JP3544277B2 - 被記録材の再生方法及び画像除去促進液並びに被記録材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成された被記録材であって、熱可塑性または熱溶融性を示す画像形成物質を用いて電子写真方式の複写機やプリンター、熱転写プリンター、またはホットメルトインクジェットプリンターなどにより皮膜状の画像が形成された被記録材から画像形成物質を除去して再利用が可能な状態にする被記録材の再生方法及びその再生方法に用いる画像除去促進液並びに再生された被記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のOA化により、プリンター用紙や複写用紙が大量に使用されるようになってきた。そのために、森林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起こすようになってしまった。従来、この問題に対しては、一度使用した用紙のインキ等を取り除き(脱墨)、潰して再びすいて再生古紙として利用するしか方法がなかった。しかしながら岩崎ら(紙パルプ技術タイムス、Vol.33、No.6(1990))が指摘するようにOA古紙では複写方式等が通常の印刷と異なるため脱墨や漂白がされにくく従来の技術だけでは再生が困難であった。
そこでOA古紙などの画像形成物質であるトナーの脱墨が研究されているが(Tappi Journal、March、102(1986)等)システムが大がかりでコストが高くなるなどの問題があった。しかし最近、一度使用した複写用紙などの上のトナー画像をクリーニングにより取り去り、複写やプリンティングに再利用することができる用紙が開発されている。例えば特開平4−67043号公報にはシ−ト状支持体の表面、特に片面のみに離型処理してなり、かつ、該離型処理した用紙に印を付け、普通紙と区別したものか開示されている。しかしながら、これは特殊紙で定着性に難があるなどの問題があり一般の複写用紙として使用するには問題がある。また、特開平1−101576号公報、特開平1−101577号公報には被記録材上のトナー画像を、これを溶解する有機溶媒中で超音波処理することにより除去することが開示されているが、有機溶剤による公害や引火および毒性に問題があり、一般のオフィスや家庭で使用するには問題がある。
【0003】
これらの問題を改善する方法として、特開平7−13383号公報には、少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成された被記録材を用い、この被記録材に水を含有する液体(画像除去促進液)を含浸させ、紙質層とインキとの接着力を弱めた状態で、被記録材と剥離部材とを圧接せしめ紙質層から熱可撓性のインキを剥離する方法が開示されている。この方法は普通に用いられている複写用紙やプリンター用紙を再生できる点や安全性などの点で優れた方法である。また、被記録材の損傷を抑えることを目的として、特開平7−301940号公報にはポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩を含有させた画像除去促進液が開示されており、また画像除去促進液の少量化を目的として、特開平8−30013号公報にはアルキルスルホコハク酸塩を含有させた画像除去促進液が開示されている。しかしながら、上記被記録材の再生方法においては、画像形成物質や画像除去促進液の種類によっては、画像形成物質中に含まれる着色成分が画像除去促進液中に溶出し、画像除去後の被記録材に着色した残像が残るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題はこのような問題点を解決し、被記録材上に形成された画像を、被記録材を損傷することなく除去することができ、且つ、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を防止して、画像除去後の被記録材に着色した残像の残ることがなく、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材を再生することができる被記録材の再生方法及びその再生方法に用いる画像除去促進液並びに再生された被記録材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、
少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成され、かつ該層に熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質が皮膜状に固着して皮膜状画像が形成されている被記録材に画像除去促進液を付与せしめ、該被記録材の皮膜状画像と被記録材との接着力を弱め、接着力が低下した後に被記録材と剥離部材とを接触せしめ加熱及び加圧することにより被記録材上の画像形成物質を剥離部材に接着した後、被記録材と剥離部材とを分離して被記録材上の画像形成物質を剥離部材に転写せしめて画像形成物質を該被記録材から除去する被記録材の再生方法において、画像除去促進液として界面活性剤の少なくとも1種と第三級1価アルコール及び水を含有する画像除去促進液を用いる被記録材の再生方法によって達成される。
【0006】
また、本発明の課題は、少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成され、かつ該層に画像形成物質が固着している被記録材に画像除去促進液を付与せしめ、画像形成物質を該被記録材から除去することによって被記録材を再生する方法に用いる画像除去促進液において、界面活性剤の少なくとも1種と第三級1価アルコールを含有することを特徴とする画像除去促進を用いることによって達成される。
また、本発明の課題は、上記被記録材の再生方法によって再生された被記録材によって達成される。
【0007】
界面活性剤は、画像除去促進液を速やかに被記録材に浸透させる作用を有し、これにより画像と被記録材との接着力が低下するため被記録材上に形成された画像を、被記録材を損傷することなく除去することができ、また
第三級1価アルコール及び水を含有する画像除去促進液中に含有させることによって、画像形成物質中に含まれる着色成分が画像除去促進液中に溶出することを防止し画像除去後の被記録材に画像の痕跡のない被記録材を得ることができる。
【0008】
第三級1価アルコールを用いることによって、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出をよりよく防止することができる。
【0009】
