JPH0836334A - 画像除去促進液および該画像除去促進液を用いた被記録材の再生方法 - Google Patents

画像除去促進液および該画像除去促進液を用いた被記録材の再生方法

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JPH0836334A
JPH0836334A JP6162856A JP16285694A JPH0836334A JP H0836334 A JPH0836334 A JP H0836334A JP 6162856 A JP6162856 A JP 6162856A JP 16285694 A JP16285694 A JP 16285694A JP H0836334 A JPH0836334 A JP H0836334A
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Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Kakuji Murakami
格二 村上
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
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    • B41M7/0009Obliterating the printed matter; Non-destructive removal of the ink pattern, e.g. for repetitive use of the support

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子写真法や熱転写法等のように、被記録材
の表面に皮膜状に画像が形成される画像記録方法で記録
された被記録材の再生方法において、画像形成物質の除
去能力が向上し、保存安定性に優れ、かつ、保存時に除
去能力を維持する画像除去促進液を用いた再生方法およ
び画像除去促進液の提供。 【構成】 画像が形成される側の表面近傍に水を含有す
る液体(画像除去促進液)によって膨潤する層で構成さ
れ、かつ該層に熱可撓性または熱溶融性を示す皮膜状の
画像形成物質が固着している被記録材に、画像除去促進
液を付与し、画像と被記録材の膨潤量の差により接着力
を弱め、皮膜状画像を被記録材から除去する被記録材の
再生方法において、画像除去促進液として相対湿度60
%、温度25℃の条件下で平衡水分量が10%以上の湿
潤剤を含有するものを用いることを特徴とする被記録材
の再生方法および画像除去促進液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法や熱転写
法、ホットメルト・インクを用いるインクジェット法、
印刷法等のように、被記録材の表面に皮膜状の画像が形
成される画像記録方法で記録された被記録材の再生方
法、該再生方法に使用する装置ならびに画像除去促進
液、および該再生方法で再生された被記録材に関する。
本発明は、特に、乾式トナーを用いる電子写真法により
得られた被記録材上の画像を除去し、被記録材を再利用
できるようにする再生方法、再生被記録材、再生装置、
再生装置に用いられる画像除去促進液に関する。
【0002】
【従来技術】近年、OA化に伴い、電子写真法、熱転写
法、ホットメルト・インクを用いるインクジェット法
や、印刷法等のような画像形成方法を用いたプリンター
や複写機、印刷機が広く普及している。ところが、被記
録材として一般に用いられる紙は木材より得られるパル
プを原料とする。そのため、紙を大量に消費すること
は、森林の伐採を促す等、地球環境の悪化につながるこ
とになり、社会問題となってきつつある。更に、これら
の画像形成方法により画像形成された被記録材が大量に
廃棄されるため、ごみ処理の問題も生じている。これら
の問題に対処するため、不要になった用紙を回収し、一
旦、パルプの状態まで離解したりして再利用する方法が
行われている。しかしながら、この方法では、再生のた
めのエネルギー効率が悪く、再生された製品は、新しい
原料を用いるよりも割高になったり、質の悪いものにな
ってしまうという欠点があった。しかし最近、一度使用
した紙の上の文字画像をクリーニングにより取り去り、
複写あるいはプリンティングに再利用することができる
紙が開発されている。例えば特開平1−297294号
公報には被記録材として、プラスチック、金属、液浸透
性の悪い紙あるいはセラミック等で形成されたものを使
用し、該被記録材上に形成された画像を熱溶融性の剥離
体を介在させて加熱し、画像を支持体から剥離するクリ
ーニング方法が開示されている。また特開平4−670
43号公報には表面、特に片面のみに離型処理してな
り、かつ、該離型処理したことを示す印を付け、普通紙
と区別したシート状被記録材が開示されている。しかし
ながら、これら画像の除去を容易にするため、普通紙を
用いることができないばかりでなく、画像との接着性の
悪い被記録材を選定したり、表面に離型処理を施す必要
があった。これらの被記録材では、画像が容易に除去さ
れるようにすると、画像本来の定着性が不十分となり、
衣服や手指の摩擦により画像が脱落してしまったり、衣
服や手指を汚してしまう等の問題があった。また、特開
平1−101576号公報、特開平1−101577号
公報には、電子写真法により画像が形成された被記録材
を、トナーを溶解する有機溶媒中に浸漬し、超音波振動
を印加することによって画像を除去するという被記録材
再生方法が開示されている。しかし有機溶剤による公害
や引火および毒性に問題があり、一般のオフィスや家庭
で使用するには問題がある。また、この場合、トナーが
溶剤に溶解するため、溶剤の汚染が著しく、被記録材表
面に一度溶解したトナーが再付着することによる地汚れ
が生じたり、それを防ぐために大量の溶剤が必要となる
など、解決が困難な問題を含んでいる。そこで本出願人
は先に特殊な用紙を用いることなく、通常の電子写真で
得られるトナーよりなる画像を形成した被記録材に、水
