JPH11174919A - 被記録材の再生方法及びその方法に用いる画像除去促進液 - Google Patents

被記録材の再生方法及びその方法に用いる画像除去促進液

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JPH11174919A
JPH11174919A JP35235097A JP35235097A JPH11174919A JP H11174919 A JPH11174919 A JP H11174919A JP 35235097 A JP35235097 A JP 35235097A JP 35235097 A JP35235097 A JP 35235097A JP H11174919 A JPH11174919 A JP H11174919A
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surfactant
accelerating liquid
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image forming
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JP35235097A
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Masahiro Yanagisawa
匡浩 柳澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成物質を十分に除去することができる
被記録材の再生方法を提供する。また、画像形成物質の
除去特性に優れ、任意な界面活性剤濃度を有する画像除
去促進液を調製することができ、界面活性剤の溶解安定
性にも優れた画像除去促進液を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面に水で膨潤する層を有す
る被記録材の膨潤層上に熱可塑性又は熱溶融性の画像形
成物質からなる固着画像を有する被記録材に、少なくと
も水と界面活性剤を含む画像除去促進液を付与し、つい
で被記録材の画像形成物質に接触して画像形成物質を転
写させる剥離部材により被記録材の画像形成物質を剥離
部材に転写させる被記録材の再生方法において、画像除
去促進液としてイオン性界面活性剤と塩を含む画像除去
促進液を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材から画像
形成物質を除去し、被記録材を再利用可能な状態に再生
する被記録材の再生方法及びその方法に用いる画像除去
促進液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のOA化により、プリンター用紙や
複写用紙が大量に使用されるようになってきた。それに
ともなってオフィスからは大量の廃棄用紙が生ずるよう
になり、この多くが無駄に捨てられているのが現状であ
る。この廃棄用紙の処理には多大の費用がかかると同時
に、これら廃棄処理による地域環境の悪化、ひいては紙
を生産するための森林伐採による地球規模での環境悪化
まで最近ではとりだたされるようになってきた。従来、
この問題を解消し紙のリサイクルを図るためには、一度
使用した用紙に対して用紙上のインキを取り除き、浸し
て再びすいて再生古紙としく利用する処置を施してい
た。この処置には大規模な古紙再生施設が必要となる
上、使用済みの古紙にたいして分別、回収、輸送など再
生紙を得るまでにいくつもの工程を踏まざるをえなかっ
た。最近になって1度使用した用紙上の文字画像をクリ
ーニングにより取り去り、複写あるいはプリンティング
に再利用することかできる紙が開発されている。例えば
特開平4−67043号公報にはシート状支持体の表
面、特に片面のみに離型処理してなり、且つ、該離型処
理した支持体に印を付け、普通紙と区別したものが開示
されている。しかしながら、これは特殊紙であるため定
着性に難があり、一般の複写用紙として使用するには問
題がある。また、特開平1−101576号公報、特開
平1−101577号公報には画像形成支持体上の画像
形成物質(トナー)を、これを溶解する有機溶媒中で超
音波処理することにより画像を除去する方法が開示され
ているが、有機溶剤による公害や引火及び毒性に問題が
あり、一般のオフィスや家庭で使用するにはやはり問題
がある。さらに特開平1−297294号公報には、画
像形成支持体としてプラスチック、金属、液浸透性の悪
い紙あるいはセラミック等で形成されたものを使用し、
該支持体上に形成された画像を熱溶融性の剥離体を介在
させて加熱し、画像を支持体から剥離するクリーニング
方法が開示されている。しかしこの方法の場合、表面に
離型処理を施した特別な用紙を用いなければならない。
【0003】このような点を解決する方法として、特開
平7−13383号公報、特開平8−211793号公
報などには、少なくとも画像が形成される側の表面近傍
に液体で膨潤する膨潤層を設けた被記録材を用い、画像
形成物質により形成された皮膜状の画像をゆうする該被
記録材の膨潤層を大きく膨潤せしめる、水を含有した液
体(画像除去促進液)を被記録材に付与する液付与手段
と、液付与後に、該被記録材を剥離部材に圧接もしくは
加熱圧接して、画像形成物質を被記録材から剥離部材に
