JPH08326465A - 立坑シールド掘進機及び立坑シールド掘進機の回収方法 - Google Patents

立坑シールド掘進機及び立坑シールド掘進機の回収方法

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Publication number
JPH08326465A
JPH08326465A JP12862295A JP12862295A JPH08326465A JP H08326465 A JPH08326465 A JP H08326465A JP 12862295 A JP12862295 A JP 12862295A JP 12862295 A JP12862295 A JP 12862295A JP H08326465 A JPH08326465 A JP H08326465A
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JP
Japan
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cutter
shaft
ring
shield
shield machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP12862295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Nishida
義則 西田
Toshihiko Bessho
俊彦 別所
Takashi Kawahama
隆司 川濱
Iwao Nishioka
巌 西岡
Tatsuo Arai
立夫 新井
Hisakazu Oda
尚和 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taisei Corp, Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Taisei Corp
Priority to JP12862295A priority Critical patent/JPH08326465A/ja
Publication of JPH08326465A publication Critical patent/JPH08326465A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】回収作業時の作業性を向上でき回収後における
防水信頼性を向上できる立坑シールド掘進機及び立坑シ
ールド掘進機の回収方法を提供する。 【構成】カッター上下ジャッキ30でカッター摺動部材
11を介しカッター回収リング51を上方へ引き上げ隔
壁9−aの貫通部37に貫入させる。その後スリット5
2を介しカッター回収リング51上部と壁面35,36
とを全周溶接しカッター1とシールド本体41とを一体
化させる。次に6本のアーム10のそれぞれをカッター
回収リング51より上方の部分でガス切断し、またカッ
ター上下ジャッキ30及びカッター駆動モータ12の外
周も切断する。その後カッター駆動モータ12、ベアリ
ング13、ピニオン14、ギア15、カッターリング4
0、カッターアーム10の上方部分10U、カッター摺
動部材11、カッター上下ジャッキ30、及びスイベル
ジョイント23を吊り上げて立坑8外へ回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド工法によって
下方へと掘進する立坑シールド掘進機に係わり、特に、
カッターが径方向中心部と外周部との間の中間部におい
て駆動部に支持される中間支持方式で、かつ、シールド
本体内部を周囲水から隔離する隔壁を設けた隔壁式の立
坑シールド掘進機及びその回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法によって下方へと掘進する
中間支持方式かつ隔壁式の立坑シールド掘進機を、立坑
掘削終了後に回収する方法に関する公知技術としては、
例えば、以下のものがある。 特開平6−58075号公報 この公知技術は、隔壁上部の各構成要素を解体・回収し
た後、立坑内に注水してシールドを水没させ、水中にお
いて遠隔制御機構を用いてカッターヘッド部分とその周
辺部とを分離し、カッターヘッド部分をクレーンで吊り
上げて地上へと回収するものである。
【0003】特開平6−185284号公報 この公知技術は、カッター保持装置を用いてカッター内
周部をカッター外周部から切り放した後、油圧ジャッキ
を作動させてカッター内周部を含むカッター駆動部及び
その上部機器を持ち上げ、その下方に確保された空間に
底版コンクリートを打設することにより、補助工法を用
いることなくかつシールド内部を大気中に維持したまま
の状態で回収を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には以下の課題が存在する。すなわち、公知技術
においては、シールド内が水没することから、シール
ド内から作業員が退避して遠隔操作とする必要があり、
回収作業時における作業性の向上が困難という課題があ
った。また、公知技術においては、コンクリートを打
設して地下水圧に対するシールを行うことから、上記
のような課題はないものの、打設されたコンクリートの
みによって防水が行われることから、打設後にコンクリ