を含有する画像除去促進液を含浸させ、剥離体とともに
加熱し、画像を除去する被記録材再生方法および再生被
記録材を提案した(特願平5−202557号)。しか
しながら画像除去促進液には水分が含有されている故
に、水分の蒸発により画像除去促進液組成の変化、蒸発
の著しい場合には各種成分の析出が生じるなど、保存安
定性に劣る場合があった。また、上記被記録材再生方法
にて再生を行った場合、加熱工程での水分蒸発が除去能
力に著しく影響し、被記録材種、異なる画像等の間で
は、同じ装置条件下で一定水準の除去結果を得ることが
困難となる場合もあった。
【0003】
【目的】本発明の目的は、電子写真法や熱転写法、ホッ
トメルト・インクを用いるインクジェット法や印刷法等
のように、被記録材の表面に皮膜状に画像が形成される
画像記録方法で記録された被記録材の再生方法におい
て、画像形成物質の除去能力が向上し、保存安定性に優
れ、かつ、保存時に除去能力を維持する画像除去促進液
を用いた再生方法を提供することにある。本発明のもう
ひとつの目的は、上記被記録材再生方法において、画像
形成物質の除去能力が向上し、保存安定性に優れ、か
つ、保存時に除去能力を維持する画像除去促進液を提供
することである。
【0004】
【構成】本発明は、これらの被記録材の表面に皮膜状に
画像が形成される画像記録方法で記録された被記録材の
再生方法に関し、水を含有する液体(画像除去促進液)
を用いて皮膜状画像の除去を行なうことを特徴とする被
記録材の再生方法および該画像除去促進液に関するもの
である。被記録材上に、いわゆるハード・コピーとして
画像を形成する方法としては、従来より多くの方法が提
案されている。例えば、乾式トナーや湿式トナーを用い
た電子写真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱転写
法、熱拡散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジェッ
ト法、オフセット版、凸版、凹版、孔版を用いる印刷方
法などがその例として挙げられる。これらの従来から用
いられている画像形成方法の中で、通常の電子写真法、
熱転写法、ホットメルト・インクを用いるインクジェッ
ト法または印刷法などの方法では、画像形成物質が被記
録材の表面近傍に皮膜状に形成され、記録される。な
お、ここでいう皮膜状とは、画像形成物質が被記録材の
表面近傍に形成され、被記録材の内部にまで深く浸透し
ておらず、また染料を含有するインクで印字した場合の
ように画像形成物質が分子レベルで被記録材に吸着され
ていない状態のものを意味し、さらに画像全体が一つの
膜を形成している必要はなく1文字、1文字のなかで画
像が途切れているような場合あるいは1つのトナー粒子
が独立して存在するような場合であっても、本発明の画
像除去原理からみて本発明の皮膜状の画像とみなされ
る。本発明は、少なくとも画像が形成される側の表面近
傍に水を含有する液体で膨潤する層を設けた被記録材の
表面近傍に形成された皮膜状の画像形成物質よりも該被
記録材の膨潤層を大きく膨潤させる画像除去促進液を被
記録材に含浸させ、皮膜状画像形成物質の膨潤量と被記
録材膨潤層のそれとの差から生じる応力を利用して画像
と被記録材との接着力を弱め、前記画像を適当な剥離手
段で被記録材より除去することを特徴とする。従って、
本発明の被記録材としては、少なくとも画像が形成され
る側の表面近傍に、液体で膨潤する層を設けたものであ
り、最も身近な例としては、セルロース繊維を主成分と
した紙、特に複写あるいはプリンティング用紙が挙げら
れる。しかし、これらのものに限定されるものではな
い。他の例としては、プラスチック層と紙層の積層物の
ようなものでも良いし、膨潤層もセルロース繊維を主成
分とした紙層に限定されるものではない。架橋されたポ
リアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミド、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系
樹脂のような水のゲル化剤の粒子を含有させることで、
容易に膨潤層を得ることができる。表面近傍に水で膨潤
する層を設けた被記録材に、水溶液を含浸させると、被
記録材の表面状態が変化し外力に対して影響を受けやす
くなる。これは日常的に、水が浸み込んだ紙は破れやす
くなったり、紙表層が剥れやすくなる、などで経験でき
る。しかし被記録材に水溶液を含浸させたとき、表層に
保持されている皮膜状画像と被記録材表層との接着性は
前述したように非常に弱いものとなっている。それ故、
外力に対し弱いもので構成されている被記録材であって
も、本発明の提案する方法によって、被記録材より画像
は簡単に、被記録材の表層を痛めることなく除去できる
ことになる。
【0005】膨潤層に付与する画像除去促進液は、画像
形成物質をほとんど溶解または膨潤させず、膨潤層を膨
潤させる性質を有することが必要で、かつ安全性やコス
トの面から水を主成分とする。しかし、前述したよう
に、小休止時における該画像除去促進液中の水分の蒸発
により、該画像除去促進液の保存安定性に問題を生じた
り、画像除去操作時の加熱に伴う水分蒸発によって、画
像形成物質の被記録材への再付着が起こるなどして、再
生不良を生じた。そこで本発明は、該画像除去促進液中
に多価アルコール、多価アルコールのアルキルエーテル
誘導体類、多価アルコールのアリールエーテル誘導体
類、水酸基を有するカルボン酸類ならびにその塩類およ
び含窒素複素環化合物類からなる群の中から選ばれた少
なくとも1種以上の湿潤剤を含有させることで、給液部
における小休止時の水分蒸発に伴う液組成の変化や液内
容物の析出等を抑制し、該画像除去促進液の保存安定性
を改善し得ることを見い出した。また、画像除去過程の
加熱時での水分蒸発も抑えられるため、画像除去能力が
向上した。
【0006】これら湿潤剤としては、水に対する溶解性
がよく、吸水性があるものが好ましい。特に、前述の改
善効果を発揮するものとして相対湿度60%、温度25
