JPH08285444A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

Info

Publication number
JPH08285444A
JPH08285444A JP9067695A JP9067695A JPH08285444A JP H08285444 A JPH08285444 A JP H08285444A JP 9067695 A JP9067695 A JP 9067695A JP 9067695 A JP9067695 A JP 9067695A JP H08285444 A JPH08285444 A JP H08285444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meat
vegetable compartment
gas permeable
fish
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9067695A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nagata
晃司 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP9067695A priority Critical patent/JPH08285444A/ja
Publication of JPH08285444A publication Critical patent/JPH08285444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は肉・魚用貯蔵室と野菜室とを有する
冷蔵庫において、野菜室に貯蔵した青果物の呼吸作用に
より排出される水蒸気と炭酸ガスを、青果物の収納状態
に応じて野菜室から肉・魚用貯蔵室へ自然に移動させる
ことにより、両貯蔵室を高湿度に保つとともに、炭酸ガ
スとオゾンの混合ガスの殺菌作用により腐敗細菌(低温
細菌)の繁殖を抑制して、食品の保存可能期間を延長す
ることを目的とする。 【構成】 肉・魚用貯蔵室21と野菜室22とを隣接し
て配置し、二つの貯蔵室21、22を水蒸気及び炭酸ガ
ス透過性のあるガス透過膜29bを有する仕切板29に
より区画し、冷却器13から肉・魚用貯蔵室21へ通じ
る通風路内にオゾン発生器34を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物と肉・魚類を共
に鮮度良く保存しうる冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫は肉・魚用貯蔵室を新温度
帯と呼ばれる約−3℃〜1℃に調整出来るように設定さ
れているが、非常に低湿度(約20〜40%RH)であ
り、肉類・魚介類は乾燥しないように完全に密封包装す
る必要があり、不完全な包装では表面が乾燥して変色し
鮮度が低下するという課題があり、この課題を解決すべ
く特開昭2−306083号公報に開示されているよう
に、青果物より排出される水蒸気により肉・魚用貯蔵室
を高湿度にして、肉・魚類を密封包装することなく鮮度
維持向上を図る方法を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法では、低温といえども高湿なため細菌(低温細
菌)の繁殖があり、衛生面の問題と肉・魚類の保存可能
期間がそれほど長くならないという課題があった。ま
た、野菜の品温が高い時は野菜から蒸散してくる水蒸気
が多く、肉・魚用貯蔵室へ透過しきれないために野菜室
の結露が増えるという課題があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑み、野菜の呼吸作用
により排出される炭酸ガス及び水蒸気にオゾンを添加す
ることにより、炭酸ガス及び水蒸気とオゾンの混合ガス
により肉・魚類の乾燥と細菌の繁殖を抑制して、肉・魚
類の保存可能期間を延長すると共に、隣接された野菜室
の結露を抑制して野菜室内を適度な高湿度に保つ冷蔵庫
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷蔵庫は、野菜室と肉・魚用貯蔵室を隣接さ
せて設け、両者をガス透過性の基布と形状記憶樹脂とで
構成されるガス透過膜を有する仕切板により区画し、冷
却器から肉・魚用貯蔵室に通じる通風路内にオゾン発生
器を設けたものである。
【0006】また、基布と形状記憶樹脂を接着したガス
透過膜を前記仕切板の開口部に一体成型したものであ
る。
【0007】また、ガス透過膜が基布と形状記憶樹脂を
適当な間隔で点在する接着層を介して接着したものであ