ートが膨れるいわゆる盤膨れ等の発生を低減し防水信頼
性を向上することが困難である、という課題があった。
【0005】本発明の目的は、回収作業時の作業性を向
上できるとともに、掘進機回収後における地下水圧に対
する防水信頼性を向上できる立坑シールド掘進機及び立
坑シールド掘進機の回収方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、立坑内に配置されるシールド本体
と、このシールド本体の下方に設けられ立坑内の切羽を
掘削するカッターと、少なくとも一部が前記シールド本
体に設けられ前記カッターを支持するとともに該カッタ
ーを駆動するカッター駆動部とを有し;前記シールド本
体は該シールド本体内部を周囲水から隔離する隔壁を備
えており、前記カッターは、前記カッターの径方向中心
部と外周部との間の中間部において前記カッター駆動部
に支持される立坑シールド掘進機において、前記隔壁の
うち前記カッター駆動部に貫通される貫通部分に設けら
れ、前記立坑シールド掘進機の掘進作業中において前記
貫通部分のシールを行うシール機構と、前記カッター駆
動部に設けられ、前記立坑シールド掘進機の掘進作業中
においては前記隔壁よりも下方に位置するとともに、前
記立坑シールド掘進機の掘進作業終了後には上方へ移動
し前記シール機構とともに前記貫通部分を閉塞可能な閉
塞機構とをさらに有し、かつ、前記カッター駆動部は、
前記カッターを回転させる回転力を発生する回転駆動機
構と、前記カッターの中間部に接続される支持部材を備
え前記回転駆動機構からの回転力を前記カッターへ伝達
する回転伝達機構と、少なくとも前記回転伝達機構の支
持部材を前記隔壁に対して上下動させる上下駆動機構と
を備えており、前記閉塞機構は、前記支持部材に設けら
れ、前記上下駆動機構の動作により上方へ移動可能に構
成されていることを特徴とする立坑シールド掘進機が提
供される。
【0007】好ましくは、前記立坑シールド掘進機にお
いて、前記閉塞機構は、略円環状の1つのカッター回収
リングであり、前記支持部材は、周方向に互いに分離さ
れ前記カッター回収リングの上側に固定された複数の第
1の接続部材と、周方向に互いに分離され前記カッター
回収リングの下側に固定された複数の第2の接続部材と
から構成されていることを特徴とする立坑シールド掘進
機が提供される。
【0008】また好ましくは、前記立坑シールド掘進機
において、前記回転駆動機構は回転力を発生するモータ
であり;前記回転伝達機構は、前記第1及び第2の接続
部材と、下端近傍が前記第1の接続部材に固定された略
円環状の1つのカッターリングとを備えており;前記上
下駆動機構は、前記カッターリングが収納されるケース
に一端が固定された上下ジャッキであり;かつ、前記カ
ッター回収リングの内径及び外径は、前記ケースの内径
及び外径と略等しいことを特徴とする立坑シールド掘進
機が提供される。
【0009】また好ましくは、前記立坑シールド掘進機
において、前記閉塞機構は、略円環状の1つのカッター
回収リングであり、前記支持部材は、周方向に互いに分
離され前記カッター回収リングを挿通するように該カッ
ター回収リングに固定されていることを特徴とする立坑
シールド掘進機が提供される。
【0010】さらに好ましくは、前記立坑シールド掘進
機において、前記回転駆動機構は回転力を発生するモー
タであり;前記回転伝達機構は、前記支持部材と、下端
近傍が前記支持部材に固定された略円環状の1つのカッ
ターリングとを備えており;前記上下駆動機構は、前記
カッターリングが収納されるケースに一端が固定された
上下ジャッキであり;かつ、前記カッター回収リングの
内径及び外径は、前記ケースの内径及び外径と略等しい
ことを特徴とする立坑シールド掘進機が提供される。
【0011】さらに好ましくは、前記立坑シールド掘進
機において、前記上下ジャッキは、掘進作業中における
前記隔壁に加わる水圧の大小に応じ前記カッターで掘削
するための第1のストローク量と、掘進作業終了後に前
記カッター回収リングを前記貫通部分に貫入するための
第2のストローク量との和が確保されていることを特徴
とする立坑シールド掘進機が提供される。
【0012】また好ましくは、前記立坑シールド掘進機
において、前記隔壁の貫通部分近傍の壁面に前記回転伝
達機構を臨むようにそれぞれ開口され、前記シールド本
体内部から該回転伝達機構に対する作業を可能とするス
リットをさらに有することを特徴とする立坑シールド掘
進機が提供される。
【0013】また上記目的を達成するために、好ましく
は、前記立坑シールド掘進機の構成部材のうち少なくと
も一部の部材を、掘削作業終了後に前記立坑外へ回収す
る立坑シールド掘進機の回収方法において、前記カッタ
ーリングを収納した前記ケースを前記上下ジャッキによ
り上方へ引き上げ、該カッターリングの下端に接続され
た前記複数の第1の接続部材及び複数の支持部材のうち
いずれか一方を上方に移動させる第1の手順と、前記第
1の手順で移動した複数の第1の接続部材及び複数の支
持部材のうちいずれか一方に固定された前記カッター回
収リングと前記貫通部分近傍の壁面とを固着し、前記カ
ッターと前記シールド本体とを一体化させる第2の手順
と、前記複数の第1の接続部材及び複数の支持部材のう
ちいずれか一方のそれぞれを、前記第2の手順で固着さ
れたカッター回収リングより上方の部分で分断し、前記
