JPH08291253A - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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JPH08291253A
JPH08291253A JP3696596A JP3696596A JPH08291253A JP H08291253 A JPH08291253 A JP H08291253A JP 3696596 A JP3696596 A JP 3696596A JP 3696596 A JP3696596 A JP 3696596A JP H08291253 A JPH08291253 A JP H08291253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PPS樹脂が本来有する優れた特性を大きく損
なうことなく、PPS樹脂の弱点であった耐トラッキン
グ性の改良されたPPS樹脂組成物を得ることを課題と
する。 【解決手段】本発明は、(A)PPS樹脂、(B)ポリ
オレフィン系(共)重合体、シリコーンおよびフッ素系
樹脂から選ばれる1種または2種以上の重合体、(C)
水酸化マグネシウムおよび(D)繊維状および/または
非繊維状充填材を含有するPPS樹脂組成物を提供する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐トラッキング性
などの電気特性に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂
組成物に関するものであり、電気、電子部品、あるいは
自動車電装部品などの電気部品用途に特に有用に適用さ
れるほか、種々の広い分野に適用される。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下P
PS樹脂と略す)は優れた耐熱性、難燃性、剛性、耐薬
品性、電気絶縁性、耐湿熱性などエンジニアリングプラ
スチックとしては好適な性質を有しており、射出成形用
を中心として各種電気・電子部品、機械部品および自動
車部品などに使用されている。
【0003】しかしながら、PPS樹脂はポリアミド樹
脂等の他のエンジニアリングプラスチックに比べ、耐ト
ラッキング性が大きく劣るとの欠点を有している。その
ため、PPS樹脂は高い耐熱性、剛性、電気絶縁性、難
燃性、耐湿熱性と言った電気部品材料としての優れた特
性を有しているにも関わらず、比較的高い電圧下に晒さ
れるような用途への適用は制限されているのが実情であ
る。
【0004】PPS樹脂の耐トラッキング性改良の試み
はこれまでにもなされており、例えば特開昭64−69
658号公報には、長鎖アルコ−ルまたは短鎖ポリアル
コールと長鎖カルボン酸からなる脂肪族飽和エステルと
無機充填材、補強材をPPS樹脂に配合することによ
り、耐トラッキング性が向上することが開示されてい
る。しかし実施例に示されている比較トラッキング指数
(以下CTIと略す)は高々225V程度であり、十分
に改良されたとは言い難い。
【0005】一方、特開平5−271542号公報に
は、PPS樹脂にポリアミドおよび水酸化マグネシウム
を配合することにより耐トラッキング性が向上すること
が開示されているものの、多量のポリアミドを用いるた
め、得られる組成物は吸水時の寸法変化が大きく、また
塩化カルシウムなどの電解質を含有する水溶液下での強
度低下が著しい。耐トラッキング試験は水分や電解質成
分が存在する悪環境下での絶縁破壊の起こり易さを評価
する試験であり、従って高い耐トラッキング性が要求さ
れる用途へのかかる組成物の適用は長期信頼性の点で問
題が残る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、PP
S樹脂が本来有する優れた耐熱性、電気絶縁性、低吸水
性などの諸性質を大きく損なうことなく、耐トラッキン
グ性にも優れたPPS樹脂組成物の取得を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対
して、(B)(B1)下記の関係式を満たすポリオレフ
ィン系重合体および/またはポリオレフィン系共重合
体、(B2)シリコ−ン、(B3)フッ素系樹脂から選
ばれる1種または2種以上を3〜200重量部、(C)
水酸化マグネシウム30〜250重量部および(D)水
酸化マグネシウム以外の、繊維状および/または非繊維
状充填材を0〜350重量部からなるポリフェニレンス
ルフィド樹脂組成物およびそれを射出成形してなる成形
体であって、電気機器部品用の成形体を提供するもので
ある。
【0008】
【数2】
【0009】
【発明の実施の態様】本発明で使用するポリフェニレン
スルフィド樹脂とは、構造式[I]で示される繰り返し
単位を
【化1】 70モル%以上、より好ましくは90モル%以上を含む
重合体であり、上記繰り返し単位が70モル%未満で
は、耐熱性が損なわれるので好ましくない。またPPS
樹脂はその繰り返し単位の30モル%未満を、下記の構
造式を有する繰り返し単位等で構成することが可能であ
る。
【0010】
【化2】 本発明で用いられるPPS樹脂の溶融粘度は、溶融混練
が可能であれば特に制限はないが、通常50〜20,0
00ポアズ(320℃、剪断速度1000sec-1)の
ものが使用され、100〜2000ポアズの範囲がより
好ましく、特に200〜1000ポアズのPPS樹脂が
好適である。
【0011】かかるPPS樹脂は通常公知の方法即ち特
