JPH0837313A - アクティブマトリクス液晶ディスプレイおよびその製法 - Google Patents

アクティブマトリクス液晶ディスプレイおよびその製法

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JPH0837313A
JPH0837313A JP11996195A JP11996195A JPH0837313A JP H0837313 A JPH0837313 A JP H0837313A JP 11996195 A JP11996195 A JP 11996195A JP 11996195 A JP11996195 A JP 11996195A JP H0837313 A JPH0837313 A JP H0837313A
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和弘 小林
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雄一 升谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マトリクス状に各画素部のTFTが設けられ
るとともに、CMOSTFTを用いた駆動回路が形成さ
れたTFT基板を用いる駆動回路一体型のAMLCDの
駆動電圧を高くできるとともに、製造工程を短縮できる
AMLCDおよびその製法を提供する。 【構成】 画素部のn型TFT10にn型オフセット領
域19あるいはLDD領域を有するTFTが用いられ、
前記駆動回路に用いられるCMOS駆動回路のn型およ
びp型TFT20、30のなかで少なくともn型TFT
20にもオフセット領域29あるいはLDD領域を有す
るTFTが用いられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(以
下、TFTともいう)を画素用スイッチング素子および
CMOS駆動回路用トランジスタとして用いた駆動回路
一体型のアクティブマトリクス液晶ディスプレイ(Acti
ve Matrix Liquid Crystal Display 、以下AMLCD
ともいう)およびその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17〜18はたとえば特開平4−28
6368号公報に記載された従来のCMOS駆動回路の
製法と特開平5−275450号公報に記載されたオフ
セット構造TFTの製法を用いてCMOS駆動回路と画
素部スイッチング素子用のオフセット構造TFTを形成
するための製法を示す断面図である。図17〜18にお
いて1は絶縁性基板、2はチャネル半導体膜として用い
るPoly−Si膜、3はゲート絶縁膜、4はゲート電
極として用いるリン(以下、Pという)を高濃度に含有
したソース/ドレイン領域となるn+Poly−Si、
5a〜5gはホトレジスト、16、26はPイオンを高
濃度にイオン注入したソース/ドレイン領域となるn+
Poly−Si、27、37はホウ素(以下、Bとい
う)イオンを高濃度にイオン注入したp+Poly−S
iである。ここで、画素部のスイッチング素子用のnチ
ャネルTFT10はオフセット構造を取り、CMOS駆
動回路用のn型およびp型TFTはオフセット構造を取
らない一般的なプレーナ構造TFTである。
【0003】本構造のTFTの製法について述べる。チ
ャネルとして用いる半導体層Poly−Si膜2を絶縁
性基板1上に成膜後、ホトレジスト5aを形成し(図1
7(a)参照)パターニングしTFTの島を形成する。
ついで、熱酸化などの方法でゲート絶縁膜3を形成する
(図17(b)参照)。
【0004】つぎにゲート電極となるn+Poly−S
i膜4を成膜する(図17(c)参照)。
【0005】つぎに図18(d)に示すように、画素部
のスイッチング素子用のオフセット構造TFTを形成す
るために、画素部のスイッチング素子用TFT10上に
のみゲート電極パターンをホトレジスト5bで形成す
る。このときCMOS用TFT上はホトレジスト5cで
覆いこの部分のn+Poly−Si膜のパターニングは
行わない。オフセット構造を作製するためにはたとえば
SF6ガスでn+Poly−Si膜をエッチングする際に
膜厚方向のドライエッチングが完了後、追加のオーバー
エッチングを行うことにより形成し、図に示すようなひ
さし構造のゲート電極14を実現する。ついで、イオン
注入法でPを注入することによりPを高濃度にドープし
たn+Poly−Si 16を形成する。このとき、レ
ジストのひさしの下部はイオン注入されないために、オ
フセット構造を実現できる。
【0006】つぎにホトレジスト5b、5cを剥離後、
図18(e)に示すように、CMOS駆動回路部のゲー
ト電極形成のためにホトレジスト5dを形成し、n+
oly−Si膜をエッチングしゲート電極24、34を
形成する。このとき、画素部スイッチング素子用のオフ
セット構造TFT10上はホトレジスト5eで覆う。ゲ
ート電極を形成後Bをイオン注入することによりBを高
濃度にドープしたp+Poly−Siからなるソース/
ドレイン領域27、37を形成し、p型のTFT30を
実現する。
【0007】つぎに図18(f)に示すように、画素部
のオフセット構造TFT10およびCMOS駆動回路の
p型TFT30上にホトレジスト5f、5gをそれぞれ
形成したのち、Pを高濃度にイオン注入し、n+Pol
y−Siからなるソース/ドレイン領域26を形成す
る。これにより、CMOS駆動回路用のn型TFT20
を作製する。
【0008】つぎにホトレジスト5f、5gを剥離する
ことにより、図18(g)に示すような画素スイッチン
グ素子用のオフセット構造Poly−Si TFTおよ
びCMOS駆動回路の基本構造を実現できる。この後、
ソース/ドレイン電極の形成などを行う。
【0009】つぎに動作について説明する。画素部スイ
ッチング用素子としてはオフセット構造Poly−Si
TFTを用いている。画素部のスイッチング素子とし
て用いるばあい、オフ電流の低減が重要となる。一般的
には、10-11A程度以下にすることが望ましい。しか
し、オフ状態のPoly−Si TFTは結晶粒界に存
在する欠陥準位が関与し、ドレイン領域でフィールド
エミッション(Fieldemission)電流が流れオフ電流が
上昇し、オフ電流を前記値以下に低減することは難し
い。このため、ゲート電極の両側に図18に示すような
オフセット領域を設け、ドレイン領域の電界を低減しオ
フ電流の低減を図っている。
【0010】一方、CMOS駆動回路領域においてはオ
フ電流は10-9A程度であっても許容できるが、高速動
作を実現するためには高い電界効果移動度(つまり高い
オン電流)が必要となる。しかし、オフセット領域はT
FTのオン時には直列抵抗となるために、電界効果移動
度の低下をひき起こす。このため、CMOS駆動回路に
はオフセット構造ではないコンベンショナルなプレーナ
型のPoly−SiTFTを作製している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の製法を用いて、
画素部のスイッチング素子用のオフセット構造TFTと
CMOS駆動回路を形成するばあい、図18に示すよう
な基本的なTFT構造を実現するために、少なくとも4
回の写真製版工程と3回のドライエッチング工程が必要
である。このため、製造工程が長くなるという問題があ
る。また、CMOS駆動回路部がコンベンショナルなプ
レーナ型TFTで形成されているため、電源電圧を高く
するとTFTのドレイン部で高電界がかかり、ドレイン
電流が極端に増加するという問題がある。このため、C
MOSトランジスタに印加できる電源電圧が20V以下
に制限され、液晶の駆動のために、画素部のスイッチン
グ素子用TFTに印加できるゲート電圧およびソース電
圧は制限をうける。
【0012】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、駆動回路一体型のAMLCDの一方
の基板に形成されるTFTの製造工程を短縮するととも
に高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路を有する
AMLCDおよびその製法を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス液晶ディスプレイは、絶縁性基板上にマトリクス
状に形成されたソース配線とゲート配線、その交差部に
形成され液晶材料に電圧を印加するためのスイッチング
素子として用いる画素部の薄膜トランジスタ、該薄膜ト
ランジスタのドレイン電極側に接続され液晶材料に電圧
を供給する画素電極、および前記画素部の薄膜トランジ
スタにソース配線とゲート配線を通して信号を供給する
ために作られた薄膜トランジスタからなるCMOSを有
するCMOS駆動回路を少なくとも有するTFT基板
と、絶縁性基板に少なくとも対向電極が形成された対向
電極基板とにより液晶材料が挟持された駆動回路一体型
のアクティブマトリクス液晶ディスプレイであって、前
記画素部の薄膜トランジスタに第1導電型オフセットあ
るいはLDD構造の薄膜トランジスタが用いられ、前記
駆動回路に用いられる薄膜トランジスタのなかで少なく
とも第1導電型薄膜トランジスタにもオフセットあるい
はLDD構造を有する薄膜トランジスタが用いられてい
る。
【0014】ここに第1導電型および第2導電型とは、
n型またはp型のいずれか一方およびその他方をいい、
たとえば第1導電型がn型のばあいは第2導電型がp型