カッター駆動部を前記分断位置より上方に位置する主要
部と前記分断位置より下方に位置する下方部とに分離す
る第3の手順と、この第3の手順で分離された前記カッ
ター駆動部の主要部を、該主要部を取り囲むシールド本
体壁面から分離した後、該カッター駆動部の主要部を吊
り上げて立坑外へ回収する第4の手順と、を有すること
を特徴とする立坑シールド掘進機の回収方法が提供され
る。
【0014】
【作用】以上のように構成した本発明の立坑シールド掘
進機においては、掘進作業中は、立坑内のシールド本体
に配置されカッター中間部に連結されたカッター駆動部
の回転機構、例えばモータによって、シールド下方に設
けられたカッターを回転させ立坑内の切羽を掘削する。
このとき、カッター駆動部は、シールド本体内部を周囲
水から隔離する隔壁を貫通して設けられていることか
ら、この隔壁の貫通部分のシールがシール機構で行われ
る。またこのとき、閉塞機構、例えばカッター回収リン
グは、隔壁よりも下方に位置している。そして、所定距
離の掘進作業が終了した後、カッター駆動部に備えられ
た上下駆動機構、例えば上下ジャッキで回転伝達機構を
隔壁に対して上方へ移動させることにより、この回転伝
達機構の支持部材に設けられた閉塞機構が上方へ移動し
てシール機構とともに貫通部分を永続的に閉塞する。し
たがって、隔壁より上方の各構成機器を除去し地上へ回
収しても、重厚な隔壁及び閉塞機構によって隔壁貫通部
の閉塞は永続的に確保される。よって、隔壁上方の各構
成部材の作業員による回収作業が可能となるので作業性
が向上するとともに、回収後における地下水圧に対する
防水信頼性を向上することができる。
【0015】また、上下ジャッキは、掘進作業中におけ
る隔壁に加わる水圧の大小に応じカッターで掘削するた
めの第1のストローク量と、掘進作業終了後にカッター
回収リングを貫通部分に貫入するための第2のストロー
ク量との和が確保されていることにより、立坑シールド
掘進機の掘進作業中においては、水圧の大小に応じカッ
ターの上下動させてカッターの掘削負荷を調整し、常に
最適な推力を加えた状態で掘削を行うことができる。そ
して、掘進作業が終了した後においては、カッター回収
リングを貫通部分に貫入させて固定し、シール機構とと
もに隔壁貫通部分を永続的に閉塞することができる。さ
らに、隔壁の貫通部分近傍の壁面に回転伝達機構を臨む
ようにそれぞれ開口され、シールド本体内部から回転伝
達機構に対する作業を可能とするスリットをさらに有す
ることにより、掘進作業終了後に回転伝達機構に対して
行う作業、例えば、隔壁貫通部分に貫入されたカッター
回収リングの溶接・固定作業や、カッター回収リングを
溶接した後に行うカッター回収リング上部のアーム切断
作業等を容易に行うことができる。また、立坑シールド
掘進機の回収方法においては、第1の手順で、カッター
リングを収納したケースを上下ジャッキにより上方へ引
き上げ、カッターリングの下端に接続された複数の第1
の接続部材又は支持部材を上方に移動させることによ
り、それらに固定されたカッター回収リングを上方へ移
動させ、貫通部分の位置まで移動させることができる。
そして、第2の手順で、第1の手順で移動したカッター
回収リングと貫通部分近傍の壁面とを固着し、カッター
とシールド本体とを一体化させることにより、固着され
たカッター回収リングは隔壁の一部となり、切羽水圧に
耐えつつシール機構とともに貫通部分を永続的に閉塞す
ることができる。さらに、第3の手順で、複数の第1の
接続部材又は支持部材のそれぞれを、第2の手順で溶接
されたカッター回収リングより上方の部分で分断し、カ
ッター駆動部を分断位置より上方に位置する主要部と分
断位置より下方に位置する下方部とに分離することによ
り、略円環状の部材でなく第1の接続部材又は支持部材
をそれぞれ分断すれば足りることから、全周分断を行わ
ねばならない場合に比し、分断作業を容易に行うことが
できる。また、第4の手順で、第3の手順で分離された
主要部を、その主要部を取り囲むシールド本体壁面から
分離した後、吊り上げて立坑外へ回収することにより、
モータ等を備え最も高価であるカッター駆動部の主要部
を回収するとともに、残存する下方部を隔壁のシールに
寄与させ、さらに下方のカッターを立坑底部構造物とし
て残存させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10によ
り説明する。本実施例による立坑シールド掘進機の全体
構造を表す側断面図を図1に示す。図1において、本実
施例による立坑シールド掘進機100は、図示しない吊
架手段(例えばワイヤ、ジャッキ等)を介して立坑8の
上部より全体が吊り下げられており、概略的に言うと、
立坑8内に配置された円筒状のシールド本体41と、こ
のシールド本体41の下方すなわち立坑シールド掘進機
100の最下部に設けられ立坑8内の切羽7を掘削する
カッター1と、大部分がシールド本体41に設けられカ
ッター1を駆動するカッター駆動部2と、シールド本体
41における外周部分に設けられるとともにシールド本
体41を下方へ押圧するシールドジャッキ20を備え、
シールド本体41を掘進方向(図示下方)へ推進させる
シールド推進部3と、シールド本体41に設けられ、シ
ールドジャッキ20が下方へ押圧力を作用させるための
反力を与えるセグメント5を組み立てるエレクター21
