300ml)に添加
し、塩酸(10%、250ml)、つづいて水(250ml)、ついで炭酸カリウム
(10%、250ml)で洗浄した。そのエーテル層を硫酸ナトリウム上で乾燥し
、減圧下にて濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチ
ル/ヘキサン、10/90)に付して4-フルオロ安息香酸,tert-ブチルエステ
ル(Q-2)を得た;
MS(m/z)196;
NMR(CDCl3)1.59,7.07および7.99δ
工程2.4-(ピペラジン-1-イル)安息香酸,tert-ブチルエステル
4-フルオロ安息香酸,tert-ブチルエステル(Q-2)(工程1;20.5g、0.
105モル)、ピペラジン(52.8g、0.613モル)およびジメチルアセトア
ミド(121ml)の混合物を150-151℃にて160分間加熱した。冷却し
た後に、濾過によって固形物を取り出し、ヘキサンで洗浄した。合した濾液を高
真空下にて濃縮し、その残渣をジクロロメタンと水との間に分配させた。合した
有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。僅かに溶媒で湿潤し
た固形物をヘキサン中にスラリー化し、固形物を収集し、ヘキサンで洗浄した。
固形物を減圧下、20-25℃にて乾燥してt-ブチル4-(ピペラジン-1-イル)
安息香酸を得た。濾液を濃縮することによってさらなる生成物を得、得られた残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン/水酸化ア
ンモニウム、3.5/96.5/0.5から7/93/0.5)に付して4-(ピペラ
ジン-1-イル)安息香酸,t-ブチルエステル(Q-3)を得た;
MS(m/z)262;
NMR(CDCl3)1.57,3.01,3.25,6.84および7.87δ
工程3.(S)-(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-
1-ピペラジニル]安息香酸,tert-ブチルエステル(V-1)
(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(S-1)(実
施例6、工程1;4.95g、0.0193モル)および4-(ピペラジン-1-イル)
安息香酸,tert-ブチルエステル(Q-3)(工程2;5.42g、0.0206モル)
を用いて重要でない変形を施し、実施例84、工程3の一般的な方法に従って標
題化合物を得た。
MS(m/z)500;
NMR(CDCl3)1.57,2.02,2.12,2.50-2.70,2.95,3.32,3.73,4.10,4.79,6
.85,6.97,7.29および7.86δ
工程4.(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(tert-ブチルオキシカルボニル)
フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド
予め脱気し、アルゴンに放出したジメチルアセトアミド(45ml)中の(S)-(
-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-1-ピペラジニル]安
息香酸,tert-ブチルエステル(V-1)(工程3;2.63g、5.25ミリモル)の
混合物を酢酸パラジウム(II)(0.0616g、0.274ミリモル)、1,3-ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.164g、0.396ミリモル)およびジ
イソプロピルエチルアミン(1.8ml、0.0103ミリモル)に添加した。その
混合物を、アルゴンに放出しつつ2回目の脱気を行った。その混合物に一酸化炭
素をバブリングしつつ、該混合物を60-65℃に加熱した。数分後に、メチル
アミンもその混合物にバブリングした。60-65℃にて6.5時間加熱した後に
、その混合物を冷蔵庫中に一晩保存した。ついで、その混合物を珪藻土を通して
濾過し、さらなる部の酢酸パラジウム(II)(0.065g、0.290ミリモル)
、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.162g、0.392ミリモ
ル)およびジイソプロピルエチルアミン(1.8ml、0.0103モル)を濾液に
添加し、一酸化炭素およびメチルアミンガスを添加しつつ、それを60℃にて4
時間加熱し、その後に混合物を冷却し、減圧下にて濃縮した。その残渣をジクロ
ロメタンと水との間に分配させた。合した有機相層を水およびセーラインで洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。その残渣をクロマトグラ
フィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98から4/96)に付
した。未精製画分を合し、再度クロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/
ジクロ
ロメタン、2/98)に付して標題化合物を得た。
