JPH08321779A - アナログディジタル変換器 - Google Patents

アナログディジタル変換器

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JPH08321779A
JPH08321779A JP8036925A JP3692596A JPH08321779A JP H08321779 A JPH08321779 A JP H08321779A JP 8036925 A JP8036925 A JP 8036925A JP 3692596 A JP3692596 A JP 3692596A JP H08321779 A JPH08321779 A JP H08321779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は従来通りのアナログ回路で速度が
改良されたAD変換器の提供を目的とする。 【解決手段】 AD変換器は連続変換サイクルのため繰
返し動作できる。比較器はアナログ入力信号をDA変換
器からのアナログ比較信号と比較する。連続的近似レジ
スタは、1サイクルに2回比較を行なうためアナログ比
較信号値の制御に使用するディジタル仮値を保持し、入
力信号が当該サイクル用の仮信号値よりも所定量大きい
第1の比較値を超える場合に第1の値、入力信号が仮信
号値よりも同所定量小さい第2の比較値に満たない場合
に第2の値、それ以外の全ての場合に第3の値を有する
ディジタルデータを生成し、仮信号値を入力信号値に近
づけるようディジタルデータに依存して仮信号値を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログディジタ
ル変換器に係り、特に、連続的な近似法を採用するアナ
ログディジタル変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】添付図面の図1には、従来の連続的近似
アナログディジタル変換器(ADC)の概略的なブロッ
ク図が示されている。このようなアナログディジタル変
換器は、例えば、ホロウィッツとヒルの“電子技術”、
第2版、1989年、ケンブリッジ大学プレス( “The
Art of Electronics", second edition 1989, P. Horow
itz and W. Hill, Cambridge University Press)に記載
されている。
【0003】図1のアナログディジタル変換器1は、デ
ィジタル記憶レジスタ(連続的近似レジスタ又はSAR
と呼ばれることがある)3と、ディジタルアナログ変換
器(DAC)5と、関連基準電圧発生回路7と、比較器
9と、制御回路11と、関連クロック発生回路13と、
ディジタル出力回路15とからなる。図1のアナログデ
ィジタル変換器を使用する場合、対応するディジタル出
力語に変換されるべきアナログ入力電圧VINは比較器9
の一方の入力に供給される。“変換開始”信号は制御回
路11の一方の入力に供給される。上記パルスに応答し
て、制御回路11は、最上位ビットは1であり、残りの
ビットは0である第1のディジタル“仮”値を連続的記
憶レジスタ13に記憶する。次いで、連続的記憶レジス
タ13内の上記仮値は、比較器9のもう一方の入力に供
給される対応するアナログ仮電圧VTRIAL を生成するデ
ィジタルアナログ変換器5にロードされる。第1の仮語
の値は、仮電圧VTRIAL が最初にディジタルアナログ変
換器5のフルスケールの出力の半分にセットされるよう
選択される。
【0004】VINとVTRIAL の間の比較の結果COMP
が「VINはVTRIAL よりも大きい」であるならば、連続
的近似レジスタ3の最上位ビットは1のままにされる。
それ以外の場合、最上位ビットは0にリセットされる。
次いで、アナログディジタル変換器1の次の変換サイク
ル中に、連続的近似レジスタ3の上位2番目のビットは
1にセットされ、それ以外のビットは変更されない。得
られる新しいディジタル仮値は別のVTRIAL を発生する
ディジタルアナログ変換器5に供給される。新しいV
TRIAL とVINの間で比較器9によって行われた比較の結
果に基づいて、連続的近似レジスタ3の上位2番目のビ
ットのレベルは、第1の変換サイクルと同様の方法で定
められる。
【0005】アナログディジタル変換器1の動作は、連
続的近似レジスタ3の最下位ビットのレベルが定められ
るまで連続的なサイクルに亘り同様の方法で続けられ
る。この点で、制御回路11は“変換終了”信号を出力
し、連続的近似レジスタ3の内容がディジタル出力語D
として出力されるよう出力回路15をイネーブル状態に
する。
【0006】図1に示したような連続的近似アナログデ
ィジタル変換器は、かなり正確かつ高速であり、nビッ
トの精度に対しnの修正時間しか必要としない。典型的
な変換時間は1乃至50μsの範囲内にあり、8と12
ビットの間の精度が通常得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図1のアナロ
グディジタル変換器の変換速度は、連続的近似レジスタ
3の各ビットのレベルに関する判定を最下位ビット(L
SB)の1よりも良い精度に訂正する必要があるという
要求条件によって制限されている。このことは、特に、
高速又は高分解能が要求される連続的近似アナログディ
ジタル変換器の場合、各ビットの有効な判定が行われる
前に、アナログ回路を正確に修正し、かつ、比較器は大
きいオーバードライブの後の小さい信号を分解する必要
があるので、問題である。
【0008】本発明は、比較手段(アナログ回路)の性
能レベル(修正時間及び比較精度)の向上を必要とする
ことなく従来の連続的近似アナログディジタル変換器に
対し速度が改良されたアナログディジタル変換器の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の面によれば、連続の変換サイクルを
行うため繰り返し的に動作可能なアナログディジタル変
換器であって:アナログ入力信号を受けるため接続さ
れ、上記入力信号の方が当該サイクル中に使用する上記
変換器によって定められた仮信号値よりも大きく第1の
所定の量上記仮信号値と差がある第1の比較値よりも大
きい場合に第1の値を有し、上記入力信号の方が上記仮
信号値よりも小さく第2の所定の量上記仮信号値と差が
ある第2の比較値よりも小さい場合に第2の値を有し、
それ以外の全ての場合に第3の値を有するディジタルデ
ータを生成するため各変換サイクルで動作可能である比
較手段と;上記仮信号値を上記入力信号値により近い対
応にさせる傾向があるように上記当該サイクル中に生成
された上記ディジタルデータに依存して上記仮信号値を
調整するため各変換サイクル中に動作可能な連続的近似
手段とからなるアナログディジタル変換器が提供され
る。
【0010】仮信号値の判定は合理的な制限の範囲内で
自己訂正性があるので、比較の不完全な修正及び/又は
不正確さに起因して一つの変換サイクル中に生成された
ディジタルデータ内の誤差は、後のサイクルで自動的に
訂正される。これにより、比較手段を従来の連続的近似
アナログディジタル変換器よりも高速に動作させること
が可能になる。
【0011】各変換サイクル中、上記連続的近似手段
は、好ましくは、当該変換サイクル中に生成された上記
ディジタルデータが上記第1の値を有する場合に上記仮
信号値を所定の上方調整量増加させ、上記ディジタルデ
ータが上記第2の値を有する場合に上記仮信号値を所定
の下方調整量減少させ、上記ディジタルデータが上記第
3の値を有する場合に上記仮信号値を変化のないままに
しておく。上記所定の上方調整量は各変換サイクルで上
記所定の下方調整量に一致させてもよい。
【0012】好ましくは、少なくとも一対の連続的な変
換に対し、上記対の後半のサイクル中の上記第1の所定
の量は、上記対の前半のサイクル中の上記第1の所定の
量よりも減少し、及び/又は、上記対の後半のサイクル
中の上記第2の所定の量は、上記対の前半のサイクル中
の上記第2の所定の量よりも減少させられる。例えば、
上記対の後半のサイクル中の上記第1の所定の量は、上
記対の前半のサイクル中の上記第1の所定の量の実質的
に半分でもよく、上記対の後半のサイクル中の上記第2
の所定の量は、上記対の前半のサイクル中の上記第2の
所定の量の実質的に半分でもよい。上記の二分化はディ
ジタル回路によって容易かつ適宜に実現することができ
る。
【0013】各変換サイクル中、上記第1の所定の量は
上記第2の所定の量に等しくてもよい。上記仮信号値
は、好ましくは、最初に上記変換器のフルスケールの入
力信号値の実質的に半分である。上記ディジタルデータ
の上記第1、第2及び第3の値は、例えば、夫々、+
1、−1及び0である。上記値はディジタル回路で扱う
のに都合がよい。
【0014】二つの比較値を発生し、その二つの比較値
を同時に入力信号と比較するため別個の回路(例えば、
二つのディジタルアナログ変換器と二つの比較器)を用
いることにより第1及び第2の比較値との夫々の比較を
同時に行うことが可能である。このような並行した比較
は各変換サイクルに必要とされる時間を短縮する傾向が
あるが、上記二つの別個の回路は適切に整合させる必要
があり、これにより、実際的に比較の有効な結果が得ら
れる前に必要とされる修正時間を増加させる影響が生じ
る。
【0015】従って、好ましくは、上記比較手段は、上
記入力信号値が上記第1及び第2の比較値の中の一方と
比較される第1の比較を実行し、次いで、上記入力信号
値が上記二つの比較値の中の他方と比較される第2の比
較と実行するため各変換サイクルで選択的に動作可能で
ある。これにより同一のアナログ回路(ディジタルアナ
ログ変換器と比較器)に両方の比較値を生成させること
ができるので、従来の連続的近似アナログディジタル変
換器において必要とされたアナログ回路の他にアナログ
回路は必要ではない。分離した回路の整合性は必要では
ないので、各比較の有効な結果を望み通り即座に得るこ
とができる。
【0016】この例の場合、各変換サイクル中、上記所
定の上方調整量は、好ましくは上記第1の所定の量の実
質的に2倍であり、上記所定の下方調整量は、好ましく
は上記第2の所定の量の実質的に2倍であり、上記第1
及び第2の所定の量は、好ましくは、初期に上記変換器
の上記フルスケールの入力信号値(フルスケール走査)