で、第1導電型がp型のばあいは第2導電型がn型であ
ることを意味する。
【0015】また第1導電型薄膜トランジスタまたは第
2導電型薄膜トランジスタとは、それぞれソース/ドレ
イン領域が第1導電型または第2導電型のトランジスタ
で、それぞれ第1導電型チャネルまたは第2導電型チャ
ネルのトランジスタを意味する。
【0016】また、本発明のアクティブマトリクス液晶
ディスプレイの製法は、絶縁性基板上に、マトリクス状
に設けられたスイッチング素子としての画素部の薄膜ト
ランジスタおよび該画素部の薄膜トランジスタを駆動す
るCMOSを有するCMOS駆動回路が少なくとも形成
されたTFT基板と、絶縁性基板に少なくとも対向電極
が形成された対向電極基板とにより液晶材料が挟持され
た駆動回路一体型アクティブマトリクス液晶ディスプレ
イの製法であって、前記画素部の薄膜トランジスタおよ
びCMOSを構成する第1導電型および第2導電型の薄
膜トランジスタの形成を (a)前記画素部の薄膜トランジスタ、および前記CM
OS駆動回路の第1導電型および第2導電型薄膜トラン
ジスタを形成する場所の絶縁製基板上にチャネル用半導
体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極用薄膜を順次形成
し、その上部にゲート電極用薄膜を微細加工するために
ホトレジストを形成する工程と、(b)該ホトレジスト
をマスクとしてゲート電極用薄膜をエッチングすること
により前記ホトレジストより幅細のゲート電極を形成す
る工程と、(c)前記ホトレジストをマスクとしてソー
ス/ドレイン領域に高濃度に第1導電型不純物をイオン
注入し、前記3種類の薄膜トランジスタをすべて第1導
電型オフセット構造の薄膜トランジスタとする工程と、
(d)前記ホトレジストを剥離後、少なくとも画素部の
薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型
薄膜トランジスタ上をホトレジストで覆い第2導電型不
純物を前記第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考
慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用
の第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程とを少な
くとも含む方法により行うことを特徴とする。
【0017】前記(d)の工程の代りに (e)前記ホトレジストを剥離後第1導電型不純物を低
濃度にイオン注入し前記3種類の薄膜トランジスタのす
べてを第1導電型LDD構造の薄膜トランジスタとする
工程と、(f)少なくとも画素部の薄膜トランジスタお
よびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタの
形成場所をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記
第1導電型不純物の活性後の活性化率を考慮した実効濃
度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用第2導電型薄
膜トランジスタを形成する工程を用いれば、画素部の薄
膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄
膜トランジスタにオフセット構造の代りにLDD構造を
形成でき、画素部薄膜トランジスタのオフ電流を低減で
きるとともにCMOS駆動回路の電源電圧を高くするこ
とができる。
【0018】また、前記アクティブマトリクス液晶ディ
スプレイの基板に画素部の薄膜トランジスタとCMOS
駆動回路のn型およびp型の薄膜トランジスタの形成
を、(g)絶縁性基板上に半導体膜を形成し、該半導体
膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極用薄膜を全面に
形成する工程と、(h)前記CMOS駆動回路用薄膜ト
ランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ形成領域
をホトレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄
膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよ
び画素部の第1導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート
電極用薄膜を等方性エッチングによりパターン化して前
記ホトレジストよりも狭いゲート電極を形成する工程
と、(i)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆
動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トラン
ジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタの前
記半導体膜中に第1導電型不純物をイオン注入して、チ
ャネルとのあいだにオフセットする領域を有するソース
/ドレイン領域を形成する工程と、(j)前記ホトレジ
ストを取り除く工程と、(k)CMOS駆動回路用薄膜
トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび
画素部の第1導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレ
ジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トラン
ジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲー
ト電極用薄膜をパターン化してゲート電極を形成する工
程と、(l)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS
駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トラ
ンジスタの前記半導体膜中に第2導電型不純物をイオン
注入してソース/ドレイン領域を形成する工程とを少な
くとも含む方法により行うこともできる。このばあい、
工程(l)での第2導電型薄膜トランジスタへの第2導
電型不純物イオン注入量を少なくでき、スループットを
高くできる効果がある。
【0019】前記(j)工程と(k)工程とのあいだに (m)前記ゲート電極をマスクとしてCMOS駆動回路
用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタ
および画素部第1導電型薄膜トランジスタの半導体層中
に前記イオン注入による第1導電型不純物の濃度よりも
低い濃度で第1導電型不純物をイオン注入する工程が付
加されているときは、簡単にLDD構造を形成できるた
め、好ましい。
【0020】CMOS駆動回路用薄膜トランジスタを構
成する第1導電型薄膜トランジスタと第2導電型薄膜ト
ランジスタの内の少なくともどちらか一方のチャネル半
導体膜に、ソース/ドレイン領域と反対の導電特性を示
す不純物元素が低濃度にドーピングされているときは、
トランジスタのしきい値を制御できるため好ましい。
【0021】前記画素部の薄膜トランジスタおよびCM
OS駆動回路用第1導電型薄膜トランジスタの前記チャ
ネル用半導体膜に第2導電型不純物が低濃度にドープさ
れていることはトランジスタのしきい値を制御できるた
め好ましい。
【0022】前記CMOS駆動回路用第2導電型薄膜ト
ランジスタへの第2導電型不純物のイオン注入の際に第
2導電型不純物の入射角を20度以上傾け斜め注入によ
り行う工程も含めることが、トランジスタのオフ電流を
低減できるため好ましい。
【0023】さらに、前記ゲート電極用薄膜として第1
導電型不純物をドープしたPoly−Siを用いるばあ
い、成膜後に該ゲート電極の表面にCMOS駆動回路用
第2導電型薄膜トランジスタを作製するためにゲート電
極内の第1導電型不純物濃度とイオン注入する第1導電
型の不純物濃度の和が、イオン注入した第2導電型不純
物の濃度以上になるように第1導電型不純物をあらかじ
めゲート電極にイオン注入するのが、ゲート電極の抵抗
値を低減するため好ましい。
【0024】絶縁性基板として、透明基板の少なくとも
一部にMo、W、Ta、Ti、またはNiの高融点金属
あるいはそのシリサイドからなる遮光膜を施したものを
用いるのは、従来の半導体装置を改造することなく透明
の絶縁性基板を用いて薄膜トランジスタを作製できて好
ましい。
【0025】
【作用】本発明のAMLCDによれば、画素部のTFT
と該画素部のTFTと同じ導電型のTFTにオフセット
構造またはLDD構造のTFTを用いているため、画素
部のTFTのオフ電流を10-11A程度以下に低減でき
るとともに、CMOS駆動回路に高い電源電圧を使用す
ることができ、高速動作を実現することができる。
【0026】また本発明のAMLCDの製法によれば、
画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のTF
Tとを同一工程で形成しているため、従来と比較して写
真製版工程を1回、イオン注入工程を1回それぞれ減ら
すことができ、さらに請求項2〜3記載の発明ではエッ
チング工程を1回減らすことができる。
【0027】