を備えたセグメント組立部4と、カッター1により掘削
された土砂を吸い込んで泥水として排出する3本の土砂
吸込配管6−a,6−b,6−cとを有する。
【0017】シールド本体41は、シールド本体41内
部を周囲水から隔離する隔壁9−a,9−b,9−cを備
えており、言い換えれば、これら隔壁9−a,9−b,9
−cにより、立坑8の坑内と切羽7とが隔離されること
となる。また隔壁9−bの高さは、径方向外側に隣接す
る隔壁9−aの高さよりも高くなっている。また、エレ
クター21は、カッター駆動部2の外壁部にあたる構成
部材2Aに装着されている。
【0018】土砂吸込配管6−a,6−b,6−cは、一
端がカッタースポーク1Bの下面近傍に開口して吸込口
19−a,19−b,19−cを形成している。吸込口1
9−a,19−b,19−cは、カッター1のカッタース
ポーク1Bの下面(斜面)近傍において、半径方向にほ
ぼ等間隔となるように配置されている。また、土砂吸込
配管6−a,6−b,6−cの中間部は、カッター1の中
心軸近傍のセンターシャフト内22に集められて束ねら
れ、隔壁9−bの中心近傍を貫通するように配置されて
いる。そして、スイベルジョイント23の下方において
分岐管33−a及び図示しない分岐管33−b,33−
cが分岐されており、かつ分岐管33−a,33−b,
33−cには、それぞれを開閉可能なバルブ34−a及
び図示しないバルブ34−b,34−cが設けられてい
る。これら土砂吸込配管6−a,6−b,6−cによる排
泥は、以下のような送排水システムにおいて行われる。
すなわち、立坑8上部に設けた図示しない水タンクから
送水管16を介して切羽7に水が送られ、このとき切羽
7は地下水位に0.2kgf/cm2を加えた水圧とな
るように水タンクの上下位置を決定する。これは、地下
水位よりやや高い水圧を切羽に加えることにより、切羽
部での湧水による土砂の湧き上がりを抑え、切羽の側壁
及び底板の土砂崩壊を防止するためである。切羽7から
の掘削土砂を含む泥水は、土砂吸込配管6−a,6−b,
6−cの一端に設けた吸込口19−a,19−b,19−
cから土砂吸込配管6−a,6−b,6−c内へと吸引さ
れる。土砂吸込配管6−a,6−b,6−cの他端はスイ
ベルジョイント23を介して対応する上部配管56−
a,56−b,56−cに接続されており、さらに、それ
ぞれ別個独立して立坑8上に設置された図示しない3つ
のサクションポンプに接続されている。スイベルジョイ
ント23は回転継手の一種であり、カッター1とともに
回転する土砂吸込配管6−a,b,cからの泥水を、構造
物に固定されている上部配管56−a,b,cにそれぞれ
円滑に導く機能を備えている。これらサクションポンプ
により吸い上げられた泥水は、立坑8上に設けられた図
示しない泥水処理設備で処理された後に水タンクへ導か
れ、再び送水管16によって切羽7へと還流させられ
る。
【0019】カッター1は、径方向中心に向かって下方
に傾斜する形状のカッタースポーク1Bにカッタービッ
ト17,18が設けられている。また、大径立坑シール
ドであることから、掘削土量の多い外周側カッタースポ
ーク1Bの傾斜角度を内周側カッタースポーク1Bの傾
斜角度より急角度にしてある。さらにこのとき、土砂吸
込口19−a,19−b,19−cの付近のカッタービッ
ト18は、カッタースポーク1Bからより長く下方へ飛
び出している。またカッター1は、径方向最外周1Aの
高さ方向位置が、シールド本体41の最下端、すなわち
隔壁9−aの高さ方向位置よりも高くなるように配置さ
れている。さらにカッター1は、カッター駆動部2に備
えられたカッター上下ジャッキ30により上下自在に吊
り下げられるとともに、カッター駆動モータ12の回転
力で駆動される。このようなカッター駆動部2の詳細構
造を表す側断面図を図2に示す。図2及び図1におい
て、カッター1は、径方向中心部と外周部との間の中間
部1Cにおいて6本のカッターアーム10により中間支
持され、略円環状の1つのカッターリング40を介して
ベアリング13に装着されている。カッターアーム10
の中途には1つのカッター回収リング51が挿通された
形状で固定されており、すなわちカッター回収リング5
1の上方・下方がそれぞれ6本のカッターアーム10で
つながっている。このカッター回収リング51は略円環
状に製作されており、その内外径は後述するカッター摺
動部材11のシール部分の内径・外径とほぼ同じに加工
されている。またベアリング13の外周側にはギア15
が切ってあり、このギア15にカッター駆動モータ12
に装着されたピニオン14が噛合している。カッターリ
ング40、ベアリング13、カッター駆動モータ12は
カッター摺動部材11(図2中網かけ部で示す)に設置
されており、カッター上下ジャッキ30により上下に摺
動する。また、カッター摺動部材11の外周部には、シ
ールド本体41側の出っ張り42とかみ合う溝43が切
ってあり、カッター1の回転による反力をシールド本体
41に伝えている(出っ張り42とかみ合う溝43は全
周に4箇所ある)。さらに、カッターリング40のカッ
ターアーム10側にはカッターリング40と摺動部材1
1との間のシールを行うカッター1回転用のシール32
が取り付けてあり、カッター摺動部材11の切羽7側の
外周にはカッター摺動部材11と貫通部37近傍の壁面
35,36との間のシールを行う摺動部材用シール31
