JPH07234535A - 画像保持支持体の再生方法および該再生方法に使用する画像剥離液 - Google Patents

画像保持支持体の再生方法および該再生方法に使用する画像剥離液

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JPH07234535A
JPH07234535A JP4647894A JP4647894A JPH07234535A JP H07234535 A JPH07234535 A JP H07234535A JP 4647894 A JP4647894 A JP 4647894A JP 4647894 A JP4647894 A JP 4647894A JP H07234535 A JPH07234535 A JP H07234535A
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Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Kakuji Murakami
格二 村上
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー画像、特にシリコーン定着のトナー画
像の剥離性を向上した剥離液を用いた再生不良の改善さ
れた画像保持支持体の再生方法および該再生方法に使用
する画像剥離液の提供。 【構成】 少なくとも一部がセルロース繊維を主成分と
した紙質層で構成され、かつ該紙層に熱可撓性インキ
(トナー)よりなる疎水性画像を形成している画像保持
支持体上に、水を含有する液体(剥離液)を含浸させ、
前記液体の含浸状態で前記疎水性画像を紙質層から画像
剥離手段により剥離する画像保持支持体の再生方法にお
いて、該剥離液が少なくとも1種のシリコーン系界面活
性剤を含有するものであることを特徴とする画像保持支
持体の再生方法および該再生方法に使用する画像剥離
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、紙層に熱可撓性インキ(トナ
ー)よりなる画像を形成した画像保持支持体からの再生
画像支持体、特に再生、再利用が可能な画像支持用紙、
その再生方法および該再生方法に使用する画像剥離液に
関する。
【0002】
【従来技術】最近のOA化により、プリンター用紙や複
写用紙が大量に使用されるようになってきた。そのため
に、森林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起
こすようになってしまった。従来、この問題に対して
は、一度使用した用紙のインキ等を取り除き、漬して再
びすいて、再生古紙として利用するしか方法がなかっ
た。しかし最近、一度使用した紙の上の文字画像をクリ
ーニングにより取り去り、複写あるいはプリンティング
に再利用することができる紙が開発されている。例えば
特開平4−67043号公報にシート状支持体の表面、
特に片面のみに離型処理してなり、かつ、該離型処理し
た支持体に印を付け、普通紙と区別したものが開示され
ている。しかしながら、これは特殊紙で定着性に難があ
る等の問題があり一般の複写用紙として使用するには問
題がある。また、特開平1−101576号公報、特開
平1−101577号公報には画像形成支持体上のトナ
ーをこれを溶解する有機溶媒中で超音波処理することに
より画像を除去することが開示されているが、有機溶剤
による公害や引火および毒性に問題があり、一般のオフ
ィスや家庭で使用するには問題がある。特開平1−29
7294号公報には画像形成支持体として、プラスチッ
ク、金属、液浸透性の悪い紙あるいはセラミックス等で
形成されたものを使用し、該支持体上に形成された画像
を熱溶融性の剥離体を介在させて加熱し、画像を支持体
から剥離するクリーニング方法が開示されているが、表
面に離型処理を施した特別な用紙を用いなければならな
い。そこで本出願人は先に特殊な用紙をもちいることな
く通常の複写機で得られるトナー画像を水を含有する剥
離液に浸漬し、画像を剥離する剥離体(転写体)ととも
に加熱し消去することで再利用可能な複写及びプリンテ
ィング用紙を提案した。しかしながら画像定着時に用い
られるシリコーンオイルの存在によると考えられる再生
不良を起こす場合があった。
【0003】
【目的】本発明の目的は、トナー画像、特にシリコーン
定着のトナー画像の剥離性を向上した剥離液を用いた再
生不良の改善された画像保持支持体の再生方法および該
再生方法に使用する画像剥離液を提供することにある。
【0004】
【構成】本発明は、電子写真方式の複写機で画像支持体
上に形成されたトナー画像を消去し、画像支持体を再利
用可能とする画像保持支持体の再生方法に関し、特にシ
リコーンオイルを用いた定着器を使用して形成したトナ
ー画像を、該トナー画像に対して剥離性の優れた剥離液
を用いて該トナー画像の剥離を行うことを特徴とする画
像保持支持体の再生方法に関する。本出願人は界面活性
剤および/または水溶性高分子を含有した水溶液からな
る剥離液によりセルロース繊維を主成分とする画像保持
支持体より可撓性インキ(トナー)を除去し再生利用す
る方法を提案しているが、該方法において、特に界面活
性剤としてシリコーン系界面活性剤を用いることにより
画像支持体の再生不良を改善できることを見出した。本
発明は、少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とし