【実施例】つぎに本発明のAMLCDおよびその製法に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0028】AMLCDは、ガラス、プラスチックスな
どの絶縁性基板に少なくとも画素部のTFTおよび画素
電極がマトリクス状に形成され、各画素間を縦横にマト
リクス状に設けられたソース配線とゲート配線などの信
号線が設けられるとともに、各画素部のTFTを駆動す
るn型TFTおよびp型TFTを含むCMOS駆動回路
が形成され、さらに配向膜などが設けられた一方の基板
であるTFT基板と、同様の絶縁性基板に少なくとも対
向電極が設けられ、他に配向膜やブラックマスク、カラ
ーフィルタなどが必要に応じて設けられた他方の基板で
ある対向電極基板とが一定間隙を保持して周囲で貼着さ
れ、その間隙に液晶材料が注入され、その両側に偏光板
が配置されるとともにバックライトなどが設けられるこ
とにより形成されている。
【0029】本発明のAMLCDは前記TFT基板に設
けられる画素部のTFTとCMOS駆動回路のTFTの
構造およびその製法を改良したもので、構造としては画
素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCMO
S駆動回路のTFTの両方をオフセット構造またはLD
D構造としたことに特徴がある。また製法については、
画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCM
OS駆動回路のTFTを同一工程で形成することにより
写真製版工程およびエッチング工程の工程数を削減した
ことに特徴がある。
【0030】AMLCDの他の部分の構造および製法は
従来と同様であり、TFT基板側のTFTの構造および
製法についてのみ、以下に具体的実施例により説明す
る。
【0031】[実施例1]図1〜2は本発明のAMLC
Dの製法の一実施例のTFT部の製造工程を示す図であ
る。図1〜2において1は絶縁性基板、2はチャネル用
半導体膜として用いるPoly−Si膜、3はゲート絶
縁膜、4はゲート電極として用いるPを高濃度に含有し
たn+Poly−Si、5(5a、5b、5c)はホト
レジスト、16、26、36はPイオンを高濃度にイオ
ン注入したソース/ドレイン領域で、たとえばn+Po
ly−Si、37はBイオンを高濃度にイオン注入した
ソース/ドレイン領域で、たとえばp+Poly−Si
である。ここで、画素部のスイッチング素子用のn型T
FTおよびCMOS駆動回路用のn型TFTはオフセッ
ト構造で形成され、CMOS駆動回路用のp型TFTは
オフセット構造とされない一般的なプレーナ構造TFT
である。
【0032】本構造の半導体装置の製法について説明す
る。チャネルとして用いる半導体膜Poly−Si膜2
を絶縁性基板1上にたとえば減圧CVD法、プラズマC
VD法、常圧CVD法などを用いて成膜後、ホトレジス
ト5aを形成し(図1(a)参照)ドライエッチングを
行い、Poly−Si島を形成する。Poly−Si膜
の形成法としてはアモルファスSi(以下、a−Siと
いう)膜をプラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CV
D法などで成膜後、550℃以上で結晶化を行う固相成
長法やアモルファスSiやPoly−Siを形成後レー
ザーアニールを行うレーザーアニール法などでもよい。
ついで、熱酸化法、減圧CVD法、常圧CVD法、EC
RプラズマCVD法、プラズマCVD法などの方法およ
びそれらの組合せでゲート絶縁膜3を形成する(図1
(b)参照)。
【0033】つぎにゲート電極となるn+Poly−S
iなどからなるゲート電極用薄膜4をたとえば減圧CV
D法で成膜する(図1(c)参照)。
【0034】つぎに図2(d)に示すように、画素部の
スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路
用TFT20、30のゲート電極形成のためにホトレジ
スト5bを形成後、たとえばSF6ガスを用いてn+Po
ly−Siからなる薄膜4をエッチングし、ゲート電極
14、24、34のパターンを形成する。このとき、n
+Poly−Siからなる薄膜4のドライエッチング完
了を704nmのフッ素ラジカルをモニターして判断
後、オーバーエッチングを所定の時間行うことによりn
+Poly−Siからなる薄膜4にサイドエッチングを
発生させゲート電極14、24、34の幅をホトレジス
ト幅より細くし、その結果ホトレジストを用いてゲート
電極14、24、34にひさし構造を形成する。また、
ゲート電極として金属を用いそれをたとえばウエットエ
ッチング法でオーバーエッチングし、ひさし構造を形成
してもよい。
【0035】こののち、Pイオンを注入しPを高濃度に
ドープしたn+Poly−Si膜からなるソース/ドレ
イン領域16、26、36を形成する。
【0036】なお、前記実施例では、Siからなるゲー
ト電極14、24、34のドライエッチングガスとして
SF6を主成分とするガスを用いたが、CF4、NF3
Cl2等を主成分とする等方性ドライエッチングガスを
用いてもよい。また、ひさし構造を形成するためのゲー
ト電極材料およびそのエッチング材料として以下の組み
合わせを用いてもよい。すなわち、W、WSix、M
o、MoSixを主成分とする金属をゲート電極材料と
して用いた場合はCF4およびCF4+O2を主成分とし
たガス、Al、Crを主成分とする金属をゲート電極材
料として用いた場合はCl2+BCl3を主成分としたガ
ス、Taを主成分とする金属をゲート材料として用いた
場合はCF4やCF4+O2を主成分としたガス、Cuを
主成分とする金属をゲート材料として用いた場合はCl
2+N2を主成分としたガスを用いてもよい。また、Si
と前記材料をそれぞれ単独で用いるのみならず、それら
を組み合わせて多層化して用いてもよい。
【0037】ついで、図2(e)に示すように、画素部
スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路
用n型TFT20上にホトレジスト5cを形成後Bをイ
オン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30にBを
高濃度にドーピングしたp+Poly−Si層を形成
し、ソース/ドレイン領域37とする。このときイオン
注入するBの量は図2(d)でイオン注入を行ったPの
量を活性化後の活性化率を加味した実効濃度において上
回るように設定することが望ましい。すなわち、活性化
後の活性化率とは膜中の不純物の総量の中でキャリアを
放出した不純物の割合を意味し、活性化後で半導体が希
望する導電型となっていることが望ましい。
【0038】つぎにホトレジスト5cを剥離することに
より、図2(f)に示すように、画素用スイッチング素
子としてのn型オフセット構造TFT10、CMOS駆
動回路用n型オフセット構造TFT20、CMOS駆動
回路用p型TFT30を形成できる。この方法では、2
回のドライエッチング工程と3回の写真製版工程で画素
スイッチング素子用オフセット構造TFT10とCMO
S駆動回路用n型およびp型TFT20、30を形成で
きる。
【0039】また前記実施例でn型不純物としてPを用
いたがヒ素(以下、Asという)であってもよい。
【0040】つぎに本実施例の半導体装置の動作につい
て説明する。画素部スイッチング用素子としてはオフセ
ット構造Poly−SiからなるTFT10を用いてい
る。画素部のスイッチング素子として用いるばあいオフ
電流の低減が重要となる。一般的には、10-11A程度
以下が望ましい。しかし、オフ状態のPoly−Siか
らなるTFTは結晶粒界に存在する欠陥順位が関与し、
ドレイン領域でフィールド エミッション(Field emis
sion)電流が流れ、オフ電流を前記値以下に低減するこ
とは難しい。このため、ゲート電極の両側に図2(f)
のTFT10、20に示すようなオフセット領域19、
29を設けドレイン領域16、26の電界を低減しオフ
電流の低減を図っている。
【0041】CMOS駆動回路領域においてはn型TF
T20にオフセット構造を採用したため、さきに述べた
ようにこの部分が直列抵抗として作用しオン電流の低減
が発生する可能性がある。この課題に対しては、オフセ
ット長の最適化とPoly−Si材料特性の最適化によ
り解決している。オフセット長はさきに述べたゲート電
極14、24のn+Poly−Si膜のサイドエッチン
グ法を用いることにより正確に制御できる。実際のTF
Tにおいては0.3〜2.0μm程度のオフセット長を
用いる。また、オン電流の向上のためにはオフセット部
の直列抵抗低減、具体的にはPoly−Siの材料特性
改善が必要である。このためには、水素化処理によりP
oly−Siの材料特性改善を行う。図8に水素化処理
前後におけるオフセット構造TFTのオン電流のオフセ
ット長依存性を示す。図8に示されるように、水素化処
理によりTFTのドレイン電流が大幅に増加する。この
水素化処理は、高効率で行うためにECR(Electron c
yclotron resonance)プラズマを用い水素プラズマを発
生させてこれを利用する。水素化処理としては、通常の
平行平板高周波プラズマCVD法や水素のイオン注入
法、プラズマCVD法などで成膜したSiNxをアニー
ル処理し、それより水素供給する方法であってもよい。
また、Poly−Si形成後にたとえば950℃以上の
高温で熱処理を行った方がPoly−Si膜の材料特性
が改善され、オン特性が向上する。また、このPoly
−Si膜改善のための熱処理はゲート絶縁膜形成のため
に熱酸化法を用いるばあいはこれと同時に行ってもよ
