JP3313886B2 - 被記録材の再生方法、再生装置および該再生方法に適した被記録材 - Google Patents

被記録材の再生方法、再生装置および該再生方法に適した被記録材

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JP3313886B2 JP12570894A JP12570894A JP3313886B2 JP 3313886 B2 JP3313886 B2 JP 3313886B2 JP 12570894 A JP12570894 A JP 12570894A JP 12570894 A JP12570894 A JP 12570894A JP 3313886 B2 JP3313886 B2 JP 3313886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法や熱転写
法、ホットメルト・インクを用いるインクジェット法、
印刷法等のように、被記録材の表面に皮膜状の画像が形
成される画像記録方法で皮膜状の画像が記録された被記
録材の再生方法および該再生方法で使用する装置に関す
るものである。本発明は、特に、乾式トナーを用いる電
子写真法により得られた被記録材上の画像を除去し、被
記録材を再利用できるようにする再生方法、該再生方法
で使用する再生装置および該再生方法に適した被記録材
に関する。本発明にかかる被記録材の再生方法と再生装
置は自動的に消去が可能な電子黒板に応用することがで
きる。
【0002】
【従来技術】近年、電子写真法、熱転写法、ホットメル
ト・インクを用いるインクジェット法や印刷法等のよう
な画像形成方法を用いたプリンターや複写機、印刷機が
普及し紙が大量に使用されている。ところが、被記録材
として一般に用いられる紙は木材より得られるパルプを
原料とするため、紙を大量に消費することは、森林の伐
採、地球環境の悪化につながることになり、近年、社会
問題となってきつつある。更に、これらの画像形成方法
により画像形成された被記録材が大量に廃棄されるた
め、ごみの処分が困難となるという問題も生じている。
また、オーバーヘッド・プロジェクター(OHP)用の
透明シートを被記録媒体として用いる時には、通常、ポ
リエステル・フィルム等のプラスチック・フィルムがベ
ース材料として用いられる。フィルムの原材料はほとん
ど石油等の化石材料から来るものであり、この場合石油
の枯渇が懸念されていることから資源の有効活用が望ま
れている。フィルムの場合には、資源の有効活用の面ば
かりなく、プラスチック・フィルムの多くが生分解性の
無いものであり、これらが海洋に浮遊するなど、ゴミと
して環境破壊の原因となりうることが問題となってい
る。これらの問題に対処するため、不要になった用紙や
フィルムを回収し、一旦、パルプの状態まで離解した
り、再溶融したりして再利用する方法が行なわれてい
る。しかしながら、この方法では、再生のためのエネル
ギー効率が悪く、再生された製品は、新しい原料を用い
るよりも割高になったり、質の悪いものになってしまう
という欠点があった。上記の従来の問題を解決する方法
として、特開平1−101576号、特開平1−101
577号には、電子写真方式により形成された紙あるい
はフィルムを、トナーを溶解する溶剤中に浸漬し、超音
波振動を印加することにより、トナー像を紙面あるいは
フィルム面より遊離せしめて、画像が形成された用紙あ
るいはフィルムを再生する方法が開示されている。この
方法では溶剤として、アセトン/トリクレン、メチルイ
ソブチルケトンを用いているが、これらの溶剤を用いる
ことは、発火、毒性等の問題があり、安全衛生上好まし
くない。また、この場合、トナーが溶剤に溶解するた
め、溶剤が急速に汚れてしまい大量の溶剤を必要とする
ことになったり、用紙の表面に一度溶解したトナーが再
付着してしまって地汚れが生じてしまうという問題もあ
り、それらの問題を解決することは、きわめて困難であ
った。特開平1−297294号には、プラスチック、
金属、液浸透性の悪い紙あるいはセラミックス等の非吸
収性材料で形成された被記録材を使用し、熱溶融性剥離
体を加熱しながら該被記録材上に重ね、画像を被記録媒
体から剥ぎ取る方法が開示されている。また、特開平4
−67043号には、表面に離型処理してなり、かつ、
離型処理したものを処理したことを示す印を付けること
により普通紙と区別するようにしたシート状の画像支持
体が開示されている。これらの方法では被記録材とし
て、画像の除去を容易とするために、普通紙が用いるこ
とができないばかりでなく、画像との接着性が悪い被記
録材を選定したり、表面に離型処理を施す必要があっ
た。これらの被記録材では画像が容易に剥がれるように
すると、得られた画像の定着性も不十分であり、衣服や
手指の摩擦により画像が脱落してしまったり、衣服や手
指を汚してしまうという問題があった。上記の問題を解
決する方法として、本出願人は特願平5−202557
号で少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とした紙
質層で構成された被記録材を用い、この被記録材に水を
含む液体を含浸させ、その状態で紙質層から熱可撓性の
インキを剥離する方法を提案した。この方法は普通に用
いられている紙の上に形成された画像をも剥離でき再生
できる点で優れた方法であるが、再生過程で紙が伸びて
しまったり、紙の腰が無くなってしまい、再生処理した
後の被記録材を用いて画像形成(通紙)をすることが困
難になってしまい易いという欠点があった。また、紙質
層内部のセルロース繊維間の結合強度が比較的弱いため
に、画像を剥離する際に繊維が画像(トナー)とともに
剥がされてしまい被記録材の表面状態が変化したり、紙
が薄くなってしまい十分な紙力が得られなくなり易く、
このような原因で再生処理した後の被記録材を用いて画
像形成(通紙)をすることが困難になってしまうという
問題もあった。
【0003】
【目的】本発明の目的は、上記のような従来技術の問題
点、欠点を解決することにある。すなわち、本発明の目
的の一つは、電子写真法や熱転写法、ホットメルト・イ
ンクを用いるインクジェット法、印刷法等のように、被
記録材の表面に皮膜状の画像が形成される画像記録方法
で記録された被記録材を地汚れなく、効率的に再生する
方法、該再生方法で使用する装置と皮膜状画像形成物質
と被記録材との接着力を弱める画像除去促進液体、およ
び前記再生方法で再生された被記録材を提供することに
ある。本発明の他の目的は、画像の形成される画像の定
着性も優れ且つ再生時には容易に画像が剥離できる被記
録材、剥離方法、剥離装置を提供することである。本発
明の更に他の目的は、再生操作により被記録材のサイズ
が変化したり強度が低下することが無く、再生・画像形
成のサイクルを繰返し何度も行なうことができる被記録
材の再生方法、再生装置、被記録材および画像除去促進
液体を提供することにある。
【0004】
【構成】被記録材上に、所謂ハード・コピーとして画像
を形成する方法としては、従来より多くの方法が提案さ
れている。例えば、乾式トナーや湿式トナーを用いた電
子写真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱転写法、
熱拡散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジェット
法、熱により発色する材料を用いた感熱記録方法、銀塩
写真法、オフセット版、凹版、凸版、孔版を用いる印刷
方法などがその例として挙げられる。これらの従来から
用いられている画像形成方法の中で、通常の電子写真、
熱転写方法、ホットメルト・インクを用いるインクジェ
ット法または印刷法などの方法では、画像形成物質が被
記録材の表面近傍に皮膜状に形成され、記録される。こ
こで皮膜状とは必ずしも、画像全体が一つの膜を形成し
ている必要はなく、単に画像形成物質が被記録材の内部
に深く浸透していないことや、染料を含有する水性イン
クで印字した場合のように画像形成物質がほとんど分子
レベルで被記録材に吸着されている状態ではないことを
意味する。従って、例えば乾式トナーを用いる電子写真
法により印字された画像であって、1文字の中で画像が
とぎれているような場合や一つのトナー粒子が独立して
存在する状態でも、その粒子が被記録材の内部深くまで
浸透していない場合には、本発明ではその除去原理から
膜状画像という。本発明は、被記録材の表面近傍に皮膜
状の画像が形成された被記録材を再生し再利用できるよ
うにする再生方法、該再生方法で使用する再生装置およ
び該再生方法に適した被記録材に関するものである。
【0005】次に本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。但し、本発明は以下に説明する図面のものに限定
されるものではない。本発明に用いられる被記録材は、
図1に示したように、少なくとも画像が形成される側の
表面近傍に、セルロース繊維以外の繊維材料を主体と