た紙質層で構成され、かつ該紙層に熱可撓性インキ(ト
ナー)よりなる疎水性画像を形成している画像支持体
に、水を含有する液体(剥離液)を含浸させた後、該画
像支持体と画像剥離体とを加熱接着させ、または加圧接
着することにより、前記画像を支持体より剥離すること
を特徴とする。本発明の画像支持体としては、少なくと
も一部分がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成
されたものであり、主に複写あるいはプリンティング用
紙があげられるが、これらのものに限定されるものでは
なく該支持体上に画像を保持するものであれば良い。ま
た、該支持体の構成も全て紙層で構成される必要はな
く、熱可撓性インキによる画像が保持される層が紙質層
であればよく、例えば紙層とプラスチック層の積層物の
ようなものであってもよい。一般に、紙は水溶液で湿る
と、いわゆる腰が弱くなる。このとき、紙層に保持され
ている疎水性の熱溶融性インキと紙層との接着性は非常
に弱いものとなっている。それ故、本発明の方法による
と、弱いもので構成されている剥離体であってもそれを
採用することにより、画像支持体より画像は簡単に、紙
層を傷めることなく除去できることになる。本発明の方
法によると、例えば複写コピーあるいはプリントアウト
した画像支持体を簡単に再生することができるので、一
度使用した紙を捨てることなく繰り返して使用でき、紙
の消費量を減少させることができる。
【0005】本発明においては、特に画像定着時に使用
されるシリコーンオイルによると考えられる画像支持体
の再生不良を改良できる。これは、シリコーンオイルの
構造とシリコーン系界面活性剤の構造の親和性が高いた
め、シリコーン系界面活性剤以外の種類の界面活性剤に
比較してはじきが発生しにくいためと考えられる。特に
シリコーン系界面活性剤の疎水基のポリメチルシロキサ
ン構造は、シリコーンオイルの構造と親和性が高いた
め、疎水基の中でも特にはじきが発生しにくい。また、
シリコーン系界面活性剤の親水基としては、アミノ基、
水酸基、ポリアルキレンオキシド、カルボキシル基等が
挙げられるが、水溶性の高さの理由でポリアルキレンオ
キシド、カルボキシル基が親水基として好ましい。した
がって、シリコーン系界面活性剤としては、疎水基とし
てポリメチルシロキサン構造のもの、および親水基とし
てポリアルキレンオキシド、カルボキシル基を有するも
のが好ましい。さらには水溶液の物性の安定性が高い等
の理由から、下記一般式(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)および(6)よりなる群から選ばれた少
なくとも1つのシリコーン化合物がより好ましい。
【化7】 (Rは水素または低級アルキル基、mはm>1の整数、
nはn>1の整数、aはa≧0でbと同時に0にならな
い整数、bはb≧0でaと同時に0にならない整数)
【化8】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
と同時に0にならない整数)
【化9】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
と同時に0にならない整数)
【化10】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
と同時に0にならない整数)
【化11】 (R2、R3はポリアルキレンオキシドまたはアルキル
基、nは正の整数)
【化12】 (R2、R3、R4はポリアルキレンオキシドまたはアル
キル基、mはm>1の整数、nはn>1の整数) これらシリコーン系界面活性剤としては一般式(1)の
ものは東レダウコーニング社製SH3746、SH37
71(商品名)等、日本ユニカー製FZ2161、FZ
2162(商品名)等、東芝シリコーン製TSF445
2(商品名)等が入手できる。一般式(2)のものとし
ては東レダウコーニング社製SF8427(商品名)等
があげられる。一般式(3)のものとしては東レダウコ
ーニング社製BY16−750(商品名)等、東芝シリ
コーン製TSF4770(商品名)が挙げられる。また
一般式(4)のものとしては東レダウコーニング社製S
F8418(商品名)等、東芝シリコーン製TSF47
71等(商品名)が挙げられる。前記シリコーン系界面
活性剤としては、特に一般式(1)の構造のものが好ま
しい。これら界面活性剤の添加量は0.01〜20重量
%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲、さらに好まし
くは0.3〜2重量%の範囲で添加される。また他の界
面活性剤と混合して用いることもできる。
【0006】他の界面活性剤としては好ましくは水に対
する分散または溶解安定性の高いものを添加することが
好ましい。具体的には陰イオン界面活性剤としては、石
鹸、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、
アシル化ペプチド等のカルボン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、スルホ琥珀酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸
塩、硫酸化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸
塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキ
ルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリ
ールリン酸塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。陽イ
オン界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、アルキル第
4級アンモニウム塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複
素環第4級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活
性剤としては、カルボキシベタイン、スルホベタイン等
のベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導
体等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキル及びアリールエーテル、ポリ
オキシエチレンスチロールエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリン誘導体、アルキルアリルホルムアルデヒド縮
合物の酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のエーテル
系、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエ
ステル系、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂
肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル等のエステル系、脂
肪族アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルア
ミンオキサイド等の含窒素系が挙げられる。シリコーン
系界面活性剤と併用するフッ素系界面活性剤としては、
フロロアルキルカルボン酸塩、フロロアルキルスルホン
酸塩等のアニオン系、フロロアルキル導入ベタイン等の
両性系、ノニオン系、カチオン系等が挙げられる。前記
各界面活性剤の添加量は、シリコーン系界面活性剤の効
果を妨げないように0.01〜10重量%の範囲で添加
される。剥離液には界面活性剤とともに剥離特性および
再生状態を改良する目的で水溶性高分子の添加を行うこ
とが好ましい。剥離液中に添加できる水溶性高分子とし
ては天然系では、アラビアガム、トラガントガム、グー
アガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノ
ガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン、トロ
ロアオイ等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナ
ン、寒天、ふのり等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン、にかわ等の動物性高分
子、キサンテンガム、デキストラン、レバン等の微生物
系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ビス
コース等の繊維素系高分子、可溶性デンプン、カルボキ
シメチルデンプン(CMS)、ジアルデヒドデンプン、
デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エス
テルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナト
リウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の
海藻系高分子、純合成系では、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等の
ビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリ
ル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸
樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビ
ニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウム
やアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高
分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げら
れる。これら水溶性高分子の添加量は、剥離液を付与す
る方法により異なるが、0.1〜20重量%、好ましく
は0.1〜10重量%の範囲で添加される。本発明にお
いては、画像保持支持体に水および界面活性剤を含む状
態で、水溶性ポリマーを保持させることにより、熱可撓
性インキ(トナー)の剥離体を形成することができ、水
溶性ポリマーは、前記画像剥離体と接触できないセルロ
ース繊維内部の熱可撓性インキ(トナー)画像に対し
て、セルロース繊維/熱可撓性インキ(トナー)画像/