MS(m/z)479;
NMR(CDCl3)1.56,2.03,2.16,2.48-2.79,3.01,3.32,3.76,4.14,4.86,6
.08,6.68,7.15,7.53および7.86δ
実施例95 (+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-オール,メチルカルバメートエステル
(X-6)
工程1.(+/-)-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸,
エチルエステル
ニトロメタン(5ml)中の3-ヒドロキシフェネチルアルコール(X-1)(2.9
g、21ミリモル)および3,3-ジエトキシプロピオン酸エチル(4.75g、2
5ミリモル)の氷冷混合物に、三フッ化ボランエーテル和物(3.44ml)を添加
した。添加が完了した(約5分)後に、その反応物をさらに60分間撹拌した。つ
いで、その混合物をジクロロメタンと塩化アンモニウム水溶液との間に分配させ
た。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル;酢酸エチル/ヘキサン、10/90から30/70)に付して、
(+/-)-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸,エチルエステル(X-2)
を得た。
NMR(CDCl3)1.28,2.6-3.0,3.79,4.09,4.21,5.07,5.19,6.60,6.67およ
び6.91δ
工程2.(+/-)-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸
エタノール(10-15ml)中の(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸,
エチルエステル(X-2)(工程1;2.38g、10.1ミリモル)に、水酸化ナト
リウム(2N、10ml)を添加した。その混合物を一晩撹拌し、ついで減圧下に
てエタノールを除去した。ついで、得られた水性混合物を数mlのセーラインで
希釈し、塩酸(3N)で酸性化し、その混合物をエチルエーテルで抽出し、濃縮し
た。残存している出発物質を除去するために、残渣を重炭酸ナトリウム水溶液と
ジクロロメタンとの間に分配させた。その有機相を除去し、水性層を濃塩酸で酸
性化し、ついでエーテルで抽出した。そのエーテル層を硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濃縮した。その濃縮物をTHF/ヘキサン/ジクロロメタンから結晶化さ
せて、(+/-)-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸(X-3)を得た。
NMR(CDCl3)2.1-3.0,3.81,4.15,5.2,6.59,6.68および6.90δ
工程3.(+/-)-1-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)アセチル-4-
(4-メトキシフェニル)ピペラジン
(+/-)-2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)酢酸(X-3)(工程2;0.3
61g、1.73ミリモル)、1-(4-メトキシフェニル)ピペラジン二塩酸(0.4
58g、1.73ミリモル)、ジクロロメタン(5ml)、およびDMF(0.5ml
)の混合物に、トリエチルアミン(0.80ml、5.72ミリモル)、ついでシア
ノホスホン酸ジエチル(0.29ミリモル、1.91ミリモル)を添加した。50分
間撹拌した後に、水を添加し、その混合物を1時間撹拌した。ついで、その混合
物をジクロロメタンで抽出し、有機層を分離し、合して重炭酸ナトリウム水溶液
で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル-ジクロロメタン-メタノールから結晶化させて(+/-)-1-2-(6-ヒドロキシ
イソクロマン-1-イル)アセチル-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(X-4)
を得た。
NMR(DMSO)2.57-2.63,2.73-2.90,2.97,3.64,3.69,3.95,5.03,6.51,6.5
7,6.8-7.0および9.27δ
工程4.(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]エチル
]
イソクロマン-6-オール
(+/-)-1−2-(6-ヒドロキシイソクロマン-1-イル)アセチル-4-(4-メト
キシフェニル)ピペラジン(X-4)(工程3;0.375g、0.98ミリモル)、ボ
ラン-メチルスルフィド(0.28ml、2.9ミリモル)、およびTHF(15ml
)
の混合物を20-25℃にて一晩撹拌し、ついで80℃にて2時間撹拌した。冷
却した後に、その混合物をメタノールで処理し、減圧下にて濃縮した。メタノー
ルの添加および濃縮をさらに2回繰り返し、ついでその残渣を塩酸/アセトン(