し、画像除去促進液体の付与により皮膜状に形成された
画像よりも大きく膨潤する表面近傍層が形成されている
ものである。すなわち、図1(a)において1は被記録
材の支持体であり、その上に膨潤層2が設けられてい
る。皮膜状画像形成物質3は膨潤層2の上に形成され
る。図1(b)は膨潤層21及び22が支持体1の両側
に設けられたものであり、このような構成にすることに
より、被記録材の両面に形成された画像の除去が可能と
なるばかりでなく、通常の使用時及び画像除去の際に液
体を付与したときのカールを防止することができる。図
1(c)は膨潤層2の上にオーバー・コート層4を設け
たものである。オーバー・コート層4の機能の例として
は、画像形成物質と接着性の良い材料を用いることによ
り画像の定着性を改善したり、環境変化による電気抵抗
の変動を防ぎ常に一定水準の画像を得られるようにした
り、被記録材の搬送性を改善するために摩擦係数を大き
くしたりすることが挙げられる。図1(d)は支持体1
と膨潤層2との間に中間層5が設けられたものであり、
中間層5の機能の例としては、支持体1と膨潤層2との
接着力を向上したり、膨潤させるために付与する液が支
持体まで浸透してこないようにすることが挙げられる。
図1(e)は、支持体の両面に膨潤層21、22、オー
バー・コート層41、42を設け、被記録材の両面に画
像31、32を形成する例である。図1(f)は、特に
支持体を用いずに膨張層で被記録材の大部分を構成して
いる例であり、このような構成のものに、更に、オーバ
ー・コート層を設けたものも有用な被記録材である。
【0006】前述の画像形成方法で用いられる皮膜状に
形成される画像形成物質(トナー、インキ)は、通常、
画像の耐水性が得られるように水やアルコールなどの極
性の高い液体に対して不溶であり、かつ、これらの液体
に対して低い膨潤性の材料が用いられる。従って、例え
ば、水やアルコールなどの極性の高い液体に対して高い
膨潤性を示す層が、図1のように、少なくとも画像が形
成される側の表面近傍に設けられた被記録材を用い、こ
の膨潤性を示す層と画像が形成された被記録材に前記液
体を付与することにより、皮膜状画像と膨潤層との膨潤
量の差により応力が生じることとなる。本発明は、この
膨潤量の差に基づく応力が、被記録材上の皮膜状画像と
被記録材との接着力を弱め、皮膜状画像を剥離するため
に十分な水準のものであるという原理と事実を利用した
ものである。被記録材の膨潤層は、例えば前記の水やア
ルコールのような画像除去促進液体で膨潤することが必
要であるが、この層が該画像除去促進液体で溶解してし
まったり、その強度が著しく低下してしまったりする
と、被記録材の繰り返し使用が困難となる等の問題が生
じてしまう。また、前記したように本発明の被記録材の
画像剥離の原理は、皮膜状画像と膨潤層との膨潤量の差
により生ずる応力によるものであるから、被記録材を構
成する材料としては、前記のように画像除去促進液体に
よって膨潤するが、溶解したり、その強度が著しく低下
しないものであり、かつ皮膜状画像に比較して相対的に
膨潤量が大きいものである必要があるが、このような要
件を満足するものであれば、特にその種類は限定される
ものではない。したがって、被記録材の膨潤層を構成す
る材料は、使用する画像除去促進液体の種類によって前
記要件を考慮して適宜適当に選択されるが、例えば画像
除去促進液として水又はアルコール類を付与することに
より膨潤層を膨潤させる場合、ポリビニルアルコール、
フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エチレングリコール樹脂、ポリアクリル酸アルカリ金属
塩、ポリアクリルアミド等の合成樹脂、ゼラチン、卵白
アルブミン、デンプン、キトサン、アルギン酸、メチル
カルボキシセルロース、アラビア・ゴム等の天然樹脂等
が挙げられる。
【0007】また、被記録材の膨潤層を構成する材料
は、前記のような必要とされる膨潤度を満足させるため
に、架橋構造を有する材料を使用してもよい。さらに、
該膨潤層は、前記のような膨潤度を満足させる材料自体
で構成されている必要はなく、例えば所望の膨潤度を膨
潤層に付与することのできる水吸収性粒子を膨潤層に含
有させることによっても同様の効果を奏することができ
る。このような吸水性粒子を含有する膨潤層を形成する
方法としては、親水性粒子と、バインダーとしてアクリ
ル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、等のバインダーと
なる高分子重合体とを、バインダーを溶解し、吸水性粒
子を膨潤しない溶媒に溶解、分散せしめて、支持体に塗
布、乾燥する方法が例示される。前記吸水性粒子の例と
して、架橋されたポリアクリル酸塩、でん粉−アクリル
酸塩グラフトポリマー、酢酸ビニル共重合体、無水マレ
イン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミド、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース
系樹脂、等の粒子を挙げることができる。これらの粒子
はゲル化剤として市販されているので、それらをそのま
ま、あるいは粒径が大き過ぎる場合には、これらの粒子
を粉砕して適当な大きさにして用いることができる。
【0008】膨潤層に付与する画像除去促進液体として
は、該膨潤層を溶解したり、その強度を著しく低下する
ものではなく、また画像形成物質をほとんど溶解または
膨潤させず、膨潤層を膨潤させる液組成であればよく、
その例としては、低級アルコール類、多価アルコール
類、ケトン類、ソルビトール類、カルビトール類、芳香
族炭化水素系液体、炭化水素系液体、脂肪酸及びそのエ
ステル類、等の有機化合物や水等が挙げられる。これら
の液体化合物の中で、安全性やコスト面から好ましいも
のは、水、エタノール、グリセリン、ポリエチレングリ
コール、トリエタノールアミン等のアルコール類、水と
前記アルコール類の混合液体、脂肪酸、飽和炭化水素系
液体であるが、安全性から特に好ましい液体は、水、エ
タノール、グリセリン、ポリエチレングリコール、トリ
エタノールアミン等のアルコール類および水と前記アル
コール類の混合液、更に好ましい液体は水である。前記
の水、アルコール類、あるいは水とアルコール類との混
合液体は、画像除去促進液全体の70重量パーセント以
上含む液体であることが好ましく、70重量パーセント
未満の含有量では前述のように安全性やコストの点で問
題を生じる。前記したように画像除去促進液として水を
用いることは安全性やコストの面からは非常に好都合で
ある。しかしながら、画像除去促進液として水を単独で
用いると、一般に、被記録材の膨潤層に液が吸収され膨
潤するのに時間がかかり過ぎ、高速での処理が不可能に
なるという問題を生じる。この問題を解決し高速処理で
きる再生装置を得るには、液を付与する部分から画像を
除去する部分に至るパスを長くして、多数枚のシート状
の被記録材を同時に処理できるように構成された装置と
することもできるが、そのような装置は著しく大型な装
置となってしまい一般の使用者に対しては実用的ではな
い。水を単独で用いたときにこのような問題を生じるの
は、水の表面張力が高く、被記録材や被記録材上の画像
形成物質を濡らしにくかったり、被記録材の膨潤層への
浸透速度が遅いためである。従って、前記のような本発
明の再生装置において、本発明の被記録材を再生するた
めには、画像除去促進液としてその表面張力が50mN
/m以下に調整されているものを用いることが好まし
い。画像除去促進液としてその表面張力が50mN/m
以下に調整されているものを用いることにより、被記録
材や被記録材上の画像形成物質への液の濡れ性が高ま
り、被記録材の膨潤層への浸透速度が早くなるため、高
速処理や処理装置の小型化が可能となる。表面張力とし
ては、静的な表面張力が50mN/m以下に調整されて
いることが好ましいが、高速処理に対応するためには、
例えば振動ジェット法、液滴重量法、泡圧法等で測定さ
れる、動的な表面張力の値が50mN/m以下に調整さ
れていることが更に好ましい。
【0009】水性の画像除去促進液の表面張力を50m
N/m以下に調整することは、水に種々の添加物を添加
することにより達成される。例えば、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類やアセトン、カルビトール、ソ
ルビトール等の水溶性有機溶媒を水に添加することによ
り達成することができるが、これらの水溶性有機溶媒を
水に添加することにより表面張力を50mN/m以下に
するには、約2wt%以上の添加量が必要である。表面
張力を50mN/m以下に調整するのに好ましい添加剤
として界面活性剤を挙げることができる。本発明の画像
除去促進液に使用できる界面活性剤は、アニオン系、カ
チオン系、ノニオン系、両性型の界面活性剤のいずれで
も良い。本発明の画像除去促進液に使用できる界面活性