水溶性ポリマー/剥離体の如く接触することができ、そ
の粘着力によって熱可撓性インキ(トナー)画像を、紙
質を傷めることなく剥離することができる。その他の剥
離液に添加されるものとしては、pH調製剤として、調
合される剥離液に悪影響をおよぼさずにpHを7以上に
調整できるものであれば、任意の物質を任意の量で使用
することができる。その例として、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモ
ニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金
属の炭酸塩等が挙げられる。重金属イオンの封止剤で剥
離助剤として添加されるキレート試薬としては、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢
酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウ
ム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。防錆剤として
は、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオ
ジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウム
ニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘ
キシルアンモニウムニトライト等がある。また再生後の
画像支持体の白色度を向上する目的で漂白剤を添加する
ことができる。具体的には酸化漂白剤として過酸化水
素、過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウム、次亜塩素酸
ナトリウム等が挙げられる。蛍光染料、青味付け染料、
酵素等を添加することもできる。前記画像剥離液の画像
形成材料(トナー)に対する接触角は、好ましくは90
°以下、さらに好ましくは50°以下である。また、そ
の表面張力は70mN/m(dyne/cm)以下、さ
らに好ましくは50mN/mである。
【0007】前記画像剥離液の画像支持体に対する浸透
速度は、t(水を含む液体と画像支持体との接触時間)
=0.4秒において10ml/m2以上、好ましくは1
2ml/m2以上である。前記のような画像剥離液を含
浸させた画像保持支持体と画像転写体を加圧、加熱ある
いは加圧加熱接触させることにより画像を画像保持支持
体より剥離する。画像転写体の形状としては、ベルト
状、ロール状のいずれのものでもよく、その材質として
種々のポリマーあるいはアルミニウム、ニッケル等の金
属が挙げられる。前記ポリマーは水溶性のものであって
も、あるいは非水溶性のものであってもよい。例えば、
具体的には以下のようなものが挙げられる。 (1)熱溶融性インキ(トナー)成分の樹脂 ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレ
ン−ブチルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、ポリエステル、エポキシ樹脂など。 (2)接着剤の成分樹脂 にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどのタンパ
ク質系接着剤。でんぷん系、セルロース系、複合多糖類
系(アラビアゴム、トラガントゴムなど)などの炭水化
物系接着剤。酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリ
ル系、エチレン共重合物、ポリアミド、ポリエステル、
ポリウレタンなどの熱可塑性接着剤。ポリクロロプレン
系、ニトリルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム
系などのゴム系接着剤。ゴム系、アクリル系などの感圧
接着剤。前記の画像剥離体を形成するポリマーは、それ
自体でシート、ベルト、テープ等のシート状の形状ある
いはローラ状の形状に形成して用いることもできるし、
他のシート状支持体あるいはローラ状支持体等の表面に
担持させて用いても良い。他のシート状支持体上に転写
層を設けた画像剥離体の例としては、セロハンテープ、
クラフト紙テープ、ポリ塩化ビニールテープ、アセテー
トテープ、フィラメントテープ等のテープ状支持体上に
接着剤層、例えばゴム系、アクリル系などの感圧接着剤
層を設けた接着テープ等が挙げられる。前記画像転写層
が形成される支持体は、その表面がポーラスな、あるい
は凹凸を有する材料で形成されるか、あるいは該支持体
表面を凹凸加工、マット加工したものが好ましい。ま
た、シート、ベルト、テープ等の転写体は、ロール状に
巻き、ロール状物より巻き出して使用することもでき
る。
【0008】本発明に用いられる装置の1例を図1に示
す。可撓性インキにより形成された画像を有する画像保
持支持体を供給する給紙トレイ1から給紙ローラ2より
ガイド板3を通して搬送ローラ4で剥離ローラ5に導
く。該剥離ローラ5の表面に給液ローラ6により剥離液
7が塗布され、前記搬送ローラ4から搬送されてきた画
像支持体に剥離液7が塗布含浸される。剥離液7が塗布
含浸され、剥離体と接触している画像支持体を加熱ロー
ラ8で加熱圧接したのち、分離爪9で剥離体と画像支持
体とが分離される。分離された剥離体はトナークリーニ
ング部10で剥離ローラ5の表面からクリーニングされ