の8分の1に実質的に等しい。
【0017】好ましくは、上記比較手段は、上記第1の
比較の結果が上記第2の比較を不要にさせる場合に、上
記第2の比較を行わない。例えば、第1の比較中に入力
信号値は第1の比較値よりも大きいことが分かった場
合、第1の比較値は第2の比較値よりも大きいので、入
力信号値は第2の値よりも小さくなり得ないことにな
る。第2の比較を省くことにより、次の変換サイクルの
開始前に比較手段の修正により多くの時間が残される。
或いは、例えば、総変換時間を短縮するため、又は、後
のより重大な変換サイクル中に使用するための“余分
の”比較フェーズを残すため次のサイクルを直ぐに開始
してもよい。
【0018】好ましい一実施例において、上記比較手段
は、各変換サイクルの上記第1の比較中に使用するた
め、前の変換サイクルの最後の比較中に使用された上記
比較値と最も差のある上記第1及び第2の比較値の中の
一方を選択する。上記比較手段によって採用された連続
的な比較値の最も大きい可能性のある変化を生じさせる
ことにより、仮信号値は変換の進行中により頻繁に入力
信号値を横切る可能性が高くなるので、正確なディジタ
ルデータが各サイクルに生成される可能性が高くなる。
従って、比較手段の要求される修正時間をより一層短縮
することが可能になる。
【0019】上記比較手段は、上記最初の変換サイクル
の上記第1の比較中に、上記入力信号値から最も差のあ
る上記第1及び第2の比較値の中の一方を採用する点に
利点がある。このことは、上記第1の比較中に入力電圧
と比較電圧との差は最大であり、上記結果が得られたと
きたとえ比較手段は完全に修正されていなくても正確な
比較結果が得られる機会を増加させることを意味する。
比較値の選択は、第1の比較サイクルの開始前に初期比
較を行うことによりなされ、第1の比較サイクル中にア
ナログ入力電圧は変換器のフルスケールのアナログ入力
電圧の半分と比較される。入力電圧がフルスケールの入
力電圧の半分を超えた場合、第2の(低い方の)比較電
圧をサイクル1の第1の比較における使用のため選択す
る必要があり、それ以外の場合、第1の(高い方の)比
較電圧を選択する必要がある。
【0020】他の好ましい実施例において、上記比較手
段は、各変換サイクル中に、上記第1の入力信号値が上
記仮信号値と比較される第1の比較を実行し、次いで、
上記入力信号値は、上記第1の比較の結果として上記入
力信号値が上記仮信号値よりも大きい場合に上記第1の
比較値と比較され、上記第1の比較の結果として上記入
力信号値が上記仮信号値よりも小さい場合に上記第2の
比較値と比較される第2の比較を実行するため動作可能
である。この例の場合、好ましくは、各変換サイクル
中、上記所定の上方調整量は上記第1の所定の量に実質
的に等しく、上記所定の下方調整量は上記第2の所定の
量に実質的に等しい。上記第1及び第2の所定の量は、
好ましくは、最初に上記変換器の上記フルスケールの入
力信号値の4分の1に実質的に等しい。
【0021】一実施例において、上記連続的近似手段
は:各サイクル中、上記比較手段によって生成された上
記ディジタルデータを記憶するディジタルレジスタ手段
と;上記第1及び第2の比較値の中の一方、又は、上記
仮信号値に対応するディジタルコードデータを得るた
め、上記ディジタルレジスタ手段に接続され、上記記憶
されたディジタルデータを採用するデータ処理手段とを
有し;上記比較手段は、上記ディジタルデータを生成す
るため、上記データ処理手段に接続され上記ディジタル
コードデータに対応するアナログ比較信号を生成するデ
ィジタルアナログ変換手段と、上記ディジタルデータを
生成するため上記アナログ入力信号と上記アナログ比較
信号を比較するアナログ比較器とを有する。かかる例に
よれば、上記連続的近似手段は完全にディジタル的であ
り、アナログ比較手段の動作を簡単かつ適宜制御するこ
とが可能である。
【0022】好ましくは、上記データ処理手段はグレイ
コードの形式で上記ディジタルコードデータを生成し、
上記ディジタルアナログ変換手段は上記グレイコードに
応答性がある。本発明の第2の面によれば、連続の変換
サイクルを行うため繰り返し的に動作可能なアナログデ
ィジタル変換器が提供され、上記アナログディジタル変
換器は:アナログ入力信号を受けるため接続され、上記
入力信号の方が当該サイクル中に使用する上記変換器に
よって定められた仮信号値に依存する比較値よりも大き
い場合に第1の値を有し、それ以外の場合に第2の値を
有するディジタルデータを生成するため各変換サイクル
で動作可能である比較手段と;上記仮信号値を上記入力
信号値により近い対応にさせる傾向があるように、上記
当該サイクル中に生成された上記ディジタルデータに依
存して上記仮信号値を調整するため各変換サイクル中に
動作可能な連続的近似手段とからなり;上記連続の変換
サイクルの中の少なくとも一つの変換サイクルは、第1
及び第2の夫々の比較がそのサイクル中に行われるよう
上記比較手段が2回以上動作させられる訂正サイクルで
あり、上記連続的近似手段は、上記仮信号値を調整する
とき上記第1及び第2の比較によって夫々に生成された
上記ディジタルデータを採用するため上記訂正サイクル
中に動作可能である。
【0023】かかるアナログディジタル変換器によれ
ば、比較手段(アナログ回路)の性能レベル(修正時間
及び比較精度)の向上を何ら必要とすることなく従来の
連続的近似アナログディジタル変換器に対し速度に関し
実質的な改良が得られる。仮信号値の判定は合理的な制
限の範囲内で自己訂正性があるので、比較の不完全な修
正及び/又は不正確さに起因して一つの変換サイクル中
に生成されたディジタルデータ内の誤差は、後のサイク
ルで自動的に訂正される。これにより、比較手段を従来
の連続的近似アナログディジタル変換器よりも高速に動
作させ得るようになる。
【0024】上記訂正サイクルの上記第2の比較中に採
用された上記比較値は、好ましくは、上記第1の比較に
よって生成された上記ディジタルデータに依存してい
る。好ましくは、上記訂正サイクル中、nが1以上の整
数を表わすとき上記連続的近似手段は上記仮信号値のn
ビットを判定し、mがnより大きい整数を表わすとき上
記比較手段はm回の比較を行う。
【0025】上記連続の変換サイクルの中の各変換サイ
クルは訂正サイクルでもよく、或いは、訂正サイクル
は、全体で1回しかなくてもよく、複数の変換サイクル
毎に1回の訂正サイクルがあってもよい。本発明の第3
の面によれば、連続の変換サイクルを有し、アナログ入
力信号に対応するディジタル信号を生成するアナログデ
ィジタル変換方法が提供され、上記方法において各変換
サイクルは:上記入力信号の方が当該サイクル中に使用
するため定められた仮信号値よりも大きく第1の所定の
量上記仮信号値と差がある第1の比較値よりも大きい場
合に第1の値を有し、上記入力信号の方が上記仮信号値
よりも小さく第2の所定の量上記仮信号値と差がある第
2の比較値よりも小さい場合に第2の値を有し、それ以
外の全ての場合に第3の値を有するディジタルデータを
生成する段階と;上記仮信号値を上記入力信号値により
近い対応にさせる傾向があるように上記当該サイクル中
に生成された上記ディジタルデータに依存して上記仮信
号値を調整する段階とからなる。
【0026】本発明の第4の面によれば、連続の変換サ
イクルを有し、アナログ入力信号に対応するディジタル
信号を生成するアナログディジタル変換方法が提供さ
れ、上記方法において各変換サイクルは:上記入力信号
値と、当該サイクルで使用するため定められた仮信号値
に依存する比較信号値の間の比較を行い、上記入力信号
値が上記比較値よりも大きい場合に第1の値を有し、そ
れ以外の場合に第2の値を有するディジタル信号を生成
する段階と;上記仮信号値を上記入力信号値により近い
対応にさせる傾向があるように上記当該サイクル中に生
成された上記ディジタルデータに依存して上記仮信号値
を調整する段階とからなり;少なくとも一つの変換サイ
クルは、第1及び第2の夫々の比較が行われ、上記仮信
号値を調整するとき上記第1及び第2の比較によって夫
々に生成された上記ディジタルデータが採用される訂正
サイクルである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、その例に限定されることな
く添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2に
は本発明の第1の実施例の連続的近似アナログディジタ
ル変換器が示されている。第1の実施例のアナログディ
ジタル変換器20は、図1のアナログディジタル変換器
1の構成と同様の構成を有し、両方の図で同一の構成部
品は、同一の参照数字で示されている。しかし、第1の
実施例のアナログディジタル変換器20の場合、連続的
近似回路(SAR)22及び制御回路24は、各々図1
内の対応する回路3及び11とは相違がある。
【0028】第1の実施例のアナログディジタル変換器
は、図1のアナログディジタル変換器と同様に、連続的
近似アナログディジタル変換器ではあるが、別の変換ア
ルゴリズムに従って動作する。第1の実施例の場合、信
号仮電圧VTRIAL と変換されるべきアナログ入力電圧V
INの間の比較の出力に依存して各サイクル中に連続的近
似レジスタの1ビットを1又は0にセットするのではな
く、連続的近似レジスタ22の各ビットは、アナログ入
力信号VINと2個の別個の比較電圧VC1及びVC2との比
較の結果に依存して3個の別々のディジタル値、例え
ば、+1、−1、及び0の中の一つにセットすることが
できる。上記比較電圧の一方VC1が現在の“仮”電圧V
TRIAL を第1の量ΔV1 上回り、上記2個の比較電圧の
中のもう一方VC2が仮電圧VTRIALよりも第2の量ΔV
2 小さい場合を想定する。仮電圧は、上記入力電圧VIN
と2個の比較電圧VC1及びVC2との比較の結果に依存し
て各変換サイクルの最後で選択的に調整される(上方調
整量VADJ1で増大されるか、又は、下方調整量VADJ2
減少させられる)。
【0029】以下の表1には、連続的近似レジスタの各
“ビット”のディジタル判定値が+1、−1、及び0で
ある場合に第1の実施例の各変換サイクルで行なわれる
動作が示されている。
【0030】
【表1】
【0031】好ましくは、本発明の第1の実施例におい
て、比較電圧VC1及びVC2と、仮電圧VTRIAL との間の
夫々の差ΔV1 及びΔV2 は、各サイクルで一致させら