転写して剥離除去する剥離手段を有する被記録材の再生
方法及び再生装置が開示されている。また、特開平8−
44260号公報や特開平8−211794号公報に
は、上記のような被記録材の再生方法において画像形成
物質を被記録材から剥離部材に転写して剥離除去する時
の水分の蒸発を防ぐために、一対のベルトを複数の加熱
部材により蛇行形状に張架して複数の加熱圧着部を連続
配置した構成の被記録材の再生装置が開示されている。
この方法によって、被記録材に対してその紙質を比較的
損傷することなく画像形成物質のみを除去し、被記録材
を再び使用可能な状態に再生できることが示されてい
る。このような被記録材の再生方法における画像除去促
進液としては、少なくとも水及び界面活性剤を含んでい
るものが用いられるが、必ずしも十分に画像形成物質を
除去することができるとは限らず、また、このような画
像形成物質の除去特性は画像除去促進液における界面活
性剤濃度にも依存するが、界面活性剤の水への溶解性も
限られているため必ずしも任意な界面活性剤濃度を有す
る画像除去促進液が調製可能なわけではなく、界面活性
剤の溶解安定性に優れた画像除去促進液が得られないと
いう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は
このような問題点を解決し、画像形成物質を十分に除去
することができる被記録材の再生方法を提供することに
ある。また、本発明の課題は、画像形成物質の除去特性
に優れ、また任意な界面活性剤濃度を有する画像除去促
進液を調製することができ、界面活性剤の溶解安定性に
も優れた画像除去促進液を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、少
なくとも表面に水で膨潤する層(以下膨潤層という)を
有する被記録材の膨潤層上に熱可塑性又は熱溶融性の画
像形成物質からなる固着画像を有する被記録材に、少な
くとも水と界面活性剤を含む液体(以下画像除去促進液
という)を付与して画像形成物質と被記録村との接着力
を弱める画像除去促進液付与工程と、所定の接着力を有
し画像除去促進液付与工程により画像除去促進液の付与
された被記録材の画像形成物質に接触して画像形成物質
を転写させる部材(以下剥離部材という)により被記録
材の画像形成物質を剥離部材に転写させる剥離工程とを
順次行う被記録材の再生方法において、画像除去促進液
がイオン性界面活性剤と塩を含むことを特徴とする被記
録材の再生方法によって達成される。
【0006】また、本発明の上記課題は、少なくとも水
とイオン性界面活性剤および塩を含むことを特徴とする
画像除去促進液によって達成される。
【0007】本発明によれば、少なくとも水と界面活性
剤を含む画像除去促進液として、イオン性界面活性剤と
共に塩を加えた画像除去促進液を被記録材の再生方法に
用いることにより、被記録材から画像形成物質を十分に
除去することができる。また、少なくとも水と界面活性
剤を含む画像除去促進液においてイオン性界面活性剤と
共に塩を用いることにより、画像形成物質の除去特性に
優れ、また任意な界面活性剤濃度を有する画像除去促進
液を調製することができ、界面活性剤の溶解安定性にも
優れた画像除去促進液を得ることができる。
【0008】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明において用いるイオン性界面活性剤としては次のよ
うなものが挙げられる。すなわち、陰イオン界面活性剤
としては石鹸、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテ
ル酢酸塩、フロロアルキルカルボン酸塩、アシル化ペプ
チド等のカルボン酸塩、アルキルスホン酸塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、スルホ琥珀酸塩、o−オレフィンスルホン酸塩、N
−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、フロロアルキ
ルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫酸化油、アルキル
硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸
塩等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルエ
ーテルリン酸塩、アルキルアリールリン酸塩等のリン酸
エステル塩などが挙げられ、陽イオン界面活性剤として
は脂肪族アミン塩、アルキル第4級アンモニウム塩、芳
香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級アンモニム塩
などが挙げられる。また、両性界面活性剤としてはカル
ボキシベタイン、スルホベタイン等のべタイン型、アミ
ノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などが挙げられ
る。更にシリコーン系界面活性剤を使用することもでき
る。
【0009】イオン性界面活性剤の中でも特にアルキル
スルホコハク酸エステル構造を持つ界面活性剤は浸透性
に優れ、被記録材から画像形成物質を除去する工程にお
いて被記録材と画像形成物質の界面に容易に浸透し、被
記録材と画像形成物質の接着力を弱める効果が大きく、
好ましいものである。アルキルスルホコハク酸エステル