公昭45−3368号公報に記載される比較的分子量の
小さな重合体を得る方法或は特公昭52−12240号
公報や特開昭61−7332号公報に記載される比較的
分子量の大きな重合体を得る方法などによって製造でき
る。本発明において上記の様に得られたPPS樹脂を空
気中加熱による架橋/高分子量化、窒素などの不活性ガ
ス雰囲気下あるいは減圧下での熱処理、有機溶媒、熱
水、酸水溶液などによる洗浄、酸無水物、アミン、イソ
シアネート、官能基含有ジスルフィド化合物などの官能
基含有化合物による活性化など種々の処理を施した上で
使用することももちろん可能である。
【0012】また、本発明のPPS樹脂組成物において
PPS樹脂として、全灰分量が1.0重量%以下、より
好ましくは0.8重量%以下、特に好ましくは0.5重
量%であるPPS樹脂を使用することは、耐トラッキン
グ性のより一層優れた樹脂組成物を得る上で好ましい。
その理由は明確ではないが、全灰分量として測定される
PPS樹脂中のイオン性物質の溶出が、耐トラッキング
性に悪影響を及ぼしているものと思われる。なお、全灰
分量は150℃で1時間乾燥した樹脂5gをるつぼに入
れ、540℃、6時間燃焼させた残渣重量を測定し、乾
燥後の樹脂(5g)に対する残渣重量の割合を算出した
ものである。
【0013】本発明において用いられる成分(B1)
は、下記の関係式を満たすポリオレフィン系重合体およ
び/またはポリオレフィン系共重合体である。
【0014】
【数3】 かかる(B1)ポリオレフィン系重合体および/または
ポリオレフィン系共重合体の具体例としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、3−メチル−1−ブテン、3,3−ジメチル−1
−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1
−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、3−メ
チル−1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、5−
メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、ア
リルシクロペンタン、アリルシクロヘキサン、3−シク
ロヘキシル−1−ブテン、ビニルシクロプロパン、ビニ
ルシクロヘキサン、2−ビニルビシクロ[2,2,1]
−ヘプタンなどの炭素原子を2〜20個含むα−オレフ
ィン類、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネンなどの
非共役ジエン化合物、ブタジエン、イソプレンなどの共
役ジエン化合物、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハ
ロゲン化ビニル化合物、アクリロニトリル、等々の不飽
和単量体を重合して得られる単独重合体およびランダ
ム、ブロック、グラフト共重合体が挙げられ、また上記
不飽和単量体と上記以外の不飽和単量体、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、エタクリル酸メ
チル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、エタクリル酸グリシジル、マレイン酸無水物、アク
リル酸金属塩、メタクリル酸金属塩、エタクリル酸金属
塩、イタコン酸金属塩などの不飽和有機酸及びその誘導
体、酢酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル、ビ
ニルトリメチルメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシランなどのビニルシラン、
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテルなどのビニルエーテル、スチレンな
どの芳香族ビニル化合物等々とのランダム、ブロック、
グラフト共重合体も適用可能である。これら(B1)ポ
リオレフィン系重合体および/またはポリオレフィン系
共重合体のより具体的な例としては、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、エチ
レン/プロピレン/ブタジエン共重合体、エチレン/酢
酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン
/メタクリル酸ナトリウム共重合体、エチレン/メタク
リル酸亜鉛共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、
スチレン/ブタジエン/スチレン共重合体、スチレン/
エチレン/ブチレン/スチレン共重合体、エチレン/ア
クリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メタクリル酸
グリシジル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジ
ルをグラフト共重合したアクリロニトリル/スチレン共
重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジルをグラフト
共重合したポリスチレン重合体、エチレン/メタクリル
酸グリシジルをグラフト共重合したポリメチルメタクリ
レ−ト重合体などが挙げられ、中でも高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/アクリル酸
エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共
重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジルをグラフト
共重合したアクリロニトリル/スチレン共重合体、エチ
レン/メタクリル酸エチル共重合体が特に好適である。
【0015】これら(B1)ポリオレフィン系重合体お
よび/またはポリオレフィン系共重合体は2種類以上併
用することも可能であり、更に(B3)フッ素系樹脂お
よび/または(B2)シリコ−ンとの併用も可能であ
る。
【0016】かかる(B1)ポリオレフィン系重合体お
よび/またはポリオレフィン系共重合体の配合量は、P
PS樹脂100重量部に対し3〜200重量部の範囲、
好ましくは5〜100重量部の範囲、より好ましくは1
0〜70重量部の範囲である。添加量が3重量部に満た
ないと耐トラッキング性向上効果が不十分であり好まし
くなく、添加量が200重量部を越えると樹脂組成物の
機械的強度などを損なうため好ましくない。
【0017】本発明において用いられる(B1)ポリオ
レフィン系重合体および/またはポリオレフィン系共重
合体は、下記の関係式を満たす必要がある。下記の関係
式を
【数4】 満たさないポリオレフィン系(共)重合体を本発明の
(B1)成分として用いても、満足な耐トラッキング性
改良効果は得られない。かかる本発明に適さないポリオ
レフィン系(共)重合体としては例えば、スチレン、メ
チルスチレンの単独重合体、あるいはスチレン、メチル
スチレン、無水マレイン酸などの含有率の高い共重合体
などが挙げられる。また上記関係式中、S≧1.2であ
るが、S≧1.5がより好ましい。ここで上記関係式に
説明を付け加えておくと、例えばエチレン単位の場合、
水素原子数は4、炭素原子数は2であるからS=2.0
0となり、またアクリル酸単位の場合、水素原子数は
4、カルボニル基数は1、炭素原子数は3であるからS
=1.67となる。また例えばエチレン/アクリル酸
(モル比7/3)共重合体の場合、S=2.00×0.
7+1.67×0.3=1.90となる。
【0018】本発明において用いられる(B2)シリコ
ーンとは、シロキサン結合を骨格とし、そのケイ素に有
機基などが直接結合した有機ケイ素化合物である。ケイ
素に直接結合した有機基としては、メチル基、エチル
基、フェニル基、ビニル基、トリフルオロプロピル基お
よびそれらの併用などが知られているが、これら公知の
シリコーンを特に制限なく使用できる。また有機基の一
部がエポキシ基、アミノ基、ポリエーテル基、カルボキ
シル基、メルカプト基、エステル基、クロロアルキル
基、炭素数3個以上のアルキル基、ヒドロキシル基など
を有する置換基で置換されたシリコーンも使用可能であ
る。シリコーンはその架橋の程度などからシリコーンオ
イル、シリコーンエラストマ、シリコーンレジンに分類
される(シリコーンに関しては、「シリコーン材料ハン
ドブック」(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
発行・編集、1993年8月発行)などに詳しく扱われ
ている)。本発明のシリコーンとしてはそのいずれも使
用可能であるが、機械的強度、作業性、耐トラッキング
性の点などからシリコーンエラストマ、シリコーンレジ
ンが特に好ましい。また、平均粒径0.1〜80μmの
微粉末化されたシリコーンエラストマ、シリコーンレジ
ン(例えば東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社
製、“トレフィル”E、Rシリーズ)は、分散性もよく
また作業性にも優れており有効である。更にこれら(B
2)シリコーンは2種類以上併用することも可能であ
る。また、(B1)ポリオレフィン(系)共重合体およ
び/または(B3)フッ素系樹脂との併用も可能であ
る。
【0019】かかる(B2)シリコーンの配合量は、P
PS樹脂100重量部に対し3〜200重量部の範囲、
好ましくは5〜100重量部の範囲、より好ましくは1
0〜70重量部の範囲である。添加量が3重量部に満た
ないと耐トラッキング性向上効果が不十分であり好まし
くなく、添加量が200重量部を越えると樹脂組成物の
機械的強度、流動性などを損なうため好ましくない。
【0020】本発明において用いられる(B3)フッ素
系樹脂とは、樹脂中にフッ素原子を含有する樹脂であ
る。その具体例としては、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレン/
ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエ
チレン/パーフルオロアルキルビニルエ−テル共重合
体、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/パ−
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフル
オロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/フッ化ビニ
リデン共重合体、クロロトリフルオロエチレン/エチレ
ン共重合体、クロロトリフルオロエチレン/フッ化ビニ
リデン共重合体、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、フッ素化エチレン/プロピレン共重
合体等を挙げることができる。また本発明の効果を損な
わない程度に上記フッ素系樹脂と共重合可能なモノマ、