て、再び剥離ローラ5の表面からクリーニングされて、
再び剥離ローラ5の表面に剥離液が塗布される。また前
記装置において、剥離ローラ5に隣接して、剥離ローラ
5の熱可撓性インキを再転写可能な少なくとも1個のヒ
ートローラを設け、該ヒートローラの少なくとも1個
に、該ローラ上に再転写された熱可撓性インキを掻き取
ることができるブレードを設け、該ブレードにより熱可
撓性インキを掻き取ることにより、剥離ローラ5をクリ
ーニングすることができる。一方、分離爪9で分離され
た画像保持支持体の画像は消去され、搬送ローラ11に
よって、乾燥ベルト12上に導かれ、乾燥される。乾燥
された無画像の画像支持体は搬送ローラ11によって、
排紙トレイ13に排出されて、再複写・再印字可能な画
像支持体が得られる。
【0009】次に本発明の実施例を具体的に示す。
【実施例】
実施例1 下記処方にて剥離液Aを作製した。 シリコーン系界面活性剤 1% (SH3746,東レダウコーニング製,商品名) 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 リコー製PPC複写機(IMAGIO 320 FP
1,商品名)にてPPC用紙(リコータイプ6200)
上に画像を形成し、これを上記剥離液で浸漬しPETか
らなる転写体に加熱圧接し、図1に示された装置にて画
像を消去した。トナーの残像は認められなかった。また
前記の複写機にて再使用したところ、綺麗な複写画像を
得ることができた。同様にして実施例2〜7および比較
例1〜5について画像支持体の再生の状態を調べた。
【0010】実施例2 下記処方にて剥離液Bを作製した。 シリコーン系界面活性剤 2% (FZ2162,日本ユニカー製,商品名) 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところ白色度が高く、また再複写可能であった。
【0011】実施例3 下記処方にて剥離液Cを作製した。 シリコーン系界面活性剤 0.2% (SF8427,東レダウコーニング製,商品名) ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤 0.5% (ソフタノール70,日本触媒製,商品名) 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところトナー残像がなく、また再複写可能であっ
た。
【0012】実施例4 下記処方にて剥離液Dを作製した。 シリコーン系界面活性剤 0.3% (TSF4770,東芝シリコーン製,商品名) ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤 0.5% (ソフタノール120,日本触媒製,商品名) 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところトナー残像がなく再利用可能であった。
【0013】実施例5 下記処方にて剥離液Eを作製した。 シリコーン系界面活性剤 0.4% (TSF4771,東芝シリコーン製,商品名) ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸アニオン系界面活性剤 (ECTD3NEX,日光ケミカルズ製,商品名) 0.5% 過炭酸ナトリウム 0.1% 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところトナー残像がなく再利用可能であった。
【0014】実施例6 下記処方にて剥離液Fを作製した。 シリコーン系界面活性剤 1% (SH3746,東レダウコーニング製,商品名) ポリビニルアルコール 0.5% 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところトナー残像がなく、また再複写可能であっ
た。
【0015】実施例7 下記処方にて剥離液Gを作製した。 シリコーン系界面活性剤 0.5% (FZ3771,東レダウコーニング製,商品名) ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤 0.5% (ソフタノール120,日本触媒製,商品名) 安息香酸Na 0.1% CMC 0.2% 残量 水 実施例1と同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を
行ったところトナー残像がなく、また再複写可能であっ
た。
【0016】比較例1 実施例1の剥離液AのSH3746を除きポリオキシエ
チレンアルキルエーテル系界面活性剤(BT5,日光ケ
ミカル製,商品名)に変えた以外は同様にして剥離液H
として同様にしてタイプ6200紙上の画像消去を行な
ったところトナー画像の残像が認められた。
【0017】比較例2 実施例2の剥離液BのFZ2542を除きソフタノール
300に変えた以外は同様にして剥離液Iとして同様に
してタイプ6200紙上の画像消去を行なったところト
ナー画像の残像が認められた。
【0018】比較例3 実施例3の剥離液CのSF8427を除いた以外は同様
にして剥離液Jとして同様にしてタイプ6200紙上の
画像消去を行なったところトナー画像の残像が認められ
た。
【0019】比較例4 実施例4の剥離液DのTSF4770を除いた以外は同
様にして剥離液Kとして同様にしてタイプ6200紙上
の画像の消去を行なったところトナー画像の残像が認め