4N、1/9、5ml)中で3時間撹拌した。ついで、減圧下にてアセトンを除
去し、その残渣をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間に分配させた
。その有機層を重炭酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その残渣をジクロロメタ
ン/ヘキサンから結晶化させて(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-オール(X-5)を得た。
NMR(CDCl3)2.05,2.21,2.5-2.7,2.94,3.13,3.70,3.76,4.10,4.82,6.4
1,6.57および6.80-6.91δ
工程5.(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]イソクロマン-6-オール,メチルカルバメートエステル
ジクロロメタン(2ml)中の(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-オール(X-5)(工程4;0.064g、
0.17ミリモル)およびDBU(0.032g、0.21ミリモル)の混合物に、イ
ソシアン酸メチル(0.031ml;0.52ミリモル)を添加した。1.5時間撹
拌した後に、その混合物をジクロロメタンと希水酸化ナトリウムとの間に分配さ
せた。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。その残渣をクロマトグ
ラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)に付し、エーテ
ル/ヘキサンから結晶化させた後に(+/-)-1-[2-[4-(4-メトキシフェニル)-
1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-オール,メチルカルバメートエステ
ル(X-6)を得た。
MS(m/z)425;
NMR(CDCl3)2.04,2.12,2.65,2.90,3.11,3.75,3.77,4.11,4.83,4.98,
6.82-6.95および7.08δ
実施例96 (+/-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラ
ジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.(+/-)-1-(2-クロロエチル)イソクロマン-6-オール
ニトロメタン(0.5ml)中の3-ヒドロキシフェネチルアルコール(Y-1)(0
.074g、0.537ミリモル)およびクロロプロピオンアルデヒドジエチルア
セタール(0.107g、0.64ミリモル)の混合物に、三フッ化ホウ素-エーテ
ル化物(0.007ml、0.054ミリモル)を添加した。100分間撹拌した後
に、水を添加し、その混合物をジクロロメタン、水およびセーラインの間に分配
させた。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残渣をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル;酢酸エチル/ヘキサン、10/90)に付して、不純物として
の少量の(+/-)-1-(2-エトキシエチル)イソクロマン-6-オールを含有する(+
/-)-1-(2-クロロエチル)イソクロマン-6-オール(Y-2)を得た。この物質は
さらに精製することなく工程2に用いた。
NMR(CDCl3)2.15-2.38,2.62,2.68,2.91,3.6-3.8,4.10,4.89,5.08,6.59
,6.68および6.95δ
工程2.(+/-)-1-(2−クロロエチル)イソクロマン-6-オール,トリフルオ
ロメタンスルホネートエステル
-78℃に冷却した(+/-)-1-(2-クロロエチル)イソクロマン-6-オール(Y-
2、工程1;0.079g、0.371ミリモル)、トリエチルアミン(0.041
3g、0.408ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジン(0.0009g、0.0
074ミリモル)およびジクロロメタン(1ml)の混合物に、無水トリフルオロ
メタンスルホン酸(0.096g、0.408ミリモル)を添加した。ついで、冷却
浴を除去し、その混合物を放置して20-25℃に徐々に温めた。合計60分間
撹拌した後に、その混合物をジクロロメタンと塩化アンモニウム水溶液との間に
分配させた。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残渣をクロマトグ
ラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/ヘキサン、10/90)に付して(+/-)-1-
(2-クロロエチル)イソクロマン-6-オール,トリフルオロメタンスルホン酸エ
ステル(Y-3)を得た。
NMR(CDCl3)2.24,2.31,2.73,2.78,3.00,3.67,3.80,4.12,4.94および7.