が取り付けられている。さらに、カッター摺動部材11
が内挿されて摺動する壁面35,36には、カッター摺
動部材11を臨むように複数のスリット52が開口され
ている。これにより、後述するカッター回収リング51
の溶接作業や、このカッター回収リング51を溶接した
後に行うカッター回収リング51上部のアーム10切断
作業を容易に行うことができる。
【0020】また、カッター駆動部2は、上記のように
摺動する構造であることから通常より上下方向に若干長
くなる。一方で、シールド推進部3及びセグメント組立
部4は、シールド本体41におけるカッター駆動部2か
ら径方向外側に配置され、またシールド推進部3の上方
にセグメント組立部4が配置されている。そしてこのと
き、セグメント組立部4の上端がカッター駆動部2の上
端より低い位置にあり、シールド推進部3の下端がカッ
ター駆動部2のうちシールド本体41内の部分2Bの下
端より高い位置にある。すなわち、長くなったカッター
駆動部2のうちシールド本体41内の部分2Bの上下方
向高さ範囲の中に、セグメント組立部4及びシールド推
進部3を収めている。
【0021】上記構成における掘進動作を以下に説明す
る。立坑シールド掘進機100全体に関し上下方向に加
わる力として、図示しない吊架手段を介し立坑8の上部
より全体が吊り下げられ、上方への吊架力が加えられて
いる。また、シールド断面積に相当する部分の水圧が上
方へかかっている。また、立坑シールドの全体重量が下
方にかかっている。一方、カッター1の上下動に関し加
わる力としては、カッター摺動部材11下部のドーナツ
状の水平断面積分の水圧揚力が、上方へ向かって作用し
ている。したがって、まず、上記したカッター1にかか
る上方への水圧揚力が小さい地表付近において、吊架手
段による上方への吊架力によってカッター1の自重を緩
和して自重の一部のみを加え、カッターの地山への押し
付け力が掘削に最適な大きさになるように調整しつつ、
カッター1を回転しながら下方へ向かって掘削する。図
1はこのような通常掘削時においてカッター1が最も上
方の位置である上限位置にある状態を示しており、この
位置より下方に向かって掘削を行う。このとき、カッタ
ー駆動部2は、隔壁9−aを貫通して設けられているこ
とから、この貫通部37のシールが摺動部材用シール3
1で行われる。そしてカッター回収リング51は、隔壁
9aよりも下方に位置している。なお、カッター上下ジ
ャッキ30は、この通常掘削時におけるカッター上限位
置におけるストロークと、後述する回収時においてさら
にカッターを引き上げることができるストロークとの和
が確保されている。すなわち、カッター1で掘削するた
めのストローク量と、掘進作業終了後にカッター回収リ
ング51(後述)を貫通部分に貫入するためのストロー
ク量との和が確保されているこのようにしてカッター上
下ジャッキ30でカッター1を吊り下ろしながら、カッ
ター1である距離を掘削後、カッター1をカッター上下
ジャッキ30で引き上げ、カッターで掘り下げた分、シ
ールドを吊り下げている吊架手段を延ばし、全体の自重
でシールド本体41を推進させる。そして、シールド本
体41が所定距離推進したところでセグメント5をエレ
クター21により組み立てる。
【0022】上記手順を繰り返して掘進していくが、下
方より隔壁9−a,9−b,9−cにかかる水圧力が、掘
進していくにしたがい地下水圧が大きくなるため増大
し、シールド自重で下部へ推進できなくなる。その時点
で、シールドジャッキ20による推進を行う。すなわ
ち、カッター1である距離を掘削後、カッター1をカッ
ター上下ジャッキ30で引き上げ、カッター1で掘り下
げた分シールドジャッキ20でシールド本体41を推進
させることになる。そして上記同様、シールド本体41
が所定距離推進したところでセグメント5をエレクター
21により組み立てる。
【0023】また、一定の深度まで達して、前述したカ
ッター1に下方からかかる水圧力が、カッター自重より
大きくなった場合は、掘削時に、(水圧揚力)−(カッ
ター自重)+(カッターの摺動抵抗力)+(最適荷重)
に等しい推力でカッター上下ジャッキ30でカッター1
を切羽7の前面に押し付けつつ、カッター1を回転させ
て掘削を行う。つまり、水圧揚力がカッター自重より大
きくなりカッターが浮いた状況となるのでカッター上下
ジャッキ30でカッターを最適荷重で地山に押し付けな
がら掘削するのである。ここで、最適荷重とは、カッタ
ー1が能率よく掘削するのに最も適した荷重のことであ
る。このとき、カッター1のトルクはカッター1の切羽
7への押付力や排土状況により細かく変化するので、カ
ッター1推力の変化のみでなくトルク変化を見ながらカ
ッター上下ジャッキ30のストローク量を調整する。こ
れにより、カッター1の掘削負荷を調整し、常に最適な
推力を加えた状態で掘削を行うことができる。
【0024】次に、本実施例の要部である、所定の掘進
作業終了後の立坑シールド掘進機100における回収作
業の手順を、図1〜図10により説明する。上述した掘
進作業がすべて終了すると、図1に示した状態となる。
そしてまず、シールド本体41の外周近傍に配置されて
いるエレクター21及びシールドジャッキ20を取り外
す。そして弁44より上部の送水管16を取り外す。こ
れら取り外した後の状態を図3に示す。
【0025】次に、カッター上下ジャッキ30によりカ