℃の条件下で平衡水分量が10%以上の湿潤剤が好まし
い。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アル
コール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコ
ールのアルキルエーテル誘導体類、エチレングリコール
モノフェニルエーテル等の多価アルコールのアリールエ
ーテル誘導体、乳酸、リンゴ酸等の水酸基を有するカル
ボン酸類あるいはその塩類、N−メチル−2−ピロリド
ン、2−ピロリドン等の含窒素複素環化合物がある。ま
た上記の多価アルコール類類、多価アルコールのアルキ
ルエーテル誘導体類、多価アルコールのアリールエーテ
ル誘導体類、水酸基を有するカルボン酸類あるいはその
塩類、含窒素複素環化合物類を任意に選択して混合した
混合物も用いることができる。画像除去促進液中の湿潤
剤組成分量は、該画像除去促進液の粘度を決定する重要
因子であるため、湿潤剤添加量を多くすることは、画像
除去促進液粘度を増大させることになるので好ましくな
い。なぜなら画像除去促進液の粘度の増大は、画像除去
促進液供給を困難にするからである。具体的な例を上げ
れば、被記録材に非接触で液を供給する場合、その制御
は粘度上昇に伴い著しく困難となるし、接触させて液を
供給する方式では、液供給時に被記録材表層をいためる
場合がある。従って0.5〜60重量%、好ましくは1
〜40重量%の範囲で湿潤剤を添加するのが好ましい。
画像の除去を良好にするために、該画像除去促進液に界
面活性剤を添加することが可能である。これは、界面活
性剤の添加により該画像除去促進液の表面張力が低下
し、画像や被記録材に対する濡れ性が向上することに起
因する。界面活性剤の添加量は0.01〜20重量%、
好ましくは0.1〜5重量%の範囲で添加される。
【0007】界面活性剤としては、好ましくは水に対す
る分散または溶解安定性の高いものを添加することが好
ましい。具体的には陰イオン界面活性剤としては石鹸、
N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、アシ
ル化ペプチド等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、スルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、
硫酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、
アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキルリ
ン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリール
リン酸塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。陽イオン
界面活性剤としては脂肪族アミン塩、アルキル第4級ア
ンモニウム塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第
4級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤と
しては、カルボキシベタイン、スルホベタイン等のベタ
イン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等が
挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキル及びアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンスチロールエーテル、ポリオキシエチレンラノ
リン誘導体、アルキルアリルホルムアルデヒド縮合物の
酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル等のエーテル系、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエステル
系、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モ
ノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テル、しょ糖脂肪酸エステル等のエステル系、脂肪族ア
ルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオ
キサイド等の含窒素系が挙げられる。フッ素系界面活性
剤としては、フロロアルキルカンボン酸塩、フロロアル
キルスルホン酸塩等のアニオン系、フロロアルキル導入
ベタイン等の両性系、ノニオン系、カチオン系等が挙げ
られる。シリコーン系界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレン変性シロキサン、カルボキシル化ポリオキシ
アルキレン変性シロキサンが挙げられる。前記各界面活
性剤は、単独で使用しても、あるいは2種類以上のもの
を混合して用いても良い。
【0008】画像除去促進液には界面活性剤とともに皮
膜状画像形成物質除去能力および再生状態を改良する目
的で水溶性高分子の添加が行なわれる。画像除去促進液
中に添加できる水溶性高分子としては天然系では、アラ
ビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ロ
ーカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、
クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン
酸、カラギーナン、寒天、ふのり等の海藻系高分子、ゼ
ラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系
高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高