構造を持つ界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、モノアルキルスルホコハク酸塩などが挙げられ
る。
【0010】イオン性界面活性剤と共に用いる塩として
は、塩化ナトリウムなどの無機塩、カルボン酸塩、ヒド
ロキシカルボン酸塩、アミノ酸塩などの有機酸塩、アミ
ン塩といった水に溶解し正負イオンに解離する化合物が
挙げられ、特に有機酸塩が好ましい。
【0011】画像除去促進液がイオン性界面活性剤と塩
を含むことにより画像形成物質が被記録材から良好に除
去される理由、また特に有機酸塩が効果的である理由に
ついては明確になっていないが、おそらく界面活性剤が
画像形成物質と被記録材との界面に浸透する特性が変化
すること、また画像形成物質や被記録材の表面に吸着す
ることよって表面エネルギーが変化すること、などが画
像形成物質が被記録材から良好に除去されることに寄与
していると推測される。
【0012】すなわち、イオン性界面活性剤は親水基部
分が正または負のイオンであり、これら界面活性剤の親
水的な性質はこれらイオンの状態によって決まるが、一
般に電解質が加えられるとこの親水基部分のイオン性の
効果は小さくなる。したがって、加えられる電解質濃度
により界面活性剤の親水的な性質が変化し、溶解性など
が変化する。この性質により、界面活性剤の浸透性や溶
解性などの性質が変化し、その結果として画像形成物質
の除去特性が向上するもの考えられる。
【0013】さらに、少なくとも水とイオン性界面活性
剤および塩を含む画像除去促進液に別の界面活性剤を加
えることにより、画像除去促進液における界面活性剤の
溶解安定性を向上させることができる。すなわち、イオ
ン性界面活性剤と塩の組成によっては必ずしも水への溶
解性が十分でなく長時間放置すると画像除去促進液の均
一性が損なわれてしまうような場合であっても、さらに
別の界面活性剤を加えることでこの不具合を解消するこ
とができるきる。
【0014】加える界面活性剤としては上記の界面活性
剤なども挙げられるが、特に非イオン性界面活性剤が好
ましい。非イオン性界面活性剤を含むことにより画像除
去促進液の安定性がさらに向上する。これは非イオン性
界面活性剤は塩による溶解性の変化の影響を受けないの
で、本来の可溶化の特性に変化がなく、安定な画像除去
促進液を容易に得ることができるからであると考えられ
る。。
【0015】非イオン性界面活性剤としては、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビット、ソルビタンな
どの多価アルコール類の脂肪酸エステル、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミンなどのアミノアルコール
類の脂肪酸エステル、脂肪族アルカノールアミドなどの
含窒素系化合物、分子内にポリオキシエチレン構造を持
つ化合物などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。中
でも分子内にポリオキシエチレン構造を持つ非イオン性
界面活性剤は一般に可溶化能が高く安定な画像除去促進
液を得ることができ、また一方で画像形成物質を軟化す
る効率が高く、加熱による蒸気の発生も少ないので特に
好ましい。また、これらの化合物は種類が多く、画像形
成物質のバインダー樹脂に応じて適宜化合物を選択する
ことができる点でも好ましい。
【0016】分子内にポリオキシエチレン構造を持つ非
イオン性界面活性剤としては、高級アルコールエチレン
オキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサ
イド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価ア
ルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高
級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ア
ミドエチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサ
イド付加物、ポリプロピレングリコールチレンオキサイ
ド付加物などが挙げられる。
【0017】加える界面活性剤の濃度が高いほど、画像
除去促進液の安定性は一般的に増すが、再生の際に被記
録材に付与される画像除去促進液中の界面活性剤は被記
録材に残留するので、再生された被記録材の品質を損な
わないためにはその量は少ないほうが好ましい。加える
非イオン性界面活性剤の含有率をイオン性界面活性剤よ
りも少なくすることによって、被記録材を再生するのに
要する界面活性剤量を少なくすることができ、再生後の
被記録材の品質と画像除去促進液の安定性とを両立させ
ることができる。
【0018】画像除去促進液には上記界面活性剤などと
共に画像形成物質を除去する能力を向上させるため、あ
るいは再生後の被記録材の状態を改良するためなどの目
的で水溶性ポリマーを添加してもよい。この水溶性ポリ
マーの添加量は0.1〜20重量%が好ましく、特に
0.1〜10重量%の範囲が好ましい。画像除去促進液
に水溶性ポリマーを含有させることにより、剥離部材に
接触することのできないセルロース繊維内部の画像形成
物質が、水溶性ポリマーを介して剥離部材に間接的に接
触することができ、その粘着力によって画像形成物質