い。この熱処理温度は、少なくとも700℃程度以上が
望ましい。
【0042】また、図2(e)でCMOS駆動回路用p
型TFT30を形成するために、Bをイオン注入し高濃
度p+Poly−Siからなるソース/ドレイン領域3
7を実現している。Bを注入するとCMOS駆動回路用
p型TFT30のゲート電極として用いているn+Po
ly−Si膜34にもBは同時に注入される。このた
め、ゲート電極中のPは注入されたBにより補償され、
膜中の実効的なキャリア濃度が低下し、ゲート電極の抵
抗値が増加する。また、B濃度がP濃度より多くなると
ゲート電極がp型となりTFTのしきい値電圧Vthが
大幅に増加するという問題も生じる。このため、少なく
とも膜中に注入されたB濃度よりゲート電極中のP濃度
が活性化後の活性化率も加味した実効濃度において高く
なるようにプロセスを設定しておくことが必要である。
【0043】[実施例2]実施例1ではCMOS駆動回
路用p型TFT30を形成するために、図2(e)で示
したように、Bをイオン注入し高濃度のp+Poly−
Siからなるソース/ドレイン領域37を実現してい
る。Bを注入するとCMOS駆動回路用p型TFT30
のゲート電極として用いている、たとえばn+Poly
−Si膜からなるゲート電極34にもBは同時に注入さ
れる。このため、ゲート電極中のPは注入されたBによ
り補償され、膜中の実効的なキャリア濃度が低下し、ゲ
ート電極の抵抗値が増加する。また、B濃度がP濃度よ
り多くなるとゲート電極がp型となりTFTのしきい値
電圧Vthが大幅に増加するという問題も生じる。
【0044】本実施例では、図1(c)のゲート電極n
+Poly−Si膜成膜後に図3に示すように、n+Po
ly−Si膜表面にPをイオン注入する。このとき注入
するPの濃度は、(ゲート電極中のPの濃度+注入する
Pの濃度)>(図2(e)で注入するBの濃度)となる
ように設定する。これにより図2(e)で注入されるB
でゲート電極のn+Poly−Si膜中のP濃度が補償
され、キャリア濃度が実効的に低減するのを防ぐ。
【0045】本実施例によれば、ゲート電極中のP濃度
をBにより補償される量を考慮して増加させておく必要
はなくなる。
【0046】なお、前記実施例でn型不純物としてPを
用いたがAsであってもよい。
【0047】[実施例3]つぎに本発明の半導体装置の
製法の第3の実施例を図1〜2および図4を参照して説
明する。
【0048】18、28、38はPイオンを低濃度にイ
オン注入したn-Poly−SiからなるLDD領域
で、他の符号は実施例1の図1〜2と同じである。ここ
で、画素部のスイッチング素子用のn型TFT10およ
びCMOS駆動回路用のn型TFT20はLDD(Ligh
tly Doped Drain)構造を取り、CMOS駆動回路用の
p型TFT30はLDD構造を取らない一般的なプレー
ナ構造TFTである。
【0049】つぎに本実施例の半導体装置の製法につい
て説明する。
【0050】まず実施例1と同様に、図1(a)〜図2
(d)に示されるように、絶縁性基板1上にチャネル用
半導体層2の島、ゲート絶縁膜3、ゲート電極4を形成
し、ひさし構造のホトレジスト5bをマスクとしてPイ
オンを注入しPを高濃度にドープしたn+Poly−S
i膜からなるソース/ドレイン領域16、26、36を
形成する。
【0051】つぎにホトレジスト5bを剥離後図4
(e)に示すように、Pイオンを低濃度、たとえば1×
1016〜8×1018cm-3程度にイオン注入(ライトド
ープ)しLDD領域18、28、38を形成する。この
ときのイオンのドープ量は、1×1011〜8×1013
-2程度である。
【0052】ついで、図4(f)に示すように、画素部
スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路
用n型TFT20にホトレジスト5cを形成後Bをイオ
ン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30にBを高
濃度にドーピングしたp+Poly−Si層を形成しソ
ース/ドレイン領域37とする。このとき、イオン注入
するBの量は図2(d)でイオン注入を行ったPの量を
上回るように設定することが望ましい。
【0053】つぎに、ホトレジスト5cを剥離すること
により、図4(g)に示すように、画素用スイッチング
素子としてのn型LDD構造TFT10、CMOS駆動
回路用n型LDD構造TFT20、CMOS駆動回路用
p型TFT30を形成できる。
【0054】なお、前記実施例でn型不純物としてPを
用いたがAsであってもよい。基本動作は実施例1で述
べた通りである。また、前記実施例ではLDD領域を形
成するライトドープのためのイオン注入を真上等の上方
から行っているが、これを例えば20度以上の斜めから
注入する斜め注入を用いて行ってもよい。また、斜め注
入と真上等の上方からの注入を併用して行ってもよい。
これにより、n型TFTのリーク電流をより効果的に抑
制できる。
【0055】本実施例によれば、画素スイッチング素子
用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20
のゲート電極14、24の両側にLDD領域18、28
を形成したことにより、TFTのオン時におけるLDD
領域の抵抗値がオフセット領域のばあいに比べ低減でき
オン電流を向上させることができる。この結果CMOS
駆動回路の駆動周波数を向上することができる。
【0056】[実施例4]つぎに本発明の第4の実施例
を図5〜6を参照して説明する。図5において、12
b、22bはBをライトドープしたチャネルとして用い
る、たとえばp-Poly−Siからなる半導体膜、他
の符号は実施例1および実施例3と同じである。ここ
で、画素部のスイッチング素子用のn型TFT10およ
びCMOS駆動回路用のn型TFT20はLDD構造を
取り、CMOS駆動回路用のp型TFT30はオフセッ
ト構造やLDD構造を取らない一般的なプレーナ構造T
FTである。
【0057】本構造のTFTの製法について述べる。実
施例1と同様に、チャネルとして用いる半導体層Pol
y−Siなどからなるチャネル用半導体膜2を絶縁性基
板1上にたとえば減圧CVD法を用いて成膜後、ホトレ
ジスト5aを形成後ドライエッチングを行いPoly−
Si島を形成する。Poly−Si膜の形成法としては
a−SiをプラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CV
D法などで成膜後、550℃以上で結晶化を行う固相成
長法やa−SiやPoly−Siを形成後レーザーアニ
ールを行うレーザーアニール法などでもよい。ついで、
熱酸化法、減圧CVD法、常圧CVD法などの方法でゲ
ート絶縁膜3を形成する(図5(a)、(b)参照)。
ここまでは実施例1と同じである。
【0058】つぎにCMOS駆動回路用p型TFT30
の形成用島領域にホトレジスト5bを形成後、画素部ス
イッチング素子用n型TFT10部およびCMOS駆動
回路用n型TFT20部にしきい値電圧(Vth)制御
用のBなどのp型不純物をイオン注入する。この注入量
は1×1011〜8×1013cm-2の比較的量の少ないラ
イトドープとする(図5(c)参照)。
【0059】また、CMOS駆動回路用p型TFT30
部にもしきい値電圧制御用の不純物をライトドープする
工程を追加してもよい。このばあいは、画素スイッチン
グ素子用n型TFT10部および、CMOS駆動回路用
n型TFT20部上にホトレジストを形成しp型TFT
30部のしきい値電圧制御用の不純物原子がそれらのT
FTに注入されるのを防ぐ。
【0060】また、画素部スイッチング素子用n型TF
T10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20部の
しきい値電圧Vth制御用のBの注入はゲート絶縁膜3
の形成前で、CMOS駆動回路用p型TFT30部上に
ホトレジストを形成後、画素部スイッチング素子用n型
TFT10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20
部にBをイオン注入してもよい。このばあい、ゲート絶
縁膜3はホトレジストを剥離後熱酸化法、減圧CVD
法、常圧CVD、ECRプラズマCVD、プラズマCV
D法などの方法およびこれらの組合せで形成する。
【0061】つぎにゲート電極となる、たとえばn+
oly−Siからなるゲート電極用薄膜4をたとえば減
圧CVD法による成膜で形成する(図6(d)参照)。
【0062】ついで図6(e)に示すように、画素部の
スイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動回
路用TFT20、30のゲート電極形成のためにホトレ
ジスト5cを形成後、たとえばSF6ガスを用いてn+
oly−Si膜をエッチングし、ゲート電極14、2
4、34のパターンを形成する。このとき、実施例1と
同様に、n+Poly−Si膜のドライエッチング完了
を704nmのフッ素ラジカルをモニターして判断後、
オーバーエッチングを所定の時間行うことによりn+
oly−Si膜にサイドエッチングを起させ、その結果
ホトレジストを利用してゲート電極14、24、34に
ひさし構造を形成する。また、ゲート電極として金属を
用いそれをたとえばウエットエッチング法でオーバーエ
ッチングし、ひさし構造を形成してもよい。こののち、
Pイオンを注入し、Pを高濃度にドープしたn+Pol
y−Si膜からなるソース/ドレイン領域16、26、