る。
【0008】また、ガス透過膜の形状記憶樹脂面が野菜
室の内側となるように配設したものである。
【0009】また、基布に撥水処理をしたものである。
【0010】
【作用】本発明の冷蔵庫は、上記構成により、野菜室に
貯蔵された野菜の品温が高く呼吸作用や蒸散作用が盛ん
な時は肉・魚用貯蔵室へのガス透過性が大きく、野菜か
ら排出された炭酸ガスや水蒸気にオゾンが添加された混
合ガスが、肉・魚用貯蔵室を漂うこととなり、この混合
ガスにより肉・魚類の乾燥防止と殺菌作用による肉・魚
類の細菌の繁殖を防止して腐敗を抑制し、従来より更に
肉・魚類の保存可能期間を延長することができると共
に、隣接された野菜室の結露を抑制して野菜室内を適度
な高湿度に保つことができる。
【0011】また、基布と形状記憶樹脂を接着したガス
透過膜を前記仕切板の開口部に一体成型したものである
から、部品点数の削減と低コスト化が可能になる。
【0012】また、ガス透過膜が基布と形状記憶樹脂を
適当な間隔で点在する接着層を介して接着したものであ
るから、ガス透過性をあまり低下させずに形状記憶樹脂
の補強ができる。
【0013】また、ガス透過膜の形状記憶樹脂面が野菜
室の内側となるように配設したものであるから、野菜室
内の温度および湿度変化に対して迅速にガス透過度を変
化させることができる。
【0014】また、基布に撥水処理を施したものである
から、肉汁などの食品の汁による汚れの防止と、ガス透
過膜のガス透過性を安定に保つことができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0016】図1は、本発明の冷蔵庫の断面図を示すも
ので、1は冷蔵庫本体で、外箱2と内箱3と両者の空隙
に形成されたウレタン発泡断熱材4とより構成され、該
冷蔵庫本体1の前面開口部に3つのドア5、6、7が配
設されている。前記3つのドアはそれぞれ前記冷蔵庫本
体1の冷凍室8、冷蔵室9、第1の野菜室10の開口部
に対応して配設されている。
【0017】前記冷凍室8の底板11と冷蔵室9の天板
12に囲まれた区画壁内には、冷却器13とその背後に
庫内ファン14を有している。また、前記冷凍室8の背
部及び冷蔵室9の背面上部には、前記蒸発器13からの
冷却空気を各室に導入する為の通風路15、16が形成
されている。17はコンプレッサー、18は冷凍室8の
網棚、19、20は冷蔵室9の網棚で、21は約−3℃
〜0℃に設定された肉・魚用貯蔵室、22は第2の野菜
室である。
【0018】前記第1の野菜室10は従来からある高湿
度野菜室で、前記冷蔵室9の下部に位置し、仕切板23
により冷蔵室9と区画されている。第1の野菜室10内
には野菜室ドア7と一体で開閉引き出しが可能な野菜貯
蔵容器24と、この容器が第1の野菜室10に収納され
たときに容器24の上面開口部に密接される蓋体25を
有している。この蓋体25は数個の貫通穴25aを有す
るプラスチック成型品で、前記貫通穴25aを覆う如く
透湿膜26が一体成型されている。
【0019】また、前記第1の野菜室10は、前記冷蔵
室9の温度調節用ダンパー27により調整された冷蔵室
9内の冷気を、前記仕切板23の前後に設けられた通気
口23aを通じて、容器24の周囲を循環させて青果物
28を間接冷却して適温を保持する。以上の構成により
適温(約5〜7℃)で高湿度を保持する。
【0020】一方、前記第2の野菜室22は肉・魚用貯
蔵室21の下部に設けられ、青果物の凍結点よりやや高
い温度(約1〜2℃)に設定され、仕切板29により前
記肉・魚用貯蔵室21と仕切られている。
【0021】図2に示したように、この仕切板29は、
従来からある第1の野菜室10の蓋体25と同様の構成
で、数個の貫通穴29aを有するプラスチツク成型品
で、前記貫通穴29aを覆う如くガス透過性を有するガ
ス透過膜29bが一体成型されている。
【0022】前記ガス透過膜29bは、図3に示したよ
うにナイロンやポリエステルなどの基布29cにポリウ
レタン樹脂系の形状記憶樹脂フィルム29dを適当な間
隔で点在する接着層29eを介して接着したものであ
る。尚、前記基布29cはフッソ系やシリコン系の撥水
処理を施している。
【0023】また、30は肉・魚用貯蔵室21の扉、3
1は第2の野菜室22の扉で、32は前記肉・魚用貯蔵
室21の背面に設けられた冷気吐出口、33は同貯蔵室
21の前面上部に設けられた冷気吸い込み口、34は前
記第2の野菜室22の背面の前記冷却器13の風下の通
風路16に設けられたオゾン発生器である。
【0024】前記オゾン発生器34は、図4の拡大断面
図に示したような構成で、ステンレス等のケーシング3
5に冷気吸い込み口35aと吐出口35bを設け、この
間にオゾン発生電極36、電極を固定する支持枠37、
