JPH08324115A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH08324115A
JPH08324115A JP7138022A JP13802295A JPH08324115A JP H08324115 A JPH08324115 A JP H08324115A JP 7138022 A JP7138022 A JP 7138022A JP 13802295 A JP13802295 A JP 13802295A JP H08324115 A JPH08324115 A JP H08324115A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】地肌カブリが少なく、しかも記録感度に優れた
感熱記録体を提供することにある。 【構成】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤、および分散
剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、分散
剤としてイタコン酸変性度2〜8モル%、鹸化度40〜
65モル%のイタコン酸変性ポリビニルアルコールおよ
びジトリデシルスルホコハク酸の一価のアルカリ塩を併
用した感熱記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロイコ染料と呈色剤との
発色反応を利用した感熱記録体に関し、地肌カブリが少
なく、しかも記録感度に優れた感熱記録体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安価でかつ
保守が容易であることから、電子計算機のアウトプッ
ト、ファクシミリ、自動券売機、科学計測器のプリンタ
ー、あるいはCRT医療計測用のプリンター等に広範囲
に使用されている。
【0003】近年このような感熱記録体を用いる感熱フ
ァクシミリ、感熱プリンターなどは、その装置の改良が
進み従来は難しかった高速の印字、高速の画像の形成が
可能となっている。機器、ハード分野の高速化に伴い、
使用される感熱記録体も従来よりも記録感度の向上が要
求されている。記録感度を高める方法としてロイコ染料
或いは呈色剤を分散剤と共に微分散する方法がある。例
えば、特開昭59−159395号公報、特開昭59−
207282号公報、特開昭59−207283号公報
にはロイコ染料の分散剤としてイタコン酸変性ポリビニ
ルアルコールとジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを
用いた感熱記録体が記載され、また特開平6−2863
15号公報には分散剤として特定のイタコン酸変性ポリ
ビニルアルコールを用いてロイコ染料を0.6μm程度
まで微分散された感熱記録体が記載されいるが、記録感
度および地肌カブリの点において、更なる改良が要望さ
れている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の課題は、ロイ
コ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関
し、地肌カブリが少なく、しかも記録感度に優れた感熱
記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
ロイコ染料、呈色剤、および分散剤を含有する記録層を
設けた感熱記録体において、分散剤としてイタコン酸変
性度2〜8モル%、鹸化度40〜65モル%のイタコン
酸変性ポリビニルアルコールおよびジトリデシルスルホ
コハク酸の一価のアルカリ塩を併用することにより、上
記の課題が解決されると共に完成された。
【0006】
【作用】本発明は、ロイコ染料または呈色剤を水分散系
において微分散する際に、分散剤としてイタコン酸変性
度2〜8モル%、鹸化度40〜65%のイタコン酸変性
ポリビニルアルコールなる特定のポリビニルアルコール
およびジトリデシルスルホコハク酸の一価のアルカリ塩
を併用することを特徴とし、特定のポリビニルアルコー
ル中のイタコン酸はナトリウム、カリウム、アンモニウ
ム等の塩に変換されて使用され、アンモニウム塩が好ま
しい。また、ジトリデシルスルホコハク酸の一価のアル
カリ塩としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、アン
モニウムの塩で、とりわけアンモニウム塩が好ましい。
【0007】また、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ルを構成する全単量体(モノマー)に対して単量体とし
てのイタコン酸の割合は2〜8モル%、より好ましくは
2〜4モル%であり、イタコン酸変性度が2モル%以下
になると、特定の呈色剤に対する微分散性が低下し、8
モル%を越えると地肌カブリが強くなる。また、鹸化度
は40〜65モル%、より好ましくは50〜60モル%
の範囲で、鹸化度が40モル%未満になると水に対する
溶解性が落ちて分散能が低下し、65モル%を越えると
分散液の粘度が高くなり、分散能が低下する。更に、イ
タコン酸変性ポリビニルアルコールの重合度としては5
0〜500、好ましくは100〜300の範囲のものが
望ましい。重合度が50未満になると、分散液の凝集や
微粒子化の効率が低下する恐れがあり、500を越える
と粘度が高くなりすぎ取り扱いが困難になり、分散液の
固形分濃度を高くできない恐れがある。
【0008】本発明において、特定のポリビニルアルコ
ールはロイコ染料または呈色剤に対して0.2〜20重
量%の範囲で用いるのが好ましい。0.2重量%未満で
あれば、高温、高湿雰囲気下での地肌カブリの抑制効果
が充分でない恐れがあり、また20重量%を越えると記
録感度が低下する恐れがある。ジトリデシルスルホコハ
ク酸の一価のアルカリ塩の使用量としては特に限定され
ないが、特定のポリビニルアルコールに対して10〜5
0重量%の範囲で用いるのが好ましい。10%未満にな
ると0.5μm以下に分散したい際、経時的に分散液が
凝集する恐れがあり、50%を越えると地肌カブリが強
くなる恐れがある。
【0009】本発明のイタコン酸変性ポリビニルアルコ
ールは、ポリビニルアルコールに対し、イタコン酸また
は無水イタコン酸を反応させたもの、或いは酢酸ビニル
とイタコン酸または無水イタコン酸とを共重合体した
後、鹸化したものがが用いられる。このようなイタコン
酸変性ポリビニルアルコールの製造法については、特公
昭45−21312号公報、特開昭53−91995号
公報、特開昭54−28389号公報、特開昭54−2