36を形成する。
【0063】つぎにホトレジスト5cを剥離後図6
(f)に示すように、Pなどのn型不純物を低濃度にイ
オン注入(ライトドープ)し、LDD領域18、28、
38を形成する。このときのイオンのドープ量は、1×
1011〜8×1013cm-2程度で、図5(c)で画素部
スイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動回
路n型TFT20部に行ったしきい値電圧制御用のBの
ライトドープ量を活性化後に活性化率を考慮した実効濃
度で上回る量に設定することが望ましい。
【0064】ついで、図6(g)に示すように、画素電
極スイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動
回路用n型TFT20部上にホトレジスト5dを形成後
Bをイオン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30
部にBを高濃度にドーピングしたp+Poly−Si層
を形成しソース/ドレイン領域37とする。このときイ
オン注入するBの量は図6(e)でイオン注入を行った
Pの量を活性化後に活性化率を考慮した実効濃度で上回
るように設定することが望ましい。
【0065】つぎにホトレジスト5dを剥離することに
より、図6(h)に示すように、画素用スイッチング素
子用LDD構造n型TFT10、CMOS駆動回路用n
型LDD構造TFT20、CMOS駆動回路用p型TF
T30を形成できる。
【0066】なお、前記実施例でn型不純物としてPを
用いたがAsであってもよい。
【0067】本実施例のTFTの基本動作は実施例1で
述べた通りである。本実施例では、画素部スイッチング
素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT
20のチャネル部にBをライトドープしている。これに
より両TFT10、20のしきい値電圧Vthを正の方
向に増加させることができる。このため、ゲート電圧0
Vにおけるドレイン電流が低下し、とくにCMOS駆動
回路に適用するばあい、インバーターの伝達特性が改善
される。入力電圧(Vin)が0Vにおいてn型TFT
のリーク電流による出力電圧(Vout)の低減を防止
できる。また、本実施例ではチャネル部のライトドープ
と合わせて画素スイッチング素子用TFT10およびC
MOS駆動回路用n型TFT20のゲート電極の両側に
LDD領域18、28を形成したことにより、TFTの
オン時におけるLDD領域18、28の抵抗値がオフセ
ット領域のばあいに比べ低減し、オン電流を向上させる
ことができ、この結果CMOS駆動回路の駆動周波数を
向上させることができる。
【0068】[実施例5]実施例1〜4においてCMO
S駆動回路用p型TFTの形成のためにBのイオン注入
を行っている。このイオン注入方法として図7に示すよ
うに、斜めよりBイオンを低濃度に注入するいわゆる斜
め注入を行ったのち(図7(a)参照)に、高濃度のイ
オン注入を通常の方法で行ってもよい(図7(b)参
照)。この斜め注入は入射角を表面の法線方向に対し2
0度以上傾けて行う。また、この斜め注入は高濃度のイ
オン注入を通常の真上等の上方からのイオン注入を行っ
た後でもよい。
【0069】この方法により、ゲート電極の下部にオー
バーラップLDD構造を形成できるため、CMOS駆動
回路用p型TFT30のソース/ドレイン電極37に電
圧を印加した際のドレイン電圧耐圧を向上でき、CMO
S駆動回路の電源電圧をさらに増加でき、たとえばイン
バーター回路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0070】[実施例6]実施例1〜5では画素スイッ
チング素子用TFTとしてn型オフセットTFTを用い
るばあいについて示したが、画素部スイッチング素子用
TFTとしてp型TFTを用いてもよい。このばあい、
基本的な形成方法は実施例1〜5、図1〜7に示したも
のと同様であるが、Pをイオン注入している箇所はその
代りにBをイオン注入し、Bをイオン注入している箇所
はその代りにPをイオン注入する。また、実施例の説明
においてBをPと、PをBと読み変える。ただし、ゲー
ト電極に関する記述は変更しない。
【0071】実施例4(図5〜6)のばあいにおいて、
図5(c)のしきい値電圧Vth制御用のBのライトド
ープはCMOS駆動回路用n型TFT20部にのみ行
い、この部分はBをPと読み変えずにそのままBをイオ
ン注入してもよい。
【0072】前記実施例でn型不純物としてPを用いた
がAsであってもよい。
【0073】[実施例7]実施例1〜6においてゲート
電極としてn+Poly−Siからなる薄膜を用いた
が、ゲート電極としてp+Poly−Siからなる薄膜
を用いてもよい。このばあいも他の構造は実施例1〜6
と同じである。
【0074】[実施例8]実施例1〜7において、各々
のTFTに1トランジスタは1ゲート電極からなるシン
グルTFTを用いているが、画素部およびCMOS駆動
回路に用いる各TFTとして実施例1〜7の各トランジ
スタのソース/ドレイン間に2個以上のゲート電極が存
在するように2個以上のTFTを直列に接続したもので
あってもよい。このばあいも他の構造は実施例1〜7と
同じである。
【0075】[実施例9]実施例1において、図2
(d)に示した工程の代わりに図9に示す工程を用いて
もよい。すなわち、図9(a)に示したゲート電極形成
時のひさし構造を実施例P19のSF6ガスのオーバー
エッチング法で作製後、ゲート絶縁膜3を例えばCHF
3等の異方性エッチングガスを用いてエッチングし、図
9(b)の構造を作製する。この後、ソース/ドレイン
領域16、26、36を形成するためにイオン注入を行
う。この構造では、ゲート絶縁膜3をPをイオン注入す
る領域から取り除いているため、イオン注入する際の加
速電圧を低減することができ、イオン注入装置の構造を
簡素化できる。なお、前記実施例9の内容を実施例2に
適用してもよい。また、以下の実施例11、12に適用
してもよい。
【0076】[実施例10]実施例3において、図2
(d)および図4(e)で示したLDD構造TFTの作
製方法の代わりに図10に示した方法を用いてもよい。
すなわち、図10(a)に示したゲート電極形成時のひ
さし構造をSF6ガスのオーバーエッチング法で作製
後、ゲート絶縁膜3を例えばCHF3等の異方性エッチ
ングガスを用いてエッチングし、図10(b)の構造を
作製する。この後、ソース/ドレイン領域16、26、
36を形成するためにイオン注入を行う。ついで、図1
0(c)のように、ホトレジスト5bを剥離後、Pを1
×1011〜8×1013cm-2程度の低濃度にイオン注入
し、LDD構造18、28、38を作製する。なお、前
記方法で作製したTFT構造を実施例5〜8に示した内
容に適用してもよい。また、本構造は以下の実施例13
〜17のCMOS駆動回路作製法においてオフセット構
造Poly−Si TFT部分の作製に応用してもよ
い。
【0077】[実施例11]図11〜12は実施例11
のTFTアレイの製法を示す工程断面図である。まず、
図11(a)に示すように、石英、ガラスなどの絶縁性
基板1上にチャネル層としてチャネル用Poly−Si
膜2を減圧CVD法を用いて形成し、これをパターニン
グ後熱酸化することにより120nm程度の厚さのゲー
ト絶縁膜3を形成し、さらにゲート電極として用いるP
をドープしたSiなどからなるゲート電極用薄膜4を基
板全面に成膜する。ここで、Poly−Si膜2の形成
方法としては、減圧CVD法により成膜したSi膜を固
相成長あるいはレーザーアニールなどの方法により結晶
化する方法、またはプラズマCVD法により成膜したS
i膜を固相成長あるいはレーザーアニールなどの方法に
より結晶化する方法などを用いてもよい。また、ゲート
絶縁膜3の形成方法は、スパッタ法によりSiO2膜な
どを成膜する方法、または減圧CVD法によりSiO2
膜などを成膜する方法、または常圧CVD法によりSi
2膜などを成膜する方法、または熱酸化法と前記の成
膜方法との組み合わせとしてもよい。また、ゲート電極
として用いる薄膜としては、PをドープしたSi膜以外
に、BまたはAsをドープしたSi膜、アルミニウムま
たはアルミニウム合金またはクロムなどの金属薄膜、あ
るいはモリブデンシリサイドまたはタングステンシリサ
イドまたはチタンシリサイドなどのシリサイド薄膜を用
いてもよい。
【0078】つぎに、図11(b)に示すように、CM
OS駆動回路用TFTの内のp型TFT30形成領域上
全体と、CMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT2
0および画素用n型TFT10のゲート電極形成領域上
に、ホトレジスト5aを形成する。
【0079】つぎに、図11(c)に示すように、前記
のホトレジスト5aを用いて、ゲート電極として用いる
Siなどからなるゲート電極用薄膜4をSF6またはC
4またはNF3またはCl2などを主成分とする等方性
エッチングを実現できるガスによりドライエッチングす
ることにより、ホトレジストよりも0.3〜2.0μm
程度狭くパターニングする。
【0080】なお、ひさし構造を形成するためのゲート
電極材料およびそのエッチング材料として以下の組み合
わせを用いてもよい。すなわち、W、WSix、Mo、
MoSixを主成分とする金属をゲート電極材料として
用いた場合はCF4およびCF4+O2を主成分としたガ
ス、Al、Crを主成分とする金属をゲート電極材料と