ッター摺動部材11を隔壁9−a,b,cに対して上方へ
引き上げ、カッター1を所定距離引き上げる。この状態
を図4に示す。このとき、カッターリング40に固定さ
れた6本のアーム10を介しカッター回収リング51も
上方へ引き上げられ、隔壁9−aの貫通部37に貫入す
る。この部分の詳細拡大図を図5に示す。図5に示すよ
うに、カッター回収リング51は、貫通部37近傍に設
けられている摺動部材用シール31とともに、貫通部3
7を閉塞する役割を果たす。
【0026】そしてこのカッター回収リング51が貫入
した状態で、スリット52を介し、カッター回収リング
51上部と貫通部37近傍の壁面35,36とを全周溶
接し、カッター1とシールド本体41とを一体化させ
る。この溶接部分付近の詳細構造を図6に示す。図6に
示すように、内側溶接部39及び外側溶接部38におい
て全周溶接されたカッター回収リング51は、隔壁9−
aの一部となり、切羽水圧に耐えつつ摺動部材用シール
31とともに貫通部37を永続的に閉塞することができ
る。なおこのとき、摺動部材11は上方へ移動している
ことから、摺動部材用シール31は摺動部材11とはも
はや接していない。
【0027】さらに次に、弁44を介し送水管16内に
固化材を注入し、また弁33−a,b,cを介し土砂吸込
配管6−a,b,c内に固化材を注入する。この状態を図
7に示す。これにより、送水管16及び土砂吸込配管6
−a,b,c内に固化材を充填して固化させ、隔壁9−
a,b,c下方からの土砂や泥水等が隔壁9−a,b,cよ
り上方に流入するのを防止することができる。なお土砂
吸込配管6−a,b,c内を固化させた後に、スイベルジ
ョイント23下方にある取付ボルト(図示せず)を取り
外しておく。
【0028】また次に、6本のアーム10のそれぞれ
を、溶接されたカッター回収リング51より上方の部分
でスリット52を介しガス切断し、この切断位置10A
より上方に位置する部分10Uと切断位置10Aより下
方に位置する部分10Lとに分離する。このアーム10
の切断位置10A近傍の詳細構造を図8に示す。図8に
示すような切断作業において、6本のアーム10をそれ
ぞれ切断すれば足りることから、略円環状の部材(例え
ばカッターリング40)の全周切断を行わねばならない
場合に比し、切断作業を容易に行うことができる。そし
てこのとき、図9に示すように、カッター上下ジャッキ
30及びカッター駆動モータ12等の外周を取り囲むシ
ールド本体41壁面を切断する。
【0029】その後、カッター駆動部2の大部分(カッ
ター駆動モータ12、ベアリング13、ピニオン14、
ギア15、カッターリング40、カッターアーム10の
上方部分10U、カッター摺動部材11、カッター上下
ジャッキ30)を吊り上げて立坑8外へ回収する。これ
により、最も高価であるカッター駆動部2の主要部を回
収するとともに、下方に残存するカッター回収リング5
1を隔壁9−aのシールに寄与させ、さらに下方のカッ
ター1を立坑8底部構造物として残存させる。そしてま
た、前述したように取付ボルトが既に外されているスイ
ベルジョイント23を吊り上げて立坑8外に回収する。
この手順を図10に示す。
【0030】以上のように構成した本実施例によれば、
回収後も、重厚な隔壁9−a,b,c及びカッター回収リ
ング51によって隔壁貫通部37の閉塞は永続的に確保
されるので、隔壁9−a,b,c上方で作業員による回収
作業が可能となって作業性が向上するとともに、回収後
における地下水圧に対する防水信頼性を向上することが
できる。またこのとき、従来必要であったコンクリート
の打設を省略し、隔壁9−a,b,c及び隔壁9−a,b,
cより下方にあるカッター1等のみによって防水を行う
ことも可能となる。また、隔壁9−a,b,cの内側にコ
ンクリート打設を行うことで防水をさらに確実にする場
合であっても、隔壁9−a,b,c内側に水が侵入しない
ことから、打設コンクリートのみで防水を行う場合のよ
うに速硬性の特殊コンクリートを用いる必要がなく、通
常のコンクリートを用いれば足りる。さらに、隔壁9−
a,b,cの外側にコンクリート打設を行ってさらなる防
水の万全を期す場合であっても、重厚な隔壁及び上方構
造物が鉄骨の役割を果たすのでコンクリートの盤膨れ等
の心配が一切なく、信頼性をさらに高めることができ
る。
【0031】なお、上記実施例においては、カッター回
収リング51の上方・下方がそれぞれ6本のカッターア
ーム10でつながり、カッター回収リング51がこれら
カッターアーム10に挿通された形状で固定されていた
が、これに限られない。すなわち、カッター回収リング
51の上部に固定されたアームと、カッター回収リング
51の下部に固定されたアームとの個数・形状・固定位
置が異なってもよい。また、これらは、水平断面が円形
である丸棒のアームにも限られず、周方向に互いに分離
された部材であれば足りる。これらの場合も同様の効果
を得る。また、上記実施例においては、カッター回収リ
ング51上部と貫通部37近傍の壁面35,36とを溶
接したが、これに限られず、ボルト止め等他の固着方法
でもよい。さらに、上記実施例においては、6本のアー
ム10のそれぞれを、溶接されたカッター回収リング5
1より上方の部分でスリット52を介しガス切断した
が、これに限られず、もともとこの位置でボルト止め等
で結合されているアームを用い、切断のかわりにこの結