第三級1価アルコールの具体例としては、2−メチル−2−プロパノール、2−メチル−2−ブタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、2,3−ジメチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、2−メチル−2−へキサノール、2−メチル−2−へプタノール、3−メチル−3−へプタノール、4−メチル−4−へプタノール、2,3−ジメチル−2−へキサノール、2,5−ジメチル−2−ヘキサノール、3,4−ジメチル−3−へキサノール、3,5−ジメチル−3−へキサノール、3−エチル−2,2−ジメチル−3−ペンタノール、3,7−ジメチル−3−オクタノール、1−メチルシクロヘキサノールなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0010】
画像除去促進液中の第三級1価アルコールの含有量としては、1〜40重量%が好ましくは、特に5〜30重量%が好ましい。含有量が1重量%未満となると画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を十分に防止できず、また含有量が40重量%よりも多くなると画像形成物質の除去特性が低下するようになる。
【0011】
画像除去促進液に含有させる界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられる。 アニオン性界面活性剤の具体例としては、石鹸、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、アシル化ペプチド等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホ琥珀酸塩、アルキルスルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールリン酸塩等のリン酸エステル塩、フルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルスルホン酸塩、フルオロアルキルリン酸エステル、カルボン酸変性ポリジメチルシロキサン、スルホン酸変性ポリジメチルシロキサンなどを挙げることができる。 カチオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪族アミン塩、アルキル第4級アンモニウム塩、フルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、芳香族アミン塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級アンモニム塩などが挙げられる。
【0012】
両性界面活性剤の具体例としては、カルボキシベタイン、スルホベタイン等のべタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリンなどが挙げられる。非イオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系やポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系、アルキルアミンオキサイド類が挙げられる。
上記界面活性剤の中でも、特にアルキルスルホ琥珀酸塩が画像除去特性に優れている。アルキルスルホ琥珀酸塩のを含有する画像除去促進液が画像除去特性に優れている理由としては、被記録材及び画像形成物質への濡れ性が高く、被記録材と画像形成物質との界面に画像除去促進液をよく浸透させることができるため、また被記録材より除去された画像形成物質が、剥離部材と被記録材との接触により再び被記録材に接着する現象があるが、これを防止する性質が大きいためであると推測される。
【0013】
アルキルスルホ琥珀酸塩の具体例としては、イソデシルスルホ琥珀酸ジナトリウム、スルホ琥珀酸ジナトリウムエトキシ化アルコール半エステル等のスルホ琥珀酸モノエステル塩、ジイソブチルスルホ琥珀酸ナトリウム、ジヘキシルスルホ琥珀酸ナトリウム、ジヘキシルスルホ琥珀酸リチウム、ジシクロヘキシルスルホ琥珀酸リチウム、ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム、ビストリデシルスルホ琥珀酸ナトリウム等のスルホ琥珀酸ジエステル塩などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0014】
画像除去促進液中の界面活性剤の含有量としては、1〜60重量%が好ましくは、特に10〜40重量%が好ましい。含有量が1重量%未満となると画像形成物質を十分に徐去することが困難となり、また含有量が60重量%よりも多くなると画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進夜中への溶出が、分岐アルコールを含有させても防止できなくなる。
【0015】
画像除去促進液中には、被記録材表面の損傷を更によく抑える目的で、画像形成物質を可塑化する化合物を添加することができる。画像形成物質を可塑化する化合物を添加することによって、被記録材表面の損傷を抑える作用の他に、被記録材と剥離部材とを加熱加圧する時の温度を低くすることができるので消費電力の低減が可能であり、したがって被記録材の再生におけるランニングコストを削減することができる。
【0016】
画像形成物質を可塑化する化合物で安全性も高いものとして、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプロポキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−イソペンチルオキシエタノール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール等のセロソルブ類およびフルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のカルビトール類、またそれらの誘導体類として2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが挙げられる。さらにトリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルおよびポリオキシエチレン−オキシプロピレン誘導体類、2−ピロリジノン、N−メチル−2−ピロリジノン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、モルホリン、γ−バレロラクトンなどが好ましい。また界面活性剤にも可塑剤として作用するものが存在し、具体的には、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系やポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系、アルキルアミンオキサイド類などが挙げられる。
