JPH08333431A - 水性ポリウレタンの製法 - Google Patents
水性ポリウレタンの製法Info
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- JPH08333431A JPH08333431A JP7139621A JP13962195A JPH08333431A JP H08333431 A JPH08333431 A JP H08333431A JP 7139621 A JP7139621 A JP 7139621A JP 13962195 A JP13962195 A JP 13962195A JP H08333431 A JPH08333431 A JP H08333431A
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Abstract
オレフィンやポリエステルなどのプラスチックに対して
もすぐれた密着性および耐水性を有し、水系コーティン
グ剤や水系接着剤に好適に用いることができる水性ポリ
ウレタンの製法を提供すること。 【構成】 高分子量ポリオールおよびポリイソシアネー
ト化合物を含有する重合成分を共重合させてえられる水
性ポリウレタンの製法であって、前記高分子量ポリオー
ルが、ロジンのモノグリセライド骨格を有する高分子量
ポリオールを含有することを特徴とする水性ポリウレタ
ンの製法。
Description
法に関する。さらに詳しくは、ポリプロピレンやポリエ
ステルなどのプラスチックに対してもすぐれた密着性や
耐水性を有し、塗料、インキなどのコーティング剤や接
着剤などに好適に使用しうる水性ポリウレタンの製法に
関する。
剤や接着剤としては、有機溶剤系のものが主流であった
が、近年、大気汚染をはじめとする公害の防止、消防法
上の規制、労働条件の安全性や衛生面などが考慮され、
水系のものに移行しつつある。
レタンなどが開発されている。前記水系のポリウレタン
の製法としては、ポリウレタンの構成原料であるジオー
ル成分としてロジンエステルを用い、ポリウレタンの分
子の側鎖にロジン骨格を導入する方法が知られている
(特公平1−28067号公報、特公平1−28068
号公報)。しかしながら、かかる方法によってえられた
ポリウレタンには、プラスチックに対する密着性がわる
く、またポリウレタンの特徴である柔軟性が低いという
欠点がある。かかる欠点の原因は、明らかではないが、
おそらく用いられているロジンエステル(ロジンと3価
アルコールの反応生成物)がモノエステル化物だけでな
く、ジエステル化物やトリエステル化物を相当量含有す
るため、通常のポリウレタンが有するソフトセグメント
およびハードセグメントの分子構造の規則性が充分に構
築されていないことにもとづくものと思料される。
術に鑑みてなされたものであり、ポリウレタン特有の柔
軟性を有し、ポリプロピレンやポリエステルなどのプラ
スチックに対してもすぐれた密着性および耐水性を有す
る水性ポリウレタンの製法を提供することを目的とする
ものである。
分子量ポリオールおよびポリイソシアネート化合物を含
有する重合成分を共重合させる水性ポリウレタンの製法
であって、前記高分子量ポリオールが、ロジンのモノグ
リセライド骨格を有する高分子量ポリオールを含有する
ことを特徴とする水性ポリウレタンの製法に関する。
は、前記したように、高分子量ポリオールおよびポリイ
ソシアネート化合物を含有する重合成分を共重合させる
水性ポリウレタンの製法であって、前記高分子量ポリオ
ールが、ロジンのモノグリセライド骨格を有する高分子
量ポリオール(以下、ロジン変性高分子量ポリオールと
いう)を含有することを特徴とする。
ジングリシジルエステルと多塩基酸との反応、ロジング
リシジルエステル、多塩基酸および多価アルコールの反
応などによってえられるものである。
たとえばロジンと、エピハロヒドリンとの反応によって
えられる。
ムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、不均化ロジ
ン、水素添加ロジンなどがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。これらのなかで
は、えられる水性ポリウレタンの着色や変色が少ないと
いう点から、不均化ロジンや水素添加ロジンが好まし
い。前記ロジンは、蒸留を行なって不ケン化物や夾雑物
を取り除いたのちに反応に供することが好ましい。
たとえばエピフルオロヒドリン、β−メチルエピフルオ
ロヒドリン、エピクロロヒドリン、β−メチルエピクロ
ロヒドリン、エピブロモヒドリン、β−メチルエピブロ
モヒドリン、エピヨードヒドリン、β−メチルエピヨー
ドヒドリンなどがあげられる。これらのエピハロヒドリ
ンは、通常単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。これらのエピハロヒドリンのなかでは、その入手が
容易であるという点でエピクロロヒドリンおよびβ−メ
チルエピクロロヒドリンが好ましい。
合は、未反応のロジンが残らないようにするためには、
前記ロジン1モルに対して、前記エピハロヒドリン1モ
ル以上、好ましくは2モル以上となるように調整するこ
とが望ましく、またロジングリシジルエステル以外の前
記ジエステル化物やトリエステル化物などの反応副生物
の生成を抑制するためには、前記ロジン1モルに対し
て、前記エピハロヒドリン20モル以下、好ましくは1
0モル以下となるように調整することが望ましい。
としては、たとえば特開平3−115480号公報に記
載の方法が適当である。
中にカルボキシル基を2個以上有する酸およびこれらの
無水物をいう。
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸などの鎖状飽和脂肪族ジカルボン酸およびそれらの無
水物;フマル酸、マレイン酸などの鎖状不飽和脂肪族ジ