末端封鎖剤を併用して重合して得られた共重合体でも良
い。更にこれら(B3)フッ素系樹脂は2種類以上併用
することも可能である。また、(B1)ポリオレフィン
系(共)重合体および/または(B2)シリコーンとの
併用も可能である。
【0021】かかる(B3)フッ素系樹脂の配合量は、
PPS樹脂100重量部に対し3〜200重量部の範
囲、好ましくは5〜100重量部の範囲、より好ましく
は10〜70重量部の範囲である。添加量が3重量部に
満たないと耐トラッキング性向上効果が不十分であり好
ましくなく、添加量が200重量部を越えると樹脂組成
物の機械的強度、流動性などを損なうため好ましくな
い。
【0022】(B1)〜(B3)のうち2種以上を併用
する場合は、(B1)〜(B3)の成分の合計量が3〜
200重量部の範囲で配合する。
【0023】本発明において用いられる(C)水酸化マ
グネシウムとしては、化学式Mg(OH)で示される
無機物を80重量%以上含む比較的純度の高い水酸化マ
グネシウムが挙げられ、耐トラッキング性、機械的強
度、溶融粘度の点から、好ましくはMg(OH)で示
される無機物を80重量%以上、CaO含量5重量%以
下、塩素含量1重量%以下、より好ましくはMg(O
H)を95重量%以上含み且つ、CaO含量1重量%
以下、塩素含量0.5重量%以下、更に好ましくはMg
(OH)98重量%以上含み且つ、CaO含量0.1
重量%以下、塩素含量0.1重量%以下の高純度水酸化
マグネシウムが適している。
【0024】本発明で使用される水酸化マグネシウムの
形状は、粒子状、フレ−ク状、繊維状いずれでもよいが
分散性などの観点から粒子状、フレ−ク状が最も好適で
ある。また比表面積は15m/g以下、更には10m
/g以下であることが好ましく、比表面積が15m
/gを越えると水酸化マグネシウムの分散性に影響する
ためか耐トラッキング性向上効果、機械的強度などに悪
影響を与えるため好ましくない。粒子状、フレ−ク状の
場合その平均粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.
3〜2μmの範囲のものが耐トラッキング性向上効果、
機械的強度、溶融粘性のバランス上適している。また繊
維状を用いる場合、平均繊維径が0.1〜2μmでアス
ペクト比20〜60、好ましくは平均繊維径0.3〜2
μmでアスペクト比30〜50の範囲のものが適当であ
る。
【0025】この(C)水酸化マグネシウムを、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリクロロシランなどのビ
ニルシラン化合物、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシランなどのエポキシシラン化合物、γ
−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなどのアミノシラン化合物、ステアリン酸、オレイ
ン酸、モンタン酸、ステアリルアルコールなどの長鎖脂
肪酸または長鎖脂肪族アルコールで表面処理して使用す
ることは好ましく、特にエポキシシラン化合物、アミノ
シラン化合物で表面処理した(C)水酸化マグネシウム
の適用は耐トラッキング性向上効果、機械的強度の点で
好適である。
【0026】かかる(C)水酸化マグネシウムの配合量
は、PPS樹脂100重量部に対し30〜250重量部
の範囲、好ましくは30〜150重量部の範囲、より好
ましくは50〜150重量部の範囲である。添加量が3
0重量部に満たないと耐トラッキング性向上効果が不十
分であり好ましくなく、添加量が250重量部を越える
と樹脂組成物の機械的強度、流動性などへの悪影響大き
くなるため好ましくない。
【0027】本発明においては、強度及び寸法安定性等
を向上させるため、必要に応じて(D)水酸化マグネシ
ウム以外の繊維状および/または非繊維状充填材が用い
られる。かかる(D)水酸化マグネシウム以外の繊維状
および/または非繊維状充填材としては、ガラス繊維、
炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、
硼酸アルミウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭
化珪素繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ
繊維、金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナイト、
ゼオライト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、
パイロフィライト、ベントナイト、アスベスト、タル
ク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化
珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタ
ン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラスビーズ、セラミ
ックビ−ズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシリカなどの
非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空であってもよ
く、さらにはこれら充填剤を2種類以上併用することも
可能である。また、これら(D)水酸化マグネシウム以