して用いた場合はCl2+BCl3を主成分としたガス、
Taを主成分とする金属をゲート材料として用いた場合
はCF4やCF4+O2を主成分としたガス、Cuを主成
分とする金属をゲート材料として用いた場合はCl2
2を主成分としたガスを用いてもよい。
【0081】つぎに、図12(d)に示すように、ホト
レジスト5aを残したままPあるいはAsなどのn型不
純物をイオン注入する。これによりゲート電極14、2
4に対して前工程のサイドエッチング量に応じて0.3
〜2.0μmのオフセット領域19、29を有するn型
のソース/ドレイン領域16、26を画素用n型TFT
10およびCMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT
20に形成することができる。この際、ゲート電極1
4、24上のホトレジスト5aは、イオン注入による不
純物がn型TFT10、20のゲート電極14、24の
下のゲート絶縁膜3、チャネル領域12、22に侵入す
ることを防ぐ役割も果たす。
【0082】つぎにホトレジスト5aを取り除いたの
ち、図12(e)に示すように、CMOS駆動回路用T
FTの内のn型TFT20および画素用n型TFT10
をホトレジスト5bにより覆い、CMOS駆動回路用T
FTの内のp型TFT30のゲート電極34を同じホト
レジスト5bを用いてパターニングしたのち、ホトレジ
スト5bを残したままBなどのp型不純物をイオン注入
する。これによりCMOS駆動回路用TFTの内のp型
TFTにp型のソース/ドレイン領域37を形成する。
この際も、ゲート電極34上のホトレジスト5bは、イ
オン注入による不純物がp型TFT30のゲート電極3
4中やゲート電極34の下のゲート絶縁膜3、チャネル
領域に侵入することを防ぐ役割を果たす。ここで、p型
TFT30のゲート電極34としてはオフセット領域の
無い構造を示したが、等方性エッチングによるオフセッ
ト構造としてもよい。
【0083】以上が本実施例によるTFTアレイの製法
であるが、これによりオフセット構造を有する画素用n
型TFTと、CMOS駆動回路用TFTを同一基板上に
形成する際の工程数を低減させることができ、製造コス
トの削減と高スループットを実現できる。またCMOS
駆動回路用TFTの内のn型TFTもオフセット構造と
することにより高い電源電圧を使用できるCMOS駆動
回路用TFTを提供することができる。また本実施例に
よれば、実施例1と異なり、n型TFTに不純物をイオ
ン注入する際にp型TFT30部をマスクしているた
め、p型TFTへのBなどの不純物の注入量を少なくす
ることができ、高スループットを実現できる効果があ
る。
【0084】[実施例12]実施例11では画素用にn
型TFTを用いた例を示したが、画素用にp型TFTを
用いたばあいにおいても、CMOS駆動回路用TFTの
内のp型TFTと画素用のp型TFTとをオフセット構
造として同時に形成することにより、製造工程を短縮す
るとともに高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路
用TFTを提供することができる。また本実施例のTF
Tアレイは、実施例11で示した製法において、1回目
のイオン注入でp型不純物を、2回目のイオン注入でn
型不純物をイオン注入することにより製造することがで
きる。
【0085】またp型不純物をイオン注入する際に、n
型TFTをマスクすることにより、実施例11と同様
に、p型TFTへのBなどの不純物の注入量を少なくす
ることができ、高スループットを実現できる効果があ
る。
【0086】[実施例13]実施例11では画素用のn
型TFT10とCMOSの内のn型TFT20にオフセ
ット構造を採用したが、本実施例ではこれらのTFTに
LDD構造を採用した例を示す。
【0087】以下その製法について説明する。実施例1
1において図12(d)に示したn型不純物のイオン注
入までは実施例11と同様に形成し、オフセット構造を
有するn型TFT10、20を形成する。
【0088】つぎにホトレジスト5aを取り除いたの
ち、図13(a)に示すように、ゲート電極14、24
をマスクとしてPあるいはAsなどのn型不純物を低濃
度でイオン注入する。この際の加速電圧は、ゲート電極
14、24をn型不純物が突き抜けてゲート絶縁膜やチ
ャネル領域12、22へ侵入しないように設定する必要
がある。また、このときCMOS駆動回路用TFTの内
のp型TFT30形成領域には、ゲート電極として使用
するSi薄膜4が残っており、これがマスクの役割を果
たしn型不純物がチャネル用Siへ侵入するのを防ぐ。
【0089】つぎに図13(b)に示すように、CMO
Sの内のn型TFT20および画素用n型TFT10を
ホトレジスト5bにより覆い、CMOSの内のp型TF
T30のゲート電極34を同じホトレジスト5bを用い
てパターニングしたのち、ホトレジスト5bを残したま
まBなどのp型不純物をイオン注入する。これによりC
MOS駆動回路用TFTの内のp型TFT30にp型の
ソース/ドレイン領域37を形成する。
【0090】以上が本実施例によるTFTアレイの製法
であるが、これによりLDD構造を有する画素用n型T
FTと、CMOS駆動回路用TFTを同一基板上に形成
する際の工程数を低減させることができ、製造コストの
削減と高スループットを実現できる。またCMOS駆動
回路用TFTの内のn型TFT20も画素用n型TFT
10と同様のLDD構造とすることにより高い電源電圧
を使用できるCMOS駆動回路用TFTを提供すること
ができる。さらに本実施例ではLDD構造を採用したこ
とにより、TFTのオン時におけるLDD領域の抵抗値
がオフセット領域のばあいに比べて低減できオン電流を
向上することができ、CMOS駆動回路用TFTの駆動
周波数を向上することができる。さらに実施例3と異な
り、n型TFTにLDD構造を形成する際に、p型TF
T30部はSi薄膜34で覆われた状態にしているた
め、p型TFTへのPなどの不純物の侵入を防ぐことが
でき、p型TFT30へのイオン注入の際のBなどの不
純物の注入量を少なくでき、スループットを高める効果
がある。
【0091】[実施例14]実施例13では画素用にn
型TFTを用いた例を示したが、画素用にp型TFTを
用いたばあいにおいても、CMOS駆動回路用TFTの
内のp型TFTと画素用のp型TFTとをLDD構造と
して同時に形成することにより、製造工程を短縮すると
ともに高い電源電圧を駆動周波数を使用できるCMOS
駆動回路用TFTを提供することができる。
【0092】本実施例のTFTアレイは、実施例13で
示した製法における3回のイオン注入時に、n型不純物
のイオン注入の際にp型不純物を、p型不純物のイオン
注入の際にn型不純物をイオン注入することにより製造
することができる。
【0093】本実施例においても実施例13と同様の効
果がえられる。
【0094】[実施例15]実施例11および実施例1
3においてはCMOS駆動回路用TFTの内のp型TF
Tのソース/ドレイン領域37形成のために、Bなどの
p型不純物のイオン注入を真上からの注入により行って
いる。この際のイオン注入の方法としては、図14に示
すように、斜め方向からのライトドープのイオン注入を
通常の真上等の上方からの注入の前または後に行っても
よい。これによりゲート電極の下部にオーバーラップL
DD構造を形成できるため、CMOS駆動回路用TFT
の内のp型TFTのソース−ドレイン電極間に電圧を印
加した際のドレイン電圧の耐圧を向上することができ、
駆動回路の電源電圧を増加し、たとえばインバーター回
路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0095】[実施例16]実施例11および実施例1
3においてはCMOS駆動回路用TFTの内のn型TF
Tのソース/ドレイン領域形成のために、PあるいはA
sなどのn型不純物のイオン注入を真上からの注入によ
り行っている。この際のイオン注入の方法としては、図
15に示すように、斜め方向からのイオン注入を通常の
真上等の上方からの注入の前または後に行ってもよい。
【0096】これによりゲート電極の下部にオーバーラ
ップLDD構造を形成できるため、CMOS駆動回路用
TFTの内のn型TFTのソース/ドレイン電極間に電
圧を印加した際のドレイン電圧耐圧を向上することがで
き、駆動回路の電源電圧を増加し、たとえばインバータ
ー回路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0097】[実施例17]実施例11〜16において
はチャネルドーピングを用いない例を示したが、CMO
S駆動回路用TFTの内のp型TFTとn型TFTの少
なくともどちらか一方のTFTに、チャネル用Si膜中
へソース/ドレイン領域と反対の導電特性を示す不純物
元素をゲート電極形成前にイオン注入することにより、
TFTのしきい値電圧を制御することができる。これに
よりCMOS駆動回路用TFTの応答特性を改善するこ
とができる。
【0098】[実施例18]前記各実施例では、CMO
S駆動回路および画素部に用いる薄膜トランジスタは絶
縁性基板上に形成している。一般に液晶ディスプレイの
作製においては絶縁性基板として透明なガラス基板を用
いることが多い。しかし、半導体産業に用いる量産型の
成膜装置および化学処理装置においては、基板の搬送な
どのために赤外線等による透過型のセンサーなどを利用
し、光がSiなどの非透明性の基板で遮られるか否かに
より基板の存在の有無を判断し、基板位置の検出、基板