カルボン酸およびそれらの無水物;フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸およびそ
れらの無水物などがあげられる。これらの多塩基酸は、
単独でまたは2種以上を混合して用いられる。これらの
多塩基酸のなかでは、えられる水性ポリウレタンの着色
や変色が少ないという点から、鎖状飽和脂肪族ジカルボ
ン酸およびそれらの無水物を用いることが好ましい。
とえばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペ
ンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオール、
1,4−ブチンジオール、ジプロピレングリコール、ビ
スフェノールA、水添ビスフェノ−ルAなどのジオー
ル;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパンなどのトリオール;ペンタエリスリトール、
ジグリセリンなどのテトラオール;ジペンタエリスリト
ールなどのヘキサオール;ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコールなどの開環重合系のポリエーテルポリオー
ル;ポリε−カプロラクトングリコール、ポリβ−メチ
ル−δ−バレロラクトングリコールなどの開環重合系の
ポリエステルポリオールなどがあげられる。なお、本発
明では、n−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘ
キシルグリシジルエーテルなどのアルキルグリシジルエ
ーテル;バーサティック酸グリシジルエステルなどのモ
ノカルボン酸グリシジルエステル;スチレンオキシド、
シクロヘキサンオキシドなどのモノエポキシ化合物など
を多価アルコールとして用いることができる。これらの
多価アルコールは、単独でまたは2種以上を混合して用
いられる。
基酸を用いてロジン変性高分子量ポリオールをうる際の
該ロジングリシジルエステルおよび多塩基酸の量は、え
られるロジン変性高分子量ポリオールの数平均分子量、
酸価、ロジンのモノグリセライド骨格の含有量などを考
慮して適宜決定される。未反応のロジングリシジルエス
テルが残らないようにするためには、前記多塩基酸の量
は、前記ロジングリシジルエステル1モルに対して、
0.5モル以上、好ましくは0.6モル以上となるよう
に調整することが望ましく、末端が水酸基でないロジン
変性高分子量ポリオールの生成を抑制するためには、多
塩基酸の量は、前記ロジングリシジルエステル1モルに
対して、0.99モル以下、好ましくは0.9モル以下
となるように調整することが望ましい。
塩基酸および多価アルコールを用いてロジン変性高分子
量ポリオールをうる際の該ロジングリシジルエステル、
多塩基酸および多塩基酸の量は、えられるロジン変性高
分子量ポリオールの数平均分子量、酸価、ロジンのモノ
グリセライド骨格の含有量などを考慮して適宜決定され
る。未反応のロジングリシジルエステルや未反応の多価
アルコールが残らないようにするためには、前記多塩基
酸の量は、前記ロジングリシジルエステルと多価アルコ
ールとの合計モル数1モルに対して、0.5モル以上、
好ましくは0.6モル以上となるように調整することが
望ましく、末端が水酸基でない前記ロジン変性高分子量
ポリオールの生成を抑制するためには、前記多塩基酸の
量は、前記ロジングリシジルエステルと多価アルコール
との合計モル数1モルに対して、1モル以下、好ましく
は0.9モル以下となるように調整することが望まし
い。
塩基酸および多価アルコールを用いてロジン変性高分子
量ポリオールをうる際の前記多価アルコールの量は、え
られる水性ポリウレタンから形成される皮膜の柔軟性を
損なわないようにするためには、前記ロジングリシジル
エステル1モルに対して通常1モル以上、好ましくは2
モル以上となるように調整することが望ましく、えられ
る水性ポリウレタンから形成される皮膜の密着性が低下
しないようにするためには、前記ロジングリシジルエス
テル1モルに対して、通常60モル以下、好ましくは5
0モル以下となるように調整することが望ましい。
方法としては、たとえば前記ロジングリシジルエステル
および多塩基酸を混合し、または前記ロジングリシジル
エステル、多塩基酸および多価アルコールを同時に混合
し、たとえばチッ素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガ
ス雰囲気中で、100〜250℃で、えられるロジン変
性高分子量ポリオールの酸価が8以下、好ましくは5以
下となるまでエステル化を行なう方法などがあげられ
る。
際には、必要に応じて、触媒を存在させて反応を行なう
ことができる。
メチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ピリ
ジン、2−メチルイミダゾールなどのアミン系触媒;ベ
ンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ジベンジル
ジメチルアンモニウムクロライドなどの4級アンモニウ
ム塩系触媒;ホウ酸メチル、ホウ酸エチルなどのエステ
ル系触媒;ジブチルスズオキシド、テトラブチルチタネ
ートなどの有機金属系触媒などがあげられる。これらの
触媒は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
これらの触媒のなかでは、反応速度が大きいという点か
ら有機金属系触媒を用いることが好ましい。
が、通常は前記ロジングリシジルエステルに対して5×
10-4〜5重量%、好ましくは5×10-3〜1重量%と
なるように調整することが望ましい。
数平均分子量は、とくに限定がないが、あまりにも低い
ばあいには、えられる水性ポリウレタンから形成された