合を外して分断してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、隔壁より上方の各構成
機器を除去し地上へ回収しても、重厚な隔壁及び閉塞機
構によって隔壁貫通部の閉塞は永続的に確保されるの
で、隔壁上方の各構成部材の作業員による回収作業が可
能となって作業性が向上するとともに、回収後における
地下水圧に対する防水信頼性を向上することができる。
またこのとき、従来必要であったコンクリートの打設を
省略し、隔壁及び隔壁より下方にあるカッター等のみに
よって防水を行うことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による立坑シールド掘進機の
全体構造を表す側断面図である。
【図2】図1に示されたカッター駆動部の詳細構造を表
す側断面図である。
【図3】図1に示された立坑シールド掘進機の回収作業
のうち、エレクター、シールドジャッキ及び送水管の一
部を取り外した状態を示す図である。
【図4】図3に示された手順の後、さらにカッター上下
ジャッキでカッターを所定距離引き上げた状態を示す図
である。
【図5】図4に示された状態における、カッター回収リ
ングが隔壁貫通部に貫入した部分の詳細拡大図である。
【図6】図5に示された手順の後、カッター回収リング
上部と貫通部近傍壁面を全周溶接した状態を示す図であ
る。
【図7】図6に示された手順の後、送水管及び土砂吸込
配管に固化材を注入した状態を示す図である。
【図8】図7に示された手順の後、アームをガス切断し
た状態を示す図である。
【図9】図7に示された手順の後、カッター上下ジャッ
キ及びカッター駆動モータの外周を切断した状態を示す
図である。
【図10】図8及び図9に示された手順の後、カッター
駆動部の大部分及びスイベルジョイントを回収する手順
を示す図である。
【符号の説明】
1 カッター 1C 中間部 2 カッター駆動部 3 シールド推進部 4 セグメント組立部 6−a,b,c 土砂吸込配管 7 切羽 8 立坑 9−a,b,c 隔壁 10 カッターアーム 11 カッター摺動部材(ケース) 12 カッター駆動モータ 13 ベアリング 14 ピニオン 15 ギア 16 送水管 19−a,b,c 吸込口 20 シールドジャッキ 21 エレクター 23 スイベルジョイント 30 カッター上下ジャッキ 31 摺動部材用シール(シール機構) 33−a,b,c 分岐管 34−a,b,c バルブ 35 貫通部近傍の壁面 36 貫通部近傍の壁面 37 貫通部 40 カッターリング 41 シールド本体 51 カッター回収リング(閉塞機構) 52 スリット 100 立坑シールド掘進機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川濱 隆司 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 西岡 巌 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 新井 立夫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小田 尚和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立坑内に配置されるシールド本体と、こ
    のシールド本体の下方に設けられ立坑内の切羽を掘削す
    るカッターと、少なくとも一部が前記シールド本体に設
    けられ前記カッターを支持するとともに該カッターを駆
    動するカッター駆動部とを有し;前記シールド本体は該
    シールド本体内部を周囲水から隔離する隔壁を備えてお
    り、前記カッターは、前記カッターの径方向中心部と外
    周部との間の中間部において前記カッター駆動部に支持
    される立坑シールド掘進機において、 前記隔壁のうち前記カッター駆動部に貫通される貫通部
    分に設けられ、前記立坑シールド掘進機の掘進作業中に
    おいて前記貫通部分のシールを行うシール機構と、 前記カッター駆動部に設けられ、前記立坑シールド掘進
    機の掘進作業中においては前記隔壁よりも下方に位置す
    るとともに、前記立坑シールド掘進機の掘進作業終了後
    には上方へ移動し前記シール機構とともに前記貫通部分
    を閉塞可能な閉塞機構とをさらに有し、 かつ、前記カッター駆動部は、前記カッターを回転させ
    る回転力を発生する回転駆動機構と、前記カッターの中
    間部に接続される支持部材を備え前記回転駆動機構から
    の回転力を前記カッターへ伝達する回転伝達機構と、少
    なくとも前記回転伝達機構の支持部材を前記隔壁に対し
    て上下動させる上下駆動機構とを備えており、 前記閉塞機構は、前記支持部材に設けられ、前記上下駆
    動機構の動作により上方へ移動可能に構成されているこ
    とを特徴とする立坑シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の立坑シールド掘進機にお
    いて、前記閉塞機構は、略円環状の1つのカッター回収
    リングであり、前記支持部材は、周方向に互いに分離さ
    れ前記カッター回収リングの上側に固定された複数の第
    1の接続部材と、周方向に互いに分離され前記カッター