を、紙質を傷めることなく被記録材から剥離することが
できる。
【0019】画像除去促進液中に添加される水溶性ポリ
マーとしては天然系では、アラビアガム、トラガンガ
ム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、
アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプ
ン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒
天、ふのり等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、ア
ルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガ
ム、デキストラン等の微生物系高分子、半合成系では、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等の繊維素系高分子、可溶性デン
プンでは、メチルデンプン、カルボキシメチルデンプン
(CMS)、ジアルデヒドデンプン、デンプングリコー
ル酸ナトリウム、デンプンンリン酸エステルナトリウム
等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、
純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分
子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそ
のアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のア
クリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性
ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレ
ンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、6−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等の
カチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セ
ラック等の天然高分子化合物などが挙げられる。
【0020】また、画像除去促進液には界面活性剤を水
に可溶化させる助剤、あるいは湿潤剤としてエチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル等の多価アルコール類のアルキルエーテ
ル誘導体類、乳酸、リンゴ酸等の水酸基を有するカルボ
ン酸類、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン
等の含窒素複素環類を含有させることも可能である。ま
た上記の多価アルコール類、多価アルコールのアルキル
エーテル誘導体類、多価アルコールのアリールエーテル
誘導体類、水酸基を有するカルボン酸類、含窒素複素環
類の混合物も使用できる。
【0021】さらに、画像除去促進液には重金属イオン
を封止するためのキレート剤、防腐剤、防かび剤、防錆
剤、漂白剤等の添加剤を使用することも可能である。重
金属イオンの封止剤で剥離肋剤として添加されるキレー
ト剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミ
ン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等があ
る。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸
ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロ
ピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリト
ール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等があ
る。さらに防腐防かび剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1
−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタ
クロロフェノールナトリウム等が使用可能である。
【0022】また、本発明の被記録材の再生方法におけ
る剥離部材としては、剥離工程で受ける熱、圧力等に対
する耐久性、画像除去促進液に対する安定性などに優
れ、表面変質が少なく、なおかつ良好な剥離が行える材
料により構成するのが好ましく、剥離部材の材料として
は、Ni鋼、ステンレス鋼,Fe−Ni合金、Co−A
l合金、モネル、インコネル、ジュラルミン等の金属、
合金、金属酸化物、あるいは各種ポリマー等が挙げられ
る。ポリマーとしては具体的には合成又は天然のゴム、
ジアリレート樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、珪素
樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリア
ミド、ポリカーボネイト、ポリアリレート、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アラ