の移動等の各種の動作を基板に施している場合が多い。
このため、透明なガラス基板を用いると、ガラス基板は
光を透過するため、この透過型のセンサーが利用できな
くなる。本実施例では従来の半導体装置を改造すること
なく、透明な絶縁性基板を流用するために、ガラス基板
に遮光処理を行うことを特徴とする。
【0099】以下にその方法について説明する。図16
に示すように、透明絶縁性基板100の薄膜トランジス
タを形成しない裏面側に、Mo、MoSix(x=1-2.5)、
W、WSix(x=1-2.5)、Ta、TaSix(x=1-2.5)、T
i、TiSix(x=1-2.5)、Ni、NiSix(x=1-2.5)等
の高融点金属やそのシリサイドからなる遮光膜80を少
なくとも一層形成する(図16(a))。ついで、その
上にSiO2,Si34等の絶縁膜90を少なくとも一
層形成する(図16(b))。このようにして透明絶縁
性基板100を非透明とした後に通常の薄膜トランジス
タの製造工程を行う。工程終了後、これらの遮光膜80
等を必要に応じて不要の場所から除去し、元の透明ガラ
ス基板とする。
【0100】この結果、透明性基板を用いて従来の半導
体装置を利用することが可能となり、装置の改造を行う
ことなしに、前記実施例1〜17に示したように薄膜ト
ランジスタを製造することができる。また、本実施例で
は遮光膜80として高融点金属やそのシリサイドを用い
ているため、遮光性に優れている。また、これらの材料
はSi系半導体に対し汚染等による悪影響を及ぼすこと
が比較的少ない。
【0101】なお、前記実施例では、高融点金属または
そのシリサイドからなる遮光膜80形成後に、絶縁膜9
0で遮光膜80を保護していたが、絶縁膜90は無くて
もよい。また、前記実施例では薄膜トランジスタ製造前
に絶縁性基板の遮光処理を行っているが、必要に応じて
トランジスタ製造工程の任意の位置で遮光膜80を作製
および除去してもよい。また、前記実施例では遮光膜8
0を全面に施したが、必要に応じて例えば、センサー位
置に対応する場所にのみ形成しておいてもよい。また、
前記実施例では遮光膜80は薄膜トランジスタが形成さ
れる面とは反対側のガラス基板面に形成されていたが、
反射型の液晶ディスプレイを作製する等の目的のため
に、薄膜トランジスタが形成されるガラス基板面に遮光
膜80を形成し、それを絶縁膜90等で覆ってもよい。
なお、前記実施例では透過型のセンサーを用いた場合に
ついて説明したが、反射型のセンサーを用いてもよい。
また、前記実施例は実施例1〜17に限らず透明絶縁性
基板上に半導体回路やTFT等によるディスプレイを形
成する際に適用してもよい。
【0102】
【発明の効果】本発明のアクティブマトリクス液晶ディ
スプレイ(AMLCD)によれば、TFT基板に設けら
れるCMOS駆動回路のn型またはp型TFTの一方に
もオフセット構造またはLDD構造を採用しているた
め、CMOS駆動回路の電源に高い電源電圧のものを使
用することが可能となり、駆動回路の出力電圧を向上さ
せることができ、画素部のスイッチング素子用TFTの
動作領域を広げることができ、高性能のAMLCDがえ
られる。
【0103】さらに本発明のアクティブマトリクス液晶
ディスプレイ(AMLCD)の製法によれば、CMOS
駆動回路のオフセット構造またはLDD構造を形成する
TFTを画素部のTFTと同じ導電型のものに適用し、
画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCM
OS駆動回路のTFTとを同一工程で形成しているた
め、写真製版工程を1回、イオン注入工程を1回それぞ
れ減らすことができ、さらに請求項2〜3記載の発明で
はエッチング工程を1回減らすことができ、製造工数を
減らすことができる。その結果、製造コストを低下させ
ることができるとともにスループットも向上させること
ができ、安価なAMLCDをうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のAMLCDの製法の実施例1のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図2】 本発明のAMLCDの製法の実施例1のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図3】 本発明のAMLCDの製法の実施例2のTF
T部の一製造工程の説明図である。
【図4】 本発明のAMLCDの製法の実施例3のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図5】 本発明のAMLCDの製法の実施例4のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図6】 本発明のAMLCDの製法の実施例4のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図7】 本発明のAMLCDの製法の実施例5のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図8】 水素化処理前後における電界効果移動度
(μ)とオフセット長との関係を示す図である。
【図9】 本発明のAMLCDの製法の実施例9のTF
T部の製造工程を説明する図である。
【図10】 本発明のAMLCDの製法の実施例10の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図11】 本発明のAMLCDの製法の実施例11の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図12】 本発明のAMLCDの製法の実施例11の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図13】 本発明のAMLCDの製法の実施例13の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図14】 本発明のAMLCDの製法の実施例15の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図15】 本発明のAMLCDの製法の実施例16の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図16】 本発明のAMLCDの製法の実施例18の
TFT部の製造工程を説明する図である。
【図17】 従来のAMLCDのTFT部の製造工程を
説明する図である。
【図18】 従来のAMLCDのTFT部の製造工程を
説明する図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板、2 チャネル用半導体膜、3 ゲート
絶縁膜、4 ゲート電極用薄膜、5a、5b、5c、5
d ホトレジスト、10 画素部のn型TFT、14、
24、34 ゲート電極、16、26 n型ソース/ド
レイン領域、18、28 LDD領域、20 CMOS
駆動回路のn型TFT、30 CMOS駆動回路のp型
TFT、37 p型ソース/ドレイン領域、80 遮光
膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/092 27/08 331 E 21/336 9056−4M H01L 29/78 616 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上にマトリクス状に形成され
    たソース配線とゲート配線、その交差部に形成され液晶
    材料に電圧を印加するためのスイッチング素子として用
    いる画素部の薄膜トランジスタ、該薄膜トランジスタの
    ドレイン電極側に接続され液晶材料に電圧を供給する画
    素電極、および前記画素部の薄膜トランジスタにソース
    配線とゲート配線を通して信号を供給するために作られ
    た薄膜トランジスタからなるCMOSを有するCMOS
    駆動回路を少なくとも有するTFT基板と、絶縁性基板
    に少なくとも対向電極が形成された対向電極基板とによ
    り液晶材料が挟持された駆動回路一体型のアクティブマ
    トリクス液晶ディスプレイであって、前記画素部の薄膜
    トランジスタに第1導電型オフセットあるいはLDD構
    造の薄膜トランジスタが用いられ、前記駆動回路に用い
    られる薄膜トランジスタのなかで少なくとも第1導電型
    薄膜トランジスタにもオフセットあるいはLDD構造を
    有する薄膜トランジスタが用いられてなるアクティブマ
    トリクス液晶ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に、マトリクス状に設けら
    れたスイッチング素子としての画素部の薄膜トランジス
    タおよび該画素部の薄膜トランジスタを駆動するCMO
    Sを有するCMOS駆動回路が少なくとも形成されたT
    FT基板と、絶縁性基板に少なくとも対向電極が形成さ
    れた対向電極基板とにより液晶材料が挟持された駆動回
    路一体型アクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法
    であって、前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMO
    Sを構成する第1導電型および第2導電型の薄膜トラン
    ジスタの形成を (a)前記画素部の薄膜トランジスタ、および前記CM