皮膜が硬くなる傾向があるので、500以上、なかんづ
く700以上であることが好ましく、またあまりにも高
いばあいには、えられる水性ポリウレタンの乾燥性や耐
ブロッキング性が低下する傾向があるので、10000
以下、なかんづく6000以下であることが好ましい。
ル、ポリイソシアネート化合物および必要に応じて鎖伸
長剤や鎖長停止剤を含有する重合成分を共重合させるこ
とにより、ポリウレタンをうることができる。
ロジン変性高分子量ポリオールと併用することができ
る。
することができる他のポリオール成分の具体例として
は、たとえばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、
テトラヒドロフランなどの環状エーテルを単独でまたは
2種以上を重合させてえられる、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールなどのポリエーテルポリオール;n−
ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシ
ジルエーテルなどのアルキルグリシジルエーテル、バー
サティック酸グリシジルエステルなどのモノカルボン酸
グリシジルエステルもしくはダイマー酸などを還元させ
てえられるアルコール成分またはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、オクタンジオール、1,4−ブチンジオール、ジプ
ロピレングリコールなどの低分子量グリコールと、前記
多塩基酸とを脱水縮合させてえられる脱水縮合系ポリエ
ステルポリオール;ε−カプロラクトン、β−メチル−
δ−バレロラクトンなどのラクトンを開環重合させてえ
られる開環重合系ポリエステルポリオール;ポリ(1,
6−ヘキサンカーボネート)ジオール、ポリ(2−メチ
ル−1,3−プロパンカーボネート)ジオールなどのポ
リカーボネートポリオール;ポリブタジエングリコー
ル、ポリイソプレングリコール、水添ポリブタジエング
リコール、水添ポリイソプレングリコールなどのポリオ
レフィングリコール;ビスフェノールAに、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシドなどの環状エーテルを付加
させてえられる付加反応系グリコールなどがあげられ
る。これらのポリオール成分は、単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。
他のポリオール成分との配合割合は、えられる水性ポリ
ウレタン中のロジンのモノグリセライド骨格の含有量を
考慮して決定されればよく、かかるロジンのモノグリセ
ライド骨格が含有されたことによって、えられる水性ポ
リウレタンの被塗物に対する密着性が充分に改良される
ようにするために、通常、水性ポリウレタンの樹脂固形
分中のロジンのモノグリセライド骨格の含有量が2重量
%以上、好ましくは3重量%以上となるように調整する
ことが望ましい。また、えられる水性ポリウレタン中に
ロジンのモノグリセライド骨格が多量に含有されると、
えられる水性ポリウレタンが硬くなりすぎて被塗物に対
する密着性が低下するようになるので、通常、水性ポリ
ウレタンの樹脂固形分中のロジンのモノグリセライド骨
格の含有量が70重量%以下、好ましくは60重量%以
下となるように調整することが望ましい。
ポリオール成分からなる前記高分子量ポリオールの数平
均分子量は、とくに限定がないが、あまりにも低いばあ
いには、えられる水性ポリウレタンから形成された皮膜
が硬くなる傾向があるので、500以上、好ましくは7
00以上となるように調整することが望ましく、またあ
まりにも高いばあいには、えられる水性ポリウレタンの
乾燥性や耐ブロッキング性が低下する傾向があるので、
10000以下、好ましくは6000以下となるように
調整することが望ましい。
しては、たとえばジイソシアネート化合物があげられ
る。前記ジイソシアネート化合物の具体例としては、た
とえばメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイ
ソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸が
有するカルボキシル基をイソシアネート基に置き換えた
ダイマージイソシアネートなどの鎖状脂肪族ジイソシア
ネート;シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
−4,4´−ジイソシアネート、1,3−ジ(イソシア
ネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
ジイソシアネートなどの環状脂肪族ジイソシアネート;
4,4´−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート
などのジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4´−ジフェニルテトラメチルメタンジイソシアネ
ートなどのテトラアルキルジフェニルメタンジイソシア
ネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジ
フェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4´−
ジベンジルイソシアネート、1,3−フェニレンジイソ
シアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど
の芳香族ジイソシアネート;リジンジイソシアネートな
どのアミノ酸ジイソシアネートなどがあげられる。これ
らのジイソシアネート化合物をはじめとする前記ポリイ
ソシアネート化合物は、単独でまたは2種以上を混合し
て用いられる。これらのジイソシアネート化合物のなか