れ、即ち、ΔV1 =ΔV2 =ΔVである。かかる実施例
の場合、上方及び下方調整量VADJ1及びVADJ2も各サイ
クルで一致させられ、即ち、VADJ1=VADJ2=VADJ
2×ΔVである。連続的なサイクル中、ΔVとΔVADJ
の値は前のサイクルで使用された値と比較して半分にさ
れる。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2には内部ディジタルアナログ変換
器(DAC)5がフルスケールの出力電圧値Vfsc を有
する16ビットのアナログディジタル変換器の連続的サ
イクルで使用されるΔVとVADJ の例示的な値が示され
ている。変換の最後の2回のサイクル(表2のサイクル
15と16)において、これらのサイクル中に必要とさ
れるΔV/Vfsc とΔV/Vfsc の値(2-17
-18)は、ディジタルアナログ変換器5の入力でディ
ジタル的に表現するには小さ過ぎる(最下位1ビットよ
りも小さい)ので、上記アルゴリズムは使用できない。
このため、以下図7を参照して説明するようにサイクル
15及び16では別のアルゴリズムが使用される。
【0034】図1の従来のアナログディジタル変換器の
場合と同様に、初期仮電圧VTRIAL(サイクル1中に使
用する仮電圧)はディジタルアナログ変換器5のフルス
ケールの出力電圧値Vfsc の半分になるよう選択され
る。連続的近似アナログディジタル変換器において上記
変換アルゴリズムを使用することにより、図1の従来の
連続的近似アナログディジタル変換器と同一のアナログ
回路(ディジタルアナログ変換器5と比較器9)を利用
する一方で、変換速度に著しい増加が得られることがシ
ミュレーションによって実証された。
【0035】2−ボルトのフルスケール値のVfsc と、
(ディジタルアナログ変換器5の入力コードが最下位ビ
ットの1だけ変化したとき、ディジタルアナログ変換器
のアナログ出力電圧は、最下位ビットの0.5と1.5
の間に一致する量変化することを表わす)0.5の微分
非直線性(DNL)とを有する従来の連続的近似アナロ
グディジタル変換器において、アナログディジタル変換
器の内部アナログ回路(ディジタルアナログ変換器5
と、比較器9と、ディジタルアナログ変換器5の入力コ
ードが変化したとき、ディジタルアナログ変換器5に供
給する基準電圧に小さいけれど重大な変化を発生させる
傾向のある基準電圧発生回路7)は、各連続的近似サイ
クル中に行なわれる比較の前に16ビットの精度に修正
するため11倍の時定数までが必要であり、比較器9
は、(仮電圧VTRIAL の最大のステップ変化である)1
ボルトまでの初期オーバーライドの後、15μVの範囲
内で正確な判定を行なう必要がある。比較器9に供給さ
れた仮電圧VTRIAL の1Vから始まる指数関数的な減衰
を仮定している上記修正は図3に示されている。時間軸
は単位名τが付けられ、ここで、τは仮電圧VTRIAL
その初期値の1/e(0.37V)に減衰するために要
する時間を表わしている。
【0036】第1の実施例の“スリー・ステート”変換
アルゴリズムを採用するシミュレーションによって、第
1の実施例は、アナログ回路に要求される機能のレベル
は著しく低下した一方で、従来の図1のアナログディジ
タル変換器と同一の結果を達成することが示された。特
に、アナログ回路の修正精度と比較器の判定精度に対す
る要求は、“スリー・ステート”アルゴリズムを使用す
る第1の実施例において非常に厳密さが少なくなり、
(図1のアナログディジタル変換器の11τと比較し
て)僅か1.25τ内に正確な最終出力値を達成するの
に十分な修正が得られることが分かった。換言すれば、
第1の実施例において比較を行なうため必要とされる時
間T1 は、アナログ回路の修正時定数τの1.25倍、
即ち、T1 =1.25τに過ぎず、一方、図1の従来の
アナログディジタル変換器の場合、T C =11τであ
る。例えば、最上位ビットの判定(1Vのステップ幅を
有する最初の連続的近似サイクル中に行なわれる比較)
は、僅かに290mVの範囲に収まり、次の判定は14
5mVの範囲内に収まる等の正確さが必要である。上記
不完全な修正(即ち、従来のアナログディジタル変換器
の場合、15μVが要求されるのに対し、最初のサイク
ル中に僅か290mVの範囲内に収まる修正)に起因し
て生じる誤差は、次の変換サイクル中に自動的に訂正さ
れる。換言すれば、誤差が(例えば、ディジタルアナロ
グ変換器及び/又は比較器の不適切な修正に起因して)
特定サイクルの判定中に生成されたとき、二つ以上の経
路によって同一の最終出力コードに達し得るので、上記
誤差を後のサイクル中に(上記制限の範囲内で)訂正す
ることが可能である。
【0037】かかる自動訂正は、変換の最後で必要とさ
れる最終的な精度とは無関係に動作するので、最小修正
時間は変換器の分解能が高くなっても増加しないことが
分かった。上記スリー・ステート・アルゴリズムを使用
する場合、従来の図1のアナログディジタル変換器の場
合には1回だけであるのに対し、各変換サイクル中に2
回の比較が必要であることが認められる。しかし、第1
の実施例において、アナログ回路を図1のアナログディ
ジタル変換器よりも4倍と8倍の間で高速に動作させる
ことが可能であるので、全体的な変換レートは、依然と
して(分解能とアナログ回路の特性に依存して)2乃至
4倍増加している。かくして、例えば、図1のアナログ
ディジタル変換器は、変換のため16×0.8μsの
(評価)クロック周期を必要とするのに対し、第1の実
施例のアナログディジタル変換器は、32×0.1μs
のクロック周期を必要とする。入力サンプルを得るため
に要求される時間(0.8μs)を含めて、第1の実施
例は、(73.5kHzから250kHzへの変換レー
トの増加に対応して)変換時間を13.6μsから4.
0μsに短縮する。
【0038】第1の実施例のアナログディジタル変換器
の連続的近似レジスタ回路22の一例の概略的なブロッ
ク図を図4に示す。連続的近似レジスタ回路22は、1
5ビットシフトレジスタ30と、第1及び第2の記憶レ
ジスタ32及び34と、マルチプレクサ36と、第1及
び第2の加算器38及び40とを有する。上記連続的近
似レジスタ回路22は、単一ビットフラグレジスタ42
と、関係するフラグ制御回路34とを更に有する。
【0039】図4の連続的近似レジスタ回路22の動作
を以下に説明する。シフトレジスタ30は、上記アナロ
グ調整量VADJ に対応するディジタル値WEIGHTを
記憶するため使用される。第1及び第2の記憶レジスタ
32及び34は、現在の仮電圧VTRIAL を判定するため
採用された夫々のディジタル値POS及びNEGを記憶
するため使用される。フラグレジスタ42は、以下に説
明する目的のためフラグDOHIを記憶する。DOHI
フラグのセット/リセットは、関係するフラグ制御回路
44によって行なわれる。
【0040】加算器38は、第1及び第2の記憶レジス
タ32及び34に夫々記憶されたディジタル値POS及
びNEGと、別の一定ディジタル値+32768(=2
15)とをその別個の入力に受ける。かくして、加算器3
8の出力に生成されたディジタル値TRIALは、32
768 + POS − NEGに一致する。加算器4
0は、その一方の入力でディジタル値TRIALを受
け、そのもう一方の入力で二つの別のディジタル値±T
HRの一方を受ける。かかるディジタル値は上記±ΔV
に対応する。値+THRは、フラグレジスタ42に記憶
されたフラグDOHIがセット(=1)されたとき加算
器40に供給され、値−THRは、フラグDOHIがリ
セット(=0)されたとき加算器40に供給される。
【0041】図4から分かるように加算器40とシフト
レジスタ30は点線で結ばれている。これは、二つの値
±THRがシフトレジスタ30に保持された値WEIG
HTから得られることを示すことを意図している。例え
ば、上記の例と同様にVADJ=2ΔVであるならば、±
THR = ±WEIGHT/2 である。従って、加
算器40の出力は、フラグDOHIに依存して、TRI
AL +THR 又は TRIAL − THR にセ
ットすることができる。上記二つのディジタル値は、上
記二つの比較値VC1及びVC2に夫々対応している。
【0042】図4の回路のマルチプレクサ36によっ
て、シフトレジスタ30に保持されたWEIGHTの値
を第1の記憶レジスタ32の内容POS、又は、第2の
記憶レジスタ34の内容NEGの何れかに加算すること
が可能になる。この加算演算は以下に説明するように変
換サイクルの最後に必要とされる。次に、図5及び6を
参照して第1の実施例の動作を説明する。
【0043】初期化ステップS1において、レジスタの
内容はアナログディジタル変換器の制御回路24によっ
て夫々の初期値: WEIGHT=16384(214), POS=0,
NEG=0 にセットされる。変換の間に、ディジタルアナログ変換
器の入力コードは中間コード、即ち、32768にセッ
トされるので、ディジタルアナログ変換器の出力電圧は
fsc /2である。入力電圧VINは、そのときトラック
状態にあるトラックアンドホールド回路を通過して変換
の間に比較器9に供給されるので、サイクル1の開始直
前に比較器によって行なわれるVINとVfsc /2の間の
比較に基づいて次の変換の最初のサイクル中に使用する
ためのDOHIの初期値を選択することが可能である。
比較の結果が VIN ≦ Vfsc /2 である場合、D
OHIは1にセットされ、 VIN > Vfsc /2 で
ある場合、DOHIは0にセットされる。かかるDOH
Iフラグの値の初期選択の理由を以下に説明する。
【0044】ステップS2において、最初の変換サイク
ルが始まり、フラグDOHIがセットされているかどう
かを判定する。サイクルの始めにDOHIフラグがセッ
トされているとき、このサイクル中に行なわれるべき第
1の比較は、高い方の比較電圧VC1との比較であること
を示している。フラグDOHIがサイクルの始めにリセ
ットされている(即ち、値0を有する)場合、このサイ
クル中に行なわれるべき第1の比較は低い方の比較電圧
C2との比較であることを示している。
【0045】従って、DOHIが初期にセットされてい
る場合、処理はステップS3に続き、ディジタルアナロ
グ変換器5の入力コード(DACコード)は連続的近似
レジスタ回路22によって 32768 + POS