    OS駆動回路の第1導電型および第2導電型薄膜トラン
    ジスタを形成する場所の絶縁製基板上にチャネル用半導
    体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極用薄膜を順次形成
    し、その上部にゲート電極用薄膜を微細加工するために
    ホトレジストを形成する工程と、(b)該ホトレジスト
    をマスクとしてゲート電極用薄膜をエッチングすること
    により前記ホトレジストより幅細のゲート電極を形成す
    る工程と、(c)前記ホトレジストをマスクとしてソー
    ス/ドレイン領域に高濃度に第1導電型不純物をイオン
    注入し、前記3種類の薄膜トランジスタをすべて第1導
    電型オフセット構造の薄膜トランジスタとする工程と、
    (d)前記ホトレジストを剥離後、少なくとも画素部の
    薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型
    薄膜トランジスタ上をホトレジストで覆い第2導電型不
    純物を前記第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考
    慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用
    の第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程とを少な
    くとも含む方法により行うアクティブマトリクス液晶デ
    ィスプレイの製法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の製法において、(d)の
    工程の代りに (e)前記ホトレジストを剥離後第1導電型不純物を低
    濃度にイオン注入し前記3種類の薄膜トランジスタのす
    べてを第1導電型LDD構造の薄膜トランジスタとする
    工程と、(f)少なくとも画素部の薄膜トランジスタお
    よびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタの
    形成場所をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記
    第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考慮した実効
    濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用第2導電型
    薄膜トランジスタを形成する工程を用いてなるアクティ
    ブマトリクス液晶ディスプレイの製法。
  4. 【請求項4】 絶縁性基板上に、マトリクス状に設けら
    れたスイッチング素子としての画素部の薄膜トランジス
    タおよび該画素部の薄膜トランジスタを駆動するCMO
    Sを有するCMOS駆動回路が少なくとも形成されたT
    FT基板と、絶縁性基板に少なくとも対向電極が形成さ
    れた対向電極基板とにより液晶材料が挟持された駆動回
    路一体型アクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法
    であって、前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMO
    Sを構成する第1導電型および第2導電型の薄膜トラン
    ジスタの形成を (g)絶縁性基板上に半導体膜を形成し、該半導体膜上
    にゲート絶縁膜を介してゲート電極用薄膜を全面に形成
    する工程と、(h)前記CMOS駆動回路用薄膜トラン
    ジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ形成領域をホ
    トレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜ト
    ランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画
    素部の第1導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電極
    用薄膜を等方性エッチングによりパターン化して前記ホ
    トレジストよりも狭いゲート電極を形成する工程と、
    (i)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆動回
    路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジス
    タおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタの前記半
    導体膜中に第1導電型不純物をイオン注入して、チャネ
    ルとのあいだにオフセットする領域を有するソース/ド
    レイン領域を形成する工程と、(j)前記ホトレジスト
    を取り除く工程と、(k)CMOS駆動回路用薄膜トラ
    ンジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素
    部の第1導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレジス
    トによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トランジス
    タの内の第2導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電
    極用薄膜をパターン化してゲート電極を形成する工程
    と、(l)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆
    動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トラン
    ジスタの前記半導体膜中に第2導電型不純物をイオン注
    入してソース/ドレイン領域を形成する工程とを少なく
    とも含む方法により行うアクティブマトリクス液晶ディ
    スプレイの製法。
  5. 【請求項5】 前記(j)工程と(k)工程とのあいだ
    に (m)前記ゲート電極をマスクとしてCMOS駆動回路
    用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタ
    および画素部第1導電型薄膜トランジスタの半導体層中
    に前記イオン注入による第1導電型不純物の濃度よりも
    低い濃度で第1導電型不純物をイオン注入する工程が付
    加されてなる請求項4記載のアクティブマトリクス液晶
    ディスプレイの製法。
  6. 【請求項6】 CMOS駆動回路用薄膜トランジスタを
    構成する第1導電型薄膜トランジスタと第2導電型薄膜
    トランジスタの内の少なくともどちらか一方のチャネル
    半導体膜に、ソース/ドレイン領域と反対の導電型の不
    純物元素が低濃度にドーピングされてなる請求項2、
    3、4または5記載のアクティブマトリクス液晶ディス
    プレイの製法。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記画素部の薄膜トランジス
    タおよびCMOS駆動回路用第1導電型薄膜トランジス
    タの前記チャネル用半導体膜に第2導電型不純物が低濃
    度にドープされてなる請求項2、3、4、5または6記
    載のアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法。
  8. 【請求項8】 前記CMOS駆動回路用第2導電型薄膜
    トランジスタへの前記工程の(d)、(f)または
    (k)の第2導電型不純物のイオン注入の際に第2導電
    型不純物の入射角を20度以上傾け斜め注入により行う
    工程を少なくとも含む請求項2、3、4、5、6または
    7記載のアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製
    法。
  9. 【請求項9】 前記ゲート電極用薄膜として第1の導電
    型不純物をドープしたPoly−Si膜を用いるばあい
    該薄膜の成膜後に該ゲート電極の表面にCMOS駆動回
    路用第2導電型薄膜トランジスタを形成するためにイオ
    ン注入した第2導電型不純物に対し、 (ゲート電極中の第1の導電型不純物濃度+イオン注入
    する第1の不純物濃度)>(イオン注入する第2の不純
    物濃度) が成立する濃度以上の第1導電型不純物をイオン注入す
    る請求項2または3記載のアクティブマトリクス液晶デ
    ィスプレイの製法。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9の何れかに記載の製
    法において、絶縁性基板として、透明基板の少なくとも
    一部にMo、W、Ta、Ti、またはNiの高融点金属
    あるいはそのシリサイドからなる遮光膜を施したものを
    用いて薄膜トランジスタを作製するアクティブマトリク
    ス液晶ディスプレイの製法。
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