8390号公報に開示されている。
【0010】記録層に含有されるロイコ染料としては、
各種公知のものが使用可能で、例えば3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチルフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−
クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−
ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−
トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−
エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p
−クロロアニリノ)フルオラン等が挙げられる。勿論、
これらに限定されるものでなく、必要に応じて二種以上
を併用することもできる。
【0011】またロイコ染料と組合せて使用される呈色
剤も各種の化合物が公知であり、例えば4−クミルフェ
ノール、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、4,4’
−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニル−2,2−ブタン、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルフィド、ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)スルフィド、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−
4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−ヒドロキ
シ−3’,4’−テトラメチレンビフェニルスルホン、
3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリルスルホン、
4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、N,N’−
ジ−m−クロロフェニルチオ尿素、4,4’−ビス(p
−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタン、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチ
ルオキシ〕サリチル酸、4−{3−(p−トリルスルホ
ニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−
(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリ
チル酸亜鉛等が挙げられる。勿論、これらに限定される
ものでなく、必要に応じて二種以上を併用することもで
きる。
【0012】本発明において、記録層中のロイコ染料と
呈色剤の使用比率は用いられるロイコ染料、呈色剤の種
類に応じて適宜選択されるもので、特に限定するもので
はないが、一般に無色ないしは淡色のロイコ染料1重量
部に対して1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の
酸性物質が使用される。
【0013】これらの物質を含む塗液の調製には、分散
剤としてイタコン酸変性ポリビニルアルコールを溶解し
た水溶液を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、
サンドミル等の攪拌、粉砕機によりロイコ染料と呈色剤
とを一緒にまたは別々にその平均粒子径が1μm以下、
好ましくは0.5μm以下に分散し、塗液として調製さ
れる。
【0014】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、スチレン
・無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン・ア
クリル酸共重合体のアルカリ塩、スチレン・アクリル酸
共重合体のアルカリ塩、天然ゴム系エマルジョン、スチ
レン・ブタジエン共重合体エマルジョン、アクリロニト
リル・ブタジエン共重合体エマルジョン、メチルメタク
リレート・ブタジエン共重合体エマルジョン、ポリクロ
ロプレンエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、エチ
レン・酢酸ビニルエマルジョン等が記録層の全固形分の
5〜20重量%程度添加される。
【0015】また、必要に応じて各種の添加剤が併用さ
れ、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィン
ワックス、エステルワックス等の滑剤;炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸
化珪素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タルク、
カオリン、クレー、焼成クレー、コロイダルシリカ等の
無機顔料;スチレンマイクロボール、ナイロンパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィ
ラー等の有機顔料;ステアリン酸アミド、N−メチルス
テアリン酸アミド、ベンズアリニド、ステアリン酸メチ
レンビスアミド等の脂肪酸アミド類;
【0016】4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブ
チル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビ
ス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,
4−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェノール、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、1,3,5−トリス(5−tert−ブチル−
3−ヒドロキシ−2、6−ジメチルベンジル)イソシア
ヌル酸等のヒンダードフェノール類;4−(2−メチル
−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルホン、4−ベンジルオキシ−4’−(2,3−グリシ