05-7.18δ
工程3.(+/-)-1-(2-クロロエチル)-N-メチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド
DMF(1.5ml)中の(+/-)-1-(2-クロロエチル)イソクロマン-6-オール
,トリフルオロメタンスルホン酸エステル(Y-3、工程2;0.291g)0.8
44ミリモル)の混合物を減圧下にて5分間脱気し、その後に酢酸パラジウム(I
I)(0.019g、0.084ミリモル)および1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ
)プロパン(0.52g、0.127ミリモル)を添加した。一酸化炭素をバブリン
グし、ジイソプロピルエチルアミン(0.29ml、1.69ミリモル)を添加した
。ついで、メチルアミンガスをバブリングし、浴温度を50℃に上昇させた。メ
チルアミンガスおよび一酸化炭素ガスの添加を1時間続け、その時点で、さらな
る酢酸パラジウム(0.010g)および1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロ
パン(0.025g)を添加した。さらに4時間後に、その混合物を放置して冷却
し、ついでエーテル、塩化アンモニウムガス、セーライン-塩化アンモニウム、
およびセーラインの間に分配させた。その有機相を分離し、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジ
クロロメタン、2/98)に付して(+/-)-1-(2-クロロエチル)-N-メチルイソ
クロマン-6-カルボキシアミド(Y-4)を得た。
NMR(CDCl3)2.20,2.33,2.73,2.79,2.97,3.01,3.65,4.12,4.95,6.09,
7.14,7.53および7.56δ
工程4.(+/-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジ
ニル]エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-(2-クロロエチル)-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(
Y-4、工程3;0.0937g、0.369ミリモル)、4-(ピペラジン-1-イル
)ベンズアミド(Q-3、調製例1、0.114g、0.554ミリモル)、ジイソ
プロピルエチルアミン(0.0716g、0.554ミリモル)、ヨウ化ナトリウム
(0.007g)およびエチレングリコール(2ml)の混合物を100℃にて6.5
時間加熱し、その後にさらに0.056gの4-(ピペラジン-1-イル)ベンズアミ
ドを添加した。100℃にてさらに24時間撹拌した後に、(残存物(remainer)
については週末に撹拌しつつ)その混合物を放置して冷却した。ついで、水を添
加し、その混合物をジクロロメタンで抽出した。その有機抽出物を濃縮し、(水
性層をデカンテーションした)ガム状残渣を合した。合した粗製生成物をクロマ
トグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、6/94)に付して(+
/-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-
N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド(Y-5)を得た。
NMR(CDCl3)2.05,2.18,2.5-2.8,3.02,3.32,3.77,4.13,4.88,4.8-6.0,
6.12,6.89,7.16,7.54および7.72δ
実施例97 (R)-(+)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペ
ラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチ
ル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド(Y-5、実施例96)をその
+および−エナンチオマーへの分離は、溶媒として4/4/0.08(v/v)の
エチルアルコール/イソプロピルアルコール/トリエチルアミンを用い、295
nmで検出するキラル相プレパックカラム上の分取用クロマトグラフィーによっ
て行った。ピーク1、(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-
1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-カルボキシアミド(実施
例6)が最初に溶出され、つづいてピーク2、(R)-(+)-1-[2-[4-[4-(アミノ
カルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマニル-6-
カルボキシアミド(Y-5)が溶出された。
MS(m/z)422
実施例98 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-シアノフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.1-(4-シアノフェニル)ピペラジン
4-フルオロベンゼン(Q-2、0.700g、5.78ミリモル)、ピペラジン(
2.49g、28.9ミリモル)および水(5ml)の混合物を100℃にて85分
間加熱し、ついで放冷した。水(5-10ml)を添加し、その混合物を酢酸エチ
ル、重炭酸ナトリウム水溶液、およびセーライン-重炭酸ナトリウム水溶液の間
に分配させた。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して1-(4-シア
ノフェニル)ピペラジン(Q-3)を得た。
NMR(CDCl3)1.77,3.02,6.85および7.49δ
工程2.(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール
ボラン-メチルスルフィド(3.1ml、33.2ミリモル)を、(S)-(-)-2-(6
-ブロモイソクロマン-1-イル)酢酸(XI、実施例1、工程2;3.0g、11ミ
リモル)およびTHF(40ml)の混合物に添加した。その結果、ガスの放散お
よび僅かな発熱反応が起こった。2.5時間撹拌した後に、メタノールを徐々に
添加して過剰量のボラン-メチルスルフィドをクエンチした。ついで、その混合
物を減圧下にて濃縮し、その残渣にメタノールを添加した。その混合物を再度濃
縮し、メタノールを再度添加した。メタノールからの最後の濃縮後に、その残渣
をジクロロメタン、希塩酸、および重炭酸ナトリウム水溶液の間に分配させた。