剤の具体的な例として、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオ
キシエチレンアルキルソルビタンエステル類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン類、グリセリン脂肪酸エステ
ル類、デカグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックポリマー類、パーフル
オロアルキル燐酸エステル類、ポリオキシエチレン変性
ポリジメチルシロキサン類、等のノニオン系界面活性
剤、高級脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプ
チド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、モノあるい
はジアルキルスルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアミ
ド硫酸塩、モノアルキル燐酸塩、ジアルキル燐酸塩、ト
リアルキル燐酸塩、モノポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル燐酸塩、ビスポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル燐酸塩、トリスポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
燐酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフル
オロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルア
リールスルホン酸塩、N−パーフルオロオクタンスルホ
ニルグルタミン酸塩、パーフルオロアルキル−N−エチ
ルスルホニルグリシン塩、3−(ω−フルオロアルカノ
イル−N−エチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸
塩、パーフルオロアルキルエチル燐酸エステル塩、カル
ボン酸変性ポリジメチルシロキサン、スルホン酸変性ポ
リジメチルシロキサン、等のアニオン型界面活性剤、高
級アルキルアミン塩、高級アルキル第4級アンモニウム
塩、アルキルベンゼンアミン塩、アルキルベンゼン第4
級アンモニウム塩、アルキル複素環第4級アンモニウム
塩、等のカチオン型界面活性剤、ベタイン、アミノカル
ボン酸、等の両性界面活性剤、を挙げることができる。
上記のような界面活性剤を用いることにより、画像除去
促進液中の添加物の添加量を少量にすることができ、コ
スト、安全性の点から好ましい。少量の添加量で表面張
力を十分に低下でき、被記録材の膨潤速度を早くするこ
とができる、安全性が高い等の点で、本発明の画像除去
促進液に用いることができる特に好ましい界面活性剤の
例として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビ
タン脂肪酸エステル類、高級脂肪酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン変性ポリジメチル
シロキサン類等を挙げることができる。画像除去促進液
の被記録材への付与を、再生装置実施例1〜実施例3の
ように1段階で行なう場合、界面活性剤の添加量は、画
像除去促進液の0.05〜20wt%となるように添加
するのが好ましく、特に、0.1〜2wt%の範囲で用
いることが、十分な吸収速度が得られること、画像除去
後の被記録材の乾燥が容易になること、再生された被記
録材の再記録特性が劣化しないことから好ましい。画像
除去促進液の被記録材への付与は必ずしも1段階で行わ
れる必要はなく、2段階以上に分けて行なうことができ
る。例えば、2段階に分けて行なう場合、1段階目で5
〜100wt%の界面活性剤の溶液を20〜600μg
/cm2程度付与し、更に界面活性剤を含有量が0.5
wt%以下の水を主体とする画像除去促進液を付与する
方法は、画像部と地肌部との画像除去促進液の吸収量差
を減じて、画像除去促進液の付与量が少ない場合でも良
好な画像の除去が可能であることから好ましい方法であ
る。画像除去促進液の被記録材への付与は更に目的に応
じて、更に多段階に分けても良い。付与の段数を多くす
る方が被記録材の単位面積あたりに付与する液量が各段
の総和が少ない場合でも、良好な画像の除去ができる傾
向にある。但し、液付与の段数を多くするとその分、液
を付与するための装置の構成が複雑になるので、目的に
応じて適宜な選択が必要である。
【0010】本発明の画像除去促進液には、目的に応じ
て他の添加物を加えることが出来る。例えば、粘度調整
のためにカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアル
コール、でん粉、アルギン酸塩、アラビアゴム、ゼラチ
ン、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸塩、スチレン
−無水マレイン酸共重合物の加水分解化合物の塩、スチ
レン−イソブチレン−フタルイミド共重合体加水分解化
合物の塩、ヒアルロン酸、ジェランガム、ナフタレンス
ルホン酸とホルマリンの縮合物、ポリビニルアリールス
ルホン酸塩、水溶性ポリアミド、ヒドロキシエチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、
等の水溶性高分子化合物を添加することができる。ま
た、デヒドロ酢酸塩、ソルビン酸塩、安息香酸塩、ペン
タクロロフェノール、等の防腐剤を添加することもでき
る。
【0011】本発明に用いる被記録材の画像を形成する
側の表面の平滑性は剥離特性に影響を与える。すなわ
ち、表面に空孔がなく、かつ、平滑性が高い場合、液体
の付与により膨潤層が膨潤し、表面にわずかな凹凸がで
きて、画像形成物質との間に応力が発生するが、少なく
とも画像を形成する側の表面が平均表面粗さ1μm以上
の粗面を有するか、または、表面近傍の膨潤層が多孔性
の層であり、わずかに画像形成物質が孔の中に浸透して
いる場合、膨潤層の膨潤により発生する被記録材と画像
形成物質との応力は大きくなる。それは、表面が平滑で
且つ膨潤層が均一な場合には、表面の平滑性を保ったま
ま膨潤するので、被記録材全体の厚みは変化するが、被
記録材の表面積の変化は小さいため、画像形成物質と被
記録材表面との間であまり大きな応力が発生しない。一
方、被記録材の表面に凹凸がある場合や、表面が多孔質
の場合には、被記録材が画像形成物質と接着している面
での表面積の変化が大きく、その分、大きな応力が発生
し、画像形成物質の接着力の低下が大きい。大きな応力
を得るためには、表面が平均表面粗さ1μm以上の粗面
であることが好ましいが、30μmを超える粗面となっ
た場合には、画像形成物質を剥離することが困難となっ
たり、形成された画像の鮮鋭度が低下するので、特に、
表面平均表面粗さは1μm〜30μmの範囲が好まし
い。また、表面が多孔質である場合、孔径が10μmを
超えると、同様に、画像形成物質を剥離することが困難
となったり、形成された画像の鮮鋭度が低下するため好
ましくない。また、図1(f)のように被記録材全体の
大部分が膨張層から構成されている場合、被記録材の厚
み方向ばかりでなく、縦横に自由に膨潤するので、表面
が平滑な場合でも画像形成物質との膨張量の差が生じ易
い。しかし、この構成の被記録材では、再生のために膨
潤させた後、再利用するために液体を乾燥した時に、被
記録材のサイズを再生前のサイズと同一にすることが困
難となり易いという欠点がある。前記の吸水性粒子をバ
インダーを用いて塗布した場合のように、不均一系の膨
潤層がある場合には、部分的に膨潤が起き膨潤後の凹凸
が大きくなるので、被記録材の表面の平滑度が高くても
比較的大きな応力が得られる。このような粗面を持つ被
記録材を得るためには、前記のゲル化剤粒子、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、クレー等の白色顔料を膨潤層内あるいは
オーバー・コート層に添加し、支持体上に塗布すること
により得られる。また、多孔性の層は、被記録材の表面
層を塗布するときの溶媒と乾燥条件の選定、発泡剤の塗
布層への混入、食塩等の水溶性化合物を塗布層に混入し
ておき塗布乾燥後に水で処理して水溶性化合物を溶解し
てしまい空孔化する方法等により形成される。
【0012】被記録材の膨潤層に液体が付与されて、画
像形成物質との接着力が弱くなった被記録材から、画像
形成物質を除去する方法には種々の方法がある。例え
ば、金属や合成あるいは天然高分子化合物で出来た毛を
有するブラシや、ゴム、プラスチックス、金属製のブレ
ードで被記録材の表面を摩擦する方法、液体や気体を吹
き付ける方法、砂、クレー、エメリー粉、酸化チタンな
ど含む液体や気体を吹き付ける方法、被記録材を折り曲