− NEG + THR にセットされる。POSとN
EGは初期的に共にゼロであるので、 32768+
8192 = 40960 (40k) にセットされ
たDACコードが得られる。その結果として、ディジタ
ルアナログ変換器5のアナログ出力電圧は、上記例の場
合、ディジタル値40kに等しいアナログの高い方の比
較電圧VC1に変化する。ディジタルアナログ変換器5と
比較器9を必要とされる程度に修正するため十分な時間
が経過した後(例えば、上記の如く、T1 = 1.2
5τ)、得られたCOMPHI(VIN > VC1 の場
合、COPMHI = 1、それ以外の場合、COMPHI
= 0)はステップS4で記憶される。次いで、ステ
ップS5において、小さい方の比較電圧VC2との第2の
比較を実行する必要があるかどうかが定められる。この
比較は、第1の比較の結果がゼロ(VIN ≦ VC1)の
場合に限り必要とされる。第2の比較が必要とされる場
合、処理はステップS6に進み、DOHIがフラグ制御
回路44によってゼロに変えられるので、最初の変換サ
イクル中には、32768 − 8192 = 245
76 (24k)に等しいDACコードは、32768
+ POS − NEG − THR に変えられ
る。必要な修正時間の経過後、第2の比較COMPLO
結果(V IN < VC2 の場合、COPMLO = 1、
それ以外の場合、COMPLO =0)が得られ、格納さ
れる(ステップS7)。
【0046】ステップS2においてフラグDOHIが初
期にゼロであることが検出された場合、逆の順序で比較
が行なわれ、即ち、低い方の比較電圧VC2が最初に発生
され(ステップS8)、その結果COMPLOは格納され
(ステップS9)、第1の比較の結果COMPLOに依存
して第2の比較が必要であるかどうかが判定され(ステ
ップS10)、第2の比較が必要であるならば、DOH
Iはフラグ制御回路44によって1に変えられるので、
高い方の比較電圧VC1が発生され(ステップS11)、
結果COMPHIが得られ、記憶される(ステップ1
2)。
【0047】次いで、処理はステップS13に進み、高
い方の比較電圧VC1との比較の結果COMPHIがテスト
される。COMPHI = 1 である場合、POSはW
EIGHTだけ増加させられる(ステップS17)。こ
の例の場合、制御回路24は、第1の記憶レジスタ32
内に保持された値POSに加算するため、マルチプレク
サ36に値WEIGHTを第1の記憶レジスタ32に供
給させる。処理は次にステップ20に続く。
【0048】ステップS13において、COMPHIはゼ
ロであることが検出された場合、処理はステップS14
に続き、もう一方の比較の結果COMPLOがテストされ
る。COMPLOは1であることが分かった場合、NEG
はWEIGHTだけ増加させられる(ステップS1
8)。この例の場合、制御回路24は、第2の記憶レジ
スタ34内に保持された値NEGに加算するため、マル
チプレクサ36に値WEIGHTを第2の記憶レジスタ
34に供給させる。次いで、処理はステップS20に続
く。
【0049】COMPHIとCOMPLOが共にゼロの場
合、処理はステップS15に達し、フラグDOHIはフ
ラグ制御回路44によって反転される。このようにDO
HIを変える理由を以下に説明する。ステップS20に
おいて、値WEIGHTは半分にされる(シフトレジス
タ30の内容を右に1つシフトすることにより行なわれ
る)。次いで、ステップS21において、全ての変換サ
イクルが未だ終了していないかどうかが判定される。未
だ終了していない場合、処理は、次のサイクルを開始す
るためステップS2に戻る。ステップS21において全
ての変換サイクルが終了していると判定された場合、変
換の結果OUTPUTは、32768 + POS −
NEG のように計算され、この結果は変換器によっ
て出力される。
【0050】次いで、図7を参照して、第1の実施例に
よるアナログディジタル変換器の16ビット版の動作の
特別な例を説明する。図7の例において、変換されるべ
きアナログ入力電圧値VINは、1.2933Vであり、
この値はディジタル値の42379.4(=41.38
6k)に対応している。VIN > Vfsc /2 である
ので、DOHIは、初期化ステップS1でゼロにセット
される。同図に示す如く、サイクル1中に、最初に行な
われる比較は、ディジタル値24576に一致している
低い方の比較電圧VC2との比較である。かかる比較の結
果COMPLOはゼロ(即ち、VIN > VC2)であるの
で、このサイクル中に第2の比較を行なうことが必要で
ある。この第2の比較のため、40960に等しい高い
方の比較電圧VC1が使用される。上記比較の結果COM
HIは1(VIN > VC1)であるので、結果COMP
LOとCOMPHIの組み合わせに基づいて、POSは16
384増加させられ、WEIGHTは8192に2分さ
れ、次の変換サイクルが始まる。
【0051】サイクル2において、二つの比較電圧の中
で、54248に一致する高い方の比較電圧VC1との比
較が最初に行なわれる(サイクル1の最後に、DOHI
=1)。上記比較の結果COMPHIは0(VIN
C1)であるので、低い方の比較電圧VC2との比較が必
要とされる。低い方の比較電圧VC2は、45056にセ
ットされ、結果COMPLOは、1(VC2 ≧ VIN)で
ある。このようなCOMPHIとCOMPLOの組み合わせ
の場合、NEGはWEIGHT(8192)だけ増加さ
せられ、次のサイクル(サイクル3)が始まる。
【0052】サイクル3において、ディジタル値389
12に等しいVC2による高い方の比較が最初に行なわれ
(サイクル2の最後に、DOHI = 1)、比較の結
果COMPLOはゼロである。従って、ディジタル値43
008に等しいVC1による2番目の比較が必要とされ
る。この比較の結果COMPHIはゼロである。その結
果、POS又はNEGの何れも変更されないが、DOH
Iはサイクルの最後に1からゼロに戻される。WEIG
HTは、2048にもう一度2分される。
【0053】サイクル4において、初期に DOHI
= 0 であるので、最初に行なわれるべき比較は、低
い方の比較電圧VC2との比較である。低い方の比較電圧
C2は、39936にセットされ、比較の結果COMP
LOはゼロである。結果COMPLOはゼロであるので、デ
ィジタル値41984に等しい高い方の比較電圧VC2
の比較が必要とされる。この2番目の比較の結果COM
HIは1であるので、POSは18432(16384
+ 2048)に増加させられる。このような態様で
サイクル14の最後まで処理は続く。
【0054】閾値は1よりも小さいことが必要であるた
め、出力コードの最後の2ビットはスリー・ステート・
アルゴリズムを用いて処理されない。その代わり、出力
コードの最後の2ビットの値は、以下のように生成され
る。サイクル15において、DACコードは、3276
8 + POS − NEG に対応する仮電圧V
TRIAL を生成するため32768 + POS − N
EG にセットされ、仮電圧VTRIAL の入力電圧VIN
の比較が行なわれる。結果が1(VIN > VTRIAL
である場合、POSは(サイクル16のためVTR IAL
高い方の値をセットするため)1だけ増加させられ;そ
れ以外の場合、NEGは(サイクル16のためVTRIAL
の低い方の値をセットするため)1だけ減少させられ
る。図7の例の場合、サイクル15中に、42380の
DACコードは仮電圧VTRIAL を生成するため使用さ
れ、仮電圧VTRIAL はディジタル値42380に対応す
る。VIN < VTRIAL であるので、比較の結果はゼロ
であり、NEGは1だけ減少させられる。
【0055】サイクル16中、DACコードは、327
68 + POS − NEG に対応する最終的な仮
電圧VTRIAL を生成するため32768 + POS
−NEG にセットされ、最終的な仮電圧VTRIAL の入
力電圧VINとの比較が行なわれる。この例の場合、結果
が1(VIN > VTRIAL )である場合、POS又はN
EGに対する変更はなされず;それ以外の場合、NEG
は1だけ減少させられる。
【0056】変換処理の最終的な判定は、±1/2ビッ
トを適用する必要があるが、これは可能ではない。その
代わり、NEGは、実行された比較の結果に依存して、
1だけ減少させられ、或いは、減少させられないので、
最下位ビットの1/2の偏差が発生する。図7の例の場
合、サイクル16中に、42379のDACコードが最
終的な仮電圧を生成するため使用され、即ち、VTRIAL
はディジタル値42379に対応する。VIN > V
TRIAL であるので、上記比較の結果は1であり、NEG
に対する変更は行なわれない。
【0057】従って、図7の例の場合、サイクル16の
最後で、POS = 18964、NEG = 935
3 であるので、変換処理の結果OUTPUTは、意図
した結果である32768 + 18964 − 93
53 = 42379 と一致する。最終的な二つのサ
イクル15及び16は、1回の比較しか必要としないの
で、1クロックサイクル当たり1回の変換であるなら
ば、完全な変換には30サイクルを要する。
【0058】図5及び6のフローチャートと、図7を参
照して説明した例とから、フラグDOHIは、所定のサ
イクルで最初に行なわれる比較を判定するため使用され
るとが分かる。DOHIフラグは各サイクルの最後で制
御されるので、次のサイクルの先頭で、生成されるべき
最初の比較電圧は、ディジタルアナログ変換器の出力電
圧により大きい変化を必要とする方の比較電圧である。
例えば、図7の例の場合、フラグDOHIは、(最初の
比較しか行なわれていないので)サイクル1の最後で1
のままにされ、(54248に等しい)高い方の比較電
圧がサイクル2の最初の比較で使用されるのに従って、
(45056に等しい)低い方の比較電圧が最初に行な
われた場合に必要とされる変化よりも大きいステップ変
化(54248− 40960 = 13288に等し
い)がディジタルアナログ変換器の出力電圧に発生す
る。
【0059】ある特定のサイクルで両方の比較が行なわ
れ、第2の比較の結果が1であった場合、例えば、図7
の例のサイクル2と3に示されているように次のサイク
ルの比較の順序は反転される。これは、新しいサイクル
の各々の先頭で要求されるディジタルアナログ変換器の