ミド等の耐熱性のある合成樹脂が挙げられる。またこれ
らのポリマーは単独で用いても混合して用いてもよく、
耐久性向上及び剥離特性向上の為に酸化チタン粒子、シ
リカ粒子、カーボン粒子などを含有させてもよい。
【0023】また、本発明における被記録材としては、
プリンター用紙、複写用紙などセルロース繊維を主成分
とした紙質層で構成されたものが挙げられるが、これら
に限られるわけではなく、少なくとも画像が形成される
側の表面近傍に画像除去促進液により膨潤する層を有す
るものであればよい。
【0024】以下に、本発明の被記録材の再生方法の一
例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の被記録
材の再生方法を実施する装置を模式的に示す断面であ
り、絵紙ユニットU1、画像除去促進液付与ユニットU
2、剥離・移動ユニットU3、乾燥ユニットU5及び紙
受けユニットU6等を備えている。給紙ユニットU1か
ら再生対象である被記録材(電子写真複写機等で画像の
形成された転写紙)105が1枚ずつ画像除去促進液付
与ユニットU2に給紙され、ユニットU2で転写紙10
5に画像除去促進液が付与される。ついで剥離・移動ユ
ニットU3で転写紙105上の画像形成物質が剥離・除
去された後、乾燥ユニットU5で転写紙105が乾燥さ
れて、紙受けユニットU6に載置される。また、剥離・
移動ユニットU3で剥離ベルト29に転写された画像形
成物質はクリーニングにより剥離ベルト29から除去さ
れる。
【0025】以下、各ユニットU1〜U6について順次
説明する。給紙ユニットU1は、給紙ケース101、給
紙ローラ102、一対のレジストローラ103及びガイ
ド板104等を備えており、給紙ケース101内には、
再生対象である被記録材としての転写紙105が複数枚
収納される。給紙ケース101内には、図示しないが、
転写紙105の載置される底板を備えており、該底板
は、図示しないスプリング等により上方に付勢されて、
給紙ケース101内の転写紙105の給紙ローラ102
側の端部を上方に持ち上げる。給紙ローラ102は、図
示しない駆動モータ等により所定タイミングで回転駆動
され、給紙ケース101内の転写紙105を、最上段の
転写紙105から順次送り出す。給紙ローラ102によ
り送り出された転写紙105は、図示しない分離機構で
重送紙が分離され、一枚の転写紙105のみが、タイミ
ング調整及びスキュー補正のためのレジストローラ対1
03で、ガイド板104を介して画像除去促進液付与ユ
ニットU2に給紙される。
【0026】画像除去促進液付与ユニットU2は、補給
液容器201、液自動補給機202、液容器203、液
汲み上げローラ204、液塗布ローラ205、押さえロ
ーラ206、搬送ベルト207、駆動ローラ208及び
ガイド板209等を備えており、補給液容器201と液
自動補給機202及び液自動補給機202と液容器20
3は、それぞれパイプ210、211により接続されて
いる。補給液容器201及び液容器203内には、画像
除去促進液212が収納されており、液容器203に
は、図示しないが、液量センサーが設けられている。液
自動補給機202は、液量センサーの検出結果に基づい
て動作して、補給液容器201内の画像除去促進液21
2を汲み上げて、液容器203に画像除去促進液212
を補給する。
【0027】液汲み上げローラ204と液塗布ローラ2
05は所定圧力で当接しつつ回転駆動され、液汲み上げ
ローラ204は液容器203内の画像除去促進液212
を汲み上げて、当接する液塗布ローラ205に絞られる
ことにより、所定量の画像除去促進液212を液塗布ロ
ーラ205に付着させる。付着した所定量の画像除去促
進液212は液塗布ローラ205により、押さえローラ
206との間に給紙ユニットU1から給紙されてきた転
写紙105の画像形成面に塗布され、画像除去促進液2
12の塗布された転写紙105は、ガイド坂209に案
内されつつ、駆動ローラ208により駆動される搬送ベ
ルト207により剥離・移動ユニットU3に送り出され
る。なお、図1では、液塗布ローラ205を転写紙10
5に接触させて塗布しているが、これに限らず、非接触
で画像除去促進液212を付与したり、あるいは液塗布
ローラ205と非接触の塗布手段を組み合わせて、2段
階の塗布を行うようにしてもよい。
【0028】画像除去促進液212の付与された転写紙
105における画像形成物質の接着力は、剥離・移動ユ
ニットU3に搬送される間に画像除去促進液によりが低
下する。すなわち、画像が形成されている側の転写紙1
05に水分を含有している画像除去促進液212が付与
されると、転写紙105の表面近傍が膨潤して、画像形
成物質と転写紙105との膨潤量の差により、両者の間
にせん断力が発生して画像形成物質と転写紙105との
接着力が低下する。
【0029】剥離・移動ユニット(剥離手段)U3は、
搬送ローラ301、302、303、304及び搬送ロ
ーラ305、306、307、308、搬送ローラ30
1と302および搬送ローラ305と306の間にジグ
ザグ状態に配設された複数の加圧ローラ309〜31
3、加圧ローラ314〜317、シート状の剥離ベルト
329、シート状のシールベルト330、クリーニング
ブレード331及び画像形成物質受け容器332等を備
えており、加圧ローラ309〜313及び加圧ローラ3