では、耐候性の点で鎖状脂肪族ジイソシアネートおよび
環状脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
ート化合物との配合割合は、えられる水性ポリウレタン
の乾燥性および耐ブロッキング性の観点から、高分子量
ポリオールが有するOH基とポリイソシアネート化合物
が有するNCO基とのモル比(以下、NCO基/OH基
比という)が1.1/1以上、好ましくは1.3/1以
上となるように調整することが望ましく、えられる水性
ポリウレタンから形成された皮膜が硬くなりすぎないよ
うにするためには、かかるNCO基/OH基比が10/
1以下、好ましくは8/1以下となるように調整するこ
とが望ましい。
前記ジオール;エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミ
ン、ジエチレントリアミン、イソホロンジアミン、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4´−ジアミンなどのアミ
ン;2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒド
ロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプ
ロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジ
アミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン
などの分子内に水酸基を有するジアミン;ダイマー酸の
カルボキシル基をアミノ基に置き換えたダイマージアミ
ンなどがあげられる。これらの鎖伸長剤は、単独でまた
は2種以上を混合して用いられる。
いが、えられるポリウレタンから形成される皮膜の柔軟
性および強靭性を両立させるという観点から、前記重合
成分の1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%とな
るように調整することが望ましい。
ばジ−n−ブチルアミンなどのジアルキルアミン;エタ
ノール、イソプロパノールなどの1価アルコールなどが
あげられ、これらの鎖長停止剤は、単独でまたは2種以
上を混合して用いられる。
ないが、えられる水性ポリウレタンの分子量制御を容易
にするという観点から、前記重合成分の0.1〜5重量
%、好ましくは0.5〜3重量%となるように調整する
ことが望ましい。
法としては、たとえば水溶性の原料を用いてえられたポ
リウレタンを水に分散させる方法、イオン性基を導入し
たポリウレタンを水に分散させる方法、乳化剤を用い
て、えられたポリウレタンを水に分散させる方法などが
あげられる。
レタンを水に分散させる方法としては、たとえばポリ
オキシエチレングリコールなどの水溶性ポリオールを含
有した高分子量ポリオール、ポリイソシアネート化合物
および必要に応じて鎖伸長剤や鎖長停止剤を、ポリイソ
シアネート化合物が有するNCO基に対して、高分子量
ポリオールが有するOH基が過剰となる条件で共重合さ
せたのちに適当な有機溶剤中に加え、えられたポリウレ
タン溶液を水に分散させ、有機溶剤を除去する方法、
ポリオキシエチレングリコールなどの水溶性ポリオール
を含有した高分子量ポリオールおよびポリイソシアネー
ト化合物を、高分子量ポリオールが有するOH基に対し
て、ポリイソシアネート化合物が有するNCO基が過剰
となる条件で共重合させ、分子鎖の末端にNCO基を有
するプレポリマーを生成させ、かかるプレポリマーを適
当な有機溶剤に加えて調製した溶液を水に分散させ、か
かる溶液中に鎖伸長剤および必要に応じて鎖長停止剤を
加えて反応を進行させたのち、有機溶剤を除去する方法
などがあげられる。該水溶性ポリオールの配合量は、と
くに限定がなく、用いられる水溶性ポリオールの種類な
どによって適宜調整されればよいが、たとえばポリオキ
シエチレングリコールを用いるばあいには、水への分散
安定性の点から、えられる水性ポリウレタンの樹脂固形
分の20重量%以上、耐水性の点から、えられる水性ポ
リウレタンの樹脂固形分の80重量%以下となるように
調整することが望ましい。なお、前記有機溶剤として
は、とくに限定がなく、通常用いられているものであれ
ばよい。かかる有機溶剤の具体例としては、たとえばベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤;酢酸
エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤;アセトン、
メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンなどのケトン系溶剤;ジメチルホルムアミドな
どのアミド系溶剤;ジメチルスルホキシドなどのスルホ
キシド系溶剤;ジメチルエーテル、ジエチルエーテルな
どのエーテル系溶剤などがあげられる。これらの有機溶
剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
水に分散させる方法は、たとえば塩基性チッ素やカルボ
キシル基を有する鎖伸長剤を用いることによって、えら
れるポリウレタンに4級アミノ塩基やカルボン酸塩基な
どのイオン性基を導入し、乳化剤を加えることなく水に
分散させる方法である。
級アミノ塩基をポリウレタンに導入する際に用いられ
る。かかる鎖伸長剤の具体例としては、たとえばN−メ
チルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミ
ン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピ
ルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミ
ン、N−イソブチルジエタノールアミン、N−オレイル
ジエタノールアミン、N−ステアリルジエタノールアミ
ン、エトキシ化椰子油アミン、N−アリルジエタノール
アミン、N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エ
チルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプ
ロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミ
ン、ジメチルジエトキシヒドラジン、プロポキシメチル
ジエタノールアミン、N−(3−アミノプロピル)−N
−メチルエタノールアミン、N,N´−ビス(オキシエ
チル)プロピレンジアミン、ジエタノールアミノアセト
アミド、ジエタノールアミノプロピオンアミド、N,N
−ビス(オキシメチル)セミカルバジドなどのアルコキ
シ化鎖状脂肪族アミン;N−シクロヘキシルジイソプロ
パノールアミンなどのアルコキシ化環状脂肪族アミン;
N,N−ジエトキシアニリン、N,N−ジエトキシトル
イジン、N,N−ジエトキシ−1−アミノピリジン、
N,N´−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N、N´−
ジエチルヘキサヒドロ−p−フェニレンジアミン、N,
N´−ビス(オキシエチル)フェニルセミカルバジドな
どのアルコキシ化芳香族アミン;N,N´−ジエトキシ
ピペラジン、N−2−ヒドロキシエチルピペラジンなど
のアルコキシ化複素環アミン;N−メチル−N,N−ビ
ス(3−アミノプロピル)アミン、N−(3−アミノプ
ロピル)−N,N´−ジメチルエチレンジアミン、N,
N´−ビス(3−アミノプロピル)−N,N´−ジメチ
ルエチレンジアミン、2−メチル−2−[(N,N−ジ
メチルアミノ)メチル]プロパン−1,3−ジオールな
どの鎖状脂肪族アミン;2,6−ジアミノピリジン、
p,p´−ビス−アミノメチルジベンジルメチルアミン
などの芳香族アミン;N,N´−ビス(3−アミノプロ
ピル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジ
ンなどの複素環アミンなどがあげられ、これらの鎖伸長
剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。ま
た、前記鎖伸長剤の有する塩基性チッ素は、前記鎖伸長
剤を水に分散させる前、または前記鎖伸長剤を水に分散
させたあとで、塩化物イオン、硫酸塩イオン、有機物カ
ルボン酸のアニオンなどの4級化剤を用いて4級化され
る。
カルボン酸塩基をえられるポリウレタンに導入する際に
用いられ、その具体例としては、たとえばグリセリン
酸、ジオキシマレイン酸、ジオキシフマル酸、酒石酸、
ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪
酸、2,2−ジメチロール吉草酸、2,2−ジメチロー
ルペンタン酸、4,4−ジ(ヒドロキシフェニル)吉草
酸、4,4−ジ(ヒドロキシフェニル)酪酸などの脂肪
族カルボン酸;2,6−ジオキシ安息香酸などの芳香族
カルボン酸などがあげられ、これらの鎖伸長剤は、単独
または2種以上を混合して用いられる。また、かかる鎖
伸長剤の有するカルボキシル基は、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物;アンモニ
ア;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノ
ールアミン、N−メチルジエタノールアミンやN−エチ
ルジエタノールアミンをはじめとするN−アルキルジエ
タノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミンや
N,N−ジエチルエタノールアミンをはじめとするN,
N−ジアルキルエタノールアミンなどの3級アミンなど
の中和剤を用いて中和される。また、かかる鎖伸長剤
は、前記重合成分を水に分散させる前に用いてもよく、
前記重合成分を水に分散させたあとに用いてもよい。
は、とくに限定がないが、たとえば前記塩基性チッ素を
有するポリウレタン中の塩基性チッ素が、該ポリウレタ
ンの樹脂固形分1gに対して3×10-5〜1.8×10
-3グラム当量程度となるように調整することが好まし
い。また、前記イオン性基を有する鎖伸長剤であるカル
ボキシル基を有する鎖伸長剤の配合量は、とくに限定は
ないが、たとえばかかるカルボキシル基を有するポリウ
レタン中のカルボキシル基が、該ポリウレタンの樹脂固
形分1gに対して3×10-5〜1.8×10-3グラム当
量程度となるように調整することが好ましい。
水に分散させる方法の具体例としては、たとえば高分
子量ポリオールとポリイソシアネート化合物とを、高分
子量ポリオールが有するOH基に対してポリイソシアネ
ート化合物が有するNCO基が過剰となる条件で共重合
させて分子鎖の末端にNCO基を有するプレポリマーを
生成させ、かかるプレポリマーを適当な有機溶剤の溶液
とし、かかる溶液に前記イオン性基を有する鎖伸長剤を
含有した鎖伸長剤および必要に応じて鎖長停止剤を加え
て反応させ、そののち前記4級化剤または中和剤を用い
て4級化または中和し、さらに水に分散させたのちに有
機溶剤を除去する方法、高分子量ポリオール、ポリイ
ソシアネート化合物、前記イオン性基を有する鎖伸長剤
を含有した鎖伸長剤および必要に応じて鎖長停止剤を適
当な有機溶剤中で一度に反応させたのち、前記4級化剤
または中和剤を用いて4級化または中和を行ない、つい
で水に分散させてから有機溶剤を除去する方法、高分
子量ポリオール、ポリイソシアネート化合物および前記
イオン性基を有する鎖伸長剤を、高分子量ポリオールが
有するOH基に対して、ポリイソシアネート化合物が有
するNCO基が過剰となる条件で適当な有機溶剤中で反