げたり、被記録材に振動を与えて画像形成物質を脱落さ
せる方法、粘着テープなど粘着性を有する部材と接合し
画像形成物質を転写する方法、静電気力や減圧により画
像形成物質を吸引し除去する方法、被記録材と剥離部材
とを重ねあわせるように接触せしめる方法、などの方法
が挙げられる。これらの方法において、前記の皮膜状画
像を形成する画像形成方法に用いられる画像形成物質
は、電子写真法のトナー、熱転写法やホットメルト・イ
ンクジェット法に用いられるインクのように、通常、熱
可塑性または熱溶融性が与えられる材料である画像形成
物質を、接着力が弱められた被記録材から除去するに
は、皮膜状画像との接着力が、膨潤量の差により弱めら
れた後の該皮膜状画像と被記録材との接着力よりも大き
な剥離部材を用い、皮膜状画像形成物質を加熱状態で剥
離部材に接触、好ましくは圧接せしめることにより画像
を除去する方法を用いることが、最も簡素な装置構成で
再生操作が可能となること、被記録材表面や環境を異物
質で汚染しないこと、除去が確実にできて画像の残りが
少ないこと、再生のためのコストがかからないことか
ら、好ましい方法である。前記のように、接着力が弱め
られた被記録材から剥離する方法としては、剥離部材と
被記録材とを加熱し接触せしめるかまたは/および圧接
せしめる方法が好ましいが、特に、画像形成物質が加熱
された状態で剥離部材と被記録材とを圧接せしめる方法
が最も画像をきれいに除去出来る点で好ましい。このよ
うな剥離方法を採用し、再生された被記録材を繰返し使
用する場合、被記録材の支持体が加熱加圧剥離操作によ
り変形してしまうことは好ましくない。従って、被記録
材の支持体としては、熱変形温度80℃以上のものを用
いることが好ましく、特に、コストや取扱の容易性か
ら、熱変形温度80℃以上のポリマー・フィルムが、最
も好ましい。支持体となるポリマー・フィルムの例とし
ては、ポリエステル、ポリイミド、アラミド、ポリカー
ボネート、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサル
ファイトなどが例示される。これらの熱変形温度の高い
ポリマー・フィルムを被記録材の支持体に用いることに
より、画像形成、画像除去による再生のサイクルを繰り
返しても、被記録材が伸び縮みしたり、しわになった
り、剛性(腰の強さ)が低下したりすることがないの
で、画像形成や再生をするための装置への適合性が向上
する。これらの方法に用いられる最適の剥離部材は、画
像形成物質の種類や所望の耐久性などにより適宜選択さ
れるが、例えば、通常用いられる電子写真用の乾式トナ
ーやインクジェット用ホットメルト・インク、熱転写用
インクを除去するには、合成または天然のゴム、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリエステル、アラミド、などの合
成樹脂、ニッケル、ステンレス・スチール、アルミニウ
ムなどの金属およびその酸化物等が画像の除去特性及び
耐久性から良好な剥離部材の例として挙げられる。
【0013】前記の被記録材の再生方法を自動的に行な
う装置としては、本発明の被記録材の膨潤層に、該膨潤
層を膨潤する液体を付与する手段、および前記液体の付
与により被記録材の表面近傍に形成された皮膜状画像形
成物質と該表面近傍層との間で膨潤量の差により応力が
生じ、この応力により皮膜状画像形成物質と被記録材と
の接着力が弱められた状態で該皮膜状画像形成物質を除
去する手段とを有することが基本構成として必要であ
る。本出願人は、既に前述のセルロース繊維を主成分と
した紙質層で形成された被記録材から画像を除去して再
生する方法(特願平5−20557号)を自動的に行な
うための装置を提案した(特願平5−239075号等
に記載)。本発明の被記録材を再生する装置もこれらの
セルロース繊維を主成分とした紙質層で形成された被記
録材の再生装置と同様の装置を用いることができる。但
し、本発明の被記録材を用いる場合と、紙質層で形成さ
れる被記録材を用いる場合とでは、必要な画像除去促進
液の塗布量や、被記録材の剛度、被記録材と画像形成物
質との接着力が異なる場合があるから、紙質層で形成さ
れる被記録材の再生に最適な装置が、本発明の被記録材
の再生に必ずしも最適ではない。前述のように、電子写
真のトナー、熱転写法やホットメルト・インクジェット
法に用いられるインクは、通常、熱可塑性または熱溶融
性の材料で構成される。これらの画像形成物質を、被記
録材から除去するには、皮膜状画像と被記録材との接着
力が、画像除去促進液体に対する膨潤量の差により弱め
られた後の該皮膜状画像と被記録材との接着力よりも皮
膜状画像との接着力が大きな剥離部材を用い、皮膜状画
像形成物質を加熱して剥離部材に接触、好ましくは圧接
させることにより画像を除去する手段を用いることによ
り、簡素な構成で画像の残りが少ない再生装置を提供す
ることができる。
【0014】実施例1 本発明の再生装置の1構成例を図2に示す。この再生装
置において、電子写真法、熱溶融転写法、ホットメルト
・インクジエット法などで印字された本発明の被記録材
は搬送ローラー55によりトレー(図示せず)より装置
内に搬送される。画像除去促進液体53は容器51に充
填され、定量ローラー52により汲み上げられて画像除
去促進液体付与ローラー54により、搬送されてきた被
記録材に付与される。画像除去促進液体53の被記録材
への付与量は、画像除去促進液体付与ローラー54に溝
を形成すること、ローラーの回転速度を変えることによ
り適正になるように制御される。該画像除去促進液体5
3が付与された被記録材は、剥離部材として厚み2mm
のゴムが表面にライニングされた厚み2mmのアルミニ
ウムなどからなる直径60mmのドラム57とアルミニ
ウムにテフロン・コーティングしたヒート・ローラー5
6の間で圧接されるように搬送される。液の付与からこ
の圧接位置にくる間に、液は被記録材の膨潤層に吸収さ
れ、膨潤層を膨潤する。従って、この間に被記録材と画
像形成物質との接着力は弱められる。剥離ドラム57と
ヒート・ローラー56の内部には、図示されていないが
熱源として500Wのハロゲン・ランプが挿入されてい
て、それぞれの表面が一定温度になるようにランプの点
灯が制御されるように構成されている。被記録材との接
着力が弱くなった画像形成物質は、剥離ドラム57とヒ
ート・ローラー56の間で加熱、加圧され剥離部材側へ
と転写する。このように処理され、画像が除去された被
記録材は分離爪64により剥離ドラム57から分離さ
れ、乾燥ベルト63を通過し排紙トレーに排出される。
なお、剥離部材上に転写された画像形成物質はブレード
62により掻き落されて容器61で回収され、このクリ
ーニングされた剥離部材は再び被記録材からの画像形成
物質の除去に使用される。
【0015】実施例2 本発明の再生装置の別の構成例を図3に示す。この再生
装置は各ユニット1A、2A、3A、4A、5Aから構
成される。給紙シートユニット1Aは、底板101に積
載された本発明の既に画像が形成された被記録材100
を最下部のものから給紙ローラー102で給紙し、図示
されていない分離機構で重送された被記録材を分離して
一枚の被記録材100のみをタイミング調整及びスキュ
ー補正のためのレジストローラー対103で送りだすも
のである。その具体的な構成及び動作は電子写真複写機
における給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省略
する。画像除去促進液体付与ユニット2Aは、画像除去
促進液体53を所定量満たした液容器201、被記録材
100の一方の面(図中の上面)に接触しながら、液容
器201の液53に案内するように搬送する液中搬送ロ
ーラー202、液中搬送ローラー202の図中に示して
いない駆動部、被記録材100の他の面(図中の下面)
を液容器201の液に案内する液中ガイド板203、挾
持搬送手段としても機能する絞りローラー対204等を
備えている。このユニット2Aにおいて、給紙ユニット
1Aから給送されてきた被記録材100は、液中搬送ロ
ーラー202と液中ガイド板203とによって、液容器
201の画像除去促進液体53の中に案内され、浸漬さ
れた後、絞りローラー204によって余分な液が除去さ
れ、次の画像形成物質除去ユニット3Aへと搬送され
る。この液の付与により、液は被記録材の膨潤層に吸収
され、膨潤層は膨潤するが、次の画像除去ユニットの圧
接位置にいくまでの間、この膨潤が像形成物質を除去で
きる水準の膨潤量に達するように、液組成、パスの長さ
が選定されなければならない。画像形成物質除去ユニッ
ト3Aは、それぞれ加熱ランプ301を内蔵し、互いに
圧接状態で配置されたローラー対302、被記録材排出
側の圧接部近傍でローラー302に接触されるように配
置された分離爪303、ローラー302の表面をクリー
ニングするクリーニング装置304、図示されていない
それぞれの駆動部等を備えている。ローラー302の表
面を構成する剥離部材としては、画像形成物質に応じて