出力電圧の変化が最大になることを保証するため行なわ
れる。例えば、サイクル3の先頭で要求されるステップ
変化は、45056− 38912 であり、この変化
は高い方の比較電圧がサイクル3内で最初に試みられた
場合に関連した変化 45056 − 43008 よ
りも著しく大きい。
【0060】特定のサイクル中に2回の比較が必要とさ
れ、VINは高い方の比較電圧と低い方の比較電圧の間に
あるという比較の結果が得られた場合、DOHIはサイ
クルの最後に反転され(図6のステップS16)、次の
サイクルの先頭でディジタルアナログ変換器の出力電圧
の二つの可能性のあるステップ変化の中の大きい方が生
じる。例えば、サイクル3において、DOHIは、2番
目の比較が必要であると判定されたときにセットされる
が、サイクル4の先頭で二つの可能性のあるステップ変
化の中の大きい方(43008 − 41984 では
なく 43008 − 39936)が実行されるよう
にステップS15においてリセットされる。
【0061】更に、VIN < Vfsc /2のとき DO
HI = 1 かつ VIN > V fsc /2のとき D
OHI = 0 であるよう最初のサイクルのDOHI
を選択するのが好ましいことが分かった。これは、サイ
クル1の最初の比較において、比較電圧とVINの間の差
が 2番目の比較中の差よりも大きいということを意味す
る。
【0062】“最大のステップ”がサイクル中で最初に
行なわれることを保証するためDOHIフラグを使用す
ることにより速度の点で重大な改良が得られることがシ
ミュレーションによって分かった。比較の目的のため、
各サイクルで最小のステップが最初に行なわれるようア
ルゴリズムを変更した。このアルゴリズムの変更は、ア
ナログ回路の時定数τを著しく改善することを要求し、
即ち、各比較のため許容された時間T1 が100nsで
あるとき、“最大のステップ”版のアルゴリズムが満足
に動作し得る時定数80nsと比べて略60nsである
ことが要求された。
【0063】可能である限り最大のステップ変化が選択
されるようDOHIを操作することにより、ディジタル
アナログ変換器の出力電圧は、アナログ入力電圧VIN
横切る可能性が高くなり、正確な判定が行なわれる尤も
らしさは増加する。DOHIフラグ42の制御は、図4
の連続的近似レジスタ回路22のフラグ制御回路44に
よって行なわれる。上記制御回路44は、比較結果CO
MPHI及びCOMPLOを入力として受け、フラグDOH
Iは変更される必要があるかどうかを定めるため比較結
果COMPHI及びCOMPLOを処理する(図5及び6の
フローチャートのステップS6、S11及びS15)。
更にフラグ制御回路44は、VINのVfsc /2との比較
に基づいてサイクル1中に使用するDOHIの初期値を
セットする(図5のステップS1)。
【0064】比較の順序を選択することは本質的ではな
いことが理解される。多数の応用において、常に最初に
高い方の比較、次に低い方の比較という順序で比較を実
行し、或いは、常にその逆の順序で実行しても十分であ
ろう。以下、表3及び4を参照して本発明の第2の実施
例について説明する。第2の実施例は、基本的に第1の
実施例と同様の方法で動作する。特に、一般的に上記の
表1に従って、第2の実施例は、各変換サイクル中に3
個の別々の可能性のある値の中の一つを有するディジタ
ルデータを生成し、仮電圧VTRIAL は生成されたディジ
タルデータに従って同様の方法で選択的に調整される。
しかし、図3に示したように、各サイクルに実行された
比較は、上記第1の実施例で行なわれた比較とは相違し
ている。
【0065】
【表3】
【0066】上記第2の実施例(表3)において、各変
換サイクルは二つの比較演算を有する。1番目の比較演
算中、入力電圧VINは仮電圧VTRIAL と直接比較され
る。1番目の比較の結果COMPTRIAL が1、即ち、V
IN > VTRIAL を表わす場合、2番目の比較演算中、
入力電圧VINは高い方の比較電圧VC1(= VTRIA L
ΔV1 )と比較される。上記比較の結果COMPHI
1、即ち、VIN >VC1 である場合、ディジタル判定
データは“+1”にセットされる。それ以外の場合、デ
ィジタル判定データは“0”にセットされる。
【0067】1番目の比較の結果COMPTRIAL は0、
即ち、VIN ≦ VTRIAL を示している場合、2番目の
比較演算中、入力電圧VINは低い方の比較電圧VC2(=
TRIAL − ΔV2 )と比較される。上記比較の結果
COMPLOが1、即ち、VIN< VC2 である場合、デ
ィジタル判定データは“−1”にセットされる。それ以
外の場合、ディジタル判定データは“0”にセットされ
る。そのサイクルの最後に、仮電圧VTRIAL は、上記の
如く調整され、即ち、ディジタル判定データが“+1”
である場合、上方調整値VADJ1増加させられ、ディジタ
ル判定データが“−1”である場合、下方調整値VADJ2
減少させられ、ディジタル判定データが“0”である場
合、変化させないでそのままにされる。
【0068】
【表4】
【0069】第1の実施例の場合と同様に、好ましく
は、比較電圧VC1及びVC2と、仮電圧VTRIAL との間の
夫々の差ΔV1 及びΔV2 は、各サイクルで一致させら
れ、即ち、各サイクル中、ΔV1 =ΔV2 = ΔV
である。更に、上方及び下方調整量VADJ1及びV
ADJ2は、各サイクル中、互いに一致させられ、即ち、V
ADJ1= VADJ2 = VADJ である。しかし、第2の実
施例の場合、VADJ は各サイクル中、最初のサイクルで
ΔV/ΔVfsc から始まり、その後、上記表4に示し
たように後続の各サイクルにおいて倍率2でスケーリン
グされるΔVに一致させられる。
【0070】本発明の第2の実施例を採用するシミュレ
ーションは、第1の実施例に対し、同一のアナログ回路
を採用する一方、変換速度の点で更なる改良が得られる
ことを実証した。例えば、厳密な最終出力値のための十
分な修正は、図1の従来のアナログディジタル変換器に
おける TC =11τ 及び 第2の実施例におけるT
1 =1.25τ と比較して僅か0.67τの時間T2
内で得ることが可能である。これにより、第2の実施例
の場合、(2Vフルスケールのアナログディジタル変換
器中で1Vのステップ幅を有する)最初のサイクルの修
正誤差は、0.510mVの大きさになる場合があり
(図3を参照のこと)、その理由は、この大きさ未満の
誤差が後続のサイクルで自動的に訂正されるからであ
る。
【0071】図8には、第1及び第2の実施例と、図1
の従来のアナログディジタル変換器とのシミュレーショ
ンされた性能を比較するグラフが示されている。図8の
水平軸は、アナログ回路の修正時定数τの1回の比較当
たりの平均時間Tに対する比τ/Tを示している。同図
の垂直軸は、発生し得る最大誤差の測定量である積分非
直線性(INL)を示している。理想的な性能はINL
値の0.5に対応するが、十分な性能は最大INL値の
1まで得られる。各シミュレーションは、32のクロッ
ク周期継続する16ビットの精度の変換器に関係し:図
1の従来のアナログディジタル変換器は、各々が2クロ
ック周期からなる16回の“2分”変換サイクルを有
し;第1及び第2の実施例は、夫々、2クロック周期ず
つからなる14回の“スリー・ステート”変換サイクル
と、後続の各々が2クロック周期からなる2分変換サイ
クルとを有する。
【0072】第1及び第2の実施例の性能は、ビット数
が変化したとき、基本的に変化しない点に注意が必要で
ある。しかし、図1の従来のアナログディジタル変換器
の場合、性能はビット数に応じて変化し:ビット数が増
加したとき、図8の曲線は同図の左側に移動する。第2
の実施例は、図4に示された連続的近似レジスタ回路2
2と同一の連続的近似レジスタ回路22を用いて実装す
ることが可能ではあるが、第2の実施例の場合、DOH
Iフラグは使用されないので、フラグレジスタ42と関
連するフラグ制御回路44とを設ける必要はない。第2
の実施例によれば、VADJ = ΔVであり、 ± TH
R = ± WEIGHT であるので、回路の更なる
単純化を行なうことが可能である。
【0073】図9には、図4の連続的近似レジスタ回路
が採用された場合の第2の実施例の動作が詳細に説明さ
れている。初期化ステップS30において、レジスタの
内容は、アナログディジタル変換器の制御回路によって
以下の夫々の初期値: WEIGHT=16384(214)、 POS=0、
NEG=0 にセットされる。
【0074】ステップS31において、最初の変換サイ
クルが始まり、連続的近似レジスタ回路22は、ディジ
タルアナログ変換器5のディジタル入力コード(DAC
コード)を 32768 + POS − NEG に
セットすることにより上記サイクルの1番目の比較を行
なう。ここで、上記セットされた値は、POS及びNE
Gが最初に共にゼロであるので、32768に一致す
る。ディジタルアナログ変換器5と比較器9を修正する
のに十分な時間T2 (例えば、上記の如く、T2
0.67τ)が経過した後、結果のCOMPTRIAL がス
テップS32で評価される。
【0075】ステップS32においてCOMPTRIAL
1(VIN > VTRIAL )であるならば、処理はステ
ップS33に進み、連続的近似レジスタ回路22は、上
記サイクルの2番目の比較として、入力電圧VINの高い
方の比較電圧VC1との比較を実行し、DACコードは、
サイクル1では49152(48k)(初期に THR
= WEIGHT = 16K)である 32768
+ POS − NEG + THR に変えられ
る。
【0076】ステップS34において、上記2番目の比
較の結果COMPHIは1(VIN >VC1)であるか、又
は、0(VIN ≦ VC1)であるかが判定される。CO
MPHI = 1 である場合、POSはステップS35
においてWEIGHTだけ増加させられ;それ以外の場
合、POSは変わらないままにされる。ステップS32
において、上記サイクルの1番目の比較の結果COMP
TRIALがゼロ(VIN ≦ VTRIAL )であることが分か
ったならば、処理はステップS36に進み、連続的近似
レジスタ回路22は、上記サイクルの2番目の比較とし
て、入力電圧VINと低い方の比較電圧VC2の間の比較を
実行する。そのため、DACコードは、サイクル1では