分子、半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素
系高分子、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン
(CMS)、ジアルデヒドデンプン、デンプングリコー
ル酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等
のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン
酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純
合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、
非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのア
ルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリ
ル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニ
ルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマ
レイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
アルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチ
オン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラッ
ク等の天然高分子化合物等が挙げられる。これら水溶性
高分子の添加量は、画像除去促進液を付与する方法によ
り異なるが、0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜
10重量%の範囲で添加される。本発明においては、被
記録材に水および界面活性剤を含む状態で、水溶性高分
子を保持させることにより、皮膜状画像形成物質の剥離
体を形成することができ、水溶性高分子は、前記画像剥
離体と接触できないセルロース繊維内部の皮膜状画像に
対して、セルロース繊維/皮膜状画像/水溶性高分子/
剥離体の如く接触することができ、その粘着力によって
皮膜状画像を、紙質を傷めることなく剥離することがで
きる。
【0009】その他の画像除去促進液に添加されるもの
としては、pH調製剤として、調合される画像除去促進
液に悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるも
のであれば、任意の物質を使用することができる。その
例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化ア
ンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホス
ホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
重金属イオンの封止剤で剥離助剤として添加されるキレ
ート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナ
トリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリ
アミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等
がある。防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オ
キサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロ
ロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。防錆
剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアン
モニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジ
シクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。また
再生後の被記録材の白色度を向上する目的で漂白剤を添
加することができる。具体的には酸化漂白剤として過酸
化水素、過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウム、次亜塩
素酸ナトリウム等が挙げられる。蛍光染料、青み付け染
料、酵素等を添加することもできる。
【0010】前記画像除去促進液の画像形成物質に対す
る接触角は、好ましくは90度以下、さらに好ましくは
50度以下である。また、その表面張力は70mN/m
(dyne/cm)以下、さらに好ましくは50mN/
m以下である。前記画像除去促進液の被記録材に対する
浸透速度は、t(画像除去促進液と被記録材との接触時
間)=0.4秒において10ml/m2以上、好ましく
は12ml/m2以上である。
【0011】被記録材の膨潤層に液体が付与されて、画
像との接着力が弱くなった被記録材から、該画像を除去
する方法には種々の方法がある。例えば、金属、合成あ
るいは天然高分子化合物で作製された毛を有するブラ
シ、ゴム、プラスチック、金属製のブレードで被記録材
の表面を摩擦する方法、被記録材の表面に液体あるいは
気体を吹き付ける方法、砂、クレー、エメリー粉、酸化
チタンなどを含む液体や気体を吹き付ける方法、被記録
材を折り曲げたり、被記録材に振動を与えて画像形成物
質を脱落させる方法、粘着テープなど粘着性を有する部
材と接合し画像形成物質を転写する方法、静電気力や減
圧により画像形成物質を吸引し除去する方法、被記録材
と剥離部材とを重ね合せるように圧接せしめる方法など
が挙げられる。前記の皮膜状画像を形成する画像形成法
に用いられる画像形成物質は、電子写真法のトナー、熱