適当な材料が選定されなければならないが、ニッケル、
アルミ、ステンレス等の金属部材にしたり、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブチル
アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン−アクリル樹脂、
スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて成
形によりローラー自体をその材料で成形したり、他の材
料でできたローラー上に塗布、熱収縮等で設けることも
できる。ローラー302の表面を構成する剥離部材とし
て、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂等の熱硬化性樹脂を成形、切削や塗布後硬化
させる方法等により設けることもできる。また、ニッケ
ル、アルミ、ステンレス等の金属部材を成形、切削、め
っき、蒸着等の方法等により設けることもできる。加熱
ランプ301により加熱されたローラー302により、
被記録材上の画像形成物質は加熱され、ローラー間の圧
力により剥離部材を表面に保持するローラー302の表
面に転写剥離される。クリーニング装置304は、剥離
ローラー302の表面の画像形成物質を除去するクリー
ニングローラー305上の画像形成物質を掻き落すスク
レーパーブレード306、スクレーパーブレードで掻き
落した画像形成物質を受ける容器307を備えている。
乾燥ユニット4Aは、被記録材100を乾燥させるもの
であり、加熱ランプ401内蔵の例えばアルミニウムか
らなる上乾燥ローラー402と、これに下方から圧接す
る下乾燥ローラー403とから構成されている。画像除
去部で画像が除去された被記録材がこのユニットに搬送
され、加熱乾燥されることにより、膨潤層に吸収された
画像除去促進液が除去され、膨潤層は再び収縮し再度印
字が可能で、且つ、再生が可能な状態に戻される。被記
録材受けユニット5Aは、乾燥ユニット4Aから排出さ
れた被記録材を受けるためのトレー501を備えてい
る。
【0016】実施例3 図4に本発明の再生装置の別の構成例を示す。この再生
装置は図3の実施例2と同様に、給シートユニット6
A、画像剥離液体付与ユニット7A、画像形成物質除去
ユニット8A、乾燥ユニット9A、排シートユニット1
0Aから構成される。給排紙ユニットについての構成、
動作については実施例2と同様であるので説明は省略す
る。液付与ユニット7Aは、画像除去促進液体730を
所定量満たした液容器720、液を吐出するためのイン
クジェットヘッド710、被記録材搬送ローラー対74
0、750等から構成されている。給シートユニット6
Aにより液付与ユニットに供給された既に画像が形成さ
れている被記録材100は被記録材搬送ローラー対74
0、750で液付与ユニット内を搬送されるが、この間
に液容器より供給される画像除去促進液730がインク
ジェットヘッド710により被記録材100に供給され
る。該ヘッド710は被記録材の幅方向に走査させる方
式も可能であるが、剥離操作を連続的に行なうようにす
るには、液付与ユニット7Aでは被記録材100をステ
ップ搬送して液付与が終了した被記録材100を画像形
成物質除去ユニット8Aへ搬送する等の特別の手段を用
いなければならない。幅方向に全域に渡ってノズルを有
する所謂フルマルチのヘッドを固定したまま液を吐出せ
しめる方式を用いるとこの問題はない。吐出せしめる方
式としては、PZT等の圧電素子を駆動してヘッド液室
部の付与液に圧力波を与える方法や、発熱素子により付
与液を沸騰させてヘッド液室部の付与液に圧力波を加え
るサーマルジェット方式、付与液に比較的高い圧力を常
時加えて吐出させておき、圧電素子で付与液に弱い励振
を与えて液滴の粒子径と周期を一定に揃える方式等が採
用できる。この例のように付与液を飛翔させて被記録材
に付与する方法では、液吸収性の異なる被記録材に対し
ても一定量の液を付与できるため全体のプロセス条件を
コントロールしやすいという長所がある。液の付与量は
吐出するノズルの径、駆動電圧、駆動周波数、被記録材
の搬送速度等により調整できる。必要最低限の付与量
は、被記録材や画像形成物質の種類とその定着状態等に
より大きく変わるが、0.1mg/cm2以上の液を付
与しなければ画像形成物質の除去は困難である。また、
付与量を10mg/cm2より多くすることは、画像を
除去した被記録材から膨潤させるための液を除く(乾燥
する)のに大きなエネルギーを必要とする点で好ましく
ない。画像形成物質除去ユニット8Aは、それぞれ加熱
ランプ880を内蔵し、互いに圧接状態で配置されたロ
ーラー850及びローラー860、被記録材排出側の圧
接部近傍に設けられた小径ローラー870、膨潤後の被
記録材よりも画像形成物質に対して強い接着強度の材料
を少なくとも表面に有するベルト状剥離部材890、ベ
ルトを搬送するためのバックアップローラー820、8
30、ベルトにテンションを印加するためのテンション
ローラー、ベルト状剥離部材に転写された画像形成物質
をクリーニングするためのブラシローラー810、ベル
ト状剥離部材890よりブラシローラー810により除
去された画像形成物質を受けるための容器840等を備
えている。ベルト状剥離部材810は、実施例2で記し
た熱可塑性の樹脂をエンドレス状に成形する方法、熱可
塑性樹脂のフィルムや金属ホイルをレーザー光や超音波
により融着したり、接着剤や粘着テープで接合すること
により、エンドレス化することにより得られる。またエ
ンドレスベルトに、ディピング法等により支持体とは異
なる樹脂成分を塗布したり、塗布後に硬化せしめたり、
あるいは真空蒸着やスパッタリングなどによりベルトの
表面にオーバーコート層を設けるなど積層したベルト剥
離部材とすることもできる。被記録材は加熱ランプ88
0により加熱された圧接ローラー850により加熱され
ることにより、被記録材上の画像形成物質は加熱され、
ローラー間の圧力によりベルト状剥離部材890の表面
に転写剥離される。ブラシローラー810は、ベルト状
剥離部材890と相対速度が生じるように回転される。
この速度差によりベルト状剥離部材890上の画像形成
物質に剪断力が与えられ、ベルトより画像形成物質が除
去される。乾燥ユニット9Aは、加熱ランプ910を内
臓した、例えばアルミニウムからなるドラム920、布
や透気性のフィルムなどの材質からなるベルト940、
ベルトを搬送するためのバックアップローラー950等
を備えている。実施例1、実施例2と同様に画像除去部
で画像が除去された被記録材はこのユニットに搬送さ
れ、加熱乾燥されるが、この構成では乾燥が良好に行な
われるばかりでなく、平滑性の高いドラム920に被記
録材が接触している時間が長いので、画像が除去された
後の被記録材の表面を平滑に仕上げる効果が大きい。乾
燥ユニット9Aで乾燥された被記録材は、排シートユニ
ット10Aに搬送される。前記各実施例において説明し
たように、本発明の再生装置は、被記録材に画像除去促
進液を付与してから画像を除去する手段に達するまでの
間に、画像が除去できる程度に被記録材の膨潤層が膨潤
するよう、液組成を選定することや装置を構成すること
が必要である。
【0017】実施例4(被記録材M−1の作製) ポリビニルアルコール20重量部と80重量部の水とを
混合し、熱水蒸気を吹き込みながら撹拌を続けて、ポリ
ビニルアルコール溶液を準備した。 クレー 50重量部 酸化チタン 20重量部 ポリビニルアルコール溶液 200重量部 を撹拌混合した後、超音波分散機で顔料を分散した。ベ
ース・フィルムとして厚み50μmの酸化チタンが内添
されたポリエステルフィルムを用意した。このフィルム
の表面を遠紫外線を照射することにより表面を親水化せ
しめ、このフィルムに前記の分散液をロールコーターで
乾燥厚みが約20μmとなるように両面に塗布した。塗
布乾燥したフィルムを更に、130℃に設定された加熱
チャンバーの中を通過させることにより、ポリビニルア
ルコールを架橋させた後、裁断し、相対湿度65%に調
湿された部屋に放置して調湿して本発明の被記録材M−
1を得た。この被記録材M−1の表面の凸凹を触針式の
表面粗さ計で測定したところ、平均粗度は1.2μmで
あった。
【0018】実施例5(被記録材M−2の作製) メタアクリル酸ナトリウム塩 100重量部 N,N′−メチルビスアクリルアミド 4重量部 過硫酸アンモニウム 0.2重量部 精製水 1200重量部 の溶液を調合した溶液Aの70重量部と、 ヘキサン 100重量部 ソルビタンモノラウレート 2重量部 の溶液を調合した溶液Bの80重量部とを混合し、スタ
ーラーで撹拌し、さらに激しく撹拌を続けながら8時間
反応させた。得られた生成物を水洗し遠心分離器で水分
を除去した後、120℃の流動気流中で乾燥し、ナトリ
ウムをカウンター・イオンとする架橋された吸水性を有
するポリメタクリル酸粒子を得た。この粒子の平均粒径
をコールター・カウンターにより測定したところ、2.