ジルオキシ)ジフェニルスルホン等のジフェニルスルホ
ン誘導体;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベン
ジルオキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤;1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジフェノ
キシエタン、パラベンジルビフェニル、ナフチルベンジ
ルエーテル、ベンジル−4−メチルチオフェニルエーテ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−
メチルベンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−クロロベ
ンジルエステル、テレフタル酸ジブチルエステル、テレ
フタル酸ジベンジルエステル、イソフタル酸ジブチルエ
ステル等の熱感度向上剤(増感剤)等が挙げられる。
【0017】なお、記録層中に含有させる上記の添加剤
の平均粒子径としては1μm以下のものが好ましい。添
加剤の使用量は特に限定されないが、例えば増感剤の使
用量としては、一般に呈色剤1重量部に対して4重量部
以下程度の範囲で調節するのが望ましい。
【0018】本発明において、記録層の形成方法につい
ては特に限定されず、例えばエアーナイフコーター、ブ
レードコーター等の適当なコーターヘッドを備えた塗布
装置によって塗液を中性紙上に塗布乾燥する方法で形成
される。また、塗液の塗布量についても特に限定され
ず、通常は乾燥重量で1〜10g/m2 、好ましくは2
〜7g/m2 程度の範囲である。
【0019】なお、記録層を塗布乾燥後に、必要に応じ
てスーパーカレンダー掛け等の平滑化処理を施すことも
出来る。また、記録層上に記録層を保護する等の目的で
オーバーコート層、支持体と記録層との間に中間層、或
いは裏面に裏塗り層を設けたり、粘着加工を施すなど感
熱記録紙分野における各種の公知技術を付加し得る。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。特に断らない限り、「部」及び「%」は、
それぞれ「重量部」及び「重量%」をあらわす。
【0021】実施例1 A液調製 3−(n−ジブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン20部、イタコン酸変性ポリビニルアルコ
ール(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モ
ル%、重合度210、鹸化度52モル%)の10%水溶
液10部、ジトリデシルスルホコハク酸アンモニウム塩
の5%水溶液5部、天然油脂系消泡剤の5%エマルジョ
ン分散液0.1部、及び水15部からなる組成物をサン
ドミル(バッチ式卓上サンドグラインダー、直径0.2
mmのガラスビーズ、回転数1600rpm、五十嵐機
械社製)を用いて、20時間処理し、A液を得た。
【0022】 B液調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン20部、スルホン基変性ポリビニルアルコール(商
品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学社製)の
10%水溶液10部、ジトリデシルスルホコハク酸アン
モニウム塩の5%水溶液5部、天然油脂系消泡剤の5%
エマルジョン分散液0.1部、及び水15部からなる組
成物をA液調製と同様にサンドミルを用いて処理し、B
液を得た。
【0023】 C液調製 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、イ
タコン酸変性ポリビニルアルコール(イタコン酸のナト
リウム塩による変性3.1モル%、重合度210、鹸化
度52モル%)の10%水溶液10部、ジトリデシルス
ルホコハク酸ナトリウム塩(商品名:ペレックスTR
B、花王社製)の5%水溶液5部、及び水15部からな
る組成物をA液調製と同様にサンドミルを用いて処理
し、C液を得た。
【0024】 記録層の形成 上記A液25部、B液50部、C液50部、微粒子シリ
カ15部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液20部、ポ
リビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社
製)の10%水溶液80部、および水50部を混合、攪
拌して得られた塗液を、坪量50g/m2 の原紙の片面
に、乾燥後の塗工量が6.5g/m2 となるように塗
布、乾燥して記録層を設けた後、スーパーカレンダー処
理して感熱記録体を得た。
【0025】実施例2 A液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度52モル%)の10%水溶液
10部の代わりに、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のナトリウム塩による変性4.0モル
%、重合度120、鹸化度45モル%)の10%水溶液
10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0026】実施例3 B液調製において、スルホン基変性ポリビニルアルコー
ル(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学社
製)の10%水溶液10部の代わりに、イタコン酸変性
ポリビニルアルコール(イタコン酸のナトリウム塩によ
る変性3.1モル%、重合度210、鹸化度モル52
%)の10%水溶液10部を用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0027】実施例4 A液調製において、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリ
ウム塩(商品名:ペレックスTRB、花王社製)の5%
水溶液5部の代わりに、ジトリデシルスルホコハク酸ア
ンモニウム塩の5%水溶液5部を用いた以外は、実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0028】実施例5 A液調製において、3−(n−ジブチル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオランを用いた以外は、実施