電極36に高電圧を印加する高電圧発生装置38、発生
したオゾン化空気を前記肉・魚用貯蔵室21内に送入す
るための送風ファン39、ファン駆動用モータ40、送
風をスムースにする目的で設けられたケーシング35内
の隔壁41および高圧電源回路42が配設されている。
【0025】尚、前記第2の野菜室22には、凍結点ま
で低温障害を起こさない青果物(ホウレンソウ、サラダ
菜等)を保存し、低温耐性が弱く低温障害を起こす危険
のあるキュウリやナス、ピーマン、レモンなどは前記第
1の野菜室10に保存するものである。
【0026】以上のように構成された冷蔵庫について、
図1から図6を用いてその動作を説明する。
【0027】前記第2の野菜室22に低温障害を起こさ
ないホウレンソウなどの青果物35を貯蔵すると、前記
貯蔵した青果物35から呼吸作用・蒸散作用により排出
される水蒸気や炭酸ガスの一部が、前記ガス透過膜29
bを有する仕切板29を透過して、上部の肉・魚用貯蔵
室21に移行することにより、同貯蔵室21は自然に高
湿度でかつ通常大気中より炭酸ガス濃度の高い雰囲気と
なる。
【0028】また、前記肉・魚用貯蔵室21の背面に設
けられたオゾン発生器34をスイッチ(図示しない)を
入れて駆動させると、前記オゾン発生電極36近傍の乾
燥した空気は効率良くオゾン化され、送風ファン39に
より前記肉・魚用貯蔵室21に循環される。
【0029】この際発生したオゾンの一部は、濃度勾配
により徐々に、水蒸気や炭酸ガスとは逆に前記ガス透過
膜29bを有する仕切板29を透過して下部の前記第2
の野菜室22に移動する。一方、前記青果物35は絶え
ず呼吸作用により炭酸ガスを排出しているので、第2の
野菜室22内も炭酸ガスにオゾンが添加された混合ガス
が循環することになる。
【0030】ここで更に、前記ガス透過膜29bの動作
について詳細に説明する。図5において、Aは一般のガ
ス透過膜の透湿度及び炭酸ガス透過度と温度の関係を、
Bは本発明の形状記憶樹脂よりなる感温特性を有するガ
ス透過膜29bの透湿度及び炭酸ガス透過度と温度の関
係を示したもので、Aは温度が上昇してもあまり透湿度
及び炭酸ガス透過度が大きくならないが、Bは温度が上
昇してガラス転移温度Tg(例えば5〜15℃の範囲)
以上になると透湿度及び炭酸ガス透過度が急激に大きく
なることを示している。
【0031】つまり、前記形状記憶樹脂フィルム29b
が、ガラス転移温度Tg領域を境に水蒸気や炭酸ガスの
ガス透過機能が大きく変化する特性を有していることを
示している。従って、ちょうど図6に示した野菜の呼吸
量に呼応するかの如く、水蒸気や炭酸ガスのガス透過機
能が温度によって変化するものである。
【0032】これは、ガラス転移温度Tg以下の低温時
には、樹脂の分子間の隙間が収縮してガス透過能を抑
え、ガラス転移温度Tg以上の高温時には、樹脂の非晶
相の分子運動が活発になることにより、樹脂の分子間の
隙間が拡がってガス透過能が上昇する機能を持っている
ためである。
【0033】まず、前記第2の野菜室22に青果物35
が収納されると、青果物自体から呼吸作用により排出さ
れる水分により、略密閉型となっている第2の野菜室2
2内は高湿度になる。青果物の収納直後は、青果物の品
温が高くて呼吸作用が盛んであるため排出される水分が
多いので、通常は第2の野菜室22内が過湿状態となっ
て、前記仕切板29に結露が発生しやすい。
【0034】しかし、このような状態の時は、前記第2
の野菜室22の前記仕切板に設けられたガス透過膜29
bの大きな水蒸気透過能により、余分な水分は図3の模
式図に示した如く、水蒸気分圧(Pi)の高い野菜室2
2側から水蒸気分圧(Po)の低い上部の肉・魚用貯蔵
室21へと移動するので、過湿状態が回避されて結露が
防止されると共に、肉・魚用貯蔵室21が適度に高湿度
化される。
【0035】またこの時、青果物35から排出された炭
酸ガスも同時に肉・魚用貯蔵室21へ濃度勾配により移
動する。そして更に、前記オゾン発生器34により供給
されるオゾンが添加されることにより、前記肉・魚用貯
蔵室21は高湿度で且つ炭酸ガスとオゾンの混合ガスを
含む雰囲気となる。従って、肉・魚類43の乾燥を防止
し、炭酸ガスとオゾンの混合ガスによる殺菌作用で腐敗
細菌の繁殖を抑制する。勿論、前記野菜室22に貯蔵し
た青果物35も同様に殺菌される。
【0036】ここで、炭酸ガスとオゾンの混合ガスの殺
菌作用について説明する。炭酸ガスは食品組織への浸透
性が良いが殺菌力は弱いのに対して、オゾンは殺菌力は
炭酸ガスより格段に優れるが食品組織への浸透性が弱く
表面殺菌しか出来ない。しかし、炭酸ガスにオゾンを添
加した混合ガスは、お互いの欠点を補うかたちで作用