3μmであった。 上記で得たポリメタクリル酸粒子 70重量部 炭酸カルシウム粉末 30重量部 シリカゲル粉末 15重量部 アクリル樹脂 50重量部 メチルイソブチルケトン 510重量部 を混合し、アトライターにて分散した。ベースとして厚
みが75μmの発泡された白色のポリエステルフィルム
を用意し、実施例4のM−1と同様に親水化処理を行な
った。このフィルムにワイヤバーを用いて塗布層の乾燥
厚みが約12μmとなるように上記組成の分散物を両面
に塗布、乾燥し、本発明の被記録材M−2を得た。この
被記録材M−2の表面の凸凹を実施例4のM−1と同様
に測定したところ、平均粗度は2.0μmであった。
【0019】実施例6(被記録材M−3の作製) 市販のでん粉−アクリル酸塩グラフトポリマーよりなる
吸水性樹脂粒子を粉砕し、平均粒径が3.7μmの粒子
を得た。 上記で粉砕した吸水性樹脂粒子 70重量部 炭酸カルシウム粉末 30重量部 シリカゲル粉末 15重量部 ポリビニルピロリドン 60重量部 エタノール 200重量部 を混合し、アトライターにて分散した。実施例5のM−
2と同様に、親水化処理された厚みが75μmの発泡さ
れた白色のポリエステルフィルムをベースとして用意
し、このフィルムワイヤバーを用いて塗布層の乾燥厚み
が約18μmとなるように上記の分散物を両面に塗布し
乾燥し、本発明の被記録材M−3を得た。この被記録材
M−3の表面の凸凹を実施例4と同様に測定したとこ
ろ、平均粗度は3.4μmであった。
【0020】実施例7(被記録材M−4の作製) 実施例4と同様にして、ポリビニルアルコールの約20
wt%の水溶液を調合した。ベース・フィルムとして厚
み50μmの透明なポリエーテルサルホン樹脂フィルム
を用意した。このフィルムをクロム酸液で酸化処理する
ことにより表面を親水化せしめた。このフィルムに前記
の水溶液をワイヤバーを用いて乾燥厚みが約18μmと
なるように両面に塗布した。塗布乾燥したフィルムを更
に、130℃に設定された恒温槽で加熱することにより
ポリビニルアルコールを架橋させて、透明でOHP用シ
ートとして使用が可能な本発明の被記録材M−4を得
た。
【0021】実施例8(被記録材M−5の作製) 酸化亜鉛 30重量部 酸化チタン 30重量部 シリカゲル 10重量部 ゼラチン 50重量部 水 150重量部 メタノール 50重量部 を混合撹拌した後、超音波分散機で顔料を分散した。ベ
ース・フィルムとして厚み75μmの酸化チタンが内添
された白色のポリイミドフィルムを用意した。このフィ
ルムの表面を実施例4と同様に遠紫外線を照射すること
により表面を親水化せしめ、このフィルムに上記の分散
液をワイヤバーを用いて乾燥厚みが約8μmとなるよう
に両面に塗布した。塗布乾燥したフィルムを更に、電子
線を照射し、ゼラチンを架橋させ本発明の被記録材M−
5を得た。この被記録材M−5の表面の凸凹を触針式の
表面粗さ計で測定したところ、平均粗度は1.1μmで
あった。
【0022】実施例9(被記録材M−6の作製) クレー 50重量部 酸化チタン 20重量部 ポリエチレングリコール樹脂 10重量部 ポリビニルアルコール(20wt%水溶液) 40重量部 水 120重量部 メタノール 40重量部 を混合撹拌した後、超音波分散機で顔料を分散した。実
施例4と同様に表面を遠紫外線を照射することにより表
面を親水化せしめた厚み50μmの酸化チタンが内添さ
れたポリエステルフィルムをベース・フィルムとして用
意した。このフィルムの上記の分散液をワイヤバーで乾
燥厚みが約16μmとなるように両面に塗布した。塗
布、乾燥したフィルムを更に、加熱ホルマリン蒸気中に
放置して樹脂を架橋させた。 アクリル樹脂エマルジョン(樹脂分20wt%) 60重量部 酸化チタン 9重量部 水 300重量部 を混合撹拌した後、ボールミルで分散した。このアクリ
ル樹脂を含有する分散液を先に膨潤層を塗布したフィル
ムの両面に、スプレーで乾燥後の膜厚が約0.3μmと
なるように塗布、乾燥し、オーバーコート層を有する本
発明の被記録材を得た。
【0023】実施例10(画像除去促進液L−1の調
製) 下記の組成の材料を混合、撹拌、溶解して本発明の画像
除去促進液を得た。 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 1.5重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1重量部 水 98.4重量部 この液組成物の動的表面張力を振動ジェット法にて測定
したところ、42mN/mであった。
【0024】実施例11(画像除去促進液L−2の調
製) ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.4重量部 ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシラン 0.3重量部 ソルビン酸カリウム 0.3重量部 水 99.0重量部 この液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測定
したところ、43mN/mであった。
【0025】実施例12(画像除去促進液L−3の調
製) ラウリル酸ナトリウム塩 1.0重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.3重量部 アルギン酸ナトリウム 1.5重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3重量部 水 96.9重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、47mN/mであった。
【0026】実施例13(画像除去促進液L−4の調
製) モノステアリン酸ポリオレキシエチレン ソルビタンエステル 1.3重量部 エチレングリコール 7.0重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量部 水 81.0重量部 エタノール 10.0重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、44mN/mであった。
【0027】実施例14(画像除去促進液L−5の調
製) ステアリン酸ナトリウム 0.8重量部 アラビアゴム 1.2重量部 安息香酸ナトリウム 0.2重量部 水 93.0重量部 エタノール 4.8重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、45mN/mであった。
【0028】実施例15(画像除去促進液L−6の調
製) ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 1.8重量部 ポリビニルアルコール 2.0重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1重量部 水 81.1重量部 エタノール 5.0重量部 ジエチレングリコール 10.0重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、38mN/mであった。
【0029】実施例16(画像除去促進液L−7の調
製) カルボキシル化ポリオキシエチレン トリデシルエーテル 0.4重量部 ポリオキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル 0.2重量部 でん粉 3.0重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.4重量部 水 96.0重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、49mN/mであった。
【0030】実施例17(画像除去促進液L−8の調
製) ビス(2−エチルヘキシル)スルホ琥珀酸ナトリウム 0.4重量部 カルボン酸変性フッ素系界面活性剤 0.2重量部 水 99.2重量部 上記の液組成物の動的表面張力を実施例10と同様に測
定したところ、42mN/mであった。
【0031】実施例18 スチレンアクリル樹脂 80.5重量部 ポリエステル樹脂 10.5重量部 サリチル酸誘導体亜鉛塩 2.0重量部 カーボンブラック 7.0重量部 上記の材料をブレンダーで混合した後、140℃に加熱
した2本のロールにより溶融混練した。混練物をカッタ
ーミルで粗粉砕し、ジェットミルにて微粉砕した後、分
級して体積平均粒径9.3μmの乾式電子写真用トナー
を得た。上記で得たトナーをキャリアと混合し、市販の
乾式電子写真方式の複写機(リコーFT5840)の現
像機に入れ、実施例6の被記録材に文字画像を複写し
た。画像除去促進液として実施例16の液、再生装置と
して実施例1の装置を用い、画像が記録された面に画像
除去促進液を約3.5mg/cm2吸収させ、トナー温
度が95℃となる条件でステンレス・ドラムに転写した
ところ、被記録材上の画像は完全に除去されていた。こ
のとき、処理速度は線速で30mm/sec以上でも被
記録材上の画像は完全に除去されていた。再生された被
記録材を用い、再度、上記の乾式電子写真方式の複写機
で画像記録を行なったところ、再生前と同様な画像が得