転写法やホットメルト・インクジェット法に用いられる
インクのように、通常、熱可塑性または熱溶融性が与え
られる材料で構成されており、これらの画像形成物質
を、接着力が弱められた被記録材から除去するには、皮
膜状画像との接着力が、膨潤量の差により弱められた後
の該皮膜状画像と被記録材との接着力よりも大きな剥離
部材を用い、皮膜状画像形成物質を加熱および/または
加圧して剥離部材に接触せしめることにより画像を除去
する方法を用いることが、最も簡素な装置構成で再生操
作が可能となること、被記録材表面や環境を異物質で汚
染しないこと、除去が確実にできて画像の残りが少ない
こと、再生のためのコストがかからないことから、好ま
しい方法である。但し、ここで用いられる剥離部材は、
前述のように、画像形成物質との接着力が、弱められた
被記録材との接着力よりも剥離時に大きくなる材料を選
定する必要がある。画像剥離部材の形状としては、ベル
ト状、ロール状のものいずれでもよく、その材質として
種々のポリマーあるいはアルミ、ニッケル等の金属が挙
げられる。前記ポリマーは水溶性のものであっても、非
水溶性のものであってもよい。例えば、具体的には以下
のようなものが挙げられる。 (1)皮膜状画像形成物質の成分樹脂 ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレ
ン−ブチルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、ポリエステル、エポキシ樹脂など。 (2)接着剤の成分樹脂 にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク
質接着剤。でんぷん系、セルロース系、複合多糖類(ア
ラビアゴム、トラガンゴム等)などの炭水化物系接着
剤。酢酸ビニルの重合体および共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤。ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤。ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤等の成
分樹脂。ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリイミド等のフィルム形成可能な樹脂を用いるこ
ともできる。前記の画像剥離部材を形成するポリマー
は、それ自体でシート、ベルト、テープ等のシート状の
形状あるいはローラ状の形状に形成して用いることもで
きるし、他のシート状支持体あるいはローラ状支持体等
の表面に担持させても良い。他のシート状支持体上に転
写層を設けた画像剥離部材の例としては、セロハンテー
プ、クラフト紙テープ、ポリ塩化ビニールテープ、アセ
テートテープ、フィラメントテープ等のテープ状支持体
上に接着剤層、例えばゴム系、アクリル系等の感圧接着
剤層を設けた接着テープが挙げられる。前記画像転写層
が形成される支持体は、その表面がポーラスな、あるい
は凹凸を有する材料で形成されるか、あるいは該支持体
表面を凹凸加工、マット加工したものが好ましい。ま
た、シート、ベルト、テープ等の転写体は、ロール状に
巻き、ロール状物より巻出して使用することもできる。
本発明で提案される画像除去促進液への湿潤剤の添加
は、上述の画像剥離部材との加熱接触により画像を除去
する場合、加熱に伴う水分の蒸発を抑制し、被記録材表
層の一部が皮膜状画像形成物質と共に剥離部材に付着す
るなどして起こる被記録材の表面状態不良を防止すると
いう効果もうみだす。
【0012】本発明に用いられる装置の例を図1に示
す。例示した装置は、給紙ユニット1、画像除去促進液
付与ユニット2、画像形成物質剥離ユニット3、乾燥ユ
ニット4、紙受けユニット5の各ユニットからなり、電
子写真複写機等で画像を形成された紙(転写紙)等の再
生装置例である。給紙ユニット1は、画像が形成された
面を下に向けて底板101上に積載された転写紙10を
最上部のものから給紙ローラ102で給紙し、図示しな
い分離機構で重送紙を分離して一枚の転写紙10のみ
を、タイミング調整及びスキュー補正のためのレジスト
ローラ対104で送り出すものである。その具体的な構
成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と同様で
あるので、詳細な説明は省略する。画像除去促進液付与
ユニット2は、該画像除去促進液20を所定量満たした
液容器201、転写紙10の一方の面(図中の上面)に
接触しながら、液容器201の液20中に案内するよう
に搬送する液中搬送ローラ202、液中搬送ローラ20
2の駆動部(不図示)、転写紙10の他の面(図中の下
面)を液容器201の処理液20中に案内する液中ガイ
ド板203、挾持搬送手段としても機能する絞りローラ
対204などを備えている。このユニット2において、
給紙ユニット1から給送された転写紙10は、液中搬送
ローラ202と液中ガイド板203とによって、液容器
201の処理液20中に案内され、処理液20に浸漬さ
れた後、絞りローラ対204によって余分な処理液20
が除去され、つぎの画像形成物質剥離ユニット3へと搬
送される。画像形成物質剥離ユニット3は、それぞれ画
像形成物質の軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵
し互いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ30
2、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表
面に接触するように配設された分離爪303、剥離ロー
ラ302の表面をクリーニングするクリーニング装置3
04、駆動部(不図示)等を備えている。上記上下剥離
ローラ302の加熱ランプ301は、転写紙10表裏に
密着して転写紙に固着している画像形成物質を加熱して
軟化させ、これにより、画像形成物質を転写紙10の繊