【0017】
また、画像除去促進液には界面活性剤とともに画像形成物質の剥離特性および被記録材の再生状態を改良する目的で水溶性高分子を添加することができる。画像除去促進液中に添加できる水溶性高分子としては天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天、ふのり等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン(CMS)、ジアルデヒドデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げられる。
【0018】
更に、画像除去促進液にはpH調製剤、防腐剤、キレート試薬、防錆剤、漂白剤などを添加することができる。pH調製剤としては、調合される画像除去促進液に悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば、任意の物質を使用することができ、その例としては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
【0019】
また、画像除去促進液の保存性を高める目的で添加する防腐剤としては食品添加物として定められているものが安全性の面で好ましく、具体的には、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p−オキシ安息香酸イソブチル、p−オキシ安息香酸イソプロピル、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸ブチル、p−オキシ安息香酸プロピル、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム、ジフェニル、o−フェニルフェノール、o−フェニルフェノールナトリウム、チアベンダゾール、イマザリルなどが挙げられる。
【0020】
また、剥離助剤として添加されるキレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
【0021】
また再生後の被記録材の白色度を向上させる目的で添加する漂白剤としては、具体的には酸化漂白剤として過酸化水素、過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウムなどが挙げられる。更に、蛍光染料、青み付け染料、酵素等を添加することもできる。
上記した画像除去促進液は、少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成され、かつ該層に画像形成物質が固着している被記録材に画像除去促進液を付与せしめ、画像形成物質を該被記録材から除去することによって被記録材を再生する方法であれば、どのような方法にも用いることができる。
【0022】
次に本発明の被記録材の再生方法における画像除去促進液以外の構成材料や作動について説明する。
本発明の再生方法により再生される被記録材としては、少なくとも画像が形成される側の表面近傍に水を含む画像除去促進液により膨潤する層、たとえばセルロース繊維等の多糖天然高分子を主成分とする紙層で構成された複写用紙あるいはプリンティング用紙などが挙げられるが、これらに限定されるものでなくシート状の部材表面にセルロース繊維等の紙層を設け画像を形成することができる被記録材であれば全てが紙層でなくてもよい。
【0023】
本発明の被記録材の再生方法により被記録材から除去するに適する画像を形成する方法としては、乾式トナーや湿式トナーを用いた電子写真法、熱溶融性インクシートを用いた熱転写法、ホットメルトインクを用いるインクジェット法またはオフセット版、凹版、凸版、孔版を用いる印刷法などが挙げられる。これらの画像形成方法により、被記録材上に熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質からなる皮膜状画像が形成される。ここで皮膜状とは必ずしも画像全体が一つの膜を形成している必要はなく、単に画像形成物質が被記録材内部に浸透していないことや、染料を含有する水性インクで印字した場合のように画像形成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸着されている状態でないことを意味している。
【0024】
熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質としては、具体的にはポリスチレン、ポリアクリル酸アルキル、ポリメタクリル酸アルキル、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、不飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂等の少なくとも1種を含有するものが挙げられる。また、画像形成物質に含まれる色材としては無機及び有機顔料、例えばカーボンブラック、キナクリドン誘導体、フタロシアニン誘導体、ベンチジンイエローなどが挙げられるが、油溶性染料も用いられる。さらに、画像形成方法により各種添加剤が含有される、電子写真方式では荷電制御剤、熱転写インクではビヒクルとして各種ワックス及び粘着剤としてロジン(アビエチン酸)誘導体が加えられる。
【0025】
剥離部材は、被記録材上の画像形成物質と接着せしめて被記録材から画像形成物質を転写・剥離するための部材であり、剥離部材を構成する材料としては、画像形成物質とある程度以上の接着性や耐熱性を示す材料が好ましい。
剥離部材の材料として使用できるものの例としては、イソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム、天然のゴム、ビスフェノール・エヒクロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール樹脂などのフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビニル系共重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエステルなどのポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミドなどの熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、鉄、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、Ni鋼、ステンレス鋼、Fe−Ni合金、Co−Al合金、モネル、インコネル、ジュラルミン等の金属合金、あるいはセラミックス材料などを挙げることができる。上述の有機高分子化合物は単独で用いてもよく、酸化チタン粒子、シリ力粒子、カーボン粒子などの填料を含有させることもできる。これらの材料は単独でも使用が可能であるが、耐久性向上及び剥離特性向上などのために積層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィスカー、カーボン、シリカ、酸化チタン等のほかの添加剤を加えるなどにより複合して用いることもできる。