られた。この画像が記録された被記録材を上記と同様に
再生操作したところ、画像は完全に除去された。上記と
同様にして、画像の形成、除去操作を30回繰り返した
が、30回目に複写された画像は再生処理なしの被記録
材と同様に鮮明な画像が得られ、30回目に再生操作に
おいてもトナーは被記録材から完全に除去することが可
能であった。
【0032】比較例1 被記録材として市販の上質紙を用い、画像除去促進液を
約7.3mg/cm2吸収させ、剥離処理後の乾燥温度
を高くした以外は実施例18と同様に再生操作を行なっ
た。上質紙を用いてもトナーの除去は可能であったが、
画像形成、再生操作を繰り返すと、約8回目の繰返しか
ら、剥離部材と被記録材との分離が悪くなったり、剥離
部材にトナーを転写する際に紙に皺が寄ってしまう、画
像除去促進液の塗布部から転写剥離部に到る過程でジャ
ムを生じてしまうなどのトラブルが多発し始めた。この
トラブルの原因は再生処理により紙の剛度が低下したた
めと推定された。
【0033】比較例2 画像除去促進液として下記組成の溶液を用いた以外は実
施例18と同様に再生操作を行なった。 カルボキシル化ポリオキシエチレン トリデシルエーテル 0.05重量部 でん粉 3.0 重量部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.4 重量部 水 96.55重量部 但し、この画像除去促進液の動的表面張力を実施例10
と同様に測定したところ、56mN/mであった。この
液では線速で約4mm/s以下で処理したときにはほぼ
完全に画像を除去することが可能であったが、この速度
を越えると画像の除去率は低下した。
【0034】実施例19 被記録材として実施例7の被記録材を用いる以外は実施
例18と同様にして被記録材上に画像を形成した。画像
除去促進液として実施例10の液、再生装置として実施
例2の装置を用い、画像が記録された面に画像除去促進
液を約4.1mg/cm2吸収させ、トナー温度が95
℃となる条件でシリコンゴム・ドラムに転写したとこ
ろ、被記録材上の画像は完全に除去されていた。このと
き、処理速度は線速で20mm/sec以上でも被記録
材上の画像は完全に除去されていた。再生された被記録
材を用い、再度、上記の乾式電子写真方式の複写機で画
像記録を行なったところ、再生前と同様な画像が得られ
た。この画像が記録された被記録材を上記と同様に再生
操作したところ、画像は完全に除去された。上記と同様
にして、画像の形成、除去操作を20回繰り返したが、
20回目に複写された画像は再生処理なしの被記録材と
同様に鮮明な画像が得られ、20回目に再生操作におい
てもトナーは被記録材から完全に除去することが可能で
あった。
【0035】実施例20 被記録材として実施例5の被記録材を用いる以外は実施
例18と同様にして被記録材上に画像を形成した。画像
除去促進液として実施例12のL−3液、再生装置とし
て実施例2の装置を用い、画像が記録された面に画像除
去促進液を約4.1mg/cm2吸収させ、トナー温度
が95℃となる条件でシリコンゴム・ドラムに転写した
ところ、被記録材上の画像は完全に除去されていた。こ
のとき、処理速度は線速で20mm/sec以上でも被
記録材上の画像は完全に除去されていた。再生された被
記録材を用い、再度、上記の乾式電子写真方式の複写機
で画像記録を行なったところ、再生前と同様な画像が得
られた。この画像が記録された被記録材を上記と同様に
再生操作したところ、画像は完全に除去された。上記と
同様にして、画像の形成、除去操作を20回繰り返した
が、20回目に複写された画像は再生処理なしの被記録
材と同様に鮮明な画像が得られ、20回目に再生操作に
おいてもトナーは被記録材から完全に除去することが可
能であった。
【0036】実施例21 エチレン−酢酸ビニル樹脂 55.0重量部 ポリエステル樹脂 8.5重量部 アクリル樹脂 11.5重量部 カルナバワックス 10.0重量部 カーボンブラック 15.0重量部 上記の材料を加熱溶融し、加熱ロールミルで顔料を分散
せしめた。この分散物を厚みが5μmのポリエステルフ
ィルムに印刷法にて塗布、裁断し、熱転写記録用インク
リボンを得た。市販の熱転写型プリンターを用い、実施
例4の被記録材M−1に12ドット/mmの解像度のサ
ーマルヘッドを用いて、ポリエステルフィルムから上記
の熱溶融性インクを転写し文字画像を得た。画像除去促
進液として実施例17のL−8の液、再生装置として実
施例2の装置を用い、画像が記録された面に画像除去促
進液を約3.3mg/cm2吸収させ、熱溶融性インク
の温度が104℃となる条件でステンレス・ドラム上に
ポリエステル樹脂を塗布したローラーに転写したとこ
ろ、被記録材上の画像は完全に除去されていた。このと
き、処理速度は線速で12mm/sec以上でも被記録
材上の画像は完全に除去されていた。再生された被記録
材を用い、再度、上記の熱転写プリンターで画像記録を
行なったところ、再生前と同様な画像が得られた。この
画像が記録された被記録材を上記と同様に再生操作した
ところ、画像は再び完全に除去された。上記と同様にし
て、画像の形成、除去操作を5回繰り返したが、5回目
に複写された画像は再生処理なしの被記録材と同様に鮮
明な画像が得られ、5回目に再生操作においても熱溶融
性インクは被記録材から完全に除去することが可能であ
った。
【0037】
【効果】
1.本発明によると、セルロース繊維を用いた被記録材
を用いて同様な再生方法を行なう場合と同様な画像形成
物質と被記録材との接着力低下が可能であり、画像の除
去が可能となるばかりでなく、画像記録・再生を繰り返
した時の被記録材の特性の劣化を防止できる再生方法が
提供される。 2.本発明によると、複雑な工程が必要なく、有害な溶
剤を用いること、粉体が発生すること等による大気の汚
染もない、安全性の高い画像の記録された被記録材の再
生方法を提供できる。 3.本発明によると、被記録材の少なくとも画像を形成
する側の表面近傍に設けられた膨潤層が、架橋構造をも
つ耐水性、かつ膨潤性の層で構成され、水を含む画像除
去促進液で処理して再生操作をしても劣化が少なく、画
像記録・再生の操作を数多く繰り返すことができ、かつ
確実に画像の除去が可能な被記録材を提供することがで
きる。 4.本発明によると、被記録材の少なくとも画像を形成
する側の表面近傍に設けられた膨潤層が、水吸収性の架
橋された親水性高分子化合物粒子を含有することにより
構成され、膨潤層を塗布した後に膨潤層を架橋せしめな
くとも十分に耐水性を有し、かつ十分な膨潤量が得られ
るので、容易に製造が可能であり、安価な被記録材を提
供することができる。 5.本発明によると、少なくとも画像を形成する側の表
面が平均表面粗さ1μm以上の粗面構造および/または
平均孔径10μm以下の多孔性構造の膨潤層で構成さ
れ、該膨潤層が膨潤したときにかかる皮膜状画像と被記
録材との剪断応力が大きく異なり、皮膜状画像と被記録
材との接着力の低下が大きいので、確実に画像の除去が
可能な被記録材を提供することができる。 6.本発明によると、被記録材の支持体が熱変形温度8
0℃以上のポリマー・フィルムからなり、少なくとも画
像が形成される側の表面近傍にセルロース繊維以外の材
料を主体とする、液体で膨潤する層を設けてあるので、
画像の除去時に熱がかかっても、サイズや表面の平滑性
に大きな変化がなく、かつ容易にその上に形成された画
像の除去ができるので、繰り返した画像形成、再生が可
能な被記録材を提供することができる。また、支持体で
あるポリマー・フィルムの内部には、画像除去促進液は
吸収されにくいので、膨潤層の厚みや、吸液量だけをコ
ントロールすることにより、再生装置として飽和量まで
画像除去促進液を付与するように設計された簡易な液付
与装置を持つものを用いても、均一、かつ一定の液の付
与が可能である被記録材を提供することができる。 7.本発明によると、被記録材の表面近傍の膨潤層を膨
潤せしめる液体が、水、アルコール類あるいは水とアル
コール類との混合溶媒を70重量%以上含む液体である
ので安全性が高く、かつ確実に画像の除去が可能な画像
除去促進液を提供することができる。 8.本発明によると、50重量%以上の成分が水からな
り、添加剤によりその表面張力が50mN/m以下に調
整されているので、安全性が高く、かつ再生処理を高速
化することのできる画像除去促進液体を提供することが
できる。 9.本発明によると、画像除去促進液組成物が界面活性
剤を含有しているので、液中の添加物を少なくすること
が可能となり、安全性が高く、安価で、かつ再生装置処
理を高速化することのできる画像除去促進液体を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録材の構成を模式的に示す図であ
る。 (a)支持体上に膨潤層を有する構成を有するものであ
る。 (b)支持体の両面に膨潤層を有する構成を有するもの
である。 (c)(a)の膨潤層の上にオーバー・コート層を有す
るものである。 (d)(a)の支持体と膨潤層の間に中間層を有するも
のである。 (e)(b)の膨潤層と皮膜状画像との間にオーバー・
コート層を有するものである。 (f)支持体を用いずに、膨潤層の上に皮膜状画像を有
するものである。
【図2】実施例1の本発明の再生装置の構成を示す図で