外の繊維状および/または非繊維状充填材をイソシアネ
ート系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネ−ト系
化合物、有機ボラン系化合物、エポキシ化合物などのカ
ップリング剤で予備処理して使用することは、より優れ
た機械的強度を得る意味において好ましい。
【0028】かかる(D)水酸化マグネシウム以外の繊
維状および/または非繊維状充填材の配合量は(A)P
PS樹脂100重量部に対し0〜350重量部の範囲が
選択され、さらに溶融流動性と機械的強度のバランスの
より優れた樹脂組成物を得る意味においては、(A)P
PS樹脂100重量部に対して、20〜200重量部の
範囲がより好ましく選択される。
【0029】本発明のPPS樹脂組成物には有機シラン
化合物(E)を添加することはトラッキング試験時の侵
食を抑制することに代表されるトラッキング時の侵食を
抑制する意味で有効であり、また、機械的強度および成
形性などの改良にも有効である。かかる有機シラン化合
物の具体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有アルコキ
シシラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランな
どのメルカプト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウ
レイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロ
ピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレイドエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド
基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシアナトプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルト
リメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメト
キシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキ
シシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシラン
などのイソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ
−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合物などの
有機シラン化合物を挙げることができる。かかる有機シ
ラン化合物の添加量は、(A)PPS樹脂100重量部
に対して、0.1〜5重量部が好ましく、特に0.2〜
2重量部が好ましい。
【0030】本発明のPPS樹脂組成物には本発明の効
果を損なわない範囲において、ポリアルキレンオキサイ
ドオリゴマ系化合物、チオエーテル系化合物、エステル
系化合物、有機リン化合物などの可塑剤、タルク、カオ
リン、有機リン化合物などの結晶核剤、ポリオレフィン
系化合物、シリコーン系化合物、長鎖脂肪族エステル系
化合物などの離型剤、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫
外線防止剤、着色剤、難燃剤、発泡剤などの通常の添加
剤を添加することができる。また、本発明のPPS樹脂
組成物は本発明の効果を損なわない範囲で、ポリエステ
ル、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリエー
テルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリカー
ボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケト
ン、ポリチオエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケ
トン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミドエラ
ストマ、ポリエステルエラストマ、ポリアルキレンオキ
サイド、等の樹脂を含んでも良い。但し、従来の技術に
記載したように、ポリアミド樹脂の併用は好ましくな
く、特に特開平5−271542号公報に示されている
ような、PPS樹脂100重量部に対し、10重量部以
上の多量のポリアミド樹脂の併用は避けなければならな
い。したがって、ポリアミド樹脂の併用はPPS100
重量部に対し、10重量部未満であり、通常5重量部以
下程度、特に実質的に含まないことが好ましい。
【0031】本発明のPPS樹脂組成物の調製方法は特
に制限はないが、原料の混合物を単軸あるいは2軸の押
出機、バンバリーミキサー、ニーダーおよびミキシング
ロールなど通常公知の溶融混合機に供給して280〜3
80℃の温度で混練する方法などを代表例として挙げる
ことができる。原料の混合順序にも特に制限はなく、全
ての原材料を配合後上記の方法により溶融混練する方
法、一部の原材料を配合後上記の方法により溶融混練し
更に残りの原材料を配合し溶融混練する方法、あるいは
一部の原材料を配合後単軸あるいは2軸の押出機により
溶融混練中にサイドフィーダーを用いて残りの原材料を
混合する方法など、いずれの方法を用いてもよい。ま
た、少量添加剤成分については、他の成分を上記の方法