応させて分子の末端にNCO基を有するプレポリマーを
生成させ、前記4級化剤または中和剤を用いて4級化ま
たは中和を行なったのち、水に分散させ、ついで鎖伸長
剤および必要に応じて鎖長停止剤を加えて反応させ、そ
ののち有機溶剤を除去する方法などがあげられる。
ンを水に分散させる方法は、前記イオン性基をえられる
ポリウレタンに導入したのちに水に分散させるかわり
に、乳化剤を用いて、えられたポリウレタンを水に分散
させる方法である。かかる乳化剤としては、とくに限定
がないが、たとえば長鎖アルコールのポリオキシエチレ
ングリコールエーテル、アルキル化フェノールのポリオ
キシエチレングリコールエーテル、ポリエチレングリコ
ールとポリプロピレングリコールとのブロック共重合体
などのノニオン型乳化剤;長鎖脂肪酸の硫酸エステル、
アルキルアリルスルホン酸、長鎖脂肪酸などの有機酸の
アルカリ金属塩、かかる有機酸のアンモニウム塩、かか
る有機酸の3級アミン塩などのアニオン型乳化剤;4級
アンモニウム塩などのカチオン型乳化剤があげられる。
また前記乳化剤の配合量は、とくに限定がないが、水分
散性を充分に発現させるためには、えられる水性ポリウ
レタンの樹脂固形分の3重量%以上となるように調整さ
れることが望ましく、また、耐水性を充分に発現させる
ためには、えられる水性ポリウレタンの樹脂固形分の3
0重量%以下となるように調整されることが望ましい。
ンを水に分散させる方法の具体例としては、たとえば
適当な有機溶剤中において、高分子量ポリオール、ポリ
イソシアネート化合物および必要に応じて鎖伸長剤や鎖
長停止剤を、ポリイソシアネート化合物が有するNCO
基が消失するまで反応させ、水と乳化剤を加えて機械的
剪断力で水に分散させたのち、有機溶剤を除去する方
法、高分子量ポリオール、ポリイソシアネート化合物
および必要に応じて鎖伸長剤や鎖長停止剤を、高分子量
ポリオールが有するOH基に対して、ポリイソシアネー
ト化合物が有するNCO基が過剰となる条件で反応させ
て分子の末端にNCO基を有するプレポリマーを生成さ
せ、オキシムやフェノールなどのブロック化剤を加えて
NCO基を封鎖させたのち、乳化剤と水とを加え、機械
的剪断力によって水に分散させる方法、でえられた
プレポリマーに乳化剤、鎖伸長剤および水を混合し、1
度に反応させる方法などがあげられる。
水性などにすぐれた水性ポリウレタンがえられることか
ら、イオン性基をえられるポリウレタンに導入する方法
が好ましい。
法により、塗料、印刷インキなどの各種コーティング剤
や接着剤などに好適に用いられる水性ポリウレタンを容
易にうることができる。
は、本発明によってえられる水性ポリウレタンに、顔料
などを加えて練肉および分散を行ない、必要に応じて本
発明でえられるものとは異なる水系ポリウレタン、水系
ポリアミド、水系アクリル酸エステル系共重合体塩、水
系スチレン−マレイン酸系共重合体の塩などの水系樹
脂、ブロッキング防止剤や可塑剤などの添加剤を適宜配
合することにより、水系コーティング剤組成物を容易に
うることができるとともに、該バインダー、コーティン
グ剤、接着剤にかかるポリウレタンの有する密着性や耐
水性を充分に付与することができる。
レタンが、ポリオレフィンやポリエステルなどのプラス
チックに対してもすぐれた密着性や耐水性を有する理由
は明らかではないが、前記ロジン変性高分子量ポリオー
ル中に、疎水性の高いロジンのモノグリセライド骨格が
均一に含有されていることや、特公平1−28067号
公報に開示されているロジンエステル中に含有されてい
る未反応低分子量物であるトリグリセライドが、かかる
水性ポリウレタン中に含有されていないことにもとづく
ものと思料される。
を実施例にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
造) 撹拌機、温度計、水分離管付き冷却管およびチッ素ガス
導入管を備えた反応容器に、精製不均化ロジン300部
(重量部、以下同様)、トリメチルアミン塩酸塩0.6
部およびエピクロルヒドリン600部を仕込み、チッ素
気流下で、80℃で3時間保温した。ハロヒドリンエス
テルが生成し、未反応の精製不均化ロジンが消失したこ
とをHLC測定して確認したのち、反応容器内を120
℃に昇温し、水酸化ナトリウム40部を1時間かけて5
回に分けて添加した。このあいだ、生成した水はエピク
ロルヒドリンと共沸させて除いた。ついで、エピクロル
ヒドリンを減圧下に留去し、さらに、30mmHg、1
25℃の条件下で、30分間保持した。えられた残査に
トルエン400mlを加え、塩化ナトリウムの沈殿を濾
過した。減圧下で濾液よりトルエンを留去し、さらに3
0mmHg、135℃で、5分間保持したのち、ロジン
グリシジルエステルをえた(収率:93.1%、純度:
86.5%)。えられたロジングリシジルエステルは、
ほとんど無色の粘調な液体であり、色調はハーゼン12
0、エポキシ当量は414であった。
(A)の製造) 製造例1で用いたものと同様の反応容器に、製造例1で
えられたロジングリシジルエステル100部とセバシン
酸38部とを仕込み、チッ素気流下で、撹拌しながら1
50℃で2時間反応させた。ついで還流溶媒としてトル
エンを反応容器内に適量(20ml程度)仕込み、還流
下で10時間程度反応させ、反応容器内の反応生成物の
酸価が2以下となったことをKOHを用いて中和滴定を
行なって確認したのち、減圧してトルエンを留去し、水
酸基価59.3mgKOH/g、酸価1.8mgKOH
/g、数平均分子量1900のロジン変性高分子量ポリ
オール(A)をえた。
(B)の製造) 製造例1で用いたものと同様の反応容器に、製造例1で
えられたロジングリシジルエステル50部、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール50部およびアジピン酸7
7部を仕込み、製造例2と同様にして、水酸基価12.