維から剥がれ易くするものである。この加熱は圧接部に
おいて転写紙10上の画像形成物質が溶融しない程度に
行うことが望ましい。画像形成物質が溶融してしまうと
転写紙10上の画像形成物質を、紙側と剥離ローラ30
2側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ転写
させるのが困難になるためである。また加熱し過ぎると
剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙10が乾
燥し過ぎて、画像形成物質の転写紙10が画像形成物質
を介して該ローラ302に貼り付いて上記分離爪303
で分離できなくなる恐れがある。従って、加熱部通過後
の転写紙10に多少の湿り気が残っていて上記画像形成
物質の再付着を防止できる程度に加熱することが望まし
い。クリーニング装置304は、剥離ローラ302の表
面上の画像形成物質を除去するクリーニングローラ30
5、クリーニングローラ305上の画像形成物質を掻き
落とすスクレーパブレード306、スクレーパブレード
306で掻き落とした画像形成物質を収容する画像形成
物質受け(画像形成物質容器)307を備えている。な
お、上記剥離ローラ302に代え、これと同様の表面特
性を備えたベルトを用いたり、上記クリーニング装置3
04のクリーニングローラ305に代え剥離ローラ30
2表面に直接当接させたクリーニングブレードやスクレ
ーパなどを用いたりしてもよい。乾燥ユニット4は、転
写紙10を乾燥させるものであり、加熱ランプ401内
蔵の例えばアルミからなる上乾燥ローラ402と、これ
に下方から圧接する下乾燥ローラ403とから構成され
ている。この下乾燥ローラ403は給液性部材からなる
表層を備え、該表層の液を絞り落とす絞りブレード40
5が当接している。このような乾燥ローラ対402、4
03に代え、または加え、ベルト上の部材を用いたり、
熱風ファンや赤外線ランプなどを用いたりしてもよい。
紙受けユニット5は、この乾燥ユニット4から排出され
た転写紙を受けるための排紙トレー501を備えてい
る。また、この画像除去装置には、図示を省略したが、
給紙台に転写紙10があるか否かを検出する検出手段、
給紙ユニット1による転写紙10の重送検出手段、液容
器201中の液残量検出手段、液容器201への液自動
補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手段、各加熱
ランプの点灯制御手段と、画像形成物質受け容器307
内満杯手段などが設けられている。
【0013】次に本発明の実施例を具体的に示す。
【実施例】
《トナーの処方》下記処方にて、トナーAを作製した。 ポリエステル樹脂 (結着樹脂) 43% スチレンアクリル樹脂 (結着樹脂) 43% 含Crモノアゾ染料 (荷電制御剤) 3% カルナウバワックス (離型剤) 4% カーボンブラック (着色剤) 7% 以上の物質をブレンダーで10分混合した後、120〜
140℃に熱した2本ロールによって溶融混練した。混
練物を自然放冷後、カッターミルで粗粉砕し、ジェット
気流を用いた微粉砕機で粉砕後、風力分級を用いて体積
平均粒径10μmのトナーを得た。 《トナーの処方》下記処方にて、トナーBを作製した。 ポリエステル樹脂 (結着樹脂) 70% スチレンアクリル樹脂 (結着樹脂) 16% サリチル酸誘導体亜鉛塩 (荷電制御剤) 3% カルナウバワックス (離型剤) 4% カーボンブラック (着色剤) 7% 以上の物質をブレンダーで10分混合した後、120〜
140℃に熱した2本ロールによって溶融混練した。混
練物を自然放冷後、カッターミルで粗粉砕し、ジェット
気流を用いた微粉砕機で粉砕後、風力分級を用いて体積
平均粒径8μmのトナーを得た。 《ホットメルトインクの処方》下記処方にて、ホットメ
ルトインクCを作製した。 ローダミンBレーキ顔料 3% C.I.ソルベントレッド49 0.5% 蜜ろう 48% パラフィンワックス 10% ステアリン酸アミド 36.3% 酢酸ビニル−エチレン共重合体 (分子量約3000) 1.8% 2−t−ブチル−4−メトキシフェノール 0.38% 3−t−ブチル−4−メトキシフェノール 0.02% 上記処方の混合物を130℃に加熱しながら、ボールミ
ルで分散、撹拌溶解し、熱時遠心分離を行い、粗大粒子
を除去してホットメルトインク組成物Cを得た。
【0014】実施例1 下記処方にて画像除去促進液aを作製した。 分岐ポリオキシエチレンアルキルエーテル系 界面活性剤 1% 安息香酸ナトリウム 0.1% ジエチレングリコール 20% 純水 残量 上記処方にて作製したトナーAを用い、通常の上質紙
(リコータイプ6200紙)上に画像を形成し、これを
上記画像除去促進液aで浸漬しPET(ポリエチレンテ
レフタレート)からなる剥離部材に加熱圧接し、図1に
示された装置にて画像を消去したところ、除去不良もな
く良好な再生紙が得られた。さらに上記画像除去促進液
をそのままの状態で3日間放置した後、再度同様な条件
下で画像消去を行なったが、画像の除去状態は良好であ
った。またいずれの再生紙も、再生以前と同様に電子写
真複写機により良好かつ定着性の優れた画像を形成し
た。
【0015】実施例2 下記処方にて画像除去促進液bを作製した。 アルギン酸ナトリウム 2% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% トリエチレングリコール 10% 純水 残量 上記処方にて作製したトナーBを用い、通常の上質紙
(リコータイプ6200紙)上に画像を形成し、これを
上記画像除去促進液bで浸漬しPETからなる剥離部材
に加熱圧接し、図1に示された装置にて画像を除去した
ところ、除去不良もなく良好な再生紙が得られた。さら
に上記画像除去促進液をそのままの状態で3日間放置し
た後、再度同様な条件下で画像消去を行なったが、画像
の除去状態は良好であった。またいずれの再生紙も、再
生以前と同様に電子写真複写機により良好かつ定着性の
優れた画像を形成した。