などで混練しペレット化した後、成形前に添加して成形
に供することももちろん可能である。
【0032】本発明により得られるPPS樹脂組成物
は、PPS樹脂組成物の本来有する熱安定性、溶融流動
性、機械的強度、電気絶縁性、低吸水性を大きく損なう
ことなく、耐トラッキング性の向上と言う従来のPPS
樹脂に不足していた新たな特性が付与された樹脂組成物
である。かくして得られたPPS樹脂組成物は、射出成
形、押出成形、圧縮成形、吹込成形、射出圧縮成形など
各種公知の成形法への適用が可能であるが、特に射出成
形には好適な樹脂組成物である。本発明のPPS樹脂組
成物の成形体は、発電機、電動機、変圧器、変流器、電
圧調整器、整流器、インバーター、継電器、電力用接
点、開閉器、機遮断機、ナイフスイッチ、他極ロッド、
電気部品キャビネット、ライトソケット、各種端子板、
プラグ、パワーモジュールなどの電気機器部品用途に特
に適している他、センサー、LEDランプ、コネクタ
ー、抵抗器、リレーケース、小型スイッチ、コイルボビ
ン、コンデンサー、バリコンケース、光ピックアップ、
発振子、変成器、プリント基板、チューナー、スピーカ
ー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁
気ヘッドベース、半導体、液晶、FDDキャリッジ、F
DDシャーシ、モーターブラッシュホルダー、パラボラ
アンテナ、コンピューター関連部品等に代表される電子
部品;VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードラ
イヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オー
ディオ・レーザーディスク・コンパクトディスク等の音
声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タ
イプライター部品、ワードプロセッサー部品等に代表さ
れる家庭、事務電気製品部品;オフィスコンピューター
関連部品、電話器関連部品、ファクシミリ関連部品、複
写機関連部品、洗浄用治具、モーター部品、ライター、
タイプライターなどに代表される機械関連部品:顕微
鏡、双眼鏡、カメラ、時計等に代表される光学機器、精
密機械関連部品;オルタネーターターミナル、オルタネ
ーターコネクター,ICレギュレーター、ライトディヤ
ー用ポテンシオメーターベース、排気ガスバルブ等の各
種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイプ、エア
ーインテークノズルスノーケル、インテークマニホール
ド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、キャブレ
ターメインボディー、キャブレタースペーサー、排気ガ
スセンサー、冷却水センサー、油温センサー、ブレーキ
パットウェアーセンサー、スロットルポジションセンサ
ー、クランクシャフトポジションセンサー、エアーフロ
ーメーター、ブレーキパッド摩耗センサー、エアコン用
サーモスタットベース、暖房温風フローコントロールバ
ルブ、ラジエーターモーター用ブラッシュホルダー、ウ
ォーターポンプインペラー、タービンベイン、ワイパー
モーター関係部品、デュストリビューター、スターター
スイッチ、スターターリレー、トランスミッション用ワ
イヤーハーネス、ウィンドウォッシャーノズル、エアコ
ンパネルスイッチ基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒ
ューズ用コネクター、ホーンターミナル、電装部品絶縁
板、ステップモーターローター、ランプソケット、ラン
プリフレクター、ランプハウジング、ブレーキピスト
ン、ソレノイドボビン、エンジンオイルフィルター、点
火装置ケース等の自動車・車両関連部品等々、各種用途
に適用できる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0034】実施例、比較例に示した、耐トラッキング
性、曲げ強度は以下の方法に従って測定した。
【0035】耐トラッキング試験:組成物をドライブレ
ンドし、これを40mmφ単軸押出機にてペレタイズし
た。最大型締め圧力75tの射出成型機を用いて、得ら
れたペレットからASTM1号試験片を射出成型した。
この試験片を用い、IEC112法に従って比較トラッ
キング指数(CTI)を測定した。
【0036】曲げ強度:ASTM D790に従った。
【0037】参考例1(PPS樹脂) 本実施例ならびに比較例で、PPS樹脂として東レ
(株)社製のM2888(PPS−1)ならびにM29
00(PPS−2)を使用した。該PPS樹脂の全灰分
量はそれぞれが0.07、0.68重量%であった。
【0038】参考例2(PPSの重合) オートクレーブに30%水硫化ナトリウム水溶液4.6
7kg、50%水酸化ナトリウム2.00kgならびに
NMP8kgを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃ま
で昇温し、水3.8kgを含む留出水4.1lを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン3.75k
gならびにNMP2kgを加えて230℃で1時間、更
に260℃で2時間加熱した。反応生成物を濾別し、室
温で3回水洗し、80℃で24時間減圧乾燥して、数平
均分子量5400の粉末のPPS樹脂(PPS−3)を
得た。該PPS樹脂の全灰分量は1.20重量%であっ
た。