5mgKOH/g、酸価1.6mgKOH/g、数平均
分子量9000のロジン変性高分子量ポリオール(B)
をえた。
(C)の製造) 製造例1で用いたものと同様の反応容器に、製造例1で
えられたロジングリシジルエステル50部、エチレング
リコール50部およびアジピン酸90部を仕込み、製造
例2と同様にして、水酸基価210mgKOH/g、酸
価0.9mgKOH/g、数平均分子量540のロジン
変性高分子量ポリオール(C)をえた。
た反応容器に、ロジン変性高分子量ポリオール(A)1
00部、ジメチロールプロピオン酸5部、イソホロンジ
イソシアネート26部、メチルエチルケトン87部を仕
込み、チッ素気流下で80℃で6時間反応を行ない、末
端にNCO基を有するプレポリマー溶液をえた。このプ
レポリマー溶液218部にトリエチルアミン7部とメチ
ルエチルケトン216部とを加え、50℃で3時間反応
させた。反応終了後、反応容器内にジブチルアミン2
部、イソホロンジアミン3部および水461部からなる
混合物を添加して撹拌下で乳化させたのち、メチルエチ
ルケトンを加熱減圧下で留去し、ポリウレタンの水分散
液(A)をえた。該ポリウレタンの水分散液(A)は、
樹脂固形分25重量%、粘度150cP/25℃、pH
8.5を有するものでであった。
0部、チタン白(ルチル型)30部、水10部およびイ
ソプロピルアルコール10部をペイントシェーカーに入
れ、1時間練肉し、白色の印刷インキを調製した。えら
れた印刷インキを、No.8のバーコーターを用いて、
コロナ放電処理ポリプロピレンフィルム(OPP)の放
電処理面およびコロナ放電処理ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)の放電処理面にそれぞれ塗工し、40〜
50℃で乾燥させて印刷フィルムをえた。えられた印刷
フィルムの密着性および耐水性を、以下の方法にもとづ
いて評価した。その結果を表1に示す。
にセロハン粘着テープを貼り付けたのちに剥離し、印刷
フィルムの外観を観察し、以下の基準にもとづいて評価
した。
に残った。 C:インキ皮膜の50%未満しかフィルム側に残らなか
った。
ルムを水に24時間浸漬させた。この印刷フィルムの表
面に付着した水を脱脂綿でふき取り、印刷面にセロハン
粘着テープを貼り付けたのちに剥離し、印刷フィルムの
外観を観察し、前記(イ)密着性と同様にして評価し
た。
オール(B)50部、数平均分子量4000のポリテト
ラメチレンエーテルグリコール50部、ジメチロールプ
ロピオン酸7部、イソホロンジイソシアネート24部お
よびメチルエチルケトン87部を仕込み、チッ素気流下
で80℃で6時間反応を行ない、末端にNCO基を有す
るプレポリマー溶液をえた。このプレポリマー溶液21
8部にトリエチルアミン11部とメチルエチルケトン2
12部とを加え、50℃で3時間反応させた。反応終了
後、反応容器内にジブチルアミン2部、イソホロンジア
ミン5部および水472部からなる混合物を添加して撹
拌下で乳化させたのち、メチルエチルケトンを加熱減圧
下で留去し、ポリウレタンの水分散液(B)をえた。該
ポリウレタンの水分散液(B)は、樹脂固形分25%重
量、粘度320cP/25℃、pH8.7を有するもの
であった。
いて、実施例1と同様にして白色の印刷インキを調製
し、ついで印刷フィルムをえた。
性を、実施例1と同様にして評価した。その結果を表1
に示す。
オール(C)20部、数平均分子量700のポリε−カ
プロラクトンジオール80部、ジメチロールプロピオン
酸5部、イソホロンジイソシアネート46部およびメチ
ルエチルケトン101部を仕込み、チッ素気流下で80
℃で6時間反応を行ない、末端にNCO基を有するプレ
ポリマー溶液をえた。このプレポリマー溶液252部に
トリエチルアミン7部とメチルエチルケトン249部と
を加え、50℃で3時間反応させた。反応終了後、反応
容器内にジブチルアミン2部、イソホロンジアミン2部
および水521部からなる混合物を添加して撹拌下で乳
化させたのち、メチルエチルケトンを加熱減圧下で留去
し、ポリウレタンの水分散液(C)をえた。該ポリウレ
タンの水分散液(C)は、樹脂固形分25重量%、粘度
410cP/25℃、pH8.4を有するものであっ
た。
用いて、実施例1と同様にして白色の印刷インキを調製
し、ついで印刷フィルムをえた。
性を、実施例1と同様にして評価した。その結果を表1
に示す。
ポリテトラメチレンエーテルグリコール100部、ジメ
チロールプロピオン酸5部、イソホロンジイソシアネー
ト26部およびメチルエチルケトン87部を仕込み、チ
ッ素気流下で80℃で6時間反応を行ない、末端にNC
O基を有するプレポリマー溶液をえた。このプレポリマ
ー溶液218部にトリエチルアミン7部とメチルエチル
ケトン216部とを加え、50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応容器内にジブチルアミン2部、イソホ