例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0029】実施例6 A液調製において、3−(n−ジブチル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランの代わりに3−ジエチ
ルアミノ−6,8−ジメチルフルオランを用いた以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0030】実施例7 C液調製において、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタンの代わりに1,2−ジフェノキシエタンを用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0031】比較例1 B液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液
10部の代わりに、マレイン酸変性ポリビニルアルコー
ル(マレイン酸のナトリウム塩による変性4.0モル
%、重合度210、鹸化度55モル%)の10%水溶液
10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0032】比較例2 A液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液
10部の代わりに、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のナトリウム塩による変性1.1モル
%、重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液
10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0033】比較例3 A液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液
10部の代わりに、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のナトリウム塩による変性20モル%、
重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液10
部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。
【0034】比較例4 A液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度モル52%)の10%水溶液
10部の代わりに、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のナトリウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度35モル%)の10%水溶液
10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0035】比較例5 A液調製において、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のアンモニウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度52モル%)の10%水溶液
10部の代わりに、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(イタコン酸のナトリウム塩による変性3.1モル
%、重合度210、鹸化度88モル%)の10%水溶液
10部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。
【0036】比較例6 A液調製において、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリ
ウム塩の5%水溶液5部の代わりに、水5部を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0037】比較例7 A液調製において、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリ
ウム塩の5%水溶液5部の代わりに、ジ−2−エチルヘ
キシルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液水5部
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0038】かくして得られた感熱記録体について、以
下の評価試験を行い、その結果を〔表1〕に記載した。 (a)白色度 上記の感熱記録体について、ハンター白色度計(東洋精
機製作所製)を用いて白色度を測定した。
【0039】(b)記録濃度 上記の感熱記録体について、感熱発色試験機(THP−
MD、大倉電気社製)を用いて印字電圧22V、印字パ
ルス4msの条件で記録し、得られた記録濃度をマクベ
ス反射濃度計(RD−914型、マクベス社製)で測定
した。
【0040】(c)地肌カブリ 上記の感熱記録体を40℃、90%に調湿した恒温恒湿
器の中に、24時間入れ、白紙部分の地肌カブリをマク
ベス反射濃度計(RD−914型、マクベス社製)で測
定した。
【0041】(d)平均粒子径 A液またはB液中のロイコ染料および呈色剤の平均粒子
径をレーザー回折式粒度測定機(SALD−2000、
島津製作所製)により測定した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明の感熱記録体は、地肌カブリが少なく、しかも記録
感度に優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤、およ
    び分散剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
    て、分散剤がイタコン酸変性度2〜8モル%、鹸化度4
    0〜65モル%のイタコン酸変性ポリビニルアルコール
    およびジトリデシルスルホコハク酸の一価のアルカリ塩
    であることを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】ジトリデシルスルホコハク酸の一価のアル
    カリ塩がジトリデシルスルホコハク酸アンモニウム塩で
    ある請求項1記載の感熱記録体。
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