16384(16k)である 32768 +POS
− NEG − THR に変えられる。ステップS3
7において、上記2番目の比較の結果COMPLOは1
(VIN < VC1)であることが分かったならば、ステ
ップS38においてNEGはWEIGHTだけ増加させ
られ;それ以外の場合にはNEGはかわらないままにさ
れる。
【0077】このサイクルは、ステップS39において
WEIGHTを2分することにより終了し、次いで、ス
テップS40において、変換サイクルの全てが完了して
いないかどうかが判定される。変換サイクルの全ては完
了していない場合、処理は次のサイクルを開始するため
ステップS31に戻る。ステップS40において、変換
サイクルの全てが終了したと判定された場合、変換の結
果OUTPUTは、32768 + POS − NE
G として計算され、かかる結果は変換器によって出力
される。
【0078】第1の実施例の場合と同様に、出力コード
の最後の2ビットはスリー・ステート・アルゴリズムを
用いて生成されていない。その代わりとして、最後の2
ビットは以下のように生成される。サイクル15におい
て、VTRIAL は、DACコードを 32768 + P
OS − NEG にセットすることによりVINに比較
され、その結果が1(VIN> VTRIAL )である場合、
POSは1だけ増加させられ;それ以外の場合、NEG
は1だけ減少させられる。かくして、サイクル15で
は、1回の比較しか行なわれない。
【0079】サイクル16において、VTRIAL は、DA
Cコードを 32768 + POS − NEG に
セットすることによりVINに再び比較され、その結果が
1(VIN > VTRIAL )である場合、POS又はNE
Gに対する変更は行なわれず;それ以外の場合、NEG
は1だけ増加させられる。かくして、最終サイクル16
は1回の比較しか必要としない。
【0080】図10には、上記図7の例と同一のアナロ
グ入力電圧VIN(1.2933V)に対する第2の実施
例の動作の一例が示されている。図10の例と、図7の
例は、各サイクル中に正確な判定が行なわれると仮定し
た場合、仮電圧は図10において常に入力電圧未満に維
持され、一方、図7において仮電圧は時折上記入力電圧
を超える場合があり(例えば、サイクル2及び5)、そ
れ以外のとき上記入力電圧を下回る(例えば、サイクル
3、4及び6)点で相違している。かかる相違は、図1
0において各サイクル中で、ΔV(THR) = V
ADJ (WEIGHT)であるので、入力電圧が比較電圧
C1よりも高いということが分かった場合に限り、(V
TRIAL + ΔV)は、VC1まで増加したVTRIAL であ
る。
【0081】更に、図10を参照すると、ディジタル判
定データが+1又は−1であるならば、常に、現在のサ
イクルの2番目の比較で使用された電圧は、例えば、サ
イクル2と3、サイクル5と6のように次のサイクルの
1番目の比較に使用されることが分かる。第2の実施例
において、連続的近似レジスタ回路はグレイコードの形
式でDACコードを生成し、ディジタルアナログ変換器
はそのディジタル入力に受けられた上記グレイコード化
されたDACコードに応答し得るよう適合している利点
がある。図11乃至15を参照してその理由を説明す
る。
【0082】図11には、5ビットのアナログディジタ
ル変換器を実装するため第2の実施例が使用された例が
示されている。上記例の場合、連続的近似レジスタ回路
は2進(2の補数)形式でDACコードを生成し、図1
1には、5個の各変換サイクルの各比較に使用される可
能性のあるアナログ比較電圧が、(サイクル1乃至3
と、サイクル4の1番目の比較のため)上記アナログ比
較電圧が生成されるようディジタルアナログ変換器に供
給されるべきDACコードと共に示されている。コード
の完全な組は図12に示されている。図11の点線は、
可能性のある別のアナログ比較電圧のレベルを表わして
いる。特定のレベルを生成するため必要とされるコード
は、各ビットの値を点線が通過するボックスに示された
値にセットすることにより見つけられ;この線が二つの
ボックスの間の境界と一致するならば、上側のボックス
の値が使用される。例えば、図11のレベルVa はコー
ド“01010”に対応している。
【0083】図10における丸付き数字は、各比較中に
変更されるDACコードのビット数を示している。例え
ば、サイクル1の2番目の比較において、DACコード
は、“00000”から“01000”(1ビットの変
化)又は“11000”(2ビットの変化)の何れかに
変更される。図11に示されているように、一般的に、
サイクルiの1番目の比較において、DACコードは同
一のまま(何れのビットも変化しない)でもよく、或い
は、最大iビットまで変化してもよい。サイクルiの2
番目の比較において、DACコードの少なくとも1ビッ
ト、最大でi+1ビットが変化する。
【0084】DACコードが2ビット以上変えられたと
き、ディジタルアナログ変換器5によって生成されたア
ナログ比較電圧にグリッチが発生する場合があるので、
図11に示したように滑らかに変化するのではなく、電
圧は元の値から新しい値に不規則的に変化する。かかる
グリッチはアナログ回路の要求修正時間を増加させ、サ
イクル3、4及び5のように数ビットが変化するとき、
この問題はより深刻化する。
【0085】上記問題を解決するため、連続的近似レジ
スタ回路でグレイコードを使用し、かかるグレイコード
に応答するディジタルアナログ変換器を使用することが
可能になる。同様にして、図13に示したように、各比
較中に精々2ビットのDACコードしか変化しないこと
を保証することができる。実際上、1番目の比較におい
て、DACコードは、そのままの状態を保つか、或い
は、その中の2ビットが変化するかの何れかであり、2
番目の比較において、常に2ビットが変化する。従っ
て、グレイコードを使用する場合(図13/14)、通
常の2進(2の補数)コードを使用する場合(図11/
12)よりもグリッチの発生は平均して減少する。これ
はアナログ回路の修正がより速く得られることを意味す
る。図13で使用されたグレイコードの完全な組が図1
4に示されている。上記例の場合、図12に示されたレ
ベルと同一のレベルVa は、グレイコード“0111
1”に対応する。
【0086】図15にはグレイコードが使用される第2
の実施例によるアナログディジタル変換器のブロック回
路図が示されている。連続的近似レジスタ回路122
と、ディジタルアナログ変換器105は共に、通常の2
進コードの代わりにグレイコードを採用するために図2
の中の対応する回路素子に比べて変形されている。連続
的近似レジスタ回路122は、図4の場合に必要とされ
た二つのレジスタ32及び34の代わりに、単一の記憶
レジスタ132を使用し、単一の記憶レジスタ132の
ビットは、加算器38を省略し得るように直接セット又
はリセットされる。これにより、グリッチを防止すると
共に、ディジタル回路はかなり単純化される。出力回路
115に付加的に含められたコード変換器115aは、
変換の最後でグレイコード形式からの最終的な出力コー
ドを通常の2進形式に変換する機能を行なう。
【0087】スリー・ステート・アルゴリズムの自己訂
正性は、図16を参照して第2の実施例の最初の変換サ
イクルを詳細に考慮することによって示すことが可能で
ある。図16において、サイクル1の正確な判定は、V
IN < 16k の場合に“−1”であり、 VIN
48k の場合に“+1”であり、 16k ≦VIN
≦ 48k の場合に“0”である。 VIN < 1
6k 又は VIN> 48k のとき、サイクル1で正
確な判定がなされなかった場合に後の変換サイクルで回
復することは不可能である。その理由は、16に対しサ
イクル2において実現可能性のある調整の最大合計は±
15.999k(=16k − 最下位ビットの1(L
SB(1)))であるので、サイクル1において、16
k未満の最終的な値に達する必要があるならば、仮値を
16kまで減少させなければならず、49kを超える最
終的な値に達する必要があるならな、仮値を48kまで
増加させなければならないからである。
【0088】しかし、 16k ≦ VIN ≦ 48k
の場合、サイクル1において誤った判定を回復するこ
とが可能である。VIN = 46.4k の場合を例と
して説明する。サイクル1において、1番目の比較は3
2kで行なわれ、2番目の比較は48kで行なわれる。
INは第2の比較値に非常に近いため、第2の比較中に
誤差が発生する尤もらしさはかなり高いので、COMP
HIは0ではなく1であると見なされる。このような場
合、“誤りのある”判定(+1)がサイクル1で行なわ
れ、仮値は48kまで増加させられる。しかし、サイク
ル2及び3において、“正しい”判定(0)が行なわ
れ、2番目の比較は夫々44k及び46kを用いてい
る。次いで、サイクル4において、2番目の比較は47
kを用い、その結果は−1(VIN < 47k)であ
る。かくして、仮値は47kまで下方調整され、再び正
確な最終値に収束を始める。
【0089】サイクル1の誤差は致命的ではなく、後続
のサイクル中で自動的に訂正されることが分かる。一般
的に、Nサイクルを有する変換器に対し誤差がサイクル
1で発生したならば:
【0090】
【数1】
【0091】の場合に回復させることが可能であり、式
中、VADJ(X)はサイクルXにおける調整量を、V
TRIAL(i+1)はサイクルi+1における仮値を表わしてい
る。
【0092】
【数2】
【0093】であるので、サイクルiにおける誤差の回
復は: |VTRIAL(i+1) − VIN| < VADJ(i) の場合に実現可能である。従来の2分探索アルゴリズム
において、各変換サイクルは、VINがVTRIAL と直接比
較される変換を1回しか行なわない。もし VIN
TRIAL ならば、 VTRIAL(i+1) = VTRIAL(i) + VADJ(i) ・・・(“1”) それ以外の場合、 VTRIAL(i+1) = VTRIAL(i) − VADJ(i) ・・・(“0”) であり、ここで、VTRIAL(1) = 1/2 Vfsc 、V
ADJ(1) = 1/4 Vfsc 、及び、VADJ(i+1) = 1/2
ADJ(i) である。
【0094】いずれかのサイクルで誤りのある判定が行
なわれた場合、回復の見込みはない。VIN = 33.