その有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。その残渣をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、4/96)に付して、(S)-(-)
-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(S-1)を得た。
NMR(CDCl3)2.03,2.20,2.60-2.70,3.02,3.70-3.85,4.16,4.93,6.93およ
び7.29δ
工程3.(S)-(-)-6-ブロモ-1-(2-ブロモエチル)イソクロマン
トリフェニルホスフィン(9.60g、36.6ミリモル)、四臭化炭素(6.06
g、18.3ミリモル)およびジクロロメタン(25ml、約20℃に冷却して、
試薬を混合した際に起こる発熱反応を制御する)の混合物に、ジクロロメタン(2
5ml)中の(S)-(-)-2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチルアルコール(
S-1、工程2;2.35g、9.1ミリモル)を10分間にわたって添加した。冷
却浴を除去し、その混合物を40分間撹拌し、その時点で、もはや曇りが現れな
くなるまで、ヘキサンを滴下した。その混合物を冷蔵庫中で一晩放置し、ついで
濾過によって固形物を除去した。その固形物をエーテルで洗浄し、合した濾液を
濃縮し、その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル/ヘキサン、
10/90)に付して(S)-(-)-6-ブロモ-1-(2-ブロモエチル)イソクロマン(
T-1)を得た。
NMR(CDCl3)2.22-2.46,2.66,2.71,2.94,3.51,3.62,4.09,4.84,6.94お
よび7.29δ
工程4.(S)-(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-
1-ピペラジニル]ベンゾニトリル
(S)-(-)-6-ブロモ-1-(2-ブロモエチル)イソクロマン(T-1、工程3、1.
53g、4.79ミリモル)、1-(4-シアノフェニル)ピペラジン(Q-3、工程1
、0.987g、5.27ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.681g
、5.27ミリモル)、およびエチレングリコール(5ml)を95℃にて4時間加
熱し、ついで20-25℃にて一晩放置した。その混合物をジクロロメタンと水
との間に分配させ、その有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。その残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、2/98)
に付して(S)-(-)-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-1-ピ
ペラジニル]ベンゾニトリル(VI)を得た。
NMR(CDCl3)2.00,2.12,2.48-2.72,2.95,3.33,3.73,4.10,4.80,6.85,7
.38および7.49δ
工程5.(S)-(-)-1-[2-[4-(4-シアノフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
重要でない変形を施し、実施例6、工程4の一般的な方法に従って、(S)-(-)
-4-[4-[2-(6-ブロモイソクロマン-1-イル)エチル]-1-ピペラジニル]ベン
ゾニトリル(VI、工程4、1.61g)を(S)-(-)-1-[2-[4-(4-シアノフェ
ニル)-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド(
IX)に変換した。
IR(鉱油,最も強いピーク)1603,1635,2210,1517および1553cm-1;
NMR(CDCl3)2.05,2.18,2.48-2.78,3.00,3.01,3.34,3.76,4.12,4.88,6
.08,6.85,7.15,7.49,7.53および7.54δ
実施例99 (S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)イソクロマ
ン-6-カルボキシアミド
工程1.(S)-(-)-1-[2-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]
イソクロマン-6-カルボン酸,メチルエステル
(S)-(-)-1-(ヒドロキシエチル)イソクロマン-6-カルボン酸,メチルエステ
ル(S-2、実施例81、工程2、1.36g、5.76ミリモル)、ジクロロメタ
ン(10ml)、p-トルエンスルホン酸一水和物(0.0142g、0.0747ミ
リモル)および3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.6ml、0.0175モル)の混
合物を20-25℃にて45分間撹拌した。ついで、その混合物を重炭酸ナトリ
ウム水溶液とジクロロメタンとの間に分配させた。合した有機層を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、減圧下にて濃縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;酢酸エチル/ヘキサン、5/95から15/85)に付して(S)-(-)-1-[2
-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カルボン酸,
メチルエステル(W-2)を得た。
NMR(CDCl3)1.53,1.69-1.80,2.04,2.23,2.73-2.79,2.98,3.51-4.13,4.6
0,4.92,7.18,7.80および7.83δ
工程2.(S)-(-)-1-[2-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]
イソクロマン-6-カルボン酸
(S)-(-)-1-[2-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマ
ン-6-カルボン酸,メチルエステル(W-2、工程1、1.55g、4.85ミリモ
ル)、エタノール(12ml)、水酸化ナトリウム(2N、3.6ml、7.2ミリモ
ル)および水(1ml)の混合物を20-25℃にて6.5時間撹拌し、その時点で
、その混合物を冷蔵庫中に一晩保存した。ついで、その混合物を20-25℃に
てさらに2.5時間撹拌し、ついで減圧下にて濃縮した。水(6ml)を添加し、
得られた混合物を氷/水浴中で冷却した。塩酸を用いてその混合物のpHをpH
5に調整し、得られたスラリーをジクロロメタンで抽出した。合した有機層を硫
酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下にて濃縮して(S)-(-)-1-[2-[(テトラヒド
ロピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カルボン酸(W-3)を得た。
MS(m/z)=306;
NMR(CDCl3)1.55,1.70-1.84,2.08,2.26,2.77-2.82,3.01,3.54,3.66-4.1
7,4.63,4.96,7.23および7.88δ
工程3.(S)-(-)-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)-1-[2-[(テトラヒドロ
ピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド
1,1'-カルボニルジイミダゾール(0.064g、0.39ミリモル)を、(S)-
(-)-1-[2-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カ
ルボン酸(W-3、工程2;0.109g、0.356ミリモル)およびTHF(2m
l)に添加した。その混合物を20-25℃にて2時間撹拌し、ついでN-メチル
,O-ベンジルヒドロキシルアミン(Tetrahedron Letters,30,31-34(1989)、0
.054g、0.39ミリモル)を添加し、その混合物を60℃にて一晩撹拌した
。ついで、その混合物を濃縮し、その残渣をジクロロメタン、水および重炭酸ナ
トリウム水溶液の間に分配させた。その有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃
縮した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメ
タン、2/98)に付して、(S)-(-)-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)-1-[2
-[(テトラヒドロピラン-2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カルボキシア
ミド(W-4)を得た。
NMR(CDCl3)1.50-1.65,1.70-1.90,2.07,2.28,2.67,2.72,2.92,3.36,3.
53,3.66-3.95,4.02,4.11,4.62,4.69,4.92,7.07-7.14,7.30,7.36および
7.45δ
工程4.(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-N-フェニルメトキ
シイソクロマン-6-カルボキシアミド
(S)-(-)-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)-1-[2-[(テトラヒドロピラン-
2-イル)オキシ]エチル]イソクロマン-6-カルボキシアミド(W-4、工程3;0
.131g、0.308ミリモル)を、酢酸/THF/水(4/2/1.5ml)の混
合物中、20-25℃にて2時間撹拌し、ついで60℃にて4時間っかうはんし
、その時点で、それを冷蔵庫中で一晩保存した。ついで、溶媒を除去し、得られ
た混合物をジクロロメタンと水との間に分配させた。その有機層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮し、その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール
/ジクロロメタン、2/98)に付して粗製生成物を得た。この物質のNMRは
、テトラヒドロピラニル(THP)-様のプロトンの存在を示したので、メタノー
ル(2ml)および無水p-トルエンスルホン酸(0.006g)を添加し、その混合
物を一晩撹拌した。ついで、減圧下にて溶媒を除去し、その残渣をジクロロメタ
ンと重炭酸ナトリウム水溶液との間に分配させた。その有機層を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濃縮して(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-N-フェ
ニルメトキシイソクロマン-6-カルボキシアミド(W-5)を得た。
NMR(CDCl3)2.07,2.25,2.64,2.70,3.02,3.38,3.77,3.86,4.19,5.01,
7.06,7.08,7.31,7.37および7.46δ
工程5.(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラ
ジニル]エチル]-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)イソクロマン-6-
カルボキシアミド
ジクロロメタン(1.5ml)中の(S)-(-)-1-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチ
ル-N-フェニルメトキシイソクロマン-6-カルボキシアミド(W-5、工程4;0
.099g、0.290ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.049g、
0.377ミリモル)および4-ジメチルアミノピリジン(0.0018g、0.01
4ミリモル)の氷冷混合物に、ジクロロメタン(0.5ml)中の塩化メタンスルホ
ニル(0.043g、0.377ミリモル)を添加した。その混合物を1.5時間撹
拌し、ついでジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液との間に分配させた。そ
の有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してメシラート(W-6)を得た。その
メシラートに、4-(ピペラジン-1-イル)ベンズアミド(Q-3、調製例1、0.0
71g、0.348ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(0.075ml、0
.580ミリモル)、およびエチレングリコール(0.3ml)を添加した。少量の
ジクロロメタンを用いてフラスコ側面を洗い落とした。その混合物を85℃にて
2.5時間加熱し、ついで冷却した。水を添加し、その混合物を冷蔵庫中に一晩
放置した。ついで、その上清をデカンテーションし、残った残渣をクロマトグラ
フィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン、4/96から6/94)に付
して標題化合物を得た。
NMR(CDCl4)2.08,2.20,2.5-2.75,2.95,3.34,3.37,3.76,4.13,4.69,4.