【0026】
最適な剥離部材の材料は、剥離しようとする画像形成物質の種類、画像形成物質を除去するプロセス条件などにより選定されるべきであるが、剥離部材を繰り返し使用するることが被記録材の再生コストを下げるなど種々の点で有利であり、その場合には、比較的高い耐熱性を有し表面の安定性に優れた材料を用いることが好ましい。画像形成物質の除去特性及び耐久性から好ましい剥離部材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ステンレスチール、ニッケル、アルマイトが挙げられる。
【0027】
剥離部材の形状としては、シート状、ブロック状、ドラムあるいはローラー状、ベルト状のいずれでもよい。また、他のシート状支持体上に画像形成物質を接着する接着剤層を設けたものでもよく、その例としては、セロハンテープ、クラフト紙テープ、ポリ塩化ビニールテープ、アセテートテープ、フィラメントテープなどのテープ状支持体上に例えばゴム系、アクリル系等の感圧接着剤層を設けた接着テープなどが挙げられる。前記接着剤層が形成されるシート状支持体としては、その表面がポーラスな、あるいは凹凸を有する材料で形成されるか、あるいは該支持体表面を凹凸加工、マット加工したものが好ましい。
また、シ−ト状、ベルト状、テ−プ状などの剥離部材は、ロール状に巻き、ロール状物より巻出して使用することもできる。
【0028】
画像形成物質として電子写真用トナーを用いる場合、電子写真用トナーの構成材料としては、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤、離型剤などが挙げられるが、必要に応じて流動化剤、クリーニング剤、充填剤などが添加される。
結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリクロロエチレン、ポリビニルトルエン、などのスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p‐クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−o‐クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体、ポリメチルメタンリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエスナル、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等が挙げられ、これらは単独或いは2種以上混合して使用される。
【0029】
着色剤としては、黒色トナー用には、一般的にカーボンブラックが使用されており、カラートナー用には、アゾ系有機顔料、黄土のような無機顔料、油溶性染料、キサンテン顔料、チオインジゴ顔料、キナクリドン誘導体、トリフェニルメタン顔料、フタロシアニン顔料、ベンジジンイエローなどが挙げられる。
トナーに望ましい摩擦帯電特性や経時安定性、環境安定性を付与するため、荷電制御剤が使用される。また、離型剤としては低分子量のポリエチレン、ポリプロピレン等の合成ワックス類の他、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油などの植物系ワックス類、ミツロウ、ラノリン、鯨ろうなどの動物系ワックス類、モンタンワックス、オゾケライトなどの鉱物系ワックス類、硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系ワックス類などが挙げられる。
【0030】
次に本発明の被記録材の再生方法を実施する装置の一例を図1により説明する。
図1において、給紙ユニット1は、給紙トレー101上に集積された転写紙10を最上部のものから給紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整およびスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り出すものである。
【0031】
画像除去促進液付与ユニット2は、画像除去促進液容器201、液容器201中の液残量検出手段および液容器201への液自動補給手段202、液汲み上げローラ207、液塗布ローラ208、押さえローラ209よりなり、液容器201中から汲み上げローラ207によって汲み上げられた画像除去促進液20は上のローラからの加圧により絞られ、少量の画像除去促進液が転写紙10に塗布される。またこの塗布ローラ単位を2つ組み合わせたものや、非接触型液付与手段と組み合わせることにより、複数回にわたって画像除去促進液を転写紙に付与してもよい。
【0032】
この画像除去促進液付与ユニット2において、給紙ユニット1から給送された転写紙10は、再生処理に必要な画像除去促進液を付与され、次の画像形成物質剥離ユニット3へと搬送される。画像形成物質剥離ユニット3は、それぞれ画像形成物質Tの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵する剥離ローラ302を複数組み合わせ、その外周に剥離部材からなる2本の剥離ベルト303をはいまわした構成を採用している。剥離ベルト303の間に転写紙10が導入されると、搬送経路が波打つために、剥離部材303と転写紙10との間にせん断力が生じる。この力により転写紙10の表面を損傷させずに画像形成物質を除去することが可能となる。
【0033】
上記剥離ローラ302が内蔵する加熱ランプ301は、転写紙10に固着している画像形成物質を加熱して軟化させ、これにより、画像形成物質を転写紙10の繊維から剥がれやすくするものである。この加熱は剥離ベルト303と転写紙10との圧接部において転写紙10上の画像形成物質が溶融しない程度に行うことが望ましい。画像形成物質が溶融してしまうと転写紙10上の画像形成物質が転写紙側と剥離ベルト側とに分断され、剥離ベルト側に画像形成物質のすべてを転写させることが困難となるためである。また加熱しすぎると画像形成物質剥離ユニットを通過中に転写紙10が乾燥しすぎて、転写紙10が画像形成物質を介して剥離ベルトに貼り付いてしまい、分離できなくなる恐れがある。したがって、加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残っていて上記画像形成物質の転写紙への再付着を防止できる程度に加熱することが望ましい。