【0016】実施例3 下記処方にて画像除去促進液cを作製した。 ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤 1% 安息香酸カリウム 0.1% 1,2,3−ブタントリオール 15% 純水 残量 実施例1と同じ条件下で得られた画像サンプルについ
て、上記画像除去促進液cを給液し、剥離部材としてポ
リイミドを使用した図1に示す装置を用い、画像を除去
したところ、除去不良もなく良好な再生紙が得られた。
さらに上記画像除去促進液をそのままの状態で3日間放
置した後、再度同様にして画像消去を行なったが、画像
の除去状態は良好であった。またいずれの再生紙も、再
生以前と同様に電子写真複写機により良好かつ定着性の
優れた画像を形成した。
【0017】実施例4 下記処方にて画像除去促進液dを作製した。 ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 0.5% ソルビン酸ナトリウム 0.1% 乳酸ナトリウム 45% 純水 残量 実施例2と同じ条件下で得られた画像サンプルについ
て、上記画像除去促進液dを給液し、剥離部材としてポ
リカーボネートを使用した図1に示す装置を用い、画像
を除去したところ、除去不良もなく良好な再生紙が得ら
れた。さらに上記画像除去促進液をそのままの状態で3
日間放置した後、再度同様にして画像消去を行なった
が、画像の除去状態は良好であった。またいずれの再生
紙も、再生以前と同様に電子写真複写機により良好かつ
定着性の優れた画像を形成した。
【0018】実施例5 下記処方にて画像除去促進液eを作製した。 ポリオキシアルキレン変性シロキサン 3% 過炭酸ナトリウム 0.1% ソルビン酸ナトリウム 0.1% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 30% 純水 残量 公知の圧電素子を用いたオンデイマンド型のホットメル
トインクジェットプリンターを用い、ヘッドが120℃
になるように加熱して上記のインクCをヘッドに充填
し、通常の上質紙(リコータイプ6200紙)上へ印字
を行ったものについて、実施例1と同様にして上記画像
除去促進液eを用いて画像消去を行ったところ、除去不
良もなく良好な再生紙が得られた。さらに上記画像除去
促進液をそのままの状態で3日間放置した後、再度同様
に画像消去を行なったが、画像の除去状態は良好であっ
た。またいずれの再生紙も、再生以前と同様にホットメ
ルトインクジェットプリンターにより良好かつ定着性の
優れた画像を形成した。
【0019】実施例6 下記処方にて画像除去促進液fを作製した。 ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 1% ポリビニルアルコール 0.5% 安息香酸ナトリウム 0.1% ジエチレングリコール 7% グリセリン 3% 純水 残量 実施例5と同じ条件下で得られた画像サンプルについ
て、上記画像除去促進液fを給液し、剥離部材としてポ
リカーボネートを使用した図1に示す装置を用い、画像
を除去したところ、除去不良もなく良好な再生紙が得ら
れた。さらに上記画像除去促進液をそのままの状態で3
日間放置した後、再度同様にして画像消去を行なった
が、画像の除去状態は良好であった。またいずれの再生
紙も、再生以前と同様にホットメルトインクジェットプ
リンターにより良好かつ定着性の優れた画像を形成し
た。
【0020】実施例7 下記処方にて画像除去促進液gを作製した。 ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.5% 分岐ポリオキシエチレンアルキルエーテル系 界面活性剤 0.5% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1% CMC 0.2% N−メチル−2−ピロリドン 5% 純水 残量 実施例1と同じ条件下で得られた画像サンプルについ
て、上記画像除去促進液gを給液し、剥離部材としてポ
リイミドを使用した図1に示す装置を用い、画像を除去
したところ、除去不良もなく良好な再生紙が得られた。
さらに上記画像除去促進液をそのままの状態で3日間放
置した後、再度同様にして画像消去を行なったが、画像
の除去状態は良好であった。またいずれの再生紙も、再
生以前と同様に電子写真複写機により良好かつ定着性の
優れた画像を形成した。
【0021】比較例1 画像除去促進液aのジエチレングリコールを除いた以外
は同様な組成で画像除去促進液hを作製し、実施例1と
同じ条件下で画像除去試験を行ったところ、液作製直後
の画像除去状態は良好であったが、3日間の小休止後、
給液にムラを生じることによる剥離不良が確認された。
【0022】比較例2 画像除去促進液bのトリエチレングリコールを除いた以
外は同様な組成で画像除去促進液iを作製し、実施例2
と同じ条件下で画像除去試験を行ったところ、液作製直
後の画像除去状態は良好であったが、3日間の小休止後
の除去試験では、ローラー給液部で紙の分離不良が起こ
った。
【0023】比較例3 画像除去促進液cの1,2,3−ブタントリオールを除
いた以外は同様な組成で画像除去促進液jを作製し、実
施例3と同じ条件下で画像除去試験を行ったところ、液
作製直後の画像除去試験で紙の皮剥れが確認された。さ
らに3日間の小休止後、剥離不良の進行が確認された。
【0024】比較例4 画像除去促進液eのジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルを除いた以外は同様な組成で画像除去促進液kを
作製し、実施例1と同じ条件下で画像除去試験を行った
ところ、液作製直後の画像除去試験で紙の皮剥れが確認
された。さらに3日間の小休止後、剥離不良の進行が確
認された。
【0025】比較例5 画像除去促進液fのジエチレングリコールおよびグリセ
リンを除いた以外は同様な組成で画像除去促進液lを作
製し、実施例1と同じ条件下で画像除去試験を行ったと
ころ、液作製直後の画像除去試験で紙の皮剥れが確認さ
れた。さらに3日間の小休止後、剥離不良の進行が確認
された。
【0026】