られた。
【0020】比較例5 実施例5の剥離液EのTSF4771を除いた以外は同
様にして剥離液Lとしてタイプ6200紙上の画像の消
去を行なったところトナー画像の残像が認められた。
【0021】
【効果】本発明によると複写機およびプリンターにより
形成された可撓性インキ(トナー)画像を紙表面を損傷
することなく消去する再生方法において、定着時に付着
するシリコーンオイルによる再生劣化を改善し白色度を
高め、再複写および再印字を良好にすることができ、紙
の消費を低減する効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像保持支持体の再生方法で使用する
装置の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ 2 給紙ローラ 3 ガイド板 4 搬送ローラ 5 剥離ローラ 6 給液ローラ 7 剥離液 8 加熱ローラ9 分離爪 10 トナークリーニング部 11 搬送ローラ 12 乾燥ベルト 13 排紙トレイ 14 搬送リブ 15 回収熱可撓性インキの回収容器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部がセルロース繊維を主成
    分とした紙質層で構成され、かつ該紙層に熱可撓性イン
    キ(トナー)よりなる疎水性画像を形成している画像保
    持支持体上に、水を含有する液体(剥離液)を含浸さ
    せ、前記液体の含浸状態で前記疎水性画像を紙質層から
    画像剥離手段により剥離する画像保持支持体の再生方法
    において、該剥離液が少なくとも1種のシリコーン系界
    面活性剤を含有するものであることを特徴とする画像保
    持支持体の再生方法。
  2. 【請求項2】 シリコーン系界面活性剤の疎水基がメチ
    ルシロキサンからなり、親水基がポリアルキレンオキシ
    ドおよび/またはカルボキシル基である請求項1記載の
    画像保持支持体の再生方法。
  3. 【請求項3】 シリコーン系界面活性剤が下記一般式
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)および(6)
    で示されるシリコーン化合物よりなる群から選ばれた少
    なくとも1つのものである請求項1記載の画像保持支持
    体の再生方法。 【化1】 (Rは水素または低級アルキル基、mはm>1の整数、
    nはn>1の整数、aはa≧0でbと同時に0にならな
    い整数、bはb≧0でaと同時に0にならない整数) 【化2】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
    a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
    と同時に0にならない整数) 【化3】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
    a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
    と同時に0にならない整数) 【化4】 (Rは水素または低級アルキル基、nは正の整数、aは
    a≧0でbと同時に0にならない整数、bはb≧0でa
    と同時に0にならない整数) 【化5】 (R2、R3はポリアルキレンオキシドまたはアルキル
    基、nは正の整数) 【化6】 (R2、R3、R4はポリアルキレンオキシドまたはアル
    キル基、mはm>1の整数、nはn>1の整数)
  4. 【請求項4】 シリコーン系界面活性剤の濃度が0.0
    1〜20重量%である請求項1記載の画像保持支持体の
    再生方法。
  5. 【請求項5】 剥離液が水溶性高分子を含むものである
    請求項1記載の画像保持支持体の再生方法。
  6. 【請求項6】 シリコーン系界面活性剤および水を含有
    し、かつ少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とし
    た紙質層で構成され、かつ該紙質層に熱可撓性インキ
    (トナー)よりなる疎水性画像を形成している画像保持
    支持体の画像剥離に使用する画像剥離液。
  7. 【請求項7】 シリコーン系界面活性剤が、疎水基がメ
    チルシロキサンからなり、親水基がポリアルキレンオキ
    シドおよび/またはカルボキシル基である請求項6記載
    の画像剥離液。
  8. 【請求項8】 シリコーン系界面活性剤が、前記一般式
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)および(6)
    で示されるシリコーン化合物よりなる群から選ばれた1
    つのものである請求項6記載の画像剥離液。
  9. 【請求項9】 シリコーン系界面活性剤の濃度が、0.
    01〜20重量%である請求項6記載の画像剥離液。
  10. 【請求項10】 水溶性有機化合物を含むものである請
    求項6記載の画像剥離液。
JP4647894A 1994-02-21 1994-02-21 画像保持支持体の再生方法および該再生方法に使用する画像剥離液 Pending JPH07234535A (ja)

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