【0034】
転写紙10から転写され剥離ベルト303の表面上に付着している画像形成物質Tはスパイラルローラ304を有するクリーニング装置により掻き落とされ、画像形成物質受け容器305に収容される。
【0035】
乾燥ユニット4は、画像形成物質が除去された転写紙10を乾燥させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアルミからなる乾燥ドラム402と通気性が良く表面平滑性の高い仕上げベルト403により構成されている。このような乾燥機構に代え、または加え、ローラー対の部材を用いたり、熱風ファンや赤外線ランプなどを用いてもよい。
【0036】
紙受けユニット5は、この乾燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙トレー501を備えている。
また、この装置には、図示を省略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出手段、転写紙10の装置内ジャム検出手段、各加熱ランプの点灯制御手段と、画像形成物質受け容器305内満杯検知手段などが設けられている。
【0037】
【作用】
本発明の被記録材の再生方法によれば、被記録材上に形成された画像を、被記録材を損傷することなく除去することができ、且つ、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を防止して、画像除去後の被記録材に着色した残像の残ることがなく、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材を得ることができる。
【0038】
画像除去促進液中の界面活性剤は、画像除去促進液を速やかに被記録材に浸透させる作用を有するが、一方、画像形成物質中の着色成分を画像除去促進液中に溶出させる働きをしてしまう場合があり、そのため画像除去後の被記録材に画像の痕跡(以下、染着残像という)が残る場合がある。例えば、画像形成物質が電子写真用トナーである場合、トナーに含まれている荷電制御剤が画像除去促進液中に溶出し、染着残像が生じることがある。また、界面活性剤の水に対する溶解度が低い場合、可溶化剤として水溶性有機溶媒を添加することがあるが、この水溶性有機溶媒によっても染着残像が生じてしまう場合がある。
【0039】
本発明はこの問題を解決したものであり、画像除去促進液中に分岐アルコールを含有させることによって、染着残像を防止できることが判明した。すなわち、画像除去促進液中に分岐アルコールを含有させることによって、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を防止することができ、また、画像除去特性も向上するため、画像除去後の被記録材に画像の痕跡がなく、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材を得ることができる。
【0040】
更に、分岐アルコールが界面活性剤の可溶化剤として作用するため、界面活性剤を画像除去促進液に高濃度で含有させることができる。高濃度の界面活性剤を含有した画像除去促進液は、少量でも画像除去特性が良く、被記録材に付与する画像除去促進液を少なくすることができるため、再生された被記録材のコシの低下を低減することができる。
【0041】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0042】
実施例1
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液1を調製した。
ジトリデシスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 20重量%
2−メチル−2−プロパノール 12重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
この画像除去促進液1を図1に示した被記録材再生装置における画像除去促進液として用い、電子写真複写機(IMAGIO 320 FP1、リコー社製)によりトナー画像が形成された複写用紙(タイプ6200、リコー社製)に画像除去促進液1を1.02g(A4版両面合わせて1.02g、すなわち片面に0.51g、以下単に「A4版両面」と表示する。)付与し、図1に示した被記録材再生装置により複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い上記の電子写真複写機によってトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて上記電子写真複写機と被記録材再生装置によりトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0043】
実施例2
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液2を調製した。
ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 20重量%
2−メチル−2−ペンタノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
この画像除去促進液2を図1に示した被記録材再生装置における画像除去促進液として用い、電子写真複写機(RICOPY FT7000T、リコー社製)によりトナー画像が形成された複写用紙(タイプ6200、リコー社製)に画像除去促進液2を0.79g(A4版両面)付与し、図1に示した被記録材再生装置により複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い上記の電子写真複写機によってトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて上記電子写真複写機と被記録材再生装置によりトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0044】
参考例3
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液3を調製した。
ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 17重量%