89,5.7,6.89,7.10,7.29,7.47および7.72δ
実施例100 (S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-
ピペラジニル]エチル]-N-ヒドロキシ-N-メチルイソクロマン-6-
カルボキシアミド
(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エ
チル]-N-メチル-N-(フェニルメトキシ)イソクロマン-6-カルボキシアミド(W
-7、実施例99、工程5、0.067g、0.13ミリモル)、チャコール上パラ
ジウム(10%、0.0068g)およびメタノール(3ml)の混合物を、ほぼ常
圧の水素ガス下にて1時間撹拌し、その時点で酢酸エチル(1ml)を添加して出
発物質の溶解を補助した。水素雰囲気下にて撹拌を続け、8時間後に、さらなる
チャコール上パラジウム(10%、0.0068g)を添加した。出発物質が
消費されたら(約28時間)、チャコール上パラジウムを濾去し、その濾液を濃縮
した。その残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタ
ン、8/92から15/85)に付して(S)-(-)-1-[2-[4-[4-(アミノカルボ
ニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-N-ヒドロキシ-N-メチルイソクロマ
ン-6-カルボキシアミド(W-8)を得た。
NMR(DMSO)1.89,2.10,2.45,2.65-2.70,2.85,3.21,3.66,4.02,4.77,6.
90,6.98,7.22,7.36,7.41,7.68,7.72および9.94δ
実施例101 (+/-)-1-[2-[4-[4-(アミノスルホニル)フェニル]-1-
ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
工程1.4-(ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホンアミド
水(30ml)中の4-フルオロベンゼンスルホンアミド(Q-2、6.95g)お
よびピペラジン(17.1g)の混合物を100℃にて一晩撹拌した。ついで、固
形物を収集し、水およびトルエンで洗浄し、減圧下にて乾燥して4-(ピペラジン
-1-イル)ベンゼンスルホンアミド(Q-3)を得た。
MS(m/z)=241;
IR(鉱油,最も強いピーク)1160,822,1332,608,1593および1137 cm-1;
NMR(DMSO)2.81,3.17,2.3,7.01,7.07および7.61δ
工程2.(+/-)-1-[2-[4-[4-(アミノスルホニル)フェニル]-1-ピペラジ
ニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(+/-)-1-(2−クロロエチル)-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミド
(Y-4、実施例96、工程3、0.024g、0.095ミリモル)および4-(ピ
ペラジニル-1-イル)ベンゼンスルホンアミド(Q-3、工程1)を用い、重要でな
い変形を施し、実施例96の一般的な方法に従って(+/-)-1-[2-[4-[4-(ア
ミノスルホニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]-N-メチルイソクロマン-
6-カルボキシアミド(Y-5)を得た。
NMR(CDCl3)2.05,2.19,2.5-2.8,3.01,3.34,3.42,3.79,4.16,4.89,
6.41,6.91,7.18,7.54,7.56および7.76δ
重要でない変形を施し、実施例94(チャートV)の一般的な方法に従って、生
成物に対応する反応物を用いて実施例102-104の化合物を得た:
実施例102 (S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-[4-(メチルアミノカルボニル)
フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシア
ミド
実施例103 (S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-[4-(ジメチルアミノカルボニ
ル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキシ
アミド
実施例104 (S)-(-)-N-メチル-1-[2-[4-[4-(n-プロピルアミノカルボ
ニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボキ
シアミド