【効果】本発明によれば、電子写真複写機、レーザープ
リンター、ホットメルト・インクジェットプリンター等
により形成された皮膜状画像を、被記録材表面を損傷す
ることなく消去する被記録材再生方法ならびに画像除去
促進液に関し、以下の様な効果を与える。 〈請求項1、5の効果〉本発明によれば、画像除去過程
での画像除去促進液中の水分蒸発が抑制され、それに伴
い水分の不足を主原因とする被記録材表層の損傷、もし
くは画像除去不良がさらに減少するなど、除去能力が改
善される。除去能力の向上により、画像や被記録材種に
よらず、広範にわたる被記録材の再生が可能となる。ま
た、湿潤剤の添加により、小休止時等の水分蒸発も抑え
られるため、数日間にわたり画像除去促進液の成分変化
およびそれに伴う画像除去能力の低下を防ぎ高い保存安
定性を与える。 〈請求項2、6、7の効果〉これら各項に記載の化学物
質を添加、さらには請求項7で記載された濃度範囲で前
記物質を添加することにより、上記請求項1および5の
発明で奏される効果が最大限得られる。 〈請求項3の効果〉界面活性剤を画像除去促進液に含有
させることにより、該画像除去促進液の被記録材への濡
れ性、浸透性が改善され、画像除去能力がさらに向上す
る。また、水溶性高分子を添加することも画像除去を助
け、その上、被記録材の再生状態を改良する。 〈請求項4の効果〉被記録材に対し、特定の浸透速度を
有する画像除去促進液を用い、かつ画像除去過程中、特
定範囲の温度で熱を加えることにより、さらに優れた画
像除去能力が得られる。以上、本発明によれば、これま
で以上に良好な再生紙等が得られ、一度使用した紙を捨
てることなく繰り返して使用できる上に、使用する画像
除去促進液の保存安定性、除去性能の信頼性の向上によ
り、実際の画像除去装置の使用、管理、保守等が簡便と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再生方法で使用する装置の概略図であ
る。
【符号の説明】 1 給紙ユニット 2 画像除去促進液付与ユニット 3 画像形成物質剥離ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 10 転写紙 101 底板 102 給紙ローラー 104 レジストローラー対 20 処理液 201 画像除去促進液容器 202 液中搬送ローラー 203 液中ガイド板 204 絞りローラー対 301 加熱ランプ 302 剥離ローラー対 303 分離爪 304 クリーニング装置 305 クリーニングローラー 306 スクレーパブレード 307 画像形成物質受け 401 加熱ランプ 402 上乾燥ローラ 403 下乾燥ローラ 405 絞りブレード 501 排紙トレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像が形成される側の表面近
    傍に水を含有する液体(画像除去促進液)によって膨潤
    する層で構成され、かつ該層に熱可撓性または熱溶融性
    を示す皮膜状の画像形成物質が固着している被記録材
    に、前記皮膜状の画像形成物質よりも前記被記録材の膨
    潤層を大きく膨潤させる画像除去促進液を付与し、画像
    と被記録材の膨潤量の差により被記録材表面近傍に形成
    された画像と被記録材との接着力を弱め、該接着力が低
    下した後に皮膜状画像を被記録材から除去する被記録材
    の再生方法において、画像除去促進液として相対湿度6
    0%、温度25℃の条件下で平衡水分量が10%以上の
    湿潤剤を含有するものを用いることを特徴とする被記録
    材の再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被記録材の再生方法にお
    いて、湿潤剤が、多価アルコール類、多価アルコールの
    アルキルエーテル誘導体類、多価アルコールのアリール
    エーテル誘導体類、水酸基を有するカルボン酸類ならび
    にその塩類および含窒素複素環化合物類からなる群の中
    から選ばれた少なくとも1種の化合物である被記録材の
    再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の被記録材の再生
    方法において、画像除去促進液が界面活性剤および/ま
    たは水溶性高分子を含有するものである被記録材の再生
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の被記録材の
    再生方法において、画像除去促進液の被記録材に対する
    浸透速度はt(画像除去促進液と被記録材との接触時
    間)=0.4秒において10ml/m2以上であり、か
    つ皮膜状画像の被記録材からの除去を画像形成物質の軟
    化温度以上で、溶融温度以下の加熱温度で行う被記録材
    の再生方法。
  5. 【請求項5】 相対湿度60%、温度25℃の条件下で
    平衡水分量が10%以上の湿潤剤を含有する水を含む液
    体であることを特徴とする熱可撓性または熱溶融性を示
    す皮膜状の画像形成物質が固着している被記録材の再生
    方法に用いる画像除去促進液。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像除去促進液におい
    て、湿潤剤が多価アルコール類、多価アルコールのアル
    キルエーテル誘導体類、多価アルコールのアリールエー
    テル誘導体類、水酸基を有するカルボン酸類ならびにそ
    の塩類および含窒素複素環化合物類からなる群より選ば
    れた少なくとも1種の化合物を含有するものである画像
    除去促進液。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の画像除去促進液
    において、湿潤剤の濃度が0.5〜60重量%である画
    像除去促進液。
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