3−メチル−2−ブタノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例1において使用した画像除去促進液1の代わりに、画像除去促進液3を1.10g(A4版両面)付与した以外は、実施例1と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例1と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例1と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0045】
参考例4
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液4を調製した。
ジヘキシルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 20重量%
2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール 8重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例1において使用した画像除去促進液1の代わりに、画像除去促進液4を1.17g(A4版両面)付与した以外は、実施例1と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例1と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例1と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0046】
参考例5
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液5を調製した。
ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 10重量%
イソデシルスルホ琥珀酸ジナトリウム(界面活性剤) 8重量%
2−メチル−1−ヘプタノール 12重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例1において使用した画像除去促進液1の代わりに、画像除去促進液5を1.05g(A4版両面)付与した以外は、実施例1と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例1と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例1と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0047】
実施例6
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液6を調製した。
ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 18重量%
3,7−ジメチル−3−オクタノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液6を0.95g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0048】
参考例7
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液7を調製した。
ジヘキシルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 25重量%
2,6−ジメチル−4−ヘプタノール 7重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液7を0.88g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0049】
参考例8
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液8を調製した。
ジイソデシルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 15重量%
2−イソプロピル−5−メチル−1−ヘキサノール 15重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液8を1.35g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0050】
実施例9
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液9を調製した。
ジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム(界面活性剤) 13重量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 7重量%
(非イオン性界面活性剤)
2−メチル−2−ブタノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液9を0.85g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0051】
参考例10
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液10を調製した。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸ナトリウム 20重量%
(界面活性剤)
3,7−ジメチル−3−オクタノール 5重量%
2,6−ジメチル−4−ヘプタノール 5重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例1において使用した画像除去促進液1の代わりに、画像除去促進液10を1.39g(A4版両面)付与した以外は、実施例1と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例1と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例1と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0052】
実施例11
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液11を調製した。
パーフルオロアルキルカルボン酸ナトリウム(界面活性剤) 20重量%
2−メチル−2−ブタノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液11を0.97g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0053】