し、食品の内部まで殺菌作用がおよぶことになる。
【0037】また、オゾンを発生させる環境はできるだ
け乾燥空気の方が効率がよいが、発生したオゾンは高湿
度環境下の方が効率よく分解して、活性なラジカル酸素
を産出するので殺菌力が高くなる。前記オゾン発生器3
4は、このような理由から、もっとも乾燥しやすい前記
通風路16に設けられている。
【0038】次に、野菜室の温度が低い場合について説
明する。青果物35が収納されてから時間が経過して、
第2の野菜室22内の温度が前記形状記憶樹脂のガラス
転移温度Tgより低い温度(例えば5℃)以下になった
時は、前記ガス透過膜29bの水蒸気透過能は低下し
て、前記第2の野菜室22内を野菜の貯蔵に適した高湿
度(約80〜95%RH)に保つようになる。
【0039】また、野菜の収納量が少ない時は、野菜の
呼吸熱が小さいため前記第2の野菜室22内の温度が低
いと共に野菜からの水分の蒸散が少なく乾燥しやすい状
態になるが、この時は前記ガス透過膜29bの透湿度が
小さくなって野菜の乾燥を防止するような働きをする。
このような時は、前記肉・魚用貯蔵室21への水蒸気と
炭酸ガスの移動量は少なくなるが、オゾンは供給される
ので適度な殺菌作用は持続する。
【0040】以上のように本実施例によれば、第2の野
菜室22とこの野菜室22に隣接した肉・魚用貯蔵室2
1とを有し、第2の野菜室22と肉・魚用貯蔵室21が
適度な透湿性及びガス透過性のあるガス透過膜29bを
有する仕切板29により区画され、冷却器13から前記
肉・魚用貯蔵室21に通じる通風路内にオゾン発生器3
4を設けることにより、肉・魚類43の乾燥を防止し、
炭酸ガスとオゾンの混合ガスにより肉・魚類43及び青
果物35の腐敗細菌の繁殖を抑制することができる。
【0041】また、前記仕切板29にガス透過性の基布
29cと形状記憶樹脂フィルム29dで構成するガス透
過膜29bを有することにより、前記野菜室22内の温
度変化及び野菜の収納量に応じて水蒸気及び炭酸ガス透
過能が適切に変化して、野菜室22内の結露を防止しつ
つ野菜に適した高湿度を維持し、炭酸ガス障害(ほうれ
ん草等の軟弱野菜がずるけたりする症状)を抑制できる
ので、従来より野菜を長期間保存することができる。
【0042】従って、肉・魚類43及び青果物35の鮮
度保持期間を延長することが出来ると共に、両貯蔵室内
の脱臭もすることができる。また、肉・魚類43の貯蔵
をする際に完璧な包装をする必要がなく、貯蔵の手間を
省くことも出来る。
【0043】更に、加湿器や炭酸ガスボンベ等を使用し
ないので、安価に上記の効果を実現させることが可能と
なる。
【0044】尚、前記肉・魚用貯蔵室21と野菜室22
の配置を、上下逆にしたり、左右に隣接配置しても、同
様の効果が期待できる。
【0045】また、基布29cと形状記憶樹脂フィルム
29dを接着したガス透過膜29bを仕切板29の開口
部29aに一体成型したものであるから、ガス透過膜2
9bの強度が維持できるとともに部品点数の削減と低コ
スト化が可能になる。
【0046】尚、前記形状記憶樹脂フィルム29d単体
では薄くて(数ミクロンから数十ミクロン)破れやすい
為一体成型は不可能であるが、基布29cと積層した構
成としたことで可能となるものである。
【0047】また、ガス透過膜29bが基布29cと形
状記憶樹脂フィルム29dを適当な間隔で点在する接着
層29eを介して接着したものであるから、ガス透過性
をあまり低下させずに形状記憶樹脂フィルム29dの補
強ができる。
【0048】また、ガス透過膜29bの形状記憶樹脂フ
ィルム29d面が第2の野菜室22の内側となるように
配設したものであるから、野菜35の品温を感知しやす
く、野菜室22内の温度および湿度変化に対して迅速に
ガス透過性を変化させることができる。
【0049】また、基布29cに撥水処理を施している
ため、前記肉・魚用貯蔵室21から落下する可能性があ
る肉汁などによる汚れの防止と、ガス透過膜29bのガ
ス透過性を安定に保つことができる。
【0050】尚、図示しないが、前記ガス透過膜29b
は接着層29eを介しないで形状記憶樹脂フィルム29
dの両面に基布29cを重ね、周囲だけを接着したり別
の樹脂成型品で挟んで前記仕切板29に固定してもよ
い。
【0051】更に、基布29cや形状記憶樹脂フィルム
29dに防かび剤を練り込んで、防かび効果をもたせる
こともできる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明は、野菜室と該野菜
室に隣接した肉・魚用貯蔵室とを有し、前記野菜室と肉
・魚用貯蔵室がガス透過性のある基布と形状記憶樹脂と
で構成されるガス透過膜を有する仕切板により区画さ
れ、冷却器から前記肉・魚用貯蔵室に通じる通風路内に