14〜317は、図示しないが加熱ヒーターを内蔵して
いる。
【0030】剥離ベルト(剥離部材)329は、所定の
幅、例えば、各種サイズの転写紙105を挟持して、転
写紙105上の画像形成物質を剥離・転写させるのに十
分な幅を有したリング状に形成され、搬送ローラ305
〜308に張り渡されるとともに、ジグザグ状に配設さ
れた各加圧ローラ309〜317をジグザグ状に縫うよ
うに、配設されている。また、シールベルト330は、
転写紙105を剥離ベルト329との間に挟持して、転
写紙105上の画像形成物質を剥離ベルト329に剥離
・転写させるのに十分な幅を有したリング状に形成さ
れ、搬送ローラ301〜304に張り渡されるととも
に、各加圧ローラ309〜317をジグザグ状に縫うよ
うに配設されている。したがって、剥離ベルト329と
シールベルト330とは、搬送ローラ301と搬送ロー
ラ305の当接位置で、密着一体化され、この密着一体
化された状態で、ジグザグ状に配設された加圧ローラ3
09〜317の間をジグザグに移動して、搬送ローラ3
02と搬送ローラ306の当接位置で分離した後、それ
ぞれ搬送ローラ307、308及び搬送ローラ303、
304を介して搬送ローラ305及び搬送ローラ301
へ回転移動する。
【0031】シールベルト(シール部材)330は、被
記録材である転写紙105に画像が片面のみに形成され
ている場合や画像が両面に形成されている場合において
も片面ずつ画像形成物質を除去する場合に用いられ、シ
ールベルト330は、剥離ベルト329と密着一体化し
て、転写紙105を挟持するためのものであり、画像形
成物質を転写させる必要がないため、接着性を必要とし
ない点以外は、剥離ベルト329と同様の特性を有して
いることが望ましい。
【0032】上記搬送ローラ301〜304及び搬送ロ
ーラ305〜308は、図外の駆動機構により回転駆動
されることにより、密着一体化した剥離ベルト329と
シールベルト330を、加圧ローラ309〜313及び
加圧ローラ314〜317の間をジグザグ状に縫うよう
に、矢印で示すように、図1中左から右方向に搬送・移
動させる。上記加圧ローラ309〜313及び加圧ロー
ラ314〜317は、上述のように、加熱ヒーターを内
蔵しており、加熱ヒーターにより所定温度に加熱され
て、剥離ベルト329とシールベルト330との間に挟
持して搬送する転写紙105を加熱する。この場合の加
熱温度としては、画像形成物質の物性によるが、例え
ば、モノクロトナーの場合、60℃〜140℃、好まし
くは80℃〜120℃の範囲である。すなわち、画像形
成物質は、熱可塑性あるいは熱溶融性を有しているが、
画像形成物質が溶融してしまうと、転写紙105上の画
像形成物質を、転写紙105側と剥離ベルト329側と
に分断することなく剥離ベルト329側へ転写させるの
が困難になるためである。また、加熱しすぎると、ジグ
ザグ搬送路を通過中に転写紙105が乾燥しすぎて、転
写紙105が画像形成物質を介して剥離ベルト329に
貼り付いてしまい剥離できなくなるおそれがあるからで
ある。したがって、加熱部通過後の転写紙105に多少
の湿り気が残っていて、画像形成物質の再付着を防止で
きる程度に加熱することが望ましく、具体的には、上記
例の温度が好適である。
【0033】画像除去促進液付与ユニットU2で画像除
去促進液212が付与され、画像形成物質と転写紙10
5との接着力の弱められた転写紙105は、搬送ローラ
301と搬送ローラ305の間から剥離ベルト329と
シールベルト330の間に挿入され、剥離ベルト329
とシールベルト330との間に挟持される。画像形成物
質により画像の形成された転写紙105は、剥離ベルト
329とシールベルト330との間に挟持された状態
で、かつ剥離ベルト329の接着力により剥離ベルト3
29に所定の接着力で接着された状態で、ジグザグ状に
搬送され、ジグザグ状に搬送される間に、加圧ローラ3
09〜317に内蔵された加熱ランプにより加熱されつ
つ、転写紙105と剥離ベルト329とが相対変位す
る。転写紙105の画像形成物質は、加熱されることに
より軟化し、この状態で剥離ベルト329とシールベル
ト330に加圧されつつ、ジグザグ状に搬送される間
に、転写紙105と剥離ベルト329との間にせん断力
が発生して、このせん断力により転写紙105から画像
形成物質が剥離し、剥離ベルト329に剥離・転写され
る。
【0034】画像形成物質の除去された転写紙105
は、図示しない分離爪により剥離ベルト329及びシー
ルベルト330から分離されて、乾燥ユニツトU5に送
り出される。スパイラルローラ331は、剥離ベルト3
29に当接して、剥離ベルト329に転写された画像形
成物質を掻き落とし剥離ベルト329をクリーニングす
る。このスパイラルローラ331の下方に、画像形成物
質受け容器332が配設されており、スパイラルローラ
331により掻き落とされた画像形成物質が画像形成物
質受け容器332内に収納される。
【0035】乾燥ユニツトU5は、転写紙105を乾燥
させるものであり、加熱ランプ501を内蔵したアルミ
等で形成された乾燥ドラム502、通気性がよく表面平
滑性の高い仕上げベルト503及び回転ローラ504a
〜504d等を備えている。仕上げベルト503は、乾
燥ドラム502及び回転ローラ504a〜504dの外
周部に沿って図1中時計方向に回転し、乾燥ドラム50
2と回転ローラ504a〜504dとは、いずれかが図