6k の場合を例として取り上げる。初期仮電圧V
TRIAL(1)= 32k である。サイクル1の正確な判定
は1であるので、VTRIAL(2)= 48k であるが、サ
イクル1の正しくない判定(0)によって16kである
TRIAL(2)が生じる。この例の場合、ΣVADJ(i)
15.999k であるので、サイクル16の後の最終
的な仮値は、32k − 最下位ビットの1までしか達
しないので、要求された値33.6kへの回復は不可能
である。
【0095】しかし、本発明の第2の面によれば、誤差
回復能力を持たせるよう従来の2分探索アルゴリズムを
修正することが可能である。例えば、図17の(A)に
示した本発明の第3の実施例によれば、1サイクル当た
り2回の比較を行なうことが可能であり、仮値は、1番
目の比較の結果に依存して(従来の2分探索アルゴリズ
ムの当該サイクルに通常である)“通常の”量で調整さ
れ、2番目の比較の結果に依存して、上記“通常の”量
よりは少なく、例えば、通常の量の半分の別の量でもう
一度調整される。かくして、最初のサイクルにおいて
“通常の”調整量は±16kであり、別の調整量は±8
kであり;サイクル2において、通常及び別の調整量
は、夫々±8k及び±4kに関し2分され、更に別のサ
イクルにも同様に続けられる。16ビットの精度が要求
された場合、全部で16サイクルと、32回の比較演算
とが存在する。
【0096】図17の(B)にはサイクル1の決定木が
示されている。VIN = 33.6k である上記と同
じ例を用いて、1番目の比較中に誤りのある結果が得ら
れたので、VTRIAL は2番目の比較のため16kにセッ
トされた場合を想定する。2番目の比較が正確に行なわ
れたならば、VTRIAL はサイクル1の最後に24kにセ
ットされて終わる。上記例の場合、サイクル2乃至16
において、更に実現可能性のある調整の合計は23.9
99k(24k − 最下位ビットの1)であるので、
最終的な仮値は、47.999kに達し、サイクル1の
誤差からの回復が可能である。
【0097】図17の修正されたアルゴリズムには、2
回の比較からなるNサイクルの各々は、Nビットの精度
の最終出力コードを必要とするので(最終出力コードの
中の1ビットは二つの比較のサイクル毎に判定され
る)、全体で従来の2分探索アルゴリズムの2倍の実際
的な比較が含まれていることが分かる。しかし、上記第
1及び第2の実施例と同様に、アナログ回路の不完全な
修正に起因して誤差が生成されるならば、上記誤差を後
続のサイクルで訂正できるので、アナログ回路を従来の
2分探索アルゴリズム中よりも高速に動作させることが
可能である。
【0098】図17の実施例に関し多数の変形例を実現
可能である。例えば、図18の(A)には、図17の第
3の実施例よりも比較の数が減少された本発明の第4の
実施例が示されている。図18の(A)によれば、各サ
イクルには3回の比較が含まれているが、上記実施例の
場合、各サイクルは最終出力コードの中の2ビットを判
定するので、N/2のサイクルだけが必要である。例え
ば、16ビットの精度の場合、8サイクルが必要とされ
る。かくして、第4の実施例は、実際上、最終出力コー
ドの1ビット当たり1.5回の比較を含む。サイクル1
の決定木を図18の(B)に示す。図18の(C)に示
された図18の(A)の変形は、各サイクルの2番目及
び3番目の比較に使用された調整量が図18の(A)の
2番目及び3番目の比較中の調整量とは異なる。
【0099】更に、各サイクル中に4回の比較を行な
い、最終出力コードの3ビット(又は3ビット以下)を
セットするためその結果を使用することにより、或い
は、各サイクル中に5回の比較を行い、最終出力コード
の4ビット(又は4ビット以下)をセットするためその
結果を使用することにより誤差回復能力を得ることが可
能である。一般的に、各サイクルが最終出力コードのn
ビットをセットする場合、誤差回復機能を構築するため
1サイクル当たりm(m>n)回の比較が必要である。
上記第1及び第2の実施例は、n=1 かつ m=2の
場合に対応している。
【0100】変換サイクルの全てが一致することは必須
ではない。例えば、図19の(A)は従来の2分探索ア
ルゴリズムのサイクルを示し、図19の(B)は、3番
目のサイクル毎に2回(この例の場合、同一)の比較し
か含まない訂正サイクルCがあることを示している。要
求されるならば、上記訂正サイクルを1回しか含まなく
ても構わない。例えば、16ビットのアナログディジタ
ル変換器において、図19の(A)の従来の2分探索ア
ルゴリズムが使用される場合、1番目の比較を16ビッ
トの精度にする予定であれば、比較時間 TC =11τ
が必要である。しかし、1番目の比較を8ビットの精
度にするため、即ち、最上位から8ビットが正確である
ためには、5.5τ しか必要とされない。これは、
5.5τ の比較時間を用いる場合、サイクル8の後、
±256の誤差が存在する可能性があることを意味す
る。図19の(C)に示した本発明の第6の実施例のよ
うに、サイクル8が訂正サイクルCを形成する場合、図
19の(A)のサイクル8の比較は、誤差が訂正される
よう繰り返される。次に、サイクル9乃至16は、図1
9の(A)の通常のアルゴリズムと同様に行なわれる
が、この場合も比較時間は、5.5τ である。図19
の(C)における各比較は同図の(C)に示された時間
の半分で行なうことが可能であり、余分の比較が変換の
途中で1回だけ必要とされる。かくして、16回の普通
の長さ(11τ)の比較の代わりに、本発明の第6の実
施例によれば、17回の半分の長さ(5.5τ)の比較
が含まれ、変換速度を実質的に2倍にする。
【0101】
【発明の効果】上記の如く、“スリー・ステート”アル
ゴリズム(第1及び第2の実施例)又は修正された2分
探索アルゴリズム(第3、第4、第5及び第6の実施
例)を連続的近似アナログディジタル変換器に適用する
ことにより、従来の“2分探索”アルゴリズムに比較し
て変換速度の著しい増加が得られ、かつ、アナログ回路
に変更を加える必要はない。連続近似レジスタ回路に要
求される変更の中には、数百個の論理ゲートの追加しか
含まれない。
【0102】あらゆるタイプの連続的近似アナログディ
ジタル変換器において上記改良を得ることが可能であ
り、あらゆる適当なディジタルアナログ変換器及び比較
器のアーキテクチャーを用いることが可能である。第1
の実施例において、典型的な変換中に1回しか比較を行
なう必要のない幾つかの変換サイクルの存在が認められ
る。上記“1回−変換”サイクルは、出力コードの最終
的なビットのための余分の修正時間を与える変換シーケ
ンスの最後に使用する余分の時間を得るため使用できる
利点がある。例えば、単一の“2分”比較が行なわれる
最後の2回の各変換サイクルは、先行する“スリー・ス
テート”サイクルの2乃至3倍の長さをなしても構わな
い。
【0103】図4の連続的近似レジスタ回路22;図1
5の連続的近似レジスタ回路122と、図2及び図4の
制御回路24は、専用ハードウェア回路ではなく、プロ
グラム制御の下で動作するマイクロコントローラを用い
て実装してもよいことが分かる。同様に、ソフトウェア
制御の下で、(コンピュータの入力/出力回路の一部を
形成する)ディジタルアナログ変換器を動作させること
による連続的近似技術を用いてアナログ−ディジタル変
換を実行するパーソナルコンピュータ等において、上記
の如く説明した“スリー・ステート”アルゴリズム、又
は、修正された2分探索アルゴリズムを利用するため変
換プログラムを変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の連続的近似アナログディジタル変換器の
概略的なブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例のアナログディジタル変
換器の概略的なブロック図である。
【図3】図1の従来のアナログディジタル変換器と第1
の実施例の動作を比較する際に使用するグラフである。
【図4】第1の実施例に含まれる連続的近似回路の構成
の一例を示す図である。
【図5】第1の実施例の動作の説明用のフローチャート
である。
【図6】第1の実施例の動作の説明用のフローチャート
である。
【図7】第1の実施例の動作の説明用の表である。
【図8】第1の実施例及び第2の実施例の性能を図1の
従来のアナログディジタル変換器の性能と比較用のグラ
フである。
【図9】本発明の第2の実施例の動作の説明用のフロー
チャートである。
【図10】第2の実施例の動作の説明用の表である。
【図11】2進コードが採用された第2の実施例による
アナログディジタル変換器の第1の例の動作を説明する
図である。
【図12】図10のアナログディジタル変換器で採用さ
れた2進コードを示す図である。
【図13】グレイコードが採用された第2の実施例によ
るアナログディジタル変換器の第2の例の動作を説明す
る図である。
【図14】図12のアナログディジタル変換器で採用さ
れたグレイコードを示す図である。
【図15】図12のアナログディジタル変換器の一部の
ブロック回路図である。
【図16】第2の実施例において誤差が訂正される方法
の説明用の図である。
【図17】(A)及び(B)は夫々本発明の第3の実施
例の動作の説明用の図である。
【図18】(A)及び(B)は、夫々図17の(A)及
び(B)に対応しているが、本発明の第4の実施例に関
係する図であり、(C)は第4の実施例の他の例に関係
する図である。
【図19】(A)は従来の2分探索アルゴリズムを採用
するアナログディジタル変換器の動作の説明用の図であ
り、(B)及び(C)は、図13の(A)に対応し、夫
々、本発明の第5及び第6の実施例の動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1,20 アナログディジタル変換器 3 ディジタル記憶レジスタ 5,105 ディジタルアナログ変換器(DAC) 7 基準電圧発生回路 9 比較器 11,24 制御回路 13 クロック発生回路 15,115 ディジタル出力回路 22,122 連続的近似レジスタ回路(SAR) 30 シフトレジスタ 32,34,132 記憶レジスタ 36 マルチプレクサ 38,40 加算器 42 フラグレジスタ 44 フラグ制御回路 115a コード変換器
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】第1の実施例の動作の説明用の表である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】第2の実施例の動作の説明用の表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イアン ジュソ デディク イギリス国,ミドルセックス ユービー5 5エイチダブリュ,ノートルト,ベルビ ュー・ロード 15番 (72)発明者 アンドルー デイヴィッド ベケット イギリス国,バークシャー アールジー40 4ワイキュー,ウォキンガム,フィンチ ャンステッド,チャールトン・クローズ 7番

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続の変換サイクルを行うため繰り返し