オゾン発生器を設けることにより、肉・魚用貯蔵室を高
湿度に保つと共に、炭酸ガスとオゾンの混合ガスによる
食品内部への浸透性のある殺菌作用で、腐敗細菌の繁殖
を抑制することができる。従って、肉・魚類及び青果物
の鮮度保持期間を従来より更に延長することができると
ともに、室内の脱臭も可能となる。また、肉・魚類の貯
蔵に際し、完璧な包装をする必要がなくなるので、貯蔵
の手間を省くことができる。更に、加湿器や炭酸ガスホ
ンベ等を使用しないので、安価に上記の効果を実現させ
ることが可能となる。
【0053】そして、前記ガス透過膜が青果物の品温に
よる呼吸量の変化や野菜の収納量に応じて適切にガス透
過性が変化するため、従来の一般のガス透過膜より更に
適切な湿度制御及び炭酸ガス制御が可能となり、野菜室
内の温度変化及び野菜の収納量に応じて水蒸気や炭酸ガ
スの透過能が適切に変化して、野菜室内の結露を防止し
つつ野菜に適した高湿度の維持と炭酸ガス障害の防止が
できるので、青果物を長期間新鮮に保存することが出来
る。
【0054】また、ガス透過膜は基布と形状記憶樹脂を
接着したものであるからガス透過膜を前記仕切板の開口
部に容易に一体成型することができ、部品点数の削減と
低コスト化が可能になる。
【0055】また、ガス透過膜が基布と形状記憶樹脂を
適当な間隔で点在する接着層を介して接着したものであ
るから、ガス透過度をあまり低下させずに形状記憶樹脂
の補強ができる。
【0056】また、ガス透過膜の形状記憶樹脂面が野菜
室の内側となるように配設したものであるから、野菜室
内の温度および湿度変化に対して迅速に透湿度を変化さ
せることができる。
【0057】また、基布に撥水処理をしたものであるか
ら、肉汁などによる汚れの防止とガス透過膜のガス透過
性を安定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施例における冷蔵庫の野菜室と肉・
魚用貯蔵室の仕切板の斜視図
【図3】本発明の実施例における冷蔵庫のガス透過膜の
部分拡大断面図
【図4】図1におけるオゾン発生器の拡大断面図
【図5】本発明の実施例におけるガス透過膜と一般のガ
ス透過膜の水蒸気及び炭酸ガスの透過機能の説明図
【図6】野菜の呼吸量と温度の関係を示す説明図
【符号の説明】
21 肉・魚用貯蔵室 22 第2の野菜室 29 仕切板 29a 開口部 29b ガス透過膜 29c 基布 29d 形状記憶樹脂フィルム 29e 接着層 34 オゾン発生器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜室と該野菜室に隣接した肉・魚用貯
    蔵室とを有し、前記野菜室と肉・魚用貯蔵室がガス透過
    性の基布と形状記憶樹脂とで構成されるガス透過膜を有
    する仕切板により区画され、冷却器から前記肉・魚用貯
    蔵室に通じる通風路内にオゾン発生器を設けた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 形状記憶樹脂がポリウレタン系樹脂で基
    布がナイロンやポリエステルなどの織布あるいは不織布
    である請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 基布と形状記憶樹脂を接着したガス透過
    膜を前記仕切板の開口部に一体成型した請求項1記載の
    冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 ガス透過膜が基布と形状記憶樹脂を適当
    な間隔で点在する接着層を介して接着したものである請
    求項1記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 ガス透過膜の形状記憶樹脂面が野菜室の
    内側となるように配設した請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 基布に撥水処理をした請求項1記載の冷
    蔵庫。
