JPH087334Y2 - 生鮮物保存庫 - Google Patents

生鮮物保存庫

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JPH087334Y2
JPH087334Y2 JP13637089U JP13637089U JPH087334Y2 JP H087334 Y2 JPH087334 Y2 JP H087334Y2 JP 13637089 U JP13637089 U JP 13637089U JP 13637089 U JP13637089 U JP 13637089U JP H087334 Y2 JPH087334 Y2 JP H087334Y2
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water
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dew
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JP13637089U
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汪芳 白井
政実 下畑
由美夫 中村
功守 馬場
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Orion Machinery Co Ltd
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Orion Machinery Co Ltd
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  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、主として、肉、魚介類、野菜、そばその他
の麺類などの生鮮食料品を、品質を損なうことなく保存
するのに適した装置に関するものである。
従来技術 生鮮食料品を冷蔵保存するためには、低温であること
と湿度を高く維持することとが必要とされる。保存温度
は、保存中に温度変化が生じると鮮度が低下し、品質の
劣化につながるので、例えば、牛肉の場合、−1℃±0.
5℃に保つことが必要である。又、湿度に関しては、相
対湿度が80〜95%RHであることが望ましく、例えば、そ
ばの場合は、この上限に近い湿度が要求される。
このような目的を達成する装置として、本出願人は、
先に、第6図に示すような生鮮物保存庫を開示した。こ
れは、断熱材20で覆われている箱状の貯蔵室24の一面
を、蝶番等により開閉自在に枢着された、断熱材から成
るドア22で構成し、この貯蔵室24の内部を、貯蔵室内面
と所定の空間を隔てて設けた伝熱パネル26により仕切っ
て、ドア22に対して開口する生鮮物収納室27と、この収
納室27を取り囲む空間から成る冷却室28とを区画形成
し、更に、この密閉空間から成る冷却室28を、伝熱パネ
ル26の天井面26aと側面26bとに、ほぼ平行に設けた一連
の仕切板29が仕切ることにより、仕切板29の上部に穿設
した通孔30において、連通する空気循環流路が、該仕切
板29の両側に画成されている。31は、通孔30に臨んで設
置された送風機で、循環空気を、空気冷却器40に向けて
送風する。空気冷却器40は、貯蔵室24の下部ケーシング
(図示せず)内に収納された冷媒圧縮機41、凝縮器42、
減圧器43と共に、冷凍サイクルを形成する冷媒蒸発器で
ある。48は、圧縮機41の冷媒出口と蒸発器(40)の冷媒
入口間を接続するバイパス管の開閉を行う電磁弁であ
る。52は、冷却室内の温度を検出する温度センサ54の信
号に基づいて、圧縮機41を制御する制御器である。又、
58は、ドア周縁に設けたシール材である。
このような装置により、冷却室内の温度を生鮮物収納
室内の設定保存温度より2〜1℃程度低く保つことによ
り、生鮮物収納室内側の伝熱パネル表面における減湿
は、極力抑えられる結果、収納室内は、設定した低温の
下で、高湿環境を生成する。
問題点 上述のように、生鮮物保存庫内は、低温で高湿に維持
されているが、ドア開閉の度毎に入れ替える空気中の水
蒸気が伝熱パネルと接触して結露する場合がある。この
結露水のうち、収納室27の側壁面に生成したものは、壁
面を伝って流下し、ドレン排出口25から貯蔵室24外に排
出されるが、伝熱パネルの天井面26aにおける結露は、
そのままでは、貯蔵食品に落下して、食品の品質を損う
おそれがあるので、吸水性素材から成る露落ち防止プレ
ート21を天井面26aの下方に、ドア22と対向する側面26b
の方向に、やや傾斜させて設けて、該プレート21上に落
下した水滴は、プレート21の表面に形成した不透水層上
を流して、側壁面21bへ誘導してから、該壁面21bを伝っ
て下方へ落下させると共に、該プレート21の下面は、素
材の持つ断熱性と吸水性とにより、水滴が生じるのを防
止していた。
しかしながら、この露落ち防止プレートは、水分の他
にも、食品から放出される各種の揮発成分を吸着するこ
とにより、カビの発生や悪臭を放つ原因となり、したが
って、これを防止するには、頻繁にプレートの交換を行
うか、若しくは、殺菌、洗滌を繰り返すことが必要で、
維持管理が面倒であった。