ある。
【図3】実施例2の本発明の再生装置の構成を示す図で
ある。
【図4】実施例3の本発明の再生装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】 1 被記録材の支持体 2 膨潤層 3 皮膜状画像 4 オーバー・コート層 5 中間層 21 膨潤層 22 膨潤層 31 皮膜状画像 32 皮膜状画像 41 オーバー・コート層 42 オーバー・コート層 51 容器 52 定量ローラー 53 画像除去促進液体 54 画像除去促進液体付与ローラー 55 搬送ローラー 56 ヒート・ローラー 57 剥離ドラム 61 画像形成物質回収容器 62 ブレード 63 乾燥ベルト 64 分離爪 65 被記録材搬送ローラー対 98 被記録材排出ローラー対 99 被記録材トレー 100 被記録材 101 底板 102 給紙ローラー 103 レジストローラー対 201 画像除去促進液体容器 202 液中搬送ローラー 203 液中ガイド板 204 絞りローラー(1対) 206 液受け容器 301 加熱ランプ 302 剥離ローラー対 303 分離爪 304 クリーニング装置 305 クリーニングローラー 306 スクレーパーブレード 307 画像形成物質回収容器 401 加熱ランプ 402 上乾燥ローラー 403 下乾燥ローラー 501 トレー 620 被記録材搬送ローラー対 630 被記録材送りローラー 640 被記録材トレー 710 インクジェットヘッド 720 画像除去促進液体容器 730 画像除去促進液体 740 被記録材搬送ローラ対 750 被記録材搬送ローラ対 760 被記録材搬送ガイド板 770 ガイド板 780 画像除去促進液滴 810 ブラシローラー 820 バックアップローラー 830 バックアップローラー 840 画像形成物質回収容器 850 圧接ローラー 860 圧接ローラー 870 小径ローラー 880 加熱ランプ 890 ベルト状剥離部材 910 加熱ランプ 920 乾燥ドラム 940 ベルト 950 バックアップローラー 1A 給紙ユニット 2A 画像除去促進液体付与ユニット 3A 画像形成物質除去ユニット 4A 乾燥ユニット 5A 被記録材受けユニット 6A 給シートユニット 7A 画像剥離液体付与ユニット 8A 画像形成物質除去ユニット 9A 乾燥ユニット 10A 排シートユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−114171(JP,A) 特開 平4−82983(JP,A) 特開 平6−25571(JP,A) 特開 平3−161760(JP,A) 特開 平5−6020(JP,A) 実開 平3−68460(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/00 570 - 578 G03G 7/00 - 7/00 101

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも皮膜状画像が形成される表面
    近傍にセルロース繊維以外の材料であって画像除去促進
    液体で膨潤するが溶解しない材料を主体として構成され
    た膨潤層と皮膜状の画像形成物質を有する被記録材に、
    前記被記録材の膨潤層を皮膜状の画像形成物質よりも大
    きく膨潤させる画像除去促進液体を付与し、両者の膨潤
    量の差により皮膜状の画像形成物質と被記録材の接着力
    を弱め、該接着力が低下した後に画像剥離手段によって
    皮膜状画像を被記録材から除去する被記録材の再生方法
    において、皮膜状画像形成物質が熱可塑性または熱溶融
    性の物質であり、画像剥離手段が、画像除去促進液体を
    被記録材に付与後の画像形成物質と被記録材との接着力
    より大きい接着力を画像形成物質との間に有する画像剥
    離体である被記録材の再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被記録材の再生方法にお
    いて、膨潤層が画像除去促進液体によって膨潤するが溶
    解しない材料で構成され、かつ該材料が水吸収性の架橋
    された親水性高分子化合物の粒子を含有するものである
    被記録材の再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の被記録材の再生
    方法において、被記録材が少なくとも画像を形成する側
    の表面が平均表面粗さ1μm以上の粗面および/または
    平均孔径10μm以下の多孔性の層を有するものである
    被記録材の再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の被記録材の
    再生方法において、被記録材の膨潤層を膨潤させる画像
    除去促進液体が、水、アルコールあるいは水とアルコー
    ルとの混合溶媒を70重量%以上含む液体である被記録
    材の再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の被記録材の再生方法にお
    いて、画像除去促進液体が界面活性剤を含有するもので
    ある被記録材の再生方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも皮膜状画像が形成される表面
    近傍にセルロース繊維以外の材料であって画像除去促進
    液体で膨潤するが溶解しない材料を主体として構成され
    た膨潤層と皮膜状の画像形成物質を有する被記録材に、
    前記被記録材の膨潤層を皮膜状の画像形成物質よりも大
    きく膨潤させる画像除去促進液体を付与し、両者の膨潤
    量の差により皮膜状の画像形成物質と被記録材の接着力
    を弱め、該接着力が低下した後に画像剥離手段によって
    皮膜状画像を被記録材から除去する被記録材の再生方法
    において、皮膜状画像形成物質が熱可塑性または熱溶融
    性の物質であり、画像剥離手段が、画像除去促進液体を
    被記録材に付与後の画像形成物質と被記録材との接着力
    より大きい接着力を画像形成物質との間に有する画像剥
    離体である被記録材の再生方法に用いる被記録材であっ
    て、その画像形成側表面が平均粗さ1μm以上の粗面と
    したことを特徴とする皮膜状画像形成用被記録材。
  7. 【請求項7】 前記膨潤層が画像除去促進液体によって
    膨潤するが溶解しない材料で構成され、かつ該材料の少
    なくとも1部が架橋構造をもつものである請求項6記載
    の皮膜状画像形成用被記録材。
  8. 【請求項8】 少なくとも皮膜状画像が形成される表面
    近傍にセルロース繊維以外の材料であって画像除去促進
    液体で膨潤するが溶解しない材料を主体として構成され
    た膨潤層と皮膜状の画像形成物質を有する被記録材に、
    前記被記録材の膨潤層を皮膜状の画像形成物質よりも大
    きく膨潤させる画像除去促進液体を付与し、両者の膨潤
    量の差により皮膜状の画像形成物質と被記録材の接着力
    を弱め、該接着力が低下した後に画像剥離手段によって
    皮膜状画像を被記録材から除去する被記録材の再生方法
    において、少なくとも皮膜状画像が形成される表面近傍
    に、水吸収性の架橋された親水性高分子化合物の粒子を
    含有し、かつ画像除去促進液体によって膨潤するが溶解
    せず、また画像除去促進液体によって皮膜状画像形成物
    質よりも大きく膨潤する膨潤層を有することを特徴とす
    る皮膜状画像形成用被記録材。
  9. 【請求項9】 前記皮膜状画像形成用被記録材の実質的
    に全部が膨潤層である請求項6、7および8いずれか記
    載の皮膜状画像形成用被記録材。
  10. 【請求項10】 前記膨潤層が熱変形温度80℃以上の
    ポリマーフィルムからなる支持体上に形成されているも
    のである請求項6、7、8および9いずれか記載の皮膜
    状画像形成用被記録材。
  11. 【請求項11】 少なくとも被記録材の画像が形成され
    る側の表面近傍にセルロース繊維以外の材料であって画
    像除去促進液体によって膨潤するが溶解しない材料で形
    成された膨潤層と皮膜状の画像形成物質を有する被記録
    材に対する再生装置であって、該膨潤層を画像形成物質
    よりも大きく膨潤させるが、該膨潤層を溶解しない画像
    除去促進液を付与し被記録材と皮膜状の画像形成物質と
    の接着力を弱める手段、画像除去促進液体が付与された
    ときの被記録材と皮膜状画像形成物質との接着力よりも
    画像形成物質に対して強い接着力を有する画像剥離部材
    を画像除去促進液が付与された被記録材に接して皮膜状
    画像形成物質を被記録材より画像剥離部材に転移させる
    手段を有する被記録材の再生装置において、画像剥離部
    材と被記録材を加熱する手段を付設したことを特徴とす
    る被記録材の再生装置。
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