実施例12
下記処方の組成物を攪拌溶解し、画像除去促進液12を調製した。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤) 20重量%
2−メチル−2−プロパノール 10重量%
安息香酸ナトリウム(防腐剤) 0.1重量%
水 残量
実施例2において使用した画像除去促進液2の代わりに、画像除去促進液12を1.17g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーが完全に除去され、染着残像も生じなかった。また再生された複写用紙を用い実施例2と同様にしてトナー画像を形成したところ、新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。また、同一の複写用紙を用いて実施例2と同様にしてトナー画像の形成と複写用紙の再生処理を5回繰り返し行ったところ、常にトナーが完全に除去され染着残像もない複写用紙が再生され、また再生された複写用紙上に新しい複写用紙を用いた場合と同等のトナー画像が得られた。
【0054】
比較例1
実施例1で使用した画像除去促進液1の2−メチル−2−プロパノールを1−プロパノールに代えた液を1.08g(A4版両面)付与した以外は、実施例1と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーは完全に除去されたが、染着残像が大きく生じた。
【0055】
比較例2
実施例2で使用した画像除去促進液2の2−メチル−2−ペンタノールをn−メチルピロリドンに代えた液を1.02g(A4版両面)付与した以外は、実施例2と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーは完全に除去されたが、染着残像が大きく生じた。
【0056】
比較例3
実施例3で使用した画像除去促進液3の3−メチル−2−ブタノールをエタノールに代えた液を1.15g(A4版両面)付与した以外は、実施例3と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーは完全に除去されたが、染着残像が大きく生じた。
【0057】
比較例4
実施例6で使用した画像除去促進液6の3,7−ジメチル−3−オクタノールをジエチレングリコールに代えた液を0.97g(A4版両面)付与した以外は、実施例6と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーは完全に除去されたが、染着残像が大きく生じた。
【0058】
比較例5
実施例11で使用した画像除去促進液11の2−メチル−2−ブタノールを1,3−プロパンジオールに代えた液を1.00g(A4版両面)付与した以外は、実施例11と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、トナーは少し複写用紙上に残り、染着残像も大きく生じた。
【0059】
比較例6
実施例12で使用した画像除去促進液12の2−メチル−2−プロパノールをジエチレングリコールに代えた液を1.15g(A4版両面)付与した以外は、実施例12と同様にしてトナー画像の形成および複写用紙の再生処理を行ったところ、複写用紙からトナーは完全に除去されたが、染着残像が大きく生じた。
【0060】
【発明の効果】
本発明の被記録材の再生方法によれば、被記録材上に形成された画像を、被記録材を損傷することなく除去することができ、且つ、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を防止して、画像除去後の被記録材に着色した残像の残ることがなく、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材を得ることができる。
また、本発明の画像除去促進液を用いることにより、被記録材上に形成された画像を、被記録材を損傷することなく除去することができ、且つ、画像形成物質中に含まれる着色成分の画像除去促進液中への溶出を防止して、画像除去後の被記録材に着色した残像の残ることがなく、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材を得ることができる。
また、本発明の再生された被記録材は、着色した残像のないものであり、秘密保持が可能で再利用に適した被記録材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録材の再生方法を実施する装置の一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 給紙ユニット
101 給紙トレー
102 給紙ローラ
104 レジストローラ対
2 画像除去促進液付与ユニット
201 画像除去促進液容器
202 液残量検出手段および液容器への液自動補給手段
207 液汲み上げローラ
208 液塗布ローラ
209 押さえローラ
3 画像形成物質剥離ユニット
301 加熱ランプ
302 剥離ローラ
303 剥離ベルト
304 スパイラルローラ
305 画像形成物質受け容器
4 乾燥ユニット
401 加熱ランプ
402 乾燥ドラム
403 仕上げベルト
5 紙受けユニット
501 排紙トレー
Claims (2)
- 少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成され、かつ該層に熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質が皮膜状に固着して皮膜状画像が形成されている被記録材に画像除去促進液を付与せしめ、該被記録材の皮膜状画像と被記録材との接着力を弱め、接着力が低下した後に被記録材と剥離部材とを接触せしめ加熱及び加圧することにより被記録材上の画像形成物質を剥離部材に接着した後、被記録材と剥離部材とを分離して被記録材上の画像形成物質を剥離部材に転写せしめて画像形成物質を該被記録材から除去する被記録材の再生方法において、画像除去促進液として界面活性剤の少なくとも1種と分岐アルコールと第三級1価アルコール及び水を含有する画像除去促進液を用いることを特徴とする被記録材の再生方法。
- 少なくとも画像が形成される側の表面近傍が液体で膨潤する層で構成され、かつ該層に画像形成物質が固着している被記録材に画像除去促進液を付与せしめ、画像形成物質を該被記録材から除去することによって被記録材を再生する方法に用いる画像除去促進液において、界面活性剤の少なくとも1種と第三級1価アルコール及び水を含有することを特徴とする画像除去促進液。
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