【0039】実施例1〜4 (A)PPS樹脂、(B)ポリオレフィン系(共)重合
体、シリコーンおよびフッ素系樹脂から選ばれる重合
体、(C)水酸化マグネシウムおよび(D)充填材とを
表1に示す割合でドライブレンドした後、280〜32
0℃の温度条件に設定したスクリュー式単軸押出機によ
り溶融混練後ペレタイズした。得られたペレットを用い
耐トラッキング性および曲げ強度測定試験片を成形し
た。得られた試験片について測定したCTI、曲げ強度
を表1に示す。
【0040】実施例5〜9 (A)PPS樹脂(PPS−1〜3)、(B)ポリオレ
フィン系重合体,(C)水酸化マグネシウムおよび
(D)充填材、(E)有機シラン化合物とを表1に示す
割合でドライブレンドした後、280〜320℃の温度
条件に設定したスクリュー式単軸押出機により溶融混練
後ペレタイズした。得られたペレットを用い耐トラッキ
ング性および曲げ強度測定試験片を成形した。得られた
試験片について測定したCTI、曲げ強度を表1に示
す。
【0041】この様に、PPS−1〜PPS−3いずれ
のPPS樹脂を用いても耐トラッキング性向上が認めら
れるが、全灰分量のより少ないPPS樹脂を用いたほう
がその効果はより顕著に現れる。
【0042】比較例 1〜3 (B)ポリオレフィン系(共)重合体、シリコーンおよ
びフッ素系樹脂から選ばれる樹脂を添加しないこと以外
は実施例1〜7と同様にしてドライブレンド、溶融混
練、ペレタイズを行った。得られたペレットを用い耐ト
ラッキング性および曲げ強度測定試験片を成形した。得
られた試験片について測定したCTI、曲げ強度を表2
に示す。
【0043】この様に(B)ポリオレフィン系(共)重
合体、シリコーンおよびフッ素系樹脂から選ばれる樹脂
を配合することにより、CTIは大きく向上する。
【0044】比較例 4 (B)成分としてポリスチレン(S=1.0)を用いた
こと以外は実施例1〜3と同様にしてドライブレンド、
溶融混練、ペレタイズを行った。得られたペレットを用
い耐トラッキング性および曲げ強度測定試験片を成形し
た。得られた試験片について測定したCTI、曲げ強度
を表2に示す。
【0045】ポリスチレンの様にS値が1.0と低いポ
リオレフィン系重合体を用いても十分な耐トラッキング
性向上効果は得られない。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂
組成物は、PPS樹脂が本来有する優れた耐熱性、電気
絶縁性、低吸水性などの諸性質を大きく損なうことな
く、耐トラッキング性にも優れたPPS樹脂である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 7/02 KCJ C08K 7/02 KCJ C08L 23/00 LCJ C08L 23/00 LCJ LCQ LCQ 27/12 LGF 27/12 LGF 83/04 LRR 83/04 LRR H01B 3/30 H01B 3/30 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂10
    0重量部に対して、(B)(B1)下記の関係式を満た
    すポリオレフィン系重合体および/またはポリオレフィ
    ン系共重合体、(B2)シリコーン、(B3)フッ素系
    樹脂から選ばれる1種または2種以上を3〜200重量
    部、(C)水酸化マグネシウム30〜250重量部およ
    び(D)水酸化マグネシウム以外の、繊維状および/ま
    たは非繊維状充填材を0〜350重量部からなるポリフ
    ェニレンスルフィド樹脂組成物。 【数1】
  2. 【請求項2】(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂とし
    て、その全灰分量が1.0重量%以下のポリフェニレン
    スルフィド樹脂を用いる、請求項1記載のポリフェニレ
    ンスルフィド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】シリコーンがシリコーンエラストマ、シリ
    コーンレジンから選ばれた1種以上である請求項1また
    は2記載のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】さらに(E)有機シラン化合物を配合して
    なる請求項1〜3のいずれか記載のポリフェニレンスル
    フィド樹脂組成物。
  5. 【請求項5】有機シラン化合物の配合量が(A)ポリフ
    ェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し、0.1〜
    5重量部である請求項4記載のポリフェニレンスルフィ
    ド樹脂組成物
  6. 【請求項6】有機シラン化合物がエポキシ基含有アルコ
    キシシラン化合物、アミノ基含有アルコキシシラン化合
    物、ウレイド基含有アルコキシシラン化合物、イソシア
    ネート基含有アルコキシシラン化合物、メルカプト基含
    有アルコキシシラン化合物から選ばれる1種または2種
    以上である請求項4または5記載のポリフェニレンスル
    フィド樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載のポリフェニ
    レンスルフィド樹脂組成物を射出成形して得られる成形
    体であって、電気機器部品用の成形体。
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