考案の構成 本考案は、このような従来の生鮮物保存庫の欠点を解
消することを目的とするものであって、その要旨は、断
熱材で覆われている貯蔵室の一面を開閉自在なドアで構
成し、この貯蔵室内を、その内面と所定の空間を隔てて
設けた伝熱パネルにより、前記ドアに対して開口する生
鮮物収納室と、この収納室を囲む空間とから成る冷却室
とに分画し、冷却室には、空気冷却器と送風機とを設け
て冷却室内の冷気を循環させることにより、前記貯蔵室
内を保冷するように構成した生鮮物保存庫において、前
記生鮮物収納室内に通気性と保水性とを併有する素材
に、金属フタロシアニン又はその誘導体を担持せしめて
成る保水性消臭体を、少なくとも一側の面に保有する露
落ち防止プレートを設けたことを特徴とする生鮮物保存
庫にある。
上記において、金属フタロシアニン及びその置換誘導
体は、優れた消臭効果を有する物質として、近年注目さ
れており(例えば、特公昭63−57063号公報参照)、こ
のフタロシアニン環と結合する金属原子としては、鉄、
コバルト、銅、ニッケル、マンガン、その他が挙げられ
るが、鉄、ニッケル、コバルト、若しくはマンガン、フ
タロシアニン又はその誘導体が特に消臭能に優れている
といわれている。金属フタロシアニン置換誘導体として
は、例えば、鉄フタロシアニンポリカルボン酸、或は、
コバルトフタロシアニンポリカルボン酸などの他、消臭
効果を有する公知の金属フタロシアニン置換誘導体が本
願においては採用可能である。又、保水性と通気性とを
併有する素材としては、木綿、羊毛などの天然繊維、ポ
リエステル、ポリウレタンなどの合成繊維、その他の有
機繊維や、ガラス、セラミック繊維などのような無機繊
維を素材として用いた織物、不織物、抄成物や、連続気
泡を有するプラスチック発泡体、海綿などの天然多孔質
物質などが挙げられる。保水性消臭体は、このような素
材に、公知の方法により、金属フタロシアニン又はその
誘導体から成る消臭剤を担持せしめて得られる。消臭剤
は、使用する素材の性状に応じて、物理吸着や化学結合
によって担持される、例えば、天然繊維素材の多くは、
消臭剤溶液中に浸漬することにより、担持せしめること
ができ、又ポリウレタンフォームなどの発泡体は、予
め、アミノ基等を導入したポリウレタンフォームを消臭
剤溶液で処理することにより得られる。(特開昭61−23
2856号)。
露落ち防止プレートは、生鮮物収納室27の対向側壁面
に設けた一対の横桟23間に跨って支持されるが、前記消
臭剤で処理すべきポリウレタンフォームが硬質ポリウレ
タンフォームで、それ自身剛性を有し、多量の水分を含
んでもなお、定形を維持できる場合は、保水性消臭体の
みで、所望の形状に成形したものでよい。消臭剤を担持
する素材が、不織布やポリウレタンラバーフォーム、フ
ェルト状物などのように可撓性を有し、それ自体では、
定形性を維持できる程に剛性を有しない場合には、これ
に定形性を付与する為の支持体と、一体構成したものが
用いられる。支持体としては、例えば、第3図に示すよ
うに、多数の導水孔11、11、…を有する板体10を用いる
ことができ、この板体10の一面若しくは両面に、同じ
く、シート状の保水性消臭体12を接着剤等で接着して一
体化することにより、露落ち防止プレート1とすること
ができる。板体10は、発泡ポリスチレン成形板などのよ
うに、軽量で断熱性に富むものが望ましい。
支持体は、上記孔あき板タイプのものに限られず、格
子状若しくは網状の骨格を備えたものでもよく、これを
芯材として、その両面に、プラスチック発泡体や不織布
等から成る消臭剤の担持材を成形して一体化したもので
もよい。露落ち防止プレートの形状は、平板状のものに
限られず、例えば第5図のように、支持体と消臭剤の担
持材とを兼ねた連続気泡のプラスチック発泡体を横断面
形状が弓形になるように成形し、これに消臭を担持せし
めて露落ち防止プレート13としてもよい。この場合は、
両面に保水性消臭体を有する露落ち防止プレートの特殊
な場合である。又、必要に応じて、支持体若しくは、保
水性消臭体或はこれら両者に、かびの発生を防止する為
に、その表面に公知の抗菌処理を施してもよい。例え
ば、通気性を損なわない限度でセラミック性抗菌コート
を塗布すれば、かびの発生も防止できる。
[実施例] 第1図は、本考案の一実施例を示す生鮮物保存庫であ
るが、これは、第1図において、露落ち防止プレート1a
の構成部分が、前記第6図に示した生鮮物保存庫の場合
と異なるのみで、他の構成は、全く同一であるので、互
に同一機能の部材には、第6図の場合と同一の符号を付
し、説明を省略する。
上述のように、本願実施例が、第6図の生鮮物保存庫
と異なる点は、生鮮物収納室27内の、伝熱パネル26の天
井面26aの直下に設けられた露落ち防止プレート1aの構
成にある。
この露落ち防止プレート1aは、生鮮物収納室27の左右
対向壁面に、ドア22から奥の方向に向かって傾斜して設
けた横桟23,23上に着脱自在に設置されている。露落ち
防止プレート1aは、第3図に示したものと同一のタイプ
のもので、支持体10aは、板状プラスチック発泡体に多
数の導水孔11a,11a,…を設けた剛性を有する板体から成
り、この支持体10aの下面に、連続気泡のポリウレタン
フォームに、鉄フタロシアニンオクタカルボン酸を担持
させて成るシート状保水性消臭体12aが接着されて二層
を為すように一体化している。従って、導水孔11a,11a,