    的に動作可能なアナログディジタル変換器であって:ア
    ナログ入力信号を受けるため接続され、上記入力信号の
    方が当該サイクル中に使用する上記変換器によって定め
    られた仮信号値を上回り上記仮信号値と第1の所定の量
    の差のある第1の比較値よりも大きい場合に第1の値を
    有し、該入力信号の方が上記仮信号値を下回り上記仮信
    号値と第2の所定の量の差のある第2の比較値よりも小
    さい場合に第2の値を有し、それ以外の全ての場合に第
    3の値を有するディジタルデータを生成するため各変換
    サイクル中に動作可能である比較手段と;上記仮信号値
    を該入力信号値により近い対応にさせる傾向があるよう
    に上記当該サイクル中に生成された該ディジタルデータ
    に依存して該仮信号値を調整するため各変換サイクル中
    に動作可能である連続的近似手段とからなるアナログデ
    ィジタル変換器。
  2. 【請求項2】 各変換サイクル中に、該連続的近似手段
    は、当該変換サイクル中に生成された該ディジタルデー
    タが該第1の値を有するとき該仮信号値を所定の上方調
    整量増加させ、上記ディジタルデータが該第2の値を有
    するとき該仮信号値を所定の下方調整量減少させ、上記
    ディジタルデータが該第3の値を有するとき上記仮信号
    値を変化のないままにしておく請求項1記載のアナログ
    ディジタル変換器。
  3. 【請求項3】 該所定の上方調整量は各変換サイクルで
    該所定の下方調整量に一致する請求項2記載のアナログ
    ディジタル変換器。
  4. 【請求項4】 該仮信号値は、最初に上記変換器のフル
    スケールの入力信号値の実質的に半分である請求項1乃
    至3のうちいずれか1項記載のアナログディジタル変換
    器。
  5. 【請求項5】 該ディジタルデータの該第1、第2及び
    第3の値は、夫々、+1、−1及び0である請求項1乃
    至4のうちいずれか1項記載のアナログディジタル変換
    器。
  6. 【請求項6】 少なくとも一対の連続的な変換に対し、
    上記対の後半のサイクル中の該第1の所定の量は、上記
    対の前半のサイクル中の該第1の所定の量よりも減少
    し、及び/又は、上記対の後半のサイクル中の該第2の
    所定の量は、上記対の前半のサイクル中の該第2の所定
    の量よりも減少している請求項1乃至5のうちいずれか
    1項記載のアナログディジタル変換器。
  7. 【請求項7】 少なくとも一対の連続的な変換に対し、
    上記対の後半のサイクル中の該第1の所定の量は、上記
    対の前半のサイクル中の該第1の所定の量の実質的に半
    分であり、上記対の後半のサイクル中の該第2の所定の
    量は、上記対の前半のサイクル中の該第2の所定の量の
    実質的に半分である請求項1乃至6のうちいずれか1項
    記載のアナログディジタル変換器。
  8. 【請求項8】 各変換サイクル中、該第1の所定の量は
    該第2の所定の量に一致する請求項1乃至7のうちいず
    れか1項記載のアナログディジタル変換器。
  9. 【請求項9】 該比較手段は、該入力信号値が該第1及
    び第2の比較値の中の一方と比較される第1の比較を実
    行し、次いで、上記入力信号値が上記二つの比較値の中
    の他方と比較される第2の比較を実行するため各変換サ
    イクルで選択的に動作可能である請求項1乃至8のうち
    いずれか1項記載のアナログディジタル変換器。
  10. 【請求項10】 該比較手段は、該第1の比較の結果が
    上記第2の比較を不要にさせる場合、該第2の比較を行
    わない請求項9記載のアナログディジタル変換器。
  11. 【請求項11】 該比較手段は、各変換サイクルの該第
    1の比較に使用するため、前の変換サイクルの最後の比
    較に使用された上記比較値と最も差のある該第1及び第
    2の比較値の中の一方を選択する請求項9又は10記載
    のアナログディジタル変換器。
  12. 【請求項12】 該比較手段は、上記最初の変換サイク
    ルの上記第1の比較中に、該入力信号値から最も差のあ
    る該第1及び第2の比較値の中の一方を採用する請求項
    9乃至11のうちいずれか1項記載のアナログディジタ
    ル変換器。
  13. 【請求項13】 各変換サイクル中、該所定の上方調整
    量は該第1の所定の量の実質的に2倍であり、該所定の
    下方調整量は該第2の所定の量の実質的に2倍である、
    請求項2に付加された請求項9乃至12のうちいずれか
    1項記載のアナログディジタル変換器。
  14. 【請求項14】 該第1及び第2の所定の量は、最初に
    上記変換器の上記フルスケールの入力信号値の8分の1
    に実質的に等しい請求項9乃至13のうちいずれか1項
    記載のアナログディジタル変換器。
  15. 【請求項15】 該比較手段は、各変換サイクル中に、
    該第1の入力信号値が該仮信号値と比較される第1の比
    較を実行し、次いで、該入力信号値は、該第1の比較の
    結果として上記入力信号値が上記仮信号値よりも大きい
    場合に該第1の比較値と比較され、該第1の比較の結果
    として上記入力信号値が上記仮信号値よりも小さい場合
    に該第2の比較値と比較される第2の比較を実行するた
    め動作可能である請求項1乃至8のうちいずれか1項記
    載のアナログディジタル変換器。
  16. 【請求項16】 各変換サイクル中、該所定の上方調整
    量は該第1の所定の量に実質的に等しく、該所定の下方
    調整量は該第2の所定の量に実質的に等しい請求項2に
    付加された請求項15記載のアナログディジタル変換
    器。
  17. 【請求項17】 該第1及び第2の所定の量は、最初に
    上記変換器の上記フルスケールの入力信号値の4分の1
    に実質的に等しい請求項15又は16記載のアナログデ
    ィジタル変換器。
  18. 【請求項18】 該連続的近似手段は:各サイクル中、
    該比較手段によって生成された上記ディジタルデータを
    記憶するディジタルレジスタ手段と;該第1及び第2の
    比較値の中の一方、又は、該仮信号値に対応するディジ
    タルコードデータを得るため、該ディジタルレジスタ手
    段に接続され、上記記憶されたディジタルデータを採用
    するデータ処理手段とを有し、 該比較手段は、該ディジタルデータを生成するため、該
    データ処理手段に接続され上記ディジタルコードデータ
    に対応するアナログ比較信号を生成するディジタルアナ
    ログ変換手段と、該ディジタルデータを生成するため該
    アナログ入力信号と該アナログ比較信号を比較するアナ
    ログ比較器とを有する請求項1乃至17のうちいずれか
    1項記載のアナログディジタル変換器。
  19. 【請求項19】 該データ処理手段はグレイコードの形
    式で上記ディジタルコードデータを生成し、該ディジタ
    ルアナログ変換手段は上記グレイコードに応答性がある
    請求項18記載のアナログディジタル変換器。
  20. 【請求項20】 連続の変換サイクルを行うため繰り返
    し的に動作可能なアナログディジタル変換器であって:
    アナログ入力信号を受けるため接続され、上記入力信号
    の方が当該サイクル中に使用する上記変換器によって定
    められた仮信号値に依存する比較値よりも大きい場合に
    第1の値を有し、それ以外の場合に第2の値を有するデ
    ィジタルデータを生成するため各変換サイクル中に動作
    可能である比較手段と;上記仮信号値を該入力信号値に
    より近い対応にさせる傾向があるように、上記当該サイ
    クル中に生成された該ディジタルデータに依存して該仮
    信号値を調整するため各変換サイクル中に動作可能であ
    る連続的近似手段とからなり、 該連続の変換サイクルの中の少なくとも一つの変換サイ
    クルは、第1及び第2の夫々の比較がそのサイクル中に
    行われるよう上記比較手段が2回以上動作させられる訂
    正サイクルであり、該連続的近似手段は、該仮信号値を
    調整するとき該第1及び第2の比較によって夫々に生成
    された上記ディジタルデータを採用するため上記訂正サ
    イクル中に動作可能であるアナログディジタル変換器。
  21. 【請求項21】 該訂正サイクルの該第2の比較中に採
    用された該比較値は、該第1の比較によって生成された
    該ディジタルデータに依存している請求項20記載のア
    ナログディジタル変換器。
  22. 【請求項22】 該訂正サイクル中、nが1以上の整数
    を表わすとき上記連続的近似手段は上記仮信号値のnビ
    ットを判定し、mがnより大きい整数を表わすとき該比
    較手段はm回の比較を行う請求項20又は21記載のア
    ナログディジタル変換器。
  23. 【請求項23】 連続の変換サイクルを有し、アナログ
    入力信号に対応するディジタル信号を生成するアナログ
    ディジタル変換方法であって、各変換サイクルは:上記
    入力信号の方が当該サイクル中に使用するため定められ
    た仮信号値を上回り第1の所定の量上記仮信号値と差の
    ある第1の比較値よりも大きい場合に第1の値を有し、
    該入力信号の方が上記仮信号値を下回り第2の所定の量
    上記仮信号値と差のある第2の比較値よりも小さい場合
    に第2の値を有し、それ以外の全ての場合に第3の値を
    有するディジタルデータを生成する段階と;上記仮信号
    値を該入力信号値により近い対応にさせる傾向があるよ
    うに上記当該サイクル中に生成された該ディジタルデー
    タに依存して該仮信号値を調整する段階とからなるアナ
    ログディジタル変換方法。
  24. 【請求項24】 連続の変換サイクルを有し、アナログ
    入力信号に対応するディジタル信号を生成するアナログ
    ディジタル変換方法であって、各変換サイクルは:上記
    入力信号値と、当該サイクルで使用するため定められた
    仮信号値に依存する比較信号値の間の比較を行い、上記
    入力信号値が上記比較値よりも大きい場合に第1の値を
    有し、それ以外の場合に第2の値を有するディジタル信
    号を生成する段階と;上記仮信号値を該入力信号値によ
    り近い対応にさせる傾向があるように上記当該サイクル
    中に生成された該ディジタルデータに依存して該仮信号
    値を調整する段階とからなり、 少なくとも一つの変換サイクルは、第1及び第2の夫々
    の比較が行われ、該仮信号値を調整するとき該第1及び
    第2の比較によって夫々に生成された上記ディジタルデ
    ータが採用される訂正サイクルであるアナログディジタ
    ル変換方法。
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