ロンジアミン3部および水461部からなる混合物を添
加して撹拌下で乳化させたのち、メチルエチルケトンを
加熱減圧下で留去し、ポリウレタンの水分散液(a)を
えた。該ポリウレタンの水分散液(a)は、樹脂固形分
25重量%、粘度200cP/25℃、pH8.5を有
するものであった。
用いて、実施例1と同様にして白色の印刷インキを調製
し、ついで印刷フィルムをえた。
性を、実施例1と同様にして評価した。その結果を表1
に示す。
えられた印刷フィルムは、比較例1でえられた印刷フィ
ルムと対比して、OPPの放電処理面およびPETの放
電処理面のいずれに対しても密着性および耐水性にすぐ
れることがわかる。
ば、ポリウレタン特有の柔軟性を有しつつ、ポリオレフ
ィンやポリエステルなどのプラスチックに対しても密着
性にすぐれ、耐水性にすぐれた水性ポリウレタンを容易
にうることができるというすぐれた効果を奏する。
よってえられた水性ポリウレタンは、ポリオレフィンや
ポリエステルなどのプラスチックに対してもすぐれた密
着性や耐水性を有する水系コーティング剤や水系接着剤
に好適に用いることができるというすぐれた効果を奏す
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 高分子量ポリオールおよびポリイソシア
ネート化合物を含有する重合成分を共重合させる水性ポ
リウレタンの製法であって、前記高分子量ポリオール
が、ロジンのモノグリセライド骨格を有する高分子量ポ
リオールを含有することを特徴とする水性ポリウレタン
の製法。 - 【請求項2】 ロジンのモノグリセライド骨格を有する
高分子量ポリオールが、ロジングリシジルエステルと多
塩基酸との反応生成物である請求項1記載の水性ポリウ
レタンの製法。 - 【請求項3】 ロジンのモノグリセライド骨格を有する
高分子量ポリオールが、ロジングリシジルエステル、多
塩基酸および多価アルコールの反応生成物である請求項
1記載の水性ポリウレタンの製法。 - 【請求項4】 ロジンのモノグリセライド骨格を有する
高分子量ポリオールの数平均分子量が、500〜100
00である請求項1、2または3記載の水性ポリウレタ
ンの製法。 - 【請求項5】 ロジンのモノグリセライド骨格の含有量
が、水性ポリウレタンの樹脂固形分の2〜70重量%で
ある請求項1、2、3または4記載の水性ポリウレタン
の製法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13962195A JP3521548B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 水性ポリウレタンの製法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08333431A true JPH08333431A (ja) | 1996-12-17 |
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JP13962195A Expired - Lifetime JP3521548B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 水性ポリウレタンの製法 |
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JP (1) | JP3521548B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1150036A (ja) * | 1997-07-30 | 1999-02-23 | Sanyo Chem Ind Ltd | 二液型ドライラミネート用接着剤組成物 |
CN115572136A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-06 | 云南森博混凝土外加剂有限公司 | 一种抗渗耐冲刷耐磨混凝土及其制备方法 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP13962195A patent/JP3521548B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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CN115572136A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-06 | 云南森博混凝土外加剂有限公司 | 一种抗渗耐冲刷耐磨混凝土及其制备方法 |
CN115572136B (zh) * | 2022-11-03 | 2024-02-06 | 云南森博混凝土外加剂有限公司 | 一种抗渗耐冲刷耐磨混凝土及其制备方法 |
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