…は、保水性消臭体12aによって、その下面を閉じられ
た状態となっている。
このような構成から成る生鮮物保存庫は、冷凍サイク
ルを作動させて冷却を始めると、空気冷却器40を通過し
た空気は、次第に冷却されて−8℃〜−3℃となる。こ
の冷却空気は、送風機31によって、送風され、仕切板29
に沿って、仕切板と貯蔵室24の断熱壁面との間を流下
し、−3℃程度まで温度上昇する。この空気は、更に下
降して、仕切板29の下端より収納室27の底面部に流入す
る。収納室27の周囲に流れこんだ空気は、送風機の吸引
作用で上昇し、伝熱パネルの背面部、側面部、天井部
に、−3℃〜−2℃のほぼ均一な温度の空気が、接触し
て、熱交換して、空気冷却器40に戻る。
かくして、収納室27内は、目標温度−1℃±0.5℃
で、相対湿度が、95%前後に保たれる。
ドア開閉等により収納室27に侵入する空気中の水分
は、伝熱パネル上で結露し、特に、天井面26aの結露
は、露落ち防止プレート1a上に落下する。該プレート1a
を構成する支持体10aは、吸水性を有さないので、落下
した水滴の一部は、側面26aに向かって該プレート1a上
を流れるが、その一部は、導水孔11aから保水性消臭体1
2aに吸収され、該消臭体12a中を拡散しつつ、この保水
性消臭体12aに保有される。かくして、保水性消臭体12a
は、常に、湿潤状態を維持することになる。金属フタロ
シアニン若しくはその置換誘導体の消臭メカニズムは、
酵素反応類似の機構で、悪臭化合物を分解するものであ
ることが知られている。本願装置は、保水性消臭体12a
を、常に湿潤状態に保つことにより、この酵素反応類似
の消臭反応を速やかに進行せしめ、且つ、その能力を長
期にわたって存続せしめる。食品等の貯蔵物から発生す
る揮発成分は、保水性消臭体12aを通過するさいに、捕
捉され無臭化される。
効果 本願生鮮物保存庫は、保水性消臭体を有する露落ち防
止プレートを、常に湿潤状態に保って装着しているの
で、従来の金属フタロシアニン若しくはその誘導体を担
持する消臭体に比べて、その消臭能力を10倍以上に増大
させることができ、従来、この種の保存庫の維持管理上
の煩雑さを解消し、長期にわたって保存庫内を良好な状
態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す説明図である。第2
図は、第1図の要部を示す部分斜視図である。第3図
は、本考案の他の実施例の要部を示す斜視図である。第
4図は、第3図のA−A断面図である。第5図は、本考
案の更に他の実施例の要部を示す斜視図である。第6図
は、従来技術を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−51685(JP,A) 実開 昭64−41880(JP,U) 実開 昭63−87479(JP,U)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱材で囲まれている貯蔵室の一面を開閉
    自在なドアで構成し、該貯蔵室内を、貯蔵室内面と所定
    の空間を隔てて設けた伝熱パネルにより、前記ドアに対
    して開口する生鮮物収納室と該収納室を囲む空間から成
    る冷却室とに分画し、該冷却室には、空気冷却器と送風
    機とを設けて冷却室内の冷気を循環させることにより、
    前記貯蔵室内を保冷するようにした生鮮物保存庫におい
    て、前記収納室内に、通気性と保水性とを併有する素材
    に金属フタロシアニン又はその誘導体を担持せしめて成
    る保水性消臭体を、少なくとも片方の面に保持する露落
    ち防止プレートを設けたことを特徴とする生鮮物保存
    庫。
  2. 【請求項2】露落ち防止プレートが、保水性消臭体と、
    該保水性消臭体と一体構成された支持体とから成る請求
    の範囲第1項記載の生鮮物保存庫。
  3. 【請求項3】支持体が、表裏両面を連通する導水孔を備
    えた板体である請求の範囲第2項記載の生鮮物保存庫。
  4. 【請求項4】露落ち防止プレートが、表裏両面を連通す
    る導水孔を備えた剛性板状プラスチック発泡体と、該板
    状プラスチック発泡体の一面若しくは両面に、保水性消
    臭体を一体層設したものから成る請求の範囲第1項記載
    の生鮮物保存庫。
  5. 【請求項5】保水性消臭体が、連続気泡を有する発泡ポ
    リウレタンフォームに、金属フタロシアニン置換誘導体
    を担持せしめたものから成る請求の範囲第1〜4項のい
    ずれかに記載の生鮮物保存庫。
  6. 【請求項6】露落ち防止プレートが、連続気泡を有する
    剛性板状プラスチック発泡体に金属フタロシアニン置換
    誘導体を担持せしめたものを所定形状に成形したものか
    ら成る請求の範囲第1項記載の生鮮物保存庫。
  7. 【請求項7】露落ち防止プレートの断面が弓形に湾曲し
    て構成されている請求の範囲第1〜6項のいずれかに記
    載の生鮮物保存庫。
JP13637089U 1989-11-24 1989-11-24 生鮮物保存庫 Expired - Lifetime JPH087334Y2 (ja)

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