JP9067695A 1995-04-17 1995-04-17 冷蔵庫 Pending JPH08285444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9067695A JPH08285444A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9067695A JPH08285444A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08285444A true JPH08285444A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14005150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9067695A Pending JPH08285444A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08285444A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011121937A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2011226758A (ja) * 2010-03-29 2011-11-10 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2013221628A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
CN104990328A (zh) * 2015-04-01 2015-10-21 合肥华凌股份有限公司 蒸汽杀菌冰箱
US10602751B2 (en) 2018-03-30 2020-03-31 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Countertop produce-preservation device having selectively-removable shelves

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011121937A1 (ja) * 2010-03-29 2011-10-06 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2011226758A (ja) * 2010-03-29 2011-11-10 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2011226759A (ja) * 2010-03-29 2011-11-10 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2013221628A (ja) * 2012-04-12 2013-10-28 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
CN104990328A (zh) * 2015-04-01 2015-10-21 合肥华凌股份有限公司 蒸汽杀菌冰箱
CN104990351A (zh) * 2015-04-01 2015-10-21 合肥华凌股份有限公司 蒸汽杀菌冰箱及其控制方法
US10602751B2 (en) 2018-03-30 2020-03-31 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Countertop produce-preservation device having selectively-removable shelves

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004360948A (ja) 冷蔵庫
JPH05227881A (ja) 保存庫
JP6826823B2 (ja) 冷蔵庫
JP3824819B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JPH08136113A (ja) 冷蔵庫
JP2543185B2 (ja) 冷蔵庫
JPH08285444A (ja) 冷蔵庫
JPH0571861A (ja) 冷蔵庫
JP2003279232A (ja) 冷蔵庫の加湿装置
JPH04371778A (ja) 冷蔵庫
JPH1073359A (ja) 低温貯蔵庫
JP2594335B2 (ja) 冷蔵庫の野菜室
JP6963415B2 (ja) 貯蔵庫
JP3502231B2 (ja) 冷蔵庫
JPH06307760A (ja) 冷蔵庫
JPH06185850A (ja) 冷蔵庫
JP2945690B2 (ja) 冷蔵庫
JP7038783B2 (ja) 冷蔵庫
JP2574457B2 (ja) 冷蔵庫
JPH10103849A (ja) 冷蔵庫
JP2000283646A (ja) 冷蔵庫
JP2010266097A (ja) 冷蔵庫
JPH087334Y2 (ja) 生鮮物保存庫
JPH10339549A (ja) 冷蔵庫
JPH03113256A (ja) 食品貯蔵庫