重要でない変形を施し、実施例100の一般的な方法に従って、生成物に対応
する反応物を用いて実施例105-108の化合物を得た:
実施例105 (S)-(-)-N-ヒドロキシ-N-メチル-1-[2-[4-[4-(トリフル
オロメチル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-
カルボキシアミド
実施例106 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-ヒドロキシ-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミ
ド
実施例107 (S)-(-)-1-[2-[4-(4-シアノフェニル)-1-ピペラジニル]
エチル]-N-ヒドロキシ-N-メチルイソクロマン-6-カルボキシアミ
ド
実施例108 (S)-(-)-N-ヒドロキシ-N-メチル-1-[2-[4-(4-メチルカル
ボニル)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]イソクロマン-6-カルボ
キシアミド
当業者に知られている重要でない変形を施し、チャートDDの方法に従って実
施例109ないし120の化合物を得た。
実施例109 (S)-4-[4-[2-[6-(1,2,4-トリアゾール-3-イル)-
イソクロマン-1-イル]エチル]-1-ピペラジニル]ベンズアミド
実施例110 (S)-4-[4-[2-[6-(2-メチル-1,2,4-トリアゾール-3-
イル)-イソクロマン-1-イル]エチル]-1-ピペラジニル]ベンズアミ
ド
実施例111 (S)-4-[4-[2-[6-(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-
イソクロマン-1-イル]エチル]-1-ピペラジニル]ベンズアミド
実施例112 (S)-1-[2-[6-(1,2,4-トリアゾール-3-イル)イソクロマ
ン-1-イル]エチル]-4-[4-トリフルオロメチルフェニル]-ピペラジ
ン
実施例113 (S)-1-[2-[6-(2-メチル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)
イソクロマン-1-イル]エチル]-4-[4-トリフルオロメチルフェニ
ル]-ピペラジン
実施例114 (S)-1-[2-[6-(1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)イソク
ロマン-1-イル]エチル]-4-[4-トリフルオロメチルフェニル]-ピペ
ラジン
実施例115 (S)-1-[4-アセチルフェニル]-4-[2-[6-(1,2,4-トリア
ゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
実施例116 (S)-1-[4-アセチルフェニル]-4-[2-[6-(2-メチル-1,2,
4-トリアゾール-3-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
実施例117 (S)-1-[4-アセチルフェニル]-4-[2-[6-(1,2,4-オキサ
ジアゾール-5-イル)イソクロマン-1-イル]エチル]ピペラジン
実施例118 3-[1-[2-[4-(4-アミノカルボニルフェニル)ピペラジン-1-
イル]エチル]イソクロマン-6-イル]-N,N-ジメチルアクリルアミド
実施例119 3-[1-[2-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン-
1-イル]エチル]イソクロマン-6-イル]-N,N-ジメチルアクリルア
ミド
実施例120 3-[1-[2-[4-(4-アセチルフェニル)ピペラジン-1-イル]-
エチル]イソクロマン-6-イル]-N,N-ジメチルアクリルアミド
実施例(E-#)の式
チャートA
チャートB
チャートC
チャートD
チャートE
チャートF
チャートG
チャートH
チャートI
チャートJ
チャートK
チャートL
チャートM
チャートN
チャートO
チャートP
チャートQ
チャートR
チャートS
チャートT
チャートU
チャートV
チャートW
チャートX
チャートZ
チャートAA
チャートBB
チャートCC
チャートDD
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
// A61K 31/445 AAH A61K 31/445 AAH
31/495 AAN 31/495 AAN
ABS ABS
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK
,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,US,UZ,VN