    回収リングの下側に固定された複数の第2の接続部材と
    から構成されていることを特徴とする立坑シールド掘進
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の立坑シールド掘進機にお
    いて、前記回転駆動機構は回転力を発生するモータであ
    り;前記回転伝達機構は、前記第1及び第2の接続部材
    と、下端近傍が前記第1の接続部材に固定された略円環
    状の1つのカッターリングとを備えており;前記上下駆
    動機構は、前記カッターリングが収納されるケースに一
    端が固定された上下ジャッキであり;かつ、前記カッタ
    ー回収リングの内径及び外径は、前記ケースの内径及び
    外径と略等しいことを特徴とする立坑シールド掘進機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の立坑シールド掘進機にお
    いて、前記閉塞機構は、略円環状の1つのカッター回収
    リングであり、前記支持部材は、周方向に互いに分離さ
    れ前記カッター回収リングを挿通するように該カッター
    回収リングに固定されていることを特徴とする立坑シー
    ルド掘進機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の立坑シールド掘進機にお
    いて、前記回転駆動機構は回転力を発生するモータであ
    り;前記回転伝達機構は、前記支持部材と、下端近傍が
    前記支持部材に固定された略円環状の1つのカッターリ
    ングとを備えており;前記上下駆動機構は、前記カッタ
    ーリングが収納されるケースに一端が固定された上下ジ
    ャッキであり;かつ、前記カッター回収リングの内径及
    び外径は、前記ケースの内径及び外径と略等しいことを
    特徴とする立坑シールド掘進機。
  6. 【請求項6】 請求項3又は5記載の立坑シールド掘進
    機において、前記上下ジャッキは、掘進作業中における
    前記隔壁に加わる水圧の大小に応じ前記カッターで掘削
    するための第1のストローク量と、掘進作業終了後に前
    記カッター回収リングを前記貫通部分に貫入するための
    第2のストローク量との和が確保されていることを特徴
    とする立坑シールド掘進機。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の立坑シールド掘進機にお
    いて、前記隔壁の貫通部分近傍の壁面に前記回転伝達機
    構を臨むようにそれぞれ開口され、前記シールド本体内
    部から該回転伝達機構に対する作業を可能とするスリッ
    トをさらに有することを特徴とする立坑シールド掘進
    機。
  8. 【請求項8】 請求項3又は5記載の立坑シールド掘進
    機の構成部材のうち少なくとも一部の部材を、掘削作業
    終了後に前記立坑外へ回収する立坑シールド掘進機の回
    収方法において、 前記カッターリングを収納した前記ケースを前記上下ジ
    ャッキにより上方へ引き上げ、該カッターリングの下端
    に接続された前記複数の第1の接続部材及び複数の支持
    部材のうちいずれか一方を上方に移動させる第1の手順
    と、 前記第1の手順で移動した複数の第1の接続部材及び複
    数の支持部材のうちいずれか一方に固定された前記カッ
    ター回収リングと前記貫通部分近傍の壁面とを固着し、
    前記カッターと前記シールド本体とを一体化させる第2
    の手順と、 前記複数の第1の接続部材及び複数の支持部材のうちい
    ずれか一方のそれぞれを、前記第2の手順で固着された
    カッター回収リングより上方の部分で分断し、前記カッ
    ター駆動部を前記分断位置より上方に位置する主要部と
    前記分断位置より下方に位置する下方部とに分離する第
    3の手順と、 この第3の手順で分離された前記カッター駆動部の主要
    部を、該主要部を取り囲むシールド本体壁面から分離し
    た後、該カッター駆動部の主要部を吊り上げて立坑外へ
    回収する第4の手順と、を有することを特徴とする立坑
    シールド掘進機の回収方法。
JP12862295A 1995-05-26 1995-05-26 立坑シールド掘進機及び立坑シールド掘進機の回収方法 Pending JPH08326465A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079455A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Ihi Corp シールド掘進機及びそのカッタ駆動部回収方法
WO2015139486A1 (zh) * 2014-03-21 2015-09-24 中铁工程装备集团有限公司 新型钻井法竖井钻机
CN107060785A (zh) * 2017-06-18 2017-08-18 王志明 一种垂直构盾机
CN109630126A (zh) * 2018-12-06 2019-04-16 中建地下空间有限公司 一种下沉法回转式竖井掘进机

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