外の駆動モータ等により回転駆動されて、他方が仕上げ
ベルト503により連れ回りする。なお、乾燥ドラム5
02と回転ローラ504a〜504dの双方を駆動モー
タ等により回転駆動するようにしてもよい。剥離・移動
ユニットU3から搬送されてきた転写紙105は、乾燥
ドラム502と回転ローラ504aとの間から乾燥ドラ
ム502と仕上げベルト503との間に導入され、加熱
ランプ501により加熱された乾燥ドラム502により
余分な水分が乾燥されて、乾燥ドラム502と回転ロー
ラ504dの間から紙受けユニットU6に排出される。
このとき、仕上げベルト503が通気性が良好で、か
つ、その平面が平滑性の高い部材で形成されているた
め、転写紙105が適切に乾燥されるとともに、転写紙
105が仕上げベルト503に付着したり、傷ついたり
することがない。なお、乾燥ユニットU5は、上記構成
のものに限るものではなく、例えば、上記構成のものに
代わって、あるいは、上記構成のものに加えて、ローラ
対の部材を用いたり、熱風を用いたり、熱風ファンや赤
外線ランプなどを用いたりしてもよい。
【0036】紙受けユニットU6は、ガイド部材60
1、排紙トレー602及び排出ローラ603等を備えて
いる。乾燥ユニットU5から排出された転写紙105
は、ガイド部材601により排出ローラ603に案内さ
れ、排出ローラ603は、転写紙105を排紙トレー6
02上に排出・載置させる。なお図1には図示していな
いが、給紙ユニットU1の給紙ケース101に転写紙1
05があるか否かを検出する紙検出手段、給紙ユニット
U1による転写紙105の重送検出手段、転写紙105
のジャムの発生を検出するジャム検出手段、剥離・移動
ユニットU3の各加熱ランプ及び乾燥ユニットU5の加
熱ランプ501の点灯制御手段及び画像形成物質受け容
器332内の画像形成物質が満杯になったかどうかを検
出する満杯検知手段等が設けられている。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれにより限定されるものではない。
【0038】実施例1 下記処方の組成物をブレンダーで10分混合した後、1
20℃〜140℃に熱した2本ロールによって溶融混練
し、混練物を自然放冷した。その混練物をカッターミル
で粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕した
後、風力分級を用いて体積平均粒径10μmのトナーを
得た。 ポリエステル樹脂(結着樹脂) 43重量% スチレンアクリル樹脂(結着樹脂) 43重量% 含Crモノアゾ染料(荷電制御剤) 3重量% カルナウバワックス(離型剤) 4重量% カーボンブラック(着色剤) 7重量% また、下記処方のものを攪拌溶解して画像除去促進液を
調製した。 ジヘキシルスルホ琥珀酸塩(界面活性剤) 5重量% 塩化ナトリウム 2重量% 安息香酸ナトリウム(防腐防黴剤) 0.1重量% 純水 残量 上記で得られたトナーを用い、電子写真方式のPPC複
写機にて市販のA4版上質紙上に画像を形成して再生対
象の被記録材を得た。図1に示す被記録材の再生装置に
上記画像除去促進液をセットし、再生対象の被記録材を
速度25mm/secで各ユニットを搬送するようにし
て被記録材の再生を行った。このとき加圧ローラーの加
熱温度は110℃にした。また、剥離部材としてポリエ
チレンテレフタレートのベルトを用いた。再生された被
記録材には、実使用上問題になるような量のトナーは残
っていなかった。
【0039】実施例2 下記処方の画像除去促進液を使用した以外は実施例1と
同様にして被記録材の再生を行ったところ、再生された
被記録材には、実使用上問題になるような量のトナーは
残っていなかった。 ジヘキシルスルホ琥珀酸塩 5重量% グリコール酸ナトリウム 2重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% 純水 残量
【0040】実施例3 下記処方の画像除去促進液を使用した以外は実施例1と
同様にして被記録材の再生を行ったところ、再生された
被記録材には、実使用上問題になるような量のトナーは
残っていなかった。また、1ヶ月間放置後も画像除去促
進液の安定性は損なわれず均一であった。 ジヘキシルスルホ琥珀酸塩 5重量% グリコール酸ナトリウム 2重量% ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 2重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% 純水 残量
【0041】比較例1 下記処方の画像除去促進液を使用した以外は実施例1と
同様にして被記録材の再生を行ったところ、トナー除去
特性がやや不十分で被記録材にトナーが一部残ってしま
い、再生した被記録材の再利用は不可能であった。ま
た、画像除去促進液は調製時には均一であったが、1ヶ
月間放置後には界面活性剤成分が沈殿し層分離してしま
った。 ジヘキシルスルホ琥珀酸塩 5重量% プロピレングリコール 5重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% 純水 残量
【0042】
【発明の効果】本発明の被記録材の再生方法によれば、
被記録材から画像形成物質を十分に除去することがで
き、再生された被記録材を実使用上問題なく再利用する
ことができる。また、本発明の画像除去促進液によれ
ば、画像除去促進液を用いることにより、被記録材から
画像形成物質を十分に除去することができる。また任意
な界面活性剤濃度を有する画像除去促進液を調製するこ
とができるので、界面活性剤の溶解安定性にも優れた画
像除去促進液を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録材の再生方法を実施する再生装
置の一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
101 給紙ケース 102 給紙ローラ 105 転写紙 201 補給液容器 202 液自動補給機 203 液容器 204 液汲み上げローラ 205 液塗布ローラ 207 搬送ベルト 212 画像除去促進液 301 搬送ローラ 302 搬送ローラ 305 搬送ローラ 306 搬送ローラ 309 加圧ローラ 313 加圧ローラ 314 加圧ローラ 317 加圧ローラ 329 剥離ベルト 330 シールベルト 331 スパイラルローラ 501 加熱ランプ 502 乾燥ドラム 503 仕上げベルト 602 排紙トレイ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面に水で膨潤する層(以下
    膨潤層という)を有する被記録材の膨潤層上に熱可塑性
    又は熱溶融性の画像形成物質からなる固着画像を有する
    被記録材に、少なくとも水と界面活性剤を含む液体(以
    下画像除去促進液という)を付与して画像形成物質と被
    記録村との接着力を弱める画像除去促進液付与工程と、
    所定の接着力を有し画像除去促進液付与工程により画像
    除去促進液の付与された被記録材の画像形成物質に接触
    して画像形成物質を転写させる部材(以下剥離部材とい
    う)により被記録材の画像形成物質を剥離部材に転写さ
    せる剥離工程とを順次行う被記録材の再生方法におい
    て、画像除去促進液がイオン性界面活性剤と塩を含むこ
    とを特徴とする被記録材の再生方法。
  2. 【請求項2】 イオン性界面活性剤がアルキルスルホコ
    ハク酸構造を有することを特徴とする請求項1記載の被
    記録材の再生方法。
  3. 【請求項3】 塩が有機酸塩であることを特徴とする請
    求項1または2記載の被記録材の再生方法。
  4. 【請求項4】 画像除去促進液が少なくとも2種以上の
    界面活性剤を含み、かつそのうち少なくとも一つの界面
    活性剤がイオン性界面活性剤であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の被記録材の再生方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも非イオン性界面活性剤を含む
    ことを特徴とする請求項4記載の被記録材の再生方法。
  6. 【請求項6】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レン構造を有することを特徴とする請求項4または5記
    載の被記録材の再生方法。
  7. 【請求項7】 非イオン性界面活性剤の重量含有率がイ
    オン性界面活性剤よりも少ないことを特徴とする請求項
    4乃至6のいずれかに記載の被記録材の再生方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも水とイオン性界面活性剤およ
    び塩を含むことを特徴とする請求項1記載の被記録材の
    再生方法に用いる画像除去促進液。
  9. 【請求項9】 イオン性界面活性剤がアルキルスルホコ
    ハク酸構造を有することを特徴とする請求項8記載の画
    像除去促進液。
  10. 【請求項10】 塩が有機酸塩であることを特徴とする
    請求項8または9記載の画像除去促進液。
  11. 【請求項11】 少なくとも2種以上の界面活性剤を含
    み、かつそのうち少なくとも一つの界面活性剤がイオン
    性界面活性剤であることを特徴とする請求項8乃至10
    のいずれかに記載の画像除去促進液。
  12. 【請求項12】 少なくとも非イオン性界面活性剤を含
    むことを特徴とする請求項11記載の画像除去促進液。
  13. 【請求項13】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエ
    チレン構造を有することを特徴とする請求項11または
    12記載の画像除去促進液。
  14. 【請求項14】 非イオン性界面活性剤の重量含有率が
    イオン性界面活性剤よりも少ないことを特徴とする請求
    項11乃至13のいずれかに記載の画像除去促進液。
JP35235097A 1997-12-05 1997-12-05 被記録材の再生方法及びその方法に用いる画像除去促進液 Pending JPH11174919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014052434A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Fujifilm Corp 光学補償シート、偏光板及び液晶表示装置

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